JPH04333666A

JPH04333666A - 液体柔軟剤組成物

Info

Publication number: JPH04333666A
Application number: JP3135514A
Authority: JP
Inventors: Shuichi Nihei; 秀一二瓶; Yoshikatsu Fukumoto; 福本　佳功
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1991-05-10
Filing date: 1991-05-10
Publication date: 1992-11-20
Anticipated expiration: 2016-04-25
Also published as: JP3160937B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種衣料へ柔軟性及び
帯電防止性を付与する効果が良好な上、生分解性に優れ
、かつ、保存安定性の良好な液体柔軟剤組成物に関する
。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
洗濯後の衣料に柔軟性と帯電防止性とを付与するために
各種の液体柔軟剤組成物が使用されている。これら柔軟
剤組成物としては、ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキル第４
級アンモニウム塩を主成分としたものが一般的である。しかし、このジ長鎖アルキルジ短鎖アルキル第４級アン
モニウム塩を配合した柔軟剤組成物は各種衣料に対して
良好な柔軟効果と帯電防止効果とを付与することができ
るものの、生分解性に劣るために河川の汚染の一因とさ
れている。

【０００３】一方、最近、柔軟剤組成物の主成分として
炭素数１２〜２２の長鎖アルキルエステル基を有する第
４級アンモニウム塩が生分解性が良好なことから注目さ
れている（特開昭６３−６１６８号公報記載）が、この
第４級アンモニウム塩を配合した柔軟剤組成物も上記柔
軟剤組成物と同様に柔軟性付与効果等は良好であるが、
保存安定性の点で満足できるものではない。

【０００４】従って、柔軟性及び帯電防止性付与効果に
加えて、生分解性及び保存安定性に優れた液体柔軟剤組
成物の開発が望まれている。

【０００５】

【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、下記一般式（Ｉ）で
示される特定のエステル結合を有する第４級アンモニウ
ム塩を基剤として使用し、これと炭素数８〜２２のアル
コール、アミン、アルカノールアミド、脂肪酸及び脂肪
酸エステルから選ばれる化合物にアルキレンオキシドが
平均３０〜１５０モルの割合で付加したノニオン界面活
性剤とを併用することにより、各種衣料へ柔軟性及び帯
電防止性を良好に付与し得ると共に、生分解性に優れ、
環境汚染の問題がほとんどなく、しかも、保存安定性の
良好な液体柔軟剤組成物を得ることができることを知見
し、本発明をなすに至ったものである。

【０００６】

【化２】〔但し、式中Ｒ１、Ｒ２はそれぞれ炭素数１１〜２３の
アルキル基又はアルケニル基、Ｒ３、Ｒ４はそれぞれ炭
素数１〜４のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Ｒ
５、Ｒ６はそれぞれＣｍＨ２ｍ（但し、ｍ＝２〜４）で
あり、Ｘ−は陰イオン、ｎは１〜４の数である。〕

【０
００７】以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本
発明の液体柔軟剤組成物は、柔軟剤基剤として下記一般
式（Ｉ）で示される第４級アンモニウム塩を含有する。

【０００８】

【化３】

【０００９】ここで、上記（Ｉ）式中のＲ１、Ｒ２はそ
れぞれ炭素数１１〜２３、好ましくは１５〜２１のアル
キル基又はアルケニル基であり、例えばＲ１−ＣＯ、Ｒ
２−ＣＯで示される基が通常オレイン酸、エライジン酸
、リノール酸、リノレイン酸等の不飽和高級脂肪酸、ス
テアリン酸、パルミチン酸等の飽和高級脂肪酸、牛脂、
豚脂、パーム油、大豆油、サフラワー油、ヒマワリ油、
オリーブ油等の天然油脂を分解・精製して得られる脂肪
酸、これらの硬化脂肪酸から由来するものであるが、こ
れらの中でも特にオレイン酸、ステアリン酸、牛脂脂肪
酸、硬化牛脂脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化パーム油脂
肪酸が好適である。なお、不飽和高級脂肪酸としては立
体異性構造がシス体又はトランス体であっても、あるい
は両者の混合物であってもよいが、特にシス体／トラン
ス体の比率が２５〜１００／０〜７５であることが好ま
しい。

【００１０】また、Ｒ３、Ｒ４はそれぞれ炭素数１〜４
のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、具体的
にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヒド
ロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロ
ピル基、ヒドロキシブチル基が挙げられるが、特にメチ
ル基、エチル基、ヒドロキシエチル基が好ましく用いら
れる。Ｒ５、Ｒ６はそれぞれＣｍＨ２ｍ（但し、ｍ＝２
〜４）で示されるアルキレン基であり、具体的にはエチ
レン基、プロピレン基、ブチレン基が挙げられ、直鎖状
でも分岐鎖状でもよい。

【００１１】更に、Ｘ−は陰イオンであり、具体的には
塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子アニオン、Ｒ７Ｓ
Ｏ４（Ｒ７は炭素数１〜３のアルキル基であり、具体的
にはメチル基、エチル基、プロピル基が挙げられるが、
特にメチル基が好適である。）で示される基のアニオン
などが例示される。

【００１２】このような（Ｉ）式の第４級アンモニウム
塩としては、ジ（ステアロイルオキシエチル）ジメチル
４級アンモニウムクロライド、ジ（オレオイルオキシエ
チル）ジメチル４級アンモニウムクロライド、ジ（パル
ミトイルオキシエチル）ジメチル４級アンモニウムメト
サルフェート、ジ（ステアロイルオキシイソプロピル）
ジメチル４級アンモニウムクロライド、ジ（オレオイル
オキシイソプロピル）ジメチル４級アンモニウムクロラ
イド、ジ（オレオイルオキシブチル）ジメチル４級アン
モニウムクロライド等が例示され、これらの１種類を単
独で使用しても、２種類以上を混合して使用してもよい
。

【００１３】なお、上記（Ｉ）式の第４級アンモニウム
塩は、例えば高級脂肪酸又は高級脂肪酸エステルと相応
する（ポリオキシアルキレン）アルカノールアミンとを
エステル化又はエステル交換した後、４級化の反応を進
めるなどして通常の方法で製造することができる。

【００１４】（Ｉ）式の第４級アンモニウム塩の配合量
は、組成物全体の０．５〜３０％（重量％、以下同様）
、特に３〜２０％とすることが好ましく、配合量が０．
５％に満たないと柔軟性付与効果に劣る場合があり、３
０％を超えると柔軟剤組成物がゲル化して均一な組成物
にならない場合がある。

【００１５】本発明では上記（Ｉ）式の基剤に加え、界
面活性剤として炭素数８〜２２のアルコール、アミン、
アルカノールアミド、脂肪酸及び脂肪酸エステルから選
ばれる化合物にアルキレンオキシドが付加したノニオン
界面活性剤を配合する。

【００１６】ここで、アルキレンオキシドを付加させる
化合物は、炭素数８〜２２、好ましくは１２〜２２のア
ルコール、アミン、アルカノールアミド、脂肪酸及び脂
肪酸エステルから選ばれるものである。

【００１７】また、アルキレンオキシドとしては、炭素
数２〜５のものが好適に使用され、例えばエチレンオキ
シド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等の１種
又は２種以上を使用することができる。

【００１８】更に、上述した化合物へのアルキレンオキ
シドの付加は通常の方法で行うことができるが、アルキ
レンオキシド平均付加モル数が３０〜１５０、好ましく
は５０〜１００、より好ましくは６０〜８０となるよう
な割合で付加させることが必要であり、平均付加モル数
が３０未満又は１５０を超えると保存により増粘したり
分離する場合がある。

【００１９】このようなノニオン界面活性剤としては、
具体的にステアリルアルコールのエチレンオキシド付加
物、牛脂アミンのエチレンオキシド付加物、ステアリル
モノエタノールアミドのエチレンオキシド付加物、オク
チルフェノールのエチレンオキシド付加物、牛脂脂肪酸
のエチレンオキシド付加物、オレイルアルコールのエチ
レンオキシド付加物、オレイルアミンのエチレンオキシ
ド付加物、牛脂脂肪酸ソルビタンエステルのエチレンオ
キシド付加物などが例示され、これらの１種類を単独で
使用しても、２種類以上を混合して使用してもよい。

【００２０】上記ノニオン界面活性剤の配合量は、組成
物全体の０．０５〜３０％、特に０．１〜２０％である
ことが好ましく、配合量が０．０５％未満又は３０％を
超えると保存により増粘したり分離する場合がある。

【００２１】更に、本発明組成物はｐＨが１〜５、特に
２〜４であることが好ましく、このため、必要に応じて
ｐＨの調整剤として通常用いられている有機又は無機の
酸又はアルカリ性化合物などを使用してｐＨを調整する
ことが好ましい。ｐＨ調整剤としては、例えば塩酸、硫
酸、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アル
カリ金属珪酸塩などの無機化合物、リン酸、多価カルボ
ン酸、高分子カルボン酸、高分子アクリル酸、有機アミ
ン化合物等の有機化合物などが挙げられる。

【００２２】本発明の液体柔軟剤組成物には上記必須成
分以外にその他の任意成分として、通常柔軟剤組成物に
配合される公知の成分を本発明の効果を妨げない範囲で
配合することができる。任意成分としては、例えば上記
（Ｉ）式の第４級アンモニウム塩以外の公知の柔軟剤基
剤（例えばジ長鎖アルキルジ短鎖アルキル第４級アンモ
ニウム塩等）ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸
、２−エチルヘキサン酸とグリセリン又はペンタエリス
トールとの部分エステル化物等の上記ノニオン界面活性
剤以外のノニオン界面活性剤、食塩、塩化アンモニウム
、塩化カルシウム等の水溶性塩、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、プロピレングリコール、エチレ
ングリコール等の溶剤、尿素、殺菌剤、酸化防止剤、顔
料、染料、シリコーン類、炭化水素、セルロース誘導体
、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、香料等が挙げられる。なお、これら任意成分の配合量は本発明の効果を妨げな
い範囲で通常量とすることができる。

【００２３】

【発明の効果】本発明の液体柔軟剤組成物は、優れた柔
軟性及び帯電防止性付与効果を有する上、生分解性に優
れ、環境汚染の問題がほとんどなく、かつ、保存安定性
も良好である。従って、本発明組成物は、各種衣料に幅
広く利用することができる。

【００２４】

【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の％はいずれも重量％である
。

【００２５】また、各例の評価は下記の方法で行った。柔軟性、帯電防止性、保存安定性の評価：（１）仕上げ
処理方法市販の綿タオル、綿メリヤス布及びアクリル布を市販衣
料用洗剤「ハイトップ」（商品名、ライオン（株）製）
により電気洗濯機を用いて５０℃で２回繰り返し洗濯後
、常温の水道水で充分すすぎ、これを試験布とした。

【００２６】次に、２５℃の水道水３０リットルに対し
柔軟剤組成物を第４級アンモニウム塩の添加量として１
ｇになるように加えて均一溶液とした。この溶液中に浴
比３０倍で各試験布を浸して３分間処理した後、２分間
脱水した。このように処理した布を風乾した後、柔軟性
評価用の綿タオルと綿メリヤス布は２５℃、６５％ＲＨ
の条件で２４時間放置し、また、帯電防止性評価用のア
クリル布は２０℃、５５％ＲＨの条件で７２時間放置し
、それぞれの評価試験に用いた。（２）柔軟性評価方法表１に示すジメチルジ硬化牛脂アンモニウムクロライド
を柔軟剤基剤として配合した柔軟剤組成物（比較例）で
処理した布を対照にして一対比較を行い、下記基準にて
評価した。＋２：対照より柔らかい＋１：対照よりやや柔らかい０：対照と同じ −１：対照のほうがやや柔らかい −２：対照のほうが柔らかい（３）帯電防止性評価方法スタチックネオストメ−タ−（宍戸商会製）を用い、印
加電圧７ＫＶ、タ−ゲット距離２０ｍｍでアクリル布を
帯電させ、電圧除去後の半減期（秒）を測定した。（４）保存安定性評価方法表１に示す組成物を調製し、５０℃で１ヶ月保存した後
、粘度、外観を評価した。 ○：保存により著しい粘度の変化、分離が認められない
。 ×：保存により著しい粘度の変化、分離が認められる。

【００２７】〔実施例１，２〕表１に示す柔軟剤水性分
散組成物を調製し、上記方法で柔軟性、帯電防止性、保
存安定性を評価した。結果を表１に併記する。

【００２８】

【表１】

【００２９】表１の結果より、本発明の液体柔軟剤組成
物は、柔軟性及び帯電防止性付与効果に優れている上、
保存安定性も良好であることが確認された。また、生分
解性も良好であった。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　下記一般式（Ｉ）で示される第４級ア
ンモニウム塩と、炭素数８〜２２のアルコール、アミン
、アルカノールアミド、脂肪酸及び脂肪酸エステルから
選ばれる化合物にアルキレンオキシドが平均３０〜１５
０モルの割合で付加したノニオン界面活性剤とを併用し
てなることを特徴とする液体柔軟剤組成物。【化１】〔但し、式中Ｒ１、Ｒ２はそれぞれ炭素数１１〜２３の
アルキル基又はアルケニル基、Ｒ３、Ｒ４はそれぞれ炭
素数１〜４のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Ｒ
５、Ｒ６はそれぞれＣｍＨ２ｍ（但し、ｍ＝２〜４）で
あり、Ｘ−は陰イオン、ｎは１〜４の数である。〕