JP2001181973A - エステル結合を含むカチオン界面活性剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

エステル結合を含むカチオン界面活性剤組成物及びその製造方法

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JP2001181973A
JP2001181973A JP37064299A JP37064299A JP2001181973A JP 2001181973 A JP2001181973 A JP 2001181973A JP 37064299 A JP37064299 A JP 37064299A JP 37064299 A JP37064299 A JP 37064299A JP 2001181973 A JP2001181973 A JP 2001181973A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸やアルカリ剤を添加しなくとも、分子内の
エステル基-OCOR5基の分解を抑制できるPH範囲に
保つことができるカチオン界面活性剤組成物を提供する
こと。 【解決手段】 分子内に少なくとも1つの-OCOR5
(R5は、炭素数7〜23のアルキル基及び/又はアルケニ
ル基)を有する第4級アンモニウム塩を多割合で含有
し、その中間体アミンと該アミンのモノアルキル硫酸塩
を少割合で含有するとともに、該アミンのモノアルキル
硫酸塩/該中間体アミンを45/100〜150/100
の質量比で含有するカチオン界面活性剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料用柔軟剤基材
として好適に使用することができる、分子内にエステル
結合を有するカチオン界面活性剤組成物、その製造方法
及び該組成物を含有する衣料用柔軟剤組成物に関するも
のである。
【従来の技術】衣類用柔軟剤の基材としては長鎖ジアル
キル型のカチオン界面活性剤が使用されているが、環境
に排出されてからの生分解速度が遅いため、近年、これ
に替わりエステル基を持つカチオン界面活性剤の使用が
増している。これらのカチオン界面活性剤を製造するに
は、まずトリエタノ−ルアミン、メチルジエタノ−ルア
ミン、3-(N,N-ジメチルアミノ)-1,2-プロピレン
グリコ−ルおよびN-メチル-N-(2−ヒドロキシエチ
ル)-1,3-プロパンジアミンなどを長鎖脂肪酸あるい
は脂肪酸メチルでアシル化し、中間体のアルカノ−ルア
ミンエステルを合成する。ついで塩化メチル、ジメチル
硫酸やジエチル硫酸などでカチオン化合物へ転換する
か、あるいは塩酸、硫酸および燐酸などの鉱酸あるいは
低級の有機酸により塩に変え、柔軟剤原料として利用さ
れる。
【0002】このようにして製造された柔軟剤原料は、
衣類用柔軟剤の製造において、約4%〜25質量%(以
下、%と略称する)配合されているが、エステル結合の
加水分解防止のため配合品のPH制御は非常に重要であ
る。例えば、日本特許2774099号公報に記載されている
ように第四級アンモニウム塩0.5%〜1%の希釈液のP
Hとして2.5〜4.2が好ましい。柔軟剤のPHは配合され
る柔軟剤原料の濃度に依存するが通常柔軟剤原液でPH
2〜3.3、好ましくは2.5〜3.0に調整される。柔軟剤配合
品のPH調製は、通常、塩酸あるいはアルカリを使って
行われるが、塩酸を使用するとその腐食性のため高価な
材質の設備を使用しなければならず、またアルカリとし
て安価な48%苛性ソ−ダを使用するとその強いアルカリ
性のためカチオン界面活性剤組成物のエステル結合がケ
ン化により加水分解される恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酸やアルカ
リ剤を添加しなくとも、分子内のエステル基-OCOR5
基の分解を抑制できるPH範囲に保つことができるカチ
オン界面活性剤組成物を提供することを目的とする。本
発明は、又、該カチオン界面活性剤組成物を効率的に製
造する方法を提供することを目的とする。本発明は、
又、該カチオン界面活性剤組成物を含有する衣料用柔軟
剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、カチオン界面
活性剤を製造するにあたり、未反応アミンとアミンアル
キル硫酸塩の生成比を特定の範囲に制御することによ
り、上記課題を効率的に解決できるとの知見に基づいて
なされたのである。すなわち、本発明は、分子内に少な
くとも1つの-OCOR5基(R5は、炭素数7〜23のアル
キル基及び/又はアルケニル基)を有し、式(1)及び/
又は式(2)で表される第4級アンモニウム塩を多割合
で含有し、その中間体アミンと該アミンのモノアルキル
硫酸塩を少割合で含有するとともに、該アミンのモノア
ルキル硫酸塩/該中間体アミンを45/100〜150/
100の質量比で含有することを特徴とするカチオン界
面活性剤組成物を提供する。
【0004】
【化2】
【0005】(式中、R1は、炭素数1〜4のアルキル
基、−CH2CHR4OH、又は−CH2CHR4OCOR
5、R2は、(CH2)nNH2(nは2〜3)、−CH2
HR4OH又は−CH2CHR4OCOR5、R3は、−C
2CHR4OH、又は−CH2CHR4OCOR5、R
4は、HまたはCH3、R5:C7〜C23のアルキル又はア
ルケニル基、R6は、CH3基又はC25基であるが、R
1、R2及びR3の少なくとも1つは、−CH2CHR4
COR5基である、)
【0006】本発明は、脂肪酸あるいは脂肪酸アルキル
エステルをアルカノ−ルアミンと反応させてアルカノ−
ルアミンエステルを合成し、得られたアルカノ−ルアミ
ンエステルをジアルキル硫酸でカチオン化するに当た
り、該アミンのモノアルキル硫酸塩/未反応アミンの質
量比が45/100〜150/100となるように反応を
行うことを特徴とするカチオン界面活性剤組成物の製造
方法を提供する。本発明は、又、上記カチオン界面活性
剤組成物を含有する衣料用柔軟剤組成物を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において原料として用いる
脂肪酸は炭素数が8〜24の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪
酸である。具体的には(部分水添)牛脂脂肪酸、(部分
水添)パーム脂肪酸、(部分水添)大豆油脂肪酸、オレ
イン酸などである。又、脂肪酸低級アルキルエステルと
しては、脂肪酸の炭素数が8〜24(より好ましくは、
炭素数が10〜18)の低級(好ましくは炭素数が1〜
3、より好ましくは、メチル)アルキルを示す。具体的
には飽和あるいは不飽和の脂肪酸、あるいはC12〜C24
の飽和あるいは不飽和脂肪酸のメチルエステルであるの
が好ましく、これらは、単一アルキル、混合アルキルの
いずれでも良い。具体的には、牛脂脂肪酸低級アルキル
エステル、パ−ム脂肪酸低級アルキルエステル、大豆油
脂肪酸低級アルキルエステルに代表される動植物油由来
のメチルエステルおよびオレイン酸メチルなどがあげら
れる。不飽和分は、カチオンの融点、さらにはカチオン
-水和物の融点を決め、またカチオン界面活性剤組成物
のハンドリング性を決めるので、不飽和分を30〜95質量
%(以下、%と略称する)含むのが好ましい。アルカノ
−ルアミンとしては、種々のものを用いることができ、
例えば、炭素数5〜8であるのが好ましく、より好まし
くは、炭素数5〜7である。又、例えば、一般式(3)
や(4)で表されるものがあげられる。
【0008】
【化3】
【0009】(式中、R1、R2及びR3は、式(1)及
び(2)におけるのと同様である。) 具体的には、トリエタノ−ルアミン、トリイソプロパノ
−ルアミン、メチルジエタノ−ルアミン、メチルジイソ
プロパノ−ルアミン、3-(N,N-ジメチルアミノ)-
1,2-プロピレングリコ−ル、N-メチルN-(2−ヒド
ロキシエチル)-1,3-プロパンジアミン、N-メチル-
N-(ヒドロキシイソプロピル)-1,3-プロパンジア
ミン、N,N-ジヒドロキシエチル-1,3-プロパンジ
アミン、N,N-ジヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン、N,N-ジヒドロキシイソプロピル-1,3-プロパ
ンジアミンおよびN,N-ジヒドロキシイソプロピルエ
チレンジアミンがある。これらは、単独でも又2種以上
組み合わせて用いてもよい。アルカノ−ルアミンエステ
ルを合成するには、脂肪酸とアルカノ−ルアミンを好ま
しくは、1.3〜2.2のモル比、より好ましくは1.
5〜1.9のモル比で仕込み減圧下、180〜200℃
に加熱し、副生した水を除去して中間体アミンを合成す
るのがよい(特開昭55-45898号公報参照)。あるいは触
媒を使用して脂肪酸メチルとアルカノ−ルアミンを減圧
下、90〜220℃に加熱し、副生メタノ−ルを除去し
て反応を完結させ、次いで触媒を中和し、濾過して中間
アミンを得るのがよい(米国特許3915867号公報、ドイ
ツ公開特許1935499号公報、特開平05ー148198
号及び特開平10ー118043号公報参照)。
【0010】得られるアルカノ−ルアミンエステルの組
成は、使用するアルカノ−ルアミンの官能基数によって
変わり、3官能性アルカノ−ルアミンを使用する場合に
はモノエステルアミン、ジエステルアミン、トリエステ
ルアミンの混合物が得られ、2官能性アルカノ−ルアミ
ンを用いる場合には、モノエステルアミンとジエステル
アミンの混合物が得られ、混合物中の各成分の割合は反
応モル比によって変化する。アルカノ−ルアミンエステ
ルのカチオン化は、ジアルキル硫酸を用いて行う。ここ
で、ジアルキル硫酸としては、それぞれのアルキル基の
炭素数が1〜10、好ましくは1〜3のジアルキル硫酸
を用いるのがよい。特にジメチル硫酸やジエチル硫酸が
好ましい。その使用量はアミンエステル1モルに対して
0.93〜1.00モルであるのがよい。好ましくは未
反応のジアルキル硫酸を残さないため0.94〜0.9
9である。未反応アミン量はカチオン化時のジアルキル
硫酸量によって決まるので、上記範囲とするのがよい。
アミン塩はジアルキル硫酸と水酸基化合物との反応によ
るジアルキル硫酸の分解によって副生したモノアルキル
硫酸が中間体アミンと塩を作って生成する。従ってカチ
オン化反応時の溶媒としての低級アルコ−ルの量や水分
の存在によって変わり、実際の合成においてはカチオン
化反応時の溶媒の添加量によって副生量を制御できる。
【0011】低級アルコ−ルしてはメタノ−ル、エタノ
−ル、イソプロパノ−ル、エチレングリコ−ル、プロピ
レングリコ−ルなどがあるが、特に限定されるものでは
ない。これらの低級アルコ−ルは、ジアルキル硫酸を用
いたカチオン化反応が終了した後、反応系100質量部
当たり0〜8質量部添加するのがよい。本発明では、こ
のようにして製造した第4級アンモニウム塩をそのまま
又は常法により精製若しくは単離し、カチオン界面活性
剤組成物として用いることができる。本発明により得ら
れる第4級アンモニウム塩としては、上記式(1)又は
(2)で表されるものが好ましい。式中、R1は、炭素
数1又は2のアルキル基、−CH2CH2OH、又は−C
2CH2OCOR5、R2及びR3は、−CH2CH2
H、又は−CH2CH2OCOR5、R4は、HまたはCH
3、R5:C7〜C23のアルキル及びアルケニル基、R
6は、CH3基又はC25基であるのが好ましく、R 1
2及びR3の少なくとも1つは、−CH2CHR4OCO
5基である。上記式(3)及び(4)における好まし
いものは、式(1)及び(2)におけると同様である。
又、本発明により得られる第4級アンモニウム塩組成物
は、上記第4級アンモニウム塩に加えて、中間体アミン
と該アミンのモノアルキル硫酸塩を少割合で含有する。
具体的には、第4級アンモニウム塩100質量部当た
り、10〜30質量部であるのが好ましく、より好まし
くは、5〜20質量部である。又、その塩/中間体アミ
ンを45/100〜150/100の質量比、好ましく
は、60/100〜100/100で含有する。上記中間
体アミン、つまり、未反応アミンとしては、下記式
(5)及び/又は(6)で表されるのが好ましい。
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R1、R2、R3及びR5は、式
(1)及び(2)におけるのと同様である。) 又、その塩としては、上記未反応アミンのHSO46
加塩(R6は、式(1)及び(2)におけるのと同様で
ある。)が好ましいものとしてあげられる。本発明のカ
チオン界面活性剤組成物は、柔軟剤の基材として好適に
使用することができるが、さらに、毛髪用リンス基材と
しても用いることができる。尚、柔軟剤組成物として用
いる場合には、 となるように調製するのがよい。
【0014】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【実施例】実施例1 (1)中間体アミンの合成 ステアリン酸31%、オレイン酸51%およびパルミチ
ン酸18%よりなる混合脂肪酸(分子量275)2750g
(10モル)とトリエタノ−ルアミン670g(5.5
5モル)を攪拌機、冷却器および受器を備えた減圧反応
装置に仕込み、190℃に加熱しながら徐々に常圧から
20mmHgまで減圧し、未反応脂肪酸1%以下になる
まで10時間反応させて、中間アミンを得た。アミン価
より求めた分子量は614であった。 (2)カチオンの合成 上記(1)で合成した中間体アミン(分子量614)3
00g(0.49モル)を温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備
えた4つ口フラスコに入れ、窒素置換した。次いで80
〜90℃に加熱し、ジメチル硫酸(DMS)60・5g
(0.48モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了
後反応物が増粘するので温度を110℃に上昇し、3時
間熟成した。反応終了後、約36gのエタノ−ルを滴下し
ながら冷却し、エタノ−ル溶液を調製した。
【0015】実施例2:カチオンの合成 実施例1で合成した中間体アミン(分子量614)300
g(0.49モル)とエタノ−ル12g(4%/中間アミン)を
温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備えた4つ口フラスコに
入れ、エタノ−ルを逃がさないように窒素置換した。次
いで70〜80℃に加熱し、DMS60.5g(0.48
モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了後反応物が
増粘するので温度を90℃に上昇し、3時間熟成した。
反応終了後、約24gのエタノ−ルを滴下し、エタノ−ル
溶液を調製した。 実施例3:カチオンの合成 実施例1で合成した中間体アミン(分子量614)300
g(0.49モル)とエタノ−ル1.5g(0.5%/中間
アミン)を温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備えた4つ口
フラスコに入れ、エタノ−ルを逃がさないように窒素置
換した。次いで70〜80℃に加熱し、DMS60.5g
(0.48モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了後
反応物が増粘するので温度を90℃に上昇し、3時間熟
成した。反応終了後、約34gのエタノ−ルを滴下し、
エタノ−ル溶液を調製した。
【0016】実施例4:カチオンの合成 実施例1で合成した中間体アミン(分子量614)300
g(0.49モル)とエタノ−ル3g(1%/中間アミン)
を温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備えた4つ口フラスコ
に入れ、エタノ−ルを逃がさないように窒素置換した。
次いで70〜80℃に加熱し、DMS60.5g(0.4
8モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了後反応物
が増粘するので温度を90℃に上昇し、3時間熟成し
た。反応終了後、約33gのエタノ−ルを滴下し、エタ
ノ−ル溶液を調製した。 実施例5:カチオンの合成 実施例1で合成した中間体アミン(分子量614)300
g(0.49モル)とエタノ−ル6g(2%/中間アミン)
を温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備えた4つ口フラスコ
に入れ、エタノ−ルを逃がさないように窒素置換した。
次いで70〜80℃に加熱し、DMS60.5g(0.4
8モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了後反応物
が増粘するので温度を90℃に上昇し、3時間熟成し
た。反応終了後、約30gのエタノ−ルを滴下し、エタ
ノ−ル溶液を調製した。
【0017】実施例6:カチオンの合成 実施例1で合成した中間体アミン(分子量614)300
g(0.49モル)とエタノ−ル18g(6%/中間アミ
ン)を温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備えた4つ口フラ
スコに入れ、エタノ−ルを逃がさないように窒素置換し
た。次いで70〜80℃に加熱し、DMS60.5g
(0.48モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了
後反応物が増粘するので温度を90℃に上昇し、3時間
熟成した。反応終了後、約18gのエタノ−ルを滴下
し、エタノ−ル溶液を調製した。 実施例7:カチオンの合成 実施例1で合成した中間体アミン(分子量614)300
g(0.49モル)とエタノ−ル24g(8%/中間アミ
ン)を温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備えた4つ口フラ
スコに入れ、エタノ−ルを逃がさないように窒素置換し
た。次いで70〜80℃に加熱し、DMS60.5g
(0.48モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了
後反応物が増粘するので温度を90℃に上昇し、3時間
熟成した。反応終了後、約12gのエタノ−ルを滴下
し、エタノ−ル溶液を調製した。
【0018】比較例1:カチオンの合成 実施例1で合成した中間体アミン(分子量614)300
g(0.49モル)とエタノ−ル30g(10%/中間アミ
ン)を温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備えた4つ口フラ
スコに入れ、エタノ−ルを逃がさないように窒素置換し
た。次いで70〜80℃に加熱し、DMS60.5g
(0.48モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了
後反応物が増粘するので温度を90℃に上昇し、3時間
熟成した。反応終了後約6gのエタノ−ルを滴下し、エ
タノ−ル溶液を調製した。 実施例8:カチオンの合成 実施例1で合成した中間体アミン(分子量614)300
g(0.49モル)を温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備えた
4つ口フラスコに入れ窒素置換した。次いで70〜80
℃に加熱し、DMS58.0g(0.46モル)を1時間
にわたり滴下した。滴下終了後反応物が増粘するので温
度を100℃に上昇し、3時間熟成した。反応終了後、
約36gのエタノ−ルを滴下し、エタノ−ル溶液を調製
した。
【0019】実施例9:カチオンの合成 実施例1で合成した中間体アミン(分子量614)300
g(0.49モル)とエタノ−ル12g(4%/中間アミ
ン)を温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備えた4つ口フラ
スコに入れ、エタノ−ルを逃がさないように窒素置換し
た。次いで70〜80℃に加熱し、DMS58.0g
(0.46モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了
後反応物が増粘するので温度を90℃に上昇し、3時間
熟成した。反応終了後、約24gのエタノ−ルを滴下
し、エタノ−ル溶液を調製した。実施例10 (1)中間体アミンの合成 ステアリン酸31%、オレイン酸51%およびパルミチ
ン酸18%よりなる混合脂肪酸(分子量275)1925g
(7モル)とトリエタノ−ルアミン745g(5モル)
を攪拌機、冷却器および受器を備えた減圧反応装置に仕
込み、190℃に加熱しながら徐々に常圧から20mm
Hgまで減圧し、未反応脂肪酸1%以下になるまで8時
間反応させて、中間アミンを得た。アミン価より求めた
分子量は490であった。 (2)カチオンの合成 上記(1)で合成した中間体アミン(分子量490)30
0g(0.612モル)とエタノ−ル12g(4%/中間
アミン)を温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備えた4つ口
フラスコに入れ、エタノ−ルを逃がさないように窒素置
換した。次いで70〜80℃に加熱し、DMS75.6g
(0.6モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了後
反応物が増粘するので温度を90℃に上昇し、3時間熟
成した。反応終了後、約26gのエタノ−ルを滴下し、
エタノ−ル溶液を調製した。
【0020】実施例11 (1)中間体アミンの合成 ステアリン酸31%、オレイン酸51%およびパルミチ
ン酸18%よりなる混合脂肪酸(分子量275)2200g
(8モル)メチルジエタノ−ルアミン595g(5モ
ル)を攪拌機、冷却器および受器を備えた減圧反応装置
に仕込み、190℃に加熱しながら徐々に常圧から20
mmHgまで減圧し、未反応脂肪酸1%以下になるまで
12時間反応させて、中間アミンを得た。アミン価より
求めた分子量は525であった。 (2)カチオンの合成 上記(1)で合成した中間体アミン(分子量525)30
0g(0.571モル)とエタノ−ル12g(4%/中間アミン)
を温度計、滴下ロ−ト、冷却器を備えた4つ口フラスコ
に入れ、エタノ−ルを逃がさないように窒素置換した。
次いで70〜80℃に加熱し、DMS70.6g(0.560モ
ル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了後反応物が増
粘するので温度を90℃に上昇し、3時間熟成した。反
応終了後、約24gのエタノ−ルを滴下し、エタノ−ル溶
液を調製した。
【0021】実施例12:カチオンの合成 実施例11で合成した中間体アミン(分子量525)3
00g(0.571モル)を温度計、滴下ロ−ト、冷却器
を備えた4つ口フラスコに入れ、窒素置換した。次いで
80〜90℃に加熱し、DMS69.1g(0.548
モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了後反応物が
増粘するので温度を120℃に上昇し、3時間熟成し
た。反応終了後、約36gのエタノ−ルを滴下しながら冷
却し、エタノ−ル溶液を調製した。 比較例2 実施例11で合成した中間アミン(分子量525)30
0g(0.571モル)とエタノール30g(中間アミ
ンの10g)を温度計、滴下ロート、冷却器を備えた4
つ口フラスコに入れ、エタノールを逃さないように窒素
置換した。次いで70〜80℃に加熱し、DMS 6
9.1g(0.548モル)を1時間にわたり滴下し
た。滴下終了後反応物が温度90℃に上昇し、3時間熟
成した。反応終了後、約11gのエタノールを滴下しな
がら冷却し、エタノール溶液を調製した。上記実施例及
び比較例で得たカチオン界面活性剤組成物の性状をまと
めて表-1に示す。
【0022】
【表1】表-1 合成したカチオン界面活性剤組成物の
性状
【0023】なお、固形分はアミン、アミンのメチル硫
酸塩および脂肪酸を含む。 実施例13 固形分を基準として以下の割合で柔軟剤組成物の配合を
行った。 カチオン界面活性剤組成物……18.0%(固形分) 非イオン活性剤(C13合成アルコ−ル、酸化エチレン
20モル付加体)…1.0% グリコ−ル……10% イオン交換水……バランス 配合方法 所定のビ−カ−に原料とイオン交換水を入れ、50℃で
高速ジェットアジタ-により乳化し、そのまま室温まで
冷却してサンプルとした。なおサンプル原液をそのまま
PH測定に供した。 柔軟剤原液のPH の測定 配合に使用したカチオン界面活性剤に含まれる未反応ア
ミンとアミン硫酸塩含量の比率と配合して得られた柔軟
剤組成物のPHを表−2に示す。
【0024】
【表2】 表-2
【0025】尚、未反応アミン、アミンモノメチル硫酸
塩、脂肪酸、固形分及びエタノ−ル分の分析は次に示す
方法で行った。未反応アミン 自動電位差滴定機(Hiranuma,Comtite-101)を使用し、
イソプロパノ−ル溶媒に溶かしたサンプルを0.2規定
HCL−IPA規定液で滴定した。アミンモノメチル硫酸塩 自動電位差滴定機(Hiranuma,Comtite-101)を使用し、
イソプロパノ−ル溶媒に溶かしたサンプルを0.1規定
KOH規定液で滴定した。脂肪酸 自動電位差滴定機(Hiranuma,Comtite-101)を使用し、
イソプロパノ−ル溶媒に溶かしたサンプルを0.1規定
KOH規定液で滴定した。固形分 揮発分測定機(Kett 600)を使用して測定した。エタノール分 GCで測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大迫 仁志 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AA03 AB68 AC52 BU32 BU50 4L033 AC02 BA86 CA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に少なくとも1つの-OCOR5
    (R5は、炭素数7〜23のアルキル基及び/又はアルケニ
    ル基)を有し、式(1)及び/又は式(2)で表される
    第4級アンモニウム塩を多割合で含有し、その中間体ア
    ミンと該アミンのモノアルキル硫酸塩を少割合で含有す
    るとともに、該アミンのモノアルキル硫酸塩/該中間体
    アミンを45/100〜150/100の質量比で含有す
    ることを特徴とするカチオン界面活性剤組成物。 【化1】 (式中、R1は、炭素数1〜4のアルキル基、−CH2
    HR4OH、又は−CH2CHR4OCOR5、R2は、―
    (CH2)nNH2(nは2〜3)、−CH2CHR4OH
    又は−CH2CHR4OCOR5、R3は、−CH2CHR4
    OH、又は−CH2CHR4OCOR5、R4は、Hまたは
    CH3、R5:C7〜C23のアルキル又はアルケニル基、
    6は、CH3基又はC25基であるが、R1、R2及びR
    3の少なくとも1つは、−CH2CHR4OCOR5基であ
    る。)
  2. 【請求項2】 脂肪酸あるいは脂肪酸アルキルエステル
    をアルカノ−ルアミンと反応させてアルカノ−ルアミン
    エステルを合成し、得られたアルカノ−ルアミンエステ
    ルをジアルキル硫酸でカチオン化するに当たり、該アミ
    ンのモノアルキル硫酸塩/未反応アミンの質量比が45/
    100〜150/100となるように反応を行うことを
    特徴とするカチオン界面活性剤組成物の製造方法
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のカチオン界面活性
    剤組成物を含有する衣料用柔軟剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003012471A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Lion Corp カチオン性界面活性剤及びその製造方法
JP2007537362A (ja) * 2004-03-29 2007-12-20 クラリアント・プロドゥクテ・(ドイチュラント)・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 易分散性濃厚化エステル第四級組成物
JP2010150360A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Kao Corp 液体洗浄剤組成物

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