JP2000203845A - 耐熱性黄色顔料粉末 - Google Patents

耐熱性黄色顔料粉末

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JP2000203845A
JP2000203845A JP9847399A JP9847399A JP2000203845A JP 2000203845 A JP2000203845 A JP 2000203845A JP 9847399 A JP9847399 A JP 9847399A JP 9847399 A JP9847399 A JP 9847399A JP 2000203845 A JP2000203845 A JP 2000203845A
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Tsutomu Katamoto
勉 片元
Mamoru Fujimoto
守 藤本
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Toda Kogyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Pb,Cr,Cd等の有害金属を含有せず、
鮮明な黄色を呈し、耐熱性、耐薬品性、耐光性に優れ、
且つ、軽比重であり、道路標識の黄色塗料用無機黄色顔
料として有用な耐熱性黄色顔料粉末を提供する。 【解決手段】 Fe,Ti及びLiからなる、必要によ
り、該Fe及びTiの少なくとも一部がAl又はMg若
しくはAl及びMgのいずれかで置換されている複合金
属酸化物粉末であって、当該複合金属酸化物粉末がシュ
ードブルッカイト型構造の結晶相を主体とする結晶相か
らなることを特徴とする耐熱性黄色顔料粉末。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Pb,Cr,Cd
等の有害金属を含有せず、鮮明な黄色を呈し、耐熱性、
耐薬品性、耐光性に優れ、且つ、軽比重であるFe,T
i及びLiからなる、必要により、当該Fe及びTiの
少なくとも一部がAl又はMg若しくはAl及びMgの
いずれかで置換されている複合金属酸化物粉末であっ
て、当該複合金属酸化物粉末が、シュードブルッカイト
型構造の結晶相を主体とする結晶相からなる耐熱性黄色
顔料粉末に関するものである。
【0002】また、本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末
は、鮮明な黄色を呈し、且つ、耐熱性に優れることから
道路標識などの黄色塗料用黄色顔料として有用である。
【0003】
【従来の技術】従来、無機の黄色顔料としては黄鉛(P
bCrO4)やカドミウムイエロー(CdS・nZn
S)などが非常に鮮明な黄色を呈することから用いられ
ていたが、黄鉛は有害金属のPbとCrを含み、カドミ
ウムイエローは有害金属のCdを含有し、例えば、道路
標識の黄色塗料として用いられた場合には、塗膜の浸食
等によってPb,Cr,Cd等の有害金属の溶出による
環境汚染などが発生するおそれがあり、安全性の点で問
題がある。
【0004】一方、鮮明な黄色を呈する既知の有機顔料
も有毒なものが多く、自然環境における生分解性が低い
場合があって問題とされている。さらに、近年は、環境
にやさしい素材、材料が求められており、有害金属元素
を含まず、生分解性が低い有機顔料を含まない無機の黄
色顔料が希求されている。
【0005】鮮明な黄色を呈する無機の黄色顔料として
知られているゲータイト(α−FeOOH)は鉄の含水
酸化物であり、安全性の点では問題のないものである
が、ゲータイトは、約230℃以上の温度で加熱脱水に
よりその結晶構造が変化して赤色を呈するヘマタイト
(α−Fe23)となってしまうため、黄色顔料として
の使用には耐熱性に劣るものであり、より高温となる環
境下、例えば、道路標識の黄色塗料用黄色顔料には使用
できない。何故なら、道路標識の黄色塗料用黄色顔料と
しては少なくとも250℃程度まで変色及び褪色しない
耐熱性が求められているからである。
【0006】黄色塗料として、例えば、道路標識等に使
用された場合には、風雨に長年の間にわたり曝されるこ
ととなるので、これに用いる黄色顔料には、近年の酸性
雨に対しても容易には溶解しない程度の耐酸性を有し、
さらには、耐アルカリ性をも併せ持つこと、即ち、耐薬
品性を有することが求められている。
【0007】また、ルチル型構造の二酸化チタン(Ti
2)は、白色顔料として混色用にも広く用いられてい
るが、一方、光触媒作用があることが知られており、顔
料としての使用においては顔料成分にルチル型構造の二
酸化チタンを含む場合にはその光触媒作用から結合剤樹
脂等の分解作用が生じることから耐光性に劣るものとな
る。そこで、黄色顔料として耐光性を有することが要求
されている。
【0008】また、無機顔料は一般に真比重が大きく、
塗料中での分散安定性が悪いものが多い。これは塗料中
の結合剤樹脂の真比重が高々1.5程度であるのに対
し、塗料中に分散させる無機顔料は二酸化チタンが4.
23、マグネタイトなどは5もあり、大きな比重を有し
ていることに起因している。そこで、軽比重の黄色顔料
が要求されている。
【0009】前記の通りの現状から、現在、Pb,C
r,Cd等の有害金属を含有せず、鮮明な黄色を呈し、
耐熱性、耐薬品性、耐光性に優れ、且つ、軽比重の無機
の黄色顔料が望まれている。
【0010】ところで、酸化鉄や酸化チタンはいずれも
人体には無害な酸化物であり、また、酸化鉄と酸化チタ
ンとは種々の比率の複合酸化物を形成する。しかし、そ
の色調は主なもの、例えば、FeTiO3(イルメナイ
ト)は黒色、Fe2TiO5(シュードブルッカイト)は
茶色であることが知られている。一方、アナターゼ型二
酸化チタン(TiO2)とヘマタイト(α−Fe23
を原料にしてFe2TiO5等を合成し、上記各鉱物と白
色であるルチル型TiO2との混合により種々の色調の
有色顔料を得る報告(色材,57,652頁〜659頁
(1984)、特公昭49−46909号公報)があ
る。
【0011】従来、FeとTiからなる複合金属酸化物
粉末を主体とする黄色顔料について種々の試みがされて
おり、例えば、擬板チタン石格子(シュードブルッカイ
ト型構造)と二酸化チタンとの固溶体からなる無機黄色
顔料(特開昭50−51128号公報)及び酸化チタン
・酸化鉄複合系ゾルからなる顔料(特開平8−2392
23号公報)が知られている。
【0012】また、FeとTiからなる複合金属酸化物
粉末にさらに他の金属元素を含有させたものとしては、
例えば、チタン、鉄、モリブデンの複合金属酸化物粉末
からなる黄色系無機顔料(特開昭60−42236号公
報)、Al固溶のシュードブルッカイト型構造とルチル
型構造との混合物からなる黄色顔料(特開平8−732
24号公報)及びFe、Ti及びその他の金属との複合
酸化物による耐熱性無機顔料粉末(特開平9−2213
23号公報)が知られている。
【0013】また、FeとTiからなる複合金属酸化物
粉末にアルカリ金属元素を含有させたものとしては、ル
チル若しくはポリルチル構造を有する金属酸化物又は金
属フッ素化合物を主成分として含む顔料(特公昭37−
3460号公報)、アルカリ金属化合物と第二鉄化合物
と二酸化チタンとからなる特定組成の混合物を焼成して
なる黄色から肌色系の顔料(特公平3−21580号公
報)が知られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】Pb,Cr,Cd等の
有害金属を含有せず、鮮明な黄色を呈し、耐熱性、耐薬
品性、耐光性に優れ、且つ、軽比重の無機の黄色顔料が
望まれているが、前出各公報記載の顔料は未だ十分なも
のではない。
【0015】即ち、前出特開昭50−51128号公報
記載の顔料は、シュードブルッカイトとルチル型又はア
ナターゼ型の二酸化チタンとの混合物からなるものであ
るが、茶色のFeTiO5(シュードブルッカイト)と
白色の二酸化チタンとの混色によるもので、鮮明な呈色
が得られるものではない。
【0016】前出特開平8−239223号公報記載の
顔料は、酸化チタン・酸化鉄複合系ゾルは単なる混合物
であって、シュードブルッカイト型構造の結晶相を有し
ない。
【0017】前出特開昭60−42236号公報記載の
顔料は重金属であるモリブデンを含むものであって、し
かもシュードブルッカイト型構造を含まないものであ
る。
【0018】前出特開平8−73224号公報記載の黄
色顔料はAl固溶のシュードブルッカイト型構造である
が、Liを含まないものである。
【0019】前出特開平9−221323号公報記載の
顔料は、Fe,Tiの他に種々の金属元素を含むもので
あるが、Liを含有しないものである。
【0020】前出特公昭37−3460号公報記載の顔
料には、Fe,Ti及びLiを含む複合酸化物について
の実施例の記載があるが、その構造はルチル又はポリル
チル型構造のものであるから耐光性に劣るものである。
【0021】前出特公平3−21580号公報記載の黄
色顔料粉末は、Fe,Ti及びLiを含む複合酸化物に
ついての実施例の記載があるが、その構造的にはスピネ
ル型構造のものであって呈色に問題があり、しかも十分
な耐薬品性を有しないものである。
【0022】そこで、本発明は、Pb,Cr,Cd等の
有害金属を含有せず、鮮明な黄色を呈し、耐熱性、耐薬
品性、耐光性に優れ、且つ、軽比重の無機の黄色顔料を
得ることを技術的課題とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は以下の
本発明により達成することができる。
【0024】即ち、本発明は、Fe,Ti及びLiから
なる複合金属酸化物粉末であって、当該複合金属酸化物
粉末がシュードブルッカイト型構造の結晶相を主体とす
る結晶相からなることを特徴とする耐熱性黄色顔料粉末
である。
【0025】また、本発明は、Fe,Ti及びLiの組
成範囲が、Feは17〜55原子%の範囲、Tiは40
〜62原子%の範囲、Liは5〜22原子%の範囲であ
る上記の耐熱性黄色顔料粉末である。
【0026】また、本発明は、Fe及びTiの少なくと
も一部がAl又はMg若しくはAl及びMgのいずれか
で置換されていることを特徴とする前記耐熱性黄色顔料
粉末である。
【0027】また、本発明は、Fe、Ti及びLiの組
成範囲がFeは15〜55原子%の範囲、Tiは25〜
65原子%の範囲、Liは5〜22原子%の範囲であっ
て、前記Fe及びTiの少なくとも一部が全金属に対し
1〜30原子%のAl又は全金属に対し1〜20原子%
のMg若しくは全金属に対し1〜30原子%のAl及び
Mgのいずれかで置換されていることを特徴とする上記
耐熱性黄色顔料粉末である。
【0028】本発明の構成を詳しく説明すれば、次の通
りである。まず、本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末につ
いて述べる。
【0029】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末は、F
e,Ti及びLiからなる複合金属酸化物粉末である。
【0030】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末の平均粒
径は、0.1〜3μm、好ましくは、0.4〜1.5μ
mである。また、BET比表面積は、0.5〜20m2
/g、好ましくは、1〜8m2/gである。
【0031】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末は、真比
重が3.6〜4.3、好ましくは3.7〜4.2であ
る。
【0032】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末の組成範
囲は、Feは17〜55原子%、好ましくは20〜48
原子%の範囲であり、Tiは40〜62原子%、好まし
くは45〜62原子%の範囲であり、Liは5〜22原
子%、好ましくは5〜20原子%の範囲である。
【0033】具体的には、Fe,Ti,Liの順に各原
子%による座標として用いて1/2(Fe23)−Ti
2−1/2(Li2O)による各元素の単原子比での表
示による三角相図中に表した場合における、点1(1
7,62,21)、点2(33,62,5)、点3(5
5,40,5)、点4(38,40,22)、点5(1
7,61,22)の各点を結んだ5辺形で囲まれた範囲
内である。なお、後出実施の形態及び後出実施例1及び
2に示す通り、Fe,Ti,Liの順に各原子%による
座標として用いて表した(20.6,61.0,18.
4)、(27.3,57.8,14.9)、(37.
1,50.5,12.4)の各場合にシュードブルッカ
イト型構造の結晶相単相が得られることを確認してい
る。
【0034】好ましい範囲としては、三角相図中で、点
6(20,60,20)、点7(30,60,10)、
点8(45,45,10)、点9(35,45,20)
の各点を結んだ4辺形で囲まれた範囲である。
【0035】また、各元素の比は、Ti:Li比が6
2:22〜40:5、好ましくは60:20〜45:1
0の範囲であり、Fe:Li比が17:22〜55:
5、好ましくは20:20〜45:10の範囲であり、
Fe:Ti比が17:62〜55:40、好ましくは2
0:60〜45:45の範囲である。
【0036】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末は、シュ
ードブルッカイト型構造の結晶相を主体とする結晶相か
らなるものである。前記シュードブルッカイト型構造の
結晶相の組成式は、 Fe2-x-yLixTiyTiO5 (0.15≦x≦0.66、0.2≦y≦0.86)で
あり、その結晶系は斜方晶系であって、各格子定数はa
=0.960〜0.980nm,b=0.990〜0.
998nm,c=0.369〜0.376nmの範囲で
ある。
【0037】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末に存在す
る結晶相は、X線回折パターンの積分強度からの算出に
よる体積比率で全結晶相中、シュードブルッカイト型構
造の結晶相が80〜100%、好ましくは95〜100
%である。80%未満の場合には、黄色の呈色及び耐薬
品性、耐光性が十分ではない。
【0038】なお、結晶相としては他にルチル型構造の
結晶相を体積比率で20%未満、好ましくは10%以下
含有する。20%以上の場合には明度は上がるが彩度が
低下し、耐光性が低下する。また、その他に存在する結
晶相として、スピネル型構造の結晶相(LixTi2 x-1
Fe4−3x4,0.5≦x≦1.33、全率固溶型)
は体積分率で10%未満、好ましくは5%以下である。
十分に反応が生じていない場合にはヘマタイト相(α−
Fe23)が未反応相として生じることがあるが、その
含有量は体積分率で5%以下であることが望ましい。ス
ピネル型構造の結晶相は茶色を呈することからスピネル
型構造の結晶相が過剰に存在すると茶色がかってくるた
め明度が下がり、ヘマタイト相が過剰に存在すると赤み
がかってくるため黄色顔料としては有用ではない。な
お、マグネタイト相(Fe34)は存在すべきでない。
【0039】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末の色調
は、鮮明な黄色を呈するものであり、L***法によ
る表色法において、L*値(明度)は48以上、好まし
くは55以上であって上限値は85であり、a*値は8
〜25、好ましくは10〜22、b*値は38〜55、
好ましくは40〜55である。また、C*値(彩度)は
43以上、好ましくは45以上であって、上限値は65
であり、H*値(色相)は62以上、好ましくは65以
上であって、上限値は85である。結晶相としてスピネ
ル型構造の結晶相がある程度存在すると明度、彩度が低
下し、ルチル型構造の結晶相が存在すると彩度が低下す
る。
【0040】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末の耐熱性
は、300℃以上、好ましくは600℃以上、より好ま
しくは670℃以上である。ここで、耐熱性は、顔料粉
末を空気中で再加熱して、冷却後に目視により加熱前に
比較して変色が認められたときの温度である。
【0041】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末の耐薬品
性は、耐酸性としては5%の塩酸(1.6N)で10分
間、好ましくは24分間浸漬して変色が見られないもの
であり、耐アルカリ性としては1%水酸化ナトリウム水
溶液で15分間浸漬して変色が見られないものである。
【0042】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末の耐光性
は、後述する方法によって測定を行い、塗膜の光沢の減
少率が23%以下、好ましくは20%以下である。
【0043】AlやMgで置換されている本発明に係る
耐熱性黄色顔料粉末の組成範囲は、Fe、Ti及びLi
の組成範囲がFeは15〜55原子%、好ましくは16
〜45原子%、Tiは25〜65原子%、好ましくは2
5〜62原子%、Liは5〜22原子%、好ましくは6
〜21原子%であって、Alは全金属に対し1〜30原
子%、好ましくは、1〜20原子%の範囲であり、Mg
は全金属に対して1〜20原子%、好ましくは1〜15
原子%の範囲であり、Al及びMgで置換する場合には
総量で全金属に対し1〜30原子%、好ましくは1〜2
0原子%の範囲である。Alが30原子%を越える場合
は、本発明の目的とする耐熱性黄色顔料粉末以外にヘマ
タイト、アルミナ、ルチルが副生する。Mgが20原子
%を越える場合は、本発明の目的とする耐熱性黄色顔料
粉末以外にMgO、ヘマタイト、ルチルが副生する。A
l及びMgの総量が30原子%を越える場合は、本発明
の目的とする耐熱性黄色顔料粉末以外にヘマタイト、ア
ルミナ、ルチル、MgOが副生する。
【0044】AlやMgで置換されている本発明に係る
耐熱性黄色顔料粉末は、シュードブルッカイト型構造の
結晶相を主体とする結晶相からなり、該結晶相の組成式
はF e2-p-q-r-sLipMgqAlrTis5 (但し、0.15<p<0.66、0.03<q<0.
60、0.03<r<0.90、0.75<s<1.9
5)である。AlやMgで置換されている本発明に係る
耐熱性黄色顔料粉末は、真比重が3.4〜4.3、好ま
しくは上限値が3.5〜4.2である。
【0045】AlやMgで置換されている本発明に係る
耐熱性黄色顔料粉末は、結晶系、格子定数、存在する結
晶相の種類及び体積比率はもちろん、平均粒径、BET
比表面積、色調、耐熱性、耐薬品性及び耐光性の諸特性
においてAlやMgで置換されていない本発明に係る耐
熱性黄色顔料粉末と同等である。
【0046】また、本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末を
用いることにより、良好な耐熱性を具備した鮮明な黄色
を呈した黄色塗料を得ることができる。当該黄色塗料
は、優れた耐熱性が要求される道路標識の黄色塗料とし
て有用である。
【0047】次に、本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末の
製造法について述べる。
【0048】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末は、Fe
化合物、Ti化合物、Li化合物、必要によりAl化合
物又はMg化合物若しくはAl化合物及びMg化合物を
所定量混合した後、700〜1100℃の温度範囲で焼
成し、得られた焼成物を粉砕し、さらに、必要により洗
浄処理及び分級を行って得ることができる。
【0049】本発明におけるFe化合物としては、塩化
鉄、硝酸鉄、しゅう酸鉄、硫酸鉄等の鉄塩、ゲータイト
(α−FeOOH)、アカゲナイト(β−FeOO
H)、レピッドクロサイト(γ−FeOOH)等の含水
酸化鉄、ヘマタイト(α−Fe23)、マグヘマイト
(γ−Fe23)、マグネタイト(Fe34)、ベルト
ライド等の酸化鉄、鉄粉等の金属鉄のいずれでも使用で
きる。前記Fe化合物の粒径は、0.01〜2.0μm
のものが好ましい。前記Fe化合物の混合比率は、17
〜55原子%、好ましくは20〜45原子%である。
【0050】Al化合物やMg化合物を一緒に混合する
場合のFe化合物の混合比率は15〜55原子%、好ま
しくは16〜45原子%である。
【0051】本発明におけるTi化合物としては、Ti
2・nH2O、ルチル型又はアナターゼ型等の二酸化チ
タン(TiO2)や不定比酸化チタン(TiOx)が使用
できる。前記Ti化合物の粒径は、0.01〜0.8μ
mのものが好ましい。前記Ti化合物の混合比率は、4
0〜62原子%、好ましくは45〜60原子%である。
【0052】Al化合物やMg化合物を一緒に混合する
場合のTi化合物の混合比率は25〜65原子%、好ま
しくは25〜62原子%である。
【0053】本発明におけるLi化合物は、炭酸リチウ
ム、酢酸リチウム、硝酸リチウム、硫酸リチウム、塩化
リチウム等が使用できる。前記Li化合物の混合比率
は、5〜30原子%、好ましくは10〜20原子%であ
る。
【0054】なお、前記Fe化合物とTi化合物の代わ
りにFeとTiの酸化物を用いることもでき、FeTi
3(イルメナイト)、Fe2TiO5(シュードブルッ
カイト)等を用いることができる。また、前記Ti化合
物と前記Li化合物の代わりにTiとLiの酸化物を用
いることもでき、チタン酸リチウム(Li2TiO3)等
を用いることができる。
【0055】さらに、前記Fe化合物、前記Ti化合物
及びLi化合物の混合物中の各元素の混合比は、Ti:
Li比が62:22〜40:5、好ましくは60:20
〜45:10の範囲であり、Fe:Li比が17:22
〜55:5、好ましくは20:20〜45:10の範囲
であり、Fe:Ti比が17:62〜55:40、好ま
しくは20:60〜45:45の範囲である。
【0056】さらに、Al化合物やMg化合物を一緒に
混合する場合の前記Fe化合物、前記Ti化合物及びL
i化合物は、目的とする耐熱性黄色顔料粉末が所望の組
成となるような割合で混合すればよい。
【0057】本発明におけるAl化合物としてはベーマ
イト、ギブサイト、Al(OH)3、硝酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウム等を使用できる。前記Al化合物
の粒径は、0.01〜2.0μmのものが好ましい。前
記Al化合物の混合比は、全金属に対して、1〜30原
子%が好ましく、1〜20原子%がより好ましい。
【0058】本発明におけるMg化合物としては酸化マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシ
ウム、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム等を使用で
きる。前記Mg化合物の粒径は、0.01〜2.0μm
のものが好ましい。前記Mg化合物の混合比は、全金属
に対して1〜20原子%が好ましく、1〜15原子%が
より好ましい。
【0059】本発明におけるAl化合物及びMg化合物
は、前記各化合物を使用してもよく、また、Mg及びA
lを含むハイドロタルサイト等のMg及びAlを共に含
む化合物を使用してもよい。Al化合物及びMg化合物
の両者を使用する場合の混合比は全金属に対して1〜3
0原子%が好ましく、2〜28原子%がより好ましい。
【0060】本発明におけるFe化合物、Ti化合物及
びLi化合物、必要により、Al化合物又はMg化合物
若しくはAl化合物及びMg化合物の混合は、乾式、湿
式のいずれであってもよく、常法、例えば、らいかい
機、遊星ボールミル、乾式ボールミル等によって行えば
よい。
【0061】本発明における焼成温度は700〜110
0℃、好ましくは800〜1050℃である。1100
℃を越える温度で加熱焼成を行った場合には、粒子及び
粒子間での焼結が進行してしまい、粗大粒子の成長が生
じたり、粉砕が困難となる場合がある。原料に炭酸リチ
ウムを用いた場合にはそのフラックス的作用により、比
較的低温での加熱焼成を行うことができる。焼成雰囲気
は空気中等の酸化性雰囲気である。還元性雰囲気下では
鉄成分が還元されてFe2+イオンが混在することにより
色調が黒ずんでしまうため好ましくない。
【0062】粉砕は、常法によって行うことができ、例
えば、自由式粉砕器、サンドミル、らいかい機等によっ
て行うことができる。
【0063】なお、洗浄処理及び分級は、必要に応じて
行ってもよい。
【0064】
【発明の実施の形態】本発明の代表的な実施の形態は次
の通りである。
【0065】顔料粉末の粒径は、電子顕微鏡写真に示さ
れている粒子250個の粒子サイズを測定し、その平均
値で示した。BET比表面積は、BET法により測定し
た値で示した。真比重は比重ビンによる測定によって測
定した値で示した。
【0066】顔料粉末を構成する粒子の結晶相の同定
は、X線回折測定(ターゲットFe,管電圧40kV,
管電流20mA)によって行い、その体積比率は積分強
度を算出し、その比率によって示した。
【0067】顔料粉末を構成する粒子のFe、Ti、L
i、Al及びMgの各元素の含有量は、原子吸光分析及
びプラズマ発光分光分析装置SPS4000(セイコー
電子工業(株)製)によって測定した値で示した。
【0068】顔料粉末の色調の測色は、以下のようにし
て行った。まず、測定用試料片は、顔料粉末0.5gと
ヒマシ油0.5mlをフーバー式マーラーで練ってペー
スト状とし、このペーストにクリヤラッカー4.5gを
加え混練し、塗料化して、キャストコート紙上に6mi
lのアプリケーターを用いて塗布することによって得
た。
【0069】測色はHunterのLab空間により、
*値(明度)、a*値、b*値をそれぞれ上記測定用試
料片を用いて多光源分光測色計MSC−IS−2D(ス
ガ試験機(株)製)を用いて測色した値で示した。ま
た、C*値(彩度)は C*=(a*×a*+b*×b*1/2 *値(色相)は H*=tan-1(b*/a*) として算出した。
【0070】顔料粉末の耐熱性の測定は、顔料粉末を空
気中で再加熱して、冷却後に目視により変色又は褪色が
見られた温度によって示した。
【0071】顔料粉末の耐薬品性は、耐酸性は、5%の
塩酸水溶液(1.6N)に顔料粉末を10分間浸漬して
その色調の変化を観察することにより行った。耐アルカ
リ性は、1%の水酸化ナトリウム水溶液に顔料粉末を1
0分間浸漬してその色調の変化を観察することにより行
った。
【0072】顔料粉末の耐光性は、顔料粉末を塗料化
し、それを塗膜にしたものについて、曝露促進試験を行
って評価した。即ち、顔料粉末20重量部を塗料基材
(メラミン樹脂15重量部、乾性アルキッド樹脂85重
量部)100重量部と配合し、ボールミル(媒体として
直径10mmのガラスビーズ使用)を用いて24時間混
合分散して塗料を得た。得られた塗料をガラス板上に塗
布した後、120℃で30分間焼付硬化させて塗膜を形
成した。この塗膜について、サンシャインウエザオメー
ターを用いて曝露促進試験を行って1000時間後(自
然環境下3年間に相当)の光沢度の変化によって示し
た。
【0073】<耐熱性黄色顔料粉末の製造>ゲータイト
粉末(平均粒径1μm)8.90gと二酸化チタン(平
均粒径0.2μm)24gと炭酸リチウム3.7gとを
らいかい機で混合した後、アルミナ製ルツボに入れて空
気中、900℃で1時間、加熱焼成を行った後、得られ
た焼成物をらいかい機で粉砕して顔料粉末を得た。
【0074】上記得られた顔料粉末は、平均粒径が1.
0μm、BET比表面積が2.7m2/g、真比重が
3.7であり、Feが20.6原子%、Tiが61.0
原子%、Liが18.4原子%であって、そのX線回折
パターンは図1に示すようにシュードブルッカイト型構
造の結晶相単相であることが認められた。格子定数はa
=0.966nm,b=0.990nm,c=0.37
4nmであった。また、得られた顔料粉末は鮮明な黄色
を呈しており、Lab表色法により、L *値が71.
7、a*値が13.2、b*値が48.2、C*値(彩
度)が50.0、H*値(色相)が74.7であり、7
00℃まで変色及び褪色のない耐熱性の良好なものであ
った。耐薬品性は、耐酸性及び耐アルカリ性のいずれの
試験によっても色の変化がない良好なものであった。耐
光性は曝露促進試験の結果、光沢度の減少率が15%と
良好なものであった。
【0075】<道路標識の黄色塗料の製造>上記得られ
た黄色顔料粉末を以下の塗料組成で混練して混練物とし
た。 黄色顔料粉末 4重量% ガラスビーズ 16重量% 炭酸カルシウム 32重量% カン水 32重量% 石油樹脂 13.7重量% 可塑剤 2.3重量% 上記組成混練物を250℃で加熱溶融して道路標識の黄
色塗料を得た。得られた道路標識の黄色塗料は、250
℃の加熱溶融後も用いた顔料粉末と同様に鮮明な黄色を
呈するものであった。
【0076】
【作用】FeとTiのみからなるFe2TiO5(シュー
ドブルッカイト)そのものは茶色を呈するのに対し、本
発明に係るFe,Ti及びLiからなる複合金属酸化物
粉末が鮮明な黄色を呈する理由について、本発明者は以
下のように考えている。
【0077】まず、本発明において、FeとTiからな
るFe2TiO5(シュードブルッカイト)にLiが固溶
してもなおシュードブルッカイト型構造を維持しうるの
は、Liのイオン半径がFeやTiとほぼ同様の大きさ
を持つと考えられるため、結晶構造的にFeやTiとの
置換が容易に生じうるためと考えられる。従って、Fe
2TiO5の組成からLiを固溶させた場合に連続的に組
成が変化したシュードブルッカイト型構造の結晶相が得
られる。ただし、FeのないTiとLiとからなるシュ
ードブルッカイト型構造の結晶相は得られていないこと
からLiについては固溶限界が存在するものと思われ
る。
【0078】次に、シュードブルッカイト型構造におい
ては金属イオンの入りうるサイトとしては4cサイトと
8fサイトの2種類のサイトがある。一方、本発明に係
る耐熱性黄色顔料粉末のX線回折パターンには、通常の
Fe2TiO5(シュードブルッカイト)には出現しない
回折ピークがいくつか現れていることを見出しており、
これを解析したところ、2種類のサイトのうち、4cサ
イトにLiが選択的に入ることにより、Tiが4cサイ
トに入る存在確率が減少してその結果、特異的な回折ピ
ークが現れたものと考えている。
【0079】即ち、通常のシュードブルッカイト型構造
においてはFeが8fサイトを全て占めているため、光
吸収が幅広い波長帯域で生じ、また吸収が大きいため、
茶色を呈するものであるが、本発明に係る耐熱性黄色顔
料粉末は8fサイトをTiとFeが占め、Feの濃度が
希釈化されていることによって鮮明な黄色の呈色を示す
ものであると考えている。一方、スピネル型構造におい
ては、Feの濃度はほぼ同じものであってもFeが2種
類のサイトにわたって存在していると考えられ、Feの
濃度の希釈効果よりも2種類のサイトを占めるFeによ
る光吸収の効果によって茶色を呈すると考えている。
【0080】また、本発明者は、上記の通り、Liが4
cサイトに入っていると仮定した場合には結晶中でのL
iイオンの移動は容易ではなく、シュードブルッカイト
型構造の結晶相が容易に酸、アルカリに溶解しないこと
との相乗効果により、本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末
は、耐酸性、耐アルカリ性、即ち、耐薬品性に優れるも
のと考えている。
【0081】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末は、通常
の空気中での加熱焼成法により製造されるものであるこ
とから、耐熱性に優れたものである。
【0082】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末は、ルチ
ル型構造の結晶相を20%未満しか含有しないことから
耐光性にも優れたものである。
【0083】Fe及びTiの少なくとも一部がAl又は
Mg若しくはAl及びMgのいずれかで置換されている
本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末も同様にシュードブル
ッカイト型構造を維持しており、Feの濃度が希釈化さ
れていることによって鮮明な黄色の呈色を示し、耐熱
性、耐薬品性、耐光性に優れたものである。
【0084】
【実施例】次に、実施例並びに比較例を挙げる。
【0085】実施例1〜9、比較例1〜9; <耐熱性黄色顔料の製造> 実施例1〜9、比較例1〜9 原料のFe化合物、Ti化合物、Li化合物、Al化合
物、Mg化合物の有無、種類、混合比率、加熱焼成の温
度について種々変化させた以外は実施の形態と同様にし
て顔料粉末を得た。製造条件及び得られた顔料粉末の諸
特性を表1乃至表4に示す。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】なお、前記実施の形態及び前記実施例1、
2及び5乃至9の各実施例に示す通り、Fe,Ti,L
iの順に各原子%による座標として用いて表した(2
0.6,61.0,18.4)、(27.3,57.
8,14.9)、(37.1,50.5,12.4)の
各場合にシュードブルッカイト型構造の結晶相単相が得
られることを確認している。
【0091】実施例6、実施例7及び実施例9の各実施
例、比較例5及び比較例6の各比較例で得られた顔料粉
末のX線回折パターンを図2乃至6に示した。図2乃至
図4から実施例6、実施例7及び実施例9の各実施例で
得られた顔料粉末は、いずれもシュードブルッカイト型
構造の結晶相単相であることが認められた。図5から比
較例5で得られた顔料粉末は、スピネル相単相であるこ
とが確認できた。図6から比較例6で得られた顔料粉末
は、ルチル相単相であることが確認できた。
【0092】
【発明の効果】本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末は、P
b,Cr,Cd等の有害金属を含有せず、鮮明な黄色を
呈し、耐熱性、耐薬品性、耐光性に優れ、且つ、軽比重
のFe,Ti及びLiからなる、必要により、当該Fe
及びTiの一部がAl又はMg若しくはAl及びMgで
置換されている複合金属酸化物粉末であるから、環境に
やさしく、有用な黄色顔料粉末である。
【0093】また、本発明に係る耐熱性黄色顔料粉末
は、鮮明な黄色を呈し、耐熱性に優れるものであるから
道路標識の黄色塗料用黄色顔料粉末として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態で得られた耐熱性黄色顔料
粉末の結晶構造を示すX線回折パターンである。
【図2】 実施例6で得られた顔料粉末の結晶構造を示
すX線回折パターンである。
【図3】 実施例7で得られた顔料粉末の結晶構造を示
すX線回折パターンである。
【図4】 実施例9で得られた顔料粉末の結晶構造を示
すX線回折パターンである。
【図5】 比較例5で得られた顔料粉末の結晶構造を示
すX線回折パターンである。
【図6】 比較例6で得られた顔料粉末の結晶構造を示
すX線回折パターンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G002 AA06 AB01 AE01 4J037 AA09 AA15 AA22 DD02 DD05 DD07 EE26 EE28 EE44 FF07 FF09 FF13 FF22 FF25 FF28 4J038 DA162 DD121 HA176 HA216 KA08 KA20 NA01 NA14 PA19 PB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe,Ti及びLiからなる複合金属酸
    化物粉末であって、当該複合金属酸化物粉末がシュード
    ブルッカイト型構造の結晶相を主体とする結晶相からな
    ることを特徴とする耐熱性黄色顔料粉末。
  2. 【請求項2】 Fe,Ti及びLiの組成範囲が、Fe
    は17〜55原子%の範囲、Tiは40〜62原子%の
    範囲、Liは5〜22原子%の範囲である請求項1記載
    の耐熱性黄色顔料粉末。
  3. 【請求項3】 Fe及びTiの少なくとも一部がAl又
    はMg若しくはAl及びMgのいずれかで置換されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の耐熱性黄色顔料粉
    末。
  4. 【請求項4】 Fe、Ti及びLiの組成範囲がFeは
    15〜55原子%の範囲、Tiは25〜65原子%の範
    囲、Liは5〜22原子%の範囲であって、前記Fe及
    びTiの少なくとも一部が全金属に対し1〜30原子%
    のAl又は全金属に対し1〜20原子%のMg若しくは
    全金属に対し1〜30原子%のAl及びMgのいずれか
    で置換されていることを特徴とする請求項3記載の耐熱
    性黄色顔料粉末。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010030830A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 National Institute For Materials Science 複合酸化物半導体とそれを用いた黄色顔料及び光触媒。
JP2013245146A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Titan Kogyo Kk Al含有黄色系板状酸化鉄顔料およびその製造方法並びにそれを配合した化粧料
WO2016104546A1 (ja) * 2014-12-25 2016-06-30 東罐マテリアル・テクノロジー株式会社 鉄-チタン系複合酸化物茶色顔料

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