JP2001311160A - 基礎レベル調整用パッキング、基礎レベル調整方法およびその装置 - Google Patents

基礎レベル調整用パッキング、基礎レベル調整方法およびその装置

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JP2001311160A
JP2001311160A JP2000132506A JP2000132506A JP2001311160A JP 2001311160 A JP2001311160 A JP 2001311160A JP 2000132506 A JP2000132506 A JP 2000132506A JP 2000132506 A JP2000132506 A JP 2000132506A JP 2001311160 A JP2001311160 A JP 2001311160A
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packing
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foundation
height
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Koichiro Hirata
恒一郎 平田
Toshihiko Toda
俊彦 戸田
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Nice Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土台を支える基礎側の高さを、簡単に調整で
きる基礎レベル調整パッキングを提供する。 【解決手段】 基礎11と、この基礎11上に敷設する
土台14との間に、第1のパッキング体22と第2のパ
ッキング体23とを互いに組み合わせた基礎レベル調整
パッキング21を設置する。第1のパッキング体22と
第2のパッキング体23との互いの組み合せ位置を変え
ることにより、第1のパッキング体22に対して、第2
のパッキング体23の高さを調整する。つまり、基礎レ
ベル調整パッキング21により、基礎11の上面に対し
て土台14の高さを調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、土台を支える基
礎側の高さを調整するための基礎レベル調整パッキング
と、この基礎レベル調整パッキングを使用した基礎レベ
ル調整方法、およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、木造住宅の建築において、住
宅の床などを平衡に保つためには、基礎全体の上面の高
さ精度が重要であって、基礎全体の上面が平衡に精度よ
く作られていれば、この基礎上に建築される建物も平衡
に作ることがきわめて容易となる。
【0003】そのため、木造住宅などの建築に際して、
基礎を施工する場合、基礎の形状に合わせて組み立てら
れた型枠内に流動性を有する基礎コンクリートを流し込
んだのち、手作業で基礎コンクリートの上面を平らに均
し、一旦基礎コンクリートが硬化した後に、レベルと呼
ばれる高さを計る器具を使用して、ポイントごとに計測
し、一番低い箇所から基礎の上面にモルタルなどを盛っ
て高さを高くし、基礎全体を略同じ高さに調整している
が、モルタルを用いて基礎の高さを調整することは、作
業者の熟練を要し、手作業では精度よく調整することが
難しいと共に、多大の労力を要する作業となっている。
【0004】そこで、最近では、前記の問題を解消する
ため、型枠内に流し込んだ基礎コンクリートが硬化した
後、水のように流動性の高いレベルコンクリートを流し
込むことにより、レベルコンクリートが基礎の高さの低
い箇所に自然と行き渡り、その後、レベルコンクリート
が硬化することによって、基礎全体を略同じ高さに調整
しているが、レベルコンクリートは、流動性が高いため
か、硬化後に割れが発生する場合があり、その割れに充
填材を注入したり、塗布するなどの補修作業を必要とし
ている。
【0005】さらに、ゴム製で平板状のパッキングを、
基礎と土台との間の複数箇所に挟み込むことにより、基
礎と土台とパッキングとの間に隙間を作って床下の換気
性能を高めるようにした施工方法があるが、この場合で
も、パッキングが載る基礎の上面が水平でなければ、土
台を水平に保つことできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、基礎
の高さを調整するために、モルタルを用いる場合、作業
者の熟練を要し、手作業では精度よく調整することが難
しいと共に、労力がかかる作業が必要となる問題があ
り、また、レベルコンクリートを用いる場合、流動性が
高いためか、硬化後に割れが発生する場合があり、その
割れに充填材を注入したり塗布するなどの補修作業を必
要とする問題を有し、基礎と土台との間に平板状のパッ
キングを挟み込む施工方法は、パッキングが載る基礎の
上面が水平でなければ、土台を水平に保つことできない
ため、モルタルやレベルコンクリートを用いて基礎の上
面の高さを調整する必要がある。
【0007】この発明はかゝる現状に鑑み、土台を支え
る基礎側の高さを簡単に調整できる基礎レベル調整パッ
キングを提供すると共に、当該基礎レベル調整パッキン
グを使用した基礎レベル調整方法と、その装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載の発明は、基礎上に設置
される第1のパッキング体と、前記基礎上に敷設される
土台が載せられ、前記第1のパッキング体上に互いに組
み合わされると共に、その互いの組み合せ位置に応じて
第1のパッキング体に対する高さが調整される第2のパ
ッキング体とを具備していることを特徴とする基礎レベ
ル調整用パッキングである。
【0009】この基礎レベル調整用パッキングは、基礎
と、この基礎上に敷設される土台との間に、第1のパッ
キング体と第2のパッキング体とを互いに噛み合わせて
設置し、これら第1のパッキング体と第2のパッキング
体との互いの噛み合せ位置を変えることにより、第1の
パッキング体に対して第2のパッキング体の高さを調整
し、つまり基礎の上面に対して土台の高さを調整可能と
する。
【0010】この発明の請求項2に記載の基礎レベル調
整用パッキングは、請求項1に記載の基礎レベル調整用
パッキングにおいて、第1のパッキング体および第2の
パッキング体は、一端側が薄く、他端側が厚い断面略く
さび形に形成され、厚み方向の一方の面に対して他方の
面が傾斜状に形成されると共に、その傾斜に沿って複数
の段差が形成され、これら第1のパッキング体および第
2のパッキング体が、互いに逆向きで互いの他方の面が
段差を介して噛み合わされるとともに、互いの段差の噛
み合せ位置に応じて第1のパッキング体に対する第2の
パッキング体の高さが調整されるものである。
【0011】この基礎レベル調整用パッキングは、第1
のパッキング体および第2のパッキング体を、一端側が
薄く他端側が厚い断面略くさび形に形成し、厚み方向の
一方の面に対して他方の面を傾斜状に形成すると共に、
その傾斜に沿って複数の段差を形成し、これら第1のパ
ッキング体および第2のパッキング体を互いに逆向きで
互いの他方の面を段差を介して噛み合わせることで、互
いの段差の噛み合せ位置を変えることにより、第1のパ
ッキング体に対する第2のパッキング体の高さを調整可
能とする。
【0012】この発明の請求項3に記載の基礎レベル調
整用パッキングは、請求項2に記載の基礎レベル調整用
パッキングにおいて、段差は、第1のパッキング体に対
する第2のパッキング体の低い位置から高い位置への段
差の乗り越えを許容すると共に、高い位置から低い位置
への段差の乗り越えを阻止する形状に形成されているも
のである。
【0013】すなわち、前記段差を、第1のパッキング
体に対する第2のパッキング体の低い位置から高い位置
への段差の乗り越えを許容すると共に、高い位置から低
い位置への段差の乗り越えを阻止する形状に形成したこ
とで、土台上の構造物の荷重に対して第1のパッキング
体と第2のパッキング体との位置ずれを防止可能とす
る。
【0014】この発明の請求項4に記載の基礎レベル調
整用パッキングは、請求項3に記載の基礎レベル調整用
パッキングにおいて、段差の形状は、第1のパッキング
体および第2のパッキング体の厚みが、厚い他端方向へ
は傾斜面を有すると共に、薄い一端方向へは、傾斜面か
ら立ち上げられたストッパ面を有する鋸歯状であるもの
である。
【0015】すなわち、前記段差の形状を、第1のパッ
キング体および第2のパッキング体の厚みが、厚い他端
方向へは傾斜面を有すると共に、薄い一端方向へは、傾
斜面から立ち上げられたストッパ面を有する鋸歯状とし
たことで、第1のパッキング体に対する第2のパッキン
グ体の低い位置から高い位置への段差の乗り越えを、容
易に可能とすると共に、高い位置から低い位置への段差
の乗り越えの阻止を確実に可能とする。
【0016】この発明の請求項5記載の基礎レベル調整
用パッキングは、請求項1ないし4のいずれかに記載の
基礎レベル調整用パッキングにおいて、第1のパッキン
グ体および第2のパッキング体には、基礎上に突出する
アンカーボルトが通される通し孔が形成され、第2のパ
ッキング体の通し孔は、アンカーボルトに対して第1の
パッキング体との互いの組み合せ位置の調整を許容する
溝状に形成されているものである。
【0017】すなわち、第1のパッキング体および第2
のパッキング体に、基礎上に突出するアンカーボルトが
通る通し孔を形成し、さらに、第2のパッキング体の通
し孔を、アンカーボルトに対して第1のパッキング体と
の互いの噛み合せ位置の調整を許容する溝状に形成した
ことで、アンカーボルトに第1のパッキング体および第
2のパッキング体を通した状態でも高さ調整可能とす
る。
【0018】この発明の請求項6に記載の基礎レベル調
整方法は、基礎上に第1のパッキング体を設置し、第1
のパッキング体上に、第1のパッキング体との組み合せ
位置に応じて高さが調整される第2のパッキング体を組
み合せ、第2のパッキング体上に土台を敷設し、第1の
パッキング体に対する第2のパッキング体の組み合せ位
置を変化させて土台の高さを調整するものである。
【0019】すなわち、基礎上に第1のパッキング体を
設置し、第1のパッキング体上に、第1のパッキング体
との組み合せ位置に応じて高さが調整される第2のパッ
キング体を組み合せ、第2のパッキング体上に土台を敷
設し、第1のパッキング体に対する第2のパッキング体
の組み合せ位置を変化させて土台の高さを調整すること
により、土台を支える基礎側の高さを簡単に調整可能と
する。
【0020】この発明の請求項7に記載の基礎レベル調
整装置は、基礎と、この基礎上に設置される第1のパッ
キング体およびこの第1のパッキング体上に噛み合わさ
れ、第1のパッキング体との噛み合せ位置に応じて高さ
が調整される第2のパッキング体を有する基礎レベル調
整パッキングと、この基礎レベル調整用パッキングの第
2のパッキング上に敷設される土台とを具備しているも
のである。
【0021】すなわち、基礎と、この基礎上に敷設され
る土台との間に、第1のパッキング体と第2のパッキン
グ体とを互いに噛み合わせた基礎レベル調整用パッキン
グを設置し、この基礎レベル調整用パッキングの第1の
パッキング体と、第2のパッキング体との互いの組み合
せ位置を変えることにより、第1のパッキング体に対し
て第2のパッキング体の高さを調整し、つまり基礎の上
面に対して土台の高さを調整可能とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の基礎レベル調整
用パッキング、基礎レベル調整方法およびその装置の一
実施の形態を図面を参照して説明する。
【0023】図7において、11は木造住宅の基礎を示
し、この基礎11上に、土台を敷設して建物が建築され
るもので、基礎11を施工する場合には、まず、基礎1
1の形状に合わせて鉄筋を組み立てると共に、鉄筋を囲
んで型枠を組み立て、型枠内に流動性を有する基礎コン
クリートを流し込み、その基礎コンクリートの上面を平
らに均し、基礎コンクリートの硬化後に型枠を取り外し
ている。なお、基礎11の上面の複数箇所には、基礎1
1と、土台とを固定する複数のアンカーボルト12が突
出され、基礎11で囲まれた床下部分などには、防湿コ
ンクリート13が施工されている。
【0024】図1ないし図4において、基礎11の上面
と、この基礎11上に敷設される土台(構造物)14と
の間には、少なくとも各アンカーボルト12の位置に対
応して、複数の基礎レベル調整用パッキング21がそれ
ぞれ設置されている。
【0025】この基礎レベル調整用パッキング21は、
基礎11の上面に設置される第1のパッキング体22、
およびこの第1のパッキング体22上に噛み合わされて
土台14を支える第2のパッキング体23を有してい
る。
【0026】これら各パッキング体22,23は、略同
じ形状に形成されたもので、たとえば、プラスチックや
硬質ゴムなど、耐湿性に優れ、土台14上の構造物の荷
重に耐えられる材質により、両端方向に長尺で、その長
手方向の一端側の厚みが薄いと共に、他端側の厚みが厚
い断面略くさび形に形成されている。
【0027】各パッキング体22,23の厚み方向の一
方の面には、基礎11および土台14への取付面24が
形成されていると共に、他方の面には、前記取付面24
に対して傾斜状とされ、各パッキング体22,23が互
いに噛み合わされる噛み合わせ面25が形成されてい
る。
【0028】各パッキング体22,23の噛み合わせ面
25には、その傾斜方向に沿って複数の段差26が形成
され、第1のパッキング体22と、第2のパッキング体
23とが互いに逆向きで、かつ、互いの噛み合わせ面2
5が段差26を介して噛み合わされ、互いの段差26の
噛み合せ位置に応じて、第1のパッキング体22に対す
る第2のパッキング体23の高さが調整される。
【0029】前記段差26は、図5に示すように、第1
のパッキング体22に対する第2のパッキング体23
の、低い位置から高い位置への段差26の乗り越えを許
容すると共に、高い位置から低い位置への段差26の乗
り越えを阻止する形状に形成されている。
【0030】この実施の形態における段差26の形状
は、各パッキング体22,23の厚みが厚い他端方向へ
は傾斜面27が形成されると共に、薄い一端方向へは傾
斜面27から立ち上げられたストッパ面28を有する鋸
歯状とされている。
【0031】このストッパ面28は、取付面24に対し
て略垂直状、または先端が傾斜面27上に突出するよう
に傾斜状に形成されたもので、段差26の高さピッチL
は、基礎レベル精度の調整量に合わせて、たとえば1m
m程度に設定されている。
【0032】図6に示すように、各パッキング体22,
23には、基礎11に鉛直に設けられたアンカーボルト
12を通すための通し孔29,20がそれぞれ形成され
ているもので、第1のパッキング体22の通し孔29
は、アンカーボルト12と係合状態を保つために丸孔状
に形成されるに対し、第2のパッキング23の通し孔3
0は、長手方向に長く、アンカーボルト12に対して、
第1のパッキング体22との互いの噛み合せ位置の調整
を許容する溝状(長溝状)に形成されている。
【0033】つぎに、上記の構成を有する基礎レベル調
整用パッキング21を用いた基礎レベル調整方法につい
て説明する。まず、第1のパッキング体22の取付面2
4に接着剤を塗布し、第1のパッキング体22の通し孔
29に基礎11から鉛直に突出するアンカーボルト12
を通したのち、接着剤の塗布された取付面24を基礎1
1の上面に合わせ、図示しない釘を第1のパッキング体
22の上面側から基礎11に打ち付け、これら接着剤お
よび釘によって第1のパッキング体22を基礎11の上
面に固定する。
【0034】ついで、第2のパッキング体23の噛み合
わせ面25を下面とすると共に、第2のパッキング体2
3の向きを第1のパッキング体22と逆向きとし、第2
のパッキング体23の通し孔30に基礎11から突出す
るアンカーボルト12を通して、第2のパッキング体2
3の噛み合わせ面25を第1のパッキング体22の噛み
合わせ面25上に噛み合せる。このとき、図2(a)に
示すように、第2のパッキング体23が、第1のパッキ
ング体22に対して最も低い位置に位置する状態に組み
合せる。
【0035】前記の手段によって、少なくとも各アンカ
ーボルト12の位置に、各基礎レベル調整用パッキング
21をそれぞれ設置したら、土台14に形成された各通
し孔14aに基礎11から突出する各アンカーボルト1
2を通して、土台14を複数の第2のパッキング体23
の上面の取付面24に載せ、各アンカーボルト12に図
示しない各ナットをねじ込み、軽く締め付けて、仮締め
する。
【0036】この状態では、図4に示すように、基礎1
1と、土台14と隣接する基礎レベル調整用パッキング
21との間に隙間31が形成されるので、水準測量用の
計測機器で土台14の数箇所について上面の高さを測定
し、最高点と最低点とを確認する。
【0037】最も低い位置で土台14を支える基礎レベ
ル調整用パッキング21により、土台14の最も低い位
置を、最も高い位置に合わせるように高さを調整する。
【0038】基礎レベル調整用パッキング21を調整す
るには、板などを基礎11と土台14との間の隙間31
に差し込み、第2のパッキング体23の厚みが厚い側の
端面に当てがい、木づちなどにより板などを介して第2
のパッキング体23の端面を叩くことにより、図2
(b)に示すように、第1のパッキング体22の段差2
6に対し、第2のパッキング体23の段差26を乗り越
えさせながら、第2のパッキング体23を、第1のパッ
キング体22の噛み合わせ面25の傾斜に沿って低い位
置から高い位置に移動させ、同時に土台14を上昇させ
る。
【0039】このとき、段差26の形状が略鋸歯状で、
第1のパッキング体22の厚みが厚い端部方向へは、傾
斜面27が形成されているので、第1のパッキング体2
2の段差26に対して、第2のパッキング体23の段差
26が容易に乗り越えることができる。
【0040】逆に、第1のパッキング体22の厚みが薄
い端部方向へは、ストッパ面28が立ち上げられている
ので、各パッキング体22,23のストッパ面28が互
いに噛み合うことで、第1のパッキング体22の段差2
6に対して、第2のパッキング体23の高い位置から低
い位置への段差26の乗り越えを阻止し、第2のパッキ
ング体23の低い位置への逆戻りが阻止される。
【0041】このように、水準測量用の計測機器で、土
台14の数箇所について上面の高さを測定し、土台14
の最も低い位置を上昇させながら、土台14の上面を略
同じ高さ、すなわち略水平に調整する。
【0042】高さ調整が完了した段階で、アンカーボル
ト12にねじ込まれているナットを強固に締め付け、本
締めする。
【0043】以上のように、基礎11と、この基礎11
上に敷設される土台14との間に、第1のパッキング体
22と、第2のパッキング体23とを、互いに噛み合わ
せて設置し、これら第1のパッキング体22と第2のパ
ッキング体23との互いの噛み合せ位置を変えることに
より、第1のパッキング体22に対して第2のパッキン
グ体23の高さを調整でき、つまり、基礎11の上面に
対して土台14の高さを調整できるので、従来のよう
に、モルタルやレベルコンクリートを用いて基礎11の
上面の高さを調整する必要がなく、土台14を支える基
礎11側の高さを簡単に調整できる。
【0044】第1のパッキング体22および第2のパッ
キング体23を、一端側が薄く、他端側が厚い断面略く
さび形に形成し、厚み方向の一方の面に対して他方の面
を傾斜状に形成すると共に、その傾斜に沿って複数の段
差26を形成し、これら第1のパッキング体22および
第2のパッキング体23を、互いに逆向きで互いの他方
の面を段差26を介して噛み合わせて構成することで、
互いの段差26の噛み合せ位置を変えることにより、第
1のパッキング体22に対する第2のパッキング体23
の高さを簡単に調整できる。
【0045】この段差26を、第1のパッキング体22
に対する第2のパッキング体23の低い位置から高い位
置への段差26の乗り越えを許容すると共に、高い位置
から低い位置への段差26の乗り越えを阻止する形状に
形成することにより、土台14上の構造物の荷重に対し
て、第1のパッキング体22と、第2のパッキング体2
3との位置ずれを防止できる。
【0046】前記段差26の形状を、第1のパッキング
体22および第2のパッキング体23の厚みが、厚い他
端方向へは傾斜面27を有すると共に、薄い一端方向へ
は、傾斜面27から立ち上げられたストッパ面28を有
する鋸歯状とすることによって、第1のパッキング体2
2に対する第2のパッキング体23の、低い位置から高
い位置への段差26の乗り越えを容易に可能とすると共
に、高い位置から低い位置への段差26の乗り越えの阻
止を確実にできる。
【0047】また、第1のパッキング体22および第2
のパッキング体23に、基礎11上に鉛直に突出するア
ンカーボルト12を挿通させる通し孔29,30をそれ
ぞれ形成し、さらに、第2のパッキング体23の通し孔
30を、アンカーボルト12に対して第1のパッキング
体22との互いの噛み合せ位置の調整を許容する溝状に
形成することにより、アンカーボルト12に第1のパッ
キング体22および第2のパッキング体23を通した状
態でも高さ調整ができる。
【0048】また、基礎11と土台14との間に、基礎
レベル調整用パッキング21を設置することにより、基
礎11と土台14との間に隙間31を形成でき、この隙
間31を通じて床下の換気ができ、換気性能を向上でき
る。
【0049】なお、段差26の形状は、鋸歯状に限ら
ず、たとえば波形状でも同様の作用効果が得られる。ま
た、基礎レベル調整用パッキング21を、アンカーボル
ト12の位置以外の箇所に設置する場合、アンカーボル
ト12の位置に設置するために通し孔29,30を有す
る基礎レベル調整用パッキング21を共通に用いてもよ
いが、通し孔29,30が無い専用の基礎レベル調整用
パッキング21を用いてもよい。
【0050】
【発明の効果】この発明の基礎レベル調整用パッキング
によれば、基礎と、この基礎上に敷設される土台との間
に、第1のパッキング体と第2のパッキング体とを互い
に噛み合わせて設置し、これら第1のパッキング体と、
第2のパッキング体との互いの噛み合せ位置を変えるこ
とにより、第1のパッキング体に対して第2のパッキン
グ体の高さを調整でき、つまり、基礎の上面に対して土
台の高さを調整できるので、モルタルやレベルコンクリ
ートを用いて基礎の上面の高さを調整する必要がなく、
土台を支える基礎側の高さを簡単に調整できる。
【0051】特に、この発明の基礎レベル調整用パッキ
ングを構成する第1のパッキング体および第2のパッキ
ング体を、一端側が薄く、他端側が厚い断面略くさび形
に形成し、厚み方向の一方の面に対して他方の面を傾斜
状に形成すると共に、その傾斜に沿って複数の段差を形
成し、これら第1のパッキング体および第2のパッキン
グ体を互いに逆向きで互いの他方の面を段差を介して噛
み合わせるよう構成して、互いの段差の噛み合せ位置を
変えることにより、第1のパッキング体に対する第2の
パッキング体の高さを簡単に調整できる。
【0052】また、前記段差を、第1のパッキング体に
対する第2のパッキング体の低い位置から高い位置への
段差の乗り越えを許容すると共に、高い位置から低い位
置への段差の乗り越えを阻止する形状に形成することに
よって、土台上の構造物の荷重に対して第1のパッキン
グ体と、第2のパッキング体との位置ずれを防止でき
る。
【0053】さらに、段差の形状を、第1のパッキング
体および第2のパッキング体の厚みが、厚い他端方向へ
は傾斜面を有すると共に、薄い一端方向へは傾斜面から
立ち上げられたストッパ面を有する鋸歯状とすることに
よって、第1のパッキング体に対する第2のパッキング
体の低い位置から高い位置への段差の乗り越えを容易に
可能とすると共に、高い位置から低い位置への段差の乗
り越えの阻止を確実にできる。
【0054】さらにまた、第1のパッキング体および第
2のパッキング体に、基礎上に突出するアンカーボルト
が通る通し孔を形成し、さらに、第2のパッキング体の
通し孔を、アンカーボルトに対して第1のパッキング体
との互いの組み合せ位置の調整を許容する溝状に形成し
たので、アンカーボルトに第1のパッキング体および第
2のパッキング体を通した状態でも高さ調整ができる。
【0055】この発明の基礎レベル調整方法によれば、
基礎上に第1のパッキング体を設置し、第1のパッキン
グ体上に第1のパッキング体との噛み合せ位置に応じて
高さが調整される第2のパッキング体を組み合せ、第2
のパッキング体上に土台を敷設し、第1のパッキング体
に対する第2のパッキング体の噛み合せ位置を変化させ
て土台の高さを調整することにより、モルタルやレベル
コンクリートを用いて基礎の上面の高さを調整する必要
がなく、土台を支える基礎側の高さを簡単に調整でき
る。
【0056】この発明の基礎レベル調整装置によれば、
基礎と、この基礎上に敷設される土台との間に、第1の
パッキング体と第2のパッキング体とを互いに噛み合わ
せた基礎レベル調整用パッキングを設置し、この基礎レ
ベル調整用パッキングの第1のパッキング体と第2のパ
ッキング体との互いの噛み合せ位置を変えることによ
り、第1のパッキング体に対して第2のパッキング体の
高さを調整でき、つまり基礎の上面に対して土台の高さ
を調整できるので、モルタルやレベルコンクリートを用
いて基礎の上面の高さを調整する必要がなく、土台を支
える基礎側の高さを簡単に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す基礎レベル調整
用パッキングの使用状態の斜視図である。
【図2】同上基礎レベル調整用パッキングの使用状態を
示し、(a)は第1のパッキング体に対して第2のパッ
キング体が低い位置にある状態の断面図、(b)は第1
のパッキング体に対して第2のパッキング体が高い位置
にある状態の断面図である。
【図3】同上基礎レベル調整用パッキングの使用状態の
断面図である。
【図4】同上基礎レベル調整用パッキングの使用状態の
側面図である。
【図5】同上基礎レベル調整用パッキングの段差を示す
一部の断面図である。
【図6】同上基礎レベル調整用パッキングを示し、
(a)は第1のパッキング体の段差を省略した平面図、
(b)は第2のパッキング体の平面図である。
【図7】同上基礎レベル調整用パッキングを適用する基
礎の平面図である。
【符号の説明】
11 基礎 12 アンカーボルト 14 土台 21 基礎レベル調整用パッキング 22 第1のパッキング体 23 第2のパッキング体 26 段差 27 傾斜面 28 ストッパ面 29,30 通し孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎上に設置される第1のパッキング体
    と、 前記基礎上に敷設される土台が載せられ、前記第1のパ
    ッキング体上に互いに組み合わされると共に、その互い
    の組み合せ位置に応じて第1のパッキング体に対する高
    さが調整される第2のパッキング体とを具備しているこ
    とを特徴とする基礎レベル調整用パッキング。
  2. 【請求項2】 前記第1のパッキング体および第2のパ
    ッキング体は、 一端側が薄く、他端側が厚い断面略くさび形に形成さ
    れ、厚み方向の一方の面に対して他方の面が傾斜状に形
    成されると共に、その傾斜に沿って複数の段差が形成さ
    れ、 これら第1のパッキング体および第2のパッキング体
    が、互いに逆向きで互いの他方の面が段差を介して噛み
    合わされると共に、 互いの段差の噛み合せ位置に応じて、第1のパッキング
    体に対する第2のパッキング体の高さが調整されること
    を特徴とする請求項1に記載の基礎レベル調整用パッキ
    ング。
  3. 【請求項3】 前記段差は、 第1のパッキング体に対する第2のパッキング体の低い
    位置から高い位置への段差の乗り越えを許容すると共
    に、 高い位置から低い位置への段差の乗り越えを阻止する形
    状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の
    基礎レベル調整用パッキング。
  4. 【請求項4】 前記段差の形状は、 第1のパッキング体および第2のパッキング体の厚み
    が、厚い他端方向へは傾斜面を有すると共に、 薄い一端方向へは、傾斜面から立ち上げられたストッパ
    面を有する鋸歯状であることを特徴とする請求項3に記
    載の基礎レベル調整用パッキング。
  5. 【請求項5】 前記第1のパッキング体および第2のパ
    ッキング体は、 基礎上に突出するアンカーボルトが通される通し孔が形
    成され、 第2のパッキング体の通し孔は、アンカーボルトに対し
    て第1のパッキング体との互いの噛み合せ位置の調整を
    許容する溝状に形成されていることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載の基礎レベル調整用パッキ
    ング。
  6. 【請求項6】 基礎上に第1のパッキング体を設置し、 第1のパッキング体上に、第1のパッキング体との噛み
    合せ位置に応じて高さが調整される第2のパッキング体
    を組み合せ、 第2のパッキング体上に土台を敷設し、 第1のパッキング体に対する第2のパッキング体の組み
    合せ位置を変化させて土台の高さを調整することを特徴
    とする基礎レベル調整方法。
  7. 【請求項7】 基礎と、 この基礎上に設置される第1のパッキング体、およびこ
    の第1のパッキング体上に噛み合わされ、第1のパッキ
    ング体との噛み合せ位置に応じて高さが調整される第2
    のパッキング体を有する基礎レベル調整用パッキング
    と、 この基礎レベル調整用パッキングを構成する第2のパッ
    キング体上に敷設される土台とを具備していることを特
    徴とする基礎レベル調整装置。
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