JP2904611B2 - プレキャストコンクリート製基礎の垂直保持治具 - Google Patents

プレキャストコンクリート製基礎の垂直保持治具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め工場等において形
成されたプレキャストコンクリート製(PC製)基礎
を、下部を現場打ちコンクリートで支持することにより
住宅等の建設現場に設置する際に、現場打ちコンクリー
トが硬化するまで、前記基礎を垂直に保持するためのプ
レキャストコンクリート製基礎の垂直保持治具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、住宅の基礎は現場にてコ
ンクリートを打設することで形成されることが一般的で
あり、したがってその施工は、地盤に対する根切り、根
切り底への砕石等の敷き込み及び転圧による地業の形
成、型枠の建込み、コンクリートの打設、型枠の解体、
埋め戻し、モルタルによる天端ならし、という作業を順
次行うことによりなされている。さらに、フーチン部を
有する基礎の場合には砕石の敷き込みに続いてフーチン
部へのコンクリートの打設が行なわれ、また、基礎中に
鉄筋を設ける場合には型枠の組み立てに先立って配筋作
業が行なわれる。そして、コンクリート打設後には、上
部構造体としての土台を基礎に対して締結固定するため
のアンカーボルトを位置決めして取り付けるための作業
も必要である。
【0003】したがって、上述のような基礎施工手順で
は、作業が多岐にわたって多数の工数を要するので工期
や工費の削減を図ることが困難であるし、また、土工、
鉄筋工、型枠大工等の熟練作業者を必要とする。そこ
で、近年、プレハブ住宅等の現場での作業を省力化する
ために住宅用の基礎を予め工場等で形成するPC製の基
礎構築用ブロック構造物として、住宅等の基礎を施工す
る方法が行なわれる場合がでてきた。
【0004】前記基礎構築用ブロック構造物は、たとえ
ば、基盤上に載置される基礎フーチン部と、この基礎フ
ーチン部上に設けられかつ住宅等となる上部構造物を載
せる立上がり部とが、予め工場等で一体に形成されたも
のである。そして、このブロック構造物は、従来の現場
打ち基礎をその長手方向に対して垂直に分割した形状と
なっている。また、前記基盤は、現場打ちコンクリート
で基礎を施工する際と同様に地業を設け、その地業上に
コンクリートを捨て打ちしたものである。
【0005】しかし、上記のようなブロック構造物に
は、いくつかの問題点があった。たとえば、ブロック構
造物を建設現場に設置する際に、各ブロック構造物の水
平レベルを合わせるのが困難な点、運搬等の際に断面T
字状のため、積み重ねることが難しくかさばる点、ま
た、重量が大きいために、トラックの積み降ろし等に手
間がかかる点などである。
【0006】しかし、基礎の立ち上がり部分だけをPC
製とし、基礎フーチン部を現場打ちコンクリート製とす
れば、前記問題を解決することができる。基礎立上部だ
けを、PC製とすることによって、PC製基礎を矩形板
状に形成することができ、かさばることがなく、また、
PC部分は、基礎立上部だけなので、重量が軽くなる。
さらに、基礎の水平レベルは、基礎フーチン部を形成す
る際に調節できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記基礎立
上部だけをPC製としたPC製基礎においては、施工す
る際に、現場打ちコンクリートの基礎フーチン部が硬化
するまで、PC製基礎部分を垂直に立てた状態で保持し
ておく必要がある。そこで、建設現場においては、適当
な部材をつっかえ棒として、PC製基礎の両側からPC
製基礎を支えるようにしていた。しかし、このように、
単に、基礎の両側からつっかえ棒により支持しただけで
は、不安定であり、基礎フーチン部が硬化する前に、P
C製基礎が傾く可能性があった。また、PC製基礎を垂
直にする際に、前記つっかえ棒により支持した状態で
は、精度よく垂直にすることが困難であった。
【0008】以上のことから、PC基礎を現場打ちコン
クリートの基礎フーチン部が硬化するまで、容易に精度
よく垂直に保持する治具が求めらられていた。本発明は
上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、PC製基礎の下部を現場打ちコンクリートに
より支持する基礎の施工において、現場打ちコンクリー
トの部分が硬化するまで、PC製基礎を容易に精度よく
垂直に保持することができるプレキャストコンクリート
基礎の垂直保持治具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、基礎上端部に嵌合する保持部と、該保持
部から左右下方にそれぞれ延出し、かつ伸縮自在な棒状
の脚体部とからなり、前記保持部は、下面が基礎上面に
当接する矩形の平板と、該平板の左右両端から下方に突
出し、かつ基礎を左右両側面から挟持する挟持部材とに
より断面コ字状に形成され、前記平板には、基礎上面に
垂直に突出するアンカーボルトが挿通する挿通孔が設け
られるとともにその上面に基礎の上面の角度を確認する
水準器が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】前記構成によれば、基礎を施工する際に、ま
ず、建設現場にPC製基礎を設置し、その下部の周囲に
現場打ちコンクリートを打設してPC基礎を支持するよ
うにする。この状態でPC基礎のアンカーボルトを前記
垂直保持治具の平板の挿通孔に挿通させるとともに、保
持部を、挟持部材がPC製基礎の両側面を挟み込むよう
に基礎上端に嵌合させる。そして、左右の脚体部を延ば
して、脚体部の先端が地面に当接するようにする。この
際に、平板の上面に設けられた水準器を見ながら、左右
の脚体部の長さを調節して、基礎の上面が水平になるよ
うにする。現場打ちコンクリートが硬化するまで、この
状態で垂直保持治具によりPC製基礎を垂直に保持し、
現場打ちコンクリートが硬化した段階でPC製基礎より
垂直保持治具を取り外す。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1ないし図4は、本発明の一実施例を示す
図面であって、この実施例のPC製基礎の垂直保持治具
Aは、図1等に示すようにPC製基礎B上部に嵌合する
保持部1と、該保持部1から左右下方にそれぞれ延出
し、かつ伸縮自在な棒状の脚体部10とを主体として構
成されるものである。
【0012】ここで、本実施例の垂直保持治具Aについ
て説明する前に、本実施例で用いられうPC製基礎Bに
ついて説明する。本実施例で用いられるPC製基礎B
は、予め、構築すべき基礎の長手方向に沿って、建設現
場にほられた根切り穴Cの底面に、図3に示すように、
所定の間隔で複数配置された基礎支持部Dにより支持さ
れるようになっている。
【0013】前記基礎支持部Dは、根切り穴C底面20
上に、構築すべき基礎の長手方向に沿って間隔をあけて
一列に載置されるものであり、図1等に示すように、長
方形状の底板部30と、該底板部30の左右両側縁に、
構築すべき基礎の長手方向に沿って立設された側壁部3
1、31と、前記底板部30上に、所定の間隔をおいて
設けられた一対の突出部32、32とからなるものであ
る。前記底板部30、側壁部31、31及び突出部3
2、32からなる基礎支持部Dは、一体に成形されたP
C製のものである。
【0014】前記PC製基礎Bは、従来の現場打ちコン
クリートの基礎の立上部に代わって、工場等において予
め成型されたPC製の基礎の立ち上がり部分となるもの
である。そして、このPC製基礎Bを、布基礎などの連
続した基礎として使用する場合には、複数のPC製基礎
B…を根切り穴C底面20上に基礎支持部Dを介して、
一列に設置するようになっている。
【0015】このPC製基礎Bは、図3等に示すよう
に、矩形板状に形成されている。そして、PC製基礎B
の上面40は、PC製基礎Bの左右両側面41、41に
対して直角に形成されている。PC製基礎Bの下面に
は、図3に示すように下面から突出した嵌合部42…が
設けられている。この嵌合部42…は、一列に複数載置
された基礎支持部Dの間隔と同様の間隔で設けられ、そ
の厚みが前記基礎支持部Dの突出部32、32同士の間
隔と略同様の厚みに形成されている。そして、該嵌合部
42…が、前記突出部32、32同士の間に嵌合できる
ようになっている
【0016】また、図3に示すように、PC製基礎Bの
接続端部には、PC製基礎上面と端面とに開口する切欠
部43、43が設けられている。そして、PC製基礎B
の内部には、鉄筋45…が配筋されている。そして、こ
れら鉄筋45の一部は、PC製基礎B同士の接合部分お
よび、PC製基礎Bと基礎フーチン部(図示略)との接
合部分で露出し、その部分にモルタルやコンクリートを
打設した際に、接合を強化するようになっている。ま
た、PC製基礎Bの上面40には、基礎と壁等とを接合
するためのアンカーボルト44が垂直に突出して設けら
れている。
【0017】次に本実施例の垂直保持治具Aについて説
明する。この垂直保持治具Aは、前記したように保持部
1と脚体部10とを主体として構成されている。そし
て、保持部1は、図1に示すように、その下面がPC製
基礎上面に当接する平板2と、該平板2の両端から下方
に突出する挟持部材3、3とからなっている。すなわ
ち、保持部1は、矩形状の金属板の両端を直角に曲げ
て、断面コ字状に形成したものである。そして、保持部
1は、その平板2の幅が、僅かにPC製基礎Bの上面4
0の幅より長くなっており、挟持部材3、3によりPC
製基礎Bの上端部の両側面41、41を挟んだ状態で、
PC製基礎Bの上端に嵌合するようになっている。ま
た、PC製基礎Bの上端部に嵌合した保持部1は、その
平板2が、PC製基礎Bの上面40に密着するようにな
っており、PC製基礎B上面と平板1の上面が平行にな
るようになっている。
【0018】さらに、平板1の中央部には、前記アンカ
ーボルト44よりも僅かに径の大きい挿通孔(図示略)
が設けられており、この挿通孔にPC製基礎B上面のア
ンカーボルト44を挿通することにより、PC製基礎B
上端部に保持部1を固定できるようになっている。ま
た、保持部1の上面上には、アンカー固定部4が設けら
れている。このアンカー固定部4は、前記平板2と挟持
部材3、3によりコ字状に形成された保持部1と略同様
の形状に断面コ字状に形成され、その長さが、保持部1
の略半分に形成されたものである。
【0019】そして、アンカー固定部4は、その両側面
が挟持部3、3材の外面と面一になるとともに、平板2
の上面の端部から略中央までを覆うように、その両端が
平板2上に熔接されている。また、アンカー固定部4に
もアンカーボルト44用の挿通孔(図示略)が設けられ
いる。すなわち、アンカーボルト44が、保持部1とア
ンカー固定部4とを貫通するようになっている。そし
て、このアンカー固定部4により、保持部1の平板2が
略アンカーボルト44に対して略直角な状態で、PC製
基礎B上端部に嵌合するようになっている。
【0020】また、アンカー固定部4の挿通孔(図示
略)から貫通したアンカーボルト44の上端にナット4
5を螺合することにより、保持部1をアンカーボルト4
4に固定するようになっている。そして、保持部1の平
板2のアンカー固定部4に覆われていない部分には、水
準器6が設けられている。この水準器は、周知のもので
あって、図2に示す用に、透明なチュウブ7の中に色付
きの液体と気泡8が一つ入ったものである。そして、水
準器6は、チュウブ7の中央に2本の目盛7a、7aが
付けられ、この2本の目盛7a、7aの間に気泡8があ
る場合に、チュウブ7が水平になっていることを示すも
のである。
【0021】そして、水準器6のチュウブ7は、平板2
上にPC製基礎Bの長手方向に対して直角かつ、平板2
の上面と平行に設置されている。そして、カバー9によ
り、その両側部を覆われるように平板2上面に固定され
ている。そして、左右の挟持部材3、3の外面側には、
それぞれ脚体部10を接続するための突出片5、5が設
けられている。
【0022】前記2本の脚体部10は、図2に示すよう
に、それぞれ、その一端が保持部1の2つの挟持部材
3、3の外面側にそれぞれ突出する突出片5、5に、ピ
ン結合されており、脚体部10がPC製基礎の長さ方向
に対して直角な平面内で回動できるように、保持部1に
接続されている。そして、各脚体部10は、図1に示す
ように、2本の丸棒状の鋼材11、12と、これら鋼材
11、12をつなぐ円筒状の接続部材13とからなって
いる。2本の鋼材11、12の接続側端部には、それぞ
れ、外周にねじ部14が設けられている。そして、前記
接続部材13の内周面がねじ孔(図示略)とされてお
り、接続部材13の両端からそれぞれ、鋼材11、12
の端部を螺合することにより、2本の鋼材11、12を
接続している。また、この接続部材13のねじ孔のねじ
は、接続部材13の両端部で互いに逆方向に形成されて
いる。そして、2本の鋼材11、12の接続側端部もそ
れぞれ互いにが逆方向にねじが形成されている。
【0023】従って、2本の鋼材11、12を接続部材
13の両端に螺合し、これら鋼材11、12を回転しな
いように固定した状態で、接続部材13を左右に回転さ
せると、両方の鋼材11、12のねじが同時に締め付け
られるか、同時に弛められ、脚体部10が伸縮すること
になるようになっている。そして、2本の鋼材11、1
2のうちの一方の鋼材11の一端部が保持部に接続され
るとともに、他方の鋼材12の一端部に、地面を受ける
略正方形状の受け板15が接続されている。なお、この
受け板15と鋼材12の接続方法も保持部1と鋼材11
の接続方法と略同様になっており、受け板15に対して
鋼材12がPC製基礎Bの長さ方向に直角な平面内で回
動自在に接続されている。
【0024】前記接続部材13の中央には、接続部材1
3のねじ孔に対して直角に、貫通孔16が設けられてい
る。この貫通孔16に棒(図示略)を挿通して、この棒
を把手として、接続部材13をそのねじ孔の中心軸を中
心として左右に回転することにより、上記のように接続
部材13に螺合した鋼材11、12を伸縮できるように
なっている。
【0025】また、本実施例では、PC製基礎Bのアン
カーボルト44の無い部分において、図4に示すよう
に、補助的に、PC製基礎Bの垂直を保持する補助垂直
保持治具Eが使用されている。この補助垂直保持治具E
は、図4に示すように、断面逆L字状の係止部50と、
該係止部50から斜め下方に延出する脚体部51とから
なっている。前記係止部50は、長方形状の金属板をそ
の略中央で直角に曲げて形成したものである。そして、
係止部50の内側には、滑り止めようにラバー51が貼
設されいる。このラバー51は、摩擦係数の高いものな
らば、たとえば、合成樹脂、合成ゴム、天然ゴム等でよ
く、本実施例では、合成ゴムを用いている。
【0026】前記脚体部51は、垂直保持治具Aの脚体
部10と同様の構成であり、また、係止部50と脚体部
51の接続部分は保持部1と脚体部10の接続部分と同
様の構成となっている。このような構成のもとに、補助
垂直保持治具Eは、係止部50をPC製基礎Bの上端部
の角に係止した状態で、PC製基礎Bを片側から支持す
るものである。
【0027】次に本実施例の垂直保持治具Aを用いた基
礎の施工方法について説明する。建築現場では、前記従
来の基礎構築用ブロック構造物と同様に、まず、根切り
穴Cを設け、その底部20に地業を形成する。このよう
な根切り穴Cの底面20上に基礎支持部Dを載置する部
分に空練りモルタル、敷モルタル等を捨て打ちする。な
お、この際の基礎支持部Dを載置する位置は、設置すべ
きPC製基礎Bの嵌合部42の位置に基礎支持部Dの突
出部32、32の位置が対応する位置である。すなわ
ち、基礎支持部Dは、PC製基礎Bの嵌合部42…の間
隔に対応した間隔で設置される。そして、根切り穴Cに
沿って、基礎支持部Dを前記モルタルを捨て打ちした位
置に一列に設置する。この際に、前記モルタルが硬化す
る前に基礎支持部1の水平レベルを合わせておく。
【0028】そして、図3に示すように、基礎支持部D
の底板部30上に突出する突出部32、32同士の間
に、PC製基礎Bの嵌合部42…の位置を合わせて、図
1に示すように嵌合部42…を突出部同士の間に嵌合さ
せ、PC製基礎Bを設置する。この状態で、PC製基礎
Bに垂直保持治具Aを取り付ける。始めに、保持部1の
平板2の挿通孔と、アンカー固定部4の挿通孔とにアン
カーボルト44を貫通させるとともに、保持部1の挟持
部材3、3がPC製基礎Bの両側面を挟み込むように、
PC製基礎Bの上端部に保持部1を嵌合させる。そし
て、アンカー固定部4を貫通して突出したアンカーボル
ト44の先端にナット45を螺合して締め付けることに
より、保持部1を完全にPC製基礎Bに固定する。
【0029】次に、2本の脚体部10を左右に広げると
ともに、接続部材13を回転させることにより伸張さ
せ、脚体部10先端の受け板15が、根切り穴Cの斜面
21に当接するようにする。そして、保持部1の平板2
上面の水準器6を見ながら、左右の脚体部10の長さを
調節し、PC製基礎Bの上面が水平になるようにすると
ともに、PC製基礎Bを伸張した脚体部10により左右
から押圧して、PC製基礎Bが左右に傾かないようにす
る。なお、図3においては、垂直保持治具Aを一つだけ
設置した状態を図示した。
【0030】次に、PC製基礎Bのアンカーボルト44
の無い部分に、前記補助垂直保持治具Eを取り付ける。
前記係止部50をPC製基礎B上端の一方の角に係止さ
せ、脚体部51を伸張させて、脚体部51の先端が根切
り穴Cの斜面21に当接するようにする。次に、同じよ
うにもう一つの補助垂直保持治具EをPC製基礎B上端
の他方の角に係止さ、前記補助垂直保持治具Eと同様に
設置する。これら、補助垂直保持治具Eを取り付ける際
には、PC製基礎Bの角度が垂直保持治具Aにより決め
られているので、補助垂直保持治具Eの脚体部51を延
ばし過ぎて、PC製基礎Bを傾けてしまわないようにす
る。
【0031】次に、基礎支持部D同士の間に、該基礎支
持部Dの側壁部31、31の外面に沿って、PC製基礎
Bの左右の根切り穴C底面20上にそれぞれ側壁部3
1、31と略同じ高さの型枠(図示略)を建て込む。そ
して、型枠同士の間に、側壁部31、31の高さまで基
礎フーチン部を形成するコンクリートを打設する。な
お、この際に布基礎の端部となる部分にも型枠を建て込
んでおく。
【0032】次に、PC製基礎Bの接続部分の両側面を
型枠で覆い、接続部分の切欠部45にモルタル等のグラ
ウト材を打設する。そして、基礎フーチン部のコンクリ
ートが硬化した段階で垂直保持治具Aおよび補助垂直保
持治具EをPC製基礎Bから外す。そして、根切り穴C
を埋め戻し、従来と同様に基礎上に住宅の建設を始め
る。
【0033】以上のように本実施例の垂直保持治具Aに
よれば、容易にPC製基礎B上端に保持部1を固定した
状態で、脚体部10により、基礎フーチン部が硬化する
まで、PC製基礎Bを保持することができる。また、保
持部1に設けられた水準器6で、PC製基礎B上面の角
度を確認しながら、脚体部10の長さを調節することに
より、容易かつ高精度にPC製基礎Bを垂直にすること
ができる。
【0034】なお、本発明の垂直保持治具Aは、上記実
施例に限られるものではなく、各部材の形状、寸法、材
質等の具体的構成要件は、実施に当たり適宜変更可能で
ある。例えば、アンカー固定部4をなくし、保持部1を
直接ナットにより固定する構成としてもよい。また、保
持部1の平板2および挟持板3、3の裏に、ラバーを貼
設して、垂直保持治具Aを補助垂直保持治具Eと同様
に、PC製基礎Bのアンカーボルト44の無い部分に用
いてもよい。
【0035】さらに、基礎垂直保持治具は、上記実施例
の基礎の施工方法に限って使用されるものではなく、例
えば、基礎支持部Dを使用せずに、PC製基礎Bを直接
根切り穴Cの底面20に載置し、その下部に、基礎フー
チン部を現場打ちコンクリートにより形成する施工方法
にも適用できることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に設明したように本発明の垂
直保持治具によれば、容易に保持部を基礎上部に固定す
ることができるとともに、保持部から延出する脚体部に
よりPC製基礎を支持する現場打ちコンクリートが硬化
するまで、PC製基礎を支持することができる。また、
保持部上の水準器を見ながら、脚体部の長さを調節する
ことにより、容易かつ高精度にPC製基礎を垂直にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記実施例の垂直保持治具を示す断面図であ
る。
【図2】上記垂直保持治具を示す平面図である。
【図3】上記垂直保持治具により垂直に保持されたPC
製基礎を示す斜視図である。
【図4】上記実施例の補助垂直保持治具を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
A プレキャストコンクリート製基礎の垂直保持治具 B PC製基礎(プレキャストコンクリート製基礎) 1 保持部 2 平板 3 挟持部材 6 水準器 10 脚体部 44 アンカーボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形板状のプレキャストコンクリート製
    基礎の下部を現場打ちコンクリートにより支持する基礎
    の施工において、現場打ちコンクリートが硬化するま
    で、前記基礎を垂直に保持するプレキャストコンクリー
    ト製基礎の垂直保持治具であって、 前記基礎上端部に嵌合する保持部と、該保持部から左右
    下方にそれぞれ延出し、かつ伸縮自在な棒状の脚体部と
    からなり、前記保持部は、下面が基礎上面に当接する矩
    形の平板と、該平板の左右両端から下方に突出し、かつ
    基礎を左右両側面から挟持する挟持部材とにより断面コ
    字状に形成され、前記平板には、基礎上面に垂直に突出
    するアンカーボルトが挿通する挿通孔が設けられるとと
    もにその上面に基礎の上面の角度を確認する水準器が設
    けられていることを特徴とするプレキャストコンクリー
    ト製基礎の垂直保持治具。
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JPH0571131A (ja) 1993-03-23

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