JP2001300094A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リセット手段から複数の制御手段へリセット
信号を出力する場合に、ノイズによる悪影響を抑えて各
制御手段を正確にリセットすることができる遊技機を提
供すること。 【解決手段】 リセット信号22の信号線には、各制御
基板C,H,D,S,L,B毎にバッファBF3〜BF
8がそれぞれ設けられているので、リセット信号22を
停電監視回路20からすべての制御基板へ出力する場合
に、ノイズの影響を抑えてリセット信号22を正確に出
力することができる。即ち、停電監視回路20と各制御
基板とは、ケーブル等により接続されており、その信号
線は長くなるが、ノイズの影響を抑えて、リセット信号
22を確実に出力し、各制御基板に確実にリセットをか
けると共に、誤ったリセット信号22の出力を防止し、
各制御基板が誤ってリセットされることを防止すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機やス
ロットマシンなどの遊技機に関し、特に、リセット回路
から複数の制御基板へリセット信号を出力する場合に、
ノイズによる悪影響を抑えて各制御基板に正確にリセッ
トをかけることができる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 パチンコ機などに代表される遊技機
は、主に、遊技の制御を行う主制御基板と、その主制御
基板から送信される各種コマンドに基づいて動作する払
出制御基板や表示用制御基板、効果音制御基板、ランプ
制御基板などと、これらに接続される表示装置や払出装
置、球の発射装置などの各種装置によって構成されてい
る。発射装置によって遊技領域へ打ち込まれた球が入賞
口へ入賞すると、その入賞信号を主制御基板が検出し
て、主制御基板から払出制御基板へ賞球の払い出し個数
が指示される。この指示により払出制御基板によって払
出装置が制御され、賞球の払い出しが行われる。
【0003】賞球の払い出しが完了する前に停電が発生
すると、停電が解消しても、停電前の入賞に対する賞球
の払い出しを行うことはできない。このため、遊技機の
電源をバックアップして、停電時においても遊技機へ駆
動電圧を供給し遊技機が継続して動作できるようにする
ことも考えられるが、長時間に及ぶ停電ではバックアッ
プ電源もダウンするので、単に、遊技機の電源をバック
アップするだけでは対応できない。
【0004】これに対し、停電時における遊技状態を記
憶しておき、停電が解消した場合にその記憶しておいた
遊技状態を復帰して停電前の状態から遊技を続行させれ
ば、停電前の入賞に対する賞球の払い出しを停電の解消
後に行うことができる。遊技の制御は刻々と進行するの
で、1つの遊技状態を記憶するためには、制御の終了処
理を行って、制御の進行を停止させなければならない。
【0005】しかし、停電の発生により制御の終了処理
を行うと、その停電が停電時間の極めて短い瞬停などの
場合には、各制御基板の駆動電圧(+5ボルト(以下
「+5V」と称す))は停電中においても正常動作範囲
の電圧値を維持するので、停電が解消しても、各制御基
板にリセットがかからず、各制御基板は制御を再開する
ことができない。即ち、停電時間が極めて短い瞬停など
の場合には、遊技機が動作を停止してしまうのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 そこで、本願出願人
は、停電の発生時に停電信号を出力し、その停電信号を
入力した制御基板は、遊技の制御の終了処理を実行する
ように構成すると共に、停電信号を出力した後で停電が
解消した場合には、各制御基板へリセット信号を出力し
て、遊技の制御を再開させることを試みた。
【0007】停電信号の出力は停電監視回路により行わ
れるので、停電解消時におけるリセット信号の出力は、
停電信号の出力元であり且つ停電信号を出力したことを
認識している停電監視回路によって行う必要がある。こ
のため、従来、各制御基板内に設けられていたリセット
回路を、各制御基板から取り除いて停電監視回路が設け
られる基板内に設け(或いは、停電監視回路が設けられ
る基板内に追加する形で設け)、その基板内に設けられ
るリセット回路と各制御基板とを信号線で接続し、その
信号線を介して、リセット信号を出力するように構成し
た。
【0008】しかしながら、1つのリセット回路から複
数の制御基板へリセット信号を出力すると、特に、その
リセット回路と制御基板とがケーブル等を介して接続さ
れている場合には信号線が長くなるので、出力されるリ
セット信号にノイズが乗り易く、各制御基板に確実にリ
セットをかけることができないという問題点があった。
また、逆に、リセット信号が出力されていない場合に
も、ノイズによって、各制御基板へ誤ってリセット信号
が出力され、各制御基板を誤ってリセットさせてしまう
という問題点があった。
【0009】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、リセット手段から複数の制御手段
へリセット信号を出力する場合にも、ノイズによる悪影
響を抑えて、各制御手段を正確にリセットすることがで
きる遊技機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、複数の出力手段と、その
複数の出力手段をそれぞれ制御する複数の制御手段とを
備え、更に、その複数の制御手段へリセット信号を出力
するリセット手段と、そのリセット手段から出力される
リセット信号のそれぞれに印加されるノイズを除去する
ノイズ除去手段とを備えている。
【0011】この請求項1記載の遊技機によれば、複数
の出力手段をそれぞれ制御する複数の制御手段は、リセ
ット手段から出力されるリセット信号によって制御を開
始する。このリセット信号に印加されるノイズは、ノイ
ズ除去手段によってそれぞれ除去されるので、リセット
手段から複数の制御手段へリセット信号を出力する場合
にも、ノイズによる悪影響を抑えて、各制御手段を確実
にリセットすることができる。一方、リセット信号が出
力されていない場合にも、ノイズによる悪影響を抑え
て、各制御手段へ誤ったリセット信号が出力されること
を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチン
コ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。
なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や、コイン遊技
機、スロットマシン等の他の遊技機に用いることは、当
然に可能である。
【0013】図1は、本実施例のパチンコ機Pの遊技盤
の正面図である。遊技盤1の周囲には、打球が入賞する
ことにより5個から15個の球が払い出される複数の入
賞口2が設けられている。また、遊技盤1の中央には、
複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶
(LCD)ディスプレイ3が設けられている。このLC
Dディスプレイ3の表示画面は横方向に3分割されてお
り、3分割された各表示領域において、それぞれ右から
左へ横方向にスクロールしながら図柄の変動表示が行わ
れる。
【0014】LCDディスプレイ3の下方には、図柄作
動口(第1種始動口)4が設けられ、打球がこの図柄作
動口4を通過することにより、前記したLCDディスプ
レイ3の変動表示が開始される。図柄作動口4の下方に
は、特定入賞口(大入賞口)5が設けられている。この
特定入賞口5は、LCDディスプレイ3の変動後の表示
結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致す
る場合に、大当たりとなって、打球が入賞しやすいよう
に所定時間(例えば、30秒経過するまで、あるいは、
打球が10個入賞するまで)開放される。
【0015】この特定入賞口5内には、Vゾーン5aが
設けられており、特定入賞口5の開放中に、打球がVゾ
ーン5a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞
口5の閉鎖後、再度、その特定入賞口5が所定時間(又
は、特定入賞口5に打球が所定個数入賞するまで)開放
される。この特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回
(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作
の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与さ
れた状態(特別遊技状態)である。
【0016】また、遊技盤1およびその周辺の各所に
は、複数のランプ7が配設されている。これらのランプ
7は遊技の内容に応じて点灯又は消灯して、遊技の興趣
を盛り上げると共に、遊技の進行状況を遊技者に表示す
る。
【0017】図2は、パチンコ機Pの電気的な構成を概
略的に示したブロック図である。図2に示すように、パ
チンコ機Pは、停電監視回路20を有すると共に、主制
御基板Cに、複数の制御基板H,D,S,Lが接続され
て構成されている。主制御基板Cは、遊技内容の制御を
行うためのものであり、この主制御基板Cに接続された
各種スイッチSWから出力される信号と、主制御基板C
内に設けられるカウンタ値などとに基づいて、各制御基
板H,D,S,Lへ制御コマンドを送信して遊技の制御
を行っている。
【0018】主制御基板Cには、ワンチップマイコンと
してのMPU11が搭載されている。MPU11は、演
算装置としてのCPUと、制御プログラムを記憶するR
OMと、制御プログラムの実行時に各種のデータを書き
替え可能に記憶するRAM12と、タイマ割り込み回路
と、フリーランニングカウンタと、ウォッチドッグタイ
マと、チップセレクトロジックなどとの各種の回路をワ
ンチップに内蔵したものであり、これらの回路の他に、
パチンコ機Pの遊技の制御(大当たりの有無を決定する
制御)に使用される乱数を発生するための乱数発生回路
や、このMPU11に固有の識別番号(ID番号)を記
憶してその識別番号を所定の操作により出力するID出
力回路を有している。
【0019】MPU11には、電源断時においてもバッ
クアップ電圧が供給されている。よって、停電などの発
生によって電源がオフされても、MPU11のRAM1
2のデータは保持(バックアップ)される。RAM12
には、賞球の払い出し残数が記憶されるので、停電時に
おいても賞球の払い出し残数を記憶し続けて、停電の解
消後に残りの賞球の払い出しを行うことができる。な
お、本実施例のRAM12は、その全データがバックア
ップされており、前記した賞球の払い出し残数以外のデ
ータもバックアップされる。しかし、必ずしもRAM1
2の全データをバックアップする必要はなく、全データ
のバックアップに代えて、RAM12の一部分のデータ
のみをバックアップするように構成しても良いのであ
る。
【0020】払出制御基板Hは、各種スイッチSWから
出力される信号や主制御基板Cから送信される制御コマ
ンドに基づいて、賞球や貸し球の払出制御を行うもので
あり、主制御基板Cの他に、遊技盤1内の遊技領域へ球
を発射するための発射モータ10を制御する発射制御基
板Bと、賞球や貸し球を払い出すための払出モータ9と
が接続されている。
【0021】この払出制御基板HのRAM13には、電
源断時においてもバックアップ電圧が供給されている。
よって、停電などの発生によって電源がオフされた場合
にも、RAM13のデータは保持(バックアップ)され
る。RAM13には、賞球や貸し球の払い出し残数が記
憶されるので、停電時にもこれらを記憶し続けて、停電
の解消後に残りの賞球や貸し球を払い出すことができ
る。なお、本実施例のRAM13は、前記したMPU1
1のRAM12の場合と同様に、その全データがバック
アップされているので、賞球や貸し球の払い出し残数以
外のデータもバックアップされる。しかし、必ずしもR
AM13の全データをバックアップする必要はなく、全
データのバックアップに代えて、RAM13の一部分の
データのみをバックアップするように構成しても良い。
【0022】主制御基板Cおよび払出制御基板Hにバッ
クアップされるデータは、パチンコ機Pの裏面側に設け
られたクリアスイッチ(図示せず)を押下することによ
り、消去(クリア)することができる。なお、かかるバ
ックアップデータのクリアは、そのクリアが誤って行わ
れないように、クリアスイッチが所定のタイミングで操
作された場合に限り行われるようにされている。例え
ば、クリアスイッチを操作した状態で電源が投入された
場合や、クリアスイッチを操作した状態で電源がオフさ
れた場合、クリアスイッチが所定時間内に複数回操作さ
れた場合、或いは、クリアスイッチを2以上設け、その
クリアスイッチが所定の順序で若しくは同時に操作され
た場合に、バックアップデータのクリアを行うようにし
ている。
【0023】表示用制御基板Dは、主制御基板Cから送
信される制御コマンドに基づいて、LCDディスプレイ
3の変動表示を制御するためのものである。効果音制御
基板Sは、主制御基板Cから送信される制御コマンドに
基づいて、遊技の進行に合わせた効果音をスピーカ6か
ら出力するためのものであり、ランプ制御基板Lは、主
制御基板Cから送信される制御コマンドに基づいて、各
ランプ7の点灯及び消灯を制御するためのものである。
【0024】これら主制御基板Cと各制御基板H,D,
S,Lとの間には、入力及び出力が固定的なバッファ8
がそれぞれ接続されている(図2では1つのみ図示して
いる)。よって、主制御基板Cと各制御基板H,D,
S,Lとの送受信は、主制御基板Cから各制御基板H,
D,S,Lへの一方向にのみ行われ、各制御基板H,
D,S,Lから主制御基板Cへ行うことはできない。
【0025】停電監視回路20は、電源のオフ時または
停電の発生時に、停電信号21を主制御基板Cおよび払
出制御基板Hへ出力すると共に、電源のオン時又は停電
信号21の出力後の所定条件下においてリセット信号2
2を各制御基板C,H,D,S,L,Bへ出力するため
の回路である。図3を参照して、この停電監視回路20
の詳細を説明する。
【0026】図3は、停電監視回路20の概略的な機能
を示した回路図である。説明を容易にするために、機能
の説明に影響しない抵抗やコンデンサ、ダイオードなど
の各素子については、その表記を省略している。
【0027】停電監視回路20は、電源回路(図示せ
ず)の+33ボルト(以下「+33V」と称す)の出力
電圧を入力する電圧検出器25を有しており、この電圧
検出器25の出力端には、シュミットトリガタイプのバ
ッファBF1が接続されている。バッファBF1の出力
端は、2入力アンドAD1の一端と、D形フリップフロ
ップFFのD端子とに、それぞれ接続されている。この
電圧検出器25は、具体的には、富士通株式会社製のM
B3761で構成され、電源回路から出力される+33
Vの電圧を監視して、これが略22ボルト以下に下がっ
た場合に、停電の発生(電源のオフを含む。以下同様)
と判断し、その出力をロウからハイに切り替える。この
出力の切替によって、後述するように、停電信号21が
主制御基板C及び払出制御基板Hへ出力される。
【0028】なお、停電の発生時には、遊技の制御の進
行を止めて制御の終了処理を実行する必要があるので、
この終了処理が完了するまでの間、制御系の駆動電圧で
ある+5ボルト(以下「+5V」と称す)の出力が電源
回路によって維持されなければならない。このため本実
施例では、かかる終了処理のための時間が十分に確保で
きるように(具体的には9ms以上の時間が確保できる
ように)、+33Vの電圧が略22ボルト以下に下がっ
た時点で停電信号21を出力するように構成している。
終了処理の処理時間や+5Vの出力が維持される時間は
機械の種類によって異なるので、当然のことながら、本
実施例において停電信号21の出力契機とした略22ボ
ルトの電圧値も機械の種類によって上下する。
【0029】また、停電監視回路20は、電源回路(図
示せず)の+5Vの出力電圧を入力するリセットIC2
6を有しており、このリセットIC26の出力端には、
シュミットトリガタイプのバッファBF2が接続されて
いる。バッファBF2の出力端は、2つの2入力アンド
AD1,AD3の一端と、2つの単安定マルチバイブレ
ータMM1,MM2のCLR端子とに、それぞれ接続さ
れている。リセットIC26は、電源回路から制御系の
駆動電圧である+5Vの電圧が出力され後、所定時間
(本実施例では9ms)ロウを出力し、その後、ハイ出
力を維持するものである。後述するように、電源のオン
時においては、このリセットIC26の出力がリセット
信号22として、各制御基板C,H,D,S,L,Bへ
出力される。
【0030】電圧検出器25とリセットIC26との出
力を、バッファBF1,BF2を介して入力するアンド
AD1の出力端は、シュミットトリガタイプのインバー
タIV1,IV2の入力端と、前段の単安定マルチバイ
ブレータMM1のB端子と、フリップフロップFFのC
LR端子とに、それぞれ接続されている。インバータI
V1,IV2の出力は、停電信号21として、主制御基
板C及び払出制御基板Hへそれぞれ出力される。また、
単安定マルチバイブレータMM1のQバー端子は、後段
の単安定マルチバイブレータMM2のB端子に接続さ
れ、そのQバー端子は、フリップフロップFFのCK端
子と、2入力のアンドAD2の一端とに接続されてい
る。フリップフロップFFのQバー端子は、2入力のア
ンドAD2の他端に接続されている。
【0031】単安定マルチバイブレータMM1,MM2
は、いずれもHC221のICで構成されている。図4
にその真理値表を示すように、CLR端子にハイ信号が
入力されている状態ではQバー端子から常時ハイ信号を
出力しており、その状態でB端子の入力信号がロウから
ハイへ立ち上がると、Qバー端子の出力を一定時間(本
実施例では9ms)ロウとする。即ち、Qバー端子から
9msのワンショットのロウパルスが出力される。本実
施例では、Qバー端子からのロウパルスの出力時間が9
msになり、かつ、図4の真理値表に示す動作をするよ
うに、単安定マルチバイブレータMM1,MM2の他の
端子を接続している。なお、Qバー端子からワンショッ
トのロウパルスが出力されている間にB端子へ入力され
る信号が変化しても、その変化は無視されて、Qバー端
子の出力パルスに影響を与えない。図4において、表中
の「X」マークは、入力信号の状態を問わないことを示
している。
【0032】また、フリップフロップFFは、HC74
のICで構成されている。図5にその真理値表を示すよ
うに、CLR端子にロウ信号が入力されている状態では
Qバー端子からハイ信号を出力し、CLR端子及びD端
子にハイ信号が入力されている状態でCK端子の入力信
号がロウからハイへ立ち上がると、Qバー端子の出力を
ロウとするものである。なお、図5において、表中の
「X」マークは、入力信号の状態を問わないことを示し
ている。
【0033】後段の単安定マルチバイブレータMM2の
Qバー端子とフリップフロップFFのQバー端子とに接
続されるアンドAD2の出力端は、2入力のアンドAD
3の一端に接続されている。前記した通り、このアンド
AD3のもう1つの入力端には、バッファBF2を介し
てリセットIC26の出力信号が入力される。また、こ
のアンドAD3の出力端には、5つのバッファBF3〜
BF8が接続されており、これら5つのバッファBF3
〜BF8の出力は、リセット信号22として、各制御基
板C,H,D,S,L,Bへそれぞれ出力される。
【0034】次に、図6から図8を参照して、停電監視
回路20の動作、即ち、停電信号21とリセット信号2
2との出力動作について説明する。図6は、パチンコ機
Pの電源がオンされ安定動作した後で、停電が発生した
場合(電源がオフされた場合を含む)の停電監視回路2
0のタイミングチャートである。
【0035】まず、電源のオンにより、+5Vの電圧が
上昇し、正常動作範囲の電圧に達すると(+5V正
常)、各ICはそれぞれの初期状態の信号を出力する。
リセットIC26も動作を開始し、9msの間ロウ信号
を出力した後で、ハイ信号を出力する(BF2の出力参
照)。この出力は、リセット信号22として、アンドA
D3及び各バッファBF3〜BF8を介して、各制御基
板C,H,D,S,L,Bへ出力され、このリセット信
号22の立ち上がりにより、各制御基板C,H,D,
S,L,Bが動作を開始する。即ち、9msのリセット
信号22が各制御基板C,H,D,S,L,Bに入力さ
れることにより、パチンコ機Pが動作を開始する。
【0036】停電が発生すると(又は電源がオフされる
と)、まず、+33Vの出力電圧が徐々に低下を開始す
る。これが略22V以下に下がると、電圧検出器25の
出力がロウからハイとなり、バッファBF1の出力がハ
イになる。この間、+5Vの出力電圧は正常値を維持し
ているので、リセットIC26はハイを出力しており、
バッファBF2の出力はハイとなっている。よって、バ
ッファBF1の出力がハイになると、アンドAD1の出
力はロウからハイへ立ち上がり、インバータIV1,I
V2の出力は、逆にハイからロウへ立ち下がる。これが
停電信号21として、データをバックアップ可能に記憶
する主制御基板Cおよび払出制御基板Hへ出力される。
【0037】また、アンドAD1の出力が立ち上がる
と、単安定マルチバイブレータMM1のCLR端子には
ハイ信号が入力されているので、そのQバー端子から9
msの間ロウを維持するワンショットのロウパルスが出
力される。この9msのロウパルスの立ち上がりで、更
に、後段の単安定マルチバイブレータMM2のQバー端
子から9msの間ロウを維持するワンショットのロウパ
ルスが出力され、これによりアンドAD2の一方の入力
がロウとなるので、アンドAD2の出力がハイからロウ
に変化する。その結果、アンドAD3の出力もハイから
ロウとなり、バッファBF3〜BF8を介して、リセッ
ト信号22が各制御基板C,H,D,S,L,Bへ出力
される。
【0038】このリセット信号22の出力から9msが
経過するタイミング、即ち、単安定マルチバイブレータ
MM2のQバー端子の出力がロウからハイへ立ち上がる
タイミングで、停電が継続していればバッファBF1の
出力はハイのままである。よって、アンドAD1の出力
もハイなので、フリップフロップFFのD端子及びCL
R端子にはハイ信号が入力されているので、そのCK端
子へ入力される単安定マルチバイブレータMM2のQバ
ー端子の出力が立ち上がると、フリップフロップFFの
Qバー端子の出力はロウとなる。このQバー端子の出力
はアンドAD2に入力されるので、停電が継続している
間は、単安定マルチバイブレータMM2のQバー端子の
出力がロウからハイへ変わっても、アンドAD2の出力
はロウを維持し、その結果、リセット信号22は、停電
が継続する間ロウを出力し続ける。
【0039】このように、停電信号21が出力された
後、前段の単安定マルチバイブレータMM1からワンシ
ョットのロウパルスが出力される9msの間は、リセッ
ト信号22の出力が待機されるので、停電の発生時にそ
の9msの間、停電処理(停電時における遊技の終了処
理)を実行することができる。よって、遊技の終了処理
を完了した後に遊技の動作を停止させることができるの
で、停電の解消後には、停電前の状態から遊技を正常に
再開することができる。
【0040】図7は、停電時間の極めて短い瞬停が発生
した場合の停電監視回路20のタイミングチャートであ
る。図7に示すような瞬停の発生時においても、本実施
例の停電監視回路20によれば、9msの停電処理(遊
技の終了処理)の時間と、9msのリセット信号22の
出力時間とを確保することができるのである。
【0041】停電の発生後、後段の単安定マルチバイブ
レータMM2のQバー端子から9msのワンショットの
ロウパルスが出力されている間に停電が解消し、+33
Vの出力電圧が+22Vより大きくなると、電圧検出器
25の出力はハイからロウへ立ち下がる。その結果、バ
ッファBF1の出力もハイからロウへ立ち下がり、アン
ドAD1の出力がロウとなる。すると、インバータIV
1,IV2の出力は、逆にロウからハイへ立ち上がり、
これにより停電信号21の出力が解除される。
【0042】アンドAD1の出力はフリップフロップF
FのCLR端子へも入力されているので、アンドAD1
の出力がロウとなると、フリップフロップFFのQバー
端子の出力は、CK端子へ入力される信号に拘わらず常
にハイとなる。よって、単安定マルチバイブレータMM
2のQバー端子の出力がロウからハイへ立ち上がるタイ
ミングで、アンドAD2の出力はハイとなり、その結
果、アンドAD3の出力もハイとなって、バッファBF
3〜BF8を介して、各制御基板C,H,D,S,L,
Bへ出力されていたリセット信号22が解除される。
【0043】ここで、リセット信号22は、後段の単安
定マルチバイブレータMM2のQバー端子の出力がロウ
になることにより出力されるが、かかるQバー端子の出
力は9msの間維持されるので、停電が極めて短時間で
解消しても、リセット信号22の出力時間を最低9ms
確保することができる。よって、瞬停などの発生時にお
いても、各制御基板C,H,D,S,L,Bに確実にリ
セットをかけることができるのである。
【0044】なお、図3の回路図から明らかなように、
前段の単安定マルチバイブレータMM1のQバー端子か
らワンショットのロウパルスが出力されている間に停電
が解消しても、2つの単安定マルチバイブレータMM
1,MM2からは、それぞれ9msのワンショットのロ
ウパルスが出力される。よって、上記の場合と同様に、
9msの停電処理(遊技の終了処理)の時間と、9ms
のリセット信号22の出力時間とを確保することができ
るのである。この場合、停電信号21の出力時間は停電
の継続時間に応じて長短するが、主制御基板C及び払出
制御基板Hは、停電信号21の立ち下がりで停電処理を
開始するように構成しているので、停電信号21の出力
時間が短くなっても、停電処理(停電時における遊技の
終了処理)を確実に実行することができるのである。
【0045】同様に、前段の単安定マルチバイブレータ
MM1のQバー端子からワンショットのロウパルスが出
力されている間に、停電の発生と解消とが繰り返されて
も、即ち、バッファBF1の出力がハイとロウとで繰り
返し変化しても、この単安定マルチバイブレータMM
1,MM2がワンショットのロウパルスを出力している
間における入力信号の変化は無視されるので、2つの単
安定マルチバイブレータMM1,MM2からは、それぞ
れ9msのワンショットのロウパルスが出力される。よ
って、上記の場合と同様に、停電の発生と解消とが繰り
返されても、9msの停電処理(遊技の終了処理)の時
間と、9msのリセット信号22の出力時間とを確保す
ることができるのである。
【0046】図8は、停電信号21の出力時間が18m
s以上となる場合の停電監視回路20のタイミングチャ
ートである。図8に示すように、本実施例の停電監視回
路20によれば、リセット信号22は、停電が継続する
間、その出力が維持される。
【0047】停電の発生後、後段の単安定マルチバイブ
レータMM2のQバー端子から9msのワンショットの
ロウパルスが出力された後、即ち、単安定マルチバイブ
レータMM2のQバー端子の出力がロウからハイへ立ち
上がるタイミングで、停電が継続していればバッファB
F1の出力はハイのままである。よって、アンドAD1
の出力もハイなので、フリップフロップFFのD端子及
びCLR端子にはハイ信号が入力されているので、その
CK端子へ入力される単安定マルチバイブレータMM2
のQバー端子の出力が立ち上がると、フリップフロップ
FFのQバー端子の出力はロウとなる。このQバー端子
の出力はアンドAD2に入力されるので、停電が継続し
ている間は、単安定マルチバイブレータMM2のQバー
端子の出力がロウからハイへ変わっても、アンドAD2
の出力はロウを維持し、その結果、リセット信号22
は、停電が継続する間ロウを出力し続ける。
【0048】その後、+33Vの出力電圧が+22Vよ
り大きくなって、停電が解消すると、電圧検出器25の
出力がハイからロウへ立ち下がり、その結果、アンドA
D1の出力もロウとなる。すると、インバータIV1,
IV2の出力は、逆にロウからハイへ立ち上がり、これ
により停電信号21の出力が解除される。
【0049】また、停電の解消によりバッファBF1の
出力がロウとなると、アンドAD1の出力もロウとな
り、フリップフロップFFのCLR端子の入力がロウと
なるので、フリップフロップFFのQバー端子の出力は
ハイとなる。前記した通り、このとき既に、後段の単安
定マルチバイブレータMM2のQバー端子の出力はハイ
となっているので、アンドAD2の出力もハイとなり、
アンドAD3の出力も同様にハイとなって、バッファB
F3〜BF8を介して、各制御基板C,H,D,S,
L,Bへ出力されていたリセット信号22が解除される
のである。
【0050】このように、リセット信号22は、9ms
出力された場合であっても、停電が継続する場合にはそ
の出力が維持される。よって、停電中における遊技の再
開を防止して、停電の解消後に遊技の制御を再開するこ
とができるのである。
【0051】以上説明したとおり、本実施例のパチンコ
機Pによれば、停電が解消した場合には、その停電の解
消が制御系の駆動電圧(+5V)がダウンする前であっ
ても、停電監視回路20から各制御基板C,H,D,
S,L,Bへリセット信号22を出力することができる
ので、停電により終了した遊技の制御を確実に再開する
ことができる。よって、停電時間の極めて短い瞬停など
が発生しても、パチンコ機Pの動作を継続することがで
きる。
【0052】また、図3に示すように、リセット信号2
2の信号線には、各制御基板C,H,D,S,L,B毎
にバッファBF3〜BF8がそれぞれ設けられているの
で、リセット信号22を停電監視回路20からすべての
制御基板C,H,D,S,L,Bへ出力する場合にも、
ノイズによる悪影響を抑えて、リセット信号22を正確
に出力することができる。即ち、停電監視回路20と各
制御基板C,H,D,S,L,Bとは、ケーブル等によ
り接続され、その信号線が長くなるが、ノイズの影響を
抑えて、リセット信号22を確実に出力して各制御基板
C,H,D,S,L,Bに確実にリセットをかけると共
に、誤ったリセット信号22の出力を防止して、各制御
基板C,H,D,S,L,Bが誤ってリセットされるこ
とを防止することができるのである。
【0053】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0054】例えば、上記実施例では、停電信号21
は、停電時においてもデータを保持可能(バックアップ
可能)に構成された主制御基板Cおよび払出制御基板H
へのみ出力されたが、この停電信号21を他の制御基板
D,S,L,Bへ出力するようにしても良い。また、各
制御基板C,H,D,S,L,B内に、パチンコ機Pの
電源投入時にリセット信号を出力するリセット回路を設
け、電源投入時における各制御基板C,H,D,S,
L,Bのリセットは、そのリセット回路から出力される
リセット信号によって行うように構成しても良い。
【0055】更に、図9に示すように、リセット信号2
2が出力される信号線に設けられる各バッファBF3〜
BF8を、各一対のインバータゲートIV3〜IV8,
IV13〜IV18で代替しても良い。即ち、停電監視
回路20のアンドAD3の出力端にインバータゲートI
V3〜IV8を接続し、そのインバータゲートIV3〜
IV8の出力端を各制御基板C,H,D,S,L,B内
に設けられるインバータゲートIV13〜IV18の入
力端に接続し、更に、そのインバータゲートIV13〜
IV18の出力端を各制御基板C,H,D,S,L,B
に搭載されるMPU11等のリセット端子に接続するよ
うに構成しても良いのである。このように構成すれば、
停電監視回路20および各制御基板C,H,D,S,
L,B内にそれぞれバッファを設けることができるの
で、リセット信号22の信号線に加わるノイズの悪影響
を一層効果的に防止することができるのである。
【0056】請求項1記載のリセット手段としては、停
電監視回路20の一部として、複数の電子部品により構
成されたもののみならず、これらの機能を1チップに内
蔵した1つのICであるリセットICや、ソフト制御に
よるリセット処理によって、代替しても良い。同様に、
請求項1記載の制御手段としては、主制御基板Cや払出
制御基板Hなどの制御基板のみならず、その機能をソフ
ト制御によって達成するもので代替しても良い。更に、
請求項1記載のノイズ除去手段としては、バッファBF
3〜BF8やインバータゲートIV3〜IV8,IV1
3〜IV18のみならず、これらに代えてトランジスタ
などで構成されたもの、或いは、ノイズ除去の施された
ソフト制御によるもの等によって代替しても良い。例え
ば、ノイズ除去の施されたソフト制御としては、チャタ
リングの防止処理が施されたものや、2度読み3度読み
による入力値確定処理が施されたものなどが例示され
る。
【0057】本発明を上記実施例とは異なるタイプのパ
チンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりす
ると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当た
り状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるよ
うなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称さ
れる)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表
示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要
条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施し
ても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀
球、スロットマシン、いわゆるパチンコ機とスロットマ
シンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実施す
るようにしても良い。
【0058】なお、スロットマシンは、例えばコインを
投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバー
を操作することにより図柄が変動され、ストップボタン
を操作することにより図柄が停止されて確定される周知
のものである。従って、スロットマシンの基本概念とし
ては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示
した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、
始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して
識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばス
トップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経
過することにより、識別情報の変動が停止され、その停
止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条
件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特
別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」とな
り、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例と
して挙げられる。
【0059】また、パチンコ機とスロットマシンとが融
合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図
柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手
段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないも
のが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)
に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操
作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボ
タンの操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄
がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊
技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者に
は、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
【0060】以下に本発明の変形例を示す。複数の出力
装置と、その複数の出力装置をそれぞれ制御する複数の
制御基板とを備えた遊技機において、その複数の制御基
板へリセット信号を出力するリセット回路と、そのリセ
ット回路から出力されるリセット信号の信号線にそれぞ
れ設けられた複数のバッファとを備えていることを特徴
とする遊技機0。なお、リセット回路は、複数の電子部
品を個々に組み合わせて構成しても良いし、それらを1
チップに内蔵したICで構成しても良い。
【0061】この遊技機0によれば、複数の出力手段を
それぞれ制御する複数の制御手段は、リセット手段から
出力されるリセット信号によって制御を開始する。この
リセット信号が出力される信号線には、複数のバッファ
がそれぞれ設けられているので、リセット回路から複数
の制御基板へリセット信号を出力する場合に、ノイズに
よる悪影響を抑えて、各制御基板に確実にリセットをか
けることができる。一方、リセット信号が出力されてい
ない場合には、各制御基板へ誤ったリセット信号が出力
されることを防止して、各制御基板が誤ってリセットさ
れることを防止することができる。
【0062】遊技機0において、停電の発生時に停電信
号を出力する一方、その停電信号の出力後に停電が解消
した場合(制御系の駆動電圧がダウンする前に停電が解
消した場合であっても)、前記リセット回路によってリ
セット信号を前記複数の制御基板へそれぞれ出力する停
電監視回路を備えていることを特徴とする遊技機1。停
電の発生時に出力される停電信号が契機となって、各制
御基板において停電処理が行われ、遊技の制御が終了す
る。しかし、停電が解消した場合には、特に、制御系の
駆動電圧(+5V)がダウンする前に停電が解消した場
合であっても、リセット信号が各制御基板へそれぞれ出
力されるので、遊技の制御を再開して、遊技機を再始動
することができる。なお、リセット信号はすべての制御
基板へ出力されるが、停電信号は必ずしもすべての制御
基板へ出力される必要はない。特に、停電信号を出力す
るべき制御基板としては、停電時においても遊技のデー
タを保持(バックアップ)する制御基板が挙げられる。
【0063】遊技機1において、前記停電監視回路によ
って制御されると共に前記複数の制御基板へリセット信
号を出力するリセット回路に加えて、前記複数の制御基
板は、制御系の駆動電圧(+5V)が正常動作範囲の電
圧値に達した場合に(即ち、電源投入時に)、リセット
信号を出力する電源オン時リセット回路を同一制御基板
内に備えていることを特徴とする遊技機2。
【0064】遊技機1又は2において、前記バッファは
2つのインバータゲートが直列に接続されて構成されて
いることを特徴とする遊技機3。
【0065】遊技機1から3のいずれかにおいて、前記
バッファは、各制御基板にそれぞれ設けられていること
を特徴とする遊技機4。特に、バッファが2つのインバ
ータゲートで構成される場合には、リセット回路が設け
られる基板に1つのインバータゲートを設け、各制御基
板に、もう1つのインバータゲートを1つずつ設けるよ
うにしても良い。
【0066】遊技機0から4のいずれかにおいて、前記
複数の出力装置としては、図柄等を表示する表示装置
と、有価価値(景品球やコインのみならず、磁気カード
へ書き込まれるデータ等も含む)の払い出しを行う払出
装置と、効果音を発する発音装置と、点灯し又は消灯す
るランプとを備え、前記複数の制御基板としては、遊技
の制御を行う主制御基板と、その主制御基板から送信さ
れるコマンドに基づいて前記表示装置の表示を制御する
表示用制御基板と、前記主制御基板から送信されるコマ
ンドに基づいて前記払出装置を制御して有価価値の払い
出しを行わせる払出制御基板と、前記主制御基板から送
信されるコマンドに基づいて前記発音装置から効果音を
発せさせる効果音制御基板と、前記主制御基板から送信
されるコマンドに基づいて前記ランプの点灯又は消灯を
制御するランプ制御基板とを備えていることを特徴とす
る遊技機5。
【0067】遊技機5において、前記主制御基板(及び
払出制御基板)は、停電時においても所定のデータをバ
ックアップ可能(保持可能)に構成されていることを特
徴とする遊技機6。
【0068】遊技機6において、停電時においてバック
アップ(保持)されるデータをクリアするためのクリア
スイッチ(リセットスイッチ)を備えていることを特徴
とする遊技機7。なお、かかるクリアスイッチによるバ
ックアップデータのクリアは、例えば、次の場合に行う
ことができる。(1)クリアスイッチが操作された場
合。(2)クリアスイッチを操作した状態で電源が投入
された場合。(3)クリアスイッチを操作した状態で電
源がオフされた場合。この場合には、終了処理において
バックアップデータのクリアが行われるか、或いは、終
了処理においては電源オフ時にクリアスイッチが操作さ
れたことを記憶しておき、次の電源投入時にバックアッ
プデータをクリアするようにしても良い。(4)クリア
スイッチが所定時間内に複数回操作された場合。(5)
クリアスイッチを2以上設け、そのクリアスイッチが所
定の順序で、或いは、同時に操作された場合。
【0069】請求項1記載の遊技機または遊技機0から
7のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機である
ことを特徴とする遊技機8。中でも、パチンコ機の基本
構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの
操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領
域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動
口を通過)することを必要条件として、表示装置におい
て変動表示されている識別情報が所定時間後に確定停止
されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時
には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装
置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可
能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみな
らず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付
与されるものが挙げられる。
【0070】請求項1記載の遊技機または遊技機0から
7のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンで
あることを特徴とする遊技機9。中でも、スロットマシ
ンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別
情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する可変
表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)
の操作に起因して、或いは、所定時間経過することによ
り、識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別
情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技
者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生
手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体は
コイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0071】請求項1記載の遊技機または遊技機0から
7のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とスロ
ットマシンとを融合させたものであることを特徴とする
遊技機10。中でも、融合させた遊技機の基本構成とし
ては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示
した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、
始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して
識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばス
トップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経
過することにより、識別情報の変動が停止され、その停
止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条
件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特
別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用
すると共に、前記識別情報の変動開始に際しては所定数
の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの
球が払い出されるように構成されている遊技機」とな
る。
【0072】
【発明の効果】 本発明の遊技機によれば、リセット信
号に印加されるノイズはノイズ除去手段によってそれぞ
れ除去されるので、リセット手段から複数の制御手段へ
リセット信号を出力する場合に、ノイズによる悪影響を
抑えて、各制御手段を確実にリセットすることができる
という効果がある。一方、リセット信号が出力されてい
ない場合には、各制御手段へ誤ったリセット信号が出力
されることを防止して、各制御手段が誤ってリセットさ
れることを防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ機の遊技盤
の正面図である。
【図2】 パチンコ機の電気的な構成を概略的に示した
ブロック図である。
【図3】 停電監視回路の概略的な機能を示した回路図
である。
【図4】 HC221のICで構成される単安定マルチ
バイブレータの真理値表を示した図である。
【図5】 HC74のICで構成されるD形フリップフ
ロップの真理値表を示した図である。
【図6】 パチンコ機の電源がオンされ安定動作した後
で停電が発生した場合の停電監視回路のタイミングチャ
ートである。
【図7】 停電時間の極めて短い瞬停が発生した場合の
停電監視回路のタイミングチャートである。
【図8】 停電信号の出力時間が18ms以上となる場
合の停電監視回路のタイミングチャートである。
【図9】 変形例であるパチンコ機の電気的な構成を概
略的に示したブロック図である。
【符号の説明】
3 液晶ディスプレイ(LCD)(出力手
段) 6 スピーカ(出力手段) 7 ランプ(出力手段) 9 払出モータ(出力手段) 10 発射モータ(出力手段) 20 停電監視回路(リセット手段) 22 リセット信号 C 主制御基板(制御手段) H 払出制御基板(制御手段) D 表示用制御基板(制御手段) S 効果音制御基板(制御手段) L ランプ制御基板(制御手段) B 発射制御基板(制御手段) P パチンコ機(遊技機) BF3〜BF8 バッファ(ノイズ除去手段) IV3〜IV8 インバータゲート(バッファ)
(ノイズ除去手段) IV13〜IV18 インバータゲート(バッファ)
(ノイズ除去手段)
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 浩正 名古屋市千種区春岡通7丁目49番地 株式 会社ジェイ・ティ内 Fターム(参考) 2C088 BC30 BC56 BC58 BC64 BC70 CA13 CA19

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の出力手段と、その複数の出力手段
    をそれぞれ制御する複数の制御手段とを備えた遊技機に
    おいて、 その複数の制御手段へリセット信号を出力するリセット
    手段と、 そのリセット手段から出力されるリセット信号のそれぞ
    れに印加されるノイズを除去するノイズ除去手段とを備
    えていることを特徴とする遊技機。
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