JPH0959927A - 横桁支承用弾性支承装置およびその据付方法 - Google Patents

横桁支承用弾性支承装置およびその据付方法

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JPH0959927A
JPH0959927A JP23894995A JP23894995A JPH0959927A JP H0959927 A JPH0959927 A JP H0959927A JP 23894995 A JP23894995 A JP 23894995A JP 23894995 A JP23894995 A JP 23894995A JP H0959927 A JPH0959927 A JP H0959927A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強大な地震力が作用しても、強大に支持力を
発揮させることなく、横桁を緩衝状態で支承する。 【解決手段】 脚柱1の上部に、下部支持部材2におけ
る水平な中央支持部材3の下部を固定し、かつ前記中央
支持部材3の上面に上向き開口溝21を設け、ゴムのよ
うな弾性板4と下部金属支持板5と上部金属支持板6と
を備えている可動弾性支承体7における前記下部金属支
持板5の下面に下部支承突起20を設け、その下部支承
突起20を前記上向き開口溝21に橋軸方向と直交する
横桁長手方向に移動可能に嵌設し、さらに前記可動弾性
支承体7と前記中央支持部材3との間に滑り支承板10
を介在させて可動弾性支承体7を前記中央支持部材3に
載置し、前記上部金属支持板6の上方に配置された横桁
8の下部に、上側支持部材9を固定し、その上側支持部
材9を前記可動弾性支承体7に載置すると共に固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車道路等の上
部構造物の長手方向(橋軸方向)と直交する方向(橋軸
直角方向)に架設される横桁用の弾性支承装置およびそ
の据付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、橋軸方向と直角方向に配置される
横桁を支承するゴム支承装置としては、横桁の伸縮量を
ゴム支承装置におけるゴム層のせん断変形によって吸収
する構造のものが知られている。橋梁長手方向に直交す
る方向に架設される横桁の端部に水平力分散型ゴム支承
を用いた場合、橋軸直角方向(横桁長手方向)の伸縮量
が非常に大きく、場合によっては橋軸方向の伸縮量より
も大きくなる場合がある。従来、ゴム支承はこれに架設
される構造物の移動量をゴム層のせん断変形で吸収する
構造のため常時、温度変化による伸縮量を修正するに
は、ゴム層に予備せん断変形を付与しなければならな
い。しかし、ゴム支承の構造上、橋軸直角方向の予備せ
ん断変形を与えにくい。更に横桁特に鋼製横桁の場合は
日々の温度変化による横桁の伸縮、キャンバー、死荷重
等による横桁の移動があるため、橋脚に対する横桁の据
え付けが非常に難しいという問題がある。一般的には橋
軸直角方向を固定として設計するが、独立柱の場合そう
も行かないことがあり(橋軸直角方向の橋脚が大きくな
りすぎ設計が困難である。)、このような据え付け時の
橋軸直角方向の移動調整が可能な横桁支承用弾性支承装
置を発明した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のゴム支承装
置の場合は、ゴム材のせん断変形により横桁の伸縮量を
吸収していたので、横桁が伸長または伸縮した状態で
は、ゴム材のせん断変形が大きくなり、この状態のゴム
材にさらに地震等の強大な水平力を負担させていたの
で、ゴム材の緩衝性がわるく、ゴム支承装置におけるゴ
ム層が破損する恐れもあり、しかも緩衝効率が悪いとい
う問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の問題を有利に解決
するために、請求項1の発明の横桁支承用ゴム支承装置
においては、脚柱1の上部に、下部支持部材2における
水平な中央支持部材3の下部を固定し、かつ前記中央支
持部材3の上面に上向き開口溝21を設け、ゴムのよう
な弾性板4と下部金属支持板5と上部金属支持板6とを
備えている可動弾性支承体7における前記下部金属支持
板5の下面に下部支承突起20を設け、その下部支承突
起20を前記上向き開口溝21に橋軸方向と直交する横
桁長手方向に移動可能に嵌設し、さらに前記可動弾性支
承体7と前記中央支持部材3との間に滑り支承板10を
介在させて可動弾性支承体7を前記中央支持部材3に載
置し、前記上部金属支持板6の上方に配置された横桁8
の下部に、上側支持部材9を固定し、その上側支持部材
9を前記可動弾性支承体7に載置すると共に、前記上部
金属支持板6に係止する。また、請求項2の発明の横桁
支承用ゴム支承装置においては、水平な中央支持部材3
における横桁長手方向の両側に、上側支持部材9の移動
を制限するためのストッパ兼保持部材13を設け、前記
ストッパ兼保持部材13に、押え部材14をボルト15
により固定し、前記押え部材14における横部分17
が、常時、上側支持部材9における横桁長手方向の両端
部に連設された端部フランジ18の上部に位置するよう
に配置されている。さらに、請求項3の発明の横桁支承
用ゴム支承装置の据付方法においては、脚柱1の上部
に、下部支持部材2における水平な中央支持部材3の下
部を固定し、かつ前記中央支持部材3の上面に上向き開
口溝21を設け、ゴムのような弾性板4と下部金属支持
板5と上部金属支持板6とを備えている可動弾性支承体
7における前記下部金属支持板5の下面に固定した下部
支承突起20を前記上向き開口溝21に橋軸方向と直交
する横桁長手方向に移動可能に嵌設し、さらに前記可動
弾性支承体7と前記中央支持部材3との間に滑り支承板
10を介在させて可動弾性支承体7を前記中央支持部材
3に載置し、かつ前記上側支持部材9を可動弾性支承体
7に載置すると共に前記上部金属支持板6に係止し、次
に前記下部支承突起20を前記上向き開口溝21に対し
橋軸方向と直交する横桁長手方向の相対位置を調整して
保持し、次いで横桁8を前記上側支持部材9に架設固定
した後、前記上向き開口溝21と下部支承突起20との
横桁長手方向の相対位置の保持を解除する。また、請求
項4の発明の横桁支承用ゴム支承装置の据付方法におい
ては、脚柱1の上部に、下部支持部材2における水平な
中央支持部材3の下部を固定し、かつ前記中央支持部材
3の上面に上向き開口溝21を設け、ゴムのような弾性
板4と下部金属支持板5と上部金属支持板6とを備えて
いる可動弾性支承体7における前記下部金属支持板5の
下面に固定した下部支承突起20を前記上向き開口溝2
1に橋軸方向と直交する横桁長手方向に移動可能にかつ
橋軸方向に移動不能に嵌設し、さらに前記可動弾性支承
体7と前記中央支持部材3との間に滑り支承板10を介
在させて可動弾性支承体7を前記中央支持部材3に載置
し、かつ前記上側支持部材9を可動弾性支承体7に載置
すると共に前記上部金属支持板6に係止し、次に前記下
部支承突起20を前記上向き開口溝21に対し橋軸方向
と直交する横桁長手方向の相対位置を調整して保持し、
次いで横桁8を前記上側支持部材9に架設固定した後、
前記上向き開口溝21と下部支承突起20との横桁長手
方向の相対位置の保持を解除する。
【0005】
【発明の実施の形態】次に請求項1ないし請求項4の発
明の実施の形態を図によって説明する。図1ないし図1
1は請求項1および請求項2の発明の実施の形態を示す
ものであって、図10および図11に示すように、河川
または道路等の両側に角鋼管本体39が前後方向に間隔
をおいて左右2列に並ぶように配置され、各角鋼管本体
39の下部は基礎コンクリート42に固定され、角鋼管
本体39の中に鉄筋コンクリート38が充填されて、脚
柱1が構成されている。
【0006】脚柱1の上部に、鋼製の下部支持部材2に
おける水平な中央支持部材3の下部が固定され、前記中
央支持部材3の下部には、前後方向に延長する突条24
および左右方向に延長する突条24が一体に設けられ、
かつ前記水平な中央支持部材3の下部に、多数のアンカ
ー部材23の上部が溶接により固定されるかまたは螺合
固定され、前記中央支持部材3の横桁長手方向(図1の
左右方向)の両側に、鋼製上側支持部材9の水平方向の
移動を制限するためのストッパ兼保持部材13が一体に
上向きに突設され、前記アンカー部材23および各突条
24を一体に設けた水平な中央支持部材3は、脚柱1の
上部の横鉄筋(図示を省略した)と水平部分を有する縦
鉄筋(図示を省略した)を備えている鉄筋コンクリート
38に対し、一体に埋め込み固定されている。
【0007】ゴムのような弾性材料からなる弾性板4の
下面および上面に、それぞれ下部金属支持板5および上
部金属支持板6が一体に積層固着した積層体からなる可
動弾性支承体7が構成され、その下部金属支持板5の下
面中央部には、下向きに突出する横断面矩形の下部支承
突起(突出部)20が一体に設けられ、前記水平な中央
支持部材3の中央部上面に、長方形からなる非円形の上
向き開口溝21が設けられ、前記可動弾性支承体7が前
記水平な中央支持部材3の上面に載置されると共に、前
記下部突出部20が前記上向き開口溝21に、橋軸方向
に移動不能にかつ橋軸方向と直交する横桁長手方向に移
動可能に嵌合されて、前記可動弾性支承体7が下部支持
部材2により支承されている。
【0008】前記可動弾性支承体7における上部金属支
持板6の上面中央部には、上向きに突出する横断面ほぼ
矩形の上部支承突起12が一体に設けられ、その上部支
承突起12が鋼製上側支持部材9の下面に設けられたほ
ぼ矩形の下向き開口溝11に嵌設されている。前記可動
弾性支承体7の下面に、四フッ化エチレン等の合成樹脂
板からなる滑り支承板10が単に嵌合されるか、または
接着剤等により固着され、かつ前記滑り支承板10にお
ける中央部透孔は前記下部支承突起20に嵌設されてい
る。
【0009】上側支持部材本体26の中央上部に、横断
面ほぼ矩形の支承用突出部25を有すると共に下面に、
横断面ほぼ矩形の下向き開口溝11を有する上側支持部
材9が前記可動弾性支承体7の上面に載置され、かつ前
記上側支持部材9における下向き開口溝11が前記可動
弾性支承体7における上部支承突起12に嵌合係止さ
れ、前記可動弾性支承体7における下部支承突起20が
中央支持部材3の上向き開口溝21に対し横桁長手方向
(左右方向)に移動自在に、かつ前後方向に移動不能に
嵌設され、かつ前記下部支承突起20を嵌設した前記上
向き開口溝21の左右両側には、間隙Lが設けられてい
る。
【0010】すなわち中央支持部材3の上向き開口溝2
1における横桁長手方向の内側面と、下部金属支持板5
に一体に固定された下部支承突起20の横桁長手方向の
外側面との間に間隙Lが形成されており、前記下部金属
支持板5または上側支持部材9が中立位置の場合には、
図1に示すように、前記間隙Lは、横桁長手方向の両側
において等しい距離になっている。すなわち前記の左右
の間隙Lが鋼製横桁8の温度変化等による伸縮を許容で
きる間隙であり、この許容間隙内で鋼製横桁8の伸縮に
より、これに固定されている上側支持部材9と共に移動
する可動弾性支承体7が滑り移動しても、可動弾性支承
体7における弾性板4すなわちゴム層を積極的にせん断
変形させることなく、鋼製横桁8およびこれに架設され
る上部構造物49を支承することができるので、地震時
に水平力が作用した場合に、弾性板4の緩衝機能を鋼製
横桁8の伸縮により低下させることがない。
【0011】また上側支持部材9の横桁長手方向(左右
方向)の両側部における前後方向の中間部には、縦段壁
部22が設けられると共に、これに直角に接続する平坦
な上面を有する端部フランジ18が一体に設けられ、か
つその端部フランジ18の前後方向の端部側には、スト
ッパ用腕片27が一体に設けられ、前記端部フランジ1
8の上面は前記ストッパ兼保持部材13の上面とほぼ同
レベルに配置されている。
【0012】前記縦段壁部22と前記押え部材14にお
ける横部分17の端部との横桁長手方向の間隙L1 およ
び前記端部フランジ18の端面と前記ストッパ兼保持部
材13との横桁長手方向の間隙L2 は、上側支持部材9
の可動巾(横桁8の伸縮量)および地震時等の弾性板4
のせん断変形許容量との合計寸法に設定されている。ま
た前記上側支持部材9の横桁長手方向の長さは可動弾性
支承体7よりも長くなっている。前記上側支持部材9の
上面に、中央部に係止孔28を有すると共に、その係止
孔28の周囲に間隔をおいてボルト挿通用透孔30を備
えている鋼製の中間支持部材19が嵌合載置され、その
中間支持部材19の上面に鋼製横桁8の一端部が載置さ
れ、前記鋼製横桁8の下部フランジ29に設けられたボ
ルト挿通用透孔31および中間支持部材19の透孔30
にわたって挿通された横桁取付用ボルト32が、前記上
側支持部材9のねじ孔53に螺合固定されることによ
り、前記鋼製横桁8に前記上側支持部材9が固定されて
いる(図6参照)。なお中間支持部材19を予め横桁8
の下面に溶接またはボルトにより固定しておいてもよ
い。
【0013】前記各ストッパ兼保持部材13の上面に、
倒L字形の鋼製押え部材14における横部分17が載置
され、前記押え部材14における縦部分16が、その縦
部分16に設けられた透孔51に挿通されると共に、ス
トッパ兼保持部材13の雌ねじ孔52に螺合されたボル
ト15により前記ストッパ兼保持部材13に固定され、
前記倒L字形の押え部材14における横部分17の下面
が、常時、上側支持部材9における横桁長手方向の両端
部に連設された端部フランジ18の上面に当接され、す
なわちその上部に位置するように配置されている。
【0014】図12および図13の場合は、横桁8が横
桁長手方向外端側に最大に伸長した場合を示したもので
あって、この場合においても、倒L字形の押え部材14
における横部分17は上側支持部材9における端部フラ
ンジ18の上部に位置していると共に、地震時に、上側
支持部材9がストッパ兼保持部材13に当接されるまで
弾性板4がせん断変形を受けても、横部分17は端部フ
ランジ18の上部に、これに重合した状態で、前記端部
フランジ18の上部に位置している。
【0015】図14および図15の場合は、滑り支承板
10を複数介在させた例を示すもので、中央支持部材3
の上面にステンレス鋼板からなる滑りガイド部材33
(10)を止ねじ等により固定した例を示すものであ
る。このように滑りガイド部材33(10)を設けると
可動弾性支承体7が容易に滑動することができる。
【0016】図16ないし図30は請求項3および請求
項4の発明の実施の形態を示すものであって、可動弾性
支承体7における下部支承突起20を、中央支持部材3
の上向き開口溝21に対してあらかじめ相対的に移動
(偏位)させて設置する場合、すなわち横桁8の設置時
の温度による伸縮を考慮して、温度補正した状態で設置
する場合の例を示すものであって、図16に示すよう
に、前記ストッパ兼保持部材13の前後両側に、それぞ
れ鋼製L形のアジャスタ支承部材34における縦部分3
5が配置されて固定され、かつ前記各アジャスタ支承部
材34における横部分36の上面が、上側支持部材9に
おける端部フランジ18の下面とほぼ同レベルに配置さ
れ、そして前記各アジャスタ支承部材34の横桁長手方
向の一端側が上側支持部材9側に突出するように偏位し
た状態で前記ストッパ兼保持部材13に取付けられてい
る。すなわち前記アジャスタ支承部材34における縦部
分35がこれに設けられた複数の横長の長孔37に挿通
されると共に、ストッパ兼保持部材13の雌ねじ孔38
に螺合された蝶ボルトからなる固着具43により固定さ
れ、前記アジャスタ支承部材34の横部分36の上面
に、図17に示すように不等厚L形の鋼製アジャスタ4
0が載置され、かつアジャスタ支承部材34における横
部分36に、前後方向に延長する長孔41が設けられ、
その長孔41に挿通されると共に、前記アジャスタ40
の縦雌ねじ孔42に螺合された蝶ボルトからなる固着具
44により、前記アジャスタ40は前記アジャスタ支承
部材34に固定され、さらに前記各鋼製アジャスタ40
における一方の間隙調整用腕片45は、横桁長手方向の
ストッパ兼保持部材13の内側面端部に当接されると共
に、上側支持部材9における端部フランジ18の端面と
の間に配置され、そして各鋼製アジャスタ40における
他方のジャッキ係合用腕片46は、前記ストッパ兼保持
部材13の横桁長手方向と直交する方向(前後方向)の
前端面または後端面に所定の間隔をおいて対向するよう
に配置されている。
【0017】前記各鋼製アジャスタ40における間隙調
整用腕片45と前記端部フランジ18の側端面との間に
は、必要に応じ1枚または複数枚の間隙調整用シム板4
7が介在され、前記間隔調整用シム板47は、例えば図
29に示すように、端部フランジ18に設けた雌ねじ孔
に螺合される六角穴付きボルト48により固定される
か、あるいは図31に示すように、それぞれの鋼製アジ
ャスタ40における間隙調整用腕片45にねじ等により
取付けられる。図22は左右のストッパ兼保持部材13
の前後両側に、アジャスタ支承部材34,アジャスタ4
0,間隙調整用シム板47を配設して、上側支持部材9
と共に移動する可動弾性支承体7における下部支承突起
20を下部支持部材2の上向き開口溝21に対し、横桁
長手方向の相対位置を調整して保持した状態を示してい
る。次に図23および図24に示すように、鋼製横桁8
が架設されて横桁取付用ボルト32により上側支持部材
9に取付けられた後、鋼製横桁8に自動車道路等の上部
構造物49が架設または築造される。
【0018】次に横桁8またはこれに架設される上部構
造物49の架設後、鋼製アジャスタ40の縦雌ねじ孔4
2に螺合されている蝶ボルトからなる固着具44を取外
し、次いで図28に示すように前記各ストッパ兼保持部
材13の前後方向の端面と各鋼製アジャスタ40におけ
るジャッキ係合用腕片46との間に、液圧ジャッキ50
を配置する。次にその液圧ジャッキ50を伸長して、各
鋼製アジャスタ40および間隙調整用シム板47を引き
抜きまたは取外して、前記上向き開口溝21と下部支承
突起20との横桁長手方向の相対位置の保持を解除し、
続いて蝶ボルトからなる固着具43を取外して、アジャ
スタ支承部材34を取外した後、ストッパ兼保持部材1
3の横雌ねじ孔38の防錆処理を行う。前記の液圧ジャ
ッキ50を取外す場合、横桁8の架設後においては、外
気温度の変化により、前記横桁8の伸縮等によりアジャ
スタに外力が作用している状態の部分と、外力が作用し
ていない状態の部分とが存在するが、外力が作用してい
ない位置のアジャスタ40については、液圧ジャッキ5
0を介在させて引き抜かなくても人力により取外すこと
ができる。前述のようにアジャスタ40およびアジャス
タ支承部材34を取外して防錆処理をすることにより、
横桁支承装置の据付が完了する。すなわち鋼製横桁8の
温度変化等による伸縮に対して、上側支持部材9と共に
移動する可動弾性支承体7の移動を自由にすると共に、
地震等による水平力に、ゴムのような弾性板(層)4に
よる弾性支承機能を発揮できる状態になる。
【0019】そして前述したように、横桁8が最大に伸
長した時の中央支持部材3における上向き開口溝21と
下部支承突起20との関係を示す図12および図13の
場合には、下部支承突起20が中央支持部材3における
上向き開口溝21に対し、横桁長手方向の端部側に移動
し、また横桁8が短縮した時には、下部支承突起20が
中央支持部材3における上向き開口溝21に対し、横桁
長手方向の中央側に移動した状態(図示を省略した)に
なる。
【0020】本発明を実施する場合、下部支承突起20
としては横断面円形でもよく、また上向き開口溝21の
横断面形状としては長円形でもよい。また本発明を実施
する場合、係止孔28および支承用突出部25の横断面
形状としては円形としてもよい。
【0021】本発明を実施する場合、可動弾性支承体7
と中央支持部材3との間に複数の滑り支承板10を介在
させてもよい。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、日々の温度変
化による横桁8の伸縮移動があっても、その横桁8と共
に可動弾性支承体7が下部支持部材2に対し橋軸方向と
直交する横桁長手方向に移動するので、その可動弾性支
承体7における弾性板4に、横桁長手方向のせん断変形
が付与させない状態で架設でき、そのため地震等の水平
力が作用しても、弾性板4の緩衝性がよく、弾性支承装
置が破損する恐れがなく、しかも緩衝効率が高くなり、
さらに構造が簡単である。また、強大な水平力が作用し
ても、強大に支持力を発揮させることなく、横桁を緩衝
状態で支承できる。また請求項2の発明によれば、横桁
8の伸縮により、上側支持部材9が移動しても、端部フ
ランジ18が押え部材14における横部分17から外れ
るのを確実に防止することができる。また請求項3また
は請求項4の発明によれば、横桁8の長手方向の温度変
化等による伸縮による可動弾性支承体の設置位置を予め
補正した状態で、弾性支承装置を据付けることができ、
しかも可動弾性支承体7における弾性板4を横桁長手方
向にせん断変形させることなく弾性支承装置を据付ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る横桁支承用弾性
支承装置を示す縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】図1のD−D線断面図である。
【図6】図1の一部を示す拡大断面図である。
【図7】図1のE−E線断面図である。
【図8】本発明の第1実施の形態に係る横桁支承用弾性
支承装置を示す一部縦断側面図である。
【図9】本発明の第1実施の形態に係る横桁支承用弾性
支承装置を示す一部縦断正面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る横桁支承用弾性支
承装置に自動車道路等の上部構造物を築造した状態を示
す平面図である。
【図11】請求項1の発明の実施の形態に係る横桁支承
用弾性支承装置に自動車道路等の上部構造物を築造した
状態を示す縦断正面図である。
【図12】横桁が伸長して上側支持部材と共に可動弾性
支承体における下部支承突起が移動した状態を示す縦断
側面図である。
【図13】図12のF−F線断面図である。
【図14】下部支持部材の上面にスベリ支承材を設けた
例を示す縦断側面図である。
【図15】図14のG−G線断面図である。
【図16】ストッパ兼保持部材1にアジャスタ支承部材
を取付けた状態を示す一部横断平面図である。
【図17】アジャスタ支承部材上にアジャスタを取付け
ると共にシム板を配設した状態を示す一部横断平面図で
ある。
【図18】上側支持部材を下部支持部材に対して横桁長
手方向に移動不能に保持した状態を示す一部縦断側面図
である。
【図19】図18のH−H線断面図である。
【図20】図19の一部を拡大して示す一部縦断正面図
である。
【図21】上側支持部材を下部支持部材に対して横桁長
手方向に移動不能に保持した状態を示す一部縦断側面図
である。
【図22】図21のI−I線断面図である。
【図23】位置調整して保持した上側支持部材に横桁を
架設固定した状態を示す一部縦断側面図である。
【図24】図23に示す部分の一部縦断正面図である。
【図25】アジャスタ支承部材を示す斜視図である。
【図26】アジャスタの平面図である。
【図27】図26のJ−J線断面図である。
【図28】ストッパ兼保持部材とアジャスタとの間にア
ジャスタ引抜き用の液圧ジャッキを配設した状態を示す
一部横断平面図である。
【図29】図28の一部を拡大して示す一部横断平面図
である。
【図30】液圧ジャッキを伸長してアジャスタを引抜い
た状態を示す一部横断平面図である。
【図31】シム板の他の取付例を示す横断平面図であ
る。
【符号の説明】
1 脚柱 2 下部支持部材 3 水平な中央支持部材 4 弾性板 5 下部金属支持板 6 上部金属支持板 7 弾性支承体 8 横桁 9 上側支持部材 10 滑り支承板 11 下向き開口溝 12 上部支承突起 13 ストッパ兼保持部材 14 倒L字形の押え部材 15 ボルト 16 縦部分 17 横部分 18 端部フランジ 19 中間支持部材 20 下部支承突起 21 上向き開口溝 22 縦段壁部 23 アンカー部材 24 突条 25 非円形断面の支承用突出部 26 上側可動支持部材本体 27 ストッパ用腕片 28 係止孔 29 下部フランジ 30 ボルト挿通用透孔 31 ボルト挿通用透孔 32 横桁取付用ボルト 33 滑りガイド部材 34 アジャスタ支承部材 35 縦部分 36 横部分 37 横長の長孔 38 雌ねじ孔 39 角鋼管本体 40 鋼製アジャスタ 41 長孔 42 縦雌ねじ孔 43 固着具 44 固着具 45 間隙調整用腕片 46 ジャッキ係合用腕片 47 間隙 48 六角穴付ボルト 49 上部構造物 50 液圧ジャッキ 51 透孔 52 雌ねじ孔 53 雌ねじ孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚柱1の上部に、下部支持部材2におけ
    る水平な中央支持部材3の下部を固定し、かつ前記中央
    支持部材3の上面に上向き開口溝21を設け、ゴムのよ
    うな弾性板4と下部金属支持板5と上部金属支持板6と
    を備えている可動弾性支承体7における前記下部金属支
    持板5の下面に下部支承突起20を設け、その下部支承
    突起20を前記上向き開口溝21に橋軸方向と直交する
    横桁長手方向に移動可能に嵌設し、さらに前記可動弾性
    支承体7と前記中央支持部材3との間に滑り支承板10
    を介在させて可動弾性支承体7を前記中央支持部材3に
    載置し、前記上部金属支持板6の上方に配置された横桁
    8の下部に、上側支持部材9を固定し、その上側支持部
    材9を前記可動弾性支承体7に載置すると共に、前記上
    部金属支持板6に係止した横桁支承用弾性支承装置。
  2. 【請求項2】 水平な中央支持部材3における横桁長手
    方向の両側に、上側支持部材9の移動を制限するための
    ストッパ兼保持部材13を設け、前記ストッパ兼保持部
    材13に、押え部材14をボルト15により固定し、前
    記押え部材14における横部分17が、常時、上側支持
    部材9における横桁長手方向の両端部に連設された端部
    フランジ18の上部に位置するように配置されている請
    求項1の横桁支承用弾性支承装置。
  3. 【請求項3】 脚柱1の上部に、下部支持部材2におけ
    る水平な中央支持部材3の下部を固定し、かつ前記中央
    支持部材3の上面に上向き開口溝21を設け、ゴムのよ
    うな弾性板4と下部金属支持板5と上部金属支持板6と
    を備えている可動弾性支承体7における前記下部金属支
    持板5の下面に固定した下部支承突起20を、前記上向
    き開口溝21に橋軸方向と直交する横桁長手方向に移動
    可能に嵌設し、さらに前記可動弾性支承体7と前記中央
    支持部材3との間に滑り支承板10を介在させて可動弾
    性支承体7を前記中央支持部材3に載置し、かつ前記上
    側支持部材9を可動弾性支承体7に載置すると共に前記
    上部金属支持板6に係止し、次に前記下部支承突起20
    を前記上向き開口溝21に対し橋軸方向と直交する横桁
    長手方向の相対位置を調整して保持し、次いで横桁8を
    前記上側支持部材9に架設固定した後、前記上向き開口
    溝21と下部支承突起20との横桁長手方向の相対位置
    の保持を解除する横桁支承用弾性支承装置の据付方法。
  4. 【請求項4】 脚柱1の上部に、下部支持部材2におけ
    る水平な中央支持部材3の下部を固定し、かつ前記中央
    支持部材3の上面に上向き開口溝21を設け、ゴムのよ
    うな弾性板4と下部金属支持板5と上部金属支持板6と
    を備えている可動弾性支承体7における前記下部金属支
    持板5の下面に固定した下部支承突起20を、前記上向
    き開口溝21に橋軸方向と直交する横桁長手方向に移動
    可能にかつ橋軸方向に移動不能に嵌設し、さらに前記可
    動弾性支承体7と前記中央支持部材3との間に滑り支承
    板10を介在させて可動弾性支承体7を前記中央支持部
    材3に載置し、かつ前記上側支持部材9を可動弾性支承
    体7に載置すると共に前記上部金属支持板6に係止し、
    次に前記下部支承突起20を前記上向き開口溝21に対
    し橋軸方向と直交する横桁長手方向の相対位置を調整し
    て保持し、次いで横桁8を前記上側支持部材9に架設固
    定した後、前記上向き開口溝21と下部支承突起20と
    の横桁長手方向の相対位置の保持を解除する横桁支承用
    弾性支承装置の据付方法。
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