JP3212081B2 - 橋梁用弾性支承装置およびその据付方法 - Google Patents
橋梁用弾性支承装置およびその据付方法Info
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Description
物と橋脚または橋台等の下部構造物との間に設けられる
橋梁用弾性支承装置およびその据付方法に関するもので
ある。
両端部に、桁長手方向と直交する方向(桁巾方向)に突
出する突部を一体に設け、かつ橋台に固定される下部支
持部材に、前記突部と間隔を置いて対向するように前記
下部支持部材と一体にかつ上向きに突出する保持部材を
突設し、前記上部支持部材と下部支持部材との間にゴム
層を有する弾性支承体を介在させると共に前記保持部材
と桁長手方向の一方の側方突出部との間に、ゴム層を桁
収縮方向とは逆方向にせん断変形させた状態でストッパ
を介在させ、この状態のゴム支承装置における上部支持
部材の上部に、コンクリート桁を築造するようにしたゴ
ム支承装置が知られている。
をジャッキ等により引き抜いて取外し、コンクリート桁
の乾燥またはクリープ等収縮後において、ゴム支承がせ
ん断変形していない中立の位置にセットできるようにす
ると共に、地震時に、桁がその長手方向に移動した時
に、側方突出部が保持部材に係合することにより、桁を
支承するようにした移動制限部材を有する構造のものが
知られている。
100m〜200mにもなる長大コンクリート桁の場合
があり、この場合には、地震時に、側方突出部または保
持部材が桁長手方向に相対的に移動して、これらが突き
当る場合には、保持部材または側方突出部にコンクリー
ト等の橋桁の巨大な衝突力が作用するので、保持部材ま
たは側方突出部を大型にする必要があると共にゴム支承
装置全体が大型になり、そのため大重量になると共に橋
台も大きく設計する必要があるという問題がある。ま
た、地震時に移動制限部材を破壊させるようにした場合
には、破壊された部材等を修復するのが困難である等の
問題もある。
長手方向と桁巾方向のいずれにも突き当らせずに、ゴム
支承により支承し、そのゴム支承のせん断変形抵抗によ
り緩衝しながら支承した方が合理的であるという設計思
想がある。しかしこの場合にも、B.コンクリート桁等
の架設または築造時においては、ゴム支承を予めせん断
変形させた状態で設置する必要があり、このせん断変形
付与のための反力受け部材を上部支持部材と下部支持部
材との間に配設せざるを得ず、前記反力受け部材が障害
となって橋桁を自由可動自在の支持構造とするのが困難
であった。本発明は、前記従来の問題点と前記Aおよび
Bの両方の条件を同時にかつ有利に解消することができ
る橋梁用弾性支承装置およびその据付方法を提供するこ
とを目的とするものである。
するために、第1の発明においては、下部構造物1に固
定される下部支持部材2と上部構造物3に固定される上
部支持部材4との間に弾性支承体5が設けられている支
承装置において、側面略凸形の板部材で構成され、その
下面に突出部14が設けられていると共に弾性支承体5
を桁長手方向及び桁巾方向のいずれの方向にも変形可能
な状態にするために取り外される保持部材6の前記突出
部14を、前記下部支持部材2又は下部支持部材2に固
着される下部プレート18の側方から横移動させてガイ
ド用凹部18aに挿入すると共に、前記保持部材6の両
翼部6aを上下に貫通して開設されたボルト挿入孔26
にボルト35を挿入してこれを下部プレート18に開設
の雌ねじ孔25に螺合するように設けられ、前記上部支
持部材4又は上部支持部材4に固着される上部プレート
39に、間隙56を有して前記保持部材6が嵌入できる
保持部材嵌入用凹部44,46が設けられ、前記弾性支
承体5を予備せん断変形させた状態でストッパ9が前記
間隙56に着脱自在に介在されていることを特徴とす
る。
に固定される下部支持部材2と、上部構造物3に固定さ
れる上部支持部材4との間に弾性支承体5を備えている
橋梁用弾性支承装置における前記下部支持部材2又は下
部支持部材2に固着される下部プレート18の桁巾方向
の端部に、保持部材6を、その下面に設けられている突
出部14を、前記下部支持部材2又は下部支持部材2に
固着される下部プレート18の側方から横移動させてガ
イド用凹部18aに挿入すると共に、前記保持部材6の
両翼部6aを上下に貫通して開設されたボルト挿入孔2
6にボルト35を挿入してこれを下部プレート18に開
設の雌ねじ孔25に螺合することで着脱自在に取付け、
前記上部支持部材4又は、上部支持部材4に固着される
上部プレート39に形成した保持部材嵌入用凹部44,
46に前記保持部材6を間隙56を有して嵌入し、弾性
支承体5を桁長手方向にせん断変形させた状態でストッ
パ9を前記間隙56に着脱自在に介在させ、次に前記下
部支持部材2を下部構造物に固定し、次いで上部支持部
材4の上部に上部構造物3を築造した後、前記ストッパ
9を取外し、次いで前記弾性支承体5を桁長手方向及び
桁巾方向のいずれの方向にも変形可能な状態にするため
に前記保持部材6を取外すことを特徴とする。
される下部支持部材2と上部構造物3に固定される上部
支持部材4との間に弾性支承体5が設けられている支承
装置において、側面略凸形の板部材で構成され、その上
面に突出部14が設けられていると共に弾性支承体5を
桁長手方向及び桁巾方向のいずれの方向にも変形可能な
状態にするために取り外される保持部材6の前記突出部
14を、前記上部支持部材4又は上部支持部材4に固着
される上部プレート39の側方から横移動させてガイド
用凹部に挿入すると共に、前記保持部材6の両翼部6a
を上下に貫通して開設されたボルト挿入孔26にボルト
35を挿入してこれを鋼製上部プレート39に開設の雌
ねじ孔29に螺合するように設けられ、前記下部支持部
材2又は、下部支持部材2に固着される下部プレート1
8に、間隙56を有して前記保持部材6が嵌入できる保
持部材嵌入用凹部が設けられ、前記弾性支承体5を予備
せん断変形させた状態でストッパ9が前記間隙に着脱自
在に介在されていることを特徴とする。
される下部支持部材2と、上部構造物3に固定される上
部支持部材4との間に弾性支承体5を備えている橋梁用
弾性支承装置における前記上部支持部材4又は、上部支
持部材4に固着される上部プレート39の桁巾方向の端
部に、保持部材6を、その上面に設けられている突出部
14を、前記上部支持部材4又は上部支持部材4に固着
される上部プレート39の側方から横移動させてガイド
用凹部に挿入すると共に、前記保持部材6の両翼部6a
を上下に貫通して開設されたボルト挿入孔26にボルト
35を挿入してこれを上部プレート39に開設の雌ねじ
孔に螺合することで、着脱自在に取付け、前記下部支持
部材2又は、下部支持部材2に固着される下部プレート
18に形成した保持部材嵌入用凹部に前記保持部材6を
間隙56を有して嵌入し、弾性支承体5を桁長手方向に
せん断変形させた状態でストッパ9を前記間隙に着脱自
在に介在させ、次に前記下部支持部材2を下部構造物に
固定し、次いで上部支持部材4の上部に上部構造物3を
築造した後、前記ストッパ9を取外し、次いで前記弾性
支承体5を桁長手方向及び桁巾方向のいずれの方向にも
変形可能な状態にするために前記保持部材6を取外すこ
とを特徴とする。
与えたうえ、上部支持部材4(又は下部支持部材2)と
上部プレート39(又は下部プレート18)に形成され
た保持部材嵌入用凹部44,46と、保持部材6との間
隙56にストッパ9を嵌入することで、前記弾性支承体
5の予備せん断変形状態を保持でき、しかも、前記スト
ッパ9と前記保持部材6を取去ることで弾性支承体5を
予備せん断変形状態から解放するときは、上部構造物3
を支承する弾性支承体5は、桁長手方向及び桁巾方向の
いずれの方向にも制限されることなく自由に変形可能な
状態で下部構造物に支持される。
て詳細に説明する。図1ないし図6はこの発明の実施形
態を示すものであって、鋼製下部支持部材2の下部に複
数のアンカーボルト等のアンカー部材11の上部が溶接
または螺合により固定され、その鋼製下部支持部材2の
下部およびアンカー部材11が橋台等のコンクリート製
の下部構造物1に埋入固定され、前記下部支持部材2の
水平な上面12の中央部には、横断面円形の係止用孔部
13が設けられ、その係止用孔部13に、下部突出部1
7を備えている鋼製下部プレート18における前記下部
突出部17が嵌合係止され、前記下部支持部材2の水平
な上面12に鋼製下部プレート18の下面が載置されて
いる。前記下部支持部材2に鋼製下部プレート18を装
着する時には、後述するように弾性支承体5が予め鋼製
下部プレート18に固定されている。
長手方向(橋軸方向)の両端部において、橋軸と直交す
る方向に間隔を置いて複数の雌ねじ孔25が設けられる
と共に、桁巾方向(橋軸と直交する方向)の両端部に、
橋軸方向に延長する一対の保持部材6が間隔を置いて平
行に上向きに配設され、前記各保持部材6は両翼部6a
を具備してなり、当該両翼部6aを上下に貫通して開設
されたボルト挿通孔26にボルト35を挿入し、これを
前記雌ねじ孔25に螺合することで、前記保持部材6が
前記鋼製下部プレート18に着脱自在に固着されてい
る。
構成され、その下面には突出部14が突設されており、
鋼製下部プレート18の桁巾方向の端部には、前記突出
部14を横方向からスライドさせて挿通できる平面コ字
状のガイド用凹部18aが形成されている。したがっ
て、保持部材6は、下部の突出部14を鋼製下部プレー
ト18の側方から横移動させてガイド用凹部18aに挿
入し、前記ボルト35を介して鋼製下部プレート18に
着脱自在に設けることができる。
出部17の周囲には、下面側に拡径孔を有する複数の段
付き縦透孔37が設けられ、また前記弾性支承体5にお
ける鋼製下部支持板20には複数の雌ねじ孔41が設け
られ、前記鋼製下部プレート18における透孔に挿通さ
れると共に、前記鋼製下部支持板20の雌ねじ孔41に
螺合された六角穴付ボルト38により、前記鋼製下部プ
レート18と前記弾性支承体5とは一体に固定されてい
る。
方向(橋軸方向)の両端部には、前記弾性支承体5から
突出するように設けられ、その突出した部分には、桁巾
方向(橋軸と直交する方向)に間隔を置いて、ボルト挿
通用縦孔48が複数設けられている。
レート18とは、前記鋼製下部プレート18に設けられ
ている段付き透孔37から桁長手方向に離れた位置にお
いて、桁巾方向に間隔を置いて設けられた透孔48に挿
通されると共に、下部支持部材2の雌ねじ孔25に螺合
されたボルト49により一体に固定されている。
および図7に示すように、矩形鋼板の上面に形成された
凹部16に横断面円形の上部突起15を嵌合固定するか
または溶接等により固定して構成されている。
て係止され、上部には鋼製上部プレート39が配設され
る弾性支承体5の一形態の構成について図3,図6,図
8を参照しながら説明する。下向きに開口する係止用凹
部19を有する鋼製下部支持板20と、上向きに開口す
る係止用凹部21を有する鋼製上部支持板22と、その
間に、鋼板等の複数の中間金属板(図示せず)とを備え
ていると共に、これらをゴムのような弾性材料からなる
弾性材料層23を介在させて一体に積層固着して弾性支
承体5が構成されている。なお、鋼製下部支持板20と
中間金属板と鋼製上部支持板22の各透孔とにわたって
円柱状の鉛からなる塑性変形型エネルギー吸収用の抵抗
部材を複数装着して弾性支承体5が構成されることがあ
るが、この構成については、図示を省略する。
20の係止用凹部19が、前記鋼製下部プレート18に
おける上部突起15に嵌合係止されると共に、前記弾性
支承体5が直接または、なじみ層57を介して前記鋼製
下部プレート18に載置されている。
体5とは、前記鋼製下部プレート18に設けられた下面
側に拡径孔を有する段付き縦透孔37に挿通されると共
に、前記弾性支承体5における鋼製下部支持板20に設
けられた下方に開口する雌ねじ孔41に螺合された六角
孔付ボルト38により一体に固定された状態で、前述の
ように鋼製下部プレート18における下部突出部17が
下部支持部材2の係止用孔部13に嵌合係止されてい
る。
22の係止用凹部21には横断面円形の下部突起24が
固着され、平面がほぼ矩形の鋼板の上面に、上部突起2
8を備えている鋼製上部プレート39の凹部16に固着
された横断面円形の下部突起24が嵌合係止され、前記
鋼製上部支持板22に前記鋼製上部プレート39が直接
または弾性材料層23と一体のなじみ層57を介して載
置されている。
起28の周囲には、上面側に拡径孔を有する複数の段付
き縦透孔40が設けられ、また前記弾性支承体5におけ
る鋼製上部支持板22には複数の雌ねじ孔41が設けら
れ、前記鋼製上部プレート39における縦透孔40に挿
通されると共に、前記鋼製上部支持板22の雌ねじ孔4
1に螺合された六角穴付ボルト42により、前記鋼製上
部プレート39と前記弾性支承体5とは一体に固定され
ている。
方向(橋軸方向)の両端部は、前記弾性支承体5から突
出するように設けられ、その突出した部分には、桁巾方
向(橋軸と直交する方向)に間隔を置いて、ボルト挿通
用縦孔43が複数設けられると共に前記鋼製上部プレー
ト39の両側端部には、側方(桁巾方向)に開口する支
承部材保持部材嵌入用凹部44が設けられている。
下向きに開口する係止用孔部45が設けられ、前記上部
支持部材4の平坦な下面が鋼製上部プレート39に載置
され、かつ前記係止用孔部45が鋼製上部プレート39
における上部突起28に嵌合係止されている。
ボルト等のアンカー部材47の下部が螺合または溶接に
より固定されている。また、上部支持部材4の下面側の
桁長手方向の両端側には、桁巾方向に間隔を置いて複数
の雌ねじ孔61が設けられている。(図3)
レート39とは、当該鋼製上部プレート39に設けられ
ている上部突起28を透孔45に係合し、かつ、ボルト
49を鋼製上部プレート39に間隔を置いて設けられた
透孔43に挿通したうえ、上部支持部材4の前記雌ねじ
孔61に螺合することにより一体に固定されている。
(図3)
一端部には、桁巾方向(側方)の両側端部において側方
に開口する支承部材保持部材嵌入用凹部46が設けら
れ、その凹部46と前記鋼製上部プレート39における
支承部材保持部材嵌入用凹部44とは、上部支持部材4
が鋼製上部プレート39に固定された状態において、重
合される位置に設けられている。
部プレート18と、鋼製下部プレート18の橋桁巾方向
の側端から立上る保持部材6と、弾性支承体5と、鋼製
上部プレート39と、上部支持部材4とが、順次ボルト
等により取り付けられ、幅寸法L1 を有する前記保持部
材6の上部が、両側縁の寸法Lを有する保持部材嵌入用
凹部44,46の間に進入し、L>L1 の寸法関係によ
り両者間に所定の間隙56が形成され、支承装置におけ
る前記弾性支承体5に予備せん断変形を付与して保持部
材6と予備せん断変形を与えた側の前記の間隙56に、
ストッパ9を装着する。この場合には、下部構造物1又
は鋼製下部プレート18に配設した適宜の予備せん断変
形付与装置(図示を省略した)における固定フレーム側
の係止金具を係合させ、かつ上部支持部材4または鋼製
上部プレート39に、前記予備せん断変形付与装置にお
ける油圧等の液圧ジャッキに係合されている可動フレー
ム側の係止金具を係合させ、前記予備せん断変形付与装
置におけるジャッキを伸長させることにより、一方の固
定側の係止金具に係合している下部支持部材2又は鋼製
下部プレート18と、他方の可動側の係止金具に係合し
ている前記上部支持部材4または鋼製上部プレート39
とを、橋軸方向に相対的に偏位させた状態で、ストッパ
9を保持部材6と、保持部材嵌入用凹部44,46の間
隙56に挿入配置し、次いで予備せん断変形付与装置に
おけるジャッキを短縮させることにより、ストッパ9が
前記保持部材6と、保持部材嵌入用凹部44,46の間
の間隙56に係止され、これにより弾性支承体5の予備
せん断変形が保持される。
手順について説明する。下部支持部材2と上部支持部材
4との間に、鋼製下部プレート18と弾性支承体5およ
び鋼製上部プレート39とを一体に固定した係止プレー
ト付弾性支承体5aを介在させて、その係止プレート付
弾性支承体5aをボルトあるいは六角ナット等により各
上下の支持部材2,4に固定する。この状態の支承装置
における上部支持部材4と下部支持部材2とを相対的に
桁収縮方向とは逆方向に移動させることにより、前記弾
性支承体5を予備せん断変形させ、これにより生じた保
持部材6の桁長手方向の一端面と上部支持部材4および
鋼製上部プレート39における保持部材嵌入用凹部4
4,46の間の間隙56に、平面L形の鋼製ストッパ9
(および適宜必要に応じ図示しないシム板等の調整板)
を介在させる。
びストッパ9の装着等は工場あるいは現場で行なっても
よいが、気温等による温度補正を考慮すると、工場等に
おいて予備せん断変形およびストッパ9等の装着を行な
う方が寸法精度が向上するので、現場施工する場合より
は好ましい。
状態に保持された弾性支承体5を備えた橋梁用弾性支承
装置における下部支持部材2をコンクリート製橋台また
は橋脚等の下部構造物1に固定した後、上部支持部材4
の上部に、橋桁等の上部構造物3を構成するコンクリー
ト51を打設して上部構造物3を築造する。
示すように、鋼製L形ストッパ9における腕部9aと保
持部材6との間に、液圧ジャッキまたはその他のジャッ
キからなる引抜用ジャッキ53を介在させ、次にそのジ
ャッキ53により腕部9aを押圧して保持部材6と保持
部材嵌入用凹部44,46との間からストッパ9を引抜
く。
して、保持部材6を鋼製下部プレート18から取外す。
この状態においては、保持部材6が取除かれているの
で、上部構造物3の長手及び巾方向の移動を制限する部
材がなく、上部構造物3が、地震等によりその長手方向
に移動する場合は、弾性支承体5のせん断変形のみによ
り弾性的に抵抗を受ける状態になっている。
る場合における、そのプレストレス導入による上部構造
物3の収縮および、クリープならびに上部構造物の乾燥
収縮等により、弾性支承装置の弾性支承体5が予備せん
断変形解除方向にせん断変形される。
ト18に保持部材6を着脱自在に設け、かつ上部支持部
材4と鋼製上部プレート39に、間隙56を有して保持
部材6が嵌入できる保持部材嵌入用凹部44,46を有
するように構成しているが、この図示例と逆に上部支持
部材4に固定される鋼製上部プレート39の桁巾方向の
両端部に前記実施形態と同様な保持部材6を着脱自在に
取付け、かつ鋼製下部プレート18と下部支持部材2に
保持部材嵌入用凹部を設け、この保持部材嵌入用凹部に
間隙を有して前記保持部材6を嵌入させるように設けて
も、前記実施形態の場合と同様に実施できると共に、同
様の効果を得ることができる。なお、この実施形態につ
いては図示を省略する。
レート39および鋼製下部プレート18を設けるように
しているが、各プレート18,39を省略してもよい。
この場合には、弾性支承体5における鋼製下部支持板2
0における係止用凹部19を係止用の凸部にするか、あ
るいは係止用凹部19と、下部支持部材2における係止
用凹部13とにわたって鋼製円柱状ブロック等の係止部
材を嵌合係止するようにしてもよい。また鋼製上部プレ
ート39を省略する場合には、弾性支承体5における鋼
製上部支持板22における係止用凹部21を係止用凸部
にするか、あるいは、係止用凹部21と上部支持部材4
における係止用孔部45とにわたって鋼製円柱状ブロッ
ク等の係止部材を嵌合係止するようにしてもよい。さら
に、前記鋼製下部プレート18と鋼製上部プレート39
を省略するときは、保持部材6は、下部支持部材2又は
上部支持部材4に着脱自在に設けられ、また保持部材6
が間隙56を有して嵌入する保持部材嵌入用凹部46も
下部支持部材2又は上部支持部材4に形成することにな
る。
リート製の上部構造物3を示したが、上部構造物3を鋼
製としてもよい。
および請求項3の発明によると、弾性支承体5を予め予
備せん断変形させた状態で、橋梁用弾性支承装置を下部
構造物1に設置して固定することができ、かつ上部支持
部材4の上部に上部構造物3を架設または築造すること
ができ、また鋼製またはコンクリート製等の上部構造物
3を架設または築造した後には、ストッパ9を保持部材
嵌入用凹部44,46と保持部材6の間に形成される間
隙56から引き抜き、さらに前記保持部材6をも取外す
ことにより、桁等の上部構造物3の収縮あるいは、地震
等による上部構造物3が橋軸方向(桁長手方向)と橋軸
直角方向(本体巾方向)のいずれに移動する場合にも、
弾性支承体5により緩衝しながら支承することができ、
そのため従来のように、上部構造物3側に固定した上部
支持部材4が下部支持部材2側に設けられた桁長手方向
や桁巾方向の移動制限部材等に突き当って、これを破壊
する恐れがない。また下部支持部材2に強大な支持力を
発揮させることなく、桁を緩衝状態で支承することがで
き、しかも支承装置の構造が簡単な構造である。
ば、下部構造物1に固定される下部支持部材2と、上部
構造物3に固定される上部支持部材4との間に弾性支承
体5を備えている橋梁用弾性支承装置における前記下部
支持部材2または上部支持部材4あるいは下部プレート
18または上部プレート39の桁巾方向の端部に、保持
部材6を着脱自在に取付け、かつ前記上部支持部材4ま
たは下部支持部材2或いは上部プレート39または下部
プレート18に設けた保持部材嵌入用凹部44,46に
間隙56を有して嵌入し、弾性支承体5を桁長手方向に
せん断変形させた状態でストッパ9を前記間隙56に着
脱自在に介在させ、次に前記下部支持部材2を下部構造
物に固定し、次いで上部支持部材4の上部に上部構造物
3を築造した後、前記ストッパ9を取外し、次いで前記
保持部材6を取外すので、上部支持部材4の桁長手方向
および桁巾方向の移動を制限する突出部のない橋梁用弾
性支承装置を容易に、下部構造物1と上部構造物3との
間に据付けることができ、また弾性支承体5を上部構造
物3の長手方向にせん断変形させた状態で容易に据付け
ることができると共に、ストッパ9を取外すので、弾性
支承体5のせん断変形の規制を解除することができ、し
かも据付施工手順も簡単である。
装置を示し、図6のE−E線に沿う横断平面図である。
ためのジャッキを配置して伸張した状態を示す弾性支承
装置の平面図である。
予備せん断変形が開放された状態の図14における右側
面からみた図である。
備せん断変形が解消された状態)の図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 下部構造物1に固定される下部支持部材
2と上部構造物3に固定される上部支持部材4との間に
弾性支承体5が設けられている支承装置において、側面
略凸形の板部材で構成され、その下面に突出部14が設
けられていると共に弾性支承体5を桁長手方向及び桁巾
方向のいずれの方向にも変形可能な状態にするために取
り外される保持部材6の前記突出部14を、前記下部支
持部材2又は下部支持部材2に固着される下部プレート
18の側方から横移動させてガイド用凹部18aに挿入
すると共に、前記保持部材6の両翼部6aを上下に貫通
して開設されたボルト挿入孔26にボルト35を挿入し
てこれを下部プレート18に開設の雌ねじ孔25に螺合
するように設けられ、前記上部支持部材4又は上部支持
部材4に固着される上部プレート39に、間隙56を有
して前記保持部材6が嵌入できる保持部材嵌入用凹部4
4,46が設けられ、前記弾性支承体5を予備せん断変
形させた状態でストッパ9が前記間隙56に着脱自在に
介在されていることを特徴とする橋梁用弾性支承装置。 - 【請求項2】 下部構造物1に固定される下部支持部材
2と、上部構造物3に固定される上部支持部材4との間
に弾性支承体5を備えている橋梁用弾性支承装置におけ
る前記下部支持部材2又は下部支持部材2に固着される
下部プレート18の桁巾方向の端部に、保持部材6を、
その下面に設けられている突出部14を、前記下部支持
部材2又は下部支持部材2に固着される下部プレート1
8の側方から横移動させてガイド用凹部18aに挿入す
ると共に、前記保持部材6の両翼部6aを上下に貫通し
て開設されたボルト挿入孔26にボルト35を挿入して
これを下部プレート18に開設の雌ねじ孔25に螺合す
ることで着脱自在に取付け、前記上部支持部材4又は、
上部支持部材4に固着される上部プレート39に形成し
た保持部材嵌入用凹部44,46に前記保持部材6を間
隙56を有して嵌入し、弾性支承体5を桁長手方向にせ
ん断変形させた状態でストッパ9を前記間隙56に着脱
自在に介在させ、次に前記下部支持部材2を下部構造物
に固定し、次いで上部支持部材4の上部に上部構造物3
を築造した後、前記ストッパ9を取外し、次いで前記弾
性支承体5を桁長手方向及び桁巾方向のいずれの方向に
も変形可能な状態にするために前記保持部材6を取外す
ことを特徴とする橋梁用弾性支承装置の据付方法。 - 【請求項3】 下部構造物1に固定される下部支持部材
2と上部構造物3に固定される上部支持部材4との間に
弾性支承体5が設けられている支承装置において、側面
略凸形の板部材で構成され、その上面に突出部14が設
けられていると共に弾性支承体5を桁長手方向及び桁巾
方向のいずれの方向にも変形可能な状態にするために取
り外される保持部材6の前記突出部14を、前記上部支
持部材4又は上部支持部材4に固着される上部プレート
39の側方から横移動させてガイド用凹部に挿入すると
共に、前記保持部材6の両翼部6aを上下に貫通して開
設されたボルト挿入孔26にボルト35を挿入してこれ
を鋼製上部プレート39に開設の雌ねじ孔29に螺合す
るように設けられ、前記下部支持部材2又は、下部支持
部材2に固着される下部プレート18に、間隙56を有
して前記保持部材6が嵌入できる保持部材嵌入用凹部が
設けられ、前記弾性支承体5を予備せん断変形させた状
態でストッパ9が前記間隙に着脱自在に介在されている
ことを特徴とする橋梁用弾性支承装置。 - 【請求項4】 下部構造物1に固定される下部支持部材
2と、上部構造物3に固定される上部支持部材4との間
に弾性支承体5を備えている橋梁用弾性支承装置におけ
る前記上部支持部材4又は、上部支持部材4に固着され
る上部プレート39の桁巾方向の端部に、保持部材6
を、その上面に設けられている突出部14を、前記上部
支持部材4又は上部支持部材4に固着される上部プレー
ト39の側方から横移動させてガイド用凹部に挿入する
と共に、前記保持部材6の両翼部6aを上下に貫通して
開設されたボルト挿入孔26にボルト35を挿入してこ
れを上部プレート39に開設の雌ねじ孔に螺合すること
で、着脱自在に取付け、前記下部支持部材2又は、下部
支持部材2に固着される下部プレート18に形成した保
持部材嵌入用凹部に前記保持部材6を間隙56を有して
嵌入し、弾性支承体5を桁長手方向にせん断変形させた
状態でストッパ9を前記間隙に着脱自在に介在させ、次
に前記下部支持部材2を下部構造物に固定し、次いで上
部支持部材4の上部に上部構造物3を築造した後、前記
ストッパ9を取外し、次いで前記弾性支承体5を桁長手
方向及び桁巾方向のいずれの方向にも変形可能な状態に
するために前記保持部材6を取外すことを特徴とする橋
梁用弾性支承装置の据付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34045096A JP3212081B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 橋梁用弾性支承装置およびその据付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34045096A JP3212081B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 橋梁用弾性支承装置およびその据付方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10168820A JPH10168820A (ja) | 1998-06-23 |
JP3212081B2 true JP3212081B2 (ja) | 2001-09-25 |
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ID=18337084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34045096A Expired - Fee Related JP3212081B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 橋梁用弾性支承装置およびその据付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3212081B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP34045096A patent/JP3212081B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH10168820A (ja) | 1998-06-23 |
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