JPH1025893A - 検測棒 - Google Patents

検測棒

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JPH1025893A
JPH1025893A JP20107996A JP20107996A JPH1025893A JP H1025893 A JPH1025893 A JP H1025893A JP 20107996 A JP20107996 A JP 20107996A JP 20107996 A JP20107996 A JP 20107996A JP H1025893 A JPH1025893 A JP H1025893A
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concrete
pedestal
inspection
slab
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JP20107996A
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Shigeru Hiramine
繁 平嶺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラブの厚さを容易に設定できると共に、大
きな外力が加わってたとえ倒れても設定したスラブの厚
さを再び示すことができ、施工後に錆びることもなく、
水や油などの液体の漏れを防ぐ検測棒を安価にて提供す
る。 【解決手段】 弾性を有する合成樹脂からなり、コンク
リート6を打ち込む基準面5に上載される平板状の台座
2に、基準面5からの高さを示す目盛り3aを付した検
測用の棒体3を一体成形すると共に、この棒体3に縦方
向に一定間隔をおいて一体成形される環状の突起部4を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準面に一定の厚
みのコンクリートを打ち込むとき、または、舗装を施す
ときに用いられる厚み測定用の検測棒に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、鉄筋コンクリート造りの建物
を建築する場合には、各階の床面となるスラブを形成す
るために、建築現場において、スラブコンクリートを一
定の厚さで打ち込む必要がある。
【0003】そのために、従来より図9に示すような、
スラブコンクリートの天端ポイント10を基準面5に立
設し、この天端ポイント10の上端にあうようにコンク
リートを打ち込むことにより、コンクリートの厚さを一
定にしていた。この天端ポイント10は、基準面5に取
り付けられる台座11と、この台座11に螺合される高
さ調整具12と、この高さ調整具12の上端に合成樹脂
によって形成されたポインタ13とから成っている。
【0004】施工者は基準面5に台座11を固定し、前
記高さ調整具12を回動してその上端の高さをスラブコ
ンクリートの厚みと同じに調整した後に、スラブコンク
リートを打ち込んで、前記高さ調整具12の上端に取り
付けたポインタ13の上面と面一となるように、かつア
ンテナ部分13aが突出する高さ位置に均一にすること
により、スラブコンクリートの厚みを一定にできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
天端ポイント10は、この建築物があるかぎりコンクリ
ート内に埋没されるので、コンクリート6は乾燥し、固
体化するときに同時に少し縮まる一方、天端ポイント1
0は水分の影響により伸縮しないので、天端ポイント1
0とスラブコンクリート6との間に隙間が生じて、この
隙間を介して水や油などの液体が漏れてしまう可能性が
あった。
【0006】さらに、この天端ポイント10は、その大
部分(ポインタ13以外)が固い材料によって形成され
ているので、スラブコンクリート6の打ち込み作業時に
何らかの原因で天端ポイント10に強い力が加わって、
これが根元から倒れてしまったり、破損したり、斜めに
なってしまうことがあった。このような場合には、そ天
端の高さ位置が分からなくなり、スラブの厚さを一定に
することが出来なくなってしまうことがあった。特に、
舗装工事においてはモーターグレーダーやタイヤローラ
などにより天端ポイント10が倒されることが十分にあ
るので深刻な問題である。また、硬質の天端ポイント1
0は車両、人体、履物等を損傷することもあった。
【0007】加えて、この天端ポイント10は3つの部
材(台座11、高さ調整具12、ポインタ13)からな
っており、一度きり使用するもののために多くの部材を
必要とし、コストの引き上げを招いているだけでなく、
スラブ厚の調整をする作業に時間と手間ががかるなどの
不都合があった。
【0008】本発明は上記の点を考慮に入れてなされた
ものであって、スラブおよび塗装の厚さを容易に設定で
きると共に、大きな外力が加わってたとえ根元から倒れ
ることがあっても元の位置に復帰することで設定したス
ラブの厚さを再び示すことができ、水や油などの液体の
漏れを防ぐ検測棒を安価にて提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、コ
ンクリートを打ち込む基準面に上載される平板状の台座
と、基準面からの高さを示す目盛りを付した検測用の棒
体とを弾性体によって一体成形しているので、スラブ厚
を設定するために検測棒を何ら調整する必要がなく、ス
ラブの厚さは棒体に付された目盛りを見ることで明らか
であり、必要であるならテープなどによって印をつけた
り、スラブ厚以上の棒体を予め切断しておいてもよい。
【0010】また、弾性体の一体成形で形成される検測
棒はコンクリートまたはアスファルトの打ち込み作業中
に何らかの大きな力が加わって、たとえ根元から倒れる
ことがあっても、再び元の位置に復帰するので、設定し
た高さ位置を示し続けることができる。これに加えて、
一度きりの使用でスラブ内に埋設する検測棒の製造コス
トを可及的に抑えることができる。
【0011】検測棒の棒体に縦方向に一定間隔をおいて
一体成形される環状の突起部を設けた場合には、コンク
リートが乾燥と同時に縮むことがあっても、コンクリー
トと検測棒との間を水や油などの液体が流れて漏れるこ
とがなくなる。
【0012】また、アスファルトによる舗装工事を行う
場合には、舗装を施す面に埋設された木製の杭の上端面
を基準面として、この基準面に上載される平板状の台座
と、基準面からの高さを示す目盛りを付した検測用の棒
体とを弾性体によって一体成形することにより、軟質の
土壌の上にも検測棒を強固に立てることができ、舗装工
事をより確実に行うことができる。
【0013】前記台座に釘打ち用の小孔を複数個設け
て、この小孔に釘を打ち込むことにより台座を基準面に
固定するようにした場合には、基準面に台座を堅固に固
定することができ、この検測棒が示す高さ位置の信頼性
を増すことができる。
【0014】さらに、前記台座の裏面に粘着体または磁
石を形成し、この粘着体または磁石によって台座を基準
面に固定することにより、たとえばメタルフォームのよ
うな釘を打ち込むことが不可能な基準面でも、検測棒を
立設できると共に、検測棒の設置にかかる手間を大幅に
縮小できる。また、前記小孔と兼用することにより台座
の固定強度をさらに増すことも可能である。
【0015】加えて、前記棒体の上端に同芯円状の接続
部を形成する一方、下端にこの接続部に係合する接続部
を形成すると共に、側面にこの接続部の上端からの高さ
を示す目盛りを付した継ぎ足し用の棒体を、前記棒体の
接続部に接続した場合には、検測棒の長さを自在に延長
でき、あらゆる施工に対応することができる。なお、こ
の継ぎ足された棒体の上端にさらに接続部を形成しても
よいことは言うまでもない。
【0016】更に、舗装を施す場合には、舗装面に釘を
埋設し、この釘に対して棒体を取り付けるようにしても
よく、この場合にも上述した変形を施してもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態とし
て、鉄筋コンクリート造りの建物を建築するために、現
場でコンクリートを打ち込んでスラブを形成するときに
用いられる検測棒を図面を参照しながら説明する。図1
〜3は、鉄筋コンクリート造りの建物の2階の床面を形
成する段階において、本発明の検測棒を用いる例を示し
ている。
【0018】図1〜3において、1は検測棒であり、こ
の検測棒1は弾性体の一例として、弾性を有する合成樹
脂によって一体成形された台座2と、この台座2に立設
する棒体3と、この棒体3の縦方向に一定間隔をおいて
成形される突起部4とから成っている。
【0019】台座2はスラブコンクリートを形成する基
準となる基準面5に上載されるほぼ円形の平板であり、
この台座2の適所に例えば4箇所の小孔2aを形成して
いる。棒体3はこの台座2のほゞ中心部分から立設され
ており、予想されるスラブの厚さより少し長くしてい
る。
【0020】例えば、本例では17cmの厚さのスラブ
を形成する場合について考慮しており、長さ20cmの
棒体3を形成しているが、この検測棒1により打ち込ま
れるコンクリートの厚みによっては20cm以上にして
もよいことは言うまでもない。(例えば、コンクリート
の厚さが50cmの場合には、棒体3の長さを50cm
以上にしなければならない。なお、長尺の棒体3を後述
する継ぎ足し用の棒体によって形成してもよい)また、
この棒体3には前記基準面5からの高さを示す目盛り3
aが形成されている。
【0021】突起部4は前記棒体3の高さ方向に一定間
隔を保って一体形成される環状の突起部であり、この例
では5cm毎にほぼ円形状の環状突起部4が形成されて
いる。
【0022】図3は本例の検測棒1を活用した施工方法
について明示している縦断面図である。鉄筋コンクリー
ト造りの二階の床面を形成する場合、既に一階の床面は
検測棒1によって土間のコンクリート6が平面状に形成
されている。この土間コンクリートの天端6aには二階
の床面を形成するための支保工6が立設されており、こ
の支保工7の上に縦横に鋼管端太8が張り延ばされ、か
つ、その上に型枠9(例えばコンクリートパネル)を形
成している。
【0023】以下、本発明の検測棒1を用いたコンクリ
ート打ち作業を説明すると、まず、上記型枠の設置工事
を完了した後に、鉄筋6aの組み立てをする前に検測棒
1を型枠9に上載し、台座2を基準面5となる型枠9に
上載された状態で、この台座2に形成された4つの小孔
2aに4本の釘2bを打ち込むことにより、台座2を型
枠9に強固に固定している。
【0024】次に、棒体2に付けられた目盛りに従っ
て、スラブコンクリート6の天端6aの予想位置、つま
り、コンクリート仕上げ面の高さ位置に絶縁テープ3b
などの目立つ色のテープで印を付けた後、スラブの鉄筋
6bを組み立てる。この時、鉄筋6bと天端6aとのコ
ンクリート被り厚さの管理を検測棒の目盛りによって行
うことができる。
【0025】この鉄筋6bを組み立てた後に、スラブを
形成するコンクリート6を型枠9上に打ち込み、前記印
の位置に面一になるようにスラブコンクリート6を均す
ことにより、スラブの厚みをほゞ一定に保つことが容易
に行える。
【0026】コンクリート6が固まった後に、コンクリ
ート6に埋設されている検測体1の天端6aから突出す
る棒体3はカッターナイフ等で容易に切断することがで
き、この棒体3を天端6aに合わせて切断することによ
り、スラブコンクリート6の天面6aと検測棒1の上端
とが面一になる。なお、この検測棒1の切断は、コンク
リート6を打ち込む前に行ってもよく、その場合には、
前記テープ3bなどの別途の印を付けなくても、検測棒
1の頂部がちょうどコンクリート6と面一になるように
コンクリートを均せばよい。
【0027】以上のように、本発明の検測棒1は弾性体
の一例として弾性を有する合成樹脂の一体成形によって
形成されているので、検測棒1が錆びたり、腐蝕する心
配がなく、いつまでも綺麗に保つことができる。さら
に、コンクリート6等の打ち込み作業時に検測棒1に強
い外力が加わって、折れ曲がることがあっても、再び元
の位置に復帰できるので、コンクリート6等の打ち込み
作業に支障が生じることがない。
【0028】また、棒体3には基準面5からの高さを示
す目盛りが付されているので、鉄筋6aに対するコンク
リート6の被り厚の設定やスラブコンクリート6の厚さ
の調整を、この目盛りに従って極めて容易に行えるよう
になり、施工作業の手間と時間の削減を行うことができ
る。
【0029】さらに、本発明の検測棒1は棒体3に縦方
向に一定間隔をおいて環状の突起部4を一体形成してい
るので、乾燥後のコンクリート6と検測棒1との間に隙
間が生じ、これに水や油などの液体が侵入することがあ
ったとしても、この液体の侵入を環状突起部4によって
防止できる。特に、その縦断面形状を長方形にすること
により、突起部4の上面4aによって液体の侵入を効果
的に防止できるので、階下に水漏れなどの被害をもたら
すことがない。
【0030】なお、本発明はこの突起部4の縦断面形状
を限定するものではない。たとえば、液体の漏れを十分
に防げるのであれば、突起部4の縦断面形状を三角形や
台形などその他の形状にしてもよいことは言うまでもな
い。
【0031】図4は、本発明の別の例を示すものであ
り、たとえばボックスカルバートを形成するためにコン
クリートを打ち込む作業に使われる検測棒である。この
図において図1〜3と同一の符号が付された部材は同一
または同等の部材であるので、その詳細な説明を省略す
る。
【0032】図4において、2cは台座2の下面に形成
された粘着体の一例としての接着剤(ボンド)である。
この台座2は接着剤2cによって固定させるようにして
いるので、たとえ基準面5を形成する型枠が、金属製の
メタルフォーム9’であってもこのメタルフォーム9’
に検測棒1を固着できるようになる。なお、この接着剤
2cに代えて、両面テープを用いたり、基準面5が金属
の場合には磁石等を用いて、施工作業をさらに簡単化し
てもよいことは言うまでもない。
【0033】2dは台座2と棒体3との間に設けられた
補強板であり、台座2に対して棒体3が垂直に立設でき
るように補強している。この補強板2dを設けることに
より、比較的細い棒体3でコンクリート6の厚さを検測
することが可能となり、製造コストをさらに引き下げる
ことができる。なお、この補強板2dに代えて、棒体3
の下端部分を円錐状に形成して補強してもよいことは言
うまでもない。
【0034】3bはコンクリート6の厚みに従って、コ
ンクリート6の天端6aの予定高さ位置の棒体3に塗り
付けた螢光塗料である。この螢光塗料3bによって、コ
ンクリート6の天端6aの予定位置をその外の目盛りと
一目瞭然に見分けられるように印し付けることができ、
施工作業をより簡単にすることができる。本例では、棒
体3の目盛り3aは5cm以上の位置から0.5cm刻
みで付されているが、本発明は目盛り3aを形成する位
置および間隔を限定するものではない。
【0035】なお、上述の例の特徴をなす接着剤2c
(または磁石)および補強板2dは、それぞれ、図1〜
3に示す検測棒1にも兼用することが可能であり、図1
〜3に示す例において絶縁テープ3bに代えて、螢光塗
料3bを塗布するなどの変形が行えることは言うまでも
ない。
【0036】さらに、上記各例において、台座2および
突起部4の形状はほゞ円形状にしているが、本発明はこ
れに限られるものではなく、台座2および/または突起
部4の平面形状を、図5に示すような正方形や長方形や
六角形などの多角形にしてもよいことは言うまでもな
い。このような形状にすることにより、検測棒1が転が
ることがなく、施工に煩わしさが伴うことがない。
【0037】なお、上述の各例では、本発明の検測棒1
を利用できる建築工事の一例として、鉄筋コンクリート
造りの建物の床になるスラブコンクリートを形成する場
合と、ボックスカルバートを形成する場合を例示してい
るが、本発明はこれに限られるものではなく、たとえば
鉄筋コンクリート造りの建物の屋上部分や、橋の床版
や、消防防火水槽の床版など、その外のスラブコンクリ
ートを打ち込む作業を行う場合にも使用することができ
る。
【0038】すなわち、本発明の検測棒1は、一般的な
コンクリートの打ち込みを行なう施工工事は勿論のこ
と、水漏れが起こってはならない場所においても用いる
ことができる。なお、水漏れが起こっても何ら支障のな
い場所には、環状突起4を省略した検測棒を用いてもよ
いことは言うまでもない。
【0039】本発明の検測棒1は、舗装工事の時にも用
いることができる。図6,7は、本発明の別の実施状態
を示している。これらの図において、図1〜5と同一の
符号が付された部材は同一または同等の部材であるの
で、その詳細な説明を省略する。
【0040】9aは舗装を施す路床であり、この路床9
aに木杭2eを打ち込んでいる。木杭2eの上端は基準
面5となっており、この基準面5に台座2を上載し、釘
2bによって固定している。その後、この台座2の周り
に砕石6cを山積し、この砕石6cによって棒体3と台
座2との連結部の保護を行っている。
【0041】この例のように、路床9a等に木杭2eを
予め打ち込むことにより、たとえ路床9a等が十分の強
度を有するものでなくても、検測棒1を安定して立設す
ることが可能となる。なお、本例では、舗装工事を行な
う場合を考慮しているが、本発明はこれに限られるもの
ではなく、土間コンクリート,基礎コンクリート,底版
コンクリートなどを形成する場合に用いてもよいことは
言うまでもない。
【0042】また、棒体3の上端には同芯円状に形成さ
れた接続部の一例としての円筒状の凹部3cを形成して
いる。3’は下端部に前記凹部3cに係合可能な円柱状
の凸部3dを形成した継ぎ足し用の棒体であり、前記棒
体3の凹部3cにこの凸部3dを挿入することにより、
棒体3を長くすることができる。この棒体3と棒体3’
との接続は単に係合するだけでなく、接着剤等によって
固定するようにしたほうが安定することは言うまでもな
い。
【0043】こうして、形成された検測棒1によって、
図6に示す下層路盤の予定位置6d,上層路盤の予定位
置6e,アスファルトの予定位置6fまで下層路盤,上
層路盤,アスファルトを敷設できる。
【0044】図7は継ぎ足し用の棒体3’の構成を示す
側面図であり、この図から明らかなように、棒体3’の
下端には前記凸部3dを形成し、棒体3’の上端には前
記凹部3cと同一形状の凹部3eを形成している。した
がって、この棒体3’を複数接続することも可能であ
る。なお、前記凹部3eのない棒体3’を形成してもよ
いことは言うまでもない。
【0045】また、本例では接続部の一例として棒体3
と棒体3’の上端に円筒状の凹部3c,3e、棒体3’
の下端に円柱状の凸部3dを形成しているが、本発明は
これに限られるものではなく、凸部と凹部を逆にしても
よい。さらには、接続部の断面形状を真円にする必要は
なく、ほゞD字状や方形などの多角形に形成してもよ
い。
【0046】加えて、本例では舗装工事を行う場合の例
を示しているが、図1〜5に示した棒体3にも前記凹部
3eを形成することで継ぎ足し用の棒体3’を継ぎ足せ
るようにしてもよい。なお、水漏れをしてはならないス
ラブコンクリートなどの形成に用いられる検測棒1に、
継ぎ足し用の棒体3’を継ぎ足す場合には、この棒体
3’にも環状突起部を形成するほうがよい。
【0047】図8は本発明の別の例を示すものである。
この図において、検測棒11は舗装を施す面に埋設され
る釘12と、この釘12の上端の頭部12aに嵌合され
る棒体13とからなる。また、棒体13の側面には頭部
12aの上端部からの高さを示す目盛り13aが5cm
以上の所で、5mm間隔に付けられている。
【0048】したがって、舗装を施す路床に釘12を埋
設し、この釘12の頭部12aの上端を基準位置となる
ように調整したのちに、頭部12aに棒体13を嵌合す
ることにより、検測棒11を路面に立設できる。その
後、図6の検測棒1と同様に、検測棒11の周りに砕石
を山積することにより棒体13と釘12との連結部の保
護を行ってもよい。
【0049】また、前記棒体13の上端には凹部13b
を形成しているので、この凹部13bに図7のような継
ぎ足し用の棒体3’を係合させ、これを固定することに
より検測棒11の長さを自由に調整することが可能とな
る。なお、本例では棒体13の下端部を釘12の頭部1
2aに嵌合することによって固定しているが、釘12と
棒体13との接続部は螺合されていてもよい。
【0050】さらに、前記各例に示した本発明の検測棒
を法面保護を行なうコンクリートやモルタルの厚さ管理
など、様々な分野の土木工事に活用してもよいことは言
うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スラブ厚を設定するために検測棒を何ら調整する必要が
なく、スラブの厚さは棒体に付された目盛りを見ること
で明らかであるから、施工にかかる手間や時間を削減で
きる。また、必要であるならテープや塗料などによって
印をつけたり、スラブ厚以上の棒体を予め切断しておい
てもよい。加えて、検測棒はコンクリートの打ち込み作
業中に何らかの大きな力が加わって、たとえ倒れること
があっても、弾性力で再び元の位置に復帰するので、ス
ラブ厚を常に示し続けることができる。これに加えて、
一度きりの使用でスラブ内に埋設する検測棒の製造コス
トを可及的に抑えられる。
【0052】また、前記台座を基準面に釘打ちすること
で、台座を堅固に固定することができ、この検測棒が示
す高さ位置の信頼性を増すことができる。さらに、台座
を接着体または磁石で基準面に固定することにより、釘
を打ち込むことが不可能な位置でも検測棒を立設できる
と共に、検測棒の設置にかかる手間を大幅に縮小でき
る。また、この場合小孔と兼用することにより台座の固
定強度をさらに増すことも可能である。
【0053】さらに、土間コンクリートの形成工事およ
び舗装工事の場合には、前記台座を路床に埋設された木
杭の上に固定することにより、安定性を向上することも
可能である。その他にも、路床に埋設された釘の上に棒
体を嵌合することにより、施工をより簡素化することも
可能である。
【0054】加えて、棒体の上端に接続部を形成し、別
途の継ぎ足し用の棒体の下端に、前記接続部と対応する
接続部を形成することにより、上記各種の検測棒の長さ
を自在に調整することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検測棒の一実施形態を示す側面図であ
る。
【図2】同検測棒の構成を示す斜視図である。
【図3】同検測棒による施工状態を示す縦断面側面図で
ある。
【図4】本発明の検測棒の別の例を示す側面図である。
【図5】本発明の検測棒の別の例を示す平面図である。
【図6】検測棒の別の例およびこの検測棒の継ぎ足し用
の棒体を示す一部破断した側面図である。
【図7】同継ぎ足し用棒体の側面図である。
【図8】本発明の検測棒の別の例を示す一部破断した側
面図である。
【図9】従来の天端ポインタの側面図である。
【符号の説明】
1,11…検測棒、2…台座、2a…小孔、2b…釘、
2c…粘着体、2e…木杭、3,13…棒体、3’…継
ぎ足し用の棒体、3a…目盛り、3c,3d,3e…接
続部、4…突起部、5…基準面、6…コンクリート、1
2…釘。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートを打ち込む基準面に上載さ
    れる平板状の台座と、基準面からの高さを示す目盛りを
    付した検測用の棒体とを弾性体によって一体成形したこ
    とを特徴とする検測棒。
  2. 【請求項2】 前記検測棒の棒体に縦方向に一定間隔を
    おいて一体成形される環状の突起部を設けた請求項1に
    記載の検測棒。
  3. 【請求項3】 舗装を施す面に埋設された木製の杭の上
    端面を基準面として、この基準面に上載される平板状の
    台座と、基準面からの高さを示す目盛りを付した検測用
    の棒体とを弾性体によって一体成形したことを特徴とす
    る検測棒。
  4. 【請求項4】 前記台座に釘打ち用の小孔を複数個設け
    て、この小孔に釘を打ち込むことにより台座を基準面に
    固定する請求項1〜3の何れかに記載の検測棒。
  5. 【請求項5】 前記台座の裏面に粘着体または磁石を形
    成し、この粘着体または磁石によって台座を基準面に固
    定する請求項1〜3の何れかに記載の検測棒。
  6. 【請求項6】 前記棒体の上端に同芯円状の接続部を形
    成する一方、下端にこの接続部に係合する接続部を形成
    すると共に、側面にこの接続部の上端からの高さを示す
    目盛りを付した継ぎ足し用の棒体を、前記棒体の接続部
    に接続した請求項1〜5の何れかに記載の検測棒。
  7. 【請求項7】 舗装を施す面に埋設された釘と、この釘
    に接続され、側面に釘の上端面からの高さを示す目盛り
    を付すと共に、上端に同芯円状の接続部を形成する弾性
    体の棒体と、下端にこの接続部に係合する接続部を形成
    すると共に、側面にこの接続部の上端からの高さを示す
    目盛りを付した継ぎ足し用の棒体とからなることを特徴
    とする検測棒。
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