JPH07323838A - 懸垂型輸送設備の搬器の客車構造 - Google Patents
懸垂型輸送設備の搬器の客車構造Info
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- JPH07323838A JPH07323838A JP13930894A JP13930894A JPH07323838A JP H07323838 A JPH07323838 A JP H07323838A JP 13930894 A JP13930894 A JP 13930894A JP 13930894 A JP13930894 A JP 13930894A JP H07323838 A JPH07323838 A JP H07323838A
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- doors
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 懸垂型輸送設備の搬器で乗客の乗降動作をよ
り円滑に行えるようにした客車を提供することにある。 【構成】 客車の進行方向の中央には中枠体を具え、こ
の中枠体の上面に吊り金具を固着して懸垂ピンで握索機
に枢着したサスペンダーの下端へ枢着懸垂する。つぎ
に、客車側面の中枠体に形成した戸袋部を挟み両横に出
入口を設けて、この間に2枚のスライド式の扉を摺動可
能に具え、しかも、開位置にある時には2枚の扉を重畳
して中枠体の戸袋部へ収納する構造にする。また、客車
内には進行方向の中央には全幅に渡って背中合わせにし
た座席2列を据え付ける。こうして、乗客は二手に分か
れてそれぞれの出入口から開位置のスライド式の扉を通
り客車へ乗降し、さらに、乗車した乗客は2列の座席に
分かれて座るようにする。
り円滑に行えるようにした客車を提供することにある。 【構成】 客車の進行方向の中央には中枠体を具え、こ
の中枠体の上面に吊り金具を固着して懸垂ピンで握索機
に枢着したサスペンダーの下端へ枢着懸垂する。つぎ
に、客車側面の中枠体に形成した戸袋部を挟み両横に出
入口を設けて、この間に2枚のスライド式の扉を摺動可
能に具え、しかも、開位置にある時には2枚の扉を重畳
して中枠体の戸袋部へ収納する構造にする。また、客車
内には進行方向の中央には全幅に渡って背中合わせにし
た座席2列を据え付ける。こうして、乗客は二手に分か
れてそれぞれの出入口から開位置のスライド式の扉を通
り客車へ乗降し、さらに、乗車した乗客は2列の座席に
分かれて座るようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、懸垂型輸送設備に用い
る搬器のサスペンダーに懸垂した客車の構造に関するも
のである。
る搬器のサスペンダーに懸垂した客車の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】懸垂型輸送設備には搬器を剛体の軌条で
支承および誘導して搬器を運行する設備と、鋼製の索条
に支承、誘導および牽引することで搬器を運行する所謂
索道設備とがあるが、現在、一般的に良く知られている
スキー場等の山岳地域に多く架設される索道設備のゴン
ドラリフトによって以降説明をする。
支承および誘導して搬器を運行する設備と、鋼製の索条
に支承、誘導および牽引することで搬器を運行する所謂
索道設備とがあるが、現在、一般的に良く知られている
スキー場等の山岳地域に多く架設される索道設備のゴン
ドラリフトによって以降説明をする。
【0003】図6は従来のゴンドラリフトに用いられて
いる客車の一種類を示した平面図である。客車50は矢
印63または矢印64方向へ移動する。平面視で客車5
0の進行方向の中央には2列の座席55および座席56
はそれぞれ背中合わせにして全客車幅に渡るように配備
する。次に、客車50の外殻51は前部51aおよび後
部51bが平面視で半円形状になっており、また、同芯
円の円弧をなす形状の扉52と扉53がピボットAとピ
ボットBを中心にしてそれぞれ旋回可能に枢着されてい
る。今、搬器が停留場に到着すると、客車50の進行方
向の前後に具えた扉52と扉53は扉開閉機構(図示し
ていない。)によって実線で示した閉位置52a,53
aからそれぞれ矢印60と矢印62方向へ旋回し、二点
鎖線で示した開位置52bと開位置53bになり、出入
口57および出入口58が開口し、座席55側に着座し
ていた乗客は出入口57から降車し、座席56側に着座
していた乗客は降車口58から降車する。つぎに、乗車
の場合には乗客は出入口57と出入口58の二手に分か
れて乗車して、さらに、出入口57から乗車した乗客は
座席55に座り、出入口58から乗車した乗客は座席5
6に背中合わせになって座る。このようにして乗客の乗
車が完了すると、再び、扉開閉機構により扉52および
扉53は矢印59および矢印61の方向へ旋回して実線
で示した閉位置52aおよび閉位置53aになる。
いる客車の一種類を示した平面図である。客車50は矢
印63または矢印64方向へ移動する。平面視で客車5
0の進行方向の中央には2列の座席55および座席56
はそれぞれ背中合わせにして全客車幅に渡るように配備
する。次に、客車50の外殻51は前部51aおよび後
部51bが平面視で半円形状になっており、また、同芯
円の円弧をなす形状の扉52と扉53がピボットAとピ
ボットBを中心にしてそれぞれ旋回可能に枢着されてい
る。今、搬器が停留場に到着すると、客車50の進行方
向の前後に具えた扉52と扉53は扉開閉機構(図示し
ていない。)によって実線で示した閉位置52a,53
aからそれぞれ矢印60と矢印62方向へ旋回し、二点
鎖線で示した開位置52bと開位置53bになり、出入
口57および出入口58が開口し、座席55側に着座し
ていた乗客は出入口57から降車し、座席56側に着座
していた乗客は降車口58から降車する。つぎに、乗車
の場合には乗客は出入口57と出入口58の二手に分か
れて乗車して、さらに、出入口57から乗車した乗客は
座席55に座り、出入口58から乗車した乗客は座席5
6に背中合わせになって座る。このようにして乗客の乗
車が完了すると、再び、扉開閉機構により扉52および
扉53は矢印59および矢印61の方向へ旋回して実線
で示した閉位置52aおよび閉位置53aになる。
【0004】さらに、図7は別の型の従来のゴンドラリ
フトに用いられた客車70の構造を示したものである
が、停留場で乗客が乗降するために客車70の扉71と
扉72は側面視で両横へ揺動して実線で示した開位置7
1bと開位置71bになる。その際、扉71と扉72の
一部が客車70の矢印80の進行方向の前後に突出する
ようになる。
フトに用いられた客車70の構造を示したものである
が、停留場で乗客が乗降するために客車70の扉71と
扉72は側面視で両横へ揺動して実線で示した開位置7
1bと開位置71bになる。その際、扉71と扉72の
一部が客車70の矢印80の進行方向の前後に突出する
ようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、客車50
は進行方向の前後が半円形状になっており、平面視でこ
の外面に沿って同芯円状の円弧をなす形状の扉52,5
3がそれぞれに具えられた構造になっている。しかし、
図示するように客車50の前後を半円形状にすると座席
55または座席56の両端に座る乗客の足元がどうして
も窮屈になり乗降動作の円滑性を害していた。さらに、
外殻51の外側にあって旋回する扉52,53が客車5
0の進行方向の前後の部分にまで及ぶと、運行中の着雪
や氷結によって開閉時に動作不良を起こす恐れがあっ
た。また、客車70の場合についても出入口73の開口
部を広く確保しようとすると、必然的に扉71,72の
幅が広がるために客車70の前後に突出する量が多くな
り、そのために矢印80の進行方向に隣接する客車7
0,70同志の間隔が広がり、乗降のための区間も長く
必要になる問題点があった。
は進行方向の前後が半円形状になっており、平面視でこ
の外面に沿って同芯円状の円弧をなす形状の扉52,5
3がそれぞれに具えられた構造になっている。しかし、
図示するように客車50の前後を半円形状にすると座席
55または座席56の両端に座る乗客の足元がどうして
も窮屈になり乗降動作の円滑性を害していた。さらに、
外殻51の外側にあって旋回する扉52,53が客車5
0の進行方向の前後の部分にまで及ぶと、運行中の着雪
や氷結によって開閉時に動作不良を起こす恐れがあっ
た。また、客車70の場合についても出入口73の開口
部を広く確保しようとすると、必然的に扉71,72の
幅が広がるために客車70の前後に突出する量が多くな
り、そのために矢印80の進行方向に隣接する客車7
0,70同志の間隔が広がり、乗降のための区間も長く
必要になる問題点があった。
【0006】本発明は乗客の乗降動作をより円滑に行え
るようにすると共に、客車の全長をできるだけ短くした
懸垂型輸送設備に用いる客車を提供することにある。
るようにすると共に、客車の全長をできるだけ短くした
懸垂型輸送設備に用いる客車を提供することにある。
【0007】
【問題を解決するための手段】この目的に対応して、本
発明は懸垂型輸送設備に用いる乗客用の搬器の客車構造
において、前記客車は側面視中央部前面には戸袋部を具
え、かつ、この戸袋部左右をそれぞれ出入口として形成
すると共に、前記戸袋部と前記左または右の出入口との
間を開閉可能とした2枚のスライド式扉を具えてなり、
扉が開位置にある時は2枚の扉が戸袋部に重畳して収納
されるようにする。
発明は懸垂型輸送設備に用いる乗客用の搬器の客車構造
において、前記客車は側面視中央部前面には戸袋部を具
え、かつ、この戸袋部左右をそれぞれ出入口として形成
すると共に、前記戸袋部と前記左または右の出入口との
間を開閉可能とした2枚のスライド式扉を具えてなり、
扉が開位置にある時は2枚の扉が戸袋部に重畳して収納
されるようにする。
【0008】さらに、詳細には客車内の中央には乗客が
搬器の進行方向前後に向いて座るように背板を共通にし
た座席2列を客車のほぼ全幅に渡って据え付け、この座
席によって客車内の乗車空間を分割する。こうして、乗
客は二手に分かれてそれぞれの扉から乗車空間へ乗降
し、また、それぞれの乗車空間にある座席に着座をする
ようにする。
搬器の進行方向前後に向いて座るように背板を共通にし
た座席2列を客車のほぼ全幅に渡って据え付け、この座
席によって客車内の乗車空間を分割する。こうして、乗
客は二手に分かれてそれぞれの扉から乗車空間へ乗降
し、また、それぞれの乗車空間にある座席に着座をする
ようにする。
【0009】
【作用】本発明の懸垂型輸送設備の搬器に用いる客車の
構造は、客車の側面視で中央を縦方向に中枠体で囲み込
んで、上面には吊り金具を固着して懸垂ピンでサスペン
ダーの下端へ枢着する。この様に、客車の全重量は中枠
体で支持してサスペンダーに吊り下げる。客車の側面に
は中枠体に形成した戸袋部を挟み両横に出入口を開口し
て、この間にそれぞれスライド式扉を具える。この2枚
のスライド式扉は客車の出入口の上下に配列したガイド
レールに案内されて横方向に摺動する。さらに、2枚の
スライド式扉が開位置にある時には互いの扉が重畳して
前記した中枠体の側面の戸袋部に収納される構造とす
る。つぎに、側面視で客車内の中央にはほぼ全幅に渡っ
て背板を共通にした座席2列を据え付ける。この2列の
座席によって客車内の乗車空間が分割された状態にな
る。従って、乗客はそれぞれの扉から二手に分かれて乗
車空間に対して乗車および降車をする。尚、乗車した乗
客は2列の座席に背中合わせに着座する。この様に、客
車の側面に2枚のスライド式扉を設けることにより、従
来にも増して乗客の乗降が円滑に行われ、また、2枚の
スライド式扉が客車の側面にあり、しかも、重畳して戸
袋部に収納されるので客車の全長も長くはならない。
構造は、客車の側面視で中央を縦方向に中枠体で囲み込
んで、上面には吊り金具を固着して懸垂ピンでサスペン
ダーの下端へ枢着する。この様に、客車の全重量は中枠
体で支持してサスペンダーに吊り下げる。客車の側面に
は中枠体に形成した戸袋部を挟み両横に出入口を開口し
て、この間にそれぞれスライド式扉を具える。この2枚
のスライド式扉は客車の出入口の上下に配列したガイド
レールに案内されて横方向に摺動する。さらに、2枚の
スライド式扉が開位置にある時には互いの扉が重畳して
前記した中枠体の側面の戸袋部に収納される構造とす
る。つぎに、側面視で客車内の中央にはほぼ全幅に渡っ
て背板を共通にした座席2列を据え付ける。この2列の
座席によって客車内の乗車空間が分割された状態にな
る。従って、乗客はそれぞれの扉から二手に分かれて乗
車空間に対して乗車および降車をする。尚、乗車した乗
客は2列の座席に背中合わせに着座する。この様に、客
車の側面に2枚のスライド式扉を設けることにより、従
来にも増して乗客の乗降が円滑に行われ、また、2枚の
スライド式扉が客車の側面にあり、しかも、重畳して戸
袋部に収納されるので客車の全長も長くはならない。
【0010】
【実施例】以下、懸垂型輸送設備の内、現在では最も実
績のある索道設備のゴンドラリフトで本発明の詳細な実
施例を説明する。図1はゴンドラリフトの搬器1の全体
の斜視図あり、図2は図1に示した搬器1の進行方向に
対する側面図である。搬器1の概略の構造は索条を握索
した握索機(図示していない。)へ搬器1の進行方向に
揺動自在にサスペンダー2を枢着し、つぎに、サスペン
ダー2の下端には密閉箱型をした客車3を搬器1の進行
方向に対して直角方向に揺動自在に枢着して吊り下げ
る。
績のある索道設備のゴンドラリフトで本発明の詳細な実
施例を説明する。図1はゴンドラリフトの搬器1の全体
の斜視図あり、図2は図1に示した搬器1の進行方向に
対する側面図である。搬器1の概略の構造は索条を握索
した握索機(図示していない。)へ搬器1の進行方向に
揺動自在にサスペンダー2を枢着し、つぎに、サスペン
ダー2の下端には密閉箱型をした客車3を搬器1の進行
方向に対して直角方向に揺動自在に枢着して吊り下げ
る。
【0011】つぎに、図2は図1に示した搬器1の側面
図を示す。図示する様に、客車3は側面視で概略正方形
で進行方向に当たる前面3dおよび後面3eは若干膨出
た形状になっている。また、客車3の前面3dおよび後
面3eにはそれぞれ透明な樹脂で形成した窓3b,3b
が嵌め込まれて乗客の視界が確保され、さらに、その窓
3b,3bの下縁に沿ってゴムまたは樹脂等の弾性材で
できた緩衝体3c,3cが膨出して貼着されている。こ
れによって、搬器1,1,…を停留場の駅舎内へ入庫し
たり、あるいは逆に、格納した搬器1,1,…を索道線
路中へ出庫する際、隣り合う搬器1が接触した場合にで
も傷が付かないようにすると共に、回送作業中に係員が
搬器1に接触した時にでも怪我をしないように保護する
役割もしている。
図を示す。図示する様に、客車3は側面視で概略正方形
で進行方向に当たる前面3dおよび後面3eは若干膨出
た形状になっている。また、客車3の前面3dおよび後
面3eにはそれぞれ透明な樹脂で形成した窓3b,3b
が嵌め込まれて乗客の視界が確保され、さらに、その窓
3b,3bの下縁に沿ってゴムまたは樹脂等の弾性材で
できた緩衝体3c,3cが膨出して貼着されている。こ
れによって、搬器1,1,…を停留場の駅舎内へ入庫し
たり、あるいは逆に、格納した搬器1,1,…を索道線
路中へ出庫する際、隣り合う搬器1が接触した場合にで
も傷が付かないようにすると共に、回送作業中に係員が
搬器1に接触した時にでも怪我をしないように保護する
役割もしている。
【0012】つぎに、図2に示すように、客車3の側面
視で中央には帯状の中枠体4を縦方向に巻き回した構造
にする。この中枠体4の側面に形成した戸袋部4aを挟
んで両横には出入口28,29を設けて、この間に、左
右が対称の形状をしたスライド式の扉6と扉16を具え
るようにする。この時、客車3の側面全体を2枚のスラ
イド式の扉6と扉16および戸袋部4aとで丁度三分割
した状態にする。
視で中央には帯状の中枠体4を縦方向に巻き回した構造
にする。この中枠体4の側面に形成した戸袋部4aを挟
んで両横には出入口28,29を設けて、この間に、左
右が対称の形状をしたスライド式の扉6と扉16を具え
るようにする。この時、客車3の側面全体を2枚のスラ
イド式の扉6と扉16および戸袋部4aとで丁度三分割
した状態にする。
【0013】つぎに、客車3内には中央にほぼ全幅に渡
って背板45を共通にして座席46と座席47を搬器1
の進行方向前後に向いて乗客が座るように据え付ける。
これにより、客車3内の乗車空間はこの2列の座席4
6,47で二分割された状態になる。
って背板45を共通にして座席46と座席47を搬器1
の進行方向前後に向いて乗客が座るように据え付ける。
これにより、客車3内の乗車空間はこの2列の座席4
6,47で二分割された状態になる。
【0014】つぎに、前記した客車3の側面に戸袋部4
aを挟み両横に具えたスライド式の扉6と扉16の細部
の構造について記す。図5に示すように、扉6には上端
にブロック8,8と下端にブロック11,11を固着
し、ブロック8,8側には横ガイドローラ9,9と縦ガ
イドローラ10,10を回転可能に枢着する。同様にし
てブロック11,11側にも横ガイドローラ12,12
と縦ガイドローラ13,13を回転可能に枢着する。つ
ぎに、中枠体4の戸袋部4aを挟み、反対側の扉16に
ついても前記した扉6と同様の構造であって、上端にブ
ロック20,20と下端にブロック23,23をそれぞ
れ固着し、このブロック20,20側には横ガイドロー
ラ21,21と縦ガイドローラ22,22を回転可能に
枢着し、ブロック23,23側には横ガイドローラ2
4,24と縦ガイドローラ25,25を回転可能に枢着
する。
aを挟み両横に具えたスライド式の扉6と扉16の細部
の構造について記す。図5に示すように、扉6には上端
にブロック8,8と下端にブロック11,11を固着
し、ブロック8,8側には横ガイドローラ9,9と縦ガ
イドローラ10,10を回転可能に枢着する。同様にし
てブロック11,11側にも横ガイドローラ12,12
と縦ガイドローラ13,13を回転可能に枢着する。つ
ぎに、中枠体4の戸袋部4aを挟み、反対側の扉16に
ついても前記した扉6と同様の構造であって、上端にブ
ロック20,20と下端にブロック23,23をそれぞ
れ固着し、このブロック20,20側には横ガイドロー
ラ21,21と縦ガイドローラ22,22を回転可能に
枢着し、ブロック23,23側には横ガイドローラ2
4,24と縦ガイドローラ25,25を回転可能に枢着
する。
【0015】つぎに、図2、図4に示す様に、客車3の
外殻3aの側面に戸袋部4aを真ん中にして開口した一
方の出入口28には上側に断面が長方形管状で一部を切
り欠いたガイドレール14,14を水平に並べ、下側に
も同形のガイドレール15,15を水平に並べて固着す
る。つぎに、図5に示す様に上側のガイドレール14,
14には前記した扉6の上端側ブロック8,8に枢着し
た横ガイドローラ9,9と縦ガイドローラ10,10を
内側へ転動可能に係合し、同時に、下側のガイドレール
15,15へはブロック11,11側に枢着した横ガイ
ドローラ12,12と縦ガイドローラ13,13を転動
可能に係合する。扉6は上側のガイドレール14,14
と下側のガイドレール15,15にガイドされて矢印3
2または矢印33の方向へ摺動して開閉動作をする。
外殻3aの側面に戸袋部4aを真ん中にして開口した一
方の出入口28には上側に断面が長方形管状で一部を切
り欠いたガイドレール14,14を水平に並べ、下側に
も同形のガイドレール15,15を水平に並べて固着す
る。つぎに、図5に示す様に上側のガイドレール14,
14には前記した扉6の上端側ブロック8,8に枢着し
た横ガイドローラ9,9と縦ガイドローラ10,10を
内側へ転動可能に係合し、同時に、下側のガイドレール
15,15へはブロック11,11側に枢着した横ガイ
ドローラ12,12と縦ガイドローラ13,13を転動
可能に係合する。扉6は上側のガイドレール14,14
と下側のガイドレール15,15にガイドされて矢印3
2または矢印33の方向へ摺動して開閉動作をする。
【0016】他方の扉16についても同様であって、図
2に示した戸袋部4aに対する他方の出入口29にも上
側に前記したガイドレール14,15と同形状のガイド
レール26,26と、下側にはガイドレール27,27
とをそれぞれ一列に並べて固着する。つぎに、図5に示
すように、上側のガイドレール26,26には前記した
扉16の上端側のブロック20,20側に枢着した横ガ
イドローラ21,21と縦ガイドローラ22,22とを
転動可能に係合し、下側のガイドレール27,27には
下端側のブロック23,23側に枢着した横ガイドロー
ラ24,24と縦ガイドローラ25,25を内側に転動
可能に係合する。こうして、扉16も上側のガイドレー
ル26,26と下側のガイドレール27,27にガイド
されて矢印30または矢印31の方向に開閉動作をす
る。
2に示した戸袋部4aに対する他方の出入口29にも上
側に前記したガイドレール14,15と同形状のガイド
レール26,26と、下側にはガイドレール27,27
とをそれぞれ一列に並べて固着する。つぎに、図5に示
すように、上側のガイドレール26,26には前記した
扉16の上端側のブロック20,20側に枢着した横ガ
イドローラ21,21と縦ガイドローラ22,22とを
転動可能に係合し、下側のガイドレール27,27には
下端側のブロック23,23側に枢着した横ガイドロー
ラ24,24と縦ガイドローラ25,25を内側に転動
可能に係合する。こうして、扉16も上側のガイドレー
ル26,26と下側のガイドレール27,27にガイド
されて矢印30または矢印31の方向に開閉動作をす
る。
【0017】この様に、客車3の側面には中枠体4に形
成した戸袋部4aを中央に位置して進行方向前後に出入
口28と出入口29を開口し、それぞれ上記した構造の
横方向に摺動する2枚のスライド式の扉6と扉16とを
具える。2枚の扉6と扉16とは扉開閉機構(図示して
いない。)によって連動して開閉動作をする。この時、
図4に示すように扉6と扉16が矢印32と矢印31の
方向に摺動して開位置6bと開位置16bになると2枚
の扉6と扉16が重畳して、同時に、戸袋部4aに収納
された状態になっている。
成した戸袋部4aを中央に位置して進行方向前後に出入
口28と出入口29を開口し、それぞれ上記した構造の
横方向に摺動する2枚のスライド式の扉6と扉16とを
具える。2枚の扉6と扉16とは扉開閉機構(図示して
いない。)によって連動して開閉動作をする。この時、
図4に示すように扉6と扉16が矢印32と矢印31の
方向に摺動して開位置6bと開位置16bになると2枚
の扉6と扉16が重畳して、同時に、戸袋部4aに収納
された状態になっている。
【0018】つぎに、前記した構造の客車3へ乗客が乗
降する場合の動作について記す。始めに、降車の場合に
は搬器1が停留場に到着すると、扉開閉機構によって客
車3の扉6と扉16が摺動してそれぞれ開位置6bおよ
び開位置16bになり、出入口28と出入口29が開口
する。つぎに、座席46側に着座していた乗客は出入口
28側から降車し、座席47側に着座していた乗客は出
入口29側から降車する。
降する場合の動作について記す。始めに、降車の場合に
は搬器1が停留場に到着すると、扉開閉機構によって客
車3の扉6と扉16が摺動してそれぞれ開位置6bおよ
び開位置16bになり、出入口28と出入口29が開口
する。つぎに、座席46側に着座していた乗客は出入口
28側から降車し、座席47側に着座していた乗客は出
入口29側から降車する。
【0019】つぎに、乗車の場合には乗客は二手に分か
れて出入口28と出入口29から客車3内へ乗車をす
る。この時、出入口28側から乗車した乗客は座席46
へ着座し、出入口29側から乗車した乗客は座席47へ
着座する。従って、乗客は背板45を挟み背中合わせに
なって搬器1の進行方向前後に向いて座る様になる。こ
うして、客車3への乗客の乗車が完了すると、扉開閉機
構によって扉6と扉16とが矢印33および矢印30の
方向へ摺動して、それぞれ、閉位置6aおよび閉位置1
6aになり出入口28と出入口29が閉まり、搬器1は
停留場から出発が可能になる。
れて出入口28と出入口29から客車3内へ乗車をす
る。この時、出入口28側から乗車した乗客は座席46
へ着座し、出入口29側から乗車した乗客は座席47へ
着座する。従って、乗客は背板45を挟み背中合わせに
なって搬器1の進行方向前後に向いて座る様になる。こ
うして、客車3への乗客の乗車が完了すると、扉開閉機
構によって扉6と扉16とが矢印33および矢印30の
方向へ摺動して、それぞれ、閉位置6aおよび閉位置1
6aになり出入口28と出入口29が閉まり、搬器1は
停留場から出発が可能になる。
【0020】上記した実施例は懸垂型輸送設備の内で、
現在最も多用されている索道設備のゴンドラリフトによ
って説明したが、その他、剛体の軌条に懸垂支承および
誘導されて走行する型式の懸垂型輸送設備の乗客用の客
車にも用いることは勿論可能である。
現在最も多用されている索道設備のゴンドラリフトによ
って説明したが、その他、剛体の軌条に懸垂支承および
誘導されて走行する型式の懸垂型輸送設備の乗客用の客
車にも用いることは勿論可能である。
【0021】
【発明の効果】上記したように、本発明の懸垂型輸送設
備に用いる客車の構造は、全体が略正六面体の箱型形状
をしており、搬器の進行方向の側面には中央の中枠体の
側面に形成した戸袋部を挟んで両側にそれぞれ出入口を
開口し、この間に2枚のスライド式の扉を具える。2枚
のスライド式の扉はガイドレールに沿って概略直線状に
横方向に移動して開閉動作をするようにし、かつ、開位
置にある時には両側の扉を重畳して客車中央の中枠体の
戸袋部へ収納する構造にする。また、搬器の進行方向の
真ん中には客車内のほぼ全幅に渡り背板を共通にした座
席2列を据え付け、この座席で乗車空間を二分割するよ
うにする。
備に用いる客車の構造は、全体が略正六面体の箱型形状
をしており、搬器の進行方向の側面には中央の中枠体の
側面に形成した戸袋部を挟んで両側にそれぞれ出入口を
開口し、この間に2枚のスライド式の扉を具える。2枚
のスライド式の扉はガイドレールに沿って概略直線状に
横方向に移動して開閉動作をするようにし、かつ、開位
置にある時には両側の扉を重畳して客車中央の中枠体の
戸袋部へ収納する構造にする。また、搬器の進行方向の
真ん中には客車内のほぼ全幅に渡り背板を共通にした座
席2列を据え付け、この座席で乗車空間を二分割するよ
うにする。
【0022】こうして、客車を箱型にして乗客が乗車す
るための空間をできるだけ広く確保し、かつ、2列の座
席で分割された2つの乗車空間に対してそれぞれにスラ
イド式扉を設け、かつ、両方の扉が開位置にある時には
重畳して中枠体の側面の戸袋部に収納する構造にするこ
とで出入口が広く確保でき、従って、乗客の乗降が円滑
に行われて乗降時間を短縮できる。しかも、2枚のスラ
イド式の扉を客車側面中央の戸袋部に重畳して収納する
ので、従来のように客車の全長が開位置にある扉によっ
て長くなることはない。さらに、乗客は搬器の進行方向
に向いて座るので視界も確保出来る効果がある。
るための空間をできるだけ広く確保し、かつ、2列の座
席で分割された2つの乗車空間に対してそれぞれにスラ
イド式扉を設け、かつ、両方の扉が開位置にある時には
重畳して中枠体の側面の戸袋部に収納する構造にするこ
とで出入口が広く確保でき、従って、乗客の乗降が円滑
に行われて乗降時間を短縮できる。しかも、2枚のスラ
イド式の扉を客車側面中央の戸袋部に重畳して収納する
ので、従来のように客車の全長が開位置にある扉によっ
て長くなることはない。さらに、乗客は搬器の進行方向
に向いて座るので視界も確保出来る効果がある。
【図1】 本発明の客車を用いた搬器の斜視図を示す。
【図2】 図1の搬器の側面図を示す。
【図3】 図2の搬器の客車の扉の開閉状態を説明した
側面図を示す。
側面図を示す。
【図4】 図3の本発明の客車の扉の開閉状態を説明す
る一部断面にした平面図を示す。
る一部断面にした平面図を示す。
【図5】 図4の扉とガイドレールとの関係を説明する
扉の一部断面にした正面図を示す。
扉の一部断面にした正面図を示す。
【図6】 従来のゴンドラリフトに用いられた客車の平
面図を示す。
面図を示す。
【図7】 従来のゴンドラリフトに用いられたその他の
型式の客車を並べた平面図を示す。
型式の客車を並べた平面図を示す。
1 搬器 2 サスペンダー 3 客車 3a 外殻 3b,3b 窓 3c 緩衝体 3d 前面 3e 後面 4 中枠体 4a 戸袋部 5 スキー立て 6 扉 6a 閉位置 6b 開位置 7 窓 8,8 上ブロック 9,9 横ガイドローラ 10,10 縦ガイドローラ 11,11 下ブロック 12,12 縦ガイドローラ 13,13 横ガイドローラ 14,14 上ガイドレール 15,15 下ガイドレール 16 扉 16a 閉位置 16b 開位置 17 窓 20 上ブロック 21,21 横ガイドローラ 22,22 縦ガイドローラ 23,23 下ブロック 24,24 横ガイドローラ 25,25 縦ガイドローラ 26,26 上ガイドレール 27,27 下ガイドレール 28,29 出入口 30,31,32,33 矢印 40 吊り金具 41 懸垂ピン 42 ナット 43,44 矢印 45 背板 46,47 座席 50 客車 51 外殻 51a 前部 51b 後部 52 扉 52a 閉位置 52b 開位置 53 扉 53a 閉位置 53b 開位置 55,56 座席 57,58 出入口 59,60,61,62,63,64 矢印 65,66 空間 70,70,… 客車 71,71,… 扉 71a,71a,… 閉位置 71b,71b,… 開位置 72,72,… 扉 72a,72a,… 閉位置 72b,72b,… 開位置 73,73,… 出入口 80 矢印 A,B ピボット
Claims (1)
- 【請求項1】懸垂型輸送設備に用いる乗客用の搬器の客
車構造において、 前記客車は側面視中央部前面には戸袋部を具え、かつ、
この戸袋部左右をそれぞれ出入口として形成すると共
に、前記戸袋部と前記左または右の出入口との間を開閉
可能とした2枚のスライド式扉を具えてなり、 扉が開位置にある時は2枚の扉が戸袋部に重畳して収納
されるようになしたことを特徴とする懸垂型輸送設備の
搬器の客車構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13930894A JPH07323838A (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 懸垂型輸送設備の搬器の客車構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13930894A JPH07323838A (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 懸垂型輸送設備の搬器の客車構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07323838A true JPH07323838A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=15242278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13930894A Pending JPH07323838A (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 懸垂型輸送設備の搬器の客車構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07323838A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002308090A (ja) * | 2001-04-10 | 2002-10-23 | Nippon Cable Co Ltd | ゴンドラリフトのスキーラック |
CN104973073A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-10-14 | 四川大学 | 避风架空乘人装置 |
JP2016084018A (ja) * | 2014-10-27 | 2016-05-19 | 東洋電機製造株式会社 | 循環式索道装置 |
-
1994
- 1994-05-30 JP JP13930894A patent/JPH07323838A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002308090A (ja) * | 2001-04-10 | 2002-10-23 | Nippon Cable Co Ltd | ゴンドラリフトのスキーラック |
JP4651846B2 (ja) * | 2001-04-10 | 2011-03-16 | 日本ケーブル株式会社 | ゴンドラリフトのスキーラック |
JP2016084018A (ja) * | 2014-10-27 | 2016-05-19 | 東洋電機製造株式会社 | 循環式索道装置 |
CN104973073A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-10-14 | 四川大学 | 避风架空乘人装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |