JPH059165A - 置換フエノキシカルボン酸アミド誘導体 - Google Patents
置換フエノキシカルボン酸アミド誘導体Info
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- JPH059165A JPH059165A JP4405991A JP4405991A JPH059165A JP H059165 A JPH059165 A JP H059165A JP 4405991 A JP4405991 A JP 4405991A JP 4405991 A JP4405991 A JP 4405991A JP H059165 A JPH059165 A JP H059165A
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- methylphenoxy
- dichloro
- cyano
- propionamide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】農業用殺菌剤として有用な新規化合物の創製。
【構成】N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミドなどの置換フェノキシカルボン酸アミド誘導
体。本発明の化合物は、例えばフェノキシカルボン酸ハ
ライド誘導体とアミノ化合物との反応により製造するこ
とができる。
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミドなどの置換フェノキシカルボン酸アミド誘導
体。本発明の化合物は、例えばフェノキシカルボン酸ハ
ライド誘導体とアミノ化合物との反応により製造するこ
とができる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文献未記載の新規な置
換フェノキシカルボン酸アミド誘導体に関するものであ
る。本発明化合物は農業用殺菌剤として有用なものであ
る。
換フェノキシカルボン酸アミド誘導体に関するものであ
る。本発明化合物は農業用殺菌剤として有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】特開昭63-132867号公報には、新規なア
リールオキシカルボキシル酸誘導体として下記一般式
(A):
リールオキシカルボキシル酸誘導体として下記一般式
(A):
【0003】
【化2】
【0004】で表される化合物が開示されている。 [ここで上記一般式(A)においてアリールは、未置換
か、またはC1-5アルキル、C1-5アルコキシ、C1-5ア
ルキル−SOn(n=0、1もしくは2)、ハロゲン、
NO2、CF3、CN、CH3OCH2、(CH3)2NC
H2、COOアルキル、CONH2もしくはフェニルによ
りモノ−ないしトリ置換されたフェニル基か、1−もし
くは2−ナフチル基か、場合により塩素置換された2
−、3−もしくは4−ピリジル基か、ピリミジル基か、
またはキノリル基を表し、Qは−(R5)C(R6)−(CH2)
m(m=0、1もしくは2)を表し、R1はH、C1-5ア
ルキルもしくはアリルを表し、R2およびR3はH、C
1-6アルキル(これは鎖中にOもしくはS原子を含んで
もよい)、C3-7シクロアルキル、CH2−COO−(C
1-5アルキル)、フェニルを表すか、R2およびR3が両
者で−(CH2)4−、−(CH2)5−または−(CH3)CH
−(CH2)4−を表し、R4はCN、CONH2を表し、R5
はH、CH3、C2H5を表し、R6はH、CH3を表し、
XはOまたはSを表わす。
か、またはC1-5アルキル、C1-5アルコキシ、C1-5ア
ルキル−SOn(n=0、1もしくは2)、ハロゲン、
NO2、CF3、CN、CH3OCH2、(CH3)2NC
H2、COOアルキル、CONH2もしくはフェニルによ
りモノ−ないしトリ置換されたフェニル基か、1−もし
くは2−ナフチル基か、場合により塩素置換された2
−、3−もしくは4−ピリジル基か、ピリミジル基か、
またはキノリル基を表し、Qは−(R5)C(R6)−(CH2)
m(m=0、1もしくは2)を表し、R1はH、C1-5ア
ルキルもしくはアリルを表し、R2およびR3はH、C
1-6アルキル(これは鎖中にOもしくはS原子を含んで
もよい)、C3-7シクロアルキル、CH2−COO−(C
1-5アルキル)、フェニルを表すか、R2およびR3が両
者で−(CH2)4−、−(CH2)5−または−(CH3)CH
−(CH2)4−を表し、R4はCN、CONH2を表し、R5
はH、CH3、C2H5を表し、R6はH、CH3を表し、
XはOまたはSを表わす。
【0005】極めて多数の化合物を包含し得る上記一般
式(A)化合物において、アリール基がトリ置換フェノ
キシ基の例としては1例のみであり、その抗菌活性につ
いては全く言及されていない。また、多数の化合物群の
中から特定の置換基と特殊な置換様式の選択により、あ
る種の3置換フェノキシ基を含む化合物が特異的に有用
であることは、下記試験例1に示す如く予想外であり全
く認識されていない。
式(A)化合物において、アリール基がトリ置換フェノ
キシ基の例としては1例のみであり、その抗菌活性につ
いては全く言及されていない。また、多数の化合物群の
中から特定の置換基と特殊な置換様式の選択により、あ
る種の3置換フェノキシ基を含む化合物が特異的に有用
であることは、下記試験例1に示す如く予想外であり全
く認識されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】農園芸用殺菌剤として
これまでに多くの化合物が使用されているが、同じ薬剤
を多年連用することにより、薬剤に対する耐性を獲得し
た菌の出現などで殺菌効果の低下が問題となっている。
従って、農園芸用殺菌剤に関しては、強力な殺菌効果を
有する新しい構造からなる化合物の創製が期待されてい
る。本発明は、これらの要望を満たした新規な農園芸用
殺菌剤として有用な化合物を提供しようとするものであ
る。
これまでに多くの化合物が使用されているが、同じ薬剤
を多年連用することにより、薬剤に対する耐性を獲得し
た菌の出現などで殺菌効果の低下が問題となっている。
従って、農園芸用殺菌剤に関しては、強力な殺菌効果を
有する新しい構造からなる化合物の創製が期待されてい
る。本発明は、これらの要望を満たした新規な農園芸用
殺菌剤として有用な化合物を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0008】
【化3】
【0009】但し式中、Rは直鎖もしくは分枝状の低級
アルキレン又は低級アルケニレンを示し、R1およびR2
は水素原子、低級アルキレン基、シクロアルキル基を示
すか、R1およびR2が両者で−(CH2)n−を示し、nは
4〜6の整数を示し、Zは−C≡N、−CONH2を示
し、XおよびYはハロゲン原子を示す、で表される置換
フェノキシカルボン酸アミド誘導体を提供するものであ
る。
アルキレン又は低級アルケニレンを示し、R1およびR2
は水素原子、低級アルキレン基、シクロアルキル基を示
すか、R1およびR2が両者で−(CH2)n−を示し、nは
4〜6の整数を示し、Zは−C≡N、−CONH2を示
し、XおよびYはハロゲン原子を示す、で表される置換
フェノキシカルボン酸アミド誘導体を提供するものであ
る。
【0010】(発明の具体的説明)本発明の新規な置換
フェノキシカルボン酸アミド誘導体は、下記一般式(I)
で表されるものである。
フェノキシカルボン酸アミド誘導体は、下記一般式(I)
で表されるものである。
【0011】
【化4】
【0012】上記一般式(I)中、Rは直鎖もしくは分枝
状の低級アルキレン又は低級アルケニレンを示し、その
具体例としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレ
ン基、エチリデン基、プロペニレン基などC1〜C4のア
ルキレンまたはアルケニレンを例示することができる。
状の低級アルキレン又は低級アルケニレンを示し、その
具体例としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレ
ン基、エチリデン基、プロペニレン基などC1〜C4のア
ルキレンまたはアルケニレンを例示することができる。
【0013】上記一般式(I)中、R1およびR2は水素原
子、低級アルキル基、シクロアルキル基を示すか、R1
およびR2が両者で−(CH2)n−を示し、nは4〜6の
整数を示す。低級アルキル基としては、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基
の如きC1〜C4アルキル基を例示でき、シクロアルキル
基としては、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基の如きC3〜C6シクロアルキル基を例示
することができる。上記式(I)中、XおよびYはハロゲ
ン原子を示し、ハロゲン原子としては、弗素、塩素、臭
素又は沃素原子が利用できる。上述の如き、本発明の一
般式(I)で表される化合物の具体例としては、以下の如
き化合物を例示できる。
子、低級アルキル基、シクロアルキル基を示すか、R1
およびR2が両者で−(CH2)n−を示し、nは4〜6の
整数を示す。低級アルキル基としては、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基
の如きC1〜C4アルキル基を例示でき、シクロアルキル
基としては、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基の如きC3〜C6シクロアルキル基を例示
することができる。上記式(I)中、XおよびYはハロゲ
ン原子を示し、ハロゲン原子としては、弗素、塩素、臭
素又は沃素原子が利用できる。上述の如き、本発明の一
般式(I)で表される化合物の具体例としては、以下の如
き化合物を例示できる。
【0014】化合物 番号 No1.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−2−
(2,4ジクロルー3−メチルフェノキシ)アセトアミ
ド No2.N−(1−シアノ−1−メチルプロピル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)アセト
アミド No3.N−(1−シアノ−1−メチルブチル)−2−
(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)アセトア
ミド No4.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)アセトアミド No5.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)アセトアミド
(2,4ジクロルー3−メチルフェノキシ)アセトアミ
ド No2.N−(1−シアノ−1−メチルプロピル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)アセト
アミド No3.N−(1−シアノ−1−メチルブチル)−2−
(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)アセトア
ミド No4.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)アセトアミド No5.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)アセトアミド
【0015】 No6.N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)アセト
アミド No7.N−(1−シアノ−1−エチルブチル)−2−
(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)アセトア
ミド No8.N−(1−シアノ−1−エチル−2−メチルプ
ロピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノ
キシ)アセトアミド No9.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)アセトアミド No10.N−シアノメチル−2−(2,4−ジクロル
−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミド
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)アセト
アミド No7.N−(1−シアノ−1−エチルブチル)−2−
(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)アセトア
ミド No8.N−(1−シアノ−1−エチル−2−メチルプ
ロピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノ
キシ)アセトアミド No9.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)アセトアミド No10.N−シアノメチル−2−(2,4−ジクロル
−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミド
【0016】 No11.N−(1−シアノエチル)−2−(2,4−
ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミド No12.N−(1−シアノプロピル)−2−(2,4
−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミド No13.N−(1−シアノブチル)−2−(2,4−
ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミド No14.N−(1−シアノ−2−メチルプロピル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No15.N−(1−シアノペンチル)−2−(2,4
−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミド
ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミド No12.N−(1−シアノプロピル)−2−(2,4
−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミド No13.N−(1−シアノブチル)−2−(2,4−
ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミド No14.N−(1−シアノ−2−メチルプロピル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No15.N−(1−シアノペンチル)−2−(2,4
−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミド
【0017】 No16.N−(1−シアノ−3−メチルブチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミド No17.N−(1−シアノ−2−メチルブチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミド No18.N−(1−シアノ−2,2−ジメチルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No19.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルメチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No20.N−(1−シアノ−1−シクロペンチルメチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミド No17.N−(1−シアノ−2−メチルブチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミド No18.N−(1−シアノ−2,2−ジメチルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No19.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルメチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No20.N−(1−シアノ−1−シクロペンチルメチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド
【0018】 No21.N−(1−シアノ−1−シクロヘキシルメチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No22.N−(1−シアノ−1−シクロペンチル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No23.N−(1−シアノ−1−シクロヘキシル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No24.N−(1−シアノ−1−シクロヘプチル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No25.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミド
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No22.N−(1−シアノ−1−シクロペンチル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No23.N−(1−シアノ−1−シクロヘキシル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No24.N−(1−シアノ−1−シクロヘプチル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No25.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミド
【0019】 No26.N−(1−シアノ−1−メチルプロピル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No27.N−(1−シアノ−1−メチルブチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミド No28.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No29.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No30.N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No27.N−(1−シアノ−1−メチルブチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミド No28.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No29.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No30.N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド
【0020】 No31.N−(1−シアノ−1−エチルブチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミド No32.N−(1−シアノ−1−エチル−2−メチル
プロピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェ
ノキシ)プロピオンアミド No33.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルプロ
ピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No34.N−(1−シアノ−1−メチルペンチル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No35.N−(1−シアノ−1,3−ジメチルブチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピ
オンアミド No32.N−(1−シアノ−1−エチル−2−メチル
プロピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェ
ノキシ)プロピオンアミド No33.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルプロ
ピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No34.N−(1−シアノ−1−メチルペンチル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロ
ピオンアミド No35.N−(1−シアノ−1,3−ジメチルブチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド
【0021】 No36.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルブチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No37.N−(1−シアノ−1,2,2−トリメチル
プロピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェ
ノキシ)プロピオンアミド No38.N−(1−シアノ−1−シクロペンチルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No39.N−(1−シアノ−1−シクロヘキシルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No40.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−2
−(2−ブロム−4−クロル−3−メチルフェノキシ)
プロピオンアミド
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No37.N−(1−シアノ−1,2,2−トリメチル
プロピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェ
ノキシ)プロピオンアミド No38.N−(1−シアノ−1−シクロペンチルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No39.N−(1−シアノ−1−シクロヘキシルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No40.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−2
−(2−ブロム−4−クロル−3−メチルフェノキシ)
プロピオンアミド
【0022】 No41.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−2−(2−ブロム−4−クロル−3−メチルフェ
ノキシ)プロピオンアミド No42.N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−
2−(2−ブロム−4−クロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No43.N−(1−カルバモイル−1−メチルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No44.N−(1−カルバモイル−1,2−ジメチル
プロピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェ
ノキシ)プロピオンアミド No45.N−(1−カルバモイル−1−エチルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド
ル)−2−(2−ブロム−4−クロル−3−メチルフェ
ノキシ)プロピオンアミド No42.N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−
2−(2−ブロム−4−クロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No43.N−(1−カルバモイル−1−メチルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド No44.N−(1−カルバモイル−1,2−ジメチル
プロピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェ
ノキシ)プロピオンアミド No45.N−(1−カルバモイル−1−エチルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオンアミド
【0023】 No46.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)バレロ
アミド No47.N−(1−シアノ−1−メチルプロピル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)バレ
ロアミド No48.N−(1−シアノ−1−メチルブチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)バレロ
アミド No49.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)バレロアミド No50.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)バレロアミド
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)バレロ
アミド No47.N−(1−シアノ−1−メチルプロピル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)バレ
ロアミド No48.N−(1−シアノ−1−メチルブチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)バレロ
アミド No49.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)バレロアミド No50.N−(1−シアノ−1−シクロプロピルエチ
ル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)バレロアミド
【0024】 No51.N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)バレ
ロアミド No52.N−(1−シアノ−1−エチルブチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)バレロ
アミド No53.N−(1−シアノ−1−エチル−2−メチル
プロピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェ
ノキシ)バレロアミド No54.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−4
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)クロト
ンアミド No55.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)クロトンアミド
2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)バレ
ロアミド No52.N−(1−シアノ−1−エチルブチル)−2
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)バレロ
アミド No53.N−(1−シアノ−1−エチル−2−メチル
プロピル)−2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェ
ノキシ)バレロアミド No54.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−4
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)クロト
ンアミド No55.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)クロトンアミド
【0025】 No56.N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−
4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)クロ
トンアミド No57.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−4
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)ブチロ
アミド No58.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)ブチロアミド No59.N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−
4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)ブチ
ロアミド No60.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−4
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)−2−
ペンテノアミド
4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)クロ
トンアミド No57.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−4
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)ブチロ
アミド No58.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)ブチロアミド No59.N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−
4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)ブチ
ロアミド No60.N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−4
−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)−2−
ペンテノアミド
【0026】 No61.N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)−2−ペンテノアミド No62.N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−
4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)−2
−ペンテノアミド
ル)−4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)−2−ペンテノアミド No62.N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−
4−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)−2
−ペンテノアミド
【0027】本発明の一般式(I)で示される化合物は例
えば、特公平1-61083号公報に記載の方法と同様な手法
で、下記化合物(I)中フェノキシ部分のベンゼン環置換
基が化合物(I)に特定された置換基の種類及び置換様式
を充足した下記化合物(V)のフェノキシカルボン酸ハラ
イド誘導体と下記化合物(VI)のアミノ化合物とを、好ま
しくは脱酸剤の存在下に、反応させることにより形成す
ることができる。その一例を下記反応式に示した。
えば、特公平1-61083号公報に記載の方法と同様な手法
で、下記化合物(I)中フェノキシ部分のベンゼン環置換
基が化合物(I)に特定された置換基の種類及び置換様式
を充足した下記化合物(V)のフェノキシカルボン酸ハラ
イド誘導体と下記化合物(VI)のアミノ化合物とを、好ま
しくは脱酸剤の存在下に、反応させることにより形成す
ることができる。その一例を下記反応式に示した。
【0028】
【化5】
【0029】上記反応式に於いて、R,R1,R2,X,
Y,Z及びnは一般式(I)に述べたと同義であり、Mは
アルカリ金属原子たとえばNaもしくはK、R3は低級
アルキルを示す。上記反応式に於いて、フエノールアル
カリ金属塩(II)とハロゲン化カルボン酸アルキルエステ
ル(VII)とを反応させることにより、容易にフェノキシ
カルボン酸エステル誘導体(III)が製造できる。
Y,Z及びnは一般式(I)に述べたと同義であり、Mは
アルカリ金属原子たとえばNaもしくはK、R3は低級
アルキルを示す。上記反応式に於いて、フエノールアル
カリ金属塩(II)とハロゲン化カルボン酸アルキルエステ
ル(VII)とを反応させることにより、容易にフェノキシ
カルボン酸エステル誘導体(III)が製造できる。
【0030】この反応は溶媒の存在下で行うのがよく、
使用される溶媒の例としては、メタノール、エタノー
ル、i−プロパノール等のアルコール類;テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類;アセトニトリル、ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド等、及びこれらの
混合溶媒が挙げられ、特にアルコール類、エーテル類が
好ましい。
使用される溶媒の例としては、メタノール、エタノー
ル、i−プロパノール等のアルコール類;テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類;アセトニトリル、ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド等、及びこれらの
混合溶媒が挙げられ、特にアルコール類、エーテル類が
好ましい。
【0031】反応温度には特に制約はなく、適宜に選択
できるが、例えば、室温乃至溶媒の還流温度で行うこと
ができる。特に溶媒の還流温度もしくはその付近の温度
で行うのが好ましい。反応時間は、反応温度、使用され
る試薬の種類などによっても異なるが、例えば約1乃至
約20時間程度の反応時間を例示できる。この様にして
得られたエステル(III)は、望ならば、常法に従って単
離することもできるが、とくに精製単離する必要はな
く、次の加水分解工程で用いるのには粗製品で十分であ
る。
できるが、例えば、室温乃至溶媒の還流温度で行うこと
ができる。特に溶媒の還流温度もしくはその付近の温度
で行うのが好ましい。反応時間は、反応温度、使用され
る試薬の種類などによっても異なるが、例えば約1乃至
約20時間程度の反応時間を例示できる。この様にして
得られたエステル(III)は、望ならば、常法に従って単
離することもできるが、とくに精製単離する必要はな
く、次の加水分解工程で用いるのには粗製品で十分であ
る。
【0032】化合物(III)のフェノキシカルボン酸誘導
体(IV)への加水分解は、酸又はアルカリ存在下で容易に
進行する。使用される酸の例としては、例えば、塩酸、
硫酸等の鉱酸類、アルカリの例としては、例えば、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸
化物が例示できる。特に塩酸、硫酸等の鉱酸類の利用が
好ましい。加水分解反応は、溶媒の存在下で行うのがよ
く、使用される溶媒の例としてはメタノール、エタノー
ル、i−プロパノール等のアルコール類;酢酸、プロピ
オン酸等の低級脂肪酸類;等を例示できる。
体(IV)への加水分解は、酸又はアルカリ存在下で容易に
進行する。使用される酸の例としては、例えば、塩酸、
硫酸等の鉱酸類、アルカリの例としては、例えば、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸
化物が例示できる。特に塩酸、硫酸等の鉱酸類の利用が
好ましい。加水分解反応は、溶媒の存在下で行うのがよ
く、使用される溶媒の例としてはメタノール、エタノー
ル、i−プロパノール等のアルコール類;酢酸、プロピ
オン酸等の低級脂肪酸類;等を例示できる。
【0033】加水分解反応の温度には特別な制約はない
が、例えば、室温乃至溶媒の還流温度を例示できる。特
に溶媒の還流温度もしくはその付近で行うのが好まし
い。反応時間は反応温度、使用される酸、アルカリの種
類などによっても異なるが、例えば、約1乃至約10時
間程度の反応時間を例示できる。
が、例えば、室温乃至溶媒の還流温度を例示できる。特
に溶媒の還流温度もしくはその付近で行うのが好まし
い。反応時間は反応温度、使用される酸、アルカリの種
類などによっても異なるが、例えば、約1乃至約10時
間程度の反応時間を例示できる。
【0034】このようにして、フェキノキシカルボン酸
誘導体(IV)が得られるが、置換フェノールのアルカリ金
属塩(II)とハロゲン化カルボン酸類を、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物の存在
下に反応させることにより、直接化合物(IV)を得ること
も可能である。
誘導体(IV)が得られるが、置換フェノールのアルカリ金
属塩(II)とハロゲン化カルボン酸類を、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物の存在
下に反応させることにより、直接化合物(IV)を得ること
も可能である。
【0035】このようにして得られたフェキノキシカル
ボン酸誘導体(IV)を、例えば、塩化チオニル、五塩化リ
ン、三臭化リン等の如きハロゲン化剤で処理することに
より、容易にフェキノキシカルボン酸ハライド(V)が製
造できる。上述のようにして得ることのできる酸ハライ
ド誘導体(V)とアミノ化合物(VI)を、好ましくは脱酸剤
の存在下に、反応させることにより容易に、本発明の殺
菌活性化合物フェキノキシカルボン酸アミド誘導体(I)
が製造できる。
ボン酸誘導体(IV)を、例えば、塩化チオニル、五塩化リ
ン、三臭化リン等の如きハロゲン化剤で処理することに
より、容易にフェキノキシカルボン酸ハライド(V)が製
造できる。上述のようにして得ることのできる酸ハライ
ド誘導体(V)とアミノ化合物(VI)を、好ましくは脱酸剤
の存在下に、反応させることにより容易に、本発明の殺
菌活性化合物フェキノキシカルボン酸アミド誘導体(I)
が製造できる。
【0036】この反応において使用される脱酸剤として
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の無機
塩基;ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基;が挙
げられる。
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の無機
塩基;ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基;が挙
げられる。
【0037】この反応は溶媒中で行うのがよく、使用さ
れる溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制約は
なく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロルメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、等のハロゲン化炭化水素類;ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸エチル
の如きエステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホルムアミド等、及びこれらの混合溶媒
が例示できる。
れる溶媒としては反応に関与しなければ、特別な制約は
なく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロルメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、等のハロゲン化炭化水素類;ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸エチル
の如きエステル類;アセトニトリル、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホルムアミド等、及びこれらの混合溶媒
が例示できる。
【0038】反応温度には特別な制約はないが、例え
ば、室温乃至溶媒の還流温度を例示できる。又、反応時
間は反応試薬、反応温度などによっても異なるが、例え
ば約1乃至数時間の反応時間を例示できる。反応終了
後、目的化合物(I)は、常法に従って反応混合物から単
離できる。又、このフェノキシカルボン酸アミド誘導体
(I)はフェノキシカルボン酸誘導体(IV)とアミノ化合物
(VI)を五酸化リン、オキシ塩化リン、DDC等の脱水剤
の存在下に反応させることにより得ることも可能であ
る。
ば、室温乃至溶媒の還流温度を例示できる。又、反応時
間は反応試薬、反応温度などによっても異なるが、例え
ば約1乃至数時間の反応時間を例示できる。反応終了
後、目的化合物(I)は、常法に従って反応混合物から単
離できる。又、このフェノキシカルボン酸アミド誘導体
(I)はフェノキシカルボン酸誘導体(IV)とアミノ化合物
(VI)を五酸化リン、オキシ塩化リン、DDC等の脱水剤
の存在下に反応させることにより得ることも可能であ
る。
【0039】本発明化合物は、各種植物病原菌に対して
優れた抗菌作用を示すことにより、農業用殺菌剤として
使用することができる。本発明化合物を農業用殺菌剤と
して使用する場合は、通常当該技術分野において知られ
ている農薬製剤と同様に適当な固体担体、乳化分散剤等
を用いて粒剤、粉剤、乳剤、水和剤、錠剤、油剤、噴霧
剤、煙霧剤等の任意の剤型に製剤化することができる。
優れた抗菌作用を示すことにより、農業用殺菌剤として
使用することができる。本発明化合物を農業用殺菌剤と
して使用する場合は、通常当該技術分野において知られ
ている農薬製剤と同様に適当な固体担体、乳化分散剤等
を用いて粒剤、粉剤、乳剤、水和剤、錠剤、油剤、噴霧
剤、煙霧剤等の任意の剤型に製剤化することができる。
【0040】また、本発明の薬剤は、他の殺菌剤、除草
剤、殺虫剤、肥料、土壌改良剤と適宜混合して使用する
ことができる。以下、本発明を実施例によって具体的に
説明するが、本発明に限定されるものではない。
剤、殺虫剤、肥料、土壌改良剤と適宜混合して使用する
ことができる。以下、本発明を実施例によって具体的に
説明するが、本発明に限定されるものではない。
【0041】
実施例1N−(1−シアノ−1−エチルプロピル)−2−(2,
4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミ
ド(No.30) (1) 2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオン酸の合成:2,4−ジクロル−3−メチ
ルフェノールのナトリウム塩10.0グラム(0.05モ
ル)をエタノール100mlに溶解し、室温撹拌下、2
−ブロムプロピオン酸エチルエステル9.1グラム(0.
05モル)を添加する。その後4時間加熱還流する。減
圧下にエタノールを留去し、残渣をジエチルエーテル5
0mlで抽出する。
4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオンアミ
ド(No.30) (1) 2−(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキ
シ)プロピオン酸の合成:2,4−ジクロル−3−メチ
ルフェノールのナトリウム塩10.0グラム(0.05モ
ル)をエタノール100mlに溶解し、室温撹拌下、2
−ブロムプロピオン酸エチルエステル9.1グラム(0.
05モル)を添加する。その後4時間加熱還流する。減
圧下にエタノールを留去し、残渣をジエチルエーテル5
0mlで抽出する。
【0042】このエーテル抽出液を5%水酸化ナトリウ
ム水溶液25ml、水25mlで洗滌後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥する。乾燥剤を濾別後、ジエチルエーテル
を留去すると、粗2−(2,4−ジクロル−3−メチル
フェノキシ)プロピオン酸エチルエステル11.8gが
得られる。この粗エステル11.8gを氷酢酸100ml
に溶解し、濃塩酸25mlを添加し、100℃で40分
間加熱撹拌する。
ム水溶液25ml、水25mlで洗滌後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥する。乾燥剤を濾別後、ジエチルエーテル
を留去すると、粗2−(2,4−ジクロル−3−メチル
フェノキシ)プロピオン酸エチルエステル11.8gが
得られる。この粗エステル11.8gを氷酢酸100ml
に溶解し、濃塩酸25mlを添加し、100℃で40分
間加熱撹拌する。
【0043】反応混合物を冷却後、300mlの氷水に
注ぎ折出した結晶を濾過し、水洗後乾燥すると2−
(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオ
ン酸が9.2g得られる。(収率:2,4−ジクロル−
3−メチルフェノールのナトリウム塩から73.9%、
融点149.5〜150.5°)
注ぎ折出した結晶を濾過し、水洗後乾燥すると2−
(2,4−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオ
ン酸が9.2g得られる。(収率:2,4−ジクロル−
3−メチルフェノールのナトリウム塩から73.9%、
融点149.5〜150.5°)
【0044】(2) 上記(1)で合成した2−(2,4
−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオン酸15
g(0.02モル)に塩化チオニル25ml(0.3モ
ル)を加え3時間加熱還流した。反応混合物から過剰の
塩化チオニルを留去すると、粗2−(2,4−ジクロル
−3−メチルフェノキシ)プロピオン酸塩化物5.53
gが得られた。この粗酸塩化物2.7gのジエチルエー
テル10ml溶液を、2−アミノ−2−エチルブチロニ
トリル1.12g(0.01モル)、5%水酸化ナトリウ
ム水溶液8g(0.01モル)の混合物に0℃にて撹拌
下、15分間で滴下した。その後、室温で1時間撹拌し
析出した固体を濾取し水洗後乾燥した。この固体を四塩
化炭素により再結晶すると無色結晶の目的物が2.41
g得られた。 (収率:70.5%、融点127.6−128.0°)
−ジクロル−3−メチルフェノキシ)プロピオン酸15
g(0.02モル)に塩化チオニル25ml(0.3モ
ル)を加え3時間加熱還流した。反応混合物から過剰の
塩化チオニルを留去すると、粗2−(2,4−ジクロル
−3−メチルフェノキシ)プロピオン酸塩化物5.53
gが得られた。この粗酸塩化物2.7gのジエチルエー
テル10ml溶液を、2−アミノ−2−エチルブチロニ
トリル1.12g(0.01モル)、5%水酸化ナトリウ
ム水溶液8g(0.01モル)の混合物に0℃にて撹拌
下、15分間で滴下した。その後、室温で1時間撹拌し
析出した固体を濾取し水洗後乾燥した。この固体を四塩
化炭素により再結晶すると無色結晶の目的物が2.41
g得られた。 (収率:70.5%、融点127.6−128.0°)
【0045】実施例2 実施例1と同様な手法によって、下記の第1表に示す化
合物が得られた。
合物が得られた。
【0046】
【表1】
【0047】製剤例 (乳剤) 本発明化合物(No.25) 10重量部 ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 7 〃 ポリオキシエチレンスチリルフエニルエーテル 13 〃 ジメチルホルムアミド 25 〃 キシレン 45 〃 上記各成分を混合溶解して乳剤100部を得た。
【0048】次に下記試験例により、本発明化合物の、
各種植物病防除効果を具体的に説明する。 試験例1 (イネいもち病に対する防除試験)水稲(品種:コシヒ
カリ)を直径7cmのプラスチックカップに7粒づつ播種
し温室内で3週間育成した。上記製剤例に従い乳剤化し
た供試薬剤を所定濃度となるように水で希釈し、イネの
葉面に十分付着するように散布した。散布1日後、イネ
いもち病菌の胞子懸濁液を接種し、更に25℃の湿室に
1日保った後温室内で発病させた。接種の7日後、1葉
当たりの平均病斑数を調査し下記の計算式により防除価
を算出した。
各種植物病防除効果を具体的に説明する。 試験例1 (イネいもち病に対する防除試験)水稲(品種:コシヒ
カリ)を直径7cmのプラスチックカップに7粒づつ播種
し温室内で3週間育成した。上記製剤例に従い乳剤化し
た供試薬剤を所定濃度となるように水で希釈し、イネの
葉面に十分付着するように散布した。散布1日後、イネ
いもち病菌の胞子懸濁液を接種し、更に25℃の湿室に
1日保った後温室内で発病させた。接種の7日後、1葉
当たりの平均病斑数を調査し下記の計算式により防除価
を算出した。
【0049】
【数1】
【0050】 *[N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−2−
(2,4−ジクロルフェノキシ)プロピオンアミド]
(特開昭63-132867号公報 表V No.5の化合物)
(2,4−ジクロルフェノキシ)プロピオンアミド]
(特開昭63-132867号公報 表V No.5の化合物)
【0051】試験例2 (キュウリべと病に対する防除試験)キュウリ(品種:
相模半白)を直径9cmの塩化ビニール製カップに5粒接
種し温室内で子葉期まで育成した。製剤例に従い乳剤化
した化合物No.25を200ppmとなるように水で希釈
し、キュウリ葉面に十分付着するように散布した。散布
1日後、キュウリべと病菌の胞子懸濁液を接種し、更に
20℃湿室に1日保った後温室内で発病させた。接種7
日後、接種葉の病斑面積率を調査し下記の計算式により
防除価を算出したところ、防除価85%であった。
相模半白)を直径9cmの塩化ビニール製カップに5粒接
種し温室内で子葉期まで育成した。製剤例に従い乳剤化
した化合物No.25を200ppmとなるように水で希釈
し、キュウリ葉面に十分付着するように散布した。散布
1日後、キュウリべと病菌の胞子懸濁液を接種し、更に
20℃湿室に1日保った後温室内で発病させた。接種7
日後、接種葉の病斑面積率を調査し下記の計算式により
防除価を算出したところ、防除価85%であった。
【0052】
【数2】
【0053】
【発明の効果】本発明の上記一般式(I)で表される置換
フェノキシカルボン酸アミド誘導体は文献末記載の新規
な化合物である。本発明の上記一般式(I)で表わされる
置換フェノキシカルボン酸アミド誘導体は、フェノキシ
基の2および4位のハロゲン原子の間、すなわち3位に
メチル基が存在することが特徴であり、その構造的特徴
によってこの置換フェノキシカルボン酸アミド誘導体を
含有する殺菌剤の有する優れた特性が発揮されるものと
考えられる。本発明化合物を用いた殺菌剤は、水田の稲
作において発生するイモチ病菌に対して、茎葉処理およ
び水面施用において優れた殺菌作用を示し、イネには全
く薬害を示さない。また本発明化合物はキュウリべと病
菌に対しても優れた殺菌作用を有する。
フェノキシカルボン酸アミド誘導体は文献末記載の新規
な化合物である。本発明の上記一般式(I)で表わされる
置換フェノキシカルボン酸アミド誘導体は、フェノキシ
基の2および4位のハロゲン原子の間、すなわち3位に
メチル基が存在することが特徴であり、その構造的特徴
によってこの置換フェノキシカルボン酸アミド誘導体を
含有する殺菌剤の有する優れた特性が発揮されるものと
考えられる。本発明化合物を用いた殺菌剤は、水田の稲
作において発生するイモチ病菌に対して、茎葉処理およ
び水面施用において優れた殺菌作用を示し、イネには全
く薬害を示さない。また本発明化合物はキュウリべと病
菌に対しても優れた殺菌作用を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢井 伸光 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内 (72)発明者 高山 義博 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 但し式中、 Rは直鎖もしくは分枝状の低級アルキレン又は低級アル
ケニレンを示し、 R1およびR2は水素原子、低級アルキル基、シクロアル
キル基を示すか、R1およびR2が両者で−(CH2)n−を
示し、 nは4〜6の整数を示し、 Zは−C≡N、−CONH2を示し、 XおよびYはハロゲン原子を示す、 で表される置換フェノキシカルボン酸アミド誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4405991A JPH059165A (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 置換フエノキシカルボン酸アミド誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4405991A JPH059165A (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 置換フエノキシカルボン酸アミド誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059165A true JPH059165A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=12681051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4405991A Pending JPH059165A (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 置換フエノキシカルボン酸アミド誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH059165A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5942640A (en) * | 1998-04-20 | 1999-08-24 | American Cyanamid Company | Process for the manufacture of N-(1-cyanoalkyl)-2-phenoxypropionamide derivatives |
CN1297197C (zh) * | 2001-07-31 | 2007-01-31 | 马韵升 | N-(1-腈基-1,2-二甲基)-2-(2,4-二氯-3-甲基-苯氧基)丙酰胺杀菌、杀虫组合物1 |
KR100686791B1 (ko) * | 1998-09-10 | 2007-02-23 | 바스프 악티엔게젤샤프트 | 살진균성 혼합물 |
CN102827050A (zh) * | 2012-09-17 | 2012-12-19 | 中山大学 | 亚甲基缩氨基硫脲基取代苯氧羧酸衍生物,其制备方法及其应用 |
-
1991
- 1991-02-18 JP JP4405991A patent/JPH059165A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5942640A (en) * | 1998-04-20 | 1999-08-24 | American Cyanamid Company | Process for the manufacture of N-(1-cyanoalkyl)-2-phenoxypropionamide derivatives |
KR100686791B1 (ko) * | 1998-09-10 | 2007-02-23 | 바스프 악티엔게젤샤프트 | 살진균성 혼합물 |
CN1297197C (zh) * | 2001-07-31 | 2007-01-31 | 马韵升 | N-(1-腈基-1,2-二甲基)-2-(2,4-二氯-3-甲基-苯氧基)丙酰胺杀菌、杀虫组合物1 |
CN102827050A (zh) * | 2012-09-17 | 2012-12-19 | 中山大学 | 亚甲基缩氨基硫脲基取代苯氧羧酸衍生物,其制备方法及其应用 |
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