JPH09241541A - 可剥離性水性被覆組成物及びその使用方法 - Google Patents

可剥離性水性被覆組成物及びその使用方法

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JPH09241541A
JPH09241541A JP4700796A JP4700796A JPH09241541A JP H09241541 A JPH09241541 A JP H09241541A JP 4700796 A JP4700796 A JP 4700796A JP 4700796 A JP4700796 A JP 4700796A JP H09241541 A JPH09241541 A JP H09241541A
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rubber
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water
peelable
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JP4700796A
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Tetsuya Hirose
哲也 廣瀬
Nobuhito Hirata
信人 平田
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築外装面や磁器タイルなどのパック洗浄剤と
して、また塗装仕上り面の一時保護剤として、さらには
非塗装面や塗装面への養生シ−ト剤などとして非常に有
用な可剥離性水性被覆組成物、及びこれら各用途におけ
る該可剥離性水性被覆組成物の使用方法を提供する。 【解決手段】伸び率100%以上で、引っ張り強度10
0kg/cm2 以上であるゴム又はその誘導体に基づく
エマルジョンを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築内・外装面な
どのパック洗浄剤として、また塗装仕上り面の一時保護
剤として、さらには非塗装面や塗装面への養生シ−ト剤
などとして非常に有用な可剥離性水性被覆組成物に関
し、及びこれら各用途における該可剥離性水性被覆組成
物の使用方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】建築物の外装面などの塗装作
業時には、まず旧塗膜面や素地面についているゴミ・
埃、旧塗膜の劣化物、かび、藻などを除去するために通
常は高圧水洗などによって、また浮き錆や付着力が低下
した塗膜を除去するために通常は3種および4種ケレン
などによって、旧塗膜面や素地面の清掃を行なう。しか
しながら、このような水洗作業は、住宅の密集地域など
では作業しにくく、また旧塗膜面や素地面に残った水洗
水が完全に揮発するまで塗装作業を行うことができず工
期が長くなるなどの不具合があり、またケレン作業もか
なりの時間を要するなどの不具合があった。
【0003】一方、塗装作業の前には、通常、非塗装面
に対し養生シ−トでマスキングを行うが、かかる工程は
非常に煩雑であり塗装そのものの作業より工数を要し、
また曲面部などには該シ−トでマスキングがしにくい、
などの不具合があった。
【0004】また一方で塗装作業時に、未塗装部の金属
面が屋外でしばらく放置される場合、塗装するまでの間
に該金属面に錆が生じたり、あるいは窓枠などシ−リン
グ剤等で防水処理を施す部位が屋外でしばらく放置され
る場合には、処理を施すまでの間に該部位に水分が侵入
しやすくなる、などの不具合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記不具合
を解消すべく鋭意検討した結果、特定のゴム又はその誘
導体に基づくエマルジョンを含有する被覆組成物を用い
ることにより、塗装作業時の工程短縮を実現しうること
を見出し本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明は、伸び率100%以上
で、引っ張り強度100kg/cm2以上であるゴム又
はその誘導体に基づくエマルジョンを含有する可剥離性
水性被覆組成物、及びその使用方法を提供するものであ
る。
【0007】本発明の可剥離性水性被覆組成物は、以下
の特性を有していることが重要である。
【0008】 清掃あるいは保護すべき塗膜や素材な
どに対して適度の密着性を有し、剥離する際は塗膜や素
材を傷付けることなく人手で連続して剥離できる。
【0009】 スプレ−、ロ−ラ−、刷毛塗装がで
き、かつ厚塗り性に優れている。
【0010】 被膜が適度な耐久性を有し、かつ粘着
性が少ない。
【0011】 一時的な屋外保管に必要な耐水性、耐
候性、熱安定性を有している。
【0012】 清掃あるいは保護すべき塗膜や素材に
膨潤、変形、変色、シミ、ボケなどの異常を起こさせる
ような溶剤、可塑剤、分散剤などの添加剤を含まない。
【0013】 塗料やシンナ−が被膜面に付着しても
溶解・膨潤がなく耐溶剤性に優れている。
【0014】 被膜形成後、短時間でも剥離できるよ
う、乾燥性に優れている。
【0015】以下、本発明について詳細に説明する。
【0016】本発明において使用されるゴム又はその誘
導体に基づくエマルジョンは、伸び率100%以上で、
引っ張り強度100kg/cm2 以上であるゴム又はそ
の誘導体を一端粉末状にしたものを水分散化してなるも
のである。
【0017】かかるゴム又はその誘導体としては、天然
ゴム、合成ゴム、例えばスチレン・ブタジエンゴム、イ
ソプレンゴム、クロロプレンゴム、ニトリル・ブタジエ
ンゴム、シリコ−ンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、
アクリルゴム、及びこれらの誘導体などが使用できる。
【0018】上記ゴム又はその誘導体は、伸び率100
%以上、好ましくは200〜400%で、引っ張り強度
100kg/cm2 以上、好ましくは150〜300k
g/cm2 である。該伸び率が100%未満では、剥離
作業時に被膜が破断し容易に剥離できなくなり、また該
引っ張り強度が100kg/cm2 未満でも剥離作業時
に被膜が破断し容易に剥離できなくなるので好ましくな
い。
【0019】また上記ゴム又はその誘導体は、低温時の
造膜性や被膜物性の面から、ガラス転移温度が20℃以
下であることが望ましい。
【0020】上記ゴム又はその誘導体の水分散化は、乳
化剤の存在下でゴム又はその誘導体を水分散することで
行われる。乳化剤としては、従来公知のものが使用で
き、例えばオレイン酸、ロジン酸などの脂肪酸とアンモ
ニア、トリエタノ−ルアミン、水酸化カリウムなどのア
ルカリとによるセッケンが挙げられる。さらに必要に応
じて保護コロイドやベントナイト、無水けい酸などを併
用してもよい。
【0021】上記エマルジョンに、さらに必要に応じて
公知の他のエマルジョンを併用することができ、例えば
耐候性、耐溶剤性の向上の点からは、アクリル系共重合
体エマルジョンを樹脂固形分中30重量%以下含有する
ことができる。
【0022】アクリル系共重合体エマルジョンとして
は、例えば(メタ)アクリル酸エステルを主成分とする
単量体混合物を乳化剤の存在下で乳化重合して得られる
重量平均分子量20,000以上のアクリル樹脂のエマ
ルジョンが使用できる。
【0023】本発明組成物は、さらに使用目的に応じ
て、着色化剤、撥水剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、水溶性
インヒビタ−などの添加剤を適宜選択してそれぞれ含有
することができる。
【0024】着色化剤は、被膜の光劣化防止、塗装作業
時の塗装範囲の明確化などの点から染料や着色顔料を分
散してなる水性カラ−ペ−ストなどが使用でき、例えば
「ユニラント88」(横浜化成社製)、「HGカラ−」
(大日本インキ化学工業社製)、「エマコ−ルカラ−」
(山陽色素社製)、「ビニデラックス300」「アレス
アクアグロス」(関西ペイント社製)などの各原色ペ−
ストが挙げられる。該着色化剤の使用量は、樹脂100
重量部に対して15重量部以下、好ましくは0.1〜1
0重量部程度が望ましい。
【0025】撥水剤は、旧塗膜面あるいは素地面などの
被塗面から上記組成物による被膜を剥離する際に該被塗
面を傷付けることなく剥離できるように、または防水性
を向上させるために使用でき、該撥水剤としては、ワッ
クス系、シリコン系、フッ素系の化合物などが好適であ
る。ワックスとしては、例えばパラフィンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス、ペトロラタムなどの石油
系;フィッシャ−、トロプシュワックス、酸化ポリエチ
レンワックス、ポリエチレンワックス、アクリル−エチ
レン共重合体ワックスなどの合成炭化水素系;ビスアマ
イド、アマイド、グリセリンエステル、高級アルコ−ル
(C12以上、好ましくはC18以上)、高級脂肪酸(C12
以上、好ましくはC18以上)などが挙げられる。シリコ
ン系としては、例えばジメチルポリシロキサン系、メチ
ルフェニルポリシロキサン系、環状ジメチルポリシロキ
サン系などのシリコンオイル、シリコン粉末、エマルシ
ョン、水性樹脂などが挙げられ、特にポリエ−テル変性
シリコンオイルが好適である。フッ素系としては、例え
ばパ−フロロアルキルカルボン酸塩、パ−フロロアルキ
ルリン酸エステル、パ−フロロアルキルトリメチルアン
モニウム塩、パ−フロロアルキルペンタノン、パ−フロ
ロアルキルEO付加物などが挙げられる。該撥水剤の使
用量は、樹脂100重量部に対してワックスでは30重
量部以下、好ましくは1〜20重量部、シリコン系では
10重量部以下、好ましくは0.1〜5重量部、フッ素
系では5重量部以下、好ましくは0.01〜3重量部程
度が望ましい。
【0026】殺菌剤は、塗り替え時の被塗面に付着した
カビや藻の除去を目的とする場合に添加され、取扱い上
低毒性のものが好ましく、例えば重金属塩類、ヨウ素化
合物、塩素化合物、ニトロ化合物などが使用できる。該
殺菌剤の使用量は、樹脂100重量部に対して10重量
部以下、好ましくは0.1〜5重量部程度が望ましい。
【0027】紫外線吸収剤は、被膜の光劣化を防止し良
好な剥離性を得るため添加され、従来公知のものが使用
でき、例えばフェニルサリシレ−ト、p−オクチルフェ
ニルサリシレ−ト、4−tert−ブチルフェニルサリシレ
−トなどのサリチル酸誘導体;2,4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン系;ベンゾトルリアゾ−ル
系、シュウ酸アニリド、シアノアクリレ−トなどが挙げ
られる。また光安定剤を併用してもよい。該紫外線吸収
剤の使用量は、樹脂100重量部に対して10重量部以
下、好ましくは0.3〜5重量部程度が望ましい。
【0028】水溶性インヒビタ−は、金属面に塗布する
場合にラストスポットを防止する点から添加され、例え
ばリン酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、ケイ酸ナトリ
ウム、アセチルアセトン、ジメチルグリオキシムなどが
使用できる。該水溶性インヒビタ−の使用量は、樹脂1
00重量部に対して5重量部以下、好ましくは0.1〜
3重量部程度が望ましい。
【0029】これらの添加剤は、水性エマルジョンとし
てから前記ゴム又はその誘導体に基づくエマルジョンな
どと共に混合するか、もしくは粉末の状態で分散するこ
とによって得ることできる。これらの添加剤のエマルジ
ョン化は機械的分散、乳化剤による分散などの方法が実
施できる。
【0030】本発明組成物には、さらに必要に応じて、
公知の消泡剤、増粘剤、塗面調整剤、あるいは充填剤な
どを界面活性剤又は水溶性樹脂を用いて水分散体とした
ものなどが配合できる。
【0031】上記で得られる本発明の可剥離性水性被覆
組成物の塗装には、従来公知の塗装法、例えば刷毛塗
り、ロ−ラ−塗り、スプレ−塗りなど幅広い方法が採用
でき、塗装された被膜は、常温で乾燥する。
【0032】以上の通り本発明の可剥離性水性被覆組成
物は、建築内・外装面や磁器タイル面などのパック洗浄
剤として、また建築内・外装面や自動車など塗装仕上り
面の一時保護剤として、さらには建築塗装や自動車補修
塗装、船舶の塗替時などの非塗装面や塗装面への養生シ
−ト剤などとして用いることが可能である。
【0033】次いで本発明は、上記で得られる可剥離性
水性被覆組成物の使用方法を提供するものである。
【0034】まず被塗面である旧塗膜面あるいは素地面
に、上記可剥離性水性被覆組成物を塗布し乾燥後、該組
成物による被膜を剥離して、旧塗膜面あるいは素地面に
付着した不要物を除去してなる使用方法が挙げられる。
素地としてはモルタル、コンクリ−ト、磁器タイル、石
材、レンガなど特に制限なく適用できる。該方法におい
ては、凹凸の大きい被塗面へ適用する場合には塗布量が
150g/m2 以上となるように塗装することが望まし
い。150g/m2 未満では剥離性が不良となり付着不
要物を十分に除去できなくなるので望ましくない。また
被塗面に付着したカビや藻の除去を目的とする場合には
上記可剥離性水性被覆組成物として殺菌剤を配合してな
る組成物を用いてもよい。
【0035】次いで、塗装仕上り面に、上記可剥離性水
性被覆組成物を塗布して該塗装仕上り面を一時的に保護
してなる使用方法が挙げられる。該方法においては、屋
外での使用となる場合に、その保護期間によっては、耐
候性の面から、上記可剥離性水性被覆組成物として着色
化剤や着色紫外線吸収剤を配合してなる組成物を用いた
り、塗布量が200g/m2 以上となるように塗装する
ことが望ましい。
【0036】さらに、塗装作業時の非塗装面に、上記可
剥離性水性被覆組成物を塗布して該非塗装面を一時的に
保護してなる使用方法が挙げられる。該方法において
も、屋外での使用となる場合には上記塗装仕上り面に対
する使用と同様の方法が採用できる。さらに被塗面であ
る非塗装面が金属素地面である場合には上記可剥離性水
性被覆組成物として水溶性インヒビタ−を配合してなる
組成物を用いることが望ましい。これは上記可剥離性水
性被覆組成物を直接塗布するとラストスポットが生じ該
保護被膜剥離後の金属素地面に点錆が発生する恐れがあ
るためである。
【0037】さらに、塗り分けの塗装作業時の塗装面に
マスキングを行うため、上記可剥離性水性被覆組成物を
塗布して該塗装面を一時的に保護してなる使用方法が挙
げられる。該方法においても、屋外での使用となる場合
には上記塗装仕上り面に対する使用と同様の方法が採用
できる。また該方法においては、被塗面である塗装面
は、完全に硬化させるため、例えば少なくとも1日間以
上養生することが望ましい。被塗面である塗装面の乾燥
時間が短く完全に硬化する前に、上記可剥離性水性被覆
組成物を塗布すると、被塗面である塗装面に変色、ツヤ
びけなどが生じる恐れがあるので望ましくない。
【0038】本発明の方法ではいずれも用途において
も、被塗面に上記で得られる可剥離性水性被覆組成物を
100g/m2 以上、好ましくは150〜400g/m
2 塗布することが望ましい。該100g/m2 未満では
剥離性が不良となるので望ましくない。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。尚、「部」及び「%」は特に断らない限り、
夫々「重量部」及び「重量%」を意味する。
【0040】可剥離性水性被覆組成物の作成 実施例1〜8及び比較例1 下記表1に記載の配合にて混合・攪拌して各可剥離性水
性被覆組成物A〜Iを得た。尚、表1は固形分表示であ
り、表中の(注1)〜(注7)は下記の通りである。
【0041】(注1)ゴムエマルジョン:天然ゴムエマ
ルジョン、日本ラテックス加工社製、固形分55%、伸
び率200%、引っ張り強度250kg/cm2 (注2)「ボンコ−トEC−863」:アクリル系エマ
ルジョン、大日本インキ化学工業社製 (注3)「ビニデラックス300黒」:関西ペイント社
製、アクリルエマルジョン系黒色塗料 (注4)「SH204」:東レ・シリコ−ン社製、シリ
コンエマルジョン、撥水剤、固形分35% (注5)「スラオフ91」:武田薬品工業社製、ジデシ
ルジメチルアンモニウムクロライド、殺菌剤、固形分2
0% (注6)「チヌビン1130」:チバガイギ−社製、液
状ベンゾトリアゾ−ル誘導体 (注7)「ラストンRP」:第一産業化学工業所製、リ
ン酸ソ−ダ
【0042】
【表1】
【0043】塗装 実施例9 旧塗膜面として、アクリルリシン面、吹き付けタイル面
(共に塗装後10年経過)に対して、また素地面として
コンクリ−ト面、塩化ビニル板に対して、上記で得られ
た可剥離性水性被覆組成物A、B、C、Iをそれぞれ塗
布量100、150、200g/m2 となるようロ−ラ
−塗装し、塗装3日後に各組成物による被膜を剥離し
た。その剥離性を下記基準で評価した。
【0044】(剥離性、洗浄性) ○:良好に剥離でき、不要物が除去されている △:やや剥離しにくいが、不要物は除去されている ×:剥離性不良(はがれない)
【0045】
【表2】
【0046】実施例10 塗装仕上り面として、JIS A 6909に準じて複
層塗材仕上げのなされた塗板面に、上記で得られた可剥
離性水性被覆組成物A、D、E、Fをそれぞれ塗布量1
80g/m2 となるようロ−ラ−塗装して、屋外に放置
し、3、7、14、30日後に各組成物による被膜を剥
離した。その剥離性、保護性を下記基準で評価した。
【0047】(剥離性、保護性) ○:良好に剥離でき、剥離後の塗装仕上り面に異常はな
い △:やや剥離しにくいが、剥離後の塗装仕上り面に異常
はない ×:剥離性不良(はがれない)
【0048】
【表3】
【0049】実施例11 非塗装面として、鋼鉄面に、上記で得られた可剥離性水
性被覆組成物A、G、Hをそれぞれ塗布量150g/m
2 となるようロ−ラ−塗装して、屋外に放置し、3、
7、14日後に各組成物による被膜を剥離した。その剥
離性、保護性を下記基準で評価した。
【0050】(剥離性、保護性) ○:良好に剥離でき、剥離後の鋼鉄面に異常はない △:良好に剥離できるが剥離後の鋼鉄面に点錆が発生 ×:剥離性不良(はがれない)
【0051】
【表4】
【0052】実施例12 スレ−ト板にJIS K 5660つや有合成樹脂エマ
ルジョンペイントを4時間間隔で2回、塗布量100g
/m2 となるようにロ−ラ−で塗装した。該塗装板を2
0℃室内養生し、6、24、48時間後に該塗装面に上
記で得られた可剥離性水性被覆組成物A、B、Eをそれ
ぞれ塗布量150g/m2 となるようロ−ラ−塗装し
て、塗装3日後に各組成物による被膜を剥離した。その
剥離性を下記基準で評価した。
【0053】(剥離性、保護性) ○:良好に剥離でき、剥離後の塗装面に異常はない △:剥離はできるが、剥離後の塗装面に光沢低下、又は
変色が認められる ×:剥離性不良(はがれない)
【0054】
【表5】
【0055】
【発明の効果】本発明によれば特定のゴム又はその誘導
体に基づくエマルジョンを含有する被覆組成物を用いる
ことにより、塗装作業時の工程短縮を実現できる。特に
天然ゴムエマルジョンを用いる場合には生物分解性を有
するので廃棄も容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C09D 121/02 133:06)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸び率100%以上で、引っ張り強度1
    00kg/cm2 以上であるゴム又はその誘導体に基づ
    くエマルジョンを含有する可剥離性水性被覆組成物。
  2. 【請求項2】 アクリル系共重合体エマルジョンを樹脂
    固形分中30重量%以下含有する請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 着色化剤を含む請求項1又は2記載の組
    成物。
  4. 【請求項4】 撥水剤を含む請求項1ないし3のいずれ
    か1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】 撥水剤がワックス類である請求項4記載
    の組成物。
  6. 【請求項6】 殺菌剤を含む請求項1ないし5のいずれ
    か1項記載の組成物。
  7. 【請求項7】 紫外線吸収剤を含む請求項1ないし6の
    いずれか1項記載の組成物。
  8. 【請求項8】 水溶性インヒビタ−を含む請求項1ない
    し7のいずれか1項記載の組成物。
  9. 【請求項9】 旧塗膜面あるいは素地面に、請求項1な
    いし8のいずれか1項記載の可剥離性水性被覆組成物を
    塗布し乾燥後、該組成物による被膜を剥離して、旧塗膜
    面あるいは素地面に付着した不要物を除去してなる可剥
    離性水性被覆組成物の使用方法。
  10. 【請求項10】 塗装仕上り面に、請求項1ないし8の
    いずれか1項記載の可剥離性水性被覆組成物を塗布して
    該塗装仕上り面を一時的に保護してなる可剥離性水性被
    覆組成物の使用方法。
  11. 【請求項11】 塗装作業時の非塗装面及び/又は塗装
    面に、請求項1ないし8のいずれか1項記載の可剥離性
    水性被覆組成物を塗布して該非塗装面及び/又は塗装面
    を一時的に保護してなる可剥離性水性被覆組成物の使用
    方法。
  12. 【請求項12】 被塗面に、請求項1ないし8のいずれ
    か1項記載の可剥離性水性被覆組成物を100g/m2
    以上塗布してなる請求項9〜11の使用方法。
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