JPH0738330Y2 - 橋梁補修用床版の高さ調整構造 - Google Patents

橋梁補修用床版の高さ調整構造

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JPH0738330Y2
JPH0738330Y2 JP10756591U JP10756591U JPH0738330Y2 JP H0738330 Y2 JPH0738330 Y2 JP H0738330Y2 JP 10756591 U JP10756591 U JP 10756591U JP 10756591 U JP10756591 U JP 10756591U JP H0738330 Y2 JPH0738330 Y2 JP H0738330Y2
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JP
Japan
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floor slab
concrete floor
slab
height adjusting
adjusting bolt
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JP10756591U
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敏雄 武田
一隆 小林
登 宇賀田
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日本サミコン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、橋梁等主桁上に架設さ
れたコンクリート床版からなる橋梁補修用床版の高さ調
整構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、短い交通規則期間内での施工を
必要とする橋梁などの舗装路の補修を行う際には、工期
の短縮が可能なプレキャストコンクリート床版が用いら
れている。これは、先ず補修すべき既設のコンクリート
床版を取り壊してこれを主桁より撤去し、その後、この
撤去部分に新設のコンクリート床版を主桁上に架設する
とともに、このコンクリート床版の上面から高さ調整用
ボルトを捩じ込む。このとき、前記高さ調整用ボルトの
先端が主桁に当接して、コンクリート床版は高さ調整用
ボルトによって支持され、かつ、前記高さ調整用ボルト
の捩じ込む量に応じて、コンクリート床版の底面より突
出するボルトの先端部の長さが変化することで、コンク
リート床版のレベル調整が行われる。そして、この状態
で一旦路面の通行を仮解放した後、再び補修部の路面を
通行止めにし、コンクリート床版と主桁間に無収縮モル
タルなどの硬化性の充填部材を打設した後に、前記新設
のコンクリート床版に対する本緊張が終了する。そし
て、路面の通行を再度解放するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術では、高
さ調整用ボルトをコンクリート床版の上方より捩じ込む
ようにして構成されるため、仮交通規制解除時において
は、通行の妨げとならないように、高さ調整用ボルトの
頭部を覆うための覆工板等を敷設しなければならず、コ
ンクリート床版のレベル調整の後に、いちいち養生作業
を行わなければならないといった煩わしさを有してい
た。
【0004】そこで本考案は上記問題点を解決して、仮
交通規制解除時において、コンクリート床版上の養生作
業を行う必要のない橋梁補修用床版の高さ調整構造を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、主桁上に架設
されるコンクリート床版と、このコンクリート床版の底
面に設けられる螺子孔と、この螺子孔に螺入し前記主桁
とコンクリート床版との間に設けられる高さ調整用ボル
トとを具備したものである。
【0006】
【作用】上記構成によって、高さ調整用ボルトはコンク
リート床版の底面に設けられた螺子孔に捩じ込まれ、コ
ンクリート床版の上面より高さ調整用ボルトが突出する
ことなく、高さ調整用ボルトの捩じ込み量によって、コ
ンクリート床版に対するレベル調整が行われる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。図1において、1は橋梁などに並設されそ
の上下方向にフランジ部2,3を形成してなる主桁であ
り、フランジ部2には既設のコンクリート床版4が架設
され、両面通行の可能な路面5が形成されている。6
は、補修すべきの路面5の片側に形成された切断面であ
り、この切断面6によって既設のコンクリート床版4の
一部が撤去される。そして、この撤去された部分の主桁
1上には、新しいプレキャストコンクリート床版7が路
面5に対して複数直角方向に架設される。コンクリート
床版7には、予め路面5と平行な貫通孔8と、上面から
底面に貫通する丸孔9が穿設されており、さらに、各コ
ンクリート床版7間に形成される目地10の適所には、弾
性部材たるゴムパッキン11が介在される。また、12はコ
ンクリート床版7の両端上下方向に配設された一対の仮
緊張具であり、この仮緊張具12には鋼製のねじ棒たるゲ
ビンデスターブ13が路面5と平行に挿通される。
【0008】図2は、コンクリート床版7のレベル調整
を行う際の状態を示している。同図において、14は前記
コンクリート床版7底面の凸部15に設けられる螺子孔で
あり、この螺子孔14には高さ調整ボルト16の雄螺子部17
が螺入されて、高さ調整ボルト16がフランジ部2とコン
クリート床版7との間に設けられる。そして、前記雄螺
子部17の基端側に穿設されたピン差込孔18に棒ピン19を
挿通し、この棒ピン19を介して高さ調整用ボルト16を回
動させることによって、高さ調整用ボルト16の捩じ込み
量を調節する。すなわち、高さ調整用ボルト16を捩じ込
む程、凸部15から突出する雄螺子部17は短くなり、コン
クリート床版7は下降する。また、高さ調整用ボルト14
に加わるコンクリート床版7からの負荷重を和らげるた
めに、下側のフランジ3に基材20を架設して、この基材
20に基台21を載置し、さらに、上側のフランジ2に係合
する支持部材22を基台21に載置して、この支持部材22上
に上下動可能な移動部を有するジャッキ23を配設する
か、又はポンプ24からの油圧または空気圧によって上下
動可能な別のジャッキ本体25を前記凸部15とフランジ2
間に配設し、予めコンクリート床版7をジャッキ23又は
ジャッキ本体25によって支持する。こうして、コンクリ
ート床版7のレベル調整が完了した後、図3に示すよう
に、ジャッキ23又はジャッキ本体25を回収するととも
に、棒ピン19を高さ調整用ボルト16から取り外し、凸部
15とフランジ2間に半割り状のスペーサ26を介在させ
る。また、前記フランジ2上に丸孔9に挿通する棒状の
スタッドジベル(図示せず)を溶着して、各コンクリー
ト床版7を仮固定する。
【0009】図4はコンクリート床版7の仮緊張状態を
示すものである。同図において、仮緊張具12は予めボル
ト27によってコンクリート床版7に固着されており、こ
の仮緊張具12の一方に位置するゲビンデスターブ13の一
端には、仮緊張具12の立設面28に当接するナット29が螺
入されるとともに、新設のコンクリート床版7の側面に
は伸縮可能なジャッキ30が横設され、このジャッキ30の
移動部31にゲビンデスターブ13の他端が固着される。そ
して、ジャッキ30の移動部31を外方に移動させることに
より、各ゲビンデスターブ13に対して引張力を与え、こ
れによって、各コンクリート床版7の仮緊張が行われ
る。
【0010】コンクリート床版7の仮緊張後には、一
旦、交通規制の仮解除が行われる。すなわち、仮緊張具
12及びケビンデスターブ13上にH型の鋼材(図示せず)
を配設して、路面5上の通行を可能にする。次いで、再
度通行規制を行う際、図5に示すように、仮緊張状態の
まま前記目地10に硬化性を有する充填部材たる無収縮モ
ルタル32を打設し、再び交通規制を解除する。そして、
無収縮モルタル32が硬化した後に再度通行規制を行い、
仮緊張具12及びケビンデスターブ13を覆う鋼材を撤去し
て、コンクリート床版7に対する仮緊張を解く。
【0011】図6は、コンクリート床版7の本緊張状態
を示すものであり、コンクリート床板7の貫通孔8に鋼
製の緊張材33を挿通し、定着具34により緊張材33を引張
ることにより、コンクリート床版7の本緊張を行う。前
記緊張材33は、シースにより巻装されている。次いで、
この本緊張後、図7に示すように、前記フランジ部2の
外端部にテープ35を貼着するとともに、このテープ35に
当接する傾斜板36と、傾斜板36の外方に設けられる支持
板37と、この支持板37の垂直部の曲りを防止するための
補強部材たるリブ38とを、ボルト39を介してコンクリー
ト床版7の凸部15に一体に固着する。そして、凸部15,
フランジ部2及び傾斜板36に囲まれた空間内に、無収縮
モルタル40を打設するとともに、前記支持板37の下端側
よりその先端が傾斜板36に当接するボルト41を螺入し、
このボルト41よって傾斜板36の垂直部に対して外側より
押圧力を加え、前記テープ35と傾斜板36間を密着状態に
することで、無収縮モルタル40の漏出を防ぐ。こうし
て、新たな路面4を形成して補修を完了する。
【0012】このように、上記実施例において、高さ調
整用ボルト16はコンクリート床版7の底面に設けられた
螺子孔14に捩じ込まれ、コンクリート床版7の底面側よ
り高さ調整用ボルト16を回動するように構成されるた
め、コンクリート床版7の上面より高さ調整用ボルト16
が突出することなく、コンクリート床版7に対するレベ
ル調整を行うことができる。このため、仮交通規制解除
時において、従来例のように高さ調整用ボルトの頭部を
覆うために、煩わしい養生作業を行う手間が不要になる
とともに、工期の短縮を図ることが可能となる。
【0013】また、実施例中の効果として、傾斜板36の
垂直部はボルト41によってその外側より押圧力が加えら
れるため、傾斜板36とフランジ部2の外端部間はテープ
35を介して良好な密着状態を得ることができ、コンクリ
ート床版7の凸部15とフランジ部2間に無収縮モルタル
40を打設する際、この無収縮モルタル40が傾斜板36とフ
ランジ部2間より漏出するのを防止することが可能とな
る。
【0014】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、本考案の要旨の範囲内において種々の変形
実施が可能である。例えば、高さ調整用ボルトの個数、
寸法形状等は、架設されるコンクリート床版に応じて適
宜選定可能である。
【0015】
【考案の効果】本考案は主桁上に架設されるコンクリー
ト床版と、このコンクリート床版の底面に設けられる螺
子孔と、この螺子孔に螺入し前記主桁とコンクリート床
版との間に設けられる高さ調整用ボルトとを具備したも
のであり、仮交通規制解除時において、コンクリート床
版上の養生作業を行う必要のない橋梁補修用床版の高さ
調整構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す仮緊張時の斜視図であ
る。
【図2】同上コンクリート床版架設時における要部の一
部拡大断面図である。
【図3】同上レベル調整後における要部の一部切欠断面
図である。
【図4】同上仮緊張時における要部の正面図である。
【図5】同上仮緊張時における要部の拡大図である。
【図6】同上本緊張後における断面図である。
【図7】同上本緊張後における要部の一部切欠断面図で
ある。
【符号の説明】
1 主桁 7 コンクリート床版 14 螺子孔 16 高さ調整ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−198908(JP,A) 実開 平1−64506(JP,U) 実開 平2−50410(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主桁上に架設されるプレキャストコンク
    リート床版と、このコンクリート床版の底面に設けられ
    る螺子孔と、この螺子孔に螺入し前記主桁とコンクリー
    ト床版との間に設けられる高さ調整用ボルトとを具備し
    たことを特徴とする橋梁補修用床版の高さ調整構造。
JP10756591U 1991-12-26 1991-12-26 橋梁補修用床版の高さ調整構造 Expired - Lifetime JPH0738330Y2 (ja)

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