JP2001040288A - 黄色塗料及び黄色ゴム・樹脂組成物 - Google Patents

黄色塗料及び黄色ゴム・樹脂組成物

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JP2001040288A
JP2001040288A JP11214818A JP21481899A JP2001040288A JP 2001040288 A JP2001040288 A JP 2001040288A JP 11214818 A JP11214818 A JP 11214818A JP 21481899 A JP21481899 A JP 21481899A JP 2001040288 A JP2001040288 A JP 2001040288A
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pigment
yellow pigment
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oxide powder
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JP11214818A
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Tsutomu Katamoto
勉 片元
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Toda Kogyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無公害であって、耐熱性、耐薬品性、耐光性
等の耐環境性が優れている黄色塗料及び黄色ゴム・樹脂
組成物を提供する。 【解決手段】 Fe,Ti及びLiを基本組成とする複
合金属酸化物粉末であって、当該複合金属酸化物粉末が
シュードブルッカイト型構造の結晶相を主体とする結晶
相からなる黄色顔料を用いた黄色塗料又は黄色ゴム・樹
脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無公害であって、
耐熱性、耐薬品性、耐光性等の耐環境性が優れている黄
色塗料及び黄色ゴム・樹脂組成物に関するものである。
【0002】本発明に係る黄色塗料又は黄色ゴム・樹脂
組成物の主な用途は、鮮明な黄色を呈し、且つ、殊に、
耐熱性等の耐環境性に優れることから道路標識などとし
て有用である。
【0003】
【従来の技術】従来、無機の黄色顔料としては黄鉛(P
bCrO4)やカドミウムイエロー(CdS・nZn
S)などが非常に鮮明な黄色を呈することから用いられ
ていたが、黄鉛は有害金属のPbとCrを含み、カドミ
ウムイエローは有害金属のCdを含有しているため、例
えば、道路標識等の黄色塗料又は黄色ゴム・樹脂組成物
として用いられた場合には、塗膜やゴム・樹脂成形体の
浸食等によってPb,Cr,Cd等の有害金属の溶出に
よる環境汚染などが発生するおそれがあり、安全性の点
で問題がある。
【0004】一方、鮮明な黄色を呈する既知の有機顔料
も有毒なものが多く、自然環境における生分解性が低い
場合があって問題とされている。さらに、近年は、環境
にやさしい素材、材料が求められており、有害金属元素
を含まず、生分解性が低い有機顔料を含まない無機の黄
色顔料が希求されている。
【0005】鮮明な黄色を呈する無機の黄色顔料として
知られているゲータイト(α−FeOOH)は鉄の含水
酸化物であり、安全性の点では問題のないものである
が、ゲータイトは、約230℃以上の温度で加熱脱水に
よりその結晶構造が変化して赤色を呈するヘマタイト
(α−Fe23)となってしまうため、黄色顔料として
の使用には耐熱性に劣るものであり、より高温となる環
境下、例えば、道路標識の黄色塗料又は黄色ゴム・樹脂
組成物用黄色顔料には使用できない。何故なら、道路標
識の黄色塗料用又は黄色ゴム・樹脂組成物用黄色顔料と
しては少なくとも250℃程度まで変色及び褪色しない
耐熱性が求められているからである。
【0006】黄色塗料として、例えば、道路標識等に使
用された場合には、風雨に長年の間にわたり曝されるこ
ととなるので、これに用いる黄色顔料には、近年の酸性
雨に対しても容易には溶解しない程度の耐酸性を有し、
さらには、耐アルカリ性をも併せ持つこと、即ち、耐薬
品性を有することが求められている。
【0007】また、ルチル型構造の二酸化チタン(Ti
2)は、白色顔料として混色用にも広く用いられてい
るが、一方、光触媒作用があることが知られており、顔
料としての使用においては顔料成分にルチル型構造の二
酸化チタンを含む場合にはその光触媒作用から結合剤樹
脂等の分解作用が生じることから耐光性に劣るものとな
る。そこで、黄色顔料として耐光性を有することが要求
されている。
【0008】また、無機顔料は一般に真比重が大きく、
塗料中での分散安定性が悪いものが多い。これは塗料中
の結合剤樹脂の真比重が高々1.5程度であるのに対
し、塗料中に分散させる無機顔料は二酸化チタンが4.
23、亜鉛フェライト顔料などは5もあり、大きな比重
を有していることに起因している。そこで、軽比重の黄
色顔料が要求されている。
【0009】前記の通りの現状から、現在、Pb,C
r,Cd等の有害金属を含有せず、鮮明な黄色を呈し、
耐熱性、耐薬品性、耐光性等の耐環境性に優れ、且つ、
軽比重の無機の黄色顔料が望まれている。
【0010】ところで、酸化鉄や酸化チタンはいずれも
人体には無害な酸化物であり、また、酸化鉄と酸化チタ
ンとは種々の比率の複合酸化物を形成する。しかし、そ
の色調は主なもの、例えば、FeTiO3(イルメナイ
ト)は黒色、Fe2TiO5(シュードブルッカイト)は
茶色であることが知られている。一方、アナターゼ型二
酸化チタン(TiO2)とヘマタイト(α−Fe23
を原料にしてFe2TiO5等を合成し、上記各鉱物と白
色であるルチル型TiO2との混合により種々の色調の
有色顔料を得る報告(色材,57,652頁〜659頁
(1984)、特公昭49−46909号公報)があ
る。
【0011】従来、FeとTiからなる複合金属酸化物
粉末を主体とする黄色顔料について種々の試みがされて
おり、例えば、擬板チタン石格子(シュードブルッカイ
ト型構造)と二酸化チタンとの固溶体からなる無機黄色
顔料(特開昭50−51128号公報)及び酸化チタン
・酸化鉄複合系ゾルからなる顔料(特開平8−2392
23号公報)が知られている。
【0012】また、FeとTiからなる複合金属酸化物
粉末にさらに他の金属元素を含有させたものとしては、
例えば、チタン、鉄、モリブデンの複合金属酸化物粉末
からなる黄色系無機顔料(特開昭60−42236号公
報)、Al固溶のシュードブルッカイト型構造とルチル
型構造との混合物からなる黄色顔料(特開平8−732
24号公報)及びFe、Ti及びその他の金属との複合
酸化物による耐熱性無機顔料粉末(特開平9−2213
23号公報)が知られている。
【0013】また、FeとTiからなる複合金属酸化物
粉末にアルカリ金属元素を含有させたものとしては、ル
チル若しくはポリルチル構造を有する金属酸化物又は金
属フッ素化合物を主成分として含む顔料(特公昭37−
3460号公報)、アルカリ金属化合物と第二鉄化合物
と二酸化チタンとからなる特定組成の混合物を焼成して
なる黄色から肌色系の顔料(特公平3−21580号公
報)が知られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】Pb,Cr,Cd等の
有害金属を含有せず、鮮明な黄色を呈し、耐熱性、耐薬
品性、耐光性等の耐環境性に優れ、且つ、軽比重の無機
の黄色顔料が望まれているが、前出各公報記載の顔料は
未だ十分なものではない。
【0015】即ち、前出特開昭50−51128号公報
記載の顔料は、シュードブルッカイトとルチル型又はア
ナターゼ型の二酸化チタンとの混合物からなるものであ
るが、茶色のFeTiO5(シュードブルッカイト)と
白色の二酸化チタンとの混色によるもので、鮮明な呈色
が得られるものではない。
【0016】前出特開平8−239223号公報記載の
顔料は、酸化チタン・酸化鉄複合系ゾルは単なる混合物
であって、シュードブルッカイト型構造の結晶相を有し
ない。
【0017】前出特開昭60−42236号公報記載の
顔料は重金属であるモリブデンを含むものであって、し
かもシュードブルッカイト型構造を含まないものであ
る。
【0018】前出特開平8−73224号公報記載の黄
色顔料はAl固溶のシュードブルッカイト型構造である
が、Liを含まないものである。
【0019】前出特開平9−221323号公報記載の
顔料は、Fe,Tiの他に種々の金属元素を含むもので
あるが、Liを含有しないものである。
【0020】前出特公昭37−3460号公報記載の顔
料には、Fe,Ti及びLiを含む複合酸化物について
の実施例の記載があるが、その構造はルチル又はポリル
チル型構造のものであるから耐光性に劣るものである。
【0021】前出特公平3−21580号公報記載の黄
色顔料粉末は、Fe,Ti及びLiを含む複合酸化物に
ついての実施例の記載があるが、その構造的にはスピネ
ル型構造のものであって呈色に問題があり、しかも十分
な耐薬品性を有しないものである。
【0022】そこで、本発明は、Pb,Cr,Cd等の
有害金属を含有せず、鮮明な黄色を呈し、耐熱性、耐薬
品性、耐光性等の耐環境性に優れ、且つ、軽比重の無機
の黄色顔料を得ることによって、無公害であって、耐熱
性、耐薬品性、耐光性等の耐環境性が優れている黄色塗
料及び黄色ゴム・樹脂組成物を得ることを技術的課題と
する。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は以下の
本発明により達成することができる。
【0024】即ち、本発明は、Fe,Ti及びLiから
なる複合金属酸化物粉末であって、当該複合金属酸化物
粉末がシュードブルッカイト型構造の結晶相を主体とす
る結晶相からなる黄色顔料又はFe、Ti及びLiを基
本組成とし、該Fe及びTiの少なくとも一部がAl又
はMg若しくはAl及びMgのいずれかで置換されてい
る複合金属酸化物粉末であって、当該複合金属酸化物粉
末がシュードブルッカイト型構造の結晶相を主体とする
結晶相からなる黄色顔料と塗料構成基材とからなる黄色
塗料である。
【0025】また、本発明は、Fe,Ti及びLiから
なる複合金属酸化物粉末であって、当該複合金属酸化物
粉末がシュードブルッカイト型構造の結晶相を主体とす
る結晶相からなる黄色顔料又はFe、Ti及びLiを基
本組成とし、該Fe及びTiの少なくとも一部がAl又
はMg若しくはAl及びMgのいずれかで置換されてい
る複合金属酸化物粉末であって、当該複合金属酸化物粉
末がシュードブルッカイト型構造の結晶相を主体とする
結晶相からなる黄色顔料を用いて着色した黄色ゴム・樹
脂組成物である。
【0026】本発明の構成を詳しく説明すれば、次の通
りである。まず、本発明における黄色顔料について述べ
る。
【0027】本発明における黄色顔料は、Fe,Ti及
びLiからなる複合金属酸化物粉末である。
【0028】本発明における黄色顔料の平均粒径は、
0.1〜3μm、好ましくは、0.4〜1.5μmであ
る。また、BET比表面積は、0.5〜20m2/g、
好ましくは、1〜8m2/gである。
【0029】本発明における黄色顔料は、真比重が3.
6〜4.3、好ましくは3.7〜4.2である。
【0030】本発明における黄色顔料の組成範囲は、F
eは17〜55原子%、好ましくは20〜48原子%の
範囲であり、Tiは40〜62原子%、好ましくは45
〜62原子%の範囲であり、Liは5〜22原子%、好
ましくは5〜20原子%の範囲である。上記組成範囲外
の場合には、彩度が低下する。
【0031】具体的には、Fe,Ti,Liの順に各原
子%による座標として用いて1/2(Fe23)−Ti
2−1/2(Li2O)による各元素の単原子比での表
示による三角相図中に表した場合における、点1(1
7,62,21)、点2(33,62,5)、点3(5
5,40,5)、点4(38,40,22)、点5(1
7,61,22)の各点を結んだ5辺形で囲まれた範囲
内である。なお、後出実施の形態及び後出実施例1及び
2に示す通り、Fe,Ti,Liの順に各原子%による
座標として用いて表した(20.6,61.0,18.
4)、(27.3,57.8,14.9)、(37.
1,50.5,12.4)の各場合にシュードブルッカ
イト型構造の結晶相単相が得られることを確認してい
る。
【0032】好ましい範囲としては、三角相図中で、点
6(20,60,20)、点7(30,60,10)、
点8(45,45,10)、点9(35,45,20)
の各点を結んだ4辺形で囲まれた範囲である。
【0033】また、各元素の比は、Ti:Li比が6
2:22〜40:5、好ましくは60:20〜45:1
0の範囲であり、Fe:Li比が17:22〜55:
5、好ましくは20:20〜45:10の範囲であり、
Fe:Ti比が17:62〜55:40、好ましくは4
5:45〜60:20の範囲である。
【0034】本発明における黄色顔料は、シュードブル
ッカイト型構造の結晶相を主体とする結晶相からなるも
のである。前記シュードブルッカイト型構造の結晶相の
組成式は、 Fe2-x-yLixTiyTiO5 (0.15≦x≦0.66、0.2≦y≦0.86)で
あり、その結晶系は斜方晶系であって、各格子定数はa
=0.960〜0.980nm,b=0.990〜0.
998nm,c=0.369〜0.376nmの範囲で
ある。
【0035】本発明における黄色顔料に存在する結晶相
は、X線回折パターンの積分強度からの算出による体積
比率で全結晶相中、シュードブルッカイト型構造の結晶
相が80〜100%、好ましくは95〜100%であ
る。80%未満の場合には、黄色の呈色及び耐薬品性、
耐光性が十分ではない。
【0036】なお、結晶相としては他にルチル型構造の
結晶相を体積比率で20%未満、好ましくは10%以下
含有する。20%以上の場合には明度は上がるが彩度が
低下し、耐光性が低下する。また、その他に存在する結
晶相として、スピネル型構造の結晶相(LixTi2 x-1
Fe4-3x4,0.5≦x≦1.33、全率固溶型)は
体積比率で10%未満、好ましくは5%以下である。十
分に反応が生じていない場合にはヘマタイト相(α−F
23)が未反応相として生じることがあるが、その含
有量は体積比率で5%以下であることが望ましい。スピ
ネル型構造の結晶相は茶色を呈することからスピネル型
構造の結晶相が過剰に存在すると茶色がかってくるため
明度が下がり、ヘマタイト相が過剰に存在すると赤みが
かってくるため黄色顔料としては有用ではない。なお、
マグネタイト相(Fe34)は存在すべきでない。
【0037】本発明における黄色顔料の色調は、鮮明な
黄色を呈するものであり、L** *法による表色法に
おいて、L*値(明度)は48以上、好ましくは55以
上であって上限値は85であり、a*値は8〜25、好
ましくは10〜22、b*値は38〜55、好ましくは
40〜55である。また、C*値(彩度)は43以上、
好ましくは45以上であって、上限値は65であり、H
*値(色相)は62以上、好ましくは65以上であっ
て、上限値は85である。結晶相としてスピネル型構造
の結晶相がある程度存在すると明度、彩度が低下し、ル
チル型構造の結晶相が存在すると彩度が低下する。
【0038】本発明における黄色顔料の耐熱性は、30
0℃以上、好ましくは600℃以上、より好ましくは6
70℃以上である。ここで、耐熱性は、顔料粉末を空気
中で再加熱して、冷却後に目視により加熱前に比較して
変色が認められたときの温度である。
【0039】本発明における黄色顔料の耐薬品性は、耐
酸性としては5%の塩酸(1.6N)に10分間浸漬し
た場合に変色が見られないものである。更に、条件を厳
しくして24分間浸漬にした場合にも変色が見られず、
耐酸性が極めて優れたものである。耐アルカリ性として
は1%水酸化ナトリウム水溶液で15分間浸漬して変色
が見られないものである。
【0040】本発明における黄色顔料の耐光性は、後述
する方法によって測定を行い、塗膜の光沢の減少率が2
3%以下、好ましくは20%以下である。
【0041】AlやMgで置換されている本発明におけ
る黄色顔料の組成範囲は、Fe、Ti及びLiの組成範
囲がFeは15〜55原子%、好ましくは16〜45原
子%、Tiは25〜65原子%、好ましくは25〜62
原子%、Liは5〜22原子%、好ましくは6〜21原
子%であって、Alは全金属に対し1〜30原子%、好
ましくは、1〜20原子%の範囲であり、Mgは全金属
に対して1〜20原子%、好ましくは1〜15原子%の
範囲であり、Al及びMgで置換する場合には総量で全
金属に対し1〜30原子%、好ましくは1〜20原子%
の範囲である。Fe、Ti、Liが上記範囲外の場合に
は、彩度が低下する。Alが30原子%を越える場合
は、本発明の目的とする黄色顔料以外にヘマタイト、ア
ルミナ、ルチルが副生する。Mgが20原子%を越える
場合は、本発明の目的とする黄色顔料以外にMgO、ヘ
マタイト、ルチルが副生する。Al及びMgの総量が3
0原子%を越える場合は、本発明の目的とする黄色顔料
以外にヘマタイト、アルミナ、ルチル、MgOが副生す
る。
【0042】AlやMgで置換されている本発明におけ
る黄色顔料は、シュードブルッカイト型構造の結晶相を
主体とする結晶相からなり、該結晶相の組成式は Fe2-p-q-r-sLipMgqAlrTis5 (但し、0.15<p<0.66、0.03<q<0.
60、0.03<r<0.90、0.75<s<1.9
5)である。AlやMgで置換されている本発明におけ
る黄色顔料は、真比重が3.4〜4.3、好ましくは上
限値が4.2である。
【0043】AlやMgで置換されている本発明におけ
る黄色顔料は、結晶系、格子定数、存在する結晶相の種
類及び体積比率はもちろん、平均粒径、BET比表面
積、色調、耐熱性、耐薬品性及び耐光性の諸特性におい
てAlやMgで置換されていない本発明における黄色顔
料と同等である。
【0044】また、本発明における各黄色顔料を用いる
ことにより、良好な耐熱性等の耐環境性を具備した鮮明
な黄色を呈した黄色塗料又は黄色ゴム・樹脂組成物を得
ることができる。当該黄色塗料又は黄色ゴム・樹脂組成
物は、優れた耐熱性が要求される道路標識等として有用
である。
【0045】次に、本発明における黄色顔料の製造法に
ついて述べる。
【0046】本発明における黄色顔料は、Fe化合物、
Ti化合物、Li化合物、必要によりAl化合物又はM
g化合物若しくはAl化合物及びMg化合物を所定量混
合した後、700〜1100℃の温度範囲で焼成し、得
られた焼成物を粉砕し、さらに、必要により洗浄処理及
び分級を行って得ることができる。
【0047】本発明における上記Fe化合物としては、
塩化鉄、硝酸鉄、しゅう酸鉄、硫酸鉄等の鉄塩、ゲータ
イト(α−FeOOH)、アカゲナイト(β−FeOO
H)、レピッドクロサイト(γ−FeOOH)等の含水
酸化鉄、ヘマタイト(α−Fe23)、マグヘマイト
(γ−Fe23)、マグネタイト(Fe34)、ベルト
ライド等の酸化鉄、鉄粉等の金属鉄のいずれでも使用で
きる。Fe化合物の粒径は、0.01〜2.0μmのも
のが好ましい。Fe化合物の混合比率は、17〜55原
子%、好ましくは20〜45原子%である。
【0048】Al化合物やMg化合物を一緒に混合する
場合のFe化合物の混合比率は15〜55原子%、好ま
しくは16〜45原子%である。
【0049】本発明における前記Ti化合物としては、
TiO2・nH2O、ルチル型又はアナターゼ型等の二酸
化チタン(TiO2)や不定比酸化チタン(TiOx)が
使用できる。Ti化合物の粒径は、0.01〜0.8μ
mのものが好ましい。Ti化合物の混合比率は、40〜
62原子%、好ましくは45〜60原子%である。
【0050】Al化合物やMg化合物を一緒に混合する
場合のTi化合物の混合比率は25〜65原子%、好ま
しくは25〜62原子%である。
【0051】本発明における前記Li化合物は、炭酸リ
チウム、酢酸リチウム、硝酸リチウム、硫酸リチウム、
塩化リチウム等が使用できる。Li化合物の混合比率
は、5〜30原子%、好ましくは10〜20原子%であ
る。
【0052】なお、前記Fe化合物と前記Ti化合物の
代わりにFeとTiの酸化物を用いることもでき、Fe
TiO3(イルメナイト)、Fe2TiO5(シュードブ
ルッカイト)等を用いることができる。また、前記Ti
化合物と前記Li化合物の代わりにTiとLiの酸化物
を用いることもでき、チタン酸リチウム(Li2Ti
3)等を用いることができる。
【0053】さらに、前記Fe化合物、前記Ti化合物
及び前記Li化合物の混合物中の各元素の混合比は、T
i:Li比が62:22〜40:5、好ましくは60:
20〜45:10の範囲であり、Fe:Li比が17:
22〜55:5、好ましくは20:20〜45:10の
範囲であり、Fe:Ti比が17:62〜55:40、
好ましくは45:45〜60:20の範囲である。
【0054】さらに、Al化合物やMg化合物を一緒に
混合する場合の前記Fe化合物、前記Ti化合物及び前
記Li化合物は、目的とする黄色顔料が所望の組成とな
るような割合で混合すればよい。
【0055】本発明における前記Al化合物としてはベ
ーマイト、ギブサイト、Al(OH) 3、硝酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウム等を使用できる。Al化合物の粒
径は、0.01〜2.0μmのものが好ましい。Al化
合物の混合比は、全金属に対して、1〜30原子%が好
ましく、1〜20原子%がより好ましい。
【0056】本発明における前記Mg化合物としては酸
化マグネシウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグ
ネシウム、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム等を使
用できる。Mg化合物の粒径は、0.01〜2.0μm
のものが好ましい。Mg化合物の混合比は、全金属に対
して1〜20原子%が好ましく、1〜15原子%がより
好ましい。
【0057】本発明における前記Al化合物及び前記M
g化合物は、前記各化合物を使用してもよく、また、M
g及びAlを含むハイドロタルサイト等のMg及びAl
を共に含む化合物を使用してもよい。Al化合物及びM
g化合物の両者を使用する場合の混合比は全金属に対し
て1〜30原子%が好ましく、2〜28原子%がより好
ましい。
【0058】本発明におけるFe化合物、Ti化合物及
びLi化合物、必要により、Al化合物又はMg化合物
若しくはAl化合物及びMg化合物の混合は、乾式、湿
式のいずれであってもよく、常法、例えば、らいかい
機、遊星ボールミル、乾式ボールミル等によって行えば
よい。
【0059】本発明における焼成温度は700〜110
0℃、好ましくは800〜1050℃である。1100
℃を越える温度で加熱焼成を行った場合には、粒子及び
粒子間での焼結が進行してしまい、粗大粒子の成長が生
じたり、粉砕が困難となる場合がある。原料に炭酸リチ
ウムを用いた場合にはそのフラックス的作用により、比
較的低温での加熱焼成を行うことができる。焼成雰囲気
は空気中等の酸化性雰囲気である。還元性雰囲気下では
鉄成分が還元されてFe2+イオンが混在することにより
色調が黒ずんでしまうため好ましくない。
【0060】粉砕は、常法によって行うことができ、例
えば、自由式粉砕器、サンドミル、らいかい機等によっ
て行うことができる。
【0061】なお、洗浄処理及び分級は、必要に応じて
行ってもよい。
【0062】次に、本発明に係る黄色塗料について述べ
る。
【0063】本発明に係る黄色塗料は、塗膜にした場合
の光沢度が40〜100%、好ましくは50〜100%
であり、塗膜の耐熱温度が275℃以上、好ましくは2
80℃以上であって、色相はL*値が48〜85、a*
が8〜25、b*値が40〜55であることが好まし
い。
【0064】本発明に係る黄色塗料中における黄色顔料
の配合割合は、塗料構成基材100重量部に対し0.5
〜100重量部の範囲で使用することができ、塗料のハ
ンドリングを考慮すれば、好ましくは1.0〜100重
量部、更に好ましくは2.0〜100重量部である。
【0065】塗料構成基材としては、樹脂、溶剤、必要
により消泡剤、体質顔料、乾燥促進剤、界面活性剤、硬
化促進剤、助剤等が配合される。
【0066】上記樹脂としては、溶剤系塗料用として通
常使用されるアクリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、メラミン樹脂、アミノ樹脂等を用いることがで
きる。水系塗料用としては、通常使用される水溶性アル
キッド樹脂、水溶性メラミン樹脂、水溶性アクリル樹
脂、水溶性ウレタンエマルジョン樹脂を用いることがで
きる。
【0067】前記溶剤としては、溶剤系塗料用として通
常使用されるトルエン、キシレン、ブチルアセテート、
メチルアセテート、メチルイソブチルケトン、ブチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルアルコール、脂肪
族炭化水素等を用いることができる。
【0068】水系塗料用溶剤としては、水と水系塗料で
通常使用されるブチルセロソルブ、ブチルアルコール等
とを混合して使用することができる。
【0069】前記消泡剤としては、ノプコ8034(商
品名)、SNデフォーマー477(商品名)、SNデフ
ォーマー5013(商品名)、SNデフォーマー247
(商品名)、SNデフォーマー382(商品名)(以
上、いずれもサンノプコ株式会社製)、アンチホーム0
8(商品名)、エマルゲン903(商品名)(以上、い
ずれも花王株式会社製)等の市販品を使用することがで
きる。
【0070】次に、本発明に係る黄色ゴム・樹脂組成物
について述べる。
【0071】本発明に係る黄色ゴム・樹脂組成物は、樹
脂成形体の耐熱温度が205℃以上、好ましくは210
℃以上であって、色相がL*値が48〜85、a*値が8
〜25、b*値が40〜55であることが好ましい。
【0072】本発明に係る黄色ゴム・樹脂組成物中にお
ける黄色顔料の配合割合は、樹脂100重量部に対し
0.1〜200重量部の範囲で使用することができ、ゴ
ム・樹脂組成物のハンドリングを考慮すれば、好ましく
は0.2〜150重量部、更に好ましくは0.5〜50
重量部である。
【0073】本発明に係る黄色ゴム・樹脂組成物におけ
る構成基材としては、黄色顔料とゴム又は周知の熱可塑
性樹脂とともに、必要により、滑剤、可塑剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、各種安定剤等の添加剤が配合され
る。
【0074】上記ゴムとしては、天然ゴム、合成ゴムを
使用することができ、熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン重合
体、ポリアミド、ポリオレフィン等を使用することがで
きる。
【0075】添加剤の量は、黄色顔料とゴム又は樹脂と
の総和に対して100重量%以下であればよい。添加剤
の含有量が100重量%を越える場合には、成形性が低
下する。
【0076】本発明に係る黄色ゴム・樹脂成物は、ゴム
又は樹脂原料と黄色顔料、必要により添加剤とをあらか
じめよく混合し、次に、混練機もしくは押出機を用いて
加熱下で強いせん断作用を加えて、黄色顔料の凝集体を
破壊し、ゴム又は樹脂組成物中に黄色顔料を均一に分散
させた後、目的に応じた形状に成形加工して使用する。
【0077】
【発明の実施の形態】本発明の代表的な実施の形態は次
の通りである。
【0078】顔料の粒径は、電子顕微鏡写真に示されて
いる粒子250個の粒子サイズを測定し、その平均値で
示した。BET比表面積は、BET法により測定した値
で示した。真比重は比重ビンによる測定によって測定し
た値で示した。
【0079】顔料を構成する粒子の結晶相の同定は、X
線回折測定(ターゲットFe,管電圧40kV,管電流
20mA)によって行い、その体積比率は積分強度を算
出し、その比率によって示した。
【0080】顔料を構成する粒子のFe、Ti、Liの
各元素の含有量は、原子吸光分析及びプラズマ発光分光
分析装置SPS4000(セイコー電子工業(株)製)
によって測定した値で示した。
【0081】顔料の色調の測色は、以下のようにして行
った。まず、測定用試料片は、顔料0.5gとヒマシ油
0.5mlをフーバー式マーラーで練ってペースト状と
し、このペーストにクリヤラッカー4.5gを加え混練
し、塗料化して、キャストコート紙上に6milのアプ
リケーターを用いて塗布することによって得た。
【0082】測色はHunterのLab空間により、
*値(明度)、a*値、b*値をそれぞれ上記測定用試
料片を用いて多光源分光測色計MSC−IS−2D(ス
ガ試験機(株)製)を用いて測色した値で示した。ま
た、C*値(彩度)は C*=(a*×a*+b*×b*1/2*値(色相)は H*=tan−1(b*/a*) として算出した。
【0083】顔料の耐熱性の測定は、顔料を空気中で再
加熱して、冷却後に目視により変色又は褪色が見られた
温度によって示した。
【0084】顔料の耐薬品性は、耐酸性は、5%の塩酸
水溶液(1.6N)に顔料粉末を10分間又は24分間
浸漬してその色調の変化を観察することにより行った。
耐アルカリ性は、1%の水酸化ナトリウム水溶液に顔料
を10分間浸漬してその色調の変化を観察することによ
り行った。
【0085】顔料の耐光性は、顔料を塗料化し、それを
塗膜にしたものについて、曝露促進試験を行って評価し
た。即ち、顔料20重量部を塗料基材(メラミン樹脂1
5重量部、乾性アルキッド樹脂85重量部)100重量
部と配合し、ボールミル(媒体として直径10mmのガ
ラスビーズ使用)を用いて24時間混合分散して塗料を
得た。得られた塗料をガラス板上に塗布した後、120
℃で30分間焼付硬化させて塗膜を形成した。この塗膜
について、サンシャインウエザオメーターを用いて曝露
促進試験を行って1000時間後(自然環境下3年間に
相当)の光沢度の変化によって示した。
【0086】黄色顔料の色相は、試料0.5gとヒマシ
油0.5ccとをフーバー式マーラーで練ってペースト
状とし、このペーストにクリアラッカー4.5gを加
え、混練、塗料化してキャストコート紙上に6milの
アプリケーターを用いて塗布した塗布片(塗膜厚み:約
30μm)を作製し、 該塗布片について、多光源分光測
色計(MSC−IS−2D、スガ試験機(株)製)Mu
lti−spctro−colour−Meterを用
いてHunterのLab空間によりL*値、a*値及び
*値をそれぞれ測色し、国際照明委員会(Commi
ssion Internationnale de
l’Eclairage、CIE)1976(L*値、
*値、b*値)均等知覚空間に従った値で示した。
【0087】黄色顔料の分散性は、上記塗布片を「グロ
スメーター UGV−5D」(スガ試験機(株)製)を
用いて入射角60°の時の光沢度を測定することによっ
て得られた値で示した。光沢度が高いほど、黄色顔料の
分散性が優れていることを示す。
【0088】黄色塗料の各色相は、後述する処法によっ
て調製した各塗料を冷間圧延鋼板(0.8mm×70m
m×150mm)(JIS G−3141)に150μ
mの厚みで塗布、乾燥して塗膜を形成することによって
得られた測定用試料片を、黄色顔料を用いて着色した本
発明に係るゴム・樹脂組成物の色相は、後述する処法に
よって作製した着色樹脂プレートを、多光源分光測色計
(MSC−IS−2D、スガ試験機(株)製)Mult
i−spctro−colour−Meterを用いて
HunterのLab空間によりL*値、a*値及びb*
値をそれぞれ測色し、国際照明委員会(Commiss
ion Internationnale de l’
Eclairage、CIE)1976(L*値、a
*値、b*値)均等知覚空間に従った値で示した。
【0089】塗布膜の光沢度は、上記測定用試料片を
「グロスメーター UGV−5D」(スガ試験機(株)
製)を用いて入射角60°の時の光沢度で示した。光沢
度が高いほど、黄色顔料を配合した黄色塗料の分散性が
優れていることを示す。
【0090】黄色塗料を用いた塗布膜の耐熱性は、上記
測定用試料片をオーブンに入れ、オーブンの温度を種々
変化させて各温度において15分間加熱処理を行い、塗
布板の各温度における加熱前後での色相(L*値、a
*値、b*値)を、多光源分光測色計(MSC−IS−2
D、スガ試験機(株)製)Multi−spctro−
colour−Meterを用いて測定し、加熱前の測
色値を基準に下記式で示されるΔE*を求め、片対数グ
ラフを用いて横軸に加熱温度を、縦軸にΔE*値をプロ
ットし、ΔE*値がちょうど1.5となるときの温度を
塗布膜の耐熱温度とした。黄色ゴム・樹脂組成物の耐熱
性は、後出の実施例20記載のシート片(20mm×20
mm)を空気中180℃のオーブンに入れ、耐熱テストを
行い、シート片全体が黒変するまでの時間を耐熱時間と
する。
【0091】黄色ゴム・樹脂組成物への分散性は、得ら
れた樹脂組成物表面における未分酸の凝集粒子の個数を
目視により判定し、5段階で評価した。5が最も分散状
態が良いことを示す。
【0092】 1: 1cm2当たりに50個以上 2: 1cm2当たりに10個以上50個未満 3: 1cm2当たりに5個以上10個未満 4: 1cm2当たりに1個以上5個未満 5: 未分散物認められず
【0093】<黄色顔料の製造>ゲータイト粉末(平均
粒径1μm)8.90gと二酸化チタン(平均粒径0.
2μm)24gと炭酸リチウム3.7gとをらいかい機
で混合した後、アルミナ製ルツボに入れて空気中、90
0℃で1時間、加熱焼成を行った後、得られた焼成物を
らいかい機で粉砕して粉末とした。
【0094】上記得られた粉末は、平均粒径が1.0μ
m、BET比表面積が2.7m2/g、真比重が3.7
であり、Feが20.6原子%、Tiが61.0原子
%、Liが18.4原子%であって、そのX線回折パタ
ーンは図1に示すようにシュードブルッカイト型構造の
結晶相単相であることが認められた。格子定数はa=
0.966nm,b=0.990nm,c=0.374
nmであった。また、得られた粉末は鮮明な黄色を呈し
ており、Lab表色法により、L*値が71.7、a*
が13.2、b*値が48.2、C*値(彩度)が50.
0、H*値(色相)が74.7であり、700℃まで変
色及び褪色のない耐熱性の良好なものであった。耐薬品
性は、耐酸性及び耐アルカリ性のいずれの試験によって
も色の変化がない良好なものであった。耐光性は曝露促
進試験の結果、光沢度の減少率が15%と良好なもので
あった。
【0095】<道路標識の黄色塗料の製造>上記粉末を
黄色顔料として用い以下の塗料組成で混練して混練物と
した。 黄色顔料 4重量% ガラスビーズ 16重量% 炭酸カルシウム 32重量% カン水 32重量% 石油樹脂 13.7重量% 可塑剤 2.3重量% 上記組成混練物を250℃で加熱溶融して道路標識の黄
色塗料を得た。得られた道路標識の黄色塗料は、250
℃の加熱溶融後も用いた顔料と同様に鮮明な黄色を呈す
るものであった。塗膜の耐熱温度は、260℃であっ
て、色相は、L*値が70.5、a*値が13.3、b*
値が48.0であった。
【0096】
【作用】本発明において最も重要な点は、黄色塗料及び
黄色ゴム・樹脂組成物に用いた黄色顔料がPb、Cr、
Cd等の有害金属を含有せず、鮮明な黄色を呈し、耐熱
性、耐薬品性、耐光性等の耐環境性に優れ、且つ、軽比
重であるという事実である。FeとTiのみからなるF
2TiO5(シュードブルッカイト)そのものは茶色を
呈するのに対し、本発明におけるFe,Ti及びLiか
らなる複合金属酸化物粉末が鮮明な黄色を呈する理由に
ついて、本発明者は以下のように考えている。
【0097】まず、本発明において、FeとTiからな
るFe2TiO5(シュードブルッカイト)にLiが固溶
してもなおシュードブルッカイト型構造を維持しうるの
は、Liのイオン半径がFeやTiとほぼ同様の大きさ
を持つと考えられるため、結晶構造的にFeやTiとの
置換が容易に生じうるためと考えられる。従って、Fe
2TiO5の組成からLiを固溶させた場合に連続的に組
成が変化したシュードブルッカイト型構造の結晶相が得
られる。ただし、FeのないTiとLiとからなるシュ
ードブルッカイト型構造の結晶相は得られていないこと
からLiについては固溶限界が存在するものと思われ
る。
【0098】次に、シュードブルッカイト型構造におい
ては金属イオンの入りうるサイトとしては4cサイトと
8fサイトの2種類のサイトがある。一方、本発明にお
ける黄色顔料のX線回折パターンには、通常のFe2
iO5(シュードブルッカイト)には出現しない回折ピ
ークがいくつか現れていることを見出しており、これを
解析したところ、2種類のサイトのうち、4cサイトに
Liが選択的に入ることにより、Tiが4cサイトに入
る存在確率が減少してその結果、特異的な回折ピークが
現れたものと考えている。
【0099】即ち、通常のシュードブルッカイト型構造
においてはFeが8fサイトを全て占めているため、光
吸収が幅広い波長帯域で生じ、また吸収が大きいため、
茶色を呈するものであるが、本発明における黄色顔料は
8fサイトをTiとFeが占め、Feの濃度が希釈化さ
れていることによって鮮明な黄色の呈色を示すものであ
ると考えている。一方、スピネル型構造においては、F
eの濃度はほぼ同じものであってもFeが2種類のサイ
トにわたって存在していると考えられ、Feの濃度の希
釈効果よりも2種類のサイトを占めるFeによる光吸収
の効果によって茶色を呈すると考えている。
【0100】また、本発明者は、上記の通り、Liが4
cサイトに入っていると仮定した場合には結晶中でのL
iイオンの移動は容易ではなく、シュードブルッカイト
型構造の結晶相が容易に酸、アルカリに溶解しないこと
との相乗効果により、本発明における黄色顔料は、耐酸
性、耐アルカリ性、即ち、耐薬品性に優れるものと考え
ている。
【0101】本発明における黄色顔料は、通常の空気中
での加熱焼成法により製造されるものであることから、
耐熱性に優れたものである。
【0102】本発明における黄色顔料は、ルチル型構造
の結晶相を20%未満しか含有しないことから耐光性に
も優れたものである。
【0103】Fe及びTiの少なくとも一部がAl又は
Mg若しくはAl及びMgのいずれかで置換されている
本発明における黄色顔料も同様にシュードブルッカイト
型構造を維持しており、Feの濃度が希釈化されている
ことによって鮮明な黄色の呈色を示し、耐熱性、耐薬品
性、耐光性に優れたものである。
【0104】
【実施例】次に、実施例並びに比較例を挙げる。
【0105】実施例1〜9、比較例1〜9; <黄色顔料の製造> 実施例1〜9、比較例1〜9 原料のFe化合物、Ti化合物、Li化合物、Al化合
物、Mg化合物の有無、種類、混合比率、加熱焼成の温
度について種々変化させた以外は、前記発明の実施の形
態と同様にして粉末を得た。製造条件及び得られた顔料
の諸特性を表1乃至表4に示す。
【0106】
【表1】
【0107】
【表2】
【0108】
【表3】
【0109】
【表4】
【0110】なお、前記発明の実施の形態及び前記実施
例1、2及び5乃至9の各実施例に示す通り、Fe,T
i,Liの順に各原子%による座標として用いて表した
(20.6,61.0,18.4)、(27.3,5
7.8,14.9)、(37.1,50.5,12.
4)、(16.0、61.0、13.3)、(28.
6、51.4、7.0)、(19.9、40.1、1
9.8)、(26.6、26.8、19.7)及び(2
6.6、53.4、6.5)の各場合にシュードブルッ
カイト型構造の結晶相単相が得られることを確認してい
る。
【0111】実施例6、実施例7及び実施例9の各実施
例、比較例5及び比較例6の各比較例で得られた顔料の
X線回折パターンを図2乃至6に示した。図2乃至図4
から実施例6、実施例7及び実施例9の各実施例で得ら
れた顔料は、いずれもシュードブルッカイト型構造の結
晶相単相であることが認められた。図5から比較例5で
得られた顔料は、スピネル相単相であることが確認でき
た。図6から比較例6で得られた顔料は、ルチル相単相
であることが確認できた。
【0112】<溶剤系黄色塗料の製造> 実施例10 実施例1で得られた黄色顔料10gとアミノアルキッド
樹脂及びシンナーとを下記割合で配合して3mmφガラ
スビーズ90gとともに140mlのガラスビンに添加
し、次いでペイントシェーカーで90分間混合分散し、
ミルベースを作製した。
【0113】 黄色顔料 12.2重量部 アミノアルキッド樹脂 19.5重量部 (アミラックNo.1026:関西ペイント(株)製) シンナー 7.3重量部
【0114】上記ミルベースを用いて、下記割合となる
ようにアミノアルキッド樹脂を配合し、ペイントシェー
カーで更に15分間混合分散して、黄色顔料を含む溶剤
系黄色塗料を得た。
【0115】 ミルベース 39.0重量部 アミノアルキッド樹脂 61.0重量部 (アミラックNo.1026:関西ペイント(株)製)
【0116】得られた溶剤系黄色塗料の塗料粘度は17
50cPであった。
【0117】次いで、上記溶剤系黄色塗料を冷間圧延鋼
板(0.8mm×70mm×150mm)(JIS G
−3141)に150μmの厚みで塗布、乾燥して得ら
れた塗布膜の耐熱温度は292℃であり、色相はL*
が61.6、a*値が19.3、b*値が50.4であっ
た。この時の主要製造条件及び黄色塗膜の諸特性を表5
に示す。
【0118】実施例11〜14、比較例10、11 黄色顔料の種類を種々変えた以外は、実施例10と同様
にして溶剤系黄色塗料を製造した。
【0119】この時の主要製造条件及び塗膜の諸特性を
表5に示した。比較例10及び11は、それぞれ、市販
の黄色顔料であるゲータイト(α−FeOOH)「LL
−XLO」(商品名:チタン工業株式会社製)及び市販
の耐熱顔料である黄茶系TAN顔料「T−10」(化学
組成:ZnO・Fe23)(商品名:チタン工業株式会
社製)を用いた場合である。表5に示す通り、実施例1
0乃至14の各実施例で得られた本発明に係る黄色塗料
の塗膜特性はいずれも市販の耐熱顔料である黄茶系TA
N顔料を用いた場合に比べ、耐熱温度が23℃以上改善
されており耐熱性が優れたものであった。また色相が市
販の黄色顔料であるゲータイト(α−FeOOH)「L
L−XLO」に近い色相を有していることが認められ
た。
【0120】
【表5】
【0121】<水系黄色塗料の製造>実施例1で得られ
た黄色顔料粉末7.62gと水溶性アルキッド樹脂等と
を下記割合で3mmφガラスビーズ90gとともに14
0mlのガラスビンに添加し、次いでペイントシェーカ
ーで90分間混合分散し、ミルベースを作製した。
【0122】 黄色顔料 12.4重量部 水溶性アルキッド樹脂 9.0重量部 (商品名:S−118:大日本インキ化学工業(株)製) 消泡剤 4.8重量部 (商品名:ノプコ8034:サンノプコ(株)製) 水 4.8重量部 ブチルセロソルブ 4.1重量部
【0123】上記ミルベースを用いて、塗料組成を下記
割合で配合してペイントシェーカーで更に15分間混合
分散し水系黄色塗料を得た。
【0124】 ミルベース 30.4重量部 水溶性アルキッド樹脂 46.2重量部 (商品名:S−118:大日本インキ化学工業(株)製) 水溶性メラミン樹脂 12.6重量部 (商品名:S−695:大日本インキ化学工業(株)製) 消泡剤 0.1重量部 (商品名:ノプコ8034:サンノプコ(株)製) 水 9.1重量部 ブチルセロソルブ 1.6重量部
【0125】得られた水系黄色塗料の塗料粘度は128
0cPであった。
【0126】次いで、上記水系黄色塗料を冷間圧延鋼板
(0.8mm×70mm×150mm)(JIS G−
3141)に150μmの厚みで塗布、乾燥して得られ
た塗布膜の耐熱温度は293℃であり、色相はL*値が
61.4、a*値が19.5、b*値が50.1であっ
た。
【0127】実施例16〜19、比較例12、13 黄色顔料の種類を種々変えた以外は、実施例15と同様
にして水系黄色塗料を製造した。
【0128】この時の主要製造条件及び塗膜の諸特性を
表6に示した。比較例12及び13は、それぞれ、市販
の黄色顔料であるゲータイト(α−FeOOH)「LL
−XLO」(商品名:チタン工業株式会社製)及び市販
の耐熱顔料である黄茶系TAN顔料粉末「T−10」
(化学組成:ZnO・Fe23)(商品名:チタン工業
株式会社製)を用いた場合である。表6に示す通り、本
発明における黄色顔料を用いて得られた実施例15乃至
19の各実施例で得られた塗膜特性は、いずれも市販の
耐熱顔料である黄茶系TAN顔料を用いた場合に比べ、
耐熱温度が22℃以上改善されており耐熱性が優れたも
のであった。また、色相が市販の黄色顔料であるゲータ
イト(α−FeOOH)「LL−XLO」に近い色相を
有していることが認められた。
【0129】
【表6】
【0130】<黄色樹脂組成物の製造> 実施例20(樹脂としてポリ塩化ビニル樹脂を用いた場
合) 実施例1で得られた黄色顔料0.4gとポリ塩化ビニル
樹脂粉末103EP8D(日本ゼオン(株)製)40
g、フタル酸ジオクチル(DOP、大八化学工業(株)
製)20gとを秤量し、これらを200mlポリビーカ
ーに入れ、スパチュラでよく混合して混合粉末を得た。
【0131】得られた混合粉末にステアリン酸カルシウ
ムを0.4g加えて混合し、160℃に加熱した熱間ロ
ールのクリアランスを0.2mmに設定した後、上記混
合粉末を少しずつロールにて練り込んで樹脂組成物が一
体となるまで混練を続けた後、樹脂組成物をロールから
剥離し、次いで、熱間プレスで加圧処理し、シート片
(厚さ1.5mm)を得た。加圧条件は、プレス温度1
60℃、プレス圧100Kg/cm2、プレス時間1
分、プレス間隔1.0mm、プレス量30gである。こ
のシート片の耐熱性は、樹脂が黒化するまでの時間が3
60分間以上であり、色相は、L値*が61.7、a*
が19.2及びb*値が50.8であった。この時の主
要製造条件及び着色樹脂プレートの諸特性を表7に示
す。
【0132】
【表7】
【0133】実施例21〜24、比較例14、15 黄色顔料の種類を種々変えた以外は、実施例20と同様
にして着色樹脂プレートを製造した。
【0134】この時の主要製造条件及び着色樹脂プレー
トの諸特性を表7に示す。表7に示す通り、本発明にお
ける黄色顔料を用いて得られる実施例20乃至24の各
実施例で得られた着色樹脂プレートの特性は、いずれも
市販の耐熱顔料である黄茶系TAN顔料を用いた場合に
比べ、樹脂が黒化するまでの時間が360分間以上と1
50分以上改善されており、耐熱性が優れたものであっ
た。また、色相が市販の黄色顔料であるゲータイト(α
−FeOOH)「LL−XLO」に近い色相を有してい
ることが認められた。
【0135】実施例25(樹脂として低密度ポリエチレ
ン樹脂を用いた場合)実施例1で得られた黄色顔料0.
5gと低密度ポリエチレン樹脂粉末TL−116(日本
ゼオン(株)製)50gとを秤量し、これらを200m
lポリビーカーに入れ、スパチュラでよく混合して混合
粉末を得た。
【0136】得られた混合粉末にステアリン酸カルシウ
ムを0.1g加えて混合し、120℃に加熱した熱間ロ
ールのクリアランスを0.5mmに設定した後、上記混
合粉末を少しずつロールにて練り込んで樹脂組成物が一
体となるまで混練を続けた後、樹脂組成物をロールから
剥離し、次いで、熱間プレスで加圧処理し、シート片
(厚さ1.5mm)を得た。加圧条件は、プレス温度1
20℃、プレス圧100kg/cm2、プレス時間1
分、プレス間隔1.0mm、プレス量20gである。こ
のシート片の色相は、L*値が61.5、a*値が19.
0及びb*値が50.2であった。この時の主要製造条
件及びシート片の諸特性を表8に示す。
【0137】
【表8】
【0138】実施例26〜29、比較例16、17、 黄色顔料の種類を種々変えた以外は、実施例25と同様
にしてシート片を製造した。
【0139】この時の主要製造条件及びシート片の諸特
性を表8に示す。
【0140】
【発明の効果】本発明に係る黄色塗料又は黄色ゴム・樹
脂組成物は、Pb、Cr、Cd等の有害金属を含有せ
ず、鮮明な黄色を呈し、耐熱性、耐薬品性、耐光性等の
耐環境性に優れ、且つ、軽比重のFe、Ti及びLiを
基本組成とする複合金属酸物粉末であることに起因し
て、無公害で、環境にやさしく、有用な黄色顔料を用い
ていることによって、無公害であって、耐熱性、耐薬品
性、耐光性等の耐環境性が優れているから、殊に道路標
識用の黄色塗料又は黄色ゴム・樹脂組成物として好まし
いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態で得られた黄色顔料の結晶
構造を示すX線回折パターンである。
【図2】 実施例6で得られた黄色顔料の結晶構造を示
すX線回折パターンである。
【図3】 実施例7で得られた黄色顔料の結晶構造を示
すX線回折パターンである。
【図4】 実施例9で得られた黄色顔料の結晶構造を示
すX線回折パターンである。
【図5】 比較例5で得られた顔料の結晶構造を示すX
線回折パターンである。
【図6】 比較例6で得られた顔料の結晶構造を示すX
線回折パターンである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09C 1/36 C09C 1/36 C09D 7/12 C09D 7/12 Z Fターム(参考) 4J002 AC001 AC011 BB011 BB021 BB111 BC021 BD031 CL001 DE046 DE136 DE146 FD096 GC00 GH01 4J037 AA08 AA15 AA22 CC06 CC16 CC22 CC23 CC24 CC26 DD02 EE28 EE48 FF07 FF13 FF22 FF25 FF28 4J038 CG001 DA031 DA111 DA161 DB001 DD001 DD121 DG001 HA216 KA06 KA20 MA07 MA08 MA09 MA10 NA04 NA14 NA17 NA27 PB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe,Ti及びLiからなる複合金属酸
    化物粉末であって、当該複合金属酸化物粉末がシュード
    ブルッカイト型構造の結晶相を主体とする結晶相からな
    る黄色顔料又はFe、Ti及びLiを基本組成とし、該
    Fe及びTiの少なくとも一部がAl又はMg若しくは
    Al及びMgのいずれかで置換されている複合金属酸化
    物粉末であって、当該複合金属酸化物粉末がシュードブ
    ルッカイト型構造の結晶相を主体とする結晶相からなる
    黄色顔料と塗料構成基材とからなる黄色塗料。
  2. 【請求項2】 Fe,Ti及びLiからなる複合金属酸
    化物粉末であって、当該複合金属酸化物粉末がシュード
    ブルッカイト型構造の結晶相を主体とする結晶相からな
    る黄色顔料又はFe、Ti及びLiを基本組成とし、該
    Fe及びTiの少なくとも一部がAl又はMg若しくは
    Al及びMgのいずれかで置換されている複合金属酸化
    物粉末であって、当該複合金属酸化物粉末がシュードブ
    ルッカイト型構造の結晶相を主体とする結晶相からなる
    黄色顔料を用いて着色した黄色ゴム・樹脂組成物。
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