JP3320927B2 - Pc段床据付工法 - Google Patents

Pc段床据付工法

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JP3320927B2
JP3320927B2 JP29371794A JP29371794A JP3320927B2 JP 3320927 B2 JP3320927 B2 JP 3320927B2 JP 29371794 A JP29371794 A JP 29371794A JP 29371794 A JP29371794 A JP 29371794A JP 3320927 B2 JP3320927 B2 JP 3320927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多目的ホール、各種競
技場の観客席等を形成するためのPC(プレキャストコ
ンクリート)段床据付工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、多目的ホール、競技場等の観客席
を有する建築物の段床は、工場生産されたPC版を現場
に搬入して、現場で構築された傾斜コンクリートスラブ
上に据え付けることにより、施工される。この場合のP
C版は、通常、各段ごとの断面L字状の版体であり、こ
れらの版体を、傾斜コンクリートスラブの上面に設けた
鋸歯状の立上り壁の上に段々に据え付け、その後、各版
体と立上り壁との間の隙間にモルタルを充填して定着さ
せる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、1段分ごと
に、小さなピースとして据え付け、それぞれにモルタル
を充填するため、手間、工期がかかる他、1ピースごと
に精度管理を必要とするので、コスト面においてもアッ
プする。そこで、本発明は、取り付け工程の短縮と精度
確保を容易にし、コストダウンを図ることを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1の発明は、傾斜コンクリートスラブを構築し、該
傾斜コンクリートスラブ上に複数段のPC段床を建込み
し、該PC段床には裏面の適所からリブを垂設させて、
該リブの下面を上記傾斜コンクリートスラブの上面と一
定間隔で対面させ、また、かかる対面をする両面には適
所にそれぞれコッターを形成させ、かつ、面間にチュー
ブを介在させて、該チューブにグラウトを注入すること
により該グラウトをチューブ共々その面間及びコッター
内へと充填し、硬化させることを特徴とする。
【0005】請求項2の発明は、傾斜コンクリートスラ
ブを構築し、該傾斜コンクリートスラブ上に複数段のP
C段床を建込みし、該PC段床には裏面の適所からリブ
を垂設させるとともに、適所に高さ調整金物を装備させ
て、該高さ調整金物により高さ調整することでそのリブ
の下面を上記傾斜コンクリートスラブの上面と一定間隔
で対面させ、また、かかる対面をする両面には適所にそ
れぞれコッターを形成させ、かつ、面間にチューブを介
在させて、該チューブにグラウトを注入することにより
該グラウトをチューブ共々その面間及びコッター内へと
充填し、硬化させることを特徴とする。
【0006】そして、請求項3の発明は、上述の請求項
2の発明にあって、リブをPC段床の両側縁部に設け、
両リブの外面の上下各2箇所に切欠を設けて、これらの
切欠内に高さ調整金物を装備させ、更に、それらの切欠
に対応させて傾斜コンクリートスラブの上面適所に高さ
調整金物用水平突当面を設け、それらの切欠を据え付け
後にコンクリートで埋めることを特徴とする。
【0007】
【作用】如上の構成であるから、いずれにあっても、リ
ブの下の隙間及びコッター内に充填されて硬化したグラ
ウトは、PC段床からの鉛直荷重及び水平荷重を傾斜コ
ンクリートスラブへと的確に伝達し、また、特にコッタ
ー内の硬化したグラウトは、十分なせん断力を発揮し
て、PC段床の滑りを防止する。
【0008】
【実施例】図面は、請求項1乃至請求項3の発明のPC
段床据付工法に係る実施例を示している。この場合、予
め工場で、搬送等に適する所定の複数段で適宜幅のPC
段床1を所要数作製する。これらのPC段床には、裏面
の両側縁部からそれぞれリブ2を一体に垂設させ、これ
らのリブの下面は、据え付けるべき傾斜コンクリートス
ラブの上面に対応させるとともに、これらのリブの下面
の各所にコッター3を形成させる。また、各PC段床1
の両側面すなわちリブ2の外面の上部と下部とに、それ
ぞれ水平面内にてコ字状をなす切欠4を形成させ、これ
らの切欠内に高さ調整金物5を装備させる。各高さ調整
金物5は、逆L字状のプレート6を植え込みボルトにて
定着させ、該プレートに高さ調整ボルト7を貫通螺装さ
せて成る。斯様に作製した各PC段床1は、工事現場に
搬入し、据え付けに供する。
【0009】工事現場では、所要の傾斜コンクリートス
ラブ8を構築する。この傾斜コンクリートスラブは、基
本的には、在来のものと実質的に同じである。この傾斜
コンクリートスラブ8には、上面の各所に、据え付ける
べき各PC段床1の上記各コッター3に対応させて同様
のコッター9を形成させるとともに、上記各切欠4に対
応させて、高さ調整金物用水平突当面10を形成させ、該
水平突当面には、植え込みの突当プレート11を配する。
而して、各PC段床1をクレーンにより次々に揚重して
所定位置に建込みし、それぞれの高さ調整金物5の高さ
調整ボルト7を螺動させ、各PC段床1のリブ2の下面
を傾斜コンクリートスラブ8の上面から約25mm程度浮
かせた状態に調整する。ただし、各リブ2の下面には、
予め、そのリブ方向に適宜径の塩化ビニール樹脂、ポリ
エチレン樹脂等による可撓性のチューブ12を付設してお
き、そのようにして生じた隙間に介在させる。チューブ
12は工場で付設しても、工事現場で付設してもよい。勿
論、建込み後に、その隙間に挿入するようにしてもよ
い。次に、各チューブ12へグラウト13を注入して、該グ
ラウトをチューブ共々その隙間及び各コッター3,9内
へと充填し、硬化させる。このようにして据え付けた
後、開口している上記各切欠4をコンクリートで埋め
る。
【0010】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3の発明によれば、
次の効果を奏する。 リブの下の隙間及びコッター内で硬化したグラウト
により、PC段床からの荷重及び荷重を傾斜コンクリー
トスラブへと的確に伝達でき、また、コッター内で硬化
したグラウトによる十分なせん断力で、PC段床の滑り
を的確に防止できる。 複数段のPC段床を用いるので、全体ピース数を低
減させることができ、したがって、手間を少なくでき、
工期を従来工法に比べて65%も大幅に短縮できる。 手間、工期の短縮に伴い、作業員及び重機を削減で
き、所要経費を低減できる。 グラウトはチューブへ注入すればよいので、各PC
段床を連続的に建込みし、高さ調整した後、全てのチュ
ーブへ一斉にグラウトを注入できるので、作業能率を一
層向上させることができ、もって、益々工期を短縮でき
る。 総じて、大幅にコストダウンできる。 更に、請求項2及び請求項3の発明によれば、PC段床
の適所に高さ調整金物を装備させて、該高さ調整金物で
高さを調整するようにしているので、高さの微調整が容
易に行え、この調整により多少の製作誤差があってもこ
れを吸収することができ、そして、リブの下面と傾斜コ
ンクリートスラブの上面との間の一定間隔を容易かつ的
確に保有でき、グラウトの注入量を適正に確保できる。
また更に、請求項3の発明によれば、リブをPC段床の
両側縁部に設け、両リブの外面の上下各2箇所に切欠を
設けて、これらの切欠内に高さ調整金物を装備させ、そ
れらの切欠に対応させて傾斜コンクリートスラブの上面
適所に高さ調整金物用水平突当面を設け、それらの切欠
を据え付け後にコンクリートで埋めるようにしているの
で、高さ調整手段を簡潔に構成でき、しかも、的確で、
安定で、安全かつ容易な調整ができ、事後処理も切欠を
コンクリートで埋めるだけで足り、その作業は極めて容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のPC段床据付工法の実施例に係る截
断斜視図である。
【図2】 同例の平面図である。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【図4】 図2のB−B線断面図である。
【図5】 図3の要部拡大断面図である。
【図6】 図4の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…PC段床 2…リブ 3…コッター 4…切欠 5…高さ調整金物 6…プレート 7…高さ調整ボルト 8…傾斜コンクリー
トスラブ 9…コッター 10…水平突当面 11…突当プレート 12…チューブ 13…グラウト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 11/02 E04H 3/12 E04H 3/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜コンクリートスラブを構築し、該傾
    斜コンクリートスラブ上に複数段のPC段床を建込み
    し、該PC段床には裏面の適所からリブを垂設させて、
    該リブの下面を上記傾斜コンクリートスラブの上面と一
    定間隔で対面させ、また、かかる対面をする両面には適
    所にそれぞれコッターを形成させ、かつ、面間にチュー
    ブを介在させて、該チューブにグラウトを注入すること
    により該グラウトをチューブ共々その面間及びコッター
    内へと充填し、硬化させることを特徴とするPC段床据
    付工法。
  2. 【請求項2】 傾斜コンクリートスラブを構築し、該傾
    斜コンクリートスラブ上に複数段のPC段床を建込み
    し、該PC段床には裏面の適所からリブを垂設させると
    ともに、適所に高さ調整金物を装備させて、該高さ調整
    金物により高さ調整することでそのリブの下面を上記傾
    斜コンクリートスラブの上面と一定間隔で対面させ、ま
    た、かかる対面をする両面には適所にそれぞれコッター
    を形成させ、かつ、面間にチューブを介在させて、該チ
    ューブにグラウトを注入することにより該グラウトをチ
    ューブ共々その面間及びコッター内へと充填し、硬化さ
    せることを特徴とするPC段床据付工法。
  3. 【請求項3】 リブをPC段床の両側縁部に設け、両リ
    ブの外面の上下各2箇所に切欠を設けて、これらの切欠
    内に高さ調整金物を装備させ、更に、それらの切欠に対
    応させて傾斜コンクリートスラブの上面適所に高さ調整
    金物用水平突当面を設け、それらの切欠を据え付け後に
    コンクリートで埋めることを特徴とする請求項2に記載
    のPC段床据付工法。
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