JP2003082285A - 路面標示用水性塗料組成物 - Google Patents

路面標示用水性塗料組成物

Info

Publication number
JP2003082285A
JP2003082285A JP2001273309A JP2001273309A JP2003082285A JP 2003082285 A JP2003082285 A JP 2003082285A JP 2001273309 A JP2001273309 A JP 2001273309A JP 2001273309 A JP2001273309 A JP 2001273309A JP 2003082285 A JP2003082285 A JP 2003082285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
zinc phosphate
aqueous coating
acid
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001273309A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5036940B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Aihara
和彦 粟飯原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm and Haas Co filed Critical Rohm and Haas Co
Priority to JP2001273309A priority Critical patent/JP5036940B2/ja
Priority to US10/238,309 priority patent/US20030119945A1/en
Publication of JP2003082285A publication Critical patent/JP2003082285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5036940B2 publication Critical patent/JP5036940B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/32Phosphorus-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/32Phosphorus-containing compounds
    • C08K2003/321Phosphates
    • C08K2003/325Calcium, strontium or barium phosphate

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】路面上に新しく適用された路面標識の黄変を減
少させまたは防止することのできる、安定性に優れた速
乾性の水性路面標示用水性塗料組成物の提供。 【解決手段】バインダーポリマー、並びに燐酸亜鉛およ
び燐酸カルシウム亜鉛からなる群から選択される少なく
とも1つの顔料を含む、速乾性水性塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、路面標示用水性塗料組成物に関
し、特に、速乾性を有するとともに、黄変の問題を解決
する路面標示用水性塗料組成物に関する。
【0002】一般的コーティング、特に路面標示用塗料
の多くの重要な特性の一つは、塗布後特定の基体表面上
でそれらが乾燥する場合のスピードである。例えば、ト
ラフィックペイントの乾燥スピードは、塗料の道路表面
への塗布及びその後の乾燥過程での道路交通に対する遮
断期間の長さで規定される。傾向としては、交通の流れ
の遮断が段々短くなるような要求がなされ、この要求を
速乾性塗料の使用により満足させようとしている。ここ
で、「コーティング」及び「ペイント」は互換的に使用
され、トラフィックペイント及び路面標示用塗料を包含
する一般的なものを意味する。加えて、用語「トラフィ
ックペイント」及び「路面標示用塗料」は、ここでは互
換的に使用される。
【0003】溶剤ベース速乾性コーティングは、比較的
低沸点有機溶剤に溶解され、懸濁され、分散される有機
高分子樹脂(しばしばバインダーと呼ばれる)をベース
としている。低沸点揮発性有機溶剤は塗料を道路に塗布
した後、迅速に蒸発し、新たに塗布された路面標示用塗
料の望ましい速乾性性能を提供する。しかしながら、環
境への揮発性有機溶剤の放出に加えて、塗料配合物の拡
散により、作業者は有機溶剤の蒸気に曝されやすい。こ
れらの欠点及び政府及び地域社会からの増大する厳密な
環境規制のために、速乾特性及び/又は性能を維持しな
がら、より環境に優しいコーティング又は塗料を開発す
ることが強く望まれている。
【0004】より環境的に優しいコーティングは、溶剤
ベースのポリマー及び樹脂よりもむしろ水性ベース、水
性のものを使用する。ここで用いられる用語バインダー
ポリマーはコーティング組成物中に含まれ、且つ、得ら
れるフィルム組成物中に存在するポリマーを意味する。
【0005】主として高沸点、高い蒸発潜熱、高い極性
及び水の強力な水素結合の組み合わせのために、水性塗
料又はコーティングの乾燥時間は、有機溶剤ベースコー
ティングによって示されるものより一般的に長い。水性
コーティングの乾燥時間は、コーティングが塗布される
雰囲気の相関湿度に強く依存し、高湿度において乾燥す
る場合には数時間以上かかることもある。遅滞した乾燥
速度の問題は、厚いフィルム(約500μより大)のト
ラフィックペイント用の場合には特に深刻である。長い
乾燥時間は、より長い交通遮断のために、水性塗料、特
に路面標示用塗料の使用の妥当性をかなり制限するから
である。
【0006】また、水媒体のトラフィックペイントが、
ペイントの適用後、できるだけ長く白色でありかつ汚れ
のない状態でとどまるのを確保することについての研究
もされてきた。しかし、新しく適用されたトラフィック
ペイントのきれいな白色表面の部分が、汚れた黄色また
は褐色に変り、時々、路面上において路面標識の長い距
離に沿って変っているのが観察された。そのような汚染
の現象は「黄変」として知られている。一般にペイント
の視認性には大きな影響はないが、黄変は美的な理由か
ら望ましくなく、また特に、トラフィックペイントの使
用者が、ペイントを適用した数日以内に黄色に変るペイ
ントは、品質の悪いペイントであると思っているので、
望ましくない。
【0007】この現象の発現が明らかにランダムであ
り、ペイントの適用後すぐ生じるかまたは全く生じない
ことについての説明は未だなされていない。2つの機会
に、道路の同じ場所に適用された同一のペイントは、あ
る時には黄色に変り、そして次の時には変らない。問題
の理解がこのように欠除している結果として、その解決
策は今までのところ見出されていない。
【0008】黄変はペイント配合物の中の物質と鉄が反
応することによって、ペイントの内部に、本質的にさび
であるものを生じるのが原因であり、それによって黄変
が生じると考えられている。適用されたトラフィックペ
イントの近傍に、明らかな鉄源は存在していない。しか
し、それは乗り物に由来するかもしれないし、またはペ
イントが適用された道路表面の例えばアスファルトのよ
うなある種の成分に由来するかもしれないと考えられ
る。鉄はペイントが完全に乾燥していないで、それ故水
の浸透をまだ受け入れ易い時に、適用後の最初の24〜
48時間において高湿度であるかまたは降雨があるなら
ば、ペイントに浸透することが可能である。この方法に
おいてペイント層に導入されると、その時、水は、ペイ
ントのある種の成分と反応し、ペイントを汚染しそして
黄変の原因となる黄色または褐色の「さび」を生成する
と考えられる。しかし、もし降雨が特にはげしければ、
鉄および「さび」は洗い出され、それによって黄色は除
かれる。それについて確証はないが、しかし前記の明ら
かなランダム現象を説明することができるであろう。
【0009】ヨーロッパ特許第A−34383I号に
は、外部からのさびの汚れ、すなわち、表面上にしたた
りまたは落下する外部の源からのさび、から表面を保護
するためのトップコート用ペイントが開示されている。
このペイントには、さびの中の鉄と反応して無色の錯体
を生成することが可能なキレート化剤が含まれている。
英国特許第2172599A号には、キレート化剤とし
てポリホスホネート塩顔料が含まれている類似のペイン
トが開示されている。しかし、これらの文献のいずれに
も、またそのような抗さび汚れ性ペイント(anti−
rust staining paint)についての
従来文献のいずれにも、トラフィックペイントの有する
前記の問題は述べられていない。また、特開平9−11
8840号には、鉄イオンをキレート化することが可能
であるキレート化剤を含む方法が開示されている。しか
し、この特許にも、特定の顔料を使用することは何ら開
示されていない。
【0010】本発明は、バインダーポリマー、並びに燐
酸亜鉛および燐酸カルシウム亜鉛からなる群から選択さ
れる少なくとも1つの顔料を含む、水性塗料組成物を提
供する。更に、本発明はその一態様として、バインダー
ポリマー、並びに燐酸亜鉛および燐酸カルシウム亜鉛か
らなる群から選択される少なくとも1つの顔料を含む、
路面標示用水性塗料組成物を提供する。さらに、本発明
は、上記の組成物を乾燥して得られる被覆を提供する。
また、本発明は、上記の路面標示用水性塗料組成物を、
路面に塗布することを含む、路面標示の形成方法も提供
する。本発明により、黄変を減少させまたは防止するこ
とのできる、安定性に優れた速乾性の水性塗料組成物が
提供され、特には、路面上に新しく適用された路面標識
の黄変を減少させまたは防止することのできる、安定性
に優れた速乾性の水性路面標示用水性塗料組成物が提供
される。
【0011】本発明は、多くのコーティング、塗装又は
標識塗装に使用可能である。例えば、本発明の方法及び
組成物は、路面標示用水性塗料(トラフィックペイン
ト)、ハウスペイント、ビルディング、壁、屋根及び他
の構造物表面の外装又は内装用メンテナンスコーティン
グとして使用されることができる。基体表面は、木材、
金属(アルミニウム及びスチール等)ポリマー、プラス
ター及びその他のものでよい。他の適用には、表示板、
ボート、自動車等の広範囲な製品に存在するコーティン
グ金属基体が含まれる。すべての基体は、新鮮な又は時
間の経過したすでに存在するコーティング又は塗料の1
以上の層を有するものでもよい。
【0012】本発明の塗料組成物は路面標示用水性塗料
組成物として好適であり、一般には道路表面に塗布され
る。本明細書において用語「道路」とは、一般的な用語
として用いられ、歩行者、乗り物、トラクター、又は航
空機に連続して、絶えず又は間欠的に曝され又は曝され
るかもしれない屋内又は屋外の固体表面を含むものであ
る。「道路」の幾つかの非限定的な例としては、高速道
路、通り、車道、歩道、走路、タキシング区域、アスフ
ァルト舗装区域、駐車場、屋上及び屋内フロアー等(工
場フロアー、ショッピングモール内部等)が含まれる。
その表面材料は、メーソンリー、タール、アスファル
ト、樹脂、コンクリート、セメント、石、スタッコ、タ
イル、木材、高分子物質及びそれらの混合物であってよ
い。新たな又は時間の経過したコーティング又はマーキ
ングがすでに塗布されている表面に1以上の他の層の上
に斯かる二成分の又は多成分の水性コーティングを塗布
することもまた本発明の範囲内である。
【0013】用語「速乾性」とは、燐酸亜鉛および燐酸
カルシウム亜鉛のいずれも含まない点でのみ相違する塗
料組成物と比較して、乾燥時間が短いことを意味する。
【0014】本発明におけるバインダーポリマーは、任
意の組成、分子量のポリマーであることができる。バイ
ンダーポリマーが調製される具体的な方法は、本発明に
とって特に重要ではない。バインダーポリマーは、バル
ク及び溶液重合、及び水性ディスパージョン、サスペン
ション及びエマルション重合により、又は、水若しくは
水と水混和性溶媒の混合物に可溶な、部分可溶な又は分
散した望ましいポリマー、及び水若しくは水と水混和性
溶媒の混合物に溶解され得る、部分溶解され得る又は分
散され得る望ましいポリマーを生成するであろういかな
る他の方法により調製されてもよい。本発明のバインダ
ーポリマーを調製する好ましい方法は、水性エマルショ
ン重合である。このようにして調製されたポリマーは、
通常アニオン性、非イオン性又はカチオン性界面活性剤
を添加することによって、又は重合中にポリマー自身に
アニオン性又はカチオン性部位を導入することにより安
定化される。エマルション重合は、ブラックレー、D.
C.「エマルション重合」;アプライドサイエンスパブ
リッシャーズ:1975年、ロンドン;オーディアン、
G.「重合の原理」;ジョンワイリーアンドソンズ:1
991年、ニューヨーク;「アクリルモノマーのエマル
ション重合」;ロームアンドハース、1967年に記載
された等の多くの方法により遂行され得る。
【0015】本発明の水性路面標識塗料組成物は、水性
媒質中に分散された、または溶解された1種以上のバイ
ンダーポリマーを含有している。そのようなバインダー
ポリマーは、当業界においてよく知られている。
【0016】用語「分散されたバインダーポリマー」
は、水性媒質中においてコロイド的に分散され安定化さ
れたバインダーポリマーの粒子を意味する。用語「溶解
されたバインダーポリマー」は、水性媒質中に溶解され
た水溶性バインダーポリマーを意味する。用語「バイン
ダーポリマー固形分」は、その乾燥状態におけるバイン
ダーポリマーを意味する。用語「顔料分散剤」は、ペイ
ント組成物中の顔料粒子の分散を改良するために使用さ
れる物質を意味する。顔料分散剤は、ペイント組成物中
の顔料粒子の表面上に吸着され、その上の陰電荷を増加
すると考えられる。その結果、顔料粒子間のクーロン反
発力が増加し、それにより、ペイント組成物中の顔料粒
子の分散が改良される、と考えられる。
【0017】好ましくは、分散されまたは溶解されたバ
インダーポリマーは、水性媒質中において、例えば、
(C−C18)(メタ)アクリレートエステル、たと
えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、プロピル(メタ)アクリレート異性体、ブ
チル(メタ)アクリレートの異性体、2‐エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリ
レート、イソデシル(メタ)アクリレート、オレイル
(メタ)アクリレート、パルミチル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、2‐ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、3‐ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、4‐ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート;アク
リルアミド又は置換アクリルアミド、(メタ)アクリロ
ニトリル;ジアセトンアクリルアミド;アセトアセチル
エチルメタクリレート;アクロレイン及びメタクロレイ
ン;ジシクロペンタジエニルメタクリレート;ジメチル
メタ‐イソプロペニルベンジルイソシアネート;イソシ
アネートエチルメタクリレート;スチレン又は置換スチ
レン;ブタジエン;エチレン;酢酸ビニル又は他のビニ
ルエステル;例えば、ビニルハライド、好ましくは塩化
ビニル、ハロゲン化ビニリデン、好ましくは塩化ビニリ
デン、N‐ビニルピロリドン等のビニルモノマー;例え
ば、N,N‐ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N‐ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド
及びオキサゾリジノエチルメタクリレートのようなアミ
ノモノマーを含む広範囲のモノマーから調製されること
ができる。この明細書を通して、用語「(メタ)アクリ
ル」は、「メタクリル」及び「アクリル」双方を意味す
る。例えば、(メタ)アクリル酸は、メタクリル酸及び
アクリル酸双方を意味し、メチル(メタ)アクリレート
は、メチルメタクリレート及びメチルアクリレート双方
を意味する。
【0018】所望により、分散され、または溶解された
バインダーポリマーは、更に、重合単位として酸官能基
を含有する単量体を、0.5〜20.0%、好ましくは
5〜15%の範囲において含有する。全ての%は、バイ
ンダーポリマーの固形分の全重量に基づいた%である。
【0019】酸官能基は、単量体混合物の中に、1種以
上の、モノエチレン性不飽和カルボン酸単量体、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、アコニット酸、アトロパ酸(atropic ac
id)、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、ビニ
ル安息香酸、エチレン性不飽和ジカルボン酸の半エステ
ル、エチレン性不飽和ジカルボン酸の半アミド、および
それらの種々な混合物、を含有させることにより得られ
る。他の適当な単量体には、1種以上の、モノメチルイ
タコネート、モノメチルフマレート、モノブチルフマレ
ート、アクリルアミド、プロパンスルホネート、ビニル
スルホン酸ナトリウム、2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸、2−メタクリロキシエチルホス
フェート(MOP)、およびホスホエチル(メタ)アク
リレート、が包含される。モノエチレン性不飽和カルボ
ン酸を含有する単量体が好ましく、アクリル酸、メタク
リル酸およびそれらの混合物は更に好ましい。
【0020】任意に、少量の多エチレン性不飽和モノマ
ー、例えば、乾燥ポリマーの重量を基準にして0〜5重
量%のアリル(メタ)アクリレート、ジアリルフタレー
ト、1,4‐ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6‐ヘキサンヂオールジ(メタ)アクリレート
及びトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート
が、溶液ポリマーの場合には、取り扱い不能な粘度とな
らないよう又はエマルションポリマーの場合には、有効
なフィルム形成が損なわれないよう充分低架橋度を維持
することを条件として使用されてもよい。用語「コ−テ
ィング」、「フィルム」及び「コーティングフィルム」
は、ここでは互換的に使用され、基体表面上の層として
形成され乾燥されるフィルムを意味する。
【0021】好ましくは、トラフィックペイントには、
更に、1種以上の単量体から重合された多官能性アミン
を含有する。所望により、アミン変性された、分散また
は溶解されたバインダーポリマー、またはアミン変性さ
れた、分散され、または溶解されたバインダーポリマー
と多官能性アミンとのブレンド、またはそれらの組み合
わせ、または好ましくは等割合の上記ブレンドとアミン
変性ラテックスバインダーを含有することができる。前
記ブレンドは、ブレンドの固体の全重量に基づいて0〜
20%、好ましくは0.5〜10%、および更に好まし
くは2〜5%の多官能性アミンを含有する。
【0022】多官能性アミンは、多官能性アミンの全固
形分重量に基づいた重量%で、アミン含有モノマーの少
なくとも1種以上の20〜100重量%、好ましくは、
50〜100重量%から重合される。アミン含有モノマ
ーの例として以下のものがあげられる。
【0023】クラス1:アミノアルキルビニルエーテ
ル、ただしアルキル基は、2〜3個の炭素原子を有する
直鎖または分枝鎖であり、そして窒素原子は、第一級、
第二級、または第三級の窒素原子である。そのような方
法は、米国特許第2,879,178号に記載されてい
る。第三級窒素原子を含有するモノマーが利用されると
きは、残りの水素原子の1個は、アルキル成分が1〜4
個の炭素原子、好ましくは1個の炭素原子を有している
アルキル基、ヒドロキシアルキル基、またはアルコキシ
アルキル基によって置換されてもよい。具体的な例に
は、ベータ−アミノエチルビニルエーテル;ベータ−ア
ミノエチルビニルサルファイド;N−モノメチル−ベー
タ−アミノエチルビニルエーテルまたはサルファイド;
N−モノエチル−ベータ−アミノエチルビニルエーテル
またはサルファイド;N−モノブチル−ベータ−アミノ
エチルビニルエーテルまたはサルファイド;およびN−
モノメチル−3−アミノプロピルビニルエーテルまたは
サルファイドが包含される。
【0024】クラス2:アクリルアミドまたはアクリル
エステル、例えば次の式(I)を含有する前記化合物:
【0025】
【化1】
【0026】〔式中、Rは、HまたはCHであり、n
は0または1であり、Xは、OまたはN(H)である。n
が0であるときには、AはO(CH)x(式中、xは
2〜3である)または (O−アルキレン)y であり
〔(O−アルキレン)y は88〜348の範囲のGP
C重量平均分子量を有し、かつ個々のアルキレン基は、
同じかまたは異なっており、エチレンまたはプロピレン
であるポリ(オキシアルキレン)基である〕;およびn
が1であるときには、Aは、2〜4個の炭素原子を有す
るアルキレン基であり、R*は、H、メチル、またはエ
チルであり;そしてRは、H、フェニル、ベンジル、
メチルベンジル、シクロヘキシル、または(C
)アルキルである。〕
【0027】式(I)の化合物の好ましい例としては、
ジメチルアミノエチルアクリレートまたはメタクリレー
ト;ベータ−アミノエチルアクリレートまたはメタクリ
レート;トリブチルアミノエチルメタクリレート;3−
アミノプロピルメタクリレート;N−ベータ−アミノエ
チルアクリルアミドまたはメタクリルアミド;N−(モ
ノメチルアミノエチル)−アクリルアミドまたはメタク
リルアミド;ジメチルアミノエチルメタクリルアミド;
トリブチルアミノエチルメタクリルアミド;N−(モノ
−n−ブチル)−4−アミノブチルアクリレートまたは
メタクリレート;3−アミノプロピルメタクリレート;
メタクリロキシエトキシエチルアミン;およびアクリロ
キシプロポキシプロポキシプロピルアミンが含有され
る。
【0028】クラス3:N−アクリロキシアルキル−オ
キサゾリジンおよびN−アクリロキシアルキルテトラヒ
ドロ−1,3−オキサジン、および“アルキル”連結基
が、アルコキシアルキルおよびポリ(アルコキシ−アル
キル)によって置換されている相応する成分。これらの
全ては式(II)に包含されている。
【0029】
【化2】
【0030】〔式中、Rは、HまたはCHであり;m
は、2〜3の値を有する整数であり;Rは、Rに直
接結合していないときは、水素、フェニル、ベンジル、
および(C−C12)アルキル基から成る群から選ば
れ;Rは、Rに直接結合していないときは、水素お
よび(C−C)アルキル基 から成る群から選ば
れ;RおよびRは、互いに直接に結合しているとき
は、式の中の環のそれらが結合されている炭素原子と共
に5〜6員の炭素環を形成しており、すなわち、R
よびRは、互いに結合しているときは、ペンタメチレ
ンおよびテトラメチレ ンから成る群から選ばれ;そし
てA’は、O(C2m)−または(O−アルキレ
ン)nであり〔(O−アルキレ ン)nは88〜348
の範囲のGPC重量平均分子量を有し、かつ個々のアル
キレン基は、同じかまたは異なっており、エチレンまた
はプロピレンのいずれかであるポリ(オキシアルキレ
ン)基である〕。
【0031】式(II)の化合物は、種々な条件のもと
で、第二級アミンに加水分解できる。この加水分解よ
り、次の式(III)を有する生成物が造られる:
【0032】
【化3】
【0033】式(III)の化合物は、米国特許第3,
037,006号および3,502,627号に記載さ
れている。これらに開示されているモノマー性化合物の
すべては、本発明の組成物に使用されるコポリマーを調
製するために使用することができる。式(III)の化
合物の好ましい例としては、オキサゾリジニルエチルメ
タクリレート;オキサゾリジニルエチルアクリレート;
3−(ガンマ−メタクリル−オキシプロピル)−テトラ
ヒドロ−1,3−オキサジン;3−(ベータ−メタクリ
ロキシエチル)−2,2−ペンタ−メチレン−オキサゾ
リジン;3−(ベータ−メタクリルオキシエチル−2−
メチル−2−プロピルオキサゾリジン;N−2−(2−
アクリロキシエトキシ)エチル−オキサゾリジン;N−
2−(2−メタクリロキシエトキシ)エチル−オキサゾ
リジン;N−2−(2−メタクリロキシエトキシ)エチ
ル−5−メチル−オキサゾリジン;N−2−(2−アク
リロキシエトキシ)エチル−5−メチル−オキサゾリジ
ン;3−〔2−(2−メタクリロキシエトキシ)エチ
ル〕−2,2−ペンタ−メチレン−オキサゾリジン;3
−〔2−(2−メタクリロキシエトキシ)エチル〕−
2,2−ジメチルオキサゾリジン;3−〔2−(メタク
リロキシエトキシ)エチル〕−2−フェニル−オキサゾ
リジン;2−イソプロペニル−2−オキサゾリンが包含
される。
【0034】クラス4:加水分解によってアミンを容易
に生成するモノマーのポリマーは、また、多官能性アミ
ンの製造に有用である。そのようなモノマーの例には、
アクリロキシ−ケチミンおよびアクリロキシ−アルジミ
ンがあり、例えば次の式(IV)および(V)によって
示される:
【0035】
【化4】
【0036】〔式中、Rは、HまたはCHであり;Q
は、
【0037】
【化5】
【0038】から成る群から選ばれ、Rは、Hまたは
1個のCHR単位においてはメチルであることができ
る;Rは、(C−C12)−アルキルおよびシクロ
ヘキシル基から成る群から選ばれ;Rは、(C−C
12)−アルキルおよびシクロヘキシル基から成る群か
ら選ばれ;Rは、フェニル、ハロフェニル、(C
12)−アルキル、シクロヘキシル、および(C
)アルコキシフェニル基から成る群から選ばれ;
A”は、アルキレン基(C−C12)であり;A°、
BおよびDは、式−OCH(R)−CH(R)−
(式中、Rは、H、 CH、またはCであ
る)を有する同じかまたは異なったオキシアルキレン
基であり;xは、4〜5の値を有する整数であり;n°
は、1〜200の値を有する整数であり;n’は、1〜
200の値を有する整数であり;n”は、1〜200の
値を有する整数であり;そしてn°−1、n’−1およ
びn”−1の合計は、2〜200の値を有する〕。
【0039】式(IV)および(V)の化合物の好まし
い例としては、2−〔4−(2,6−ジメチルヘプチリ
デン)−アミノ〕−エチルメタクリレート;3−〔2−
(4−メチルペンチリジン)−アミノ〕−プロピルメタ
クリレート;ベーター(ベンジリデンアミノ)−エチル
メタクリレート;3−〔2−(4−メチルペンチリデ
ン)−アミノ〕−エチルメタクリレート;2−〔4−
(2,6−ジメチルヘプチリデン)−アミノ〕−エチル
アクリレート;12−(シクロペンチリデン−アミノ)
−ドデシルメタクリレート;N−(1,3−ジメチルブ
チリデン)−2−(2−メタクリロキシエトキシ)−エ
チルアミン;N−(ベンジリデン)−メタクリロキシエ
トキシエチルアミン;N−(1,3−ジメチルブチリデ
ン)−2−(2−アクリロキシエトキシ)−エチルアミ
ン;およびN−(ベンジリデン)−2−(2−アクリロ
キシエトキシ)エチルアミン、が包含される。
【0040】式(IV)および式(V)の化合物は、酸
性、中性、またはアルカリ性の水性媒質中において加水
分解し、対応する第一級アミンまたはそれらの塩を生成
する、そのときは、式の基−N=Qは、−NHおよび
O=Qとなる。式(IV)およ び式(V)の化合物
は、米国特許第3,037,969号および同第3,4
97,485号に記載されており、そしてそれらの中に
記載されたすべてのモノマー化合物は、本発明の組成物
の水溶性ポリマー部分に用いられるコポリマーの製造に
使用することができる。
【0041】本発明のバインダーポリマーにおいて、‐
10℃よりも低いTg値を有するものは、不良なダート
ピックアップ抵抗性を有し、70℃より大きいTg値を
有するものは通常減少したフィルム形成能が示されるの
で、典型的に、バインダーポリマーは、‐10℃から7
0℃のTg値を有する。しかしながら、ある種の用途に
おいては、Tgの下限値は、‐10℃より低い場合さえ
あり得る。例えば、ルーフコーティングに使用されるバ
インダーポリマーは、‐40℃の低さのガラス転移点を
有することができる。ここで用いられる「Tg」とは、
ガラス転移温度の略語である。ポリマーのガラス転移温
度、Tgは、Tgより低い温度における剛性のガラス状
態から、Tgより高い温度における液状又はゴム状態に
転移する温度である。ポリマーのTgは典型的には、T
g値としての温度転移に対する熱流のミッドポイントを
使用して示差走査熱量計(DSC)によって測定され
る。典型的なDSC測定のための加熱速度は1分当たり
20℃である。
【0042】エマルション重合の開始は、付加重合を開
始するために好適なラジカルを発生することができ、こ
こでは、重合開始剤とも呼ばれるフリーラジカル前駆体
の熱分解によって遂行されてもよい。例えば、無機ヒド
ロペルオキシド、無機ペルオキシド、有機ヒドロペルオ
キシド及び有機ペルオキシド等の好適な熱重合開始剤
は、モノマーの重量を基準にして0.05重量パーセン
トから5.0重量パーセントの量において有用である。
水性エマルション重合の技術として知られているフリー
ラジカル開始剤には、過酸化水素、tert‐ブチル過
酸化物、過硫酸アルカリ金属(ナトリウム、カリウム又
はリチウム)塩又は過硫酸アンモニウム;又はそれらの
混合物等の水溶性フリーラジカル開始剤が含まれる。ま
た、斯かる開始剤は、還元剤と混合され、レドックス系
を形成してもよい。有用な還元剤には、アルカリ金属メ
タ重亜硫酸塩、又は次亜硫酸塩等の亜硫酸塩、チオ硫酸
ナトリウム又はホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリ
ウムが含まれる。フリーラジカル前駆体及び還元剤は、
一緒になってここではレドックス系と称され、使用され
るモノマーの重量を基準にして約0.01%から5%の
量で使用され得る。レドックス系の例としては、t‐ブ
チルヒドロペルオキシド/ホルムアルデヒドスルホキシ
ル酸ナトリウム/鉄(II)及び過硫酸アンモニウム/
重亜硫酸ナトリウム/ヒドロ亜硫酸ナトリウム/鉄(I
I)が挙げられる。重合温度は、開始剤分解定数及び反
応容器圧力能等に依存して10℃から110℃であるこ
とができる。
【0043】連鎖移動剤を、所望のGPCによる重量平
均分子量を提供するのに有効な量において使用してもよ
い。生成されるバインダーポリマーの分子量を調節する
目的のための、適当な連鎖移動剤には、既知のハロ−有
機化合物、例えば、四臭化炭素およびジブロモジクロロ
メタン; 硫黄−含有化合物、エタンチオール、ブタンチ
オールのようなアルキルチオール類、tert−ブチル
およびエチル メルカプトアセテート、同様に芳香族チ
オール類が包含される; または重合中にフリーラジカル
によって容易に引き抜きされる水素原子を有する種々な
他の有機化合物、が包含される。なお、さらなる適当な
連鎖移動剤または成分には、ブチル メルカプトプロピ
オネート; イソオクチルメルカプト プロピオネート;
ブロモホルム; ブモロトリクロロエタン; 四塩化炭素;
アルキル メルカプタン、例えば、1−ドデカンチオー
ル、ターシャリー−ドデシル メルカプタン、オクチル
メルカプタン、テトラデシル メルカプタン、およびヘ
キサデシル メルカプタン;アルキル チオグリコレー
ト、例えば、ブチル チオグリコレート、イソオクチル
チオグリコレート、およびドデシル チオグリコレート;
チオエステル; またはそれらの組み合わせ物、が包含
されるが、しかしこれらに限定はされない。メルカプタ
ン類は好ましいものである。
【0044】バインダーポリマー粒子の分散体が利用さ
れるときは、バインダーポリマーの粒子サイズは、乳化
重合プロセスの間に添加された従来の界面活性剤の量に
よって調節される。
【0045】慣用の界面活性剤は、モノマーの重合前、
重合中及び重合後にエマルション重合系を安定化するの
に使用される。これらの慣用の界面活性剤は、全モノマ
ーの重量基準にして、通常0.1重量%から6重量%の
濃度で存在する。少なくとも一つのアニオン性、非イオ
ン性又は両性界面活性剤が使用されてもよいし、または
それらの混合物が使用されてもよい。代替的に、全て又
は一部の粒子の安定性は、過硫酸塩などの開始剤断片に
より、その断片がポリマー鎖に導入されたときに、もた
らされる。アニオン性乳化剤の例としては、ラウリル硫
酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ジオクチルスルホスクシネート、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ドデシルジフェニ
ルオキサイドジスルホン酸ナトリウム、及び他のジフェ
ニルスルホン酸塩誘導体及びtert‐オクチルフェノ
キシエトキシポリ(39)エトキシエチルサルフェート
のナトリウム塩が挙げられる。非イオン性界面活性剤の
例としては、グリセリン脂肪族エステル、オレイン酸モ
ノグリセリド、ポリオキシエチレン脂肪族エステル、ポ
リオキシエチレングリコールモノステアレート、ポリオ
キシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレングリ
コールモノラウレート、ポリオキシエチレングリコール
モノオレエート、ポリオキシエチレングリコールステア
レート、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンノニルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪族エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリ
ステアレート、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ
オレエート、ステアリン酸モノグリセリド、tert‐
オクチルフェノキシエチルポリ(39)エトキシエタノ
ール及びノニルフェノキシエチルポリ(40)エトキシ
エタノールが挙げられる。
【0046】両性界面活性剤は、また、水性エマルショ
ン重合又は他のディスパーション重合の過程又はその後
に、ポリマー粒子を安定化させるために単独で又はアニ
オン性、非イオン性又はそれらの混合物とを組み合わせ
て利用されてもよい。水性系でポリマー粒子を安定化す
る目的のためには、全モノマーの重量を基準にして0.
1重量パーセントから6重量パーセントの濃度で使用さ
れる。有用な種類の両性界面活性剤には、アミノカルボ
ン酸、両性イミダゾリン誘導体、ベタイン及びマクロモ
レキュラー両性界面活性剤が使用される。これらの両性
界面活性剤は、更にフルオロカーボン置換基、シロキサ
ン置換基又はそれらの混合物で置換されてもよい。有用
な両性界面活性剤は、両性界面活性剤、B.R.ブルー
ステイン及びC.L.ヒルトン編集、界面活性剤シリー
ズ12巻、マーセルデッカーNY、1982年、ニュー
ヨークの記載中に見出される。
【0047】所望により、分散されたバインダーポリマ
ーには、種々の幾何学的構造の2つ以上の相を有する多
段重合体粒子、例えば、コア/シェル粒子またはコア/
シース粒子、コアーを不完全にカプセル化しているシェ
ル相を有するコア/シェル粒子、複数のコアーを有する
コア/シェル粒子、および相互侵入編目粒子が包含され
る。これらの場合の全てにおいて、粒子の表面積の過半
は少なくとも1つの外部相によって占められ、そして重
合体粒子の内部は少なくとも1つの内部相によって占め
られている。多段重合体粒子の外部相は、粒子の全重量
に基づいて5〜95重量%である。また、しばしば、多
段重合体粒子の各段が、異なったTgを有することが望
ましい。所望により、これら多段重合体粒子の各段は、
異なったGPC数平均分子量を有することができ、例え
ば米国特許第4,916,171号に記載されたような
多段重合体粒子組成物であることができる。
【0048】分散された多段重合体粒子のバインダーポ
リマーは、従来の乳化重合法によって造ることができ、
この方法においては、組成が異なる少なくとも2つの段
が、逐次的に重合される方法で造られる。そのような方
法においては、結果的に、通常、少なくとも2種の重合
体組成物が生成される。多段重合体粒子の各段には、前
述した連鎖移動剤および界面活性剤と同じ連鎖移動剤お
よび界面活性剤を含むことができる。そのような多段重
合体粒子を製造するために使用される乳化重合技術は、
当業界においてよく知られており、例えば、米国特許第
4,325,856号、同第4,654,397号、同
第4,814,373号および同第4,916,171
号に記載されている。
【0049】本発明において使用される燐酸亜鉛および
燐酸カルシウム亜鉛としては、公知のものが使用でき
る。燐酸亜鉛はZnPhと略記され、ZnO/P2O5
の組成を有する白色粉末である。燐酸カルシウム亜鉛は
CaZnPhと略記され、CaO/ZnO/P2O5の
組成を有する白色粉末である。粒子径は3−4ミクロン
のものが好ましく使用される。市販されている製品とし
ては、たとえば燐酸亜鉛としてはキクチカラー社製のL
FボウセイP−W−2、燐酸カルシウム亜鉛としてはキ
クチカラー社製のLFボウセイCP−Zがあげられ、こ
れらは本発明において好適に使用できる。燐酸亜鉛およ
び/または燐酸カルシウム亜鉛は、塗料組成物中に約1
0%pvc以下、好ましくは約0.1から5%pvc、
より好ましくは約0.15から約1.0%pvc、最も
好ましくは約0.5%pvcで含まれる。なお、pvc
は顔料体積濃度である。
【0050】本発明の組成物は、更に、通常の白色顔
料、好ましくは二酸化チタンを、組成物の全重量に基づ
いて5〜20%、好ましくは6〜16%の範囲で含有す
ることができる。好適な白色顔料には、商標名「TiP
ure(登録商標)」二酸化チタン白色顔料として、イ
ー.アイ.デュポン社)より供給されたものが包含され
る。商標名「TITAN(商標) TR92 Titan
ium dioxide」として二酸化チタン白色顔料
を供給している他の供給者には、チオキサイド、クリー
ブランド、英国(Tioxide,Clevelan
d,United Kingdom)がある。
【0051】所望により、バインダーポリマーの固形分
の全重量に基づいて0.25%〜2%の顔料分散剤を含
有させることができる。適当な顔料分散剤のある種のも
のには、カルボン酸重合体、およびそれらのアンモニウ
ム塩およびアルカリ金属塩が包含される。適当なカルボ
ン酸重合体としては、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、(メタ)アクリル酸およびマレイン酸の共重合体が
包含され、典型的には、それらは4000〜10000
の範囲の重量平均分子量を有している。他の適当な顔料
分散剤としては、(メタ)アクリル酸および極性化合物
の共重合体、例えば、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、および非極性化合物、例えば、ブチルメタクリレー
ト; および無水マレイン酸とジイソブチレンとの反応生
成物、が包含される。ポリメタクリル酸、およびそれら
のアンモニウム塩およびアルカリ金属塩が好ましい。
【0052】トラフィックペイント又はここで述べられ
る他のコーティング用の最終配合物を形成するために、
コーティング組成物に追加の成分が添加されるのが一般
に好ましい。これらの追加成分の例としては、増粘剤;
レオロジー変性剤;染料;金属イオン封鎖剤;バイオサ
イド;分散剤;二酸化チタン、有機顔料、カーボンブラ
ックなどの顔料;炭酸カルシウム、タルク、クレー、シ
リカ及びケイ酸塩等の増量剤;ガラス又はミクロスフェ
アー、石英及び砂等のフィラー;凍結防止剤;可塑剤;
シラン等の接着促進剤;造膜助剤;湿潤剤;界面活性
剤;スリップ剤;架橋剤;消泡剤;着色剤;粘着付与
剤;ワックス;防腐剤;凍結/融解プロテクター;腐食
阻止剤;及び抗凝集剤が挙げられるが、これらに限定は
されない。
【0053】本発明にかかる路面標示の形成方法におい
ては、路面標示用水性塗料組成物が路面に塗布される。
塗料組成物は、当業者に知られている多くの方法で基体
表面に塗布されることができる。幾つかの例を挙げれ
ば、ブラッシング、噴霧、押し出し及びこれらを混合し
たものである。所望により、向上した視認性を有する反
射路面標識を造るために、路面標示用水性塗料組成物が
まだ湿っている間に、路面標識の上面に、ガラスビーズ
を適用してもよい。以下において、実施例に基づいて本
発明をより詳細に説明するが、実施例の記載は例示にす
ぎず、本発明の技術的範囲を何ら制限するものではな
い。
【0054】実施例1 本実施例では、以下の処方により塗料を調製し、炭酸カ
ルシウムの種類による黄変の差を調べた。
【0055】
【表1】
【0056】注) バインダーエマルションとしては、ローム アンド ハ
ース カンパニー製のアクリルエマルション、Fast
rack 3427(固形分50%、分子量50,00
0、粒子径150nm)を使用した。オロタンは、ロー
ム アンド ハース カンパニー製の分散剤(ポリアク
リル酸アンモニウム塩)である。トラントンは、ユニオ
ン カーバイド ケミカル製の湿潤剤である。フォーマ
スターは、ヘンケル社製の消泡剤である。タイピュアー
はデュポン社製の酸化チタンである。テキサノールは、
イーストマン ケミカル社製の、エステルアルコールで
ある。
【0057】1.黄変試験 試験手順:バインダーポリマー、分散剤、湿潤剤、消泡
剤を撹拌混合した後、酸化チタンおよび炭酸カルシウ
ム、並びに実施例2ではさらに酸化亜鉛、燐酸亜鉛また
は燐酸カルシウム亜鉛を加え、約1000rpmで15
分間撹拌する。その後、メタノール、消泡剤、造膜助剤
を撹拌混合し、所定の粘度および塗料固形分となるよう
に、水と増粘剤で調整して、塗料を得る。得られた塗料
を15ミルのアプリケータで黒色の塩ビ板に塗布し、2
日間室温で乾燥させる。乾燥させた塗り板の半分を酸性
雨またはイオン交換水中に浸漬し、太陽光が十分入る温
室、または暗所に2日間おいた。酸性雨としては、5%
塩化ナトリウム水溶液10リットルに濃硝酸12mlと
濃硫酸17.3mlを加え、10%水酸化ナトリウム水
溶液でpHを3.5に調節したものを使用した。色差
は、Hunter Associates Labor
atory Inc.製、MINISCANを使用し、
液に浸漬した部分と、浸漬しなかった部分とのL/a
/bを測定し、デルタEを計算した。
【0058】
【表2】
【0059】炭カルAは、OMIYA社製の炭酸カルシ
ウムOMIYACARB10である。炭カルBは丸尾カ
ルシウム社製のスーパーSである。炭カルCは白石カル
シウム社製のホワイトンBである。色差試験の結果、色
差が1.0以下であれば、許容範囲内であると判断され
る。
【0060】実施例2 黄変を起こす炭カルA(韓国産)を使用して、上記の処
方において炭酸カルシウムの0.5pvcを酸化亜鉛
(ZnO)、燐酸亜鉛(ZnPh)、燐酸カルシウム亜
鉛(CaZnPh)と置き換え、それぞれ塗料化し、塗
料の安定性、黄変の程度、および乾燥速度を測定した。
なお、酸化亜鉛は白水化学社製の三号亜鉛華、燐酸亜鉛
としてはキクチカラー社製のLFボウセイP−W−2、
燐酸カルシウム亜鉛としてはキクチカラー社製のLFボ
ウセイCP−Zを使用した。燐酸亜鉛には酸化亜鉛が6
5−70%、P が22%、その他成分として結晶
水等が含まれていた。また、燐酸カルシウム亜鉛には、
CaOが17%、ZnOが40%、Pが21%、
その他成分として結晶水等が含まれていた。安定性試験
および乾燥速度測定試験の方法は以下の通りである。 安定性試験:塗料の初期粘度と60℃で10日間貯蔵後
の粘度を測定した。粘度はストーマー粘度計でKUとし
て測定した。なお、実施例4では、平衡値として、10
日間室温で貯蔵したサンプルの粘度を示す。 乾燥速度試験:塗料を375μでガラス板にアプリケー
タで塗布し、23℃/73%RHの状態で指触乾燥時間
を測定した。
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】酸化亜鉛、燐酸亜鉛および燐酸カルシウム
亜鉛のいずれの顔料の添加によっても、黄変および乾燥
時間は改良される。しかし、酸化亜鉛を加えた場合には
塗料は経時的にゲル化してしまうのに対し、燐酸亜鉛お
よび燐酸カルシウム亜鉛では、塗料の安定性に悪影響を
およぼさなかった。特に燐酸カルシウム亜鉛が最も好ま
しい結果を与えた。
【0065】実施例3 実施例2の処方において、燐酸カルシウム亜鉛の量を変
えて、色差および乾燥速度を測定した。
【0066】
【表6】
【0067】0.5%pvcまでは、燐酸カルシウム亜
鉛の量とともに黄変と乾燥速度の両者が改善されるが、
pvcを1.0%にしてもさらなる改善は見られなかっ
た。したがって、燐酸カルシウム亜鉛の使用量は0.5
%pvc程度が最も好ましいと考えられる。
【0068】3.実施例4 CaZnPhの添加が塗料の安定性や乾燥速度に影響を
与えるかをバインダーの種類を変えて試験した。
【0069】
【表7】
【0070】バインダーのエマルションBは、ローム
アンド ハース カンパニー製のアクリルエマルショ
ン、Fastrack 53(固形分51%、分子量5
0,000、粒子径150nm)を使用した。
【0071】
【表8】
【0072】燐酸カルシウム亜鉛を加えた塗料12は乾
燥速度が向上され、また塗料の安定性には何ら問題がな
かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D064 AA05 BA01 4J038 CA021 CB031 CC021 CD021 CD081 CF021 CG011 CG061 CG141 CG161 CG171 CH031 CH041 CH121 CH171 CH201 DB221 DG251 GA06 GA13 GA14 HA066 HA206 HA416 KA08 MA08 MA10 NA03 NA23 NA27 PB05 PC02 PC04 PC06 PC08 PC11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダーポリマー、並びに燐酸亜鉛およ
    び燐酸カルシウム亜鉛からなる群から選択される少なく
    とも1つの顔料を含む、速乾性水性塗料組成物。
  2. 【請求項2】顔料が燐酸カルシウム亜鉛である、請求項
    1記載の水性塗料組成物。
  3. 【請求項3】路面標示用水性塗料組成物である、請求項
    1または2記載の水性塗料組成物。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の組成物を乾燥して
    得られる、被覆。
  5. 【請求項5】請求項1または2記載の路面標示用水性塗
    料組成物を、路面に塗布することを含む、路面標示の形
    成方法。
JP2001273309A 2001-09-10 2001-09-10 路面標示用水性塗料組成物 Expired - Fee Related JP5036940B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273309A JP5036940B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 路面標示用水性塗料組成物
US10/238,309 US20030119945A1 (en) 2001-09-10 2002-09-10 Road marking aqueous coating composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273309A JP5036940B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 路面標示用水性塗料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003082285A true JP2003082285A (ja) 2003-03-19
JP5036940B2 JP5036940B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=19098541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001273309A Expired - Fee Related JP5036940B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 路面標示用水性塗料組成物

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20030119945A1 (ja)
JP (1) JP5036940B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101998192B1 (ko) * 2019-03-29 2019-07-09 대화페인트공업주식회사 글라스 비드 고착력이 우수한 수용성형 노면 표지용 도료 및 그 제조방법
KR102614660B1 (ko) * 2023-07-03 2023-12-15 주식회사 엔씨에스 도로 표지 시인성 향상제 및 이를 이용한 도로 표지 시인성 향상 공법

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2016202331B2 (en) * 2015-04-30 2020-08-13 Rohm And Haas Company Durable aqueous compositions for use in making traffic markings having good dirt pickup resistance and traffic markings made therewith
EP3543302B1 (en) * 2018-03-22 2021-03-17 Coatex Composition for hard surface substrate marking
US11467324B2 (en) 2018-10-26 2022-10-11 Tundra Composits, LLC Complex retroreflective bead

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57126869A (en) * 1981-01-31 1982-08-06 Kikusui Kagaku Kogyo Kk Rust-inhibiting water paint composition
JPH026563A (ja) * 1988-03-05 1990-01-10 Basf Ag 水性コーテイング材料を用いるコーテイングの製造
JPH04142375A (ja) * 1990-10-02 1992-05-15 Aisin Chem Co Ltd 塗料組成物
JPH05239380A (ja) * 1992-03-03 1993-09-17 Toyokichi Omori 道路標識用塗料及び路面標示の形成方法
JPH0641471A (ja) * 1992-06-05 1994-02-15 Sanyo Chem Ind Ltd 水系防錆塗料組成物及びその製造法
JPH06136296A (ja) * 1992-10-28 1994-05-17 Nippon Paint Co Ltd 水性防食塗料組成物、水性防食塗料組成物の製造方法及び塗装方法
JPH0860037A (ja) * 1994-08-26 1996-03-05 Mitsui Toatsu Chem Inc 防錆用水分散性組成物及び防錆被膜
JPH08253546A (ja) * 1995-02-27 1996-10-01 Bayer Ag コーティング組成物のためのポリエステルポリウレタンを基にした水性バインダー
JPH11166153A (ja) * 1997-12-02 1999-06-22 Shinto Paint Co Ltd 常温硬化性二液形水系エポキシ樹脂塗料組成物
JP2001040288A (ja) * 1999-07-29 2001-02-13 Toda Kogyo Corp 黄色塗料及び黄色ゴム・樹脂組成物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3206852B2 (ja) * 1993-06-21 2001-09-10 セントラル硝子株式会社
CN1071366C (zh) * 1995-04-28 2001-09-19 日本油脂Basf涂料株式会社 涂料组合物及制法和无机氧化物溶胶分散组分的制法
EP0930347B1 (en) * 1997-07-31 2008-10-08 Nippon Chemical Industrial Company Limited Rust-preventive pigment composition and rust-preventive paints containing the same
DE19810658A1 (de) * 1998-03-12 1999-11-25 Basf Ag Wäßrige Polymerdispersion, enthaltend einen Emulgator mit Phosphatgruppen
US6448306B1 (en) * 2001-03-23 2002-09-10 Milliken & Company Antimicrobial articles made from nitrile or natural rubber

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57126869A (en) * 1981-01-31 1982-08-06 Kikusui Kagaku Kogyo Kk Rust-inhibiting water paint composition
JPH026563A (ja) * 1988-03-05 1990-01-10 Basf Ag 水性コーテイング材料を用いるコーテイングの製造
JPH04142375A (ja) * 1990-10-02 1992-05-15 Aisin Chem Co Ltd 塗料組成物
JPH05239380A (ja) * 1992-03-03 1993-09-17 Toyokichi Omori 道路標識用塗料及び路面標示の形成方法
JPH0641471A (ja) * 1992-06-05 1994-02-15 Sanyo Chem Ind Ltd 水系防錆塗料組成物及びその製造法
JPH06136296A (ja) * 1992-10-28 1994-05-17 Nippon Paint Co Ltd 水性防食塗料組成物、水性防食塗料組成物の製造方法及び塗装方法
JPH0860037A (ja) * 1994-08-26 1996-03-05 Mitsui Toatsu Chem Inc 防錆用水分散性組成物及び防錆被膜
JPH08253546A (ja) * 1995-02-27 1996-10-01 Bayer Ag コーティング組成物のためのポリエステルポリウレタンを基にした水性バインダー
JPH11166153A (ja) * 1997-12-02 1999-06-22 Shinto Paint Co Ltd 常温硬化性二液形水系エポキシ樹脂塗料組成物
JP2001040288A (ja) * 1999-07-29 2001-02-13 Toda Kogyo Corp 黄色塗料及び黄色ゴム・樹脂組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101998192B1 (ko) * 2019-03-29 2019-07-09 대화페인트공업주식회사 글라스 비드 고착력이 우수한 수용성형 노면 표지용 도료 및 그 제조방법
KR102614660B1 (ko) * 2023-07-03 2023-12-15 주식회사 엔씨에스 도로 표지 시인성 향상제 및 이를 이용한 도로 표지 시인성 향상 공법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5036940B2 (ja) 2012-09-26
US20030119945A1 (en) 2003-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4144918B2 (ja) 耐摩耗性トラフィックマーキングの形成方法
US5705560A (en) Aqueous coating composition
JPH09124974A (ja) 耐摩耗性トラフィックマーキングの形成方法
AU658525B2 (en) Acrylic caulking or sealing composition
WO2014172050A1 (en) Fast drying aqueous amine free coating composition(s)
US7314892B2 (en) Method for preparing storage-stable fast-drying multi-component aqueous coating compositions and coatings derived therefrom
KR102426693B1 (ko) 저장 안정적인 수성 조성물 및 이의 제조 방법
JPH1192708A (ja) 建築外装塗料用エマルション組成物および該エマルション組成物を用いた建築外装塗料組成物
AU2017245005B2 (en) Durable aqueous compositions for use in making traffic markings having good dirt pickup resistance and traffic markings made therewith
EP2333022B1 (en) High PVC fast-drying aqueous binder compositions with small particle binders and traffic markings made therewith
JP5036940B2 (ja) 路面標示用水性塗料組成物
KR20010007113A (ko) 2-팩 빠른-경화 수성 페인트 조성물 제조방법 및 그로부터제조된 페인트 조성물
AU674876B2 (en) Aqueous composition
JP3611586B2 (ja) 改良された速硬性外部用塗料
JP4370760B2 (ja) 速乾型水性被覆剤
JP2007039558A (ja) 路面表示用水性塗料組成物
US11629266B2 (en) Waterborne composition
KR100947280B1 (ko) 도로표시용 수성코팅 조성물
JP4785323B2 (ja) 水性ポリマー組成物
JP2004052535A (ja) 油状道路表面にトラフィックマーキングを塗布する方法及びそのために配合されたトラフィックペイント

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061017

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080814

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees