JP2001296875A - 音響機器、音楽データ再生方法、自動車用音響システム及びそのプログラム記憶媒体 - Google Patents

音響機器、音楽データ再生方法、自動車用音響システム及びそのプログラム記憶媒体

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JP2001296875A
JP2001296875A JP2000108853A JP2000108853A JP2001296875A JP 2001296875 A JP2001296875 A JP 2001296875A JP 2000108853 A JP2000108853 A JP 2000108853A JP 2000108853 A JP2000108853 A JP 2000108853A JP 2001296875 A JP2001296875 A JP 2001296875A
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浩司 細田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば、複数の乗員が自動車に乗り込んだ際に
も、各乗員がそれぞれ好きな音楽を車内で楽しむことが
できるように、乗員が携帯している携帯用音響機器の音
楽データを、容易且つ確実に、車内で再生出力すること
ができる自動車用音響装置を提供することを主な目的と
する。 【解決手段】車載音響機器100と各携帯音響機器20
0a、200bは、各機器間で車内無線通信を介して音
楽データ等の送受信を行なう。この車内無線通信の通信
方式は、車内でそれぞれの機器が認識、認証し合い、そ
れぞれの機器間でデータ通信が行なえる近距離データ通
信方式を採用する。音楽データの再生出力はリアルタイ
ムに行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車内で音楽を楽し
むことができる音響機器において、乗員が携帯している
携帯用音響機器の音楽データを、車内で自由に再生出力
することができる音響機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車に設置する音響機器が普及
して、乗員は車内で様々な音楽を楽しむことができるよ
うになっている。従来の音響機器では、乗員がCD(コ
ンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、カセット
テープなどの音楽記憶媒体を機器に装着することによ
り、音楽記憶媒体から好きな音楽を再生出力して楽しん
でいた。
【0003】しかし、こうした音楽記憶媒体を用いた音
響機器で、乗員が新しい音楽を楽しむ場合には、別途音
楽記録媒体を持ち込む必要があるため、特開平11−3
0986号公報等では、音楽記録媒体を用いずにインタ
ーネットの音楽配信サービスを利用して、ディジタル化
された音楽データを、直接音響機器で受信して、車内で
その音楽データを楽しむものが提案されている。
【0004】この音楽配信サービスを利用した音響機器
によると、乗員が予め音楽記憶媒体を用意しておかなく
ても、好きなときに好きな音楽を楽しむことができるた
め、容易に乗員の好みに応じた音楽を車内で楽しむこと
ができ、快適性を高めることができるといった効果を得
ることができる。
【0005】ところで、最近ではインターネットの発達
により、前述のようにインターネットを介して音楽配信
サービスを用いた音楽供給システムがはじまり、ディジ
タルデータ化された音楽データを、メモリカード等の情
報記憶媒体にダウンロードして、音楽を楽しむことが行
われている。
【0006】またさらに、最近では、音楽を屋外で楽し
めるように各個人が携帯音響機器を携帯することが多く
なっており、この携帯音響機器にあっても、情報記憶媒
体に記憶した音楽データを用いて音楽を楽しむものが普
及しつつある。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】ところで、一般に旅行
など、自動車で長距離ドライブを行なう場合には、一台
の自動車に複数の乗員が乗り込むことが多いが、これら
各乗員がそれぞれ好きな音楽を楽しんで、長距離ドライ
ブを快適に過ごせることが、自動車にとっては望まれ
る。
【0008】従来の音楽記憶媒体を用いた音響機器を備
える自動車で、こうした要求を満たすためには、乗員が
各自好きな音楽を、音響機器に対応した音楽記憶媒体に
録音するか、または購入して、その音楽記憶媒体を車内
に持ち込む必要があった。
【0009】前述の特開平11−30986号公報のよ
うに、インターネットの音楽配信サービスを利用する音
響機器では、データ発信局から自由に様々な音楽データ
を、必要なときに必要なだけ得ることができるため、乗
員は音楽記憶媒体を車内に持ち込まなくても、それぞれ
好きな音楽を自由に楽しむことができる。
【0010】しかし、このインターネットの音楽配信サ
ービスを利用した音響機器では、こうした効果がある反
面、音楽データを車外から電波(無線電話回線等)によ
って受信するため、所定の通信時間が必要となり、例え
ば走行中に電波障害などが生じた場合には、音楽データ
が確実に受信できないという問題があった。
【0011】こうして音楽データの受信が確実に行なえ
ないと、再度、音楽データの受信を行なう必要があるた
め、音楽配信サービスを利用した音響機器でも、使い勝
手の点において依然として満足できるものではなかっ
た。
【0012】さらに、音楽配信サービスから音楽データ
をダウンロードすると、通信費等の費用も掛かり、コス
トの点からも問題があった。よって、こうした音楽配信
サービスを用いることなく、確実且つ安価に各乗員が好
きな音楽を楽しむ方法として、次に、携帯音響機器の保
有する音楽データを用いることが考えられる。なぜな
ら、乗員が携帯している携帯音響機器には、それぞれの
乗員が気に入った音楽データが予め保有されており、こ
の音楽データを用いることにより、乗員の好きな音楽を
確実に車内で楽しめるからである。
【0013】しかしながら、携帯音響機器は、各機種ご
とに形状、形態が異なり、有線接続ポートや情報記憶媒
体の形状が異なるため、携帯音響機器を、予め車内に設
けた据付台に設置して音響機器に有線接続したり、また
は情報記憶媒体の差し換えを行なって、全機種の携帯音
響機器の音楽データを音響機器に取込むことは困難であ
った。
【0014】また仮に、全機種の携帯音響機器の有線接
続ポートや情報記憶媒体が規格化され、同一形状、形態
になったとしても、乗員には据付台への設置作業や情報
記憶媒体の差し換え作業が依然として必要となり、手間
が掛かるといった問題が生じる可能性があった。
【0015】本発明は、以上のような問題点に鑑み発明
されたもので、例えば複数の乗員が自動車に乗り込んだ
際にも、音楽データをインターネットからダウンロード
することなく、各乗員がそれぞれ好きな音楽を車内で楽
しむことができるように、乗員が携帯している携帯用音
響機器の音楽データを、容易且つ確実に、車内で再生出
力することができる音響機器を提供することを主な目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は以下のように構成される。
【0017】請求項1記載の発明は、車内で音楽を再生
する音響機器において、乗員が携帯する携帯音響機器
と、自動車に設置される車載音響機器とを備え、前記携
帯音響機器は、音楽データを保有する音楽データ保有手
段と、少なくとも無線通信を介して該音楽データを送信
する送信手段とを有し、前記車載音響機器は、携帯音響
機器から送信される前記音楽データを受信する受信手段
と、該音楽データを音楽として車内で再生出力する車載
スピーカとを有するものである。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の音
響機器において、前記車載音響機器は、乗員がオーディ
オ操作を入力するオーディオ操作スイッチと、該オーデ
ィオ操作スイッチから出力されるオーディオ操作信号を
携帯音響機器へ無線通信を介して送信する送信手段とを
有し、前記携帯音響機器は、車載音響機器の送信手段か
ら送信された前記オーディオ操作信号を受信する受信手
段と、該オーディオ操作信号に応じて携帯音響機器のオ
ーディオ制御を行なう制御手段とを有するものである。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の音
響機器において、前記車載音響機器と前記携帯音響機器
の少なくともいずれか一方に、各機器間で音楽データの
送信・受信を行なう通信状態と、各機器間で音楽データ
の送信・受信を行なわない非通信状態とを選択する選択
手段を有するものである。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1記載の音
響機器において、前記車載音響機器と携帯音響機器の通
信状態を可視的に表示する表示手段を有するものであ
る。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1記載の音
響機器において、前記車載音響機器の無線通信範囲内に
存在する複数の携帯音響機器と、該複数の携帯音響機器
を各々識別可能とする識別手段と、識別手段で識別され
た少なくとも1つの携帯音響装置から送信される音楽デ
ータを、前記車載スピーカから音楽として再生出力する
制御手段とを有するものである。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項5記載の音
響機器において、前記車載音響機器は、複数の携帯音響
機器から送信される複数の音楽データを受信する受信手
段と、該複数の音楽データを同時に選択する選択手段と
を有し、選択された複数の音楽データのうち、少なくと
も1つの音楽データを車載スピーカから音楽として再生
出力し、他の音楽データを携帯音響機器から音楽として
再生出力する制御手段とを有するものである。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項5記載の音
響機器において、前記車載音響機器は、複数の携帯音響
機器から送信される複数の音楽データを受信する受信手
段と、該複数の携帯音響機器を順番に選択する選択手段
と、選択された携帯音響機器の音楽データを順番に車載
スピーカから音楽として再生出力する制御手段とを有す
るものである。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項5記載の音
響機器において、前記識別手段は、通信接続時に各携帯
音響機器に個別の識別アドレスを付与するアドレス付与
手段と、該識別アドレスにより、各携帯音響機器の認識
を行なう認識手段とからなるものである。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項5記載の音
響機器において、前記識別手段は、所定の識別エリアに
対応して、それぞれ指向性が付与された複数の無線通信
信号からなるものである。
【0026】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
音響機器において、前記所定の識別エリアが座席位置で
あるものである。
【0027】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
音響機器において、前記所定の識別エリアが、車内に設
定した携帯音響機器の据付台位置であるものである。
【0028】請求項12記載の発明は、請求項5記載の
音響機器において、無線通信を行なう前記車載音響機器
の車内無線アンテナを車内中央部に設置したものであ
る。
【0029】請求項13記載の発明は、車内で音楽を再
生する音楽データ再生方法であって、乗員が携帯する携
帯音響機器を、自動車に設置される車載音響機器と無線
通信を介して通信可能に接続する接続ステップと、前記
携帯音響機器の保有する音楽データを車載音響機器に送
信する送信ステップと、該音楽データを車載スピーカか
ら音楽として再生出力する再生ステップとを有する音楽
データ再生方法である。
【0030】請求項14記載の発明は、請求項11記載
の音楽データ再生方法において、乗員が車載音響機器の
オーディオ操作スイッチからオーディオ操作を入力する
オーディオ操作入力ステップと、オーディオ操作スイッ
チから出力されるオーディオ操作信号を携帯音響機器に
送信する送信ステップと、該オーディオ操作信号を受信
して携帯音響機器の音楽データのオーディオ制御を行な
う制御ステップとを有する音楽データ再生方法である。
【0031】請求項15記載の発明は、請求項13記載
の音楽データ再生方法において、前記接続ステップを音
響制御初期にのみ行なう音楽データ再生方法である。
【0032】請求項16記載の発明は、請求項13記載
の音楽データ再生方法において、前記接続ステップを音
響制御中、所定周期ごとに行なう音楽データ再生方法で
ある。
【0033】請求項17記載の発明は、請求項15又は
16記載の音楽データ再生方法において、前記接続ステ
ップの後に、携帯音響機器に識別アドレスを付与するア
ドレス付与ステップを有する音楽データ再生方法であ
る。
【0034】請求項18記載の発明は、車内で音楽を再
生する自動車用音響システムにおいて、乗員が携帯する
携帯音響機器と、自動車に設置される車載音響機器とを
備え、前記携帯音響機器と車載音響機器とを無線通信を
介して通信可能に接続し、前記携帯音響機器に保有する
音楽データを、車載音響機器の車載スピーカから音楽と
して再生出力する自動車用音響システムである。
【0035】請求項19記載の発明は、請求項18記載
の自動車用音響システムにおいて、前記携帯音響機器を
車内に複数設定し、該携帯音響機器同士を無線通信を介
して通信可能に接続し、一方の携帯音響機器が保有する
音楽データを、他方の携帯音響機器で音楽として再生出
力する自動車用音響システムである。
【0036】請求項20記載の発明は、請求項13又は
14、15、16、17の音楽データ再生方法を実行す
る為のプログラムを記憶したプログラム記憶媒体であ
る。
【0037】請求項21記載の発明は、請求項18又は
19の音楽データ再生方法を実行する為のプログラムを
記憶したプログラム記憶媒体である。
【0038】
【作用及び効果】請求項1記載の自動車音響装置によれ
ば、自動車音響装置が乗員の携帯する携帯音響機器と自
動車に設置される車載音響機器とを備え、携帯音響機器
に保有する音楽データを、少なくとも無線通信を介して
車載音響機器に送信して、車載音響機器の車載スピーカ
で音楽として車内で再生出力することにより、乗員が携
帯音響機器を据付台へ設置するなどの手間をかけること
なく、確実に且つ容易に、無線通信を介して携帯音響機
器の保有する音楽データを車載スピーカから再生出力す
ることができる。
【0039】よって、インターネットから音楽データを
ダウンロードすることなく、好みの音楽を、乗員の携帯
する携帯音響機器の音楽データを使用して楽しむことが
でき、操作性や利便性を高めることができ、コスト削減
も図ることができる。
【0040】特に、携帯音響機器の音楽データをリアル
タイムに再生出力するため、大容量の音楽データを車載
音響機器に記憶させる必要もなく、車載音響機器の記憶
容量を少なく設定できる。
【0041】請求項2記載の音響機器によれば、車載音
響機器のオーディオ操作スイッチで入力されたオーディ
オ操作信号を、携帯音響機器へ無線通信を介して送信
し、携帯音響機器は、制御手段でそのオーディオ操作信
号に応じたオーディオ制御を行なうことにより、乗員が
オーディオ操作を車載音響機器のオーディオ操作スイッ
チで行なうことで、携帯音響機器のオーディオ操作を行
なうことができる。
【0042】よって、音楽データが携帯音響機器に保有
された状態でも、車載音響機器から直接、携帯音響機器
の音楽データのオーディオ操作を行なうことができ、ま
た、運転中にオーディオ操作する場合にも、操作性のよ
い車載音響機器のオーディオ操作スイッチでオーディオ
操作できるため、安全性も確保することができる。
【0043】請求項3記載の音響機器によれば、選択手
段で、各機器間で音楽データの送信・受信を行なう通信
状態と、各機器間で音楽データの送信・受信を行なわな
い非通信状態とを選択することにより、携帯音響機器の
車内での使用形態を乗員の操作によって自由に選択する
ことができる。
【0044】請求項4記載の音響機器によれば、表示手
段で、車載音響機器と携帯音響機器の通信接続状態を可
視的に表示することにより、物理的に目視できない無線
通信の接続状態を、乗員が目視できるため、確実に車載
音響機器と携帯音響機器の接続状態を判断できる。
【0045】請求項5記載の音響機器によれば、識別手
段で車載音響機器の無線通信範囲内に存在する複数の携
帯音響装置を各々識別可能とし、少なくとも識別された
1つの携帯音響装置から送信される音楽データを、制御
手段で車載スピーカから音楽として再生出力することに
より、複数の携帯音響機器を車内で車載音響機器に接続
した際に、確実に、どの携帯音響機器の音楽データかを
識別したうえで、再生出力することができる。
【0046】請求項6記載の音響機器によれば、受信手
段で複数の携帯音響機器から送信される複数の音楽デー
タを受信し、選択手段で該複数の音楽データを同時に選
択し、制御手段で選択された複数の音楽データのうち、
少なくとも1つの音楽データを車載スピーカから音楽と
して再生出力し、他の音楽データを携帯音響機器から音
楽として再生出力することにより、複数の携帯音響機器
を車内で接続した状態で、同時に異なった音楽データを
車載スピーカと携帯音響機器とで楽しむことができる。
【0047】請求項7記載の音響機器によれば、受信手
段で複数の携帯音響機器から送信される複数の音楽デー
タを受信し、選択手段で該複数の携帯音響機器を順番に
選択し、制御手段で選択された携帯音響機器の音楽デー
タを順番に車載スピーカから音楽として再生出力するこ
とにより、乗員がいちいち選択しなくても、全ての携帯
音響機器の音楽データを車内で順番に楽しむことができ
る。
【0048】請求項8記載の音響機器によれば、アドレ
ス付与手段で各携帯音響機器に個別の識別アドレスを付
与し、認識手段で各携帯音響機器の認識を行なうことに
より、車載音響機器による携帯音響機器の識別がより確
実に行われ、音響制御をより確実に行なうことができ
る。
【0049】請求項9記載の音響機器によれば、所定の
識別エリアに対応して、それぞれ指向性が付与された複
数の無線通信信号で識別手段を構成することにより、複
数の無線通信信号が、各々所定の識別エリアに存在する
携帯音響機器を検索接続することで、複数の携帯音響機
器の識別を行なうことができる。
【0050】請求項10記載の音響機器によれば、所定
の識別エリアが座席位置であることにより、携帯音響機
器を乗員の座席ごとに識別することができる。よって、
どの座席の乗員の携帯音響機器と無線通信で送受信を行
なっているかが容易に判断できる。
【0051】請求項11記載の音響機器によれば、所定
の識別エリアが車内に設定した携帯音響機器の据付台位
置であることにより、携帯音響機器が据付台に据付けら
れたときに携帯音響機器を識別することができる。よっ
て、どの据付台の携帯音響機器と無線通信で送受信を行
なっているかが容易に判断でき、また据付台以外に存在
する携帯音響機器を検索接続しないため、誤検索する恐
れもなくすことができる。
【0052】請求項12記載の音響機器によれば、車内
無線アンテナを車内中央部に設置したことにより、検索
信号を車内で均一に発信することができ、車内の携帯音
響機器の検索接続を均等に行なうことができる。また、
車外近傍に乗員以外の携帯音響機器が存在したとして
も、誤検索する恐れを少なくすることができる。
【0053】請求項13記載の音楽データ再生方法によ
れば、接続ステップで乗員が携帯する携帯音響機器を、
自動車に設置される車載音響機器と無線通信を介して通
信可能に接続し、送信ステップで前記携帯音響機器の保
有する音楽データを車載音響機器に送信し、再生ステッ
プで該音楽データを車載スピーカから音楽として再生出
力することにより、乗員が携帯音響機器を据付台へ設置
するなどの手間をかけることなく、確実に且つ容易に、
無線通信を介して携帯音響機器の保有する音楽データを
車載スピーカから再生出力することができる。
【0054】よって、インターネットから音楽データを
ダウンロードすることなく、好みの音楽を、乗員の携帯
する携帯音響機器の音楽データを使用して楽しむことが
でき、操作性や利便性を高めることができ、コスト削減
も図ることができる。
【0055】特に、携帯音響機器の音楽データをリアル
タイムに再生出力するため、大容量の音楽データを車載
音響機器に記憶させる必要もなく、車載音響機器の記憶
容量を少なく設定できる。
【0056】請求項14記載の音楽データ再生方法によ
れば、オーディオ操作入力ステップで乗員が車載音響機
器のオーディオ操作スイッチからオーディオ操作を入力
し、送信ステップでオーディオ操作スイッチから出力さ
れるオーディオ操作信号を携帯音響機器に送信し、制御
ステップで該オーディオ操作信号を受信して携帯音響機
器の音楽データのオーディオ制御を行なうことにより、
乗員がオーディオ操作を車載音響機器のオーディオ操作
スイッチで行なうことで、携帯音響機器のオーディオ操
作を行なうことができる。
【0057】よって、音楽データが携帯音響機器に保有
された状態でも、車載音響機器から直接、携帯音響機器
の音楽データのオーディオ操作を行なうことができ、ま
た運転中にオーディオ操作する場合にも、操作性のよい
車載音響機器でオーディオ操作できるため、安全性も確
保することができる。
【0058】請求項15記載の音楽データ再生方法によ
れば、接続ステップを音響制御初期にのみ行なうことに
より、自動車走行時など、音響制御中に他の携帯音響機
器が車載音響機器の通信可能範囲に存在したとしても、
誤接続する恐れをなくすことができ、制御が混乱するこ
とを防止できる。
【0059】請求項16記載の音楽データ再生方法によ
れば、接続ステップを音響制御中、所定周期ごとに行な
うことにより、制御中に新しい携帯音響機器を接続する
場合に、いちいち接続作業を行なわなくても、自動的に
接続することができる。
【0060】請求項17記載の音楽データ再生方法によ
れば、接続ステップの後に、携帯音響機器に識別アドレ
スを付与するアドレス付与ステップを設定したことによ
り、確実に携帯音響機器の接続をした後に、識別アドレ
スを付与するため、識別アドレスが確実に携帯音響機器
に付与できる。
【0061】請求項18記載の自動車用音響システムに
よれば、乗員が携帯する携帯音響機器と、自動車に設置
される車載音響機器とを備え、携帯音響機器と車載音響
機器とを無線通信を介して通信可能に接続し、携帯音響
機器に保有する音楽データを、車載音響機器の車載スピ
ーカから音楽として再生出力することにより、乗員が携
帯音響機器を据付台へ設置するなどの手間をかけること
なく、確実に且つ容易に、無線通信を介して携帯音響機
器の保有する音楽データを車載スピーカから再生出力す
ることができる。
【0062】よって、インターネットから音楽データを
ダウンロードすることなく、好みの音楽を、乗員の携帯
する携帯音響機器の音楽データを使用して楽しむことが
でき、操作性や利便性を高めることができ、コスト削減
も図ることができる。
【0063】特に、携帯音響機器の音楽データをリアル
タイムに再生出力するため、大容量の音楽データを車載
音響機器に記憶させる必要もなく、車載音響機器の記憶
容量を少なく設定できる。
【0064】請求項19記載の自動車用音響システムに
よれば、携帯音響機器を車内に複数設定し、携帯音響機
器同士を無線通信を介して通信可能に接続し、一方の携
帯音響機器が保有する音楽データを、他方の携帯音響機
器で音楽として再生出力することにより、他の乗員の携
帯音響機器の音楽データを、自己の携帯音響機器で携帯
音響機器を交換しなくても、リアルタイムに楽しむこと
ができる。
【0065】請求項20記載の発明によれば、請求項1
3又は14、15、16、17の音楽データ再生方法を
実行する為のプログラムを、記憶媒体として提供するこ
とができる。
【0066】請求項21記載の発明によれば、請求項1
8又は19の自動車用音響システムを実行する為のプロ
グラムを、記憶媒体として提供することができる。
【0067】
【実施例】本発明の実施例を以下図面に基づいて詳細に
説明する。
【0068】図1は本発明を採用した自動車の概略平面
図である。本実施例の自動車用音響装置は、図1に示す
ように、車両1に設置される車載音響機器100と、乗
員が各自携帯して車内に持ち込む携帯音響機器200
a、200bとを備えて構成される。
【0069】車載音響機器100は、オーディオ機能の
ほか、ナビゲーション機能、インターネット通信機能等
の機能を備え、多様な情報処理を行なうように構成され
ている。
【0070】車両1中央のインパネ近傍には、音響装置
全体のシステム制御を行なう集中制御ユニット20が設
置され、この集中制御ユニット20は以下に述べる各種
機器と接続されている。 (ナビゲーション機能)ナビゲーション機能は、車両1
に設置された自車の現在位置を検出するGSPアンテナ
21、ナビゲーション制御を行なうナビゲーションコン
トローラ22、DVD−ROMから記憶された道路地図
情報等を読取るDVD−ROMチェンジャー23、ナビ
ゲーション情報を表示し、乗員の操作信号を入力するデ
ィスプレイ24、ナビゲーション情報を音声出力する音
声ガイドスピーカ25等の機器により構成され、これら
各機器はそれぞれ集中制御ユニット20に接続されてい
る。
【0071】ナビゲーション機能は、従来のナビゲーシ
ョン装置と同様に、自車の現在位置を検出し、道路情報
や交通情報を乗員に与え、自動車の経路誘導を行なうと
いった機能を備えている。 (インターネット通信機能)インターネット通信機能
は、インターネットに無線電話回線で接続する電話アン
テナ26、インターネット情報の送受信を行なう携帯電
話27、インターネットで受信した情報を表示すると共
に、乗員の操作信号を入力するディスプレイ24、イン
ターネットで受信した情報を音声情報として出力する車
載スピーカ28等の機器により構成され、これら各機器
もそれぞれ集中制御ユニット20に接続されている。
【0072】なお、本実施例では、携帯電話27でイン
ターネット情報の送受信を行なっているが、車載音響機
器100本体に携帯電話27とは別にインターネット専
用の送受信部を設定してもよい。
【0073】インターネット通信機能は、乗員の要求す
る様々な情報を、インターネットを介して車載音響機器
で受信し、また電子メール等で車内から情報を外部に送
信するといった機能を備えている。 (オーディオ機能)オーディオ機能は、オーディオシス
テムの全体のシステム制御を行なうオーディオ制御ユニ
ット30、CDの音楽データを読取るCDドライブ3
1、MDの音楽データを読取るMDドライブ32、メモ
リカードの音楽データを読取るメモリドライブ33、車
内で音楽を再生出力する車載スピーカ28、車内の複数
の携帯音響機器200a、200bと無線通信を行なう
車内中央に設けられた車内無線アンテナ34、携帯音響
機器200a、200bと音楽データの送受信を行なう
無線送受信機35等の機器により構成され、これら各機
器はそれぞれ集中制御ユニット20に接続されている。
【0074】このオーディオ機能は、従来のオーディオ
装置と同様にCD、MD、メモリカードのディジタルデ
ータ化された音楽データを車載スピーカから音楽として
再生出力する機能を備え、またAM/FMチューナー
(図示せず)でAM/FM電波を受信して、AM/FM
放送を車載スピーカ28から出力する機能も備えてい
る。
【0075】またさらに、インターネットの音楽配信サ
ービスを利用して、ディジタル音楽データを受信し、車
載スピーカ28から音楽として再生出力する機能も備え
ている。
【0076】本音響装置のオーディオ機能は、さらに車
内に持ち込まれた複数の携帯音響機器200a、200
bと車内無線通信によって通信可能とされ、携帯音響機
器200a、200bの保有する音楽データを受信し
て、車内の車載スピーカ28から再生出力する機能も備
えている。
【0077】なお、これら各機器が接続された集中制御
ユニット20は、車載LANユニット40に接続され、
他の車両制御装置と情報通信を行なうように構成されて
いる。
【0078】次に本音響装置の制御システム及び無線通
信システムについて、図2に示すシステムブロック図に
より説明する。
【0079】左側が車載音響機器100のシステムブロ
ックで、右側が携帯音響機器200aのシステムブロッ
クである。図面では、便宜上1つの携帯音響機器のシス
テムブロックだけを詳細に図示しているが、他の携帯音
響機器のシステムも同様に構成されている。
【0080】車載音響機器100にはCPU101が設
けられ、このCPU101は車載音響機器100のシス
テム制御を行なう。CPU101には、音楽ソース10
2が接続され、音楽ソース102は、音楽データを記憶
した記憶媒体(CD、MD、メモリカード)や、外部か
ら受信した音楽データを記憶する情報記憶手段(半導体
メモリ)によって構成され、車載音響機器の音楽データ
を保有する。
【0081】またCPU101には、アンプ103が接
続されており、アンプ103は音楽データ等の音楽情報
信号を増幅変換して車載スピーカ28から音楽データを
音楽として再生出力するように構成されている。
【0082】さらに、車載音響機器100のCPU10
1には、ディスプレイ24が接続され、ディスプレイ2
4では車載音響機器の制御内容や音楽ソースの曲名デー
タ等が表示される。またCPU101には、車外音楽ソ
ース受信回路104が接続され、車外音楽ソース受信回
路104は車外アンテナ105(電話アンテナ26等)
を介してインターネットからの情報や、AM、FM電波
を受信している。
【0083】またCPU101には、操作系インターフ
ェイス106を介して、ボリューム、セレクトスイッ
チ、再生ボタン、停止ボタン、早送りボタン、巻き戻し
ボタン等のオーディオ操作スイッチ107と、十字カー
ソルボタン、決定ボタンの選択・決定スイッチ108
と、出力切換ボタン109が接続されている。
【0084】またCPU101には、送受信モジュール
110が接続され、送受信モジュール110は、車内に
持ち込まれた携帯音響機器200a、200bと車内無
線アンテナ34を介して、車内無線通信を行なってい
る。
【0085】携帯音響機器200aは、機器本体201
aとヘッドホン202bで構成されている。
【0086】この機器本体201aには、携帯音響機器
200aのシステム制御を行なうCPU203が設けら
れ、このCPU203にも、音楽ソース204、送受信
モジュール205、ディスプレイ206、さらに操作系
インターフェイス207を介して、ボリューム、セレク
トスイッチ、再生ボタン、停止ボタン、早送りボタン、
巻き戻しボタン等の操作スイッチ208と内外切換スイ
ッチ209が接続されている。
【0087】携帯音響機器のヘッドホン202aにも、
無線通信用の送受信モジュール210が設けられ、携帯
音響機器の機器本体201aから送信される音楽データ
を無線通信を介して受信し、各乗員が個人的に音楽を楽
しめるように設定されている。
【0088】なお、携帯音響機器の数は、本実施例では
2つしか設定していないが、さらに仮想線で示すよう
に、乗員数等に応じて追加設定することもできる。
【0089】また、機器本体201aとヘッドホン20
2aは一体の機器として構成してもよい。
【0090】これら車載音響機器100と各携帯音響機
器200a、200bは、各機器間で車内無線通信を介
して音楽データ等の送受信を行なう。この車内無線通信
の通信方式は、車内でそれぞれの機器が認識、認証し合
い、それぞれの機器間でデータ通信が行なえる近距離デ
ータ通信方式を採用する。
【0091】近距離データ通信方式には、スペクトラム
拡散技術を応用した電波通信や光通信、赤外線通信等の
通信方式があるが、本実施例では指向性の少ない電波通
信を採用している。ただし、通信接続状態で、車載音楽
機器がマスタ、携帯音楽機器がスレーブとなるネットワ
ークを構成できれば、その他の通信方式を採用してもよ
い。
【0092】また、送受信される音楽データは、あらゆ
る機種に対応でき、また短時間で送受信されることが望
まれるため、ファイルデータで圧縮処理されたデータに
変換されて送受信されることが望ましい。
【0093】このようにして、車内無線通信によって車
載音響機器100と各携帯音響機器200を接続し、ネ
ットワークを構成することにより、各機器が音楽データ
の送受信を行なうことができ、車載音響機器100によ
って各携帯音響機器200を制御することなどが可能と
なる。
【0094】図3はインパネ中央に設置される車載音響
機器100の操作パネル面50の正面図である。上部が
音響機器装置の操作パネル51で、下部が空調関係の操
作パネル52である。ここでは、特に音響装置関係の操
作パネル51について説明する。
【0095】まず、操作パネル面50の上端部にはAM
/FM、CD等の音楽ソースを選択する選択スイッチ5
3が設けられており、この選択スイッチ53の選択に応
じて車載スピーカ28から出力される音楽ソースが決定
される。
【0096】選択スイッチ53の下には液晶表示パネル
54が設けられている。液晶表示パネル54には、空調
装置の設定温度や車内温度、または車載音響機器の音楽
情報などが表示される。
【0097】液晶表示パネル54の下には、CD、M
D、メモリカードのスロット開口部55、56、57が
設けられている。これらスロット開口部55、56、5
7にCD、MD、メモリカードの各記憶媒体を差込むこ
とにより、車載音響機器100に音楽ソースの音楽デー
タを取込むことができる。
【0098】スロット開口部の左側には、ディスプレイ
画面を切り換える画面切換スイッチ58が設けられてい
る。一番上にはディスプレイ画面をナビゲーション画面
に切り換えるナビスイッチ58a、中央にはディスプレ
イ画面をオーディオ画面に切り換えるオーディオスイッ
チ58b、一番下にはディスプレイ画面を車内無線通信
のオーディオトップメニュー画面に切り換えるオーディ
オトップスイッチ58cが設けられている。
【0099】車載音響機器100のディスプレイ24
は、乗員が認識し易い運転席近傍のインパネに設定され
(図示せず)、音響装置の各種情報等、オーディオ画面
を表示するように構成されている。なお、前記した液晶
表示パネル54を車載音響機器100のディスプレイ2
4として兼用してもよい。
【0100】スロット開口部の右側には、ディスプレイ
画面上のカーソルを移動させ、所定項目を決定する十字
カーソル・決定ボタン108が設けられている。
【0101】スロット開口部の下には、乗員が再生、停
止、音量等のオーディオ操作信号を入力するオーディオ
操作スイッチ107が設けられている。左からパワーボ
リュームスイッチ、スキップスイッチ等々のオーディオ
操作スイッチ107が設けられている。右端には、これ
らオーディオ操作スイッチ107から出力されるオーデ
ィオ操作信号の出力先を車載音響機器と携帯音響機器と
に切り換える出力切換スイッチ109が設けられてい
る。
【0102】次に、図4〜図11により、本音響装置の
作動及び操作方法について説明する。
【0103】まず、初めに図4に示す車載音響機器の操
作制御フローにより車載音響機器100の作動について
説明する。
【0104】初めに、車載音響機器100の電源ONか
判定し(S10)、NO判定の場合はリターンへ移行
し、YES判定の場合には外部音楽ソース(各携帯音響
機器200a、200b)が再生かの判定を行なう(S
11)。
【0105】外部音楽ソース200a、200bが再生
かの判定でNO判定の場合には、通常のオーディオ装置
と同様に車載音響機器の音楽ソース102(CD、M
D、メモリカード等)の音楽データを車載スピーカ28
からそのまま再生出力する(S12)。一方、YES判
定の場合には、車内に持ち込まれた外部音楽ソース(携
帯音響機器の機器本体201a、201b)と外部スピ
ーカ(携帯音響機器のヘッドホン202a、202b)
を検索して、車内無線通信で車載音響機器100に接続
する(S13)。
【0106】検索接続操作は、乗員が車載音響機器の操
作パネル51でオーディオトップスイッチ58cを操作
して、図5に示す『AUDIO TOP MENU』画
面をディスプレイ画面に表示させ、十字カーソル・決定
ボタン108で「外部音楽ソース・外部スピーカ検索受
信」D1を選択・決定して行なう。
【0107】乗員が「外部音楽ソース・外部スピーカ検
索受信」D2を選択・決定すると、ディスプレイ画面
は、図6に示す『受信MENU』画面に切り替わり、そ
れと同時に車載音響機器100の車内無線アンテナ34
から検索電波が発信され、車内に存在する携帯音響機器
の機器本体201a、201bとヘッドホン202a、
202bを検索接続する。
【0108】この時、車内無線アンテナ34は車内中央
に設置されているため、検索電波を車内で均一に発信す
ることができ、車内に存在する携帯音響機器の検索が均
等に行なえる。また、たまたま車外近傍に乗員以外の携
帯音響機器が存在したとしても、誤検索する恐れを少な
くすることができる。
【0109】所定の検索時間中に、携帯音響機器200
a、200bが検索接続されると、車載音響機器100
と複数の携帯音響機器200a、200bは互いに識別
アドレスを付与し合い、車内無線通信でネットワークを
構成する。ネットワークが構成されると『受信MEN
U』画面は、図6に示す表示状態になる。
【0110】例えば、車載音響機器100が車内で2つ
の携帯音響装置200a、200bを検索認識すると、
各機器は、車載音響機器100をマスタ、1つの携帯音
響機器200aを外部プレイヤーA、もう1つの携帯音
響機器200bを外部プレイヤーBとして識別し合い、
『受信MENU』画面では、車載音響機器をM、各携帯
音響機器をPA、PBとして、接続状況D21に簡略表
示される。なお、『受信MENU』画面には、接続され
た各機器の音楽データの曲名データ等も同時にリスト状
D22に表示される。
【0111】各機器が車内無線通信でネットワークを構
成すると、乗員は十字カーソル・決定ボタン108を操
作して『受信MENU』画面で「確定」D23を選択・
決定し、検索接続操作を終了する。
【0112】しかし、検索接続が不十分であると判断し
た場合には、乗員は、再度十字カーソル・決定ボタン1
08で「検索」D24を選択・決定し、検索接続を行な
う。こうして各機器が確実に接続されて、ネットワーク
を構成できるように設定される。
【0113】なお、携帯音響機器の数が変化した場合、
その都度検索接続する必要があるが、乗員が『受信ME
NU』画面で「更新」D25を選択・決定しておけば、
車載音響機器100が自動的に所定周期で検索接続を繰
り返すように設定しておくこともできる。
【0114】外部音楽ソース(携帯音響機器の機器本
体)、外部スピーカ(ヘッドホン)を検索接続した(S
13)後に、『AUDIO MENU』画面で音楽ソー
ス・出力ポートを決定する(S14)。
【0115】音楽ソース・出力ポート決定操作は、乗員
が『AUDIO TOP MENU』画面で十字カーソ
ル・決定ボタン108を操作して「音楽の再生、出力先
の決定」D1を選択・決定し、ディスプレイ画面に図7
に示す『AUDIO MENU』画面を表示させて行な
う。
【0116】音楽ソース・出力ポート決定操作を説明す
ると、例えば、乗員が、外部プレイヤーAとして識別さ
れた携帯音響機器200aの2曲目の音楽を車載スピー
カ28で楽しみたいと考えた場合、乗員は、『AUDI
O MENU』画面の「ソース」選択エリアD11で
「外部プレイヤーA」D11aを選択・決定する。する
と左側に外部プレイヤーAの携帯音響機器200aの音
楽データリストD12が表示される。この音楽データリ
ストD12には、曲名やアーティスト名、データ容量等
が表示され、その携帯音響機器200aが保有する音楽
データの内容が表示される。
【0117】乗員は、この表示された音楽データリスト
D12で十字カーソル・決定ボタン108を操作して、
「2曲目」D12aを選択・決定する。そして、「出力
先」選択エリアD13で「車載SP」D13aを選択・
決定する(図7の選択・決定内容)。
【0118】また、外部プレイヤーAの携帯音響機器2
00aを携帯する乗員が、個人的に他の乗員が携帯する
外部プレイヤーBの携帯音響機器200bの音楽データ
全曲を、自分のヘッドホンで楽しみたいと考えた場合、
乗員は『AUDIO MENU』画面の「ソース」選択
エリアD11で「外部プレイヤーB」D11bを選択・
決定し、外部プレイヤーBの携帯音響機器200bの音
楽データリストを表示させ(図示せず)、再度「ソー
ス」選択エリアD11で「外部プレイヤーB」D11b
を選択・決定する。こうして外部プレイヤーBの携帯音
響機器200bの全曲を選択して、次に「出力先」選択
エリアD13で「外部プレイヤーA」D13bを選択・
決定する。
【0119】こうして、乗員は、さらに1人の乗員の要
望に応じた音楽ソース、出力ポート決定操作も行ない、
音楽ソース・出力ポート決定操作を終了する。
【0120】以上のようにして、各乗員の要望に応じた
音楽ソース・出力ポート決定操作が行なわれる。
【0121】なお、こうした音楽ソース・出力ポート決
定操作のうち音楽ソースの決定操作を行なわなかった場
合には、各携帯音響機器の音楽データが外部プレイヤー
Aから順番に全て選択させることになり、全ての携帯音
響機器の音楽データが車載スピーカや携帯音響機器から
順に再生出力されることになる。よって特段に聴きたい
音楽もなく、音楽を単にBGMのように楽しみたい場合
には、音楽ソースの決定操作を行なわなくてもよい。
【0122】『AUDIO MENU』画面で音楽ソー
ス・出力ポートを決定した後、選択された音楽ソースが
車載ソース(車載音響機器100の音楽ソース)のみか
を判定する(S15)。
【0123】YES判定の場合、次に、出力先が車載ス
ピーカ28のみかを判定する(S16)。一方、NO判
定の場合には、外部音楽ソース(携帯音響機器200
a,200b)から選択された音楽の音楽データをリア
ルタイムで受信して(S17)、出力先が車載スピーカ
28のみかを判定(S16)する。
【0124】すなわち、「ソース」選択エリアD11で
外部音楽ソース(携帯音響機器200a,200b)が
選択された場合には、携帯音響機器200a,200b
から送信される音楽データを、車載音響機器100でリ
アルタイムに受信し、そのまま再生出力されるといった
処理が行われる。
【0125】なお、連続して外部音楽ソース(携帯音響
機器200a,200b)の音楽が選択されている場合
にも、リアルタイムに音楽データは送受信され、再生出
力されるといった制御が行なわれる。
【0126】次に、選択された出力先が車載スピーカ2
8のみかを判定し(S16)、YES判定の場合には、
選択された音楽が車載スピーカ28からリアルタイムに
再生出力される(S18)。一方、NO判定の場合に
は、さらに出力先が車載スピーカ28と外部スピーカ
(ヘッドホン202a、202b)かを判定する(S1
9)。
【0127】ここで、YES判定の場合には、車載スピ
ーカ28から出力する選択音楽の音楽データを車載スピ
ーカ28から再生出力すると共に、外部スピーカから出
力する選択音楽の音楽データを選択された外部スピーカ
(ヘッドホン202a、202b)へリアルタイムに送
信する(S20)。
【0128】よって、音楽データの出力先が車載スピー
カと外部プレイヤーAの2つに選択・決定された場合に
は、車載スピーカ28で外部プレイヤーAの携帯音響機
器200aの音楽データがリアルタイムに再生出力さ
れ、外部プレイヤーAのヘッドホン202aでは外部プ
レイヤーBの携帯音響機器200bの音楽データがリア
ルタイムに再生出力されるといった状態が得られる。
【0129】なお、この場合に、外部プレイヤーBの携
帯音響機器200bの音楽データは、車載音響機器10
0を経由せずに、直接、外部プレイヤーBの携帯音響機
器200bから外部プレイヤーAのヘッドホン202a
へリアルタイムに送信されてもよい。
【0130】ここで(S19)、NO判定の場合、すな
わち出力先が外部スピーカのみの場合には、選択音楽の
音楽データを、選択された外部スピーカ(携帯音響機器
のヘッドホン202a、202b)へリアルタイムに送
信する(S21)。
【0131】よって、例えば『AUDIO MENU』
で前述のような選択が行われた場合には、外部プレイヤ
ーAの携帯音響装置200aから2曲目の音楽データが
車載音響機器100にリアルタイムで送信され、車載ス
ピーカから再生出力されると共に、外部プレイヤーBの
携帯音響機器200bの音楽データ全曲がリアルタイム
に外部プレイヤーAの携帯音響機器200aに送信さ
れ、外部プレイヤーAのヘッドホン202bからリアル
タイムに再生出力される。
【0132】次に、以上の制御状態で、乗員がオーディ
オ操作スイッチ107を操作して、オーディオ操作信号
を入力したかを判定する(S22)。
【0133】YES判定の場合には、オーディオ操作信
号の出力先を切り換える出力切換スイッチ109に応じ
て、対応する機器にオーディオ操作信号を出力する(S
23)。
【0134】よって、例えば乗員が早送りスイッチで早
送り操作した場合に、出力切換スイッチ109で車載音
響機器100が選択されていれば、車載スピーカ28か
ら再生出力されている音楽が早送りされ、一方、出力切
換スイッチ109で外部プレイヤーAの携帯音響機器2
00aが選択されていれば、携帯音響機器のヘッドホン
202aから再生出力されている音楽が早送りされると
いった状態が得られる。
【0135】オーディオ操作信号を入力したかの判定
(S22)が、NO判定の場合、すなわち乗員がオーデ
ィオ操作スイッチ107を操作していない場合には、そ
のままリターンへ移行する。
【0136】このようにして、車載音響機器の通信制
御、オーディオ制御は行なわれる次に、図8に示す携帯
音響機器の操作制御フローにより、携帯音響機器の作動
について説明する。なお、ここでは、外部プレイヤーA
の携帯音響機器200aについて説明するが、他の携帯
音響機器も同様に行われる。
【0137】初めに、携帯音響機器200aの電源ON
か判定し(Q10)、NO判定の場合にはリターンへ移
行し、YES判定の場合には、携帯音響機器200aの
内外切換スイッチ209が外部出力状態かの判定へ移行
する(Q11)。
【0138】外部出力状態かの判定で、NO判定の場合
には、通常の携帯音響機器と同様に、携帯音響機器の音
楽ソース204(CD、MD、メモリカード等)の音楽
データ(以下、内部音楽データ)をそのままヘッドホン
202aから出力再生する(Q12)。
【0139】一方、YES判定の場合には、前述の車載
音響機器100の検索接続に対応して、車載音響機器1
00に接続、登録される(Q13)。こうして携帯音響
機器200aは、他の機器(車載音響機器100、携帯
音響機器200b)と車内無線通信を介してネットワー
クを構成する。
【0140】車載音響機器100に接続、登録される
と、次に車載音響装置100に入力された選択信号によ
り、自己の携帯音響機器200aが、出力先かの判断を
行なう(Q14)。
【0141】そして、YES判断、NO判断いずれの場
合も、外部機器(車載音響機器100や他の携帯音響機
器200b)へ内部音楽データの送信要求があるかの判
断を行なう(Q15、Q16)。
【0142】自己の携帯音響機器200aが出力先であ
り、車載音響機器100や他の携帯音響機器200b
(以下、外部機器)へ内部音楽データの送信要求がある
と判断した場合には、内部音楽データを外部機器へリア
ルタイムで送信すると共に、外部機器の音楽データ(以
下、外部音楽データ)を受信して携帯音響機器のヘッド
ホン202aからリアルタイムで再生出力する(Q1
7)。
【0143】よって、例えば、前述のように『AUDI
O MENU』画面で音楽ソース・出力ポートが選択決
定された場合には、外部プレイヤーAの携帯音響機器2
00aの保有する音楽データが車載音響装置100へ送
信され、車内でその音楽データをリアルタイムで楽しむ
ことができ、それと同時に外部プレイヤーAのヘッドホ
ン202aでは、外部プレイヤーBの携帯音響機器20
2bの保有する音楽データをリアルタイムで受信して、
個人的に楽しむことができる。
【0144】また、自己の携帯音響機器200aが出力
先であり、外部機器へ内部音楽データの送信要求がない
と判断した場合には、外部音楽データを受信してヘッド
ホン202aでリアルタイムに再生出力する(Q1
8)。
【0145】よって、この場合には、自己の携帯音響機
器200aから音楽データを外部機器へ送信することな
く、車載音響機器100の音楽データや他の携帯音響機
器200bの音楽データをリアルタイムに受信して、ヘ
ッドホン202aで個人的に楽しむことができる。
【0146】また、自己の携帯音響機器200aが出力
先でなく、外部機器へ内部音楽データの送信要求がある
と判断した場合には、内部音楽データを外部機器へリア
ルタイムに送信する(Q19)。
【0147】よって、この場合には、ヘッドホン202
aから音楽の再生出力はなく、個人で音楽を楽しむこと
はできないが、車載音響装置100や他の携帯音響機器
200bに音楽データを送信して、車載スピーカ28や
他の携帯音響機器のヘッドホン202bで自己の携帯音
響機器200aの保有する音楽データをリアルタイムに
楽しむことができる。
【0148】また、自己の携帯音響機器200aが出力
先でなく、また外部機器へ内部音楽データの送信要求も
ないと判断した場合には、内部音楽データと外部音楽デ
ータの送受信を行なわず、携帯音響機器200aは待機
状態となる(Q20)。
【0149】よって、この場合には、携帯音響機器20
0aはヘッドホン202aからの再生出力も、外部機器
へ音楽データの送信も行わない。
【0150】次に、以上の制御状態で、乗員が携帯音響
機器200aのオーディオ操作スイッチ208を操作
し、オーディオ操作信号を入力したかを判定する(Q2
1)。
【0151】YES判断の場合には、オーディオ操作信
号を対応する音響機器に出力する(Q22)。
【0152】例えば、ヘッドホン202aから再生出力
されている音楽データが車載音響機器100の保有する
音楽データの場合には、車載音響機器100へオーディ
オ操作信号を送信し、また、ヘッドホン202aから再
生出力されている音楽データが他の携帯音響機器の保有
する音楽データの場合には、他の携帯音響機器200b
にオーディオ操作信号を送信する。また、自己の音楽ソ
ース204の場合には、そのまま自己の携帯音響機器2
00aをオーディオ制御する。
【0153】一方、NO判断の場合には、オーディオ操
作信号を発信することなく、携帯音響機器200aはそ
の制御状態を維持する。
【0154】次に、外部機器からのオーディオ操作信号
を受信したかを判断する(Q23)。
【0155】YES判断の場合には、受信したオーディ
オ操作信号に応じて内部音楽データのオーディオ操作制
御を実行し(Q24)、NO判定の場合には、そのまま
制御状態を維持し、リターンに移行する。
【0156】よって、外部機器からオーディオ操作信号
を受信した場合には、自己の携帯音響機器200aの音
楽データは、外部機器(車載音響機器100や他の携帯
音響機器200b)によりオーディオ操作されることに
なる。
【0157】例えば、車載音響機器100のオーディオ
操作スイッチ107を操作することで、携帯音響機器2
00aの音楽データをオーディオ操作することができた
り、外部プレイヤーAの携帯音響機器200aのオーデ
ィオ操作スイッチ208を操作することで、外部プレイ
ヤーBの携帯音響機器200bの音楽データをオーディ
オ操作することができたりする。よって、他の乗員を煩
わせることなく、自己の携帯音響機器を操作すること
で、自己の楽しんでいる音楽のオーディオ操作を自由且
つ容易に行なうことができる。
【0158】このようにして、携帯音響機器の通信制
御、オーディオ制御が行なわれる。
【0159】次に、車載音響機器などに保有されている
音楽データの消去操作について説明する。
【0160】この音楽データの消去操作では、乗員の選
択した音楽データを車載音響機器の情報記憶手段から消
去することで、乗員の要望に応じた音楽データの整理を
行なうことができる。
【0161】この消去操作は、乗員が車載音響機器10
0の操作パネル51でオーディオトップスイッチ58c
を操作して、図5に示す『AUDIO TOP MEN
U』画面をディスプレイ画面に表示させ、十字カーソル
・決定ボタン108で「受信した音楽を消去する」D4
を選択・決定して行なう。
【0162】乗員が「受信した音楽を消去する」D4を
選択・決定すると、ディスプレイ画面は図9に示す『消
去MENU』画面に切り替わり、音楽データの記憶内容
や対象機器、消去方法が表示される。
【0163】この『消去MENU』画面で、乗員が「対
象機器」選択エリアD41で消去したい音楽データを記
憶した機器を選択・決定すると、対応する機器の記憶内
容が「メモリデータ」表示エリアD42に表示される。
【0164】この「メモリデータ」表示エリアD42に
表示された記憶内容で乗員が消去したい音楽データの曲
名を選択・決定して、「消去」D43を選択・決定する
と、乗員の消去したい音楽データが対応する機器の情報
記憶手段から消去される。
【0165】例えば、乗員が車載音響機器100の情報
記憶手段の1曲目を消去したいと考えた場合には、図9
の『消去MENU』画面に示す選択内容で選択・決定す
ることにより、音楽データの消去処理が行なわれる。
【0166】なお、本実施例では、携帯音響機器200
a、200bの記憶内容も消去できるように「対象機
器」選択エリアD41に各外部プレイヤー(外部プレイ
ヤーA、外部プレイヤーB等)も設定している。
【0167】また、消去方法も「消去」D43以外に
「受信音楽全て消去」D44や「全て消去」D45を設
定している。ここで「受信音楽全て消去」とは、他の機
器から受信して記憶した音楽データを全て消去する方法
であり、「全て消去」とは、所望の機器の情報記憶手段
に記憶された音楽データを、独自に記憶した音楽データ
も含めて全て消去する方法ある。
【0168】こうして消去したい音楽データを消去した
後、「終了」D46を選択・決定することにより、消去
操作は終了する。
【0169】次に、インターネットの音楽配信サービス
を利用して、ディジタル音楽データを車外から受信し
て、車載スピーカから音楽として再生出力するインター
ネット操作について説明する。
【0170】インターネット操作は、乗員が車載音響機
器100の操作パネル51でオーディオトップスイッチ
58cを操作して、図5に示す『AUDIO TOP
MENU』画面をディスプレイ画面に表示させ、十字カ
ーソル・決定ボタンで「インターネットから音楽配信を
受ける」D3を選択・決定して行なう。
【0171】乗員が「インターネットから音楽配信を受
ける」D3を選択・決定すると、ディスプレイ画面は図
10に示す『インターネットMENU』画面に切り替わ
り、それと同時にインターネット回線に接続される。
【0172】『インターネットMENU』画面では、音
楽配信サービスのサイト画面が表示され、「今週のベス
トヒット」D31、「邦楽セレクト」D32等、様々な
ジャンルで音楽データを選択できるよう表示される。
【0173】乗員は、この『インターネットMENU』
画面で好きなジャンルの項目を選択・決定し、そして、
配信を受けたい曲の音楽データを選択・決定し、音楽配
信を受ける。そして、その音楽データを車載音響機器1
00の情報記憶手段に一旦記憶して、車載スピーカ28
から音楽として再生出力する。
【0174】こうして、インターネットの音楽配信を利
用することによって、さらに新しい、大量の音楽を車内
で楽しむことができる。
【0175】次に、各機器に記憶されている音楽データ
を他の機器に転送して、各機器間で音楽データを受け渡
すデータ転送について説明する。
【0176】データ転送操作は、乗員が車載音響機器1
00の操作パネル51でオーディオトップスイッチを操
作して、図5に示す『AUDIO TOP MENU』
画面をディスプレイ画面に表示させ、十字カーソル・決
定ボタン108で「受信した音楽を転送する」D5を選
択・決定して行なう。
【0177】乗員が「受信した音楽を転送する」D5を
選択・決定すると、ディスプレイ画面は図11に示す
『転送MENU』画面に切り替わり、発信機器、音楽デ
ータの記憶内容、送信機器、転送方法が表示される。
【0178】『転送MENU』画面で乗員が十字カーソ
ル・決定ボタン108で所望の項目を選択・決定するこ
とにより、各機器間で音楽データが転送される。
【0179】例えば、乗員が、車載音響機器100の情
報記憶手段から一曲目の音楽データを外部プレイヤーA
の携帯音響機器200aに転送したいと考えた場合に
は、『転送MENU』画面の選択内容のように「発信機
器」選択エリアD51で「車載メモリ」D51aを選択
・決定して、車載音響装置100の情報記憶手段の記憶
内容である車載メモリデータD52を表示させ、その車
載メモリデータD52で一曲目の音楽データD52aを
選択・決定する。そして「送信機器」選択エリアD53
で「外部プレイヤーA」D53aを選択・決定する。
【0180】こうして、選択・決定した後に「転送」D
54を選択・決定すると、車載音響機器の情報記憶手段
から一曲目の音楽データが外部プレイヤーAの携帯音響
機器200aに転送される。
【0181】なお、全ての音楽データを転送したい場合
には、車載メモリデータD52で曲を選択・決定せずに
「全て転送」D55を選択・決定すると、一度に全ての
音楽データが転送される。
【0182】こうして、音楽データの転送を行なった
後、「終了」D56を選択・決定するとデータ転送操作
は終了する。
【0183】このデータ転送では、「発信機器」選択エ
リアD51と「送信機器」選択エリアD53とで、それ
ぞれ外部プレイヤーを選択・決定すると、携帯音響機器
同士での音楽データのデータ転送も行なうことができ
る。
【0184】こうして、各機器間でデータ転送を行なう
ことができることにより、車載音響機器と携帯音響機器
の間での音楽データの交換はもちろんのこと、携帯音響
機器同士でも容易に音楽データの交換を行なうことがで
きる。よって、乗員同士で気に入った音楽データを自由
に交換したり、また車載音響機器の音楽データを自由携
帯音響装置に転送したりすることができる。
【0185】次に、図12には、その他実施例のディス
プレイ表示画面を示す。
【0186】この実施例では、ディスプレイの画面D6
0上に、ディスプレイ画面を切り換える画面切換スイッ
チD61(ナビスイッチD61a、オーディオスイッチ
D61b、オーディオトップスイッチD61c)と、所
定項目を決定する十字カーソル・決定ボタンD62と、
オーディオ操作信号を入力するオーディオ操作スイッチ
D63と、オーディオ操作信号の出力先を切り換える出
力切換スイッチD64とを表示して、乗員がディスプレ
イ画面D60でオーディオ操作できるように設定してい
る。
【0187】すなわち、本実施例は、ディスプレイ画面
D60をタッチパネルで構成し、乗員が画面を直接触れ
ることで、乗員のオーディオ操作を車載音響機器100
に入力するように設定したものである。
【0188】入力操作方法や制御内容は、前記実施例と
同様であり、画面切換スイッチD61でオーディオスイ
ッチD61aを選択すると、『AUDIO MENU』
画面D65が中央に表示され、例えば、その『AUDI
O MENU』画面の「ソース」選択エリアD66で外
部プレイヤーAを、「曲名リスト」選択エリアD67で
4曲目を、「出力先」選択エリアD67で車載スピーカ
を、それぞれ十字カーソル・決定ボタンD62で選択・
決定することで、音楽の再生・出力先を決定する(図1
2の内容)。
【0189】そして、音楽データの再生や停止等のオー
ディオ操作信号を、乗員がオーディオ操作スイッチD6
3を操作することで入力し、出力切換スイッチD64に
応じて、対応する機器に出力するように設定したもので
ある。
【0190】なお、オーディオトップスイッチD61c
を選択すると、前記実施例と同様に様々な選択処理画面
がディスプレイ画面D60上に表示され、選択操作を行
なうことができる。
【0191】こうして、ディスプレイ画面を直接触れる
ことで、オーディオ操作できるように設定したことによ
り、インパネに設定する車載音響機器100の操作パネ
ル51からオーディオ操作スイッチ等を廃止できるた
め、操作パネル51をコンパクトに構成でき、さらにデ
ィスプレイ画面を見ながら直接操作できるため、音響装
置の操作性も向上させることができる。
【0192】次に携帯音響機器の識別方法の異なる別実
施例を、図13と図14に基づき説明する。
【0193】これらの実施例では、予め指向性のある通
信方法を採用することにより、携帯音響機器の識別を行
なうように構成している。
【0194】図13は、各座席位置に対応して指向性の
付与された複数の無線通信信号で携帯音響機器と無線通
信を行ない、携帯音響機器の識別を行なう実施例を示し
た図である。
【0195】本実施例では、車内中央に設置された車内
無線アンテナ34から、座席位置2、3、4にそれぞれ
対応した周囲四方向に、指向性の付与された無線通信信
号L1、L2、L3、L4を発して、携帯音響機器と無
線通信を行なうように構成されている。
【0196】これら無線通信信号L1、L2、L3、L
4は、それぞれ所定の照射角をもって各座席2、3、4
の全域を照射するように設定され、座席に座る乗員が携
帯音響機器200a、200bをどこに身につけていた
としても、確実に検索して無線通信できるように構成さ
れている。
【0197】これら無線通信信号L1、L2、L3、L
4は、それぞれ照射する座席位置で携帯音響装置200
a、200bを検出すると、その携帯音響機器を車載音
響機器に自動的に接続する。車載音響機器でこの接続状
態を判定することによって、車内の各携帯音響機器の識
別を行なうことができる。
【0198】例えば、運転席2に対応した無線通信信号
L1で携帯音響機器200aを検索接続した場合には、
その携帯音響機器200aを「外部プレイヤーA」と識
別し、助手席3に対応した無線通信信号L2で携帯音響
機器200bを検索接続した場合には、その携帯音響機
器200bを「外部プレイヤーB」と識別することがで
きる。
【0199】こうして本実施例では、指向性の付与され
た無線通信信号によって、携帯音響機器の識別を行なう
ことができる。
【0200】図14は、携帯音響機器の据付台位置に対
応して指向性を付与した無線通信信号で、携帯音響機器
と無線通信を行ない、携帯音響機器の識別を行なう実施
例を示した図である。
【0201】本実施例では、車内中央に設置された車内
無線アンテナ34から、車内に設定した携帯音響機器の
据付台5a、5b、5c、5dの位置にそれぞれ対応し
た方向に、指向性が付与された無線通信信号L11、L
12、L13、L14を発して、携帯音響機器と無線通
信を行なうように構成されている。
【0202】これら無線通信信号L11、L12、L1
3、L14は、据付台5a、5b、5c、5dの位置が
予め決まっているため、照射角を絞ってピンポイントで
据付台5a、5b、5c、5dを照射するように設定さ
れ、据付台に携帯音響機器200a、200bが据付け
られたときにのみ、無線通信を行なうように構成されて
いる。
【0203】これら無線通信信号L1、L2、L3、L
4も、それぞれ照射する据付台に携帯音響装置200
a、200bを検出すると、その携帯音響機器を車載音
響機器に自動的に接続する。車載音響機器でこの接続状
態を判定することによって、車内に存在する携帯音響機
器の識別を行なうことができる。
【0204】例えば、運転席近傍の据付台5aを照射す
る無線通信信号L11で携帯音響機器200aを検出接
続した場合には、その携帯音響機器200aを「外部プ
レイヤーA」と識別し、助手席近傍の据付台5bを照射
する無線通信信号L12で携帯音響機器200bを検出
接続した場合には、その携帯音響機器200bを「外部
プレイヤーB」と識別することができる。
【0205】こうして本実施例でも、指向性の付与され
た無線通信信号によって、携帯音響機器の識別を行なう
ことができる。
【0206】以上のようにして、携帯音響機器の識別を
行なうことで、これら実施例でも前記実施例と同様に、
音楽データ等の送受信を行なう音響制御を行なうことが
できる。
【0207】よって、これら携帯音響機器の識別方法に
よると、どの位置に存在する携帯音響機器が、車載音響
機器と接続されたのかが、目視で当然に判断できるため
操作性の向上を図ることができる。
【0208】以上の実施例によって、以下の効果を奏す
る。
【0209】まず、携帯音響機器200a、200bに
保有する音楽データを、無線通信を介して車載音響機器
100に送信して、車内の車載スピーカ28でリアルタ
イムに再生出力することにより、乗員が携帯音響機器を
据付台へ設置するなどの手間をかけることなく、確実に
且つ容易に、無線通信を介して携帯音響機器の保有する
音楽データを車載スピーカ28から再生出力することが
できる。
【0210】よって、インターネットから音楽データを
ダウンロードすることなく、好みの音楽を、乗員の携帯
する携帯音響機器の音楽データを使用して楽しむことが
でき、操作性や利便性を高めることができ、コスト削減
も図ることができる。
【0211】特に、携帯音響機器の音楽データをリアル
タイムに再生出力するため、大容量の音楽データを車載
音響機器に記憶させる必要もなく、車載音響機器の記憶
容量を少なく設定できる。
【0212】また、乗員がオーディオ操作を車載音響機
器100のオーディオ操作スイッチ107で行なうこと
で、携帯音響機器200a、200bのオーディオ操作
を行なうことができるため、音楽データが携帯音響機器
200a、200bに保有された状態でも、車載音響機
器100から直接、携帯音響機器200a、200bの
音楽データのオーディオ操作を行なうこともできる。ま
た、運転中にオーディオ操作する場合にも、操作性のよ
い車載音響機器のオーディオ操作スイッチ107でオー
ディオ操作できるため、安全性も確保することができ
る。
【0213】また、各機器間100、200a、200
bで音楽データの送信・受信を行なう通信状態と、各機
器間で音楽データの送信・受信を行なわない非通信状態
とを携帯音響機器200a、200bの内外切換スイッ
チ209で行なうことにより、携帯音響機器200a、
200bの車内での使用形態を、乗員の操作によって自
由に選択することができる。
【0214】また、『受信MENU』画面の接続状況D
21で車載音響機器100と携帯音響機器200a、2
00bの通信接続状態を可視的に表示することにより、
物理的に目視できない無線通信の接続状態を、乗員が目
視できるため、確実に車載音響機器と携帯音響機器20
0a、200bとの接続状態を判断できる。
【0215】また、音楽ソース決定操作で、音楽ソース
を決定しなかった場合には、各携帯音響機器の音楽デー
タが全て順番に選択され、順番に車載スピーカから音楽
として再生出力することにより、乗員がいちいち選択し
なくても、全ての携帯音響機器の音楽データを車内で順
番に楽しむことができる。
【0216】また、車載音響機器100の無線通信範囲
内に存在する複数の携帯音響装置200a、200bに
識別アドレスを付与して識別することにより、各々識別
可能として、確実にどの携帯音響装置200a、200
bから送信された音楽データを認識して、音楽データを
再生出力するができる。
【0217】また、座席位置に対応して指向性が付与さ
れた複数の無線通信信号によって、座席位置に存在する
携帯音響機器を検索接続することで、各携帯音響機器の
識別を行なうことができる。、特にどの座席の乗員の携
帯音響機器と無線通信で送受信を行なっているかが容易
に目視で判断することでき、操作性を向上できる。
【0218】また、携帯音響機器の据付台位置に対応し
て指向性が付与された複数の無線通信信号で、携帯音響
機器の識別を行なうことによって、携帯音響機器が据付
台に据付けられたときに携帯音響機器を識別することが
できる。よって、どの据付台の携帯音響機器と無線通信
で送受信を行なっているかが容易に判断でき、また据付
台以外に存在する携帯音響機器を検索接続しないため、
誤検索する恐れもなくすことができる。
【0219】また、車内無線アンテナ34を車内中央部
に設置したことにより、検索電波を車内で均一に発信す
ることができ、車内の携帯音響機器の検索接続を均等に
行なうことができる。また、車外近傍に乗員以外の携帯
音響機器が存在したとしても、誤検索する恐れを少なく
することができる。
【0220】また、複数の携帯音響機器200a、20
0bから送信される複数の音楽データを受信し、その複
数の音楽データのうち、1つの音楽データを車載スピー
カから音楽として再生出力し、他の音楽データを携帯音
響機器のヘッドホンから音楽として再生出力することに
より、複数の携帯音響機器を車内で接続した状態で、同
時に異なった音楽データを車載スピーカと携帯音響機器
とで楽しむことができる。
【0221】また、複数の携帯音響機器200a、20
0bを、車載音響機器と無線通信を介して通信可能に接
続し、一方の携帯音響機器200bが保有する音楽デー
タを、他方の携帯音響機器200aに送信し、他方の携
帯音響機器200aから、該音楽データを音楽として再
生出力することにより、他人の携帯音響機器200bの
保有する音楽データを自己の携帯音響機器200aで楽
しむことができる。
【0222】また、『受信MENU』画面で「検索」D
24を選択・決定して音響制御初期にのみに接続操作を
行なった場合には、自動車走行時など、音楽制御中に他
の携帯音響機器が車載音響機器の通信可能範囲に存在し
たとしても、誤接続する恐れをなくすことができ、制御
が混乱することを防止できる。
【0223】一方『受信MENU』画面で「更新」D2
5を選択・決定して音響制御中、所定周期ごとに接続操
作を自動的に行なうことにより、新しい携帯音響機器を
接続する際、いちいち乗員が接続作業を行なう必要をな
くすことができる。
【0224】なお、こうした音響装置の制御方法は、音
響装置のシステム制御を行なう集中制御ユニット20等
に記憶された音響制御プログラムによって実行される
が、この音響制御プログラムを、別途プログラム記憶媒
体に記憶させて提供することにより、例えば、他の音響
装置の制御手段にもこの音響制御を実行させることがで
きる。
【0225】以上、実施例について説明したが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではなく、携帯音響機
器を車内に持ち込み、その携帯音響機器の保有する音楽
データを、車内無線通信を介して車載音響装置に送信し
て、リアルタイムに車載スピーカで楽しめるものであれ
ば全て含むものであり、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において、適宜詳細構造を変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用音響装置を採用した自動車の
概略平面図。
【図2】制御システム及び無線通信システムのシステム
ブロック図。
【図3】車載音響機器の操作パネル面の正面図。
【図4】車載音響機器の操作制御フローチャート。
【図5】ディスプレイに表示される『AUDIO TO
P MENU』画面。
【図6】ディスプレイに表示される『受信MENU』画
面。
【図7】ディスプレイに表示される『AUDIO ME
NU』画面。
【図8】携帯音響機器の操作制御フローチャート。
【図9】ディスプレイに表示される『消去MENU』画
面。
【図10】ディスプレイに表示される『インターネット
MENU』画面。
【図11】ディスプレイに表示される『転送MENU』
画面。
【図12】他の実施例のディスプレイ表示画面。
【図13】座席位置に指向する無線通信信号を用いた自
動車の概略平面図。
【図14】据付台位置に指向する無線通信信号を用いた
自動車の概略平面図。
【符号の説明】
1…車両 20…集中制御ユニット 24…ディスプレイ 28…車載スピーカ 30…オーディオ制御ユニット 34…車内無線アンテナ 100…車載音響機器 110…送受信モジュール 200a…携帯音響機器(外部プレイヤーA) 200b…携帯音響機器(外部プレイヤーB) 205…送受信モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細田 浩司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 平林 繁文 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D020 BA02 BA06 BB01 BC03 BE03

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車内で音楽を再生する音響機器において、
    乗員が携帯する携帯音響機器と、自動車に設置される車
    載音響機器とを備え、前記携帯音響機器は、音楽データ
    を保有する音楽データ保有手段と、少なくとも無線通信
    を介して該音楽データを送信する送信手段とを有し、前
    記車載音響機器は、携帯音響機器から送信される前記音
    楽データを受信する受信手段と、該音楽データを音楽と
    して車内で再生出力する車載スピーカとを有する音響機
    器。
  2. 【請求項2】前記車載音響機器は、乗員がオーディオ操
    作を入力するオーディオ操作スイッチと、該オーディオ
    操作スイッチから出力されるオーディオ操作信号を携帯
    音響機器へ無線通信を介して送信する送信手段とを有
    し、前記携帯音響機器は、車載音響機器の送信手段から
    送信された前記オーディオ操作信号を受信する受信手段
    と、該オーディオ操作信号に応じて携帯音響機器のオー
    ディオ制御を行なう制御手段とを有する請求項1記載の
    音響機器。
  3. 【請求項3】前記車載音響機器と前記携帯音響機器の少
    なくともいずれか一方に、各機器間で音楽データの送信
    ・受信を行なう通信状態と、各機器間で音楽データの送
    信・受信を行なわない非通信状態とを選択する選択手段
    を有する請求項1記載の音響機器。
  4. 【請求項4】前記車載音響機器と携帯音響機器の通信状
    態を可視的に表示する表示手段を有する請求項1記載の
    音響機器。
  5. 【請求項5】前記車載音響機器の無線通信範囲内に存在
    する複数の携帯音響機器と、該複数の携帯音響機器を各
    々識別可能とする識別手段と、識別手段で識別された少
    なくとも1つの携帯音響装置から送信される音楽データ
    を、前記車載スピーカから音楽として再生出力する制御
    手段とを有する請求項1記載の音響機器。
  6. 【請求項6】前記車載音響機器は、複数の携帯音響機器
    から送信される複数の音楽データを受信する受信手段
    と、該複数の音楽データを同時に選択する選択手段とを
    有し、選択された複数の音楽データのうち、少なくとも
    1つの音楽データを車載スピーカから音楽として再生出
    力し、他の音楽データを携帯音響機器から音楽として再
    生出力する制御手段とを有する請求項5記載の音響機
    器。
  7. 【請求項7】前記車載音響機器は、複数の携帯音響機器
    から送信される複数の音楽データを受信する受信手段
    と、該複数の携帯音響機器を順番に選択する選択手段
    と、選択された携帯音響機器の音楽データを順番に車載
    スピーカから音楽として再生出力する制御手段とを有す
    る請求項5記載の音響機器。
  8. 【請求項8】前記識別手段は、通信接続時に各携帯音響
    機器に個別の識別アドレスを付与するアドレス付与手段
    と、該識別アドレスにより、各携帯音響機器の認識を行
    なう認識手段とからなる請求項5記載の音響機器。
  9. 【請求項9】前記識別手段は、所定の識別エリアに対応
    して、それぞれ指向性が付与された複数の無線通信信号
    からなる請求項5記載の音響機器。
  10. 【請求項10】前記所定の識別エリアが座席位置である
    請求項9記載の記載の音響機器。
  11. 【請求項11】前記所定の識別エリアが、車内に設定し
    た携帯音響機器の据付台位置である請求項10記載の音
    響機器。
  12. 【請求項12】無線通信を行なう前記車載音響機器の車
    内無線アンテナを車内中央部に設置した請求項5記載の
    音響機器。
  13. 【請求項13】車内で音楽を再生する音楽データ再生方
    法であって、乗員が携帯する携帯音響機器を、自動車に
    設置される車載音響機器と無線通信を介して通信可能に
    接続する接続ステップと、前記携帯音響機器の保有する
    音楽データを車載音響機器に送信する送信ステップと、
    該音楽データを車載スピーカから音楽として再生出力す
    る再生ステップとを有する音楽データ再生方法。
  14. 【請求項14】乗員が車載音響機器のオーディオ操作ス
    イッチからオーディオ操作を入力するオーディオ操作入
    力ステップと、オーディオ操作スイッチから出力される
    オーディオ操作信号を携帯音響機器に送信する送信ステ
    ップと、該オーディオ操作信号を受信して携帯音響機器
    の音楽データのオーディオ制御を行なう制御ステップと
    を有する請求項11記載の音楽データ再生方法。
  15. 【請求項15】前記接続ステップを音響制御初期にのみ
    行なう請求項13記載の音楽データ再生方法。
  16. 【請求項16】前記接続ステップを音響制御中、所定周
    期ごとに行なう請求項13記載の音楽データ再生方法。
  17. 【請求項17】前記接続ステップの後に、携帯音響機器
    に識別アドレスを付与するアドレス付与ステップを有す
    る請求項15又は16記載の音楽データ再生方法。
  18. 【請求項18】車内で音楽を再生する自動車用音響シス
    テムにおいて、乗員が携帯する携帯音響機器と、自動車
    に設置される車載音響機器とを備え、前記携帯音響機器
    と車載音響機器とを無線通信を介して通信可能に接続
    し、前記携帯音響機器に保有する音楽データを、車載音
    響機器の車載スピーカから音楽として再生出力する自動
    車用音響システム。
  19. 【請求項19】前記携帯音響機器を車内に複数設定し、
    該携帯音響機器同士を無線通信を介して通信可能に接続
    し、一方の携帯音響機器が保有する音楽データを、他方
    の携帯音響機器で音楽として再生出力する請求項18記
    載の自動車用音響システム。
  20. 【請求項20】請求項13又は14、15、16、17
    の音楽データ再生方法を実行する為のプログラムを記憶
    したプログラム記憶媒体。
  21. 【請求項21】請求項18又は19の音楽データ再生方
    法を実行する為のプログラムを記憶したプログラム記憶
    媒体。
JP2000108853A 2000-04-07 2000-04-11 音響機器、音楽データ再生方法、自動車用音響システム及びそのプログラム記憶媒体 Expired - Lifetime JP3752955B2 (ja)

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