JP2002332645A - 地上走行クレ−ンレ−ルの基礎構造および基礎の敷設方法 - Google Patents
地上走行クレ−ンレ−ルの基礎構造および基礎の敷設方法Info
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- JP2002332645A JP2002332645A JP2001136832A JP2001136832A JP2002332645A JP 2002332645 A JP2002332645 A JP 2002332645A JP 2001136832 A JP2001136832 A JP 2001136832A JP 2001136832 A JP2001136832 A JP 2001136832A JP 2002332645 A JP2002332645 A JP 2002332645A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐久性のある地上走行クレ−ンのレ−ルの基
礎構造を得る。 【解決手段】 レ−ル3の左右両側に位置するように、
断面U字型のレ−ル基礎梁2の長手方向に沿って、複数
組打設された2本1組のアンカ−ボルト4と、左右のア
ンカ−ボルト4列のそれぞれに固着され、レ−ル基礎梁
2の全長にわたる長さの縦通構造材5aおよび5bと、
該縦通構造材5aおよび5bの上に間隔をおいて複数固
着され、レ−ル3を左右からボルトで固定するための1
対のねじ孔を有する敷き鉄板6と、アンカ−ボルト4、
縦通構造材5a、5bおよび敷き鉄板6を固定するため
に、レ−ル基礎梁2のU字型の内部に打設したコンクリ
−ト7からなる地上走行クレ−ンレ−ルの基礎構造。
礎構造を得る。 【解決手段】 レ−ル3の左右両側に位置するように、
断面U字型のレ−ル基礎梁2の長手方向に沿って、複数
組打設された2本1組のアンカ−ボルト4と、左右のア
ンカ−ボルト4列のそれぞれに固着され、レ−ル基礎梁
2の全長にわたる長さの縦通構造材5aおよび5bと、
該縦通構造材5aおよび5bの上に間隔をおいて複数固
着され、レ−ル3を左右からボルトで固定するための1
対のねじ孔を有する敷き鉄板6と、アンカ−ボルト4、
縦通構造材5a、5bおよび敷き鉄板6を固定するため
に、レ−ル基礎梁2のU字型の内部に打設したコンクリ
−ト7からなる地上走行クレ−ンレ−ルの基礎構造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地上走行クレ−
ンのレ−ル基礎構造および基礎の敷設方法に関する。
ンのレ−ル基礎構造および基礎の敷設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地上走行クレ−ンのレ−ルの基礎構造
は、一般的に図5(a)の断面図および図5(b)の平
面図に示すような構造となっている。地上走行クレ−ン
の走行方向に沿って地中に打設された複数のパイル21
上に、断面U字型のレ−ル基礎梁22が構築される。こ
のレ−ル基礎梁22の梁鉄筋23には、レ−ル24を左
右から挟むようにして、2本1組J型のアンカ−ボルト
25が、レ−ル基礎梁22の長手方向に沿って、ほぼ5
00mm程度の間隔で、あらかじめ複数組組み込まれて
いる(J型のアンカ−ボルトが鉄筋に溶接等で接続され
る)。
は、一般的に図5(a)の断面図および図5(b)の平
面図に示すような構造となっている。地上走行クレ−ン
の走行方向に沿って地中に打設された複数のパイル21
上に、断面U字型のレ−ル基礎梁22が構築される。こ
のレ−ル基礎梁22の梁鉄筋23には、レ−ル24を左
右から挟むようにして、2本1組J型のアンカ−ボルト
25が、レ−ル基礎梁22の長手方向に沿って、ほぼ5
00mm程度の間隔で、あらかじめ複数組組み込まれて
いる(J型のアンカ−ボルトが鉄筋に溶接等で接続され
る)。
【0003】そして、レ−ル基礎梁22のコンクリ−ト
が硬化した後、アンカ−ボルト25の頂部を所定の長さ
残すまで、モルタル26が打設される。モルタル26の
打設が完了すると、モルタル26の上面に、左右のアン
カ−ボルト25に嵌め込まれる貫通孔を有する敷き鉄板
27を、貫通孔が左右のアンカ−ボルト25に嵌め込ま
れた状態で置く。
が硬化した後、アンカ−ボルト25の頂部を所定の長さ
残すまで、モルタル26が打設される。モルタル26の
打設が完了すると、モルタル26の上面に、左右のアン
カ−ボルト25に嵌め込まれる貫通孔を有する敷き鉄板
27を、貫通孔が左右のアンカ−ボルト25に嵌め込ま
れた状態で置く。
【0004】クレ−ンレ−ル24は、この敷き鉄板27
の上に、左右にアンカ−ボルト25が位置するように置
かれる。アンカ−ボルト25の頂部には雄ねじが形成さ
れており、図6に示すように、アンカ−ボルト25にレ
−ル押さえ金物28を嵌め込んだ上、ナット29をアン
カ−ボルト25の雄ねじにねじ込み、レ−ル押さえ金物
28でクレ−ンレ−ル23の脚部を押さえつけること
で、クレ−ンレ−ル23を固定することができるように
なっている。
の上に、左右にアンカ−ボルト25が位置するように置
かれる。アンカ−ボルト25の頂部には雄ねじが形成さ
れており、図6に示すように、アンカ−ボルト25にレ
−ル押さえ金物28を嵌め込んだ上、ナット29をアン
カ−ボルト25の雄ねじにねじ込み、レ−ル押さえ金物
28でクレ−ンレ−ル23の脚部を押さえつけること
で、クレ−ンレ−ル23を固定することができるように
なっている。
【0005】上述した地上走行クレ−ンのレ−ルの基礎
は、時間の経過とともに劣化し、モルタル26に割れが
発生したり、アンカ−ボルト25が腐食したり、抜けた
り、緩んだり、敷き鉄板27が折れ曲がったりするの
で、レ−ル24の交換時に全面的に補修するようにして
いる。
は、時間の経過とともに劣化し、モルタル26に割れが
発生したり、アンカ−ボルト25が腐食したり、抜けた
り、緩んだり、敷き鉄板27が折れ曲がったりするの
で、レ−ル24の交換時に全面的に補修するようにして
いる。
【0006】地上走行クレ−ンのレ−ルの基礎の補修作
業は、従来次のような方法で行っていた。 (1)図5で示した既設基礎のレ−ル24および敷き鉄
板27を撤去した後、モルタル26部分をはつり、かつ
J型アンカ−ボルト25の鉄筋23より上の部分を溶断
して撤去する。 (2)図7(a)の断面図および図7(b)の平面図に
示すように、レ−ル基礎梁22にドリルで新しく打設す
るアンカ−ボルト用の穴を開け、穴にカプセル入りの接
着材を注入する。そして、穴に新しいアンカ−ボルト3
5(直線状のもの)を挿入して、アンカ−ボルト35を
接着材で固定する(ケミカルアンカ−と称する)。 (3)レ−ル基礎梁22に打設したアンカ−ボルト35
の周りに、モルタル36を所定の厚さ打設する。 (4)モルタル36の硬化養生後、モルタル36上にレ
−ル基礎梁22の全長にわたる長さの敷き鉄板37を、
アンカ−ボルト35に嵌め込んだ状態で敷設する。 (5)敷き鉄板37上にレ−ル34を敷設し、図6で説
明したように、アンカ−ボルト35にレ−ル押さえ金物
を装着した上、アンカ−ボルト35にナットをねじ込ん
で、レ−ル押さえ金物でレ−ル34の脚部を押さえ付け
て、レ−ル34を固定する。
業は、従来次のような方法で行っていた。 (1)図5で示した既設基礎のレ−ル24および敷き鉄
板27を撤去した後、モルタル26部分をはつり、かつ
J型アンカ−ボルト25の鉄筋23より上の部分を溶断
して撤去する。 (2)図7(a)の断面図および図7(b)の平面図に
示すように、レ−ル基礎梁22にドリルで新しく打設す
るアンカ−ボルト用の穴を開け、穴にカプセル入りの接
着材を注入する。そして、穴に新しいアンカ−ボルト3
5(直線状のもの)を挿入して、アンカ−ボルト35を
接着材で固定する(ケミカルアンカ−と称する)。 (3)レ−ル基礎梁22に打設したアンカ−ボルト35
の周りに、モルタル36を所定の厚さ打設する。 (4)モルタル36の硬化養生後、モルタル36上にレ
−ル基礎梁22の全長にわたる長さの敷き鉄板37を、
アンカ−ボルト35に嵌め込んだ状態で敷設する。 (5)敷き鉄板37上にレ−ル34を敷設し、図6で説
明したように、アンカ−ボルト35にレ−ル押さえ金物
を装着した上、アンカ−ボルト35にナットをねじ込ん
で、レ−ル押さえ金物でレ−ル34の脚部を押さえ付け
て、レ−ル34を固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の地上走行クレ−ンのレ−ル基礎の補修方法に
は、次のような問題点があった。 (1)ケミカルアンカ−であるため基礎梁との接着力が
弱く、アンカ−ボルトまわりのモルタルの強度不足とあ
いまって、アンカ−ボルトの横揺れおよびレ−ル締結力
の影響とにより、モルタルに割れが発生して4〜6年で
破壊され、敷き鉄板やレ−ルが沈下する。 (2)レ−ルの固定方法が、アンカ−ボルトにナットを
ねじ込む方式となっているので、一ヶ所のアンカ−ボル
トが腐食しても、レ−ル交換時に全面的な補修が必要に
なる。
た従来の地上走行クレ−ンのレ−ル基礎の補修方法に
は、次のような問題点があった。 (1)ケミカルアンカ−であるため基礎梁との接着力が
弱く、アンカ−ボルトまわりのモルタルの強度不足とあ
いまって、アンカ−ボルトの横揺れおよびレ−ル締結力
の影響とにより、モルタルに割れが発生して4〜6年で
破壊され、敷き鉄板やレ−ルが沈下する。 (2)レ−ルの固定方法が、アンカ−ボルトにナットを
ねじ込む方式となっているので、一ヶ所のアンカ−ボル
トが腐食しても、レ−ル交換時に全面的な補修が必要に
なる。
【0008】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、基礎の強度が
強いので容易に破壊されず、レ−ルの固定手段が腐食し
ても、全面的な補修を必要としない、地上走行クレ−ン
のレ−ル基礎補修時のクレ−ンレ−ルの基礎構造および
基礎の敷設方法を提供することを目的としている。
点を解消するためになされたものであり、基礎の強度が
強いので容易に破壊されず、レ−ルの固定手段が腐食し
ても、全面的な補修を必要としない、地上走行クレ−ン
のレ−ル基礎補修時のクレ−ンレ−ルの基礎構造および
基礎の敷設方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る地上走行
クレ−ンレ−ルの基礎構造は、レ−ルの左右両側に位置
するように、断面U字型のレ−ル基礎梁の長手方向に沿
って、複数組打設された2本1組のアンカ−ボルトと、
左右のアンカ−ボルト列のそれぞれに固着され、レ−ル
基礎梁の全長にわたる長さの縦通構造材と、該縦通構造
材の上に間隔をおいて複数固着され、レ−ルを左右から
ボルトで固定するための1対のねじ孔を有する敷き鉄板
と、アンカ−ボルト、縦通構造材および敷き鉄板を固定
するために、レ−ル基礎梁のU字型の内部に打設したコ
ンクリ−トからなるものである。また、この発明に係る
地上走行クレ−ンレ−ルの基礎の敷設方法は、上記の地
上走行クレ−ンレ−ルの基礎構造の敷設方法であって、
次の(1)〜(3)の工程からなるものである。 (1)レ−ルの左右両側に位置するように、断面U字型
のレ−ル基礎梁の長手方向に沿って、2本1組のアンカ
−ボルトを複数組打設する工程。 (2)あらかじめ縦通構造材と複数の敷き鉄板とにより
組み立てられた縦通構造体と、該縦通構造体に組み込ん
だレ−ルを、左右それぞれのアンカ−ボルト列に固着す
る工程。 (3)縦通構造体のまわりにコンクリ−トを打設する工
程。 本発明に係る地上走行クレ−ンレ−ルの基礎構造におい
ては、従来モルタルのみであったアンカ−ボルトまわり
の基礎構造を、レ−ル基礎梁の全長にわたる長さの1対
の縦通構造材とこれら縦通構造材のまわりに打設したコ
ンクリ−トで構成し、レ−ルを支持するための敷き鉄板
を、アンカ−ボルトに固着した縦通構造材で支持するよ
うにしたので、モルタルのみで敷き鉄板を支持した場合
に比較して、大幅に基礎強度が向上し、基礎補修のピッ
チを長くすることができる。
クレ−ンレ−ルの基礎構造は、レ−ルの左右両側に位置
するように、断面U字型のレ−ル基礎梁の長手方向に沿
って、複数組打設された2本1組のアンカ−ボルトと、
左右のアンカ−ボルト列のそれぞれに固着され、レ−ル
基礎梁の全長にわたる長さの縦通構造材と、該縦通構造
材の上に間隔をおいて複数固着され、レ−ルを左右から
ボルトで固定するための1対のねじ孔を有する敷き鉄板
と、アンカ−ボルト、縦通構造材および敷き鉄板を固定
するために、レ−ル基礎梁のU字型の内部に打設したコ
ンクリ−トからなるものである。また、この発明に係る
地上走行クレ−ンレ−ルの基礎の敷設方法は、上記の地
上走行クレ−ンレ−ルの基礎構造の敷設方法であって、
次の(1)〜(3)の工程からなるものである。 (1)レ−ルの左右両側に位置するように、断面U字型
のレ−ル基礎梁の長手方向に沿って、2本1組のアンカ
−ボルトを複数組打設する工程。 (2)あらかじめ縦通構造材と複数の敷き鉄板とにより
組み立てられた縦通構造体と、該縦通構造体に組み込ん
だレ−ルを、左右それぞれのアンカ−ボルト列に固着す
る工程。 (3)縦通構造体のまわりにコンクリ−トを打設する工
程。 本発明に係る地上走行クレ−ンレ−ルの基礎構造におい
ては、従来モルタルのみであったアンカ−ボルトまわり
の基礎構造を、レ−ル基礎梁の全長にわたる長さの1対
の縦通構造材とこれら縦通構造材のまわりに打設したコ
ンクリ−トで構成し、レ−ルを支持するための敷き鉄板
を、アンカ−ボルトに固着した縦通構造材で支持するよ
うにしたので、モルタルのみで敷き鉄板を支持した場合
に比較して、大幅に基礎強度が向上し、基礎補修のピッ
チを長くすることができる。
【0010】また、レ−ルの固定方式を、敷き鉄板に設
けたねじ穴にボルトをねじ込んで固定する方式としたた
め、ボルトが錆びた場合には、錆びたボルトのみ取りか
えればよいので、従来のように全面的な基礎補修工事を
行う必要はない。
けたねじ穴にボルトをねじ込んで固定する方式としたた
め、ボルトが錆びた場合には、錆びたボルトのみ取りか
えればよいので、従来のように全面的な基礎補修工事を
行う必要はない。
【0011】また、本発明に係る地上走行クレ−ンレ−
ルの基礎の敷設方法においては、アンカ−ボルトの打設
と並行して、縦通構造材と複数の敷き鉄板とにより縦通
構造体を組み立て、かつ縦通構造体にレ−ルを組み込ん
でいるので、レ−ル基礎およびレ−ルの敷設工期を大幅
に短縮することができ、工事費を低減することができ
る。
ルの基礎の敷設方法においては、アンカ−ボルトの打設
と並行して、縦通構造材と複数の敷き鉄板とにより縦通
構造体を組み立て、かつ縦通構造体にレ−ルを組み込ん
でいるので、レ−ル基礎およびレ−ルの敷設工期を大幅
に短縮することができ、工事費を低減することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。図1は本発明の地上走行クレ−ンレ−
ルの基礎構造の実施の形態の説明図であり、(a)はレ
−ルの基礎の断面図、(b)は平面図である。このレ−
ルの基礎構造は、地上走行クレ−ンの走行方向に沿って
地中に打設された複数のパイル1上に構築した、断面U
字型のレ−ル基礎梁2と、レ−ル3の左右両側に位置す
るように、レ−ル基礎梁2の長手方向に沿って、複数組
打設された2本1組のアンカ−ボルト4と、左右のアン
カ−ボルト4列のそれぞれに固着され、レ−ル基礎梁2
の全長にわたる長さの縦通構造材5aおよび5bと、縦
通構造材5aおよび5bの上に間隔をおいて複数固着さ
れ、レ−ル3を左右からボルトで固定するための1対の
ねじ孔を有する敷き鉄板6と、アンカ−ボルト4、縦通
構造材5aおよび5bおよび敷き鉄板6を固定するため
に、レ−ル基礎梁2のU字型の内部に打設したコンクリ
−ト7とから構成されている。
照して説明する。図1は本発明の地上走行クレ−ンレ−
ルの基礎構造の実施の形態の説明図であり、(a)はレ
−ルの基礎の断面図、(b)は平面図である。このレ−
ルの基礎構造は、地上走行クレ−ンの走行方向に沿って
地中に打設された複数のパイル1上に構築した、断面U
字型のレ−ル基礎梁2と、レ−ル3の左右両側に位置す
るように、レ−ル基礎梁2の長手方向に沿って、複数組
打設された2本1組のアンカ−ボルト4と、左右のアン
カ−ボルト4列のそれぞれに固着され、レ−ル基礎梁2
の全長にわたる長さの縦通構造材5aおよび5bと、縦
通構造材5aおよび5bの上に間隔をおいて複数固着さ
れ、レ−ル3を左右からボルトで固定するための1対の
ねじ孔を有する敷き鉄板6と、アンカ−ボルト4、縦通
構造材5aおよび5bおよび敷き鉄板6を固定するため
に、レ−ル基礎梁2のU字型の内部に打設したコンクリ
−ト7とから構成されている。
【0013】次に、上述した地上走行クレ−ンレ−ルの
基礎構造の敷設方法を説明する。このクレ−ンレ−ルの
基礎構造は、既設のクレ−ンレ−ルの基礎の補修時に敷
設されるので、まず、図5で説明した既設基礎の敷き鉄
板が撤去されるとともに、敷き鉄板の下のモルタルが除
去され、J型アンカ−ボルトが梁鉄筋を傷つけないよう
に溶断される。
基礎構造の敷設方法を説明する。このクレ−ンレ−ルの
基礎構造は、既設のクレ−ンレ−ルの基礎の補修時に敷
設されるので、まず、図5で説明した既設基礎の敷き鉄
板が撤去されるとともに、敷き鉄板の下のモルタルが除
去され、J型アンカ−ボルトが梁鉄筋を傷つけないよう
に溶断される。
【0014】そして、図2(a)に示すように、レ−ル
基礎梁2にアンカ−ボルト4を差し込むための穴8が開
けられる。穴8には図2(b)に示すように、カプセル
入りの接着剤9が注入され、そこに、図2(c)に示す
ように、アンカ−ボルト4が差し込まれる。
基礎梁2にアンカ−ボルト4を差し込むための穴8が開
けられる。穴8には図2(b)に示すように、カプセル
入りの接着剤9が注入され、そこに、図2(c)に示す
ように、アンカ−ボルト4が差し込まれる。
【0015】アンカ−ボルト4が差し込まれてから一定
時間経過すると、アンカ−ボルト4は接着剤9により、
レ−ル基礎梁2に固定される。アンカ−ボルト4は2本
1組が、レ−ル3の左右両側に位置するように、レ−ル
基礎梁2の長手方向に沿って、複数組打設されるので、
レ−ル3の両側には、それぞれアンカ−ボルト4の列が
できる。
時間経過すると、アンカ−ボルト4は接着剤9により、
レ−ル基礎梁2に固定される。アンカ−ボルト4は2本
1組が、レ−ル3の左右両側に位置するように、レ−ル
基礎梁2の長手方向に沿って、複数組打設されるので、
レ−ル3の両側には、それぞれアンカ−ボルト4の列が
できる。
【0016】アンカ−ボルト4の打設と平行して、組立
工場では2本の縦通構造材5aと縦通構造材5bを複数
の敷き鉄板6で溶接接続して、図3の斜視図に示すよう
な、一つの縦通構造体10とする作業が行われている。
この縦通構造体10の敷き鉄板6には、図4に示すよう
に、ねじ穴6aが設けられており、このねじ穴6aにボ
ルト11をねじ込むことができるようになっている。そ
して、ボルト11にレ−ル押さえ金物12を装着した
上、ボルト11をねじ穴6aにねじ込むことにより、レ
−ル押さえ金物12をレ−ル3の脚部3aに押し付け
て、レ−ル3を敷き鉄板6上に固定することができるの
で、縦通構造体10には、レ−ル3もあらかじめ組み込
んでおく。
工場では2本の縦通構造材5aと縦通構造材5bを複数
の敷き鉄板6で溶接接続して、図3の斜視図に示すよう
な、一つの縦通構造体10とする作業が行われている。
この縦通構造体10の敷き鉄板6には、図4に示すよう
に、ねじ穴6aが設けられており、このねじ穴6aにボ
ルト11をねじ込むことができるようになっている。そ
して、ボルト11にレ−ル押さえ金物12を装着した
上、ボルト11をねじ穴6aにねじ込むことにより、レ
−ル押さえ金物12をレ−ル3の脚部3aに押し付け
て、レ−ル3を敷き鉄板6上に固定することができるの
で、縦通構造体10には、レ−ル3もあらかじめ組み込
んでおく。
【0017】上述したようにして形成された2列のアン
カ−ボルト4の列のそれぞれに、一定の長さのレ−ル3
を組み込んだ縦通構造体10の縦通構造材5aおよび5
bを溶接する。このとき、それぞれの敷き鉄板6の上面
の高さは、所定の高さとなるように調整が行われる。
カ−ボルト4の列のそれぞれに、一定の長さのレ−ル3
を組み込んだ縦通構造体10の縦通構造材5aおよび5
bを溶接する。このとき、それぞれの敷き鉄板6の上面
の高さは、所定の高さとなるように調整が行われる。
【0018】次いで、隣り合う縦通構造体10に組み込
まれたレ−ル3を接続する。上面が敷き鉄板6の上面の
高さとなるように、コンクリ−ト7を打設し、硬化養生
する。本発明の地上走行クレ−ンレ−ルの基礎構造は、
縦通構造体10およびコンクリ−ト7を使用しているこ
とにより、従来のモルタルと敷き鉄板の基礎に比較して
大幅に強度が向上し、耐用年数が延長されるとともに、
アンカ−ボルト4の打設と並行して、縦通構造体10の
組み立てが行え、モルタルの硬化養生が完了してから敷
き鉄板およびレ−ルの敷設を行う従来の基礎構造に比較
して、大幅に工期を短縮することができ、工事費を低減
することができる。
まれたレ−ル3を接続する。上面が敷き鉄板6の上面の
高さとなるように、コンクリ−ト7を打設し、硬化養生
する。本発明の地上走行クレ−ンレ−ルの基礎構造は、
縦通構造体10およびコンクリ−ト7を使用しているこ
とにより、従来のモルタルと敷き鉄板の基礎に比較して
大幅に強度が向上し、耐用年数が延長されるとともに、
アンカ−ボルト4の打設と並行して、縦通構造体10の
組み立てが行え、モルタルの硬化養生が完了してから敷
き鉄板およびレ−ルの敷設を行う従来の基礎構造に比較
して、大幅に工期を短縮することができ、工事費を低減
することができる。
【0019】なお、本発明の実施の形態の説明において
は、縦通構造材が2本の場合で説明したが、縦通構造体
の強度をさらに向上させるために、2本の縦通構造材の
間にもう1本の縦通構造材を設けてもよいし、追加した
縦通構造材に敷き鉄板を接合して、レ−ルを支持するよ
うにしてもよい。
は、縦通構造材が2本の場合で説明したが、縦通構造体
の強度をさらに向上させるために、2本の縦通構造材の
間にもう1本の縦通構造材を設けてもよいし、追加した
縦通構造材に敷き鉄板を接合して、レ−ルを支持するよ
うにしてもよい。
【0020】また、アンカ−ボルト4は、ボルトとして
の機能のないものでもよいが、ボルト機能を持たせてお
けば、縦通構造体取り付け時に、ジャッキボルトとして
レベル出しに流用することができる。
の機能のないものでもよいが、ボルト機能を持たせてお
けば、縦通構造体取り付け時に、ジャッキボルトとして
レベル出しに流用することができる。
【0021】
【発明の効果】この発明により、地上走行クレ−ンレ−
ルの基礎の耐久性を高めることができるとともに、工事
費を低減させることができる。
ルの基礎の耐久性を高めることができるとともに、工事
費を低減させることができる。
【図1】本発明の地上走行クレ−ンレ−ルの基礎構造の
実施の形態の説明図であり、(a)はレ−ルの基礎の断
面図、(b)は平面図である。
実施の形態の説明図であり、(a)はレ−ルの基礎の断
面図、(b)は平面図である。
【図2】本発明の地上走行クレ−ンレ−ルの基礎のアン
カ−ボルトの打設方法の説明図であり、(a)はレ−ル
基礎梁にアンカ−ボルト用の穴を開ける工程、(b)は
穴にカプセル入りの接着剤を注入する工程、(c)はア
ンカ−ボルトを穴に差し込む工程を示す。
カ−ボルトの打設方法の説明図であり、(a)はレ−ル
基礎梁にアンカ−ボルト用の穴を開ける工程、(b)は
穴にカプセル入りの接着剤を注入する工程、(c)はア
ンカ−ボルトを穴に差し込む工程を示す。
【図3】本発明の地上走行クレ−ンレ−ルの基礎に使用
する縦通構造体の斜視図である。
する縦通構造体の斜視図である。
【図4】本発明の地上走行クレ−ンレ−ルの基礎にレ−
ルを固定する方法を示す説明図である。
ルを固定する方法を示す説明図である。
【図5】一般的な地上走行クレ−ンの基礎構造の説明図
であり、(a)はレ−ルの基礎の断面図、(b)は平面
図である。
であり、(a)はレ−ルの基礎の断面図、(b)は平面
図である。
【図6】従来の地上走行クレ−ンのレ−ルの固定方法の
説明図である。
説明図である。
【図7】従来の地上走行クレ−ンの基礎補修方法の説明
図であり、(a)はレ−ルの基礎の断面図、(b)は平
面図である。
図であり、(a)はレ−ルの基礎の断面図、(b)は平
面図である。
1 パイル 2 レ−ル基礎梁 3 レ−ル 4 アンカ−ボルト 5a、5b 縦通構造材 6 敷き鉄板 7 コンクリ−ト 8 穴 9 接着剤 10 縦通構造体 11 ボルト 12 レ−ル押さえ金物
Claims (2)
- 【請求項1】 レ−ルの左右両側に位置するように、断
面U字型のレ−ル基礎梁の長手方向に沿って、複数組打
設された2本1組のアンカ−ボルトと、左右のアンカ−
ボルト列のそれぞれに固着され、レ−ル基礎梁の全長に
わたる長さの縦通構造材と、該縦通構造材の上に間隔を
おいて複数固着され、レ−ルを左右からボルトで固定す
るための1対のねじ孔を有する敷き鉄板と、アンカ−ボ
ルト、縦通構造材および敷き鉄板を固定するために、レ
−ル基礎梁のU字型の内部に打設したコンクリ−トから
なることを特徴とする地上走行クレ−ンレ−ルの基礎構
造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の地上走行クレ−ンレ−
ルの基礎構造の敷設方法であって、次の(1)〜(3)
の工程からなることを特徴とする地上走行クレ−ンレ−
ルの基礎構造の敷設方法。 (1)レ−ルの左右両側に位置するように、断面U字型
のレ−ル基礎梁の長手方向に沿って、2本1組のアンカ
−ボルトを複数組打設する工程。 (2)あらかじめ縦通構造材と複数の敷き鉄板とにより
組み立てられた縦通構造体と、該縦通構造体に組み込ん
だレ−ルを、左右それぞれのアンカ−ボルト列に固着す
る工程。 (3)縦通構造体のまわりにコンクリ−トを打設する工
程。
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