JP2001302988A - ピーラブルコーティング組成物及びその製造法 - Google Patents

ピーラブルコーティング組成物及びその製造法

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JP2001302988A
JP2001302988A JP2001060267A JP2001060267A JP2001302988A JP 2001302988 A JP2001302988 A JP 2001302988A JP 2001060267 A JP2001060267 A JP 2001060267A JP 2001060267 A JP2001060267 A JP 2001060267A JP 2001302988 A JP2001302988 A JP 2001302988A
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coating composition
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JP2001060267A
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English (en)
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Rheenen Paul Ralph Van
ポール・ラルフ・ヴァン・リーネン
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Rohm and Haas Co
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Rohm and Haas Co
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    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/20Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes for coatings strippable as coherent films, e.g. temporary coatings strippable as coherent films

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Abstract

(57)【要約】 【課題】異物、天候からの有害な影響、及び酸性雨等の
汚染物質からの攻撃からの長期間の基材保護を提供する
ピーラブルコーティング組成物の提供。 【解決手段】下記成分を含有するピーラブルコーティン
グ組成物:a)少なくとも一つのポリマーの水性ディス
パーション、ここで該ポリマーは0℃より高く40℃ま
でのTgを有する;b)pH3からpH8の等電点を有
する少なくとも一つの両性剥離剤;c)該コーティング
組成物をpH8からpH11に維持することが可能な、
該ポリマー100g当たり0.20モルより多く該ポリ
マー100g当たり2.00モルまでの少なくとも一つ
の塩基;及びd)任意の少なくとも一つの多価金属カチ
オン;ここで、該塩基及び該多価金属カチオンの量の合
計が該ポリマー100g当たり0.20モルより多く該
ポリマー100g当たり2.00モルまでである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、基材表面に塗布することがで
き、いろいろな不利な環境条件に対しその表面保護を与
えるコーティングを形成し、しかも連続シートとして容
易に除去することが可能なコーティング組成物に関す
る。本発明は、更に、金属、ガラス、プラスチック、被
覆金属、被覆ガラス、被覆プラスチック、ガラス繊維、
セラミック、マイカ、紙及び木材等の基材の表面に塗布
されたとき、除去可能なコーティングとしてのコーティ
ングの使用のみならずそのコーティングの製造法に関す
る。
【0002】いろいろなコーティングが技術上知られて
いる。これらのコーティングの多くは、ポリマーベース
であり、1以上のコーティング組成物で既に被覆されて
いるか又は被覆されていない金属、ガラス及びプラスチ
ック等の基材表面に塗布される。これらコーティングの
多くが永久的であるよう意図されている一方で、例え
ば、鋭利物体、色移りのする物体、及び酸性雨及び空気
及び水を媒介とする汚染物との接触等の悪環境条件に起
因する劣化からの表面保護を一定期間提供するコーティ
ングの必要性も存在する。コーティングが保護を与えな
ければならない時間間隔は、月又は年でさえあるかもし
れないが、それらが提供する保護の程度がもはや必要と
されないとき又は多分もはや望まれないとき、斯かる一
時的コーティングが除去可能であることが更に望ましい
のである。
【0003】除去可能な保護コーティングの必要性は、
例えば、乗り物、器具、コンピューター、家具、スポー
ツ器具及び建築資材、並びにそれらが作られる部品の生
産、保管及び配送期間中に存在する。ピーラブルコーテ
ィング用の厳しい要求を持つ工業の例としては、自動車
工業がある。自動車工業においては、製造、取り扱い、
保管及び移送期間中の気候、環境汚染、環境汚染、化学
的攻撃又は偶発的破損から自動車を保護する除去可能な
保護コーティングの必要性が存在する。保護コーティン
グが存在しなければ、乗り物へのペイントは深刻な屋内
損傷及び組み立てラインでの物理的破損に対し無防備と
なる。乗り物の組み立て中、作業者は乗り物の種々の部
品を組み立てるのに工具を使用するので、塗装仕上げは
不注意により、くぼみが作られ、削られ及び欠き傷が作
られる場合がある。斯かる破損が生じたとき、乗り物の
塗装仕上げは、費用及び時間のかかる修復作業を受けな
ければならない。それ故、コーティングによって保護さ
れた乗り物の塗装仕上げを有することは非常に有益であ
る。同様に、ガラス表面(例えば、窓)及びプラスチッ
ク表面(例えば、テールライト及びダッシュボード)
は、破損修復に関連する、又は卸売業者、小売業者及び
最終顧客による拒絶に関連する費用を最小限にする保護
が要求される。
【0004】最終顧客による受け入れは、利害の大きな
問題であるので組み立てラインで自動車を保護するだけ
では十分でない。自動車及び他の車両の傷つきやすい表
面は、長期間の野外での保管及び輸送中でも保護されな
ければならない。そのような保管及び輸送中において、
コーティングは、雨、酸性雨、空中の浮動物(flyi
ng object)、紫外線(UV)照射及びいろい
ろな空気媒介及び水媒介汚染物を含む有害環境因子の主
だったものからの攻撃に高度に抵抗性でなければならな
い。高度な抵抗性を維持するためには、保護コーティン
グは、容易に水に浸透性又は膨潤性であってはならな
い。被覆乗り物の“組み立てラインからまさに出てきた
ような”外観を維持するためには、コーティングはダー
トピックアップに抵抗のあるものでなければならない。
未だ新鮮なままの表面が最終的に人目に曝されるとき
に、残留物を残さず、労働集約型の作業に頼ることな
く、如何なる追加の物質(例えば、溶媒、酸、塩基及び
水性洗剤)の使用なしで、又は廃液流の発生なく、迅速
に及び滑らかに全コーティングを除去できることが非常
に望ましい。
【0005】除去可能なコーティングの必要性及び要求
を例示するために自動車工業が選ばれているが、同じよ
うな必要性及び要求が、例えば、他の乗り物、器具、コ
ンピューター、家具、スポーツ器具、建築資材及びこれ
らから最終製品が製造される部品を取り扱う工業におい
ても多かれ少なかれ存在するのである。
【0006】屋外曝露が問題でない場合は、ピーラブル
コーティングの性能要求はそれほど厳格ではない。例え
ば、作業者が内部空間で建設作業を遂行している間、現
存する床を保護しようと望むときは、ピーラブルコーテ
ィングを床に施すのは有益である。ここでは、酸性雨は
関心事ではなく、低コストで非粘着性の保護表面を与え
るコーティング組成物を有することが望まれる。
【0007】一時的に保護コーティングを与える従前の
試みの一つは、塗装自動車車体にワックスコーティング
を使用することであった。ワックスは、耐候性及びある
程度、破損抵抗性の層を提供した。しかしながら、ワッ
クスの塗布は時間がかかり、困難であり及びその除去に
は、典型的に仕事場のみならず全般的な環境においても
有害な条件を生み出す有機溶媒の使用が要求される。
【0008】他の種類の除去可能な保護フィルム組成物
が、米国特許第5、010、131号に開示されてい
る。塗料の過剰噴霧からブース又は機材を保護するため
の塗料噴霧ブース用としてのこのフィルムの使用が開示
されている。熱剥離性コーティング組成物は、水、フィ
ルム形成剤、充填剤、アルカリ源及び発泡剤を包含す
る。開示されたフィルム形成剤は、酢酸ビニル共重合体
エマルション、糖、石鹸、ある種の有機塩及びポリビニ
ルアルコールからなる群から選択されるものである。フ
ィルムは表面に噴霧され、乾燥される。フィルムが塗料
の過剰噴霧で汚染されたら、熱水(少なくとも88℃)
の加圧噴霧処理により除去される。熱水処理は、基材か
らフィルムを剥離するのを補助する発泡剤を活性化させ
る。従って、フィルムは特別の手段を採ることなしには
剥離可能ではない。更に、除去作業は結果的に処理水中
に潜在的に有害な粒子状廃棄物を存在させる原因とな
る。これは、実施者にとって重大な廃棄物除去の問題を
現出する。
【0009】自動車、航空機及び調理台の表面塗布用の
水による再湿潤によって除去可能な保護コーティング
が、米国特許第5、604、282号に開示されてい
る。その水性コーティング組成物は、フィルム形成及び
耐水性のためにポリ(アルキル)アクリレート及び水浸
透性用にポリビニルアルコールを含んでいる。シリコン
ポリマー及び炭化水素ワックス等の剥離剤も界面活性
剤、分散剤及び可塑剤とともに存在する。一方でこれら
組成物から誘導されたコーティングは、始め水浸透性に
抵抗するが、それらは、ある程度膨潤して除去されるよ
う水との長期の接触で浸透するよう特別に設計されてい
る。それ故、除去工程は時間がかかる。剥離剤は水溶性
ではないので、除去工程中の水洗においての洗剤の使用
を必要とし、処置されなければいけない廃棄流の生成に
結びつくのである。更に、経時によるコーティングを通
した水の浸透は、水性の汚染物質に通路をもたらし、明
らかに保護されなければならない表面と接触する。特
に、表面への酸性雨の浸透は、永久損傷を生ずる腐食及
び他の化学反応に表面を曝露することになる。
【0010】日本特許JP87047463号は、基体
からきれいに除去され、且つエージングによる除去の困
難化に対して抵抗性のある感圧接着剤を有する紙ラベル
を開示する。その接着剤組成物中で使用されるポリマー
は、アクリルエマルションポリマーである。そのポリマ
ーは、0℃以下のガラス転移点を有し、そして架橋され
ていない。その接着剤組成物は、更に可塑剤を含む。両
性界面活性剤が存在してもよく及びラベル剥離の際、基
材へ紙から接着剤が移動しないよう紙ラベルへの接着剤
のアンカー力を改善するものとして記載されている。紙
ラベルは、接着剤組成物の薄層を紙に塗布して形成され
る。一度紙ラベルが基材に貼られると、紙シートは非常
に限定的ではあるが、ある程度の保護を接着層に与え
る。単一連続シートとしての接着剤層の除去は又、基材
へ接着するよりもより強く接着剤が接着している紙シー
トの存在によって可能となる。勿論、紙は屋外曝露中に
迅速に崩壊するので、そのような使用には向いていな
い。紙ラベル用の使用には適しているが、これらの接着
剤ポリマー組成物は保護フィルムに必要な表面硬度を欠
いている。紙層がない場合は、汚れや異物が貼り付いて
あるいは貫通して、そのようなフィルムを崩壊させてし
まう。更に、紙層が不存在なら、単一シートとしての接
着層の除去が不可能になり、残存物が基材上に残り、溶
媒、水性洗剤系等を使用する清浄工程を必要とする。要
するにアズマの接着剤コーティングは、ピーラブルコー
ティングとしては全く容認されないであろう。
【0011】乗り物の被覆された又は被覆のない金属表
面の暫定的保護用のピーラブルコーティング組成物が、
北村等の公開特許JP−09095631号に開示され
ている。そのピーラブルコーティング組成物は、エチレ
ン不飽和モノマーから誘導された共重合体の水性ディス
パーションである。そのエチレン不飽和モノマーの一つ
はカルボキシ官能性を有し、比較的低レベルで存在する
ことが好ましい。又、ディスパーション内にはフィルム
乾燥工程中にポリマーのカルボキシ基との相互作用によ
る架橋を生み出す目的で多価金属化合物が含まれる。架
橋が形成されてフィルムに汚れ抵抗性を与え、フィルム
は崩壊することなしに除去される。北村は、フィルムが
基材から剥離可能であるためには、多価金属カチオンが
ポリマー100g当たり少なくとも0.01モル量存在
しなければならないことを教示している。更に、北村
は、多価カチオンのレベルがポリマ−100g当たり
0.20モルより大きいと、コーティングに際し、フィ
ルムの崩壊及び基材表面への物理的及び化学的攻撃を結
果としてもたらす水の浸透を引き起こすなどの有害な影
響を与えることを警告している。不幸にして、これらの
フィルムは特にある種の空気媒介又は水媒介の汚染に対
し部分的な保護のみを提供するが、フィルム除去はいま
だ困難である。例えば、自動車工業には、酸性雨に対す
る長期間の曝露にも拘わらず保護コーティングのpHを
8‐11の範囲に維持する厳格な要求が存在する。斯か
る要求は、北村の組成物によっては満たすことができな
い。
【0012】本発明は、異物、天候からの有害な影響、
及び酸性雨等の汚染物質からの攻撃からの長期間の基材
保護を提供する。更に、長期の屋外曝露に対する厳格な
要求が課題でない場合は、本発明はより単純でコストの
かからないコーティング組成物を提供する。従って、一
度基材に塗布されたら被害のない表面が人目に曝される
除去まで、その保護特性を維持する保護フィルムを与え
るコーティング組成物によって長期間の保護が可能とな
る。その時点で、保護フィルムは残存物を残さず、単一
シートとして容易に除去される。
【0013】本発明は、下記成分を含有するピーラブル
コーティング組成物に関する: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
ン、ここで該ポリマーは0℃より高く40℃までのTg
を有する; b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
の両性剥離剤; c)該コーティング組成物をpH8からpH11に維持
することが可能な、該ポリマー100g当たり0.20
モルより多く該ポリマー100g当たり2.00モルま
での少なくとも一つの塩基;及び d)任意の少なくとも一つの多価金属カチオン;ここ
で、該塩基及び該多価金属カチオンの量の合計が該ポリ
マー100g当たり0.20モルより多く該ポリマー1
00g当たり2.00モルまでである。
【0014】本発明は又、下記成分を含有するピーラブ
ルコーティング組成物に関する: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
ン、ここで該ポリマーは、 i)−60℃から0℃のTgを有し;及び ii)重合単位として、該ポリマーの総重量を基準にし
て0.1から6重量%の少なくとも一つのカルボキシ官
能性モノマーを含有する; b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
の両性剥離剤; c)該コーティング組成物をpH8からpH11に維持
することが可能な、ポリマー100g当たり0.20モ
ルより多くポリマー100g当たり2.00モルまでの
少なくとも一つの塩基;及び d)少なくとも一つの多価金属カチオン;ここで、該塩
基及び該多価金属カチオンの量の合計が該ポリマー10
0g当たり0.20モルより多く該ポリマー100g当
たり2.0モルである。
【0015】本発明は更に、下記成分を含有するピーラ
ブルコーティング組成物に関する: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
ン、ここで該ポリマーは0℃より高く40℃までのTg
を有する;及び b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
の両性剥離剤;ここで、該ピーラブルコーティング組成
物は実質的に塩基及び多価金属カチオンを含まない。
【0016】本発明は、(1)下記成分を含有するコー
ティング組成物を基材表面に塗布し: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
ン、ここで該ポリマーは0℃より高く40℃までのTg
を有する; b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
の両性剥離剤; c)該コーティング組成物をpH8からpH11に維持
することが可能な、ポリマー100g当たり0.20モ
ルより多くポリマー100g当たり2.00モルまでの
少なくとも一つの塩基;及び d)任意の少なくとも一つの多価金属カチオン;ここ
で、該塩基及び該多価金属カチオンの量の合計が該ポリ
マー100g当たり0.20モルより多く該ポリマー1
00g当たり2.00モルまでである;及び(2)該コ
ーティング組成物を乾燥させる、工程を包含するピーラ
ブルコーティングの形成方法に関する。
【0017】追加的に、本発明は、(1)下記成分を含
有するコーティング組成物を基材表面に塗布し: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
ン、 i)ここで該ポリマーは−60℃より高く0℃までのT
gを有し;及び ii)重合単位として、該ポリマーの総重量を基準にし
て0.1から6重量%の少なくとも一つのカルボキシ官
能性モノマーを含有する; b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
の両性剥離剤; c)該コーティング組成物をpH8からpH11に維持
することが可能な、ポリマー100g当たり0.20モ
ルより多くポリマー100g当たり2.00モルまでの
少なくとも一つの塩基;及び d)少なくとも一つの多価金属カチオン;ここで、該塩
基及び該多価金属カチオンの量の合計が該ポリマー10
0g当たり0.20モルより多く該ポリマー100g当
たり2.00モルまでである;及び(2)該コーティン
グ組成物を乾燥させる、工程を包含するピーラブルコー
ティングの形成方法に関する。
【0018】更に、本発明は、(1)下記成分を含有す
るコーティング組成物を基材表面に塗布し: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
ン、ここで該ポリマーは0℃より高く40℃までのTg
を有する; b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
の両性剥離剤;ここで、該コーティング組成物は実質的
に塩基及び多価金属カチオンを含まない、及び(2)コ
ーティング組成物を乾燥させる、工程を包含するピーラ
ブルコーティングの形成方法に関する。
【0019】本発明の一態様は、該ポリマーが0℃より
高く40℃までのTgを有し、該ポリマーが任意に、重
合単位として該ポリマーの総重量基準にして0.1から
6重量%の少なくとも一つのカルボキシ官能性モノマー
を含むものである。更に本発明の他の態様は、該両性剥
離剤がアミノカルボン酸、両性イミダゾリン誘導体、ベ
タイン、それらのフルオロカーボン及びシロキサン置換
体(version)及びそれらの混合物からなる群か
ら選ばれる化合物である。更なる態様においては、該塩
基が炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水
酸化カルシウム及びそれらの混合物からなる群から選択
されるものである。
【0020】本発明の追加的態様として、該多価金属カ
チオンがMg++、Sr++、Ba ++、Ca++、Z
++ Al+++、Zr4+及びそれらの混合物か
らなる群から選ばれる物質である。
【0021】本発明のポリマーはここでは互換的に“ポ
リマー”、“バインダーポリマー”及び“バインダー”
と称される。バインダーポリマーが製造される具体的な
方法は特に重要ではない。バインダーポリマーは、バル
ク、溶液及び水性ディスパーション、サスペンション及
びエマルション重合又は水に分散しているか水に分散可
能のいずれかの望ましいポリマーを製造する他の如何な
る方法により調製されてもよい。本発明のピーラブルコ
ーティング組成物に使用されるバインダーポリマーの好
ましい調製法は、水性エマルション重合である。このよ
うにして作られたポリマーは、通常、アニオン性、非イ
オン性またはカチオン性界面活性剤を加えることによ
り、又は合成中にアニオン性又はカチオン性部分をポリ
マー自身に導入することにより安定化される。エマルシ
ョン重合は、ブラックリー、D.C.著、エマルション
重合;アプライドサイエンス パブリッシャーズ:ロン
ドン、1975;オディアン、G.プリンシプルズ オ
ブ ポリメリゼーション;ジョンワイリーアンドソン
ズ:ニューヨーク、1991;エマルションポリメリゼ
ーション オブ アクリリックモノマー;ロームアンド
ハース、1967等に記載された方法等の多くの方法に
よって遂行され得る。
【0022】アニオン的に安定化された(anioni
cally stabilized)ポリマー粒子は、
広範囲のアクリル及びメタクリルモノマー、例えば、イ
ソボルニル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)
アクリレート、オレイル(メタ)アクリレート、パルミ
チル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メ
タ)アクリレート;アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、イタコン酸、フマル酸及びマレイン酸等の酸官能
性モノマー;イタコン酸モノメチル、フマル酸モノメチ
ル;フマル酸モノブチル;無水マレイン酸;アクリルア
ミド又は置換アクリルアミド;(メタ)アクリロニトリ
ル;ビニルスルホン酸ナトリウム;ホスホエチル(メ
タ)アクリレート;スルホン酸プロパンアクリルアミ
ド;ジアセトンアクリルアミド;アセトアセチルエチル
メタクリレート;アクロレイン及びメタクロレイン;ジ
シクロペンタジエニルメタクリレート;ジメチルメタイ
ソプロペニルベンジルイソシアネート;イソシアナトエ
チルメタクリレート;スチレン又は置換スチレン;ブタ
ジエン;エチレン;酢酸ビニル又は他のビニルエステ
ル;例えばビニルハライド、好ましくは塩化ビニル、ビ
ニリデンハライド、好ましくは塩化ビニリデン、N−ビ
ニルピロリドンのようなビニルモノマー;例えば、N、
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,
N−ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミド及びオ
キサゾリジノエチルメタクリレート等のアミノモノマー
から調製することができる。この明細書を通して、用語
フラグメント“(メタ)アクリル”は、“メタクリル”
及び“アクリル”の双方を意味する。例えば、(メタ)
アクリル酸はメタアクリル酸及びアクリル酸を意味し及
びメチル(メタ)アクリレートはメチルメタクリレート
及びメチルアクリレートの双方を意味する。
【0023】ポリマーがカルボキシ部分を含むとき、こ
れら部分は酸又は塩いずれかの形で存在してもよい。1
つのポリマー鎖上に多くのカルボキシ基が生じるとき
は、それらは、酸又は塩形ののみとして単独で存在して
もよいし、両形の混合物として存在してもよい。水性デ
ィスパーションにおいて、これらのカルボキシ官能性ポ
リマーが酸又は塩形になる程度は、カルボン酸基が炭酸
カルシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化カル
シウム、水酸化アンモニウム、水酸化リチウム、水酸化
カリウム、水酸化ナトリウム、アミン及びこれらの混合
物等の塩基性化合物の添加により中和されて、相当する
塩になっている程度に左右される。
【0024】任意に、低濃度の多エチレン性不飽和モノ
マー、例えば、乾燥ポリマーの重量基準で0‐5重量%
の、アリル(メタ)アクリレート、ジアリルフタレー
ト、1,4‐ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6‐ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート
及びトリメチロールプロパントリ(メチル)アクリレー
トが、溶液ポリマーの場合に、取り扱いできない粘度に
ならないような、あるいはエマルションポリマーの場合
に、有効なフィルム形成が危うくならないような充分低
レベルの架橋を維持することを条件として使用されても
よい。多エチレン性不飽和モノマーは反応して鎖間で共
有結合架橋を形成する。更に、大部分の架橋反応は、し
ばしばコーティングフィルムが形成される前にコーティ
ング組成物中で起きる。このように、大多数の共有結合
架橋はバインダーポリマーの水分散粒子内でおき、それ
らの間で生じるのではない。対照的に、多価金属カチオ
ンとバインダーポリマーのカルボキシ部分との相互作用
から生ずる多くのイオン性架橋は、ピーラブルコーティ
ング組成物の保管中のみならずコーティングフィルムが
形成される間又はその後で起きやすい。このように、多
価金属カチオンは、生じるコーティングの耐久性を改善
するポスト架橋機能を提供する。“コーティング”、
“フィルム”及び“コーティングフィルム”の用語は、
基材表面上の層として形成され、乾燥されるフィルムを
意味する。
【0025】慣用の界面活性剤がモノマーの重合前、重
合中及び重合後のエマルション重合系を安定化させるの
に使用される。これら慣用の界面活性剤は、通常、全モ
ノマーの重量基準で0.1重量%から6重量%の量で存
在する。少なくとも一つのアニオン性、非イオン性又は
両性界面活性剤が使用され、又それらの混合物が用いら
れる。
【0026】択一的に、全ての又は一部の界面活性作用
は、開始剤フラグメントがポリマー鎖に導入されるよう
になるとき、過硫酸塩などの開始剤フラグメントにより
提供されてもよい。アニオン性乳化剤の例としては、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、スルフォコハク酸ジオクチル、ポリエチレン
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、t‐オクチルフェノ
キシエトキシポリ(39)エトキシエチル硫酸のナトリ
ウム塩を含む。非イオン性界面活性剤の例としては、グ
リセロール脂肪族エステル、オレイン酸モノグリセリ
ド、ポリオキシエチレン脂肪族エステル、ポリオキシエ
チレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレ
ンセチルエーテル、ポリオキシエチレングリコールモノ
ラウレート、ポリオキシエチレングリコールモノオレエ
ート、ポリオキシエチレングリコールステアレート、ポ
リオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシ
エチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニル
フェノールエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェ
ノールエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪族エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオ
レエート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレ
ート、ポリオキシエチレンソルビトールテトラオレエー
ト、ステアリン酸モノグリセリド、t‐オクチルフェノ
キシエチルポリ(39)エトキシエタノール及びノニル
フェノキシエチルポリ(40)エトキシエタノールが含
まれる。
【0027】ここで記載されているような両性界面活性
剤は、又、水性エマルション重合又は他のディスパーシ
ョン重合の最中又はその後でポリマー粒子を安定させる
ために利用されてもよい。水性系でポリマー粒子を安定
化させる目的のためには、両性界面活性剤は全モノマー
の重量基準で0.1重量%から6重量%の量で使用され
る。もしこの両性界面活性剤がコーティングをより除去
可能性にするためにも使用される場合には、上記濃度又
はより高い濃度で使用してもよい。
【0028】エマルション重合の開始は、ここでは開始
剤と呼ばれる、付加重合を開始するのに好適なラジカル
を発生させることが出来るフリーラジカル前駆体の熱分
解によって遂行することが出来る。好適な熱開始剤は、
例えば、無機ヒドロペルオキシド、無機ペルオキシド、
有機ヒドロペルオキシド及び有機ペルオキシド等が、モ
ノマー重量当たり0.05重量%から5.0重量%の量
で有用である。水性エマルション重合の先行技術として
知られるフリーラジカル開始剤には、過酸化水素、t‐
ブチルペルオキシド;過硫酸のアルカリ金属塩(ナトリ
ウム、カリウム又はリチウム)又はアンモニウム塩;又
はそれらの混合物等の水溶性フリーラジカル開始剤が含
まれる。そのような開始剤は又、還元剤と一緒にされて
レドックス系を形成する。有用な還元剤には、アルカリ
金属ピロ亜硫酸塩又は次亜硫酸塩等の亜硫酸塩、チオ硫
酸ナトリウム又はホルムアルデヒドスルホキシル酸ナト
リウムが含まれる。ここで一緒にしてレドックス系と呼
ばれるフリーラジカル前駆体及び還元剤は、使用される
モノマー重量基準にして0.01%から5%の量で使用
される。例えば、レドックス系には、t-ブチルヒドロペ
ルオキシド/ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウ
ム/鉄(III)及び過硫酸アンモニウム/重亜硫酸ナト
リウム/ヒドロ亜硫酸ナトリウム/鉄(III)が含まれ
る。重合温度はフリーラジカル開始剤分解定数及び反応
容器圧力能力等の条件に応じて10℃から110℃の間
であってよい。
【0029】しばしば、低濃度のメルカプタン等の連鎖
移動剤(例えば、モノマー総重量基準で0.05から6
重量%のn‐オクチルメルカプタン、n‐ドデシルメル
カプタン、ブチル又はメチルメルカプトプロピオネー
ト、メルカプトプロピオン酸)が、有意のゲル分画の形
成を制限するために又は分子量を調整するために採用さ
れる。
【0030】本発明の方法に有用な両性剥離剤は両性界
面活性剤を含む。両性界面活性剤は酸性及び塩基性の両
官能性を有し、従来技術(例えば、B.R.ブルーステ
イン及びC.L.ヒルトン編集、両性界面活性剤、界面
活性剤シリーズ第12巻、マーセルデッカーNY社、ニ
ューヨーク、1982を参照)で公知である。本発明に
おいて有用な両性界面活性剤は、pH=3からpH=8
までの等電点を有するものが含まれる。等電点は各両性
界面活性剤に特徴的なpHにおいて発生し、界面活性剤
分子上の負の荷電が同一分子上で陽性の荷電によってま
さに均衡がとれているpHである。両性界面活性剤の特
性は、pHが調整されるに従い変化する。例えば、水溶
解性は通常pHが等電点のそれよりも著しく高いか低い
場合に最大であり、等電点領域(pHで1又は2単位
内)で最低である。与えられた両性界面活性剤が調製さ
れる方法は、請求項に記載された発明とは特別関係しな
い。それ故、両性界面活性剤の製法は、ここでは論議し
ない。
【0031】本発明に有用な両性界面活性剤には弱酸性
官能性、特にカルボキシ官能性を有するものが含まれ
る。対照的に、より強い酸官能性を有する両性界面活性
剤、例えばスルホン酸部分はあまり適当でない、何故な
ら、酸部分は酸形または塩形であろうと常にイオン化し
ており、酸部分が完全にイオン化してpHを低く押し下
げるので広範囲なpHにおいて水溶解性は高く維持され
るからである。従って、これらの物質は3より低い等電
点を有し、水ベースコーティングの慣用のpH範囲にわ
たり著しく水溶性であるので、乾燥フィルムが容易に洗
浄により流されてしまい、剥離性能の損失を引き起こ
す。カルボキシ部分は完全にプロトン化された形で(カ
ルボン酸)存在してもよく、また少なくとも一種類のカ
チオンとの塩としてまたはプロトン化された状態と塩と
の混合状態として存在してもよい。カルボン酸部分は又
内部塩の一部でもよい。ここで使用されているように、
内部塩はアニオン性荷電部分、および同一分子に結合し
た部分である対イオン(カチオン)を有する分子を意味
する。有用な界面活性剤の種類には、アミノカルボン
酸、両性イミダゾリン誘導体、ベタイン及びマクロモレ
キュラー両性電解質が含まれる。これらの種類の両性界
面活性剤は、更にフルオロカーボン置換基、シロキサン
置換基又はこれらの混合物で置換されてもよい。これら
の種類の代表的な両性界面活性剤は、ここで非限定的な
リストとして開示されている。追加の有用な界面活性剤
は、両性界面活性剤、B.R.ブルーステイン及びC.
L.ヒルトン編集、界面活性剤シリーズ第12巻、マー
セルデッカーNY社、ニューヨーク、1982に見出さ
れる。両性界面活性剤は、バインダーポリマーの乾燥重
量を基準にして0.1から6.0重量%の量で存在する
のが望ましい。さらに好ましくは、両性界面活性剤は
0.25から5.0重量%で存在し、最も好ましい範囲
は、0.5から4.0重量%である。両性界面活性剤の
量のすべてのこれらの範囲は、両端の値を含み、組み合
わせ可能である。
【0032】如何なるアミノカルボン酸も、プロトン化
型又はカルボン酸塩形のいずれの形で存在するカルボキ
シ部分を有してもよい。一分子上に1を超えるカルボキ
シ基が存在するとき、これらのカルボキシ基は、全てプ
ロトン化形、カルボン酸塩形でもよく、又はそれらがプ
ロトン化形及びカルボン酸塩形の一部分が混合物として
存在してもよい。更に、非プロトン化カルボキシ部分に
対するプロトン化形の比率は、与えられた系内で分子ご
とに異なっていてもよく、同じであってもよい。カルボ
ン酸塩部分の対イオンとして存在するカチオンは、リチ
ウム、ナトリウム、カリウム、アミン(即ち、プロトン
化形より誘導されたアンモニウムカチオン又は他のアミ
ンの第四級置換体)、亜鉛、ジルコニウム、カルシウ
ム、マグネシウム及びアルミニウムを含む。アミノカル
ボン酸は、プロトン化(アンモニウム)又は遊離アミン
形(即ち、非プロトン化(deprotonated)
第一級、第二級又は第三級アミンとして)のいずれで存
在してもよい。1を超えるアミノ基が一分子上に存在す
るときは、これらのアミノ基はすべてプロトン化形、ま
たは遊離アミン形であってよく、またはプロトン化形及
び遊離アミン形の一部混合物の形で存在してもよい。再
び、非プロトン化カルボキシ部分に対するプロトン化形
の比率は、与えられた系内で一つの分子から他の、又は
同一の分子へとの間で変化してもよい。アンモニウム部
分の対イオンとして存在するアニオンは、塩素、臭素、
硫酸塩、炭酸塩、水酸化物、蟻酸塩、酢酸塩、プロピオ
ン酸塩及び他のカルボン酸塩アニオンを含む。
【0033】好適なアミノカルボン酸は、一般式R‐N
H‐CHCOOHを有するα‐アミノカルボン酸を含
み、ここでR=C4‐C20の直鎖又は分岐したアルキ
ル、アルケニル、又はフルオロ若しくはシリコーン官能
性疎水性基である;及び一般式R‐NH‐CHCH
COOH及びRN(CHCHCOOH)を有する
β‐アミノカルボン酸を含む、ここでR=C4‐C20
の直鎖又は分岐のアルキル、アルケニル、又はフルオロ
若しくはシリコーン官能性疎水性基である。β‐アミノ
カルボン酸は、ヘンケルコーポレーション(米国、ペン
シルベニア、キングオブプラッシャ)から商標デリファ
ット(DERIPHAT)(ブレチンA32118参
照)の名で入手可能である。別段の断りがない限り、デ
リファット両面活性剤は一般式R‐NHCHCH
OOHを有する、ここで、R=ココナツ脂肪酸の残基、
タロー脂肪酸の残基、ラウリル酸、ミリスチン酸、オレ
イン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノレン酸、他
のC4‐C20直鎖又は分岐のアルキル、アルケニル、
及びそれらの混合物である。本発明に有用なデリファッ
ト両性界面活性剤は:N‐ココ‐β‐アミノプロピオン
酸ナトリウム(デリファット151、フレーク97%活
性);N‐ココ‐β‐アミノプロピオン酸(デリファッ
ト151C、42%水溶液);N‐ラウリル/ミリスチ
ル‐β‐アミノプロピオン酸(デリファット170C、
50%水溶液);N‐タロー‐β‐イミノジプロピオン
酸二ナトリウム、RN(CHCHCOONa)
(デリファット154、フレーク97%);N‐ラウリ
ル‐β‐イミノジプロピオン酸二ナトリウム(デリファ
ット160、フレーク97%活性);N‐ラウリル‐β
‐イミノジプロピオン酸の部分ナトリウム塩、RN(C
CHCOOH)(CHCHCOONa)、
(デリファット160C、30%水溶液)を含む。有用
なポリアミノカルボン酸は、RC(=O)NHC
(NHCNHCHCOOH及びR‐置換エ
チレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)を含む、ここで
R=C4‐C20の直鎖又は分岐アルキル又はアルケニ
ルであり及びn=0−3である。
【0034】請求項に記載された発明に有用な両性イミ
ダゾリン誘導体は、5員環の1及び3の位置に窒素原子
及び2,3の位置に二重結合を有するさまざまに置換さ
れた2‐アルキル‐2‐イミダゾリン及び2‐アルケニ
ル‐2‐イミダゾリンから誘導されたものを含む。アル
キル又はアルケニル基は、C4‐C20直鎖又は分岐鎖
である。両性イミダゾリン誘導体は、クロロ酢酸ナトリ
ウム、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート及び(メタ)アクリル酸等のアルキル化剤と
更なる反応を許すような条件下で加水分解によりイミダ
ゾリンが開環する反応を経由して製造される。アクリル
酸又はアクリル酸エステルと1‐(2‐ヒドロキシエチ
ル)‐2‐(R)‐2‐イミダゾリン、ここでR1=
ココナツ脂肪酸の残基である、との反応により誘導され
た有用な両性界面活性剤は:ココアンホプロピオネート
(cocoamphopropionate)、R
C(=O)NHCHCHN(CHCHOH)
(CHCHCOONa);ココアンホカルボキシプ
ロピオン酸,R‐C(=O)NHCHCHN(C
CHCOOH)(CHCHOCHCH
OOH);ココアンホカルボキシプロピオネート、R
‐C(=O)NHCHCHN(CHCH COO
Na)(CHCHOCHCHCOONa);コ
コアンホグリシネート、R‐C(=O)NHCH
N(CHCHOH)(CHCOONa);コ
コアンホカルボキシグリシネート、[R‐C(=O)
NHCH CH(CHCHOH)(CH
OONa)]OHを含む。
【0035】少なくとも一つの第四級アンモニウムカチ
オン及び少なくとも一つのカルボキシアニオンを含有す
る表面活性内部塩は、ベタインと呼ばれる。ベタインの
命名はベタインと呼ばれる単一化合物(トリメチルアン
モニオ)アセテートから由来し、内部塩として存在す
る。請求項に記載された発明の両性界面活性剤として有
用なベタインは、一般式:R(CHCH
COO;RCONHCHCHCH(CH
CHCOO;及びR‐O‐CH‐N
(CHCHCOOを含む、ここでR=C
4‐C20直鎖又は分岐したアルキル、アルケニル又は
フルオロ若しくはシリコーン官能性疎水性基である。ベ
タインの具体例には、N‐ドデシル‐N,N‐ジメチル
グリシン及びコカミドプロピルベタイン及びモナインダ
ストリーズ社から入手可能なモナテリック(MONAT
ERIC)(商標)CABが含まれる。
【0036】典型的に、フルオロカーボン置換基が両性
界面活性剤に結合したときは、6から18の炭素原子を
有する分岐又は非分岐のパーフルオロアルキル基であ
る。しかしながら、これらの置換基は、その代わり部分
的にフッ素化されていてもよい。それらは、アリール官
能性を有してもよい。例えば、フルオロカーボン両性界
面活性剤はフッ素化アルキルフルオラッド(FLUOR
AD)(商標)FC100及びフッ素化アルキルゾニル
(ZONYL)(商標)FSK、それぞれ3M社及びデ
ュポン社製造、を含む。
【0037】典型的な、シロキサン官能性両性界面活性
剤は、例えば、次の構造式を有する;
【0038】
【化1】
【0039】ここで、Rは、両性部分を表し、m+n=
3から50である。その一例は、ゴールドシュミットケ
ミカルコーポレーションから入手可能なポリアルキルベ
タインポリシロキサン共重合体エイビル(ABIL)
(商標)B9950である。
【0040】請求項に記載された発明に有用なマクロモ
レキュラー両性界面活性剤には、両性界面活性剤第5
章、B.R.ブルーステイン及びC.L.ヒルトン編
集、界面活性剤シリーズ第12巻、マーセルデッカーN
Y社、ニューヨーク、1982に記載されたようなたん
ぱく質、たんぱく質加水分解物、たんぱく質加水分解物
の誘導体、澱粉誘導体及び合成両性オリゴマー及びポリ
マーが含まれる。特に有用なのは、カルボキシ官能性を
有するマクロモレキュラー両性電解質である。
【0041】請求項に記載された発明のピーラブルコー
ティング組成物において使用されるバインダーポリマー
のTg及塩基の量に応じて、多価金属カチオンの存在
は、有益であり又は必要である。多価金属カチオンはカ
ルボキシ部分とイオン結合を形成し、それによりポリマ
ー鎖の中に架橋を導入するものと信じられている。その
ような架橋は、保護される基材表面への望ましくない接
着力形成を減少させ又はなくし、環境中の有害因子のピ
ーラブルコーティングへの浸透に対する抵抗性を増加
し、コーティングの完全性を改善し、単一連続フィルム
としてそれが除去され得るようにする。バインダーポリ
マーのTgが0℃以下の場合は必要であるが、この多価
金属カチオンを介しての架橋は、ポリマーのTgが0℃
を超え且つ塩基が存在しないと(即ち、酸性雨に対する
保護が必要でない場合)望ましくない場合がある。一方
で、酸性雨被害を防止するに十分な塩基(即ち、バイン
ダーポリマー100g当たり0.20モルより大きい)
が、0℃より大きいTgを有するバインダーポリマーに
基づいてピーラブルコーティング組成物中に存在すると
き、多価金属カチオンの存在はピーラブルコーティング
の耐久性を改善する。この耐久性の改善は、特に高いp
H(8‐11)において有益である。カルボン酸基とイ
オン結合できる任意の多価金属カチオンが架橋を達成す
るのに用いられるが、好ましい多価金属カチオンはMg
++、Sr++、Ba++、Ca++、Zn++、Al
+++、Zr4+及びそれらの混合物を含む。
【0042】本発明では、コーティング組成物をpH8
からpH11に維持することが出来る塩基を含む。コー
ティングをこのpH範囲に維持できるいかなる塩基も使
用できる。例えば、塩基としては炭酸カルシウム、酸化
亜鉛、酸化マグネシウム及び水酸化カルシウム、及びこ
れらの混合物があげられる。塩基が用いられるとき、塩
基は、ポリマー100g当たり0.20モルより大きく
ポリマー100g当たり2.00モルまで、更に好まし
くは、ポリマー100g当たり0.30モルより大きく
ポリマー100g当たり1.75モルまで、及び最も好
ましくは、ポリマー100g当たり0.40モルより大
きくポリマー100g当たり1.50モルまでの量で存
在するのが好ましい。これらの塩基量の範囲は両端の値
を含み、そして組み合わせ可能なものである。
【0043】塩基がピーラブルコーティング組成物中に
存在するとき、多価金属カチオンの存在は有益であり得
るし、必要でさえあり得る。幾つかの事例においては、
特定の塩基のカチオン部分は多価であり、多価金属カチ
オンとして更に機能することができる。これらの事例に
おいては、塩基及び多価金属カチオンの合計はポリマー
100g当たり0.20モルより大きくポリマー100
g当たり2.00モルまで、更に好ましくは、ポリマー
100g当たり0.30モルより大きくポリマー100
g当たり1.75モルまで、及び最も好ましくは、ポリ
マー100g当たり0.40モルより大きくポリマー1
00g当たり1.50モルまでであるのが好ましい。塩
基及び多価金属カチオンの全ての合計は両端の値を含
み、組み合わせ可能である。
【0044】バインダーポリマーのTgが−60℃より
大きく0℃までのとき、ポリマーは重合単位として乾燥
ポリマーの総重量基準にして0.1から6重量%、好ま
しくは0.5から6.0重量%及びより好ましくは1.
0から5.0重量%の量のカルボキシ官能性モノマーを
含む。加えて、ピーラブルコーティング組成物は乾燥ポ
リマー100g当たり0.001から0.1モル量、好
ましくは乾燥ポリマー100g当たり0.01から0.
08モル量及び更に好ましくは乾燥ポリマー100g当
たり0.02から0.05モル量の多価金属カチオンを
含む。全てのカルボキシ官能性モノマー量及び多価金属
カチオン量に関する範囲は両端の値を含み、且つ組み合
わせ可能である。
【0045】バインダーポリマーのTgが0℃より大き
く40℃までであり及びピーラブルコーティング組成物
がポリマー100g当たり0.2モルより大きくポリマ
ー100g当たり2.00モルまでのpH8からpH1
1に該コーティング組成物を維持することができる少な
くとも一つの塩基を含むとき、該ポリマーは任意に、重
合単位として乾燥ポリマーの総重量基準にして0.1か
ら6.0重量%量、好ましくは0.5から6.0重量%
及びより好ましくは1.0から5.0重量%の量のカル
ボキシ官能性モノマーを含むことができる。加えて、任
意に、相当するピーラブルコーティング組成物は乾燥ポ
リマー100g当たり0.001から0.1モル量、好
ましくは乾燥ポリマー100g当たり0.01から0.
08モル量及び更に好ましくは乾燥ポリマー100g当
たり0.02から0.05モル量の多価金属カチオンを
含む。全てのカルボキシ官能性モノマー量及び多価金属
カチオン量に関する範囲は両端の値を含み、且つ組み合
わせ可能である。
【0046】酸性雨に対する抵抗性等の厳格な性能要求
が特定の用途と関連性がない場合、低コストのピーラブ
ル組成物が可能である。これらの低コストピーラブルコ
ーティング組成物においては、バインダーポリマーのT
gは0℃より大きく40℃までであり且つ組成物は塩基
及び多価金属カチオンを含まない。驚くべきことに、こ
れら低コストコーティング組成物は多価金属カチオンの
使用に頼ることなく剥離可能であることが見出された。
該バインダーポリマーは任意に重合単位として乾燥ポリ
マーの合計重量に基づいて0.0から6.0重量%、好
ましくは乾燥ポリマー合計重量に基づいて0.0から
6.0重量%及び更に好ましくは乾燥ポリマー合計重量
に基づいて0.0から2.5重量%量のカルボキシ官能
性モノマーを含む。全てのカルボキシ官能性モノマー量
に関する範囲は両端の値を含み、且つ組み合わせ可能で
ある。
【0047】任意に、多種類の添加剤がピーラブルコー
ティング組成物中に導入されてよい。斯かる添加剤とし
ては、増粘剤、可塑剤、造膜助剤、紫外線安定剤、隠蔽
顔料、着色顔料、無機又は有機充填材及び増量剤、分散
剤、湿潤剤、消泡剤、防腐剤及びかび阻害剤があげられ
る。
【0048】ここでの全ての実施例は、例示の目的のみ
に意図されたものである。請求項で定義される本発明の
範囲を限定するものと意図されてはいない。
【0049】実施例 ここで使用される“g”の文字は“グラム”を表す。両
性界面活性剤の全ての重量%は、両性界面活性剤の固形
分重量及びポリマーの固形分重量の合計を基準にしてい
る。 試験方法:ピールテスト ここで記載されるピールテストは、全ての実施例におけ
る組成物から形成されるフィルムの除去の容易性又はピ
ーラビリティーを決定するために使用される。コーティ
ングは3ミルバードアプリケーターを使用して基材上に
ドローダウンされ、室温で一晩乾燥された。フィルムは
それからガラスから手で剥がされ且つ除去の容易性につ
いて1から10の段階で評点された。1の評点はフィル
ムを除去するのが非常に難しいこと及び一つの連続シー
トとして剥離される代わりに破れて断片になり易いこと
を意味している。5の評点は一つの連続シートとして除
去され得るが、多少の労力が必要とされることを意味し
ている。10の評点は一度剥離が開始されると、フィル
ムはほとんど労力なく剥がれることを意味する。ここ
で、“基材”とは、物体、即ちピーラビリティーテスト
のためのフィルムを形成するコーティング組成物で被覆
される表面を表す。“除去容易性”及び“ピーラビリテ
ィー”の用語はここでは互換的に用いられる。
【0050】ラテックスポリマー 実施例中での使用に選択される全てのラテックスポリマ
ー(表1)は米国、ペンシルベニア州、フィラデルフィ
アのロームアンドハース社から入手可能である。TS=
ラテックスの総重量を基準にした重量パーセント固形分
としての全固形分;Tg=ガラス転移温度。ここで使用
される“Tg”はガラス転移温度の略称である。ポリマ
ーガラス転移温度、Tgは、ポリマーがTgより低い温
度での剛性な、ガラス状態からTgより上の温度での流
動性の、ゴム状態へ転移する温度である。ポリマーのT
gは、典型的には、示差走査熱量計(DSC)によって
温度変化に対するヒートフローの中間点として測定され
る。典型的なDSCの加熱速度は1分当たり20℃であ
る。
【0051】
【表1】
【0052】両性界面活性剤。実施例で使用される両性
界面活性剤は表2で示される。
【0053】
【表2】
【0054】基材 広範囲の種類の基材が、ピーラビリティー用の実施例の
組成物を試験するために使用された。利用された基材
は:アルミニウム、ガラス、5Cチャート(架橋熱硬化
コーティングで被覆された特別なペーパーチャート;レ
ネタ社、米国、ニュージャーシー州、マーワー)、プレ
キシグラス(商標)アクリルグレイジング(エルフアト
ケムノースアメリカ社、米国、ペンシルベニア州、フィ
ラデルフィア)、透明ポリスチレンシート、ガラス繊維
シャワーストール、メラミンプラスチックカウンタート
ップ、透明ポリカーボネートシート及びCNCT7(商
標)ポリウレタン自動車クリヤコート(PPG社、米
国、ペンシルベニア州、ピッツバーグ)であった。 可塑剤 可塑剤ベンゾフレックス(BENZOFLEX)(商
標)50はヴェルシコールケミカル社(米国、イリノイ
州、ローズモント)の製品である。 架橋剤 ジンプレックス(ZINPLEX)(商標)15はウル
トラアディティブ社、米国、ニュージャーシー州、パタ
ーソンから入手可能である。ジンプレックス15は、1
5%酸化亜鉛固形分当量の炭酸アンモニウム亜鉛水溶液
である。 造膜助剤 造膜助剤テキサノール(TEXANOL)(商標)は、
イーストマンケミカル社、テネシー州、キングスポート
から入手可能である。 消泡剤 消泡剤ドループラス(DREWPLUS)(商標)Y‐
281及びドループラスL‐435は、アッシュランド
ケミカルドルー事業部、米国、アラバマ州、ドーサンか
ら入手可能である。フォーメックス(商標)825消泡
剤はテゴヘミー社の製品である。 分散剤 分散剤タモール(TAMOL)(商標)963は、ロー
ムアンドハース社、米国、ペンシルベニア州、フィラデ
ルフィアの製品である。 塩基 塩基オムヤカーブ(OMYACARB)(商標)UF炭
酸カルシウムは、オムヤ社、バーモント州、プロクター
の製品である。ここで、“塩基”、“バッファー”、
“緩衝剤”は、pHを特徴的な範囲に維持するものを意
味するため互換的に用いられる。 光安定剤 光安定剤チヌビン(TINUVIN)(商標)1130
は、チバスペシャリティケミカルズ、米国、カリフォル
ニア州、ロスアンジェルスの製品である。 増粘剤 増粘剤アクリゾール(ACRYSOL)(商標)RM2
020は、ロームアンドハース社、米国、ペンシルベニ
ア州、フィラデルフィアの製品である。 バイオサイド バイオサイド ロゾン(ROZONE)(商標)200
0は、ロームアンドハース社、米国、ペンシルベニア
州、フィラデルフィアの製品である。
【0055】コーティング組成物の調製 コーティング組成物は、オーバーヘッド撹拌機を使用し
て均一コーティング組成物が形成されるまで混合され
た。表3は、ラテックスポリマー固形分重量を基準にし
て両性界面活性剤の固形分重量パーセントと共に各実施
例に用いられるコーティング組成物の成分が掲げられて
いる。次の計算式が、コーティング組成物に含まれる両
性界面活性剤の重量パーセントを決定するために使用さ
れた。
【0056】AS重量%=[AS重量×(AS固形分%
/100%)×100%]/[(ポリマーラテックス重
量)×(ポリマーラテックス固形分%/100%)] ここでASは、“両性界面活性剤”を表す。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】全ての重量%値は、ポリマーの固形分重量
で両性界面活性剤の固形分重量を割って導いたものであ
る。 (a)2.5重量%の値は、ロープレックス(RHOP
LEX)(商標)E‐1801及びエラステン(ELA
STENE)(商標)A‐10双方の総乾燥重量に基づ
いている。これはエラステンA‐10だけを基準にした
場合の3.1重量%の値に相当する。
【0060】
【表5】
【0061】(a)タモール963、ドループラスL‐
435及びオムヤカーブUFは、高速ディスパーサター
ミルを使用して水(32.3g)で分散された。残存成
分は、次に得られたディスパーションとリストに示され
た順序で混合され、均一ブレンドを形成するよう撹拌さ
れた。
【0062】
【表6】
【0063】(b)重量%=ラテックスポリマー固形分
に基づく固形分成分の重量パーセントである。
【0064】実施例23:実施例22のラテックスポリ
マー濃厚物(197.93g)に実施例21の塩基濃厚
物(113.15g)が加えられ、炭酸カルシウム(ラ
テックスポリマー固形分100g当たり0.80モ
ル)、炭酸アンモニウム亜鉛(ラテックスポリマー固形
分基準で16.9重量%)及びデリファット151C
(ラテックスポリマー固形分基準で3.1重量%)を含
有するコーティング組成物を与えた。 実施例24:亜鉛架橋の低Tgアクリルラテックス40
gのエラステンA‐10(TS=62%、Tg=‐40
℃、ポリマー1グラム当たり0.49ミリ当量のカルボ
キシ基)に4.1gのジンプレックス15、炭酸アンモ
ニウム亜鉛架橋剤(ラテックスポリマー固形分基準で1
6.5重量%)、1.94グラムの脱イオン水及び1.
94グラムのデリファット151C(ラテックスポリマ
ー固形分基準で3.1重量%)が加えられた。 実施例25:実施例24のラテックスに7.1グラムの
実施例22の塩基濃厚物(70重量%CaCOディス
パーション)が加えられ、ポリマー固形物基準で20重
量%(ラテックスポリマー固形物100g当たり0.2
0モル)の炭酸カルシウムを含有する処方物が得られ
た。 実施例26:実施例24のラテックスに14.2グラム
の実施例22の塩基濃厚物(70重量%CaCOディ
スパーション)が加えられ、ポリマー固形分基準で40
重量%(ラテックスポリマー固形分100g当たり0.
40モル)の炭酸カルシウムを含有する処方物が得られ
た。 実施例27.実施例24のラテックスに28.34グラ
ムの実施例22の塩基濃厚物(70重量%CaCO
ィスパーション)が加えられ、ポリマー固形分基準で8
0重量%(ラテックスポリマー固形分100g当たり
0.80モル)の炭酸カルシウムを含有する処方物が得
られた。 実施例28.実施例24のラテックスに56.7グラム
の実施例22の塩基濃厚物(70重量%CaCOディ
スパーション)が加えられ、ポリマー固形分基準で16
0重量%(ラテックスポリマー固形分100g当たり
1.60モル)の炭酸カルシウムを含有する処方物が得
られた。
【0065】実施例1‐10 広範囲のラテックスポリマー組成物 表6の実施例1‐10は、ラテックスポリマー組成物へ
の両性界面活性剤の添加は、アルミニウムおよびガラス
表面から結果として生じたフィルムの容易除去性を非常
に改善することを示している。改良は広範囲の種類のラ
テックスポリマーの種類について観察される。
【0066】
【表7】
【0067】(a)表5K実施例の両性界面活性剤はデ
リファット(DERIPHAT)151Cである。パー
セントはポリマー固形分基準で両性界面活性剤の重量%
である。 (b)評点系 1.フィルムは非常に除去し難く且つ連続シートとして
剥がれる代わりに断片に破れてしまう。 5.フィルムは連続フィルムとして除去できるが、多少
の労力が必要とされる。 10.剥離が一度開始されると、フィルムはほとんど労
力なしで剥がれる。
【0068】実施例12−18 広範囲の両性界面活性剤 表7の実施例12−18は、広範囲の両性界面活性剤が
表面からの極めて容易な除去を達成するのに用いられる
ことを示している。この場合は、ガラス表面が試験用に
選択された。これらの実施例用に選択されたラテックス
ポリマーはポリマーラテックスの総重量基準にして8重
量パーセントの可塑剤ベンゾフレックス50が添加され
たロバース(ROVACE)(商標)E‐3357であ
った。
【0069】
【表8】
【0070】実施例19‐20 広範囲の基材 表8の実施例19及び20は、両性界面活性剤を含有す
るラテックスポリマーは広範囲の種類の基材の表面から
容易に除去され得ることを示している。これらの実施例
用に選択されたラテックスポリマーは、双方ともポリマ
ーラテックスの総重量基準で1.4重量パーセントの融
合剤テキサノール及び0.53重量パーセントの消泡剤
ドループラスY‐281が加えられているロバースE‐
3357であった。実施例19の組成物には両性界面活
性剤は添加されなかった。実施例20については、ポリ
マーラテックス固形分重量基準にして1.0重量パーセ
ントで両面界面活性剤デリファット151C及びエイビ
ルB9950がそれぞれ加えられた。
【0071】
【表9】
【0072】実施例11及び21 塩基含有処方 実施例21は低Tg(‐40℃)ラテックスポリマーエ
ラステンA‐10、及びエラステンA‐10ポリマー固
形分基準にして80重量パーセントの炭酸カルシウム塩
基オムヤカーブUFを含む完全処方されたピーラブルコ
ーティング組成物を利用する。実施例11のコーティン
グ組成物は塩基を含有しないより複雑性の少ない処方で
ある。亜鉛架橋剤ジンプレックス15は、エラステンA
‐10ポリマー固形分基準で16.9重量パーセントの
両組成物中に存在する。両組成物中には又、エラステン
A‐10ポリマー固形分基準で3.1重量パーセントの
デリファット151Cが存在する。実施例11の組成物
は、実施例1‐20の組成物とその単純性において類似
している。表9のデータは、より単純な処方に高濃度の
塩基を導入することは、これらのより単純な処方で示さ
れたピーラビリティーの改善を失うことがない結果を得
ることができることを示している。フィルムは20℃で
一晩乾燥された。
【0073】
【表10】
【0074】(a)デリファット151Cの重量%は、
ポリマーエラステンA‐10の乾燥重量基準で3.1で
ある。
【0075】
【表11】
【0076】
【表12】
【0077】(a)フィルムは、3ミルバードアプリケ
ーターを使用してアルミニウムパネル上にドローダウン
して形成された。フィルムは、それから一日乾燥され、
その後脱イオン水に24時間浸漬された。
【0078】酸曝露条件下で被覆除去性コーティングの
保護特性。耐酸性雨及び産業酸降下物。パネル調製。3
ミルバードアプリケーターを使用して5Cチャート上に
コーティングがドローダウンされ、そして一夜乾燥され
た。被覆されたパネルは140°Fのオーブンに30分
間置かれ、酸試験溶液がパネル上に滴下され、パネルは
オーブン中で30分間保持された。フィルムは滴下され
た領域における除去容易性の変化を試験され、パネル
は、酸試験溶液からの被害の様子が観察された。試験溶
液。次の酸試験溶液が使用された。 1.pH2の酸性雨溶液。pH2に希釈された70/3
0の硫酸/硝酸 2.酸スポット抵抗。0.6N硫酸溶液 0.6N塩酸. 0.6N硝酸 3.スモーク雨抵抗 5g98%硫酸、19g活性炭、6gカーボンブラッ
ク、79g水
【0079】
【表13】
【0080】
【表14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/00 C09K 3/00 R // C08L 25:04 C08L 25:04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記成分を含有するピーラブルコーティン
    グ組成物: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
    ン、ここで該ポリマーは0℃より高く40℃までのTg
    を有する; b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
    の両性剥離剤; c)該コーティング組成物をpH8からpH11に維持
    することが可能な、該ポリマー100g当たり0.20
    モルより多く該ポリマー100g当たり2.00モルま
    での少なくとも一つの塩基;及び d)任意の少なくとも一つの多価金属カチオン;ここ
    で、該塩基及び該多価金属カチオンの量の合計が該ポリ
    マー100g当たり0.20モルより多く該ポリマー1
    00g当たり2.00モルまでである。
  2. 【請求項2】下記成分を含有するピーラブルコーティン
    グ組成物: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
    ン、ここで該ポリマーは、 i)−60℃から0℃のTgを有し;及び ii)重合単位として、該ポリマーの総重量を基準にし
    て0.1から6重量%の少なくとも一つのカルボキシ官
    能性モノマーを含有する; b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
    の両性剥離剤; c)該コーティング組成物をpH8からpH11に維持
    することが可能な、ポリマー100g当たり0.20モ
    ルより多くポリマー100g当たり2.00モルまでの
    少なくとも一つの塩基;及び d)少なくとも一つの多価金属カチオン;ここで、該塩
    基及び該多価金属カチオンの量の合計が該ポリマー10
    0g当たり0.20モルより多く該ポリマー100g当
    たり2.0モルである。
  3. 【請求項3】下記成分を含有するピーラブルコーティン
    グ組成物: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
    ン、ここで該ポリマーは0℃より高く40℃までのTg
    を有する;及び b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
    の両性剥離剤;ここで、該ピーラブルコーティング組成
    物は実質的に塩基及び多価金属カチオンを含まない。
  4. 【請求項4】該ポリマーが、重合単位として、該ポリマ
    ーの総重量基準にして0.1から6重量%の少なくとも
    一つのカルボキシ官能性モノマーを含有する請求項1又
    は3記載の組成物。
  5. 【請求項5】該両性剥離剤がアミノカルボン酸、両性イ
    ミダゾリン誘導体、ベタイン、それらのフルオロカーボ
    ン及びシロキサン置換体、及びそれらの混合物からなる
    群から選択される化合物である請求項1,2、又は3記
    載の組成物。
  6. 【請求項6】該塩基が炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化
    マグネシウム、水酸化カルシウム及びそれらの混合物か
    らなる群から選択される請求項1又は2記載の組成物。
  7. 【請求項7】該多価金属カチオンがMg++、S
    ++、Ba++、Ca++、Zn++
    +++、Zr4+及びそれらの混合物からなる群から
    選択される物質である請求項1又は2記載の組成物。
  8. 【請求項8】(1)下記成分を含有するコーティング組
    成物を基材表面に塗布し: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
    ン、ここで該ポリマーは0℃より高く40℃までのTg
    を有する; b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
    の両性剥離剤; c)該コーティング組成物をpH8からpH11に維持
    することが可能な、ポリマー100g当たり0.20モ
    ルより多くポリマー100g当たり2.00モルまでの
    少なくとも一つの塩基;及び d)任意の少なくとも一つの多価金属カチオン;ここ
    で、該塩基及び該多価金属カチオンの量の合計が該ポリ
    マー100g当たり0.20モルより多く該ポリマー1
    00g当たり2.00モルまでである;及び(2)該コ
    ーティング組成物を乾燥させる、工程を包含するピーラ
    ブルコーティングの形成方法。
  9. 【請求項9】(1)下記成分を含有するコーティング組
    成物を基材表面に塗布し: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
    ン、 i)ここで該ポリマーは−60℃より高く0℃までのT
    gを有し;及び ii)重合単位として、該ポリマーの総重量を基準にし
    て0.1から6重量%の少なくとも一つのカルボキシ官
    能性モノマーを含有する; b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
    の両性剥離剤; c)該コーティング組成物をpH8からpH11に維持
    することが可能な、ポリマー100g当たり0.20モ
    ルより多くポリマー100g当たり2.00モルまでの
    少なくとも一つの塩基;及び d)少なくとも一つの多価金属カチオン;ここで、該塩
    基及び該多価金属カチオンの量の合計が該ポリマー10
    0g当たり0.20モルより多く該ポリマー100g当
    たり2.00モルまでである;及び(2)該コーティン
    グ組成物を乾燥させる、工程を包含するピーラブルコー
    ティングの形成方法。
  10. 【請求項10】(1)下記成分を含有するコーティング
    組成物を基材表面に塗布し: a)少なくとも一つのポリマーの水性ディスパーショ
    ン、ここで該ポリマーは0℃より高く40℃までのTg
    を有する; b)pH3からpH8の等電点を有する少なくとも一つ
    の両性剥離剤;ここで、該コーティング組成物は実質的
    に塩基及び多価金属カチオンを含まない、及び(2)
    コーティング組成物を乾燥させる、工程を包含するピー
    ラブルコーティングの形成方法。
  11. 【請求項11】該ポリマーが、重合単位として、該ポリ
    マーの総重量基にして0.1から6重量%の少なくとも
    一つのカルボキシ官能性モノマーを含有する請求項8又
    は10記載の方法。
  12. 【請求項12】該両性剥離剤がアミノカルボン酸、両性
    イミダゾリン誘導体、ベタイン、それらのフルオロカー
    ボン及びシロキサン置換体及びそれらの混合物からなる
    群から選択される化合物である請求項8,9、又は10
    記載の方法。
  13. 【請求項13】該塩基が炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸
    化マグネシウム、水酸化カルシウム及びそれらの混合物
    からなる群から選択される請求項8又は9記載の方法。
  14. 【請求項14】該多価金属カチオンがMg++、Sr
    ++、Ba++、Ca++、Zn++ Al+++
    Zr4+及びそれらの混合物からなる群から選択される
    物質である8又は9記載の方法。
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