JP2001303341A - 断熱性衣料 - Google Patents

断熱性衣料

Info

Publication number
JP2001303341A
JP2001303341A JP2000127956A JP2000127956A JP2001303341A JP 2001303341 A JP2001303341 A JP 2001303341A JP 2000127956 A JP2000127956 A JP 2000127956A JP 2000127956 A JP2000127956 A JP 2000127956A JP 2001303341 A JP2001303341 A JP 2001303341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
cloth
insulating
hollow particles
heat insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000127956A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryohei Nagata
良平 永田
Kenichiro Sudo
健一郎 須藤
Runa Nakamura
瑠奈 中村
Kimiharu Sato
公治 佐藤
Arimichi Ito
有道 伊東
Sukeyoshi Yokoyama
祐美 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2000127956A priority Critical patent/JP2001303341A/ja
Publication of JP2001303341A publication Critical patent/JP2001303341A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱性を備え、軽量で薄く、柔軟性があり、
また、抗菌性や防黴性等も備えた断熱性衣料を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 中空粒子または/および気泡を内包する
樹脂組成物からなる断熱性層2と、布もしくは不織布3
とが積層された断熱性シート4を用い、表用布5の裏
側、もしくは表用布5と裏用布6の間に、縫合もしくは
接着により、張って断熱性衣料とすることにより、上記
の課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空粒子または/
および気泡を内包する樹脂組成物を用いて構成した、薄
く軽量で柔軟性があり、熱遮断性が高い断熱性シート
を、身体の種々の部位を覆うための衣料に適用した、断
熱性衣料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の衣料は、身体を保護し、体温を適
正に保つために使用されるが、特に、適温を外れた範囲
では、衣服による体温調節の必要性が増す。例えば、ス
ポーツにおける低温の環境、例えば、雪山、スキー場、
もしくはスケートリンク等、生産職場における高温や低
温、または火炎や海難事故等の現場等においては、衣料
は生命の維持の点で、重要な役割を果たすものであり、
それぞれの環境に合わせた耐寒用(=防寒用)、もしく
は耐暑用(=防暑用)の衣料が使われている。
【0003】一般的な屋外用の衣料として、汗を吸い取
るための下着(アンダーウェア)、汗を外側に送り出す
機能、もしくは保温の機能を有する中間着(インナーウ
ェア)、寒さ、風、もしくは雨を防ぐ外殻(アウターウ
ェア)の3種類を重ね着することが推奨されている。こ
れら以外にも、手袋やスパッツ、また、一般的には衣料
の範疇ではないが、靴もまた、身体の一部を覆う上で重
要なものである。
【0004】上記の衣料には、保温のための断熱材とし
て、木綿や化学繊維の綿、フェルト、もしくは水鳥の羽
毛(いわゆるダウン)等が使用されていているが、フェ
ルトはシート状で、しかも硬いので、衣料としては身体
に沿い難く、木綿や化学繊維の綿、もしくは水鳥の羽毛
等は性能は優れているものの、着用したときの体積が増
すため、衣料の厚みを考慮して動く必要があり、今一つ
快適さに欠けるものである。
【0005】また、耐寒用、耐暑用の衣料は、どうして
も外気との遮断をすることが多いので、体内から発生し
た汗や水蒸気と、体温により、細菌や黴が生育しやすい
環境を作りやすく、衛生上の問題も抱えている。従っ
て、できれば水分を逃がし、また、抗菌性や防黴性等を
備えたものであることが望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、断熱性を備えているのは勿論だが、軽量で薄く、
柔軟性があり、また、抗菌性や防黴性等も備えた断熱性
シートを張った断熱性衣料を提供しようというものであ
る。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明においては、中空粒子ま
たは/および気泡を内包する樹脂組成物からなる断熱性
シートを、衣料用の断熱材として用い、衣服等の裏や表
裏の間に張ることにより、上記の課題を解消することが
できた。
【0008】第1の発明は、中空粒子または/および気
泡を内包する樹脂組成物からなる断熱性層と、布もしく
は不織布とが積層された断熱性シートが、表用布の裏側
に張ってあることを特徴とする断熱性衣料に関するもの
である。第2の発明は、中空粒子または/および気泡を
内包する樹脂組成物からなる断熱性層と、布もしくは不
織布とが積層された断熱性シートが、表用布と裏用布と
の間に張ってあることを特徴とする断熱性衣料に関する
ものである。第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記断熱性シートの前記断熱性層の前記布もしく
は前記不織布の側の一部が、前記布もしくは前記不織布
の一部に含浸したものであることを特徴とする断熱性衣
料に関するものである。第4の発明は、中空粒子または
/および気泡を内包する樹脂組成物からなる断熱性層
と、プラスチックフィルムとが積層された断熱性シート
が、表用布の裏側に張ってあることを特徴とする断熱性
衣料に関するものである。第5の発明は、中空粒子また
は/および気泡を内包する樹脂組成物からなる断熱性層
と、プラスチックフィルムとが積層された断熱性シート
が、表用布と裏用布との間に張ってあることを特徴とす
る断熱性衣料に関するものである。第6の発明は、第4
または第5の発明は、前記断熱性シートの前記プラスチ
ックフィルムが多孔質であることを特徴とする断熱性衣
料に関するものである。第7の発明は、第1〜第6いず
れかの発明において、前記断熱性シートにおける前記断
熱性層、前記布もしくは前記不織布、または前記プラス
チックフィルムの少なくともいずれか一つ、もしくは二
つ以上に、防臭剤、抗菌剤、もしくは防黴剤が適用され
ていることを特徴とする断熱性衣料に関するものであ
る。第8の発明は、第1〜第5いずれかの発明におい
て、前記断熱性シートが、縫合により張ってあることを
特徴とする請求項1〜5いずれか記載の断熱性衣料に関
するものである。第9の発明は、第1〜第5いずれかの
発明において、前記断熱性シートが、接着により張って
あることを特徴とする断熱性衣料に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示すように、本発明の断熱
性衣料1は、表(=おもて)用布5の裏側(図では下
面)に、断熱性シート4が張ってあるものであり、その
断熱性シート4は、表用布5に近い方に、布もしくは不
織布3を有し、布もしくは不織布3の裏側に、中空粒子
または/および気泡を内包する樹脂組成物からなる断熱
性層2が積層されたものである。なお、ここで「張って
ある」は、接着剤により貼り合せてある、もしくは縫い
合せてあることを意味し、表用布5と断熱性シート4と
が、全面ではなく、周囲において、もしくは適当な間隔
をおき、部分部分で相互に固着されていることを意味す
る。一般的に、周縁部で、貼り合せ、もしくは縫い合せ
が行なわれることが多い。
【0010】本発明の断熱性衣料1は、図2に示すよう
に、表(=おもて)用布5と裏用布6との間に、図1を
引用して説明した、断熱性シート4が張ってあるもので
あってもよい。
【0011】本発明の断熱性衣料1における断熱性シー
ト4は、例えば、断熱性層2と、布もしくは不織布3と
が積層したものである。断熱性層2としては、布もしく
は不織布3とは別に製造したものを、接着剤を使用した
接着や、素材どうしの熱融着によって積層したものであ
ってよいが、断熱性層3を構成する様々な材料を混合し
て塗料化し、得られた塗料を使用して、布もしくは不織
布3に塗付もしくは含浸させることにより、断熱性層2
の一部が、布もしくは不織布3の一部に含浸したもので
あってもよい。
【0012】図3は、上記の塗料を用いて得られる断熱
性シート4を部分的に示すもので、下層側の布、もしく
は不織布3の上の方の一部に、上層側の断熱性層2の下
層側の一部が含浸した重複部分7を有するものである。
【0013】本発明の断熱性衣料1における、断熱性シ
ートは布もしくは不織布に限られる事はなく、プラスチ
ックフィルムでもよい。図4、および図5は、図1、お
よび図2における断熱性層4の基材である布もしくは不
織布3を、プラスチックフィルム3’に置き換えたもの
を示している。プラスチックフィルム3’は、図4、お
よび図5に示すように、その表裏に貫通する微細で無数
な孔8が形成してあってもよい。
【0014】なお、本発明の断熱性衣料1は、身体の少
なくとも一部を覆うものであって、ジャケット、ブルゾ
ン、アノラック等の上半身用、下半身用のトラウザー
ズ、もしくは上半身用と下半身用とが一続きのもの、手
袋、靴下、もしくは帽子等を指すものとする。
【0015】本発明の断熱性衣料1における表用布5
は、衣料の外観を形成すると共に、高温や低温、もしく
は風雨を遮ることができるものであれば、いずれのもの
でもよい。ここで、高温や低温、もしくは風雨を遮る能
力は、高いものが好ましいけれども、使用用途や使用環
境によっては、それらの能力が高度である必要は必ずし
もない。
【0016】具体的な表用布5としては、一般的な天然
繊維の布、合成繊維の布、コーティングを施した布、防
水透湿性のシート、プラスチックフィルム、天然皮革、
もしくは合成皮革等を使用することができる。
【0017】裏用布6としては、表用布5の具体例とし
て上記したものを、原則として使用できるが、通常は、
レーヨン等の合成繊維製の裏地を用いて、身体や他の内
側に着る衣服との滑りをよくすることが多い。あるいは
起毛した布を用いて、触感的な暖かさを持たせたもので
あってもよい。
【0018】断熱性シート4としては、中空粒子または
/および気泡を内包する樹脂組成物からなるものが好ま
しい。断熱性シート4は、この樹脂組成物からなる断熱
性層2の単独シート、基材の上に樹脂組成物からなる断
熱性層2が積層した積層タイプ、もしくは含浸性基材に
樹脂組成物が含浸した含浸タイプのいずれかであり得る
が、製造上の便や断熱性シート4の後加工上の便利さか
ら、基材の上に樹脂組成物からなる断熱性層4が積層し
た積層タイプが好ましい。ただし、図3を引用して説明
したように、断熱性層2の一部が、布もしくは不織布3
の一部に含浸したものであってよい。中空粒子または/
および気泡を内包する樹脂組成物からなる断熱性シート
4は、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等の合成
樹脂の発泡シートであってもよい。
【0019】断熱性シート4の厚みとしては、厚い方が
断熱性能が優れているが、剛性が増して、衣料用断熱性
シートとして使いにくくなり、また触感もよくなくなる
ので、0.2mm〜10mmが好ましく、より好ましく
は0.5mm〜5mm程度である。
【0020】断熱性シート4を構成する断熱性層2とし
ては、(a)高分子マトリックス中に中空粒子を内包し
たもの、(b)高分子マトリックス中に気泡を内包した
もの、もしくは、(c)高分子マトリックス中に中空粒
子および気泡の両方を内包したものが利用できる。
【0021】上記(a)における中空粒子としては、ア
クリル、アクリルニトリル等のアクリル系樹脂、ポリス
チレン樹脂等の合成樹脂を素材とする有機質のものや、
シリカ、アルミナ等を主成分とする無機質のものがあ
り、天然品としては、火山性のシラスバルーンのような
ものも利用できる。また、後述する親水性や疎水性の中
空粒子も使用可能である。
【0022】また、気泡を発生させるための発泡剤の一
種であるマイクロカプセル型のものであって、予め発泡
させたものも使用することもでき、このようなマイクロ
カプセル型発泡剤の発泡済のものも、中空粒子として扱
える。マイクロカプセル型発泡剤の発泡済のものの例と
して、松本油脂製薬(株)製の中空粒子(品番で、F−
80ED、もしくはF−80E)は、密度が0.02g
/cm3と小さいので、熱伝導性の抑制に効果的であ
り、使用することが好ましい。一般的に入手が可能で、
利用できる中空粒子の粒径は、0.3〜300μmの範
囲であり、これらの中から選択して1種類、または2種
類以上を使用する。
【0023】中空粒子自体は比較的丈夫なため、圧縮等
の外力にも耐えるが、中空粒子を合成樹脂塗料組成物、
特に合成樹脂エマルジョン系塗料組成物中に分散させる
ときは、攪拌操作により、塗料組成物中に気泡が入り込
みやすい。気泡は、断熱性を向上させる意味で役立つの
で、意図的に気泡を発生させたり、もしくは、マイクロ
カプセル型や分解型等の化学発泡剤等を使用して発泡さ
せ、気泡を発生させるとよい。中空粒子を伴わず、気泡
のみでも、断熱性を与えることができる。
【0024】しかし、中空粒子または気泡のいずれかを
利用して断熱性シートを作製して使用したり、中空粒子
および気泡を合成樹脂塗料組成物中に分散させたものを
使用して断熱性シート4を作製して使用すると、中空粒
子および/または気泡のつぶれにより、断熱性が経時的
に低下する傾向が見られるので、断熱性シート4の耐圧
縮性を向上させるため、中空粒子の選択を次のような3
通りの方式で行なうことが好ましい。 (1)粒径の異なる中空粒子のブレンド (2)親水性中空粒子と疎水性中空粒子とのブレンド (3)粒径の異なる親水性中空粒子と疎水性中空粒子と
のブレンド
【0025】(1)の粒径の異なる中空粒子のブレンド
で大きい中空粒子の間を小さい中空粒子が埋めるために
は、大きい方の中空粒子の直径a、小さい方の中空粒子
の直径bの関係は、b≧a(2−31/2 )/31/2 であ
り、これを計算すると、b≧0.155aである。ま
た、最も疎な充填である体心立方の場合には、b=a
(2−21/2 )/21/2 であり、これを計算すると、b
=0.414aである。従って、0.155a≦b≦
0.414aとなり、粒径aの中空粒子にブレンドする
ための中空粒子の直径bが規定される。
【0026】因みに、最も密な六方細密充填の場合に、
直径aの中空粒子の空隙に直径bの中空粒子が隙間無
く、ちょうど入り込むためには、b=2a(11/3)
1/2 /3であり、これを計算すると、b=0.277a
である。先に述べたように、入手し得る中空粒子の粒径
は、0.3〜300μmの範囲であるので、この中か
ら、上記の関係を満たす中空粒子の大小の組み合わせを
選択して使用する。
【0027】上記において、直径aの中空粒子の単位あ
たりの粒子の数N(a)と、直径bの中空粒子が入れる
空隙の数N(b)との関係は、六方細密の場合で、N
(b)/N(a)=8:6であり、体心立方の場合、N
(b)/N(a)=4:2である。これを整理すると、
1/2≦N(a)/N(b)≦3/4であり、それぞれ
の直径の中空粒子をブレンドする際の重量比は、充填の
疎密の度合いを決めた後、中空粒子の数の比、各中空粒
子の比重・粒径から計算で求める。この(1)の粒径の
異なる中空粒子のブレンドを、上記したような条件下で
行ない、高分子マトリックス中に分散させて作製した断
熱性シート4は、気泡のある部分では、直径の小さい方
の中空粒子が直径の大きい方の中空粒子の間に充填され
て補強されるため、耐圧縮性が強化され、つぶれにくい
構造となる。
【0028】(2)の親水性中空粒子と疎水性中空粒子
とのブレンドでは、疎水性の中空粒子が空気との親和性
の方がより高いために、分散の際に塗料組成物中に取り
込まれた気泡を疎水性の中空粒子が取り囲み、外側が疎
水性の二次的な粒子を作り、親水性の中空粒子および親
水性の樹脂の間に分散した形の断熱性シート4となる。
【0029】ここで、親水性の中空粒子とは、材質が、
ガラス、シリカ、シリカ・アルミナ、セラミック、シラ
ス、中空プラスチック、または中空繊維等からなるもの
であり、また、疎水性の中空粒子としては、これらの親
水性の粒子に疎水化処理を行なったものがある。親水性
中空粒子と疎水性中空粒子の混合比は、形成したい気泡
の大きさ、各中空粒子の粒径および比重から計算で求め
る。
【0030】(3)の粒径の異なる親水性中空粒子と疎
水性中空粒子とのブレンドは、上記の(1)および
(2)の方式の手段を合わせたもので、粒径の小さい疎
水性粒子と粒径の大きい中空粒子とが混合された中空粒
子の間に気泡を有した構造の断熱性シート4が得られ
る。この方式では、粒径の大きい中空粒子の間に粒径の
小さい疎水性粒子が充填されるので、中空粒子の間に形
成される気泡の壁が強化され、つぶれにくい構造の断熱
性シート4が得られる。
【0031】高分子マトリックスとしては、次に挙げる
ような樹脂が使用できる。例えば、ニトロセルロース、
酢酸セルロース、酪酢酸セルロース、エチルセルロー
ス、ポリアミド樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、ポリアミド
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、塩素化ポ
リプロピレン、もしくはアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂
の有機溶剤溶液、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノー
ル樹脂、レゾルシノール樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリベンツイミダゾール、
ポリベンゾチアゾールもしくはポリウレタン樹脂等の熱
硬化性樹脂であり、これらの樹脂は、水または有機溶剤
に溶解した樹脂溶液とすることができる。
【0032】あるいは、スチレンマレイン樹脂、ポリ酢
酸ビニル樹脂、アクリル系樹脂、もしくはウレタン系の
エマルジョン、または、天然ゴム、再生ゴム、スチレン
−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリスルフィドゴ
ム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、ステレオゴム
(合成天然ゴム)、エチレンプロピレンゴム、もしくは
ブロックコポリマーゴム(SBS,SIS,SEBS
等)も使用することができ、これらの樹脂は、有機溶剤
溶液ないしラテックス等として利用することができる。
【0033】(b)の気泡13を生じさせるには、機械
的に気体、特に不活性ガス、好ましくは低熱伝導性のガ
スの泡を塗料組成物中に取り込んで、含浸性基材に含浸
させ、加熱発泡させる場合と、以下に述べるような有機
化合物からなる化学発泡剤を塗料組成物中に配合して含
浸させ、加熱発泡させる場合とがある。
【0034】(c)の発泡剤としては、次のような分解
型等の化学発泡剤を利用し得る。化学発泡剤としては、
アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、
バリウムアゾジカルボキシラート、もしくはp−トルエ
ンスルホニルセミカルバジド等のアゾ系発泡剤、ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒド
ラジド、もしくは4,4’−オキシビスベンゼンスルホ
ニルヒドラジド等のスルホニルヒドラジド系、ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミン等のニトロソ系、重炭酸ナ
トリウム、もしくは重炭酸アンモニウムがある。
【0035】発泡剤の作用から見ると機械的なガスの泡
に近いものとして、アクリロニトリル樹脂等を素材とす
る外壁にイソブタン、ネオペンタン等の低沸点炭化水素
を内包させたマイクロカプセル型発泡剤があり、比較的
低温での発泡に適している。なお、化学発泡剤を使用す
るときは、必要に応じ、発泡温度を低下させて発泡しや
すくするための発泡助剤を使用してもよい。このような
マイクロカプセル型発泡剤としては、例えば、松本油脂
製薬(株)製の発泡剤(品番で、F−46、F−50、
F−55、F−80、もしくはF−85が使用でき、こ
れらは、発泡倍率も20倍以上あり、好ましい。
【0036】これらの発泡剤を用いた塗料組成物を、含
浸性基材に塗布ないし含浸させ、加熱発泡させる場合に
は、乾燥させた後の膜厚の0.1〜100倍とすること
が好ましく、0.1倍未満では、発泡による断熱性向上
効果が乏しく、100倍を越えると、断熱性はあるもの
の、圧縮強度が低下するため、つぶれやすくなるためで
ある。
【0037】基材3としては、用途を考慮すると、含浸
性のある布もしくは不織布が適しており、繊維としては
天然繊維、もしくは合成繊維のいずれでもよい。含浸性
のある基材としては、これらのほか、ロックウール、ガ
ラス繊維、炭素繊維等の繊維を原料として製造されたフ
ェルト、もしくはこれらの前記繊維を原料として抄造さ
れた紙(特に低密度紙)、またはセラミックスシート等
のシートであって、これらのいずれかの単層のシート、
同じものどうしの2枚以上を積層した、同種のシートの
複合シート、もしくは、これらのシートから選ばれた任
意の異なるシートを2枚以上積層した、異種のシートの
複合シートも使用できる。片面に含浸性がないか、もし
くは乏しいシートでもよい。
【0038】フェルトは、元来は、獣毛を集めて、加湿
・加熱しつつ加圧して絡ませ、シート化したものである
が、現在では、原料として天然繊維以外に合成繊維、ロ
ックウール、炭素繊維等も使用されている。不織布は、
繊維(天然繊維も扱うが、通常は合成繊維)を紡糸せず
に直接、機械的、熱的、または化学的な手段により交絡
させてシート化したものである。また、紙は、植物繊維
その他の繊維を絡み合わせ、膠着させて製造したもの
(JISの定義による)である。
【0039】これらの定義から見ても明らかなように、
フェルト、不織布、および紙は、思い浮かべる代表的な
製品どうしは相違して見えるものの、本質的には互いに
区別のつきにくいものであり、ただ、一般的な紙が、そ
のほかのものにくらべ、密度が高い点で相違する。
【0040】紙類としては、薄葉紙、クラフト紙、チタ
ン紙、樹脂含浸紙、リンター紙、板紙、石膏ボード用原
紙、和紙等も使用できる。より好ましい超低密度紙は、
密度が0.1g/cm3 〜0.5g/cm3 が一般的
で、一例として0.2g/cm3 程度のものである。
【0041】フェルト、不織布、および布を含めた場合
も、密度が0.01g/cm3 〜1g/cm3 、好まし
くは、0.02g/cm3 〜0.5g/cm3 、より好
ましくは、0.02g/cm3 〜0.25g/cm3
ある。下限未満であると強度が低くなり、取扱い時に損
傷の恐れが増加し、上限を越えると、断熱性が不十分に
なる。布については、繊維としては中空繊維等の断熱性
繊維を使用したものが好ましいが、必ずしも、中空繊維
等の断熱性繊維でない、通常の繊維を使用したもので
も、目付量の少ない、粗い布であれば、使用可能であ
る。
【0042】セラミックスは耐熱性の必要な高温領域の
断熱材として主に用いられている。通常、ここで用いら
れるセラミックスは珪酸カルシウムなど熱伝導率の低い
焼結成型体である。セラミックスシートはこのようなセ
ラミックスを繊維状に加工し、シート状にしたもので、
各種厚みの製品も市販されている。セラミックスシート
の密度としては0.8〜2.3g/cm3 、厚みとして
は0.2mm〜5.0mm程度が好ましい。
【0043】なお、上記において繊維としては、木綿、
麻、もしくは羊毛等の天然繊維の単独、もしくは異なる
2種以上、または、レーヨン、ナイロン、ポリエステ
ル、もしくはアクリル等の合成繊維の単独、もしくは異
なる2種以上、ロックウール、ガラス繊維、炭素繊維、
チタン酸カリウム繊維、アルミナ繊維、もしくはシリカ
繊維等が使用できる。紙の場合には、主に植物繊維のパ
ルプが使用される。また、セラミックスシートを構成す
る素材としては、狭義のセラミックスであるケイ酸塩に
限らず、アルミナ、シリカ、もしくはジルコニアの単
独、もしくは異なる2種以上が使用できる。
【0044】以上のような素材を用いて、断熱性シート
4を製造するには、高分子マトリックスを構成する樹
脂、好ましくはその樹脂の水溶液、もしくは有機溶剤溶
液、またはエマルジョンと、中空粒子または/および発
泡剤、さらには必要に応じ配合しうる各種の添加剤を混
合し、塗料組成物を調製してシート化する。シート化の
方法としては、剥離性基体に塗布し、乾燥後に剥がすキ
ャスティング法、基体に塗布して基体が付着したままで
製品とする方法、含浸性の基材に含浸して乾燥させる方
法等を利用する。
【0045】含浸を行なうには、含浸用塗料組成物を満
たした槽の中に、含浸性基材を浸す方法(いわゆるディ
ッピング)によるか、公知の塗布手段により、含浸性基
材15の片側もしくは両側から塗布を行なう。含浸用塗
料が十分浸透してから、余分の含浸用塗料を適宜なかき
取り装置または除去装置、例えば、サクションドクタ
ー、ドクターロール、もしくは丸棒にワイヤーを巻き付
けたワイヤーバー等により、かき取るか、または除去
し、所定の量の含浸用塗料を含浸性基材に含浸させる。
その後、乾燥させることによって、断熱性シート4が得
られる。なお、含浸用塗料組成物の粘度、塗付から乾燥
までの時間を調節すると、厚みの一部への含浸を行なう
こともでき、こうすると他方の面の未含浸の部分を利用
して、接着剤を浸透させ、接着性を向上させることがで
きる。含浸用塗料組成物を構成する素材、特に高分子マ
トリックスの素材によっては、一旦、比較的低温で乾燥
させた後、比較的高温度で乾燥させたり、乾燥の一部、
もしくは全部を紫外線照射や電子線照射によって行なっ
てもよい。
【0046】断熱性シート4の基材3としては、プラス
チックフィルムも使用でき、具体的なプラスチックフィ
ルムとしては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート−イソフ
タレート共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポ
リメタクリル酸エチル樹脂、ポリアクリル酸ブチル樹
脂、ナイロン6もしくはナイロン66等で代表されるポ
リアミド樹脂、三酢酸セルロース樹脂、セロファン、ポ
リスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレー
ト樹脂、またはポリイミド樹脂等のフィルムを上げるこ
とができる。これら、プラスチックフィルムを使用する
と、水を遮る防水性が向上し、また、プラスチックフィ
ルムによっては、熱融着により、接着剤を使用すること
なく、他のものと接着することが可能なものもある。
【0047】これらのプラスチックフィルムを基材とし
ての、断熱性シート4の作製は、前記したのと同様、高
分子マトリックスを構成する樹脂、好ましくはその樹脂
の水溶液、もしくは有機溶剤溶液、またはエマルジョン
と、中空粒子または/および発泡剤、さらには必要に応
じ配合しうる各種の添加剤を混合し、塗料組成物を調製
し、得られた塗料組成物を、プラスチックフィルムに対
し、塗付する等して行なうことができる。
【0048】断熱性シート4の基材として、布、もしく
は不織布を用いる場合には、これらの基材は、気体の透
過性も有しているが、基材として、プラスチックフィル
ムを用いる場合、基材は気体を殆ど通さない。このた
め、プラスチックフィルムに、気体の透過性を付与する
目的で、多数の微細孔8をあけた多孔質としておくとよ
い。孔8を微細なものとすることにより、防水性を有し
ながらも、湿気を通す、透湿性を有する、防水透湿性と
することができる。
【0049】断熱性衣料1を身につけると、衣料内部の
温度が保たれる事と、保温性の裏返しで、空気の滞留性
が高まることにより湿度が上昇し、白癬菌等の細菌や黴
が増殖しやすい傾向がある。このため、断熱性衣料1
は、防臭剤、抗菌剤、もしくは防黴剤を内包するもので
あることが、より好ましい。
【0050】防臭剤としては、消臭効果のある、いわゆ
る消臭剤として、銅酸化物、鉄酸化物、マグネシウム酸
化物、亜鉛酸化物、アルミナ、もしくはシリカ等の金属
酸化物、ゼオライト等のケイ酸塩、フタロシアニン銅等
の金属塩、脂肪族系および芳香族系のカルボン酸等、あ
るいは、いわゆる芳香剤として、テルペン類、エステル
類、アルデヒド類、および過酸化物等を利用できる。
【0051】また、抗菌剤としては、アリルイソチオシ
アネート、キチン、キトサン、ベンゾイミダゾール、ト
リアゾール、ジチオカルバメート、有機錫、もしくは抗
生物質が利用できる。抗菌剤としては、銀、銅、亜鉛、
錫、鉛、ビスマス、カドミウム、クロム、または水銀等
の抗菌性金属材料を、ゼオライト、活性炭、シリカ、活
性白土、酸性白土、アルミナ、活性ボーキサイト、骨
炭、モレキュラーシーブ、またはガラスビーズ等の担体
に担持させたものを利用できる。
【0052】防黴剤としては、チアベンダゾール系、キ
チン、もしくはキトサン等が、抗菌防黴剤としては、ベ
ンゾイミダゾール化合物、メルカプトピリジン−N−オ
キシド化合物、イソチアゾロン化合物、もしくはベンゾ
チアゾール化合物を利用できる。
【0053】上記の防臭剤、抗菌剤、防黴剤、もしくは
抗菌防黴剤は、適宜に塗料化して、塗付、もしくは含浸
等より、断熱性衣料1に適用すればよいが、好ましく
は、断熱性シート4を構成する断熱性層2、基材3であ
る布、もしくは不織布、またはプラスチックフィルムに
適用するとよく、特に、上記の防臭剤、抗菌剤、防黴
剤、もしくは抗菌防黴剤を内包し、ポリメチルメタクリ
レートを壁材としたマイクロカプセルとして、中空粒子
または/および気泡を内包する樹脂組成物中に配合する
ことにより、それらの薬剤を内包した断熱性シート4と
することができる。断熱性シート4が内包するこれらの
薬剤は、使用時の衝撃、加圧によって、マイクロカプセ
ルが潰れることにより、にじみ出すため、単に、断熱性
シート4に塗布、もしくは含浸した場合にくらべ、効果
の持続性が高い利点がある。
【0054】本発明の断熱性衣料1において、表用布5
の裏に、あるいは表用布5と裏用布6との間に、断熱性
シート4を張るには、ミシン縫いや手縫い等の縫合によ
って行なうか、熱融着型の接着剤(いわゆる「ホットメ
ルト型接着剤」)を用いた接着によって行なう事ができ
る。
【0055】断熱性シート4には、適宜な装飾があって
もよい。特に、裏用布を伴なわない断熱性衣料1におい
ては、断熱性衣料1の裏面に露出する側に装飾があった
方がよい。
【0056】装飾の施し方としては種々のものがある
が、着色、印刷、エンボス、もしくはワイピング塗装等
のほか、捺染、転写、もしくは刺しゅう等によればよ
い。これらのうちから任意に選択して、1種または2種
以上が組み合わせて施すことが普通である。印刷等によ
り模様が与えられる場合、必要に応じて保護層を形成し
てもよい。
【0057】本発明の断熱性衣料1は、前述したよう
に、ジャケット、ブルゾン、アノラック等の上半身用、
下半身用のトラウザーズ、もしくは上半身用と下半身用
とが一続きのもの、手袋、靴下、もしくは帽子等に利用
価値が高い。また、断熱性衣料1の軽量性を利用して、
釣りや水上スポーツにおける救命胴衣や釣り用ベスト等
に利用すると、断熱性を発揮するのみならず、水に浮き
やすい性質を利用して、災害や事故に備えることができ
る。
【0058】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、中空粒子また
は/および気泡を内包する樹脂組成物からなる断熱性層
と布、もしくは不織布とからなる断熱性シートを、表用
布の裏側に張ることにより、薄くて軽く、柔軟性があり
ながら、断熱性も高い、優れた断熱性衣料を提供でき
る。請求項2の発明によれば、断熱性シートを表用布と
裏用布との間に張った以外は、請求項1の発明と同様で
あり、請求項1とほぼ同様の効果を与える断熱性衣料を
提供できる。請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明において、断熱性シートの断熱性層が基材の一
部に含浸しているため、断熱性層と基材との接着強度が
高く、かつ、未含浸の部分の基材を接着等の後加工の際
に利用できるので、断熱性衣料との接着力の強い断熱性
衣料を提供できる。請求項4の発明によれば、断熱性シ
ートの基材としてプラスチックフィルムを使用している
ので、プラスチックフィルムの持つ様々な性質を持たせ
ることが可能断熱性衣料を提供できる。請求項5の発明
によれば、断熱性シートを表用布と裏用布との間に張っ
た以外は、請求項4の発明と同様であり、請求項4の発
明におけるのとほぼ同様の効果を与える断熱性衣料を提
供できる。請求項6の発明によれば、請求項4または5
記載の発明の効果に加え、プラスチックフィルムとし
て、多孔質のものを使用するので、身につけた際に、身
体側から出る水分の放出が妨げられることの少ない、断
熱性衣料を提供できる。請求項7の発明によれば、請求
項1〜6の発明の効果に加え、断熱性シートを構成する
いずれかの層に防臭剤、抗菌剤、もしくは防黴剤が適用
されているため、使用中に細菌や黴の発生、もしくは増
殖による、不衛生な状態を招きにくい断熱性衣料を提供
できる。請求項8の発明によれば、断熱性シートを縫合
により張ってあるので、断熱性シートが剥落して断熱性
能が低下することが少ない断熱性衣料を提供できる請求
項9の発明によれば、断熱性シートを接着により張って
あるので、断熱性シートが剥落して断熱性能が低下する
ことが少ない断熱性衣料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱性衣料の断面図である。
【図2】裏地を伴なった断熱性衣料の断面図である。
【図3】基材の一部に断熱性層が含浸した断熱性シート
の断面図である。
【図4】多孔質フィルムを伴なった断熱性衣料の断面図
である。
【図5】多孔質フィルムを伴なった、別の断熱性衣料の
断面図である。
【符号の説明】
1 断熱性衣料 2 断熱性層 3 基材 4 断熱性シート 5 表用布 6 裏用布 7 重複部分 8 微細孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 13/00 A41D 13/00 J 31/02 31/02 H B32B 5/24 B32B 5/24 (72)発明者 中村 瑠奈 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 佐藤 公治 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 伊東 有道 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 横山 祐美 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3B011 AB11 AB13 AC13 4F100 AA20H AA29H AC02H AJ05 AJ06 AJ10 AK01A AK04 AK07 AK12H AK25H AL05A BA02 BA03 BA04 BA07 BA10B BA10C BA10D CA30 DE04A DG11B DG11C DG11D DG15B DJ01A DJ10A EC08 EC082 EC18 EC182 EJ82B GB72 JC00A JC00B JJ02 JJ02A JK17 JL03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空粒子または/および気泡を内包する
    樹脂組成物からなる断熱性層と、布もしくは不織布とが
    積層された断熱性シートが、表用布の裏側に張ってある
    ことを特徴とする断熱性衣料。
  2. 【請求項2】 中空粒子または/および気泡を内包する
    樹脂組成物からなる断熱性層と、布もしくは不織布とが
    積層された断熱性シートが、表用布と裏用布との間に張
    ってあることを特徴とする断熱性衣料。
  3. 【請求項3】 前記断熱性シートの前記断熱性層の前記
    布もしくは前記不織布の側の一部が、前記布もしくは前
    記不織布の一部に含浸したものであることを特徴とする
    請求項1または2記載の断熱性衣料。
  4. 【請求項4】 中空粒子または/および気泡を内包する
    樹脂組成物からなる断熱性層と、プラスチックフィルム
    とが積層された断熱性シートが、表用布の裏側に張って
    あることを特徴とする断熱性衣料。
  5. 【請求項5】 中空粒子または/および気泡を内包する
    樹脂組成物からなる断熱性層と、プラスチックフィルム
    とが積層された断熱性シートが、表用布と裏用布との間
    に張ってあることを特徴とする断熱性衣料。
  6. 【請求項6】 前記断熱性シートの前記プラスチックフ
    ィルムが多孔質であることを特徴とする請求項4または
    5記載の断熱性衣料。
  7. 【請求項7】 前記断熱性シートにおける前記断熱性
    層、前記布もしくは前記不織布、または前記プラスチッ
    クフィルムの少なくともいずれか一つ、もしくは二つ以
    上に、防臭剤、抗菌剤、もしくは防黴剤が適用されてい
    ることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の断熱性
    衣料。
  8. 【請求項8】 前記断熱性シートが、縫合により張って
    あることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の断熱
    性衣料。
  9. 【請求項9】 前記断熱性シートが、接着により張って
    あることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の断熱
    性衣料。
JP2000127956A 2000-04-27 2000-04-27 断熱性衣料 Withdrawn JP2001303341A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000127956A JP2001303341A (ja) 2000-04-27 2000-04-27 断熱性衣料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000127956A JP2001303341A (ja) 2000-04-27 2000-04-27 断熱性衣料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001303341A true JP2001303341A (ja) 2001-10-31

Family

ID=18637470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000127956A Withdrawn JP2001303341A (ja) 2000-04-27 2000-04-27 断熱性衣料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001303341A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083641A1 (ja) * 2006-01-17 2007-07-26 Unitika Fibers Ltd. 高発泡層を備えた布帛及びその製造方法
JP2007190732A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Unitica Fibers Ltd 高発泡層を備えた布帛及びその製造方法
JP2007191810A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Unitica Fibers Ltd ポリウレタン微多孔膜を備えた高発泡布帛及びその製造方法
JP2007321304A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Toyobo Co Ltd 保温性に優れた織編物
JP2008121141A (ja) * 2006-11-11 2008-05-29 Unitica Fibers Ltd 高発泡層を備えた透湿防水性布帛及びその製造方法
KR101145208B1 (ko) 2009-12-01 2012-05-24 주식회사 나비모드 항균성을 갖는 체온 조절이 가능한 의류
KR101484103B1 (ko) * 2014-02-18 2015-01-16 성경민 이중 충전재가 충전된 의류 및 그 제작방법
JP2016107604A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 有限会社ギムティー 保温シート及びそれを用いた保温布団
WO2017003008A1 (ko) * 2015-07-02 2017-01-05 (주)석경에이티 기능성 원단 및 그 제조방법
WO2019173913A1 (en) * 2018-03-12 2019-09-19 Heat-Mx Worldwide Method for improving dryness of insulation material and articles comprising improved insulation materials
JP2021511447A (ja) * 2018-01-15 2021-05-06 レンツィング アクツィエンゲゼルシャフト セルロースを含有する出発材料からの不溶性粒子の再利用

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083641A1 (ja) * 2006-01-17 2007-07-26 Unitika Fibers Ltd. 高発泡層を備えた布帛及びその製造方法
JP2007190732A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Unitica Fibers Ltd 高発泡層を備えた布帛及びその製造方法
JP2007191810A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Unitica Fibers Ltd ポリウレタン微多孔膜を備えた高発泡布帛及びその製造方法
JP2007321304A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Toyobo Co Ltd 保温性に優れた織編物
JP2008121141A (ja) * 2006-11-11 2008-05-29 Unitica Fibers Ltd 高発泡層を備えた透湿防水性布帛及びその製造方法
KR101145208B1 (ko) 2009-12-01 2012-05-24 주식회사 나비모드 항균성을 갖는 체온 조절이 가능한 의류
KR101484103B1 (ko) * 2014-02-18 2015-01-16 성경민 이중 충전재가 충전된 의류 및 그 제작방법
JP2016107604A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 有限会社ギムティー 保温シート及びそれを用いた保温布団
JP2019018053A (ja) * 2014-12-04 2019-02-07 有限会社ギムティー 保温布団
WO2017003008A1 (ko) * 2015-07-02 2017-01-05 (주)석경에이티 기능성 원단 및 그 제조방법
JP2018519196A (ja) * 2015-07-02 2018-07-19 スギュン アット カンパニー リミテッド 機能性生地及びその製造方法
US11338560B2 (en) * 2015-07-02 2022-05-24 Sukgyung AT Co., Ltd. Functional fabric and manufacturing method therefor
JP2021511447A (ja) * 2018-01-15 2021-05-06 レンツィング アクツィエンゲゼルシャフト セルロースを含有する出発材料からの不溶性粒子の再利用
WO2019173913A1 (en) * 2018-03-12 2019-09-19 Heat-Mx Worldwide Method for improving dryness of insulation material and articles comprising improved insulation materials

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070154698A1 (en) Highly flexible aerogel insulated textile-like blankets
JP2001303341A (ja) 断熱性衣料
JP2000507887A (ja) 改良されたフロック加工物品
JPH09503031A (ja) 膨らまされた絶縁材料及びそのような材料の製造方法
JP2001299409A (ja) 靴の中敷き
JP7376860B2 (ja) 通気性と防水性のある多層構造のレザー材料とそのレザー材料で形成された製品
WO2019236504A1 (en) Protection apparatus and method
JP2021014652A (ja) 高保温性衣料品用積層生地及び高保温性衣料品用積層生地の製造方法
JP6782478B1 (ja) エアロゲル含有高通気性積層シート
US10729194B2 (en) Garment with strategically positioned polymide aerogel panels
JP3351916B2 (ja) 低密度複合材料
KR20240029814A (ko) 그래핀이 합지된 장섬유를 포함하는 온열매트용 부직포 합지 장판 및 이의 제조방법
JP2001240809A (ja) 断熱性層形成用塗料組成物、成形体、及び、成形体の製造方法
WO2001092010A1 (en) Heat-storing dotted sheet, heat-storing cotton wadding, heat-storing fiber structure, heat-storing laminate and heat-storing cloth product
JP2001220839A (ja) 断熱性床施工用シート、および断熱性床材
JP2001341219A (ja) テントシート地
JP2001179889A (ja) 壁紙用基材及び壁紙
JP2008114374A (ja) 機能性シートおよびその製造方法
JP2001218663A (ja) 寝具用シート
JP4832821B2 (ja) 保温性と通気性を有する透湿防水防風性フィルム、及びこれを布帛に積層してなる複合材料
JP2001090220A (ja) 建装部材用断熱性シートおよび断熱性建装部材
JP2001299599A (ja) 保温可能な電気ポット
JP2001327397A (ja) 電気炊飯器
JPH0345787A (ja) 合成皮革
JP2001327437A (ja) サニタリー用保温シート

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070703