JP3642716B2 - テレビ電話装置及び通話方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を通して音声データに加えて画像データの送受信を行なうテレビ電話システムの一方の端末装置となるテレビ電話装置に関し、特に、プライバシー保護を目的としてテレビ電話装置にて撮像した使用者の自画像等に対して画像処理を施してから送信する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信回線網の発達とデータ圧縮技術の進歩により、音声だけでなく画像までも同一の回線を通じて通信(送受信)することのできるテレビ電話システムが徐々に普及しつつある。従来の音声のみを送受信する電話システムとは異なり、テレビ電話システムでは、通信相手の顔をテレビ電話装置のモニター画面上で確認しながら会話することができるようになった。
【0003】
以下、図を用いてテレビ電話システムおよび従来のテレビ電話装置について説明する。
【0004】
図22は、従来のテレビ電話装置を用いるテレビ電話システム全体を示したブロック図である。
【0005】
図22のテレビ電話システムでは、電話網等の通信回線網40を挟んで両側にテレビ電話装置1及びテレビ電話装置21が配置されている。すなわち、テレビ電話装置1とテレビ電話装置21との間で通信回線網40を介して音声及び画像の送受信が実施される。テレビ電話装置1の使用者が通話者2(A氏)であり、テレビ電話装置21の使用者が通話者22(B氏)である。テレビ電話装置1のモニタ画面12aには、通話者22(B氏)及びB氏の背景23が映し出され、テレビ電話装置21のモニタ画面12bには、通話者2(A氏)及びA氏の背景3が映し出されている。
【0006】
テレビ電話装置1及びテレビ電話装置21の内部には、通話者2、22の指示内容をテレビ電話装置1及びテレビ電話装置21に入力するための操作部11と、相手通話者2、22の顔(画像)及びその背景3、23等を表示する表示部12と、通話者2、22の顔(自画像)及び背景3、23等を撮像する撮像部13と、通話者2、22が音声を入出力するための送受話器14と、操作部11からの入力内容に従って、音声データの符号化/復号処理、画像データの符号化/復号処理、及び、テレビ電話装置1或いは21全体の制御を実施するシステム制御部15と、送受話器14から入力する信号を符号化すると共に送受話器14に送出する信号を復号する音声データ符号化/復号部16と、撮像部13から入力する信号を符号化すると共に表示部12に送出する信号を復号する画像データ符号化/復号部17と、音声データ符号化/復号部16及び画像データ符号化/復号部17から出力した信号を通信回線網40で伝送するための信号に変換すると共に、通信回線網40を伝送されてきた信号から画像データと音声データを抽出して各々のデータを音声データ符号化/復号部16及び画像データ符号化/復号部17に出力する伝送制御部18と、伝送制御部18の出力信号を通信回線網40に出力するために信号レベル及び信号系式等の調整を行うと共に、通信回線網40から受信した信号をテレビ電話装置1、21内部にて処理できるように信号レベル及び信号系式等の調整を行う回線インターフェース部19とを備えている。
【0007】
次に、図22中の送信画像の符号化に関して、さらに詳しく説明する。
図23は、図22のテレビ電話装置1中の送信画像を符号化する処理に関するブロックを抽出して示した図である。
【0008】
操作部11には、通話者2がテレビ電話装置1を回線に接続する処理及びテレビ電話装置1を回線から切離す処理を指示するための回線接続/切離しキー(オフフック/オンフックキー)11aが設けられている。
【0009】
画像データ符号化部90は、図22の画像データ符号化/復号部17中の画像データの送信に用いられる符号化部を示すブロックである。
その他のブロックについては、図22に示したものと重複するため説明を省略する。
【0010】
さらに、図23中の画像データ符号化部90に関して、さらに詳しく説明する。
図24は、図23中の画像データ符号化部90の内部構成を示すブロック図である。
【0011】
また、図24の画像データ符号化部90の内部構成は、例えば、ISO−IEC/JTC1/SC29/WG11 MPEG 92/NO245 Test Model 2に示された映像信号符号化方式を示している。
【0012】
図24の画像データ符号化部90は、減算器52と、DCT(離散コサイン変換)回路53と、量子化回路54と、可変長符号化回路55と、送信バッファ56と、逆量子化回路61と、IDCT(逆離散コサイン変換)回路62と、加算器63と、メモリ回路64と、切り替え回路65と、動き補償予測回路66とから構成される。
【0013】
撮像部13から画像データ符号化部90に入力した信号71(デジタル映像信号)は、システム制御部15からの指示により、DCT減算器52の第1の入力部(1)と、動き補償予測回路66の第1の入力部(1)と、量子化回路54の第2の入力部(2)に入力される。減算器52の出力72は、DCT回路53に入力され、DCT回路53の出力73は量子化回路54の第1の入力部(1)に入力される。量子化回路54の出力74は、可変長符号化回路55に入力されると共に、逆量子化回路61に入力される。可変長符号化回路55の出力75は、送信バッファ56に入力される。送信バッファ56の第1の出力部<1>からの出力は、伝送制御部18へ出力され、送信バッファ56の第2の出力部<2>からの出力77は量子化回路54の第3の入力(3)に入力される。
【0014】
逆量子化回路61の出力81は、IDCT回路62に入力され、IDCT回路62の出力82は、加算器63の第1の入力部(1)に入力される。加算器63の出力83は、メモリ回路64の第1の入力部(1)に入力され、メモリ回路64の出力84は、動き補償予測回路66の第2の入力部(2)および切り替え回路65の第1の入力部(1)に入力される。メモリ回路64の第2の入力部(2)には、動き補償予測回路66の第1の出力部<1>からの出力が入力される。
【0015】
一方、切り替え回路65の第2の入力部(2)には、ゼロ信号が与えられ、切り替え回路65の第3の入力(3)には、動き補償予測回路66の第2の出力部<2>からの出力87が入力される。切り替え回路65の出力85は、減算器52の第2の入力部(2)および加算器63の第2の入力部(2)に入力される。
【0016】
図22〜図24に示したテレビ電話システムおよびテレビ電話装置は、以下のように動作する。
【0017】
例えば、テレビ電話装置1を用いて通話者2(A氏)がテレビ電話装置21のところにいる通話者22(B氏)を呼び出す場合について説明する。
【0018】
まず、図23に示した操作部11中の回線接続/切離しキー11aが通話者2により操作されると、システム制御部15は、伝送制御部18および回線インターフェース部19等によりテレビ電話装置1と通信回線網40とを接続する。
【0019】
次に、通話者2が不図示のダイヤルキー等により通話者22のダイヤル番号を指定することにより、テレビ電話装置1とテレビ電話装置21との間の通信回線が接続される。
【0020】
すると、テレビ電話装置1の表示部12中のモニタ画面12aに相手の通話者22の画像が通話者の背景23と共に表示されると共に、テレビ電話装置21の表示部12中のモニタ画面12bに通話者2の画像が通話者の背景3と共に表示される。このようにして、通話者2と通話者22との相互の画像及び音声の送受信が可能になる。
【0021】
また、例えば、テレビ電話装置21のところにいる通話者22(B氏)とテレビ電話装置1を用いて対話していた通話者2(A氏)が通信を終了する場合について説明する。
【0022】
図23に示した操作部11中の回線接続/切離しキー11aが、通話者2により操作されると、システム制御部15は、伝送制御部18および回線インターフェース部19等によりテレビ電話装置1と通信回線網40と間に締結されていた通信回線を遮断する。
【0023】
すると、テレビ電話装置1の表示部12のモニタ画面12a中に通話者の背景23と共に表示された相手の通話者22の画像が消滅すると同時に、テレビ電話装置21の表示部12のモニタ画面12b中に通話者の背景3と共に表示された通話者2の画像が消滅する。このようにして、通話者2と通話者22との通信が終了する。
【0024】
また、上記した画像データ符号化部90の動作については、上記したようにISO−IEC等の機関により標準化されているため簡単に述べるのみとする。撮像部13から入力された入力信号71、すなわち、テレビ電話装置1における撮像画像データに対する時間軸方向の冗長度を減少させるために、減算器52において、動き補償予測回路66を経由して出力した画像データとの画像間の差分を得る減算処理が実施される。減算器52から出力する差分信号(出力72)に対して、DCT回路53において空間軸方向にDCT(離散コサイン変換)が施される。離散コサイン変換されてDCT回路53から出力された差分信号(係数:出力73)は量子化回路54において量子化され、量子化された信号(出力74)は、可変長符号化回路55において、可変長符号化された後に、送信バッファ56を介して伝送制御部18に出力される。
【0025】
上記のように、撮像された画像データは、DCT(離散コサイン変換)、量子化、可変長符号化により情報圧縮されることにより情報量が少ない信号に符号化されて伝送される。また、受信側では、情報圧縮された信号を復号することにより元の情報量を得るようにしている。テレビ電話システムでは、このようにして従来は音声通信のみを伝送していた回線による画像通信を可能にしている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、テレビ電話装置は、送信側で情報圧縮技術を用いて符号化した信号を送信し、受信側で受信信号を復号することにより、音声のみを電話回線を介して送受信していた電話装置に対して、画像も送受信できるようにした電話装置といえる。テレビ電話装置は、画像の送受信ができることから、遠距離にいる通話相手の顔を見ながら会話することができるという利点がある反面、テレビ電話装置であるが故に発生するプライバシー保護に関する問題がある。
【0027】
例えば、送信側の使用者が呼び出しを行い、受信側の使用者が受話器を持上げた場合には、回線が接続されるとすぐに送信側と受信側の双方のテレビ電話装置のモニタ画面に相手の顔が映し出されることになる。しかし、通常、受信側では電話がかかってくることを予測して準備しているわけではないので、受信側の使用者の服装が乱れていたり、髪型が乱れていたり、或いは、受信側の使用者の周囲が整理されておらず雑然としている場合が発生する。受信側の使用者にとって、受信側の上記したような状況が送信側のモニタ画面に映し出されることは、プライバシーの保護という観点から好ましいことではない。
【0028】
また、テレビ電話装置を利用して通話中に、例えば、通話を保留して別の人を呼び出したり、資料を探索する場合には、音声は保留されるが、保留した側の状況は相手のテレビ電話装置のモニタ画面に映し出されることになる。保留した側の使用者が同室や隣接室等にいる人を呼び出す動作や、資料を探索する動作は、相手のテレビ電話装置のモニタ画面を見る人にとって有意義な画面ではなく、保留した側の使用者にとっても他人に見せたくない背景や動作が写される画面である。従って、保留した側の使用者にとって、保留した側の上記したような状況が送信側のモニタ画面に映し出されることは、プライバシーの保護という観点から好ましいことではない。
【0029】
上記の不都合を解消するために、例えば、回線接続直後や保留中には、画像データを送出しないようにすることが考えられるが、その場合には、テレビ電話装置のモニタ画面が非動作(電源オフ)時と同様の画面になることから、使用者に通信回線の接続が行われているか否かについて不安を与え、電話機の故障や回線トラブルの発生を疑わせることになる。
【0030】
また、テレビ電話装置では、通話を終了して回線を切断する際に、一方の側の使用者が回線を切断する操作をすると、相手のモニタ画面に映し出された顔が突然に映し出されなくなる(消える)ことから、通信相手側のテレビ電話装置の使用者は軽いショックを受ける。さらに、通信相手のテレビ電話装置の使用者は、モニタ画面に顔が映し出されなくなったことが、一方の側の使用者の操作による正式な回線切断であるのか、電話機の故障や回線トラブルによるものなのかを区別できず、不安に感ずる場合がある。
【0031】
また、音声のみの通信を行う通常の電話装置でも年配者等が気にするように、先に受話器を置くことにより相手に回線切断を認識させることが失礼であり、受話器を先に置く側が後味の悪さを感じる場合がある。テレビ電話装置では、相手の声だけでなく相手の顔も回線切断により突然に無くなってしまうことから、音声のみの電話よりもなお一層、先に受話器を置く(回線を先に切断する)作業が失礼にあたると解釈される場合がある。従って、テレビ電話装置の使用者の生活習慣や礼儀作法等の常識によっては、先に通信回線を切断する側の使用者が後味の悪さを非常に感じる場合がある。
【0032】
本発明は上記した課題を解決するためになされたもので、一方のテレビ電話装置と相手のテレビ電話装置との回線が接続される際や、通話中にテレビ電話装置を保留する際であって、送信側の使用者のプライバシーを保護するために送信側の実画像(撮像画像)をそのまま送信しないようにする場合に、予め準備した画像あるいは実画像に対して画像処理を施した画像を送信することにより、相手のテレビ電話使用者に回線状態が接続中であることを認識させることができるテレビ電話装置を提供することを目的とする。
【0033】
また、相手のテレビ電話装置との回線が切断される際には、モニタ画面に映し出された相手の顔が徐々に見えなくなるようにすることにより、テレビ電話使用者が安心して且つ後味の悪さを感じることなく通信を終了することができるテレビ電話装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明のテレビ電話装置は、
撮像を行う撮像部と、
予め準備される画像データを記憶する画像データ記憶部と、
前記撮像部から出力される第一の画像データと、前記画像データ記憶部から出力される第二の画像データとの合成処理を実施する画像データ処理部と、
前記画像データ処理部から出力される画像データを符号化する画像データ符号化部と
を備え、
前記合成処理は、前記第一の画像データと前記第二の画像データとの画面に占める割合を時間経過とともに変化させる処理であること
を特徴とする。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示した実施形態に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1のテレビ電話装置中の送信画像を符号化する処理に関するブロックを抽出して示した図である。
【0054】
尚、図1において、図23に示した従来のテレビ電話装置と同じ機能の部分については同じ符号を付し、重複する説明を省略する。また、本実施の形態1のテレビ電話装置101の全体的な構成としては、図22に示した従来のテレビ電話装置1内部の各ブロック中の送信画像を符号化する処理に関するブロックを図1に示した各ブロックに置き替えたものである。
【0055】
図1に示した実施の形態1が図23に示した従来例と構成上異なる主な点は、図1のテレビ電話装置101中では、CCDカメラ等の撮像部13と画像データ符号化部190との間に画像データの合成処理等を実施する画像データ処理部170が設けられ、画像データ処理部170において処理される画像データを記憶する画像データ記憶部150が設けられている点と、操作部111内に、テレビ電話装置101から実画像を送出させるか、或いは、画像データ処理部170により処理された画像を送出させるかを使用者に選択させるための実画像送出キー111bと、処理画像送出キー111cとが設けられている点である。
【0056】
画像データ記憶部150は、画像データ処理部170にて実画像と合成されるために予め準備される画像を格納するメモリ素子等の画像データ記憶部である。本実施の形態1では、使用者の好みにより、例えば、撮像部13により予め撮影しておいた使用者の自画像、草花等の自然物の画像、山や海等の風景の画像、任意のグラフィックパターン、任意の絵画・写真、全白画像、全グレー画像、全黒画像等を記憶させることができる。
【0057】
画像データ処理部170は、画像データ記憶部150中に予め準備された画像データと、撮像部13から入力する実画像データとを、システム制御部115の指示により様々に変化させながら合成処理した画像データを出力できるデータ処理部である。また、画像データ処理部170の出力は、撮像部13により予め撮影しておいた使用者の自画像あるいはその自画像に画像処理を施した画像データを画像データ記憶部150に格納できるように、画像データ記憶部150にも入力されている。なお、画像データ処理部170の詳しい内部構成は、図3〜図5を用いて後述する。
【0058】
操作部111内に設けられた画像送出キー111bは、例えば、処理画像を送出するように指定されている場合の着信時や保留継続時であって、使用者の服装や髪型等の身だしなみが整うと共に背景にも不都合が無くなった場合に、実画像を送出させる処理内容選択キーである。
【0059】
処理画像送出キー111cは、画像送出キー111bと逆に、例えば、実画像を送出するように指定されている場合の着信時や保留開始時であって、使用者の服装や髪型等の身だしなみが整っておらず背景に不都合なものが映し出される場合に、処理画像を送出させる処理内容選択キーである。
【0060】
システム制御部115には、操作部111からの入力内容と伝送制御部18からの回線状態の入力に従って、テレビ電話装置101全体の制御と共に、画像データ記憶部150への記憶内容の書き込みと読み出しを制御し、画像データ処理部170における合成処理を制御し、画像データ符号化部190における画像データの符号化処理を制御する。なお、システム制御部115の詳しい内部構成は、図2を用いて後述する。
【0061】
画像データ符号化部190は、DCT(離散コサイン変換)、量子化、可変長符号化等の処理を実施することにより、画像データを情報圧縮して情報量が少ない信号にする画像データ符号化部である。なお、画像データ符号化部190は、例えば、図22の画像データ符号化/復号部17中の画像データの送信に用いられる符号化部を示すブロックである。なお、画像データ符号化部190の詳しい内部構成は、図5を用いて後述する。
【0062】
図2は、図1のシステム制御部の内部構成を示すブロック図である。
図2のシステム制御部115は、画像データ処理部170における画像合成処理を制御する画像合成制御回路120と、任意のグラフィック画像や風景画像等を格納する内蔵記憶回路130と、操作部111の回線接続/切離しキー11aの入力タイミングや伝送制御部18からの回線接続/切離しタイミングからの時間経過或いは保留開始/保留終了操作からの時間経過を計測するタイマ回路140とを備えている。
【0063】
画像合成制御回路120は、例えばモニタ全画面に表示されるグラフィック画像中に実画像を合成する割合を決定する合成割合データ121、例えばモニタ全画面のグラフィック画像中に実画像を合成する位置を決定する合成位置データ122、例えばモニタ全画面のグラフィック画像中に実画像を合成する領域を決定する合成領域データ123等の合成条件を格納している。
【0064】
内蔵記憶回路130は、例えば幾何学模様のグラフィック画像である第1の画像データ131、例えば斜線状のグラフィック画像である第2の画像データ132、例えば千鳥格子のグラフィック画像である第3の画像データ133等を格納している。
【0065】
図3は、図1の画像データ処理部の内部構成例を示すブロック図である。
図3の画像データ処理部170aは、システム制御部115からの指示により例えばグラフィック画像と実画像との合成内容を設定する合成内容設定回路171と、合成内容設定回路171からの指示により撮像部13からの実画像データと画像データ記憶部150からの例えばグラフィック画像データとを合成して出力する画像データ合成回路172と、撮像部13からの実画像データと画像データ記憶部150からの例えばグラフィック画像データと画像データ合成回路172からの合成処理後の画像データとから、システム制御部115あるいは合成内容設定回路171からの指示により1つの画像データを選択して画像データ符号化部190へ出力する画像データ選択回路173とを有している。
【0066】
また、画像データ処理部170aの合成内容設定回路171中には、画像データ合成回路172中で例えばグラフィック画像データ中に合成する実画像データの位置と領域を設定する合成位置領域設定回路181が内蔵される。
【0067】
図4は、図3中に示した画像データ合成回路172の内部構成を示すブロック図である。
図4の画像データ合成回路172は、合成内容設定回路171からの指示により撮像部13からの入力信号に対する全画面中の位置と領域と割合の変更処理を実施して出力するフェーダ185と、合成内容設定回路171からの指示により画像データ記憶部150からの入力信号に対する全画面中の位置と領域と割合の変更処理を実施して出力するフェーダ186と、フェーダ185の出力とフェーダ186の出力とを加算して出力する加算器187とを有している。また、合成内容設定回路171からの指示により、フェーダ185の出力とフェーダ186の出力とを画素毎に合成するように各フェーダ185とフェーダ186とは制御される。
【0068】
図5は、図1に示した画像データ符号化部190の内部構成を示すブロック図である。
図5の画像データ符号化部190は、図24に示した画像データ符号化部90と同様に、DCT(離散コサイン変換)回路53と、量子化回路54と、可変長符号化回路55と、送信バッファ56とを有している。
【0069】
画像データ処理部170から入力した信号は、システム制御部115からの指示により、DCT回路53に入力され、DCT回路53の出力は、量子化回路54に入力される。同様にして、量子化回路54の出力は、可変長符号化回路55に入力され、可変長符号化回路55の出力75は、送信バッファ56に入力され、送信バッファ56の出力は、伝送制御部18へ出力される。
【0070】
上記のように、画像データ処理部170により合成された画像データは、画像データ符号化部190において、DCT(離散コサイン変換)、量子化、可変長符号化により情報圧縮されることにより情報量が少ない信号に符号化されて伝送される。なお、図5には示していないが、例えば、図5の回路に図24に示したように減算器52や動き補償予測回路66からなる回路を追加して差分信号をDCT回路53に入力させるようにすることにより、さらに情報圧縮した符号化が可能である。
【0071】
次に、本実施の形態1のテレビ電話装置101の動作について、上記図1〜5を参照しつつ、図6〜10を用いて説明する。
【0072】
図6と図7は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とを合成する場合の本実施の形態1の回線接続時における動作の1例を示すものであり、図6は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像との合成割合が時間毎に変化する様子を示す図であり、図7の(a)〜(f)は、時間毎に合成割合が変化するモニタ画面(表示部)の実例を示す図である。
【0073】
図6の横軸は回線接続時間(t)であり、縦軸は、撮像画像の領域が合成画像の全画像領域中に占める割合(%)である。
図6において、発信側のテレビ電話装置101の使用者が、操作部111の回線接続/切離しキー11aを操作して通信相手との回線接続を試みた(オフフックした)時(t=Tf)には、図7(a)に示したように、テレビ電話装置101の表示部のモニタ画面は非表示状態となり、画面上に何も表示されなくなる。
【0074】
図6において、テレビ電話装置101のシステム制御部115が伝送制御部18から回線が接続された通知を受けた時(t=T0)には、図7(b)に示したように、グラフィック画像の面積が100%の画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0075】
図6において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全切り替え時間の1/4にあたるT1になると、図7(c)に示したように、グラフィック画像の面積が93.75%に対し、撮像画像の面積が6.25%の画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。撮像画像の面積が6.25%の画像は、モニタ画面の縦辺に対する比率が25%で横辺に対する比率が25%の画像が全画面の面積中に占める割合である。
【0076】
図6において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全切り替え時間の1/2にあたるT2になると、図7(d)に示したように、グラフィック画像の面積が75%に対し、撮像画像の面積が25%の画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。撮像画像の面積が25%の画像は、モニタ画面の縦辺に対する比率が50%で横辺に対する比率が50%の画像が全画面の面積中に占める割合である。
【0077】
図6において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全切り替え時間の3/4にあたるT3になると、図7(e)に示したように、グラフィック画像の面積が43.75%に対し、撮像画像の面積が56.25%の画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。撮像画像の面積が56.25%の画像は、モニタ画面の縦辺に対する比率が75%で横辺に対する比率が75%の画像が全画面の面積中に占める割合である。
【0078】
図6において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全切り替え時間にあたるT4になると、図7(f)に示したように、グラフィック画像の面積が0%に対し、撮像画像の面積が100%の画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0079】
次に、上記図6および図7に示した例のテレビ電話装置101の使用者が回線を切断しようとする(オンフックする)場合の動作について説明する。
【0080】
図8と図9は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とを合成する場合の本実施の形態1の回線切断時における動作の1例を示すものであり、図8は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像との合成割合が時間毎に変化する様子を示す図であり、図9の(a)〜(f)は、時間毎に合成割合が変化するモニタ画面(表示部)の実例を示す図である。
図8の横軸は回線接続時間(t)であり、縦軸は、撮像画像の領域が合成画像の全画像領域中に占める割合(%)である。
【0081】
図8において、発信側のテレビ電話装置101の使用者が、操作部111の回線接続/切離しキー11aを操作して通信相手との回線切断を試みた(オンフックした)時(t=T5)には、図9(a)に示したように、テレビ電話装置101の表示部のモニタ画面は、グラフィック画像の面積が0%に対し、撮像画像の面積が100%の画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0082】
図8において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への全切り替え時間の1/4にあたるT6になると、図9(b)に示したように、グラフィック画像の面積が43.75%に対し、撮像画像の面積が56.25%の画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0083】
図8において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への全切り替え時間の1/2にあたるT7になると、図9(c)に示したように、グラフィック画像の面積が75%に対し、撮像画像の面積が25%の画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0084】
図8において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への全切り替え時間の3/4にあたるT8になると、図9(d)に示したように、グラフィック画像の面積が93.75%に対し、撮像画像の面積が6.25%である画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0085】
図8において、テレビ電話装置101のシステム制御部115が伝送制御部18から回線が切断された通知を受けた時(t=T9)には、図9(e)に示したように、グラフィック画像の面積が100%の画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0086】
図8において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、オンフック状態(回線非接続状態)を継続中であるTnになると、図9(f)に示したように、非表示状態となり、画面上に何も表示されなくなる。
【0087】
ここで、合成処理において、表示部のモニタ画面にグラフィック画像を表示させた場合に、撮像画像の位置を決めて合成する方法について説明する。
【0088】
図10は、表示部のモニタ画面における合成領域の位置を示す図である。
図10中の寸法Mは、例えば、図22に示した表示部12のモニタ画面12aの横寸法であり、寸法Nはモニタ画面12aの縦寸法である。モニタ画面12aの左上隅を座標(0,0)とし、モニタ画面12aの右下隅を座標(M,N)とする。すなわち、モニタ画面12aは、左上隅を座標(0,0)を基準点とする。
【0089】
次に、モニタ画面12a中に撮像画像を表示する合成領域の横寸法をmとし、合成領域の縦寸法をnとする。この合成領域の左上隅を座標(a,b)とし、合成領域の右下隅を座標(a+m,b+n)とする。すなわち、合成領域は、左上隅を座標(a,b)を基準点とする。
【0090】
また、図10中のハッチング部分が、本実施の形態1のテレビ電話装置のモニタ画面12a中にグラフィック画像を表示させた部分であり、相手通話者の顔を表示した部分がモニタ画面12a中に撮像画像を表示させた部分である。
【0091】
ここで、モニタ画面全体の領域を上記座標位置を用いて(0、0)−(M、N)と表現するものとすると、合成領域、すなわち、撮像画像の領域は(a、b)−(m+a、n+b)と表現することができる。
【0092】
これから、図10のグラフィック画像と撮像画像が合成された合成画像は、モニタ画面の全体領域(0、0)−(M、N)の全域に表示されたグラフィック画像中から、合成領域(a、b)−(m+a、n+b)中のグラフィック画像を消去し、替わりにその合成領域(a、b)−(m+a、n+b)に撮像画像を表示させたものといえる。
【0093】
図11は、回線接続時あるいは回線切断時における、本実施の形態1の画像データ処理部170aの合成内容設定回路171の設定処理を示すフローチャートである。
【0094】
テレビ電話装置101の伝送制御部18からシステム制御部115が回線の接続或いは切断の通知を受信すると、システム制御部115は、操作部111の実画像送出キー111bや処理画像送出キー111cにより設定された内容に従って、合成画像を相手に送出するか否かを判断する(ステップS1)。
【0095】
合成画像を送出する場合(ステップS1:Yes)には、システム制御部115は、操作部111の設定内容に従って、合成内容設定回路171内の合成位置領域設定回路181に対して指示を出力し、合成位置領域設定回路181は、例えば、グラフィック画像中に撮像画像の領域と位置を設定すると共に、回線接続時間の経過によってその領域をどのように変化させるかを設定する(ステップS2)。
【0096】
一方、合成画像を送出しない場合(ステップS1:No)には、システム制御部115は、操作部111の設定内容に従って、グラフィック画像を送出するか否かを判断する(ステップS3)。グラフィック画像を送出する場合(ステップS3:Yes)には、システム制御部115は、画像データ処理部170a内の画像データ選択回路173に対してグラフィック画像データを選択するように指示を出力し、画像データ選択回路173では、画像データ記憶部150から読み出されたグラフィック画像のデータを選択して出力する(ステップS4)。
【0097】
グラフィック画像を送出しない場合(ステップS3:No)には、システム制御部115は、画像データ処理部170a内の画像データ選択回路173に対して撮像画像データを選択するように指示を出力し、画像データ選択回路173では、撮像部13から受信した撮像画像のデータを選択して出力する(ステップS5)。ステップS2、ステップS4あるいはステップS5の設定が終了した場合は、本設定処理を終了させる。
【0098】
なお、座標位置により合成領域の位置と面積の設定を行なって画像を合成する方法は上記に限るものではなく、例えば、基準点をモニタ画面の中央に設定して、角度と絶対値により合成領域の位置と面積を設定しても良い。また、合成画像についても、グラフィック画像中に撮像画像の合成領域を設定するものに限らず、例えば、逆に撮像画像中にグラフィック画像の合成領域を設定しても良い。さらに、本実施の形態1では、グラフィック画像中に撮像画像の合成領域を設けているが、予め撮影しておいた使用者の画像と現在撮影している画像とを合成するようにしても良い。また、グラフィック画像に替えて任意の絵画や写真あるいはイラスト等を用いるようにしても良い。
【0099】
上記のように本実施の形態1では、通信回線の接続時には、回線接続時間に応じて、表示部のモニタ画面の全領域中における合成領域の表示割合(表示面積)を徐々に増加させる(漸増させる)ことにより、例えば、電話装置がかかってきた際に受話器をとることにより、相手に伝えたくないこちら側の状況が撮像画像として相手側に伝送されてしまうことがなくなる。具体的には、相手に隠しておきたいこちら側の服装の乱れや髪型の乱れあるいは整理されていない室内の様子を回線が接続された直後には見せないでおき、時間が経過するに従って徐々にこちら側の様子を表示する画像領域を拡大させて見せるようにできる。すなわち、相手に隠しておきたいこちらの状況が相手に筒抜けになってしまうことがないので、プライバシーを保護することができる。
【0100】
一方、回線が接続された直後には、通信相手のモニタ全画面に表示されるように撮像画像は送らないもののグラフィック画像等を送出しており、画像を全く送らないわけではないので、通信相手に対して、回線は正常に接続されており、また、正常に画像が送られてきていることを認識させることができる。すなわち、通信相手に回線トラブルやテレビ電話装置の故障の不安を感じさせないようにすることができる。
【0101】
なお、本実施の形態1では、通信回線の接続時に、システム制御部115の設定により、こちら側の身支度や室内の整理ができるまでは、モニタ全画面をグラフィック画像のままにしておき、支度ができてから操作部111の実画像送出キー111bを使用者が操作した後に実画像(撮像画像)を送出するようにできる。すなわち、画像送出側の使用者が積極的に相手に自画像を見せたくなってから、自画像を送出させるようにできる。
【0102】
また、グラフィック画像としては、上記したように、無機質な幾何学模様のグラフィック画像の他に、使用者自身が以前撮像した自画像(ポートレート)や任意の風景画あるいは写真やイラスト等を用いることができるので、画像表示を待たせている相手に与える不快感を軽減させることができる。
【0103】
また、実画像を送出しながら相手と通信している最中に保留する場合には、操作部111の処理画像送出キー111cを操作することにより、例えば、保留中の人や資料を探す場合のバタバタした様子を相手に見せることが無くなる。そして、資料や人が見つかって通信を再開する際には、操作部111の処理画像送出キー111bを操作することにより、再び、実画像を送出しながら相手と通信することができる。
【0104】
また、本実施の形態1では、通信(実画像を送出しながらの相手との通信)を終了する際に、使用者が回線を切断するために、操作部111の回線接続/切離しキーを操作してからの時間に応じて、表示部のモニタ画面の全領域中における合成領域(実画像)の表示割合(表示面積)を徐々に減少させる(漸減させる)ことにより、回線切断時にモニタ画面の通信相手の顔が突然見えなくなることから。通信相手側のテレビ電話装置の使用者が受けるショックを軽減させることができる。また、実画像の表示割合を徐々に減少させてから回線を切断するため、通信相手に、電話機の故障や回線トラブル等でなく正式な回線切断であることを認識させることができ、通信相手に不要な不安を与えることが無くなる。さらに、その際の回線切断の操作を実施した側の使用者がテレビ電話装置の前から退席する動作等は相手に送信したくない画像であるので、その際の送出画像については表示面積を少なくしたり、不明瞭に表示させることにより、通信相手に見せないようにすることができる。
【0105】
また、本実施の形態1では、上記したように、表示部のモニタ画面の全領域中における合成領域の表示割合を徐々に減少させることから、先に通信回線を切断する側の使用者が感じる後味の悪さを軽減させることができる。
【0106】
実施の形態2.
図12は、本実施の形態2のテレビ電話装置中の画像データ処理部の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態2のテレビ電話装置の画像データ処理部以外の構成は、実施の形態1と同様である。従って、以下の実施の形態2の説明は、図12と共に、図1、図2、図4、図5及び図22を参照しつつ行う。
【0107】
図12の画像データ処理部170bは、図3の画像データ処理部170aと合成内容設定回路171の内部が異なるのみで、他の構成は画像データ処理部170aと同様である。具体的には、画像データ処理部170bは、画像データ処理部170aの合成内容設定回路171内の合成位置領域設定回路181を、合成割合設定回路182に置き替えたものであると言える。
【0108】
実施の形態1の合成位置領域設定回路181では、例えば、表示部12のモニタ画面12aにグラフィック画像を表示させ、そのグラフィック画像中に合成領域を設定し、その合成領域中に撮像画像(実画像)を表示させるようにしていたが、合成割合設定回路182では、グラフィック画像の信号と撮像画像の信号とをモニタ画面の画素(ドット)単位毎に合成することにより、モニタ画面12aに表示される画像中のグラフィック画像と撮像画像との合成割合を設定する。
【0109】
また、本実施の形態2では、合成割合設定回路182による合成割合を時間の経過により変更する。例えば、各ドットの表示信号についてグラフィック画像の表示信号が100%のモニタ画面から、回線接続時間の経過に従って、次は、グラフィック画像が99%に対して撮像画像が1%の割合の表示信号の合成画面とし、その次に、グラフィック画像が98%に対して撮像画像が2%の割合の表示信号の合成画面とする。上記の手順を撮像画像の表示信号が100%のモニタ画面になるまで実施する。
【0110】
例えば、撮像画像のドットが合成画像のドット中に占める割合を「R」(0≦R≦1)とすると、グラフィック画像のドットの割合は「1−R」と表わすことができる。モニタ全画面中の任意の位置におけるドットの信号レベルをCとし、その位置のドットに対応する撮像画像のドット、及び、グラフィック画像のドットの信号レベルを、A、及び、Bとすると、モニタ画面の任意位置のドットの信号レベルCは、C=A×R+B×(1−R)の式により表わされる。
【0111】
本実施の形態2の合成割合設定回路182により合成割合を変化させる場合のテレビ電話装置の動作について、図13〜図16を用いて説明する。
なお、本実施の形態2のテレビ電話装置の全体的な動作フローチャートとしては、図11に示した実施の形態1のステップS2の処理について、ドットの割合を設定する処理に変更するのみであるので、記載を省略し、以下に実施の形態1と異なる動作を実例を用いて説明する。
【0112】
図13と図14は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とを合成する場合の本実施の形態2の回線接続時における動作の1例を示すものであり、図13は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とのドット毎の合成割合が時間毎に変化する様子を示す図であり、図14の(a)〜(f)は、時間毎に合成割合が変化するモニタ画面(表示部)の実例を示す図である。
図13の横軸は回線接続時間(t)であり、縦軸は、撮像画像のドットが合成画像のドット中に占める割合(%)である。
【0113】
図13において、発信側のテレビ電話装置101の使用者が、操作部111の回線接続/切離しキー11aを操作して通信相手との回線接続を試みた(オフフックした)時(t=Tf)には、図14(a)に示したように、テレビ電話装置101の表示部のモニタ画面は非表示状態となり、画面上に何も表示されなくなる。
【0114】
図13において、テレビ電話装置101のシステム制御部115が伝送制御部18から回線が接続された通知を受けた時(t=T10)には、図14(b)に示したように、グラフィック画像の面積が100%の画像、すなわち、撮像画像のドットが全く合成されないで、グラフィック画像がそのままテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0115】
図13において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全切り替え時間の1/4にあたるT11になると、図14(c)に示したように、グラフィック画像のドットが75%に対し、撮像画像のドットが25%でドット毎に合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0116】
図13において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全切り替え時間の1/2にあたるT12になると、図14(d)に示したように、グラフィック画像のドットが50%に対し、撮像画像のドットが50%でドット毎に合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0117】
図13において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全切り替え時間の3/4にあたるT13になると、図14(e)に示したように、グラフィック画像のドットが25%に対し、撮像画像のドットが75%でドット毎に合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0118】
図13において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、グラフィック画像から実画像への全切り替え時間にあたるT14になると、図14(f)に示したように、グラフィック画像のドットが0%に対し、撮像画像のドットが100%でドット毎に合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0119】
次に、上記図13および図14に示した例のテレビ電話装置101の使用者が回線を切断しようとする(オンフックする)場合の動作について説明する。
図15と図16は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とをドット毎に合成する場合の本実施の形態2の回線切断時における動作の1例を示すものであり、図15は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とのドット毎の合成割合が時間毎に変化する様子を示す図であり、図16の(a)〜(f)は、時間毎にドット毎の合成割合が変化するモニタ画面(表示部)の実例を示す図である。
図15の横軸は回線接続時間(t)であり、縦軸は、撮像画像のドットが合成画像のドット中に占める割合(%)である。
【0120】
図15において、発信側のテレビ電話装置101の使用者が、操作部111の回線接続/切離しキー11aを操作して通信相手との回線切断を試みた(オンフックした)時(t=T15)には、図16(a)に示したように、テレビ電話装置101の表示部のモニタ画面は、グラフィック画像のドットが0%に対し、撮像画像のドットが100%でドット毎に合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0121】
図15において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への全切り替え時間の1/4にあたるT16になると、図16(b)に示したように、グラフィック画像のドットが25%に対し、撮像画像のドットが75%でドット毎に合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0122】
図15において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への全切り替え時間の1/2にあたるT17になると、図16(c)に示したように、グラフィック画像のドットが50%に対し、撮像画像のドットが50%でドット毎に合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0123】
図15において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、実画像からグラフィック画像への全切り替え時間の3/4にあたるT18になると、図16(d)に示したように、グラフィック画像のドットが75%に対し、撮像画像のドットが25%でドット毎に合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0124】
図15において、テレビ電話装置101のシステム制御部115が伝送制御部18から回線が切断された通知を受けた時(t=T19)には、図16(e)に示したように、撮像画像のドットが0%に対して、グラフィック画像のドットが100%でドット毎に合成された画像がテレビ電話装置101の表示部のモニタ画面に表示される。
【0125】
図15において、回線接続時間の経過により回線接続時間tが、オンフック状態(回線非接続状態)を継続中であるTnになると、図16(f)に示したように、非表示状態となり、画面上に何も表示されなくなる。
【0126】
上記のように本実施の形態2では、通信回線の接続時には、回線接続時間に応じて、表示部のモニタ画面全領域にわたって、グラフィック画像のドットに対する撮像画像のドットの表示割合を徐々に増加させる(漸増させる)ことにより、グラフィック画像と重なる撮像画像が徐々に鮮明に映し出されるようにするため、実施の形態1と同様に、例えば、電話装置がかかってきた際に受話器をとることにより、相手に伝えたくないこちら側の状況が撮像画像として相手側に伝送されてしまうことがなくなる。従って、実施の形態1と同様に、相手に隠しておきたいこちらの状況が相手に筒抜けになってしまうことがないので、プライバシーを保護することができ、通信相手に回線トラブルやテレビ電話装置の故障の不安を感じさせないようにすることができる。
【0127】
なお、本実施の形態2では、例えば、グラフィック画像として全黒画像を用いることにより、回線接続時に撮像画像をフェードインさせたり、回線切断時にフェードアウトさせることができ、グラフィック画像100%のモニタ画面と電源が切れて非表示状態になったモニタ画面との差を減少させ、通信相手が回線切断時に感じるショックを低減させることができる。
【0128】
また、実画像を送出しながら相手と通信している最中に保留する場合には、操作部111の処理画像送出キー111cを操作することにより、例えば、保留中の人や資料を探す場合のバタバタした様子を不鮮明にして相手にそのまま見せなくできる。そして、資料や人が見つかって通信を再開する際には、操作部111の処理画像送出キー111bを操作することにより、再び、鮮明な実画像を送出しながら相手と通信することができる。
【0129】
また、本実施の形態2では、通信(実画像を送出しながらの相手との通信)を終了する際に、操作部111の回線接続/切離しキーを操作してからの時間に応じて、表示部のモニタ画面全領域にわたって、グラフィック画像のドットに対する実画像のドットの表示割合を徐々に減少させる(漸減させる)ことにより、グラフィック画像と重なる撮像画像が徐々に薄く不鮮明になって消えていくようにしている。そのため、実施の形態1と同様に、回線切断時にモニタ画面の通信相手の顔が突然見えなくなることから通信相手側のテレビ電話装置の使用者が受けるショックを軽減させることができ、実画像のドットの表示割合を徐々に減少させてから回線を切断するため、通信相手に、電話機の故障や回線トラブル等でなく正式な回線切断であることを認識させることができ、通信相手に不要な不安を与えることが無くなる。
【0130】
また、本実施の形態2では、上記したように、表示部のモニタ画面の全領域中における実画像のドットの表示割合を徐々に減少させることから、先に通信回線を切断する側の使用者が感じる後味の悪さを軽減させることができる。
本実施の形態2の他の効果は、実施の形態1に記載した効果と同様であるので記載を省略する。
【0131】
なお、合成割合設定回路182によりグラフィック画像のドットと撮像画像のドットの合成割合の設定を行う方法は、上記した直線的に合成割合を変化させる方法に限られるものではなく、例えば、2次関数等の曲線に従って合成割合を変化させたり、複数のグラフィック画面と撮像画像のドットを合成するようにしても良い。
【0132】
実施の形態3.
図17は、本実施の形態3のテレビ電話装置中の画像データ処理部の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態3のテレビ電話装置の画像データ処理部以外の構成は、実施の形態1及び実施の形態2と同様である。従って、以下の実施の形態3の説明は、図17と共に、図1〜図5、図12及び図22を参照しつつ行う。
【0133】
図17の画像データ処理部170cは、図3の画像データ処理部170aあるいは図12の画像データ処理部170bと合成内容設定回路171の内部が異なるのみで、他の構成は画像データ処理部170aあるいは170bと同様である。具体的には、画像データ処理部170cは、画像データ処理部170aの合成内容設定回路171内の合成位置領域設定回路181と、画像データ処理部170bの合成内容設定回路171内の合成割合設定回路182との双方を、合成内容設定回路171内に設置したものであると言える。
【0134】
合成位置領域設定回路181による動作は、上記実施の形態1に説明したとおりであり、合成割合設定回路182による動作は、上記実施の形態2に説明したとおりである。
【0135】
本実施の形態3では、例えば、実施の形態1で説明した撮像画像(実画像)の領域に表示される画像に対して、さらに、実施の形態2で説明したドット毎の合成割合の変化を組み合わせることができる。具体的には、例えば、表示部12のモニタ画面12aにグラフィック画像を表示させ、そのグラフィック画像中に合成領域を設定し、その合成領域中に撮像画像(実画像)を表示させ、その合成領域の撮像画像に対して、さらに、合成割合設定回路182で設定された合成割合で、グラフィック画像の画素(ドット)単位毎に合成した合成画像を作成する。
【0136】
図18は、回線接続時あるいは回線切断時における、本実施の形態3の画像データ処理部170cの合成内容設定回路171の設定処理を示すフローチャートである。
【0137】
テレビ電話装置101の伝送制御部18からシステム制御部115が回線の接続或いは切断の通知を受信すると、システム制御部115は、操作部111の実画像送出キー111bや処理画像送出キー111cにより設定された内容に従って、合成画像を相手に送出するか否かを判断する(ステップS11)。
【0138】
合成画像を送出する場合(ステップS11:Yes)には、システム制御部115は、実施の形態1に示したように、操作部111の設定内容に従って、グラフィック画像の領域中に撮像画像の領域を設けるか、或いは、逆に撮像画像の領域中にグラフィック画像の領域を設けるかのように合成処理に位置・領域を使用するか否かを判断する(ステップS12)。合成処理に位置・領域を使用する場合(ステップS12:Yes)には、システム制御部115は、合成内容設定回路171内の合成位置領域設定回路181に対して指示を出力し、合成位置領域設定回路181は、例えば、グラフィック画像中に撮像画像の領域と位置を設定すると共に、回線接続時間の経過によってその領域をどのように変化させるかを設定する(ステップS13)。
【0139】
合成処理に位置・領域を使用しない場合(ステップS12:No)には、システム制御部115は、実施の形態2に示したように、操作部111の設定内容に従って、モニタ画面のドット毎にグラフィック画像のドットと撮像画像のドットとの割合を決めて合成するドット割合を使用するか否かを判断する(ステップS14)。合成処理にドット割合を使用する場合(ステップS14:Yes)には、システム制御部115は、合成内容設定回路171内の合成割合設定回路182に対して指示を出力し、合成割合設定回路182は、例えば、モニタ画面のうち、合成画像領域に対して、グラフィック画像のドットと撮像画像のドットの合成割合を設定すると共に、回線接続時間の経過によってその割合をどのように変化させるかを設定する(ステップS15)。
【0140】
一方、合成画像を送出しない場合(ステップS11:No)には、システム制御部115は、操作部111の設定内容に従って、グラフィック画像を送出するか否かを判断する(ステップS16)。グラフィック画像を送出する場合(ステップS16:Yes)には、システム制御部115は、画像データ処理部170c内の画像データ選択回路173に対してグラフィック画像データを選択するように指示を出力し、画像データ選択回路173では、画像データ記憶部150から読み出されたグラフィック画像のデータを選択して出力する(ステップS17)。
【0141】
グラフィック画像を送出しない場合(ステップS16:No)には、システム制御部115は、画像データ処理部170c内の画像データ選択回路173に対して撮像画像データを選択するように指示を出力し、画像データ選択回路173では、撮像部13から受信した撮像画像のデータを選択して出力する(ステップS18)。
【0142】
合成処理にドット割合を使用しない場合(ステップS14:No)には、システム制御部115は、本設定処理を終了させる。また、ステップS17あるいはステップS18の設定が終了した場合も本設定処理を終了させる。
【0143】
上記のように本実施の形態3では、通信回線の接続時、通信中に保留する場合において、実施の形態1および実施の形態2に記載した双方の処理を組み合わせて実施できることから、上記の実施の形態1および2よりもさらに効果的に、プライバシーを保護することができ、通信相手に回線トラブルやテレビ電話装置の故障の不安を感じさせないようにすることができる。
【0144】
また、本実施の形態3では、通信終了時にも、上記の実施の形態1および2よりも効果的に、通信相手側のテレビ電話装置の使用者が受けるショックを軽減させることができ、通信相手に不要な不安を与えることが無くなり、先に通信回線を切断する側の使用者が感じる後味の悪さを軽減させることができる。
本実施の形態3の他の効果は、実施の形態1および2に記載した効果と同様であるので記載を省略する。
【0145】
実施の形態4.
図19は、本実施の形態4のテレビ電話装置102中の送信画像の符号化に関するブロックの構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態4のテレビ電話装置の図19に示したブロック以外の構成は、上記した実施の形態1〜3と同様である。従って、以下の実施の形態4の説明は、図19と共に、図2、図4及び図22を参照しつつ行う。
【0146】
図19の送信画像の符号化に関するブロックが、図1に示した実施の形態1における送信画像の符号化に関するブロックと異なる主な点は、図1の画像データ記憶部150および画像データ処理部170が図19では削除されており、システム制御部200と画像データ符号化部220との間に、量子化係数制御部210が設けられている点である。また、撮像部13および操作部111については、実施の形態1と同様であるので重複する説明を省略する。
【0147】
本実施の形態4のシステム制御部200は、上記した実施の形態1〜3と異なり、画像データ符号化部220における量子化係数を変更させるための信号を、量子化係数制御部210に対して出力する。また、量子化係数制御部210は、画像データ符号化部220における符号化の一部である量子化を制御するために量子化係数の制御信号を出力する。
【0148】
図20は、本実施の形態4のテレビ電話装置102中の画像データ符号化部220の内部構成を示すブロック図である。
図20の画像データ符号化部220が、図5に示した実施の形態1の画像データ符号化部190と異なる点は、画像データ符号化部220のDCT回路53には撮像部13から直接に撮像画像データが入力する点と、図20の量子化回路230には、量子化係数制御部210から量子化を制御する信号が入力する点である。なお、本実施の形態4のテレビ電話装置102における、図19及び図20に示したブロック以外の構成は上記した実施の形態1と同様であるので、重複する説明を省略する。
【0149】
ここで、量子化係数制御部210を設けて量子化回路230における量子化係数を制御する理由について説明する。
【0150】
量子化回路230における量子化係数を変更すると、相手に送信する画像に対してモザイク処理を施すことができる。具体的には、例えば、量子化回路230において、入力画像のDCT変換出力を量子化するための量子化係数を大きく設定すると、出力画像にはモザイク処理が施される。
【0151】
量子化係数と出力画像に対するモザイク処理のブロック(桝目あるいは目)の大きさの程度(モザイク効果)は、例えば、量子化係数が大きいほど、復号画像の目の大きさが大きくなって粗くなるためモザイク効果が大きく、量子化係数が小さいほど、復号画像が現画像に近くモザイク効果が小さい。すなわち、量子化係数と出力画像に対するモザイク効果は比例するので、例えば、量子化係数の設定を回線接続時には大きくしておき、回線接続後の時間経過に従って、徐々に小さくなるように制御することにより、実施の形態2に示した画像の明瞭さを低減させる画像処理と同様な効果を有するモザイク処理を、回線接続時のテレビ電話装置から送出する画像に与えることができる。
【0152】
また、回線切断時の送出画像に対しては、量子化係数を徐々に大きくしていくことにより、実施の形態2に示した画像処理と同様な効果を有するモザイク処理を画面に与えることができる。
【0153】
以下、本実施の形態4の動作について、図19、図20および図22を参照して説明する。
【0154】
図21は、回線接続時あるいは回線切断時における、本実施の形態4の量子化係数制御部210の設定処理を示すフローチャートである。
テレビ電話装置101の伝送制御部18からシステム制御部115が回線の接続或いは切断の通知を受信すると、システム制御部115は、操作部111の実画像送出キー111bや処理画像送出キー111cにより設定された内容に従って、モザイク画像を相手に送出するか否かを判断する(ステップS21)。
【0155】
モザイク画像を送出する場合(ステップS21:Yes)には、システム制御部115は、操作部111の設定内容に従って、量子化係数制御部210に対して指示を出力し、量子化係数制御部210は、例えば、撮像画像をモザイク処理する場合の程度を変更させる量子化係数を設定すると共に、回線接続時間の経過によってその量子化係数をどのように変化させるかを設定する(ステップS22)。
一方、モザイク画像を送出しない場合(ステップS21:No)には、本設定処理を終了させる。
【0156】
上記のように本実施の形態4は、通信回線の接続時には、回線接続時間に応じて、量子化回路230の量子化係数を徐々に減少させる(漸減させる)ことにより、モザイク処理の目の大きさが徐々に細かくなって鮮明に映し出されるなるため、実施の形態2の効果と同様な効果を有し、例えば、電話装置がかかってきた際に受話器をとることにより、相手に伝えたくないこちら側の状況が撮像画像として相手側に伝送されてしまうことがなくなり、相手に隠しておきたいこちらの状況が相手に筒抜けになってしまうことがないので、プライバシーを保護することができ、通信相手に回線トラブルやテレビ電話装置の故障の不安を感じさせないようにすることができる。
【0157】
また、本実施の形態4は、実画像を送出しながら相手と通信している最中に保留する場合には、操作部111の処理画像送出キー111cを操作することにより、実施の形態2と同様に、例えば、保留中の人や資料を探す場合のバタバタした様子を不鮮明にして相手にそのまま見せなくできる。そして、資料や人が見つかって通信を再開する際には、操作部111の処理画像送出キー111bを操作することにより、再び、鮮明な実画像を送出しながら相手と通信することができる。すなわち、画像送出側の使用者が積極的に相手に自画像を見せたくなってから、明瞭な自画像を送出させるようにできる。
【0158】
また、本実施の形態4は、通信(実画像を送出しながらの相手との通信)を終了する際に、操作部111の回線接続/切離しキーを操作してからの時間に応じて、表示部のモニタ画面の撮像画像のモザイク処理の目の大きさを徐々に増大させる(漸増させる)ことにより、実画像が徐々に不鮮明になっていくように処理するため、回線切断時にモニタ画面の通信相手の顔が突然見えなくなることから通信相手側のテレビ電話装置の使用者が受けるショックを軽減させることができ、通信相手に、電話機の故障や回線トラブル等でなく正式な回線切断であることを認識させることができ、通信相手に不要な不安を与えることが無くなる。さらに、その際の回線切断の操作を実施した側の使用者がテレビ電話装置の前から退席する動作等は相手に送信したくない画像であるので、その際の送出画像については表示面積を少なくしたり、不明瞭に表示させることにより、通信相手に見せないようにすることができる。
【0159】
また、本実施の形態4では、上記したように、表示部のモニタ画面の実画像のモザイク処理の目の大きさを徐々に増大させることから、先に通信回線を切断する側の使用者が感じる後味の悪さを軽減させることができる。
【0160】
なお、撮像画像に対して量子化係数を設定することによりモザイク処理の目の大きさの設定を行う方法は、直線的に処理の程度を変化させる方法に限られるものではなく、例えば、2次関数等の曲線に従って処理割合を変化させるようにしても良い。
【0161】
また、実施の形態4のテレビ電話装置は、上記のように量子化係数制御部210を追加するのみであるので、小規模な回路を追加するだけで、テレビ電話装置にプライバシー保護機能を追加することができる。また、利用者の好みにより、量子化係数を変化させ、容易にモザイク効果の目の大きさを変化させることができる。
【0162】
また、本実施の形態4は、上記した実施の形態1〜3と組み合わせるように構成しても良い。その場合には、回線接続/切断時や保留時に、より使用者の嗜好に合わせた画面を使用者が選択できるようになる。
【0163】
なお、上記の各実施の形態1〜実施の形態3において、操作部111に設けられるキーは実画像送出キー111bおよび処理画像送出キー111cに限らず、例えば、いたずら電話装置撃退キーを設け、そのキーが押されたときには、画像データ記憶部150に格納された抗議のメッセージ画像を相手側に送るように構成してもよい。
【0164】
また、上記の各実施の形態1〜実施の形態4において、通信回線網40は有線回線に限るものではなく、無線回線も含むことは言うまでもないことである。
【0165】
さらに、実施の形態3の合成内容設定回路171における設定処理に関して、実施の形態3では、まず位置領域を設定してから合成処理に関する画素毎の合成を実施したが、この設定処理は、逆に、まず画像全領域に関して画素毎の合成を実施してから位置領域を設定して、合成画像と撮像画像、或いは、合成画像とグラフィック画像を位置領域合成するようにしても良い。
【0166】
【発明の効果】
発明によれば、撮像を行う撮像部と、予め準備される画像データを記憶する画像データ記憶部と、撮像部から出力される第一の画像データと、画像データ記憶部から出力される第二の画像データとの合成処理を実施する画像データ処理部と、画像データ処理部から出力される画像データを符号化する画像データ符号化部とを備え、合成処理は、第一の画像データと第二の画像データとの画面に占める割合を時間経過とともに変化させる処理であることとしたので、通信相手に対して回線異常等の不安を感じさせずに、画像送信側のプライバシーを保護できる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のテレビ電話装置中の送信画像を符号化する処理に関するブロックを抽出して示した図である。
【図2】 図1のシステム制御部の内部構成を示すブロック図である。
【図3】 図1の画像データ処理部の内部構成例を示すブロック図である。
【図4】 図3中に示した画像データ合成回路の内部構成を示すブロック図である。
【図5】 図1に示した画像データ符号化部の内部構成を示すブロック図である。
【図6】 実画像(撮像画像)とグラフィック画像とを合成する場合の回線接続時における、実画像(撮像画像)とグラフィック画像との合成割合が時間毎に変化する様子を示す図である。
【図7】 (a)〜(f)は実画像(撮像画像)とグラフィック画像とを合成する場合の回線接続時における、時間毎に合成割合が変化するモニタ画面(表示部)の実例を示す図である。
【図8】 実画像(撮像画像)とグラフィック画像とを合成する場合の回線切断時における、実画像(撮像画像)とグラフィック画像との合成割合が時間毎に変化する様子を示す図である。
【図9】 (a)〜(f)は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とを合成する場合の回線切断時における、時間毎に合成割合が変化するモニタ画面(表示部)の実例を示す図である。
【図10】 表示部のモニタ画面における合成領域の位置を示す図である。
【図11】 回線接続時あるいは回線切断時における、本実施の形態1の画像データ処理部の合成内容設定回路の設定処理を示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態2のテレビ電話装置中の画像データ処理部の構成を示すブロック図である。
【図13】 実画像(撮像画像)とグラフィック画像とを合成する場合の回線接続時における、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とのドット毎の合成割合が時間毎に変化する様子を示す図である。
【図14】 (a)〜(f)は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とを合成する場合の回線接続時における、時間毎に合成割合が変化するモニタ画面(表示部)の実例を示す図である。
【図15】 実画像(撮像画像)とグラフィック画像とをドット毎に合成する場合の回線切断時における、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とのドット毎の合成割合が時間毎に変化する様子を示す図である。
【図16】 (a)〜(f)は、実画像(撮像画像)とグラフィック画像とをドット毎に合成する場合の回線切断時における、時間毎にドット毎の合成割合が変化するモニタ画面(表示部)の実例を示す図である。
【図17】 実施の形態3のテレビ電話装置中の画像データ処理部の構成を示すブロック図である。
【図18】 回線接続時あるいは回線切断時における、実施の形態3の画像データ処理部の合成内容設定回路の設定処理を示すフローチャートである。
【図19】 本実施の形態4のテレビ電話装置中の送信画像の符号化に関するブロックの構成を示すブロック図である。
【図20】 実施の形態4のテレビ電話装置中の画像データ符号化部の内部構成を示すブロック図である。
【図21】 回線接続時あるいは回線切断時における、実施の形態4の量子化係数制御部の設定処理を示すフローチャートである。
【図22】 従来のテレビ電話装置を用いるテレビ電話システム全体を示したブロック図である。
【図23】 図22のテレビ電話装置中の送信画像を符号化する処理に関するブロックを抽出して示した図である。
【図24】 図23中の画像データ符号化部の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11a 回線接続/切離しキー、 13 撮像部、 18 伝送制御部、 101 テレビ電話装置、 111 操作部、 111b 実画像送出キー、 111c 処理画像送出キー、 115 システム制御部、 150 画像データ記憶部、 170 画像データ処理部、 190 画像データ符号化部。

Claims (8)

  1. 撮像を行う撮像部と
    予め準備される画像データを記憶する画像データ記憶部と、
    前記撮像部から出力される第一の画像データと、前記画像データ記憶部から出力される第二の画像データとの合成処理を実施する画像データ処理部と、
    前記画像データ処理部から出力される画像データを符号化する画像データ符号化部
    を備え、
    前記合成処理は、前記第一の画像データと前記第二の画像データとの画面に占める割合を時間経過とともに変化させる処理であること
    を特徴とするテレビ電話装置。
  2. 請求項1に記載のテレビ電話装置であって、
    前記テレビ電話装置を通信回線に接続した際の時間経過とともに、又は前記テレビ電話装置の使用者からの指示があった際の時間経過とともに、第一の画像データの画面に占める割合を漸増させること
    を特徴とするテレビ電話装置。
  3. 請求項1に記載のテレビ電話装置であって、
    前記テレビ電話装置の通信回線への接続を切断する際の時間経過とともに、又は前記テレビ電話装置の使用者からの指示があった際の時間経過とともに、第一の画像データの画面に占める割合を漸減させること
    を特徴とするテレビ電話装置。
  4. 撮像を行う撮像部と、
    前記撮像部から出力される画像データを符号化する画像データ符号化部と
    を備えるテレビ電話装置であって、
    前記テレビ電話装置を通信回線に接続した際の時間経過とともに、又は前記テレビ電話装置の使用者からの指示があった際の時間経過とともに、画像が明瞭になるように前記符号化において、直交変換出力を量子化する量子化係数を小さくすること
    を特徴とするテレビ電話装置。
  5. 撮像を行う撮像部と、
    前記撮像部から出力される画像データを符号化する画像データ符号化部と
    を備えるテレビ電話装置であって、
    前記テレビ電話装置の通信回線への接続を切断する際の時間経過とともに、又は前記テレビ電話装置の使用者からの指示があった際の時間経過とともに、画像が不明瞭になるように前記符号化において、直交変換出力を量子化する量子化係数を大きくすること
    を特徴とするテレビ電話装置。
  6. 画像データを含む信号を通信回線を通して送受信するテレビ電話システムの一方の端末として使用されるテレビ電話装置を用いる通話方法であって、
    撮像を行う撮像ステップと、
    予め準備される画像データを記憶する画像データ記憶ステップと、
    前記撮像ステップから出力される第一の画像データと、前記画像データ記憶ステップから出力される第二の画像データとの合成処理を実施する画像データ処理ステップと、
    前記画像データ処理ステップから出力される画像データを符号化する画像データ符号化ステップと
    を備え、
    前記合成処理は、前記第一の画像データと前記第二の画像データとの画面に占める割合を時間経過とともに変化させる処理であること
    を特徴とする通話方法。
  7. 画像データを含む信号を通信回線を通して送受信するテレビ電話システムの一方の端末として使用されるテレビ電話装置を用いる通話方法であって、
    撮像を行う撮像ステップと、
    前記撮像ステップから出力される画像データを符号化する画像データ符号化ステップと
    を備え、
    前記テレビ電話装置を通信回線に接続する際の時間経過とともに、又は前記テレビ電話装置の使用者からの指示があった際の時間経過とともに、画像が明瞭になるように前記符号化において、直交変換出力を量子化する量子化係数を小さくすること
    を特徴とする通話方法。
  8. 画像データを含む信号を通信回線を通して送受信するテレビ電話システムの一方の端末として使用されるテレビ電話装置を用いる通話方法であって、
    撮像を行う撮像ステップと、
    前記撮像ステップから出力される画像データを符号化する画像データ符号化ステップと
    を備え、
    前記テレビ電話装置の通信回線への接続を切断する際の時間経過とともに、又は前記テレビ電話装置の使用者からの指示があった際の時間経過とともに、画像が不明瞭になるように前記符号化において、直交変換出力を量子化する量子化係数を大きくすること
    を特徴とする通話方法。
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