JPH11184345A - 画像形成装置および方法 - Google Patents

画像形成装置および方法

Info

Publication number
JPH11184345A
JPH11184345A JP9364760A JP36476097A JPH11184345A JP H11184345 A JPH11184345 A JP H11184345A JP 9364760 A JP9364760 A JP 9364760A JP 36476097 A JP36476097 A JP 36476097A JP H11184345 A JPH11184345 A JP H11184345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
image
controller
printer
copy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9364760A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ishimoto
高一 石本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9364760A priority Critical patent/JPH11184345A/ja
Publication of JPH11184345A publication Critical patent/JPH11184345A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーダ部の出力要求がなされてから原稿の読
み取り動作に入るまでに必要な待ち時間を短縮できる画
像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置では、コピー出力枚数設定
キーなどコピー開始キー以外のキーの押下を契機とし
て、リーダコントローラ901は蛍光灯ランプの点灯制
御を開始する。その後、コピー開始キーが押下される
と、それを契機としてエンジン制御部2002から/R
START信号が送出される。リーダコントローラ90
1は/RSTART信号を受信してからランプが所望の
安定した光量で点灯して画像読取が可能となるまで待っ
てから/PRNT信号を送出する。その待ち時間DT3
は、ランプ点灯に要する時間T4からコピー開始キー以
外のキー押下からコピー開始キー押下までの時間Tkを
引いた残りの時間であり、コピー開始キーの押下からコ
ピー出力までの時間は従来よりTk分短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置およ
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置は、ホストコンピュ
ータあるいはネットワークに接続されたプリンタコント
ローラおよびプリンタエンジンから構成される(図2参
照)。プリンタコントローラはホストコンピュータから
送信されてきた画像データをプリンタエンジンの動作に
合わせて送信する。
【0003】図26は画像読取装置が追加された従来の
画像形成装置の構成を示すブロック図である。この画像
形成装置は、画像読取装置2501aをネットワーク2
105aを経由してプリンタコントローラ2103aに
接続することで、あるいは直接ホストコンピュータ21
04aに接続することで原稿読取機能を有する。
【0004】図27はコピー機能およびプリント機能を
有する従来の画像形成装置の構成を示すブロック図であ
る。この画像形成装置は、原稿の画像を読み取るリーダ
部(画像読取装置)2501aと、通信ライン2601
aを通じてリーダ部2501aに対し通信を行うコント
ローラ部2602aとのどちらか一方を選択してプリン
タエンジン部2102aに接続するセレクタ部2603
aを有し、セレクタ部2603aの選択によりコピー機
能およびプリント機能の両方の機能を実現する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコピー機能およびプリント機能を有する画像形成装
置では、プリント時に比べてコピー時には出力要求から
実際に出力されるまでの時間が遅くなるという問題があ
った。
【0006】すなわち、プリント時には、既に送信され
ている画像データがホストコンピュータあるいはプリン
タコントローラのメモリ内に保持されているので、出力
要求がなされると、プリンタエンジン側のレディ状態が
保証されるまでの待ち時間だけで、あるいは出力要求が
なされた時点でプリンタエンジン部が出力可能な状態で
あれば待ち時間無しで、出力動作に入ることができる一
方、プリンタエンジン部に同期して原稿を読み取るリー
ダ部を動作させねばならないコピー時では、リーダ部と
プリンタエンジン部の双方のレディ状態が保証されるま
での待ち時間が必要である。
【0007】リーダ部は出力要求がなされてから原稿の
読み取り動作に入るまでに必ず待ち時間が必要であり、
この待ち時間の内、最も時間を要するのは光源の点灯で
ある。このリーダ部の光源の点灯に要する時間だけ、コ
ピー時では、プリント時に比べて出力要求から実際に出
力されるまでの時間が遅くなるのである。
【0008】そこで、本発明は、リーダ部の出力要求が
なされてから原稿の読み取り動作に入るまでに必要な待
ち時間を短縮することができる画像形成装置および方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の画像形成装置は、光源を
点灯させて原稿の画像を読み取る画像読取手段を備え、
該読み取られた原稿の画像を記録する画像形成装置にお
いて、前記コピー開始キーの操作に先立って使用される
キーの操作を検知する第1検知手段と、該キーの操作が
検知されたことにより前記光源の点灯動作を開始する点
灯開始手段と、前記コピー開始キーの操作を検知する第
2検知手段と、該コピー開始キーの操作が検知された
後、前記原稿の画像読取動作を開始する画像読取開始手
段とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の画像形成装置は、請求項
1に係る画像形成装置において外部から画像を入力する
画像入力手段を備え、該入力された画像を記録するプリ
ント機能、および前記読み取られた原稿の画像を記録す
るコピー機能を有することを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の画像形成装置では、請求
項1に係る画像形成装置において前記画像読取手段は前
記原稿を走査して画像を読み取るスキャナ部を有し、前
記画像読取開始手段は、前記原稿の画像を記録するプリ
ンタエンジンと同期させて前記スキャナ部の走査を開始
することを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の画像形成装置では、請求
項1に係る画像形成装置において前記コピー開始キーの
操作に先立って使用されるキーは、コピー出力枚数を設
定するコピー出力枚数設定キーであることを特徴とす
る。
【0013】請求項5に記載の画像形成装置は、請求項
1に係る画像形成装置において前記第1検知手段により
前記コピー開始キーの操作に先立って使用されるキーの
操作が検知されずに前記コピー開始キーが操作された場
合、画像読取開始手段は、前記光源の点灯動作および前
記原稿の画像読取動作を開始することを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の画像形成方法は、光源を
点灯させて原稿の画像を読み取り、該読み取られた原稿
の画像を記録する画像形成方法において、前記コピー開
始キーの操作に先立って使用されるキーの操作を検知
し、該キーの操作が検知されたことにより前記光源の点
灯動作を開始し、前記コピー開始キーの操作を検知し、
該コピー開始キーの操作が検知された後、前記原稿の画
像読取動作を開始するを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置および方法
の実施の形態について説明する。本実施の形態における
画像形成装置はコピー機能およびプリント機能を有する
ものである。
【0016】[全体の装置構成]図1は実施の形態にお
ける画像形成装置の構成を示す図である。同図におい
て、101はリーダ枠体であり、102は原稿台、10
3は光源、104は光電変換部、105はアナログデジ
タル変換部である。901はリーダコントローラであ
る。
【0017】2001はプリンタ本体であり、2002
はプリンタの紙搬送制御や画像形成制御を行うDCコン
トローラ(エンジン制御部)である。2003は画像形
成部である。2103はPDLコントローラ(プリンタ
コントローラ)であり、プリンタ本体2001に内蔵さ
れている。
【0018】また、2104は1対1もしくはネットワ
ーク2105を介してプリンタコントローラ2103に
接続されているホストコンピュータである。2004は
オプションで追加可能な給紙カセットデッキであり、2
005はオプションで追加可能なソータである。200
6は給紙カセットデッキ2004およびソータ2004
を制御するオプションコントローラである。
【0019】リーダコントローラ901は、アナログデ
ジタル変換部から出力された画像データを処理するデジ
タル画像処理部、原稿の読み取りを行うためのモータ制
御部、DCコントローラ2002、およびプリンタコン
トローラ2103と通信制御を行う機能を有する。
【0020】画像形成装置は、リーダコントローラ90
1をプリンタ本体2001内に配置することで、DCコ
ントローラ2002およびプリンタコントローラ210
3との通信制御を行うための機外ケーブルを有しない。
【0021】[プリンタコントローラ、プリンタの構
成]画像形成装置では、プリンタコントローラ2103
とプリンタエンジン2102の間にリーダコントローラ
901が接続され、プリンタコントローラ2103およ
びプリンタエンジン(プリンタ)2012間の処理を行
う。
【0022】始めに、プリンタコントローラ2103お
よびプリンタの構成について説明する。図2はホストコ
ンピュータあるいはネットワークに接続される画像形成
装置の構成を示すブロック図である。図において、21
01はビデオI/Fであり、プリンタ2102およびプ
リンタコントローラ2103間の通信を行う。このビデ
オI/Fの各信号についての詳細は後述する。
【0023】プリンタ2102は、ビデオI/F210
1を介して入力される画像データに基づいて画像を形成
し、記録紙に転写・定着した後に出力する画像形成シー
ケンスを行うために各種の負荷を制御する。その他、プ
リンタの状態を検知し、プリンタコントローラ2103
に対して通知する働きも行う。
【0024】プリンタコントローラ2103は、ホスト
コンピュータ2104あるいはネットワーク2105を
介して送られてくるデータを受け取る。このデータはビ
ットマップデータ、PDL(Page Description Languag
e)記述のデータなど様々な形式で送られてくる。
【0025】プリンタコントローラ2103は送られて
きたデータをメモリに展開し、ラスタ形式のデータとし
てプリンタ2102にデータを転送する。こうして、ホ
ストコンピュータ2104で作成されたデータをプリン
タ出力することが可能となる。
【0026】つぎに、プリンタコントローラ2103と
プリンタ2102を接続しているビデオI/F2101
について説明する。図3はビデオI/Fの構成を示す図
である。図において、2103は前述したプリンタコン
トローラであり、2002はプリンタ2102のエンジ
ン制御を行うエンジン制御部(DCコントローラ)であ
る。プリンタコントローラ2103およびエンジン制御
部2002間には各種信号線が接続され、信号のやり取
りが行われる。
【0027】図4はビデオI/Fの信号一覧を示す図で
ある。ここでは、図3に示した代表的な信号についてだ
け説明する。プリンタパワーレディ(/PPRDY)信
号203はプリンタ2102に電源から電力が供給さ
れ、初期設定等の処理が終了した後、プリンタコントロ
ーラ2103との通信が可能になったことを示す信号で
ある。
【0028】コントローラパワーレディ(/CPRD
Y)信号204は、プリンタコントローラ2103に電
源から電力が供給され、初期設定等の処理が終了した
後、エンジン制御部2002との通信が可能となったこ
とを示す信号である。
【0029】レディ(/RDY)信号205は、エンジ
ン制御部2002がプリンタコントローラ2103から
のプリント開始指示(後述するプリント(/PRNT)
信号)により、プリント動作可能になったことを示す信
号である。この信号が真になる条件は、定着器内の温度
が所定温度に達しているか、記録紙がプリンタ内に残留
していないか、ポリゴンミラーが所定の速度で回転して
いるか等のプリンタ各部が正常に動作している場合だけ
である。
【0030】プリント(/PRNT)信号206は、プ
リンタコントローラ2103がエンジン制御部2002
に対して印字動作の開始あるいは継続を指示する信号で
ある。
【0031】トップオブページ(/TOP)信号207
は、エンジン制御部2002からプリンタコントローラ
2103に対して渡される、画像の垂直走査の基準とな
る同期信号である。この/TOP信号207は/PRN
T信号206がプリンタコントローラ2103から出力
された後、一定時間後に出力される。
【0032】ライン同期(/LSYNC)信号208
は、プリンタコントローラ2103が水平走査の基準と
する同期信号であり、/TOP信号207と同様に、/
PRNT信号206がプリンタコントローラ2103か
ら出力された後、一定時間後にプリンタコントローラ2
103に対して出力される。
【0033】ビデオクロック(/VCLK)信号209
は、画像イネーブル(/VDOEN)信号および画像
(/VDO)信号のための同期クロックであり、プリン
タコントローラ2103からの画像信号に対応する周波
数のクロックを発生する。
【0034】画像イネーブル(/VDOEN)信号21
0は、プリンタコントローラ2103が出力する画像信
号のエンジン制御部2002への取り込みを制御する信
号である。エンジン制御部2002はビデオクロック
(/VCLK)信号に同期し、この/VCLK信号がT
RUE(真)/FALSE(偽)であるかを検出し、T
RUEの場合に画像信号を取り込み、FALSEの場合
に取り込みを行わない。
【0035】画像(/VDO)信号211は画像データ
である。プリンタコントローラ2103は、垂直方向に
対して/TOP信号207、水平方向に対して/LSY
NC信号208を基準とし、/VCLK信号209に同
期して出力する。
【0036】コントローラクロック(/CCLK)信号
212は、プリンタコントローラ2103がシリアルコ
マンドをエンジン制御部2002に送信するとき、およ
びエンジン制御部2002がシリアルステータスをプリ
ンタコントローラ2103に対して返答する時の同期ク
ロックであり、プリンタコントローラ2103から出力
される。
【0037】コマンドビジー(/CBSY)信号213
は、プリンタコントローラ2103がコマンド(/CM
D)信号を用いてシリアルコマンドを送信していること
をエンジン制御部2002に示す信号である。
【0038】コマンド(/CMD)信号214は、プリ
ンタコントローラ2103がエンジン制御部2002へ
シリアル情報を送信する場合に使用する信号であり、シ
リアル情報をコマンドと呼ぶことにする。
【0039】ステータスビジー(/SBSY)信号21
5は、エンジン制御部2002がステータス(/ST
S)信号を用いてシリアルステータスを返信しているこ
とをプリンタコントローラ2103に示す信号である。
【0040】ステータス(/STS)信号216は、エ
ンジン制御部2002がプリンタコントローラ2103
に対してシリアル情報を返答する時に使用する信号であ
り、シリアル情報をステータスと呼ぶことにする。
【0041】状態変化通知(/CCRT)信号217
は、プリンタ内部のステータスが変化した時にプリンタ
コントローラ2103に対して報告するための信号であ
る。プリンタコントローラ2103はこの/CCRT信
号を受けると、コマンド(/CMD)信号214を使っ
てエンジン側の状態の何が変化したかを問い合わせるコ
マンドを発行し、それに対してエンジン制御部2002
はステータス(/STS)信号216でその状態を知ら
せる。
【0042】[プリンタの構成]つぎに、エンジン制御
部2002によって制御されるプリンタエンジン210
2の構成について説明する。図5はプリンタエンジンの
構成を示す図である。図において、401はスキャナで
あり、プリンタコントローラ2103から送られてきた
画像信号(/VDO)信号211を受け取り、レーザ光
に変換した後、感光体402に照射して感光体402上
に静電潜像を形成する。
【0043】感光体402上に形成された静電潜像は反
時計回りに回転しながら色現像器403、黒現像器40
4に到達する。現像器403、404は感光体402上
に帯電された電荷に応じてトナーを感光体402上にの
せる(現像させる)働きをする。
【0044】画像が白黒である場合、現像器404だけ
が動作し、画像がカラーである場合、両方の現像器40
3、404が使用される。そして、感光体402上に現
像された画像は、時計回りに回転している中間転写体4
05に転写される。この中間転写体405が白黒の場合
に1回転、カラーの場合に4回転することで、中間転写
体405上の画像転写が完了する。
【0045】一方、上段カセット408あるいは下段カ
セット409からピックアップローラ411あるいは4
12で給紙された記録紙は、給紙ローラ413あるいは
414に従って搬送され、さらに搬送ローラ415でレ
ジ前まで搬送されていく。
【0046】そして、記録紙は中間転写体405での画
像形成が終了するタイミングで中間転写体405と転写
ベルト406の間に来るように制御される。記録紙が到
達したところで転写ベルト406が中間転写体405に
接して、トナーが記録紙に転写される。記録紙に転写さ
れた画像は、定着ローラ407で熱と加圧により記録紙
に定着する。
【0047】画像が定着された記録紙は、プリンタコン
トローラ2103により予め指定されていたフェイスア
ップ排紙口417かフェイスダウン排紙口418のいず
れかに搬送され、排紙される。こうして、プリンタコン
トローラ2103から送られてきた画像情報を出力する
ことができる。
【0048】[画像信号のタイミングチャート]図6は
ビデオI/F2101でやり取りされる信号を示すタイ
ミングチャートである。まず、プリンタコントローラ2
103の画像情報の準備が完了すると、/PRNT信号
206をLレベル(真)にしてエンジン制御部2002
に伝える。それと同時に、画像信号の転送に用いられる
画像同期信号(/VCLK信号)209が発生する。
【0049】これに応答してエンジン制御部2002
は、プリンタ内部の様々な設定等を行い、画像の受け入
れが可能となったところで、/TOP信号207および
/LSYNC信号208をプリンタコントローラ210
3に出力する。この垂直同期信号(/TOP信号)と水
平同期信号(/LSYNC信号)に合わせて、プリンタ
コントローラ2103は画像信号(/VDO信号)と、
画像有効信号である/VDOEN信号をエンジン制御部
2002に転送する。
【0050】つづいて、プリント動作中にシリアル通信
でどのようなコマンドやステータスのやり取りが行われ
ているかを示す。図7はプリンタコントローラ2103
およびエンジン制御部2002間でのシリアル通信を示
すタイミングチャートである。
【0051】状態変化通知信号(/CCRT信号)を使
わない場合について示す。プリンタコントローラ210
3がエンジン制御部2002に対してコマンドを発行し
た場合、コマンドビジー(/CBSY)信号をLレベル
(真)にし、クロック信号(/CCLK)に同期させて
コマンド(/CMD)信号にコマンドデータを送る。
【0052】これを受け取ったエンジン制御部2002
は、コマンドビジー(/CBSY)信号がHレベル
(偽)であることを確認した後、ステータスビジー(/
SBSY)信号をLレベル(真)にし、コマンドに対応
したエンジン側のステータスデータをプリントコントロ
ーラ2103で発生しているコントローラクロック(/
CCLK)信号に同期させてステータス(/STS)を
プリンタコントローラ2103に送る。このステータス
データをプリントコントローラ2103が受け取り、そ
の状態によりプリント制御を続行したり、中断したりす
る。
【0053】つづいて、状態変化通知信号(/CCRT
信号)について説明する。この信号は、予めプリンタコ
ントローラ2103が指定したエンジン側の状態に対し
て変化が生じた場合、Lレベル(真)となる信号であ
る。例えば、紙なしが発生した場合、状態変化通知信号
(/CCRT信号)を有効にするように、プリンタコン
トローラ2103が予めコマンド(/CMD)信号で設
定していたと想定する。
【0054】残りの記録紙が1枚しかなく、プリンタコ
ントローラ2103が2枚のプリントアウト要求を出し
た場合、1枚目は問題なくプリントシーケンス動作が正
常に処理される。しかし、2枚目の記録紙が存在しない
ので、2枚目の画像形成が開始された段階で、プリンタ
エンジン側は状態の変化を検知し、/CCRT信号をH
レベルからLレベルに変化させる。
【0055】この/CCRT信号はプリンタコントロー
ラ2103に伝えられる。プリンタコントローラ210
3はこれを検知すると、すぐにエンジン制御部2002
に対してどの給紙カセットが紙なしになっているかを知
るために、給紙部紙有無ステータスを要求するコマンド
を発行する。この要求コマンドに従って、エンジン制御
部2002は紙無しカセットのステータスをプリンタコ
ントローラ側に返す。/CCRT信号は、ステータスが
返されるステータスビジー(/SBSY)信号がLレベ
ルになったタイミングでHレベルにクリアされる。
【0056】具体的にプリンタコントローラ2103と
エンジン制御部2002のコマンド/ステータスのやり
取りにしたがって、プリント動作を説明する。図8はプ
リント動作時のシリアル通信を示す図である。カラー出
力の場合について示す。
【0057】プリント開始要求が発生すると、プリンタ
コントローラ2103は、画像データの変換処理等を行
いつつ、エンジン制御部2002に対してプリンタのレ
ディ状態をチェックする。つづいて、記録紙の給紙段を
指定するコマンドを発行する。さらに指定した給紙段
(カセット)にある記録紙サイズを要求するコマンドを
発行する。これらの一連のコマンドに対して、エンジン
制御部2002は対応したステータスを返す。
【0058】排紙口を指定するコマンドで排紙口を決定
し、何ページの画像を形成するかを指定するページモー
ド指定コマンドを発行する。最後にモノクロ/カラーの
指定を行うコマンドを発行することにより、プリンタ側
の全ての設定を終了する。
【0059】その後、プリンタコントローラ2103は
エンジン制御部2002に対し、プリント要求(/PR
NT)信号を発生する。これに応答する形で所定時間経
過後にエンジン制御部2002から/TOP信号が返っ
てくる。この/TOP信号に垂直走査方向を同期させ、
さらに/LSYNC信号に水平方向を同期させつつ、画
像(/VDO)信号をビデオクロック(/VCLK)に
合わせてエンジン制御部2002に画像を転送する。本
実施形態では、カラーモードに設定したので、/TOP
信号が4回発生し、CMYK4色分の画像を形成するこ
とになる。そして、最終の/TOP信号の発生後、/P
RNT信号をHレベル(偽)に戻す。これにより、エン
ジン制御部2002はプリント要求が終了したことを検
知し、中間転写体405のクリーニング動作などの後処
理に移行する。さらに転写された記録紙は定着ローラ4
0を通過した後、指定された排紙口に排出される。最後
にプリンタコントローラ2103は、エンジン制御部2
002に対して記録紙搬送状態でない(排紙終了)を確
認した後、プリント終了とし、次のプリント要求が発生
するまで、レディ状態で待機する。
【0060】このような動作中に記録紙のジャム、前述
した記録紙無し、ユーザによるドアオープンなどのイリ
ーガル(不規則)状態が発生すると、前述した/CCR
T信号を用いて即座にエンジン制御部2002からプリ
ンタの異常をプリンタコントローラ2103に伝える。
プリンタコントローラ2103は、それに応じた対応処
理を行うことになる。
【0061】このような処理がプリンタコントローラ2
103とエンジン制御部2002の間で行われる処理で
ある。
【0062】図9はプリンタとしての画像形成装置の構
成を示す図である。同図において、2001はプリンタ
本体であり、2002はプリンタの紙搬送制御や画像形
成制御を行うDCコントローラ(エンジン制御部)であ
り、2003は画像形成部である。2103はプリンタ
コントローラであり、プリンタ本体2001に内蔵され
ている。
【0063】また、2104は1対1もしくはネットワ
ーク2105を介してプリンタコントローラ2103に
接続されているホストコンピュータである。2004は
オプションで追加可能な給紙カセットデッキであり、2
005はオプションで追加可能なソータである。200
6は給紙カセットデッキ2004とソータ2005を制
御するオプションコントローラである。
【0064】[リーダコントローラを装着した場合の画
像形成装置の構成]図10はリーダコントローラが装着
された画像形成装置の構成を示す図である。この画像形
成装置は、ホストコンピュータから転送されたデータを
基にしてプリンタコントローラ2103から出力される
画像データを印刷するプリンタに、原稿画像を光学的に
読み込んでデジタル信号に変換して出力するリーダコン
トローラを装着して構成される。
【0065】図において、801は原稿を光学的に読み
取る位置まで搬送する原稿給送装置である。802は光
学読み取り装置である。803はプリンタ本体である。
805は原稿台ガラスである。原稿給送装置801は光
学読み取り装置802と同期して駆動され、原稿画像を
原稿台ガラス805上に移送すると、光学読み取り装置
802は同図の左右方向に移動しながら原稿画像を走査
し、適当な光学処理を加えた反射光を光電変換部804
に送る。
【0066】図11は図3のプリンタコントローラ21
03とエンジン制御部2002の間にリーダーコントー
ラ901を設けた場合の電気的接続を示す図である。図
において、901はリーダコントローラであり、図3の
プリンタコントローラ2103とエンジン制御部200
22002との間に配置されている。
【0067】プリンタコントローラ2103とリーダコ
ントローラ901の間、およびエンジン制御部2002
とリーダコントローラ901の間の信号線の種類は、図
3に示した信号線の種類と同一の機能を有するものであ
る。ただし、プリンタコントローラ2103とエンジン
制御部2002の間の信号とは物理的に異なるので、信
号名として前者には「C」を付け、後者には「P」を付
けて区別する。
【0068】902は画像信号処理部である。903は
光学読み取り装置802を制御する原稿走査光学系制御
部であり、904は原稿給送装置801を制御する原稿
給送制御部である。905は操作部である。906は画
像入力部である。光電変換部804によって変換された
画像信号は、画像入力部906から入力され、リーダコ
ントローラ901内部の画像信号処理部902に転送さ
れる。
【0069】[リーダコントローラ]図12はリーダコ
ントローラ901の構成を示すブロック図である。図に
おいて、901はリーダコントローラである。902は
画像信号処理部であり、906は画像入力部である。
【0070】2201はセレクタであり、画像信号処理
部902の出力信号もしくはプリンタコントローラ21
03から送られてきた信号のどちらかを選択してエンジ
ン制御部2002に出力する。
【0071】セレクタ2201で切り替える信号系は、
画像クロック(/VCLK)、画像イネーブル(/VD
OEN)および画像データ(/VDO)の3本である。
2202はエンジン制御部2002との通信を行うシリ
アル通信コントローラである。2203はシリアル通信
コントローラ2202での通信を補う信号のやり取りを
する入出力ポートである。
【0072】2204は割り込みコントローラである。
割り込みコントローラ2204には画像先端要求信号
(/PTOP)およびプリンタ状態変化信号(/PCC
RT)が入力されている。2205はプリンタコントロ
ーラ2103との通信を行うシリアル通信コントローラ
である。2206はシリアル通信コントローラ2205
での通信を補う信号のやり取りをする入出力ポートであ
る。
【0073】2207はゲートであり、エンジン制御部
2002から送られてきた信号をプリンタコントローラ
2103に送出するかどうかを制御する。ゲート制御が
行われる信号系は、画像先端要求信号(/TOP)およ
びライン同期信号(/LSYNC)である。
【0074】2208はゲート機能およびフラグセット
機能を有する制御回路であり、プリンタ状態変化信号
(/CCRT)を制御する。ゲートの開閉により、エン
ジン制御部2002が発行したプリンタ状態変化信号
(/PCCRT)をプリンタコントローラ2103に伝
えるかどうかを制御し、また、フラグをセットすること
により、リーダコントローラ901からプリンタ状態変
化信号(/CCCRT)をプリンタコントローラ210
3に対して発行できる。2209は全体を制御するCP
Uである。
【0075】[光源点灯制御]光源103が蛍光灯ラン
プである場合の点灯制御について説明する。図13は蛍
光灯ランプの点灯制御信号を示すタイミングチャートで
ある。蛍光灯ランプはその黒化を防ぐため、ランプ点灯
前にフィラメントを所定の温度まで予熱しておかなけれ
ばならない。このため、まず最初にフィラメント予熱信
号をONにしてから、フィラメントが所定の温度に達す
るまで待ち(この待ち時間をT1とする)、その後、蛍
光灯ランプ点灯信号をONにする。
【0076】このとき、ランプ光量が所望の値に達する
までの時間をできるだけ短くするために、ランプ光量の
通電時間のデューティ比を100%に設定する。この蛍
光灯ランプ点灯信号をONにしてからランプ光量が所望
の値に達するまでの時間をT2とする。
【0077】ランプ光量が所望の値に達したことを調光
センサによって検出すると、ランプ電流の通電時間のデ
ューティ比を変え(通常40%)、インバータによるP
WM調光制御を開始する。通電時間のデューティ比を変
更した後、光量が安定して画像読取が可能となるまでの
時間をT3とする。
【0078】すなわち、ランプ点灯制御を開始してから
実際にランプが所望の安定した光量で点灯して画像読取
が可能となるまでには、T4=T1+T2+T3の時間
がかかる。ここで、T1は数秒間、T3は0.5秒程度
必要であるが、T2については、ランプの累積点灯時間
に応じて長くなっていき、0.5秒から数秒間程度必要
となる。
【0079】[コピー時の動作]フルカラー原稿画像を
読み取り、画像形成装置から出力する手順について説明
する。操作部905上にあるコピー開始キー(図示せ
ず)が入力されると、リーダコントローラ901は、コ
ピーモードのために、ゲート2207および制御回路2
208を閉じ、セレクタ2201を画像信号処理部90
2の出力が選ばれるように設定する。また、入出力ポー
ト2203を用いてエンジン制御部2002に対してプ
リンタのレディ状態信号(/PRDY)をチェックす
る。
【0080】そして、シリアル通信コントローラ220
2を用いて各種設定を行う。まず、記録紙の給紙段を指
定するコマンドを発行する。つづいて、指定したカセッ
トにある記録紙サイズを要求するコマンドを発行する。
これらの一連のコマンドに対し、エンジン制御部200
2は対応したステータスを返す。つぎに、排紙口を指定
するコマンドで排紙口を決定し、何ページの画像を形成
するかを指定するページモード指定コマンドを発行す
る。最初にモノクロ/カラーを指定するコマンドを発行
することにより、プリンタ側の全ての設定を終了する。
【0081】原稿給送装置801で原稿を原稿台上に給
送した後、リーダコントローラ901はエンジン制御部
2002に対してプリント要求(/PPRNT)信号を
発行する。これに応答する形で所定時間後にエンジン制
御部2002から/PTOP信号が返ってくる。割り込
みコントローラ2204はこれを処理し、/PTOP信
号と同期するように光学読み取り装置802を動作させ
る。この/PTOP信号に垂直方向の走査を同期させ、
/PLSYNC信号に水平方向の走査を同期させ、画像
(/PVDO)信号をビデオクロック(/PVCLK)
に同期させ、光電変換装置804から画像信号処理部9
02に入力された信号をエンジン制御部2002に転送
する。
【0082】本実施形態では、カラーモードに設定して
いるので、光学読み取り装置2002を4回動作させ、
4回発生した/PTOP信号に対してCMYK4色分の
画像が形成されることになる。
【0083】そして、最終の/PTOP信号の発生後、
/PPRNT信号をHレベル(偽)に戻す。これによ
り、エンジン制御部2002はプリント要求が終了した
ことを検知し、中間転写体405のクリーニング動作な
どの後処理に移行する。さらに、転写された記録紙は定
着ローラ407を通過した後、指定された排紙口に排出
される。最後にリーダコントローラ901は、エンジン
制御部2002に対して記録紙搬送状態でないこと(排
紙終了)を確認した後、プリント終了となり、次のプリ
ント要求が発生するまで、レディ状態で待機する。
【0084】[プリント時の動作]プリンタコントロー
ラ2103からの画像を画像形成装置で出力する際の手
順について説明する。コピー動作が終わった段階でリー
ダコントローラ901はレディ状態となる。このとき、
リーダコントローラ901はプリント時の動作のために
ゲート2207および制御回路2208を開放する。
【0085】リーダコントローラ901は入出力ポート
2203を用いてエンジン制御部2002に対しプリン
タのレディ状態信号(/PRDY)をチェックし、OK
である場合、入出力ポート2206を用いてプリンタコ
ントローラ2103に対し、プリンタのレディ状態信号
(/CRDY)をセットする。
【0086】プリンタコントローラ2103は各種設定
を行うために通信を行い、リーダコントローラ901は
それをシリアル通信コントローラ2205を用いて受信
する。CPU2209は通信内容を解釈し、その内容に
従い、今度はリーダコントローラ901がシリアル通信
コントローラ2202を用いて各種設定を行う。
【0087】エンジン制御部2002は一連のコマンド
に対応したステータスをリーダコントローラ901に返
し、リーダコントローラ901はシリアル通信コントロ
ーラ2202を用いてそれを受信する。CPU2209
は受信した内容を解釈し、今度はシリアル通信コントロ
ーラ2205を用いてプリンタコントローラ2103に
通信する。
【0088】プリントコントローラ2103はリーダコ
ントローラ901に対してプリント要求(/CPRN
T)信号を発生する。リーダコントローラ901はそれ
を受け、エンジン制御部2002に対してプリント要求
(/PPRNT)信号を発生する。これに応答する形で
所定時間後にエンジン制御部2002から/PTOP信
号が返ってくる。この信号を制御回路2208を通じて
/CTOP信号として、リーダコントローラに返す。
【0089】リーダコントローラ901は/CTOP信
号を垂直走査方向に同期させ、さらに/PLSYNC信
号がゲート2207を通じて来た/CLSYNC信号を
水平走査方向に同期させ、/CVDO信号を/CVCL
Kに同期させ、リーダコントローラ901に転送する。
リーダコントローラ901では、セレクタ2201がプ
リンタコントローラ2103から送られてきた信号を選
択するように設定されており、プリンタコントローラ2
103から送られてきた信号が/PVCLK、/PVD
OEN、/PVDOとしてエンジン制御部2002に送
出される。
【0090】[プリント時の動作とコピー時の動作の差
異]プリント時の動作とコピー時の動作の差異を画像送
出タイミングに関して説明する。
【0091】プリンタコントローラ2103の構成に関
して詳細な説明を省略するが、簡単に説明すると、プリ
ンタコントローラ2103は内部に画像メモリを有して
おり、画像メモリには印字するための画像データが事前
に用意されている。従って、エンジン制御部2002か
ら送られてきた画像先端要求信号/TOP信号に対し、
印字データ(/VDO)を出力できるまでに要する時間
は電気的遅延時間だけである。
【0092】コピーモードでは、光学読み取り装置80
2を移動させながら原稿を読み取り、画像データを出力
する。図14はプリント時およびコピー時の画像データ
(/VDO)送出タイミングを示すタイミングチャート
である。読み取り装置のランプが消灯し、停止している
状態からランプが点灯され、移動している状態になるま
でには、ランプが点灯するまでの時間が必要であり、例
えば数秒から10秒程度の時間(この時間をDT2とす
る)を要する。この時間DT2は、図13のランプ点灯
制御を開始してから実際にランプが所望の安定した光量
で点灯して画像読取可能になるまでの時間T4=T1+
T2+T3に相当する。
【0093】したがって、エンジン制御部2002は、
コピーモード時の画像先端要求信号(/TOP信号)を
プリントモード時の/TOP信号と同じタイミングに送
出した場合、エンジンに印字画像データ(/VDO)が
到達するのはコピーモード時ではDT2だけ遅れてしま
うことになる。この対策として次の2通りの方法(A、
B)がある。
【0094】A./TOP信号をコピー時ではプリント
時より早く送出する。
【0095】B.コピーモード用に別信号(RSTAR
T)を設ける。
【0096】方法Aを行うにはリーダコントローラ90
1内の構成は図12の構成のままでよく、コピーモード
時には/TOP信号によりリーダコントローラ901は
原稿読取装置に起動をかける。
【0097】しかしながら、/TOP信号は/PRNT
信号に応答して送出されているので、応答に要する遅延
時間DT1をできるだけ短くすることでしか、/TOP
信号の送出タイミングを早くする手段はない。そのた
め、DT2>DT1の場合には、方法Aでは対応するこ
とができない。
【0098】方法Bを行うには図15に示す構成にすれ
ばよい。図15は方法Bを実現するリーダコントローラ
の構成を示す図である。すなわち、エンジン制御部20
02から送出される画像先端要求信号(/PTOP)は
プリントコントローラ2103がプリントを行う場合に
だけ必要な信号であり、リーダコントローラ901の割
り込みコントローラ2204に入力する必要はない。
【0099】また、エンジン制御部2002から送出さ
れる読み取り装置移動開始要求信号(/RSTART)
はコピーモード時だけ必要な信号であり、プリントコン
トローラ2103に送出する必要はない。
【0100】図16は方法Bにおける画像信号と/RS
TART信号を示すタイミングチャートである。/PR
NT信号を送出するよりも十分前に(この時間をDT2
‘とする)/RSTART信号を送出し、予め原稿読み
取り装置に起動をかけることにより、プリントモード時
と同様のタイミングで/TOP信号、/VDO信号を送
出することができる。すなわち、リーダコントローラ9
01は、エンジン制御部2002からの/RSTART
信号を受信すると、DT2<DT2’になるように、つ
まり原稿読み取り装置に起動をかけてからDT2’だけ
待った後に、/PRNT信号を送出すればよい。
【0101】[コピー出力までの時間を短縮するための
制御]つぎに、プリンタコントローラ2103とエンジ
ン制御部2002の間にリーダコントローラ901が接
続されている場合、プリンタコントローラ2103およ
びエンジン制御部2002間の通信制御を阻害しない形
でコピー開始キー押下からコピー出力までの時間を短縮
するための制御について説明する。
【0102】方法Bでは、コピー時の/TOP信号から
/VDO信号までの遅延時間をプリント時と同様のタイ
ミングにまで短くできることを示したが、コピー開始キ
ーの押下からコピー出力までの時間が短縮されるわけで
はない。
【0103】図17はコピー時に/RSTART信号を
用いて原稿読み取り装置に起動をかける制御を行う場
合、コピー開始キーの押下に応じた各制御信号の変化を
示すタイミングチャートである。コピー開始キーの押下
を契機としてエンジン制御部2002から/RSTAR
T信号が送出されるので、前述したようにプリント時と
比べると、図14におけるDT2、つまりランプ点灯制
御を開始してから実際にランプが所望の安定した光量で
点灯して画像読取が可能となるまでの数秒間だけコピー
出力までの時間が遅くなることになる。
【0104】このプリント時と比べてコピー時の数秒間
の出力の遅れは非常に重要であり、ユーザーを苛立たせ
るに充分な時間である。
【0105】そこで、方法Cでは、リーダコントローラ
901は、コピー開始キー以外のキーが押下された時点
から先行して蛍光灯ランプ点灯制御を開始することによ
り、コピー開始キーの押下からコピー出力までの時間を
短縮し、ユーザーの利便性を向上させることを図る。ま
た、光学系読み取り装置の移動動作はあくまでエンジン
制御部2002から送出される/TOP信号に同期して
行うことで、リーダ部とプリンタ部の動作に不整合性を
来すことはない。
【0106】C.光源103の点灯は/RSTART信
号に同期して行い、光学読み取り装置802の移動動作
は/TOP信号に同期して行う。
【0107】図18は方法Cにおける各部の信号の変化
を示すタイミングチャートである。例えば、コピー出力
枚数設定キーなどコピー開始キー以外のキーの押下を契
機として、リーダコントローラ901は蛍光灯ランプの
点灯制御を開始する。その後、コピー開始キーが押下さ
れると、それを契機としてエンジン制御部2002から
/RSTART信号が送出される。
【0108】リーダコントローラ901は/RSTAR
T信号を受信してからランプが所望の安定した光量で点
灯して画像読取が可能となるまで待ってから/PRNT
信号を送出する。その待ち時間DT3は、ランプ点灯に
要する時間T4からコピー開始キー以外のキー押下から
コピー開始キー押下までの時間Tkを引いた残りの時間
であり、コピー開始キーの押下からコピー出力までの時
間は従来よりTk分短縮される。
【0109】時間Tk、および蛍光灯ランプ点灯信号を
ONにしてからランプ光量が所望の値に達するまでの時
間T2が変化しても、リーダコントローラ901が/R
START信号を受信してから/PRNT信号を送出す
るまでの時間が変化するだけであるので、エンジン制御
部2002には影響を与えない。したがって、リーダコ
ントローラ901はプリントモード時と同様のタイミン
グでエンジン制御部2002から与えられる/TOP信
号に対して/VDO信号を送出することができる。
【0110】Tk>T4の場合、コピー開始キーの押下
時にはすでに蛍光灯ランプが点灯しているので、DT3
はコピー開始キーの押下を受けたエンジン制御部200
2が/RSTART信号を送出するまでの時間となり、
出力要求から出力が得られるまでの時間はプリント時と
同じになる。一方、Tk=0、つまり事前にコピー開始
キー以外のキーが押下されることなく、いきなりコピー
開始キーが押下された場合でも、DT3=T4となり、
前述した方法A、Bの場合と同じになるだけで、より以
上の時間を要することはない。
【0111】[設定コマンドに対する制御]プリンタコ
ントローラ2103とエンジン制御部2002の間にリ
ーダコントローラ901が接続されたことで、プリンタ
コントローラ2103およびエンジン制御部2002間
の通信は以下のように行われる。
【0112】リーダコントローラ901が読み取った原
稿画像をエンジン制御部2002を介して出力する場合
(複写機モード)、プリンタコントローラ2103から
プリンタ2102に対して設定コマンド、例えば給紙カ
セット変更コマンドが発行されるが、この場合を例とし
て以下に説明する。
【0113】図19はプリンタコントローラ2103と
エンジン制御部2002との間にリーダコントローラが
介在しない場合、つまり図3の構成の場合におけるコマ
ンド発行シーケンスを示すフローチャートである。同図
(A)はプリンタコントローラ2103内での処理シー
ケンスであり、同図(B)はエンジン制御部2002内
での処理シーケンスである。
【0114】プリンタコントローラ2103は給紙カセ
ット変更コマンドを発行した後(ステップS1)、エン
ジン制御部2002からの応答を待ち(ステップS
2)、応答が来たところでコマンド実行の成否を判別し
(ステップS3)、コマンド実行が成功している場合、
そのままで、失敗している場合、エラー処理を行い(ス
テップS4)、一連のコマンド発行シーケンスを終了す
る。
【0115】一方、エンジン制御部2002は、プリン
タコントローラ2103からコマンドを受けたところで
コマンドの内容を判別する(ステップS11)。給紙カ
セット変更コマンドである場合、給紙カセットを変更し
(ステップS12)、給紙カセットの変更が成功したと
ころでプリンタコントローラ2103にコマンド実行の
成功を通知する(ステップS13)。この後、ステップ
S11の処理に戻る。ステップS11で別のコマンドで
ある場合、コマンド処理を実行し(ステップS14)、
ステップS11の処理に戻る。
【0116】図20および図21はリーダコントローラ
901の制御処理手順を示すフローチャートである。プ
リンタコントローラ2103およびエンジン制御部20
02は図10と同じ制御を行う。
【0117】図20はプリンタコントローラ2103か
ら来たコマンドに対する受信処理とプリンタコントロー
ラ2103にステータスを返す制御処理を示す。リーダ
コントローラ901はプリンタコントローラ2103か
ら図11で示した/CCMD信号ラインを通じてシリア
ル通信コントローラ2205でコマンドを受信し(ステ
ップS21)、現在、そのコマンドをそのままエンジン
制御部2002に発行してよい状態かどうかを判別する
(ステップS22)。
【0118】例えば、現在、リーダコントローラ901
がコピーモードの動作を行うためにエンジン制御部20
02に対して実行中の命令が何も無い場合、エンジン制
御部2002に対し、先にプリンタコントローラ210
3から送られてきたコマンドと同じコマンドをエンジン
制御部2002にシリアル通信コントローラ2202を
用いて信号ライン/PCMDを通して発行する(ステッ
プS23)。
【0119】これに対して、例えばリーダコントローラ
901が給紙カセットを指定して複写動作をしているな
ど、プリンタコントローラ2103から送られてきた給
紙カセット変更コマンドをエンジン制御部2002に対
してそのまま発行してしまうと、複写動作が正常に実行
されなくなる状態の場合、エンジン制御部2002に対
してコマンドを発行せずにプリンタコントローラ210
3からエンジン制御部2002に対して発行するコマン
ドを発行順に格納するエンジンコマンドキューに積む。
(ステップS24)。
【0120】コマンドに対する応答をプリンタコントロ
ーラ2103に返さなくてはならないので、擬似的にリ
ーダコントローラ901からコマンド実行が成功したと
してシリアル通信コントローラ2205を用い、プリン
タコントローラ2103に/CSTS信号ラインを通じ
て返信する(ステップS25)。
【0121】一方、プリンタコントローラ2103はエ
ンジン制御部2002からの応答を待ち(ステップS2
6)、応答が来たところでコマンド実行の成否を判別し
(ステップS27)、コマンド実行が成功している場
合、ステップS25に移行し、失敗している場合、エラ
ー処理を行う(ステップS28)。
【0122】図21では、リーダコントローラ901は
自身の状態に影響を与えずにプリンタコントローラ21
03から受けたコマンドをエンジン制御部2002に対
して発行できる状態になった場合を示す。
【0123】そのような状態になった場合(ステップS
31)、リーダコントローラ901はエンジン制御部2
002に対し、シリアル通信コントローラ2202を用
いて信号ライン(/PCMD)を通じてエンジンコマン
ドキューに積まれているコマンドを発行し(ステップS
32)、応答を待つ(ステップS33)。なお、リーダ
コントローラ901自身が発行するコマンドも/PCM
D信号ラインを通じてエンジン制御部2002に送信す
る。
【0124】エンジン制御部2002からのコマンド実
行が完了すると、/PSTS信号ラインを通じてリーダ
コントローラに応答が返ってくる。コマンド実行が成功
した場合(ステップS34)、エンジンコマンドキュー
からこのコマンド分を削除する(ステップS35)。な
お、この時点でエンジンがコマンド実行に失敗したこと
が判明した場合、エラー発生状態として処理する(ステ
ップS36)。
【0125】このように、リーダコントローラ901が
介在する構成の場合でも、プリンタコントローラ210
3からエンジン制御部2002への通常のコマンド発行
に際して、動作に不整合性を出すことなくコマンド処理
シーケンスを動かすことができる。
【0126】[状態変化信号に対する制御]リーダコン
トローラ901が介在した構成では、エンジン側の状態
変化、例えば何らかのエラー発生状態になったことが/
PCCRTを利用してエンジン制御部2002側からリ
ーダコントローラ901に伝達された場合の処理を示
す。
【0127】リーダーコントロール901側とプリンタ
コントローラ2103側とでは、知りたい状態の変化が
異なる可能性がある。例えば、搬送中の紙がジャムとな
るような状態変化が発生する場合である。
【0128】エンジンがリーダコントローラ901の制
御下で複写動作しているときにジャムが発生した場合、
この状態はリーダコントローラ901だけが知りたい状
態である。プリンタコントローラ2103は自身が出力
している最中のジャムではないので、この状態を知らさ
れたとしても適切な後処理を実施できない。
【0129】また、リーダコントローラ901と同等な
制御系を載せようとすると、両コントローラ上に他方が
持つべきジャム処理制御のソフトウェアを持つことにな
るので、重複搭載となり、設計工数上、品質評価上、ソ
フトウェアの容量上で多くの無駄が発生することにな
る。
【0130】したがって、基本的にプリントモード時に
はプリンタコントローラ2103に対して通知し、コピ
ーモード時にはリーダコントローラに通知すればよいこ
とになる。ただし、コピーモードにおいても、プリンタ
コントローラ2103がエンジンの状態変化信号が欲し
い場合もある。例えば、カセットサイズの変更や紙無し
などの情報はプリンタコントローラ2103にも通知す
る必要がある。これらはエンジン制御部2002で状態
変化信号が発行されてから各コントローラにて処理が行
われるまでの時間を厳しく問うものではない。
【0131】そこで、リーダコントローラ901がエン
ジン制御部2002を制御するコピーモード時、制御回
路2208のゲート機能を用いてエンジン制御部200
2から通知されてきた状態変化信号/PCCRTをプリ
ンタコントローラ2103に対してマスクし、リーダコ
ントローラ9301だけが割り込みコントローラ220
4を通じて受信する。
【0132】図22はリーダコントローラ901によっ
て実行される制御処理手順を示すフローチャートであ
る。すなわち、/PCCRT信号が真になった時点(ス
テップS41)でリーダコントローラ901は状態変化
を取得するコマンドをエンジン制御部2002に対して
発行する(ステップS42)。その後、戻ってきたステ
ータスを見てエンジンの状態変化の内容を把握する(ス
テップS43、S44)。
【0133】そして、その内容がプリンタコントローラ
2103に通知する内容かどうかを判別する(ステップ
S45)。例えば、給紙カセットサイズが変更されたよ
うな状態変化を通知すると判断された場合、制御回路2
208を用いて、フラグをセットし、状態変化信号/C
CCRTを真にして発生させ(ステップS46)、プリ
ンタコントローラ2103に通知する(ステップS47
〜S50)。すなわち、プリンタコントローラ901か
ら状態変化の問い合わせを待ち(ステップS48)、問
い合わせがあると、エンジン制御部2202から受けた
状態変化をステータスとして返信し(ステップS4
8)、状態変化信号/CCCRTを偽にして終了する。
一方、ステップS45でプリンタに関連する状態変化で
ない場合、リーダコントローラ901内部で状態変化に
対する処理を行い(ステップS50)、処理を終了す
る。
【0134】プリンタコントローラ2103がエンジン
制御部2002を制御しているプリントモード時、制御
回路2208のゲート機能を開放し、エンジン制御部2
002から通知されてきた状態変化信号/PCCRTを
状態変化信号/CCCRTとしてプリンタコントローラ
2103に対して通知する。
【0135】[実行コマンドに対する制御]プリンタコ
ントローラ2103とリーダコントローラがエンジン制
御部2002に対して同時に使用要求を出した場合につ
いてリーダコントローラがどのように制御するかについ
て示す。
【0136】図23はコピー動作中にプリント要求が発
生した場合のデータの所在とそのやり取りを示す図であ
る。このとき、エンジン制御部2002は、リーダコン
トローラ901から送られてくる画像信号(/PVD
O)を受け取って画像形成を行っている。その動作で
は、図8で示したように給紙カセット指定や排紙口指
定、画像形成モードなどはリーダコントローラ901と
エンジン制御部2002の間のシリアル通信で設定済み
である。
【0137】図23において、1301は各種設定値の
バッファであり、リーダコントローラ901が自分でエ
ンジン制御部2002に設定した値およびプリンタコン
トローラ2103がエンジン制御部2002に設定した
値を格納する。バッファ1301に示した各種設定値の
うち、リーダ用の設定値には前述した指定値が格納され
ていることになる。
【0138】ここで、コピー動作中にプリンタコントロ
ーラ2103からプリント要求が発生した場合、コピー
動作に割り込んでプリントアウトが行われることは、ユ
ーザビリティの観点からも考えない。この状況でのプリ
ント要求は、コピー動作が終了するまで延期されること
になるが、プリンタコントローラ2103からの/CC
MDに対して、/CSTSを返さなければならない。
【0139】そこで、バッファ1301の設定値のう
ち、PDL用の設定値にプリンタからの設定値だけを要
求に応じて設定しておく。リーダ用の設定値とPDL用
の設定値が異なる場合、コピー動作が終了し、プリンタ
動作を開始する前にリーダコントローラ901からエン
ジン制御部2002に設定を行えばよい。具体的には次
のようになる。
【0140】現在、コピー動作中であり、上段のカセッ
トから給紙し、フェイスアップ排出口に排する設定とな
っており、画像形成モードも原稿がカラーであるという
判定の元にカラーモードに設定されていたとする。ここ
で、プリンタコントローラ2103からプリント要求が
発生した場合、プリント実行自体は延期されるが、各種
設定を行うことができる。
【0141】ここで、プリント要求は、上段のカセット
から給紙し、フェイスダウン排出口に排出、さらに白黒
画像を出力する要求であるとする。給紙カセット指定に
ついては、リーダコントローラ901、プリンタコント
ローラ2103とも上段カセットを指定している。
【0142】したがって、コピー動作が終了し、プリン
ト動作に切り替わった時にも、エンジン制御部2002
に対して給紙段カセット指定コマンドを発行する必要が
ない。排出口と画像形成モードについては、コピー動作
とプリント動作では指定が異なるために、コピー動作が
終了した時点でリーダコントローラ901からエンジン
制御部2002に対して改めて排紙口指定、画像形成モ
ード指定のコマンドを発行する必要がある。
【0143】このように、リーダコントローラ901
は、プリンタコントローラ2103からのコマンドに対
して、エンジン制御部2002へのコマンド実行を延期
させるだけの判断を行っているのではなく、リーダコン
トローラ901が既にエンジン制御部2002に対して
設定済みのものについては、重複して設定することがな
いような判断を行う。
【0144】図24はプリント動作中にコピー要求が発
生した場合のデータの所在とそのやり取りを示す図であ
る。この場合、図23の場合と逆でユーザビリティの観
点からコピー機の前でコピーボタンを押そうとしても、
プリント動作中でコピーできないよりは、割り込む形で
コピー動作を実行できるようにした方がよい。
【0145】この場合、プリンタコントローラ2103
から送られた/CVDOがセレクタ2201で選ばれ、
/PVDOとしてエンジン制御部2002に送られてい
る。仮に図23で説明したものと全く同じ設定で、プリ
ンタコントローラ2103からの設定は上段カセット、
フェイスダウン排出口、白黒画像モードであるとする。
【0146】エンジン制御部2002は、プリンタコン
トローラ2103からの/PPRNT信号がHレベル
(偽)になった時に終了をはじめて検知できるので、何
枚プリントアウトされるかを知らない。ここでは、プリ
ンタは4枚の画像をプリントアウトしようとしていると
仮定する。
【0147】リーダから割込みでコピー動作要求をしな
ければ、図6で示すような画像タイミングのように、エ
ンジン制御部2002から/PTOP信号が4つ発生
し、それに応じて画像がプリンタコントローラ2103
からリーダコントローラ901を介して、エンジン制御
部2002に送られる。
【0148】そこで、2枚目のプリントアウト中にカラ
ー原稿の1枚コピーという割込みコピー要求がリーダコ
ントローラ901に発生したと仮定する。図25は割り
込み要求時の各信号の変化を示すタイミングチャートで
ある。プリンタコントローラ2103からの/CPRN
T要求により、リーダコントローラ901は/PPRN
T要求をエンジン制御部2002に対して発行し、エン
ジン制御部2002から/PTOP信号がリーダコント
ローラを介して/CTOP信号としてプリントコントロ
ーラに供給される。
【0149】このようにして、1501に示す1枚目の
画像と、1502に示す2枚目の画像のプリント動作は
実行される。
【0150】ここで、2枚目のプリントアウト動作中
に、割込みコピー要求をリーダコントローラが発生した
場合について示す。リーダコントローラ901はプリン
タコントローラ2103に対して、/CCCRT信号を
発生する。これは実際にエンジンの状態が変化したので
はなく、リーダコントローラ901がプリンタエンジン
を獲得するためにプリンタコントローラ2103にエン
ジンの開放を要求するものである。発生の仕方は前述し
た制御部2208を用いる。この/CCCRT信号に対
してプリンタコントローラ2103はエンジンの状態ス
テータスをチェックするためのコマンドを発行し、リー
ダコントローラ901はそれに対して、「コピー動作
中」であるというステータスをプリンタコントローラ2
103に返す。
【0151】プリンタコントローラ2103は、/CP
RNT信号をLレベル(真)にしたままの状態でエンジ
ンがコピー動作中であることを検知し、/CTOP信号
が来るのを待ち続ける。コピー状態でなければ、/CP
RNTをLレベル(真)にしたまま/CTOPが来ない
場合、一定時間後にタイムアウトエラーとなるが、コピ
ー状態の場合には、プリンタコントローラ2103側で
タイムアウトを解除し、永久に/CTOP信号を待ち続
けるように設定する。
【0152】今回、エンジン制御部2002から送られ
てくる/PTOP信号はコピー動作を行うためのもので
あり、リーダコントローラ側で/PTOP信号を使用す
る。また、1505で示すようにエンジン側から送られ
てきた/PTOP信号をプリンタコントローラ2103
にマスクすることになる。実際にリーダコントローラ9
01で生成される画像信号は1506の画像信号だけで
ある。
【0153】そして、割込みコピーが1枚終了した後、
再び/PTOP信号のマスクを外し、/CTOPとして
プリンタコントローラ2103に送出することにより、
プリンタコントローラ2103からの画像1503、1
504をエンジン制御部2002にプリントアウトする
ことができる。こうして、プリント動作中の割込みコピ
ー動作を実現することができる。
【0154】このように、プリンタコントローラ210
3やリーダコントローラ901の状態に応じて、プリン
タエンジンをどちらが獲得するかやどのタイミングでコ
マンドを発行するかを全てリーダコントローラ901が
場合に応じて判断し、制御することにより、1つのエン
ジンに対して、2つのコントローラからの要求を実現す
ることができるのである。
【0155】[設定内容確認コマンドに対する制御]プ
リンタコントローラ2103が設定内容確認コマンドを
発行した場合の制御について示す。
【0156】プリンタコントローラ2103がエンジン
制御部2002に設定されている状態を確認したいこと
が発生した場合、プリンタコントローラ2103は設定
内容確認コマンドを/CCMDを通して発行する。それ
を受信したリーダコントローラ901は図23の設定値
格納バッファをチェックし、プリンタコントローラ21
03が確認したい内容がバッファの中にある場合、その
内容を読み出し、/CSTSを通してプリンタコントロ
ーラ2103に通知する。また、バッファの中に無い内
容である場合、リーダコントローラ901は設定内容確
認コマンドを/PCMDを通して発行する。エンジン制
御部2002はその内容を読み出し、設定内容を/PS
TSを通してリーダコントローラに通知し、リーダコン
トローラはその内容を/CSTS通してプリンタコント
ローラ2103に通知する。
【0157】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の画像形成装置
によれば、画像読取手段により光源を点灯させて原稿の
画像を読み取り、該読み取られた原稿の画像を記録する
際、第1検知手段により前記コピー開始キーの操作に先
立って使用されるキーの操作を検知し、点灯開始手段に
より該キーの操作が検知されたことにより前記光源の点
灯動作を開始し、第2検知手段により前記コピー開始キ
ーの操作を検知し、該コピー開始キーの操作が検知され
た後、画像読取開始手段により前記原稿の画像読取動作
を開始するので、リーダ部の出力要求がなされてから原
稿の読み取り動作に入るまでに必要な待ち時間を短縮で
きる。
【0158】このように、コピー時に出力要求となるコ
ピー開始キーが押下される前に、コピー開始キーに先立
って使用されるキーが押下された場合、それを契機とし
てリーダ部の光源を出力要求に先んじて点灯することに
よってリーダ部の出力要求がなされてから原稿の読み取
り動作に入るまでに必要な待ち時間を短縮でき、プリン
ト時に比べてコピー時では出力要求されてから実際に出
力されるまでの時間が遅くなってしまうという従来の問
題を解決し、ユーザの利便性を向上できる。
【0159】尚、請求項6に記載の画像形成方法におい
ても、同様の効果を得ることができる。
【0160】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
外部から画像を入力する画像入力手段を備え、該入力さ
れた画像を記録するプリント機能、および前記読み取ら
れた原稿の画像を記録するコピー機能を有するので、プ
リント時に比べてコピー時では出力されるまでに要する
時間が遅くなってしまうことを回避できる。
【0161】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
前記画像読取手段は前記原稿を走査して画像を読み取る
スキャナ部を有し、前記画像読取開始手段は、前記原稿
の画像を記録するプリンタエンジンと同期させて前記ス
キャナ部の走査を開始するので、原稿の走査を開始する
までの時間を短縮できる。
【0162】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
前記コピー開始キーの操作に先立って使用されるキー
は、コピー枚数を設定するコピー出力枚数設定キーであ
るので、コピー出力枚数を設定する段階から光源を点灯
させておくことができる。
【0163】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
前記第1検知手段により前記コピー開始キーの操作に先
立って使用されるキーの操作が検知されずに前記コピー
開始キーが操作された場合、画像読取開始手段は、前記
光源の点灯動作および前記原稿の画像読取動作を開始す
るので、いきなりコピー開始キーが押下されても、コピ
ー開始キーが押下されてからコピー出力までの時間を、
従来より長くしてしまうことなく同等に留めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における画像形成装置の構成を示す
図である。
【図2】ホストコンピュータあるいはネットワークに接
続される画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】ビデオI/Fの構成を示す図である。
【図4】ビデオI/Fの信号一覧を示す図である。
【図5】プリンタエンジンの構成を示す図である。
【図6】ビデオI/F2101でやり取りされる信号を
示すタイミングチャートである。
【図7】プリンタコントローラ2103およびエンジン
制御部2002間でのシリアル通信を示すタイミングチ
ャートである。
【図8】プリント動作時のシリアル通信を示す図であ
る。
【図9】プリンタとしての画像形成装置の構成を示す図
である。
【図10】リーダコントローラが装着された画像形成装
置の構成を示す図である。
【図11】図3のプリンタコントローラ2103とエン
ジン制御部2002の間にリーダーコントーラ901を
設けた場合の電気的接続を示す図である。
【図12】リーダコントローラ901の構成を示すブロ
ック図である。
【図13】蛍光灯ランプの点灯制御信号を示すタイミン
グチャートである。
【図14】プリント時およびコピー時の画像データ(/
VDO)送出タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図15】方法Bを実現するリーダコントローラの構成
を示す図である。
【図16】方法Bにおける画像信号と/RSTART信
号を示すタイミングチャートである。
【図17】コピー時に/RSTART信号を用いて原稿
読み取り装置に起動をかける制御を行う場合、コピー開
始キーの押下に応じた各制御信号の変化を示すタイミン
グチャートである。
【図18】方法Cにおける各部の信号の変化を示すタイ
ミングチャートである。
【図19】プリンタコントローラ2103とエンジン制
御部2002との間にリーダコントローラが介在しない
場合、つまり図3の構成の場合におけるコマンド発行シ
ーケンスを示すフローチャートである。
【図20】リーダコントローラ901の制御処理手順を
示すフローチャートである。
【図21】リーダコントローラ901の制御処理手順を
示すフローチャートである。
【図22】リーダコントローラ901によって実行され
る制御処理手順を示すフローチャートである。
【図23】コピー動作中にプリント要求が発生した場合
のデータの所在とそのやり取りを示す図である。
【図24】プリント動作中にコピー要求が発生した場合
のデータの所在とそのやり取りを示す図である。
【図25】割り込み要求時の各信号の変化を示すタイミ
ングチャートである。
【図26】画像読取装置が追加された従来の画像形成装
置の構成を示すブロック図である。
【図27】コピー機能およびプリント機能を有する従来
の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 原稿読取装置 901 リーダコントローラ 902 画像信号処理部 905 操作部 906 画像入力部 2002 エンジン制御部 2102 プリンタエンジン 2103 プリンタコントローラ 2201 セレクタ 2209 CPU

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源を点灯させて原稿の画像を読み取る
    画像読取手段を備え、 該読み取られた原稿の画像を記録する画像形成装置にお
    いて、 前記コピー開始キーの操作に先立って使用されるキーの
    操作を検知する第1検知手段と、 該キーの操作が検知されたことにより前記光源の点灯動
    作を開始する点灯開始手段と、 前記コピー開始キーの操作を検知する第2検知手段と、 該コピー開始キーの操作が検知された後、前記原稿の画
    像読取動作を開始する画像読取開始手段とを備えたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】外部から画像を入力する画像入力手段を備
    え、 該入力された画像を記録するプリント機能、および前記
    読み取られた原稿の画像を記録するコピー機能を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像読取手段は前記原稿を走査して
    画像を読み取るスキャナ部を有し、 前記画像読取開始手段は、前記原稿の画像を記録するプ
    リンタエンジンと同期させて前記スキャナ部の走査を開
    始することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記コピー開始キーの操作に先立って使
    用されるキーは、コピー出力枚数を設定するコピー出力
    枚数設定キーであることを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1検知手段により前記コピー開始
    キーの操作に先立って使用されるキーの操作が検知され
    ずに前記コピー開始キーが操作された場合、画像読取開
    始手段は、前記光源の点灯動作および前記原稿の画像読
    取動作を開始することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 光源を点灯させて原稿の画像を読み取
    り、該読み取られた原稿の画像を記録する画像形成方法
    において、 前記コピー開始キーの操作に先立って使用されるキーの
    操作を検知し、 該キーの操作が検知されたことにより前記光源の点灯動
    作を開始し、 前記コピー開始キーの操作を検知し、 該コピー開始キーの操作が検知された後、前記原稿の画
    像読取動作を開始することを特徴とする画像形成方法。
JP9364760A 1997-12-22 1997-12-22 画像形成装置および方法 Pending JPH11184345A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9364760A JPH11184345A (ja) 1997-12-22 1997-12-22 画像形成装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9364760A JPH11184345A (ja) 1997-12-22 1997-12-22 画像形成装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11184345A true JPH11184345A (ja) 1999-07-09

Family

ID=18482605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9364760A Pending JPH11184345A (ja) 1997-12-22 1997-12-22 画像形成装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11184345A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8184306B2 (en) 2007-07-20 2012-05-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Operate light source of reading unit of a multifunction peripheral device according to valid instructive keys

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8184306B2 (en) 2007-07-20 2012-05-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Operate light source of reading unit of a multifunction peripheral device according to valid instructive keys

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6992784B1 (en) Image processing apparatus, a reader controller, and a method for controlling the reader controller
JP2001083750A (ja) 画像処理装置の制御装置およびその方法
US6633403B1 (en) Image forming apparatus and image processing method for limiting the communication between print controller and print engine based on load of the print engine
JPH11184345A (ja) 画像形成装置および方法
JP3441972B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、画像形成システム、及び記憶媒体
JP2000089621A (ja) 画像形成装置、画像形成制御装置、画像形成制御方法及び記憶媒体
US20020018665A1 (en) Image processing method with control of discahrge of pages in image forming apparatus
JP2001236001A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP3472146B2 (ja) 画像形成装置、及びその制御方法
JP3720536B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の動作制御方法
JP2000015896A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
US6151463A (en) Apparatus and method for forming a toner image
JP3762112B2 (ja) 印字装置
JP2002019233A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、プリンタコントローラおよびプリンタエンジン
JPH113007A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の調整方法
JP2002300389A (ja) 印刷装置およびキャリブレーション方法
JP2000229463A (ja) 印刷制御システムおよび印刷制御装置および印刷制御システムのオプション制御方法および印刷制御装置のオプション制御方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体
JP2001100613A (ja) 画像形成装置および画像形成方法、並びにその制御プログラムを記録した記録媒体
JP2004363852A (ja) 画像印字装置
JP2000229462A (ja) 印刷制御装置および印刷制御装置の通信制御方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体
JP2000032656A (ja) 電源制御装置および電源制御装置の電源制御方法
JP2001024892A (ja) 画像処理装置
JP2001136382A (ja) 画像形成装置及び方法、並びに、画像形成システム
JP2001245093A (ja) 画像処理装置および方法
JP2000071569A (ja) 画像形成装置および画像形成方法並びに画像形成用制御プログラムを記録した記録媒体