JP2001303491A - 壁紙等の内装材およびその製造方法 - Google Patents

壁紙等の内装材およびその製造方法

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JP2001303491A JP2000120597A JP2000120597A JP2001303491A JP 2001303491 A JP2001303491 A JP 2001303491A JP 2000120597 A JP2000120597 A JP 2000120597A JP 2000120597 A JP2000120597 A JP 2000120597A JP 2001303491 A JP2001303491 A JP 2001303491A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日本の風土に合った通気性を有し、貼付する
壁面等に対しカビ等の発生を確実に防止することができ
ると共に、顔料系インク等を使用したインクジェット印
刷による装飾性並びに意匠的審美性に優れた壁紙等の内
装材およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 紙基材に対して、合成繊維を5%以上ま
たは無機質材料を5%以上添加して、水中伸度を1%未
満に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日本の風土に合っ
た通気性のある壁紙等の内装材およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の内装材として、建築
物等の内壁面や天井面等に対する装飾性を高めるため
に、意匠的審美性に優れたシート状の壁紙が広く使用さ
れている。しかも、この種の壁紙は、壁面等への貼付の
便宜性等を考慮して、例えばその基材として不燃紙等の
紙基材が使用されている。また、その表面には、絵柄の
印刷以外にも、対汚染性、耐擦傷性等の表面物性の付与
や、エンボスによる立体的な装飾性の付与、発泡による
柔軟性の付与等の目的から、例えばポリ塩化ビニル樹脂
またはアクリル系樹脂等からなる樹脂層を設けた構成と
することが、一般的に知られている。
【0003】今日において、住宅等の内装材としての壁
紙の大部分は、前述したポリ塩化ビニル樹脂からなる樹
脂層を設けたものであり、この種の壁紙は、その市場に
おいて95%以上を占有し、流通されているのが現状で
ある。そして、この種の壁紙について、内装材のリフォ
ーム等が行われる際に、その現場において気が付くこと
は、壁紙を剥がした壁面等に多量のカビや細菌が発生し
ていることである。
【0004】すなわち、前記壁紙を剥がした石膏ボード
等の壁面の表面は、カビや細菌で汚染ないし汚損される
と共に、その内側に配設される断熱材として使用される
ガラスウォールもカビや細菌で汚染され、さらにその周
囲に形成されるアルミサッシまでもカビや細菌による腐
食が発生している。その他、絨毯や浴室のタイルの目地
に、カビや細菌が集中的に増殖していることが確認され
る。
【0005】また、日本の風土におけるコンクリート建
築の家屋は、夏場は湿度が高いために鬱陶しく、冬場は
暖房の影響で室内の壁面が激しく結露する傾向にある。
これらの原因は、建築基準法に基づき、一般マンション
の外壁の厚さは10cmしかないので、冬場における室
内の壁面は、外部から簡単に冷えるため、その壁面には
夥しい結露が発生することになる。このため、日本の家
屋における壁紙によるカビや細菌の発生についての問題
は極めて重要である。
【0006】そこで、この様な壁紙の品質を評価する方
法として、壁紙原紙の試験方法が日本工業規格(JI
S)として規定されている。すなわち、その試験項目と
して、秤量(JISP−8124)、厚さ(JISP−
8118)、引張強さ(JISP−8113)、引裂強
さ(JISP−8116)、サイズ度(JISP−81
22)、湿潤引張強さ(JISP−8135)、不透明
度(JISP−8138)、水中伸度(20℃、10分
浸漬)、水分(JISP−8127)、炭化長(JIS
A−1322)等が挙げられる。
【0007】前記試験項目の中で、特に水中伸度は、壁
紙の通気性を評価する試験項目として有効である。しか
るに、この水中伸度の試験方法は、紙の幅方向に300
mm、縦方向50mmの大きさの試験片を2枚採取し、
これら試験片を標準状態の空気中に2時間以上放置し、
中心に鉛筆で測定線を引き、この直線上の紙の長さを少
数点以下1桁まで測定する。次に、水を入れた水槽中に
10分間浸漬してから、ガラス板でシワのないように掬
い上げ、直ちに同じ測定個所を測定し、次式によって計
算を行う。なお、計算は少数点以下1桁まで表示し、2
枚の平均値を表す。 {(浸漬後の長さ)−(浸漬の長さ)}/(浸漬前の長
さ)×100 [%]
【0008】従って、このようにして得られる水中伸度
は、1%未満であれば、壁紙としての十分な通気性を保
持し得ると共に、カビ抵抗性に優れたものであることが
確認された。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
鋭意研究並びに試作を重ねた結果、紙基材すなわち一般
に裏打紙と称されている原紙1mに対して、合成繊
維を5%以上または無機質材料を5〜10%添加するこ
とにより、前述した壁紙としての紙質である水中伸度を
1%未満に設定することができ、これにより通気性を良
好にして、カビ抵抗性も増大させることができる壁紙等
の内装材が得られること突き止めた。
【0010】また、前記構成からなる紙基材を使用する
と共に、従来と同様の化粧紙を重ねた構成からなる壁紙
は、従来から行われているグラビア印刷やフレキソ印刷
のみならず、インクジェット印刷を可能とし、特に顔料
系インキによる美麗かつ鮮明なインクジェット印刷を行
うことができることを突き止めた。従って、このインク
ジェット印刷に際しては、染料系インクと顔料系インク
との併用は勿論のこと、顔料系インクのみにより、ある
いは金、銀、パール等の着色材料とを併用して印刷する
ことも可能であることが確認された。
【0011】従って、本発明の目的は、日本の風土に合
った通気性を有し、貼付する壁面等に対しカビ等の発生
を確実に防止することができると共に、顔料系インク等
を使用したインクジェット印刷による装飾性並びに意匠
的審美性に優れた壁紙等の内装材およびその製造方法を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る壁紙等の内装材は、紙基材に対して、
合成繊維を5%以上または無機質材料を5〜10%添加
して、水中伸度を1%未満に設定することを特徴とす
る。
【0013】この場合、紙基材は、従来より公知のセル
ロース繊維を主体として、必要に応じて合成繊維、無機
繊維、合成パルプ等を適宜配合し、自己消火性填料、そ
の他の填料、乾燥紙力増強剤、防カビ剤、着色剤、サイ
ズ剤、定着剤等を適宜添加して抄紙することにより得る
ことができる。なお、セルロース繊維とは、公知の木材
パルプを主体とし、麻、こうぞ、雁皮のジン皮繊維、コ
ットンリンター、竹、藁等の非木材パルプ等を適宜混合
したものであって、これらのセルロース繊維の単独ある
いは混合物に、必要に応じて合成繊維、ガラス繊維、無
機繊維、合成パルプ等の繊維物質を適宜配合して使用す
ることができる。
【0014】また、前記紙基材に添加する合成繊維は、
高分子化合物からなる繊維であって、ポリアミド系(ナ
イロン等)、ポリエステル系(テトロン(登録商標)
等)、ポリウレタン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビ
ニリデン系、ポリアクリル系、ポリビニルアルコール
系、尿素系の各高分子化合物繊維からなり、これらを単
独もしくは複数を混合して使用することができる。
【0015】さらに、前記紙基材に添加する無機質材料
は、酸化珪素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、酸化アルミニウム等の無機酸化物、硫酸マグネシウ
ム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、
水酸化マグネシウム、燐酸マグネシウム、燐酸水素マグ
ネシウムのアルカリ土類金属塩、珪藻土、タルク、カオ
リン、ゼオライト、酸性白土、ガラス等からなり、これ
らを単独もしくは複数を混合して使用することができ
る。
【0016】一方、前記構成からなる紙基材に対し、そ
の一側表面に印刷適性を有する化粧紙を単独またはセル
ロース系の異物と共に漉き合せ法により形成して壁紙等
の内装材を構成することができる。
【0017】また、前記構成からなる紙基材に対し、そ
の一側表面に印刷適性を有する無機質材料をコーティン
グ法により形成して壁紙等の内装材を構成することもで
きる。
【0018】さらに、前記構成からなる紙基材に対し、
その一側表面に印刷適性を有する繊維材料、化粧紙等を
貼り合せ法により形成して壁紙等の内装材を構成するこ
ともできる。
【0019】そして、前記構成からなる壁紙等の内装材
に対しては、印刷適性を有する一側表面に、インクジェ
ット印刷を施すことができる。
【0020】この場合、前記壁紙等の内装材の印刷適性
を有する一側表面に、顔料系インクを使用してインクジ
ェット印刷を施すことができる。
【0021】また、前記インクジェット印刷に際し、顔
料系インクノズルのみ、あるいは前記顔料系インクノズ
ルと染料系インクノズルとを設けて印刷することもでき
る。
【0022】さらに、前記顔料系インクノズルに対し、
金、銀、パール等の着色材からなるノズルを設けて印刷
することもできる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る壁紙等の内装
材およびその製造方法の実施例につき、添付図面を参照
しながら以下詳細に説明する。
【0024】
【実施例1】図1は、本発明に係る壁紙等の内装材の一
実施例を示す断面構成図である。すなわち、図1におい
て、参照符号10は原紙ないしは裏打紙としての紙基材
を示すと共に、参照符号12は従来の壁紙等においても
採用されている公知の印刷適性を有する化粧紙を示すも
のであり、これらの紙基材10と化粧紙12とは、従来
より公知の漉き合せ法によって製造したものである。
【0025】本実施例において、前記紙基材10は、従
来より公知のセルロース繊維を主体として、必要に応じ
て合成繊維、無機繊維、合成パルプ等を適宜配合し、自
己消火性填料、その他の填料、乾燥紙力増強剤、防カビ
剤、着色剤、サイズ剤、定着剤等を適宜添加して抄紙す
ることにより得ることができる。なお、セルロース繊維
とは、公知の木材パルプを主体とし、麻、こうぞ、雁皮
のジン皮繊維、コットンリンター、竹、藁等の非木材パ
ルプ等を適宜混合したものであって、これらのセルロー
ス繊維の単独あるいは混合物に、必要に応じて合成繊
維、ガラス繊維、無機繊維、合成パルプ等の繊維物質を
適宜配合して使用することができる。
【0026】そこで、本発明においては、前記紙基材1
0をその1mに対し、合成繊維を5%以上または無
機質材料を5〜10%添加することにより、紙質の水中
伸度を1%未満に設定することを特徴とする。すなわ
ち、本実施例において、例えば壁紙の裏打紙としての紙
質において、水中伸度を1%未満に設定するには、前記
合成繊維または無機質材料等を、それぞれ適量添加する
ことが必要である。なお、前記合成繊維と無機質材料と
は、適宜混合して添加しても有効である。
【0027】しかるに、本実施例において、前記合成繊
維としては、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリウレ
タン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系、ポ
リアクリル系、ポリビニルアルコール系、尿素系の各高
分子化合物繊維を、単独もしくは複数を混合して使用す
ることができる。
【0028】また、本実施例において、前記無機質材料
としては、酸化珪素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグ
ネシウム、酸化アルミニウム等の無機酸化物、硫酸マグ
ネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、珪酸カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、燐酸マグネシウム、燐酸水素
マグネシウムのアルカリ土類金属塩、珪藻土、タルク、
カオリン、ゼオライト、酸性白土、ガラス等を、単独も
しくは複数を混合して使用することができる。
【0029】このようにして、構成された本実施例の壁
紙等の内装材は、通気性を良好にして、カビ抵抗性も増
大させることができる。また、前記紙基材10の一側表
面に形成した化粧紙12に対し、インクジェット印刷を
可能とし、特に顔料系インキによる美麗かつ鮮明なイン
クジェット印刷を行うことができる。
【0030】
【実施例2】図2は、本発明に係る壁紙等の内装材の別
の実施例を示す断面構成図である。すなわち、図2にお
いて、参照符号10および12は、前記実施例1と全く
同様の紙基材と、化粧紙とをそれぞれ示す。そこで、本
実施例において、参照符号13は前記紙基材10と化粧
紙12との間に形成した、セルロース系の異物からなる
補助材であり、これらの紙基材10と補助材13と化粧
紙12とは、公知の漉き合せ法によって製造したもので
ある。
【0031】本実施例において、補助材13としてのセ
ルロース系の異物としては、例えばメチルセルロースや
ヒドロエチルセルロース等のセルロース誘導体を、適宜
選択して使用することができる。
【0032】このように構成した本実施例の壁紙等の内
装材は、前記実施例1の内装材と全く同様の優れた特性
を有するものであることが確認された。
【0033】
【実施例3】図3は、本発明に係る壁紙等の内装材のさ
らに別の実施例を示す断面構成図である。すなわち、図
3において、参照符号10は、前記実施例1と全く同様
の紙基材を示す。そこで、本実施例において、参照符号
14は無機質材料からなるコーティング材であり、これ
らの紙基材10とコーティング材14とは、公知のコー
ティング法によって製造したものである。
【0034】本実施例において、コーティング材14と
しての無機質材料としては、例えば酸化珪素、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等
の無機酸化物、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、珪酸カルシウム、水酸化マグネシウム、燐酸
マグネシウム、燐酸水素マグネシウムのアルカリ土類金
属塩、珪藻土、タルク、カオリン、ゼオライト、酸性白
土、ガラス等を、適宜選択して使用することができる。
【0035】このように構成した本実施例の壁紙等の内
装材は、前記実施例1の内装材と全く同様の優れた特性
を有するものであることが確認された。
【0036】
【実施例4】図4は、本発明に係る壁紙等の内装材の他
の実施例を示す断面構成図である。すなわち、図4にお
いて、参照符号10は、前記実施例1と全く同様の紙基
材を示す。そこで、本実施例において、参照符号16は
繊維材料や化粧紙等からなる貼り合せ材であり、また参
照符号17は前記紙基材10と貼り合せ材16とを貼り
合せるための糊材であり、これら紙基材10と貼り合せ
材16とは、前記糊材17を使用して公知の貼り合せ法
によって製造したものである。
【0037】本実施例において、貼り合せ材16として
の繊維材料としては、例えばセルロース繊維、合成繊
維、無機繊維等を、適宜選択して使用することができ
る。
【0038】また、本実施例において、紙基材10と貼
り合せ材16とを貼り合せるための糊材17としては、
例えばデンプン系接着剤、セルロース系接着剤等を、適
宜選択して使用することができる。
【0039】このように構成した本実施例の壁紙等の内
装材は、前記実施例1の内装材と全く同様の優れた特性
を有するものであることが確認された。
【0040】本発明に係る壁紙等の内装材の製造方法に
ついて 前述した各実施例1〜4の壁紙等の内装材において、紙
基材10の一側表面に形成した印刷適性面に、それぞれ
インクジェット印刷を行うに際しては、顔料系インクを
使用して美麗かつ鮮明な印刷を施すことができる。この
場合、前記インクジェット印刷機に、顔料系インクノズ
ルのみを設けるか、または前記顔料系インクノズルと染
料系インクノズルとを設けて、それぞれ印刷するように
構成することができる。また、前記顔料系インクノズル
に対し、金、銀、パール等の着色材からなるノズルを設
けて、多色印刷を行うことができるように構成すること
もできる。
【0041】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変
更が可能である。
【0042】
【発明の効果】前述した実施例から明らかな通り、本発
明に係る壁紙等の内装材は、紙基材に対して、合成繊維
を5%以上または無機質材料を5〜10%添加して、水
中伸度を1%未満に設定することにより、日本の風土に
合った通気性を有し、貼付する壁面等に対しカビ等の発
生を確実に防止することができると共に、顔料系インク
等を使用したインクジェット印刷による装飾性並びに意
匠的審美性に優れた壁紙等の内装材を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁紙等の内装材の一実施例を示す
断面構成図である。
【図2】本発明に係る壁紙等の内装材の別の実施例を示
す断面構成図である。
【図3】本発明に係る壁紙等の内装材のさらに別の実施
例を示す断面構成図である。
【図4】本発明に係る壁紙等の内装材の他の実施例を示
す断面構成図である。
【符号の説明】
10 紙基材(原紙、裏打紙) 12 化粧紙 13 補助材(セルロース系の異物) 14 コーティング材(無機質材料) 16 貼り合せ材(繊維材料、化粧紙等) 17 糊材
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月16日(2001.5.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
鋭意研究並びに試作を重ねた結果、紙基材すなわち一般
に裏打紙と称されている原紙1mに対して、合成繊
維を5%以上または無機質材料を5%以上添加すること
により、前述した壁紙としての紙質である水中伸度を1
%未満に設定することができ、これにより通気性を良好
にして、カビ抵抗性も増大させることができる壁紙等の
内装材が得られること突き止めた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る壁紙等の内装材は、紙基材に対して、
合成繊維を5%以上または無機質材料を5%以上添加し
て、水中伸度を1%未満に設定することを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】そこで、本発明においては、前記紙基材1
0をその1mに対し、合成繊維を5%以上または無
機質材料を5%以上添加することにより、紙質の水中伸
度を1%未満に設定することを特徴とする。すなわち、
本実施例において、例えば壁紙の裏打紙としての紙質に
おいて、水中伸度を1%未満に設定するには、前記合成
繊維または無機質材料等を、それぞれ適量添加すること
が必要である。なお、前記合成繊維と無機質材料とは、
適宜混合して添加しても有効である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】
【発明の効果】前述した実施例から明らかな通り、本発
明に係る壁紙等の内装材は、紙基材に対して、合成繊維
を5%以上または無機質材料を5%以上添加して、水中
伸度を1%未満に設定することにより、日本の風土に合
った通気性を有し、貼付する壁面等に対しカビ等の発生
を確実に防止することができると共に、顔料系インク等
を使用したインクジェット印刷による装飾性並びに意匠
的審美性に優れた壁紙等の内装材を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 27/14 B41J 3/04 101Z Fターム(参考) 2C056 EA13 EE18 FC06 4F055 AA17 BA11 CA11 CA13 CA18 DA12 EA02 EA03 EA04 EA05 EA06 EA07 EA08 EA26 EA27 HA17 4L055 AA01 AF01 AF04 AF09 AF21 AF23 AF24 AF27 AF31 AF33 AF35 AF36 AG05 AG08 AG11 AG12 AG16 AG18 AG19 AG20 AG26 AG27 AG28 AH01 AH02 AJ04 BD17 BE14 EA09 EA32 FA14 GA09 GA23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基材に対して、合成繊維を5%以上ま
    たは無機質材料を5〜10%添加して、水中伸度を1%
    未満に設定することを特徴とする壁紙等の内装材。
  2. 【請求項2】 前記紙基材は、公知のセルロース繊維を
    主体として、必要に応じて合成繊維、無機繊維、合成パ
    ルプ等を適宜配合し、自己消火性填料、その他の填料、
    乾燥紙力増強剤、防カビ剤、着色剤、サイズ剤、定着剤
    等を適宜添加して抄紙することからなる請求項1記載の
    壁紙等の内装材。
  3. 【請求項3】 前記紙基材に添加する合成繊維は、ポリ
    アミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリ塩化
    ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリアクリル系、ポ
    リビニルアルコール系、尿素系の各高分子化合物繊維か
    らなり、これらを単独もしくは複数を混合して使用して
    なる請求項1記載の壁紙等の内装材。
  4. 【請求項4】 前記紙基材に添加する無機質材料は、酸
    化珪素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸
    化アルミニウム等の無機酸化物、硫酸マグネシウム、硫
    酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸
    バリウム、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、水酸化マ
    グネシウム、燐酸マグネシウム、燐酸水素マグネシウム
    のアルカリ土類金属塩、珪藻土、タルク、カオリン、ゼ
    オライト、酸性白土、ガラス等からなり、これらを単独
    もしくは複数を混合して使用してなる請求項1記載の壁
    紙等の内装材。
  5. 【請求項5】 前記紙基材に対し、その一側表面に印刷
    適性を有する化粧紙を単独またはセルロース系の異物と
    共に漉き合せ法により形成してなる請求項1ないし4の
    いずれかに記載の壁紙等の内装材。
  6. 【請求項6】 前記紙基材に対し、その一側表面に印刷
    適性を有する無機質材料をコーティング法により形成し
    てなる請求項1ないし4のいずれかに記載の壁紙等の内
    装材。
  7. 【請求項7】 前記紙基材に対し、その一側表面に印刷
    適性を有する繊維材料、化粧紙等を貼り合せ法により形
    成してなる請求項1ないし4のいずれかに記載の壁紙等
    の内装材。
  8. 【請求項8】 前記壁紙等の内装材に対して、その印刷
    適性を有する一側表面に、インクジェット印刷を施すこ
    とを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の壁
    紙等の内装材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記壁紙等の内装材の印刷適性を有する
    一側表面に、顔料系インクを使用してインクジェット印
    刷を施してなる請求項8記載の壁紙等の内装材の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記インクジェット印刷に際し、顔料
    系インクノズルのみ、あるいは前記顔料系インクノズル
    と染料系インクノズルとを設けて印刷することを特徴と
    する請求項8または9記載の壁紙等の内装材の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 顔料系インクノズルに対し、金、銀、
    パール等の着色材からなるノズルを設けて印刷してなる
    請求項10記載の壁紙等の内装材の製造方法。
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