JP2001310731A - 索道装置用椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術の装置が調整ばねの配置によって露
呈している欠点を回避することにある。 【解決手段】 座席面がそれに固定される積み荷支持枠
組み１と、その頂部端に、支持・牽引ケーブル３０に連
結するための締め付け装置３１および走行ローラ３２を
備えている積み荷支持バー３と、その２つの横方向端に
配置される側パネル２１等と、閉止バー５と、被覆フー
ド４を有し、これらの閉止バーと被覆フードが椅子の作
動位置において少なくともほぼ水平に一直線に整列され
るスピンドル１１，１１ａのまわりに枢動されることが
でき、前記閉止バー５や前記被覆フード４が開放位置か
ら閉止位置へ少なくとも１つの調整ばね６の作用に抗し
て枢動されることができる、索道装置用椅子。前記側パ
ネル２１等の少なくとも１つが、少なくとも１つの調整
ばね６がその中に配置されるキャビティ２２を備え、前
記調整ばねが、一方で、前記積み荷支持枠組み１にかつ
他方で前記閉止バー５や前記被覆フード４に連接されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、座席面がそれに固
定される積み荷支持枠組みと、その頂部端に支持牽引ケ
ーブルに連結するための締め付け装置および走行ローラ
を備えている積み荷支持バーと、その２つの横方向端に
配置される側部材と、閉止バーおよび被覆フードの少な
くとも一方とを有し、これら閉止バーや被覆フードが椅
子の作動位置において少なくともほぼ水平に整列される
スピンドルのまわりに枢動されることができ、前記閉止
バーおよび／または前記被覆フードが開放位置から閉止
位置へ少なくとも１つの調整ばねの作用に抗して枢動さ
れることができる、索道装置用椅子に関する。

【０００２】索道装置（ケーブルリフト）用の公知の椅
子は積み荷支持バーを備えた積み荷支持枠組み（荷重支
持構造）を有しており、積み荷支持バーの頂部端に、ス
テーションに椅子を動かすために、椅子を支持牽引ケー
ブルおよび走行ローラに連結するための締め付け装置が
設けられている。また、積み荷支持枠組みに配置される
のは、２つの横方向端部の側パネルの間に割り当てられ
る座席面である。積み荷支持枠組みに追加的に取り付け
られるのは開放位置から閉止位置に枢動されることがで
きかつ椅子の作動位置において少なくともほぼ水平であ
るスピンドルのまわりに枢動され得る閉止バーである。
また、積み荷支持枠組み上に、被覆フードが設けられ、
この被覆フードも同様に、開放位置からこれが座席面を
取り囲む閉止位置への椅子の作動位置において少なくと
もほぼ水平である。

【０００３】また、閉止バー、および適切ならば設けら
れる被覆フードに、前記バーおよび被覆フードの、それ
らの開放位置からそれらの閉止位置へかつ閉止位置から
開放位置への枢動を助ける調整ばねが割り当てられるこ
とも知られており、その結果閉止バーおよび／または被
覆フードの手動操作の枢動が椅子の使用者のためにより
容易になされる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】索道装置用の公知の椅
子の場合において、調整ばねは椅子の外側に露出された
方法において配置されている。しかしながら、これは、
調整ばねが天候の作用に曝され、加えて、調整ばねによ
って乗客に対する怪我を妨げることができるような方策
が取られねばならず、そして一方が他方の後ろに配置さ
れる椅子に対する損傷を妨げることを可能にするため
に、椅子が係合されるとき方策がとられねばならないと
いう欠点を伴っている。

【０００５】本発明の目的は、したがって、従来技術が
調整ばねの配置によって露呈している欠点を回避するこ
とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】これは、本発明によれ
ば、側パネル等の少なくとも１つが少なくとも１つの調
整ばねがその中に配置されるキャビティを備え、前記調
整ばねが、一方で、前記積み荷支持枠組みに、かつ他方
で、閉止バーおよび／または被覆フードに連接されてい
ることによって達成される。

【０００７】調整ばねは、好ましくは、引っ張りばねと
して設計されている。加えて、被覆フードは前記調整ば
ねの２つの端部の１つがそれに連接される支持フレーム
を備えている。追加的に好適な例示の実施例によれば、
被覆フードの前記支持フレームおよび／または閉止バー
が延長部を備え、この延長部によって前記被覆フードま
たは前記閉止バーがほぼ水平に整列されたスピンドル
（ジャーナル）上に取り付けられかつ前記延長部に前記
引っ張りばねのそれぞれ一端が連接される。

【０００８】好ましくは、また、連結要素が調整ばねと
支持フレームとの間に設けられる。加えて、キャビティ
は、好ましくは、パネル等の外側に取り外し可能な被覆
を備えている。

【０００９】本発明の要旨は図面に示される２つの例示
の実施例を参照して以下でより詳細に説明される。

【００１０】

【実施の実施の形態】図１に示される索道装置用椅子は
８個の座席面２用の積み荷支持枠組み１を有している。
積み荷支持枠組み１から上方に突出しているのは、積み
荷支持バー３であり、この積み荷支持バーの頂部端に
は、椅子が支持牽引ケーブル３０に連結され得る締め付
け装置３１が設けられている。また、走行ギヤ機構３２
が設けられ、椅子はこの走行ギヤ機構によってレールに
沿って、そこで支持牽引ケーブル３０から連結解除され
るステーションに動かされ得る。

【００１１】椅子は、また、座席面２を取り囲んでいる
閉止位置から開放位置へ、少なくともほぼ水平のスピン
ドルのまわりに枢動され得る被覆フード４を備えてい
る。椅子は、追加的に、閉止バー５を備えており、この
閉止バーは、同様に、その開放位置からその作動位置
へ、ほぼ水平なスピンドルのまわりに枢動されることが
できる。閉止バー５は、座席面２の数に対応している多
数の足載せ台５１を備えている。

【００１２】被覆フード４はボーデンケーブル４２によ
って被覆フード４の枢動を制御することができる調整装
置４０が割り当てられている。減衰装置１０が積み荷支
持枠組み１と積み荷支持バー３との間に設けられる。

【００１３】索道装置のステーションにおいて、被覆フ
ード４および閉止バー５はそれらの開放位置に枢動さ
れ、その結果として乗客は座席面２に座るかまたはそれ
を去ることができる。閉止バー５は、次いで、その作動
位置に枢動される。被覆フード４は調整装置４０によっ
て自動的にまたは乗客によって手動で閉止位置に枢動さ
れることができる。

【００１４】図２から見ることができるように、被覆フ
ード４は、このフード４が固定されるフレーム４１を備
え、透明な材料から製造されかつ凸状屈曲のデザインを
有している。被覆フード４は、その前面側に、フード４
がこのフードに並んで配置された椅子によって損傷され
るのを阻止する複数のバッファ要素４３を備えている。

【００１５】また、図２から見ることができるように、
フレーム４１は２つの延長部４５を備えており、この延
長部によって被覆フード４が積み荷支持枠組み１の支持
スピンドル（ジャーナル）１１に枢動可能に取り付けら
れ、その結果被覆フードは座席面２を取り囲む閉止位置
から開放位置へ枢動され得る。被覆フード４は複数のス
トラップ４４を備え、乗客はそれらを開放位置から閉止
位置へ被覆フード４を枢動するために握ることができ
る。この枢動を助けるおよび／または容易にするため
に、凹所（キャビティ）２２が座席面２の両側に配置さ
れた側パネル２１に設けられ、前記凹所２１は被覆フー
ド４に連接されかつそれと相互に作用する調整ばね６を
収容している。

【００１６】図３から見られ得るように、積み荷支持枠
組み１の２つの横方向端部は屈曲したブラケット１５と
して設計され、この屈曲したブラケットの自由前方端に
は、凹所２２に突出し、引っ張りばね６の第１端６１が
固定されるブラケット１２が固定される。引っ張りばね
６の第２端に連接されるのは、支持フレーム４１に設け
られた延長部４５に固定される要素６３であり、連結要
素が延長部４５に配置されたレール６４に案内される。

【００１７】図３において、被覆フード４はその閉止位
置において示されている。図４においては、それに反し
て、被覆フード４はその開放位置において示されてい
る。閉止位置から開放位置への被覆フード４の枢動は２
枚の側パネル２１に配置された引っ張りばね６によって
支援される。

【００１８】図５から見ることができるように、第２実
施例において、ほぼ水平のジャーナル１１ａのまわりに
枢動され得るように取り付けられる、閉止バー５は形状
５５を備え、これに、引っ張りばね６に接続される連結
ロッド６３ａが連接される。引っ張りばね６は閉止位置
から開放位置への閉止バー５の枢動を支援する。

【００１９】図５において、閉止バー５はその閉止位置
において示されており、そして図６においては、閉止バ
ー５はその開放位置において示されている。

【００２０】この実施例においてもまた、引っ張りばね
６は凹所２２に配置され、前記凹所２２は、同様に、取
り外し可能な被覆２３によって接近可能になっている。

【００２１】また、図６ａがら見ることができるよう
に、側（横方向）パネル２１が屈曲したブラケット１５
の上方に配置されている。側パネル２１は凹所２２を含
んでおり、その中に引っ張りばね６が配置されている。
加えて、凹所２２は、それらの外側に、解放可能な方法
において固定される被覆２３が割り当てられる。前記被
覆２３がいったん取り外されると、引っ張りばね６は保
守および／または取り替えのために接近可能である。好
ましくはプラスチツク材料から製造される側パネル２１
は、金属から製造された補強材２４を備えている。

【００２２】追加的に指摘されることは、椅子が枢動可
能な閉止バーかつまた枢動可能な被覆フードを備えるこ
とができるということであり、その場合に閉止バーまた
は被覆フードのいずれかが、または閉止バーおよび被覆
フードの両方がその枢動運動を支援するために少なくと
も１つの引っ張りばねを割り当てられる。本発明に重要
なことは、少なくとも１つの調整ばねが椅子の一方また
は両方の側パネルに配置されるキャビティに配置され、
その結果として調整ばねの配置によって発生される公知
の椅子の欠点が回避される。

【００２３】

【発明の効果】叙上のごとく、本発明によれば、座席面
がそれに固定される積み荷支持枠組みと、その頂部端に
支持および牽引ケーブルに連結するための締め付け装置
および走行ローラを備えている積み荷支持バーと、その
２枚の横方向端に配置される側部材等と、閉止バーと、
かつ適切ならば、被覆フードを有し、これらの閉止バー
と被覆フードが椅子の作動位置において少なくともほぼ
水平に一直線に整列されるスピンドルのまわりに枢動さ
れることができ、前記閉止バーおよび／または前記被覆
フードが開放位置から閉止位置へ少なくとも１つの調整
ばねの作用に抗して枢動されることができる、索道装置
用椅子において、前記側パネル等の少なくとも１つが少
なくとも１つの調整ばねがその中に配置されるキャビテ
ィを備え、前記調整ばねが、一方で、前記積み荷支持枠
組みにかつ他方で、前記閉止バーおよび／または前記被
覆フードに連接されている構成としたので、従来の装置
が調整ばねの配置によって露出されるという欠点を回避
することができる索道装置用椅子を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による椅子の第１の例示実施例を示す正
面図である。

【図２】図１より大きい尺度で、図１による椅子を示す
側面図である。

【図３】閉止位置に置かれた被覆フードを有している、
図２より大きい尺度で、図２による椅子を示している側
面図である。

【図４】開放位置に置かれた被覆フードを備えている、
図３による椅子を示している側面図である。

【図５】閉止位置に置かれた閉止バーを有している本発
明による椅子の第２の例示実施例を示している側面図で
ある。

【図６】開放位置に置かれた閉止バーを備えている、図
５による椅子を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 積み荷支持枠組み（荷重支持構造） ２ 座席面 ３ 積み荷支持バー ４ 被覆フード ５ 閉止バー ６ 調整ばね（引っ張りばね） １１ 支持スピンドル（ジャーナル） １１ａ 支持スピンドル（ジャーナル） ２１ 側パネル（側部材） ２２ 凹所（キャビティ） ２３ 取り外し可能な被覆 ３０ 支持牽引ケーブル ３１ 締め付け装置 ３２ 走行ローラ ４１ 支持フレーム ４５ 延長部 ５５ 延長部 ６３ 連結要素 ６３ａ 連結要素

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 座席面（２）がそれに固定される積み荷
   支持枠組み（１）と、その頂部端に支持牽引ケーブル
   （３０）に連結するための締め付け装置（３１）および
   走行ローラ（３２）を備えている積み荷支持バー（３）
   と、その２つの横方向端に配置される側部材（２１）
   と、閉止バー（５）および被覆フード（４）の少なくと
   も一方とを有し、これら閉止バーや被覆フードが椅子の
   作動位置において少なくともほぼ水平に整列されるスピ
   ンドル（１１，１１ａ）のまわりに枢動されることがで
   き、前記閉止バー（５）および／または前記被覆フード
   （４）が開放位置から閉止位置へ少なくとも１つの調整
   ばね（６）の作用に抗して枢動されることができる、索
   道装置用椅子において、 前記側部材（２１）の少なくとも１つが少なくとも１つ
   の調整ばねがその中に配置されるキャビティ（２２）を
   備え、前記調整ばねが、一方で、前記積み荷支持枠組み
   （１）に、かつ他方で、前記閉止バー（５）および／ま
   たは前記被覆フード（４）に連接されていることを特徴
   とする索道装置用椅子。
2. 【請求項２】 前記調整ばねが引っ張りばね（６）とし
   て設計されていることを特徴とする請求項１に記載の索
   道装置用椅子。
3. 【請求項３】 前記被覆フード（４）が、前記調整ばね
   （６）の端部の１つがそれに連接される支持フレーム
   （４１）を備えていることを特徴とする請求項１または
   ２に記載の索道装置用椅子。
4. 【請求項４】 前記支持フレーム（４１）および／また
   は前記閉止バー（５）が延長部（４５，５５）を備え、
   この延長部によって前記被覆フード（４）または前記閉
   止バー（５）がほぼ水平に整列されたスピンドル（１
   １，１１ａ）上に取り付けられかつ前記延長部に前記引
   っ張りばね（６）の一端が連接されることを特徴とする
   請求項３に記載の索道装置用椅子。
5. 【請求項５】 連結要素（６３，６３ａ）が前記調整ば
   ね（６）と前記支持フレーム（４１）および／または前
   記閉止バー（５）との間に設けられることを特徴とする
   請求項３または４に記載の索道装置用椅子。
6. 【請求項６】 前記キャビティ（２２）が、前記側部材
   （２１）の外側に取り外し可能な被覆（２３）を設けて
   構成されていることを特徴とする請求項１〜５のいずれ
   か１項に記載の索道装置用椅子。