JP2001304003A - 自動変速機におけるロックアップ制御装置 - Google Patents

自動変速機におけるロックアップ制御装置

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JP2001304003A JP2000121643A JP2000121643A JP2001304003A JP 2001304003 A JP2001304003 A JP 2001304003A JP 2000121643 A JP2000121643 A JP 2000121643A JP 2000121643 A JP2000121643 A JP 2000121643A JP 2001304003 A JP2001304003 A JP 2001304003A
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Muneo Kusafuka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロックアップクラッチの係合を確実に行い、エ
ンジンブレーキを確保する。 【解決手段】エンジンと変速機構2、5との間にトルク
コンバータ4が介在した自動変速機1であって、トルク
コンバータは、エンジンの出力軸13と変速機構の入力
軸3を直結することの出来るロックアップクラッチ4a
を有している。エンジン回転数Neと変速機構の入力軸
回転数Niとの差を検出する差回転検出手段を設け、ロ
ックアップクラッチの係合に際して、差回転が所定の範
囲内に収めるようにエンジン回転数を制御するエンジン
回転数制御手段21、31、PRO1を設ける。差回転
検出手段で差回転を検出することにより、実際の車両の
状態を精度良く検出することが出来、どのような車両の
状態でも、ロックアップクラッチ4aの係合をシフトシ
ョック無く、円滑かつ確実に行うことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと変速機
構との間にトルクコンバータを備えた、車両の自動変速
機におけるロックアップ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンと変速機との間にト
ルクコンバータを備えた自動変速機において、エンジン
が変速機により駆動されるコースト状態をエンジントル
クに関連する指標を基に判断し、該コースト状態が判断
された時に、ロックアップクラッチの係合を行う際にエ
ンジン回転数を上昇させる制御が特開平7−27970
0号公報に開示されている。これにより、低車速のコー
スト状態の時でも確実にロックアップクラッチの係合を
行い、エンジンブレーキを確保することが出来る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した制御装置にお
いては、コースト状態を検出する方法として、エンジン
トルクに関連する指標、つまりスロットルセンサからの
信号によりアクセルOFFを判断してコースト状態を判
断している。
【0004】しかし、上記スロットルセンサからの信号
や、その他、エンジントルクに関連する指標としてアク
セルからの信号や、直接エンジンなどの信号を指標とし
てコースト状態を判断することはその検出精度に問題が
あり、アクセル開度が0である場合にのみコースト判断
を行っても、実際の車両の状態としてはアクセル開度が
0以外の場合でもコースト状態になっている場合があ
る。
【0005】例えば、急な下り坂で、車速が増大してい
るときにアクセルが少し踏まれている場合があり、そう
いう場合、実際の車両の状態としてはエンジンは変速機
によって駆動されているコースト状態であるにもかかわ
らず、アクセルが踏まれていることによりコースト状態
を判断することが出来ずに、トルクアップ制御を行うこ
とが出来ない。従って、上記車両の状態の時に確実にロ
ックアップクラッチを係合させることが出来ないことが
あり、エンジンブレーキを得ることが出来ない場合があ
る。
【0006】本発明は、車両のいかなる状態の時にでも
ロックアップクラッチの係合を確実に行い、エンジンブ
レーキを確保することが出来る、自動変速機におけるロ
ックアップ制御装置を提供することを目的とするもので
ある。
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エン
ジンと変速機構(2、5)との間にトルクコンバータ
(4)が介在した自動変速機(1)であって、前記トル
クコンバータは、前記エンジンの出力軸(13)と変速
機構の入力軸(3)を直結することの出来るロックアッ
プクラッチ(4a)を有しており、前記エンジン回転数
が前記変速機構の入力軸回転数を下回る状態において、
前記ロックアップクラッチを油圧により係合させること
の出来るロックアップクラッチ駆動手段(21、32、
PRO2)の設けられた、ロックアップ制御装置におい
て、前記エンジン回転数(Ne)と変速機構の入力軸回
転数(Ni)との差を検出する差回転検出手段(21、
PRO1)を設け、前記ロックアップクラッチの係合に
際して、前記差回転検出手段により検出された差回転が
所定の範囲(例えば、Na)を越える場合に、前記エン
ジン回転数を上昇させるエンジン回転数制御手段(2
1、31、PRO1)を設けて構成される。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記エンジン回転数制御手段は、エンジンを制御す
るエンジン制御手段で構成される。
【0008】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記エンジン回転数制御手段は、前記エンジン回転
数と変速機構の入力軸回転数との差が大きいほど、前記
エンジンの出力トルク(Et)を大きくさせる形で制御
することを特徴として構成される。
【0009】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記エンジン回転数制御手段は、前記エンジン回転
数と変速機構の入力軸回転数との差が同一の場合、前記
変速機構の入力軸回転数が大きい程、前記エンジンの出
力トルクを小さくする形で制御することを特徴として構
成される。
【0010】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、前記エンジン回転数制御手段は、前記エンジン回転
数と変速機構の入力軸回転数との差が、所定の範囲に収
まったところで、所定時間(例えば、ロックアップクラ
ッチ4aの係合動作が終了するまで)、前記出力トルク
を一定に保持することを特徴として構成される。
【0011】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記エンジン回転数制御手段は、前記エンジン回転
数と変速機構の入力軸回転数との差が、所定の範囲に収
まったところで、前記エンジンの出力トルクが正の時
は、前記出力トルクを0に保持することを特徴として構
成される。
【0012】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、前記エンジン回転数制御手段は、前記エンジン回転
数と変速機構の入力軸回転数との差が、所定の範囲に収
まったところで、前記エンジンの出力トルクが負の時
は、前記出力トルクを、前記差が前記所定の範囲に収ま
った時点(例えば、時点T2、T7など)の出力トルク
で保持することを特徴として構成される。
【0013】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ロックアップクラッチ駆動手段は、前記ロック
アップクラッチの係合に際して、所定の勾配(δP
で係合油圧をスイープアップさせて係合動作を実行する
と共に、前記エンジン回転数と変速機構の入力軸回転数
との差が、所定の範囲に収まった時点から更に、所定時
間(図13における時間tFE)、前記スイープアップ
を継続した後、前記ロックアップクラッチを保持油圧
(PL)で完全に係合保持するようにしたことを特徴と
して構成される。
【0014】請求項9の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ロックアップクラッチ駆動手段(21、32、
PRO2)は、前記ロックアップクラッチの係合に際し
て、所定の勾配で係合油圧をスイープアップさせて係合
動作を実行すると共に、前記エンジン回転数と変速機構
の入力軸回転数との差が、所定の範囲に収まった時点
(例えば、図11の時点T12)で、直ちに前記ロック
アップクラッチを保持油圧(PL)で完全に係合保持す
るようにしたことを特徴として構成される。
【0015】請求項10の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記エンジン回転数制御手段は、前記ロックアッ
プクラッチ駆動手段によるロックアップクラッチの係合
動作が終了した後、更に所定時間(例えば、図7の時間
t1)、前記出力トルクを一定に保持することを特徴と
して構成される。
【0016】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、前記エンジン回転数制御手段は、前記ロックア
ップクラッチの係合動作が終了した後、更に所定時間、
前記出力トルクを一定に保持した後、所定の時間(t
Te)でスイープダウンさせることを特徴として構成さ
れる。
【0017】請求項12の発明は、請求項3の発明にお
いて、前記出力トルクの増加に際しては、その出力トル
クは所定の限界値の範囲内に制限されることを特徴とし
て構成される。
【0018】請求項13の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記エンジン回転数と変速機構の入力軸回転数と
の差は、エンジン回転数と入力軸回転数との差回転数で
構成される。
【0019】請求項14の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記エンジン回転数と変速機構の入力軸回転数と
の差は、エンジン回転数と入力軸回転数との回転数比で
構成される。
【0020】請求項15の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記ロックアップクラッチ駆動手段は、前記ロッ
クアップクラッチが係合している第1の変速段(例え
ば、図8の4速ロックアップ状態)から、ロックアップ
クラッチが係合している第2の変速段(例えば、図8の
3速ロックアップ状態)への変速に際して、前記ロック
アップクラッチを一時的に解放するように制御すると共
に、前記エンジン回転数制御手段は、前記ロックアップ
クラッチの前記第2の変速段への変速に際した再係合に
際して、前記エンジン回転数と変速機構の入力軸回転数
との差を所定の範囲内に収めるように前記エンジン回転
数を制御することを特徴として構成される。
【0021】請求項16の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記エンジン回転数制御手段は、前記ロックアッ
プクラッチが係合していない第1の変速段(例えば、図
7の4速非ロックアップ状態)から、ロックアップクラ
ッチが係合している第2の変速段(例えば、図7の3速
ロックアップ状態)への変速に際して、前記エンジン回
転数と変速機構の入力軸回転数との差を所定の範囲内に
収めるように前記エンジン回転数を制御することを特徴
として構成される。
【0022】請求項17の発明は、前記エンジン回転数
制御手段は、同一の変速段で、前記ロックアップクラッ
チが係合していない状態から、ロックアップクラッチが
係合している状態に移行するに際して(例えば、図9の
3速非ロックアップ状態から、3速ロックアップ状態へ
の移行)、前記エンジン回転数と変速機構の入力軸回転
数との差を所定の範囲内に収めるように前記エンジン回
転数を制御することを特徴として構成される。
【0023】請求項18の発明は、請求項15の発明に
おいて、ロックアップクラッチが係合している第1の変
速段において、燃料カット制御が行われていた場合に、
前記ロックアップクラッチ駆動手段によるロックアップ
クラッチの一時的な解放に際して、前記燃料カット制御
を中止する燃料カット制御手段(21、31)を設けて
構成される。
【0024】請求項19の発明は、前記ロックアップク
ラッチ駆動手段によるロックアップクラッチの係合動作
は、前記エンジン回転数制御手段によるエンジン回転数
の制御動作と並行して行う(例えば、図15の時点T6
−1からT7の間参照)ことを特徴として構成される。
【0025】請求項20の発明は、請求項3の発明にお
いて、運転者のアクセル操作により設定される、運転者
が要求しているエンジントルクを算出するリクエストト
ルク算出手段(21)を設け、前記リクエストトルク算
出手段により算出されたエンジントルクが、前記エンジ
ン制御手段により制御されるエンジンの出力トルクを越
えた場合に、前記エンジン制御手段によるエンジンの制
御を解除するエンジン制御解除手段(21、PRO3)
を設けて構成される。
【0026】請求項21の発明は、エンジンと変速機構
(2、5)との間にトルクコンバータ(4)が介在した
自動変速機(1)であって、前記トルクコンバータは、
前記エンジンの出力軸(13)と変速機構の入力軸
(3)を直結することの出来るロックアップクラッチ
(4a)を有しており、前記エンジン回転数が前記変速
機構の入力軸回転数を下回る状態において、前記ロック
アップクラッチを油圧により係合させることの出来るロ
ックアップクラッチ駆動手段(21、32、PRO2)
の設けられた、ロックアップ制御装置において、前記エ
ンジン回転数(Ne)と変速機構の入力軸回転数(N
i)との差を検出する差回転検出手段(21,PRO
1)を設け、前記ロックアップクラッチの係合に際し
て、前記差回転検出手段により検出された差回転が所定
の範囲を越える場合に、該差回転を小さくするように該
差回転を制御する差回転制御手段(21、31、PRO
1)を設けて構成される。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、差回転検出手
段により検出される、エンジン回転数と入力軸回転数の
差回転が、所定の範囲を越えていた場合に、ロックアッ
プクラッチ(4a)が係合するに際して、エンジン回転
数制御手段が、エンジン回転数(Ne)を、エンジン回
転数(Ne)と変速機構の入力軸回転数(Ni)との差
が小さくなるように上昇制御する。その際、差回転検出
手段により検出される差回転は、実際の車両のコースト
状態を精度良く検出することが出来ることから、車両の
いかなる状態、例えば、急な下り坂でスロットルが少し
踏まれている場合においても、確実にロックアップクラ
ッチを係合させることが出来、エンジンブレーキを確保
することができる。また、こうした制御により、エンジ
ン回転数(Ne)が入力軸回転数(Ni)に近づく。こ
れにより、ロックアップクラッチ(4a)の係合に際し
て、ロックアップクラッチが吸収すべきエンジン回転数
と入力軸回転数の差回転が少なくなり、ロックアップク
ラッチの係合油圧を滑らかに上昇させたとしても、短時
間で係合を完了させることが出来、変速時間の短縮を達
成することが可能となる。また、エンジン回転数と変速
機構の入力軸回転数との差回転に起因する変速ショック
の発生も防止することが出来る。
【0028】請求項2の発明によれば、エンジン制御手
段により、直接エンジン回転数(Ne)の制御が可能と
なるので、エンジン回転数の制御が容易となる。
【0029】請求項3の発明によれば、回転数差に係わ
らず、差回転を早く所定差回転に収めることが出来ると
共に、差回転が小さくなるとエンジントルクが小さく設
定されるので、エンジン回転数が入力軸回転数を越える
ような事態の発生を防止し、運転者に違和感を与えるこ
とがないようにすることが出来る。また、このように制
御することにより、変速中にロックアップクラッチを解
放する時などのように、入力軸回転数が変化するような
場合でも、タイムラグなく、トルク増加制御を行うこと
が出来る。
【0030】請求項4の発明によれば、トルクコンバー
タの特性を考慮した形での制御が可能となる。
【0031】請求項5の発明によれば、出力トルク(E
t)を一定に保持することにより、エンジン回転数を一
定に保持することが出来、ロックアップクラッチ(4
a)の係合動作を円滑に行うことが出来る。
【0032】請求項6の発明によれば、エンジンの出力
トルクが正の場合には、エンジンが変速機構を駆動して
いるので、出力トルク(Et)を0に保持することによ
り、エンジン回転数(Ne)が入力軸回転数(Ni)を
上回って、両者の回転差が増大する事態の発生を未然に
防止して、円滑なロックアップクラッチ(4a)の係合
動作を実現することが出来る。
【0033】請求項7の発明によれば、エンジンの出力
トルクが負の時は、前記出力トルクを、前記差が前記所
定の範囲に収まった時点(例えば、時点T2、T7な
ど)の出力トルクで保持することにより、エンジン回転
数と入力軸回転数の差を所定の範囲に保持することが出
来、円滑なロックアップクラッチ(4a)の係合動作を
実現することが出来る。
【0034】請求項8の発明によれば、エンジン回転数
と変速機構の入力軸回転数との差が、所定の範囲に収ま
った時点から更に、所定時間(図13における時間t
FE)、前記スイープアップを継続することにより、ロ
ックアップクラッチ(4a)の係合動作を、滑らかに行
うことが出来る。
【0035】請求項9の発明によれば、エンジン回転数
と変速機構の入力軸回転数との差が、所定の範囲に収ま
った時点(例えば、図11の時点T12)で、直ちに前
記ロックアップクラッチを保持油圧(PL)で完全に係
合保持することにより、短時間でロックアップクラッチ
(4a)の係合動作を終了させることが出来、変速時間
の短縮化に寄与することが出来る。
【0036】請求項10の発明によれば、ロックアップ
クラッチ駆動手段によるロックアップクラッチの係合動
作が終了した後、更に所定時間(例えば、図7の時間t
1)、前記出力トルクを一定に保持することにより、油
圧の応答遅れに起因するロックアップクラッチ(4a)
の係合動作の遅延を補償することが出来、確実にロック
アップクラッチ(4a)の係合動作を完了させることが
出来る。
【0037】請求項11の発明によれば、ロックアップ
クラッチの係合動作が終了した後、更に所定時間、前記
出力トルクを一定に保持した後、所定の時間(tTe
でスイープダウンさせることにより、エンジンの出力ト
ルクの急激な変動を防止し、シフトショックの発生を防
止することが出来る。
【0038】請求項12の発明によれば、エンジンの出
力トルクを所定の限界値の範囲内に制限することによ
り、急激なエンジン回転数の変動を防止し、制御を容易
に行うことが出来る。
【0039】請求項13の発明によれば、エンジン回転
数と変速機構の入力軸回転数との差を、エンジン回転数
と入力軸回転数との差回転数で構成するので、エンジン
回転数と変速機構の入力軸回転数との差を容易に求める
ことが出来る。
【0040】請求項14の発明によれば、エンジン回転
数と変速機構の入力軸回転数との差を、エンジン回転数
と入力軸回転数との回転数比から取ることも出来る。
【0041】請求項15の発明によれば、ロックアップ
クラッチが係合している第1の変速段(例えば、図8の
4速ロックアップ状態)から、ロックアップクラッチが
係合している第2の変速段(例えば、図8の3速ロック
アップ状態)への変速についても、本発明を適用して、
エンジンブレーキの確保及びシフトッショックのない円
滑なロックアップクラッチ(4a)の係合動作が実現で
きる。
【0042】請求項16の発明によれば、ロックアップ
クラッチが係合していない第1の変速段(例えば、図7
の4速非ロックアップ状態)から、ロックアップクラッ
チが係合している第2の変速段(例えば、図7の3速ロ
ックアップ状態)への変速についても、本発明を適用し
て、エンジンブレーキの確保及びシフトッショックのな
い円滑なロックアップクラッチ(4a)の係合動作が実
現できる。
【0043】請求項17の発明によれば、同一の変速段
で、前記ロックアップクラッチが係合していない状態か
ら、ロックアップクラッチが係合している状態に移行す
るに際して(例えば、図9の3速非ロックアップ状態か
ら、3速ロックアップ状態への移行)も、本発明を適用
して、エンジンブレーキの確保及びシフトッショックの
ない円滑なロックアップクラッチ(4a)の係合動作が
実現できる。
【0044】請求項18の発明によれば、第1の変速段
において、既に燃料カット制御が行われていた場合で
も、ロックアップクラッチの解放に伴ってエンジン回転
数が急激に低下することを防止し、その後のエンジン回
転数制御手段による差回転の所定範囲内への収束制御動
作を迅速に行うことが出来、タイムラグの無いロックア
ップクラッチの係合動作が可能となる、
【0045】請求項19の発明によれば、ロックアップ
クラッチの係合動作をエンジン回転数制御手段によるエ
ンジン回転数の制御動作と並行して行うことにより、ロ
ックアップクラッチの係合動作を開始するための指令が
出力されてから実際にロックアップクラッチが係合開始
されるまでに生じる時間と、エンジン回転数制御による
差回転の収束制御動作に要する時間を並行させることが
出来、エンジン回転数制御の後にロックアップクラッチ
の係合動作を行う場合に比して、ロックアップクラッチ
の係合動作をタイムラグ無く迅速行うことが出来る。
【0046】請求項20の発明によれば、ロックアップ
クラッチの係合に際して、コースト状態をエンジントル
クに関連する指標、例えばスロットル開度を指標にして
判断する場合に、該スロットル開度がゼロでなくなった
時にトルク増加制御を解除すると、車両が急な下り坂を
走行していてアクセルペダルが少し踏まれてスロットル
開度がゼロでなくなった場合、実際の車両の状態はアク
セルペダルが踏まれてもコースト状態であるにも係わら
ず、スロットル開度がゼロでなくなるためにトルク増加
制御が解除されてしまう。すると、トルク増加制御の解
除によりアクセル操作に対応するトルクにエンジンの出
力トルクが設定されるが、これはアクセルペダルが少し
しか踏まれていないために、エンジンの出力トルクはト
ルク増加制御による出力トルクよりも少ないものとなっ
てしまう。従って、ロックアップクラッチを確実に係合
できない場合がある。しかし、本発明は、トルク増加制
御中の出力トルクよりもアクセル操作による運転者の要
求する出力トルクが越えたときにエンジン制御手段によ
るエンジン制御を解除するため、該制御が解除されても
出力トルクがトルク増加制御中のトルクよりも大きくな
るために確実にロックアップクラッチを係合させること
が出来る。
【0047】請求項21の発明によれば、差回転検出手
段により検出される、エンジン回転数と入力軸回転数の
差回転が、所定の範囲を越えていた場合に、ロックアッ
プクラッチ(4a)が係合するに際して、制御部21、
エンジン制御システム31及びロックアップ制御プログ
ラムPRO1などの差回転制御手段が、エンジン回転数
(Ne)と変速機構の入力軸回転数(Ni)との差を小
さくするように制御する。その際、差回転検出手段によ
り検出される差回転は、実際の車両のコースト状態を精
度良く検出することが出来ることから、車両のいかなる
状態、例えば、急な下り坂でスロットルが少し踏まれて
いる場合においても、確実にロックアップクラッチを係
合させることが出来、エンジンブレーキを確保すること
ができる。また、こうした制御により、エンジン回転数
(Ne)と入力軸回転数(Ni)が近づく。これによ
り、ロックアップクラッチ(4a)の係合に際して、ロ
ックアップクラッチが吸収すべきエンジン回転数と入力
軸回転数の差回転が少なくなり、ロックアップクラッチ
の係合油圧を滑らかに上昇させたとしても、短時間で係
合を完了させることが出来、変速時間の短縮を達成する
ことが可能となる。また、エンジン回転数と変速機構の
入力軸回転数との差回転に起因する変速ショックの発生
も防止することが出来る。
【0048】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0050】5速自動変速機1は、図2に示すように、
トルクコンバータ4、3速主変速機構2、3速副変速機
構5及びディファレンシャル8を備えており、かつこれ
ら各部は互に接合して一体に構成されるケースに収納さ
れている。そして、トルクコンバータ4は、ロックアッ
プクラッチ4aを備えており、エンジンの回転はエンジ
ンクランクシャフト13から、トルクコンバータ内の油
流を介して又はロックアップクラッチによる機械的接続
を介して主変速機構2の入力軸3に入力する。そして、
一体ケースにはクランクシャフトと整列して配置されて
いる第1軸3(具体的には入力軸)及び該第1軸3と平
行に第2軸6(カウンタ軸)及び第3軸(左右車軸)1
4a,14bが回転自在に支持されており、また該ケー
スの外側にバルブボディが配設されている。
【0051】主変速機構2は、シンプルプラネタリギヤ
7とダブルピニオンプラネタリギヤ9からなるプラネタ
リギヤユニット15を有しており、シンプルプラネタリ
ギヤ7はサンギヤS1、リングギヤR1、及びこれらギ
ヤに噛合するピニオンP1を支持したキャリヤCRから
なり、またダブルピニオンプラネタリギヤ9は上記サン
ギヤS1と異なる歯数からなるサンギヤS2、リングギ
ヤR2、並びにサンギヤS2に噛合するピニオンP2及
びリングギヤR2に噛合するピニオンP3を前記シンプ
ルプラネタリギヤ7のピニオンP1と共に支持する共通
キャリヤCRからなる。
【0052】そして、エンジンクランクシャフト13か
らトルクコンバータ4を介して連動している入力軸3
は、第1の(フォワード)クラッチC1を介してシンプ
ルプラネタリギヤ7のリングギヤR1に連結し得ると共
に、第2の(ダイレクト)クラッチC2を介してシンプ
ルプラネタリギヤ7のサンギヤS1に連結し得る。ま
た、ダブルピニオンプラネタリギヤ9のサンギヤS2
は、第1のブレーキB1にて直接係止し得ると共に、第
1のワンウェイクラッチF1を介して第2のブレーキB
2にて係止し得る。更に、ダブルピニオンプラネタリギ
ヤ9のリングギヤR2は、第3のブレーキB3及び第2
のワンウェイクラッチF2にて係止し得る。そして、共
通キャリヤCRが、主変速機構2の出力部材となるカウ
ンタドライブギヤ18に連結している。
【0053】一方、副変速機構5は、第2軸を構成する
カウンタ軸6の軸線方向リヤ側に向って、出力ギヤ1
6、第1のシンプルプラネタリギヤ10及び第2のシン
プルプラネタリギヤ11が順に配置されており、またカ
ウンタ軸6はベアリングを介して一体ケースに回転自在
に支持されている。前記第1及び第2のシンプルプラネ
タリギヤ10,11は、シンプソンタイプからなる。
【0054】また、第1のシンプルプラネタリギヤ10
は、そのリングギヤR3が前記カウンタドライブギヤ1
8に噛合するカウンタドリブンギヤ17に連結してお
り、そのサンギヤS3がカウンタ軸6に回転自在に支持
されているスリーブ軸12に固定されている。そして、
ピニオンP3はカウンタ軸6に一体に連結されたフラン
ジからなるキャリヤCR3に支持されており、また該ピ
ニオンP3の他端を支持するキャリヤCR3はUDダイ
レクトクラッチC3のインナハブに連結している。ま
た、第2のシンプルプラネタリギヤ11は、そのサンギ
ヤS4が前記スリーブ軸12に形成されて前記第1のシ
ンプルプラネタリギヤのサンギヤS3に連結されてお
り、そのリングギヤR4は、カウンタ軸6に連結されて
いる。
【0055】そして、UDダイレクトクラッチC3は、
前記第1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3と
前記連結されたサンギヤS3,S4との間に介在してお
り、かつ該連結されたサンギヤS3,S4は、バンドブ
レーキからなる第4のブレーキB4にて係止し得る。更
に、第2のシンプルプラネタリギヤのピニオンP4を支
持するキャリヤCR4は、第5のブレーキB5にて係止
し得る。
【0056】ついで、図2及び図3に沿って、本5速自
動変速機の機構部分の作用について説明する。
【0057】D(ドライブ)レンジにおける1速(1S
T)状態では、フォワードクラッチC1が接続し、かつ
第5のブレーキB5及び第2のワンウェイクラッチF2
が係止して、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギ
ヤR2及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のキャリ
ヤCR4が停止状態に保持される。この状態では、入力
軸3の回転は、フォワードクラッチC1を介してシンプ
ルプラネタリギヤのリングギヤR1に伝達され、かつダ
ブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2は停止状
態にあるので、両サンギヤS1、S2を逆方向に空転さ
せながら共通キャリヤCRが正方向に大幅減速回転され
る。即ち、主変速機構2は、1速状態にあり、該減速回
転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5にお
ける第1のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR3に
伝達される。該副変速機構5は、第5のブレーキB5に
より第2のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR4が
停止され、1速状態にあり、前記主変速機構2の減速回
転は、該副変速機構5により更に減速されて、出力ギヤ
16から出力する。
【0058】2速(2ND)状態では、フォワードクラ
ッチC1に加えて、第2のブレーキB2(及び第1のブ
レーキB1)が作動し、更に、第2のワンウェイクラッ
チF2から第1のワンウェイクラッチF1に作動が切換
わり、かつ第5のブレーキB5が係止状態に維持されて
いる。この状態では、サンギヤS2が第2のブレーキB
2及び第1のワンウェイクラッチF1により停止され、
従って入力軸3からフォワードクラッチC1を介して伝
達されたシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1の回
転は、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2
を正方向に空転させながらキャリヤCRを正方向に減速
回転する。更に、該減速回転は、カウンタギヤ18,1
7を介して副変速機構5に伝達される。即ち、主変速機
構2は2速状態となり、副変速機構5は、第5のブレー
キB5の係合により1速状態にあり、この2速状態と1
速状態が組合されて、自動変速機1全体で2速が得られ
る。なおこの際、第1のブレーキB1も作動状態とな
る。
【0059】3速(3RD)状態では、フォワードクラ
ッチC1、第2のブレーキB2及び第1のワンウェイク
ラッチF1並びに第1のブレーキB1はそのまま係合状
態に保持され、第5のブレーキB5の係止が解放される
と共に第4のブレーキB4が係合する。即ち、主変速機
構2はそのままの状態が保持されて、上述した2速時の
回転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5に
伝えられ、そして副変速機構5では、第1のシンプルプ
ラネタリギヤのリングギヤR3からの回転がそのサンギ
ヤS3及びサンギヤS4の固定により2速回転としてキ
ャリヤCR3から出力し、従って主変速機構2の2速と
副変速機構5の2速で、自動変速機1全体で3速が得ら
れる。
【0060】4速(4TH)状態では、主変速機構2
は、フォワードクラッチC1、第2のブレーキB2及び
第1のワンウェイクラッチF1並びに第1のブレーキB
1が係合した上述2速及び3速状態と同じであり、副変
速機構5は、第4のブレーキB4を解放すると共にUD
ダイレクトクラッチC3が係合する。この状態では、第
1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3とサンギ
ヤS3,S4が連結して、プラネタリギヤ10,11が
一体回転する直結回転となる。従って、主変速機構2の
2速と副変速機構5の直結(3速)が組合されて、自動
変速機全体で、4速回転が出力ギヤ16から出力する。
【0061】5速(5TH)状態では、フォワードクラ
ッチC1及びダイレクトクラッチC2が係合して、入力
軸3の回転がシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1
及びサンギヤS1に共に伝達されて、主変速機構2は、
ギヤユニットが一体回転する直結回転となる。この際、
第1のブレーキB1が解放されかつ第2のブレーキB2
は係合状態に保持されるが第1のワンウェイクラッチF
1が空転することにより、サンギヤS2は空転する。ま
た、副変速機構5は、UDダイレクトクラッチC3が係
合した直結回転となっており、従って主変速機構2の3
速(直結)と副変速機構5の3速(直結)が組合され
て、自動変速機全体で、5速回転が出力ギヤ16から出
力する。
【0062】更に、本自動変速機は、加速等のダウンシ
フト時に作動する中間変速段、即ち3速ロー及び4速ロ
ーがある。
【0063】3速ロー状態は、フォワードクラッチC1
及びダイレクトクラッチC2が接続し(第2ブレーキB
2が係合状態にあるがワンウェイクラッチF1によりオ
ーバランする)、主変速機構2はプラネタリギヤユニッ
ト15を直結した3速状態にある。一方、第5のブレー
キB5が係止して副変速機構5は1速状態にあり、従っ
て主変速機構2の3速状態と副変速機構5の1速状態が
組合されて、自動変速機1全体で、前述した2速と3速
との間のギヤ比となる変速段が得られる。
【0064】4速ロー状態は、フォワードクラッチC1
及びダイレクトクラッチC2が接続して、主変速機構2
は、上記3速ロー状態と同様に3速(直結)状態にあ
る。一方、副変速機構5は、第4のブレーキB4が係合
して、第1のシンプルプラネタリギヤ10のサンギヤS
3及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のサンギヤS
4が固定され、2速状態にある。従って、主変速機構2
の3速状態と副変速機構5の2速状態が組合されて、自
動変速機1全体で、前述した3速と4速との間のギヤ比
となる変速段が得られる。
【0065】なお、図3において点線の丸印は、コース
ト時エンジンブレーキの作動状態を示す。即ち、1速
時、第3のブレーキB3が作動して第2のワンウェイク
ラッチF2のオーバランによるリングギヤR2の回転を
阻止する。また、2速時、3速時及び4速時は、第1の
ブレーキB1が作動して第1のワンウェイクラッチF1
のオーバランによるサンギヤS1の回転を阻止する。
【0066】また、R(リバース)レンジにあっては、
ダイレクトクラッチC2及び第3のブレーキB3が係合
すると共に、第5のブレーキB5が係合する。この状態
では、入力軸3の回転はダイレクトクラッチC2を介し
てサンギヤS1に伝達され、かつ第3のブレーキB3に
よりダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2が
停止状態にあるので、シンプルプラネタリギヤのリング
ギヤR1を逆転方向に空転させながらキャリヤCRも逆
転し、該逆転が、カウンタギヤ18,17を介して副変
速機構5に伝達される。副変速機構5は、第5のブレー
キB5に基づき第2のシンプルプラネタリギヤのキャリ
ヤCR4が逆回転方向にも停止され、1速状態に保持さ
れる。従って、主変速機構2の逆転と副変速機構5の1
速回転が組合されて、出力軸16から逆転減速回転が出
力する。
【0067】図1は、電気制御系を示すブロック図で、
21は、マイクロコンピュータ(マイコン)からなる電
子制御部(ECU)で、電子制御部21には、エンジン
回転数センサ22、入力軸回転数センサ26、スロット
ル開度センサ27が接続している。更に、制御部21に
は、エンジン制御システム31及び図示しないロックア
ップクラッチの油圧サーボを駆動制御するためにリニア
ソレノイドバルブSLU32等が接続している。
【0068】次に、図7に基づいて、例えば、非ロック
アップ状態の4速から3速のロックアップ状態に変速さ
れる際の制御を具体的に説明する。この変速は、変速マ
ップにもとづく自動変速動作モードによる変速動作で
も、また、運転者のシフトレバーやシフトスイッチなど
のマニュアルシフト手段によるシフト操作に基づく手動
変速モードによる変速動作の場合でも、どちらでもよ
い。
【0069】車両が、図7の時点T0に示すように、車
速即ち、変速機構の入力軸3の回転数Niが徐々に低下
してくると共に、入力軸3に対してロックアップ状態に
ない、エンジン(E/G)回転数Neもそれにつれて低
下してきた場合、制御部21は、図4に示すロックアッ
プ制御プログラムPRO1を実行する。
【0070】制御部21は、ステップS2で、現在の走
行状態がロックアップをONすべき状態となっているか
否かを、入力軸回転数センサ26から求められる車速と
スロットル開度センサ27から求められるスロットル開
度に基づいて、制御部21内の適宜なメモリ内に格納さ
れた、図6に示す、ロックアップ動作図MAP1に基づ
いて判断する。図6のロックアップ動作図MAP1は、
各変速段におけるロックアップクラッチ4aの係合(O
N)と係合解除(OFF)のタイミングが、車速(SP
EED)とスロットル開度(THROTTLE)をパラ
メータとして示されており、制御部は、当該ロックアッ
プ動作図MAP1を参照することにより、現在車両が、
トルクコンバータ4のロックアップクラッチ4aをロッ
クアップすべき状態にあるか否かを即座に判断すること
が出来る。なお、図6の実線の右方が各変速段における
ロックアップ領域であり、破線の左方が各変速段におけ
るロックアップ解除領域である。
【0071】こうして、図7に示す時点T1で、ロック
アップ制御プログラムPRO1のステップS2で車両が
ロックアップ動作を行うべき領域に入っているものと判
断された場合には、制御部21は、ステップS2−1に
入り、リニアソレノイドバルブSLU32を駆動して、
直ちにロックアップクラッチを駆動してトルクコンバー
タ4のロックアップクラッチ4aを係合する動作にはい
るが、同時に、制御部21はステップS3に入り、エン
ジン回転数Neと入力軸回転数Niとの差が、トルク増
加制御を開始する閾値Naよりも小さいか否かを判定す
る。通常、Naは、−100rpm程度に設定されてお
り、エンジン回転数Neと入力軸回転数Niとの差が、
例えば閾値Na回転以下に広がっていない場合には、エ
ンジン回転数Neと入力軸回転数Niとの差(Ne−N
i)が、トルク増加制御を開始する閾値Na(通常、マ
イナスの値)よりも大きく、両者の間にはそれほどの回
転数差が生じていない(即ち、エンジン制御の必要な状
態になっていない)ものと判断して、エンジンに対する
制御は行わず、通常のロックアップクラッチ4aを係合
させる制御を行う。この場合、既に述べたように、エン
ジン回転数Neと入力軸回転数Niとの差は小さいの
で、ロックアップクラッチ4aを係合させた場合でも、
シフトショックは小さく、運転者に違和感を与えるよう
なことはない。
【0072】ステップS3で、エンジン回転数Neと入
力軸回転数Ni(図7の場合、ダウンシフト動作が伴っ
ているので、入力軸回転数Niは時点T0から徐々に増
大して行く)との差が、例えば閾値Na回転以下に広が
っている場合には、ステップS4に入り、制御部21
は、エンジン制御システム31に対して、エンジンの出
力トルクEtを増加させるように指令し、これを受けて
エンジン制御システム31は時点T1で、図7に示すよ
うに、直ちにエンジントルクを増加させる制御を開始す
る。なお、図に示すエンジンの出力トルクEtは、エン
ジン制御システム31からの指令値であり、実際にエン
ジントルクが増大するには多少のタイムラグがある。
【0073】なお、エンジンの出力トルクEtの具体的
な増大量、即ち、トルクアップ量は、制御部21が適宜
なメモリ内に格納された、図14に示す、差回転−エン
ジンの出力トルクパラメータテーブルTBL1に基づい
て決定される。差回転−エンジンの出力トルクパラメー
タテーブルTBL1には、エンジン回転数Ne−入力軸
回転数Niの差回転数に対するエンジンの出力トルクE
tが、入力軸回転数Ni(車速)をパラメータとして格
納されており、差回転及びその時点の入力軸回転数Ni
が分かれば、指令するエンジンの出力トルクは、差回転
−エンジンの出力トルクパラメータテーブルTBL1を
参照することにより直ちに判明する。なお、差回転−エ
ンジンの出力トルクパラメータテーブルTBL1によれ
ば、同一の差回転で有れば、入力軸回転数Ni(車速)
が小さな程、エンジンの出力トルクが大きくなり、ま
た、入力軸回転数Ni(車速)が大きな程、エンジンの
出力トルクが小さくなるように設定されている。これ
は、主としてトルクコンバータの特性によるものが大き
い。なお、急激なエンジン回転数Neの変化を避けるた
めに、指令するエンジンの出力トルクには、所定の上限
値(正値)及び下限値(負値)が設定されている。
【0074】ステップS4のエンジンのトルク増加制御
は、図10に示すように、10ms(0.01秒)毎に
行われる。この際、目標となるエンジンの出力トルクは
図14のマップから算出して求め、そのエンジントルク
となるように制御する。制御に際しては、所定時間(5
00ms)内に、実際のエンジントルクが算出されたエ
ンジントルクとなるように、エンジン回転数の傾き(α
1からα5)を複数種設定して、順次適用している。従
って、差回転が大きいほど、エンジントルクを高い値に
して当初のエンジン回転数の傾きを急に設定し、前記所
定時間内に所定の回転数差に収めるようにする必要があ
る。
【0075】これにより、回転数差に係わらず、早く所
定差回転に収めることが出来ると共に、差回転が小さく
なるとエンジントルクを小さく設定することで、エンジ
ン回転数が入力軸回転数を越えるような事態の発生を防
止し、運転者に違和感を与えることがないようにするこ
とが出来る。また、このように制御することにより、変
速中にロックアップクラッチを解放する時などのよう
に、入力軸回転数が変化するような場合でも、タイムラ
グなく、トルク増大制御を行うことが出来る。
【0076】こうして、エンジンの出力トルクEtは、
図7に示すように、徐々に増大し、それに応じてエンジ
ン回転数Neも増加し始め、入力軸回転数Niとの差も
縮小する方向に制御される。一方、制御部21は、SL
U32を介したロックアップクラッチ4aの係合動作を
開始しており、当該係合動作は、図5に示すロックアッ
プクラッチ係合プログラムPRO2に基づいて、図13
のように行われる。即ち、時点T1で、図5のステップ
S21に示すように、タイマーによる計時が開始され、
次いでステップS22で、図13にも示すように、ロッ
クアップクラッチ4aの油圧サーボに対して油圧Ps1
が、ステップS23に示す時間tSAの間、供給され、
ロックアップクラッチ4aのがた詰めが行われる。その
後、ステップS24で、ステップS25に示す時間t
SBが経過するまで、待機油圧Ps2に保持され、更に
ステップS26に示すように、所定勾配δPでスイー
プアップされて、係合が進行して行く。
【0077】一方、図7に示すように、ロックアップク
ラッチ4aが係合する際に吸収すべきエンジン回転数N
eと入力軸回転数Niとの差回転数も、エンジンの出力
トルクEtの増加制御に伴うエンジン回転数Neの増大
により、縮小し、ロックアップクラッチ4aの係合途中
の時点T2では、シフトショックが殆ど生じない程度の
差回転数Nb(通常−50rpm程度)に達することと
なる。
【0078】そこで、制御部21は、ロックアップ制御
プログラムPRO1のステップS5で、エンジン回転数
Neと入力軸回転数Niとの差回転数が所定のトルク増
加制御を終了させるべき閾値Nbに達しているもの判断
された場合には、当該時点T2で、ステップS6に入
り、エンジン制御システム31に対して、エンジンの出
力トルクを一定にする制御を行うように指令し、エンジ
ン制御システム31は、エンジンの出力トルクを一定に
するようにエンジンを制御して、エンジン回転数Neを
時点T2の回転に保持する。
【0079】なお、この時、エンジンの出力トルクが正
の場合、即ち、エンジンの回転力が変速機を駆動してい
る場合には、エンジンの出力トルクを0に保持して、エ
ンジン回転数Neが入力軸回転数Niを上回らないよう
に制御して、エンジン回転数Neと入力軸回転数Niが
略等しい状態を維持するように制御する。また、エンジ
ンの出力トルクが負の場合、即ち、変速機がエンジンを
駆動している場合には、ステップS5で差回転数がNb
に達した時点の、エンジンの出力トルクを、ステップS
6の一定保持トルクとして当該出力トルクEtを保持
し、その時点のエンジン回転数Neを保持する。
【0080】一方、この間も、ロックアップクラッチ4
aは、図5、図7及び図13に示すように、ロックアッ
プクラッチ係合プログラムPRO2のステップS26
で、所定勾配δPでスイープアップされて、ステップ
S26−1でtFEタイマをスタートさせ、ステップS
27で入力軸回転数Niとエンジン回転数Neとの差回
転数(Ne−Ni)が、所定値(通常、−30rpm)
以上に狭まった場合(ステップS27の条件不成立の場
合)には、ステップS28を経て、所定時間t FEだけ
スイープアップを継続して当該差回転数を滑らかに吸収
しつつロックアップクラッチ4aの係合動作を継続す
る。これにより、差回転が生じている間は、ロックアッ
プクラッチ4aの係合動作は、油圧のスイープアップに
より徐々に進行することから、差回転は円滑に吸収され
シフトショックの発生が防止される。次に、ステップS
29入り、後述のように、ロックアップクラッチ4a
は、保持油圧PLで完全に係合保持される。
【0081】こうして、係合は、何らシフトショックを
生じさせることなく進行し、時点T3で係合動作は完了
する。この状態で、図7に示すように、入力軸3とエン
ジンはロックアップクラッチ4aを介して直結され、入
力軸回転数Niとエンジン回転数Neは時点T3で一致
し、その後、ロックアップクラッチ4aは、保持油圧P
Lで保持される。
【0082】また、制御部21は、ロックアップ制御プ
ログラムPRO1のステップS7で、時点T3でロック
アップクラッチ4aの係合動作の終了を判定したところ
で、ステップS8でタイマーを起動させて、ステップS
9で時点T4までの所定時間t1だけエンジンの出力ト
ルクEtを一定にする制御を、ステップS10まで継続
する。これにより、図7及び図13に示す、SLU32
に対するロックアップ油圧指令値(電流値)に対して実
際の供給油圧に応答遅れが生じ、ロックアップクラッチ
4aの係合動作が遅れる時間を考慮する形でエンジンの
出力トルクEtが保持されることとなり、ロックアップ
クラッチ4aの係合は、時点T4までの間に確実に完了
される。
【0083】ステップS10で、タイマーがタイムアッ
プしたところで、ステップS11に入り、制御部21
は、エンジン制御システム31に対して、エンジンの出
力トルク一定制御を止めて、エンジンの出力トルクEt
を所定時間tTeでスイープダウンさせる制御を行い、
ロックアップ制御プログラムPRO1に基づく制御を完
了する。
【0084】なお、時点T1で、エンジンの出力トルク
Etの増加制御を行わなかったとした場合の、エンジン
回転数Neを、図7の点線に示すが、図からも明らかな
ように、ロックアップクラッチ4aの係合時には、大き
な回転数差DIFが生じ、その状態でロックアップクラ
ッチ4aの係合動作を行えば、当然大きなシフトショッ
クが生じることとなる。
【0085】次に、図8に、4速ロックアップ状態か
ら、3速のロックアップ状態にシフトダウンする場合に
生じる、コースト状態に対する制御を示す。この場合
も、図7と基本的には同様であり、ロックアップクラッ
チ4a及びエンジンは、ロックアップ制御プログラムP
RO1及びロックアップクラッチ係合プログラムPRO
2に基づいて制御されるが、以後、図7の場合と相違す
る点のみについて説明し、重複する部分の説明は省略す
る。
【0086】時点T5から車速が徐々に低下して、コー
スト状態を呈するが、この時点では、入力軸3とエンジ
ンはロックアップ状態にあり、ロックアップクラッチ4
aの油圧指令値も、PLHの高い状態を呈している。従
って、エンジン回転数Neと入力軸回転数Niは等しい
状態となっている。しかし、図6に示すロックアップ動
作図MAPにより、3速ロックアップ状態へのシフトダ
ウンが、ロックアップ制御プログラムPRO1のステッ
プS2で判断されると、時点T5−1で制御部21は、
SLU32に対して、シフトダウンに備えて、シフトシ
ョックの発生を防止するためにロックアップ状態の一時
解除を指令し、これにより、ロックアップクラッチ4a
の油圧は解放される。
【0087】すると、図7と同様に、エンジン回転数N
eは入力軸回転数Niに対して徐々に低下を開始し、時
点T6で、エンジン回転数Neと入力軸回転数Niとの
差回転(Ne−Ni=Na)が所定値を下回り、エンジ
ンの出力トルクEtが増加される。変速機側で4速から
3速へのダウンシフトが行われ、入力軸回転数Niが増
大する一方で、エンジン回転数Neは、エンジンの出力
トルクの増加制御により増加し、時点T7で差回転Na
が、所定の値(Ne−Ni=Nb)以上になったところ
で、時点T8までエンジン回転数Neを保持する。更
に、時点T8が経過して、更に時点T9までの間、エン
ジンの出力トルクEtが保持されて、ロックアップクラ
ッチ4aの係合を確実にする。
【0088】なお、時点T6で、エンジンの出力トルク
Etの増加制御を行わなかったとした場合の、エンジン
回転数Neを、図8の点線に示すが、図からも明らかな
ように、ロックアップクラッチ4aの係合時には、大き
な回転数差DIFが生じ、その状態でロックアップクラ
ッチ4aの係合動作を行えば、当然大きなシフトショッ
クが生じることとなる。
【0089】なお、図8の4速ロックアップ状態の時点
T5で、燃費の向上を図るために、既にエンジンの燃料
カット制御が行われていた場合には、時点T5−1のロ
ックアップ解除後にエンジン回転数が急激に低下し、そ
の後のトルク増加制御に際して、差回転を所定の範囲に
収束させるのに時間が掛かる場合が考えられるので、変
速判断がなされた時点T5−1で、図15に示すよう
に、燃料カット制御を中止し、直ちにエンジントルクを
所定値だけ増大させ、エンジン回転数が急激に下降する
ことを防止するようにする。これにより、ステップS
4、S5のトルク増加制御を短時間でタイムラグ無く行
うことが出来、迅速にステップS6以降のエンジントル
ク一定制御にはいることが出来る。
【0090】また、図8及び図15に示すように、ロッ
クアップクラッチの係合動作は、3速へのダウンシフト
が終了した時点T6−1で、リニアソレノイドバルブS
LU32により直ちに開始される。この時点T6−1で
は、いまだ差回転がステップS5の所定値Nb以上の値
に収まっていない状態ではあるが、SLU32によるロ
ックアップ油圧指令値(電流値)が上昇して、実際にロ
ックアップクラッチに対する供給油圧が上昇し、ロック
アップクラッチが係合を開始するまで間に、差回転は所
定の値Nbに収まるので、無駄時間無くロックアップク
ラッチの係合動作を行うことが出来る。
【0091】図9に、前述のダウンシフト時に限らず、
3速非ロックアップ状態から同一変速段の3速ロックア
ップ状態に移行する際の制御を示す。
【0092】基本的には、図7及び図8と同様である
が、時点T10以前では、非ロックアップ状態であるこ
とから、エンジン回転数Neと入力軸回転数Niとの乖
離が拡大しつつあり、時点T10で、ロックアップ動作
図MAP1に基づくロックアップ判断が行われると、ロ
ックアップクラッチ4aに油圧が供給され、油圧指令値
はPs1から待機圧Ps2に移行する。次に、時点T1
1(時点T10とT11は同時でもよい)でエンジンの
出力トルクの増加制御が実行されてエンジン回転数Ne
が上昇すると共に、ロックアップクラッチ4aの油圧が
スイープアップされてロックアップクラッチ4aの係合
動作が開始される。時点T12では、差回転数Nbが所
定回転数以上となってエンジン回転数Neと入力軸回転
数Niとの乖離は、ロックアップクラッチ4aの係合に
際してシフトショックの生じない問題のない程度にまで
縮小し、その後、ロックアップクラッチ4aの係合動作
が完了する時点T13まではエンジンの出力トルクEt
は一定に保持され、更に時点T14までタイマ保持され
て、ロックアップクラッチ4aの係合確実にする。
【0093】なお、時点T12においては、既に述べた
ように、エンジン回転数Neと入力軸回転数Niとの乖
離は、ロックアップクラッチ4aの係合に際してシフト
ッショックの生じない問題のない程度にまで縮小してい
ることから、図11に示すように、時点T12の段階
で、ロックアップクラッチ4aの油圧を一気に保持圧P
Lにまで引き上げて、短時間にロックアップ動作を終了
させるようにしてもよい。これは、図9の3速非ロック
アップ状態から3速ロックアップ状態へのロックアップ
動作に限らず、どのようなロックアップ動作にも適用す
ることが出来、図7及び図8の時点T2又は時点T7の
段階への適用も可能である。
【0094】なお、時点T11で、エンジンの出力トル
クEtの増加制御を行わなかったとした場合の、エンジ
ン回転数Neを、図9の点線に示すが、図からも明らか
なように、ロックアップクラッチ4aの係合時には、大
きな回転数差DIFが生じ、その状態でロックアップク
ラッチ4aの係合動作を行えば、当然大きなシフトショ
ックが生じることとなる。
【0095】また、図16に示すように、エンジントル
クの増加制御を開始して、差回転が所定の差回転Nbに
達していない状態の時点T11−1で、運転者(ドライ
バ)がアクセルペダルを踏み込んだ場合には、制御部2
1は、ロックアップ制御プログラムPRO1のステップ
S4、S5のトルク増加制御を継続すべきか否かを、図
17に示す、トルク増加制御解除判断プログラムPRO
3に基づいて判定する。
【0096】トルク増加制御解除判断プログラムPRO
3は、ステップS30で、現在ロックアップ制御プログ
ラムPRO1のステップS4,S5に基づくトルク増加
指令が出力中であるか否かを判定し、トルク増加指令が
出力中である場合には、ステップS31で、制御部21
は、運転者がアクセルペダルを操作することにより設定
される、運転者が要求しているエンジントルク、即ちリ
クエストトルクを演算算出し、該算出されたリクエスト
トルクがロックアップ制御プログラムPRO1のステッ
プS4,S5に基づくトルク増加指令により増大された
実際のエンジンの出力トルクよりも大きいか否かを判定
する。リクエストトルクが、ロックアップ制御プログラ
ムPRO1のステップS4,S5に基づくトルク増加指
令により増大された実際のエンジンの出力トルクよりも
大きい場合には、運転者の要求通りにエンジントルクを
増大させても、エンジン回転数は増大して、入力軸回転
数との差回転は縮小することから、特にロックアップ制
御プログラムPRO1のステップS4,S5に基づいて
制御をする必要が無くなるので、ステップS32に入
り、それまでのロックアップ制御プログラムPRO1の
ステップS4、S5に基づくトルクの増加制御を解除す
る。これにより、運転者は、自分のアクセルペダル操作
がエンジンの状態に反映されるので、違和感のない運転
を継続することが出来る。
【0097】なお、図9の場合などにおいて、時点T1
2から時点T13までの間は、ロックアップ制御プログ
ラムPRO1のステップS6のトルク一定値出力制御状
態となるが、その制御中に、何らかの原因でエンジン回
転数Ne−入力軸回転数Niの差回転が、図12に示す
ように、再度拡大した場合には、当該差回転がトルク増
加開始制御の閾値Naを下回った時点T12−1で、再
度制御部21はエンジン制御システム31に対してトル
ク増加を指令し、エンジン回転数Ne−入力軸回転数N
iの差回転が所定の値を上回る時点T12−2までトル
クの増加制御を継続し、両者の回転数差の乖離を少なく
するように制御する。
【0098】そして、エンジン回転数Ne−入力軸回転
数Niの差回転が所定の値Nbを上回った時点T12−
2で、再度トルク一定制御を再開して、ロックアップク
ラッチ4aの係合動作がシフトショックを生じることな
く円滑に行われるよう制御する。
【0099】なお、上述の実施例は、コースト状態にお
ける入力軸回転数Niとエンジン回転数Neとの差を、
両者の差回転を取ることにより求めているいるが、入力
軸回転数Niとエンジン回転数Neとの差は、両者の回
転数比を取ることにより求めてもよい。
【0100】また、本発明は、エンジン回転数と入力軸
回転数の差回転が、所定の範囲を越えていた場合に、ロ
ックアップクラッチ4aが係合するに際して、制御部2
1、エンジン制御システム31及びロックアップ制御プ
ログラムPRO1などの制御手段が、エンジン回転数N
eと変速機構の入力軸回転数Niとの差を小さくするよ
うに制御すればよいので、必ずしも、エンジン回転数を
上昇させるように制御する必要はなく、変速機構の入力
軸の回転数をブレーキなどの適宜な手段で低下させて、
エンジン回転数Neと変速機構の入力軸回転数Niとの
差を小さくするように制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電子制御部を示すブロック図。
【図2】本発明を適用しうる自動変速機の機構部分を示
すスケルトン図。
【図3】その摩擦係合要素の作動を示す図。
【図4】ロックアップ制御プログラムの一例を示すフロ
ーチャート。
【図5】ロックアップクラッチ係合プログラムの一例を
示すフローチャート。
【図6】ロックアップ動作図の一例を示す図。
【図7】4速非ロックアップ状態から3速ロックアップ
状態への移行に際した、エンジンの出力トルク、入力軸
回転数、エンジン回転数及びロックアップクラッチの係
合動作の関係を示すタイムチャート。
【図8】4速ロックアップ状態から3速ロックアップ状
態への移行に際した、エンジンの出力トルク、入力軸回
転数、エンジン回転数及びロックアップクラッチの係合
動作の関係を示すタイムチャート。
【図9】3速非ロックアップ状態から3速ロックアップ
状態への移行に際した、エンジンの出力トルク、入力軸
回転数、エンジン回転数及びロックアップクラッチの係
合動作の関係を示すタイムチャート。
【図10】トルク増加制御の概要を示すタイムチャー
ト。
【図11】図9の、ロックアップクラッチの係合動作
の、別の制御態様を示すタイムチャート。
【図12】図9の、エンジンの出力トルク一定出力制御
中に、差回転が拡大した場合の制御態様を示すタイムチ
ャート。
【図13】ロックアップクラッチの係合に際した、ロッ
クアップクラッチへの供給油圧(指令値)を示すタイム
チャート。
【図14】(エンジン回転数−入力軸回転数)の差回転
とエンジン出力トルクとの関係を示す図。
【図15】4速ロックアップ状態から3速ロックアップ
状態への移行に際した、エンジンの出力トルク、入力軸
回転数、エンジン回転数及びロックアップクラッチの係
合動作の、別の実施例における関係を示すタイムチャー
ト。
【図16】図9で示した、3速非ロックアップ状態から
3速ロックアップ状態への移行に際して、運転者のアク
セルペダル操作が有った場合の制御態様を示すタイムチ
ャート。
【図17】トルク制御解除判断プログラムの一例を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1……自動変速機 2、5……変速機構 4a……ロックアップクラッチ 21……ロックアップクラッチ駆動手段、回転数制御手
段、差回転検出手段、燃料カット制御手段、エンジン制
御解除手段(制御部) 31……回転数制御手段、燃料カット制御手段(エンジ
ン制御システム) 32……ロックアップクラッチ駆動手段(SLU) Ne……エンジン回転数 Ni……入力軸回転数 Et……出力トルク PL……保持油圧 PRO1……回転数制御手段、差回転検出手段(ロック
アップ制御プログラム) PRO2……ロックアップクラッチ駆動手段 (ロックアップクラッチ係合プログラム) PRO3……エンジン制御解除手段 (トルク増加制御解除判断プログラム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 61/14 601 F16H 61/14 601H (72)発明者 桑田 雅之 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 草深 宗夫 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA22 AA23 AA25 AA34 AA53 AA59 AB01 AC01 AC09 AC15 AD02 AD04 AD30 AD51 AE03 AE08 AE22 AE32 AE37 AF01 AF09 3G093 AA05 BA03 BA15 CA04 CA09 CB01 CB07 DA01 DA06 DB01 DB05 EA02 EA03 EA05 EB03 FA04 FA08 FA10 FA11 FB03 3G301 HA01 JA03 KA07 KA16 KA26 KB00 KB07 KB10 LA01 LB01 MA11 NA06 NA07 NB06 NC04 ND03 ND05 ND12 ND15 NE03 NE08 NE24 PA11Z PB03A PE01A PE01Z PE06A PF01Z 3J053 CA03 CB05 CB14 DA06 DA08 EA02 FA03

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと変速機構との間にトルクコン
    バータが介在した自動変速機であって、前記トルクコン
    バータは、前記エンジンの出力軸と変速機構の入力軸を
    直結することの出来るロックアップクラッチを有してお
    り、前記エンジン回転数が前記変速機構の入力軸回転数
    を下回る状態において、前記ロックアップクラッチを油
    圧により係合させることの出来るロックアップクラッチ
    駆動手段の設けられた、ロックアップ制御装置におい
    て、 前記エンジン回転数と変速機構の入力軸回転数との差を
    検出する差回転検出手段設け、 前記ロックアップクラッチの係合に際して、前記差回転
    検出手段により検出された差回転が所定の範囲を越える
    場合に、前記エンジン回転数を上昇させるエンジン回転
    数制御手段を設けた、自動変速機におけるロックアップ
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジン回転数制御手段は、エンジ
    ンを制御するエンジン制御手段である、請求項1記載の
    自動変速機におけるロックアップ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジン回転数制御手段は、前記エ
    ンジン回転数と変速機構の入力軸回転数との差が大きい
    ほど、前記エンジンの出力トルクを大きくさせる形で制
    御することを特徴とする、請求項1記載の自動変速機に
    おけるロックアップ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記エンジン回転数制御手段は、前記エ
    ンジン回転数と変速機構の入力軸回転数との差が同一の
    場合、前記変速機構の入力軸回転数が大きい程、前記エ
    ンジンの出力トルクを小さくする形で制御することを特
    徴とする、請求項3記載の自動変速機におけるロックア
    ップ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記エンジン回転数制御手段は、前記エ
    ンジン回転数と変速機構の入力軸回転数との差が、所定
    の範囲に収まったところで、所定時間、前記出力トルク
    を一定に保持することを特徴とする、請求項3記載の自
    動変速機におけるロックアップ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記エンジン回転数制御手段は、前記エ
    ンジン回転数と変速機構の入力軸回転数との差が、所定
    の範囲に収まったところで、前記エンジンの出力トルク
    が正の時は、前記出力トルクを0に保持することを特徴
    とする、請求項5記載の自動変速機におけるロックアッ
    プ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記エンジン回転数制御手段は、前記エ
    ンジン回転数と変速機構の入力軸回転数との差が、所定
    の範囲に収まったところで、前記エンジンの出力トルク
    が負の時は、前記出力トルクを、前記差が前記所定の範
    囲に収まった時点の出力トルクで保持することを特徴と
    する、請求項5記載の自動変速機におけるロックアップ
    制御装置。
  8. 【請求項8】 前記ロックアップクラッチ駆動手段は、
    前記ロックアップクラッチの係合に際して、所定の勾配
    で係合油圧をスイープアップさせて係合動作を実行する
    と共に、前記エンジン回転数と変速機構の入力軸回転数
    との差が、所定の範囲に収まった時点から更に、所定時
    間前記スイープアップを継続した後、前記ロックアップ
    クラッチを保持油圧で完全に係合保持するようにしたこ
    とを特徴とする、請求項1記載の自動変速機におけるロ
    ックアップ制御装置。
  9. 【請求項9】 前記ロックアップクラッチ駆動手段は、
    前記ロックアップクラッチの係合に際して、所定の勾配
    で係合油圧をスイープアップさせて係合動作を実行する
    と共に、前記エンジン回転数と変速機構の入力軸回転数
    との差が、所定の範囲に収まった時点で、直ちに前記ロ
    ックアップクラッチを保持油圧で完全に係合保持するよ
    うにしたことを特徴とする、請求項1記載の自動変速機
    におけるロックアップ制御装置。
  10. 【請求項10】 前記エンジン回転数制御手段は、前記
    ロックアップクラッチ駆動手段によるロックアップクラ
    ッチの係合動作が終了した後、更に所定時間、前記出力
    トルクを一定に保持することを特徴とする、請求項5記
    載の自動変速機におけるロックアップ制御装置。
  11. 【請求項11】 前記エンジン回転数制御手段は、前記
    ロックアップクラッチの係合動作が終了した後、更に所
    定時間、前記出力トルクを一定に保持した後、所定の時
    間でスイープダウンさせることを特徴とする、請求項1
    0記載の自動変速機におけるロックアップ制御装置。
  12. 【請求項12】 前記出力トルクの増加に際しては、そ
    の出力トルクは所定の限界値の範囲内に制限されること
    を特徴とする、請求項3記載の自動変速機におけるロッ
    クアップ制御装置。
  13. 【請求項13】 前記エンジン回転数と変速機構の入力
    軸回転数との差は、エンジン回転数と入力軸回転数との
    差回転数である、請求項1記載の自動変速機におけるロ
    ックアップ制御装置。
  14. 【請求項14】 前記エンジン回転数と変速機構の入力
    軸回転数との差は、エンジン回転数と入力軸回転数との
    回転数比である、請求項1記載の自動変速機におけるロ
    ックアップ制御装置。
  15. 【請求項15】 前記ロックアップクラッチ駆動手段
    は、前記ロックアップクラッチが係合している第1の変
    速段から、ロックアップクラッチが係合している第2の
    変速段への変速に際して、前記ロックアップクラッチを
    一時的に解放するように制御すると共に、前記エンジン
    回転数制御手段は、前記ロックアップクラッチの前記第
    2の変速段への変速に際した再係合に際して、前記エン
    ジン回転数と変速機構の入力軸回転数との差を所定の範
    囲内に収めるように前記エンジン回転数を制御すること
    を特徴とする、請求項1記載の自動変速機におけるロッ
    クアップ制御装置。
  16. 【請求項16】 前記エンジン回転数制御手段は、前記
    ロックアップクラッチが係合していない第1の変速段か
    ら、ロックアップクラッチが係合している第2の変速段
    への変速に際して、前記エンジン回転数と変速機構の入
    力軸回転数との差を所定の範囲内に収めるように前記エ
    ンジン回転数を制御することを特徴とする、請求項1記
    載の自動変速機におけるロックアップ制御装置。
  17. 【請求項17】 前記エンジン回転数制御手段は、同一
    の変速段で、前記ロックアップクラッチが係合していな
    い状態から、ロックアップクラッチが係合している状態
    に移行するに際して、前記エンジン回転数と変速機構の
    入力軸回転数との差を所定の範囲内に収めるように前記
    エンジン回転数を制御することを特徴とする、請求項1
    記載の自動変速機におけるロックアップ制御装置。
  18. 【請求項18】 ロックアップクラッチが係合している
    第1の変速段において、燃料カット制御が行われていた
    場合に、前記ロックアップクラッチ駆動手段によるロッ
    クアップクラッチの一時的な解放に際して、前記燃料カ
    ット制御を中止する燃料カット制御手段を設けて構成し
    た、請求項15記載の自動変速機におけるロックアップ
    制御装置。
  19. 【請求項19】 前記ロックアップクラッチ駆動手段に
    よるロックアップクラッチの係合動作は、前記エンジン
    回転数制御手段によるエンジン回転数の制御動作と並行
    して行うことを特徴とする、請求項1記載の自動変速機
    におけるロックアップ制御装置。
  20. 【請求項20】 運転者のアクセル操作により設定され
    る、運転者が要求しているエンジントルクを算出するリ
    クエストトルク算出手段を設け、 前記リクエストトルク算出手段により算出されたエンジ
    ントルクが、前記エンジン制御手段により制御されるエ
    ンジンの出力トルクを越えた場合に、前記エンジン制御
    手段によるエンジンの制御を解除するエンジン制御解除
    手段を設けて構成した、請求項3記載の自動変速機にお
    けるロックアップ制御装置。
  21. 【請求項21】 エンジンと変速機構との間にトルクコ
    ンバータが介在した自動変速機であって、前記トルクコ
    ンバータは、前記エンジンの出力軸と変速機構の入力軸
    を直結することの出来るロックアップクラッチを有して
    おり、前記エンジン回転数が前記変速機構の入力軸回転
    数を下回る状態において、前記ロックアップクラッチを
    油圧により係合させることの出来るロックアップクラッ
    チ駆動手段の設けられた、ロックアップ制御装置におい
    て、 前記エンジン回転数と変速機構の入力軸回転数との差を
    検出する差回転検出手段設け、 前記ロックアップクラッチの係合に際して、前記差回転
    検出手段により検出された差回転が所定の範囲を越える
    場合に、該差回転を小さくするように該差回転を制御す
    る差回転制御手段を設けた、自動変速機におけるロック
    アップ制御装置。
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