JP2001309325A - テレビ電話装置 - Google Patents

テレビ電話装置

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JP2001309325A
JP2001309325A JP2000117406A JP2000117406A JP2001309325A JP 2001309325 A JP2001309325 A JP 2001309325A JP 2000117406 A JP2000117406 A JP 2000117406A JP 2000117406 A JP2000117406 A JP 2000117406A JP 2001309325 A JP2001309325 A JP 2001309325A
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Yoshiko Hatano
喜子 幡野
Takuji Kurashita
拓二 蔵下
Tadashi Minobe
正 美濃部
Kazuhiro Sugiyama
和宏 杉山
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信側の使用者のプライバシーを保護するた
めに送信側の実画像をそのまま送信しない場合に、相手
のテレビ電話使用者に回線状態が接続中であることを認
識させることができるテレビ電話装置を提供する。 【解決手段】 撮像部13から出力する画像データと予
め準備される画像データとの合成処理を実施する画像デ
ータ処理部170と、予め準備される画像データを格納
する画像データ記憶部150と、画像データ処理部17
0において実施される処理内容を選択するために操作部
111内に設けられる処理内容選択キー111b、cと
を備え、システム制御部115は、処理内容選択キー1
11b、cにより選択された内容に従い画像データ記憶
部150から予め準備される画像データを読み出し、該
画像データと撮像部13から入力する画像データとの合
成処理を画像データ処理部170に実施させて画像デー
タ符号化部190に出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線を通して
音声データに加えて画像データの送受信を行なうテレビ
電話システムの一方の端末装置となるテレビ電話装置に
関し、特に、プライバシー保護を目的としてテレビ電話
装置にて撮像した使用者の自画像等に対して画像処理を
施してから送信する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信回線網の発達とデータ圧縮技
術の進歩により、音声だけでなく画像までも同一の回線
を通じて通信(送受信)することのできるテレビ電話シ
ステムが徐々に普及しつつある。従来の音声のみを送受
信する電話システムとは異なり、テレビ電話システムで
は、通信相手の顔をテレビ電話装置のモニター画面上で
確認しながら会話することができるようになった。
【0003】以下、図を用いてテレビ電話システムおよ
び従来のテレビ電話装置について説明する。
【0004】図22は、従来のテレビ電話装置を用いる
テレビ電話システム全体を示したブロック図である。
【0005】図22のテレビ電話システムでは、電話網
等の通信回線網40を挟んで両側にテレビ電話装置1及
びテレビ電話装置21が配置されている。すなわち、テ
レビ電話装置1とテレビ電話装置21との間で通信回線
網40を介して音声及び画像の送受信が実施される。テ
レビ電話装置1の使用者が通話者2(A氏)であり、テ
レビ電話装置21の使用者が通話者22(B氏)であ
る。テレビ電話装置1のモニタ画面12aには、通話者
22(B氏)及びB氏の背景23が映し出され、テレビ
電話装置21のモニタ画面12bには、通話者2(A
氏)及びA氏の背景3が映し出されている。
【0006】テレビ電話装置1及びテレビ電話装置21
の内部には、通話者2、22の指示内容をテレビ電話装
置1及びテレビ電話装置21に入力するための操作部1
1と、相手通話者2、22の顔(画像)及びその背景
3、23等を表示する表示部12と、通話者2、22の
顔(自画像)及び背景3、23等を撮像する撮像部13
と、通話者2、22が音声を入出力するための送受話器
14と、操作部11からの入力内容に従って、音声デー
タの符号化/復号処理、画像データの符号化/復号処
理、及び、テレビ電話装置1或いは21全体の制御を実
施するシステム制御部15と、送受話器14から入力す
る信号を符号化すると共に送受話器14に送出する信号
を復号する音声データ符号化/復号部16と、撮像部1
3から入力する信号を符号化すると共に表示部12に送
出する信号を復号する画像データ符号化/復号部17
と、音声データ符号化/復号部16及び画像データ符号
化/復号部17から出力した信号を通信回線網40で伝
送するための信号に変換すると共に、通信回線網40を
伝送されてきた信号から画像データと音声データを抽出
して各々のデータを音声データ符号化/復号部16及び
画像データ符号化/復号部17に出力する伝送制御部1
8と、伝送制御部18の出力信号を通信回線網40に出
力するために信号レベル及び信号系式等の調整を行うと
共に、通信回線網40から受信した信号をテレビ電話装
置1、21内部にて処理できるように信号レベル及び信
号系式等の調整を行う回線インターフェース部19とを
備えている。
【0007】次に、図22中の送信画像の符号化に関し
て、さらに詳しく説明する。図23は、図22のテレビ
電話装置1中の送信画像を符号化する処理に関するブロ
ックを抽出して示した図である。
【0008】操作部11には、通話者2がテレビ電話装
置1を回線に接続する処理及びテレビ電話装置1を回線
から切離す処理を指示するための回線接続/切離しキー
(オフフック/オンフックキー)11aが設けられてい
る。
【0009】画像データ符号化部90は、図22の画像
データ符号化/復号部17中の画像データの送信に用い
られる符号化部を示すブロックである。その他のブロッ
クについては、図22に示したものと重複するため説明
を省略する。
【0010】さらに、図23中の画像データ符号化部9
0に関して、さらに詳しく説明する。図24は、図23
中の画像データ符号化部90の内部構成を示すブロック
図である。
【0011】また、図24の画像データ符号化部90の
内部構成は、例えば、ISO−IEC/JTC1/SC
29/WG11 MPEG 92/NO245 Tes
tModel 2に示された映像信号符号化方式を示し
ている。
【0012】図24の画像データ符号化部90は、減算
器52と、DCT(離散コサイン変換)回路53と、量
子化回路54と、可変長符号化回路55と、送信バッフ
ァ56と、逆量子化回路61と、IDCT(逆離散コサ
イン変換)回路62と、加算器63と、メモリ回路64
と、切り替え回路65と、動き補償予測回路66とから
構成される。
【0013】撮像部13から画像データ符号化部90に
入力した信号71(デジタル映像信号)は、システム制
御部15からの指示により、DCT減算器52の第1の
入力部(1)と、動き補償予測回路66の第1の入力部
(1)と、量子化回路54の第2の入力部(2)に入力
される。減算器52の出力72は、DCT回路53に入
力され、DCT回路53の出力73は量子化回路54の
第1の入力部(1)に入力される。量子化回路54の出
力74は、可変長符号化回路55に入力されると共に、
逆量子化回路61に入力される。可変長符号化回路55
の出力75は、送信バッファ56に入力される。送信バ
ッファ56の第1の出力部<1>からの出力は、伝送制御
部18へ出力され、送信バッファ56の第2の出力部<
2>からの出力77は量子化回路54の第3の入力
(3)に入力される。
【0014】逆量子化回路61の出力81は、IDCT
回路62に入力され、IDCT回路62の出力82は、
加算器63の第1の入力部(1)に入力される。加算器
63の出力83は、メモリ回路64の第1の入力部
(1)に入力され、メモリ回路64の出力84は、動き
補償予測回路66の第2の入力部(2)および切り替え
回路65の第1の入力部(1)に入力される。メモリ回
路64の第2の入力部(2)には、動き補償予測回路6
6の第1の出力部<1>からの出力が入力される。
【0015】一方、切り替え回路65の第2の入力部
(2)には、ゼロ信号が与えられ、切り替え回路65の
第3の入力(3)には、動き補償予測回路66の第2の
出力部<2>からの出力87が入力される。切り替え回路
65の出力85は、減算器52の第2の入力部(2)お
よび加算器63の第2の入力部(2)に入力される。
【0016】図22〜図24に示したテレビ電話システ
ムおよびテレビ電話装置は、以下のように動作する。
【0017】例えば、テレビ電話装置1を用いて通話者
2(A氏)がテレビ電話装置21のところにいる通話者
22(B氏)を呼び出す場合について説明する。
【0018】まず、図23に示した操作部11中の回線
接続/切離しキー11aが通話者2により操作される
と、システム制御部15は、伝送制御部18および回線
インターフェース部19等によりテレビ電話装置1と通
信回線網40とを接続する。
【0019】次に、通話者2が不図示のダイヤルキー等
により通話者22のダイヤル番号を指定することによ
り、テレビ電話装置1とテレビ電話装置21との間の通
信回線が接続される。
【0020】すると、テレビ電話装置1の表示部12中
のモニタ画面12aに相手の通話者22の画像が通話者
の背景23と共に表示されると共に、テレビ電話装置2
1の表示部12中のモニタ画面12bに通話者2の画像
が通話者の背景3と共に表示される。このようにして、
通話者2と通話者22との相互の画像及び音声の送受信
が可能になる。
【0021】また、例えば、テレビ電話装置21のとこ
ろにいる通話者22(B氏)とテレビ電話装置1を用い
て対話していた通話者2(A氏)が通信を終了する場合
について説明する。
【0022】図23に示した操作部11中の回線接続/
切離しキー11aが、通話者2により操作されると、シ
ステム制御部15は、伝送制御部18および回線インタ
ーフェース部19等によりテレビ電話装置1と通信回線
網40と間に締結されていた通信回線を遮断する。
【0023】すると、テレビ電話装置1の表示部12の
モニタ画面12a中に通話者の背景23と共に表示され
た相手の通話者22の画像が消滅すると同時に、テレビ
電話装置21の表示部12のモニタ画面12b中に通話
者の背景3と共に表示された通話者2の画像が消滅す
る。このようにして、通話者2と通話者22との通信が
終了する。
【0024】また、上記した画像データ符号化部90の
動作については、上記したようにISO−IEC等の機
関により標準化されているため簡単に述べるのみとす
る。撮像部13から入力された入力信号71、すなわ
ち、テレビ電話装置1における撮像画像データに対する
時間軸方向の冗長度を減少させるために、減算器52に
おいて、動き補償予測回路66を経由して出力した画像
データとの画像間の差分を得る減算処理が実施される。
減算器52から出力する差分信号(出力72)に対し
て、DCT回路53において空間軸方向にDCT(離散
コサイン変換)が施される。離散コサイン変換されてD
CT回路53から出力された差分信号(係数:出力7
3)は量子化回路54において量子化され、量子化され
た信号(出力74)は、可変長符号化回路55におい
て、可変長符号化された後に、送信バッファ56を介し
て伝送制御部18に出力される。
【0025】上記のように、撮像された画像データは、
DCT(離散コサイン変換)、量子化、可変長符号化に
より情報圧縮されることにより情報量が少ない信号に符
号化されて伝送される。また、受信側では、情報圧縮さ
れた信号を復号することにより元の情報量を得るように
している。テレビ電話システムでは、このようにして従
来は音声通信のみを伝送していた回線による画像通信を
可能にしている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、テレビ
電話装置は、送信側で情報圧縮技術を用いて符号化した
信号を送信し、受信側で受信信号を復号することによ
り、音声のみを電話回線を介して送受信していた電話装
置に対して、画像も送受信できるようにした電話装置と
いえる。テレビ電話装置は、画像の送受信ができること
から、遠距離にいる通話相手の顔を見ながら会話するこ
とができるという利点がある反面、テレビ電話装置であ
るが故に発生するプライバシー保護に関する問題があ
る。
【0027】例えば、送信側の使用者が呼び出しを行
い、受信側の使用者が受話器を持上げた場合には、回線
が接続されるとすぐに送信側と受信側の双方のテレビ電
話装置のモニタ画面に相手の顔が映し出されることにな
る。しかし、通常、受信側では電話がかかってくること
を予測して準備しているわけではないので、受信側の使
用者の服装が乱れていたり、髪型が乱れていたり、或い
は、受信側の使用者の周囲が整理されておらず雑然とし
ている場合が発生する。受信側の使用者にとって、受信
側の上記したような状況が送信側のモニタ画面に映し出
されることは、プライバシーの保護という観点から好ま
しいことではない。
【0028】また、テレビ電話装置を利用して通話中
に、例えば、通話を保留して別の人を呼び出したり、資
料を探索する場合には、音声は保留されるが、保留した
側の状況は相手のテレビ電話装置のモニタ画面に映し出
されることになる。保留した側の使用者が同室や隣接室
等にいる人を呼び出す動作や、資料を探索する動作は、
相手のテレビ電話装置のモニタ画面を見る人にとって有
意義な画面ではなく、保留した側の使用者にとっても他
人に見せたくない背景や動作が写される画面である。従
って、保留した側の使用者にとって、保留した側の上記
したような状況が送信側のモニタ画面に映し出されるこ
とは、プライバシーの保護という観点から好ましいこと
ではない。
【0029】上記の不都合を解消するために、例えば、
回線接続直後や保留中には、画像データを送出しないよ
うにすることが考えられるが、その場合には、テレビ電
話装置のモニタ画面が非動作(電源オフ)時と同様の画
面になることから、使用者に通信回線の接続が行われて
いるか否かについて不安を与え、電話機の故障や回線ト
ラブルの発生を疑わせることになる。
【0030】また、テレビ電話装置では、通話を終了し
て回線を切断する際に、一方の側の使用者が回線を切断
する操作をすると、相手のモニタ画面に映し出された顔
が突然に映し出されなくなる(消える)ことから、通信
相手側のテレビ電話装置の使用者は軽いショックを受け
る。さらに、通信相手のテレビ電話装置の使用者は、モ
ニタ画面に顔が映し出されなくなったことが、一方の側
の使用者の操作による正式な回線切断であるのか、電話
機の故障や回線トラブルによるものなのかを区別でき
ず、不安に感ずる場合がある。
【0031】また、音声のみの通信を行う通常の電話装
置でも年配者等が気にするように、先に受話器を置くこ
とにより相手に回線切断を認識させることが失礼であ
り、受話器を先に置く側が後味の悪さを感じる場合があ
る。テレビ電話装置では、相手の声だけでなく相手の顔
も回線切断により突然に無くなってしまうことから、音
声のみの電話よりもなお一層、先に受話器を置く(回線
を先に切断する)作業が失礼にあたると解釈される場合
がある。従って、テレビ電話装置の使用者の生活習慣や
礼儀作法等の常識によっては、先に通信回線を切断する
側の使用者が後味の悪さを非常に感じる場合がある。
【0032】本発明は上記した課題を解決するためにな
されたもので、一方のテレビ電話装置と相手のテレビ電
話装置との回線が接続される際や、通話中にテレビ電話
装置を保留する際であって、送信側の使用者のプライバ
シーを保護するために送信側の実画像(撮像画像)をそ
のまま送信しないようにする場合に、予め準備した画像
あるいは実画像に対して画像処理を施した画像を送信す
ることにより、相手のテレビ電話使用者に回線状態が接
続中であることを認識させることができるテレビ電話装
置を提供することを目的とする。
【0033】また、相手のテレビ電話装置との回線が切
断される際には、モニタ画面に映し出された相手の顔が
徐々に見えなくなるようにすることにより、テレビ電話
使用者が安心して且つ後味の悪さを感じることなく通信
を終了することができるテレビ電話装置を提供すること
を目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載した本発明のテレビ電話装置は、通
信回線を通して使用者の音声データ及び画像データを送
信すると共に通信相手の音声データ及び画像データを受
信して再生するテレビ電話システムの一方の端末として
使用され、自画像を撮像して画像データを出力する撮像
部と、受信した画像データから通信相手の画像を表示さ
せる表示部と、前記撮像部から入力する画像データを符
号化して出力すると共に通信相手からの受信信号を復号
した画像データを前記表示部に出力する画像データ符号
化/復号部と、前記画像データの符号化/復号処理を制
御すると共にテレビ電話装置全体の動作を制御するシス
テム制御部と、使用者が入力した指示内容を前記システ
ム制御部に出力する操作部とを有するテレビ電話装置で
あって、前記撮像部と前記画像データ符号化/復号部と
の間に接続されて、前記撮像部から出力する画像データ
と予め準備される画像データとの合成処理を実施する画
像データ処理部と、前記予め準備される画像データを格
納する画像データ記憶部と、前記画像データ処理部にお
いて実施される処理内容を選択するために前記操作部内
に設けられる処理内容選択キーとを備え、前記システム
制御部は、前記処理内容選択キーにより選択された内容
に従い前記画像データ記憶部から予め準備される画像デ
ータを読み出し、該画像データと前記撮像部から入力す
る画像データとについての前記選択された内容の合成処
理を前記画像データ処理部に実施させ、前記合成処理さ
れた画像データを画像データ符号化/復号部に出力させ
ることを特徴とする。
【0035】請求項2の本発明は、請求項1に記載のテ
レビ電話装置において、前記画像データ処理部は、前記
合成処理された画像データとして、前記画像データ記憶
部に格納された画像データか、前記撮像部から入力する
画像データの何れか一方を出力することを特徴とする。
【0036】請求項3の本発明は、請求項1に記載のテ
レビ電話装置において、前記画像データ処理部は、前記
合成処理された画像データとして、前記画像データ記憶
部に格納された画像データの全画面領域中に所定領域を
設定し、該所定領域中に前記撮像部から入力する画像デ
ータを表示させた画像データを出力することを特徴とす
る。
【0037】請求項4の本発明は、請求項1に記載のテ
レビ電話装置において、前記画像データ処理部は、前記
合成処理された画像データとして、前記撮像部から入力
する画像データの全画面領域中に所定領域を設定し、該
所定領域中に前記画像データ記憶部に格納された画像デ
ータを表示させた画像データを出力することを特徴とす
る。
【0038】請求項5の本発明は、請求項1に記載のテ
レビ電話装置において、前記画像データ処理部は、前記
合成処理された画像データとして、前記画像データ記憶
部に格納された画像データの全画面領域中から所定領域
を選択して設定し、該所定領域以外の前記全画面領域に
ついては前記撮像部から入力する画像データを表示させ
た画像データを出力することを特徴とする。
【0039】請求項6の本発明は、請求項1に記載のテ
レビ電話装置において、前記画像データ処理部は、前記
合成処理された画像データとして、前記撮像部から入力
する画像データの全画面領域中から所定領域を選択して
設定し、該所定領域以外の前記全画面領域については前
記画像データ記憶部に格納された画像データを表示させ
た画像データを出力することを特徴とする。
【0040】請求項7の本発明は、請求項1に記載のテ
レビ電話装置において、前記画像データ処理部は、前記
合成処理された画像データとして、前記画像データ記憶
部に格納された画像データの画面中の各画素ドットと、
前記撮像部から入力する画像データの画面中の各画素ド
ットとを、ドット毎に合成した画像データを出力するこ
とを特徴とする。
【0041】請求項8の本発明は、請求項3〜7の何れ
か1項に記載のテレビ電話装置において、前記画像デー
タ処理部は、前記合成処理された画像データとして、前
記撮像部から入力する画像データと、前記画像データ記
憶部に格納された画像データとの一方が全画面中に占め
る割合を示す合成比率が、使用者からの指示あるいは回
線からの通知後の時間経過に従って漸増あるいは漸減さ
れた画像データを出力することを特徴とする。
【0042】請求項9の本発明は、請求項8に記載のテ
レビ電話装置において、前記画像データ処理部は、前記
合成処理された画像データの合成比率が100%もしく
は0%になった場合に合成処理を終了させることを特徴
とする。
【0043】請求項10の本発明は、請求項1〜9の何
れか1項に記載のテレビ電話装置において、画像データ
記憶部は、前記予め準備された画像データとして、前記
撮像部により予め撮像された使用者の自画像の画像デー
タを格納することを特徴とする。
【0044】請求項11の本発明は、請求項3〜7の何
れか1項に記載のテレビ電話装置において、画像データ
記憶部は、前記予め準備された画像データとして、前記
撮像部により予め撮像された使用者の自画像の画像デー
タに対して前記画像データ処理部により合成処理を実施
した画像データを格納することを特徴とする。
【0045】請求項12の本発明は、請求項1〜11の
何れか1項に記載のテレビ電話装置において、前記シス
テム制御部は、操作部から入力される回線接続指示、回
線切離し指示、回線保留指示あるいは回線保留解除指示
中の何れか1つの指示に基づいて、前記画像データ処理
部に前記合成処理を開始させることを特徴とする。
【0046】請求項13の本発明は、請求項1〜11の
何れか1項に記載のテレビ電話装置において、前記シス
テム制御部は、操作部から入力する使用者の回線接続指
示による通信相手先との回線接続が検出された時に、前
記画像データ処理部に前記合成処理を開始させることを
特徴とする。
【0047】請求項14に記載した本発明のテレビ電話
装置は、通信回線を通して使用者の音声データ及び画像
データを送信すると共に通信相手の音声データ及び画像
データを受信して再生するテレビ電話システムの一方の
端末として使用され、自画像を撮像して画像データを出
力する撮像部と、受信した画像データから通信相手の画
像を表示する表示部と、前記撮像部から入力する画像デ
ータを符号化して出力すると共に通信相手からの受信信
号を復号した画像データを前記表示部に出力する画像デ
ータ符号化/復号部と、前記画像データの符号化/復号
処理を制御すると共にテレビ電話装置全体の動作を制御
するシステム制御部と、使用者が入力した指示内容を前
記システム制御部に出力する操作部とを有するテレビ電
話装置であって、前記システム制御部と前記画像データ
符号化/復号部との間に接続されて、前記像データ符号
化/復号部において画像データを量子化する際の量子化
係数を制御する量子化係数制御部と、前記画像データ符
号化/復号部において実施される処理内容を選択するた
めに前記操作部内に設けられる処理内容選択キーとを備
え、前記システム制御部は、前記処理内容選択キーによ
り選択された内容に従い前記量子化係数制御部から画像
データ符号化/復号部に対して量子化係数を設定する信
号を出力させ、前記画像データ符号化/復号部における
前記画像データの量子化を制御することを特徴とする。
【0048】請求項15の本発明は、請求項14に記載
のテレビ電話装置において、前記量子化係数制御部は、
前記画像データ符号化/復号部から出力される画像デー
タに対してモザイク処理が施されるように、前記符号化
/復号部の量子化係数を制御することを特徴とする。
【0049】請求項16の本発明は、請求項15に記載
のテレビ電話装置において、前記量子化係数制御部は、
前記画像データ符号化/復号部から出力される画像デー
タに対するモザイク処理が、時間経過に従ってモザイク
の目の大きさが漸増あるいは漸減されるように、量子化
係数を大から小あるいは小から大に制御することを特徴
とする。
【0050】請求項17の本発明は、請求項14〜16
の何れか1項に記載のテレビ電話装置において、前記シ
ステム制御部は、操作部から入力される回線接続指示、
回線切離し指示、回線保留指示あるいは回線保留解除指
示中の何れか1つの指示に基づいて、前記画像データ符
号化/復号部に前記量子化係数の制御を開始させること
を特徴とする。
【0051】請求項18の本発明は、請求項14〜16
の何れか1項に記載のテレビ電話装置において、前記シ
ステム制御部は、操作部から入力される使用者の回線接
続指示による通信相手先との回線接続が検出された時
に、前記画像データ符号化/復号部に前記量子化係数の
制御を開始させることを特徴とする。
【0052】請求項19の本発明は、請求項14〜18
の何れか1項に記載のテレビ電話装置において、前記画
像データ符号化/復号部は、請求項1〜13に記載した
合成処理が施された画像データに対して、更に前記量子
化係数の制御を実施することを特徴とする。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施形態
に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1のテレビ
電話装置中の送信画像を符号化する処理に関するブロッ
クを抽出して示した図である。
【0054】尚、図1において、図23に示した従来の
テレビ電話装置と同じ機能の部分については同じ符号を
付し、重複する説明を省略する。また、本実施の形態1
のテレビ電話装置101の全体的な構成としては、図2
2に示した従来のテレビ電話装置1内部の各ブロック中
の送信画像を符号化する処理に関するブロックを図1に
示した各ブロックに置き替えたものである。
【0055】図1に示した実施の形態1が図23に示し
た従来例と構成上異なる主な点は、図1のテレビ電話装
置101中では、CCDカメラ等の撮像部13と画像デ
ータ符号化部190との間に画像データの合成処理等を
実施する画像データ処理部170が設けられ、画像デー
タ処理部170において処理される画像データを記憶す
る画像データ記憶部150が設けられている点と、操作
部111内に、テレビ電話装置101から実画像を送出
させるか、或いは、画像データ処理部170により処理
された画像を送出させるかを使用者に選択させるための
実画像送出キー111bと、処理画像送出キー111c
とが設けられている点である。
【0056】画像データ記憶部150は、画像データ処
理部170にて実画像と合成されるために予め準備され
る画像を格納するメモリ素子等の画像データ記憶部であ
る。本実施の形態1では、使用者の好みにより、例え
ば、撮像部13により予め撮影しておいた使用者の自画
像、草花等の自然物の画像、山や海等の風景の画像、任
意のグラフィックパターン、任意の絵画・写真、全白画
像、全グレー画像、全黒画像等を記憶させることができ
る。
【0057】画像データ処理部170は、画像データ記
憶部150中に予め準備された画像データと、撮像部1
3から入力する実画像データとを、システム制御部11
5の指示により様々に変化させながら合成処理した画像
データを出力できるデータ処理部である。また、画像デ
ータ処理部170の出力は、撮像部13により予め撮影
しておいた使用者の自画像あるいはその自画像に画像処
理を施した画像データを画像データ記憶部150に格納
できるように、画像データ記憶部150にも入力されて
いる。なお、画像データ処理部170の詳しい内部構成
は、図3〜図5を用いて後述する。
【0058】操作部111内に設けられた画像送出キー
111bは、例えば、処理画像を送出するように指定さ
れている場合の着信時や保留継続時であって、使用者の
服装や髪型等の身だしなみが整うと共に背景にも不都合
が無くなった場合に、実画像を送出させる処理内容選択
キーである。
【0059】処理画像送出キー111cは、画像送出キ
ー111bと逆に、例えば、実画像を送出するように指
定されている場合の着信時や保留開始時であって、使用
者の服装や髪型等の身だしなみが整っておらず背景に不
都合なものが映し出される場合に、処理画像を送出させ
る処理内容選択キーである。
【0060】システム制御部115には、操作部111
からの入力内容と伝送制御部18からの回線状態の入力
に従って、テレビ電話装置101全体の制御と共に、画
像データ記憶部150への記憶内容の書き込みと読み出
しを制御し、画像データ処理部170における合成処理
を制御し、画像データ符号化部190における画像デー
タの符号化処理を制御する。なお、システム制御部11
5の詳しい内部構成は、図2を用いて後述する。
【0061】画像データ符号化部190は、DCT(離
散コサイン変換)、量子化、可変長符号化等の処理を実
施することにより、画像データを情報圧縮して情報量が
少ない信号にする画像データ符号化部である。なお、画
像データ符号化部190は、例えば、図22の画像デー
タ符号化/復号部17中の画像データの送信に用いられ
る符号化部を示すブロックである。なお、画像データ符
号化部190の詳しい内部構成は、図5を用いて後述す
る。
【0062】図2は、図1のシステム制御部の内部構成
を示すブロック図である。図2のシステム制御部115
は、画像データ処理部170における画像合成処理を制
御する画像合成制御回路120と、任意のグラフィック
画像や風景画像等を格納する内蔵記憶回路130と、操
作部111の回線接続/切離しキー11aの入力タイミ
ングや伝送制御部18からの回線接続/切離しタイミン
グからの時間経過或いは保留開始/保留終了操作からの
時間経過を計測するタイマ回路140とを備えている。
【0063】画像合成制御回路120は、例えばモニタ
全画面に表示されるグラフィック画像中に実画像を合成
する割合を決定する合成割合データ121、例えばモニ
タ全画面のグラフィック画像中に実画像を合成する位置
を決定する合成位置データ122、例えばモニタ全画面
のグラフィック画像中に実画像を合成する領域を決定す
る合成領域データ123等の合成条件を格納している。
【0064】内蔵記憶回路130は、例えば幾何学模様
のグラフィック画像である第1の画像データ131、例
えば斜線状のグラフィック画像である第2の画像データ
132、例えば千鳥格子のグラフィック画像である第3
の画像データ133等を格納している。
【0065】図3は、図1の画像データ処理部の内部構
成例を示すブロック図である。図3の画像データ処理部
170aは、システム制御部115からの指示により例
えばグラフィック画像と実画像との合成内容を設定する
合成内容設定回路171と、合成内容設定回路171か
らの指示により撮像部13からの実画像データと画像デ
ータ記憶部150からの例えばグラフィック画像データ
とを合成して出力する画像データ合成回路172と、撮
像部13からの実画像データと画像データ記憶部150
からの例えばグラフィック画像データと画像データ合成
回路172からの合成処理後の画像データとから、シス
テム制御部115あるいは合成内容設定回路171から
の指示により1つの画像データを選択して画像データ符
号化部190へ出力する画像データ選択回路173とを
有している。
【0066】また、画像データ処理部170aの合成内
容設定回路171中には、画像データ合成回路172中
で例えばグラフィック画像データ中に合成する実画像デ
ータの位置と領域を設定する合成位置領域設定回路18
1が内蔵される。
【0067】図4は、図3中に示した画像データ合成回
路172の内部構成を示すブロック図である。図4の画
像データ合成回路172は、合成内容設定回路171か
らの指示により撮像部13からの入力信号に対する全画
面中の位置と領域と割合の変更処理を実施して出力する
フェーダ185と、合成内容設定回路171からの指示
により画像データ記憶部150からの入力信号に対する
全画面中の位置と領域と割合の変更処理を実施して出力
するフェーダ186と、フェーダ185の出力とフェー
ダ186の出力とを加算して出力する加算器187とを
有している。また、合成内容設定回路171からの指示
により、フェーダ185の出力とフェーダ186の出力
とを画素毎に合成するように各フェーダ185とフェー
ダ186とは制御される。
【0068】図5は、図1に示した画像データ符号化部
190の内部構成を示すブロック図である。図5の画像
データ符号化部190は、図24に示した画像データ符
号化部90と同様に、DCT(離散コサイン変換)回路
53と、量子化回路54と、可変長符号化回路55と、
送信バッファ56とを有している。
【0069】画像データ処理部170から入力した信号
は、システム制御部115からの指示により、DCT回
路53に入力され、DCT回路53の出力は、量子化回
路54に入力される。同様にして、量子化回路54の出
力は、可変長符号化回路55に入力され、可変長符号化
回路55の出力75は、送信バッファ56に入力され、
送信バッファ56の出力は、伝送制御部18へ出力され
る。
【0070】上記のように、画像データ処理部170に
より合成された画像データは、画像データ符号化部19
0において、DCT(離散コサイン変換)、量子化、可
変長符号化により情報圧縮されることにより情報量が少
ない信号に符号化されて伝送される。なお、図5には示
していないが、例えば、図5の回路に図24に示したよ
うに減算器52や動き補償予測回路66からなる回路を
追加して差分信号をDCT回路53に入力させるように
することにより、さらに情報圧縮した符号化が可能であ
る。
【0071】次に、本実施の形態1のテレビ電話装置1
01の動作について、上記図1〜5を参照しつつ、図6
〜10を用いて説明する。
【0072】図6と図7は、実画像(撮像画像)とグラ
フィック画像とを合成する場合の本実施の形態1の回線
接続時における動作の1例を示すものであり、図6は、
実画像(撮像画像)とグラフィック画像との合成割合が
時間毎に変化する様子を示す図であり、図7の(a)〜
(f)は、時間毎に合成割合が変化するモニタ画面(表
示部)の実例を示す図である。
【0073】図6の横軸は回線接続時間(t)であり、
縦軸は、撮像画像の領域が合成画像の全画像領域中に占
める割合(%)である。図6において、発信側のテレビ
電話装置101の使用者が、操作部111の回線接続/
切離しキー11aを操作して通信相手との回線接続を試
みた(オフフックした)時(t=Tf)には、図7
(a)に示したように、テレビ電話装置101の表示部
のモニタ画面は非表示状態となり、画面上に何も表示さ
れなくなる。
【0074】図6において、テレビ電話装置101のシ
ステム制御部115が伝送制御部18から回線が接続さ
れた通知を受けた時(t=T0)には、図7(b)に示
したように、グラフィック画像の面積が100%の画像
がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示さ
れる。
【0075】図6において、回線接続時間の経過により
回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全
切り替え時間の1/4にあたるT1になると、図7
(c)に示したように、グラフィック画像の面積が9
3.75%に対し、撮像画像の面積が6.25%の画像
がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示さ
れる。撮像画像の面積が6.25%の画像は、モニタ画
面の縦辺に対する比率が25%で横辺に対する比率が2
5%の画像が全画面の面積中に占める割合である。
【0076】図6において、回線接続時間の経過により
回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全
切り替え時間の1/2にあたるT2になると、図7
(d)に示したように、グラフィック画像の面積が75
%に対し、撮像画像の面積が25%の画像がテレビ電話
装置101の表示部のモニタ画面に表示される。撮像画
像の面積が25%の画像は、モニタ画面の縦辺に対する
比率が50%で横辺に対する比率が50%の画像が全画
面の面積中に占める割合である。
【0077】図6において、回線接続時間の経過により
回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全
切り替え時間の3/4にあたるT3になると、図7
(e)に示したように、グラフィック画像の面積が4
3.75%に対し、撮像画像の面積が56.25%の画
像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示
される。撮像画像の面積が56.25%の画像は、モニ
タ画面の縦辺に対する比率が75%で横辺に対する比率
が75%の画像が全画面の面積中に占める割合である。
【0078】図6において、回線接続時間の経過により
回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全
切り替え時間にあたるT4になると、図7(f)に示し
たように、グラフィック画像の面積が0%に対し、撮像
画像の面積が100%の画像がテレビ電話装置101の
表示部のモニタ画面に表示される。
【0079】次に、上記図6および図7に示した例のテ
レビ電話装置101の使用者が回線を切断しようとする
(オンフックする)場合の動作について説明する。
【0080】図8と図9は、実画像(撮像画像)とグラ
フィック画像とを合成する場合の本実施の形態1の回線
切断時における動作の1例を示すものであり、図8は、
実画像(撮像画像)とグラフィック画像との合成割合が
時間毎に変化する様子を示す図であり、図9の(a)〜
(f)は、時間毎に合成割合が変化するモニタ画面(表
示部)の実例を示す図である。図8の横軸は回線接続時
間(t)であり、縦軸は、撮像画像の領域が合成画像の
全画像領域中に占める割合(%)である。
【0081】図8において、発信側のテレビ電話装置1
01の使用者が、操作部111の回線接続/切離しキー
11aを操作して通信相手との回線切断を試みた(オン
フックした)時(t=T5)には、図9(a)に示した
ように、テレビ電話装置101の表示部のモニタ画面
は、グラフィック画像の面積が0%に対し、撮像画像の
面積が100%の画像がテレビ電話装置101の表示部
のモニタ画面に表示される。
【0082】図8において、回線接続時間の経過により
回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への全
切り替え時間の1/4にあたるT6になると、図9
(b)に示したように、グラフィック画像の面積が4
3.75%に対し、撮像画像の面積が56.25%の画
像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示
される。
【0083】図8において、回線接続時間の経過により
回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への全
切り替え時間の1/2にあたるT7になると、図9
(c)に示したように、グラフィック画像の面積が75
%に対し、撮像画像の面積が25%の画像がテレビ電話
装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0084】図8において、回線接続時間の経過により
回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への全
切り替え時間の3/4にあたるT8になると、図9
(d)に示したように、グラフィック画像の面積が9
3.75%に対し、撮像画像の面積が6.25%である
画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表
示される。
【0085】図8において、テレビ電話装置101のシ
ステム制御部115が伝送制御部18から回線が切断さ
れた通知を受けた時(t=T9)には、図9(e)に示
したように、グラフィック画像の面積が100%の画像
がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示さ
れる。
【0086】図8において、回線接続時間の経過により
回線接続時間tが、オンフック状態(回線非接続状態)
を継続中であるTnになると、図9(f)に示したよう
に、非表示状態となり、画面上に何も表示されなくな
る。
【0087】ここで、合成処理において、表示部のモニ
タ画面にグラフィック画像を表示させた場合に、撮像画
像の位置を決めて合成する方法について説明する。
【0088】図10は、表示部のモニタ画面における合
成領域の位置を示す図である。図10中の寸法Mは、例
えば、図22に示した表示部12のモニタ画面12aの
横寸法であり、寸法Nはモニタ画面12aの縦寸法であ
る。モニタ画面12aの左上隅を座標(0,0)とし、
モニタ画面12aの右下隅を座標(M,N)とする。す
なわち、モニタ画面12aは、左上隅を座標(0,0)
を基準点とする。
【0089】次に、モニタ画面12a中に撮像画像を表
示する合成領域の横寸法をmとし、合成領域の縦寸法を
nとする。この合成領域の左上隅を座標(a,b)と
し、合成領域の右下隅を座標(a+m,b+n)とす
る。すなわち、合成領域は、左上隅を座標(a,b)を
基準点とする。
【0090】また、図10中のハッチング部分が、本実
施の形態1のテレビ電話装置のモニタ画面12a中にグ
ラフィック画像を表示させた部分であり、相手通話者の
顔を表示した部分がモニタ画面12a中に撮像画像を表
示させた部分である。
【0091】ここで、モニタ画面全体の領域を上記座標
位置を用いて(0、0)−(M、N)と表現するものと
すると、合成領域、すなわち、撮像画像の領域は(a、
b)−(m+a、n+b)と表現することができる。
【0092】これから、図10のグラフィック画像と撮
像画像が合成された合成画像は、モニタ画面の全体領域
(0、0)−(M、N)の全域に表示されたグラフィッ
ク画像中から、合成領域(a、b)−(m+a、n+b)
中のグラフィック画像を消去し、替わりにその合成領域
(a、b)−(m+a、n+b)に撮像画像を表示させた
ものといえる。
【0093】図11は、回線接続時あるいは回線切断時
における、本実施の形態1の画像データ処理部170a
の合成内容設定回路171の設定処理を示すフローチャ
ートである。
【0094】テレビ電話装置101の伝送制御部18か
らシステム制御部115が回線の接続或いは切断の通知
を受信すると、システム制御部115は、操作部111
の実画像送出キー111bや処理画像送出キー111c
により設定された内容に従って、合成画像を相手に送出
するか否かを判断する(ステップS1)。
【0095】合成画像を送出する場合(ステップS1:
Yes)には、システム制御部115は、操作部111
の設定内容に従って、合成内容設定回路171内の合成
位置領域設定回路181に対して指示を出力し、合成位
置領域設定回路181は、例えば、グラフィック画像中
に撮像画像の領域と位置を設定すると共に、回線接続時
間の経過によってその領域をどのように変化させるかを
設定する(ステップS2)。
【0096】一方、合成画像を送出しない場合(ステッ
プS1:No)には、システム制御部115は、操作部
111の設定内容に従って、グラフィック画像を送出す
るか否かを判断する(ステップS3)。グラフィック画
像を送出する場合(ステップS3:Yes)には、シス
テム制御部115は、画像データ処理部170a内の画
像データ選択回路173に対してグラフィック画像デー
タを選択するように指示を出力し、画像データ選択回路
173では、画像データ記憶部150から読み出された
グラフィック画像のデータを選択して出力する(ステッ
プS4)。
【0097】グラフィック画像を送出しない場合(ステ
ップS3:No)には、システム制御部115は、画像
データ処理部170a内の画像データ選択回路173に
対して撮像画像データを選択するように指示を出力し、
画像データ選択回路173では、撮像部13から受信し
た撮像画像のデータを選択して出力する(ステップS
5)。ステップS2、ステップS4あるいはステップS
5の設定が終了した場合は、本設定処理を終了させる。
【0098】なお、座標位置により合成領域の位置と面
積の設定を行なって画像を合成する方法は上記に限るも
のではなく、例えば、基準点をモニタ画面の中央に設定
して、角度と絶対値により合成領域の位置と面積を設定
しても良い。また、合成画像についても、グラフィック
画像中に撮像画像の合成領域を設定するものに限らず、
例えば、逆に撮像画像中にグラフィック画像の合成領域
を設定しても良い。さらに、本実施の形態1では、グラ
フィック画像中に撮像画像の合成領域を設けているが、
予め撮影しておいた使用者の画像と現在撮影している画
像とを合成するようにしても良い。また、グラフィック
画像に替えて任意の絵画や写真あるいはイラスト等を用
いるようにしても良い。
【0099】上記のように本実施の形態1では、通信回
線の接続時には、回線接続時間に応じて、表示部のモニ
タ画面の全領域中における合成領域の表示割合(表示面
積)を徐々に増加させる(漸増させる)ことにより、例
えば、電話装置がかかってきた際に受話器をとることに
より、相手に伝えたくないこちら側の状況が撮像画像と
して相手側に伝送されてしまうことがなくなる。具体的
には、相手に隠しておきたいこちら側の服装の乱れや髪
型の乱れあるいは整理されていない室内の様子を回線が
接続された直後には見せないでおき、時間が経過するに
従って徐々にこちら側の様子を表示する画像領域を拡大
させて見せるようにできる。すなわち、相手に隠してお
きたいこちらの状況が相手に筒抜けになってしまうこと
がないので、プライバシーを保護することができる。
【0100】一方、回線が接続された直後には、通信相
手のモニタ全画面に表示されるように撮像画像は送らな
いもののグラフィック画像等を送出しており、画像を全
く送らないわけではないので、通信相手に対して、回線
は正常に接続されており、また、正常に画像が送られて
きていることを認識させることができる。すなわち、通
信相手に回線トラブルやテレビ電話装置の故障の不安を
感じさせないようにすることができる。
【0101】なお、本実施の形態1では、通信回線の接
続時に、システム制御部115の設定により、こちら側
の身支度や室内の整理ができるまでは、モニタ全画面を
グラフィック画像のままにしておき、支度ができてから
操作部111の実画像送出キー111bを使用者が操作
した後に実画像(撮像画像)を送出するようにできる。
すなわち、画像送出側の使用者が積極的に相手に自画像
を見せたくなってから、自画像を送出させるようにでき
る。
【0102】また、グラフィック画像としては、上記し
たように、無機質な幾何学模様のグラフィック画像の他
に、使用者自身が以前撮像した自画像(ポートレート)
や任意の風景画あるいは写真やイラスト等を用いること
ができるので、画像表示を待たせている相手に与える不
快感を軽減させることができる。
【0103】また、実画像を送出しながら相手と通信し
ている最中に保留する場合には、操作部111の処理画
像送出キー111cを操作することにより、例えば、保
留中の人や資料を探す場合のバタバタした様子を相手に
見せることが無くなる。そして、資料や人が見つかって
通信を再開する際には、操作部111の処理画像送出キ
ー111bを操作することにより、再び、実画像を送出
しながら相手と通信することができる。
【0104】また、本実施の形態1では、通信(実画像
を送出しながらの相手との通信)を終了する際に、使用
者が回線を切断するために、操作部111の回線接続/
切離しキーを操作してからの時間に応じて、表示部のモ
ニタ画面の全領域中における合成領域(実画像)の表示
割合(表示面積)を徐々に減少させる(漸減させる)こ
とにより、回線切断時にモニタ画面の通信相手の顔が突
然見えなくなることから。通信相手側のテレビ電話装置
の使用者が受けるショックを軽減させることができる。
また、実画像の表示割合を徐々に減少させてから回線を
切断するため、通信相手に、電話機の故障や回線トラブ
ル等でなく正式な回線切断であることを認識させること
ができ、通信相手に不要な不安を与えることが無くな
る。さらに、その際の回線切断の操作を実施した側の使
用者がテレビ電話装置の前から退席する動作等は相手に
送信したくない画像であるので、その際の送出画像につ
いては表示面積を少なくしたり、不明瞭に表示させるこ
とにより、通信相手に見せないようにすることができ
る。
【0105】また、本実施の形態1では、上記したよう
に、表示部のモニタ画面の全領域中における合成領域の
表示割合を徐々に減少させることから、先に通信回線を
切断する側の使用者が感じる後味の悪さを軽減させるこ
とができる。
【0106】実施の形態2.図12は、本実施の形態2
のテレビ電話装置中の画像データ処理部の構成を示すブ
ロック図である。なお、本実施の形態2のテレビ電話装
置の画像データ処理部以外の構成は、実施の形態1と同
様である。従って、以下の実施の形態2の説明は、図1
2と共に、図1、図2、図4、図5及び図22を参照し
つつ行う。
【0107】図12の画像データ処理部170bは、図
3の画像データ処理部170aと合成内容設定回路17
1の内部が異なるのみで、他の構成は画像データ処理部
170aと同様である。具体的には、画像データ処理部
170bは、画像データ処理部170aの合成内容設定
回路171内の合成位置領域設定回路181を、合成割
合設定回路182に置き替えたものであると言える。
【0108】実施の形態1の合成位置領域設定回路18
1では、例えば、表示部12のモニタ画面12aにグラ
フィック画像を表示させ、そのグラフィック画像中に合
成領域を設定し、その合成領域中に撮像画像(実画像)
を表示させるようにしていたが、合成割合設定回路18
2では、グラフィック画像の信号と撮像画像の信号とを
モニタ画面の画素(ドット)単位毎に合成することによ
り、モニタ画面12aに表示される画像中のグラフィッ
ク画像と撮像画像との合成割合を設定する。
【0109】また、本実施の形態2では、合成割合設定
回路182による合成割合を時間の経過により変更す
る。例えば、各ドットの表示信号についてグラフィック
画像の表示信号が100%のモニタ画面から、回線接続
時間の経過に従って、次は、グラフィック画像が99%
に対して撮像画像が1%の割合の表示信号の合成画面と
し、その次に、グラフィック画像が98%に対して撮像
画像が2%の割合の表示信号の合成画面とする。上記の
手順を撮像画像の表示信号が100%のモニタ画面にな
るまで実施する。
【0110】例えば、撮像画像のドットが合成画像のド
ット中に占める割合を「R」(0≦R≦1)とすると、
グラフィック画像のドットの割合は「1−R」と表わす
ことができる。モニタ全画面中の任意の位置におけるド
ットの信号レベルをCとし、その位置のドットに対応す
る撮像画像のドット、及び、グラフィック画像のドット
の信号レベルを、A、及び、Bとすると、モニタ画面の
任意位置のドットの信号レベルCは、C=A×R+B×
(1−R)の式により表わされる。
【0111】本実施の形態2の合成割合設定回路182
により合成割合を変化させる場合のテレビ電話装置の動
作について、図13〜図16を用いて説明する。なお、
本実施の形態2のテレビ電話装置の全体的な動作フロー
チャートとしては、図11に示した実施の形態1のステ
ップS2の処理について、ドットの割合を設定する処理
に変更するのみであるので、記載を省略し、以下に実施
の形態1と異なる動作を実例を用いて説明する。
【0112】図13と図14は、実画像(撮像画像)と
グラフィック画像とを合成する場合の本実施の形態2の
回線接続時における動作の1例を示すものであり、図1
3は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とのドッ
ト毎の合成割合が時間毎に変化する様子を示す図であ
り、図14の(a)〜(f)は、時間毎に合成割合が変
化するモニタ画面(表示部)の実例を示す図である。図
13の横軸は回線接続時間(t)であり、縦軸は、撮像
画像のドットが合成画像のドット中に占める割合(%)
である。
【0113】図13において、発信側のテレビ電話装置
101の使用者が、操作部111の回線接続/切離しキ
ー11aを操作して通信相手との回線接続を試みた(オ
フフックした)時(t=Tf)には、図14(a)に示
したように、テレビ電話装置101の表示部のモニタ画
面は非表示状態となり、画面上に何も表示されなくな
る。
【0114】図13において、テレビ電話装置101の
システム制御部115が伝送制御部18から回線が接続
された通知を受けた時(t=T10)には、図14
(b)に示したように、グラフィック画像の面積が10
0%の画像、すなわち、撮像画像のドットが全く合成さ
れないで、グラフィック画像がそのままテレビ電話装置
101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0115】図13において、回線接続時間の経過によ
り回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への
全切り替え時間の1/4にあたるT11になると、図1
4(c)に示したように、グラフィック画像のドットが
75%に対し、撮像画像のドットが25%でドット毎に
合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニ
タ画面に表示される。
【0116】図13において、回線接続時間の経過によ
り回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への
全切り替え時間の1/2にあたるT12になると、図1
4(d)に示したように、グラフィック画像のドットが
50%に対し、撮像画像のドットが50%でドット毎に
合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニ
タ画面に表示される。
【0117】図13において、回線接続時間の経過によ
り回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への
全切り替え時間の3/4にあたるT13になると、図1
4(e)に示したように、グラフィック画像のドットが
25%に対し、撮像画像のドットが75%でドット毎に
合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニ
タ画面に表示される。
【0118】図13において、回線接続時間の経過によ
り回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への
全切り替え時間にあたるT14になると、図14(f)
に示したように、グラフィック画像のドットが0%に対
し、撮像画像のドットが100%でドット毎に合成され
た画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に
表示される。
【0119】次に、上記図13および図14に示した例
のテレビ電話装置101の使用者が回線を切断しようと
する(オンフックする)場合の動作について説明する。
図15と図16は、実画像(撮像画像)とグラフィック
画像とをドット毎に合成する場合の本実施の形態2の回
線切断時における動作の1例を示すものであり、図15
は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とのドット
毎の合成割合が時間毎に変化する様子を示す図であり、
図16の(a)〜(f)は、時間毎にドット毎の合成割
合が変化するモニタ画面(表示部)の実例を示す図であ
る。図15の横軸は回線接続時間(t)であり、縦軸
は、撮像画像のドットが合成画像のドット中に占める割
合(%)である。
【0120】図15において、発信側のテレビ電話装置
101の使用者が、操作部111の回線接続/切離しキ
ー11aを操作して通信相手との回線切断を試みた(オ
ンフックした)時(t=T15)には、図16(a)に
示したように、テレビ電話装置101の表示部のモニタ
画面は、グラフィック画像のドットが0%に対し、撮像
画像のドットが100%でドット毎に合成された画像が
テレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示され
る。
【0121】図15において、回線接続時間の経過によ
り回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への
全切り替え時間の1/4にあたるT16になると、図1
6(b)に示したように、グラフィック画像のドットが
25%に対し、撮像画像のドットが75%でドット毎に
合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニ
タ画面に表示される。
【0122】図15において、回線接続時間の経過によ
り回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への
全切り替え時間の1/2にあたるT17になると、図1
6(c)に示したように、グラフィック画像のドットが
50%に対し、撮像画像のドットが50%でドット毎に
合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニ
タ画面に表示される。
【0123】図15において、回線接続時間の経過によ
り回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への
全切り替え時間の3/4にあたるT18になると、図1
6(d)に示したように、グラフィック画像のドットが
75%に対し、撮像画像のドットが25%でドット毎に
合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニ
タ画面に表示される。
【0124】図15において、テレビ電話装置101の
システム制御部115が伝送制御部18から回線が切断
された通知を受けた時(t=T19)には、図16
(e)に示したように、撮像画像のドットが0%に対し
て、グラフィック画像のドットが100%でドット毎に
合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニ
タ画面に表示される。
【0125】図15において、回線接続時間の経過によ
り回線接続時間tが、オンフック状態(回線非接続状
態)を継続中であるTnになると、図16(f)に示し
たように、非表示状態となり、画面上に何も表示されな
くなる。
【0126】上記のように本実施の形態2では、通信回
線の接続時には、回線接続時間に応じて、表示部のモニ
タ画面全領域にわたって、グラフィック画像のドットに
対する撮像画像のドットの表示割合を徐々に増加させる
(漸増させる)ことにより、グラフィック画像と重なる
撮像画像が徐々に鮮明に映し出されるようにするため、
実施の形態1と同様に、例えば、電話装置がかかってき
た際に受話器をとることにより、相手に伝えたくないこ
ちら側の状況が撮像画像として相手側に伝送されてしま
うことがなくなる。従って、実施の形態1と同様に、相
手に隠しておきたいこちらの状況が相手に筒抜けになっ
てしまうことがないので、プライバシーを保護すること
ができ、通信相手に回線トラブルやテレビ電話装置の故
障の不安を感じさせないようにすることができる。
【0127】なお、本実施の形態2では、例えば、グラ
フィック画像として全黒画像を用いることにより、回線
接続時に撮像画像をフェードインさせたり、回線切断時
にフェードアウトさせることができ、グラフィック画像
100%のモニタ画面と電源が切れて非表示状態になっ
たモニタ画面との差を減少させ、通信相手が回線切断時
に感じるショックを低減させることができる。
【0128】また、実画像を送出しながら相手と通信し
ている最中に保留する場合には、操作部111の処理画
像送出キー111cを操作することにより、例えば、保
留中の人や資料を探す場合のバタバタした様子を不鮮明
にして相手にそのまま見せなくできる。そして、資料や
人が見つかって通信を再開する際には、操作部111の
処理画像送出キー111bを操作することにより、再
び、鮮明な実画像を送出しながら相手と通信することが
できる。
【0129】また、本実施の形態2では、通信(実画像
を送出しながらの相手との通信)を終了する際に、操作
部111の回線接続/切離しキーを操作してからの時間
に応じて、表示部のモニタ画面全領域にわたって、グラ
フィック画像のドットに対する実画像のドットの表示割
合を徐々に減少させる(漸減させる)ことにより、グラ
フィック画像と重なる撮像画像が徐々に薄く不鮮明にな
って消えていくようにしている。そのため、実施の形態
1と同様に、回線切断時にモニタ画面の通信相手の顔が
突然見えなくなることから通信相手側のテレビ電話装置
の使用者が受けるショックを軽減させることができ、実
画像のドットの表示割合を徐々に減少させてから回線を
切断するため、通信相手に、電話機の故障や回線トラブ
ル等でなく正式な回線切断であることを認識させること
ができ、通信相手に不要な不安を与えることが無くな
る。
【0130】また、本実施の形態2では、上記したよう
に、表示部のモニタ画面の全領域中における実画像のド
ットの表示割合を徐々に減少させることから、先に通信
回線を切断する側の使用者が感じる後味の悪さを軽減さ
せることができる。本実施の形態2の他の効果は、実施
の形態1に記載した効果と同様であるので記載を省略す
る。
【0131】なお、合成割合設定回路182によりグラ
フィック画像のドットと撮像画像のドットの合成割合の
設定を行う方法は、上記した直線的に合成割合を変化さ
せる方法に限られるものではなく、例えば、2次関数等
の曲線に従って合成割合を変化させたり、複数のグラフ
ィック画面と撮像画像のドットを合成するようにしても
良い。
【0132】実施の形態3.図17は、本実施の形態3
のテレビ電話装置中の画像データ処理部の構成を示すブ
ロック図である。なお、本実施の形態3のテレビ電話装
置の画像データ処理部以外の構成は、実施の形態1及び
実施の形態2と同様である。従って、以下の実施の形態
3の説明は、図17と共に、図1〜図5、図12及び図
22を参照しつつ行う。
【0133】図17の画像データ処理部170cは、図
3の画像データ処理部170aあるいは図12の画像デ
ータ処理部170bと合成内容設定回路171の内部が
異なるのみで、他の構成は画像データ処理部170aあ
るいは170bと同様である。具体的には、画像データ
処理部170cは、画像データ処理部170aの合成内
容設定回路171内の合成位置領域設定回路181と、
画像データ処理部170bの合成内容設定回路171内
の合成割合設定回路182との双方を、合成内容設定回
路171内に設置したものであると言える。
【0134】合成位置領域設定回路181による動作
は、上記実施の形態1に説明したとおりであり、合成割
合設定回路182による動作は、上記実施の形態2に説
明したとおりである。
【0135】本実施の形態3では、例えば、実施の形態
1で説明した撮像画像(実画像)の領域に表示される画
像に対して、さらに、実施の形態2で説明したドット毎
の合成割合の変化を組み合わせることができる。具体的
には、例えば、表示部12のモニタ画面12aにグラフ
ィック画像を表示させ、そのグラフィック画像中に合成
領域を設定し、その合成領域中に撮像画像(実画像)を
表示させ、その合成領域の撮像画像に対して、さらに、
合成割合設定回路182で設定された合成割合で、グラ
フィック画像の画素(ドット)単位毎に合成した合成画
像を作成する。
【0136】図18は、回線接続時あるいは回線切断時
における、本実施の形態3の画像データ処理部170c
の合成内容設定回路171の設定処理を示すフローチャ
ートである。
【0137】テレビ電話装置101の伝送制御部18か
らシステム制御部115が回線の接続或いは切断の通知
を受信すると、システム制御部115は、操作部111
の実画像送出キー111bや処理画像送出キー111c
により設定された内容に従って、合成画像を相手に送出
するか否かを判断する(ステップS11)。
【0138】合成画像を送出する場合(ステップS1
1:Yes)には、システム制御部115は、実施の形
態1に示したように、操作部111の設定内容に従っ
て、グラフィック画像の領域中に撮像画像の領域を設け
るか、或いは、逆に撮像画像の領域中にグラフィック画
像の領域を設けるかのように合成処理に位置・領域を使
用するか否かを判断する(ステップS12)。合成処理
に位置・領域を使用する場合(ステップS12:Ye
s)には、システム制御部115は、合成内容設定回路
171内の合成位置領域設定回路181に対して指示を
出力し、合成位置領域設定回路181は、例えば、グラ
フィック画像中に撮像画像の領域と位置を設定すると共
に、回線接続時間の経過によってその領域をどのように
変化させるかを設定する(ステップS13)。
【0139】合成処理に位置・領域を使用しない場合
(ステップS12:No)には、システム制御部115
は、実施の形態2に示したように、操作部111の設定
内容に従って、モニタ画面のドット毎にグラフィック画
像のドットと撮像画像のドットとの割合を決めて合成す
るドット割合を使用するか否かを判断する(ステップS
14)。合成処理にドット割合を使用する場合(ステッ
プS14:Yes)には、システム制御部115は、合
成内容設定回路171内の合成割合設定回路182に対
して指示を出力し、合成割合設定回路182は、例え
ば、モニタ画面のうち、合成画像領域に対して、グラフ
ィック画像のドットと撮像画像のドットの合成割合を設
定すると共に、回線接続時間の経過によってその割合を
どのように変化させるかを設定する(ステップS1
5)。
【0140】一方、合成画像を送出しない場合(ステッ
プS11:No)には、システム制御部115は、操作
部111の設定内容に従って、グラフィック画像を送出
するか否かを判断する(ステップS16)。グラフィッ
ク画像を送出する場合(ステップS16:Yes)に
は、システム制御部115は、画像データ処理部170
c内の画像データ選択回路173に対してグラフィック
画像データを選択するように指示を出力し、画像データ
選択回路173では、画像データ記憶部150から読み
出されたグラフィック画像のデータを選択して出力する
(ステップS17)。
【0141】グラフィック画像を送出しない場合(ステ
ップS16:No)には、システム制御部115は、画
像データ処理部170c内の画像データ選択回路173
に対して撮像画像データを選択するように指示を出力
し、画像データ選択回路173では、撮像部13から受
信した撮像画像のデータを選択して出力する(ステップ
S18)。
【0142】合成処理にドット割合を使用しない場合
(ステップS14:No)には、システム制御部115
は、本設定処理を終了させる。また、ステップS17あ
るいはステップS18の設定が終了した場合も本設定処
理を終了させる。
【0143】上記のように本実施の形態3では、通信回
線の接続時、通信中に保留する場合において、実施の形
態1および実施の形態2に記載した双方の処理を組み合
わせて実施できることから、上記の実施の形態1および
2よりもさらに効果的に、プライバシーを保護すること
ができ、通信相手に回線トラブルやテレビ電話装置の故
障の不安を感じさせないようにすることができる。
【0144】また、本実施の形態3では、通信終了時に
も、上記の実施の形態1および2よりも効果的に、通信
相手側のテレビ電話装置の使用者が受けるショックを軽
減させることができ、通信相手に不要な不安を与えるこ
とが無くなり、先に通信回線を切断する側の使用者が感
じる後味の悪さを軽減させることができる。本実施の形
態3の他の効果は、実施の形態1および2に記載した効
果と同様であるので記載を省略する。
【0145】実施の形態4.図19は、本実施の形態4
のテレビ電話装置102中の送信画像の符号化に関する
ブロックの構成を示すブロック図である。なお、本実施
の形態4のテレビ電話装置の図19に示したブロック以
外の構成は、上記した実施の形態1〜3と同様である。
従って、以下の実施の形態4の説明は、図19と共に、
図2、図4及び図22を参照しつつ行う。
【0146】図19の送信画像の符号化に関するブロッ
クが、図1に示した実施の形態1における送信画像の符
号化に関するブロックと異なる主な点は、図1の画像デ
ータ記憶部150および画像データ処理部170が図1
9では削除されており、システム制御部200と画像デ
ータ符号化部220との間に、量子化係数制御部210
が設けられている点である。また、撮像部13および操
作部111については、実施の形態1と同様であるので
重複する説明を省略する。
【0147】本実施の形態4のシステム制御部200
は、上記した実施の形態1〜3と異なり、画像データ符
号化部220における量子化係数を変更させるための信
号を、量子化係数制御部210に対して出力する。ま
た、量子化係数制御部210は、画像データ符号化部2
20における符号化の一部である量子化を制御するため
に量子化係数の制御信号を出力する。
【0148】図20は、本実施の形態4のテレビ電話装
置102中の画像データ符号化部220の内部構成を示
すブロック図である。図20の画像データ符号化部22
0が、図5に示した実施の形態1の画像データ符号化部
190と異なる点は、画像データ符号化部220のDC
T回路53には撮像部13から直接に撮像画像データが
入力する点と、図20の量子化回路230には、量子化
係数制御部210から量子化を制御する信号が入力する
点である。なお、本実施の形態4のテレビ電話装置10
2における、図19及び図20に示したブロック以外の
構成は上記した実施の形態1と同様であるので、重複す
る説明を省略する。
【0149】ここで、量子化係数制御部210を設けて
量子化回路230における量子化係数を制御する理由に
ついて説明する。
【0150】量子化回路230における量子化係数を変
更すると、相手に送信する画像に対してモザイク処理を
施すことができる。具体的には、例えば、量子化回路2
30において、入力画像のDCT変換出力を量子化する
ための量子化係数を大きく設定すると、出力画像にはモ
ザイク処理が施される。
【0151】量子化係数と出力画像に対するモザイク処
理のブロック(桝目あるいは目)の大きさの程度(モザ
イク効果)は、例えば、量子化係数が大きいほど、復号
画像の目の大きさが大きくなって粗くなるためモザイク
効果が大きく、量子化係数が小さいほど、復号画像が現
画像に近くモザイク効果が小さい。すなわち、量子化係
数と出力画像に対するモザイク効果は比例するので、例
えば、量子化係数の設定を回線接続時には大きくしてお
き、回線接続後の時間経過に従って、徐々に小さくなる
ように制御することにより、実施の形態2に示した画像
の明瞭さを低減させる画像処理と同様な効果を有するモ
ザイク処理を、回線接続時のテレビ電話装置から送出す
る画像に与えることができる。
【0152】また、回線切断時の送出画像に対しては、
量子化係数を徐々に大きくしていくことにより、実施の
形態2に示した画像処理と同様な効果を有するモザイク
処理を画面に与えることができる。
【0153】以下、本実施の形態4の動作について、図
19、図20および図22を参照して説明する。
【0154】図21は、回線接続時あるいは回線切断時
における、本実施の形態4の量子化係数制御部210の
設定処理を示すフローチャートである。テレビ電話装置
101の伝送制御部18からシステム制御部115が回
線の接続或いは切断の通知を受信すると、システム制御
部115は、操作部111の実画像送出キー111bや
処理画像送出キー111cにより設定された内容に従っ
て、モザイク画像を相手に送出するか否かを判断する
(ステップS21)。
【0155】モザイク画像を送出する場合(ステップS
21:Yes)には、システム制御部115は、操作部
111の設定内容に従って、量子化係数制御部210に
対して指示を出力し、量子化係数制御部210は、例え
ば、撮像画像をモザイク処理する場合の程度を変更させ
る量子化係数を設定すると共に、回線接続時間の経過に
よってその量子化係数をどのように変化させるかを設定
する(ステップS22)。一方、モザイク画像を送出し
ない場合(ステップS21:No)には、本設定処理を
終了させる。
【0156】上記のように本実施の形態4は、通信回線
の接続時には、回線接続時間に応じて、量子化回路23
0の量子化係数を徐々に減少させる(漸減させる)こと
により、モザイク処理の目の大きさが徐々に細かくなっ
て鮮明に映し出されるなるため、実施の形態2の効果と
同様な効果を有し、例えば、電話装置がかかってきた際
に受話器をとることにより、相手に伝えたくないこちら
側の状況が撮像画像として相手側に伝送されてしまうこ
とがなくなり、相手に隠しておきたいこちらの状況が相
手に筒抜けになってしまうことがないので、プライバシ
ーを保護することができ、通信相手に回線トラブルやテ
レビ電話装置の故障の不安を感じさせないようにするこ
とができる。
【0157】また、本実施の形態4は、実画像を送出し
ながら相手と通信している最中に保留する場合には、操
作部111の処理画像送出キー111cを操作すること
により、実施の形態2と同様に、例えば、保留中の人や
資料を探す場合のバタバタした様子を不鮮明にして相手
にそのまま見せなくできる。そして、資料や人が見つか
って通信を再開する際には、操作部111の処理画像送
出キー111bを操作することにより、再び、鮮明な実
画像を送出しながら相手と通信することができる。すな
わち、画像送出側の使用者が積極的に相手に自画像を見
せたくなってから、明瞭な自画像を送出させるようにで
きる。
【0158】また、本実施の形態4は、通信(実画像を
送出しながらの相手との通信)を終了する際に、操作部
111の回線接続/切離しキーを操作してからの時間に
応じて、表示部のモニタ画面の撮像画像のモザイク処理
の目の大きさを徐々に増大させる(漸増させる)ことに
より、実画像が徐々に不鮮明になっていくように処理す
るため、回線切断時にモニタ画面の通信相手の顔が突然
見えなくなることから通信相手側のテレビ電話装置の使
用者が受けるショックを軽減させることができ、通信相
手に、電話機の故障や回線トラブル等でなく正式な回線
切断であることを認識させることができ、通信相手に不
要な不安を与えることが無くなる。さらに、その際の回
線切断の操作を実施した側の使用者がテレビ電話装置の
前から退席する動作等は相手に送信したくない画像であ
るので、その際の送出画像については表示面積を少なく
したり、不明瞭に表示させることにより、通信相手に見
せないようにすることができる。
【0159】また、本実施の形態4では、上記したよう
に、表示部のモニタ画面の実画像のモザイク処理の目の
大きさを徐々に増大させることから、先に通信回線を切
断する側の使用者が感じる後味の悪さを軽減させること
ができる。
【0160】なお、撮像画像に対して量子化係数を設定
することによりモザイク処理の目の大きさの設定を行う
方法は、直線的に処理の程度を変化させる方法に限られ
るものではなく、例えば、2次関数等の曲線に従って処
理割合を変化させるようにしても良い。
【0161】また、実施の形態4のテレビ電話装置は、
上記のように量子化係数制御部210を追加するのみで
あるので、小規模な回路を追加するだけで、テレビ電話
装置にプライバシー保護機能を追加することができる。
また、利用者の好みにより、量子化係数を変化させ、容
易にモザイク効果の目の大きさを変化させることができ
る。
【0162】また、本実施の形態4は、上記した実施の
形態1〜3と組み合わせるように構成しても良い。その
場合には、回線接続/切断時や保留時に、より使用者の
嗜好に合わせた画面を使用者が選択できるようになる。
【0163】なお、上記の各実施の形態1〜実施の形態
3において、操作部111に設けられるキーは実画像送
出キー111bおよび処理画像送出キー111cに限ら
ず、例えば、いたずら電話装置撃退キーを設け、そのキ
ーが押されたときには、画像データ記憶部150に格納
された抗議のメッセージ画像を相手側に送るように構成
してもよい。
【0164】また、上記の各実施の形態1〜実施の形態
4において、通信回線網40は有線回線に限るものでは
なく、無線回線も含むことは言うまでもないことであ
る。
【0165】さらに、実施の形態3の合成内容設定回路
171における設定処理に関して、実施の形態3では、
まず位置領域を設定してから合成処理に関する画素毎の
合成を実施したが、この設定処理は、逆に、まず画像全
領域に関して画素毎の合成を実施してから位置領域を設
定して、合成画像と撮像画像、或いは、合成画像とグラ
フィック画像を位置領域合成するようにしても良い。
【0166】
【発明の効果】請求項1および2の発明によれば、処理
内容選択キーと、画像データ記憶部と、画像データ処理
部とを備え、相手にこちら側の状況を伝えたくない場合
に、撮像部から入力する画像に替えて予め準備した画像
をキー操作により相手に送信するので、通信相手に対し
て回線異常等の不安を感じさせずに、画像送信側のプラ
イバシーを保護できる。また、画像送信側の準備が整っ
た場合には、予め準備した画像から撮像部から入力する
画像にキー操作により切り替えることができる。
【0167】請求項3乃至6の発明によれば、全画面領
域中に所定領域を設けて、撮像部から入力する画像をそ
の所定領域に限定した合成画像データを通信相手に送信
できるので、請求項1および2の効果に加えて、部分的
ながらも、通信相手に対してこちら側の状況を送信する
ことにより、モニタ画面に顔が映らないために相手が感
じる不快感を緩和させることができる。
【0168】請求項7の発明によれば、予め準備した画
像の各画素ドットと、撮像部から入力する画像の画素ド
ットとを、ドット毎に合成することにより、撮像部から
入力する画像にモザイク処理を施して意図的に不鮮明に
した合成画像データを通信相手に送信できるので、請求
項1および2の効果に加えて、不鮮明ながらも、通信相
手に対してこちら側の状況を送信することにより、モニ
タ画面に顔が映らないために相手が感じる不快感を緩和
させることができる。
【0169】請求項8の発明によれば、通信相手に送出
する合成画像データの合成比率を、使用者からの指示あ
るいは回線からの通知後の時間経過に従い、漸増あるい
は漸減させ、撮像部から入力する画像を徐々に領域が多
くなるかあるいは徐々に鮮明になるように相手に送信で
きるので、モニタ画面に突然に相手の顔の画面が映し出
されたり、突然に顔が消えてしまう等により、通信相手
にショックや不快感を与えることを少なくでき、かつ、
画像送出側の使用者についても遠慮や後味の悪さを感じ
る程度を軽減することができる。
【0170】請求項9の発明によれば、合成処理された
画像データの合成比率を漸増あるいは漸減させる際に合
成比率が100%もしくは0%になった場合に合成処理
を終了させて、撮像部から入力する画像あるいは予め準
備した画像を送信するか、回線を切断するので、通信相
手にストレスを感じさせずに通常のテレビ電話通信状態
に移行させたり、通信を終了させることができる。
【0171】請求項10の発明によれば、テレビ電話装
置の使用者の自画像を予め準備する画像データとするの
で、通信相手に大きな違和感を感じさせずに通常のテレ
ビ電話の通信状態に移行させたり、通信を終了させるこ
とができる。
【0172】請求項11の発明によれば、テレビ電話装
置の使用者の自画像に対して画像合成処理を実施した画
像を予め準備する画像データとして、画像送出側の使用
者の嗜好に合わせてアレンジした自画像を相手に送出で
きるので、請求項10の効果に加えて、画像送出側の使
用者にとってより好ましい自画像を相手に送出すること
ができる。
【0173】請求項12の発明によれば、操作部から入
力される回線接続指示、回線切離し指示、回線保留指示
あるいは回線保留解除指示中の何れか1つの指示に基づ
いて合成処理を開始させるので、画像送出側の使用者
は、任意のタイミングで合成処理を開始させることがで
き、使い勝手を良くすることができる。
【0174】請求項13の発明によれば、操作部からの
回線接続指示による回線接続が検出された時に合成処理
を開始させるので、合成処理の開始タイミングが正確に
なり、通信相手に対して、上記請求項よりもさらにショ
ック、不快感、ストレスおよび違和感等を感じさせずテ
レビ電話の通信状態に移行させることができる。
【0175】請求項14および15の発明によれば、処
理内容選択キーと、画像データ記憶部と、画像データ処
理部とを備え、相手にこちら側の状況を伝えたくない場
合に、撮像部から入力する画像の量子化係数を制御した
画像(モザイク処理した画像)をキー操作により相手に
送信するので、通信相手に対して回線異常等の不安を感
じさせずに、画像送信側のプライバシーを保護できる。
また、画像送信側の準備が整った場合には、モザイク処
理していない画像にキー操作により切り替えることがで
きる。
【0176】請求項16の発明によれば、通信相手に送
出する画像データを量子化する際の量子化係数を、使用
者からの指示あるいは回線からの通知後の時間経過に従
い、漸増あるいは漸減させ、撮像部から入力する画像を
徐々に明瞭にするかあるいは徐々に不明瞭にするように
相手に送信できるので、モニタ画面に突然に相手の顔の
画面が映し出されたり、突然に顔が消えてしまう等によ
り、通信相手にショックや不快感を与えることを少なく
でき、かつ、画像送出側の使用者についても遠慮や後味
の悪さを感じる程度を軽減することができる。
【0177】請求項17の発明によれば、操作部から入
力される回線接続指示、回線切離し指示、回線保留指示
あるいは回線保留解除指示中の何れか1つの指示に基づ
いて量子化係数の制御を開始させるので、画像送出側の
使用者は、任意のタイミングで合成処理を開始させるこ
とができ、使い勝手を良くすることができる。
【0178】請求項18の発明によれば、操作部からの
回線接続指示による回線接続が検出された時に量子化係
数の制御を開始させるので、合成処理の開始タイミング
が正確になり、通信相手に対して、上記請求項よりもさ
らにショック、不快感、ストレスおよび違和感等を感じ
させずテレビ電話の通信状態に移行させることができ
る。
【0179】請求項19の発明によれば、合成処理を実
施した画像データに対してさらに量子化係数の制御を実
施して送出するので、画像送信側のプライバシーをより
確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のテレビ電話装置中の
送信画像を符号化する処理に関するブロックを抽出して
示した図である。
【図2】 図1のシステム制御部の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 図1の画像データ処理部の内部構成例を示す
ブロック図である。
【図4】 図3中に示した画像データ合成回路の内部構
成を示すブロック図である。
【図5】 図1に示した画像データ符号化部の内部構成
を示すブロック図である。
【図6】 実画像(撮像画像)とグラフィック画像とを
合成する場合の回線接続時における、実画像(撮像画
像)とグラフィック画像との合成割合が時間毎に変化す
る様子を示す図である。
【図7】 (a)〜(f)は実画像(撮像画像)とグラ
フィック画像とを合成する場合の回線接続時における、
時間毎に合成割合が変化するモニタ画面(表示部)の実
例を示す図である。
【図8】 実画像(撮像画像)とグラフィック画像とを
合成する場合の回線切断時における、実画像(撮像画
像)とグラフィック画像との合成割合が時間毎に変化す
る様子を示す図である。
【図9】 (a)〜(f)は、実画像(撮像画像)とグ
ラフィック画像とを合成する場合の回線切断時におけ
る、時間毎に合成割合が変化するモニタ画面(表示部)
の実例を示す図である。
【図10】 表示部のモニタ画面における合成領域の位
置を示す図である。
【図11】 回線接続時あるいは回線切断時における、
本実施の形態1の画像データ処理部の合成内容設定回路
の設定処理を示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態2のテレビ電話装置中の画像デ
ータ処理部の構成を示すブロック図である。
【図13】 実画像(撮像画像)とグラフィック画像と
を合成する場合の回線接続時における、実画像(撮像画
像)とグラフィック画像とのドット毎の合成割合が時間
毎に変化する様子を示す図である。
【図14】 (a)〜(f)は、実画像(撮像画像)と
グラフィック画像とを合成する場合の回線接続時におけ
る、時間毎に合成割合が変化するモニタ画面(表示部)
の実例を示す図である。
【図15】 実画像(撮像画像)とグラフィック画像と
をドット毎に合成する場合の回線切断時における、実画
像(撮像画像)とグラフィック画像とのドット毎の合成
割合が時間毎に変化する様子を示す図である。
【図16】 (a)〜(f)は、実画像(撮像画像)と
グラフィック画像とをドット毎に合成する場合の回線切
断時における、時間毎にドット毎の合成割合が変化する
モニタ画面(表示部)の実例を示す図である。
【図17】 実施の形態3のテレビ電話装置中の画像デ
ータ処理部の構成を示すブロック図である。
【図18】 回線接続時あるいは回線切断時における、
実施の形態3の画像データ処理部の合成内容設定回路の
設定処理を示すフローチャートである。
【図19】 本実施の形態4のテレビ電話装置中の送信
画像の符号化に関するブロックの構成を示すブロック図
である。
【図20】 実施の形態4のテレビ電話装置中の画像デ
ータ符号化部の内部構成を示すブロック図である。
【図21】 回線接続時あるいは回線切断時における、
実施の形態4の量子化係数制御部の設定処理を示すフロ
ーチャートである。
【図22】 従来のテレビ電話装置を用いるテレビ電話
システム全体を示したブロック図である。
【図23】 図22のテレビ電話装置中の送信画像を符
号化する処理に関するブロックを抽出して示した図であ
る。
【図24】 図23中の画像データ符号化部の内部構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
11a 回線接続/切離しキー、 13 撮像部、 1
8 伝送制御部、 101 テレビ電話装置、 111
操作部、 111b 実画像送出キー、 111c
処理画像送出キー、 115 システム制御部、 15
0 画像データ記憶部、 170 画像データ処理部、
190 画像データ符号化部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔵下 拓二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 美濃部 正 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 杉山 和宏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C023 AA09 AA11 AA18 BA11 BA16 CA02 CA08 DA04 DA08 EA03 5C059 KK00 MA00 MA23 SS07 TA46 TC21 TC47 5C064 AA01 AC02 AC08 AD02 AD08 AD14 5J064 AA01 BA09 BC16 BC26 BD03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を通して使用者の音声データ及
    び画像データを送信すると共に通信相手の音声データ及
    び画像データを受信して再生するテレビ電話システムの
    一方の端末として使用され、 自画像を撮像して画像データを出力する撮像部と、受信
    した画像データから通信相手の画像を表示させる表示部
    と、前記撮像部から入力する画像データを符号化して出
    力すると共に通信相手からの受信信号を復号した画像デ
    ータを前記表示部に出力する画像データ符号化/復号部
    と、前記画像データの符号化/復号処理を制御すると共
    にテレビ電話装置全体の動作を制御するシステム制御部
    と、使用者が入力した指示内容を前記システム制御部に
    出力する操作部とを有するテレビ電話装置であって、 前記撮像部と前記画像データ符号化/復号部との間に接
    続されて、前記撮像部から出力する画像データと予め準
    備される画像データとの合成処理を実施する画像データ
    処理部と、 前記予め準備される画像データを格納する画像データ記
    憶部と、 前記画像データ処理部において実施される処理内容を選
    択するために前記操作部内に設けられる処理内容選択キ
    ーとを備え、 前記システム制御部は、前記処理内容選択キーにより選
    択された内容に従い前記画像データ記憶部から予め準備
    される画像データを読み出し、該画像データと前記撮像
    部から入力する画像データとについての前記選択された
    内容の合成処理を前記画像データ処理部に実施させ、前
    記合成処理された画像データを画像データ符号化/復号
    部に出力させることを特徴とするテレビ電話装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データ処理部は、前記合成処理
    された画像データとして、前記画像データ記憶部に格納
    された画像データか、前記撮像部から入力する画像デー
    タの何れか一方を出力することを特徴とする請求項1に
    記載のテレビ電話装置。
  3. 【請求項3】 前記画像データ処理部は、前記合成処理
    された画像データとして、前記画像データ記憶部に格納
    された画像データの全画面領域中に所定領域を設定し、
    該所定領域中に前記撮像部から入力する画像データを表
    示させた画像データを出力することを特徴とする請求項
    1に記載のテレビ電話装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データ処理部は、前記合成処理
    された画像データとして、前記撮像部から入力する画像
    データの全画面領域中に所定領域を設定し、該所定領域
    中に前記画像データ記憶部に格納された画像データを表
    示させた画像データを出力することを特徴とする請求項
    1に記載のテレビ電話装置。
  5. 【請求項5】 前記画像データ処理部は、前記合成処理
    された画像データとして、前記画像データ記憶部に格納
    された画像データの全画面領域中から所定領域を選択し
    て設定し、該所定領域以外の前記全画面領域については
    前記撮像部から入力する画像データを表示させた画像デ
    ータを出力することを特徴とする請求項1に記載のテレ
    ビ電話装置。
  6. 【請求項6】 前記画像データ処理部は、前記合成処理
    された画像データとして、前記撮像部から入力する画像
    データの全画面領域中から所定領域を選択して設定し、
    該所定領域以外の前記全画面領域については前記画像デ
    ータ記憶部に格納された画像データを表示させた画像デ
    ータを出力することを特徴とする請求項1に記載のテレ
    ビ電話装置。
  7. 【請求項7】 前記画像データ処理部は、前記合成処理
    された画像データとして、前記画像データ記憶部に格納
    された画像データの画面中の各画素ドットと、前記撮像
    部から入力する画像データの画面中の各画素ドットと
    を、ドット毎に合成した画像データを出力することを特
    徴とする請求項1に記載のテレビ電話装置。
  8. 【請求項8】 前記画像データ処理部は、前記合成処理
    された画像データとして、前記撮像部から入力する画像
    データと、前記画像データ記憶部に格納された画像デー
    タとの一方が全画面中に占める割合を示す合成比率が、
    使用者からの指示あるいは回線からの通知後の時間経過
    に従って漸増あるいは漸減された画像データを出力する
    ことを特徴とする請求項3〜7の何れか1項に記載のテ
    レビ電話装置。
  9. 【請求項9】 前記画像データ処理部は、前記合成処理
    された画像データの合成比率が100%もしくは0%に
    なった場合に合成処理を終了させることを特徴とする請
    求項8に記載のテレビ電話装置。
  10. 【請求項10】 画像データ記憶部は、前記予め準備さ
    れた画像データとして、前記撮像部により予め撮像され
    た使用者の自画像の画像データを格納することを特徴と
    する請求項1〜9の何れか1項に記載のテレビ電話装
    置。
  11. 【請求項11】 画像データ記憶部は、前記予め準備さ
    れた画像データとして、前記撮像部により予め撮像され
    た使用者の自画像の画像データに対して前記画像データ
    処理部により合成処理を実施した画像データを格納する
    ことを特徴とする請求項3〜7の何れか1項に記載のテ
    レビ電話装置。
  12. 【請求項12】 前記システム制御部は、操作部から入
    力される回線接続指示、回線切離し指示、回線保留指示
    あるいは回線保留解除指示中の何れか1つの指示に基づ
    いて、前記画像データ処理部に前記合成処理を開始させ
    ることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載
    のテレビ電話装置。
  13. 【請求項13】 前記システム制御部は、操作部から入
    力する使用者の回線接続指示による通信相手先との回線
    接続が検出された時に、前記画像データ処理部に前記合
    成処理を開始させることを特徴とする請求項1〜11の
    何れか1項に記載のテレビ電話装置。
  14. 【請求項14】 通信回線を通して使用者の音声データ
    及び画像データを送信すると共に通信相手の音声データ
    及び画像データを受信して再生するテレビ電話システム
    の一方の端末として使用され、 自画像を撮像して画像データを出力する撮像部と、受信
    した画像データから通信相手の画像を表示する表示部
    と、前記撮像部から入力する画像データを符号化して出
    力すると共に通信相手からの受信信号を復号した画像デ
    ータを前記表示部に出力する画像データ符号化/復号部
    と、前記画像データの符号化/復号処理を制御すると共
    にテレビ電話装置全体の動作を制御するシステム制御部
    と、使用者が入力した指示内容を前記システム制御部に
    出力する操作部とを有するテレビ電話装置であって、 前記システム制御部と前記画像データ符号化/復号部と
    の間に接続されて、前記像データ符号化/復号部におい
    て画像データを量子化する際の量子化係数を制御する量
    子化係数制御部と、 前記画像データ符号化/復号部において実施される処理
    内容を選択するために前記操作部内に設けられる処理内
    容選択キーとを備え、 前記システム制御部は、前記処理内容選択キーにより選
    択された内容に従い前記量子化係数制御部から画像デー
    タ符号化/復号部に対して量子化係数を設定する信号を
    出力させ、前記画像データ符号化/復号部における前記
    画像データの量子化を制御することを特徴とするテレビ
    電話装置。
  15. 【請求項15】 前記量子化係数制御部は、前記画像デ
    ータ符号化/復号部から出力される画像データに対して
    モザイク処理が施されるように、前記符号化/復号部の
    量子化係数を制御することを特徴とする請求項14に記
    載のテレビ電話装置。
  16. 【請求項16】 前記量子化係数制御部は、前記画像デ
    ータ符号化/復号部から出力される画像データに対する
    モザイク処理が、時間経過に従ってモザイクの目の大き
    さが漸増あるいは漸減されるように、量子化係数を大か
    ら小あるいは小から大に制御することを特徴とする請求
    項15に記載のテレビ電話装置。
  17. 【請求項17】 前記システム制御部は、操作部から入
    力される回線接続指示、回線切離し指示、回線保留指示
    あるいは回線保留解除指示中の何れか1つの指示に基づ
    いて、前記画像データ符号化/復号部に前記量子化係数
    の制御を開始させることを特徴とする請求項14〜16
    の何れか1項に記載のテレビ電話装置。
  18. 【請求項18】 前記システム制御部は、操作部から入
    力される使用者の回線接続指示による通信相手先との回
    線接続が検出された時に、前記画像データ符号化/復号
    部に前記量子化係数の制御を開始させることを特徴とす
    る請求項14〜16の何れか1項に記載のテレビ電話装
    置。
  19. 【請求項19】 前記画像データ符号化/復号部は、請
    求項1〜13に記載した合成処理が施された画像データ
    に対して、更に前記量子化係数の制御を実施することを
    特徴とする請求項14〜18の何れか1項に記載のテレ
    ビ電話装置。
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