JP4483375B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の摩擦係合要素の掴み換えにより変速を行う自動変速機の変速制御装置に係り、詳しくは、掴み換えを行う摩擦係合要素の油圧サーボの係合側油圧に振動が生じた際の変速制御に関する。
一般に、クラッチやブレーキなどの摩擦係合要素の掴み換えによる変速、いわゆるクラッチ・ツー・クラッチ変速を行う自動変速機においては、それらの摩擦係合要素の油圧サーボに供給する油圧をリニアソレノイドバルブの電子制御によりコントロールすることで、それら油圧サーボのピストンストロークや係合状態を制御している。これらのリニアソレノイドバルブには、出力する油圧をフィードバックするフィードバック油室が備えられているが、その出力する油圧に振動が生じると、該振動に起因して逆起電力が生じ、フィードバック制御の制御系に連成振動が生じることが知られている。この振動が生じると応答遅れが生じるため、予め複数のフィードバック制御ゲインを用意し、その中から制御条件に応じたフィードバック制御ゲインを選択してフィードバック制御を行うことで、該振動を抑制しようとするものが提案されている(特許文献1)。
特許3412453号公報
しかしながら、上述したフィードバック制御ゲインを選択してフィードバック制御を行うものは、制御が複雑であり、該制御を正確に行い得る装置の製造などに困難さが伴う。また特に、上述したような出力する油圧が振動する原因としては、油に空気が混入した場合などが考えられ、空気の混入量などを予測することが難しいため、選択したフィードバック制御ゲインが適宜一致するとは限らず、振動の発生を必ずしも未然に防げるとは限らない。その結果、係合側の摩擦係合要素の油圧サーボに供給する油圧の上昇が遅れて、当該摩擦係合要素の係合が遅れ、エンジン吹きを生じてしまう虞があり、それに伴って、変速ショックが生じる虞もあった。
そこで本発明は、係合側油圧の振動を判定した際に、解放側の摩擦係合要素の解放動作が長くなるように、解放側油圧を制御する解放遅延手段を有し、もって上記課題を解決した自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図6参照)、複数の摩擦係合要素(例えばC1,C2,C3,B1,B2,B3,B4,B5)の掴み換えにより変速を行う自動変速機(1)であって、
係合側の摩擦係合要素(例えばB4)の油圧サーボに供給する係合側油圧(例えばPB4)を制御する係合側油圧制御手段(31、SOL・・・)と、解放側の摩擦係合要素(例えばB5)の油圧サーボに供給する解放側油圧(例えばPB5)を制御する解放側油圧制御手段(32、SOL・・・)と、を備え、前記係合側制御手段(31)は、変速判断後に前記係合側の摩擦係合要素(例えばB4)の油圧サーボのピストンを摩擦板に近接対向させるガタ詰め制御を行った後、前記係合側の摩擦係合要素の係合動作を行うように制御する自動変速機の変速制御装置(50)において、
前記係合側油圧を検出する係合側油圧検出手段(例えば35)と、
前記係合側油圧検出手段(例えば35)の検出に基づき前記ガタ詰め制御中における係合側油圧の振動を判定する振動判定手段(36)と、を備え、
前記解放側油圧制御手段(32)は、前記振動判定手段(36)により前記係合側油圧の振動を判定した際に、前記解放側の摩擦係合要素(例えばB5)の解放動作が長くなるように、前記解放側油圧(例えばPB5)を制御する解放遅延手段(33)を有する、
ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置(50)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図1、図2、及び図4参照)、前記解放遅延手段(33)は、前記解放動作中における前記解放側油圧(例えばPB5)が、通常変速時に比して緩やかな下り勾配である所定勾配で降下するように制御してなる、
請求項記載の自動変速機の変速制御装置(50)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図1、図2、及び図4参照)、前記解放遅延手段(33)は、前記解放動作中における前記解放側油圧(例えばPB5)を前記所定勾配で降下させる制御を、所定時間(tf)が経過した際に、終了してなる、
請求項記載の自動変速機の変速制御装置(50)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図1、図2、及び図4参照)、入力軸(3)の回転数(N)を検出する入力軸回転数検出手段(21)と、
前記入力軸回転数検出手段(21)により検出される入力軸回転数(N)に基づき、実際の変速開始を判定する実変速開始判定手段(41)と、を備え、
前記解放遅延手段(33)は、前記解放動作中における前記解放側油圧(例えばPB5)を前記所定勾配で降下させる制御を、前記実変速開始判定手段(41)が実際の変速開始を判定した際に、終了してなる、
請求項2または3記載の自動変速機の変速制御装置(50)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図1、図2、及び図4参照)、入力軸(3)の回転数(N)を検出する入力軸回転数検出手段(21)と、
前記入力軸回転数検出手段(21)により検出される入力軸回転数(N)に基づき、入力軸回転加速度(ΔN)を算出する入力軸回転加速度算出手段(42)と、
前記入力軸回転数検出手段(21)により検出される入力軸回転数(N)に基づき、エンジン吹きを検出するエンジン吹き検出手段(43)と、を備え、
前記解放遅延手段(33)は、前記解放動作中における前記解放側油圧(例えばPB5)を前記所定勾配で降下させる制御を、前記エンジン吹き検出手段(43)により前記エンジン吹きを検出せず、かつ前記入力軸回転加速度算出手段(42)により算出された入力軸回転加速度(ΔN)が所定値以上変化した際に、終了してなる、
請求項2ないし4のいずれか記載の自動変速機の変速制御装置(50)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図1乃至図6参照)、前記係合側油圧制御手段は、前記係合側油圧(例えばPB4)を制御すると共に、該係合側油圧(例えばPB4)がフィードバック油圧として作用する係合側ソレノイドバルブ(SOL・・・)と、該係合側ソレノイドバルブに指令信号を出力する係合側制御手段(31)と、を有してなり、
前記解放側油圧制御手段は、前記解放側油圧(例えばPB5)を制御する解放側ソレノイドバルブ(SOL・・・)と、該解放側ソレノイドバルブに指令信号を出力する解放側制御手段(32)と、を有してなり、
係合側油圧検出手段は、前記係合側ソレノイドバルブのフィードバック油圧を電気的にフィードバック信号として検出するフィードバック信号検出手段(35)からなり、
前記振動判定手段(36)は、前記フィードバック信号検出手段(35)により検出された前記ガタ詰め制御中における前記フィードバック信号が振動していることを判定してなり、
前記解放遅延手段(33)は、前記振動判定手段(36)により前記フィードバック信号の振動を判定した際に、前記解放側の摩擦係合要素(例えばB5)の解放動作が長くなるように、前記解放側油圧(例えばPB5)を制御してなる、
請求項1ないし5のいずれか記載の自動変速機の変速制御装置(50)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図1、図2、及び図4参照)、前記振動判定手段(36)は、前記ガタ詰め制御中にて、前記フィードバック信号の振幅が所定以上の大きさで、かつ所定振動回数以上である際に、前記フィードバック信号の振動を判定してなる、
請求項記載の自動変速機の変速制御装置(50)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、振動判定手段が係合側油圧検出手段の検出に基づき係合側油圧が振動していることを判定し、解放遅延手段が、係合側油圧の振動を判定した際に、解放側の摩擦係合要素の解放動作が長くなるように解放側油圧を制御するので、例えば油内に空気が混入した場合などに起因して、係合側油圧が振動し、係合側油圧の供給に応答遅れが発生しても、解放側の摩擦係合要素が完全に解放されないため、エンジン吹き発生の防止を図ることができ、それに伴う変速ショックも防ぐことができる。また特に振動判定手段が、ガタ詰め制御中における係合側油圧の振動を判定するので、実際の変速が開始される前に、係合側油圧に応答遅れが発生するか否かを判定することができる。
請求項に係る本発明によると、解放遅延手段が、解放動作中における解放側油圧が通常変速時に比して緩やかな下り勾配である所定勾配で降下するように制御するので、解放側の摩擦係合要素の解放動作を長くなるようにすることができる。また、解放側油圧を所定勾配で降下させるので、例えばフィードバック信号が振動し、係合側油圧の供給に応答遅れが発生しなかったとしても、過度にタイアップすることを防止することができる。
請求項に係る本発明によると、解放遅延手段が、解放動作中における解放側油圧を所定勾配で降下させる制御を、第2所定時間が経過した際に終了するので、過度のタイアップの発生を確実に防ぐことができる。
請求項に係る本発明によると、解放遅延手段が、解放動作中における解放側油圧を所定勾配で降下させる制御を、実変速開始判定手段が実際の変速開始を判定した際、即ち係合側の摩擦係合要素が係合開始した際に終了するので、エンジン吹きを防ぐものでありながら、過度のタイアップすることも防ぐことができる。
請求項に係る本発明によると、解放遅延手段が、解放動作中における解放側油圧を所定勾配で降下させる制御を、エンジン吹き検出手段によりエンジン吹きを検出せず、かつ入力軸回転加速度算出手段により算出された入力軸回転加速度が所定値以上変化した際、即ち係合側の摩擦係合要素が係合開始した際に終了するので、エンジン吹きを防ぐものでありながら、過度にタイアップすることも防ぐことができる。また、例えば入力軸回転数の変化に基づく実際の変速開始の判定に比して、入力軸回転加速度に基づき上記制御を終了するので、より早く判定することができ、より確実にタイアップ量が大きくなることを防ぐことができる。
請求項に係る本発明によると、フィードバック信号検出手段が係合側ソレノイドバルブのフィードバック油圧を電気的にフィードバック信号として検出し、振動判定手段がガタ詰め制御中におけるフィードバック信号が振動していることを判定し、解放遅延手段が、フィードバック信号の振動を判定した際に、解放側の摩擦係合要素の解放動作が長くなるように解放側油圧を制御するので、例えば油内に空気が混入した場合などに起因して、フィードバック信号が振動し、係合側油圧の供給に応答遅れが発生しても、解放側の摩擦係合要素が完全に解放されないため、エンジン吹き発生の防止を図ることができ、それに伴う変速ショックも防ぐことができる。
請求項に係る本発明によると、振動判定手段が、ガタ詰め制御中にて、フィードバック信号の振幅が所定以上の大きさで、かつ所定振動回数以上である際に、フィードバック信号の振動を判定するので、係合側油圧の応答遅れが発生しないような場合は、変速の時間を長くすることなく(つまり通常の)変速を行うことができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図に沿って説明する。
まず、本発明を適用し得る自動変速機について図5及び図6に沿って説明する。図5は本発明を適用し得る自動変速機を示すスケルトン図、図6は自動変速機の係合表である。
5速自動変速機1は、図5に示すように、トルクコンバータ4、3速主変速機構2、3速副変速機構5及びディフアレンシヤル8を備えており、かつこれら各部は互に接合して一体に構成されるトランスアクスルハウジング、トランスミッショケース及びリヤカバーなどからなる一体ケースに収納されている。そして、トルクコンバータ4は、ロックアップクラッチ4aを備えており、エンジンクランクシャフト軸13から、トルクコンバータ4内の油流を介して又はロックアップクラッチ4aによる機械的接続を介して主変速機構2内に伝動する。そして、一体ケースにはクランクシャフトと整列して配置されている第1軸3(具体的には入力軸3a)及び該第1軸3と平行に第2軸6(カウンタ軸6a)及び第3軸14(左右軸14a、14b)が回転自在に支持されており、また該ケースの外側に図示を省略した油圧制御装置が配設されている。
主変速機構2は、シンプルプラネタリギヤ7とダブルピニオンプラネタリギヤ9からなるプラネタリギヤユニット15を有しており、シンプルプラネタリギヤ7はサンギヤS1、リングギヤR1、及びこれらギヤに噛合するピニオンP1を支持したキャリヤCRからなり、またダブルピニオンプラネタリギヤ9は上記サンギヤS1と異なる歯数からなるサンギヤS2、リングギヤR2、並びにサンギヤS2に噛合するピニオンP2及びリングギヤR2に噛合するピニオンP3を前記シンプルプラネタリギヤ7のピニオンP1と共に支持する共通キャリヤCRからなる。
そして、エンジンクランクシャフト13からトルクコンバータ4を介して連動している入力軸3aは、第1の(フォワード)クラッチC1を介してシンプルプラネタリギヤ7のリングギヤR1に連結し得ると共に、第2の(ダイレクト)クラッチC2を介してシンプルプラネタリギヤ7のサンギヤS1に連結し得る。また、ダブルピニオンプラネタリギヤ9のサンギヤS2は、第1のブレーキB1にて直接係止し得ると共に、第1のワンウェイクラッチF1を介して第2のブレーキB2にて係止し得る。更に、ダブルピニオンプラネタリギヤ9のリングギヤR2は、第3のブレーキB3及び第2のワンウェイクラッチF2にて係止し得る。そして、共通キャリヤCRが、主変速機構2の出力部材となるカウンタドライブギヤ18に連結している。
一方、副変速機構5は、第2軸6を構成するカウンタ軸6aの軸線方向リヤ側に向って、出力ギヤ62、第1のシンプルプラネタリギヤ10及び第2のシンプルプラネタリギヤ11が順に配置されており、またカウンタ軸6aはベアリングを介して一体ケースに回転自在に支持されている。前記第1及び第2のシンプルプラネタリギヤ10,11は、シンプソンタイプからなる。
また、第1のシンプルプラネタリギヤ10は、そのリングギヤR3が前記カウンタドライブギヤ18に噛合するカウンタドリプンギヤ17に連結しており、そのサンギヤS3がカウンタ軸6aに回転自在に支持されているスリーブ軸12に固定されている。そして、ピニオンP5はカウンタ軸6aに一体に連結されたフランジからなるキャリヤCR3に支持されており、また該ピニオンP5の他端を支持するキャリヤCR3は第3の(UDダイレクト)クラッチC3のインナハブに連結している。また、第2のシンプルプラネタリギヤ11は、そのサンギヤS4が前記スリーブ軸12に形成されて前記第1のシンプルプラネタリギヤのサンギヤS3に連結されており、そのリングギヤR4は、カウンタ軸6aに連結されている。
そして、第3のクラッチC3は、前記第1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3と前記連結されたサンギヤS3,S4との間に介在しており、かつ該連結されたサンギヤS3,S4は、バンドブレーキからなる第4のブレーキB4にて係止し得る。更に、第2のシンプルプラネタリギヤのピニオンP4を支持するキャリヤCR4は、第5のブレーキB5にて係止し得る。
また、前車軸からなる第3軸14には、ディフアレンシヤル装置8が配置されており、該ディフアレンシヤル装置8は、出力ギヤ62からの回転をデフリングギヤ97を介して入力し、左右に分岐して左右前輪車軸14a、14bに伝達する。
ついで、自動変速機1の作用について説明する。
D(ドライブ)レンジにおける1速(1ST)状態では、図6に示すように、第1のクラッチC1が接続し、かつ第5のブレーキB5及び第2のワンウェイクラッチF2が係止して、図5に示すように、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のキャリヤCR4が停止状態に保持される。この状態では、入力軸3aの回転は、第1のクラッチC1を介してシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1に伝達され、かつダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2は停止状態にあるので、両サンギヤS1、S2を逆方向に空転させながら共通キャリヤCRが正方向に大幅減速回転される。即ち、主変速機構2は、1速状態にあり、該減速回転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5における第1のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR3に伝達される。該副変速機構5は、第5のブレーキB5により第2のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR4が停止され、1速状態にあり、前記主変速機構2の減速回転は、該副変速機構5により更に減速されて、出力ギヤ62から出力する。
2速(2ND)状態では、図6に示すように、第1のクラッチC1に加えて、第2のブレーキB2(及び第1のブレーキB1)が作動し、更に、第2のワンウェイクラッチF2から第1のワンウェイクラッチF1に作動が切換わり、かつ第5のブレーキB5が係止状態に維持されている。この状態では、図5に示すように、サンギヤS2が第2のブレーキB2及び第1のワンウェイクラッチF1により停止され、従って入力軸3aから第1のクラッチC1を介して伝達されたシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1の回転は、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2を正方向に空転させながらキャリヤCRを正方向に減速回転する。更に、該減速回転は、カウンタギヤ18,17を介して副変速機構5に伝達される。即ち、主変速機構2は2速状態となり、副変速機構5は、第5のブレーキB5の係合により1速状態にあり、この2速状態と1速状態が組合されて、自動変速機1全体で2速が得られる。なおこの際、第1のブレーキB1も作動状態となるが、コーストダウンにより2速になる場合、該第1のブレーキB1は解放される。
3速(3RD)状態では、図6に示すように、第1のクラッチC1、第2のブレーキB2及び第1のワンウェイクラッチF1並びに第1のブレーキB1はそのまま係合状態に・保持され、第5のブレーキB5の係止が解放されると共に第4のブレーキB4が係合する。即ち、図5に示すように、主変速機構2はそのままの状態が保持されて、上述した2速時の回転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5に伝えられ、そして副変速機構5では、第1のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR3からの回転がそのサンギヤS3及びサンギヤS4の固定により2速回転としてキャリヤCR3から出力し、従って主変速機構2の2速と副変速機構5の2速で、自動変速機1全体で3速が得られる。
4速(4TH)状態では、図6に示すように、主変速機構2は、第1のクラッチC1、第2のブレーキB2及び第1のワンウェイクラッチF1並びに第1のブレーキB1が係合した上述2速及び3速状態と同じであり、副変速機構5は、第4のブレーキB4を解放すると共に第3のクラッチC3が係合する。この状態では、図5に示すように、第1のシングルプラネタリギヤのキャリヤCR3とサンギヤS3,S4が連結して、プラネタリギヤ10,11が一体回転する直結回転となる。従って、主変速機構2の2速と副変速機構5の直結(3速)が組合されて、自動変速機全体で、4速回転が出力ギヤ16から出力する。
5速(5TH)状態では、図6に示すように、第1のクラッチC1及び第2のクラッチC2が係合して、図5に示すように、入力軸3の回転がシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1及びサンギヤS1に共に伝達されて、主変速機構2は、ギヤユニットが一体回転する直結回転となる。この際、図6に示すように、第1のブレーキB1が解放されかつ第2のブレーキB2は係合状態に保持されるが第1のワンウェイクラッチF1が空転することにより、図5に示すサンギヤS2は空転する。また、副変速機構5は、第3のクラッチC3が係合した直結回転となっており、従って主変速機構2の3速(直結)と副変速機構5の3速(直結)が組合されて、自動変速機全体で、5速回転が出力ギヤ16から出力する。
更に、本自動変速機は、加速等のダウンシフト時に作動する中間変速段、即ち3速ロー及び4速ローがある。
3速ロー状態は、図6に示すように、第1のクラッチC1及び第2のクラッチC2が接続し(第2ブレーキB2が係合状態にあるがワンウェイクラッチF1によりオーバランする)、図5に示すように、主変速機構2はプラネタリギヤユニット15を直結した3速状態にある。一方、第5のブレーキB5が係止して副変速機構5は1速状態にあり、従って主変速機構2の3速状態と副変速機構5の1速状態が組合されて、自動変速機1全体で、前述した2速と3速との間のギヤ比となる変速段が得られる。
4速ロー状態は、図6に示すように、第1のクラッチC1及び第2のクラッチC2が接続して、図5に示すように、主変速機構2は、上記3速ロー状態と同様に3速(直結)状態にある。一方、副変速機構5は、図6に示すように、第4のブレーキB4が係合して、図5に示すように、第1のシンプルプラネタリギヤ10のサンギヤS3及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のサンギヤS4が固定され、2速状態にある。従って、主変速機構2の3速状態と副変速機構5の2速状態が組合されて、自動変速機1全体で、前述した3速と4速との間のギヤ比となる変速段が得られる。
なお、図6において点線の丸印は、コースト時エンジンブレーキの作動状態(4、3又は2レンジ)を示す。即ち、1速時、第3のブレーキB3が作動して第2のワンウェイクラッチF2のオーバランによるリングギヤR2の回転を阻止する。また、2速時、3速時及び4速時、第1のブレーキB1が作動して第1のワンウェイクラッチF1のオーバランによるサンギヤS1の回転を阻止する。
そして、前記出力ギヤ62の回転は、デフリングギヤ97を介してディフアレンシヤル装置8に伝達され、更に該ディフアレンシヤル装置により負荷トルクに応じて分岐されて左右車軸14a,14bを介して左右前輪に伝達される。
つづいて、本発明の要部となる自動変速機の変速制御装置50について図1乃至図4に沿って説明する。図1は本発明に係る自動変速機の変速制御装置を示すブロック図、図2は解放側の制御を示すフローチャート、図3は通常変速の場合を示すタイムチャート、図4はフィードバック信号が振動した場合を示すタイムチャートである。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置50において、図1に示すように、自動変速機1には、油圧制御装置20が備えられており、該油圧制御装置は、クラッチC1,C2,C3やブレーキB1,B2,B3,B4,B5の油圧サーボに供給する油圧を自在に制御し得る各リニアソレノイドバルブSOL・・・が備えられている。また、自動変速機1には、上記入力軸3の回転を検出する入力軸回転センサ(入力軸回転数検出手段)21が備えられている。
また、図示を省略した各リニアソレノイドバルブSOLには、入力される例えばライン圧などを、電気駆動するプランジャーやスプールによりポートの開度量を調節する形で調圧した油圧(信号圧或いは制御圧)として出力する出力ポートが備えられており、該出力ポートから出力された油圧をフィードバック圧として入力するフィードバック油室が備えられている。このフィードバック油室に入力された油圧は、上記スプール及びプランジャーを駆動し、電気的なフィードバック信号(電流値)として後述する制御部に出力される。なお、このようなリニアソレノイドバルブの構成は、周知なものであるので、その詳細説明は省略する。
なお、上述した1速から5速までにおいて変速を行う際には、それら各リニアソレノイドバルブSOL・・・の役目が変速動作によって入れ替わり、つまり変速によって1つのリニアソレノイドバルブSOLが、係合側の摩擦係合要素の油圧サーボに供給する油圧を調圧するリニアソレノイドバルブ(係合側油圧検出手段)になったり、解放側の摩擦係合要素の油圧サーボに供給する油圧を調圧するリニアソレノイドバルブ(解放側油圧制御手段)になったりするが、本発明の理解を容易にするため、以下の説明では、その変速の場合に応じた役目により、「係合側リニアソレノイドバルブ」、「解放側リニアソレノイドバルブ」とする。
一方、本発明に係る自動変速機の変速制御装置50には、制御部(ECU)Uが備えられており、該制御部には、係合側制御手段(係合側油圧制御手段)31、解放遅延手段33及び計時手段34を有する解放側制御手段(解放側油圧制御手段)32、フィードバック信号検出手段(係合側油圧検出手段)35、振動判定手段36、変速マップmapを有する変速制御手段40、実変速開始判定手段41、入力軸回転加速度算出手段42、エンジン吹き検出手段43が、それぞれ備えられている。
つづいて、本自動変速機の変速制御装置50の制御について説明する。車輌の走行中において、例えば不図示のアクセル開度センサ及び車速センサにより検出されるアクセル開度と車速とに基づき、変速マップmapを参照する形で変速制御手段40が変速を判定すると、係合側制御手段31及び解放側制御手段32は、それぞれ指令信号を出力し、係合側リニアソレノイドバルブと解放側リニアソレノイドバルブとの制御を行う。それら係合側リニアソレノイドバルブ及び解放側リニアソレノイドバルブは、上記各指令信号を受けて、それぞれ係合側となる摩擦係合要素の油圧サーボに供給する油圧、及び解放側となる摩擦係合要素の油圧サーボに供給する油圧を調圧出力する油圧によって制御する。
また、フィードバック信号検出手段35は、上記係合側ソレノイドバルブのフィードバック油圧をその逆起電力から電気的なフィードバック信号として検出し、振動判定手段36は、そのフィードバック信号が振動していること(つまり係合側油圧が振動していること)を、詳しくは後述する解放側油圧の待機制御中又は係合側油圧のガタ詰め制御にて、振幅が所定以上の大きさで、かつ所定振動回数以上である際に、振動として判定する。そして、解放遅延手段33は、該振動判定手段36によりフィードバック信号の振動を判定した際に、解放側の摩擦係合要素の解放動作が長くなるように、上記解放側リニアソレノイドバルブに指令信号を出力する形で、解放側油圧を制御する。この際、解放遅延手段33は、解放動作中における解放側油圧が、通常変速時に比して緩やかな下り勾配である所定勾配で降下するように制御することで、解放側の摩擦係合要素の解放動作が長くなるように制御する。
また、入力軸回転数センサ21により検出される入力軸回転数Nに基づき、実変速開始判定手段41は実際の変速開始を判定し(以下、「実変速開始判定」という)、入力軸回転加速度算出手段42は入力軸回転加速度ΔNを算出し、エンジン吹き検出手段43はエンジン吹きを検出する。
そして、解放遅延手段33は、計時手段34により計時された、詳しくは後述する(第2)所定時間teが経過した際、或いは実変速開始判定手段41により実変速開始判定があった際、或いはエンジン吹き検出手段43によりエンジン吹きが検出されず、かつ入力軸回転加速度算出手段により算出された入力軸回転加速度が所定値以上変化した際、などの場合に、上記解放動作中における解放側油圧を所定勾配で降下させる制御を終了する。
ついで、例えば2−3アップシフト(2速から3速に変速)する際を一例に、本自動変速機の変速制御装置50の制御を詳細に説明する。まず、例えば上記フィードバック信号が振動しなかった場合について(つまり通常変速について)説明する。なお、以下の説明においては、周知である係合側の摩擦係合要素に関する説明を簡単に説明し、本発明の要部となる解放側の摩擦係合要素における油圧サーボの作動油室に供給する解放側油圧の制御を主体に説明する。
図3に示すように、時点t1において、上記変速制御手段40により2−3アップシフトの変速判定がなされると、図2に示すように、解放制御手段32により解放側の摩擦係合要素、即ち第5のブレーキB5の油圧サーボの作動油室に供給する解放側油圧の制御が開始されると共に(S1)、同様に係合制御手段31により係合側の摩擦係合要素、即ち第4のブレーキB4の油圧サーボの作動油室に供給する係合側油圧の制御(フローチャートは省略)が開始される。なお、上述したように係合制御手段31及び解放制御手段32からそれぞれリニアソレノイドバルブに指令信号が出力され、それらリニアソレノイドバルブが駆動することで各油圧サーボに供給する係合側油圧及び解放側油圧が制御されるものであり、即ち、それらリニアソレノイドバルブに出力する信号が係合側油圧指令、及び解放側油圧指令ということになる。
上述のように解放側油圧の制御が開始されると、図2に示すように、計時手段34によりタイマTAの計時を開始し(S2)、例えばエンジンコントロールユニットなどから出力される出力トルク信号などから得られる、入力軸3に入力される入力トルクの値から、第5のブレーキB5が解放する直前となるような待機圧を計算する(S3)。
図3に示すように、時間taが経過した時点t2になると、係合制御手段31より係合側リニアソレノイドバルブに指令信号の出力されて、係合側の摩擦係合要素となる第4のブレーキB4の油圧サーボの作動油室に供給する係合側油圧指令PB4が、該油圧サーボのピストンが摩擦板に近接対向させるための、いわゆるガタ詰め動作のために上昇される。すると、解放制御手段31により解放側油圧指令PB5も上記待機圧になるように降下され、該待機圧に保持される(S4)。この間、係合制御手段31により係合側油圧指令PB4は、時点t3において、ガタ詰め動作の速度を緩めるために所定勾配で降下され、時点t4から時点t5までは、不図示の油圧サーボのリターンスプリングの付勢力に対抗するように一定圧に保持される。
この間、解放制御手段32は、タイマTAに基づき所定時間tbが経過するまで(つまり時点t5になるまで)解放側油圧指令PB5を上記待機圧に保持する(S5のNo)。その後、所定時間tbが経過すると(S5のYes)、該解放制御手段32は、まず計時手段34によりタイマTBの計時を開始し(S6)、つづいて、上述した入力トルクの値から第5のブレーキB5が解放を開始する解放初期油圧を計算し(S7)、該解放初期油圧になるように解放側油圧指令PB5を出力する(S8)。
以上の時点t2から時点t5までの間、即ち時間tbから時間taを減算した時間tcの間が、上述したように第4のブレーキB4の油圧サーボのピストンを摩擦板に近接対抗させるガタ詰め動作のためのガタ詰め制御ということになり、また、上述したように第5のブレーキB5が解放直前の状態に待機させている待機制御ということになる。この時間tcの間において、フィードバック信号検出手段35は、図3中下方に示すように、フィードバック電流値(フィードバック信号)を検出しており、振動判定手段36は、フィードバック目標値に対して、検出されたフィードバック電流値が、例えば80[mA]以上の振幅が15回以上あったか否かを閾値として、フィードバック電流値の振動を判定する。
この時間tcの間に、フィードバック電流値が振動せず、即ちフィードバック信号の振動が判定されなかった場合は(S9のNo)、つまり通常の変速を行うことになるので、解放制御手段32は、通常時所定勾配で解放側油圧指令PB5をスイープダウン開始し(S10)、タイマTBに基づき通常時所定時間tdが経過するまで該スイープダウンを継続する(S11のNo)。また、係合制御手段31は、同時に係合側油圧指令PB4のスイープアップを開始する。
つづいて、時点t6において、即ち通常時所定時間tdが経過すると(S11のYes)、解放側制御手段32は、係合側油圧指令(係合圧出力)PB4に合わせて解放側油圧指令PB5を減少させていく(S12)。この間、時点t5より所定時間が経過した時点t7において、係合制御手段31は、スイープアップの勾配を変速進行率に合わせて緩やかになるように変更する。
そして、時点t8において、入力軸回転数Nが所定変化量dN以上変化すると、上述した実変速開始判定手段41により実変速開始判定がなされ、解放制御手段32は、上記係合側油圧指令PB4に合わせた解放側油圧指令PB5の減少を終了する(S13Yes)。なお、実変速開始判定が遅くなり、つまり実際の変速開始が遅れた場合には、所定時間teが経過した際に、この係合側油圧指令PB4に合わせた解放側油圧指令PB5の減少を終了する(S13Yes)。その後、解放制御手段32は、係合側油圧PB4とは無関係に、所定勾配に勾配を設定し、その設定勾配で最小値まで(即ち油圧がなくなるまで)スイープダウンを行って(S14)、係合側制御が終了するまで待機する(S15)。
一方、係合側となる摩擦係合要素が第4ブレーキB4であって、バンドブレーキであるため、バンドブレーキのμ(摩擦係数)特性上、初期係合後にスイープアップにより油圧を上昇させるとショックが悪化してしまう。そこで、係合制御手段31は、時点t8において、一旦、係合側油圧指令PB4を所定値だけ降下させ、その後、緩やかな勾配でスイープアップを開始する。なお、この所定値は、バンドブレーキである第4のブレーキB4の係合動作が継続されるように、係合側油圧指令PB4を降下することによってもバンドブレーキが解放されないような値に設定される。また、この所定値は、時点t8での油圧指令値(PB4)に定数を乗算したものとして算出される。即ち、時点t8での油圧指令値(PB4)が高い場合は、該所定値(降下量)が大きくなるように算出され、時点t8での油圧指令値(PB4)が低い場合には、所定値(降下量)が小さくなるように算出されるため、バンドブレーキである第4のブレーキB4が誤って解放されてしまうことはない。
その後、変速制御手段40により不図示のエンジンにトルクリダクション信号が出力され、時点t9においてトルクリダクションが開始される。また、時点t10において、係合制御手段31は、第4のブレーキB4がバンドブレーキのμ特性上、係合ショックが生じないように、係合側油圧指令PB4を緩める形で僅かにスイープダウンを開始する。なお、この間もバンドブレーキである第4のブレーキB4の係合は緩まることなく、係合されていく。そして、時点t11から時点12においてトルクリダクションが徐々に解除されるころには、第4のブレーキB4はほぼ完全な係合状態となっており、時点t13において、係合制御手段31は、係合側油圧指令PB4を急勾配でスイープアップし、更に時点t15において、第4のブレーキB4の油圧サーボに供給する油圧を、リニアソレノイドバルブの制御に基づく制御圧からライン圧に切替えて、時点t16までに係合側制御を終了する。また、係合側制御が終了すると(S15)、解放制御手段32も、その制御を終了する(S21)。
以上説明した一例は、通常変速を行った場合であるが、例えば図3中破線で示すようにフィードバック信号が振動した場合に、上述した通常変速と同様の制御(S10〜S13)を行うと、油圧の応答遅れに起因して、(例えばガタ詰め動作が遅れて終了していなく)係合側となる第4のブレーキB4の係合が遅れ、図3中破線で示す入力軸回転数N、及び入力軸回転加速度ΔNのように、エンジンに対する負荷が軽くなって生じる、いわゆるエンジン吹きが発生する。そこで、以下にフィードバック信号が振動した場合について、本発明に係る制御を説明する。
図2及び図4に示すように、上記通常変速の場合と同様に、時点t1において変速制御手段40により変速判定がなされると、時点t2から時点t5までに、係合制御手段31により係合側油圧指令PB4が出力される形で、第4のブレーキB4のガタ詰め動作が行われると共に、解放制御手段32により解放側油圧指令PB5が出力される形で、第5のブレーキB5の待機制御が所定時間tcの間行われる(S1〜S8)。
この待機制御中において、フィードバック信号検出手段35が、図4中下方に示すようなフィードバック電流値を検出し、フィードバック目標値に対して該フィードバック電流値が、例えば80[mA]以上の振幅が15回以上あった場合は、振動判定手段36が、フィードバック電流値の振動を判定する(S9のYes)。
すると、解放制御手段32の解放遅延手段33は、図2に示すように、上述した通常変速の場合の勾配、特に係合側油圧指令PB4に合わせて油圧を減少させる際の勾配(S12、t6〜t8)よりも緩やかな、例えば通常時所定勾配と同じ勾配で(S10、t5〜t6参照)、フィードバック信号の振動時の所定勾配でスイープダウンを実際の変速開始まで行う(S16)。これにより、第5のブレーキB5の解放を長くする(遅らせる)ことができ、エンジン吹き発生の防止を図ることができる。
つづいて、解放制御手段32は、上記計時手段34により計時されるタイマTBが振動時所定時間(第2所定時間)tfが経過したか否かを判定する(S17)。上記ステップS16のスイープダウンを開始した直後では、振動時所定時間tfが経過していないので(S17のNo)、ステップS18に進み、上記エンジン吹き検出手段43の検出結果に基づきエンジン吹きが発生したか否かを判定する。
エンジン吹きが発生していない場合は(S18のNo)、入力軸回転センサ21の検出結果に基づき、上記実変速開始判定手段41により実変速開始が判定されたか(即ち入力軸回転数Nが所定量dN以上変化したか)、又は上記入力回転加速度算出手段の算出結果に基づき、入力軸回転加速度(インプット回転変化加速度)ΔNの変化量が所定量dΔN以上であるか(つまり実際の変速開始の兆候があるか)、を判定し(S19)、つまり実変速開始判定がなされるか、入力軸回転加速度ΔNが所定量dΔN以上変化するまで、上記振動時所定勾配でのスイープダウンを継続する(S19のNo)。
一方、万が一、エンジン吹きが発生した場合にあっては(S18Yes)、入力回転加速度ΔNの変化量が大きく、実際の変速開始に伴う変化を判定することが困難であるため、入力軸回転センサ21の検出結果に基づき、上記実変速開始判定手段41により実変速開始が判定されたか(即ち入力軸回転数Nが所定量dN以上変化したか)を判定する(S20)。この場合も、実変速開始判定がなされるまで、上記振動時所定勾配でのスイープダウンを継続する(S20のNo)。
その後、例えば図4に示すように、時点t6’までにエンジン吹きが発生せず(S18のNo)、時点t6’において、入力軸回転加速度算出手段42の算出に基づき、解放遅延手段33が入力回転加速度ΔNが所定量dΔN以上変化したことを判定すると、該解放遅延手段33は、制御を終了し(S19のYes)、解放制御手段32は、勾配を設定し、その設定勾配で最小値までスイープダウンを開始する(S14)。この際、第5のブレーキB5の解放動作を遅らせた分、過度のタイアップを生じる虞があるので、最小値までスイープダウンする時点t6’からの解放側油圧指令PB5の設定勾配は、その過度のタイアップを防止するために、上述した時点t8からの勾配よりも更に降下の早い勾配になるように設定する。
なお、上記入力回転加速度ΔNが所定量dΔN以上変化したことを判定できなかった場合には、上記実変速開始判定がなされた際に、解放遅延手段33は制御を終了し(S19のYes)、また、万が一、エンジン吹きが発生した場合であっても、実変速開始判定がなされた際に、解放遅延手段33は制御を終了し(S20のYes)、更に、実変速開始判定が遅れた場合などにあっても、例えば図4に示す所定時間tfが経過した際に、解放遅延手段33は制御を終了する(S17のYes)。これにより、確実に解放側となる第5のブレーキB5を解放し、タイアップが大きく生じることを防ぐことができるが、実際の変速が開始される際には、入力回転加速度ΔNの変化が最初に生じるため、入力回転加速度ΔNが所定量dΔN以上変化したことによって解放遅延手段33の制御を終了することが、たとえタイアップが生じてもタイアップ量を最も少なくすることができ、最も好ましい。
一方、この間、上記通常変速と同様に、時点t5より所定時間が経過した時点t7において、係合制御手段31は、スイープアップの勾配を変速進行率に合わせて緩やかになるように変更するが、第4のブレーキB4の油圧サーボに供給される油圧が、実際には油圧の応答遅れにより係合が進んでいなく、つまり変速進行率が進行していないので、更に緩やかな勾配となってスイープアップされることになる。
その後は同様に、係合制御手段31は、第4ブレーキB4がバンドブレーキであるため、時点t8’において、一旦、係合側油圧指令PB4を降下させ、その後、緩やかな勾配でスイープアップを開始する。また、実際の変速が遅れた分、遅れた形で時点t9’において、変速制御手段40により不図示のエンジンにトルクリダクション信号が出力され、トルクリダクションが開始される。
また、時点t10において、係合制御手段31は、係合ショックが生じないように、係合側油圧指令PB4を緩める形で僅かにスイープダウンを開始し、時点t11’から時点12’においてトルクリダクションが徐々に解除される間の時点t13において、係合制御手段31は、係合側油圧指令PB4を急勾配でスイープアップし、更に時点t15において、第4のブレーキB4の油圧サーボに供給する油圧を、リニアソレノイドバルブの制御に基づく制御圧からライン圧に切替えて、時点t16までに係合側制御を終了する。また、係合側制御が終了すると(S15)、解放制御手段32も、その制御を終了する(S21)。
なお、以上説明においては、一例として2−3アップシフトの場合について説明したが、これに限らず、どのような変速であっても、フィードバック信号が振動した際に、解放動作を長くする(遅らせる)ことで、エンジン吹きの防止を図ることができることは、いうまでもない。またこの際は、係合側の摩擦係合要素がバンドブレーキである第4のブレーキB4であるとは限らず、多板式のクラッチやブレーキを係合させる際には、係合油圧を一旦降下させる(図3のt8、図4のt8’参照)ような必要はない。
また、以上説明した2−3アップシフトの例では、上記待機制御と上記ガタ詰め制御が同じ時間帯に行われているが、例えば変速中に更に次の変速が行われる場合などでは、同じ時間帯に行われるとは限らず、例えば同じ係合側の摩擦係合要素がそのまま係合されて、解放側の摩擦係合要素が異なる場合には、ガタ詰め制御が省略されることもあり得る。そのため、(自動変速機によっては)変速の場合によって、待機制御中おけるフィードバック信号から振動を判定することが好ましかったり、ガタ詰め制御中におけるフィードバック信号から振動を判定することが好ましかったりすることが考えられる。
以上のように、本発明に係る自動変速機の変速制御装置50によると、フィードバック信号検出手段35が係合側ソレノイドバルブのフィードバック油圧を電気的にフィードバック信号として検出し、振動判定手段36がフィードバック信号が振動していることを判定し、解放遅延手段33が、フィードバック信号の振動を判定した際に、解放側の摩擦係合要素の解放動作が長くなるように解放側油圧を制御するので、例えば油内に空気が混入した場合などに起因して、フィードバック信号が振動し、係合側油圧の供給に応答遅れが発生しても、解放側の摩擦係合要素が完全に解放されないため、エンジン吹き発生の防止を図ることができ、それに伴う変速ショックも防ぐことができる。
また、振動判定手段36が、解放側制御手段32による待機制御中、或いは係合側制御手段31によるガタ詰め制御中におけるフィードバック信号に基づき振動を判定するので、実際の変速が開始される前に、係合側油圧に応答遅れが発生するか否かを判定することができる。
また、振動判定手段36が、待機制御中或いはガタ詰め制御中にて、フィードバック信号の振幅が所定(例えば80[mA])以上の大きさで、かつ所定振動回数(例えば15回)以上である際に、フィードバック信号の振動を判定するので、係合側油圧の応答遅れが発生しないような場合は、変速の時間を長くすることなく(つまり通常の)変速を行うことができる。
更に、解放遅延手段33が、解放動作中における解放側油圧が通常変速時に比して緩やかな下り勾配である所定勾配で降下するように制御するので、解放側の摩擦係合要素の解放動作を長くなるようにすることができる。また、解放側油圧を所定勾配で降下させるので、例えばフィードバック信号が振動し、係合側油圧の供給に応答遅れが発生しなかったとしても、過度にタイアップすることを防止することができる。
また、解放遅延手段33が、解放動作中における解放側油圧を所定勾配で降下させる制御を、所定時間tfが経過した際に終了するので、過度のタイアップの発生を確実に防ぐことができる。
更に、解放遅延手段33が、解放動作中における解放側油圧を所定勾配で降下させる制御を、実変速開始判定手段41が実際の変速開始を判定した際、即ち係合側の摩擦係合要素が係合開始した際に終了するので、エンジン吹きを防ぐものでありながら、過度のタイアップすることも防ぐことができる。
更に、解放遅延手段33が、解放動作中における解放側油圧を所定勾配で降下させる制御を、エンジン吹き検出手段43によりエンジン吹きを検出せず、かつ入力軸回転加速度算出手段42により算出された入力軸回転加速度ΔNが所定値dΔN以上変化した際、即ち係合側の摩擦係合要素が係合開始した際に終了するので、エンジン吹きを防ぐものでありながら、タイアップすることも防ぐことができる。また、例えば入力軸回転数Nの変化に基づく実際の変速開始の判定に比して、入力軸回転加速度ΔNに基づき上記制御を終了するので、より早く判定することができ、より確実にタイアップ量が大きくなることを防ぐことができる。
なお、以上説明した本実施の形態において、自動変速機1が前進5速段及び後進1速段を達成するFF車輌用のものであって、本発明を当該自動変速機1に適用した場合について説明したが、自動変速機としては、例えばFR車輌用のもの、4輪駆動車輌用のものなどであってもよく、更に、その変速段数を前進5速段及び後進1速段に限るものでもなく、つまり摩擦係合要素の掴み換え変速を行うものであれば、どのような自動変速機であっても、本発明を適用することができる。
また、以上の本実施の形態においては、係合側及び解放側の摩擦係合要素の油圧サーボにそれぞれ供給する油圧を制御するものとして、各リニアソレノイドバルブとそれらリニアソレノイドバルブに指令信号を出力する係合側制御手段31及び解放側制御手段32により構成されているものについて説明したが、係合側及び解放側の摩擦係合要素の油圧サーボにそれぞれ供給する油圧を制御できるもの(係合側油圧制御手段、解放側油圧制御手段)であれば、どのようなものを用いてもよい。
更に、本実施の形態においては、リニアソレノイドバルブのフィードバック油圧によって生じるフィードバック信号から係合側油圧の振動を判定するものについて説明したが、これに限らず、係合側油圧が振動した場合は、係合側の摩擦係合要素の係合が遅れるので、例えば油圧計などを用いて、係合側油圧を検出し、その検出された係合側油圧の振動を判定するものでもよく、つまり係合側油圧を検出し、係合側油圧の振動を判定し得るものであれば、どのようなものであってもよい。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置を示すブロック図。 解放側の制御を示すフローチャート。 通常変速の場合を示すタイムチャート。 フィードバック信号が振動した場合を示すタイムチャート。 本発明を適用し得る自動変速機を示すスケルトン図。 自動変速機の係合表。
符号の説明
1 自動変速機
31 係合側油圧制御手段、係合側制御手段
32 解放側油圧制御手段、解放側制御手段
50 自動変速機の変速制御装置
35 係合側油圧検出手段、フィードバック信号検出手段
36 振動判定手段
33 解放遅延手段
tf 所定時間
3 入力軸
21 入力軸回転数検出手段(入力軸回転センサ)
N 入力軸回転数
41 実変速開始判定手段
ΔN 入力軸回転加速度
42 入力軸回転加速度算出手段
43 エンジン吹き検出手段
C1 摩擦係合要素(第1のクラッチ)
C2 摩擦係合要素(第2のクラッチ)
C3 摩擦係合要素(第3のクラッチ)
B1 摩擦係合要素(第1のブレーキ)
B2 摩擦係合要素(第2のブレーキ)
B3 摩擦係合要素(第3のブレーキ)
B4 摩擦係合要素(第4のブレーキ)
B5 摩擦係合要素(第5のブレーキ)

Claims (7)

  1. 複数の摩擦係合要素の掴み換えにより変速を行う自動変速機であって、
    係合側の摩擦係合要素の油圧サーボに供給する係合側油圧を制御する係合側油圧制御手段と、解放側の摩擦係合要素の油圧サーボに供給する解放側油圧を制御する解放側油圧制御手段と、を備え、前記係合側制御手段は、変速判断後に前記係合側の摩擦係合要素の油圧サーボのピストンを摩擦板に近接対向させるガタ詰め制御を行った後、前記係合側の摩擦係合要素の係合動作を行うように制御する自動変速機の変速制御装置において、
    前記係合側油圧を検出する係合側油圧検出手段と、
    前記係合側油圧検出手段の検出に基づき前記ガタ詰め制御中における係合側油圧の振動を判定する振動判定手段と、を備え、
    前記解放側油圧制御手段は、前記振動判定手段により前記係合側油圧の振動を判定した際に、前記解放側の摩擦係合要素の解放動作が長くなるように、前記解放側油圧を制御する解放遅延手段を有する、
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 前記解放遅延手段は、前記解放動作中における前記解放側油圧が、通常変速時に比して緩やかな下り勾配である所定勾配で降下するように制御してなる、
    請求項記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 前記解放遅延手段は、前記解放動作中における前記解放側油圧を前記所定勾配で降下させる制御を、所定時間が経過した際に、終了してなる、
    請求項記載の自動変速機の変速制御装置。
  4. 入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
    前記入力軸回転数検出手段により検出される入力軸回転数に基づき、実際の変速開始を判定する実変速開始判定手段と、を備え、
    前記解放遅延手段は、前記解放動作中における前記解放側油圧を前記所定勾配で降下させる制御を、前記実変速開始判定手段が実際の変速開始を判定した際に、終了してなる、
    請求項2または3記載の自動変速機の変速制御装置。
  5. 入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
    前記入力軸回転数検出手段により検出される入力軸回転数に基づき、入力軸回転加速度を算出する入力軸回転加速度算出手段と、
    前記入力軸回転数検出手段により検出される入力軸回転数に基づき、エンジン吹きを検出するエンジン吹き検出手段と、を備え、
    前記解放遅延手段は、前記解放動作中における前記解放側油圧を前記所定勾配で降下させる制御を、前記エンジン吹き検出手段により前記エンジン吹きを検出せず、かつ前記入力軸回転加速度算出手段により算出された入力軸回転加速度が所定値以上変化した際に、終了してなる、
    請求項2ないし4のいずれか記載の自動変速機の変速制御装置。
  6. 前記係合側油圧制御手段は、前記係合側油圧を制御すると共に、該係合側油圧がフィードバック油圧として作用する係合側ソレノイドバルブと、該係合側ソレノイドバルブに指令信号を出力する係合側制御手段と、を有してなり、
    前記解放側油圧制御手段は、前記解放側油圧を制御する解放側ソレノイドバルブと、該解放側ソレノイドバルブに指令信号を出力する解放側制御手段と、を有してなり、
    係合側油圧検出手段は、前記係合側ソレノイドバルブのフィードバック油圧を電気的にフィードバック信号として検出するフィードバック信号検出手段からなり、
    前記振動判定手段は、前記フィードバック信号検出手段により検出された前記ガタ詰め制御中における前記フィードバック信号が振動していることを判定してなり、
    前記解放遅延手段は、前記振動判定手段により前記フィードバック信号の振動を判定した際に、前記解放側の摩擦係合要素の解放動作が長くなるように、前記解放側油圧を制御してなる、
    請求項1ないし5のいずれか記載の自動変速機の変速制御装置。
  7. 前記振動判定手段は、前記ガタ詰め制御中にて、前記フィードバック信号の振幅が所定以上の大きさで、かつ所定振動回数以上である際に、前記フィードバック信号の振動を判定してなる、
    請求項記載の自動変速機の変速制御装置。
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