JPH10317280A - 柔軟剤組成物 - Google Patents
柔軟剤組成物Info
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- JPH10317280A JPH10317280A JP12603897A JP12603897A JPH10317280A JP H10317280 A JPH10317280 A JP H10317280A JP 12603897 A JP12603897 A JP 12603897A JP 12603897 A JP12603897 A JP 12603897A JP H10317280 A JPH10317280 A JP H10317280A
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Abstract
時に与えることができるとともに、生分解性にも優れる
柔軟剤を提供すること。 【解決手段】 下記のa成分5〜40重量%、b成分
0.5〜10重量%を含有することを特徴とする柔軟剤
組成物。 a成分:エステル型4級アンモニウム塩であって、エス
テル結合の形成に使用される脂肪酸が下記の(1)〜
(4)の要件を満たす脂肪酸組成である。 (1)炭素数12〜22の脂肪酸 (2)ステアリン酸とパルミチン酸の合計量が飽和脂肪
酸中70重量%以上を占め、ステアリン酸とパルミチン
酸の重量比が5/2〜7/2 (3)不飽和脂肪酸量が40〜60重量% (4)不飽和結合を2個以上有する炭素数18の不飽和
脂肪酸量が5重量%以下 b成分:脂肪酸、多価アルコール脂肪酸エステル、アル
コール、アルキルフェノール、アミンおよびアルカノー
ルアミドから選ばれる化合物にエチレンオキシドを平均
10〜50モル付加したエーテル型非イオン性界面活性
剤。
Description
で、処理した衣類に対して優れた柔軟性と吸水性を同時
に与えうる柔軟剤組成物に関する。
濯後の衣類、シーツ類、タオル類などに柔軟性を与える
目的で、各種の柔軟剤組成物が使用されてきた。これら
柔軟剤の基剤としては、ジアルキルジメチル4級アンモ
ニウム塩が一般的である。この4級アンモニウム塩は、
各種繊維に対して良好な柔軟性を与えることができる反
面、処理した衣類の表面を溌水化し、タオルや肌着など
に要求される吸水性を低下させる傾向が強いという欠点
がある。また、分子内にエステル結合やアミド結合を有
するタイプの柔軟剤基剤と比較して生分解性が劣るた
め、河川の汚染が懸念されている。
キルジメチル4級アンモニウム塩に代わって、生分解性
の高いカチオン性界面活性剤としてエステル型4級アン
モニウム塩の使用が検討されている。これらは、脂肪酸
とアルカノールアミンとを反応させた後、4級化するこ
とによって得られる。エステル型4級アンモニウム塩
は、生分解性には優れるものの、柔軟剤の要求性能の中
で特に重要である柔軟性の点で、ジアルキルジメチル4
級アンモニウム塩と比較して劣ることが知られている
(HOUSEHOLD AND PERSONAL PRODUCTS INDUSTRY : VOL.
32, No. 3, March 1995, pp 95 - 97 )。柔軟性を改善
するために、原料脂肪酸のアルキル組成の検討やシリコ
ーンや油性成分の添加検討などが行われている。
細書には、炭素数12〜22の飽和脂肪酸を用いるエス
テル型4級アンモニウム塩を開示している。このエステ
ル型4級アンモニウム塩によって処理した衣類は、良好
な柔軟性を示すが吸水性には乏しい。
は、飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸の重量比が2〜30/7
0〜98のエステル型4級アンモニウム塩を含む組成物
が開示されている。この組成物は吸水性に非常に優れて
いるものの、柔軟性付与効果には乏しい。
は特定のシス体/トランス体比率を示す炭素数12〜2
2のアルキル基(または炭素数11〜21のアシル基)
を持つエステル型4級アンモニウム塩を含む組成物が柔
軟性を満足させた上で、優れた吸水性を示すことが開示
されている。しかし、柔軟剤組成物が衣類の柔軟性や吸
水性に与える影響は、4級アンモニウム塩の長鎖アルキ
ル基(またはアシル基)の組成によって大きく異なり、
モノ不飽和アルキル基(またはアシル基)のシス体/ト
ランス体比率を調整することで吸水性は若干改善される
ものの、充分な柔軟性と吸水性を得ることは困難であ
る。
示される、特定量のトランス体を含むエステル型4級ア
ンモニウム塩を含有する組成物は、特開平2‐1394
80号公報に開示される組成物と比較して柔軟性がやや
向上するものの、依然として衣類に対して柔軟性と吸水
性を充分に与えるには至っていない。
を与えるため、上記のジアルキルジメチル4級アンモニ
ウム塩、エステル型4級アンモニウム塩以外の柔軟剤基
剤についても、数多くの知見が開示されている。しかし
生分解性が良好で、かつ柔軟性・吸水性を同時に満足し
うる柔軟剤組成物は得られるに至っていない。
好で、処理した衣類に対して優れた柔軟性と吸水性とを
賦与する柔軟剤組成物を提供することを目的とする。
を解決するために鋭意研究を重ねたところ、特定の脂肪
酸組成を有する脂肪酸組成物によって形成されたエステ
ル結合を持つエステル型4級アンモニウム塩と特定のエ
ーテル型非イオン性界面活性剤とを配合することによ
り、目的とする柔軟剤組成物を得るに至った。
重量%、b成分0.5〜10重量%を含有することを特
徴とする柔軟剤組成物に関する。 a成分:エステル型4級アンモニウム塩であって、エス
テル結合の形成に使用される脂肪酸が下記の(1)〜
(4)の要件を満たすもの脂肪酸組成である。 (1)炭素数12〜22の脂肪酸 (2)ステアリン酸とパルミチン酸の合計量が飽和脂肪
酸中70重量%以上を占め、ステアリン酸とパルミチン
酸の重量比が5/2〜7/2 (3)不飽和脂肪酸量が40〜60重量% (4)不飽和結合を2個以上有する炭素数18の不飽和
脂肪酸量が5重量%以下 b成分:脂肪酸、多価アルコール脂肪酸エステル、アル
コール、アルキルフェノール、アミンおよびアルカノー
ルアミドから選ばれる化合物にエチレンオキシドを平均
10〜50モル付加したエーテル型非イオン性界面活性
剤。
エステル型4級アンモニウム塩(a)において、エステ
ル結合の形成に使用される脂肪酸は、炭素数12〜22
の脂肪酸を本発明で特定する量比となるように選択して
使用される。当該脂肪酸において、飽和脂肪酸として
は、たとえば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、アラキン酸およびべへニン酸など
が、不飽和脂肪酸としては、たとえば、パルミトオレイ
ン酸、オレイン酸、エライジン酸などのモノ不飽和脂肪
酸、リノール酸、リノレン酸などの多価不飽和脂肪酸な
どが挙げられる。これらの脂肪酸としては、通常、牛
脂、豚脂、パーム油、大豆油、ヒマワリ油、オリーブ油
などの天然油脂を分解・精製、あるいは硬化して得られ
る。中でも特に大豆油、ヒマワリ油、オリーブ油を原料
油脂として、分解および/または部分水添などによって
得られる脂肪酸を用いることが工業的に好ましい。脂肪
酸の炭素数が11以下では衣類に対して充分な柔軟性が
与えられず、炭素数23以上では吸水性が低下する。
好ましくは50〜55重量%である。不飽和脂肪酸量が
40重量%未満であると、衣類に対して充分な吸水性を
付与できず、一方、60重量%を超えると柔軟性が不十
分である。
酸の占める割合は、合計で70重量%以上、好ましくは
80重量%以上である。70重量%未満では、充分な柔
軟性を衣類などに与えることができない。また、ステア
リン酸とパルミチン酸の重量比は5/2〜7/2、好ま
しくは6/2〜7/2である。重量比が5/2未満であ
ると衣類に対して充分な柔軟性を付与できない。また重
量比が7/2を超えると吸水性が低下し、ゲル状の性状
を示す場合もでてくる。
不飽和脂肪酸は、脂肪酸全体の5重量%以下、好ましく
は1重量%以下である。5重量%を超えると衣類に対し
て充分な柔軟性を付与できない。
知の方法によって製造できる。たとえば、脂肪酸とアル
カノールアミンとを反応させてエステル体とし、これを
4級化することによって製造される。かくして得られる
エステル型4級アンモニウム塩(a)の好適な代表例と
しては、下記式で表されるものが挙げられる。
よく、それぞれ請求項1で規定した脂肪酸からのアシル
基を、R1 は水素または請求項1で規定した脂肪酸から
のアシル基を、R2 はメチルまたはエチルを、およびX
はハロゲン、CH2 SO4 またはC2 H5 SO4 を示
す)
同義)
メチルまたはエチルを示し、R、R1およびXは前記と
同義)
ニウム塩(a)には、製造に用いられるアルカノールア
ミンの種類によって、モノエステル体、ジエステル体、
トリエステル体がある。より優れた柔軟効果を示すため
には、(a)成分中、モノエステル型4級アンモニウム
塩とジエステル型4級アンモニウム塩の合計が70重量
%以上で、モノエステル体とジエステル体の重量比が1
/9〜3/7であることが望ましい。
み合わされるエーテル型非イオン性界面活性剤である
(b)成分は、脂肪酸、多価アルコール脂肪酸エステ
ル、アルコール、アルキルフェノール、アミンおよびア
ルカノールアミドから選ばれる化合物に、エチレンオキ
シドが付加したものである。
酸であり、たとえば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、パルミトオレイン酸、ステアリン酸、オレイ
ン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキ
ン酸、ベヘニン酸などが挙げられ、1種または2種以上
を組み合わせて用いる。
たとえば、グリセリン、ショ糖、ソルビタン、ソルビト
ールなどの多価アルコールと上記脂肪酸とのエステルが
挙げられる。
アルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘ
ニルアルコールなどが挙げられる。
ェノール、ノニルフェノールなどが挙げられる。
使用でき、たとえば、ラウリルアミン、ミリスチルアミ
ン、パルミチルアミン、ステアリルアミン、オレイルア
ミンなどが挙げられる。
ールアミン、ジエタノールアミン、モノイソプロパノー
ルアミン、ジイソプロパノールアミンなどのアルカノー
ルアミンと上述の脂肪酸より得られるアルカノールアミ
ドが挙げられる。
好ましいものは、脂肪酸、多価アルコール脂肪酸エステ
ルおよびアルコールが、さらに好ましくはアルコールが
挙げられる。
〜50モル、好ましくは20〜40モルである。平均付
加モル数が10モル未満の場合や、50モルを超える場
合は、柔軟剤組成物が乳化途中でゲル化したり、調製数
日後に分離が見られるなど、性状や保存安定性に問題が
あるばかりでなく、衣類に与える柔軟性・吸水性ともに
好ましくない。
剤(b)としては、たとえば、ポリオキシエチレン(1
0)モノラウレート、ポリオキシエチレン(30)ステ
アレート、ポリオキシエチレン(50)ステアレート、
ポリオキシエチレン(20)グリセリルモノラウレー
ト、ポリオキシエチレン(40)ソルビタンモノステア
レート、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(20)、
ポリオキシエチレン(30)ラウリルエーテル、ポリオ
キシエチレン(50)ノニルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレン(10)ステアリルアミン、ポリオキシエ
チレン(40)ラウリルアミン、ポリオキシエチレン
(15)オレイン酸アミド、ポリオキシエチレン(4
5)パルミチン酸アミドなどが挙げられ、これらのうち
から1種以上が選ばれて用いられる。
結復元性が良好な組成物を得るには、炭素数10〜20
の直鎖飽和アルコールにエチレンオキシドを20〜30
モル付加したものがいっそう好ましい。
アンモニウム塩(a)の配合量は5〜40重量%、好ま
しくは10〜25重量%である。該配合量が5重量%未
満の場合は、衣類に対して充分な柔軟性を与えることが
できず、40重量%を超える場合は、衣類の吸水性を低
下させ、また粘度が高く、水への分散が不良の場合があ
る。
配合量は、0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量
%である。該配合量が0.5重量%未満では、得られる
柔軟剤組成物として十分な保存安定性が得られない。一
方10重量%を超えると、柔軟剤組成物の性状がゲル状
になりやすくなるばかりでなく、柔軟性・吸水性ともに
低下し、十分な性能が得られない。
ないが、精製水で5%希釈時に2.7〜4.5が好まし
く、3.0〜4.0であることがさらに望ましい。
b)の他に、本発明の目的に反しない範囲で、塩化カル
シウム、食塩、塩化アンモニウムなどの粘度調整剤、ク
エン酸、塩酸、水酸化ナトリウムなどのpH調整剤、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、エチルアル
コールなどの溶剤、高重合メチルポリシロキサン、ジメ
チルシロキサン、メチル(ポリオキシエチレン)シロキ
サン重合体などのシリコン誘導体、酸化防止剤、香料、
色剤防腐剤などを配合することができる。
下%とあるのは、特に断らない限り重量%を意味する。
成物を調製し、その特性を評価した。その際、次に示す
各成分を使用した。評価結果を表2、表3に示す。 <a成分>ステアリン酸(日本油脂(株)製のNAA‐
180)、パルミチン酸(日本油脂(株)製のNAA‐
160)、オレイン酸(日本油脂(株)製のエキストラ
オレイン80)、大豆油脂肪酸、微水添大豆油脂肪酸を
所定の重量比で混合して、表1に示す脂肪酸組成を有す
る6種の脂肪酸組成物1〜6を調製した。
冷却器を備えた4つ口フラスコに表1に記載の脂肪酸組
成物1を422.0g仕込み、85℃加熱後トリエタノ
ールアミン111.8gを添加した。160℃、窒素気
流下にて水の留出が始まるまで加温後、1.5時間で2
10℃まで昇温後4時間加温し、26.8gの水を分離
した。25℃に冷却後、507.0gの微黄色固体が得
られた。この固体は酸価4.3、水酸基価82.1を有
し、窒素含量は2.0%であった。
酸100.0gを用いて85℃で2時間かけて4級化し
た後、反応混合物をさらに1時間攪拌することによって
脂肪酸組成物1のエステル型4級アンモニウム塩を得
た。
方法で、脂肪酸組成物2とトリエタノールアミンを反応
させ、酸価4.1、水酸基価81.2、窒素含量2.0
%の微黄色固体を得た。この反応生成物を同様の方法で
4級化することによって得た脂肪酸組成物2のエステル
型4級アンモニウム塩をa−2成分として用いた。
方法で、脂肪酸組成物3とトリエタノールアミンを反応
させ酸価4.0、水酸基価81.8、窒素含量1.9%
の徴黄色固体を得た。この反応生成物を同様の方法で4
級化することによって得た脂肪酸組成物3のエステル型
4級アンモニウム塩をa−3成分として用いた。
方法で、脂肪酸組成物4とトリエタノールアミンを反応
させ酸価4.0、水酸基価82.0、窒素含量2.0%
の微黄色固体を得た。この反応生成物を同様の方法で4
級化することによって得た脂肪酸組成物4のエステル型
4級アンモニウム塩をa−4成分として用いた。
方法で、脂肪酸組成物5とトリエタノールアミンを反応
させ酸価4.2、水酸基価82.1、窒素含量2.0%
の微黄色固体を得た。この反応生成物を同様の方法で4
級化することによって得た脂肪酸組成物5のエステル型
4級アンモニウム塩をa−5成分として用いた。
方法で、脂肪酸組成物6とトリエタノールアミンを反応
させ酸価4.1、水酸基価82.2、窒素含量2.0%
の微黄色固体を得た。この反応生成物を同様の方法で4
級化することによって得た脂肪酸組成物6のエステル型
4級アンモニウム塩をa−6成分として用いた。
界面活性剤をb−1〜b−6成分として用いた。 <b−1成分> ポリオキシエチレン(30モル)モノステアレート <b−2成分> ポリオキシエチレン(40モル)ソルビタンモノラウレ
ート <b−3成分> ポリオキシエチレン(30モル)ラウリルエーテル <b−4成分> ポリオキシエチレン(50モル)ノニルフェニルエーテ
ル <b−5成分> ポリオキシエチレン(10モル)ステアリルアミン <b−6成分> ポリオキシエチレン(20モル)オレイン酸アミド
ルシウムを、溶剤としてエチレングリコールを配合し、
柔軟剤組成物を調製した。
1>〜<b−6>成分と、以下に示す<a−7>〜<a
−11>成分、<b−7>〜<b−9>成分を用いて、
表5、表6に示す配合量で、調製手順などについては実
施例1〜10と同様にして、12種の柔軟剤組成物を調
製し、その特性を評価した。その評価結果を表5、6に
合わせて示す。
製のNAA−180)、パルミチン酸(日本油脂(株)
製のNAA−160)、オレイン酸(日本油脂(株)製
のエキストラオレイン80)、大豆油脂肪酸、微水添大
豆油脂肪酸を所定の重量比で混合して、表4に示す脂肪
酸組成を有する5種の脂肪酸組成物7〜11を調製し
た。
製と同様の方法で、脂肪酸組成物7とトリエタノールア
ミンを反応させ酸価4.3、水酸基価82.0、窒素含
量2.0%の微黄色固体を得た。この反応生成物を同様
の方法で4級化することによって得た脂肪酸組成物7の
エステル型4級アンモニウム塩をa−7成分として用い
た。
方法で、脂肪酸組成物8とトリエタノールアミンを反応
させ酸化4.0、水酸基価82.4、窒素含量1.9%
の微黄色固体を得た。この反応生成物を同様の方法で4
級化することによって得た脂肪酸組成物8のエステル型
4級アンモニウム塩をa−8成分として用いた。
方法で、脂肪酸組成物9とトリエタノールアミンを反応
させ酸化4.1、水酸基価82.0、窒素含量2.2%
の微黄色固体を得た。この反応生成物を同様の方法で4
級化することによって得た脂肪酸組成物9のエステル型
4級アンモニウム塩をa−9成分として用いた。
の方法で、脂肪酸組成物10とトリエタノールアミンを
反応させ酸価4.3、水酸基価82.2、室素含量2.
0%の微黄色固体を得た。この反応生成物を同様の方法
で4級化することによって得た脂肪酸組成物10のエス
テル型4級アンモニウム塩をa−10成分として用い
た。
の方法で、脂肪酸組成物11とトリエタノールアミンを
反応させ酸価4.2、水酸基価81.9、窒素含量2.
0%の微黄色固体を得た。この反応生成物を同様の方法
で4級化することによって得た脂肪酸組成物11のエス
テル型4級アンモニウム塩をa−11成分として用い
た。
界面活性剤をb−7〜b−9成分として用いた。 <b−7成分> ポリオキシエチレン(5モル)モノステアレート <b−8成分> ソルビタンモノラウレート <b−9成分> ポリオキシエチレン(60モル)ラウリルエーテル
する。 (1)柔軟処理方法 市販の木綿タオルまたは木綿メリヤス肌着を市販の洗剤
(アタック、花王株式会社製)にて5回繰り返し洗濯
し、タオルに付着している洗剤を除去した。容量7リッ
トルの小型洗濯機に、実施例および比較例で得た柔軟剤
組成物の2.2%水溶液を調製し、これにタオルを投入
し、250℃、浴比1/30で3分間攪拌処理を行っ
た。
0℃、65%RHの亘温亘湿室に24時間放置した。こ
のように処理したタオルについて柔軟性および吸水性の
評価を行った。 柔軟性 処理後の木綿タオル3枚を重ねたものを1サンプルと
し、20名の女性のパネラーが柔軟性について官能評価
を行った。柔軟性が十分認められると感じた場合を4
点、柔軟性がやや認められると感じた場合を3点、柔軟
性がほとんど認められないと感じた場合を2点、柔軟性
が全く認められないと感じた場合を1点とし、20名の
平均値を求めた。平均値が3.0以上のものは柔軟性に
優れた柔軟剤組成物と評価される。 吸水性 処理した木綿メリヤス肌着を2.5×15cmの短冊状
に切り取り、その一端1cmを10分間水に浸し、水位
の上昇を測定した。上昇水位が7.5cm以上のものは
吸水性に優れた柔軟剤組成物と評価される。表1〜6か
ら、実施例1〜10の柔軟剤組成物は、衣類に対して優
れた柔軟性と吸水性を同時に与えうることがわかる。
アンモニウム塩とエーテル型非イオン性界面活性剤とを
併用することによって、衣類などに対して優れた柔軟性
と吸水性を同時に与えることができるとともに、エステ
ル型4級アンモニウム塩であるからその生分解性にも優
れるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記のa成分5〜40重量%、b成分
0.5〜10重量%を含有することを特徴とする柔軟剤
組成物。 a成分:エステル型4級アンモニウム塩であって、エス
テル結合の形成に使用される脂肪酸が下記の(1)〜
(4)の要件を満たす脂肪酸組成である。 (1)炭素数12〜22の脂肪酸 (2)ステアリン酸とパルミチン酸の合計量が飽和脂肪
酸中70重量%以上を占め、ステアリン酸とパルミチン
酸の重量比が5/2〜7/2 (3)不飽和脂肪酸量が40〜60重量% (4)不飽和結合を2個以上有する炭素数18の不飽和
脂肪酸量が5重量%以下 b成分:脂肪酸、多価アルコール脂肪酸エステル、アル
コール、アルキルフェノール、アミンおよびアルカノー
ルアミドから選ばれる化合物にエチレンオキシドを平均
10〜50モル付加したエーテル型非イオン性界面活性
剤。
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