JP2001303443A - 界面活性剤組成物 - Google Patents

界面活性剤組成物

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JP2001303443A JP2000116230A JP2000116230A JP2001303443A JP 2001303443 A JP2001303443 A JP 2001303443A JP 2000116230 A JP2000116230 A JP 2000116230A JP 2000116230 A JP2000116230 A JP 2000116230A JP 2001303443 A JP2001303443 A JP 2001303443A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カチオン化時の溶融粘度が低い第4級アンモ
ニウム塩の製造方法の提供。 【解決手段】 脂肪酸又は脂肪酸エステルとアルカノー
ルアミンとを反応させ、得られた中間体アミンをジアル
キル硫酸塩を用いて第4級アンモニウム塩を製造する方
法において、4級化反応助剤として式 R7COO(CH2CH2O)nR8 で表わされる末端エーテル化ポリオキシエチレン脂肪酸
エステルを添加することを特徴とする前記製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料用又は毛髪用
柔軟剤基剤として有用な第4級アンモニウム塩の製造方
法、該第4級アンモニウム塩を含有する界面活性剤組成
物及び該組成物の製造方法に関する。
【従来の技術】衣類用柔軟剤の基材としては長鎖ジアル
キル型のカチオン界面活性剤が使用されているが、環境
に排出されてからの生分解速度が遅いため、近年これに
替わりエステル基を持つカチオン界面活性剤の使用が増
している。これらのカチオン界面活性剤を製造するに
は、まず脂肪酸とアルカノールアミンを1.3〜2.2
のモル比で仕込み減圧下、180〜200℃に加熱し、
副生した水を除去して中間体アミンを合成する(特開昭
55−45898)。あるいは触媒を使用して脂肪酸の
低級アルキルエステルとトリアルカノールアミンを減圧
下、90〜220℃に加熱し、副生メタノールを除去し
て反応を完結させる。ついで触媒を中和し、濾過して中
間体アミンを得る(米国特許3915867、ドイツ公
開特許1935499、特開平05−148198、特
開平10−168043)。得られた中間体アミンのカ
チオン化はジメチル硫酸、ジエチル硫酸などのジアルキ
ル硫酸を用い、不純物の副生を防ぐため無溶媒反応で行
うが、この場合、カチオン化時の反応物の粘度が非常に
高くなるという問題がある。
【0002】そのため実際の製造においては、高粘性反
応物用の特殊反応器を使用してカチオン化を行ない、反
応終了後低級アルコール類で希釈して、カチオン界面活
性剤組成物を得ている。また、粘度を可能な限り下げ、
カチオン化反応を円滑に進めるために不飽和アルキル基
を導入したり、脂肪酸あるいは脂肪酸低級アルキルエス
テルのトリアルカノールアミンに対するモル比(FA/
TAAモル比)を減少させてカチオン界面活性剤組成物
中のモノエステルカチオンの濃度を増加させることによ
り粘度の低下を図ってきた。しかしこのような反応時の
粘度低下対策は、生成物の柔軟剤性能を低下させ好まし
くない。さらに、トリアルカノールアミンエステルから
製造されるカチオン界面活性剤は衣料用又は毛髪用柔軟
剤などの水分散体を調製するときに分散しにくいという
問題もある。この問題を解決するため、反応時に脂肪ア
ルコールポリグリコールエーテル、脂肪酸部分グリセリ
ド、アルキルオリゴグリコシド及び脂肪酸N-アルキル
ポリヒドロキシアルキルアミドなどの分子内に水酸基を
持つ乳化剤を添加し、水分散体の調製を容易にしている
(特表平8−507537、特表平9−50531
4)。しかしながらこれらの乳化剤が有する水酸基がカ
チオン化剤であるジアルキル硫酸によりアルキル化さ
れ、モノアルキル硫酸の副生による中間体アミン塩の増
加により品質が低下するという問題が新たに発生してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カチオン化
時の溶融粘度が低い第4級アンモニウム塩の製造方法を
提供することを目的とする。本発明はまた、第4級アン
モニウム塩を含有する界面活性剤組成物を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、第4級アンモ
ニウム塩を製造するにあたり、水酸基を封鎖した末端エ
ーテル化ポリオキシエチレン脂肪酸エステルを、分子内
にエステル基を有する長鎖アルキルカチオン界面活性剤
に添加すると、溶融状態における粘度を低下することが
でき、これにより上記課題を効率的に解決できるとの知
見に基づいてなされたものである。すなわち、本発明は
(a)分子内に少なくとも1つのエステル基を有する式
(1)で表わされる第四級アンモニウム塩;及び(b)
式(2)で表わされる末端エーテル化ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル;
【0004】
【化3】
【0005】(式中、R1は、-CH2CHR4OCOR5
基であり(ここで、R4はH又はCH3を表し;R5は、
炭素数7〜23のアルキル基又はアルケニル基を表
す);R2及びR3は、それぞれR1と同一であるか又は
炭素数1〜4のアルキル基又は-CH2CHR4OHを表
し;R6は、炭素数1〜10のアルキル基を表し;R
7は、炭素数7〜17のアルキル基又はアルケニル基を
表し;R8は、炭素数1〜18のアルキル基又はアルケ
ニル基、アルキル(炭素数1〜12)アリル基又はベン
ジル基を表し;nは、5〜100の整数を表す。)を含
有する界面活性剤組成物を提供する。本発明は、又、さ
らに、(c)式(3)で表されるアミンエステル;及び
(d)式(3)で表されるアミンエステルのモノアルキ
ル硫酸塩;
【0006】
【化4】
【0007】(式中、R1、R2及びR3は、請求項1に
おいて定義したのと同じである。)を含有する界面活性
剤組成物を提供する。さらに、本発明は、成分(a)、
(c)及び(d)の合計質量と成分(b)の質量との比
が、99/1〜30/70であることを特徴とする界面
活性剤組成物を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の(a)成分である上記式
(1)で表わされる第4級アンモニウム塩は、公知の方
法を用いて製造することができる。例えば、脂肪酸ある
いは脂肪酸低級アルキルエステルとアルカノールアミン
とを反応させてアルカノールアミンエステルを得、得ら
れた中間体アミンをジアルキル硫酸を用いて四級化する
ことにより製造することができる。本発明の式(1)の
アンモニウム塩を製造する原料として用いる脂肪酸ある
いは脂肪酸低級アルキルエステルとしては、脂肪酸の炭
素数が8〜24(好ましくは10〜18)の飽和又は不
飽和の脂肪酸、あるいは炭素数が8〜24(好ましくは
10〜18)の飽和又は不飽和脂肪酸のメチルエステ
ル、エチルエステル、イソプロピルエステル及びプロピ
ルエステルなどがあげられる。これらは単一アルキル、
混合アルキルのいずれでもよい。このうち脂肪酸のメチ
ルエステルが好ましい。具体的には、動植物油脂由来の
もの、例えば、牛脂脂肪酸とその低級アルキルエステ
ル、パーム脂肪酸とその低級アルキルエステル、大豆脂
肪酸とその低級アルキルエステル;これらを水素添加し
たもの;分留で得た単体脂肪酸とそのエステル、混合脂
肪酸とそのエステル等があげられる。不飽和脂肪酸の存
在がカチオン化反応時の粘度を決めるので、不飽和脂肪
酸は、脂肪酸又は脂肪酸エステルの質量を基準にして2
0〜95%(以下、%と略称する)含まれることが好ま
しく、30〜70%含まれるのがより好ましい。
【0009】アルカノールアミンとしてはトリエタノー
ルアミン、トリイソプロパノールアミンがあげられる
が、トリエタノールアミンが好ましい。アルカノールア
ミンエステルを合成するには、まず脂肪酸とトリアルカ
ノールアミンとを好ましくは1.3〜2.2のモル比、
より好ましくは1.5〜1.9のモル比で仕込み、減圧
下、好ましくは180〜200℃に加熱し、副生した水
を除去して中間体アミンを合成する(特開昭55−45
898)。あるいは、触媒を使用して脂肪酸メチルとト
リアルカノールアミンを減圧下、好ましくは90〜22
0℃に加熱し、副生メタノールを除去して反応を完結さ
せる。ついで触媒を中和し、濾過して中間体アミンを得
る(米国特許3915867、ドイツ公開特許1935
499、特開平05−148198および特開平10−
168043)。得られるアルカノールアミンエステル
は3官能性のアルカノールアミンを使用しているのでモ
ノエステルアミン、ジエステルアミンおよびトリエステ
ルアミンの混合物が得られる。モノ−、ジ−、トリ−エ
ステルアミンの生成割合は、反応条件により異なるが、
エステルアミン混合物の全質量を基準にして、モノエス
テルアミンが10〜50%、ジエステルアミンが30〜
70%、トリエステルアミンが10〜40%含まれるの
が好ましい。エステルアミンの生成割合がこのような範
囲にあると、得られる第4級アンモニウム塩の水分散
性、製造性等が良好になるので好ましい。
【0010】アルカノールアミンエステルのカチオン化
は、ジアルキル硫酸を用いて行う。ここでジアルキル硫
酸としては、それぞれのアルキル基の炭素数が1〜1
0、好ましくは1〜3のジアルキル硫酸を用いるのがよ
い。特にジメチル硫酸、ジエチル硫酸が好ましい。その
使用量はアミンエステル1モルに対して0.93〜1.
00モル、好ましくは0.94〜0.99モルである。
反応は、フラスコ中の中間体アミンを好ましくは70〜
90℃に加熱し、所定量のジアルキル硫酸を滴下し、好
ましくは90〜120℃で熟成することにより行う。こ
のようにして得られた本発明の(a)成分は、本発明の
組成物中に好ましくは20〜95%、より好ましくは7
0〜90%含まれるのが好ましい。
【0011】本発明の(b)成分である式(2)で表わ
される末端エーテル化ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ルは、市販品でもよく、公知の方法により製造すること
もできる。この化合物を用いて第4級アンモニウム塩を
製造すると、カチオン化反応時に反応物の粘度を低下さ
せることができる。ここでR7は炭素数7〜17の直鎖
又は分岐アルキル基又はアルケニル基を示すが、好まし
くは炭素数9〜15の直鎖アルキル基である。オキシエ
チレン基の付加モル数は5〜100であるが、好ましく
は15〜50である。R8は炭素数1〜18の直鎖又は
分岐アルキル基又はアルケニル基、アルキル(炭素数1
〜12)アリル基、ベンジル基である。好ましくは炭素
数1〜12の直鎖アルキル基、より好ましくは炭素数1
〜4の直鎖アルキル基である。式(2)の化合物を用い
て第4級アンモニウム塩を製造する場合、その添加量は
カチオン界面活性剤組成物の最終用途によって異なる
が、中間体であるアミンエステルの質量に対して1〜2
90%であるのが好ましく、より好ましくは5〜120
%である。本発明の界面活性剤組成物中での(b)成分
の含有量は、1〜70%であるのが好ましく、5〜50
%であるのがより好ましい。また、添加される末端エー
テル化ポリオキシエチレン脂肪酸エステルの一部を、脂
肪アルコールポリグリコールエーテル、脂肪酸部分グリ
セリド、アルキルオリゴグリコシド、ソルビタン脂肪酸
エステル及び脂肪酸N-アルキルポリヒドロキシアアル
キルアミドなどの水酸基を含有する乳化剤の1種あるい
は2種以上と置きかえることができる。その置換量は添
加される水酸基含有乳化剤の全量と該乳化剤中に含まれ
る水酸基の量によって決まるが50%以下が好ましい。
【0012】本発明の(c)成分である式(3)で表さ
れるアミンエステルの界面活性剤組成物中での含有量
は、(b)成分を除いた全組成物の質量を基準にして0
〜8%が好ましく、2〜8%がより好ましい。本発明の
(d)成分であるアミンエステルのモノアルキル硫酸塩
は、ジアルキル硫酸と水酸基含有化合物との反応による
ジアルキル硫酸の分解によって生じたモノアルキル硫酸
がアミンエステルと塩を作ることにより生成する。本発
明の組成物中での含有量は、(b)成分を除いた全組成
物の質量を基準にして0〜20%が好ましく、0〜15
%がより好ましい。成分(c)及び(d)の含有量の合
計は、本発明の界面活性剤組成物100質量部当たり0
〜30質量部であるのが好ましく、より好ましくは2〜
30質量部、さらに好ましくは2〜25質量部である。
また、成分(a)、(c)及び(d)の合計質量と成分
(b)との質量の比は、99/1〜30/70であるの
が好ましく、95/5〜50/50であるのがより好ま
しい。
【0013】本発明ではこのように製造した界面活性剤
組成物を、衣料用又は毛髪用柔軟剤基剤として用いるこ
とができる。衣料用柔軟剤組成物として使用する場合
は、水や低級アルコール溶媒に、本発明の界面活性剤組
成物の含有量が好ましくは4〜25%となるように溶解
させて使用することができる。またフェルト状の紙ある
いは布製シートに本発明の界面活性剤組成物を、シート
の質量を基準として好ましくは5〜100%となるよう
に塗布して、電機乾燥機用のシート状衣料用柔軟剤組成
物として使用することもできる。本発明の組成物を用い
て衣料用柔軟剤組成物を調製する場合、衣料用柔軟剤組
成物に通常配合される公知の成分を配合させることがで
きる。具体的には、非イオン界面活性剤等の乳化剤を0
〜5%、グリコールを1〜10%、その他の乳化剤を1
〜10%配合させるのが好ましい。シート状衣料用柔軟
剤組成物として使用する場合、前述した乳化剤あるいは
/及び脂肪酸、パラフイン等のワックス類等を配合させ
るのが好ましい。毛髪用柔軟剤基剤として用いる場合
は、水に分散させてそのまま使用することもできるし、
低級アルコール溶媒に溶解させて使用することもでき
る。本発明の組成物を用いて毛髪用柔軟剤組成物を調製
する場合、毛髪用柔軟剤組成物に通常配合される公知の
成分を配合させることができる。具体的には、パルミチ
ルアルコール等の高級アルコールを0〜3%、脂肪酸部
分グリセリド、アルキルグルコシド等の乳化剤を0〜1
0%等を配合させるのが好ましい。
【発明の効果】本発明の製法によれば、カチオン化時の
溶融粘度を低下させることにより、効率よく第4級アン
モニウム塩を製造することができる。また、本発明の界
面活性剤組成物は、水分散性及び製造性に優れている。
次に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
【0014】
【実施例】実施例1 ステアリン酸30%、オレイン酸50%およびパルミチ
ン酸20%よりなる混合脂肪酸(分子量277)272
0g(9.8モル)とトリエタノールアミン820.5
g(5.55モル)を攪拌機、冷却器および受器を備え
た減圧反応装置に仕込み、190℃に加熱しながら徐々
に常圧から20mmHgまで減圧し、未反応脂肪酸1%
以下になるまで10時間反応させて、アミンエステル3
365gを得た。アミン価より求めた分子量は611で
あった。合成したアミンエステル(分子量611)30
0g(0.49モル)と、24g(中間体アミンの質量
に対して8%)の末端をメチル化した付加モル数15モ
ルのポリオキシエチレングリコールのラウリン酸エステ
ルとを、温度計、滴下ロート、冷却器を備えた4つ口フ
ラスコに入れ、窒素置換した。ついで80〜90℃に加
熱し、DMS60.5g(0.48モル)を1時間にわ
たり滴下した。滴下終了後反応物の温度を110℃に上
昇させ、2時間熟成した。得られたサンプルを溶融粘度
測定に供した。
【0015】実施例2 実施例1で合成した中間体アミン(分子量611)30
0g(0.49モル)と、48g(中間体アミンの質量
に対して16%)の末端をメチル化した付加モル数15
モルのポリオキシエチレングリコールのラウリン酸エス
テルとを、温度計、滴下ロート、冷却器を備えた4つ口
フラスコに入れ、窒素置換した。ついで70〜80℃に
加熱し、DMS60.5g(0.48モル)を1時間に
わたり滴下した。滴下終了後反応物の温度を90℃に上
昇させ、2時間熟成した。得られたサンプルを溶融粘度
測定に供した。
【0016】実施例3 実施例1で合成した中間体アミン(分子量611)30
0g(0.49モル)と、150g(中間体アミンの質
量に対して50%)の末端をメチル化した付加モル数1
5モルのポリオキシエチレングリコールのラウリン酸エ
ステルとを、温度計、滴下ロート、冷却器を備えた4つ
口フラスコに入れ、窒素置換した。ついで70〜80℃
に加熱し、DMS60.5g(0.48モル)を1時間に
わたり滴下した。滴下終了後反応物の温度を90℃に上
昇させ、2時間熟成した。得られたサンプルを溶融粘度
測定に供した。
【0017】実施例4 実施例1で合成した中間体アミン(分子量611)300
g(0.49モル)と24g(中間体アミンの質量に対して
8%)の末端をメチル化した付加モル数30モルのポリ
オキシエチレングリコールのラウリン酸エステルを温度
計、滴下ロート、冷却器を備えた4つ口フラスコに入
れ、窒素置換した。ついで70〜80℃に加熱し、DMS
60.5g(0.48モル)を1時間にわたり滴下し
た。滴下終了後反応物の温度を90℃に上昇させ、2時
間熟成した。得られたサンプルを溶融粘度測定に供し
た。
【0018】実施例5 実施例1で合成した中間体アミン(分子量611)30
0g(0.49モル)と24g(中間体アミンの質量に
対して8%)の末端をメチル化した付加モル数50モル
のポリオキシエチレングリコールのラウリン酸エステル
を温度計、滴下ロート、冷却器を備えた4つ口フラスコ
に入れ、窒素置換した。ついで70〜80℃に加熱し、
DMS60.5g(0.48モル)を1時間にわたり滴
下した。滴下終了後反応物の温度を90℃に上昇させ、
2時間熟成した。得られたサンプルを溶融粘度測定に供
した。
【0019】実施例6 実施例1で合成した中間体アミン(分子量611)30
0g(0.49モル)と24g(中間体アミンの質量に
対して8%)の末端をブチル化した付加モル数15モル
のポリオキシエチレングリコールのラウリン酸エステル
を温度計、滴下ロート、冷却器を備えた4つ口フラスコ
に入れ、窒素置換した。ついで70〜80℃に加熱し、
DMS60.5g(0.48モル)を1時間にわたり滴
下した。滴下終了後反応物の温度を90℃に上昇させ、
2時間熟成した。得られたサンプルを溶融粘度測定に供
した。
【0020】実施例7 実施例1で合成した中間体アミン(分子量611)30
0g(0.49モル)と24g(中間体アミンの質量に
対して8%)の末端をメチル化した付加モル数20モル
のポリオキシエチレングリコールのパルミチン酸エステ
ルを温度計、滴下ロート、冷却器を備えた4つ口フラス
コに入れ、窒素置換した。ついで80〜90℃に加熱
し、DMS60.5g(0.48モル)を1時間にわた
り滴下した。滴下終了後反応物の温度を110℃に上昇
させ、2時間熟成した。得られたサンプルを溶融粘度測
定に供した。
【0021】実施例8 実施例1で合成した中間体アミン(分子量611)30
0g(0.49モル)と24g(中間体アミンの質量に
対して8%)の末端をメチル化した付加モル数20モル
のポリオキシエチレングリコールのカプリル酸エステル
を温度計、滴下ロート、冷却器を備えた4つ口フラスコ
に入れ、窒素置換した。ついで80〜90℃に加熱し、
DMS60.5g(0.48モル)を1時間にわたり滴
下した。滴下終了後反応物の温度を110℃に上昇さ
せ、2時間熟成した。得られたサンプルを溶融粘度測定
に供した。
【0022】比較例1 実施例1で合成した中間体アミン(分子量611)30
0g(0.49モル)を、温度計、滴下ロート及び冷却
器を備えた4つ口フラスコに入れ、窒素置換した。つい
で70〜80℃に加熱し、DMS60.5g(0.48
モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了後反応物の
温度を90℃に上昇させ、2時間熟成した。得られたサ
ンプルを溶融粘度測定に供した。上記実施例及び比較例
で得られた界面活性剤組成物の粘度を測定した。結果を
まとめて表-1に示す。尚、アミンエステルのアミン価
及びアミンエステルのモノメチル硫酸塩の酸価、及び生
成物の粘度は次に示す方法により測定した。 <アミンエステルのアミン価>自動電位差滴定機(Hira
numa,Comitte-101)を使用し、イソプロパノールに溶解
したサンプルを0.2規定HCl-IPA溶液で滴定し
た。 <アミンエステルのモノメチル硫酸塩の酸価>自動電位
差滴定機(Hiranuma,Comitte-101)を使用し、イソプロ
パノール(少量の水)に溶解したサンプルを0.1規定
KOH水溶液で滴定した。 <粘度>Haakeの粘度計(条件:D100センサー、R
V20,M10)を用い、温度90℃において、回転数200
rpmで測定した。
【0023】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 13/165 D06M 13/165 15/53 15/53 // A61K 7/06 A61K 7/06 (72)発明者 二口 季紀 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 富所 進 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AC371 AC372 AC541 AC542 AC691 AC692 CC31 DD23 DD28 DD39 EE28 4D077 AA05 AB20 BA07 BA14 CA03 CA04 CA12 CA13 DC02X DC02Y DC32X DC32Y DC36X DC36Y DC42X DC42Y DC45X DC45Y DC54X DC54Y DD32X DD32Y DD36X DD36Y DE09X DE09Y 4L033 AB04 AC02 AC15 BA86

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)及び(b)成分を含有する界
    面活性剤組成物: (a)分子内に少なくとも1つのエステル基を有する式
    (1)で表わされる第四級アンモニウム塩;及び (b)式(2)で表わされる末端エーテル化ポリオキシ
    エチレン脂肪酸エステル。 【化1】 (式中、R1は、-CH2CHR4OCOR5基であり(こ
    こで、R4はH又はCH3を表し;R5は、炭素数7〜2
    3のアルキル基又はアルケニル基を表す);R2及びR3
    は、それぞれR1と同一であるか又は炭素数1〜4のア
    ルキル基又は-CH2CHR4OHを表し;R6は、炭素数
    1〜10のアルキル基を表し;R7は、炭素数7〜17
    のアルキル基又はアルケニル基を表し;R8は、炭素数
    1〜18のアルキル基又はアルケニル基、アルキル(炭
    素数1〜12)アリル基又はベンジル基を表し;nは、
    5〜100の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 さらに、(c)式(3)で表されるアミ
    ンエステル; 及び(d)式(3)で表されるアミンエ
    ステルのモノアルキル硫酸塩を含有する請求項1記載の
    界面活性剤組成物。 【化2】 (式中、R1、R2及びR3は、請求項1において定義し
    たのと同じである。)
  3. 【請求項3】 成分(a)、(c)及び(d)の合計質
    量と成分(b)の質量との比が、99/1〜30/70
    であることを特徴とする請求項2記載の界面活性剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 脂肪酸又は脂肪酸エステルとアルカノー
    ルアミンとを反応させてアミンエステルを得、請求項1
    記載の式(2)で表わされる末端エーテル化ポリオキシ
    エチレン脂肪酸エステルを添加し、得られたアミンエス
    テル1モルに対して0.93〜1.00モルのジアルキ
    ル硫酸を反応させることにより製造される請求項1〜3
    いずれか1項記載の界面活性剤組成物。
  5. 【請求項5】 脂肪酸又は脂肪酸エステルとアルカノー
    ルアミンとを反応させ、得られた中間体アミンをジアル
    キル硫酸塩を用いて第4級アンモニウム塩を製造する方
    法において、4級化反応助剤として請求項1記載の式
    (2)で表わされる末端エーテル化ポリオキシエチレン
    脂肪酸エステルを添加することを特徴とする前記製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4いずれか1項記載の界面活
    性剤組成物の衣料用柔軟剤組成物としての使用。
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