JP2001296622A - 画像処理装置および方法 - Google Patents

画像処理装置および方法

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JP2001296622A
JP2001296622A JP2000114355A JP2000114355A JP2001296622A JP 2001296622 A JP2001296622 A JP 2001296622A JP 2000114355 A JP2000114355 A JP 2000114355A JP 2000114355 A JP2000114355 A JP 2000114355A JP 2001296622 A JP2001296622 A JP 2001296622A
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printer controller
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JP2000114355A
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Takeshi Muto
剛 武藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理装置内部での画像データの処理やプ
リンタコントローラ(外部画像処理装置)への転送に無
駄を省くこと。 【解決手段】 プリンタコントローラ2103から指示
された画像サイズに基づいて、スキャナ部で画像を読み
取り、指示されたサイズ分の画像データをプリンタコン
トローラ2103に送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置および方
法に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、複写機においてスキャナ部で取り込
んだ画像をネットワーク等を通じてホストコンピュータ
上に取り込んで処理するネットワークスキャン機能が普
及してきている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、こ
れまでの複写機におけるネットワークスキャン機能では
原稿のサイズに関係なく、スキャナ部で読み取れる最大
有効領域分の画像データをホストコンピュータに送って
いたため、複写機内部での画像データの処理やホストコ
ンピュータヘの転送に無駄な処理部分が存在していた。
【0004】そこで本発明の目的は、以上のような問題
を解消した画像処理装置および方法を提供することにあ
る。
【0005】
【問題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
情報に基づいて記録媒体に画像を出力する画像出力手段
と、原稿画像を読み取る読み取り手段と、前記画像出力
手段と前記読み取り手段と外部画像処理装置との間の信
号の授受を制御する信号切り替え手段と、前記外部画像
処理装置から指示された画像読み取りサイズに基づい
て、前記読み取り手段で読み取るサイズを変化させると
ともに前記画像読み取り手段から前記外部画像処理装置
に送信する画像情報のサイズを変化させる制御手段とを
具えたことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、前
記外部画像処理装置は、ビットマップデータおよびPD
L記述のデータの少なくとも一方を展開する機能を有す
ることを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2にお
いて、前記外部画像処理装置は、ホストコンピュータか
らの画像読み取り要求を受信し、前記読み取り手段から
の出力画像情報をホストコンピュータに送信することを
特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項3において、前
記外部画像処理装置は、ホストコンピュータからの画像
読み取りサイズを受信することを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、画像情報に基づいて記
録媒体に画像を出力する画像出力手段と、原稿画像を読
み取る読み取り手段と、外部画像処理装置との間の信号
の授受を制御する際に、前記外部画像処理装置から指示
された画像読み取りサイズに基づいて、前記読み取り手
段で読み取るサイズを変化させ、前記画像読み取り手段
から前記外部画像処理装置に送信する画像情報のサイズ
を変化させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】(全体の構成)図1は本発明を適
用した印字装置の概観図である。
【0011】同図において、101はリーダ枠体であ
り、102は原稿台、103は光源、104は光電変換
手段、105はアナログデジタル変換手段である。10
6はリーダコントローラである。2001はプリンタ本
体であり、2002はプリンタの紙搬送制御や画像形成
制御を行うDCコントローラ(エンジン制御部)であ
り、2003は画像形成部である。2103はプリンタ
コントローラであり、プリンタ本体2001に内蔵され
ている。また、2104は1対1にもしくはネットワー
クを介してプリンタコントローラ2103に接続されて
いるホストコンピュータである。2004はオプション
で追加できる給紙カセットデッキであり、2005はオ
プションで追加出来るソータであり、2006は該オプ
ションカセットデッキと該オプションソータを制御する
オプションコントローラである。
【0012】前記リーダコントローラ106は前記アナ
ログデジタル変換手段から出力されたデジタル画像処理
手段や原稿の読み取りを行うための不図示のモータ制御
手段、及び、前記DCコン2002や前記プリンタコン
トローラ2103との通信制御を行う機能を有する。本
発明においては該リーダコントローラを前記リーダ枠体
101内に配置し、前記DCコン2002や前記プリン
タコントローラ2103との通信制御を行うための機外
ケーブルを有する構成になっている。また、2007は
リーダコントローラ106とDCコン2002とプリン
タコントローラ2103双びオプションコントローラ2
006の間での信号の流れを制御するインターフェース
部である。
【0013】詳細は後述するが、プリンタコントローラ
と、エンジン制御部(DCコントローラ)と、リーダコ
ントローラとは、基本的に、制御回路としてのCPU
と、このCPUの作業領域および実行プログラム格納領
域を有するメモリと、データ(信号)の入出力ポート等
を備えており、これらの各構成が動作することによっ
て、各種信号(データ)の生成、授受及び各種処理等を
行うようになっており、本明細書に記載の全ての動作
は、これらプリンタコントローラ、エンジン制御部(D
Cコントローラ)およびリーダコントローラ内の制御回
路がメモリ内の実行プログラムにしたがって動作するこ
とによって実行される。なお、前記実行プログラムは、
前記メモリ以外の記録媒体上にも記憶させることができ
る。すなわち、FD,MD,CD,HDD等の記録媒体
上に存在させることができる。(プリンタコントローラ
とプリンタの構成)本実施形態では、プリンタコントロ
ーラとプリンタの間にリーダコントローラを接続し、プ
リンタコントローラ及びプリンタとの間で処理を行う。
ここで、まずその前提となるプリンタコントローラとプ
リンタの構成について説明する。
【0014】まず、全体の概要について図17を用いて
説明する。2101はビデオI/Fであり、後述する2
102のプリンタと2103のプリンタコントローラ間
の通信を行うものである。このI/Fの各信号について
の詳細は後述する。2102はプリンタであり、210
1のI/Fを介して受け取る電気画像信号を目に見える
形に形成し、記録紙に転写し、定着した後出力する。こ
れらの画像形成シーケンスを実現するために、各種の負
荷を制御する。その他に、プリンタの状態を検知し、プ
リンタコントローラに対して通知する働きも行ってい
る。2103はプリンタコントローラであり、2104
に示すホストコンピュータ、あるいは2105で示すネ
ットワークを介して送られてくるデータを受け取る。こ
れは、ビットマップデータや、PDL(Page De
scription Languae)記述のデータな
ど様々な形式で送られてくる。このデータをメモリに展
開して、ラスタ形式のデータとして、2102のプリン
タヘとデータを転送する。このようにして、ホストコン
ピュータで作成されたデータをプリンタ出力することが
できるのである。
【0015】次に、プリンタコントローラとプリンタを
接続している2101のビデオI/Fについて詳細を説
明する。図2の2103はプリンタコントローラを示
す。2002は、前記図17の2102で示したプリン
タの内部にあるエンジンの制御を行うエンジン制御部
(DCコントローラ)である。該プリンタコントローラ
と該エンジン制御部の間には図に示すような信号のやり
取りが行われている。
【0016】図3にビデオI/Fの信号一覧を示すが、
ここでは特に図2に示した代表的な信号についてのみ説
明を行う。
【0017】まず、203の/PPRDYはプリンタに
電源が供給されたあと、初期設定等の処理が終了した
後、プリンタコントローラとの通信が可能となったこと
を示す信号である。
【0018】204の/CPRDYは、プリンタコント
ローラに電源が供給され、初期設定等の処理が終了した
後、エンジン例脚部との逓信が可能となったことを示す
信号である。
【0019】205の/RDY信号は、エンジン制御部
がプリンタコントローラからプリント開始指示(後述の
/PRNT信号)により、プリント動作可能になったこ
とを示す信号である。この信号が真になる条件は、定着
器内の温度が所定温度に達しているか、記録紙がプリン
タ内に残留していないか、ポリゴンミラーが所定の速度
で回転しているか等のプリンタの各部分が正常に動作し
ている場合のみである。
【0020】206の/PRNT信号は、プリンタコン
トローラがエンジン制御部に対して、印字動作の開始、
あるいは継続を指示する信号である。
【0021】207の/TOP信号は、エンジン制御部
からプリンタコントローラに対して渡される、画像の垂
直走査の基準となる同期信号である。この信号は、20
6の/PRNT信号がプリンタコントローラから出力さ
れた後、一定時間後に出力される。
【0022】208の/LSYNC信号は、プリンタコ
ントローラが水平走査の基準とする同期信号であり、/
TOP信号と同様、206の/PRNT信号がプリンタ
コントローラから出力された後、一定時間後にプリンタ
コントローラに対して出力される。
【0023】209の/VCLK信号は、後述する/V
DOEN及び/VDO信号の為の同期クロックであり、
プリンタコントローラから画像信号に対応する周波数の
クロックを発生する。
【0024】210の/VDOEN信号は、プリンタコ
ントローラが出力する画像信号のエンジン制御部への取
り込みを制御する信号である。エンジン制御部は、/V
CLK信号に同期してこの信号がTRUE/FALSE
であるかを検出し、TRUEの場合は画像信号を取り込
み、FALSEの場合は取り込みを行わない。
【0025】211の/VDO信号は画像データであ
る。プリンタコントローラは、垂直方向に対しては/T
OP信号、水平方向に対しては/LSYNC信号を基準
として、/VCLK信号に同期して出力する。
【0026】212の/CCLK信号は、プリンタコン
トローラがシリアルコマンドをエンジン制御部に送信す
る時、及びエンジン制御部がシリアルステータスをプリ
ンタコントローラに対して返答する時の同期クロックで
あり、プリンタコントローラから出力される。
【0027】213の/CBSY信号は、プリンタコン
トローラが、後述する/CMD信号を用いてシリアルコ
マンドを送信している事をエンジン制御部に示す信号で
ある。
【0028】214の/CMD信号は、プリンタコント
ローラがエンジン制御部へシリアル情報を送信する場合
に使用する信号であり、シリアル情報をコマンドと呼ぶ
ことにする。
【0029】215の/SBSY信号は、エンジン制御
部が/STS信号を用いてシリアルステータスを返信し
ている事をプリンタコントローラに示す信号である。
【0030】216の/STS信号は、エンジン制御部
がプリンタコントローラに対してシリアル情報を返答す
る時に使用する信号であり、シリアル情報をステータス
と呼ぶことにする。
【0031】217の/CCRT信号は、プリンタ内部
のステータスが変化した時にプリンタコントローラに対
して報告するための信号である。プリンタコントローラ
がこの報告信号を受けると、/CMD信号を使ってエン
ジン側の状態の何が変化したかを問い合わせるコマンド
を発行し、それに対してエンジン制御部は、/STS信
号でその状態を知らせる。
【0032】次に、エンジン制御部が制御するプリンタ
について図4を用いて説明する。図4はプリンタを前面
から見た図である。
【0033】401は、スキャナであり、プリンタコン
トローラから送られてきた画像信号/VDOを受け取
り、レーザー光に変換したのち、402で示す感光体に
照射し、感光体上に画像を形成する。感光体は反時計回
りに回転しながら、403の色現像器や404の黒現像
器に到達する。403,404の現像器は感光体上に帯
電された電荷に応じてトナーを感光体上にのせる(現像
させる)働きをする。画像が白黒の時は、404の現像
器のみが動作し、カラーの時は、403と404の両方
の現像器が使用される。次に、感光体に生成された画像
は、405の時計回りに回転している中間転写体に転写
される。この中間転写体は、白黒の場合は1回転、カラ
ーの場合は4回転して画像生成を中間転写体上に完了す
る。
【0034】一方で、408の上段カセット、あるいは
409の下段カセットから411あるいは412のピッ
クアップローラで給紙された記録紙が、413あるいは
414の給紙ローラに従って搬送され、415の搬送ロ
ーラで更にレジ前まで搬送されていく。
【0035】そして、前述した中間転写体で画像形成が
終了するタイミングで405の中間転写体と406の転
写ベルトの間にくるようなタイミングに制御されてい
る。ここに記録紙が到達したところで、転写ベルトが中
間転写体に接して、トナーが記録紙に転写される。記録
紙に転写された画像は、407の定着ローラで、熱と加
圧により記録紙に定着される。
【0036】画像が定着された記録紙は、プリンタコン
トローラによりあらかじめ指定されていた417で示す
フェイスアップ排紙口か418で示すフェイスダウン排
紙口のいずれかに搬送され、排紙される。以上で、プリ
ンタコントローラから送られてきた画像情報を出力する
ことができる。
【0037】次に、ビデオI/F間でやり取りされる信
号のタイミングを図5に示す。これは前述したビデオI
/Fの信号説明を、時間経過に従って示したものであ
る。
【0038】まず、プリンタコントローラの画像情報の
準備が完了すると、/PRNT信号をLow(真)にし
てエンジン制御部に伝える。それと同時に、画像信号の
転送に用いられる画像同期信号/VCLK信号も発生す
る。
【0039】それに応答してエンジン制御部は、プリン
タ内部の様々な設定等を行い、画像の受け入れが可能と
なったところで、/TOP信号と/LSYNC信号をプ
リンタコントローラに対して出力する。この垂直同期信
号/TOPと、水平同期信号/LSYNCに合わせて、
プリンタコントローラは画像信号/VDOと、画像有効
信号である/VDOENをエンジン制御部に対して転送
する。
【0040】次に、これらのプリント動作中にシリアル
通信でどのようなコマンドやステータスのやり取りが行
われているかを示す。図6は、プリンタコントローラと
エンジン制御部間での通信のタイミングを示したもので
ある。
【0041】まず、最下段の/CCRT信号を使わない
場合について説明する。プリンタコントローラがエンジ
ン制御部に対してコマンドを発行したい場合には、/C
BSY信号をLow(真)にして、クロック信号/CC
LKに同期させて/CMD信号にコマンドデータを送
る。それを受け取ったエンジン制御部は、/CBSY信
号がHigh(偽)であるのを確認した後、/SBSY
をLow(真)にしてコマンドに対応したエンジン側の
ステータスデータをプリンタコントローラから発生され
ている/CCLK信号に同期させて/STSに送る。こ
のステータスデータをプリンタコントローラが受け取
り、その状態によりプリント制御を続行したり、中断し
たりする。
【0042】次に、/CCRT信号について説明する。
この信号は、あらかじめプリンタコントローラが指定し
たエンジン側の状態に対して変化が生じた場合に、Lo
w(真)となる信号である。例えば、紙なしが発生した
場合に/CCRT信号を有効にするようにプリンタコン
トローラがあらかじめ/CMDで設定していたとする。
そこで残りの記録紙が1枚しかなく、プリンタコントロ
ーラが2枚のプリントアウト要求を出したとする。1枚
目は問題なくプリントシーケンス動作が正常に処理され
る。しかし、2枚目の記録紙が存在しないために、2枚
目の画像形成が開始された段階で、プリンタエンジン側
は状態の変化を検知し、/CCRT信号をHighから
Lowへ変化させる。この信号はプリンタコントローラ
に伝えられる。プリンタコントローラはこれを検知する
とすぐにエンジン制御部に対してどの給紙カセットが紙
なしになっているかを知るために、給紙部紙有無ステー
タスを要求するコマンドを発行する。それに従って、エ
ンジン制御部は紙無しカセットのステータスをコントロ
ーラ側に返す。/CCRT信号は、ステータスが返され
る/SBSY信号がLowになったタイミングでHig
hにクリアされる。
【0043】更に具体的にプリンタコントローラとエン
ジン制御部のコマンド/ステータスのやり取りを図7に
示して、プリント動作を説明する。これは、カラー出力
を想定している。
【0044】プリント開始要求が発生すると、プリンタ
コントローラは、画像データの変換処理等を行いつつ、
エンジン制御部に対してプリンタのレディ状態をチェッ
クにいく。次に記録紙の給紙段を指定のコマンドを発行
する。更に指定したカセットにある記録紙サイズを要求
するコマンドを発行する。これらの一連のコマンドに対
して、エンジン制御部は対応したステータスを返す。
【0045】次に、排紙口を指定するコマンドで排紙口
を決定し、何べージ画像を形成するかを指定するページ
モード指定コマンドを発行する。最後にモノクロ/カラ
ーの指定をするコマンドを発行することにより、プリン
タ側の全ての設定を終了する。
【0046】その後、プリンタコントローラはエンジン
制御部に対して、プリント要求/PRNT信号を発生す
る。これに応答する形で所定時間後エンジン制御部から
/TOP信号が返ってくる。この/TOP信号に垂直走
査方向は同期させて、更に、/LSYNC信号に水平方
向を同期させて/VDO信号を/VCLKに合わせてエ
ンジン制御部へと画像を転送する。ここでは、カラーモ
ードに設定したため、/TOP信号が4回発生しCMY
K4色分の画像を形成することになる。
【0047】そして、最終の/TOP信号の発生後、/
PRNT信号をHigh(偽)に戻す。これにより、エ
ンジン制御部はプリント要求が終了したことを検知し、
中間転写体のクリーニング動作などの後処理に移行す
る。更に転写された記録紙は定着ローラを通過後、指定
された排紙口に排出される。最後にプリンタコントロー
ラは、エンジン制御部に対して、記録紙搬送状態でない
(排紙終了)を確認した後、プリント終了となり、次の
プリント要求が発生するまで、レディ状態で待機する。
【0048】以上のような動作中に記録紙のジャムや、
前述した記録紙無しや、ユーザによるドアオープンなど
の、イリーガル状態が発生すると前述した/CCRT信
号を用いて即座にエンジン制御部からプリンタの異常を
プリンタコントローラに伝える。プリンタコントローラ
は、それに応じた対応処理を行うことになる。
【0049】以上がプリンタコントローラとプリンタ
(エンジン制御部)の間で行う処理である。
【0050】図16は以上説明してきた電気的構成を有
する印字装置の概観図である。同図において、2001
はプリンタ本体であり、2002はプリンタの紙搬送制
御や画像形成制御を行うDCコントローラであり、20
03は画像形成部である。2103は前記図17におけ
るプリンタコントローラであり、図16に示す通り、プ
リンタ本体2001に内蔵されている。また、2104
は1対1もしくはネットワーク2105を介してプリン
タコントローラ2103に接続されている前記図17の
ホストコンピュータである。2004はオプションで追
加出来る給紙カセットデッキであり、2005はオプシ
ョンで追加出来るソータであり、2006は該オプショ
ンカセットデッキと該オプションソータを制御するオプ
ションコントローラである。
【0051】(リーダコントローラを装着した場合の構
成)図8は以上説明した印字装置に、コンピュータから
転送されたデータを元にしてプリンタコントローラから
出力される画像データだけでなく、用紙上の原稿画像を
光学的に読み込んでデジタル信号に変換して出力するリ
ーダコントローラを装着した場合の外観図である。
【0052】801は原稿を光学的に読み取る部分まで
搬送するための原稿給送装置であり、802は光学読み
取り装置である。805は原稿台ガラスである。該原稿
給送装置は光学読み取り装置802と同期して駆動さ
れ、給送装置801によって原稿画像が原稿台ガラス上
に移送されると、光学読み取り装置は図の左右方向に移
動しながら画像を走査し、適当な光学処理を加えた反射
光を光電変換部804に送る。803はプリンタ本体で
ある。
【0053】図9は図2に示したプリンタコントローラ
とエンジン制御部の接続を示す構成図に、インターフェ
ース部を介して原稿画像を読み取るためのリーダコント
ローラを装着した場合の電気的な接続関係を表す構成図
である。すなわち、901がリーダコントローラ部であ
り、2007は、リーダコントローラ部のインターフェ
ース部であって、インターフェース部2007を介して
図2におけるプリンタコントローラ2103とエンジン
制御部2002との電気的中間に配置されている。前記
プリンタコントローラ2103と前記インターフェース
部間及び、前記エンジン制御部2002と前記インター
フェース部間の信号線の種類は前述した図2に示した信
号線の種類と同一の機能を有するものである。ただし、
前記プリンタコントローラ2103間と前記エンジン制
御部2002間の信号とでは物理的に異なるので、信号
名として、前者にはCを付け後者にはPを付け区別す
る。902は画像信号処理部である。903は前記光学
読み取り装置802を制御している原稿走査光学系制御
部であり、904は前記原稿給送装置801を制御して
いる原稿給送制御部である。905は操作部である。9
06は画像入力部であり、前記光電変換部804にて変
換された画像信号は、該画像入力部から入力され、リー
ダコントローラ901内部の画像信号処理部902に転
送される。
【0054】図22にインターフエース部内の通信信号
系ブロック図を示す。つまり、これらの通信系の信号に
関しては全て電気的中間に配置されているリーダコント
ローラを介してやり取りされる。
【0055】図21にインターフェース部内の画像系信
号のブロック図を示す。同図において3101,310
2,3103は画像信号の流れを決定するためのセレク
タとして機能するゲートであり、それぞれの信号出力が
ハード的にぶつからないようにトライステート制御され
ている。これらのセレクタによってリーダコントローラ
からの出力、もしくはプリンタコントローラから送られ
てきた信号のどちらかを切り替えて選択してエンジン制
御部に送り、また、リーダコントローラからの出力をエ
ンジン制御部に送るかプリンタコントローラに送るかを
選択する。該セレクタで切り替える信号系は画像クロッ
クVCLK、画像イネーブルVDOEN、画像データ/
VDO(8ビット)の3種類である。図21における、
切換のための信号VDSELおよび/SCANSEL
と、後述する各動作モードとの関係は、図29(表)に
示す通りである。
【0056】次に該リーダコントローラ内のブロック図
を図18、図19に示す。
【0057】同図において、901は前記図9に示した
リーダコントローラであり、902は前記図9に示した
画像処理部であり、906は前記図9に示した画像入力
部である。該セレクタで切り替える信号系は画像クロッ
ク/VCLK、画像イネーブル/VDOEN、画像デー
タ/VDOの3本である。2202はエンジン制御部と
の通信を行うシリアル通信コントローラである。220
3は該通信コントローラでの通信を補う信号のやり取り
をする入出力ポートである。2204は割り込みコント
ローラである。該割り込みコントローラには画像先端要
求信号/PTOPとプリンタ状態変化信号/PCCRT
が入力されている。2205はプリンタコントローラと
の通信を行うシリアル通信コントローラである。220
6は該通信コントローラでの通信を補う信号のやり取り
をする入出力ポートである。2208はゲート機能及び
フラグセット機能を有する制御回路であり、プリンタ状
態変化信号/CCRTを制御する。ゲートが開閉によ
り、エンジン制御部が発行したプリンタ状態変化信号/
PCCRTをプリンタコントローラに伝えるかどうかを
制御し、また、フラグをセットすることにより、リーダ
コントローラから、プリンタ状態変化信号/CCRTを
プリンタコントローラに対して発行できる。2209は
全体を制御しているCPUであって、内蔵のまたは不図
示のメモリに記憶された実行プログラムに従って動作す
ることによって全体を制御する。
【0058】(コピー時の動作)これらを用いて、フル
カラー原稿画像を読み取り、画像形成装置から出力する
ときの方法を説明する。操作部905上にある不図示の
コピー開始キーが入力されると、リーダコントローラ
は、コピーモードのために、ゲート部2207及び信号
制御2208を閉じ、また、前記ゲート3101をO
N,3102をOFF,3103をOFFにすることで
前記画像処理部902の出力がエンジン制御部に送られ
るように設定する。次いで、前記入出力ポート2203
を用いてエンジン制御部に対してプリンタのレディ状態
信号/PRDYをチェックにいく。次に前記シリアル通
信コントローラ2202を用いて、各種設定を行う。ま
ず、記録紙の給紙段を指定のコマンドを発行する。更に
指定したカセットにある記録紙サイズを要求するコマン
ドを発行する。これらの一連のコマンドに対して、エン
ジン制御部は対応したステータスを返す。
【0059】次に、排紙口を指定するコマンドで排紙口
を決定し、何ページ画像を形成するかを指定するページ
モード指定コマンドを発行する。最後にモノクロ/カラ
ーの指定をするコマンドを発行することにより、、プリ
ンタ側の全ての設定を終了する。
【0060】原稿給送装置801で原稿を原稿台上に給
送した後に、リーダコントローラはエンジン制御部に対
して、プリント要求/PPRNT信号を発生する。これ
に応答する形で所定時間後にエンジン制御部から/PT
OP信号が返ってくる。これを前記割り込みコントロー
ラ2204で処理し、該/PTOP信号と同期させるよ
うに光学読み取り装置802を動作させる。この/PT
OP信号に垂直走査方向は同期させて、更に/PLSY
NC信号に水平方向を同期させて、/PVDO信号を/
PVCLKに同期させ、光電変換装置804から画像処
理部902へ入力された信号をエンジン制御部へと転送
する。ここでは、カラーモードに設定したため、光学読
み取り装置2002を4回動作させ、4回発生させる/
PTOP信号に対してCMYK4色分の画像を形成する
事になる。
【0061】そして、最終の/PTOP信号の発生後、
/PPRNT信号をHigh(偽)に戻す。これによ
り、エンジン制御部はプリント要求が終了したことを検
知し、中間転写体のクリーニング動作などの後処理に移
行する。更に転写された記録紙は定着ローラを通過後、
指定された排紙口に排出される。最後にリーダコントロ
ーラは、エンジン制御部に対して、記録紙搬送状態でな
い(排紙終了)を確認した後、プリント終了となり、次
のプリント要求が発中するまで、レディ状態で待機す
る。
【0062】(プリント時の動作)これらを用いて、前
記プリンタコントローラからの画像を画像形成装置から
出力するときの方法を説明する。コピー動作が終わった
段階でリーダコントローラはレディ状態となる。この
際、リーダコントローラはプリント時の動作のために、
前記ゲート部2207と信号制御2208を開放する。
リーダコントローラは、前記入出力ポート2203を用
いてエンジン制御部に対してプリンタのレディ状態信号
/PRDYをチェックし、OKであれば前記入出力ポー
ト2206を用いて、プリンタコントローラに対しプリ
ンタのレディ状態信号/CRDYをセットする。
【0063】次にプリンタコントローラは各種設定を行
うために通信を行い、リーダコントローラは前記シリア
ル通信コントローラ2205を用いて、受信し、CPU
2209が解釈する。その内容に従い、今度はリーダコ
ントローラが前記シリアル通信コントローラ2202を
用いて各種設定を行う。一連のコマンドに対して、エン
ジン制御部は対応したステータスをリーダコントローラ
に返し、リーダコントローラが前記シリアル通信コント
ローラ2202を用いてそれを受信する。受信した内容
はCPU2209が解釈し、今度は前記シリアル通信コ
ントローラ2205を用いてプリンタコントローラヘ通
信する。
【0064】その後、プリンタコントローラはリーダコ
ントローラに対し、プリント要求/CPRNT信号を発
生し、リーダコントローラはそれを受けて、エンジン制
御部に対して、プリント要求/PPRNT信号を発生す
る。これに応答する形で所定時間後にエンジン制御部か
ら/PTOP信号が返ってくる。これを前記ゲート制御
部2207で通し、/CTOP信号として、リーダコン
トローラに返す。リーダコントローラでは画像信号/C
VDOを該/CTOP信号に垂直走査方向は同期させ
て、更に/PLSYNC信号がゲート制御部2207を
通って来た/CLSYNC信号に水平方向を同期させる
とともに、画像クロック/CVCLKに同期させ、リー
ダゴントローラヘと転送する。リーダコントローラにお
いては、前記ゲート3101をOFF,3102をO
N,3103をOFFにしてプリンタコントローラから
送られてきた信号をエンジン制御部に送るように設定さ
れており、前記コントローラから送られてきた信号が/
PVCLK、/PVDOEN、/PVDOとして、エン
ジン制御部へと送出される。 (プリント時の動作とコピー時の動作の差異)ここで、
プリント時の動作とコピー時の動作の差異について、画
像送出タイミングに関して説明する。
【0065】プリンタコントローラ2103の構成に関
して詳細な説明は省略するが、内部に画像メモリを有し
ており、印字するための画像データはそこに事前に用意
されている。従って、エンジン制御部より送られてきた
画像先端要求信号/TOP信号に対して、画像データ/
VDOを出力できるまでに要する時間は電気的遅延時間
だけである。
【0066】それに対して、コピーモードにおいては、
前記光学読み取り装置802を移動させながら原稿を読
み取り画像データを出力するものである。図20に示す
ように、該読み取り装置を停止している状態から、原稿
を読み取る高速で移動している状態にするまでには、加
速していくための時間が必要であり、例えば数100m
S程度の時間を要する。従って、エンジン制御部は、コ
ピーモード時の画像先端要求信号/TOP信号をプリン
トモード時の該信号と同じタイミングに送出していて
は、エンジンに印字画像データ/VDOが到達するのは
コピーモードの方が数100mS遅れてしまうことにな
る。そのための対応として実際にはコピーモード時用に
別信号(RSTART)を設けている。よってこの場合
の実際の構成は図19に示す構成である。すなわち、エ
ンジン制御部から送出される画像先端要求信号/PTO
Pはプリンタコントローラがプリントを行う場合にのみ
必要な信号であり、リーダコントローラの割り込みコン
トローラに入力する必要はない。また、エンジン制御部
から送出される読み取り装置移動開始要求信号/RST
ARTはコピーモード時のみ必要な信号であり、プリン
タコントローラに送出する必要はない。 (ネットワークスキャン時の動作)次に、フルカラー原
稿画像を読み取り、プリンタコントローラを介してホス
トコンピュータやネットワーク上に取り込むときの方法
を説明する。図1のホストコンピュータから画像取り込
みを要求されると、プリンタコントローラとリーダコン
トローラの間でコマンドのやりとりを行い、リーダコン
トローラはスキャンモードのために、前記ゲート310
1をOFF,3102をOFF,3103をONにする
ことで前記画像処理部902の出力がプリンタコントロ
ーラに送られるように設定する。
【0067】このときにはエンジンは動作しないため、
エンジンコントローラからの画像先端要求信号/PTO
P及び/PLSYNCが発生しない。よって、このモー
ドの際にはリーダコントローラ内に/TOP信号発生回
路及び/LSYNC信号発生回路を有し、ネットワーク
スキャン時にはこのリーダコントローラ内で生成した同
期信号が選択される。これらの同期信号を元に画像信号
処理部902で画像処理を施し、画像クロックVCL
K、画像イネーブル/VDOEN、画像データ/VDO
を出力する。本実施例においてはコピー時と同様に画像
データ/VDOは1色ずつ8ビットを送ることが可能な
構成になっているため、光学読み取り装置2002を3
回動作させ、3回発生させる/TOP信号に対してそれ
ぞれR,G,Bの画像を形成する事になる。
【0068】プリンタコントローラは、ホストコンピュ
ータから画像取り込みを要求されると、後述のスキャン
開始要求コマンドをリーダコントローラに対して発行
し、画像受信状態に移行する。画像受信状態では、リー
ダコントローラからの/VCLK信号に同期して、画像
データ/VDOと画像イネーブル/VDOENを受信
し、有効な画像データをメモリ(図示しない)に記憶さ
せる。この画像データの受信がR,G,Bの3色分行わ
れると、ホストコンピュータに対して、ネットワークイ
ンターフェイス(図示しない)を介して、前記メモリ
(図示しない)上の画像データを送信する。
【0069】(設定コマンドに対する制御)図10,1
1に図9の構成におけるリーダコントローラにおける制
御フローを示す。図11は、プリンタコントローラから
来たコマンドに対する受信と、プリンタコントローラに
ステータスを返す制御についてのフローである。リーダ
コントローラは、S101で、プリンタコントローラか
ら図9で示した/CCMD信号ラインを通じ、前記シリ
アル通信コントローラ2205にてコマンドを受信し、
S102で、現在そのコマンドをそのままエンジン制御
部に発行してよい状態かどうかを判定する。例えば、現
在、リーダコントローラがコピーモードの動作を行うた
めにエンジン制御部に対して実行中の命令が何も無い場
合には、S103で、エンジン制御部に対して、先にプ
リンタコントローラから送られてきたコマンドと同じコ
マンドをシリアル通信コントローラ2202を用い、信
号ライン/PCMDを通して発行する。それに対して、
例えば、リーダコントローラが給紙カセットを指定して
複写動作をしているなど、プリンタコントローラから送
られてきた給紙カセット変更コマンドをエンジン制御部
に対してそのまま発行してしまうと複写動作が正常に実
行されなくなる状態の場合には、S104で、エンジン
制御部に対してコマンドを発行せずに、プリンタコント
ローラからエンジン制御部に対して発行するコマンドを
発行順に格納するエンジン・コマンド・キューに積み、
ついで、S105で、コマンドに対する応答をプリンタ
コントローラに返さなくてはならないので、擬似的にリ
ーダコントローラからコマンド実行が成功したとして前
記シリアル通信コントローラ2205を用いて、プリン
タコントローラに/CSTS信号ラインを通じて返信す
る。S103で、エンジン制御部へコマンドを発行した
後は、S106でエンジン制御部から応答が来たかを判
断し、応答が来た場合には、それに応じてS107でコ
マンド実行が成功したかを判断し、成功した場合は、S
105、そうでない場合は、S108でエラー処理す
る。
【0070】次に図10を用いて、リーダコントローラ
は自身の状態に影響を与えずにプリンタコントローラか
ら受けたコマンドをエンジン制御部に対して発行できる
状態になった場合について説明する。そのような状態に
なったならば(S201)、S202で、リーダコント
ローラはエンジン制御部に対して、シリアル通信コント
ローラ2202を用い、信号ライン/PCMDを通して
エンジン・コマンド・キューに積まれているコマンドを
発行し応答を待つ。なおリーダコントローラ自身が発行
するコマンドも、この/PCMD信号ラインを通じてエ
ンジン制御部に送信する。エンジン制御部からはコマン
ド実行が完了すると/PSTS信号ラインを通じて、リ
ーダコントローラに応答が返ってくるので、S203で
エンジン制御部から応答が来たかを判断し、応答が来た
場合は、S204でコマンド実行が成功したかを判断
し、コマンド実行が成功した場合には、S205でエン
ジン・コマンド・キューからこのコマンド分を削除す
る。
【0071】なお、S204でエンジンがコマンド実行
に失敗したことが判明した場合には、S206でエラー
発生状態として処理する。
【0072】(状態変化信号に対する制御)次に、図9
の構成において、エンジン側の状態変化、例えば何らか
のエラー発生状態になったことが/PCCRTを利用し
てエンジン制御部側からリーダコントローラに伝達され
た場合の処理について説明する。
【0073】リーダが間に入る構成の場合、リーダコン
トローラ側とプリンタコントローラ側が、知りたい状態
の変化が異なる可能性がある。例えば搬送中の紙がジャ
ムするような状態変化が発生する場合である。
【0074】エンジンがリーダコントローラの制御下
で、複写動作しているときにジャムが発生したとする
と、この状態はリーダコントローラだけが知りたい状態
である。プリンタコントローラとしては、自身が出力し
ている最中のジャムではないので、もしこの状態を知ら
されたとしても適切な後処理を実施できない。
【0075】また、プリンタコントローラにリーダコン
トローラと同等な制御系を載せようとすると、両コント
ローラ上に他方が持つべきジャム処理制御のソフトウエ
アをも持つことになるので重複搭載となり、設計工数
上、品質評価上、ソフトウエアの容量上で多くの無駄が
発生することになる。
【0076】従って基本的にはプリントモード時にはプ
リンタコントローラに対して通知し、コピーモード時に
はリーダコントローラに通知すればよいことになる。た
だし、コピーモードにおいても、プリンタコントローラ
がエンジンの状態変化信号が欲しい場合もある。例えば
カセットサイズの変更や紙無しなどの情報はプリンタコ
ントローラにも通知する必要がある。これらはエンジン
制御部で状態変化信号が発行されてから各コントローラ
にて処理が行われるまでの時間を厳しく問う物ではな
い。
【0077】そこで、以下に説明するような処理が行わ
れる。すなわち、リーダコントローラがエンジン制御部
を制御しているコピーモード時においては、前記制御回
路2208のゲート機能を用いてエンジン制御部から通
知されてきた状態変化信号/PCCRTをプリンタコン
トローラに対してはマスクし、リーダコントローラのみ
が割り込みコントローラ2204を通して受信する。リ
ーダコントローラは図12の制御フローに従い処理を行
う。すなわち、/PCCRT信号が真になった時点で
(S301)、リーダコントローラは状態変化を取得す
るコマンドをエンジン制御部に対して発行する(S30
2)。その後戻ってきたステータスを見て(S30
3)、エンジンの状態変化の内容を把握する(S30
4)。そしてその内容がプリンタコントローラにも通知
する内容かどうかを判断する(S305)。例えば、給
紙カセットサイズが変更された様な状態変化は通知す
る。通知すると判断された場合には、S306で前記制
御回路2208を用いて、フラグをセットし、状態変化
信号/CCCRTを発生させ、プリンタコントローラに
通知する(S307)。S307でプリンタコントロー
ラからの状態変化問い合わせありと判断された場合は、
S308でエンジン制御部から受けた状態変化をステー
タスとして返信し、S309で/CCCRTを“偽”に
し終了する。
【0078】プリンタコントローラがエンジン制御部を
制御しているプリントモード時においては、前記制御回
路2208のゲート機能を開放し、エンジン制御部から
通知されてきた状態変化信号/PCCRTを、状態変化
信号/CCCRTとしてプリンタコントローラに対して
通知する。
【0079】(実行コマンドに対する制御)次に実行コ
マンドの制御に関して説明する。例えば、プリンタコン
トローラとリーダコントローラがエンジン制御部に対し
て同時に使用要求を出した場合についてリーダコントロ
ーラがどのように制御するかについて説明を行う。
【0080】図13は、コピー動作中にプリント要求が
発生した場合のデータの所在とそのやり取りを表した図
である。この時エンジン制御部は、リーダコントローラ
から送られてくる画像信号/PVDOを受け取り、画像
形成を行っている。その動作は、図7で説明したように
給紙カセット指定や排紙口指定、画像形成モードといっ
た設定をリーダコントローラとエンジン制御部の間のシ
リアル通信で設定済みである。1301は各種設定値の
バッファであり、リーダコントローラが自分でエンジン
制御部に設定した値及びプリンタコントローラがエンジ
ン制御部に設定した値が格納されている。前記バッファ
1301に示した各種設定値のうち、リーダ用の設定値
には前述した指定値が格納されていることになる。ここ
でコピー動作中にプリンタコントローラからプリント要
求が発生した場合に、コピー動作に割り込んでプリント
アウトが行われることは、ユーザビリティの観点からも
考えずらい。そこで、この状況でのプリント要求は、コ
ピー動作が終了するまで延期されることになる。しか
し、プリンタコントローラからの/CCMDに対して、
/CSTSを返さなければならない。そこで1301の
設定値のうち、PDL用の設定値にプリンタからの設定
値のみは、要求に応じて設定しておく。リーダ用の設定
値とPDL用の設定値が異なる場合には、コピー動作が
終了しプリンタ動作を開始する前にリーダコントローラ
からエンジン制御部に設定を行えばよい。具体例で説明
すると次のようになる。
【0081】現在は、コピー動作中であり、上段のカセ
ットから給紙し、フェイスアップ排出口に排する設定と
なっており、画像形成モードも原稿がカラーだという判
定の元にカラーモードと設定されていたとする。ここ
で、プリンタコントローラからプリント要求が発生した
場合、プリント実行自体は延期されるが、各種設定は行
うことができる。ここで、プリント要求は、上段のカセ
ットから給紙し、フェイスダウン排出口に排出、更に白
黒画像を出力する要求であるとする。給紙カセット指定
については、リーダコントローラ、プリンタコントロー
ラとも上段カセットを指定している。従ってコピー動作
が終了し、プリント動作に切り替わった時にも、エンジ
ン制御部に対して給紙段カセット指定コマンドを発行す
る必要がない。排出口と画像形成モードについては、コ
ピー動作とプリント動作では指定が異なるために、コピ
ー動作が終了した時点でリーダコントローラからエンジ
ン制御部に対して改めて排紙口指定、画像形成モード指
定のコマンドを発行する必要がある。
【0082】以上のように、リーダコントローラは、プ
リンタコントローラからのコマンドに対して、エンジン
制御部へのコマンド実行を延期させるだけの判断をおこ
なっているのではなく、リーダコントローラが既にエン
ジン制御部に対して設定済みのものについては、重複し
て設定することがないような判断を行う。
【0083】次に図14を用いて、プリント動作中にコ
ピー要求が発生した場合について説明する。この場合、
図13の場合と逆でユーザビリティの観点からは、コピ
ー機の前でコピーボタンを押そうとしても、プリント動
作中でコピーできないよりは、割り込む形でコピー動作
を実行できた方がよい。この場合、プリンタコントロー
ラから送られた/CVDOが前記セレクタ2201で選
ばれ、/PVDOとしてエンジン制御部に送られてい
る。仮に図13で説明したものと全く同じ設定で、プリ
ンタコントローラからの設定は上段カセット、フェイス
ダウン排出口、白黒画像モードであるとする。エンジン
制御部は、プリンタコントローラからの/PPRNT信
号がHigh(偽)になった時に終了をはじめて検知で
きるので、何枚プリントアウトされるかは知らない。こ
こではプリンタは4枚の画像をプリントアウトしようと
していると仮定する。リーダから割込でコピー動作要求
をしなければ、図5で示すような画像タイミングのよう
に、エンジン制御部から/PTOP信号が4つ発生さ
れ、それに応じて画像がプリンタコントローラからリー
ダコントローラを介して、エンジン制御部へ送られる。
【0084】そこで、2枚目のプリントアウト中に、カ
ラー原稿の1枚コピーという割込コピー要求がリーダコ
ントローラに発生したと仮定する。図15を用いてこれ
を説明する。プリンタコントローラからの/CPRNT
要求により、リーダコントローラは/PPRNT要求を
エンジン制御部に対して発行し、エンジン制御部から/
PTOP信号がリーダコントローラを介して/CTOP
信号としてプリンタコントローラに供給される。このよ
うにして、1501に示す1枚目の画像と、1502に
示す2枚目の画像のプリント動作は実行される。
【0085】ここで、2枚目のプリントアウト動作中
に、割込コピー要求をリーダコントローラが発生した場
合を説明する。リーダコントローラはプリンタコントロ
ーラに対して、/CCCRT信号を発生する。これは実
際にエンジンの状態が変化したのではなく、リーダがプ
リンタエンジンを獲得するためにプリンタコントローラ
にエンジンの開放を要求するものである。発生の仕方は
前述したように前記制御部2208を用いる。この/C
CCRT信号に対してプリンタコントローラはエンジン
の状態ステータスをチェックするためのコマンドを発行
し、リーダコントローラはそれに対して、”コピー動作
中”であるというステータスをプリンタコントローラに
返す。そうするとプリンタコントローラは、/CPRN
T信号をLow(真)にしたままの状態で、エンジンが
コピー動作中である事を検知して、/CTOP信号がく
るのを待ち続ける。コピー状態でなければ、/CPRN
TをLow(真)にしたまま/CTOPが来ない場合は
一定時間後にタイムアウトエラーとなるが、コピー状態
の場合には、プリンタコントローラ側でタイムアウトを
解除し、永久に/CTOP信号を待ち続けるように設定
する。今回エンジン制御部から送られてくる/PTOP
信号はコピー動作を行うためのものであり、リーダコン
トローラ側で/PTOP信号を使用する。また、150
5で示すようにエンジン側から送られてきた/PTOP
信号をプリンタコントローラへはマスクすることにな
る。実際にリーダコントローラで生成される画像信号は
1506の画像信号のみである。そして、割込コピーが
1枚終了したのち、再び/PTOPの信号のマスクを外
し、/CTOPとしてプリンタコントローラヘ送出する
ことにより、プリンタコントローラからの画像1503
と1504をエンジン制御郷ヘプリントアウトすること
ができる。以上の説明により、プリント動作中の割込コ
ピー動作を実現することができる。
【0086】このように、プリンタコントローラやリー
ダコントローラの状態に応じて、プリンタエンジンをど
ちらが獲得するかやどのタイミングでコマンドを発行す
るかを全てリーダコントローラが場合に応じて判断し、
制御することにより、1つのエンジンに対して、2つの
コントローラからの要求を実現することができるのであ
る。
【0087】(設定内容確認コマンドに対する制御)次
にプリンタコントローラが設定内容確認コマンドを発行
した場合の制御について説明する。
【0088】プリンタコントローラがエンジン制御部に
設定されている状態を確認したいことが発生した場合、
プリンタコントローラは設定内容確認コマンドを/CC
MDを通して発行する。それを受信したリーダコントロ
ーラは図13の設定値格納バッファをチェックし、プリ
ンタコントローラが確認したい内容が該バッファのなか
にあるならば、その内容を読み出し、/CSTSを通し
てプリンタコントローラに通知する。また、該バッファ
に無い内容ならば、リーダコントローラは設定内容確認
コマンドを/PCMDを通して発行する。エンジン制御
部はその内容を読み出し、設定内容を/PSTSを通し
てリーダコントローラに通知し、リーダコントローラは
その内容を/CSTSを通してプリンタコントローラに
通知する。
【0089】(ネットワークスキャン制御コマンド)ネ
ットワークスキャンの制御について、詳細を説明する。
図9の2103に示すプリンタコントローラにホストコ
ンピュータからの指示でスキャン指示が要求された時、
プリンタコントローラは、901に示すリーダコントロ
ーラとの間で図6に示すシリアルコマンドステータス通
信を行い、図9の903に示す原稿走査光学系制御部を
動作させ、原稿を読み取る。読み取られた画像は、リー
ダコントローラからプリンタコントローラへと送られ、
最終的にはホストコンピュータへ取り込まれる。
【0090】次に、プリンタコントローラとリーダコン
トローラの間でシリアル通信を用いてやり取りされるコ
マンドとステータスについて説明する。まず図30と図
31に、ネットワークスキャンで用いるコマンドのリス
トを示す。これらは、様々な動作モードの設定、あるい
はスキャン動作要求や、動作途中での停止要求などに対
応可能とするために設けられたコマンド群である。
【0091】以下に、コマンドの1つ1つについて詳細
を説明する。表2は、ステータスリクエストコマンドで
あり、ネットワークスキャンの様々なステータスをプリ
ンタコントローラが知りたい場合に使用されるコマンド
である。プリンタコントローラは表中のAbbr.に示
すコマンドをリーダコントローラに発行し、そのレスポ
ンスとしてリーダコントローラは表中のReturn
Statusで示されたステータスをプリンタコントロ
ーラに返答する。
【0092】まず、コマンドSRB30は、ネットワー
クスキャンの状態を要求するコマンドである。詳細は図
32に示す、最上位bitが0で、最下位bitがOD
Dパリティになるような合計8bitでステータスを表
し、2nd.bit〜7th.bitの6bitでスキャン
状態を表す。プリンタコントローラは、必要に応じて、
本コマンドを発行し、リーダコントローラのネットワー
クスキャン動作に関する状態を知ることができる。状態
の詳細は、図33に示す。リーダコントローラに電源が
供給され、光学系の光量調整などの初期化処理が行われ
ている状態を示す“光学系初期化中”、リーダ部に接続
されたドキュメントフィーダに読み取り原稿が滞留して
いることを示す“リーダジャム中”、ランプ故障や、光
学系読み取り部駆動用ステッピングモータの故障などで
光学系のサービスマンコールが発生している状態を示す
“リーダサービスコール中”、スキャン動作開始指示が
来た時にすぐにスキャン動作に移行できる状態であるこ
とを示す“スタンバイ中”、スキャン動作中を示す“ス
キャン中”、プリンタコントローラからの次スキャン開
始許可を待つ状態を示す“Wait解除待ち中”、ドキ
ュメントフィーダのジャムが発生した場合に、ジャム解
除後にスキャン動作再開指示が来た時に直に読み取り動
作が再開できる状態を示す“再スタンバイ中”、再スタ
ンバイ中からスキャンシーケンスが再開された場合で、
既に読み取りが終了している原稿を先送りしている状態
を示す“DFリカバリ中”などの状態が存在する。
【0093】次にコマンドSRB31は、色モードステ
ータスを要求するコマンドである。プリンタコントロー
ラは、本コマンドを発行することにより、現在リーダコ
ントローラで設定されている色モードを知ることができ
る。詳細は図34に示す。白黒モード、フルカラーモー
ド、オートカラーセレクトモードのいずれかがセットさ
れる。7th.bitの白黒モードがセットされるのは、
以下の条件のいずれかが満たされた場合である。 (1)電源投入時 (2)色モード白黒指定コマンド(B3EC76)が発
行された (3)色モードACS指定コマンド(B3EC78)が
発行された状態で、リーダコントローラのスキャンによ
り原稿が白黒と判定された 6th.bitのフルカラーモードがセットされるのは、
以下の条件のいずれかが満たされた場合である。 (1)色モードフルカラー指定コマンド(B3EC7
7)が発行された (2)色モードACS指定コマンド(B3EC78)が
発行された状態で、リーダコントローラのスキャンによ
り原稿がフルカラーと判定された 最後に5th.bitのACSモードがセットされるの
は、以下の条件が満たされる場合である。 (1)色モードACS指定コマンド(B3EC78)が
発行された。
【0094】また、5th.bitのACSモードは、
それ以外のbitとは余く独立にセットされ、6th.b
it,7th.bitの白黒あるいはフルカラーモードは
同時に両方のbitがセットされることはない(いずれ
かのbitがセットされる)。
【0095】次にコマンドSRB32は、スキャン回数
ステータスを要求するコマンドである。プリンタコント
ローラは、本コマンドを発行することにより、現在リー
ダコントローラで設定されている1画像を読み込むため
のスキャン回数を知ることができる。図35の5th.
bit〜7th.bitの3bitでその値を示す。詳細
は、図36に示す通りであり、白黒モードの場合はスキ
ャン回数1回、フルカラーモードの場合は、輝度データ
であるRGB画像情報を読み込むモードであるスキャン
同数3回、濃度データであるCMYK画像情報を読み込
むモードであるスキャン回数4回のいずれかを選択可能
である。
【0096】次にコマンドSRB33は、原稿読み取り
サイズを要求するコマンドである。プリンタコントロー
ラは、本コマンドを発行することにより、現在リーダコ
ントローラで設定されている画像読み取りサイズを知る
ことができる。図37に示す、2nd.bit〜7th.b
itの6bit原稿サイズコードを表す。本ステータス
は、B3EC82〜B3EC85内のいずれかの読み取
りサイズ指定コマンドがプリンタコントローラから発行
された場合、あるいは原稿サイズ自動認識モード指定コ
マンド(B3EC90)が発行され、後述するStat
usB34の5th.bitがセットされている場合
で、リーダコントローラの圧板原稿サイズ検知で認識さ
れたサイズ、あるいはドキュメントフィーダで原稿サイ
ズが確定した時点でステータスが確定する。
【0097】次にコマンドSRB34は、スキャンモー
ドを要求するコマンドである。原稿の読み取りには、片
面原稿、両面原稿、原稿1枚、原稿複数、原稿台読み取
り、DFを使用するモード等などの様々なモードが想定
される。本ステータスは、これらのいずれのパターンに
も対応できるようにするためのものである。詳細は、図
38に示す。
【0098】7th.bitのDF対応モードがセットさ
れるのは、以下の条件が満たされた場合である。 (1)DF対応モード指定コマンド(B3EC88)が
発行された このモードが指定されて、なおかつリーダコントローラ
の原稿読み取り部にドキュメントフィーダが接続され、
更にドキュメントフィーダに原稿がセットされている場
合にのみ、リーダコントローラは、読み取るべき原稿は
ドキュメントフィーダにある原稿であると判断して、フ
ィーダから原稿を原稿台に引き込み読み込み動作を行
う。それ以外の場合は、原稿台に原稿があると判断し
て、ドキュメントフィーダを使用せずに読み取り動作を
行う。次に、6th.bitの両面原稿読み取りモードが
セットされるのは、以下の条件が満たされる場合であ
る。 (1)両面原稿読み取り指定コマンド(B3EC89)
が発行された 本モードは、前記DF対応モードが指定されている時の
みに有効である。ドキュメントフィーダにある原稿を両
面原稿であると判断して、1面目の読み取り動作が終了
すると原稿を反転させ、2面目の読み取り動作を連続し
て行うようリーダコントローラは動作する。
【0099】次に、5th.bitの原稿サイズ自動選択
モードがセットされるのは、以下の条件が満たされる場
合である。 (1)原稿サイズ自動選択モード指定コマンド(B3E
C90)が発行された 本モードが設定されている場合には、原稿台に置かれて
いる、あるいはドキュメントフィーダにセットされてい
る原稿サイズをリーダコントローラが自動認識して読み
取りサイズを決定する。プリンタコントローラは、St
atusB33の読み取りサイズステータスで、リーダ
コントローラから送られてくる画像のサイズを確認し
て、処理を行う。
【0100】最後に4th.bitのwait付きスキ
ャンモードがセットされるのは、以下の条件が満たされ
る場合である。 (1)wait付きスキャンモード指定コマンド(B3
EC91)が発行された 本モードが指定された場合には、読み取り動作が複数回
行われる場合に、スキャン毎に、プリンタコントローラ
からのwait解除指示を受けてからのみ次スキャン動
作を開始するモードである。本モードを有する理由は、
リーダコントローラから送られてくる画像データをプリ
ンタコントローラが処理しきれないうちに次の画像デー
タが送られてくることを防止するためのものである。プ
リンタコントローラでは、画像データをソフト的に圧縮
したり、内部に有するハードディスクに格納したりする
場合に、時間を必要とする場合があるために、リーダコ
ントローラとプリンタコントローラの間で同期取りをお
こないながらスキャン動作を行うものである。
【0101】次に、表3の動作実行コマンドについて説
明する。プリンタコントローラから動作実行コマンドが
発行された場合には、リーダコントローラは前述したS
tatusB00からStatusB35のいずれかの
対応するステータスをプリンタコントローラに返答す
る。返答ステータスについては、前述したので以降は省
略する。実行コマンドの説明を行う。
【0102】まず、コマンドB3EC70は、スキャン
動作開始を指示するコマンドである。本コマンドは、前
記スキャン状態ステータスがスタンバイ中に発行された
場合に、リーダコントローラはスキャン動作を開始す
る。
【0103】次に、コマンドB3EC71は、スキャン
動作中に何らかの理由により、途中で中止したい場合に
使用するスキャン停止要求コマンドである。プリンタコ
ントローラから本コマンドが発行されるとリーダコント
ローラは、現在読み取っている画像の読み取りが終了し
た時点でスキャンシーケンスを停止し、次の原稿の読み
取りは実行せず、スタンバイへ戻る。
【0104】次に、コマンドB3EC72は、一時停止
をリーダコントローラに指示する場合に用いるスキャン
中断要求コマンドである。前記B3EC71との違い
は、一旦停止したスキャンシーケンスを再開することが
可能な点のみである。
【0105】次に、コマンドB3EC73は、スキャン
wait待ち解除コマンドである。このコマンドは、S
RB34のところで説明したようにリーダゴントローラ
とプリンタコントローラの間で同期取りをおこないなが
らスキャン動作を行うモード時に、スキャン開始をプリ
ンタコントローラからリーダゴントローラヘ指示する時
に用いるものである。
【0106】次にB3EC76〜B3EC78の色モー
ド指定コマンドは、それぞれ、白黒、フルカラー、AC
Sのいずれかのモードを決めるコマンドである。
【0107】次に、B3EC79〜B3EC81のスキ
ャン回数指定コマンドは、1画像読み込みのためのスキ
ャン回数スキン回を指定するコマンドである。
【0108】B3EC82〜B3EC85の読み取りサ
イズ指定コマンドは、プリンタコントローラがリーダコ
ントローラに対して画像読み取りサイズを指定する時に
使用するコマンドである。
【0109】B3EC88〜B3EC91は各種読み取
りモードを指定する時に使用するコマンドである。
【0110】以上、ステータス要求コマンドと、動作実
行コマンドの詳細について説明した。
【0111】(ネットワークスキャンシーケンス詳細)
ネットワークスキャン動作シーケンスについて詳細を説
明する。最初に電源投入時の動作について図23および
図24を用いて説明する。
【0112】まず、図23は、スキャン状態ステータス
を事前にチェックせずにスキャン要求を出す場合であ
る。電源が投入されると、リーダコントローラは初期化
動作を開始する。この初期化動作の中には、光学系ラン
プの光量調整などの処理も含まれる。この調整処理には
数分を要する場合がある。リーダコントローラは、初期
化動作と同時にプリンタコントローラ(PDLコントロ
ーラ)への電源供給を開始する。これにより、プリンタ
コントローラは初期化動作を開始する。プリンタコント
ローラが図に示すように初期化動作がリーダコントロー
ラの初期化より早く終了した場合には、プリンタコント
ローラからリーダコントローラへスキャン要求が発生す
る場合が想定される。この場合、まずビデオインタフェ
ースの獲得処理を行う。リーダコントローラがビデオイ
ンタフェースを獲得して動作するコピー動作と、プリン
タがビデオインタフェースを獲得して動作する、プリン
ト動作あるいは本発明の動作であるスキャン動作があ
る。そのため、スキャン要求が発生した場合には、プリ
ント予約要求コマンドをリーダコントローラへ発行し、
ビデオインタフェースが獲得できるかを確認する。獲得
できた場合には、続いてスキャン要求コマンドを発行
し、返答してくるスキャン状態をチェックする。図に示
したタイミングでは、リーダコントローラが蛍光灯初期
化処理を終了していないため、スキャン状態ステータス
はスタンバイではく、プリンタコントローラは、この時
点でスキャンを実行できないと判断して、予約解除コマ
ンドを発行し、ビデオインタフェースを開放する。
【0113】その後、リーダコントローラの蛍光灯初期
化処理が終了した後に再度スキャン要求が発生した場合
には、プリンタコントローラは、スキャン要求コマンド
発行後の返答ステータスから、スキャン要求がリーダコ
ントローラに受理されたと判断する。その後、リーダコ
ントローラのスキャン状態ステータスを監視して、スキ
ャン動作が終了するのを待つのと同時に、送られてくる
画像データの処理を行う。スキャン状態ステータスがス
タンバイに戻ると、予約解除コマンドを発行し、ビデオ
インタフェースを開放する。
【0114】次に、図24の説明を行う。図23との違
いは、実行コマンドを発行する前に、ステータスリクエ
ストコマンドでリーダコントローラの状態を確認して、
スキャン実行可能な場合のみ実行コマンドを発行する点
のみ異なる。この場合は実行不可能なタイミングで無駄
な実行コマンドを発行する必要がない。つまり確実に実
行できるタイミングでしか動作実行コマンドを発行しな
いという制御である。
【0115】次に図25について説明する。これは、電
源投入後、十分時間が経過し、リーダコントローラ、プ
リンタコントローラ共に、スタンバイ状態にある状態で
の、スキャン要求時の動作を示したものであり、最も基
本的なスキャンシーケンスを表す。ここで重要なこと
は、図23、図24でも同様であるが、予約要求コマン
ドでビデオインタフェース獲得がガードされている点で
ある。つまり、スキャン動作を開始する前にビデオイン
タフェースを獲得したら、スキャン動作終了まで決して
ビデオインタフェースを開放してはならない。
【0116】次に図26について説明する。これはスキ
ャン動作モードを変更する場合のシーケンスについて説
明したものである。動作モードを変更する場合には、必
ずスキャン状態ステータス要求コマンドを発行し、スキ
ャン動作中でない(スタンバイ中)ことを確認してから
モード切替えの実行コマンドを発行するものである。ス
キャン状態がスタンバイ中でない場合は、仮にコマンド
が発行されても、その設定は有効とならない。
【0117】ここでいう、モード変更には、以下のもの
が含まれる。 (1)色モード設定変更 (2)スキャン回数設定変更 (3)読み取りサイズ指定変更 (4)DF対応モード指定変更 (5)両面原稿モード指定変更 (6)原稿サイズ自動認識モード指定変更 (7)スキャンウェイトモード指定変更 次に図27のスキャン動作の停止、中断について説明す
る。ここでの停止は、画像単位の停止、あるいは中断で
あり、1画像を読み取るためのスキャン回数が複数の場
合に、その途中で停止、あるいは中断することはない。
図ではスキャン中である状態で、停止要求が発生した場
合を示している。この時、プリンタコントローラはまず
スキャン状態ステータス要求コマンドを発行し、スキャ
ン状態がスキャン中であることを確認し、スキャン停止
要求コマンドを発行する。リーダコントローラはこのコ
マンドを受信すると、画像単位での停止可能なタイミン
グまで、スキャン動作を継続した後、動作を停止する。
図で示す動作では、1画像を読み取るために3回のスキ
ャンを必要とするモードで、1回目のスキャンあるいは
2回目のスキャンでスキャン停止要求コマンドがリーダ
コントローラで受信されたとしても、3回のスキャン動
作までは行ったところで動作を停止し、スタンバイへ移
行する。プリンタコントローラは、スキャン状態ステー
タスを監視し、スタンバイになったことを確認して、ス
キャン動作を終了する。
【0118】最後に図28を用いて、ホストコンピュー
タから読み取りサイズが指定された場合のシーケンス動
作を説明する。
【0119】まず、プリンタコントローラは、スキャン
状態ステータスを確認し、スキャン状態でない(スタン
バイ中)ことを確認してから、ホストコンピュータから
指定された読み取りサイズに基づいて、読み取りサイズ
指定コマンドをリーダコントローラに発行する。次に、
予約要求コマンドでビデオインタフェースを獲得したの
ち、スキャン要求コマンドを発行して、スキャン動作を
開始させる。リーダコントローラは、スキャンを実行開
始すると光学系が動作し、読み込み動作を行っている間
は、スキャン状態ステータスを“スキャン中”として、
スキャン動作が完了した時点で“スタンバイ”とする。
プリンタコントローラ側では、リーダコントローラが
“スキャン中”の状態の時点からスキャン状態ステータ
スを監視し、“スタンバイ”になったことを確認した
後、予約解除コマンドによりビデオインタフェースを開
放する。
【0120】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、外部画
像処理装置から指示された画像サイズに基づいて、画像
読み取り手段で画像を読み取り、指示されたサイズ分の
画像データを外部画像処理装置に送るようにしたこと
で、画像処理装置内部での画像データの処理や外部画像
処理装置への転送に無駄を省くことができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体構成図である。
【図2】プリンタコントローラとエンジン制御部間の接
続図である。
【図3】ビデオ1/F信号の一覧を表す図である。
【図4】紙搬送態様を示す図である。
【図5】画像信号のタイミングチャートを示す図であ
る。
【図6】シリアル通信のタイミングチャートを示す図で
ある。
【図7】プリント動作時のシリアル通信の一例を示す図
である。
【図8】リーダ部を装着した場合の外観図である。
【図9】リーダコントローラを間に入れた構成における
接続図である。
【図10】リーダを装着した場合の通信シーケンスの一
例を示す図である。
【図11】リーダを装着した場合の通信シーケンスの他
の例を示す図である。
【図12】リーダを装着した場合の/CCRTにおける
状態変化の処理シーケンスを示す図である。
【図13】コピー動作中のプリント要求の処理を説明す
る図である。
【図14】プリント動作中のコピー要求の処理を説明す
る図である。
【図15】割り込みコピー時のタイミングチャートを示
す図である。
【図16】プリンタの概観図である。
【図17】プリンタのシステム接続図である。
【図18】リーダコントローラ内の詳細ブロック図であ
る。
【図19】リーダコントローラ内の他の詳細ブロック図
である。
【図20】コピー時とプリント時のタイミング差を説明
する図である。
【図21】インターフェース部のセレクタのブロック図
である。
【図22】インターフェース部の通信系ブロック図であ
る。
【図23】スキャンシーケンス(PowerON時)の
一例を示す図である。
【図24】スキャンシーケンス(PowerON時)の
他の一例を示す図である。
【図25】基本的スキャンシーケンスを示す図である。
【図26】モード変更の設定シーケンスを示す図であ
る。
【図27】スキャン動作の停止、中断シーケンスを示す
図である。
【図28】読み取りサイズ指定時のシーケンスを示す図
である。
【図29】モード制御方法を説明する図である。
【図30】ステータス要求コマンドを説明する図であ
る。
【図31】動作実行コマンドを説明する図である。
【図32】スキャン状態ステータスを説明する図であ
る。
【図33】スキャン状態ステータス詳細を説明する図で
ある。
【図34】色モードステータスを説明する図である。
【図35】スキャン回数ステータスを説明する図であ
る。
【図36】スキャン回数ステータス詳細を説明する図で
ある。
【図37】読み取りサイズステータスを説明する図であ
る。
【図38】スキャンモードステータスを説明する図であ
る。
【符号の説明】
901 リーダコントローラ 2103 プリンタコントローラ 2002 エンジン制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に基づいて記録媒体に画像を出
    力する画像出力手段と、原稿画像を読み取る読み取り手
    段と、前記画像出力手段と前記読み取り手段と外部画像
    処理装置との間の信号の授受を制御する信号切り替え手
    段と、前記外部画像処理装置から指示された画像読み取
    りサイズに基づいて、前記読み取り手段で読み取るサイ
    ズを変化させるとともに前記画像読み取り手段から前記
    外部画像処理装置に送信する画像情報のサイズを変化さ
    せる制御手段とを具えたことを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記外部画像処理装置は、ビットマップデータおよびP
    DL記述のデータの少なくとも一方を展開する機能を有
    することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記外部画像処理装置は、ホストコンピュータからの画
    像読み取り要求を受信し、前記読み取り手段からの出力
    画像情報をホストコンピュータに送信することを特徴と
    する画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記外部画像処理装置は、ホストコンピュータからの画
    像読み取りサイズを受信することを特徴とする画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 画像情報に基づいて記録媒体に画像を出
    力する画像出力手段と、原稿画像を読み取る読み取り手
    段と、外部画像処理装置との間の信号の授受を制御する
    際に、前記外部画像処理装置から指示された画像読み取
    りサイズに基づいて、前記読み取り手段で読み取るサイ
    ズを変化させ、 前記画像読み取り手段から前記外部画像処理装置に送信
    する画像情報のサイズを変化させることを特徴とする画
    像処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023042903A1 (ja) * 2021-09-17 2023-03-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置およびデータ通信システム

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