JP2024077667A - 支柱支持部材、この支柱支持部材を用いたフェンス支柱キット、前記支柱支持部材を用いたフェンス支柱の支持構造およびこの支柱支持構造の施工方法 - Google Patents

支柱支持部材、この支柱支持部材を用いたフェンス支柱キット、前記支柱支持部材を用いたフェンス支柱の支持構造およびこの支柱支持構造の施工方法 Download PDF

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JP2024077667A JP2022189743A JP2022189743A JP2024077667A JP 2024077667 A JP2024077667 A JP 2024077667A JP 2022189743 A JP2022189743 A JP 2022189743A JP 2022189743 A JP2022189743 A JP 2022189743A JP 2024077667 A JP2024077667 A JP 2024077667A
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Abstract

【課題】境界壁に沿うベース面を掘り下げ、フェンス支柱の下端部を埋め込むような面倒な作業が不要であるとともに、フェンス支柱の撤去が簡単に行える支柱支持部材、この支柱支持部材を用いたフェンス支柱キット、前記支柱支持部材を用いたフェンス支柱の支持構造およびこの支柱支持構造の施工方法を提供する。【解決手段】フェンス支柱1に支柱支持金具2の第1部材21を固定し、フェンス支柱1の下端をベース面B上に支持させるとともに、第1部材21の第1重ね合わせ部を敷地側から境界壁W上に臨ませるとともに、支柱支持金具2の第2部材22の第2重ね合わせ部としての短尺部または長尺部を、圧接部としての長尺部または短尺部が境界壁Wの敷地外側の壁面に圧接状態になるようにまで重ね合わせて、第1部材21に第2部材22を固定して、フェンス支柱1を立設状態になるようにした。【選択図】図1

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、支柱支持部材、この支柱支持部材を用いたフェンス支柱キット、前記支柱支持部材を用いたフェンス支柱の支持構造およびこの支柱支持構造に関する。
敷地の境界に敷設されるフェンスのフェンス支柱は、まず、敷地境界線に沿ってコンクリートブロック塀や鉄筋コンクリート壁等で境界壁を設け、この境界壁の上面に設けられたブロックの孔や、鉄筋コンクリート壁に予め設けられた支柱挿入孔にフェンス支柱の下端を差し込み、必要に応じてブロックの孔や支柱挿入孔とこれらの孔に挿入されたフェンス支柱下端部との間にコンクリートを充填し、フェンス支柱を境界壁に支持固定されるようになっている(たとえば、特許文献1)。
特開平11-21027号公報
ところで、地方においては、相続税の関係等で相続放棄され、所有権がはっきりしない空き地や空き家が増えていている。
かかる、空き地や空き家が隣地にあり、かつ、その隣地との間にコンクリートブロックなどで形成された高さの低い境界壁が設けられている場合において、目隠しのためのフェンスを新しく設けようとすると、以下のような問題が生じる可能性がある。
すなわち、土地の境界線上にブロック塀などを設置する場合、境界標や塀は隣地所有者と共同の費用で設置する、境界標や塀の設置・管理費用は、相隣者との折半で負担する、境界線境界標、囲、塀などは、相隣者の共有に属するなどの規定が民法に定められている。
したがって、勝手に既存の境界壁を撤去して新しい境界壁およびこの境界壁の上面の孔に従来のようにしてフェンスを構築することができない。
そこで、将来、民法上の問題が起こらないようにするには、既存の境界壁を残し、自分が所有する敷地側で境界壁に沿って溝や孔を掘り、この溝や孔の底に栗石を敷き詰めたのち、フェンス本体部材を支持するフェンス支柱の下端部を溝や孔内に挿入した状態で溝や孔内に流し込んだコンクリートを硬化させて、自分が所有する敷地側で境界壁に沿って所望間隔でフェンス支柱を立設させたのち、フェンス本体部材をこれらのフェンス支柱に支持させる工法が考えられる。
しかし、上記工法の場合、費用と工期が掛かるという問題があるとともに、隣地の所有者が確定するとともに、既存の境界壁を共同で新しい境界壁するような事態が起きた場合、境界壁を取り除くだけではなく、先に境界壁の沿って建てたフェンス支柱を撤去する費用負担が発生する。
本発明は、上記事情に鑑みて、境界壁に沿うベース面を掘り下げ、フェンス支柱の下端部を埋め込むような面倒な作業が不要であるとともに、フェンス支柱の撤去が簡単に行える支柱支持部材、この支柱支持部材を用いたフェンス支柱キット、前記支柱支持部材を用いたフェンス支柱の支持構造およびこの支柱支持構造の施工方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の支柱支持金具は、フェンス部材を支持可能なフェンス支柱を、敷地のベース面から立ち上がる境界壁に対向する前記フェンス支柱の壁対向面が前記境界壁の一側面に対向するように、前記境界壁に沿った立設状態に支持する支柱支持金具であって、第1部材と、第2部材を備え、前記第1部材が、前記フェンス支柱がその下端を前記ベース面に受けられるとともに、前記壁対向面を前記境界壁の一側面に対向させた状態で、前記境界壁の上方に配置される第1重ね合わせ部と、この第1重ね合わせ部が前記境界壁の上方に配置されるように、前記フェンス支柱の高さ方向の任意の位置に固定可能な支柱固定部を有し、前記第2部材が、前記境界壁の他側面に直接または介在物を介して間接的に圧接状態にされる圧接部と、この圧接部が前記圧接状態になるように、前記第1重ね合わせ部と重ね合わせられ、その重ね合わせ状態で前記第1重ね合わせ部に固定可能な第2重ね合わせ部を有することを特徴としている。
本発明において、境界壁とは、一方の敷地と、他方の敷地の境界線に両敷地を仕切るために設けられた壁を意味し、鉄筋コンクリート壁やコンクリートブロック壁などが挙げられ、直線的なものだけでなく、屈曲したものや湾曲したものも含む。
本発明において、ベース面とは、上記境界壁が立ち上がる近傍の面を意味し、コンクリート面でも、地面でも構わない。
本発明の支柱支持金具は、前記第1部材が、第1部材固定ビスの解締により支柱固定部に離接する裏板を備えていることが好ましい。
すなわち、後述するように、フェンス支柱に裏板ガイド溝とスリットを設け、裏板の両側部が裏板ガイド溝にスライド自在に嵌まり込むとともに、支柱固定部側からスリットを介して裏板に固定ビスをねじ込めるようにすれば、裏板の両側部を裏板ガイド溝に挿入するとともに、固定ビスを緩めた状態で裏板を所望の位置までスライドさせたのち、固定ビスを支持固定部側からスリットを介して裏板にねじ込むようにすれば、裏板が支持固定部側に引き付けられて、裏板ガイド溝のスリットの両側の壁面が、支持固定部と裏板との間に挟持されて、第1部材をフェンス支柱の任意の高さ位置に簡単に固定することができる。
本発明の支柱支持金具は、前記第1重ね合わせ部と、第2重ね合わせ部が、スライドによって重ね合わせ幅変更可能にするスライドガイド構造を、前記第1重ね合わせ部と、第2重ね合わせ部の少なくともいずれかに形成されていることが好ましい。
すなわち、上記構成にすれば、スライドによって、重ね合わせ幅を容易に変更することができ、施工性がよくなる。
上記スライドガイド構造とは、たとえば、第1重ね合わせ部と第2重ね合わせ部のいずか一方の重ね合わせ部の重ね合わせ面の両側から他方の重ね合わせ部側にガイド壁を立ち上げて、他方の重ね合わせ部が両ガイド壁の間に嵌まり込むような構造、第1重ね合わせ部と第2重ね合わせ部のいずか一方の重ね合わせ部にスライド方向に長い長孔を形成し、他方の重ね合わせ部に長孔にスライド可能な凸部を設ける構造や、これらの組み合わせが挙げられる。
また、上記凸部としては、ボルトでも構わない。たとえば、ボルトの先端を長孔から突出するような長さにし、ボルトの長孔からの突出端部に蝶ナットなどのナットをねじ込むようにすれば、第1重ね合わせ部と第2重ね合わせ部の重ね合わせ状態を容易に固定することができる。
本発明のフェンス支柱キットは、フェンス支柱と、第1部材固定ビスの解締により支柱固定部に離接する裏板を備えている支柱支持金具を備え、前記フェンス支柱が、その上下方向に連続し、前記壁対向面と平行かつ前記裏板がスライド自在に嵌まり込む裏板ガイド溝と、この裏板ガイド溝に連通し、前記壁対向面に開口するとともに、前記第1部材固定ビスを挿通可能なスリットを備えていることを特徴としている。
本発明のフェンス支柱キットは、フェンス支柱が、外形が略四角形で、4面に前記壁対向面を備えていることが好ましい。
すなわち、4面の一方の面に支柱支持金具をとりつけるとともに、他方の面に支柱支持金具と同様に裏板を用いてフェンス支柱の下端をベース面に固定する固定金具を容易にとりつけることができる。
また、残りの二面の裏板ガイド溝を利用してフェンス支柱に支持されるフェンス部材を固定することもできる。
本発明のフェンス支柱の立設構造(以下、「本発明の立設構造」と記す)は、ベース面から立ち上がる敷地の境界壁を備え、この境界壁に立設状態に支持されるフェンス支柱を備えるフェンスの支柱立設構造であって、フェンス支柱の下端が前記ベース面に支持されるとともに、前記壁対向面が前記境界壁の一側面に対向するように立設させた状態で、本発明の支柱支持金具が、前記第1重ね合わせ部が前記境界壁の上面を臨むように前記第1部材を前記フェンス支柱に固定され、前記第2部材が、前記第2重ね合わせ部を、前記圧接部が前記境界壁の他側面に直接または介在物を介して間接的に圧接される重ね合わせ幅にして前記第1重ね合わせ部と重ね合わせた状態で、前記第1部材に固定されていることを特徴としている。
本発明の立設構造は、前記フェンス支柱の下端に、ベース面固定部を有する下端支持金具が固定され、前記ベース面固定部が固定部材を介して前記ベース面に固定されていることが好ましい。
すなわち、上記構成にすれば、フェンス支柱が、境界壁だけでなく、ベース面に固定され、よりしっかりとした立設状態に保たれる。
なお、上記介在物とは、特に限定されないが、ゴムシートなどのクッション性を有する滑り止め材や、ライナーなどの圧接部と境界壁との間に介在して、フェンス支柱の立設状態を良好にすることができるものを意味する。
本発明のフェンス支柱の立設構造の施工方法は(以下、「本発明の施工方法」と記す)は、前記フェンス支柱に前記第1部材を固定した状態で、前記フェンス支柱の下端を前記ベース面に受けさせ、前記フェンス支柱の前記壁対向面を前記境界壁に一側面に対面させるとともに、前記第1重ね合わせ部を前記境界壁の上面に臨ませる工程と、前記第2部材の第2重ね合わせ部を、前記圧接部が、前記フェンス支柱との間で、前記境界壁を挟み込む重ね合わせ幅に、前記第1重ね合わせ部と前記第2重ね合わせ部を重ね合わせる工程と、前記重ね合わせ幅を維持するように、前記第1重ね合わせ部に第2重ね合わせ部を固定する工程を備えることを特徴としている。
本発明の支柱支持金具は、上記のように、フェンス部材を支持可能なフェンス支柱を、敷地のベース面から立ち上がる境界壁に対向する前記フェンス支柱の壁対向面が前記境界壁の一側面に対向するように、前記境界壁に沿った立設状態に支持する支柱支持金具であって、第1部材と、第2部材を備え、前記第1部材が、前記フェンス支柱がその下端を前記ベース面に受けられるとともに、前記壁対向面を前記境界壁の一側面に対向させた状態で、前記境界壁の上方に配置される第1重ね合わせ部と、この第1重ね合わせ部が前記境界壁の上方に配置されるように、前記フェンス支柱の高さ方向の任意の位置に固定可能な支柱固定部を有し、前記第2部材が、前記境界壁の他側面に直接または介在物を介して間接的に圧接状態にされる圧接部と、この圧接部が前記圧接状態になるように、前記第1重ね合わせ部と重ね合わせられ、その重ね合わせ状態で前記第1重ね合わせ部に固定可能な第2重ね合わせ部を有する。
したがって、この支柱支持金具を用いれば、フェンス支柱を本発明の施工方法を用いて容易に本発明のフェンス支柱の立設構造を構築することができる。
そして、本発明の立設構造は、ベース面から立ち上がる敷地の境界壁を備え、この境界壁に立設状態に支持されるフェンス支柱を備えるフェンスの支柱立設構造であって、フェンス支柱の下端が前記ベース面に支持されるとともに、前記壁対向面が前記境界壁の一側面に対向するように立設させた状態で、本発明の支柱支持金具が、前記第1重ね合わせ部が前記境界壁の上面を臨むように前記第1部材を前記フェンス支柱に固定され、前記第2部材が、前記第2重ね合わせ部を、前記圧接部が前記境界壁の他側面に直接または介在物を介して間接的に圧接される重ね合わせ幅にして前記第1重ね合わせ部と重ね合わせた状態で、前記第1部材に固定されているので、境界壁に沿うベース面を掘り下げ、フェンス支柱の下端部を埋め込むような面倒な作業が不要であるとともに、フェンス支柱の撤去が簡単に行える。
本発明のフェンス支柱の立設構造の1つの実施の形態をあらわす断面図である。 図1の立設構造の斜視図である。 図1の立設構造に用いるフェンス支柱の横断面図である。 図1の立設構造に用いる本発明の支柱支持金具の分解斜視図である。 図4の支柱支持金具の第1部材と第2部材の1つの組み合わせパターンを説明する図である。 図4の支柱支持金具の第1部材と第2部材の他の組み合わせパターンを説明する図である。 図1の立設構造に用いるフェンス支柱への支柱支持金具の装着方法を説明する斜視図である。 図1の立設構造に用いるベース面固定金具の分解斜視図である。 図1の立設構造のフェンス支柱へのキャップの取付を説明する斜視図である。 図1の立設構造で立設されたフェンス支柱を用いて構築されたフェンスの正面図である。
以下に、本発明を、その実施の形態を参照して詳しく説明する。
図1および図2は、本発明のフェンス支柱の立設構造の1つの実施の形態をあらわしている。
すなわち、この立設構造Aは、図1および図2に示すように、フェンス支柱1が、支柱支持金具2を介して境界壁Wに支持固定されている。
フェンス支柱1は、図3に示すように、断面外形がほぼ正方形で4面に壁対向面11を備えるとともに、各面にスリット12と、裏板ガイド溝13を備え、アルミニウムやその合金などの金属材料の押出型材で形成されている。
支柱支持金具2は、図4に示すように、第1部材21、第2部材22、裏板26、蝶ナット23、蝶ナット螺合ボルト24、ワッシャ25、27、28、裏板26、2本の裏板固定ビス29を備えている。
図5および図6に示すように、第1部材21は、幅方向の両側に立ち上がり部を有し、断面略コ字形をした金属材料が、コの開口側を内側にしてL字形に折り曲げたような形状に形成されていて、第1重ね合わせ部21aと支柱固定部21bを備えている。
第1重ね合わせ部21aには、蝶ナット螺合ボルト24のねじ部24aを挿通可能な長孔21cが穿設されている。
支柱固定部21bには、裏板固定ビス29のねじ部29aが挿通可能な長孔21dが穿設されている。
また、長孔21dには、図4に示すように、支柱固定部21bの溝側からワッシャ28を介して2本の裏板固定ビス29のねじ部29aが挿通される。
そして、2本の裏板固定ビス29のねじ部29aは、ワッシャ27を介して裏板26のねじ孔26aに螺合されるようになっている。
第2部材22は、第1部材21の第1重ね合わせ部21aの溝内にスライド自在に嵌まり込む幅の金属板が略L字形に折り曲げられた形状をしていて、図1に示すように、第2重ね合わせ部(あるいは圧接部)となる短尺部22aと、圧接部(あるいは第2重ね合わせ部)となる長尺部22bを備えている。
短尺部22aには、図5に示すように、第1重ね合わせ部の長孔21cと同じ形状をした長孔22cが穿設されている。
長尺部22bには、第1重ね合わせ部の長孔21cと同じ形状をした2つの長孔22d,22eが穿設されている。
そして、第1部材21と、第2部材22は、以下のように、2つの重ね合わせパターンを選べるようになっている。
1つの重ね合わせパターンは、図1および図5に示すように、短尺部22a側を第2重ね合わせ部として、第1重ね合わせ部21aにスライド可能に重ね合わせ、長孔21cと長孔22cが重なった状態にするとともに、長尺部22bを圧接部となるようにするパターンである。
一方、もう1つの重ね合わせパターンは、図4および図6に示すように、長尺部22b側を第2重ね合わせ部として、第1重ね合わせ部21aにスライド可能に重ね合わせ、長孔21cと長孔22dが重なった状態、あるいは、長孔21cと長孔22eが重なった状態にするとともに、短尺部22aを圧接部となるようにするパターンである。
また、支柱支持金具2は、図7に示すように、上記ようにいずれかのパターンで第1重ね合わせ部21aと第2重ね合わせ部としての短尺部22aあるいは長尺部22bとが重ね合わされて、蝶ナット螺合ボルト24のねじ部24aを蝶ナット23のねじ孔23に軽く螺合させて仮止め状態にするとともに、裏板26のねじ孔26aに裏板固定ビス29のねじ部29aを軽く螺合することによって仮止め状態にする。
そして、支柱支持金具2の少なくとも第1部材21は、フェンス支柱1の上端側から裏板26を、その両側部が裏板ガイド溝13に差し込まれることによって、フェンス支柱1の上下方向にスライド自在に取りつけられる。
なお、支柱支持金具2とフェンス支柱1は、スリット12の両側の裏板ガイド溝13の壁を裏板26と、支柱固定部21bとの間で挟み込まれて、裏板26がスライドしない状態にしてフェンス支柱キットとして販売することもできる。
つぎに、この支柱支持構造Aの施工方法およびこの施工方法を用いたフェンスの構築方法の1例を、その工程順に詳しく説明する。
(1)図示していないが、ベース面Bから支柱支持金具2の第1部材21の第1重ね合わせ部21aの下端位置(境界壁Wの上端にほぼ接する位置)までの長さをメジャーで測定し、その位置にマスキングテープ等で目印を施す。
なお、ベース面B上にライナーなどを敷設し、フェンス支柱1の下端がこのライナー上に支持される場合、上記目印は、このライナーからの位置に設ける。
(2)支柱支持金具2の裏板26を、裏板固定ビス29を弛めた状態で、フェンス支柱1の端部から裏板26をその両端部が裏板ガイド溝13にスライド可能に嵌め込まれた状態にする。
(3)第1部材21の第1重ね合わせ部21aが、上記目印の位置になるように第1部材21をスライドさせる。
なお、このとき、第2部材22は第1部材21から取り外した状態でも、取り付けた状態でも構わない。
(3)境界壁Wの施主側の敷地のベース面B(ライナー等がある場合、ライナー上面)に支柱支持金具2の下端が受けられるとともに、第1重ね合わせ部21aが境界壁Wの上面を臨むように配置する。
このとき、第1部材21に第2部材22が取り付けられている場合には、蝶ナット23を弛め、圧接部となる長尺部22bあるいは短尺部22aと支柱支持部21bとの間隔を、境界壁Wの厚みより長くしておく。
(4)第2重ね合わせ部となる短尺部22aあるいは長尺部22bを、第1重ね合わせ部21aに沿ってスライドさせて、図1および図2に示すように、第2部材22の圧接部となる長尺部22bあるいは短尺部22aを、境界壁Wの隣地側の壁面に圧接させたのち、蝶ナット23を締め込み、第2部材22を第1部材21に固定する。
なお、図1において、第2重ね合わせ部として長尺部22bを用い、厚みの厚い境界壁Wにフェンス支柱1を支持した状態を2点鎖線で示した。
(5)必要に応じて、図1および図2に示すように、フェンス支柱1の下端を、下端支持金具3を介してアンカー5で、以下のようにしてベース面Bに固定する。
すなわち、下端支持金具3は、図8に示すように、金具本体31と、裏板32と、固定ビス35と、ワッシャ33,34を備えている。
金具本体31は、支柱固定部31aと、ベース面固定部31bを備えた略L字形をしている。
支柱固定部31aは、固定ビス35の挿通孔31cを備えている。
ベース面固定部31bは、アンカー挿通孔31dが穿設されている。
裏板32は、固定ビス35のねじ部35aが螺合する2つのねじ孔32aを備えている。
そして、下端支持金具31は、固定ビス35を弛めた状態で、ベース面固定部31bがベース面Bに設置する位置となるように、裏板32をフェンス支柱1の支柱支持金具2固定側と反対面の裏板ガイド溝13にスライド嵌合させたのち、裏板32と、支柱固定部31aとの間に裏板ガイド溝13の壁面が挟み込まれた状態になるまで、固定ビス35のねじ部35aをねじ孔32aにねじ込むことによって、フェンス支柱1の下端部に固定される。
その後、ベース面固定部31bのアンカー挿通孔31dにアンカー5を打ち込むことによってフェンス支柱1の下端がベース面Bを構成する地面やコンクリート基礎に固定される。
なお、(5)のフェンス支柱1への下端支持金具31の取付は、(3)の後におこなってもよいし、(1)や(2)の前に行ってもよい。
(6)図9に示すように、フェンス支柱1の上端にキャップ7を嵌合し、フェンス支柱1の上端開口を閉じる。
なお、(6)のキャップ7の嵌合は、(1)~(5)のいずれかの前に行っても構わない。
(7)(1)~(6)の工程を繰り返し、図10に示すように、所望本のフェンス支柱1を立設状態にしたのち、フェンス本体Fをフェンス支柱1間に支持させてフェンスを形成する。
上記フェンス支柱1の立設構造Aは、上記のように構成されており、以下のような優れた効果を備えている。
(1)フェンス支柱1が支柱支持金具2を介して境界壁Wに支持されるので、境界壁Wをそのまま残した状態で施工できる。
(2)フェンス支柱1が支柱支持金具2を介して境界壁Wに支持されるので、ベース面Bを掘り返し、栗石を敷いたのち、コンクリートでフェンス支柱1の下端部を埋め固めるという作業が不要で、施工性に優れている。
(3)隣地側へのはみ出しは、境界壁Wから圧接部となる短尺部22aあるいは長尺部22bの厚み分だけで、ほとんどはみ出ることがない。
(4)下端支持金具3を設ける構成においては、フェンス支柱1の下端がしっかり固定されより安定した立設状態にフェンス支柱1を支持することができる。
(5)隣地の所有者との話合い等により、フェンスの撤去の必要が生じた場合、下端支持金具3を用いたものにおいては、アンカー5を取り除き後に行うが、蝶ナット23を弛め、圧接部となる短尺部22aあるいは長尺部22bが境界壁Wから離れる方向に第2部材22をスライドさせるようにし、持ち上げる、あるいは、蝶ナット23を取り除き、第2部材22を取り除けば、容易にフェンスを取り除ける。
なお、フェンス本体Fを取り除いたのちに1本ずつフェンス支柱1を取り外すようにしてもよい。
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。上記の実施の形態では、裏板を用いて支柱支持金具および下部支持金具をフェンス支柱に固定するようにしていたが、ビスで直接フェンス支柱に固定するようにしても構わない。
上記の実施の形態では、第1重ね合わせ部に対して、第2重ね合わせ部となる短尺部あるいは長尺部をスライドさせることによってその重なり幅を変更できるようにしていたが、第1重ね合わせ部と第2重ね合わせ部のいずれか一方に多数のねじ挿通長孔を穿設し、他方に少なくとも1つのねじ孔を穿設して、いずれかのねじ挿通孔を選択し、固定ねじを選択されたねじ挿通長孔を介してねじ孔に螺合させて所望の重なり幅(圧接部が境界壁の壁面に圧接状態になる幅で固定できるようにしても構わない。
上記の実施の形態では、フェンス支柱の下端が下端支持金具を介してアンカーでベース面に固定されるようにしていたが、たとえば、フェンス支柱の下端に下面がベース面に対して滑り止め効果を備えたゴム製脚部材などの取り付けるようにしても構わない。
A 立設構造
B ベース面
F フェンス本体
W 境界壁
1 フェンス支柱
11 壁対向面
12 スリット
13 裏板ガイド溝
2 支柱支持金具
21 第1部材
21a
21b 支柱固定部
21c 長孔(第1重ね合わせ部)
21d 長孔(支柱固定部)
22 第2部材
22a 短尺部(第2重ね合わせ部あるいは圧接部)
22b 長尺部(圧接部あるいは第2重ね合わせ部)
22c 長孔(短尺部)
22d,22e 長孔(長尺部)
23 蝶ナット
24 蝶ナット螺合ボルト
24a ねじ部
25、27、28 ワッシャ
26 裏板
26a ねじ孔
29 裏板固定ビス
29a ねじ部
3 下端支持金具
31 金具本体
31a 支柱固定部
31b ベース面固定部
31c 挿通孔
31d アンカー挿通孔
32 裏板
32a ねじ孔
33,34 ワッシャ
35 固定ビス
35a ねじ部
5 アンカー
7 キャップ

Claims (8)

  1. フェンス部材を支持可能なフェンス支柱を、敷地のベース面から立ち上がる境界壁に対向する前記フェンス支柱の壁対向面が前記境界壁の一側面に対向するように、前記境界壁に沿った立設状態に支持する支柱支持金具であって、
    第1部材と、第2部材を備え、
    前記第1部材が、
    前記フェンス支柱がその下端を前記ベース面に受けられるとともに、前記壁対向面を前記境界壁の一側面に対向させた状態で、前記境界壁の上方に配置される第1重ね合わせ部と、
    この第1重ね合わせ部が前記境界壁の上方に配置されるように、前記フェンス支柱の高さ方向の任意の位置に固定可能な支柱固定部を有し、
    前記第2部材が、
    前記境界壁の他側面に直接または介在物を介して間接的に圧接状態にされる圧接部と、
    この圧接部が前記圧接状態になるように、前記第1重ね合わせ部と重ね合わせられ、その重ね合わせ状態で前記第1重ね合わせ部に固定可能な第2重ね合わせ部を有することを特徴とする支柱支持金具。
  2. 前記第1部材が、第1部材固定ビスの解締により支柱固定部に離接する裏板を備えている請求項1に記載の支柱支持金具。
  3. 前記第1重ね合わせ部と、第2重ね合わせ部が、スライドによって重ね合わせ幅変更可能にするスライドガイド構造を、前記第1重ね合わせ部と、第2重ね合わせ部の少なくともいずれかに形成されている請求項1または請求項2に記載の支柱支持金具。
  4. 前記フェンス支柱と、請求項2に記載の支柱支持金具を備え、
    前記フェンス支柱が、その上下方向に連続し、前記壁対向面と平行かつ前記裏板がスライド自在に嵌まり込む裏板ガイド溝と、この裏板ガイド溝に連通し、前記壁対向面に開口するとともに、前記第1部材固定ビスを挿通可能なスリットを備えているフェンス支柱キット。
  5. 前記フェンス支柱が、外形が略四角形で、4面に前記壁対向面を備えている請求項4に記載のフェンス支柱キット。
  6. ベース面から立ち上がる敷地の境界壁を備え、この境界壁に立設状態に支持されるフェンス支柱を備えるフェンスの支柱立設構造であって、
    請求項1に記載の前記フェンス支柱が、その下端を前記ベース面に支持されるとともに、前記壁対向面が前記境界壁の一側面に対向するように立設させた状態で、
    請求項1に記載の支柱支持金具が、前記第1重ね合わせ部が前記境界壁の上面を臨むように前記第1部材を前記フェンス支柱に固定され、
    前記第2部材が、前記第2重ね合わせ部を、前記圧接部が前記境界壁の他側面に直接または介在物を介して間接的に圧接される重ね合わせ幅にして前記第1重ね合わせ部と重ね合わせた状態で、前記第1部材に固定されていることを特徴とするフェンス支柱の立設構造。
  7. 前記フェンス支柱の下端に、ベース面固定部を有する下端支持金具が固定され、前記ベース面固定部が固定部材を介して前記ベース面に固定されている請求項6に記載のフェンス支柱の立設構造。
  8. 請求項6または請求項7に記載のフェンス支柱の立設構造の施工方法であって、
    前記フェンス支柱に前記第1部材を固定した状態で、前記フェンス支柱の下端を前記ベース面に受けさせ、前記フェンス支柱の前記壁対向面を前記境界壁に一側面に対面させるとともに、前記第1重ね合わせ部を前記境界壁の上面に臨ませる工程と、
    前記第2部材の第2重ね合わせ部を、前記圧接部が、前記フェンス支柱との間で、前記境界壁を挟み込む重ね合わせ幅に、前記第1重ね合わせ部と前記第2重ね合わせ部を重ね合わせる工程と、
    前記重ね合わせ幅を維持するように、前記第1重ね合わせ部に第2重ね合わせ部を固定する工程を備えることを特徴とする施工方法。
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