JP2001124194A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents
自動変速機の油圧制御装置Info
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- JP2001124194A JP2001124194A JP30192799A JP30192799A JP2001124194A JP 2001124194 A JP2001124194 A JP 2001124194A JP 30192799 A JP30192799 A JP 30192799A JP 30192799 A JP30192799 A JP 30192799A JP 2001124194 A JP2001124194 A JP 2001124194A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ダウンシフト時におけるシフトショックの低減
及び、入力軸回転数変化に基づく係合側の摩擦係合要素
の、高精度学習も可能とする、自動変速機の油圧制御装
置の提供。 【解決手段】ダウンシフトに際してブレーキB1により
入力軸と出力軸との間の接続状態を制御し、エンジン側
からのトルク入力を制御する駆動力伝達制御手段21
a、21bと、ダウンシフトに際して、入力軸の回転加
速度ΔNが0を超えるまでの間、駆動力伝達制御手段に
よる入力軸と出力軸との接続状態を維持し、その後、接
続状態を絶つように制御する変速進行制御手段21cを
設ける。接続時間を利用して入力軸回転変化を指標とす
る係合側のブレーキB5のストローク学習が可能とな
る。しかも、その後、実際にダウンシフト動作が行われ
て、係合側の摩擦係合要素が実際に係合を開始する時に
は、入力軸と出力軸との間の接続状態が絶たれるので、
変速機構は自由回転状態となり、シフトショックも軽減
される。
及び、入力軸回転数変化に基づく係合側の摩擦係合要素
の、高精度学習も可能とする、自動変速機の油圧制御装
置の提供。 【解決手段】ダウンシフトに際してブレーキB1により
入力軸と出力軸との間の接続状態を制御し、エンジン側
からのトルク入力を制御する駆動力伝達制御手段21
a、21bと、ダウンシフトに際して、入力軸の回転加
速度ΔNが0を超えるまでの間、駆動力伝達制御手段に
よる入力軸と出力軸との接続状態を維持し、その後、接
続状態を絶つように制御する変速進行制御手段21cを
設ける。接続時間を利用して入力軸回転変化を指標とす
る係合側のブレーキB5のストローク学習が可能とな
る。しかも、その後、実際にダウンシフト動作が行われ
て、係合側の摩擦係合要素が実際に係合を開始する時に
は、入力軸と出力軸との間の接続状態が絶たれるので、
変速機構は自由回転状態となり、シフトショックも軽減
される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
る自動変速機の油圧制御装置に係り、詳しくはダウンシ
フトする際の油圧制御装置に関する。
る自動変速機の油圧制御装置に係り、詳しくはダウンシ
フトする際の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、主変速機構及び副変速機構から
なる自動変速機にあっては、主変速機構がワンウェイク
ラッチを介在する変速段にあって、副変速機構をダウン
シフトして変速する場合、特に車輌を停止すべくパワー
オフ状態でダウンシフトする際、ワンウェイクラッチに
よる自由回転状態を生じないように、それと並設するブ
レーキを作動している。
なる自動変速機にあっては、主変速機構がワンウェイク
ラッチを介在する変速段にあって、副変速機構をダウン
シフトして変速する場合、特に車輌を停止すべくパワー
オフ状態でダウンシフトする際、ワンウェイクラッチに
よる自由回転状態を生じないように、それと並設するブ
レーキを作動している。
【0003】車速が低下して入力軸(タービン軸)の回
転数がエンジンのアイドル回転数よりも下まわった領域
(パワーオン領域)でダウンシフトが実施される際、上
記アイドル回転数より小さい極低速時に上記ダウンシフ
トのための摩擦係合要素のつかみ換えが行われるため、
エンジン回転数と入力軸回転数との差が大きく、短時間
でトルク上昇を生じ、車輌前方に押し出されるような違
和感を与えてしまう。
転数がエンジンのアイドル回転数よりも下まわった領域
(パワーオン領域)でダウンシフトが実施される際、上
記アイドル回転数より小さい極低速時に上記ダウンシフ
トのための摩擦係合要素のつかみ換えが行われるため、
エンジン回転数と入力軸回転数との差が大きく、短時間
でトルク上昇を生じ、車輌前方に押し出されるような違
和感を与えてしまう。
【0004】上記違和感の発生を防止する方法として、
特開平9−21462号公報に示されるものが提案され
ている。このものは、主変速機構と副変速機構を有する
自動変速機において、主変速機構の高速段側で係合する
摩擦係合要素を解放すると共に、低速段側で係合する摩
擦係合要素を係合して、該主変速機構によりダウンシフ
トを実行する際、変速を開始する車速を高速側に変更
し、副変速機構において、ワンウェイクラッチと並列に
配置されている摩擦係合要素(ブレーキ)を、前記主変
速機構の摩擦係合要素のつかみ換えに先立ち解放して、
出力軸を自由回転状態にし、この状態で前記主変速機構
をつかみ換えしてダウンシフトし、該ダウンシフトした
変速段に基づくタービン軸(入力軸)回転数が実際のタ
ービン軸回転数より低下した時点で前記ワンウェイクラ
ッチが作動して、その後前記副変速機構における該ワン
ウェイクラッチに並設された摩擦係合要素を係合する。
特開平9−21462号公報に示されるものが提案され
ている。このものは、主変速機構と副変速機構を有する
自動変速機において、主変速機構の高速段側で係合する
摩擦係合要素を解放すると共に、低速段側で係合する摩
擦係合要素を係合して、該主変速機構によりダウンシフ
トを実行する際、変速を開始する車速を高速側に変更
し、副変速機構において、ワンウェイクラッチと並列に
配置されている摩擦係合要素(ブレーキ)を、前記主変
速機構の摩擦係合要素のつかみ換えに先立ち解放して、
出力軸を自由回転状態にし、この状態で前記主変速機構
をつかみ換えしてダウンシフトし、該ダウンシフトした
変速段に基づくタービン軸(入力軸)回転数が実際のタ
ービン軸回転数より低下した時点で前記ワンウェイクラ
ッチが作動して、その後前記副変速機構における該ワン
ウェイクラッチに並設された摩擦係合要素を係合する。
【0005】これにより、上記公報に示されるものは、
出力軸の自由回転状態にてダウンシフトが行われるた
め、該ダウンシフト中にトルクの急変を生じさせること
がなく、前記車輌が押し出されるような違和感を与える
ことなく、前記ワンウェイクラッチにより滑らかにダウ
ンシフトを達成し得る。
出力軸の自由回転状態にてダウンシフトが行われるた
め、該ダウンシフト中にトルクの急変を生じさせること
がなく、前記車輌が押し出されるような違和感を与える
ことなく、前記ワンウェイクラッチにより滑らかにダウ
ンシフトを達成し得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術にあっ
ては、所定変速段へのダウンシフト時、ワンウェイクラ
ッチが介在するため、入力軸と出力軸との連牽が断たれ
て自由回転状態になるため、入力軸回転数の変化が微小
となり、当該変化を指標として用いる係合側の摩擦係合
要素の、ガタ詰め動作、即ちサーボ起動制御に関するス
トローク学習動作を高精度に行うことが出来ない。その
ため、係合側の摩擦係合要素を用いる、パワーオンシフ
トダウン変速やマニュアルシフトダウン変速が生じた場
合、タイアップやエンジン吹きが生じることがある。
ては、所定変速段へのダウンシフト時、ワンウェイクラ
ッチが介在するため、入力軸と出力軸との連牽が断たれ
て自由回転状態になるため、入力軸回転数の変化が微小
となり、当該変化を指標として用いる係合側の摩擦係合
要素の、ガタ詰め動作、即ちサーボ起動制御に関するス
トローク学習動作を高精度に行うことが出来ない。その
ため、係合側の摩擦係合要素を用いる、パワーオンシフ
トダウン変速やマニュアルシフトダウン変速が生じた場
合、タイアップやエンジン吹きが生じることがある。
【0007】また、ストローク学習を高精度に行おうと
して、摩擦係合要素により入力軸と出力軸との間を接続
したままにすると、前述したクラッチの掴み換えに伴う
シフトショックやエンジンブレーキ感が生じ、好ましく
ない。
して、摩擦係合要素により入力軸と出力軸との間を接続
したままにすると、前述したクラッチの掴み換えに伴う
シフトショックやエンジンブレーキ感が生じ、好ましく
ない。
【0008】そこで、本発明は、ダウンシフト時におけ
る変速機構の自由回転状態を維持してシフトショックの
低減をはかりつつも、入力軸回転数の変化を指標とする
係合側の摩擦係合要素の、高精度のストローク学習をも
可能とする、自動変速機の油圧制御装置を提供すること
を目的とするものである。
る変速機構の自由回転状態を維持してシフトショックの
低減をはかりつつも、入力軸回転数の変化を指標とする
係合側の摩擦係合要素の、高精度のストローク学習をも
可能とする、自動変速機の油圧制御装置を提供すること
を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エン
ジン出力軸(13)からの動力が入力される入力軸
(3)と、車輪に連結される出力軸(6)と、これら入
力軸と出力軸との間で動力伝達経路を変更する複数の摩
擦係合要素(C1〜C3、B1〜B5)を有する変速機
構と、前記摩擦係合要素を断・接作動する油圧サーボ
(29、30)と、これら油圧サーボの油圧を制御する
油圧制御手段(SLS、SLU、SLT)と、前記油圧
制御手段へ油圧制御信号を出力する制御部(21)と
を、備えた自動変速機の油圧制御装置において、前記制
御部は、所定変速段へのダウンシフト(例えば2速)に
際して解放側となる摩擦係合要素(例えばブレーキB
4)用油圧を制御する解放側制御手段(21a)と、前
記所定変速段へのダウンシフトに際して係合側となる摩
擦係合要素(例えばブレーキB5)用油圧を制御する係
合側制御手段(21b)と、ダウンシフトに際して前記
摩擦係合要素(例えばブレーキB1)を制御して前記入
力軸と出力軸との間の接続状態を制御し、ダウンシフト
に際した前記エンジン側からのトルク入力を制御するこ
との出来る駆動力伝達制御手段(21e)と、前記所定
変速段へのダウンシフトに際して、該ダウンシフトに伴
う変速が開始されるまでの間、前記駆動力伝達制御手段
による入力軸と出力軸との接続状態を維持し、その後、
該接続状態を絶つように制御する変速進行制御手段(2
1c)、を備えることを特徴として構成される。
ジン出力軸(13)からの動力が入力される入力軸
(3)と、車輪に連結される出力軸(6)と、これら入
力軸と出力軸との間で動力伝達経路を変更する複数の摩
擦係合要素(C1〜C3、B1〜B5)を有する変速機
構と、前記摩擦係合要素を断・接作動する油圧サーボ
(29、30)と、これら油圧サーボの油圧を制御する
油圧制御手段(SLS、SLU、SLT)と、前記油圧
制御手段へ油圧制御信号を出力する制御部(21)と
を、備えた自動変速機の油圧制御装置において、前記制
御部は、所定変速段へのダウンシフト(例えば2速)に
際して解放側となる摩擦係合要素(例えばブレーキB
4)用油圧を制御する解放側制御手段(21a)と、前
記所定変速段へのダウンシフトに際して係合側となる摩
擦係合要素(例えばブレーキB5)用油圧を制御する係
合側制御手段(21b)と、ダウンシフトに際して前記
摩擦係合要素(例えばブレーキB1)を制御して前記入
力軸と出力軸との間の接続状態を制御し、ダウンシフト
に際した前記エンジン側からのトルク入力を制御するこ
との出来る駆動力伝達制御手段(21e)と、前記所定
変速段へのダウンシフトに際して、該ダウンシフトに伴
う変速が開始されるまでの間、前記駆動力伝達制御手段
による入力軸と出力軸との接続状態を維持し、その後、
該接続状態を絶つように制御する変速進行制御手段(2
1c)、を備えることを特徴として構成される。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記駆動力伝達制御手段による入力軸と出力軸との
接続状態が維持されている間に、前記係合側の摩擦係合
要素の油圧サーボのガタ詰め時のストローク学習制御
を、前記入力軸の回転状態に基づいて行う学習制御手段
(21d)を設けて構成される。
て、前記駆動力伝達制御手段による入力軸と出力軸との
接続状態が維持されている間に、前記係合側の摩擦係合
要素の油圧サーボのガタ詰め時のストローク学習制御
を、前記入力軸の回転状態に基づいて行う学習制御手段
(21d)を設けて構成される。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記変速進行制御手段(21c)は、前記ダウンシ
フトに伴う変速の開始を、入力軸(3)の回転加速度に
より検出し、該回転加速度(ΔN)が0を越えた時点で
前記ダウンシフトに伴う変速が開始されたものと判断し
て構成される。
て、前記変速進行制御手段(21c)は、前記ダウンシ
フトに伴う変速の開始を、入力軸(3)の回転加速度に
より検出し、該回転加速度(ΔN)が0を越えた時点で
前記ダウンシフトに伴う変速が開始されたものと判断し
て構成される。
【0011】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記変速進行制御手段は、ダウンシフトに際して、
該ダウンシフトに伴う変速が開始されるまでの間、前記
駆動力伝達制御手段の摩擦係合要素を、滑りが生じない
程度に係合が維持できる待機係合圧(Pw’)で駆動制
御するようにして構成される。
て、前記変速進行制御手段は、ダウンシフトに際して、
該ダウンシフトに伴う変速が開始されるまでの間、前記
駆動力伝達制御手段の摩擦係合要素を、滑りが生じない
程度に係合が維持できる待機係合圧(Pw’)で駆動制
御するようにして構成される。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、変速進行制御
手段(21c)が所定変速段へのダウンシフトに際し
て、該ダウンシフトに伴う変速が開始されるまでの間、
前記駆動力伝達制御手段による入力軸と出力軸との接続
状態を維持するので、当該時間を利用して摩擦係合要素
のきめ細かな制御が可能となる。例えば、入力軸回転変
化を指標とする係合側の摩擦係合要素(ブレーキB5)
のストローク学習が可能となり、高精度の制御が可能と
なる。しかも、その後、実際にダウンシフト動作が行わ
れて、シフトショックが生じる、係合側の摩擦係合要素
が実際に係合を開始する時には、入力軸と出力軸との間
の接続状態が絶たれるので、変速機構としては自由回転
状態が維持され、ダウンシフト時におけるシフトショッ
クも軽減される。
手段(21c)が所定変速段へのダウンシフトに際し
て、該ダウンシフトに伴う変速が開始されるまでの間、
前記駆動力伝達制御手段による入力軸と出力軸との接続
状態を維持するので、当該時間を利用して摩擦係合要素
のきめ細かな制御が可能となる。例えば、入力軸回転変
化を指標とする係合側の摩擦係合要素(ブレーキB5)
のストローク学習が可能となり、高精度の制御が可能と
なる。しかも、その後、実際にダウンシフト動作が行わ
れて、シフトショックが生じる、係合側の摩擦係合要素
が実際に係合を開始する時には、入力軸と出力軸との間
の接続状態が絶たれるので、変速機構としては自由回転
状態が維持され、ダウンシフト時におけるシフトショッ
クも軽減される。
【0013】請求項2の発明によると、学習制御手段
(21d)が駆動力伝達制御手段による入力軸と出力軸
との接続状態が維持されている間に、前記係合側の摩擦
係合要素の油圧サーボにおけるガタ詰め時のストローク
学習制御を、入力軸の回転状態に基づいて行うことが出
来、ダウンシフト時における変速機構の自由回転状態が
出現するにも係わらず入力軸の回転状態を指標とする高
精度のストローク学習が可能となる。
(21d)が駆動力伝達制御手段による入力軸と出力軸
との接続状態が維持されている間に、前記係合側の摩擦
係合要素の油圧サーボにおけるガタ詰め時のストローク
学習制御を、入力軸の回転状態に基づいて行うことが出
来、ダウンシフト時における変速機構の自由回転状態が
出現するにも係わらず入力軸の回転状態を指標とする高
精度のストローク学習が可能となる。
【0014】請求項3の発明によると、入力軸の回転が
増加して、実質的なダウンシフトが開始される回転加速
度が0を越えた時点で、入力軸と出力軸との接続状態が
絶たれるので、ダウンシフト実行時のシフトショックを
防止のための、変速機構の自由回転状態を最適なタイミ
ングで発現させることが出来る。
増加して、実質的なダウンシフトが開始される回転加速
度が0を越えた時点で、入力軸と出力軸との接続状態が
絶たれるので、ダウンシフト実行時のシフトショックを
防止のための、変速機構の自由回転状態を最適なタイミ
ングで発現させることが出来る。
【0015】請求項4の発明によると、ダウンシフトに
伴う変速が開始されるまでの間、前記駆動力伝達制御手
段の摩擦係合要素を、滑りが生じない程度に係合が維持
できる待機係合圧(Pw’)で駆動制御するので、その
後の当該摩擦係合要素の解放動作を短時間で行うことが
出来、シフト時間の短縮が可能となる。
伴う変速が開始されるまでの間、前記駆動力伝達制御手
段の摩擦係合要素を、滑りが生じない程度に係合が維持
できる待機係合圧(Pw’)で駆動制御するので、その
後の当該摩擦係合要素の解放動作を短時間で行うことが
出来、シフト時間の短縮が可能となる。
【0016】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
施の形態について説明する。
【0018】5速自動変速機1は、図2に示すように、
トルクコンバータ4、3速主変速機構2、3速副変速機
構5及びディファレンシャル8を備えており、かつこれ
ら各部は互に接合して一体に構成されるケースに収納さ
れている。そして、トルクコンバータ4は、ロックアッ
プクラッチ4aを備えており、エンジンの回転はエンジ
ンクランクシャフト13から、トルクコンバータ内の油
流を介して又はロックアップクラッチによる機械的接続
を介して主変速機構2の入力軸3に入力する。そして、
一体ケースにはクランクシャフトと整列して配置されて
いる第1軸3(具体的には入力軸)及び該第1軸3と平
行に第2軸6(カウンタ軸)及び第3軸(左右車軸)1
4a,14bが回転自在に支持されており、また該ケー
スの外側にバルブボディが配設されている。
トルクコンバータ4、3速主変速機構2、3速副変速機
構5及びディファレンシャル8を備えており、かつこれ
ら各部は互に接合して一体に構成されるケースに収納さ
れている。そして、トルクコンバータ4は、ロックアッ
プクラッチ4aを備えており、エンジンの回転はエンジ
ンクランクシャフト13から、トルクコンバータ内の油
流を介して又はロックアップクラッチによる機械的接続
を介して主変速機構2の入力軸3に入力する。そして、
一体ケースにはクランクシャフトと整列して配置されて
いる第1軸3(具体的には入力軸)及び該第1軸3と平
行に第2軸6(カウンタ軸)及び第3軸(左右車軸)1
4a,14bが回転自在に支持されており、また該ケー
スの外側にバルブボディが配設されている。
【0019】主変速機構2は、シンプルプラネタリギヤ
7とダブルピニオンプラネタリギヤ9からなるプラネタ
リギヤユニット15を有しており、シンプルプラネタリ
ギヤ7はサンギヤS1、リングギヤR1、及びこれらギ
ヤに噛合するピニオンP1を支持したキャリヤCRから
なり、またダブルピニオンプラネタリギヤ9は上記サン
ギヤS1と異なる歯数からなるサンギヤS2、リングギ
ヤR2、並びにサンギヤS2に噛合するピニオンP2及
びリングギヤR2に噛合するピニオンP3を前記シンプ
ルプラネタリギヤ7のピニオンP1と共に支持する共通
キャリヤCRからなる。
7とダブルピニオンプラネタリギヤ9からなるプラネタ
リギヤユニット15を有しており、シンプルプラネタリ
ギヤ7はサンギヤS1、リングギヤR1、及びこれらギ
ヤに噛合するピニオンP1を支持したキャリヤCRから
なり、またダブルピニオンプラネタリギヤ9は上記サン
ギヤS1と異なる歯数からなるサンギヤS2、リングギ
ヤR2、並びにサンギヤS2に噛合するピニオンP2及
びリングギヤR2に噛合するピニオンP3を前記シンプ
ルプラネタリギヤ7のピニオンP1と共に支持する共通
キャリヤCRからなる。
【0020】そして、エンジンクランクシャフト13か
らトルクコンバータ4を介して連動している入力軸3
は、第1の(フォワード)クラッチC1を介してシンプ
ルプラネタリギヤ7のリングギヤR1に連結し得ると共
に、第2の(ダイレクト)クラッチC2を介してシンプ
ルプラネタリギヤ7のサンギヤS1に連結し得る。ま
た、ダブルピニオンプラネタリギヤ9のサンギヤS2
は、第1のブレーキB1にて直接係止し得ると共に、第
1のワンウェイクラッチF1を介して第2のブレーキB
2にて係止し得る。更に、ダブルピニオンプラネタリギ
ヤ9のリングギヤR2は、第3のブレーキB3及び第2
のワンウェイクラッチF2にて係止し得る。そして、共
通キャリヤCRが、主変速機構2の出力部材となるカウ
ンタドライブギヤ18に連結している。
らトルクコンバータ4を介して連動している入力軸3
は、第1の(フォワード)クラッチC1を介してシンプ
ルプラネタリギヤ7のリングギヤR1に連結し得ると共
に、第2の(ダイレクト)クラッチC2を介してシンプ
ルプラネタリギヤ7のサンギヤS1に連結し得る。ま
た、ダブルピニオンプラネタリギヤ9のサンギヤS2
は、第1のブレーキB1にて直接係止し得ると共に、第
1のワンウェイクラッチF1を介して第2のブレーキB
2にて係止し得る。更に、ダブルピニオンプラネタリギ
ヤ9のリングギヤR2は、第3のブレーキB3及び第2
のワンウェイクラッチF2にて係止し得る。そして、共
通キャリヤCRが、主変速機構2の出力部材となるカウ
ンタドライブギヤ18に連結している。
【0021】一方、副変速機構5は、第2軸を構成する
カウンタ軸6の軸線方向リヤ側に向って、出力ギヤ1
6、第1のシンプルプラネタリギヤ10及び第2のシン
プルプラネタリギヤ11が順に配置されており、またカ
ウンタ軸6はベアリングを介して一体ケースに回転自在
に支持されている。前記第1及び第2のシンプルプラネ
タリギヤ10,11は、シンプソンタイプからなる。
カウンタ軸6の軸線方向リヤ側に向って、出力ギヤ1
6、第1のシンプルプラネタリギヤ10及び第2のシン
プルプラネタリギヤ11が順に配置されており、またカ
ウンタ軸6はベアリングを介して一体ケースに回転自在
に支持されている。前記第1及び第2のシンプルプラネ
タリギヤ10,11は、シンプソンタイプからなる。
【0022】また、第1のシンプルプラネタリギヤ10
は、そのリングギヤR3が前記カウンタドライブギヤ1
8に噛合するカウンタドリブンギヤ17に連結してお
り、そのサンギヤS3がカウンタ軸6に回転自在に支持
されているスリーブ軸12に固定されている。そして、
ピニオンP3はカウンタ軸6に一体に連結されたフラン
ジからなるキャリヤCR3に支持されており、また該ピ
ニオンP3の他端を支持するキャリヤCR3はUDダイ
レクトクラッチC3のインナハブに連結している。ま
た、第2のシンプルプラネタリギヤ11は、そのサンギ
ヤS4が前記スリーブ軸12に形成されて前記第1のシ
ンプルプラネタリギヤのサンギヤS3に連結されてお
り、そのリングギヤR4は、カウンタ軸6に連結されて
いる。
は、そのリングギヤR3が前記カウンタドライブギヤ1
8に噛合するカウンタドリブンギヤ17に連結してお
り、そのサンギヤS3がカウンタ軸6に回転自在に支持
されているスリーブ軸12に固定されている。そして、
ピニオンP3はカウンタ軸6に一体に連結されたフラン
ジからなるキャリヤCR3に支持されており、また該ピ
ニオンP3の他端を支持するキャリヤCR3はUDダイ
レクトクラッチC3のインナハブに連結している。ま
た、第2のシンプルプラネタリギヤ11は、そのサンギ
ヤS4が前記スリーブ軸12に形成されて前記第1のシ
ンプルプラネタリギヤのサンギヤS3に連結されてお
り、そのリングギヤR4は、カウンタ軸6に連結されて
いる。
【0023】そして、UDダイレクトクラッチC3は、
前記第1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3と
前記連結されたサンギヤS3,S4との間に介在してお
り、かつ該連結されたサンギヤS3,S4は、バンドブ
レーキからなる第4のブレーキB4にて係止し得る。更
に、第2のシンプルプラネタリギヤのピニオンP4を支
持するキャリヤCR4は、第5のブレーキB5にて係止
し得る。
前記第1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3と
前記連結されたサンギヤS3,S4との間に介在してお
り、かつ該連結されたサンギヤS3,S4は、バンドブ
レーキからなる第4のブレーキB4にて係止し得る。更
に、第2のシンプルプラネタリギヤのピニオンP4を支
持するキャリヤCR4は、第5のブレーキB5にて係止
し得る。
【0024】ついで、図2及び図3に沿って、本5速自
動変速機の機構部分の作用について説明する。
動変速機の機構部分の作用について説明する。
【0025】D(ドライブ)レンジにおける1速(1S
T)状態では、フォワードクラッチC1が接続し、かつ
第5のブレーキB5及び第2のワンウェイクラッチF2
が係止して、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギ
ヤR2及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のキャリ
ヤCR4が停止状態に保持される。この状態では、入力
軸3の回転は、フォワードクラッチC1を介してシンプ
ルプラネタリギヤのリングギヤR1に伝達され、かつダ
ブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2は停止状
態にあるので、両サンギヤS1、S2を逆方向に空転さ
せながら共通キャリヤCRが正方向に大幅減速回転され
る。即ち、主変速機構2は、1速状態にあり、該減速回
転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5にお
ける第1のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR3に
伝達される。該副変速機構5は、第5のブレーキB5に
より第2のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR4が
停止され、1速状態にあり、前記主変速機構2の減速回
転は、該副変速機構5により更に減速されて、出力ギヤ
16から出力する。
T)状態では、フォワードクラッチC1が接続し、かつ
第5のブレーキB5及び第2のワンウェイクラッチF2
が係止して、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギ
ヤR2及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のキャリ
ヤCR4が停止状態に保持される。この状態では、入力
軸3の回転は、フォワードクラッチC1を介してシンプ
ルプラネタリギヤのリングギヤR1に伝達され、かつダ
ブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2は停止状
態にあるので、両サンギヤS1、S2を逆方向に空転さ
せながら共通キャリヤCRが正方向に大幅減速回転され
る。即ち、主変速機構2は、1速状態にあり、該減速回
転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5にお
ける第1のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR3に
伝達される。該副変速機構5は、第5のブレーキB5に
より第2のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR4が
停止され、1速状態にあり、前記主変速機構2の減速回
転は、該副変速機構5により更に減速されて、出力ギヤ
16から出力する。
【0026】2速(2ND)状態では、フォワードクラ
ッチC1に加えて、第2のブレーキB2(及び第1のブ
レーキB1)が作動し、更に、第2のワンウェイクラッ
チF2から第1のワンウェイクラッチF1に作動が切換
わり、かつ第5のブレーキB5が係止状態に維持されて
いる。この状態では、サンギヤS2が第2のブレーキB
2及び第1のワンウェイクラッチF1により停止され、
従って入力軸3からフォワードクラッチC1を介して伝
達されたシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1の回
転は、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2
を正方向に空転させながらキャリヤCRを正方向に減速
回転する。更に、該減速回転は、カウンタギヤ18,1
7を介して副変速機構5に伝達される。即ち、主変速機
構2は2速状態となり、副変速機構5は、第5のブレー
キB5の係合により1速状態にあり、この2速状態と1
速状態が組合されて、自動変速機1全体で2速が得られ
る。なおこの際、第1のブレーキB1も作動状態となる
が、コーストダウンにより2速になる場合は、後述する
ように制御される。
ッチC1に加えて、第2のブレーキB2(及び第1のブ
レーキB1)が作動し、更に、第2のワンウェイクラッ
チF2から第1のワンウェイクラッチF1に作動が切換
わり、かつ第5のブレーキB5が係止状態に維持されて
いる。この状態では、サンギヤS2が第2のブレーキB
2及び第1のワンウェイクラッチF1により停止され、
従って入力軸3からフォワードクラッチC1を介して伝
達されたシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1の回
転は、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2
を正方向に空転させながらキャリヤCRを正方向に減速
回転する。更に、該減速回転は、カウンタギヤ18,1
7を介して副変速機構5に伝達される。即ち、主変速機
構2は2速状態となり、副変速機構5は、第5のブレー
キB5の係合により1速状態にあり、この2速状態と1
速状態が組合されて、自動変速機1全体で2速が得られ
る。なおこの際、第1のブレーキB1も作動状態となる
が、コーストダウンにより2速になる場合は、後述する
ように制御される。
【0027】3速(3RD)状態では、フォワードクラ
ッチC1、第2のブレーキB2及び第1のワンウェイク
ラッチF1並びに第1のブレーキB1はそのまま係合状
態に保持され、第5のブレーキB5の係止が解放される
と共に第4のブレーキB4が係合する。即ち、主変速機
構2はそのままの状態が保持されて、上述した2速時の
回転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5に
伝えられ、そして副変速機構5では、第1のシンプルプ
ラネタリギヤのリングギヤR3からの回転がそのサンギ
ヤS3及びサンギヤS4の固定により2速回転としてキ
ャリヤCR3から出力し、従って主変速機構2の2速と
副変速機構5の2速で、自動変速機1全体で3速が得ら
れる。
ッチC1、第2のブレーキB2及び第1のワンウェイク
ラッチF1並びに第1のブレーキB1はそのまま係合状
態に保持され、第5のブレーキB5の係止が解放される
と共に第4のブレーキB4が係合する。即ち、主変速機
構2はそのままの状態が保持されて、上述した2速時の
回転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5に
伝えられ、そして副変速機構5では、第1のシンプルプ
ラネタリギヤのリングギヤR3からの回転がそのサンギ
ヤS3及びサンギヤS4の固定により2速回転としてキ
ャリヤCR3から出力し、従って主変速機構2の2速と
副変速機構5の2速で、自動変速機1全体で3速が得ら
れる。
【0028】4速(4TH)状態では、主変速機構2
は、フォワードクラッチC1、第2のブレーキB2及び
第1のワンウェイクラッチF1並びに第1のブレーキB
1が係合した上述2速及び3速状態と同じであり、副変
速機構5は、第4のブレーキB4を解放すると共にUD
ダイレクトクラッチC3が係合する。この状態では、第
1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3とサンギ
ヤS3,S4が連結して、プラネタリギヤ10,11が
一体回転する直結回転となる。従って、主変速機構2の
2速と副変速機構5の直結(3速)が組合されて、自動
変速機全体で、4速回転が出力ギヤ16から出力する。
は、フォワードクラッチC1、第2のブレーキB2及び
第1のワンウェイクラッチF1並びに第1のブレーキB
1が係合した上述2速及び3速状態と同じであり、副変
速機構5は、第4のブレーキB4を解放すると共にUD
ダイレクトクラッチC3が係合する。この状態では、第
1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3とサンギ
ヤS3,S4が連結して、プラネタリギヤ10,11が
一体回転する直結回転となる。従って、主変速機構2の
2速と副変速機構5の直結(3速)が組合されて、自動
変速機全体で、4速回転が出力ギヤ16から出力する。
【0029】5速(5TH)状態では、フォワードクラ
ッチC1及びダイレクトクラッチC2が係合して、入力
軸3の回転がシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1
及びサンギヤS1に共に伝達されて、主変速機構2は、
ギヤユニットが一体回転する直結回転となる。この際、
第1のブレーキB1が解放されかつ第2のブレーキB2
は係合状態に保持されるが第1のワンウェイクラッチF
1が空転することにより、サンギヤS2は空転する。ま
た、副変速機構5は、UDダイレクトクラッチC3が係
合した直結回転となっており、従って主変速機構2の3
速(直結)と副変速機構5の3速(直結)が組合され
て、自動変速機全体で、5速回転が出力ギヤ16から出
力する。
ッチC1及びダイレクトクラッチC2が係合して、入力
軸3の回転がシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1
及びサンギヤS1に共に伝達されて、主変速機構2は、
ギヤユニットが一体回転する直結回転となる。この際、
第1のブレーキB1が解放されかつ第2のブレーキB2
は係合状態に保持されるが第1のワンウェイクラッチF
1が空転することにより、サンギヤS2は空転する。ま
た、副変速機構5は、UDダイレクトクラッチC3が係
合した直結回転となっており、従って主変速機構2の3
速(直結)と副変速機構5の3速(直結)が組合され
て、自動変速機全体で、5速回転が出力ギヤ16から出
力する。
【0030】更に、本自動変速機は、加速等のダウンシ
フト時に作動する中間変速段、即ち3速ロー及び4速ロ
ーがある。
フト時に作動する中間変速段、即ち3速ロー及び4速ロ
ーがある。
【0031】3速ロー状態は、フォワードクラッチC1
及びダイレクトクラッチC2が接続し(第2ブレーキB
2が係合状態にあるがワンウェイクラッチF1によりオ
ーバランする)、主変速機構2はプラネタリギヤユニッ
ト15を直結した3速状態にある。一方、第5のブレー
キB5が係止して副変速機構5は1速状態にあり、従っ
て主変速機構2の3速状態と副変速機構5の1速状態が
組合されて、自動変速機1全体で、前述した2速と3速
との間のギヤ比となる変速段が得られる。
及びダイレクトクラッチC2が接続し(第2ブレーキB
2が係合状態にあるがワンウェイクラッチF1によりオ
ーバランする)、主変速機構2はプラネタリギヤユニッ
ト15を直結した3速状態にある。一方、第5のブレー
キB5が係止して副変速機構5は1速状態にあり、従っ
て主変速機構2の3速状態と副変速機構5の1速状態が
組合されて、自動変速機1全体で、前述した2速と3速
との間のギヤ比となる変速段が得られる。
【0032】4速ロー状態は、フォワードクラッチC1
及びダイレクトクラッチC2が接続して、主変速機構2
は、上記3速ロー状態と同様に3速(直結)状態にあ
る。一方、副変速機構5は、第4のブレーキB4が係合
して、第1のシンプルプラネタリギヤ10のサンギヤS
3及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のサンギヤS
4が固定され、2速状態にある。従って、主変速機構2
の3速状態と副変速機構5の2速状態が組合されて、自
動変速機1全体で、前述した3速と4速との間のギヤ比
となる変速段が得られる。
及びダイレクトクラッチC2が接続して、主変速機構2
は、上記3速ロー状態と同様に3速(直結)状態にあ
る。一方、副変速機構5は、第4のブレーキB4が係合
して、第1のシンプルプラネタリギヤ10のサンギヤS
3及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のサンギヤS
4が固定され、2速状態にある。従って、主変速機構2
の3速状態と副変速機構5の2速状態が組合されて、自
動変速機1全体で、前述した3速と4速との間のギヤ比
となる変速段が得られる。
【0033】なお、図2において点線の丸印は、コース
ト時エンジンブレーキの作動状態(4、3又は2レン
ジ)を示す。即ち、1速時、第3のブレーキB3が作動
して第2のワンウェイクラッチF2のオーバランによる
リングギヤR2の回転を阻止する。また、2速時、3速
時及び4速時、第1のブレーキB1が作動して第1のワ
ンウェイクラッチF1のオーバランによるサンギヤS1
の回転を阻止する。
ト時エンジンブレーキの作動状態(4、3又は2レン
ジ)を示す。即ち、1速時、第3のブレーキB3が作動
して第2のワンウェイクラッチF2のオーバランによる
リングギヤR2の回転を阻止する。また、2速時、3速
時及び4速時、第1のブレーキB1が作動して第1のワ
ンウェイクラッチF1のオーバランによるサンギヤS1
の回転を阻止する。
【0034】また、R(リバース)レンジにあっては、
ダイレクトクラッチC2及び第3のブレーキB3が係合
すると共に、第5のブレーキB5が係合する。この状態
では、入力軸3の回転はダイレクトクラッチC2を介し
てサンギヤS1に伝達され、かつ第3のブレーキB3に
よりダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2が
停止状態にあるので、シンプルプラネタリギヤのリング
ギヤR1を逆転方向に空転させながらキャリヤCRも逆
転し、該逆転が、カウンタギヤ18,17を介して副変
速機構5に伝達される。副変速機構5は、第5のブレー
キB5に基づき第2のシンプルプラネタリギヤのキャリ
ヤCR4が逆回転方向にも停止され、1速状態に保持さ
れる。従って、主変速機構2の逆転と副変速機構5の1
速回転が組合されて、出力軸16から逆転減速回転が出
力する。
ダイレクトクラッチC2及び第3のブレーキB3が係合
すると共に、第5のブレーキB5が係合する。この状態
では、入力軸3の回転はダイレクトクラッチC2を介し
てサンギヤS1に伝達され、かつ第3のブレーキB3に
よりダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2が
停止状態にあるので、シンプルプラネタリギヤのリング
ギヤR1を逆転方向に空転させながらキャリヤCRも逆
転し、該逆転が、カウンタギヤ18,17を介して副変
速機構5に伝達される。副変速機構5は、第5のブレー
キB5に基づき第2のシンプルプラネタリギヤのキャリ
ヤCR4が逆回転方向にも停止され、1速状態に保持さ
れる。従って、主変速機構2の逆転と副変速機構5の1
速回転が組合されて、出力軸16から逆転減速回転が出
力する。
【0035】図1は、電気制御系を示すブロック図であ
り、21は、マイクロコンピュータ(マイコン)からな
る制御部(ECU)で、エンジン回転センサ22、ドラ
イバのアクセルペダル踏み量を検出するスロットル開度
センサ23、トランスミッション(自動変速機構)の入
力軸回転数(=タービン回転数)を検出するセンサ2
5、車速(=自動変速機出力軸回転数)センサ26及び
油温センサ27からの各信号が入力しており、また油圧
回路のリニアソレノイドバルブSLS、SLU及びSL
Tに出力している。前記制御部21は、解放側油圧を制
御する解放側制御手段21aと、係合側油圧を制御する
係合側制御手段21bと、変速機の入力軸と出力軸との
間の接続状態を制御する駆動力伝達制御手段21eと、
ワンウェイクラッチ(F1)を介在する所定変速段(2
速)へのダウンシフトに際して、変速に関与する各摩擦
係合要素の作動を経時的に制御する変速進行制御手段2
1cと、前記駆動力伝達制御手段によりワンウェイクラ
ッチの空転を防止する摩擦係合要素が制御されている
間、ダウンシフト時における係合側の摩擦係合要素のス
トローク学習を制御する学習制御手段21dと、を備え
ている。
り、21は、マイクロコンピュータ(マイコン)からな
る制御部(ECU)で、エンジン回転センサ22、ドラ
イバのアクセルペダル踏み量を検出するスロットル開度
センサ23、トランスミッション(自動変速機構)の入
力軸回転数(=タービン回転数)を検出するセンサ2
5、車速(=自動変速機出力軸回転数)センサ26及び
油温センサ27からの各信号が入力しており、また油圧
回路のリニアソレノイドバルブSLS、SLU及びSL
Tに出力している。前記制御部21は、解放側油圧を制
御する解放側制御手段21aと、係合側油圧を制御する
係合側制御手段21bと、変速機の入力軸と出力軸との
間の接続状態を制御する駆動力伝達制御手段21eと、
ワンウェイクラッチ(F1)を介在する所定変速段(2
速)へのダウンシフトに際して、変速に関与する各摩擦
係合要素の作動を経時的に制御する変速進行制御手段2
1cと、前記駆動力伝達制御手段によりワンウェイクラ
ッチの空転を防止する摩擦係合要素が制御されている
間、ダウンシフト時における係合側の摩擦係合要素のス
トローク学習を制御する学習制御手段21dと、を備え
ている。
【0036】図4は、油圧回路の概略を示す図であり、
前記3個のリニアソレノイドバルブSLS、SLU及び
SLTを有すると共に、自動変速機構のプラネタリギヤ
ユニットの伝達経路を切換えて、例えば前進5速、後進
1速の変速段を達成する複数の摩擦係合要素(クラッチ
及びブレーキ)を断接作動する複数の油圧サーボ29、
30、37を有している。また、前記リニアソレノイド
バルブSLS、SLU及びSLTの入力ポートa1 ,a
2 、a3にはソレノイドモジュレータ圧が供給されてお
り、これらリニアソレノイドバルブの出力ポートb1 ,
b2 、b3からの制御油圧がそれぞれプレッシャコント
ロールバルブ31、32、33の制御油室31a,32
a、33aに供給されている。プレッシャコントロール
バルブ31,32、33は、ライン圧がそれぞれ入力ポ
ート31b,32b、33bに供給されており、前記制
御油圧にて調圧された出力ポート31c,32c、33
cからの調圧油圧が、それぞれシフトバルブ34,3
5、36を介して適宜各油圧サーボ29,30、37に
供給される。
前記3個のリニアソレノイドバルブSLS、SLU及び
SLTを有すると共に、自動変速機構のプラネタリギヤ
ユニットの伝達経路を切換えて、例えば前進5速、後進
1速の変速段を達成する複数の摩擦係合要素(クラッチ
及びブレーキ)を断接作動する複数の油圧サーボ29、
30、37を有している。また、前記リニアソレノイド
バルブSLS、SLU及びSLTの入力ポートa1 ,a
2 、a3にはソレノイドモジュレータ圧が供給されてお
り、これらリニアソレノイドバルブの出力ポートb1 ,
b2 、b3からの制御油圧がそれぞれプレッシャコント
ロールバルブ31、32、33の制御油室31a,32
a、33aに供給されている。プレッシャコントロール
バルブ31,32、33は、ライン圧がそれぞれ入力ポ
ート31b,32b、33bに供給されており、前記制
御油圧にて調圧された出力ポート31c,32c、33
cからの調圧油圧が、それぞれシフトバルブ34,3
5、36を介して適宜各油圧サーボ29,30、37に
供給される。
【0037】なお、本油圧回路は、一方の摩擦係合要素
を解放すると共に他方の摩擦係合要素を係合する、いわ
ゆるクラッチツークラッチによる変速に係る基本概念を
示すものであり、各油圧サーボ29,30、37及びシ
フトバルブ34,35、36は、象徴的に示すものであ
って、実際には、自動変速機構に対応して油圧サーボは
多数備えられているが、具体的には、3→2変速に際し
て第4のブレーキB4用油圧サーボ、第5のブレーキB
5用油圧サーボ及び第1のブレーキB1用油圧サーボ、
4→3変速に際しての第3のクラッチC3用油圧サーボ
及び第4のブレーキB4用油圧サーボであり、また、こ
れら油圧サーボへの油圧を切換えるシフトバルブも多数
備えている。
を解放すると共に他方の摩擦係合要素を係合する、いわ
ゆるクラッチツークラッチによる変速に係る基本概念を
示すものであり、各油圧サーボ29,30、37及びシ
フトバルブ34,35、36は、象徴的に示すものであ
って、実際には、自動変速機構に対応して油圧サーボは
多数備えられているが、具体的には、3→2変速に際し
て第4のブレーキB4用油圧サーボ、第5のブレーキB
5用油圧サーボ及び第1のブレーキB1用油圧サーボ、
4→3変速に際しての第3のクラッチC3用油圧サーボ
及び第4のブレーキB4用油圧サーボであり、また、こ
れら油圧サーボへの油圧を切換えるシフトバルブも多数
備えている。
【0038】なお、上記3→2ダウンシフト変速にあっ
ては、第4のブレーキB4用油圧サーボの油圧を解放制
御すると共に、第5のブレーキB5用油圧サーボの油圧
を係合制御し、更に上記両ブレーキのつかみ換え制御に
先立ち、第1のブレーキB1用油圧サーボの油圧は後述
するパターンで解放され、かつ上記つかみ換え制御終了
して更に第1のワンウェイクラッチF1の係合後、供給
される。即ち、副変速機構5における上記第4及び第5
のブレーキB4,B5のつかみ換えによるダウンシフト
は、基本的には第1のブレーキB1及び第1のワンウェ
イクラッチF1の解放に基づく主変速機構2の自由回転
状態(ニュートラル状態)にて実施されるが、第1のブ
レーキB1は、入力軸の回転加速度が負から0になるま
では、ブレーキB1に滑りが生じない程度の油圧で保持
される。上記第4及び第5のブレーキB4,B5のつか
み換え動作が完了した後、アクセルの踏み込みにより、
該サンギヤS2の回転が正転から逆転に切換わる時点、
即ち出力軸側からのギヤ比に基づく回転数がエンジン回
転数を下まった時点で、前記第1のワンウェイクラッチ
F1が係合して、上記自由回転状態が解除されて2速段
となり、その後第1ブレーキB1が係合する。又は、降
坂路などで車速が上昇した場合、第1のワンウェイクラ
ッチF1が自由回転状態であるため、この場合は、所定
の車速以上で第1のブレーキB1を係合する。
ては、第4のブレーキB4用油圧サーボの油圧を解放制
御すると共に、第5のブレーキB5用油圧サーボの油圧
を係合制御し、更に上記両ブレーキのつかみ換え制御に
先立ち、第1のブレーキB1用油圧サーボの油圧は後述
するパターンで解放され、かつ上記つかみ換え制御終了
して更に第1のワンウェイクラッチF1の係合後、供給
される。即ち、副変速機構5における上記第4及び第5
のブレーキB4,B5のつかみ換えによるダウンシフト
は、基本的には第1のブレーキB1及び第1のワンウェ
イクラッチF1の解放に基づく主変速機構2の自由回転
状態(ニュートラル状態)にて実施されるが、第1のブ
レーキB1は、入力軸の回転加速度が負から0になるま
では、ブレーキB1に滑りが生じない程度の油圧で保持
される。上記第4及び第5のブレーキB4,B5のつか
み換え動作が完了した後、アクセルの踏み込みにより、
該サンギヤS2の回転が正転から逆転に切換わる時点、
即ち出力軸側からのギヤ比に基づく回転数がエンジン回
転数を下まった時点で、前記第1のワンウェイクラッチ
F1が係合して、上記自由回転状態が解除されて2速段
となり、その後第1ブレーキB1が係合する。又は、降
坂路などで車速が上昇した場合、第1のワンウェイクラ
ッチF1が自由回転状態であるため、この場合は、所定
の車速以上で第1のブレーキB1を係合する。
【0039】ついで、図5〜8に沿って、クラッチツー
クラッチによるダウンシフト、例えば3→2変速につい
て説明する。3→2変速にあっては、具体的には、解放
側油圧PAが第4のブレーキB4用油圧であり、係合側
油圧PBは第5のブレーキB5用油圧である。
クラッチによるダウンシフト、例えば3→2変速につい
て説明する。3→2変速にあっては、具体的には、解放
側油圧PAが第4のブレーキB4用油圧であり、係合側
油圧PBは第5のブレーキB5用油圧である。
【0040】まず、スロットル開度センサ23及び車速
センサ26からの信号に基づき、制御部21はマップに
より、3→2変速等のダウンシフトを判断すると、変速
進行制御手段21cに対して、図5から図7に示すフロ
ーチャートに従って、係合側摩擦係合要素であるブレー
キB5、解放側摩擦係合要素であるブレーキB4、及び
エンジンブレーキ用摩擦係合要素であるブレーキB1の
制御を行うように指令する。変速進行制御手段21c
は、これを受けて、図7に示すように、入力トルクTt
の関数により第1のブレーキB1、即ちエンジンブレ
ーキ用ブレーキ側トルクTcを算出する(S11)。入
力トルクTt は、例えばマップによりスロットル開度
とエンジン回転数に基づきエンジントルクを求め、更に
トルクコンバータの入出力回転数から速度比を計算し、
該速度比からマップにてトルク比を求め、エンジントル
クに上記トルク比を乗じて求められる。更に、該入力ト
ルクにトルク分担率等が関与して上記ブレーキ側トルク
Tc が求められる。
センサ26からの信号に基づき、制御部21はマップに
より、3→2変速等のダウンシフトを判断すると、変速
進行制御手段21cに対して、図5から図7に示すフロ
ーチャートに従って、係合側摩擦係合要素であるブレー
キB5、解放側摩擦係合要素であるブレーキB4、及び
エンジンブレーキ用摩擦係合要素であるブレーキB1の
制御を行うように指令する。変速進行制御手段21c
は、これを受けて、図7に示すように、入力トルクTt
の関数により第1のブレーキB1、即ちエンジンブレ
ーキ用ブレーキ側トルクTcを算出する(S11)。入
力トルクTt は、例えばマップによりスロットル開度
とエンジン回転数に基づきエンジントルクを求め、更に
トルクコンバータの入出力回転数から速度比を計算し、
該速度比からマップにてトルク比を求め、エンジントル
クに上記トルク比を乗じて求められる。更に、該入力ト
ルクにトルク分担率等が関与して上記ブレーキ側トルク
Tc が求められる。
【0041】該ブレーキ側トルクTc からブレーキB
1側の待機係合圧Pw’が算出され(S12)、解放側
制御手段21aは、ブレーキB1の油圧サーボの作動油
圧が待機係合圧Pw’になるようにリニアソレノイドバ
ルブに制御信号を出力する(S13)。すると、第1の
ブレーキB1は、初期の係合圧Pcから待機係合圧P
w’にまで低下する。この待機係合圧Pw’では、第1
のブレーキB1は、滑りが生じない程度に維持される。
この状態では、主変速機構は未だニュートラル状態では
なく、3速状態を維持しており、かつ解放側油圧PA、
例えば第4のブレーキB4用の油圧が係合圧となってお
り、解放側摩擦係合要素(例えば第4のブレーキB4)
は係合した状態にある。
1側の待機係合圧Pw’が算出され(S12)、解放側
制御手段21aは、ブレーキB1の油圧サーボの作動油
圧が待機係合圧Pw’になるようにリニアソレノイドバ
ルブに制御信号を出力する(S13)。すると、第1の
ブレーキB1は、初期の係合圧Pcから待機係合圧P
w’にまで低下する。この待機係合圧Pw’では、第1
のブレーキB1は、滑りが生じない程度に維持される。
この状態では、主変速機構は未だニュートラル状態では
なく、3速状態を維持しており、かつ解放側油圧PA、
例えば第4のブレーキB4用の油圧が係合圧となってお
り、解放側摩擦係合要素(例えば第4のブレーキB4)
は係合した状態にある。
【0042】一方、解放側の摩擦係合要素であるブレー
キB4については、図5及び図8に示すように、ブレー
キB1を所定の待機係合圧Pw’にまで低下させる指令
が出されたところで、変速進行制御手段21cは、図5
のステップS1を実行し、入力トルクTt の関数によ
り解放側トルクTAを算出する(S1)。該入力トルク
Tt は、例えば、マップによりスロットル開度とエン
ジン回転数に基づきエンジントルクを求め、更にトルク
コンバータの入出力回転数から速度比を計算し、該速度
比からマップにてトルク比を求め、エンジントルクに上
記トルク比を乗じて求められる。更に、該入力トルクに
トルク分担率等が関与して上記解放側トルクTA が求
められる。
キB4については、図5及び図8に示すように、ブレー
キB1を所定の待機係合圧Pw’にまで低下させる指令
が出されたところで、変速進行制御手段21cは、図5
のステップS1を実行し、入力トルクTt の関数によ
り解放側トルクTAを算出する(S1)。該入力トルク
Tt は、例えば、マップによりスロットル開度とエン
ジン回転数に基づきエンジントルクを求め、更にトルク
コンバータの入出力回転数から速度比を計算し、該速度
比からマップにてトルク比を求め、エンジントルクに上
記トルク比を乗じて求められる。更に、該入力トルクに
トルク分担率等が関与して上記解放側トルクTA が求
められる。
【0043】該解放側トルクTA から解放側の待機係
合圧Pwが算出され(S2)、変速進行制御手段21c
は解放側制御手段21aに、ブレーキB4への供給油圧
が該待機係合圧Pwになるようにリニアソレノイドバル
ブに制御信号を出力させる(S3)。更に、変速進行制
御手段21cは解放側制御手段21aを介して、図5の
ステップS4で、ブレーキB4の供給油圧PAをPwか
ら予め設定されている所定勾配からなる油圧δPEによ
り、スイープダウンさせる(S4)。この制御は、供給
油圧PAが0になるまで継続される(S5)。
合圧Pwが算出され(S2)、変速進行制御手段21c
は解放側制御手段21aに、ブレーキB4への供給油圧
が該待機係合圧Pwになるようにリニアソレノイドバル
ブに制御信号を出力させる(S3)。更に、変速進行制
御手段21cは解放側制御手段21aを介して、図5の
ステップS4で、ブレーキB4の供給油圧PAをPwか
ら予め設定されている所定勾配からなる油圧δPEによ
り、スイープダウンさせる(S4)。この制御は、供給
油圧PAが0になるまで継続される(S5)。
【0044】一方、係合側となるブレーキB5は、図6
に示すように、制御部21からのダウンシフト判断に基
づき、変速進行制御手段21cによる計時が開始され
(S30)、第5のブレーキB5用油圧サーボへの油圧
PBが所定圧Ps1になるように所定信号をリニアソレ
ノイドバルブSLS(又はSLU)に出力する(S3
1)。
に示すように、制御部21からのダウンシフト判断に基
づき、変速進行制御手段21cによる計時が開始され
(S30)、第5のブレーキB5用油圧サーボへの油圧
PBが所定圧Ps1になるように所定信号をリニアソレ
ノイドバルブSLS(又はSLU)に出力する(S3
1)。
【0045】該所定圧Ps1は、油圧サーボの油圧室を
満たしてガタ詰めを行うために必要な油圧に設定されて
おり、所定時間tSAの間保持されるが、この保持時間
は、後述するように、学習制御手段21dにより、最適
な時間となるように学習制御される形で毎回変更制御さ
れる。所定時間tSAが経過すると(S32)、係合側
油圧PBは、所定勾配[(Ps1−Ps2)/tSB]
でスイープダウンし(S33)、係合側油圧PBが所定
低圧Ps2になると(S34)、該スイープダウンが停
止され、該所定低圧Ps2に保持される(S35)。該
所定低圧Ps2は、ピストンストローク圧以上でかつ係
合側摩擦係合要素(例えば第5のブレーキB5)にトル
ク容量を生じさる圧に設定されており、該所定低圧Ps
2は、計時tが所定時間tSE経過するまで保持される
(S36)。上記ステップS31からS36までサーボ
起動制御となる。ここで、所定低圧Ps2をトルク容量
を生じさせる圧に設定しているので、所定低圧Ps2で
保持されている間に、係合側摩擦係合要素(B5)の係
合が開始、つまり変速が開始(回転変化が開始)され
る。
満たしてガタ詰めを行うために必要な油圧に設定されて
おり、所定時間tSAの間保持されるが、この保持時間
は、後述するように、学習制御手段21dにより、最適
な時間となるように学習制御される形で毎回変更制御さ
れる。所定時間tSAが経過すると(S32)、係合側
油圧PBは、所定勾配[(Ps1−Ps2)/tSB]
でスイープダウンし(S33)、係合側油圧PBが所定
低圧Ps2になると(S34)、該スイープダウンが停
止され、該所定低圧Ps2に保持される(S35)。該
所定低圧Ps2は、ピストンストローク圧以上でかつ係
合側摩擦係合要素(例えば第5のブレーキB5)にトル
ク容量を生じさる圧に設定されており、該所定低圧Ps
2は、計時tが所定時間tSE経過するまで保持される
(S36)。上記ステップS31からS36までサーボ
起動制御となる。ここで、所定低圧Ps2をトルク容量
を生じさせる圧に設定しているので、所定低圧Ps2で
保持されている間に、係合側摩擦係合要素(B5)の係
合が開始、つまり変速が開始(回転変化が開始)され
る。
【0046】この際、入力軸の回転数は、図8に示すよ
うに、第1のブレーキB1が滑りが生じない程度の待機
係合圧Pw’に保持されているので、主変速機構1はニ
ュートラル状態にはなっておらず、車速の低下及びブレ
ーキB4の解放動作などに起因する入力軸の回転数の変
化を正確に補足することが出来る。従って、入力軸回転
数の変化を監視しつつ、その回転加速度が負から0に移
行して、ブレーキB5が実際の係合を開始する時点T1
(変速の開始)が、適正なタイミングで生じるように、
係合側の摩擦係合要素であるブレーキB5のストローク
調整を学習制御により行うことが可能となる。
うに、第1のブレーキB1が滑りが生じない程度の待機
係合圧Pw’に保持されているので、主変速機構1はニ
ュートラル状態にはなっておらず、車速の低下及びブレ
ーキB4の解放動作などに起因する入力軸の回転数の変
化を正確に補足することが出来る。従って、入力軸回転
数の変化を監視しつつ、その回転加速度が負から0に移
行して、ブレーキB5が実際の係合を開始する時点T1
(変速の開始)が、適正なタイミングで生じるように、
係合側の摩擦係合要素であるブレーキB5のストローク
調整を学習制御により行うことが可能となる。
【0047】即ち、学習制御手段21dは、仮に、図8
破線で示すように、回転加速度が負から0に移行して、
ブレーキB5の実際の係合開始が時点T2で生じた場合
には、ブレーキB5のストロークが早すぎて実際の係合
が早期に始まっていると判断して、ガタ詰めに要する図
6のステップS32の所定時間tSAを、次の動作サイ
クルから所定時間短くして、過度のガタ詰め(実際の係
合が開始してしまう)が生じないように補正する。ま
た、図8一点鎖線で示すように、ブレーキB5の実際の
係合開始が時点T3で生じた場合には、ブレーキB5の
ストロークが遅すぎて実際の係合が遅れて始まっている
ことから、ガタ詰めに要するステップS32の所定時間
tSAを、次の動作サイクルから所定時間、長くして十
分なガタ詰め動作を行うように補正する。なお、この時
点では、変速機全体としては、ブレーキB4、B5など
の摩擦係合要素の掴み換え動作の初期段階であり、実質
的に3速などの高速段を維持しているので、それに伴う
エンジンブレーキ感やシフトショックなどが生じること
はない。
破線で示すように、回転加速度が負から0に移行して、
ブレーキB5の実際の係合開始が時点T2で生じた場合
には、ブレーキB5のストロークが早すぎて実際の係合
が早期に始まっていると判断して、ガタ詰めに要する図
6のステップS32の所定時間tSAを、次の動作サイ
クルから所定時間短くして、過度のガタ詰め(実際の係
合が開始してしまう)が生じないように補正する。ま
た、図8一点鎖線で示すように、ブレーキB5の実際の
係合開始が時点T3で生じた場合には、ブレーキB5の
ストロークが遅すぎて実際の係合が遅れて始まっている
ことから、ガタ詰めに要するステップS32の所定時間
tSAを、次の動作サイクルから所定時間、長くして十
分なガタ詰め動作を行うように補正する。なお、この時
点では、変速機全体としては、ブレーキB4、B5など
の摩擦係合要素の掴み換え動作の初期段階であり、実質
的に3速などの高速段を維持しているので、それに伴う
エンジンブレーキ感やシフトショックなどが生じること
はない。
【0048】こうして、学習制御手段21dによる係合
側のブレーキB5のストローク学習制御が行われる。次
に、変速進行制御手段21cは、図7のステップS14
で入力軸の回転加速度ΔNが0以上になったところで、
ステップS15に入り、図8に示すように、エンジンブ
レーキ用のブレーキB1の供給油圧Pcをそれまでの待
機係合圧Pw’から0に落としブレーキB1を解放し、
主変速機構1をニュートラル状態にして、以降、実質的
な係合側摩擦係合要素であるブレーキB5の係合開始に
よるダウンシフト動作に備える。
側のブレーキB5のストローク学習制御が行われる。次
に、変速進行制御手段21cは、図7のステップS14
で入力軸の回転加速度ΔNが0以上になったところで、
ステップS15に入り、図8に示すように、エンジンブ
レーキ用のブレーキB1の供給油圧Pcをそれまでの待
機係合圧Pw’から0に落としブレーキB1を解放し、
主変速機構1をニュートラル状態にして、以降、実質的
な係合側摩擦係合要素であるブレーキB5の係合開始に
よるダウンシフト動作に備える。
【0049】また、変速進行制御手段21cは、図6に
示すように、係合側の摩擦係合要素であるブレーキB5
のサーボ起動制御(図6のステップS36まで)が終了
すると(t≧tSE)、直ちに完了制御に入る。該完了
制御では、完了制御時間t FIN がタイマに設定され
る(S37)。そして係合側油圧PBは、予め設定され
ている所定勾配からなる油圧δPFによりスイープアッ
プし(S38)、上記設定された所定時間tFIN が
経過するまで(t≦0)、上記スイープアップが続けら
れ(S39)、該時間が経過した時点で完了制御は終了
し、ブレーキB5の係合が完了し、3→2変速が完了す
る。なお、この際、既に述べたように、エンジンブレー
キ用摩擦係合要素であるブレーキB1は解放されている
ので、ブレーキB5が係合されても、主変速機構1はニ
ュートラル状態となっており、エンジン側からのトルク
が遮断されているので、ブレーキB5の係合に伴う車両
が押し出される感じのシフトショックの発生は防止され
る。
示すように、係合側の摩擦係合要素であるブレーキB5
のサーボ起動制御(図6のステップS36まで)が終了
すると(t≧tSE)、直ちに完了制御に入る。該完了
制御では、完了制御時間t FIN がタイマに設定され
る(S37)。そして係合側油圧PBは、予め設定され
ている所定勾配からなる油圧δPFによりスイープアッ
プし(S38)、上記設定された所定時間tFIN が
経過するまで(t≦0)、上記スイープアップが続けら
れ(S39)、該時間が経過した時点で完了制御は終了
し、ブレーキB5の係合が完了し、3→2変速が完了す
る。なお、この際、既に述べたように、エンジンブレー
キ用摩擦係合要素であるブレーキB1は解放されている
ので、ブレーキB5が係合されても、主変速機構1はニ
ュートラル状態となっており、エンジン側からのトルク
が遮断されているので、ブレーキB5の係合に伴う車両
が押し出される感じのシフトショックの発生は防止され
る。
【0050】なお、上記クラッチツークラッチ(つかみ
換え)による3→2変速が実質的に開始される入力軸回
転数の回転加速度ΔNが0以上となった時点で第1のブ
レーキB1が解放され、またステップS39の完了制御
の終了後、即ち3→2変速の終了した後に、例えばアク
セルの踏み込みにより、入力回転数がエンジン回転数を
下まわり、第1のワンウェイクラッチF1が係合されて
から、上記第1のブレーキB1が係合する。該第1のブ
レーキB1の係合は、第1のワンウェイクラッチF1が
係合されているので、特に油圧制御されることなく、シ
フトバルブ等の切換えに基づくライン圧の供給により行
われる。しかし、降坂路などで車速が上昇した場合に
は、第1のワンウェイクラッチF1が係合されていない
ので、係合ショックを防止するために油圧制御を行い、
第1のブレーキB1を滑らかに係合させる。
換え)による3→2変速が実質的に開始される入力軸回
転数の回転加速度ΔNが0以上となった時点で第1のブ
レーキB1が解放され、またステップS39の完了制御
の終了後、即ち3→2変速の終了した後に、例えばアク
セルの踏み込みにより、入力回転数がエンジン回転数を
下まわり、第1のワンウェイクラッチF1が係合されて
から、上記第1のブレーキB1が係合する。該第1のブ
レーキB1の係合は、第1のワンウェイクラッチF1が
係合されているので、特に油圧制御されることなく、シ
フトバルブ等の切換えに基づくライン圧の供給により行
われる。しかし、降坂路などで車速が上昇した場合に
は、第1のワンウェイクラッチF1が係合されていない
ので、係合ショックを防止するために油圧制御を行い、
第1のブレーキB1を滑らかに係合させる。
【0051】なお、上記実施の形態は、図2及び図3に
よる変速機において3→2変速について説明したが、4
→2変速も同様に適用できる。更に、他の形式の変速機
による他の変速段のダウンシフトにも同様に適用し得
る。
よる変速機において3→2変速について説明したが、4
→2変速も同様に適用できる。更に、他の形式の変速機
による他の変速段のダウンシフトにも同様に適用し得
る。
【0052】また、上述の実施例は、入力軸回転数の回
転加速度ΔNが0以上となった時点で、クラッチツーク
ラッチ(つかみ換え)による3→2変速が実質的に開始
されたものと判断して、第1のブレーキB1を解放して
いるが、変速開始の判断は、かならずしも回転加速度Δ
Nが0以上となった時点で判断する必要はなく、回転加
速度ΔNを0よりも正(+)側にオフセットさせた値に
設定し、ノイズなどに起因する誤作動を防止するように
構成することもできる。また、変速の開始の判断は、回
転加速度ΔNに限定されず、他のパラメータを用いて判
定してもよい。
転加速度ΔNが0以上となった時点で、クラッチツーク
ラッチ(つかみ換え)による3→2変速が実質的に開始
されたものと判断して、第1のブレーキB1を解放して
いるが、変速開始の判断は、かならずしも回転加速度Δ
Nが0以上となった時点で判断する必要はなく、回転加
速度ΔNを0よりも正(+)側にオフセットさせた値に
設定し、ノイズなどに起因する誤作動を防止するように
構成することもできる。また、変速の開始の判断は、回
転加速度ΔNに限定されず、他のパラメータを用いて判
定してもよい。
【図1】本発明に係る電子制御部を示すブロック図。
【図2】本発明を適用し得る自動変速機の機構部分を示
すスケルトン図。
すスケルトン図。
【図3】その各摩擦係合要素の作動を示す図。
【図4】摩擦係合要素のつかみ換え(クラッチツークラ
ッチ)に基づく変速に係る油圧回路の概略を示す図。
ッチ)に基づく変速に係る油圧回路の概略を示す図。
【図5】クラッチツークラッチ変速におけるダウンシフ
トの解放側油圧の制御を示すフローチャート。
トの解放側油圧の制御を示すフローチャート。
【図6】クラッチツークラッチ変速におけるダウンシフ
トの係合側油圧の制御を示すフローチャート。
トの係合側油圧の制御を示すフローチャート。
【図7】クラッチツークラッチ変速によるエンジンブレ
ーキ用摩擦係合要素の制御を示すタイムチャート。
ーキ用摩擦係合要素の制御を示すタイムチャート。
【図8】本発明の実施の形態によるダウンシフトを示す
タイムチャート。
タイムチャート。
1……自動変速機 2……主変速機構 3……入力軸 5……副変速機構 6……出力軸 13……エンジン出力軸 C1〜C3,B1〜B5……摩擦係合要素 B1……摩擦係合要素(ブレーキ) B4……解放側の摩擦係合要素(ブレーキ) B5……係合側の解放摩擦係合要素(ブレーキ) 21……制御部 21a……解放側制御手段 21b……係合側制御手段 21c……変速進行制御手段 21e……駆動力伝達制御手段 29、30、37……油圧サーボ SLS、SLU、SLT……油圧制御手段 PA……解放側油圧 PB……係合側油圧 Pw’……待機係合圧 ΔN……回転加速度
フロントページの続き (72)発明者 野村 誠和 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 仁木 裕 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 小崎 茂康 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J052 AA01 CA07 EA04 FA03 FB31 GC44 HA02 KA01 LA01
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジン出力軸からの動力が入力される
入力軸と、車輪に連結される出力軸と、これら入力軸と
出力軸との間で動力伝達経路を変更する複数の摩擦係合
要素を有する変速機構と、前記摩擦係合要素を断・接作
動する油圧サーボと、これら油圧サーボの油圧を制御す
る油圧制御手段と、前記油圧制御手段へ油圧制御信号を
出力する制御部とを、備えた自動変速機の油圧制御装置
において、 前記制御部は、所定変速段へのダウンシフトに際して解
放側となる摩擦係合要素用油圧を制御する解放側制御手
段と、 前記所定変速段へのダウンシフトに際して係合側となる
摩擦係合要素用油圧を制御する係合側制御手段と、 ダウンシフトに際して前記摩擦係合要素を制御して前記
入力軸と出力軸との間の接続状態を制御し、ダウンシフ
トに際した前記エンジン側からのトルク入力を制御する
ことの出来る駆動力伝達制御手段と、 前記所定変速
段へのダウンシフトに際して、該ダウンシフトに伴う変
速が開始されるまでの間、前記駆動力伝達制御手段によ
る入力軸と出力軸との接続状態を維持し、その後、該接
続状態を絶つように制御する変速進行制御手段、を備え
ることを特徴とする、自動変速機の油圧制御装置。 - 【請求項2】 前記駆動力伝達制御手段による入力軸と
出力軸との接続状態が維持されている間に、前記係合側
の摩擦係合要素の油圧サーボのガタ詰め時のストローク
学習制御を、前記入力軸の回転状態に基づいて行う学習
制御手段を設けて構成した、請求項1記載の自動変速機
の油圧制御装置。 - 【請求項3】 前記変速進行制御手段は、前記ダウンシ
フトに伴う変速の開始を、入力軸の回転加速度により検
出し、該回転加速度が0を越えた時点で前記ダウンシフ
トに伴う変速が開始されたものと判断する、請求項1記
載の自動変速機の油圧制御装置。 - 【請求項4】 前記変速進行制御手段は、ダウンシフト
に際して、該ダウンシフトに伴う変速が開始されるまで
の間、前記駆動力伝達制御手段の摩擦係合要素を、滑り
が生じない程度に係合が維持できる待機係合圧で駆動制
御するようにして構成した、請求項1記載の自動変速機
の油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30192799A JP2001124194A (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30192799A JP2001124194A (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001124194A true JP2001124194A (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17902793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30192799A Pending JP2001124194A (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001124194A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7740557B2 (en) | 2007-03-14 | 2010-06-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hydraulic control apparatus and hydraulic control method for automatic transmission |
-
1999
- 1999-10-25 JP JP30192799A patent/JP2001124194A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7740557B2 (en) | 2007-03-14 | 2010-06-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hydraulic control apparatus and hydraulic control method for automatic transmission |
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