JP2001310380A - 熱可塑性樹脂発泡成形体及びその製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂発泡成形体及びその製造方法Info
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Abstract
も剛性も備えた熱可塑性樹脂発泡成形体とその製造方法
を提供する。 【解決手段】熱可塑性樹脂発泡シートSを成形したもの
であり、一般部5と厚肉部3とを有し、前記厚肉部3の
平均発泡倍率は前記一般部5の平均発泡倍率の1.2倍
以上、かつ前記厚肉部3の最大厚みが前記一般部の厚み
の1.5倍以上である熱可塑性樹脂発泡成形体1とす
る。
Description
収容可能な食品容器、家電製品部品、自動車内装部材等
として使用可能な熱可塑性樹脂発泡成形体及びその製造
方法に関する。
形した熱可塑性樹脂発泡成形体は、成形体の有する優れ
た軽量性、断熱性等の特性を活かして食品容器、家電製
品分野、自動車用品分野など広範囲な分野において使用
されている。これらの用途において使用される熱可塑性
樹脂発泡成形体には、当然のことながらその用途に応じ
た一定の剛性も要求される。
感と剛性とは相反する性能である。即ち、軽量性、ソフ
ト感、断熱性を高めるためには原料として使用する熱可
塑性樹脂発泡シートの発泡倍率を高くすることが必要で
あるが、かかる高発泡倍率の原料シートを使用した成形
品は、軽量性等の特性は良好になるが、剛性は低下して
不満足な製品となるのが実情である。
開平8−11149号公報記載の発明が公知である。こ
の公報に開示されている技術は、発泡倍率が1.1倍以
上、比重が0.8以下であり、一面側と他面側で発泡状
態が異なる発泡樹脂シートならびにこの樹脂シートを使
用して成形された容器に関するものである。
−11149号公報には、発泡シートの製法は記載され
ているが、成形品については、具体的な記載がなく、従
来の発泡樹脂容器の製造技術により成形しても、その剛
性はなお満足できるものではない。
ソフト感を有し、しかも剛性も備えた熱可塑性樹脂発泡
成形体とその製造方法を提供することにある。
を達成すべく、熱可塑性樹脂発泡成形体とその製造方法
について鋭意研究したところ、成形体全体を均一な発泡
体としなくても、必要な部分のみにソフト感と高断熱性
を付与することにより、剛性に優れ、しかも軽量性に優
れた熱可塑性樹脂発泡成形体が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
塑性樹脂発泡シートを成形したものであり、厚みの異な
る一般部と厚肉部とを備え、前記厚肉部の平均発泡倍率
は前記一般部の平均発泡倍率の1.2倍以上、かつ前記
厚肉部の最大厚みが前記一般部の厚みの1.5倍以上で
あることを特徴とする。
部と厚肉部を形成することにより、軽量性、ソフト感、
断熱性を損なうことなく、剛性を向上することができた
のである。
し、ソフト感や断熱性、あるいは剛性の要求される位置
に設けられる。
うな一般部と厚肉部とから構成されるが、必要に応じて
非発泡ないしは一般部より低発泡倍率の補助部、例えば
容器等における縁部を有していてもよい。
の平均発泡倍率の1.5倍以上、5倍以下であること
が、軽量性、ソフト感、断熱性と、剛性とのバランスが
より優れた成形体が得られるため、好ましい。
樹脂発泡シートは、発泡倍率が5倍以下の発泡シートで
あることが、上記の平均発泡倍率を有する成形体を確実
に得ることができ、好ましい。
ィン系樹脂発泡体シートであることが、低コストで要求
に応じた強度を有する成形体が得られ、好ましい。
は、表面にさらに表皮材層が積層されていることが好ま
しい。
触感、外観に優れた成形品が得られる。
の製造方法であって、前記厚肉部と前記一般部に対応す
る成形キャビティーを形成する、それぞれに減圧孔が設
けられた雄型と雌型とからなる成形金型を使用し、下記
(1)〜(4)の工程を有することを特徴とする熱可塑
性樹脂発泡成形体の製造方法。
した状態で前記熱可塑性樹脂発泡シートを加熱して軟化
させる加熱工程 (2)前記熱可塑性樹脂発泡シートに関してそれぞれ反
対側に配設された前記雄型と雌型の少なくとも一方を移
動させ、嵌合して成形キャビティーを形成させ、前記雄
型と雌型の一方の型(第1吸引型)の前記減圧孔を通じ
て減圧吸引して前記成形キャビティー内に保持された前
記熱可塑性樹脂発泡シートを前記第1吸引型の形状に賦
形する第1吸引賦形工程 (3)前記第1吸引賦形工程と同時、又は前記第1吸引
賦形工程の後に、他方の型(第2吸引型)の前記減圧孔
を通じて減圧吸引し、熱可塑性樹脂発泡成形体を形成す
る第2吸引賦形工程 (4)冷却後に前記熱可塑性樹脂発泡成形体を取り出す
脱型工程。
性発泡樹脂シートから一般部と厚肉部とを有する熱可塑
性樹脂発泡成形体が効果的に製造可能である。
熱工程に次いで、 (5)前記熱可塑性発泡樹脂シートの両面側に圧力差を
形成して軟化された前記熱可塑性発泡樹脂シートを低圧
側に膨出させる膨張工程を設けると共に前記第1吸引賦
形工程を、(2’)前記雌型と前記雄型とを前記熱可塑
性発泡樹脂シートに関してそれぞれ反対側に雄型が前記
低圧側となるように配置し、軟化された前記熱可塑性発
泡樹脂シートに膨出した側から前記雄型を当接させつつ
移動させて前記雌型と嵌合して成形キャビティーを形成
させ、前記雄型と雌型の一方の型(第1吸引型)の前記
減圧孔を通じて減圧吸引して前記成形キャビティー内に
保持された前記熱可塑性樹脂発泡シートを前記第1吸引
型の形状に賦形する第1吸引賦形工程とすることが好ま
しい。
材料である加熱・軟化された熱可塑性発泡樹脂シート
を、その両側に差圧を形成することにより均一に膨張し
て伸長した後、第1吸引賦形工程(2’)が行われる。
この工程においては、製品の形状を有する雄型を膨出し
た側から金型の先端部から順次金型全体を加熱軟化され
た前記発泡樹脂シートに順次当接させつつ前記雌型側に
移動させて嵌合させた後に第1吸引賦形工程が行われ
る。
してポリオレフィン系発泡樹脂シートを使用する場合、
非晶性のポリスチレン発泡樹脂シートと異なって溶融強
度が低いために成形品の絞り比、即ち絞り深さに対する
開口部の径の比が大きな成形品を製造する場合、金型に
最初に接触する部位近傍において局部的に大きな伸び変
形が生じて発泡体の気泡の損傷やシートの破損等の不良
が発生しやすい。
り、強度の低い加熱されたポリオレフィン系発泡樹脂シ
ートにある程度の予備的な伸長を与えて成形が行われる
ため、このような局部的な伸びを与えることなく、厚肉
部と一般部を備え、かつ深絞りを伴う熱可塑性樹脂発泡
成形体の製造が可能となる。
いて説明する。図1は、本発明の熱可塑性樹脂発泡成形
体の例としての容器を、底部を上にした斜視図(a)、
縦断側面図であるX−X断面図(b)及び横断平面図
(c)にて示した。熱可塑性樹脂発泡体容器1は、容器
壁として厚肉部3と一般部5とから構成されており、容
器壁周方向に厚肉部が凸条として一般部5と交互に形成
されている。その結果、容器の縦方向の圧縮強度が、均
一な肉厚で形成されている場合と比較して高くなるとい
う効果が得られる他、高発泡倍率の厚肉部3が手で触る
場合の接触部となっているために断熱性と同時にソフト
な感触も得られる。一般部5の厚みは、図1(c)にお
いてt1にて、厚肉部3の最大厚みはt2にて示されて
いる。本発明の成形体においては、上述のようにt2/
t1≧1.5である。
形成されており、厚みは連続的に変化しているが、これ
に限定されるものではなく、台形や矩形であってもよ
い。断面が矩形の場合には、厚肉部3の厚みが不連続的
に変化する場合もある。厚肉部3の最大厚みt2と一般
部5の厚みt1との比は、この図(c)に示されたよう
に、相隣接する部分における比である。
壁部が構造部を構成し、底面部は均一な厚みにて形成さ
れた均一肉厚部であるが、底面にも一般部と厚肉部とを
形成してもよく、その場合、厚肉部は渦状、同心円状、
放射状等の形状にて形成される。
縁部7は容器の径方向の強度向上の作用を有する他、蓋
とのシール部としても作用する。
の例として、ドアトリムを示したものである。この図に
例示のドアトリム11は一般部15とアームレスト近傍
の厚肉部13とを備えたものである。この例において
も、アームレスト近傍において剛性とソフトな触感が得
られる。
の製造方法を例示した。容器製造用の成形金型は、容器
内面形状を有する雄型22と容器外面形状を有する雌型
21とから構成されており、雌型21の成形キャビティ
ー構成面には減圧孔24が、また雄型22のキャビティ
ー形成面にも減圧孔25が設けられている。雌型21の
減圧孔24は減圧支流路26a、減圧流路26bを通じ
て、また雄型22の減圧孔25は減圧支流路27a、減
圧流路27bを通じて、それぞれ減圧手段に接続するこ
とにより、成形キャビティーを減圧にすることができ、
第1吸引賦形工程、第2吸引賦形工程が行える。
脂発泡シートSを供給した状態で、ヒーター28により
加熱する加熱工程を示したものである。熱可塑性樹脂発
泡シート(原料樹脂シート)Sはクリップ部材23によ
り挟持され、雌型21と雄型22との間に保持される。
雌型21と雄型22は退避位置に後退し、ヒーター28
が原料樹脂シートSの近傍に進出し、熱可塑性樹脂発泡
シートSを両面から均一に加熱する(加熱工程)。
し、雌型21と雄型22とが熱可塑性樹脂発泡シートS
の近傍に進出した状態を示したものである。雌型21は
樹脂発泡シートSに近接するかあるいは当接してもよ
い。
雌型21側に移動させて嵌合し、容器の形状の所定の成
形キャビティーを形成した状態を示す。原料樹脂シート
Sは雄型22により金型内に押し込まれるようにして成
形キャビティー内に収容される。
状態で雄型22の減圧孔25を通じて減圧吸引して第1
吸引賦形工程を行った状態を図6に示した。この場合は
雄型が第1吸引型となり、原料樹脂シートSは雄型22
側に密着して容器の内面形状が形成される。
では第2吸引型となる雌型21の減圧孔24を通じて減
圧吸引し、第2吸引賦形工程を行った状態を図7に示し
た。この工程では、厚肉部3が一般部より高い発泡倍率
に形成され、容器の成形が完了する。第1吸引賦形工程
と第2吸引賦形工程を同時に行ってもよい。
より容器の製造が完了する。容器1の端縁7を形成する
金型部分に、いわゆる食い切り部を設け、成形と同時に
トリミングを行うことも好適な態様である。
28がいずれも加熱位置と退避位置の間を移動する構成
が示されているが、かかる構成に代えて、例えば原料で
ある樹脂シートSをクリップ部材23で把持したまま移
動可能な構成とし、ヒーター28を固定して配設した加
熱ゾーンと金型を配設した成形ゾーンとを設け、加熱ゾ
ーンで樹脂シートSを加熱した後に成形ゾーンへ移動さ
せ、この成形ゾーンで図4〜図7に例示されたように成
形する構成であってもよい。
を第2吸引型としてもよい。クリップ部材23は原料樹
脂シートSを数点、好ましくは4点で挟持するものであ
ってもよく、対向する2辺ないし4辺で挟持してもよ
く、また円形、4角形等の枠体状のクリップであっても
よい。原料樹脂シートは1個のクリップ部材で挟持して
もよく、同一又は異なった複数のクリップ部材で挟持し
てもよい。
方法と図3〜図7に示したのと同様な工程により行うこ
とができる。
器の底部の端に2個、側壁部中央近辺に2個が、また雄
型22の減圧孔25は容器1の側壁部上端に2個、それ
ぞれ設けられているが、これに限定されるものではな
く、製品の形状に応じて適宜設定される。
脂の容器を製造する製造装置の概略と製造工程の例を図
8、図9に示した。この例においては、減圧することに
より発泡樹脂シートを膨張させることによって膨張工程
が行われる。
装置50は、減圧室Vを形成する筐体51、筐体51を
支持するフレーム54を備え、図4に示したものと同じ
雌型41、雄型42から構成される金型が、雄型42が
減圧室V内に、雌型41がその外側に位置するように配
設されている。雄型42は金型支持台55に固定されて
おり、該金型支持台55はフレーム54に装着された油
圧シリンダー57のロッド56に取り付けられている。
閉自在に構成されたクリップ部材53に把持され、さら
に枠体60により原料樹脂シートSの膨張部分が、成形
に必要な部分のみが膨出するように規制される。枠体6
0により形成される膨張部分の形状は特に限定されるも
のではなく、成形体の形状等を考慮して設定されるが、
カップめん用の容器等の円錐台状の容器を製造する場合
には、円形であることが好ましい。
トSをクリップ部材53にて把持する。この把持によ
り、減圧室Vが閉鎖状態となり、減圧室V内を減圧状態
にすると加熱されて軟化した原料樹脂シートが膨出す
る。
様に成形金型が退避した状態でヒーター28を進出さ
せ、原料樹脂シートSを均一に加熱する。
ず)により減圧室減圧孔61を通じて減圧にすると、枠
体60により規制されていない部分が雄型42側に膨出
する。この状態で雄型42を移動して雌型41側に進出
させると、膨出した発泡樹脂シートの先端部から雄型4
2が当接しつつ雄型42が雌型41方向に移動する。か
かる操作により、膨出した樹脂シートSは、布を被せる
ような状況で雄型42に当接・被覆され、成形キャビテ
ィー内に収容される。従って、特に局部的な伸長が起こ
らず、容器の成形が可能となる。
雌型41側に加圧室を設けて加圧する方式であってもよ
いが、原料樹脂シートSの片面側は大気圧にした状態で
他面側を減圧するものであることがより好ましい。減圧
によることが、わずかな圧力差を容易に調整することが
可能であり、従って軟化した樹脂シートの膨出高さの微
妙な調節が、加圧による場合より精度よく行える。
シートの膨出高さを成形体の凸状部の高さ、具体的には
成形体が容器であれば容器高さの50%以上とするもの
であることが好ましい。
状部の高さの50%以上とすることにより、成形時に、
特に成形体の器壁側部を形成する樹脂シート部分に発生
するシートの局部的な伸びが効果的に抑制され、より容
易に絞り比が0.6以上の深絞りのポリオレフィン系発
泡樹脂容器を容易に製造することが可能となる。絞り比
とは凸状部の高さに対する開口の径の比であり、円錐台
状の容器の場合には、(容器の高さ/容器開口部の直
径)が絞り比となる。また膨出高さは、クリップ部材2
3による保持面から膨出した原料樹脂シートの頂点まで
の距離である。
図4において原料樹脂シートSと表皮材とを重ねてクリ
ップ部材23にて把持し、図5〜図7に示した工程によ
り成形するこも可能であり、また予め原料樹脂シートと
表皮材を積層して原料シートとして使用すること等によ
り積層成形品が製造可能である。
容器や家電製品の部材のほか、特に自動車内装部品に好
適に使用可能であり、具体的には、インストルメントパ
ネル、シートバック、パーティションボード、コンソー
ルボックス、ドアトリム等が例示される。
ら上記の用途に使用されている樹脂は限定なく使用可能
であるが、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂
等のポリオレフィン系樹脂の使用が好ましく、とりわけ
成形性、コスト、物理的強度等の観点からポリプロピレ
ン系樹脂発泡シートの使用が好ましい。
倍率1.5倍以上、5倍以下のポリプロピレン系樹脂発
泡体であれば、製造方法、添加成分、発泡剤等はいずれ
のものでもよい。また、ポリプロピレン系樹脂は、主た
る樹脂成分としてポリプロピレンを含有するものであれ
ば、他の混合樹脂成分や共重合成分等を含んでいてもよ
い。
方法は、一般的には、熱分解型発泡剤とポリプロピレン
樹脂とを混合して、押出機で樹脂の加熱溶融と発泡剤の
分解を行いながら、樹脂と発泡ガスとを混練・均一化さ
せ、発泡に適した温度まで冷却した後、ダイスよりシー
ト状に押し出して発泡させ、引取機にて冷却・成形する
方法や、熱分解型発泡剤の代わりに物理発泡剤を押出機
内に圧入する方法などが採用でき、例えば特公昭58−
31098号公報などにその詳細が開示されている。そ
して、発泡倍率の調整は、発泡剤の種類や添加量などの
調整により行うことができる。原料樹脂シートとしては
市販の熱可塑性樹脂発泡シートを使用してもよく、スミ
セラー(住化プラステック社製)などが例示される。
トを得るには、一定発泡倍率で押出成形された発泡樹脂
シートの表面を加熱溶融し、別途供給された表皮材を圧
着ロールで圧着して積層する方法、発泡樹脂シートの表
面に接着剤を塗布して表皮材を接着、積層する方法等が
利用できる。
体の表皮材としては、公知の表皮材は限定なく使用可能
である。具体的な表皮材としては、織布、不織布、編
布、熱可塑性樹脂ないし熱可塑性エラストマーにて形成
されたフィルム、シート等が例示される。さらにこれら
の表皮材に、ポリウレタン、ゴム、熱可塑性エラストマ
ー等の非発泡シートや発泡体シートを積層した複合表皮
材を使用してもよい。
形品の例を示した斜視図と断面図
ムを示した図
面図
脂シートの近傍に進出した状態を示した図
した状態で成形キャビティーが形成された状態を示した
図
た図
た図
製造装置の概要と膨張工程を示した図
ある状況を示した図
Claims (7)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂発泡シートを成形したもの
であり、厚みが異なる一般部と厚肉部とからなり、前記
厚肉部の平均発泡倍率は前記一般部の平均発泡倍率の
1.2倍以上、かつ前記厚肉部の最大厚みが前記一般部
の厚みの1.5倍以上であることを特徴とする熱可塑性
樹脂発泡成形体。 - 【請求項2】 前記厚肉部の平均発泡倍率が前記一般部
の平均発泡倍率の1.5倍以上、5倍以下である請求項
1に記載の熱可塑性樹脂発泡成形体。 - 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂発泡シートは、発泡倍
率が5倍以下の発泡シートである請求項1又は2に記載
の熱可塑性樹脂発泡成形体。 - 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂発泡シートはポリオレ
フィン系樹脂発泡体シートである請求項1〜3のいずれ
かに記載の熱可塑性樹脂発泡成形体。 - 【請求項5】 表面にさらに表皮材層が積層されている
請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂発泡成形
体。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑
性樹脂発泡成形体の製造方法であって、 厚肉部と一般部に対応する成形キャビティーを形成す
る、それぞれに減圧孔が設けられた雄型と雌型とからな
る成形金型を使用し、 下記(1)〜(4)の工程を有することを特徴とする熱
可塑性樹脂発泡成形体の製造方法。 (1)周縁をクリップ部材にて挟持・固定した状態で前
記熱可塑性樹脂発泡シートを加熱して軟化させる加熱工
程 (2)前記熱可塑性樹脂発泡シートに関してそれぞれ反
対側に配設された前記雄型と雌型の少なくとも一方を移
動させ、嵌合して成形キャビティーを形成させ、前記雄
型と雌型の一方の型(第1吸引型)の前記減圧孔を通じ
て減圧吸引して前記成形キャビティー内に保持された前
記熱可塑性樹脂発泡シートを前記第1吸引型の形状に賦
形する第1吸引賦形工程 (3)前記第1吸引賦形工程と同時、又は前記第1吸引
賦形工程の後に、他方の型(第2吸引型)の前記減圧孔
を通じて減圧吸引し、熱可塑性樹脂発泡成形体を形成す
る第2吸引賦形工程 (4)冷却後に前記熱可塑性樹脂発泡成形体を取り出す
脱型工程 - 【請求項7】 前記(1)加熱工程に次いで、 (5)前記熱可塑性発泡樹脂シートの両面側に圧力差を
形成して軟化された前記熱可塑性発泡樹脂シートを低圧
側に膨出させる膨張工程を設けると共に前記第1吸引賦
形工程を、(2’)前記雌型と前記雄型とを前記熱可塑
性発泡樹脂シートに関してそれぞれ反対側に雄型が前記
低圧側となるように配置し、軟化された前記熱可塑性発
泡樹脂シートに膨出した側から前記雄型を当接させつつ
移動させて前記雌型と嵌合して成形キャビティーを形成
させ、前記雄型と雌型の一方の型(第1吸引型)の前記
減圧孔を通じて減圧吸引して前記成形キャビティー内に
保持された前記熱可塑性樹脂発泡シートを前記第1吸引
型の形状に賦形する第1吸引賦形工程としたものである
請求項6に記載の熱可塑性樹脂発泡成形体の製造方法。
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