JP2004023324A - 画像処理装置 - Google Patents

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Yasuhiro Kozuka
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Abstract

【課題】簡単なインタフェース回路構成で、複数回の原稿スキャン処理を行うことなく、カラー原稿画像の読み取り処理を効率よく行うことである。
【解決手段】画像読取り装置が原稿画像を読み取る際に、リーダコントローラ106が副走査方向の1ライン毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の線順次読み取りの切り替えを行うとともに、スキャン機能実行中に、前記リーダコントローラからプリンタコントローラ2103ヘ副走査方向の1ライン毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の線順次で画像データを送信する構成を特徴とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホストコンピュータが接続可能なプリンタコントローラ部と、プリンタ部を制御するエンジンコントローラ部とを分離し、さらに、プリント装置と画像読取り装置を制御するリーダコントローラ部が介在して通信することにより所定の画像処理を行う画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像処理装置、例えば複写機において、スキャナ部で取り込んだ画像をネットワーク等を通じてパソコンに取り込んで処理するネットワークスキャン機能が普及してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リーダ部とプリンタ部が分離している装置で、かつ通常コピー時に複数回スキャンを行うことでカラー印字画像を得ることができる印刷装置においてはリーダ部とプリンタ部間のインタフェース信号は成るべく最小限であることが望ましい。
【0004】
そのため、ネットワークスキャン時にも複数回スキャンを行うことが必要となり、プリンタ部におけるメモリに対する画像データ書き込み等のためにプリンタ部とリーダ部との間に複雑なインタフェースが必要となるとともに、例えばカラー原稿を読み取る際に、色別のスキャン処理が複数回発生し、ネットワーク上のホストコンピュータからのスキャン要求時に、効率よくカラー原稿読み取り処理を行えないという問題点が指摘されていた。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ホストコンピュータが接続可能なプリンタコントローラ部と、プリンタ部を制御するエンジンコントローラ部とを分離し、さらに、プリント装置と画像読取り装置を制御するリーダコントローラ部が介在して通信することにより所定の画像処理を行う画像処理装置において、画像読取り装置が原稿画像を読み取る際に、副走査方向の1ライン毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の線順次読み取りの切り替えを行うとともに、スキャン機能実行中に、前記リーダコントローラ部から前記プリンタコントローラ部ヘ副走査方向の1ライン毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の線順次で画像データを送信することにより、ネットワーク上のホストコンピュータからの原稿スキャン要求に応じて、簡単なインタフェース回路構成で、複数回の原稿スキャン処理を行うことなく、カラー原稿画像の読み取り処理を効率よくできる安価な画像処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、ホストコンピュータが接続可能なプリンタコントローラ部と、プリンタ部を制御するエンジンコントローラ部とを分離し、さらに、プリント装置と画像読取り装置を制御するリーダコントローラ部が介在して通信することにより所定の画像処理を行う画像処理装置において、前記画像読取り装置が原稿画像を読み取る際に、副走査方向の1ライン毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の線順次読み取りの切り替えを行う切り替え手段と、スキャン機能実行中に、前記リーダコントローラ部から前記プリンタコントローラ部ヘ副走査方向の1ライン毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の線順次で画像データを送信する送信手段とを前記リーダコントローラ部内に設けたことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る第2の発明は、ネットワークを介して前記ホストコンピュータからのスキャン機能処理の実行要求に応じて、前記プリンタコントローラ部に対してスキャン要求を行うことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像処理装置の一例を示すデジタル複写機の構成を概念的に説明する図であり、リーダ部とプリンタ部との対応を示したものである。
【0009】
図において、101は画像読み取り装置(リーダ部)のリーダ枠体であり、103は光源で、原稿台102上に載置される原稿を走査する。104はCCDイメージセンサ等の光電変換手段で、光源103による原稿台102からの反射光を入力し電気信号に変換する。105はアナログデジタル変換手段で、光電変換手段104から出力される電気信号をデジタル信号に変換する。106はリーダコントローラ(IP)で、後述する図16に示すCPU2209,ROM(不図示),RAM(不図示)を有し、画像生成部およびリーダコントローラ部等で構成され、リーダ部を制御する。
【0010】
2001はプリンタ本体(画像記録装置本体)であり、2002はエンジン制御部(DCコントローラ)で、画像形成部2003による紙搬送制御や画像形成制御を行う。2103はプリンタコントローラで、プリンタ本体2001に内蔵されている。また、2104はホストコンピュータで、1対1もしくはネットワーク(後述する図3に示すネットワーク2105)を介してプリンタコントローラ2103に接続されている。
【0011】
2004はオプションカセットデッキで、プリンタ本体2001にオプションで追加可能で、プリンタ本体2001に記録紙を給紙する。2005はオプションソータで、オプションで追加可能で、プリンタ本体2001より排出される記録紙にソート等の後処理を施す。2006はオプションコントローラで、オプションカセットデッキ2004並びにオプションソータ2005およびその他のオプション装置を制御する。
【0012】
また、2102はプリンタ部で、エンジン制御部2002および画像形成部2003により構成される。
【0013】
なお、リーダコントローラ106は、アナログデジタル変換手段105から出力されたデジタル画像信号の入力や原稿の読み取りを行うための不図示のモータ制御手段、及びエンジン制御部(DCコントローラ)2002やプリンタコントローラ2103との通信制御を行う機能を有する。また、本実施形態においては、リーダコントローラ106を上記プリンタ本体2001内に配置し、エンジン制御部(DCコントローラ)2002やプリンタコントローラ2103との通信制御を行うための機外ケーブルを有さない構成になっているが、リーダコントローラ106を、上記リーダ枠体101内に配置して、機外ケーブルを介して、エンジン制御部(DCコントローラ)2002やプリンタコントローラ2103との通信制御を行うように構成してもよい。
【0014】
図2は、図1に示したプリンタ側の電気的構成を有する印字装置の概観図である。
【0015】
図において、2001はプリンタ本体であり、2002はプリンタの紙搬送制御や画像形成制御を行うDCコントローラであり、2003は画像形成部である。2103はプリンタコントローラであり、プリンタ本体2001に内蔵されている。また、2104は1対1もしくはネットワーク2105(図3)を介してプリンタコントローラ2103に接続されているホストコンピュータである。2004はオプションで追加出来る給紙カセットデッキであり、2005はオプションで追加出来るソーダであり、2006は該オブションカセットデッキと該オプションソータを制御するオプションコントローラである。
【0016】
〔プリンタコントローラとプリンタ部の構成〕
図1に示したプリンタ本体2001では、プリンタコントローラ2103とプリンタ部2102との間にリーダコントローラ(IP)106を接続し、プリンタコントローラ2103及びプリンタ部2102との間で処理を行う。
【0017】
ここで、まずその前提となるプリンタコントローラ2103とプリンタ部2102の構成について、リーダコントローラ106を備えていない印刷装置を用いて説明する。
【0018】
図3は、図1に示したリーダコントローラ106を備えていない印刷装置の構成を説明する図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0019】
図3において、2101はビデオI/Fで、プリンタ部2102とプリンタコントローラ2103間の通信を行うものである。このビデオI/F2101の各信号についての詳細は後述する。プリンタ部2102は、ビデオI/F2101を介してプリンタコントローラ2103から受け取る電気画像信号を目に見える形に形成し、記録紙に転写し、定着した後出力する。これらの画像形成シーケンスを実現するために、各種の負荷を制御する。また、その他に、プリンタの状態を検知し、プリンタコントローラ2103に対して通知する働きも行っている。
【0020】
プリンタコントローラ2103は、ホストコンピュータ2104あるいはネットワーク2105を介して送られてくるデータを受け取る。このデータは、例えばビットマップデータや、PDL(Page Discription Language)記述のデータなど様々な形式で送られてくる。また、プリンタコントローラ2103は、受け取ったデータを図示しないメモリに展開して、ラスタ形式のデータとして、プリンタ部2102ヘとデータを転送する。このようにして、ホストコンピュータ2104で作成されたデータをプリンタ出力することができる。
【0021】
以下、図4を参照して、プリンタコントローラ2103とプリンタ部2102とを接続するビデオI/F2101について詳細を説明する。
【0022】
図4は、図1に示したプリンタコントローラ2103とプリンタ部2102(エンジン制御部2002)との接続を示すブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0023】
図において、203〜217はビデオI/Fの信号で、プリンタコントローラ2103とプリンタ部2102の内部にありエンジン(画像形成部2003)の制御を行うエンジン制御部(DCコントローラ)2002との間でやり取りが行われる代表的な信号である。各信号203〜217の詳細は、以下図5で示す。
【0024】
図5は、図3に示したビデオI/F2101の信号203〜217の一覧を示す図であり、ここでは特に、図4に示したビデオI/Fの代表的な信号についてのみ説明を行う。
【0025】
図において、203は/PPRDY信号で、プリンタに電源が供給された後、初期設定等の処理が終了した後、プリンタコントローラ2103との通信が可能となった事を示す信号である。204は/CPRDY信号で、プリンタコントローラ2103に電源が供給され、初期設定等の処理が終了した後、エンジン制御部2002との通信が可能となったことを示す信号である。
【0026】
205は/RDY信号で、エンジン制御部2002がプリンタコントローラ2103からプリント開始指示(後述の/PRNT信号)により、プリント動作可能になったことを示す信号である。この/RDY信号が真になる条件は、定着器内の温度が所定温度に達しているか、記録紙がプリンタ内に残留していないか、ポリゴンミラーが所定の速度で回転しているか等のプリンタの各部分が正常に動作している場合のみである。
【0027】
206は/PRNT信号で、プリンタコントローラ2103がエンジン制御部2002に対して、印字動作の開始、あるいは継続を指示する信号である。207は/TOP信号で、エンジン制御部2002からプリンタコントローラ2103に対して渡される画像の垂直走査の基準となる同期信号である。この信号は、/PRNT信号206がプリンタコントローラ2103から出力された後、一定時間後に出力される。
【0028】
208は/LSYNC信号で、プリンタコントローラ2103が水平走査の基準とする同期信号であり、/TOP信号207と同様に/PRNT信号206がプリンタコントローラ2103から出力された後、一定時間後にプリンタコントローラ2103に対して出力される。
【0029】
209は/VCLK信号で、後述する/VDOEN信号210及び/VDO信号211の為の同期クロックであり、プリンタコントローラ2103から画像信号に対応する周波数のクロックを発生する。
【0030】
/VDOEN信号210は、プリンタコントローラ2103が出力する画像信号のエンジン制御部2002への取り込みを制御する信号である。エンジン制御部2002は、/VCLK信号209に同期して、/VDOEN信号210がTRUE/FALSEであるかを検出し、TRUEの場合は画像信号を取り込み、FALSEの場合は取り込みを行わない。
【0031】
/VDO信号211は、画像データで、プリンタコントローラ2103により垂直方向に対しては/TOP信号207、水平方向に対しては/LSYNC信号208を基準として、/VCLK信号209に同期して出力される。/CCLK信号212は、プリンタコントローラ2103がシリアルコマンドをエンジン制御部2002に送信する時、及びエンジン制御部2002がシリアルステータスをプリンタコントローラ2103に対して返答する時の同期クロックであり、プリンタコントローラ2103から出力される。
【0032】
213は/CBSY信号で、プリンタコントローラ2103が、後述する/CMD信号を用いてシリアルコマンドを送信している事をエンジン制御部2002に示す信号である。214は/CMD信号で、プリンタコントローラ2103がエンジン制御部2002ヘシリアル情報(以下、コマンドと呼ぶ)を送信する場合に使用する信号である。
【0033】
215は/SBSY信号で、エンジン制御部2002が/STS信号216を用いてシリアルステータスを返信している事をプリンタコントローラ2103に示す信号である。216は/STS信号で、エンジン制御部2002がプリンタコントローラ2103に対してシリアル情報(ステータスと呼ぶ)を返答する時に使用する信号である。
【0034】
217は/CCRT信号で、プリンタ部2102内部のステータスが変化した時にプリンタコントローラ2103に対して報告するための信号である。プリンタコントローラ2103がこの報告信号を受けると、/CMD信号214を使ってエンジン側の状態の何が変化したかを問い合わせるコマンドを発行し、それに対してエンジン制御部2002は、/STS信号216でその状態を知らせる。
【0035】
以下、図6を参照して、エンジン制御部2002が制御するプリンタ部2102(画像形成部2003)について説明する。
【0036】
図6は、図1に示したプリンタ部2102の構成を説明する断面図であり、プリンタ本体2001を前面から見た場合に対応する。
【0037】
図において、401はスキャナで、プリンタコントローラ2103から送られてきた画像信号である/VDO信号211を受け取り、該/VDO信号211をレーザ光に変換したのち、感光体402に照射する。感光体402は、反時計回りに回転しながら帯電器419により帯電され、スキャナ401より照射されたレーザ光により画像(潜像)を形成される。
【0038】
403は色現像器,404は黒現像器で、感光体402上に帯電された電荷に応じてトナーを感光体402上にのせる(現像させる)働きをする。なお、形成する画像が白黒のときは、黒現像器404のみが動作し、カラーで画像を形成するときは、色現像器403と黒現像器404との両方の現像器が使用される。
【0039】
405は中間転写体で、時計回りに回転しており、感光体402上に生成された画像が転写される。この中間転写体405は、白黒で画像を形成する場合は1回転、カラーで画像を形成する場合は4回転して画像生成を中間転写体405上に完了する。
【0040】
408は上段カセット,409は下段カセットで、記録紙が積載されている。上段カセット408,下段カセット409,手差し給紙口からピックアップローラ411,412,手差し給紙ローラ416で給紙された記録紙が、給紙ローラ(上段給紙ローラ413,下段給紙ローラ414)に従って搬送され、搬送ローラ(給紙搬送ローラ)415で更にレジ前(レジストローラRの前)まで搬送されていく。
【0041】
そして、前述した中間転写体405で画像形成が終了するタイミングでレジ前まで搬送された記録紙を中間転写体405と転写ベルト406の間に搬送するように制御されている。ここに記録紙が到達したところで、転写ベルト406が中間転写体405に接して、中間転写体405上に形成されるトナーが記録紙に転写される。記録紙に転写された画像は、定着ローラ407aおよび加圧ローラ407bで、熱と加圧により記録紙に定着される。
【0042】
画像が定着された記録紙は、プリンタコントローラ2103によりあらかじめ指定されていたフェイスアップ排紙口417かフェイスダウン排紙口418のいずれかに搬送され、排紙される。
【0043】
なお、S1は上段2枚目紙なしセンサ,S2は下段2枚目紙なしセンサ,S3は上段紙なしセンサ,S4は下段紙なしセンサである。S5は再給紙センサ,S6はMP後端検知センサ,S7はMPF紙有無センサ,S8は中板位置センサ,S9はレジ前センサ,S10は分離ジャムセンサである。
【0044】
S11は定着排紙センサで、S12は反転センサである。S13は両面センサ,S14は排紙センサ,S15は満載検知センサである。R1はレジストローラ(レジR),R2は反転ローラ,R3,R4は両面ローラである。R5はFUR(フェイスアップローラ)である。R6はFDR(フェイスダウンローラ)で、R7は定着排紙ローラである。
【0045】
以下、各部の動作について説明する。
【0046】
スキャナ401は、プリンタコントローラ2103から送られてきた画像信号である/VDO信号211を受け取り、レーザ光に変換した後、感光体402に照射し、感光体402上に画像を形成する。感光体402は反時計回りに回転しながら、色現像器403や黒現像器404に到達する。各現像器403,404は感光体402上に帯電された電荷に応じてトナーを感光体402上にのせる(現像させる)働きをする。
【0047】
画像が白黒の時は、黒現像器404のみが動作し、画像がカラーの時は、色現像器403,404の両方が使用される。次に、感光体402に生成された画像は、時計回りに回転している中間転写体405に転写される。この中間転写体405は、白黒の場合は1回転、カラーの場合は4回転して画像生成を中間転写体405上に完了する。
【0048】
一方で、上段カセット408、あるいは下段カセット409からピックアップローラ411あるいは412で給紙された記録紙が、給紙ローラ413あるいは414に従って搬送され、搬送ローラ415で更にレジ前センサS9まで搬送されていく。そして、前述した中間転写体405で画像形成が終了するタイミングで中間転写体405と転写ベルト406の間にくるようなタイミングに制御されている。
【0049】
ここに記録紙が到達したところで、転写ベルト406が中間転写体405に接して、トナーが記録紙に転写される。記録紙に転写された画像は、定着ローラ407a,407bで、熱と加圧により記録紙に定着されると画像が定着された記録紙は、プリンタコントローラ2103によりあらかじめ指定されていたフェイスアップ排紙口417かフェイスダウン排紙口418のいずれかに搬送され、排紙される。
【0050】
以下、図7,図8のタイミングチャートを参照して、プリンタコントローラ2103とエンジン制御部2002間で通信される画像信号タイミング,シリアル通信タイミングについて説明する。
【0051】
図7は、図4に示したプリンタコントローラ2103とエンジン制御部2002間で通信される画像信号タイミングを示すタイミングチャートであり、図4に示した信号を時間経過に従って示したものである。
【0052】
まず、プリンタコントローラ2103の画像情報の準備が完了すると、/PRNT信号206をLow(真)にしてエンジン制御部2002に伝える。それと同時に、画像信号の転送に用いられる画像同期信号(ビデオクロック)/VCLK信号209も発生する。画像同期信号/VCLK信号209に応答してエンジン制御部2002は、プリンタ内部の様々な設定等を行い、画像の受け入れが可能となったところで、/TOP信号207と/LSYNC信号208をプリンタコントローラ2103に対して出力する。この垂直同期信号である/TOP信号207と、水平同期信号である/LSYNC信号208に合わせて、プリンタコントローラ2103は画像信号である/VDO信号211と、画像有効信号である/VDOEN信号210をエンジン制御部2002に対して転送する。
【0053】
図8は、図4に示したプリンタコントローラ2103とエンジン制御部2002間でのシリアル通信タイミングを示すタイミングチャートである。
【0054】
まず、最下段の/CCRT信号217を使用しない場合について説明する。
【0055】
プリンタコントローラ2103がエンジン制御部2002に対してコマンドを発行したい場合には、/CBSY信号213をLow(真)にして、クロック信号である/CCLK信号212に同期させて/CMD信号214にコマンドデータを送る。それを受け取ったエンジン制御部2002は、/CBSY信号213がHigh(偽)であるのを確認した後、/SBSY信号215をLow(真)にしてコマンドに対応したエンジン側のステータスデータをプリンタコントローラ2103から発生されている/CCLK信号212に同期させて/STS信号216に送る。このステータスデータをプリンタコントローラ2103が受け取り、その状態によりプリント制御を続行したり、中断したりする。
【0056】
次に、/CCRT信号217について説明する。この信号は、あらかじめプリンタコントローラ2103が指定したエンジン側の状態に対して変化が生じた場合に、Low(真)となる信号である。
【0057】
例えば、紙なしが発生した場合に/CCRT信号217を有効にするようにプリンタコントローラ2103があらかじめ/CMD信号214で設定していたとする。そこで残りの記録紙が1枚しかなく、プリンタコントローラ2103が2枚のプリントアウト要求を出したとする。1枚目は問題なくプリントシーケンス動作が正常に処理される。しかし、2枚目の記録紙が存在しないために、2枚目の画像形成が開始された段階で、プリンタエンジン側は状態の変化を検知し、/CCRT信号217をHighからLowへ変化させる。この/CCRT信号217はプリンタコントローラ2103に伝えられる。プリンタコントローラ2103はこれを検知するとすぐにエンジン制御部2002に対してどの給紙カセットが紙なしになっているかを知るために、給紙部紙有無ステータスを要求するコマンドを発行する。それに従って、エンジン制御部2002は紙無しカセットのステータスをコントローラ側に返す。/CCRT信号217は、ステータスが返される/SBSY信号213がLowになったタイミングでHighにクリアされる。
【0058】
以下、図9を参照して、図4に示したプリンタコントローラ2103とエンジン制御部2002のコマンド/ステータスのやり取りを説明する。
【0059】
図9は、図4に示したプリンタコントローラ2103とエンジン制御部2002の間のコマンド/ステータス通信について説明するタイミングチャートであり、カラー出力の場合を想定している。
【0060】
プリント開始要求が発生すると、プリンタコントローラ2103は、画像データの変換処理等を行いつつ、エンジン制御部2002に対してプリンタのレディ状態をチェックにいく。次に記録紙の給紙段を指定するコマンドを発行する。更に指定したカセットにある記録紙サイズを要求するコマンドを発行する。これらの一連のコマンドに対して、エンジン制御部2002は対応したステータスを返す。
【0061】
次に、排紙口を指定するコマンドで排紙口を決定し、何画像を形成するかを指定するページモード指定コマンドを発行する。最後にモノクロ/カラーの指定をするコマンドを発行することにより、プリンタ側の全ての設定を終了する。その後、プリンタコントローラ2103はエンジン制御部2002に対して、プリント要求信号である/PRNT信号206を発生する(Low(true:真)にす)。これに応答する形で所定時間をエンジン制御部2002から/TOP信号207が返ってくる。この/TOP信号207に垂直走査方向を同期させて、更に/LSYNC信号208に水平方向を同期させて/VDO信号211およびVDOEN信号210を/VCLK209に合わせてエンジン制御部2002へと画像を転送する。
【0062】
ここでは、カラーモードに設定したため、/TOP信号207が4回発生しCMYK4色分の画像を形成する事になる。そして、最終の/TOP信号207の発生後、/PRNT信号206をHigh(flase:偽)に戻す。これにより、エンジン制御部2002はプリント要求が終了したことを検知し、中間転写体のクリーニング動作などの後処理に移行する。更に転写された記録紙は定着ローラを通過後、指定された排紙口に排出される。最後にプリンタコントローラ2103は、エンジン制御部2002に対して、記録紙搬送状態でない(排紙終了)を確認した後、プリント終了となり、次のプリント要求が発生するまで、レディ状態で待機する。
【0063】
以上のような動作中に記録紙のジャムや、前述した記録紙無しや、ユーザによるドアオープンなどのイリーガル状態が発生すると、前述した/CCRT信号217を用いて即座にエンジン制御部2002からプリンタの異常をプリンタコントローラ2103に伝える。プリンタコントローラ2103は、それに応じた対応処理を行うことになる。
【0064】
以上がプリンタコントローラ2103とプリンタ部2102(エンジン制御部2002)の間で行う処理である。
【0065】
図10は、図1に示した複写システム、即ち、図3に示した印字装置にリーダ部2501を装着した場合の構成を説明する断面図である。
【0066】
図において、801は原稿給送装置で、原稿を光学的に読みとる部分であるリーダ部802の原稿台ガラス805)まで搬送する。原稿給送装置801はリーダ部802と同期して駆動され、原稿給送装置801によって原稿画像が該原稿台ガラス805上に移送されると、該光学読み取り装置は図の左右方向に移動しながら画像を走査し、適当な光学処理を加えた反射光を光電変換部804に送る。803はプリンタ本体である。
【0067】
図11は、図1に示したプリンタコントローラとエンジン制御部の接続を示す構成図であり、インタフェース部を介して原稿画像を読み取るためのリーダコントローラを装着した場合の電気的な接続状態に対応する。
【0068】
図11において、901がリーダコントローラ部であり、インタフェース部2007を介して、図3におけるプリンタコントローラ2103とエンジン制御部2002との電気的中間に配置されている。
【0069】
プリンタコントローラ2103とインタフェース部2007間、及び前記エンジン制御部2002とインタフェース部2007間の信号線の種類は、前述した図3に示した信号線の種類と同一の機能を有するものである。
【0070】
ただし、プリンタコントローラ2103間とエンジン制御部2002間の信号とでは物理的に異なるので、信号名として、前者にはCを付け後者にはPを付けて区別する。902は画像信号処理部である。903は前記光学読み取り装置802を制御している原稿走査光学系制御部であり、904は前記原稿給送装置801を制御している原稿給送制御部である。905は操作部である。906は画像入力部であり、光電変換部804にて変換された画像信号は、該画像入力部から入力され、リーダコントローーラ901内部の画像信号処理部902に転送される。
【0071】
図12は、図11に示したプリンタコントローラ,リーダコントローラ,エンジンコントローラ間におけるにインタフェース部内の通信信号系を概念的に説明するブロック図である。
【0072】
。つまり、これらの通信系の信号に関しては全て電気的に中間に配置されているリーダコントローラ901を介してやり取りされる。
【0073】
図13は、図12に示したインタフェース部内のビデオ信号切り替え回路の一例を示す図である。なお、ここで示す画像系信号とはビデオクロック(/VCLK)、画像イネーブル(/VD○EN)、画像データ(/VDO)である。
【0074】
図14は、図13に示したビデオ信号切り替え回路の要部回路構成を説明する図であり、図15は、図14に示したビデオ信号切り替え回路の信号論理を説明する図である。
【0075】
図13において、3101,3102,3103は画像信号の流れを決定するためのセレクタの役割を果たすバッファであり、それぞれの信号出力がハード的にぶつからないようにトライステート制御されている。
【0076】
ここで、制御信号VDSEL、SCANSELはリーダコントローラから送られ、制御されている。また、制御信号/VDSEL、/SCANSELは前記制御信号/VDSEL、制御信号/SCANSELをインタフェース部内で反転させて作られる。なお、コピー動作時における水平及び垂直方向の画像同期信号に関しては、そのタイミングチャートを図17に示す。以下、モードごとにバッファの制御方法を説明する。
【0077】
このときのそれぞれのモードにおける制御信号の理論は、図15に示され、まず第1に、コピーモードのときはリーダコントローラ901からエンシン制御部へとビデオ信号を流すためにバッファ3102をONし、バッファ3101,3103をOFFする。
【0078】
この際にはエンジン制御部2002からリーダコントロール901へと画像同期信号を流すため、バッファ3402をON、バッファ3401をOFFする。
【0079】
第2に、プリントモードのときにはプリンタコントローラ2103からエンジン制御部2002へとビデオを流すためにバッファ3101をONし、バッファ3102,3103をOFFする。
【0080】
この際にはエンシンコントローラ2002からプリンタコントローラ2103ヘと画像同期信号を流すため、バッファ3401をONし、バッファ3402をOFFする。
【0081】
第3にネットワークスキャンモードのときはリーダコントローラ901からプリンタコントローラ2103へとビデオを流すためにバッファ3103をONし、バッファ3101,3102をOFFする。この際には画像同期信号はエンジンコントローラからリーダコントローラヘと流れるがプリンタと同期をとる必要はないため実際にはプリンタコントローラ内で使用しない。
【0082】
次に、該リーダコントローラ901内の構成の詳細を図16に示す。
【0083】
図16は、図11に示したリーダコントローラ901の詳細構成を説明するブロック図である。
【0084】
図において、2203は入出力ポートで、シリアル通信コントローラ2202での通信を補う信号のやり取りをする。2204は割り込みコントローラで、この割り込みコントローラ2204には画像先端要求信号/PTOP信号とプリンタ状態変化信号/PCCRT信号が入力される。2205はシリアル通信コントローラで、プリンタコントローラ2103との通信を行う。2206は入出力ポートで、シリアル通信コントローラ2205での通信を補う信号のやり取りをする。
【0085】
〔コピー時の動作〕
以下、図16等を用いて、図1で示した複写システムのコピー動作(リーダ部101によりフルカラー原稿画像を読み取りプリンタ部2102から出力する場合の動作)について説明する。
【0086】
操作部905上にある不図示のコピー開始キーが入力されると、リーダコントローラ106は、コピーモードのために、ゲート部3401及び制御回路2208を閉じバッファ3101をOFF、バッファ3102をONにしてリーダコントローラ901からの出力、すなわち画像信号処理部902の出力が選ばれるように設定する。次いで、入出力ポート2203を用いてエンジン制御部2002に対してプリンタのレディ状態信号/PRDYをチェックにいく。次にシリアル通信コントローラ2202を用いて、各種設定を行う。まず、記録紙の給紙段の指定のコマンドを発行する。更に指定したカセットにある記録紙サイズを要求するコマンドを発行する。これらの一連のコマンドに対して、エンジン制御部2002は対応したステータスを返す。
【0087】
次に、排紙口を指定するコマンドで排紙口を決定し、何ページ画像を形成するかを指定するページモード指定コマンドを発行する。最後にモノクロ/カラーの指定をするコマンドを発行することにより、プリンタ側の全ての設定を終了する。
【0088】
原稿給送装置801で原稿を原稿台上に給送した後に、リーダコントローラ106はエンジン制御部2002に対して、プリント要求/PPRNT信号を発生する。これに応答する形で所定時間後にエンジン制御部2002から/PTOP信号が返ってくる。
【0089】
これを割り込みコントローラ2204で処理し、該/PTOP信号と同期させるようにリーダ部を動作させる。この/PTOP信号に垂直走査方向は同期させて、更に/PLSYNC信号に水平方向を同期させて、/PVDO信号を/PVCLK信号に同期させ、光電変換装置104から画像信号処理部902へ入力された信号をエンジン制御部2002へと転送する。ここでは、カラーモードに設定したため、リーダ部を4回動作させ、4回発生させる/PTOP信号に対してCMYK4色分の画像を形成する事になる。
【0090】
そして、最終の/PTOP信号の発生後、/PPRNT信号をHigh(偽)に戻す。これにより、エンジン制御部2002はプリント要求が終了したことを検知し、中間転写体のクリーニング動作などの後処理に移行する。更に転写された記録紙は定着ローラを通過後、指定された排紙口に排出される。最後にリーダコントローラ106は、エンジン制御部2002に対して、記録紙搬送状態でない(排紙終了)ことを確認した後、プリント終了となり、次のプリント要求が発生するまで、レディ状態で待機する。
【0091】
〔プリント時の動作〕
以下、図11を用いて、図1で示したプリント動作(プリンタコントローラ2103からの画像をプリンタ部2102から出力する場合の動作)について説明する。
【0092】
コピー動作が終わった段階でリーダコントローラ106はレディ状態となる。この際、リーダコントローラ106はプリント時の動作のために、ゲート部3401と制御回路2208を開放する。リーダコントローラ106は、前記入出力ポート2203を用いてエンジン制御部2002に対してプリンタのレディ状態信号/PRDYをチェックし、OKであれば前記入出力ポート2206を用いて、プリンタコントローラ2103に対しプリンタのレディ状態信号/CRDYをセットする。
【0093】
次にプリンタコントローラ2103は各種設定を行うために通信を行い、リーダコントローラ106はそれをシリアル通信コントローラ2205を用いて受信し、CPU2209が解釈する。その内容に従い、今度はリーダコントローラ106がシリアル通信コントローラ2202を用いて各種設定を行う。一連のコマンドに対して、エンジン制御部2002は対応したステータスをリーダコントローラ106に返し、リーダコントローラ106がシリアル通信コントローラ2202を用いてそれを受信する。受信した内容はCPU2209が解釈し、今度は前記シリアル通信コントローラ2205を用いてプリンタコントローラ2103ヘ通信する。
【0094】
次いで、プリンタコントローラ2103はリーダコントローラ106に対し、プリント要求/CPRNT信号を発生し、リーダコントローラ106はそれを受けて、エンジン制御部2002に対して、プリント要求/PPRNT信号を発生する。これに応答する形で所定時間後にエンジン制御部2002から/PTOP信号が返ってくる。これをゲート制御部3401を通し、/CTOP信号として、リーダコントローラ106に返す。
【0095】
リーダコントローラ106では該/CTOP信号に垂直走査方向は同期させて、更に/PLSYNC信号がゲート制御部3401を通って来た/CLSYNC信号に水平方向を同期させるとともに/CVCLK信号に同期させ、インタフェース部のバッファ3101を通して/PVCLK信号,/PVDOEN信号,/PVDO信号として、エンジン制御部2002へと送出される。
【0096】
〔プリント時の動作とコピー時の動作の差異〕
以下、画像送出タイミングに関するプリント時の動作とコピー時の動作の差異について説明する。
【0097】
プリンタコントローラ2103の構成に関して詳細な説明は省略するが、プリンタコントローラ2103は内部に画像メモリを有しており、印字するための画像データはそこに事前に用意されている。従って、エンジン制御部2002より送られてきた画像先端要求信号/CTOP信号に対して、印字データ/CVDO信号を出力出来るまでに要する時間は電気的遅延時間だけである。
【0098】
これに対して、コピーモードにおいては、リーダ部を移動させながら原稿を読み取り画像データを出力するものである。
【0099】
図17は、図1に示した複写システムのコピー動作タイミングを説明するタイミングチャートであり、横軸は時間を示し、縦軸はリーダ部の走査速度を示す。
【0100】
図に示すように、リーダ部を停止している状態から、原稿を読み取る高速で移動している状態にするまでには、加速していくための時間が必要であり、例えば「数100ms」程度の時間を要する。従って、エンジン制御部2002は、コピーモード時の画像先端要求信号/PTOP信号をプリントモード時の/PTOP信号と同じタイミングに送出していては、エンジンに印字画像データ/PVDOが到達するのはコピーモードの方が「数100ms」遅れてしまうことになる。
【0101】
そのための対応として次の二案がある。
【0102】
1./PTOP信号をコピー時はプリント時より早く送出する。
【0103】
2.コピーモード時用に別信号(/RSTART信号)を設ける。
【0104】
1.案を行うにはリーダコントローラ106内は図12で示した構成のままでよく、コピーモード時は/PTOP信号によりリーダコントローラ106はリーダ部の移動を開始させる。
【0105】
また、2.案を行うには以下図18に示す構成にすればよい。
【0106】
図18は、図11に示したリーダコントローラ901の構成を説明する他のブロック図であり、図16と同一のものには同一の符号を付してある。
【0107】
図16に示した構成では、エンジン制御部2002から送出される画像先端要求信号/PTOPを割り込みコントローラ2204とプリンタコントローラ2103の両方に入力していたが、図18の構成では、エンジン制御部2002から送出される画像先端要求信号/PTOP信号をプリンタコントローラ2103のみに入力する。また、/RSTART信号は読み取り装置移動開始要求信号で、コピーモード時に、エンジン制御部2002から送出されて割り込みコントローラ2204に入力される。
【0108】
ここで、エンジン制御部2002から送出される画像先端要求信号/PTOPはプリンタコントローラ2103がプリントを行う場合にのみ必要な信号であり、リーダコントローラ106の割り込みコントローラ2204に入力する必要はない。また、エンジン制御部2002から送出される読み取り装置移動開始要求信号/RSTARTはコピーモード時のみ必要な信号であり、プリンタコントローラに送出する必要はない。
【0109】
〔ネットワークスキャン時の動作〕
次に、フルカラー原稿画像を読み取り、プリントコントローラ2103を介してホストコンピュータやネットワーク上に取り込むときの方法を説明する。
【0110】
図1に示したホストコンピュータ2104から画像取り込み開始要求コマンドが発行されると、プリンタコントローラ2103とリーダコントローラ901の間でコマンドのやりとりを行い、リーダコントローラ901はスキャンモードのために、前記バッファ3101をOFF、3102をOFF、3103をONにすることで画像信号処理部902の出力がプリンタコントローラ2103に送られるように設定する。
【0111】
このときにはエンジンは動作しないため、エンジンコントローラ2002からの画像先端要求信号/PTOPまたは/RSTART及び/PLSYNCが発生しない。
【0112】
よって、このモードの際にはリーダコントローラ901内に図示しない/TOP信号発生回路及び/LSYNC信号発生回路を有し、ネットワークスキャン時にはこのリーダコントローラ内で生成した同期信号が選択されて割り込みコントローラ2204及び画像信号処理部902へと送られる。
【0113】
これらの同期信号を元に画像信号処理部902で画像処理を施し、画像クロックVCLK、画像イネーブル/VDOEN、画像データ/VDOを出力し、バッファ3103を通ってプリンタコントローラ2103へと送られる。本実施形態においては、ネットワークスキャン時には画像データ/VDOは1回のスキャン中の副走査方向に1ライン毎にR,G,Bの8ビットを切り替えて転送する。
【0114】
図19は、図11に示した画像信号処理部902内の線順次生成回路の一例を示す図である。
【0115】
図19において、3501は線順次酔うダウンカウンタ、3502はセレクタで、点順次制御カウンタ3501からの制御信号を受けてR、G,Bの画像信号のうち1色を選択してVDOとして出力する。
【0116】
図20は、図19に示した線順次用ダウンカウンタ3501の構成を説明する図であり、図21は、図19に示した線順次用ダウンカウンタ3501の動作を説明するタイミングチャートである。
【0117】
図20において、LOAD値に「2」を設定し、0カウント時にRCがハイ(H)になることで出力されるカウント値が1ライン毎に「2,1,0」となり、セレクタ3502に入力され、図21に示すタイミングでそれぞれの値に応じて1ライン毎R,G、Bの順で切りかえられてVDOに出力される。こうして点順次の8bitで送られた画像データをプリンタコントローラ2103でR,G,Bそれぞれの色毎に戻して処理を行い、ネットワーク上のホストコンピュータ2104へと転送する。
【0118】
〔設定コマンドに対する制御〕
以下、図22のフローチャートを参照して、リーダコントローラ901がエンジン制御部2002を利用して原稿画像を読み取って出力している場合、即ち複写機モードを実行中に、プリンタコントローラ901からプリンタ部2102に対して設定コマンド、例えば給紙カセット変更コマンドが発行された場合のリーダコントローラ901の制御動作について説明する。
【0119】
図22は、図11に示したリーダコントローラ901の制御手順の一例を示すフローチャートであり、(a)はリーダコントローラ2103のプリンタコントローラ2103内からのコマンド受信,応答処理を示し、(b)はプリンタコントローラ2103内からのコマンドのエンジン制御部2002への発行処理シーケンスを示し、それぞれ図示しない記憶媒体に格納され、図18に示したリーダコントローラ901のCPU2209により実行される。なお(1)〜(8)および(11)〜(16)は各ステップを示す。
【0120】
リーダコントローラ901は、プリンタコントローラ2103から図11で示した/CCMD信号ラインを通じ、前記シリアル通信コントローラ2205にてコマンドを受信し(1)、現在そのコマンドをそのままエンジン制御部2002に発行してよい状態かどうかを判定し(2)、発行してよいと判定された場合は、例えば現在リーダコントローラ901がコピーモードの動作を行うためにエンジン制御部2002に対して実行中の命令が何も無い場合には、エンジン制御部2002に対して、先にプリンタコントローラ2103から送られてきたコマンドと同じコマンドをエンジン制御部2002ヘシリアル通信コントローラ2202を用い、信号ライン/PCMD信号を通して発行する(3)。
【0121】
次に、エンジン制御部2002からの応答を待ち(4)、応答が来たところでコマンドの成功を判定し(5)、コマンドが成功と判定された場合は、コマンド実行が成功したことを前記シリアル通信コントローラ2205を用いて、プリンタコントローラ2103に/CSTS信号を返信し(6)、また、ステップ(5)で、コマンドが成功でないと判定された場合は、エラー処理を行う(7)。
【0122】
一方、ステップ(2)で現在そのコマンドをそのままエンジン制御部2002に発行してよい状態ではないと判定された場合、例えば、リーダコントローラ901が給紙カセットを指定して複写動作をしているなど、プリンタコントローラ2103から送られてきた給紙カセット変更コマンドをエンジン制御部2002に対してそのまま発行してしまうと複写動作が正常に実行されなくなる状態の場合には、エンジン制御部2002に対してコマンドを発行せずに、プリンタコントローラ2103からエンジン制御部2002に対して発行するコマンドを発行順に格納するエンジンコマンドキューに積み(8)、コマンドに対する応答をプリンタコントローラ2103に返さなくてはならないので、擬似的にリーダコントローラ106からコマンド実行が成功したとしてシリアル通信コントローラ2205を用いて、プリンタコントローラ2103に/CSTS信号を返信し(6)、ステップ(1)の処理に戻る。
【0123】
次に、ステップ(8)でエンジンコマンドキューに格納されたコマンドの処理について説明する。
【0124】
リーダコントローラ901は自身の状態に影響を与えずにプリンタコントローラ2103から受けたコマンドをエンジン制御部2002に対して発行できる状態になったか否かを判定し(11)、リーダコントローラ901がコマンド発行可能な状態になったなら、リーダコントローラ901はエンジン制御部2002に対して、シリアル通信コントローラ2202を用い、信号ライン/PCMDを通してエンジンコマンドキューに積まれているコマンドを発行し(12)、エンジンからの応答を待つ(13)。なお、リーダコントローラ901自身が発行するコマンドも/PCMD信号ラインを通じてエンジン制御部2002に送信する。
【0125】
エンジン制御部2002からはコマンド実行が完了し/PSTS信号ラインを通じて、リーダコントローラ901に応答が返ってくると、コマンド実行が成功したか否かを判定し(14)、コマンド実行が成功したと判定された場合は、エンジンコマンドキューからこのコマンド分を削除し(15)、ステップ(11)の処理に戻る。
【0126】
一方、ステップ(14)でエンジンがコマンド実行に失敗したと判定された場合は、エラー発生状態として、エラー処理を実行し(16)、ステップ(11)の処理に戻る。
【0127】
以上のように間にリーダコントローラ901が入た構成の場合でもプリンタコントローラ2103からエンジン制御部2002への通常のコマンド発行に際して、動作に不整合性を出すことなくコマンド処理シーケンスを動かすことが出来る。
【0128】
〔状態変化信号に対する制御〕
以下、図1に示した複写システムにおいて、エンジン側の状態変化、例えば何らかのエラー発生状態になったことが/PCCRT信号を利用してエンジン制御部2002側からリーダコントローラ901に伝達された場合のリーダコントローラ901の処理について説明する。
【0129】
ここで、図1に示した複写システムのように、リーダコントローラ901がプリンタコントローラ2103とエンジン制御部2002との間に入る構成の場合、リーダコントローラ901側とプリンタコントローラ2103側が、知りたいエンジン状態変化が異なる可能性がある。
【0130】
例えば搬送中の紙がジャムするような状態変化が発生する場合である。エンジンがリーダコントローラ901の制御下で、複写動作しているときにジャムが発生したとすると、この状態はリーダコントローラ901だけが知りたい状態であり、プリンタコントローラ2103としては、必要ない。なぜなら、自身が出力している最中のジャムではないので、もしこの状態を知らされたとしても適切な後処理を実施できない。
【0131】
また、リーダコントローラ901と同等な制御系をプリンタコントローラ2103に載せようとすると、両コントローラ上に他方が持つべきジャム処理制御のソフトウエアをも持つことになるので重複搭載となり、設計工数上,品質評価上,ソフトウエアの容量上で多くの無駄が発生することになる。
【0132】
従って、ジャム等の状態変化は、基本的にはプリントモード時にはプリンタコントローラ2103に対して通知し、コピーモード時にはリーダコントローラ901に通知すればよいことになる。ただし、コピーモードにおいても、プリンタコントローラ2103がエンジンの状態変化信号を必要とする場合もある。例えばカセットサイズの変更や紙無しなどの情報はプリンタコントローラ2103にも通知する必要がある。しかし、これらはエンジン制御部2002で状態変化信号が発行されてから各コントローラにて処理が行われるまでの時間を厳しく問うものではない。
【0133】
そこで、以下図23に示す処理が行われる。すなわち、リーダコントローラ901がエンジン制御部2002を制御しているコピーモード時においては、制御回路2208のゲート機能を用いてエンジン制御部2002から通知されてきた状態変化信号/PCCRTをプリンタコントローラ2103に対してはマスクし、リーダコントローラ901のみが割り込みコントローラ2204を通して受信する。
【0134】
図23は、図11に示したリーダコントローラ901のエンジン側の状態変化に対する処理手順の一例を示すフローチャートであり、リーダコントローラ901のCPU2209により実行される。なお、(1)〜(10)は各ステップを示す。
【0135】
割り込みコントローラ2204を通して受信した/PCCRT信号が真になったか否かを判定し(1)、/PCCRT信号が真になった時点で、リーダコントローラ901は状態変化を取得するコマンドをエンジン制御部2002に対して発行する(2)。エンジン制御部2002からの返答を待ち(3)、返答があっら、返答されたステータスを見て、エンジンの状態変化の内容を把握する(4)。
【0136】
次に、エンジンの状態変化の内容がプリンタコントローラ2103にも通知する内容かどうかを判断し(5)、プリンタコントローラ2103にも通知する内容であると判断した場合、例えば給紙カセットの記録紙サイズが変更された等の状態変化があった場合は、制御回路2208を用いてフラグをセットし、状態変化信号である/CCCRT信号を発生させ(/CCCRT信号を真にし)(6)、プリンタコントローラ2103からの状態変化の問合せがあるかどうかを判断し(7)、問合せがないと判断した場合は、問合せがあるまで待ち、問合せがあると判断した場合は、エンジン制御部2002から受けた状態変化をステータスとして返信してプリンタコントローラ2103に通知し(8)、/CCCRT信号を偽にして(9)、処理を終了する。
【0137】
即ち、プリンタコントローラ2103がエンジン制御部2002を制御しているプリントモード時においては、制御回路2208のゲート機能を開放し、エンジン制御部2002から通知されてきた状態変化信号である/PCCRT信号を/CCCRT信号としてプリンタコントローラ2103に対して通知する。
【0138】
一方、ステップ(5)において、エンジンの状態変化をプリンタコントローラ2103に通知する内容でないと判断した場合は、リーダコントローラ901内部で状態変化に対する処理を行い(10)、処理を終了する。
【0139】
〔実行コマンドに対する制御〕
次に図1に示した複写システムの実行コマンドの制御、例えばプリンタコントローラ2103とリーダコントローラ901がエンジン制御部2002に対して同時に使用要求を出した場合についてのリーダコントローラ901の制御について説明する。
【0140】
図24は、本発明に係る画像処理装置における第1のインタフェースの一例を示す図であり、コピー動作中にプリント要求が発生した場合のデータの所在およびプリンタコントローラ2103,リーダコントローラ106,エンジン制御部2002のデータ通信を表した図である。
【0141】
コピー動作中にプリント要求が発生した時、エンジン制御部2002は、リーダコントローラ106から送られてくる画像信号である/PVDO信号を受け取り画像形成を行っている。コピー動作は、図8で説明したように給紙カセット指定や排紙口指定、画像形成モードといった設定をリーダコントローラ106とエンジン制御部2002の間のシリアル通信で設定済みである。
【0142】
図において、1301は各種設定値のバッファで、リーダコントローラ106が自分でエンジン制御部2002に設定した値、及びプリンタコントローラ2103がエンジン制御部2002に設定した値(例えば、リーダ用給紙カセット設定値13011,PDL用給紙カセット設定値13012,リーダ用排出口設定値13013,PDL用排出口設定値13014,リーダ用画像形成モード設定値13015,PDL用画像形成モード設定値13016等)が格納されている。バッファ1301に格納される各種設定値のうち、リーダ用の設定値には前述した指定値(リーダ用給紙カセット設定値13011,リーダ用排出口設定値13013,リーダ用画像形成モード設定値13015)が格納されている。
【0143】
ここで、コピー動作中にプリンタコントローラ2103からプリント要求が発生した場合に、コピー動作に割り込んでプリントアウトが行われることは、ユーザビリティの観点からも考えずらい。そこで、この状況でのプリント要求は、コピー動作が終了するまで延期されるように構成されている。しかし、プリンタコントローラ2103からの/CCMD信号に対して、/CSTS信号を返さなければならない。そこでバッファ1301に設定されるPDL用の設定値のうち、プリンタコントローラ2103からの設定値のみは要求に応じて設定しておく。
【0144】
リーダ用の設定値とPDL用の設定値が異なる場合には、コピー動作が終了し、プリンタ動作を開始する前にリーダコントローラ106からエンジン制御部2002に設定を行う。以下、具体的に例をあげて説明する。
【0145】
コピー動作中、例えば上段のカセットから給紙し、フェイスアップ排出口に排出する設定で、画像形成モードも原稿がカラーであるという判定のもとにカラーモードと設定されている場合のコピー動作中に、プリンタコントローラ2103からプリント要求が発生した場合、プリント実行自体は延期するが、各種設定は行う。
【0146】
ここで、プリント要求が、例えば上段のカセットから給紙し、フェイスダウン排出口へ排出し、白黒画像を出力するプリント要求であるとすると、給紙カセット指定については、リーダコントローラ106(コピー動作)、プリンタコントローラ2103(プリント動作)のどちらも上段カセットを指定しているので、コピー動作が終了してプリント動作に切り替わった時にも、エンジン制御部2002に対して給紙段カセット指定コマンドを発行する必要がない。
【0147】
しかし、排出口と画像形成モードについては、コピー動作とプリント動作では指定が異なるために、コピー動作が終了した時点でリーダコントローラ106からエンジン制御部2002に対して改めて排紙口指定、画像形成モード指定のコマンドを発行する必要がある。
【0148】
以上のように、リーダコントローラ106は、プリンタコントローラ2103からのコマンドに対して、エンジン制御部2002へのコマンド実行を延期させるだけの判断をおこなっているのではなく、リーダコントローラ106が既にエンジン制御部2002に対して設定済みのものについては、重複して設定することがないような判断も行っている。
【0149】
次に、図25を参照してプリント動作中にコピー要求が発生した場合について説明する。
【0150】
図25は、本発明に係る画像処理装置における第2のインタフェースの一例を示す図であり、
プリント動作中にコピー要求が発生した場合のデータの所在とそのデータおよびプリンタコントローラ2103,リーダコントローラ106,エンジン制御部2002のデータ通信を表したものであり、図24と同一のものには同一の符号を付してある。
【0151】
この場合、図24の場合と逆でユーザビリティの観点からは、コピー機の前でコピーボタンを押そうとしても、プリント動作中でコピーできないよりは、割り込む形でコピー動作を実行できた方がよい。
【0152】
この場合、プリンタコントローラ2103から送られた/CVDO信号がセレクタ2201で選ばれ、/PVDO信号としてエンジン制御部2002に送られている。仮に図24で説明したものと全く同じ設定で、プリンタコントローラ2103からの設定は上段カセット、フェイスダウン排出口、白黒画像モードであるとする。エンジン制御部2002は、プリンタコントローラ2103からの/PPRNT信号がHigh(偽)になった時に終了をはじめて検知できるので、何枚プリントアウトされるかは知らない。
【0153】
ここでは、プリンタは4枚の画像をプリントアウトしようとしていると仮定する。リーダから割込んでコピー動作要求をしなければ、図7で示したような画像タイミングのように、エンジン制御部2002から/PTOP信号が4つ発生され、それに応じて画像がプリンタコントローラ2103からリーダコントローラ106を介して、エンジン制御部2002へ送られる。
【0154】
そこで、2枚目のプリントアウト中に、カラー原稿の1枚コピーという割込みコピー要求がリーダコントローラ106に発生したと仮定する。
【0155】
以下、図26のタイミングチャートを参照して、図1に示した複写システムの割り込みコピー動作について説明する。
【0156】
図26は、図1に示した複写システムの割り込みコピー動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0157】
図において、1501は1枚目のプリント画像データで、1502は2枚目のプリント画像データで、1503は3枚目のプリント画像データで、1504は4枚目のプリント画像データで、/CTOP信号に同期してプリンタコントローラ2103からリーダコントローラ106を介してエンジン制御部2002に出力される。
【0158】
1505は、エンジン制御部2002からリーダコントローラ106に送られる/PTOP信号である。1506はコピー画像信号で、/PTOP信号1505に同期して、エンジン制御部2002に出力される。
【0159】
まず、プリンタコントローラ2103からの/CPRNT要求により、リーダコントローラ106は/PPRNT要求をエンジン制御部2002に対して発行し、エンジン制御部2002から/PTOP信号がリーダコントローラ106を介して/CTOP信号としてプリンタコントローラ2103に供給される。このようにして、1枚目のプリント画像データ1501と、2枚目のプリント画像データ1502のプリント動作は実行される。
【0160】
ここで、2枚目のプリントアウト動作中に、割込みコピー要求をリーダコントローラ106が発生した場合を説明する。リーダコントローラ106はプリンタコントローラ2103に対して、/CCCRT信号を発生する。これは実際にエンジンの状態が変化したのではなく、リーダがプリンタエンジンを獲得するためにプリンタコントローラ2103にエンジンの開放を要求するものである。発生の仕方は前述したように制御回路2208を用いる。
【0161】
この/CCCRT信号に対してプリンタコントローラ2103はエンジンの状態ステータスをチェックするためのコマンドを発行し、リーダコントローラ106はそれに対して、「コピー動作中」であるというステータスをプリンタコントローラ2103に返す。そうするとプリンタコントローラ2103は、/CPRNT信号をLow(真)にしたままの状態で、エンジンがコピー動作中である事を検知して、/CTOP信号がくるのを待ち続ける。
【0162】
コピー状態でなければ、/CPRNT信号をLow(真)にしたまま/CTOP信号が来ない場合は一定時間後にタイムアウトエラーとなるが、コピー状態の場合には、プリンタコントローラ2103側でタイムアウトを解除し、永久に/CTOP信号を待ち続けるように設定する。
【0163】
このとき、エンジン制御部2002から送られてくる/PTOP信号はコピー動作を行うためのものであり、リーダコントローラ106側で/PTOP信号を使用する。即ち、エンジン側から送られてきた/PTOP信号1505をプリンタコントローラ2103ヘはマスクすることになる。実際にリーダコントローラ106で生成される画像信号はコピー画像信号1506のみである。
【0164】
そして、割込みコピーが1枚終了したのち、再び/PTOP信号のマスクを外し、/CTOP信号としてプリンタコントローラ2103ヘ送出することにより、プリンタコントローラ2103からのプリント画像データ1503と1504をエンジン制御部2002ヘプリントアウトすることができる。
【0165】
以上の説明により、プリント動作中の割込みコピー動作を実現することができる。
【0166】
このように、プリンタコントローラ2103やリーダコントローラ106の状態に応じて、プリンタエンジンをどちらが獲得するか、どのタイミングでコマンドを発行するか等、全てリーダコントローラ106が場合に応じて判断し、制御することにより、1つのエンジンに対して、2つのコントローラからの要求を実現することができる。
【0167】
〔設定内容確認コマンドに対する制御〕
次にプリンタコントローラ2103が設定内容確認コマンドを発行した場合の制御について説明する。
【0168】
プリンタコントローラ2103がエンジン制御部2002に設定されている状態を確認する必要が発生した場合、プリンタコントローラ2103は設定内容確認コマンドを/CCMD信号を通して発行する。それを受信したリーダコントローラ106は、図24に示した設定値格納バッファ1301をチェックし、プリンタコントローラ2103が確認したい内容が設定値格納バッファ1301内にあるならば、その内容を読み出し、/CSTS信号を通してプリンタコントローラ2103に通知する。
【0169】
また、プリンタコントローラ2103が確認したい内容が設定値格納バッファ1301内に無い内容ならば、リーダコントローラ106は設定内容確認コマンドを/PCMD信号を通して発行する。エンジン制御部2002はその内容を読み出し、設定内容を/PSTS信号を通してリーダコントローラ106に通知し、リーダコントローラ106はその内容を/CSTS信号を通してプリンタコントローラ2103に通知する。
【0170】
〔ネットワークスキャン制御コマンド〕
ネットワークスキャンの制御について、詳細を説明する。
【0171】
図11に示したプリンタコントローラ2103にホストコンピュータ2104からの指示でスキャン指示が要求された時、プリンタコントローラ2103は、リーダコントローラ901との間で、図7に示したシリアルコマンドステータス通信を行い、原稿走査光学系制御部903を動作させ、原稿を読み取る。読み取られた画像は、リーダコントローラ901からプリンタコントローラ2103へと送られ、最終的にはホストコンピュータ2104へ取り込まれる。
【0172】
次に、プリンタコントローラ2103とリーダコントローラ901の間でシリアル通信を用いてやり取りされるコマンドとステータスについて説明する。
【0173】
まず、図27と図28に、ネットワークスキャンで用いるコマンドのリストを示す。
【0174】
これらは、様々な動作モードの設定、あるいはスキャン動作要求や、動作途中での停止要求などに対応可能とするために設けられたコマンド群である。以下に、コマントの1つ1つについて詳細を説明する。
【0175】
図27〜図35は、図1に示したプリンタコントローラ2103とリーダコントローラ901との間でやり取りされるコマンド処理体系を説明する図である。
【0176】
ステータスリクエストコマンドは、ネットワークスキャンの様々なステータスをプリンタコントローラが知りたい場合に使用されるコマンドである。プリンタコントローラ2103は、図中に示すコマンドAbbr.をリーダコントローラ901に発行し、そのレスポンスとしてリーダコントローラ901は、ステータスReturn Statusをプリンタコントローラ2103に返答する。
【0177】
まず、コマンドSRB30は、ネットワークスキャンの状態を要求するコマンドである。詳細は図29に示すように、最上位bitが「0」で、最下位bitがodd parityになるような合計8bitでステータスを表し、2nd.bit〜7th.bitの6bitでスキャン状態を表す。
【0178】
プリンタコントローラ2103は、必要に応じて、本コマンドを発行し、リーダコントローラ901のネットワークスキャン動作に関する状態を知ることができる。その状態の詳細は、図30に示す。リーダコントローラ901に電源が供給され、光学系の光量調整などの初期化処理が行われている状態を示す”光学系初期化中”、リーダ部に接続されたドキュメントフィーダに読み取り原稿が滞留していることを示す”リーダジャム中”、ランプ故障や、光学系読み取り部駆動用ステッピングモータの故障などで光学系のサービスマンコールが発生している状態を示す”リーダサービスコール中”、スキャン動作開始指示が来た時にすぐにスキャン動作に移行できる状態であることを示す”スタンバイ中”、スキャン動作中を示す”スキャン中”、プリンタコントローラ2103からの次スキャン開始許可を待つ状態を示す”wait解除待ち中”ドキュメントフィーダのジャムが発生した場合に、ジャム解除後にスキャン動作再開指示が来た時に直に読み取り動作が再開できる状態を示す”再スタンバイ中”、再スタンバイ中からスキャンシーケンスが再開された場合で、既に読み取りが終了している原稿を先送りしている状態を示す”DFリカバリ中”などの状態が存在する。
【0179】
次に、図27に示すコマンドSRB31は、色モードステータスを要求するコマンドである。プリンタコントローラ2103は、本コマンドを発行することにより、現在リーダコントローラ901で設定されている色モードを知ることができる。詳細は図31に示す。白黒モード、フルカラーモード、オートカラーセレクトモードのいずれかがセットされる。7th.bitの白黒モードがセットされるのは、以下の条件のいずれかが満たされた場合である。
【0180】
(1) 電源投入時
(2) 色モード黒指定コマンド(B3EC76)が発行された
(3) 色モードACS指定コマンド(B3EC78)が発行された状態で、リーダコントローラのスキャンにより原稿が白黒と判定された6th.bitのフルカラーモードがセットされるのは、以下の条件のいずれかが満たされた場合である。
【0181】
(11) 色モードフルカラー指定コマンド゛(B3EC77)が発行された
(12) 色モードACS指定コマンド(B3EC78)が発行された状態で、リーダコントローラのスキャンにより原稿がフルカラーと判定された最後に5th.bitのACSモードがセットされるのは、以下の条件が満たされる場合である。
【0182】
(21) 色モードMS指定コマンド(B3EC78)が発行された。
【0183】
また、5th.bitのACSモードは、それ以外のbitとは全く独立にセットされ、6th.bit、7th.bitの白黒あるいはフルカラーモードは同時に両方のbitがセットされることはない(いずれかのbitがセットされる)。
【0184】
次に、図27に示すコマンドSRB32は、スキャン回数ステータスを要求するコマンドである。プリンタコントローラ2103は、本コマンドを発行することにより、現在リーダコントローラ901で設定されている1画像を読み込むためのスキャン回数を知ることができる。
【0185】
図32に示すように、5th.bit〜7th.bitの3bitでその値を示す。詳細は、図33に示す通りであり、白黒モードの場合はスキャナ回数1回、フルカラーモードの場合は、輝度データであるRGB画像情報を読み込むモードであるスキャン回数3回、濃度テータであるCMYK画像情報を読み込むモードであるスキャン回数4回のいずれかを選択可能である。
【0186】
次に、図27に示すコマンドSR33は、原稿読み取りサイズを要求するコマンドである。プリンタコントローラは、本コマンドを発行することにより、現在リーダコントローラ901で設定されている画像読み取りサイズを知ることができる。図34に示すように、2nt.bit〜7th.bitの6bit原稿サイズコードを表す。本ステータスは、B3EC82〜B3EC85内のいずれかの読み取りサイズ指定コマンドがプリンタコントローラ2103から発行された場合、あるいは原稿サイズ自動認識モード指定コマンド(B3EC90)が発行され、後述するStatusB34の5th.bitがセットされている場合で、リーダコントローラ901の圧板原稿サイズ検知で認識されたサイズ、あるいはドキュメントフィーダで原稿サイズが確定した時点でステータスが確定する。
【0187】
次に、図27に示すコマンドSRB34は、スキャンモードを要求するコマンドである。
【0188】
原稿の読み取りには、片面原稿、両面原稿、原稿1枚、原稿複数、原稿台読み取り、DFを使用するモードなどの様々なモードが想定される。本ステータスは、これらのいずれのパターンにも対応できるようにするためのものである。詳細は、図35に示す。
【0189】
図35において、7th.bitのDF対応モードがセットされるのは、以下の条件が満たされた場合である。
【0190】
(31)DF対応モード指定コマンド(B3EC88)が発行されたこのモードが指定されて、なおかつリーダコントローラの原稿読み取り部にドキュメントフィーダが接続され、更にドキュメントフィーダに原稿がセットされている場合にのみ、リーダコントローラ901は、読み取るべき原稿はドキュメントフィーダにある原稿であると判断して、フィーダから原稿を原稿台に引き込み読み込み動作を行う。それ以外の場合は、原稿台に原稿があると判断して、ドキュメントフィーダを使用せずに読み取り動作を行う。
【0191】
次に、6th.bitの両面原稿読み取りモードがセットされるのは、以下の条件が満たされる場合である。
【0192】
(41)両面原稿読み取り指定コマンド(B3EC89)が発行された本モードは、前記DF対応モードが指定されている時のみに有効である。ドキュメントフィーダにある原稿を両面原稿であると判断して、1面目の読み取り動作が終了すると原稿を反転させ、2面目の読み取り動作を連続して行うようリーダコントローラは動作する。
【0193】
次に、5th.bitの原稿サイズ自動選択モードがセットされるのは、以下の条件が満たされる場合である。
【0194】
(51)原稿サイス自動選択モード指定コマンド(B3EC90)が発行された本モードが設定されている場合には、原稿台に置かれている、あるいはドキュメントフィーダにセットされている原稿サイズをリーダコントローラ901が自動認識して読み取りサイズを決定する。プリンタコントローラ2103は、StatusB33の読み取りサイズステータスで、リーダコントローラ901から送られてくる画像のサイズを確認して、処理を行う。
【0195】
最後に4th.bitのwait付きスキャンモードがセットされるのは、以下の条件が満たされる場合である。
【0196】
(61)wait付きスキャンモード指定コマンド(B3EC91)が発行された本モードが指定された場合には、読み取り動作が複数回行われる場合に、スキャン毎に、プリンタコントローラ2103からのwait解除指示を受けてからのみ次スキャン動作を開始するモードである。
【0197】
本モードを有する理由は、リーダコントローラ901から送られてくる画像データをプリンタコントローラ2103が処理しきれないうちに、次の画像データが送られてくることを防止するためのものである。
【0198】
プリンタコントローラ2103では、画像データをソフト的に圧縮したり、内部に有するハートデイスクに格納したりする場合に、時間を必要とする場合があるために、リーダコントローラ901とプリンタコントローラ2103の間で同期取りを行いながらスキャン動作を行うものである。
【0199】
次に、図28に示す動作実行コマンド(Execution Commands)について説明する。
【0200】
プリンタコントローラ2103が動作実行コマンドが発行された場合には、リーダコントローラ901は前述したStatusB30からStatusB35のいずれかの対応するステータスをプリンタコントローラ2103に返答する。返答ステータスについては、前述したので以降は省略する。実行コマンドの説明を行う。
【0201】
まず、コマンドB3EC70は、スキャン動作開始を指示するコマンドである。本コマンドは、前記スキャン状態ステータスがスタンバイ中に発行された場合に、リーダコントローラ901はスキャン動作を開始する。
【0202】
次に、コマンドB3EC71は、スキャン動作中に何らかの理由により、途中で中止したい場合に使用するスキャン停止要求コマンドである。プリンタコントローラ2103から本コマンドが発行されるとリーダコントローラ901は、現在読み取っている画像の読み取りが終了した時点でスキャンシーケンスを停止し、次の原稿の読み取りは実行せず、スタンバイへ戻る。
【0203】
次に、コマンドB3EC72は、一時停止をリーダコントローラ901に指示する場合に用いるスキャン中断要求コマンドである。前記B3EC71との違いは、一旦停止したスキャンシーケンスを再開することが可能な点のみである。
【0204】
次に、コマンドB3EC73は、スキャンwait待ち解除コマンドである。このコマンドは、コマンドSRB34のところで前述したようにリーダコントローラ901とプリンタコントローラ2103の間で同期取りをおこないながらスキャン動作を行うモード時に、スキャン開始をプリンタコントローラ2103からリーダコントローラ901へ指示する時に用いるものである。
【0205】
次に、B3BC76〜B3EC78の色モード指定コマンドは、それぞれ、白黒、フルカラー、ACSのいずれかのモードを決めるコマンドである。
【0206】
次に、B3EC79〜B3EC81のスキャン回数指定コマンドは、1画像読み込みのためのスキャン回数スキン回を指定するコマンドである。
【0207】
B3EC82〜B3EC85の読み取りサイズ指定コマンドは、プリンタコントローラ2103がリーダコントローラ901に対して画像読み取りサイズを指定する時に使用するコマンドである。
【0208】
B3EC88〜B3EC91は各種読み取りモードを指定する時に使用するコマンドである。
【0209】
以上、ステータス要求コマンドと、動作実行コマンドの詳細について説明した。
【0210】
〔ネットワークスキャンシーケンスの詳細〕
ネットワークスキャン動作シーケンスについて詳細を説明する。まず最初に電源投入時の動作について図36〜図41を用いて説明する。
【0211】
図36〜図41は、本発明に係る画像処理装置における画像処理シーケンスの一例を示す図である。
【0212】
まず、図36は、スキャン状態ステータスを事前にチェックせずにスキャン要求を出す場合である。電源が投入されると、リーダコントローラ901は初期化動作を開始する。この初期化動作の中には、光学系のランプの光量調整などの処理も含まれる。この調整処理には数分を要する場合がある。
【0213】
リーダコントローラ901は、初期化動作と同時にプリンタコントローラ(PDLコントローラ)2103への電源供給を開始する。これにより、プリンタコントローラ2103は初期化動作を開始する。プリンタコントローラ2103が図示するように初期化動作がリーダコントローラ901の初期化より早く終了した場合には、プリンタコントローラ2103からリーダコントローラ901ヘスキャン要求が発生する場合が想定される。
【0214】
この場合、まずビデオインタフェースの独得の処理を行う。すなわち、リーダコントローラ901がビデオインタフェースを獲得して動作するコピー動作と、プリンタがビデオインタフェースを獲得して動作する、プリント動作あるいは本発明の動作であるスキャン動作がある。
【0215】
そのため、スキャン要求が発生した場合には、プリント予約要求コマンドをリーダコントローラ901へ発行し、ビデオインタフェースが獲得できるかを確認する。獲得できた場合には、続いてスキャン要求コマンドを発行し、返答してくるスキャン状態をチェックする。
【0216】
図36に示したタイミングでは、リーダコントローラ901が蛍光灯初期化処理が終了していないため、スキャン状態ステータスはスタンバイではく、プリンタコントローラ2103は、この時点でスキャンを実行できないと判断して、予約解除コマンドを発行し、ビデオインタフェースを開放する。
【0217】
その後、リーダコントローラ901の蛍光灯初期化処理が終了した後に再度スキャン要求が発生した場合には、プリンタコントローラ2103は、スキャン要求コマンド発行後の返答ステータスから、スキャン要求がリーダコントローラ901に受理されたと判断する。その後、リーダコントローラ901のスキャン状態ステータスを監視して、スキャン動作が終了するのを待つのと同時に送られてくる画像データの処理を行う。スキャン状態ステータスがスタンバイに戻ると、予約解除コマンドを発行し、ビデオインタフェースを開放する。
【0218】
次に、図37に示すスキャン要求前にスキャン状態ステータスを事前にチェックする処理について説明を行う。
【0219】
図36に示すシーケンスとの違いは、実行コマンドを発行する前に、ステータスリクエストコマンドでリーダコントローラ901の状態を確認して、スキャン実行可能な場合のみ実行コマンドを発行する点のみ異なる。
【0220】
この場合は実行不可能なタイミングで無駄な実行コマンドを発行する必要がない。つまり確実に実行できるタイミングでしか動作実行コマンドを発行しないという制御である。
【0221】
次に、図38を参照してスキャンシーケンスについて説明する。これは、電源投入後、十分時間が経過し、リーダコントローラ901,プリンタコントローラ2103共に、スタンバイ状態にある状態での、スキャン要求時の動作をなくしたものであり、最も基本的なスキャンシーケンスを表す。ここで重要なことは、図36、図37でも同様であるが、予約要求コマンドでビデオインタフェース獲得がガードされている点である。つまり、スキャン動作を開始する前にビデオインタフェースを獲得したら、スキャン動作終了まで決してビデオインタフェースを開放してはならない。
【0222】
次に、図39を参照してモード変更の設定のためのシーケンスについて説明する。これはスキャン動作モードを変更する場合のシーケンスについて説明したものである。動作モードを変更する場合には、必ずスキャン状態ステータス要求コマンドを発行し、スキャン動作中でない(スタンバイ中)ことを確認してからモード切替の実行コマンドを発行するものである。スキャン状態がスタンバイ中でない場合は、仮にコマンドが発行されても、その設定は有効とならない。
【0223】
ここでいう、モード変更には、以下の(1)色モード設定変更、(2)スキャン回数設定変更、(3)読み取りサイズ指定変更、(4)F対応モード指定変更、(5)両面原稿モード指定変更、(6)原稿サイズ自動認識モード指定変更、(7)スキャンウェイトモード指定変更が含まれる。
【0224】
次に、図40を参照して、スキャン動作の停止、中断のためのシーケンスについて説明する。
【0225】
ここでの停止は、画像単位の停止、あるいは中断であり、1画像を読み取るためのスキャン回数が複数の場合に、その途中で停止、あるいは中断することはない。図40に示す例ではスキャン中である状態で、停止要求が発生した場合を示している。この時、プリンタコントローラ2103はまずスキャン状態ステータス要求コマンドを発行し、スキャン状態がスキャン中であることを確認し、スキャン停止要求コマンドを発行する。リーダコントローラ901はこのコマンドを受信すると、画像単位での停止可能なタイミングまで、スキャン動作を継続した後、動作を停止する。
【0226】
図40に示す動作では、1画像を読み取るために3回のスキャンを必要とするモードで、1回目のスキャンあるいは2回目のスキャンでスキャン停止要求コマンドがリーダコントローラで受信されたとしても、3回のスキャン動作までは行ったところで動作を停止し、スタンバイヘ移行する。プリンタコントローラは、スキャン状態ステータスを監視し、スタンバイになったことを確認して、スキャン動作を終了する。
【0227】
最後に、図41を参照して、スキャンウェイトモード時のシーケンスについて説明する。
【0228】
このモードは、主に複数回スキャン動作を行なう場合(1画像のためのスキャン回数が複数回の場合や、DF対応モード指定で、原稿が複数ある場合など)に用いられる。
【0229】
1スキャン毎にプリンタコントローラに画像データが転送され、プリンタコントローラ2013がそのデータを処理する為の時間を要する場合に、Rederコントローラが勝手に次のスキャンを開始するのではなく、プリンタコントローラ2103からの指示で同期をとり、次のスキャンシーケンスに移るためのものである。
【0230】
まず、プリンタコントローラ2103は、スキャン状態ステータスを確認し、予約要求コマンドでビデオインタフェースを獲得したのち、スキャン要求コマンドを発行して、スキャン動作を開始させる。リーダコントローラ901は、スキャンを実行開始すると光学系が動作し、読み込み動作を行っている間は、スキャン状態ステータスを”スキャン中”として、1回のスキャン動体が完了した時点で、スキャン状態ステータスを”PDLコントローラからの解除待ち中”へ移行させ、次にプリンタコントローラから解除待ちのコマンドが発行されるまでウェイトする。
【0231】
プリンタコントローラ2103側では、リーダコントローラ901が”スキャン中”の状態の時点からスキャン状態ステータスを監視しており、リーダが”PDLコントローラからの解除待ち中”であり、なおかつプリンタコントローラ2103自身の画像圧縮やハードディスクなどの記録媒体への書き込み処理などの画像データの処理が完了したところで、スキャンウェイト解除コマンドを発行する。
【0232】
リーダコントローラ901は、このコマンドを受けて、スキャン状態ステータスを再び”スキャン中”に移行して、次のスキャン動作を開始する。
【0233】
以上のようにプリンタコントローラ2103とリーダコントローラ901との間でコマンドとステータスのやり取りにより1回1回のスキャン動作のタイミングを、同期取りを行いながら動作するため,タイミングを完全にプリンタコントローラが握る形で実行可能となる。
【0234】
最終スキャンが終了したことを確認した後、予約解除コマンドによりビデオインタフェースを開放する。
【0235】
上記実施形態によれば、ホストコンピュータが接続されているプリンタコントローラと、プリンタ部を制御するエンジンコントローラが分離されている構成のプリント装置の間に画像読取り部を制御するリーダコントローラが介在し、コピー機能を実現することが可能な構成となっているコピー、プリント複合機能処理を実行可能な画像処理装置において、スキャン機能実行時にはリーダコントローラからプリンタコントローラへの転送に副走査方向にR,G,Bの線順次で画像信号を送信することで、スキャン機能を含む複合機において画像インタフェースを増加させることなく、また、複数回のスキャンを要することなく、簡単な回路構成で実現することが可能となる。
【0236】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ホストコンピュータが接続可能なプリンタコントローラと、プリンタ部を制御するエンジンコントローラとを分離し、さらに、プリント装置と画像読取り装置を制御するリーダコントローラが介在して通信することにより所定の画像処理を行う画像処理装置において、画像読取り装置が原稿画像を読み取る際に、副走査方向の1ライン毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の線順次読み取りの切り替えを行うとともに、スキャン機能実行中に、前記リーダコントローラ部から前記プリンタコントローラ部ヘ副走査方向の1ライン毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の線順次で画像データを送信するので、ネットワーク上のホストコンピュータからの原稿スキャン要求に応じて、簡単なインタフェース回路構成で、複数回の原稿スキャン処理を行うことなく、カラー原稿画像を読み取り処理を効率よくできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像処理装置の一例を示すデジタル複写機の構成を概念的に説明する図である。
【図2】図1に示したプリンタ側の電気的構成を有する印字装置の概観図である。
【図3】図1に示したリーダコントローラを備えていない印刷装置の構成を説明する図である。
【図4】図1に示したプリンタコントローラとプリンタ部との接続を示すブロック図である。
【図5】図4に示したビデオI/Fの各信号の一覧を示す図である。
【図6】プリンタ部の構成を示す断面図である。
【図7】図4に示したプリンタコントローラとエンジン制御部間で通信される画像信号タイミングを示すタイミングチャートである。
【図8】図4に示したプリンタコントローラとエンジン制御部間でのシリアル通信タイミングを示すタイミングチャートである。
【図9】図4に示したプリンタコントローラとエンジン制御部の間のコマンド/ステータス通信について説明するタイミングチャートである。
【図10】本発明を適用可能な画像処理装置の一例を示す概略断面図である。
【図11】図1に示したプリンタコントローラとエンジン制御部の接続を示す構成図である。
【図12】図11に示したプリンタコントローラ,リーダコントローラ,エンジンコントローラ間におけるにインタフェース部内の通信信号系を概念的に説明するブロック図である。
【図13】図12に示したインタフェース部内のビデオ信号切り替え回路の一例を示す図である。
【図14】図13に示したビデオ信号切り替え回路の要部回路構成を説明する図である。
【図15】図14に示したビデオ信号切り替え回路の信号論理を説明する図である。
【図16】図11に示したリーダコントローラの詳細構成を説明するブロック図である。
【図17】図1に示した複写システムのコピー動作タイミングを説明するタイミングチャートである。
【図18】図11に示したリーダコントローラの構成を説明する他のブロック図である。
【図19】図11に示した画像信号処理部内の線順次生成回路の一例を示す図である。
【図20】図19に示した線順次用ダウンカウンタの構成を説明する図である。
【図21】図19に示した線順次用ダウンカウンタの動作を説明するタイミングチャートである。
【図22】図11に示したリーダコントローラの制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図23】図11に示したリーダコントローラのエンジン側の状態変化に対する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図24】本発明に係る画像処理装置における第1のインタフェースの一例を示す図である。
【図25】本発明に係る画像処理装置における第2のインタフェースの一例を示す図である。
【図26】図1に示した複写システムの割り込みコピー動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図27】図1に示したプリンタコントローラとリーダコントローラとの間でやり取りされるコマンド処理体系を説明する図である。
【図28】図1に示したプリンタコントローラとリーダコントローラとの間でやり取りされるコマンド処理体系を説明する図である。
【図29】図1に示したプリンタコントローラとリーダコントローラとの間でやり取りされるコマンド処理体系を説明する図である。
【図30】図1に示したプリンタコントローラとリーダコントローラとの間でやり取りされるコマンド処理体系を説明する図である。
【図31】図1に示したプリンタコントローラとリーダコントローラとの間でやり取りされるコマンド処理体系を説明する図である。
【図32】図1に示したプリンタコントローラとリーダコントローラとの間でやり取りされるコマンド処理体系を説明する図である。
【図33】図1に示したプリンタコントローラとリーダコントローラとの間でやり取りされるコマンド処理体系を説明する図である。
【図34】図1に示したプリンタコントローラとリーダコントローラとの間でやり取りされるコマンド処理体系を説明する図である。
【図35】図1に示したプリンタコントローラとリーダコントローラとの間でやり取りされるコマンド処理体系を説明する図である。
【図36】本発明に係る画像処理装置における画像処理シーケンスの一例を示す図である。
【図37】本発明に係る画像処理装置における画像処理シーケンスの一例を示す図である。
【図38】本発明に係る画像処理装置における画像処理シーケンスの一例を示す図である。
【図39】本発明に係る画像処理装置における画像処理シーケンスの一例を示す図である。
【図40】本発明に係る画像処理装置における画像処理シーケンスの一例を示す図である。
【図41】本発明に係る画像処理装置における画像処理シーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
101 リーダ部
106 リーダコントローラ
2001 プリンタ本体
2002 DCコントローラ
2006 オプションコントローラ
2007 インタフェース部
2103 プリンタコントローラ
2104 ホストコンピュータ

Claims (2)

  1. ホストコンピュータが接続可能なプリンタコントローラ部と、プリンタ部を制御するエンジンコントローラ部とを分離し、さらに、プリント装置と画像読取り装置を制御するリーダコントローラ部が介在して通信することにより所定の画像処理を行う画像処理装置において、
    前記画像読取り装置が原稿画像を読み取る際に、副走査方向の1ライン毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の線順次読み取りの切り替えを行う切り替え手段と、
    スキャン機能実行中に、前記リーダコントローラ部から前記プリンタコントローラ部ヘ副走査方向の1ライン毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の線順次で画像データを送信する送信手段と、
    を前記リーダコントローラ部内に設けたことを特徴とする画像処理装置。
  2. ネットワークを介して前記ホストコンピュータからのスキャン機能処理の実行要求に応じて、前記プリンタコントローラ部に対してスキャン要求を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
JP2002173726A 2002-06-14 2002-06-14 画像処理装置 Pending JP2004023324A (ja)

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