JP3221811B2 - 液体柔軟仕上剤組成物 - Google Patents

液体柔軟仕上剤組成物

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JP3221811B2
JP3221811B2 JP03815695A JP3815695A JP3221811B2 JP 3221811 B2 JP3221811 B2 JP 3221811B2 JP 03815695 A JP03815695 A JP 03815695A JP 3815695 A JP3815695 A JP 3815695A JP 3221811 B2 JP3221811 B2 JP 3221811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の繊維に対し、優
れた柔軟性及び弾力性(ふっくら感)を付与し、且つ保
存安定性に優れ、かつ生分解性に優れ自然環境に対し優
しい液体柔軟仕上剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
家庭用柔軟仕上剤として市販されている商品はジ(硬化
牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムクロリドを主成分
とした組成物が一般的である。この理由としてはこの第
4級アンモニウム塩が少量で各種繊維に対して良好な柔
軟効果を発揮するからである。しかしながら、上記第4
級アンモニウム塩は柔軟効果は高いもののより高い柔軟
効果を得ようと高濃度で処理すると、特に木綿類に対し
てその弾力性を低下させ、風合いを損なってしまうこと
がある。更に上記第4級アンモニウム塩を用いた柔軟剤
組成物は、長期保存を行うとその物理化学的性質によ
り、容易に増粘したり、ゲル状になったり、分離したり
することがある。市販の柔軟剤には、上記の第4級アン
モニウム塩の他にポリオキシエチレン系の非イオン活性
剤、電解質及び溶剤等の添加剤を配合し、長期保存安定
性を改良しているが、その効果は未だ不十分である。
【0003】更に、従来の第4級アンモニウム塩の欠点
を、第4級窒素原子と長鎖アルキル鎖との間にエステル
基を導入することにより改良するため、各種の柔軟仕上
剤が提案されている。例えば特開平3−90677 号公報に
はゲル形成をせず良好に分散するエステル基含有第4級
アンモニウム塩を用いた柔軟剤組成物が開示され、そし
て特開平1−162872号公報には高温保存時における粘度
安定性の良好な、エステル基含有第4級アンモニウム塩
を用いた柔軟剤組成物が開示されている。また、特願平
6−175227号公報には、エステル基含有4級アンモニウ
ム塩を含有する、柔軟性能、保存安定性及び吸水性の点
で十分満足すべき性能を示す柔軟仕上剤組成物が開示さ
れているが、組成物の比較的長期間における経時的粘度
安定性において十分とは言えなかった。
【0004】従って、本発明の課題は、柔軟性能、経時
的粘度安定性の点で十分満足すべき性能を示す液体柔軟
仕上剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、極めて特定の構造を有する第4級アンモニウ
ム塩を含有する液体柔軟仕上剤組成物により上記課題を
解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記(A)成分及び(B)成分を含有
し、(A)成分と(B)成分の重量比が、〔(A)成
分〕/〔(B)成分〕= 0.001/99.999〜20/80であ
り、かつ組成物中の(A)成分と(B)成分の合計含有
量が3〜40重量%であることを特徴とする液体柔軟仕上
剤組成物を提供するものである。 (A)成分:一般式(I)で表される第4級アンモニウ
ム塩
【0006】
【化6】
【0007】〔式中、 R1,R2:同一又は異なって、直鎖の炭素数8〜22のアルキ
ル基又はアルケニル基を示す。 R3,R4,R5:同一又は異なって、炭素数1〜5のアルキル
基又はヒドロキシアルキル基を示す。 m :1〜6の数を示す。 X-:陰イオン基を示す。〕 (B)成分:一般式(II)で表される第4級アンモニウ
ム塩。
【0008】
【化7】
【0009】〔式中、 R6,R7:同一又は異なって、直鎖の炭素数8〜22のアルキ
ル基又はアルケニル基を示す。 R8,R9,R10:同一又は異なって、炭素数1〜5のアルキル
基又はヒドロキシアルキル基を示す。 n :1〜6の数を示す。 Y-:陰イオン基を示す。〕 以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】〔(A)成分〕本発明において、(A)成
分として一般式(I)で表される第4級アンモニウム塩
(以下、第4級アンモニウム塩(I)と略記)が使用さ
れる。この場合において、X-基は陰イオン基を示すが、
陰イオン基としては、例えばハロゲン陰イオン基(Cl-,
Br-等)、炭素数1〜5のアルキルサルフェート陰イオ
ン基(CH3SO4 -,C2H5SO4 -, C3H7SO4 -等) 等が例示され
る。ここで、第4級アンモニウム塩(I)を例示すると
次の通りである。
【0011】
【化8】
【0012】
【化9】
【0013】これらの第4級アンモニウム塩(I)のう
ち、柔軟性付与の観点より、R1基,R2基は好ましくは直
鎖の炭素数10〜22のアルキル基であり、さらに好ましく
は直鎖の炭素数15〜22のアルキル基である。第4級アン
モニウム塩(I)として特に好ましいものは、下記の一
般式(I-1) 又は(I-2) で表される第4級アンモニウ
ム塩である。
【0014】
【化10】
【0015】〔式中、R3,R4,R5,m,X- :前記の意味を示
す。〕 この一般式(I-1) 又は(I-2) で表される第4級アン
モニウム塩に該当する第4級アンモニウム塩として、さ
らに好ましくは次のものが例示される。
【0016】
【化11】
【0017】〔(B)成分〕本発明において、(B)成
分として一般式(II)で表される第4級アンモニウム塩
(以下、第4級アンモニウム塩(II)と略記)が使用さ
れる。この場合において、Y-基は陰イオン基を示すが、
陰イオン基としては、例えばハロゲン陰イオン基(Cl-,
Br-等)、炭素数1〜5のアルキルサルフェート陰イオ
ン基(CH3SO4 -,C2H5SO4 -, C3H7SO4 - 等)等が例示され
る。ここで、第4級アンモニウム塩(II)を例示すると
次の通りである。
【0018】
【化12】
【0019】
【化13】
【0020】これらの第4級アンモニウム塩(II)のう
ち、柔軟性能付与の観点より、R6基, R7基は好ましくは
直鎖の炭素数10〜22のアルキル基であり、さらに好まし
くは直鎖の炭素数16〜22のアルキル基である。第4級ア
ンモニウム塩(II) としてさらに好ましいものは、下記
の一般式(II-1) で表される第4級アンモニウム塩であ
る。
【0021】
【化14】
【0022】〔式中、R8,R9,R10,n,Y-:前記の意味を示
す。〕 この一般式(II-1) で表される第4級アンモニウム塩に
該当する第4級アンモニウム塩として、さらに好ましく
は次のものが例示される。
【0023】
【化15】
【0024】〔柔軟仕上剤組成物〕本発明の柔軟仕上剤
組成物は、(A)成分と(B)成分を含有し、(A)成
分と(B)成分の合計の含有量が、組成物中3〜40重量
%、好ましくは4〜30重量%、更に好ましくは4〜25重
量%で、残部は水と任意成分である。また、(A)成分
と(B)成分との重量比は、〔(A)成分〕/〔(B)
成分〕=0.001/99.999 〜20/80、好ましくは 0.001/
99.999〜10/90、さらに好ましくは 0.005/99.995〜6
/94である。(A)成分と(B)成分の含有量の合計が
3重量%未満の場合、本発明が所望する柔軟効果が得ら
れず、40重量%を超える場合には、組成物の粘性が増大
しハンドリング性が不良となる。また、(A)成分と
(B)成分の重量比、〔(A)成分〕/〔(B)成分〕
が20/80を超える場合、組成物が経時的に増粘し、ま
た、0.001 /99.999を下回る場合は、長期的な安定化効
果が低下する傾向となる。
【0025】本発明の組成物の柔軟性能及び保存安定性
をさらに向上させる目的で、さらに(C)成分として一
般式(III-1) 〜(III-19)で表される化合物を配合するこ
とができる。
【0026】
【化16】
【0027】
【化17】
【0028】〔式中、 R1,R2,R3,R4,R5,m,X-:前記の意味を示す。 R20:炭素数1〜22のアルキル基又はアルケニル基を示
す。 R21:H原子を示すか、又は炭素数1〜5のアルキル基も
しくはヒドロキシアルキル基を示す。 R22:H原子を示すか、又は炭素数1〜22の直鎖又は分岐
鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。 M:H原子を示すか、又は陽イオン基を示す。 Z:ハロゲン原子を示す。 p:0〜6の数を示す。〕 これらの例として、下記の化合物が挙げられる。
【0029】例えば、一般式(III-1) 〜(III-7) で表さ
れる化合物におけるR1, R2の例示としては、(R1,R2) =
(ウンデシル基、デシル基)、(ノニル基、ドデシル
基)、(トリデシル基、ドデシル基)、(ウンデシル
基、テトラデシル基)、(ペンタデシル基、テトラデシ
ル基、)、(トリデシル基、ヘキサデシル基)、(ヘプ
タデシル基、ヘキサデシル基)、(ペンタデシル基、オ
クタデシル基)、(ノナデシル基、オクタデシル基)、
(ヘプタデシル基、エイコシル基)等が挙げられ、好ま
しくは(ペンタデシル基、テトラデシル基)、(トリデ
シル基、ヘキサデシル基)、(ヘプタデシル基、ヘキサ
デシル基)、(ペンタデシル基、オクタデシル基)、さ
らに好ましくは(ヘプタデシル基、ヘキサデシル基)、
(ペンタデシル基、オクタデシル基)等が例示される。
【0030】一般式(III-8) で表される化合物の例とし
ては、ラウリルラウレート、ミリスチルミリステート、
パルミチルパルミテート、ステアリルステアレート、エ
イコシルエイコシレート、ドコシルドコシレート等が挙
げられ、好ましくはパルミチルパルミテート、ステアリ
ルステアレート、エイコシルエイコシレート、さらに好
ましくはステアリルステアレート等が例示される。一般
式(III-9)で表される化合物の例としては、CH3COOH, C2
H5COOH, C3H7COOH, C4H9COOH, C5H11COOH 又はその塩
(アルカリ金属塩、アンモニウム塩等)等が挙げられ、
好ましくはCH3COOH, C2H5COOH, C3H7COOH、さらに好ま
しくはCH3COOH又はその塩等が例示される。
【0031】一般式(III-10)〜(III-12)で表される化合
物における R1, R2 の例としては、(R1,R2) =(ウンデ
シル基、デシル基)、(ノニル基、ドデシル基)、(ト
リデシル基、ドデシル基)、(ウンデシル基、テトラデ
シル基)、(ペンタデシル基、テトラデシル基)、(ト
リデシル基、ヘキサデシル基)、(ヘプタデシル基、ヘ
キサデシル基)、(ペンタデシル基、オクタデシル
基)、(ノナデシル基、オクタデシル基)、(ヘプタデ
シル基、エイコシル基)等が挙げられ、好ましくは(ペ
ンタデシル基、テトラデシル基)、(トリデシル基、ヘ
キサデシル基)、(ヘプタデシル基、ヘキサデシル
基)、(ペンタデシル基、オクタデシル基)、さらに好
ましくは(ヘプタデシル基、ヘキサデシル基)、(ペン
タデシル基、オクタデシル基)等が例示される。
【0032】また、一般式(III-10)〜(III-12)で表され
る化合物において、mは好ましくは1〜3、さらに好ま
しくは1である。 Mの好ましい例としては、元素の周期
律表におけるアルカリ金属、アルカリ土類金属、及び遷
移元素からなる群より選ばれる陽イオン基、又はNH
3 基、総炭素数が1〜10のアルキルアミン基或いはアル
カノールアミン基、又は第4級アンモニウム基等が例示
される。更に好ましくは、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、NH3 基、総炭素数が1〜6のアルキルアミン基或
いはアルカノールアミン基(例えば、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等)
又は第4級アンモニウム基等が例示される。
【0033】一般式(III-13)で表される化合物の好まし
い例としては、クロロ酢酸メチル、クロロ酢酸エチル、
クロロ酢酸n−ブチル、クロロ酢酸イソプロピル、クロ
ロ酢酸t−ブチル、ブロモ酢酸メチル、ブロモ酢酸エチ
ル等が挙げられ、さらに好ましくはクロロ酢酸メチル、
クロロ酢酸エチルが例示される。一般式(III-14)で表さ
れる化合物の好ましい例としては、ClCH2COOM, ClC2H4C
OOM, ClC3H6COOM, ClC4H8COOM, ClC5H10COOM, BrCH2COO
M, BrC2H4COOM 等が挙げられ、さらに好ましくはClCH2C
OOM が例示される(Mは前記の意味を示す)。
【0034】一般式(III-15)で表される化合物の例とし
ては、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノール
アミン、メチルエタノールアミン、ジプロピルアミン、
ジ(イソプロピル)アミン、ジブチルアミン、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、
ジメチルエタノールアミン等が挙げられ、好ましくはジ
メチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、ト
リエチルアミン等が例示される。
【0035】一般式(III-16)で表される化合物の例とし
ては、ラウリルオキシカルボニルメチルトリメチルアン
モニウムクロライド、ミリスチルオキシカルボニルメチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、パルミチルオキ
シカルボニルメチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ステアリルオキシカルボニルメチルトリメチルアン
モニウムクロライド、エイコシルオキシカルボニルメチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ドコシルオキシ
カルボニルメチルトリメチルアンモニウムクロライド、
ステアリルオキシカルボニルエチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、ステアリルオキシカルボニルメチルト
リメチルアンモニウムメチルサルフェート、ステアリル
オキシカルボニルプロピルトリメチルアンモニウムメチ
ルサルフェート、ステアリルオキシカルボニルメチルト
リエチルアンモニウムクロライド、ステアリルオキシカ
ルボニルメチルトリ(ヒドロキシエチル)アンモニウム
クロライド等が挙げられ、好ましくは、ステアリルオキ
シカルボニルメチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ステアリルオキシカルボニルメチルトリメチルアン
モニウムメチルサルフェート、ステアリルオキシカルボ
ニルエチルトリメチルアンモニウムクロライド等が例示
される。
【0036】一般式(III-17)又は(III-18)で表される化
合物におけるR1, R2の例としては、(R1,R2) =(ウンデ
シル基、デシル基)、(ノニル基、ドデシル基)、(ト
リデシル基、ドデシル基)、(ウンデシル基、テトラデ
シル基)、(ペンタデシル基、テトラデシル基)、(ト
リデシル基、ヘキサデシル基)、(ヘプタデシル基、ヘ
キサデシル基)、(ペンタデシル基、オクタデシル
基)、(ノナデシル基、オクタデシル基)、(ヘプタデ
シル基、エイコシル基)等が挙げられ、好ましくは(ペ
ンタデシル基、テトラデシル基)、(トリデシル基、ヘ
キサデシル基)、(ヘプタデシル基、ヘキサデシル
基)、(ペンタデシル基、オクタデシル基)、さらに好
ましくは(ヘプタデシル基、ヘキサデシル基)、(ペン
タデシル基、オクタデシル基)等が例示される。
【0037】また、一般式(III-17)又は(III-18)で表さ
れる化合物において、R4, R5の好ましい例としては、(R
4,R5) =(メチル基、メチル基)、(エチル基、エチル
基)、(ヒドロキシエチル基、ヒドロキシエチル基)、
(メチル基、ヒドロキシエチル基)等が挙げられ、さら
に好ましくは(メチル基、メチル基)、(エチル基、エ
チル基)等が例示される。また、一般式(III-17)又は(I
II-8) で表される化合物において、mは1〜5の数が好
ましく、さらに好ましくは1〜3、特に好ましくは1で
ある。さらに、X-の好ましい例として、Cl-, Br- ,HCO3
-が、さらに好ましくはCl-が例示される。
【0038】一般式(III-19)で表される化合物における
R22の好ましい例としては、H原子又は炭素数11〜21の
直鎖のアルキル基、オレイル基等が挙げられ、更に好ま
しくはトリデシル基、ペンタデシル基、ヘプタデシル
基、ノナデシル基、オレイル基等が例示される。
【0039】本発明の液体柔軟仕上剤組成物中には、上
記(C)成分を、重量比にて、〔(C)成分〕/
〔(A)成分+(B)成分+(C)成分〕=0〜20/80
の割合で配合することができる。この場合において、組
成物中、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の合計
含有量は3〜40重量%である。
【0040】本発明の液体柔軟仕上剤組成物は任意成分
として、柔軟仕上剤の添加剤として公知の高級アルコー
ル、香料又は公知の柔軟基剤、脂肪酸、ノニオン界面活
性剤、低級アルコール、消泡剤、無機塩等を配合するこ
とができる。上記高級アルコールの例としては、天然原
料由来のアルコール、もしくは合成アルコール等が用い
られ、通常、炭素数12〜22の直鎖のアルコール、好まし
くはステアリルアルコール、エイコシルアルコール、ド
コシルアルコール、パルミチルアルコール、オレイルア
ルコール等が挙げられる。
【0041】前記香料は一つの香料成分、又はその混合
物を配合することができ、所望により適当な溶媒、希釈
剤と混合して配合しても良い。香料成分及びそれらの混
合物としては、精油、無水物、樹脂様物質、樹脂、芳香
性蝋成分などの天然物質、ならびに、炭化水素、アルコ
ール、アルデヒド、ケトン、エーテル、酸、エステル、
アセタール、ケタール、ニトリルなど(飽和化合物、不
飽和化合物、脂肪族化合物、脂環式化合物及びヘテロ環
化合物を含む) の合成香料成分が挙げられる。また、特
開平5−209188号公報、特開平3−19978 号公報、特公
表6−509611号公報、特願平6−246345号明細書又は特
願平6−153464号明細書記載の香料成分も使用し得る。
【0042】前記公知の柔軟基剤として、例えば次の一
般式 (IV) 〜 (VI) で表される化合物の酸中和物又は第
4級化物が例示される。
【0043】
【化18】
【0044】〔式中、 R30:炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル
基を示す。 R31,R32:同一又は異なって、エステル結合、アミド結合
又はエーテル結合で中断していてもよい直鎖又は分岐鎖
の炭素数11〜32のアルキル基又はアルケニル基を示
す。〕
【0045】
【化19】
【0046】〔式中、 R30,R31,R32:前記の意味を示す。 R33:炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル
基を示す。 q :1〜10の数を示す。〕
【0047】
【化20】
【0048】〔式中、R31,R32:前記の意味を示す。〕 本発明の柔軟仕上剤組成物に配合し得る脂肪酸の例とし
ては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、エイコサン酸、ドコサン酸や、牛脂、豚脂、
パーム油、パーム核油、ヤシ油、ナタネ油等の天然油脂
由来の脂肪酸等が挙げられ、好ましくは、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、エイコサ
ン酸、ドコサン酸等が例示される。
【0049】本発明の柔軟仕上剤組成物に配合し得るノ
ニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(エチ
レンオキサイド5〜150 モル付加(以下EO=5〜150 のよ
うに略記する))アルキル又はアルケニル(C12〜C24)エー
テルや、ポリオキシエチレン(EO=5〜150 )アルキル又
はアルケニル(C12〜C24)アミン等のノニオン界面活性剤
が挙げられる。このアルキル基又はアルケニル基として
は、天然油脂由来、あるいは合成されたアルコールから
誘導されるアルキル基又はアルケニル基が用いられ、直
鎖、分岐鎖いずれも使用できる。ノニオン界面活性剤の
配合量は組成物中0〜10重量%である。
【0050】また、エチレングリコール、プロピレング
リコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、尿素な
どのハイドロトロープ剤などを、本発明の液体柔軟仕上
剤組成物に配合しても良い。また、必要に応じて、イソ
プロピルアルコール、エタノール、8−アセチル化ショ
糖変成アルコール等が配合できる。
【0051】本発明の柔軟仕上剤組成物には、組成物の
粘度調整のため、NaCl、CaCl2 、MgCl2 、NaNO3 、NaNO
2 、Na2SO4、MgSO4 、CaSO4 等の無機電解質を配合する
ことができる。この場合、無機電解質の配合量は組成物
中0〜2重量%、好ましくは0〜1重量%である。
【0052】本発明の柔軟仕上剤組成物には、更に、組
成物のpHを調整するために、酸性又はアルカリ性の物
質を添加することができる。この場合、本発明組成物の
pHが1.5 〜7.5 の範囲内となるように、酸性又はアル
カリ性の物質を添加することが、組成物の粘度、保存安
定性の点から望ましい。また、本発明の柔軟仕上剤組成
物には、その外観向上のために顔料又は染料を、すすぎ
時の消泡のためにシリコーンを配合することもできる。
さらに、本発明の柔軟仕上剤組成物には抗菌剤を配合す
ることもできる。
【0053】本発明の液体柔軟仕上剤組成物は、例えば
以下の方法により製造することができる。 (A)成分と(B)成分をあらかじめ混合し水相に
添加する方法 (A)成分を水相に添加し、次に(B)成分を添加
する方法 (B)成分を水相に添加し、次に(A)成分を添加
する方法 (A)成分と(B)成分をあらかじめ混合したもの
に水を添加する方法 (A)成分と(B)成分を水相に同時添加する方法 (A)成分に水を添加し、次に(B)成分を添加す
る方法 (B)成分に水を添加し、次に(A)成分を添加す
る方法 また、(C)成分、ノニオン活性剤等の任意成分を加え
る場合は、(A)成分、(B)成分、又は水とあらかじ
め混合して加えても良く、また別に添加しても良い。ま
た、各成分が常温で固体の場合、もしくは高い粘性を有
する場合には、ハンドリング性を良くするために加熱又
は溶融して加えることもできる。
【0054】
【発明の効果】本発明の柔軟仕上剤組成物は、各種繊維
に対して、十分な柔軟性と弾力性(ふっくら感)を付与
し、かつ比較的長期にわたる保存安定性において満足な
結果を得ることができる。
【0055】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0056】実施例1〜29及び比較例1〜5 表1に示す(A)成分、表2に示す(B)成分、表3〜
4に示す(C)成分及びその他の成分を用いて表5〜7
に示す組成の液体柔軟仕上剤組成物を調製した。得られ
た液体柔軟仕上剤組成物について、下記の方法により、
それぞれの保存安定性、柔軟性及び風合い(弾力性)の
評価を行い、結果を表8〜10に示した。なお、いずれ
の配合の場合も CaCl2を組成物中 0.2重量%配合し、任
意成分以外の残部を水として調製した。また、組成物の
pHはHCl水溶液によりpH=4.0とした。
【0057】(1) 保存安定性の評価方法 表5〜7に記載の液体柔軟仕上剤組成物を密封して、5
℃、25℃、50℃にて1ケ月及び2ケ月間保存し、それぞ
れにおいて、密封条件での外観及び流動性を下記の基準
にて目視により測定した。 ○:外観の変化が見られない。 ×:増粘又は分離現象が見られる。
【0058】(2) 柔軟性及び風合いの評価方法 (a) 処理方法 市販の木綿タオル2kg、アクリルジャージ1kgを 3.5°
DH硬水にて市販洗剤“アタック”(花王株式会社製、
登録商標)にて5回繰り返し洗濯(30リットル洗濯機)
をし、繊維についていた繊維処理剤を除去した後、表5
〜7に示す液体柔軟仕上剤組成物を(A)成分と(B)
成分の合計量が 3.0gとなるように投入し、25℃、1分
間攪拌下で処理した。 (b) 評価方法 上記方法で処理した布を室内で風乾後、25℃、65%RH
の恒温恒湿室にて24時間放置した。これらの布について
柔軟性及び合成繊維の風合いの評価を行った。柔軟性及
び風合いの評価は、ジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモ
ニウムクロライド15重量%からなる柔軟剤20mlで処理し
た布を対照にして一対比較を行った。評価基準は次のよ
うにした。なお、風合いはアクリルジャージの弾力性が
対照に比べて、高い方を+、低い方を−とする。 +2:対照より柔らかい、又は対照より弾力性が高い +1:対照よりやや柔らかい、又は対照より弾力性がや
や高い 0:対照と同じ −1:対照の方がやや柔らかい、又は対照より弾力性が
やや低い −2:対照の方が柔らかい、又は対照より弾力性が低い
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】
【表6】
【0065】
【表7】
【0066】
【表8】
【0067】
【表9】
【0068】
【表10】
フロントページの続き (72)発明者 坂口 明 和歌山県那賀郡貴志川町丸栖551 (56)参考文献 特開 昭54−93160(JP,A) 特開 平1−162872(JP,A) 特開 平6−49772(JP,A) 特開 平8−217732(JP,A) 特開 平8−301822(JP,A) 特開 平8−501074(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 13/00 - 13/535

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)成分及び(B)成分を含有
    し、(A)成分と(B)成分の重量比が、〔(A)成
    分〕/〔(B)成分〕= 0.001/99.999〜20/80であ
    り、かつ組成物中の(A)成分と(B)成分の合計含有
    量が3〜40重量%であることを特徴とする液体柔軟仕上
    剤組成物。 (A)成分:一般式(I)で表される第4級アンモニウ
    ム塩 【化1】 〔式中、 R1,R2:同一又は異なって、直鎖の炭素数8〜22のアルキ
    ル基又はアルケニル基を示す。 R3,R4,R5:同一又は異なって、炭素数1〜5のアルキル
    基又はヒドロキシアルキル基を示す。 m :1〜6の数を示す。 X-:陰イオン基を示す。〕 (B)成分:一般式(II)で表される第4級アンモニウ
    ム塩。 【化2】 〔式中、 R6,R7:同一又は異なって、直鎖の炭素数8〜22のアルキ
    ル基又はアルケニル基を示す。 R8,R9,R10:同一又は異なって、炭素数1〜5のアルキル
    基又はヒドロキシアルキル基を示す。 n :1〜6の数を示す。 Y-:陰イオン基を示す。〕
  2. 【請求項2】 (A)成分と(B)成分の重量比が、
    〔(A)成分〕/〔(B)成分〕= 0.001/99.999〜10
    /90である、請求項1記載の液体柔軟仕上剤組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分と(B)成分の重量比が、
    〔(A)成分〕/〔(B)成分〕= 0.005/99.995〜6
    /94である、請求項1記載の液体柔軟仕上剤組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分が一般式(I-1) 又は(I-
    2) で表される第4級アンモニウム塩であり、(B)成
    分が一般式(II-1) で表される第4級アンモニウム塩で
    ある、請求項1〜3のいずれかの項記載の液体柔軟仕上
    剤組成物。 【化3】
  5. 【請求項5】 更に(C)成分として、一般式(III-1)
    〜(III-19)で表される化合物からなる群より選ばれる少
    なくとも1種を含有し、重量比にて〔(C)成分〕/
    〔(A)成分+(B)成分+(C)成分〕=0〜20/80
    であり、かつ(A)成分、(B)成分及び(C)成分の
    合計含有量が3〜40重量%である、請求項1〜4のいず
    れかの項記載の液体柔軟仕上剤組成物。 【化4】 【化5】 〔式中、 R1,R2,R3,R4,R5,m,X-:前記の意味を示す。 R20:炭素数1〜22のアルキル基又はアルケニル基を示
    す。 R21:H原子を示すか、又は炭素数1〜5のアルキル基も
    しくはヒドロキシアルキル基を示す。 R22:H原子を示すか、又は炭素数1〜22の直鎖又は分岐
    鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。 M:H原子を示すか、又は陽イオン基を示す。 Z:ハロゲン原子を示す。 p:0〜6の数を示す。〕
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