JP2001304733A - 自動製氷機の駆動装置 - Google Patents

自動製氷機の駆動装置

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JP2001304733A JP2000123825A JP2000123825A JP2001304733A JP 2001304733 A JP2001304733 A JP 2001304733A JP 2000123825 A JP2000123825 A JP 2000123825A JP 2000123825 A JP2000123825 A JP 2000123825A JP 2001304733 A JP2001304733 A JP 2001304733A
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和憲 西川
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真司 西尾
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納ケース内での押圧スイッチの位置精度を
より高いものとして、検知動作をより確実にかつ精密な
ものとした自動製氷機の駆動装置を提供する。 【解決手段】 この自動製氷機の駆動装置5は、貯氷容
器内の氷の不足を検出した場合に、製氷皿を反転させて
氷を貯氷容器内に落下させた後、製氷皿を元の位置に戻
し氷を製造するものであって、製氷皿2の回転駆動に対
応して押圧/非押圧される押圧スイッチ42を有し、こ
の押圧スイッチ42は、当該押圧スイッチ42を押圧す
る押圧部材41との接触面と反対側の面を、収納ケース
9内部に形成された凸部9hの端面に直接的に接触させ
ることにより、これを高さ方向における基準位置とし、
この基準位置に基づいて収納ケース9内に配置されるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫内に設置さ
れ、氷を製造すると共に貯氷容器内の氷の不足を検出し
た場合に、製造した氷を補給するための自動製氷機の駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動製氷機能を備えた家庭用冷蔵
庫等が知られており、この冷蔵庫に取り付けられている
自動製氷機の駆動装置としては、例えば、特開平8−3
13132号等に記載された装置等、種々提案されてい
る。
【0003】このような駆動装置は、モータを駆動制御
することにより貯氷容器内の氷の量を検査したり、ある
いは製氷皿の回転角度を検出したりする検知手段を備え
ている。なお、この検知手段は、収納ケース内の所定位
置に取り付けられた回路基板上にスイッチが固定され、
このスイッチをモータの駆動力を受けた駆動連結機構の
作用によりオンオフするように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような製氷機
の駆動装置は、装置の特性上、製氷皿の回動角度及び検
氷レバーによる氷の量の検知結果を正確に認識するため
に、スイッチが収納ケース内の正確な位置に取り付けら
れる必要がある。しかしながら、上述の装置では、スイ
ッチが回路基板上に取り付けられ、この回路基板が収納
ケースの底面に取り付けられる構成となっている。この
ため、これら各部材の寸法誤差が累積してスイッチの高
さ方向の位置精度が悪くなるという問題がある。
【0005】加えて、スイッチと収納ケースとの間に介
在する回路基板は、半田付け作業時に熱により収縮が起
こったり、また自然と反ってしまったりするため、元々
寸法精度に狂いが生じやすい。また、回路基板は、通
常、スイッチの端子をスイッチの取り付け面と反対側に
基板を挿通して突出させる構成(基板の裏面にスイッチ
の端子を飛び出させる構成)となっているため、この端
子を突出させるスペースを収納ケースとの間に確保した
状態でケースの底面に取り付けられる。このため、スイ
ッチが押圧されるとその押圧力を受けて回路基板が上述
のスペース側に若干撓むようになっている。このよう
に、寸法精度に狂いが生じやすくしかも押圧により撓む
回路基板を介して、スイッチは収納ケース内に取り付け
られるため、スイッチの位置精度はさらに悪くなる可能
性がある。また、さらに、スイッチは押圧部材の押圧を
受けて動作するように構成されているため、押圧を受け
続けることによって経時的にストレスを受け、このスト
レスによっても徐々に位置ズレが大きくなっていく可能
性を有している。
【0006】本発明は、上述の問題に鑑みて、収納ケー
ス内での押圧スイッチの位置精度をより高いものとし
て、検知動作をより確実にかつ精密なものとした自動製
氷機の駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明では、貯氷容器内の氷の不足を検出した場合
に、製氷皿を反転させて氷を貯氷容器内に落下させた
後、製氷皿を元の位置に戻し氷を製造する自動製氷機の
駆動装置において、製氷皿の回転駆動に対応して押圧/
非押圧される押圧スイッチを有し、この押圧スイッチ
は、当該押圧スイッチを押圧する押圧部材との接触面と
反対側の面を、収納ケース内部に形成された凸部の端面
に直接的に接触させることにより、これを高さ方向にお
ける基準位置とし、この基準位置に基づいて収納ケース
内に配置される。
【0008】このため、貯氷量検出及び製氷皿の回転角
度検出等を行うための押圧スイッチは、収納ケースに対
して精度良く取り付けられる。加えて、押圧部材から押
圧スイッチに加えられる押圧力を収納ケース内の凸部で
受ける構成となっているため、押圧スイッチの経時的な
位置ズレの防止及び取り付け強度の向上が可能となる。
この結果、収納ケース内に、押圧スイッチのオンオフ動
作に関係する部材を精度良く組み込めば、貯氷量検出及
び製氷皿の回転角度と押圧スイッチのオンオフのタイミ
ングとが精度良く連動する。
【0009】また、他の発明は、上述の自動製氷機の駆
動装置に加えて、押圧部材は、収納ケースに設けた支持
部に回動自在に支持されている。このため、上述した押
圧スイッチの取り付け用の基準面(凸部)と押圧部材を
支持する支持部は共に収納ケースの一部として一体成形
されることとなる。この結果、押圧スイッチをオンオフ
する押圧部材も、押圧スイッチと同様、直接的に収納ケ
ースを基準として位置決めされることとなり、押圧部材
と押圧スイッチの間に取り付け公差及び部品精度の公差
の累積が生じず、押圧部材が押圧スイッチに対してより
精度良く配置される。
【0010】また、他の発明は、上述の自動製氷機の駆
動装置に加えて、押圧部材は、押圧スイッチを押圧する
方向に常時付勢されていると共に、収納ケース内には、
貯氷容器内に下降動作することにより貯氷容器内の検氷
を行う検氷用部材と一体的に回動する検氷軸を備え、こ
の検氷軸は、収納ケースに形成された支持部材に回動自
在に支持され、当該検氷軸が所定角度以上回転した際に
押圧部材を付勢力に抗して動作させ、当該押圧部材の押
圧スイッチの押圧動作を阻止する阻止片が設けられてい
る。
【0011】そのため、上述した押圧スイッチの取り付
け用の基準面(凸部)と検氷軸を支持する支持部材は共
に収納ケースの一部として一体成形されることとなる。
この結果、押圧スイッチのオンオフ切り替えを行う押圧
部材に直接的に働きかける阻止片を備えた検氷軸も、押
圧スイッチと同様、直接的に収納ケースを基準として位
置決めされることとなり、検氷軸と押圧スイッチの間に
取り付け公差及び部品精度の公差の累積が生じず、検氷
軸が押圧スイッチに対してより精度良く配置される。
【0012】また、他の発明は、上述の自動製氷機の駆
動装置に加えて、製氷皿の駆動源となるモータの端面に
回路基板を固定し、押圧スイッチは押圧方向が回路基板
面と平行となるように当該回路基板上に設置され、モー
タを収納ケース内の所定位置に載置した後、回路基板を
モータへの固定部分を基点として回動させることによ
り、押圧スイッチを凸部の端面に接触させるようにし
て、回路基板を収納ケース内に配置している。そのた
め、モータを収納ケース内の所定位置に載置し、押圧ス
イッチが収納ケース内の凸部に接触するまで回路基板を
回動させるという簡単な作業で、押圧スイッチが収納ケ
ース内の所定位置に精度良く配置される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の実施の形態に係る自動製
氷機の駆動装置及びこの駆動装置によって駆動される製
氷機を示している。この自動製氷機1は、製氷や離氷等
を自動的に行うものとなっており、冷蔵庫の製氷室内に
設置され、後述の駆動方法によって動作するようになっ
ている。
【0015】この自動製氷機1は、図示しない貯氷容器
の上方に配置された製氷皿2と、貯氷容器内の貯氷量を
検知するために昇降する検氷用部材としての検氷レバー
3と、製氷皿2へ水等の液体を供給するための液体供給
手段(図示省略)と、製氷皿2及び検氷レバー3を連動
させて駆動する駆動装置5を備えて構成されている。
【0016】駆動装置5は、検氷レバー3の先端を貯氷
容器内に下降させ、その下降距離に基づいて貯氷容器内
の氷の有無を検出する。そして、この駆動装置5は、氷
の不足を検出した場合、製氷皿2を反転させて離氷位置
とし貯氷容器内に氷を落下させる。すなわち、反転され
た製氷皿2は、その他端側の突出部2aが冷蔵庫または
自動製氷機1の機枠6に設けられた当接片(図示省略)
に当たってねじれ変形し、この変形を利用して氷を落下
させる。その後、駆動装置5は、製氷皿2を製氷位置へ
戻す。そして、この製氷位置にて製氷皿2に液体が供給
され、氷の製造がなされる。
【0017】駆動装置5は、図2および図3に示すよう
に、製氷皿2に駆動輪列15を介して連結されてこれを
反転させるカム車10と、このカム車10に操作され検
氷レバー3を動作させる検氷軸31と、カム車10及び
検氷軸31の駆動源となるモータ13と、検氷レバー3
による氷の量の検出結果を検知するための押圧スイッチ
42及び押圧スイッチ42を押圧/非押圧する押圧部材
41と、を備えている。なお、この駆動装置5の内部機
構は、2つのケース半体9a,9bからなる収納ケース
9内の所定位置にそれぞれ配置されており、収納ケース
9の内部には、モータ13及び押圧スイッチ42の各端
子が接続された回路基板51が収納されている。
【0018】なお、本実施の形態の駆動装置5は、図4
に示すように、収納ケース9のケース半体9bの底部に
立設された凸部9hに、押圧スイッチ42の押圧部材4
1との接触面と反対側の面を直接的に接触させている。
押圧スイッチ42は、押圧部材41によって図2におい
て紙面奥側に押圧されるが、この押圧スイッチ42の奥
側には押圧スイッチ42を支持する凸部9hが、ケース
半体9bの底面より立設されている。
【0019】すなわち、押圧スイッチ42は、この回路
基板51の基板面と押圧スイッチ42を押圧する押圧部
材41の押圧方向とが平行となるように回路基板51上
に取り付けられており、その後端面部分が凸部9hの上
端面と直接的に接触するように配置されている。回路基
板51の下端部分は、収納ケース9の底面に対して若干
のクリアランスを持って対向している。このように回路
基板51を介さず、押圧スイッチ42を収納ケース9の
凸部9hに当接させて組み込むようにしたため、押圧ス
イッチ42と収納ケース9との間における取り付け公差
や部品公差が累積されず収納ケース9に対して押圧スイ
ッチ42が精度良く配置される。
【0020】また、本実施の形態の駆動装置5は、この
押圧スイッチ42を押圧/非押圧する押圧部材41の位
置決め、及びこの押圧部材41を動作させる検氷軸31
の位置決めも収納ケース9内の各位置決め部(構成につ
いては後述する)によってなされる。加えて、カム車1
0は、収納ケース9の底面に形成された台部7を回動中
心として収納ケース9内に配置される。
【0021】このように押圧スイッチ42、押圧部材4
1、カム車10及び検氷軸31が、収納ケース9にそれ
ぞれ形成された位置決め部によって位置決めされる。加
えて、本実施の形態では、検氷軸31のスイッチ押圧動
作阻止片31dが、押圧部材41の押圧スイッチ42の
押圧を行う側の面に直接当接するものとなっている。こ
のため、各部材間における部品の公差及び組み立て公差
が累積せず、押圧スイッチ42の押圧部材41に対する
高さ方向の位置精度、検氷軸31とカム車10との位置
精度、検氷軸31と押圧部材41の位置精度がそれぞれ
良好となり、カム車10及び検氷軸31の各回転角度と
この押圧スイッチ42のオンオフの連動がより精密なも
のとなる。
【0022】カム車10は、駆動源となるモータ13に
より回転させられる。図5は、カム車10のカム面が形
成された側の面を示している。すなわち、図5は、カム
車10を図3の矢示V方向から見た図である。
【0023】カム車10には、出力軸25が一体成形さ
れている。この出力軸25は、一方のケース半体9aに
設けられた孔から駆動装置5の外方に突出し、製氷皿2
に連結されている。したがって、カム車10と製氷皿2
とは、一体となって回転する。
【0024】なお、出力軸25の製氷皿2に連結されて
いない側の端部は、筒状となっており、ケース半体9b
に設けられた円形の台部7に回転自在に支持されてい
る。また、この出力軸25の端部外周面には、筒状のフ
リクション部材8がフリクション状態で遊嵌配置されて
いる。
【0025】また、筒状のフリクション部材8の外周面
には、製氷位置方向(製氷皿2から氷を落下させる離氷
位置方向とは反対側への回転方向)への駆動時に検氷位
置において検氷軸31の回転を阻止する回動阻止片8b
が設けられている。この回動阻止片8bは、カム車10
と共にフリクション部材8が製氷位置方向に回動する
と、検氷軸31の係合片31bと係合する位置へ移動
し、係合片31bと係合する。
【0026】このため、検氷軸31は、製氷位置方向へ
の駆動時には、カム車10の検氷軸用カム面28の氷不
足検出位置部28c(図5参照)に係合凸部31aが対
向しても、上述の回動阻止片8bにその回動を阻止され
るため、そのカム面形状に従って回動することはない。
このように検氷軸31が検氷位置となっても回転しない
ことにより、検氷軸31に形成されたスイッチ押圧動作
阻止片31dが、後述するように押圧スイッチ42を押
圧する押圧部材41の回動を阻止できず、押圧スイッチ
42がオンとなる。
【0027】すなわち、離氷動作後の製氷皿2の回転に
おいては、検氷位置で押圧部材41がコイルスプリング
44の付勢力を受けて揺動し、押圧スイッチ42が貯氷
容器内の氷の量に関係なく必ずオンとなる。この構成に
より、製氷皿2を駆動するための制御を容易なものとす
ることが可能となる。
【0028】一方、回動阻止片8bは、カム車10と共
にフリクション部材8が離氷位置方向に回動すると、検
氷軸31の係合片31bの回動範囲から外れた位置へ移
動し、係合片31bと係合しない。このため、検氷軸3
1は、検氷位置において、後述する検氷軸用カム面28
の凹面形状に従い自在に回動できる。
【0029】一方、図3及び図5に示すように、カム車
10のケース半体9bに対向する側面10cには、環状
の凹部27が形成されている。この凹部27内には、内
壁をカム面とする検氷軸用カム面28が設けられている
と共に、その外側に同様に内壁をカム面とする押圧部材
動作用カム面29を構成している。各カム面28,29
は、カム車10の回転中心となる軸に対してほぼ平行に
延設された延設部の側壁の内周面部分に形成されてい
る。
【0030】そして、図5に示すように、検氷軸用カム
面28は、検氷非動作位置部28aと、氷不足検出位置
部28cを有している。検氷非動作位置部28aは、検
氷レバー3を下降させない状態で維持させる区間となっ
ている。また、氷不足検出位置部28cは、氷が不足し
ている場合に検氷レバー3を最下降させた状態で維持さ
せる区間となっている。この氷不足検出位置部28c
は、凹面形状となっている。検氷軸31は、係合凸部3
1aが氷不足検出位置部28cに嵌まるたびに、コイル
スプリング32の付勢力によって回動しようとする。
【0031】また、図5に示すように、押圧部材動作用
カム面29は、製氷位置において信号を出力させるため
の第1の信号発生用カム部29aと、検氷位置において
信号を出力させるための第2の信号発生用カム部29b
と、離氷位置において信号を出力させるための第3の信
号発生用カム部29cとを有している。これらの各信号
発生用カム部29a,29b,29cは、それぞれ凹み
となっている。押圧部材41は、カム当接部41aがこ
れらの凹みに嵌まるたびに、コイルスプリング44の付
勢力によって押圧スイッチ42側に揺動しようとする。
【0032】なお、検氷軸31が所定角度(ここでは3
0度)以上回転すると、検氷軸31に形成されたスイッ
チ押圧動作阻止片31dが、後述するように押圧スイッ
チ42を押圧する押圧部材41の回動を阻止するように
なっている。
【0033】この構成により、カム車10の回転角度
が、製氷位置及び離氷位置にある場合、すなわち製氷皿
2が製氷のために水平に静止された状態及び反転され氷
がひねり落とされた状態で押圧スイッチ42がオンする
ようになっている。さらに、押圧スイッチ42は、検氷
動作により氷が満氷である場合と、離氷後の製氷位置方
向への駆動時における検氷位置通過時において検氷信号
を出力する。このように、本実施の形態では、押圧スイ
ッチ42が検氷結果を知らせるための信号を出力すると
共に、製氷皿2の位置検出のための信号を出力するもの
となっている。
【0034】この構成により、離氷位置方向への回動時
には、貯氷容器内の氷が不足しているときは、検氷軸3
1が30度以上回転して、押圧スイッチ42がオン(押
圧)されないように構成されている。一方、貯氷容器内
に氷が所定量以上貯められた状態のときは、検氷レバー
3が貯氷容器内の氷にぶつかって、検氷軸31が所定角
度以上回動できない場合は、検氷軸31の係合片31b
が押圧部材41の回動を阻止できない。そのため、この
場合は、コイルスプリング44の付勢力により検氷位置
において押圧部材41が揺動し、その揺動によって押圧
スイッチ42を押圧する。
【0035】なお、本実施の形態では、このような構成
としたが、逆に製氷位置方向への駆動時に必ずオフとな
るように構成し、かつ検氷位置方向への駆動時に満氷で
あった場合にオンとなるような構成としても良い。
【0036】検氷軸31は、カム車10によって操作さ
れ、最大35度まで回動可能となっている。検氷軸31
は、図6に示すように、係合凸部31aと、係合片31
bと、バネ係合部31cと、スイッチ押圧動作阻止片3
1dと、全周にわたって形成されたスラスト抜け防止突
堤31eと、レバー連結部31fと、ケース受け部31
gと、ガイド片31hを有している。
【0037】検氷軸31の一方の端部の凸部で構成され
たケース受け部31gは、ケース半体9bに形成された
受け孔(図示省略)に回動自在に支持される。一方、こ
の検氷軸31の他方の端部に形成されているレバー連結
部31fは、収納ケース9の外部に突出されていると共
に、このレバー連結部31fに検氷レバー3の支点部が
嵌め込まれる。実際には、検氷レバー3が貯氷容器内へ
回動されて、貯氷容器内の氷の量を検出するようになっ
ている。検氷軸31は、ケース受け部31gを受け孔に
先に差し込み、バネ係合部31cにコイルスプリング3
2を係合させ係合凸部31aをカム車10の検氷軸用カ
ム面28に押し付けた状態で、レバー連結部31f側を
収納ケース9内に載置することにより、収納ケース9内
に回動自在に位置決めされる。
【0038】このように検氷軸31は、収納ケース9に
形成された位置決め部によって位置決めされる。すなわ
ち、ケース受け部31gが収納ケース9の底面に立設さ
せた部材に形成した受け孔に、また首部A(図6参照)
がケース側面に形成された受け孔によってそれぞれ位置
決めされ、これにより検氷軸31が全体として収納ケー
ス9内に位置決めされる。すなわち、押圧スイッチ42
と同様、収納ケース9の一部で位置決めされる。このた
め、検氷軸31と収納ケース9との間には、部品公差及
び取り付け公差が累積せず、検氷軸31は収納ケース9
内に精度良く配置される。この結果、同じく収納ケース
9内に精度良く取り付けられた押圧スイッチ42との間
の寸法公差も累積せず、位置精度の良好な配置関係とす
ることができる。
【0039】また、検氷軸31のケース受け部31gの
近傍に形成された係合凸部31aは、検氷軸31の外周
面から径方向外側に突出され途中位置から湾曲された形
状となっている。この係合凸部31aは、カム車10に
形成された検氷軸用カム面28に当接するカムフォロア
ーとなっている。
【0040】また、同様に、検氷軸31の端部近傍に設
けられた係合片31bは、出力軸25と同軸上にフリク
ション状態で嵌合したフリクション部材8の回動阻止片
8bと当接可能とされている。
【0041】さらに、ガイド片31hは、ケース半体9
aの天板の裏側部分に形成されたガイド溝(図示省略)
内に入り込み、このガイド溝に沿って移動するようにな
っている。このガイド片31hは、検氷軸31の回転範
囲を規制するものとなっている。
【0042】図3に示すように、押圧部材41は、一方
のケース半体9bの底面に立設された2つの端板53の
上端縁部分に設けられた各U字状溝53a内に回動自在
に支持されている。すなわち、収納ケース9内に設けら
れた各U字状溝53aは、押圧部材を回動自在に支持す
る支持部となっている。押圧部材41は、図7に示すよ
うに、側面から見ると「ト」の字の形状を有している。
【0043】また、押圧部材41の所定位置には、コイ
ルスプリング44に付勢される被押圧部となる突起腕4
1bが形成されている。この突起腕41bは、検氷軸3
1に設けられたスイッチ押圧動作阻止片31dの近傍に
位置している。この突起腕41bにスイッチ押圧動作阻
止片31dが当たっている状態では、押圧部材41は揺
動することができない。
【0044】一方、突起腕41bと対向する位置には、
押圧スイッチ42のボタン42aが配置されている。ま
た、押圧部材41の突起腕41bの押圧スイッチ42と
対向しない側の面には山形状の突部41cが設けられ、
コイルスプリング44の一端内に入り込んでいる。な
お、コイルスプリング44の他端は、図3に示すよう
に、ケース半体9aに設けられた係合筒21c内に入れ
られ、係合筒21c内の軸(図示省略)がその端部内に
入り込んでいる。
【0045】また、押圧部材41の中心部は、揺動を支
える回動支持部41dとなっており、この回動支持部4
1dの両端が各U字状溝53a内に入り、この回動支持
部41dを中心として揺動する。さらに、この押圧部材
41には、揺動規制部41eが設けられており、カム当
接部41aがカム車10から周方向の力を受けても揺動
規制部41eの端面が端板53の内壁によって規制され
る。そのため、押圧部材41は、回動支持部41dの片
方がU字状溝53aの底部から浮き上がって傾くことが
なく、揺動中心がずれずに正確に押圧部材動作用カム面
29に沿って動作するようになっている。
【0046】このように押圧部材41は、収納ケース9
に形成された位置決め部、具体的には両端板53の上端
縁部分に設けられた各U字状溝53a内に回動自在に支
持されている。すなわち、押圧スイッチ42と同様、収
納ケース9の一部で位置決めされる。このため、押圧部
材41と収納ケース9との間には、部品公差及び取り付
け公差が累積せず、押圧部材41は収納ケース9内に精
度良く配置される。この結果、同じく収納ケース9内に
精度良く取り付けられた押圧スイッチ42との間の寸法
公差も累積せず、位置精度の良好な配置関係とすること
ができる。
【0047】この押圧スイッチ42は、図2に示すよう
に、モータ13と検氷軸31との間に配置される。そし
て、モータ13の後側の端面に位置するモータ端子13
b及び押圧スイッチ42の側方に突出された端子42b
は、この側壁と平行するように配置される回路基板51
に接続されている。
【0048】回路基板51に形成された孔51aには、
モータ13の出力軸を軸受けする軸受けブッシュ13c
がはまり込んでおり、回路基板51はこの孔51aを中
心として回動可能となるようにモータ13の端面に固定
されている。回路基板51を介して連結されたモータ1
3及び押圧スイッチ42を収納ケース9内に配置する際
には、まずモータ13をモータ載置部(図示省略)に載
置する。このとき、回路基板51の下端面は、上述した
ように収納ケース9の底面に対して若干のクリアランス
を持って対向することとなる。
【0049】そして、モータ13が収納ケース9内で固
定された状態で、回路基板51を上述の孔51aを中心
として上述のクリアランスを狭める方向へ若干回動さ
せ、押圧スイッチ42の後端面を収納ケース9内の凸部
9hの上端面に接触させる。これにより、これらモータ
13、回路基板51及び押圧スイッチ42の位置決めを
行う。すなわち、押圧スイッチ42と凸部9hとの接触
は、上述したように押圧スイッチ42の高さ方向におけ
る基準位置となると共に、回路基板51の位置決めにも
利用されることとなる。
【0050】なお、このように押圧スイッチ42及びモ
ータ13が接続された回路基板51を収納ケース9のケ
ース半体9b内に配置した後、このケース半体9bの上
からケース半体9aを被せる。このケース半体9aに
は、図4に示すように、回路基板51の上端縁部分によ
って若干押しつぶされるボス9jを備えた抑え部9kが
形成されている。この構成により、回路基板51が収納
ケース9のケース半体9a側からの力を若干受け、かつ
押圧スイッチ42をケース半体9b(底面側)で受ける
こととなり、両ケース半体9a,9bによって押圧スイ
ッチ42及び回路基板51が位置精度良く挟持される。
【0051】なお、上述の実施の形態は本発明の好適な
実施の例ではあるが、これに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可
能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動製氷
機の駆動装置は、押圧スイッチの押圧部材との接触面と
反対側の面が収納ケース内部に形成された凸部の端面に
直接的に接触した状態を基準位置として、押圧スイッチ
が収納ケース内に配置される。このため、押圧スイッチ
の取り付けに際し取り付け公差や部品公差が累積せず、
押圧スイッチが収納ケースに対して精度良く取り付けら
れる。さらに、押圧スイッチを作動させるための押圧部
材や、この押圧部材の押圧動作を阻止する阻止片を備え
た検氷軸の位置決め部を、上述の押圧スイッチの基準面
が形成された収納ケースに設けることにより、押圧スイ
ッチを作動させるためのスイッチ機構の各部品公差が累
積せず、押圧スイッチが貯氷検出や製氷皿の回動角度に
精度良く連動する。この結果、駆動装置の検知動作の信
頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の自動製氷機の側面図であ
る。
【図2】図1の自動製氷機の駆動装置を示し、一方のケ
ース半体を取り外して内部を観察可能にした正面図であ
る。
【図3】図2の駆動装置の駆動輪列の連結関係を示す断
面展開図である。
【図4】図2の矢示IV−IV断面図である。
【図5】図3の駆動装置のカム車を矢示V方向から見た
底面図である。
【図6】図2の駆動装置の検氷軸を示した正面図であ
る。
【図7】図2の駆動装置の押圧部材を矢示VII方向か
ら見た底面図である。
【符号の説明】
1 自動製氷機 2 製氷皿 3 検氷レバー(検氷用部材) 5 駆動装置 8 フリクション部材 8b 阻止片 9 収納ケース 9a,9b ケース半体 9h 凸部 10 カム車 11 駆動機構 12 スイッチ機構 13 モータ 28 検氷軸用カム面 29 押圧部材動作用カム面 31 検氷軸 31d スイッチ押圧動作阻止片 41 押圧部材 42 押圧スイッチ 51 回路基板 53a U字状溝(支持部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 真司 東京都千代田区丸の内2丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3L110 AC03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯氷容器内の氷の不足を検出した場合
    に、製氷皿を反転させて氷を上記貯氷容器内に落下させ
    た後、上記製氷皿を元の位置に戻し氷を製造する自動製
    氷機の駆動装置において、上記製氷皿の回転駆動に対応
    して押圧/非押圧される押圧スイッチを有し、この押圧
    スイッチは、当該押圧スイッチを押圧する押圧部材との
    接触面と反対側の面を、収納ケース内部に形成された凸
    部の端面に直接的に接触させることにより、これを高さ
    方向における基準位置とし、この基準位置に基づいて上
    記収納ケース内に配置されることを特徴とする自動製氷
    機の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧部材は、前記収納ケースに設け
    た支持部に回動自在に支持されていることを特徴とする
    請求項1記載の自動製氷機の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧部材は、前記押圧スイッチを押
    圧する方向に常時付勢されていると共に、前記収納ケー
    ス内には、前記貯氷容器内に下降動作することにより前
    記貯氷容器内の検氷を行う検氷用部材と一体的に回動す
    る検氷軸を備え、この検氷軸は、前記収納ケースに形成
    された支持部材に回動自在に支持され、当該検氷軸が所
    定角度以上回転した際に前記押圧部材を付勢力に抗して
    動作させ、当該押圧部材の前記押圧スイッチの押圧動作
    を阻止する阻止片が設けられていることを特徴とする請
    求項1または2記載の自動製氷機の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記製氷皿の駆動源となるモータの端面
    に回路基板を固定し、前記押圧スイッチは押圧方向が上
    記回路基板面と平行となるように当該回路基板上に設置
    され、上記モータを前記収納ケース内の所定位置に載置
    した後、上記回路基板を上記モータへの固定部分を基点
    として回動させることにより、前記押圧スイッチを前記
    凸部の端面に接触させるようにして、上記回路基板を前
    記収納ケース内に配置したことを特徴とする請求項1,
    2または3記載の自動製氷機の駆動装置。
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