JP2001294563A - サリチル酸アミド誘導体、その製法及び農園芸用の殺菌・除草剤 - Google Patents

サリチル酸アミド誘導体、その製法及び農園芸用の殺菌・除草剤

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JP2001294563A
JP2001294563A JP2000110405A JP2000110405A JP2001294563A JP 2001294563 A JP2001294563 A JP 2001294563A JP 2000110405 A JP2000110405 A JP 2000110405A JP 2000110405 A JP2000110405 A JP 2000110405A JP 2001294563 A JP2001294563 A JP 2001294563A
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carbon atoms
ethyl
substituted
salicylic acid
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JP2000110405A
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English (en)
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Katsutoshi Fujii
勝利 藤井
Koji Hatano
耕司 秦野
Kazuyuki Nakamura
和幸 中村
Yoichi Yoshida
洋一 吉田
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、サリチル酸アミド誘導体を有効成
分として含有することを特徴とする農園芸用の殺菌・除
草剤を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明のサリチル酸アミド誘導体は、次
式(1) 【化1】 (式中、R1は、炭素原子数1〜4個のアルコキシメチ
ル基などを表し;R2は、ハロゲン原子を表し;R3は、
ハロゲン原子,、炭素原子数1〜4個のアルキル基など
を表し;mは、0〜2の整数を表し;nは、0〜3の整
数を表す。)で示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農園芸用の殺菌・
除草剤として有用である新規なサリチル酸アミド誘導体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明のサリチル酸アミド誘導体は、新
規化合物であることから、農園芸用の殺菌・除草活性を
有することも知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、新規
なサリチル酸アミド誘導体、その製法及びそれを有効成
分とする農園芸用の殺菌・除草剤を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために検討した結果、新規なサリチル酸ア
ミド誘導体が農園芸用の殺菌・除草剤として有用である
ことを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は次の
通りである。第1の発明は、次式(1):
【0005】
【化4】
【0006】で示されるサリチル酸アミド誘導体に関す
るものである。なお、式中のR1,R2,R3,m及びn
は、次の通りである。R1は、炭素原子数1〜4個のア
ルコキシメチル基,2−(炭素原子数1〜10個のアル
コキシ)エチル基,2−[2−(炭素原子数1〜4個の
アルコキシ)エトキシ]エチル基,置換又は非置換のフ
ェノキシで置換された炭素原子数2もしくは3個のアル
キル基,2−プロピニル基,3−ヨード−2−プロピニ
ル基,2−(2−プロピニルオキシ)エチル基,2−
(3−ヨード−2−プロピニルオキシ)エチル基,2−
[2−(2−プロピニルオキシ)エトキシ]エチル基,
2−[2−(3−ヨード−2−プロピニルオキシ)エト
キシ]エチル基,3,3−ジクロロ−2−プロペニル
基,置換又は非置換のフェニル基,置換又は非置換のベ
ンジル基,炭素原子数1 〜4個のアシル基,置換又は
非置換のベンゾイル基,ジオキソラン−2−イルメチル
基,トリフルオロメタンスルホニル基を表す。R2は、
ハロゲン原子を表す。R3は、ハロゲン原子,炭素原子
数1〜4個のアルキル基,炭素原子数1〜4個のアルコ
キシ基,炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基,シア
ノ基を表す。mは、0〜2の整数を表す。第2の発明
は、次式(2):
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R2,R3,m及びnは、前記と同
義である)で示されるサリチル酸アミド類と次式
(3):
【0009】
【化6】
【0010】(式中、Xは、ハロゲン原子,P−トルエ
ンスルホニルオキシ基,低級アルキルスルホニルオキシ
基を表し;R1は、前記と同義である。)で示される化
合物とを反応させることを特徴とする、前記の式(1)
で示されるサリチル酸アミド誘導体の製法に関するもの
である。
【0011】第3の発明は、前記の式(1)で示される
サリチル酸アミド誘導体を有効成分とする農園芸用の殺
菌・除草剤に関するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。前記の化合物で表した各種の置換基などは、次の
通りである。なお、本発明の説明において、化学式に付
した括弧付き数字,記号などをもって、「化合物(数
字,記号など)」とも称する〔例えば、式(1)で示さ
れるものを化合物(1)とも称する。〕。 〔R1〕R1は、炭素原子数1〜4個のアルコキシメチル
基,2−(炭素原子数1〜10個のアルコキシ)エチル
基,2−[2−(炭素原子数1〜4個のアルコキシ)エ
トキシ]エチル基,置換又は非置換のフェノキシで置換
された炭素原子数2もしくは3個のアルキル基,2−プ
ロピニル基,3−ヨード−2−プロピニル基,2−(2
−プロピニルオキシ)エチル基,2−(3−ヨード−2
−プロピニルオキシ)エチル基,2−[2−(2−プロ
ピニルオキシ)エトキシ]エチル基,2−[2−(3−
ヨード−2−プロピニルオキシ)エトキシ]エチル基,
3,3−ジクロロ−2−プロペニル基,置換又は非置換
のフェニル基,置換又は非置換のベンジル基,炭素原子
数1〜4個のアシル基,置換又は非置換のベンゾイル
基,ジオキソラン−2−イルメチル基,トリフルオロメ
タンスルホニル基を表す。
【0013】(1)炭素原子数1〜4個のアルコキシメ
チル基としては、炭素原子数1〜4個の直鎖状又は分岐
状のアルコキシで置換されたメチル基を挙げることがで
きるが;好ましくはメトキシメチル基、エトキシメチル
基である。 (2)2−(炭素原子数1〜10個のアルコキシ)エチ
ル基としては、炭素原子数1〜10の直鎖状又は分岐状
のアルコキシで置換されたエチル基挙げることができる
が;好ましくは、2−エトキシエチル基,2−i−ブト
キシエチル基,2−t−ブトキシエチル基,2−n−ヘ
キシルオキシエチル基である。 (3)2−[2−(炭素原子数1〜4個のアルコキシ)
エトキシ]エチル基としては、炭素原子数1 〜4個の
直鎖状又は分岐状のアルコキシエトキシで置換されたエ
チル基挙げることができるが;好ましくは2−[2−
(n−プロポキシ)エトキシ]エチル基である。 (4)置換又は非置換のフェノキシで置換された炭素原
子数2もしくは3個のアルキル基としては、炭素原子数
1〜4個の直鎖状又は分岐状のアルキル基,炭素原子数
1〜4個の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基,ハロゲン
原子,フェノキシで置換されてもよいフェノキシ基挙げ
ることができるが;好ましくは、2−[4−(t−ブチ
ル)フェノキシ]エチル基、2−(4−クロロ−2−メ
チルフェノキシ)エチル基,2−(4−メトキシフェノ
キシ)エチル基,2−(2−メトキシフェノキシ)エチ
ル基,2−(4−フェノキシフェノキシ)エチル基,3
−フェノキシピロピル基である。
【0014】(5)置換又は非置換のフェニル基として
は、炭素原子数1〜4個の直鎖状又は分岐状のアルキル
基,炭素原子数1〜4個の直鎖状又は分岐状のアルコキ
シ基,ハロゲン原子で置換されてもよいフェニル基挙げ
ることができるが;好ましくは、フェニル基である。 (6)置換又は非置換のベンジル基としては、炭素原子
数1〜4個の直鎖状又は分岐状のアルキル基,炭素原子
数1〜4個の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基,ハロゲ
ン原子、トリフルオロメチル基で置換されてもよいベン
ジル基を挙げることができるが;好ましくは、ベンジル
基,4−トリフルオロメチルベンジル基である。 (7)炭素原子数1〜4個のアシル基としては、炭素原
子数1〜4個の直鎖状又は分岐状の脂肪酸残基を挙げる
ことができるが;好ましくは、アセチル基,プロピオニ
ル基,ピバロイル基である。 (8)置換又は非置換のベンゾイル基としては、炭素原
子数1〜4個の直鎖状又は分岐状のアルキル基,炭素原
子数1〜4個の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基,ハロ
ゲン原子,トリフルオロメチル基で置換されてもよいベ
ンゾイル基を挙げることができるが;好ましくは、ベン
ゾイル基である。
【0015】〔R2〕R2は、ハロゲン原子を表す。ハロ
ゲン原子としては、塩素原子,ヨウ素原子,臭素原子,
フッ素原子などを挙げることができるが;好ましくは、
塩素原子である。 〔R3〕R3は、ハロゲン原子,炭素原子数1〜4個のア
ルキル基,炭素原子数1〜4個のアルコキシ基,炭素原
子数1〜4個のハロアルコキシ基,シアノ基を表す。 (1)ハロゲン原子としては、塩素原子,ヨウ素原子,
臭素原子,フッ素原子などを挙げることができるが;好
ましくは、塩素原子である。 (2)炭素数原子数1〜4のアルキル基としては、炭素
原子数1〜4個の直鎖状又は分岐状のアルキル基を挙げ
ることができるが;好ましくは、メチル基である。 (3)炭素数原子数1〜4のアルコキシ基としては、炭
素原子数1〜4個の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基を
挙げることができるが;好ましくは、メトキシ基,2−
ブトキシ基である。 (4)炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基として
は、炭素原子数1〜4個の直鎖状又は分岐状のハロアル
コキシ基を挙げることができるが;好ましくは、ハロゲ
ン原子は、フッ素原子であり;さらに好ましくは、トリ
フルオロメトキシ基である。 〔m〕mは、0〜2の整数であるが;好ましくは0又は
2であるある。 〔n〕nは、0〜3の整数であるが;好ましくは、0,
1又は2である。 〔X〕Xは、ハロゲン原子、P−トルエンスルホニルオ
キシ基又は低級アルキルスルホニルオキシ基を表す。ア
ルキルスルホニルオキシ基としては、直鎖状又は分岐状
のものを挙げることができるが;好ましくは−OSO2
CH3である。
【0016】Xにおけるハロゲン原子としては、塩素原
子,ヨウ素原子,臭素原子,フッ素原子などを挙げるこ
とができるが;好ましくは、塩素原子,臭素原子であ
る。
【0017】化合物(1)としては、前記の各種の置換
基を組み合わせたものを挙げることができるが、薬効の
面から好ましいものは、次の通りである。 (1)R1が炭素原子数1〜4個のアルコキシメチル基
であり、(R2mが水素原子であり、nが1であり、
(R3nが4−トリフルオロメトキシ基である化合物。 (2)R1が2−(炭素原子数1 〜10個のアルコキ
シ)エチル基であり、(R 2mが水素原子であり、nが
1であり、R3が炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ
基である化合物。 (3)R1が2−[2−(炭素原子数1〜4個のアルコ
キシ)エトキシ]エチル基であであり、(R2mが水素
原子であり、nが1であり、R3が炭素原子数1〜4個
のハロアルコキシ基である化合物。 (4)R1が置換又は非置換のフェノキシで置換された
炭素原子数2〜3個のアルキル基であり、(R2mが水
素原子であり、nが1であり、R3が炭素原子数1〜4
個のハロアルコキシ基である化合物。 (5)R1が2−プロピニル基,3−ヨード−2−プロ
ピニル基,2−(2−プロピニルオキシ)エチル基,2
−(3−ヨード−2−プロピニルオキシ)エチル基,2
−[2−(2−プロピニルオキシ)エトキシ]エチル基
又は2−[2−(3−ヨード−2−プロピニルオキシ)
エトキシ]エチル基であり、(R2mが水素原子であ
り、nが1であり、R3が炭素原子数1〜4個のハロア
ルコキシ基である化合物。
【0018】(6)R1が3,3−ジクロロ−2−プロ
ペニル基であり、(R2mが水素原子であり、nが1で
あり、R3が炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基で
ある化合物。 (7)R1が、置換又は非置換のフェニル基、置換又は
非置換のベンジル基であり、(R2mが水素原子であ
り、nが1であり、R3が炭素原子数1〜4個のハロア
ルコキシ基である化合物。 (8)R1が炭素原子数1〜4個のアシル基、置換又は
非置換のベンゾイル基であり、(R2mが水素原子又は
3,4−ジクロロ基であり、nが1であり、R3が炭素
原子数1〜4個のハロアルコキシ基である化合物。 (9)R1がジオキソラン−2−イルメチル基及びトリ
フルオロメタンスルホニル基であり、(R2mが水素原
子であり、nが1であり、R3が炭素原子数1〜4個の
ハロアルコキシ基である化合物。 (10)R1が2−エトキシエチル基であり、(R2m
が水素原子であり、nが0,1,2又は3であり、R3
がハロゲン原子,炭素原子数1〜4個のアルキル基,炭
素原子数1〜4個のアルコキシ基又はシアノ基である化
合物。
【0019】前記の本発明の化合物(1)の合成法を、
さらに詳細に述べる。化合物(1)は、以下に示す合成
法1又は2によって合成することができる。 (合成法1)化合物(1〕は、次に示すように、化合物
(2)と化合物(3)とを、溶媒中塩基存在下で反応さ
せることによって合成することができる。
【0020】
【化7】
【0021】(式中、R1〜R3,X,m及びnは、前記
と同義である。) 原料のモル比は任意に設定できるが、通常、化合物
(2)1モルに対して化合物(3)は0.5〜2モルの
割合である。溶媒の種類としては、本反応に直接関与し
ないものであれば特に限定されず、例えば、ベンゼン、
トルエン、キシレン、メチルナフタリン、石油エーテ
ル、リグロイン、ヘキサン、クロルベンゼン、ジクロル
ベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロルエ
タン、トリクロルエチレンのような塩素化された又はさ
れていない芳香族、脂肪族、脂環式の炭化水素類;テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどの
ようなエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリル
などのようなニトリル類、アセトン、メチルエチルケト
ンなどのようなケトン類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、N,N−ジメ
チルイミダゾリジノン、N−メチルピロリドンなどのよ
うな非プロトン性極性溶媒;及び前期溶媒の混合物など
を挙げることができる。
【0022】溶媒の使用量は、化合物(2)が5〜80
重量%になるようにして使用することができるが;10
〜70重量%が好ましい。塩基の種類としては、特に限
定されず、有機及び無機塩基、例えばトリエチルアミン
のような第3級アミン、ピリジン、ピペリジンなどのよ
うな芳香族或いは非芳香族のへテロ環、アルカリ金属及
びアルカリ土類金属の水素化物、水酸化物、炭酸塩、炭
酸水素塩、ナトリウムメチラート、カリウム−t−ブト
キサイドなどのようなアルカリ金属アルコラートを挙げ
ることができる。塩基の使用量は、化合物(2)に対し
て1〜5倍モルであるが;好ましくは1.0〜1.5倍
モルである。
【0023】反応温度は、特に限定されないが、−20
℃から溶媒の沸点以下の温度範囲内であり;好ましくは
室温〜50℃である。反応時間は、前記の濃度、温度に
よって変化するが;通常0.5 〜8時間である。
【0024】(合成法2)化合物(1〕に於いてR1
3−ヨード−2−プロピニル基,2−(3−ヨード−2
−プロピニルオキシ)エチル基,2−[2−(3−ヨー
ド−2−プロピニルオキシ)エトキシ]エチル基などの
化合物は、次式に示す方法で製造することができる。
【0025】
【化8】
【0026】(式中、R2,R3,X,m及びnは、前記
と同義であり;qは、0〜2の整数を表す。) 原料化合物(2)は、次式に示す方法で製造することが
できる。
【0027】
【化9】
【0028】(式中、R2,R3,m及びnは、前記と同
義であり;縮合剤とは、N,N’−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(略称;DCC)や1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド(略称;
WSC)などの脱水縮合剤を表す。) 原料化合物(4)は、市販品として入手することができ
る。原料化合物(5)は、次式に示す方法で製造するこ
とができる。
【0029】
【化10】
【0030】(式中、R3及びnは、前記と同義であ
り;Yは、ハロゲン原子を表し;pは、2又は3を表
す。) なお、Yのハロゲン原子としては、塩素原子,ヨウ素原
子,臭素原子,フッ素原子などを挙げることができる
が;好ましくは、塩素原子,臭素原子である。原料化合
物(6)及び(7)は、市販品として入手することがで
きる。
【0031】原料化合物(3)は、市販品として入手す
るか、R1がフェノキシアルキル基の場合は前述の
(8)の製法で製造することができる。また、XがP−
トルエンスルホニルオキシ基又はアルキルスルホニル基
である化合物は、次式に示す方法で製造することができ
る。
【0032】
【化11】
【0033】(式中、R3,n,Y及びpは、前記と同
義であり;R4は、P−トルエンスルホニル基又は低級
アルキル基を表す。) なお、R4の低級アルキル基しては、直鎖状又は分岐状
のアルキル基を挙げることができるが;好ましくは、メ
チル基,エチル基である。原料化合物(9)及び(1
1)は、市販品として入手することができる。化合物
(1)は、合成法1の他に、次のスキームによっても合
成することができる。
【0034】
【化12】
【0035】(式中、R1〜R3,X,m及びnは、前記
と同義である。) 化合物(1)としては、例えば、後述の表1〜4中に示
した化合物1〜60を挙げることができる。
【0036】〔防除効果〕本発明の化合物(1)で防除
効果が認められる農園芸用の有害生物としては、農園芸
病原菌(例えば、コムギ赤さび病,大麦うどんこ病,キ
ュウリべと病,イネいもち病,トマト疫病など)、農園
芸雑草(例えば、メヒシバ,ノビエ,シロザ,イヌビ
ユ,アサガオ)を挙げることができる。また,本発明化
合物(1)は葉茎散布,土壌灌注処理,土壌混和処理で
使用可能である。
【0037】本発明の農園芸用の殺菌・除草剤は、化合
物(1)の1種以上を有効成分として含有するものであ
る。化合物(1)は、単独で使用することもできるが、
通常は常法によって、希釈剤,界面活性剤,分散剤,補
助剤などを配合し、例えば、扮剤,乳剤,微粒剤,粒
剤,水和剤,顆粒水和剤,水性懸濁剤,油性の懸濁剤,
乳濁剤,可溶化製剤,油剤,マイクロカプセル剤,エア
ゾールなどの組成物として調整して使用することが好ま
しい。
【0038】個体希釈剤としては、例えば、タルク,ベ
ントナイト,モンモリロナイト,クレー,カオリン,炭
酸カルシウム,ケイソウ土,ホワイトカーボン,バーミ
キュライト,消石灰,ケイ砂,硫安,尿素などが挙げら
れる。液体希釈剤としては、例えば、炭化水素類、例え
ば、ケロシン,鉱油など;芳香族炭化水素、例えば、ベ
ンゼン,トルエン,キシレン,ジメチルナフタレン,ジ
メチルキシリルエタンなど;塩素化炭化水素類、例え
ば、クロロホルム,四塩化炭素など;エーテル類、例え
ば、ジオキサン,テトラヒドロフランなど;ケトン類、
例えば、アセトン,シクロヘキサノン,イソホロンな
ど;エステル類、例えば、酢酸エチル,エチレングリコ
ールアセテート,マレイン酸ジブチルなど;アルコール
類、例えば、メタノール,n−ヘキサノール,エチレン
グリコールなど;極性溶媒類、例えば、N,N−ジメチ
ルホルムアミド,ジメチルスルホキシド,N−メチルピ
ロリドンなど;水などが挙げられる。個着剤及び分散剤
としては、例えば、カゼイン、ポリビニルアルコール、
カルボキシメチルセルロース、ベントナイト、ザンサン
ガム、アラビアガムなどが、挙げられる。エアゾール噴
射剤としては、例えば、空気,窒素,炭酸ガス,プロパ
ン,ハロゲン化炭化水素などが挙げられる。安定剤とし
ては、例えば、PAP,BHTなどが挙げられる。
【0039】界面活性剤としては、例えば、アルコール
硫酸エステル類,アルキルサルフェート塩,アルキルス
ルホン酸塩,アルキルベンゼンスルホン酸塩,リグニン
スルホン酸塩,ジアルキルスルホコハク酸塩,ナフタレ
ンスルホン酸塩縮合物,ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル,ポリオキシエチレンアリルエーテル,ポリオキ
シエチレンアルキルエステル,アルキルソルビタンエス
テル,ポリオキシエチレンソルビタンエステル,ポリオ
キシエチレンアルキルアミンなどを挙げることができ
る。
【0040】本剤の製造では、前記の希釈剤,界面活性
剤,分散剤及び補助剤をそれぞれの目的に応じて、各々
単独で又は適当に組み合わせて使用することができる。
本発明の化合物(1)を製剤化した場合の有効成分濃度
は、乳剤では通常1〜50重量%,粉剤では通常0.3
〜25重量%,水和剤及び顆粒水和剤では通常1〜90
重量%,粒剤では通常0.5〜10重量%,懸濁剤では
通常0.5〜40重量%,乳濁剤では通常1〜30重量
%,可溶化製剤では通常0.5〜20重量%,エアゾー
ルでは通常0.1〜5重量%である。これらの製剤を適
当な濃度に希釈して、それぞれの目的に応じて、植物茎
葉,土壌,水田の水面に散布するか、又は直接施用する
ことによって各種の用途に供することができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を参考例及び実施例によって具
体的に説明する。なお、これらの実施例は、本発明の範
囲を限定するものではない。
【0042】参考例 (1)N−[2−(4−トリフルオロメトキシフェノキ
シ)エチル]サリチル酸アミドの合成 サリチル酸(13.8g)と2−(4−トリフルオロメ
トキシフェノキシ)エチルアミン(22.1g)を塩化
メチレン200mlに溶かし、1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(2
1.1g)を加え、室温で6時間撹拌した。反応終了
後、水を加えて塩化メチレン層を分取し、水洗後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔ワ
コーゲルC−200,n−ヘキサン:酢酸エチル=2:
1〕で精製することによって、無色粉状結晶の目的物を
22.4g得た。m.p.103 〜105℃
【0043】(2)2−(2−エトキシエトキシ)安息
香酸メチルの合成 サリチル酸メチル(30.4g)と2−エトキシエチル
ブロミド(30.6g)をN,N−ジメチルホルムアミ
ド(200ml)に溶かし、炭酸カリウム(34g)を
加え、80℃で6時間撹拌した。反応終了後、水を加
え、トルエンで抽出した。抽出液を0.5NのNaOH
水溶液で洗浄し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
減圧下で濃縮して無色透明液体である目的物を41g得
た。
【0044】(3)2−(2−エトキシエトキシ)安息
香酸の合成 2−(2−エトキシエトキシ)安息香酸メチル(41
g)に、NaOH(12g)を水(20ml)に溶かし
た溶液を加え、60℃で3時間撹拌した。反応終了後、
氷冷下に12N塩酸(25ml)を徐々に加え、中和
し、水を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、水洗、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧下で濃縮して無色透明液体で
ある目的物を38g得た。本化合物は精製することな
く、目的物の合成に用いた。
【0045】実施例1〔化合物(1)〕の合成 (1)O−メトキシメチル−N−[2−(4−トリフル
オロメトキシフェノキシ)エチル]サリチル酸アミドの
合成〔化合物番号1〕の合成 N−[2−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)エ
チル]サリチルアミド(1.7g)をN,N−ジメチル
ホルムアミド(20ml)に溶かし、炭酸カリウム
(0.7g)とメトキシメチルクロライド(0.4g)
を順に加えて、40℃で3時間撹拌した。反応終了後、
水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で濃縮して、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコー
ゲルC−200,n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1で
溶出)で精製することによって、無色液体である目的物
を1.3g得た。
【0046】(2)O−エトキシエチル−N−[2−
(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)エチル]サリ
チル酸アミドの合成〔化合物番号6〕の合成 N−[2−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)エ
チル]サリチルアミド(1.7g)をN,N−ジメチル
ホルムアミド(20ml)に溶かし、炭酸カリウム
(0.7g)と2−エトキシエチルブロマイド(0.7
5g)を順に加えて、40℃で6時間撹拌した。反応終
了後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で濃縮して、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200,n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1で溶出)で精製することによって、無色液体であ
る目的物を1.9g得た。
【0047】(3)O−(2−エトキシエトキシ)−N
−[2−(フェノキシ)エチル]サリチル酸アミド〔化
合物番号7〕の合成 2−(2−エトキシエトキシ)安息香酸(1.05g)
と2−フェノキシエチルアミン(0.7g)をジクロロ
メタン(50ml)に溶かし、1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩
(1.5g)を加え、室温で6時間撹拌した。反応終了
後、水を加えて塩化メチレン層を分取し、0.2N塩
酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順に洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー〔ワコーゲルC−200,n−ヘキサン:酢酸エチル
=2:1〕で精製することによって、無色透明液体の目
的物を1.3g得た。
【0048】(4)O−3−ヨード−2−プロピニル−
N−[2−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)エ
チル]サリチル酸アミドの合成〔化合物番号31〕の合
成 O−2−プロピニル−N−[2−(4−トリフルオロメ
トキシフェノキシ)エチル]サリチル酸アミド(0.7
6g)をメタノール20mlに溶かし、水酸化ナトリウ
ム(0.1g)を水2mlに溶かした溶液を加え、室温
撹拌下にヨード(0.8g)を添加した。次いで室温で
4時間撹拌後、水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液
を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶
媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー〔ワコーゲルC−200,n−ヘキサン:酢
酸エチル=2:1〕で精製することによって、無色粉状
結晶の目的物を0.9g得た。
【0049】(5)O−アセチル−N−[2−(4−ト
リフルオロメトキシフェノキシ)エチル]サリチル酸ア
ミドの合成〔化合物番号39〕の合成 O−アセチルサリチル酸(0.9g)と2−(4−トリ
フルオロメトキシフェノキシ)エチルアミン(1.1
g)を塩化メチレン20mlに溶かし、1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩
酸塩(1.0g)を加え、室温で6時間撹拌した。反応
終了後、水30mlを加えて塩化メチレン層を分取し、
水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒
を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー〔ワコーゲルC−200,n−ヘキサン:酢酸
エチル=1:1〕で精製することによって、無色小針状
結晶の目的物を1.0g得た。
【0050】(6)O−プロピオニル−N−[2−(4
−トリフルオロメトキシフェノキシ)エチル]サリチル
酸アミドの合成〔化合物番号42〕の合成 N−[2−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)エ
チル]サリチルアミド(1.7g)とトリエチルアミン
(0.6g)をトルエン(20ml)に溶解し、氷冷撹
拌下にプロピオニルクロライド(0.47g)を滴下
し、滴下後、室温でで6時間撹拌した。反応終了後、水
を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で濃縮して、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲ
ルC−200,n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1で溶
出)で精製することによって、無色液体である目的物を
1.8g得た。
【0051】(4)表1〜4中のその他の化合物(1)
の合成 前記(1)〜(6)の方法に準じて、表1〜4中のその他の化
合物(1)を合成した。 以上のように合成した化合物(1)及びそれらの物性を
表1〜4に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】実施例2〔製剤の調製〕 (1)粒剤の調製 化合物(1)5重量部、ベントナイト35重量部、タル
ク57重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1重
量部及びリグニンスルホン酸ソーダ2重量部を均一に混
合し、次いで少量の水を添加して混練した後、押出し造
粒、乾燥して粒剤を得た。
【0057】(2)水和剤の調製 化合物(1)10重量部、カオリンクレー70重量部、
ホワイトカーボン18重量部、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ1.5重量部及びβ−ナフタレンスルホン酸
ソーダホルマリン縮合物0.5重量部を均一に混合し、
次いでエアミル粉砕して水和剤を得た。
【0058】(3)乳剤の調製 化合物(1)20重量部及びキシレン70重量部に、ソ
ルポール3005X(商品名;東邦化学製)10重量部
を加えて均一に混合し、溶解して乳剤を得た。
【0059】(4)乳剤の調製 化合物(1)の粉5重量部、タルク50重量部及びカオ
リンクレー45重量部を均一に混合して粉剤を得た。
【0060】実施例3〔効力試験〕 (1)ブドウべと病に対する防除効力試験(予防試験) 直径9cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり1本のブ
ドウ(品種:ネオマスカット)を育成した。この6葉期
のブドウ苗に、表1〜4に記載の化合物(1)のアセト
ン溶液を、界面活性剤(0.01%)を含む水で所定濃
度に希釈して、1鉢あたり15mlを散布した。散布
後、1日間ガラス温室で栽培し、ついで、ブドウべと病
菌遊走子懸濁液(5×104個/ml)を調整し、これ
を葉の裏側に噴霧接種した。接種後、2日間20℃、湿
室に保持した後、ガラス温室内で11日間栽培し、第1
〜6葉に現れたべと病の発病程度を調査した。効果の判
定は、無処理区の発病程度と比較して、病斑のないもの
を5、病斑面積10%以下を4,20%程度を3,40
%程度を2,60%程度を1,全体が罹病したものを0
として、5〜0の6段階にて行った。これらの結果を、
表5に示す。
【0061】
【表5】
【0062】(2)イネいもち病に対する防除効力試験
(予防効力) 直径6cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり10本の
イネ(品種:日本晴)を育成した。この2.5葉期の幼
植物体に、表1〜4に記載の化合物(1)のアセトン溶
液を、界面活性剤(0.01%)を含む水で所定濃度に
希釈して、1鉢あたり10mlを散布した。散布後、1
日間ガラス温室で栽培し、ついで、イネいもち病菌分生
胞子懸濁液(3×105個/ml)を調整し、これを植
物体にまんべんなく噴霧接種した。接種後、2日間25
℃、湿室暗黒下に保持した後、5日間ガラス温室内にて
栽培し、第3葉に現れたいもち病の発病程度を調査し
た。効果の判定は、無処理区の発病程度と比較して、病
斑のないものを5,病斑面積10%以下を4,20%程
度を3,40%程度を2,60%程度を1,全体が罹病
したものを0として、5〜0の6段階にて行った。これ
らの結果を、表6に示す。
【0063】
【表6】
【0064】(3)コムギ赤さび病に対する防除効力試
験(予防効力) 直径6cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり10本の
コムギ(品種:コブシコムギ)を育成した。この1.5
葉期の幼植物体に、表1〜4に記載の化合物(1)のア
セトン溶液を、界面活性剤(0.01%)を含む水で所
定濃度に希釈して、1鉢あたり10mlを散布した。散
布後、1日間植物をガラス温室で栽培し、ついで、コム
ギ赤さび病菌胞子懸濁液(3×105個/ml)を調整
し、これを植物体にまんべんなく噴霧接種した。接種
後、1日間20℃、湿室に保持した後、9日間ガラス温
室内にて栽培し、第1葉に現れた赤さび病の発病程度を
調査した。効果の判定は、無処理区の発病程度と比較し
て、病斑のないものを5,病斑面積10%以下を4,2
0%程度を3,40%程度を2,60%程度を1,全体
が罹病したものを0として、5〜0の6段階にて行っ
た。これらの結果を、表7に示す。
【0065】
【表7】
【0066】(4)除草活性試験(畑作茎葉処理試験) 1/5000アールのワグネルポットに火山灰土壌を充
填し、メヒシバ,シロザ,アサガオの種子を植えて覆土
し、平均気温25℃のガラス室で約2週間栽培した。各
植物が適度に生育した時期に、実施例2に準じて調製し
た表1〜4に記載の化合物(1)の水和剤を、界面活性
剤(0.05%)を含む水で2000ppmに希釈し、
前記の各植物体に均一に噴霧した。そして平均気温25
℃のガラス室で3週間管理した後に、それらの除草効果
を調査した。除草効果の評価は、無処理区の状態と比較
して、以下の6段階で示した。 [0:正常発育、1:僅少害、2:小害、3:中害、
4:大害、5:完全枯死]
【0067】その結果、化合物番号1,2,6,8,1
3,14,17,18,20,24,26〜29がメヒ
シバに対して4以上効果を示し、化合物番号2,7,
8,17,27,38がシロザに対して4以上の効果を
示し、化合物番号2,7,8,14,15,17,2
7,28がアサガオに対して4以上の効果を示した。
【0068】
【発明の効果】本発明の新規なサリチル酸アミド誘導体
は、優れた農園芸用の殺菌・除草効果を有するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 231/14 C07C 231/14 309/65 309/65 C07D 317/22 C07D 317/22 (72)発明者 吉田 洋一 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA02 AA03 AB03 AB04 AC43 AC48 AC62 BJ50 BM10 BM30 BM71 BM72 BP10 BP30 BT16 BT36 BV72 4H011 AA01 AB01 BA01 BB06 BB07 BC01 BC07 BC18 BC20 DA02 DA15 DA16 DD03 DE15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式(1): 【化1】 で示されるサリチル酸アミド誘導体。なお、式中の
    1,R2,R3,m及びnは、次の通りである。R1は、
    炭素原子数1〜4個のアルコキシメチル基,2−(炭素
    原子数1〜10個のアルコキシ)エチル基,2−[2−
    (炭素原子数1〜4個のアルコキシ)エトキシ]エチル
    基,置換又は非置換のフェノキシで置換された炭素原子
    数2もしくは3個のアルキル基,2−プロピニル基,3
    −ヨード−2−プロピニル基,2−(2−プロピニルオ
    キシ)エチル基,2−(3−ヨード−2−プロピニルオ
    キシ)エチル基,2−[2−(2−プロピニルオキシ)
    エトキシ]エチル基,2−[2−(3−ヨード−2−プ
    ロピニルオキシ)エトキシ]エチル基,3,3−ジクロ
    ロ−2−プロペニル基,置換又は非置換のフェニル基,
    置換又は非置換のベンジル基,炭素原子数1〜4個のア
    シル基,置換又は非置換のベンゾイル基,ジオキソラン
    −2−イルメチル基,トリフルオロメタンスルホニル基
    を表す。R2は、ハロゲン原子を表す。R3は、ハロゲン
    原子,炭素原子数1〜4個のアルキル基,炭素原子数1
    〜4個のアルコキシ基,炭素原子数1〜4個のハロアル
    コキシ基,シアノ基を表す。mは、0〜2の整数を表
    す。nは、0〜3の整数を表す。
  2. 【請求項2】次式(2): 【化2】 (式中、R2,R3,m及びnは、請求項1の記載と同義
    である。)で示されるサリチル酸アミド類と次式
    (3): 【化3】 (式中、Xは、ハロゲン原子,P−トルエンスルホニル
    オキシ基,低級アルキルスルホニルオキシ基を表し;R
    1は、請求項1の記載と同義である。)で示される化合
    物とを反応させることを特徴とする、請求項1に記載の
    式(1)で示されるサリチル酸アミド誘導体の製法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の式(1)で示されるサリ
    チル酸アミド誘導体を有効成分とする殺菌・除草剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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