JP2001292870A - マット - Google Patents

マット

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JP2001292870A
JP2001292870A JP2000112419A JP2000112419A JP2001292870A JP 2001292870 A JP2001292870 A JP 2001292870A JP 2000112419 A JP2000112419 A JP 2000112419A JP 2000112419 A JP2000112419 A JP 2000112419A JP 2001292870 A JP2001292870 A JP 2001292870A
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茂樹 我田
Toshihiko Yamada
俊彦 山田
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C31/00Details or accessories for chairs, beds, or the like, not provided for in other groups of this subclass, e.g. upholstery fasteners, mattress protectors, stretching devices for mattress nets
    • A47C31/006Use of three-dimensional fabrics

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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 体圧分散性を向上させる。 【解決手段】 本発明のマット10は、カバー部材20
内に収容される充填材30として、面剛性の異なる複数
のクッション材310〜330を積層して構成したもの
を使用している。従って、体圧分散性に優れていると共
に、身体を保持する機能も高く、かつ寝具用マットとし
て用いた場合には、起き上がり性もよく、快眠を補助
し、褥そうを防止するのに好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマットに関し、特
に、快眠を助長し、また褥そう防止効果の優れた寝具用
マットとして好適なマットに関する。
【0002】
【従来の技術】寝具用等のマットとしては、発泡ポリウ
レタンや綿等の繊維系のクッション材をカバー部材の中
に充填したものやエアを注入したものが多く用いられて
いるが、特に褥そう防止効果の優れたマットとして、ゲ
ル材や粘弾性ポリウレタンをクッション材として利用し
たものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のクッション材を用いた場合には、図20に示し
たように、負荷体重による圧縮変位量に対する持ち上げ
力(荷重)は、圧縮変位量が大きくなるほど非線形に増
大する。このため、身体の凸部に荷重が集中し、体圧分
散性の点で問題がある。また、ゲルパットや平坦な粘弾
性ウレタンマットを用いた場合には、時刻歴変化が大き
く、寝具用マットとして用いた場合には、起き上がり性
があまりよくないという問題もある。
【0004】一方、柔軟な密閉袋内に空気を充填したエ
ア式のクッション材や水を充填したウオーター式のクッ
ション材の場合には、体圧分散性に優れるものの、身体
を任意の姿勢で保持する機能が低く、保持するには筋力
の作用を多く必要とする。
【0005】本発明は上記した事情に鑑みなされたもの
であり、体圧分散性に優れていると共に、身体を保持す
る機能も高く、かつ寝具用マットとして用いた場合に
は、起き上がり性もよく、快眠を補助し、褥そうを防止
するのに好適なマットを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明は請求項1として、充填材と、該充填材を
収容したカバー部材とを備えて構成されるマットであっ
て、前記充填材が、面剛性の異なる複数のクッション材
を積層して構成されていることを特徴とするマットを提
供する。
【0007】本発明は請求項2として、前記充填材は、
表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結
合された三次元構造のネット材からなる1以上のクッシ
ョン材と、粘弾性部材からなる1以上のクッション材と
を積層したものであることを特徴とする請求項1記載の
マットを提供する。
【0008】本発明は請求項3として、前記充填材が、
3つのクッション材からなる3層構造であることを特徴
とする請求項1又は2記載のマットを提供する。
【0009】本発明は請求項4として、前記3つのクッ
ション材のうち、2層は、互いに面剛性が異なるように
形成された、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数
のパイルで結合された三次元構造のネット材からなるク
ッション材で構成され、他の1層は、粘弾性部材からな
るクッション材で構成されていることを特徴とする請求
項3記載のマットを提供する。
【0010】本発明は請求項5として、中間に配置され
るクッション材の面剛性が他のクッション材の面剛性よ
りも高いことを特徴とする請求項3又は4記載のマット
を提供する。
【0011】本発明は請求項6として、中間に配置され
るクッション材が、表面メッシュ層と裏面メッシュ層と
が多数のパイルで結合された三次元構造のネット材であ
ることを特徴とする請求項5記載のマットを提供する。
【0012】本発明は請求項7として、前記中間に配置
される三次元構造のネット材からなるクッション材は、
厚みを薄く加工した1以上の境界部を挟んで複数に区分
けされたブロック部を有する構造に形成され、この構造
により、他の層に配置された三次元構造のネット材より
も面剛性が高くなるように設定されていることを特徴と
する請求項6記載のマットを提供する。
【0013】本発明は請求項8として、前記粘弾性部材
からなるクッション材は、厚みを薄く加工した1以上の
境界部を挟んで複数に区分けされたブロック部を有する
構造に形成され、この構造により、所定の面剛性を発揮
するように設定されていることを特徴とする請求項2〜
7のいずれか1に記載のマットを提供する。
【0014】本発明は請求項9として、前記粘弾性部材
からなるクッション材の初期荷重範囲におけるバネ定数
が、−2〜20N/mmの範囲であることを特徴とする
請求項2〜8のいずれか1に記載のマットを提供する。
【0015】本発明は請求項10として、前記粘弾性部
材が、粘弾性ポリウレタンであることを特徴とする請求
項2〜9のいずれか1に記載のマットを提供する。
【0016】本発明は請求項11として、前記粘弾性部
材は、厚みを薄く加工した1以上の境界部を挟んで複数
に区分けされたブロック部を有する構造に形成されてい
る、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイル
で結合された三次元構造のネット材と、該三次元構造の
ネット材が両面に一体的に接合されている弾性ベース部
材とを有して構成されていることを特徴とする請求項2
〜10のいずれか1に記載のマットを提供する。
【0017】本発明は請求項12として、前記弾性ベー
ス部材が発泡ポリウレタンであることを特徴とする請求
項11記載のマットを提供する。
【0018】本発明は請求項13として、前記カバー部
材が、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイ
ルで結合された三次元構造のネット材から構成されてい
ることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1に記載
のマットを提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて本発明を更に詳しく説明する。図1は、本実施形
態にかかるマット10の断面構造を示す図である。この
図に示したように、本実施形態にかかるマット10は、
カバー部材20と、このカバー部材20内に収容される
充填材30とを有して構成される。
【0020】カバー部材20は、袋状に縫製され、適宜
位置に充填材30を出し入れするためのファスナー(図
示せず)が取り付けられている。カバー部材20の素材
は限定されるものではないが、特に、寝具用等として使
用される場合には、衛生上、通気性があり、ダニ等の繁
殖を防止でき、洗濯可能なものが好ましい。また、通気
性を備えると共に、ある程度のクッション性も備えてい
る点から、後述のクッション材の一つとして採用される
三次元構造のネット材であって、比較的厚みの薄いもの
を用いることがより好ましい。好ましい厚みの範囲は約
1mm〜約10mmである。
【0021】充填材30は、面剛性の異なる複数のクッ
ション材を積層して構成されるが、本実施形態では、第
1のクッション材310、第2のクッション材320及
び第3のクッション材330の3層構造に積層されてい
る。
【0022】第1のクッション材310及び第2のクッ
ション材320は、いずれも三次元構造のネット材から
構成され、第3のクッション材330は粘弾性部材から
構成されている。
【0023】第1のクッション材310及び第2のクッ
ション材320を構成する三次元構造のネット材は、発
泡ポリウレタン等のパッド材と比較して、薄型でも高い
クッション性を発揮できると共に、多数の空隙を有し、
通気性に優れており、かつ、表面メッシュ層と裏面メッ
シュ層との間を多数のパイルで連結し、トラス構造(三
次元構造)となっているため、へたりにくい弾性構造物
となっており、体圧の分散及び衝撃吸収特性に優れてい
る。
【0024】ここで、第1のクッション材310及び第
2のクッション材320を構成するこの三次元構造のネ
ット材100の一般的構成を図2〜図4に基づき説明す
る。図2に示すように、このネット材100は、表面メ
ッシュ層110、裏面メッシュ層120及び該表面メッ
シュ層110と裏面メッシュ層120とを結合する多数
のパイル130とを有する立体的なトラス構造(三次元
構造)から構成されている。
【0025】表面メッシュ層110は、例えば、図3に
示したように、細い糸を撚った撚糸から、ハニカム状
(六角形)のメッシュを有する構造に形成されている。
裏面メッシュ層120は、例えば、図4に示したよう
に、細い糸を撚った撚糸をゴム編みにして形成され、表
面メッシュ層110のハニカム状のメッシュよりも小さ
なメッシュ(細目)を有する構造に形成されている。パ
イル130は、繊維又は糸で形成し、表面メッシュ層1
10と裏面メッシュ層120とが所定の間隔を保持する
ように、該表面メッシュ層110と裏面メッシュ層12
0との間に編み込んだもので、この立体メッシュニット
となっているネット材100に所定の剛性を付与してい
る。
【0026】なお、このネット材100を図1に示した
ように第1のクッション材310及び第2のクッション
材320として積層した場合に、表面メッシュ層110
と裏面メッシュ層120のいずれを図1において上面側
にするか下面側にするかは任意である。また、このメッ
シュ層組織としてはハニカム状や細目以外のメッシュ形
状を採用することももちろん可能であり、また、表面メ
ッシュ層110と裏面メッシュ層120のメッシュ組織
を同じにしてもよい。
【0027】ネット材100を構成する材料としては、
熱可塑性樹脂が好ましく、繊維状に成形可能で、織物に
した際にシート地として要求される強度を発揮できるも
のであればよい。例えば、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)な
どに代表される熱可塑性ポリエステル樹脂類、ナイロン
6、ナイロン66などに代表されるポリアミド樹脂類、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどに代表されるポリオ
レフィン樹脂類、あるいはこれらの樹脂を2種類以上混
合した樹脂などを用いることができる。
【0028】パイル130としては、例えば90d以上
で、好ましくは180d以上がよい。これにより、第1
のクッション材310又は第2のクッション材320と
して使用されるネット材100に加わる荷重を各メッシ
ュ層110,120を構成するメッシュの変形とパイル
130の倒れによって支持することができ、応力集中の
起きない柔構造とすることができる。また、本実施形態
において第1のクッション材310又は第2のクッショ
ン材320として使用するに当たっては、材質等によっ
ても異なるが、表面メッシュ層110、パイル130及
び裏面メッシュ層120を含んだ全体の厚みは、約10
mm〜約50mmの範囲が好ましい。
【0029】また、パイル13の配設の仕方(パイル組
織)としては、表面メッシュ層110と裏面メッシュ層
120とを連結するパイル130の側面から見た状態で
表すと、図7に示したような種類を分類される。
(a),(b)は、表面メッシュ層110を構成する各
糸に対し、これに対向する裏面メッシュ層120を構成
する各糸との間にパイル130が配設されているストレ
ートタイプであり、このうち(a)は8の字状にしてス
トレートに編んだもので、(b)は単純なストレートに
編んだものである。(c)〜(e)は、表面メッシュ層
110の隣接する各糸と、これに裏面メッシュ層120
の隣接する各糸との間で、パイル130が中途で交差す
るように編んだクロスタイプであり、このうち(c)は
8の字状にクロスさせたもの、(d)は単純なクロスに
編んだもの、(e)は2本ずつまとめてクロス(ダブル
クロス)させたものである。
【0030】表1に、第1のクッション材310又は第
2のクッション材320として使用可能な三次元構造の
ネット材の構成材料の例及びそれらの物性値をいくつか
示す。また、表2に、カバー部材20として適する製品
番号AKE64140に係るネット材の物性値を示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表1及び表2において、「d」はデニール
を表し、1dは1グラムの原料を9,000m引っ張っ
たときの太さの単位であり、例えば、210dは1グラ
ムの糸を9,000/210=42.9m引っ張ったと
きの太さの糸である。「f」はフィラメントを表し、糸
が何本の細い糸で構成されているかを示す単位で、例え
ば、70fは70本の細い糸で1本の糸を構成している
ことを意味する。引張強度の「kg/5cm」は、5c
m幅のものを引っ張ったときの強度である。
【0034】ところで、物と人の身体とが接した際に、
体圧が分散され、人が、心地よい接触感を得るのは、当
該物が柔らかい部位の層と、硬い部位の層と、バネの層
とが複合された構造となっている場合である。本実施形
態は、各クッション材310〜330の面剛性を異なら
せることで、かかる構造を作っているが、リバーシブル
で表裏両側を使用可能とするために、中間層である第2
のクッション材320を他のクッション材310,33
0よりも、バネ性を高くし面剛性を高く設定している。
【0035】すなわち、第1のクッション材310は、
図2〜図4に示した所定の厚みの三次元構造のネット材
100を所定の大きさにカットして用いているだけであ
るが、第2のクッション材320は、図2〜図4に示し
た所定の厚みの三次元構造のネット材100にさらに面
剛性を高くするための所定の加工を施して形成してい
る。
【0036】面剛性を高める加工手段として、本実施形
態では、図1及び図5に示したように、所定間隔をおい
て厚みが薄くなるようにかつ線状に境界部321を形成
する手段を採用している。境界部321の厚みが薄いた
め、境界部321間に挟まれたブロック部322は、境
界部321間の中央部を中心として膨出するような形状
となり、面剛性が高まる。境界部321の厚みを薄くす
る手段としては、縫製によるか、振動溶着手段によるこ
とが好ましい。具体的には、縫製の場合には、表面メッ
シュ層110と裏面メッシュ層120とが近接するよう
に糸で縫っていき、振動溶着の場合には、振動溶着用の
型に形成された凸部(図示せず)間にクッション材32
0を挟んで振動させ、対向する凸部間に熱を生じさせ
て、その熱により表面メッシュ層110とパイル13
0、パイル130と裏面メッシュ層120、及び表面メ
ッシュ層110と裏面メッシュ層120とを溶着させ
る。
【0037】境界部321の形成数や幅、境界部321
間に形成されるブロック部322の大きさや形は、第1
のクッション材310よりも面剛性が高い限り限定され
るものではなく、第2のクッション材320として用い
られる、境界部321を形成する前の加工原料であるネ
ット材100の状態でのクッション性(弾力性)等を考
慮して任意に定められる。
【0038】第3のクッション材330は、粘弾性部材
から構成される。粘弾性部材としては、粘弾性ポリウレ
タンを用いることが好ましい。この場合、粘弾性ポリウ
レタンからなる第3のクッション材330の面剛性を所
定値にするため、上記第2のクッション材320と同様
に、図1に示したように、所定間隔ごとに、厚みが薄く
なるように加工した境界部331を形成し、それらの間
に中央部を中心として膨出するような形状のブロック部
332を形成することがより好ましい。但し、粘弾性ポ
リウレタンからなる構成とした場合には、上記した境界
部331を形成するに当たっては、振動溶着できないた
め、熱溶着手段が用いられる。なお、境界部331の形
成数、幅等の設定によってブロック部332の大きさや
形状を変更し、面剛性を調整できることも上記第2のク
ッション材320と同様である。
【0039】また、第3のクッション材330の面剛性
は、第2のクッション材320の面剛性よりも低くなる
ように設定される。これにより、第1のクッション材3
10と第3のクッション材330のいずれでも身体に接
する面とすることができる。第3のクッション材330
の厚みは任意であるが、好ましくは約10mm〜50m
mの範囲である。また、第3のクッション材330は、
初期荷重範囲におけるバネ定数が−2〜20N/mmの
範囲となるように形成することが好ましい。これによ
り、起き上がり性を良好にすることができる。より好ま
しくは、バネ定数6〜13N/mmの範囲である。な
お、本明細書中、初期荷重範囲とは、荷重200Nに至
るまでの範囲をいう。
【0040】また、コスト面を考慮すると、第3のクッ
ション材330を構成する粘弾性部材としては、粘弾性
ポリウレタンではなく、図6に示したように、低価格で
入手可能な異なる種類の弾性部材を組み合わせることに
より粘弾性機能をもたせたものが好ましい。図6に示し
たものは、中間に配置される弾性ベース部材341の両
面に図2〜図4に示したような三次元構造のネット材1
00からなるネット層342,343を一体的に接合し
たものである。
【0041】弾性ベース部材341としては、適宜の厚
みで成形された発泡ポリウレタンを用いることが好まし
い。弾性ベース部材341の両面に接合されるネット層
342,343は、いずれも所定間隔ごとに境界部34
2a,343aが形成され、それらの境界部342a間
又は343a間にブロック部342b又は343bが形
成される。これにより、第3のクッション材330が所
定の面剛性に調整される。この場合の第3のクッション
材330の面剛性も、上記した第2のクッション材32
0と同様に、境界部342a,343aの形成数や幅等
の設定値により、境界部342a,343a間に形成さ
れるブロック部342b,343bの大きさや形等を変
化させて調整することができる。
【0042】上記した境界部342a,343aを形成
する手段は任意であり、例えば、弾性ベース部材341
にネット層342,343を構成するネット材100を
積層した後、一方のネット層342から弾性ベース部材
341を通過して他方のネット層343まで、境界部3
42a,343aに相当する部位に沿って縫合する手段
が挙げられる。また、弾性ベース部材341にネット層
342,343を構成するネット材100を積層した
後、上記の第2のクッション材320と同様に、型の凸
部間に挟んで、振動溶着によりこの3つの部材を一体的
に接合することもできる。
【0043】本実施形態のマット10によれば、上記し
たように、面剛性の異なる3つのクッション材310〜
330を積層してカバー部材20内に収容している。ま
た、中間に配置される第2のクッション材320の面剛
性が他のクッション材310,330と比較して高くバ
ネ層として機能している。従って、面剛性が低く、柔ら
かい層を構成している第1のクッション材310又は第
3のクッション材330のいずれかを身体に接する面と
して使用することにより、高い体圧分散性を発揮するこ
とができる。
【0044】(実施例)本実施例のマット10において
使用したカバー部材20及び充填材30の構成は次の通
りである。カバー部材20としては、幅900mm、長
さ1900mmの袋状のものを使用した。材質は、三次
元構造のネット材であり、上記表2に示した製品番号A
KE64140のものを使用した。厚みは、4.63m
mで、表面に菱形のメッシュ層が位置し、裏面に細目の
メッシュ層が位置するように使用した。カバー部材20
に収容した充填材30は、図1に示したものと同様、第
1のクッション材310と、第2のクッション材320
と、第3のクッション材330を積層した3層構造から
なる。
【0045】第1のクッション材310は、幅890m
m、長さ1890mmで、上記表1中、製品番号090
19D−2の三次元構造のネット材を使用した。この三
次元構造のネット材は厚みを薄く加工した第2のクッシ
ョン材320の境界部に相当するものはいずれの箇所に
も形成されておらず、均一の厚みのものであった。厚み
は10.8mmで、カバー部材20に接触する面に大き
めの菱形のメッシュ層を配置し、第2のクッション材3
20に接する面に小さめの菱形のメッシュ層を配置し
た。
【0046】第2のクッション材320は、幅890m
m、長さ1890mmで、上記表1中、製品番号090
58Dの三次元構造のネット材を使用した。この三次元
構造のネット材は、図1及び図5に示したように、横
(幅)方向に100mmごとに振動溶着により厚みを薄
く加工した境界部321を形成し、面剛性を第1のクッ
ション材310及び後述の第3のクッション材330よ
りも高く設定した。境界部321に取り囲まれたブロッ
ク部322のうちの最も厚い箇所の厚みは11.8mm
であった。また、第1のクッション材310に接する面
に菱形のメッシュ層を配置し、第3のクッション材33
0に接する面に細目のメッシュ層を配置した。
【0047】第3のクッション材330は、幅890m
m、長さ1890mmで、粘弾性ポリウレタンからなる
ものを用いた。また、面剛性を調整するため、図1に示
したように、横(幅)方向に50mmごとに熱溶着によ
り厚みを薄く加工した境界部331を形成した。但し、
面剛性は第1のクッション材310よりも低くなるよう
に、すなわち、JASO規格M404−84に準拠して
測定した弾性率が低くなるように設定した。境界部33
1に取り囲まれたブロック部332のうちの最も厚い箇
所の厚みは27.4mmであった。
【0048】図8において、上記の第1のクッション材
310、第2のクッション材320及び第3のクッショ
ン材330の荷重−変位曲線を示す。測定は、各クッシ
ョン材310〜330を試験台上に載置し、直径200
mmの円形の圧縮板を、50mm/分の速度で各クッシ
ョン材310〜330に押し付け、当初の厚みに対し圧
縮分の厚みが75%になるまで圧縮することにより行っ
た。
【0049】図8のグラフから明らかなように、第1の
クッション材310は、圧縮により数mm変位した後
は、パイル130が座屈し、変位量に対して荷重がほと
んど増加しない範囲、すなわち、非線形曲線の傾きとし
て現れるバネ定数でみた場合に、曲線の傾きがきわめて
小さく所定の変位量範囲において擬似的にバネ定数0付
近とみることができる20N/mm以下のバネ定数を維
持している不感帯領域とみなせる範囲が広い。従って、
局部的に作用する反力が小さく、体圧分散性に優れてい
ることがわかる。
【0050】第2のクッション材320も同様であり、
曲線の傾きがきわめて小さく所定の変位量範囲において
上記したバネ定数0付近(バネ定数20N/mm以下)
の不感帯領域を備えた特性を有すると共に、境界部32
1を形成することにより面剛性を上げているため、体圧
をより均一に分散することができ、第1のクッション材
310よりも荷重が小さくなっていることがわかる。
【0051】第3のクッション材330は、粘弾性ポリ
ウレタンであるため、曲線の傾きがきわめて小さく所定
の変位量範囲においてバネ定数0付近(バネ定数20N
/mm以下)の不感帯領域が広いと共に、圧縮初期の荷
重がきわめて低く、形状追従性に優れていることがわか
る。特に、本実施例では、境界部331を形成している
ため、粘弾性ポリウレタンの移動によって形状追従性が
より向上し、荷重を小さくするのに寄与している。但
し、本実施例で用いた粘弾性ポリウレタンからなる第3
のクッション材330は、バネ定数0付近といっても、
図8に示したように、初期荷重範囲におけるバネ定数を
−2〜20N/mmの範囲で設定しているため、この弾
性によって起き上がり性を良好にすることができる。
【0052】なお、図9に、第3のクッション材330
として、本実施例の粘弾性ポリウレタンのものにあわせ
て、図6に示した、中間に配置される弾性ベース部材3
41の両面に三次元構造のネット材100からなるネッ
ト層342,343を一体的に接合したものの荷重−変
位特性を示す。ブロック部342b,343bの大きさ
が50mm角となるように形成したものを点線で、10
0mm角となるように形成したものを破線で示す。図9
から明らかなように、いずれの場合でも、粘弾性ポリウ
レタンからなるものと同様、曲線の傾きがきわめて小さ
く所定の変位量範囲においてバネ定数0付近(バネ定数
20N/mm以下)の不感帯領域が広いと共に、圧縮初
期の荷重がきわめて低い。また、初期荷重範囲における
バネ定数が−2〜20N/mmの範囲で設定されている
ため、この弾性によって良好な起き上がり性を発揮でき
る。従って、図6に示した粘弾性部材は、粘弾性ポリウ
レタンからなるものと同様に、第3のクッション材33
0として採用するのに適している。
【0053】また、第1のクッション材310、第2の
クッション材320及び第3のクッション材330は、
図8から明らかなように、平衡点の荷重が異なる。この
ため、これらを積層して利用することにより、個別に用
いる場合より体圧分散性が向上することになる。
【0054】図10は、カバー部材20内に、第1のク
ッション材310、第2のクッション材320及び第3
のクッション材330を積層して収容したマット10全
体の荷重−変位特性を測定した結果を示すグラフであ
る。測定手段は、上記した図8の場合と同様である。ま
た、図10において細い実線は、三次元構造のネット材
から構成される第1のクッション材310を上側にして
試験台に載値し、その上方から圧縮用の円形板を押し付
けた場合の特性を示し、太い実線は、粘弾性ポリウレタ
ンから構成される第3のクッション材330を上側にし
て試験台に載値し、その上方から圧縮用の円形板を押し
付けた場合の特性を示したものである。
【0055】図10から明らかなように、第1のクッシ
ョン材310と第3のクッション材330のいずれを上
側にした場合でも、図8に示した個々のクッション材3
10〜330の荷重−変位特性を重畳した特性が出てお
り、図20に示した発泡ポリウレタンや綿等の繊維系の
クッション材を使用した場合よりも、荷重−変位曲線の
傾きが小さくなって、バネ定数0付近の不感帯領域が大
きく、高い体圧分散性を発揮でき、起き上がり性も良い
ることがわかる。また、ヒステリシスロスが大きいこと
から、使用者の体重差を吸収でき、すなわち、体重が軽
くても重くても、本実施例のマット10は体圧分散機能
を良好に発揮することがわかる。
【0056】ここで、図10から明らかなように、三次
元構造のネット材から構成される第1のクッション材3
10を上側にして試験台に載置した場合の荷重−変位曲
線である細い実線と、粘弾性ポリウレタンから構成され
る第3のクッション材330を上側にして試験台に載置
した場合の荷重−変位曲線である太い実線とでは僅かな
がらずれがある。そこで、このずれの影響を調べるた
め、体重の異なる2名の被験者を、本実施例のマット1
0に35分間仰臥させ、その間5分おきに、身体とマッ
ト10との接触面積の大きさ、マット10にかかる最大
圧力を測定した。結果を図11〜図18に示す。
【0057】図11及び図12は、体重37kgの被験
者が、第1のクッション材310を上面側として仰臥し
たときの接触面積及び最大圧力を示すデータであって、
いずれも(a)は、腰より頭部寄りの背部におけるデー
タであり、(b)は、腰より脚寄りの主として臀部にお
けるデータである。
【0058】図13及び図14は、体重37kgの被験
者が、第3のクッション材330を上面側として仰臥し
たときの接触面積及び最大圧力を示すデータであって、
いずれも(a)は、腰より頭部寄りの背部におけるデー
タであり、(b)は、腰より脚寄りの主として臀部にお
けるデータである。
【0059】図11と図13の接触面積を比較すると、
いずれの部位でも、図13に示した第3のクッション材
330を上面側とした方が接触面積が大きい。また、図
12と図14の最大圧力を比較した場合には、背部にお
ける最大圧力に顕著な差はみられないものの、臀部にお
ける最大圧力は、総じて図14に示した第3のクッショ
ン材330を上面側とした方が、小さい値であった。こ
のことから、体重37kgの被験者の場合には、第3の
クッション材330を上面側にして使用した方が、体圧
分散性がよいと言える。
【0060】図15及び図16は、体重95kgの被験
者が、第1のクッション材310を上面側として仰臥し
たときの接触面積及び最大圧力を示すデータであって、
いずれも(a)は、腰より頭部寄りの背部におけるデー
タであり、(b)は、腰より脚寄りの主として臀部にお
けるデータである。
【0061】図17及び図18は、体重95kgの被験
者が、第3のクッション材330を上面側として仰臥し
たときの接触面積及び最大圧力を示すデータであって、
いずれも(a)は、腰より頭部寄りの背部におけるデー
タであり、(b)は、腰より脚寄りの主として臀部にお
けるデータである。
【0062】図15と図17の接触面積を比較すると、
臀部におけるデータではほとんど差がないが、背部にお
けるデータでは、全体としては第1のクッション材31
0を上面側とした方が大きい。図16と図18の最大圧
力を比較した場合には、背部における最大圧力に顕著な
差はみられないものの、臀部における最大圧力は、図1
6では、ほとんどの測定時点で250g/cm以下で
あるのに対し、図18では全測定時点で250g/cm
以上であった。このことから、体重95kgの被験者
の場合には、第1のクッション材310を上面側にして
使用した方が、体圧分散性がよいと言える。
【0063】本実施例のマット10は、中間層に面剛性
の高いものを採用し、その両側にそれよりも面剛性の低
いものを採用していることから、いずれを身体に接する
面とするかは全く自由であり、使用者の感覚等によって
任意に使用できることはもちろんである。しかしなが
ら、上記の試験結果を参照すると、本実施例のマット1
0を使用する場合には、例えば、体重45〜65kg程
度を境として、それ以下の軽量者の場合には、第3のク
ッション材310を上面側とし、それ以上の重量者の場
合には第1のクッション材310を上面側として使用す
ることが、体圧分散性の点からは好ましく、このように
使い分けることで、快眠を助け、また、褥そう予防機能
をより効果的に発揮できる。
【0064】また、本実施例のマット10は、カバー部
材20内に各クッション材310〜330が積層状態で
収容さているに過ぎないため、カバー部材20を取り外
せば、各クッション材310〜330を個々に分解でき
る。従って、各クッション材310〜330を別々に日
干しし、別々に洗濯や洗浄を行うことが可能であり、清
潔に保つことが容易で、特にダニ繁殖の防止手段を施し
やすいという利点も有する。もちろん、第1のクッショ
ン材310や第2のクッション材320は、三次元構造
のネット材から構成されているため、通気性に優れ、本
来的にダニ等が繁殖しにくい構造である点でも優れてい
る。
【0065】なお、上記した実施形態では、第1のクッ
ション材310、第2のクッション材320、及び第3
のクッション材330の3層構造としているが、本発明
は面剛性の異なる複数のクッション材を積層してカバー
部材内に収容したものであればよく、各クッション材3
10〜330の積層順序は、使用者の好みにより任意に
変更することも可能である。また、例えば、上記実施形
態における第1のクッション材310と第3のクッショ
ン材330を積層させただけの2層構造等とすることも
本発明に含まれる態様である。図19に、この2層構造
のマットの荷重−変位特性を、上記実施形態にかかる3
層構造のマットの荷重−変位特性、第1のクッション材
310及び第3のクッション材330それぞれ単独の荷
重−変位特性と共に示す。
【0066】図19から明らかなように、2層構造のマ
ットでも、第1のクッション材310及び第3のクッシ
ョン材330をそれぞれ単独で使用する場合と比較し
て、曲線の傾きが小さくて不感帯領域が大きく、体圧分
散性に優れ、またヒステリシスロスが大きく、体重差の
吸収も良好である。但し、図19から明らかなように、
2層構造のマットよりも上記実施形態で示した3層構造
のマットの方が体圧分散性がより優れている。
【0067】また、本発明のマットは、寝具用マットと
して使用する場合、クッション材を収容したカバー部材
の周囲にさらに別の布製の寝具カバー等を被覆して使用
することも可能であるが、これらの寝具カバー等を使用
せずに、用いることもできる。特に、上記実施形態のよ
うに、カバー部材として三次元構造のネット材を用いた
場合には、通気性を確保する観点から、むしろ、布製の
寝具カバー等で被覆しないことが望ましい。また、本発
明のマットは、寝具用のほか、種々の大きさに加工する
ことにより、座布団等として用いることも可能である。
【0068】
【発明の効果】本発明のマットは、カバー部材内に収容
される充填材として、面剛性の異なる複数のクッション
材を積層して構成したものを使用している。従って、体
圧分散性に優れていると共に、身体を保持する機能も高
く、かつ寝具用マットとして用いた場合には、起き上が
り性もよく、快眠を補助し、褥そうを防止するのに好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施形態にかかるマット
の構造を示す概略断面図である。
【図2】図2は、三次元構造のネット材の構造を説明す
るための断面図である。
【図3】図3は、図2に示したネット材の表面メッシュ
層を示す拡大図である。
【図4】図4は、図2に示したネット材の裏面メッシュ
層を示す拡大図である。
【図5】図5は、第2のクッション材320の構造を説
明するための斜視図である。
【図6】図6は、第3のクッション材330の他の態様
を説明するための断面図である。
【図7】図7は、パイル組織の種類を示す図である。
【図8】図8は、第1のクッション材、第2のクッショ
ン材、第3のクッション材それぞれの荷重−変位特性を
示すグラフである。
【図9】図9は、第3のクッション材として採用され
る、粘弾性ポリウレタンのもの、図6に示した、中間に
配置される弾性ベース部材の両面にネット層を一体的に
接合したものの荷重−変位特性を示すグラフである。
【図10】図10は、上記実施形態にかかるマット全体
の荷重−変位特性を示すグラフである。
【図11】図11は、上記実施形態のマットに、被験者
が、第1のクッション材を上面側として仰臥したときの
接触面積を示すグラフである。
【図12】図12は、上記実施形態のマットに、被験者
が、第1のクッション材を上面側として仰臥したときの
最大圧力を示すグラフである。
【図13】図13は、上記実施形態のマットに、被験者
が、第3のクッション材を上面側として仰臥したときの
接触面積を示すグラフである。
【図14】図14は、上記実施形態のマットに、被験者
が、第3のクッション材を上面側として仰臥したときの
最大圧力を示すグラフである。
【図15】図15は、上記実施形態のマットに、他の被
験者が、第1のクッション材を上面側として仰臥したと
きの接触面積を示すグラフである。
【図16】図16は、上記実施形態のマットに、他の被
験者が、第1のクッション材を上面側として仰臥したと
きの最大圧力を示すグラフである。
【図17】図17は、上記実施形態のマットに、他の被
験者が、第3のクッション材を上面側として仰臥したと
きの接触面積を示すグラフである。
【図18】図18は、上記実施形態のマットに、他の被
験者が、第3のクッション材を上面側として仰臥したと
きの最大圧力を示すグラフである。
【図19】図19は、2層構造マット全体の荷重−変位
特性を示すグラフである。
【図20】図20は、従来のクッション材であるゲルパ
ット、発泡ポリウレタン、繊維系クッション材それぞれ
の荷重−変位特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 マット 100 ネット材 110 表面メッシュ層 120 裏面メッシュ層 130 パイル 20 カバー部材 30 充填材 310 第1のクッション材 320 第2のクッション材 330 第3のクッション材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04B 21/14 D04B 21/14 Z (72)発明者 山田 俊彦 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 (72)発明者 梶森 水絵子 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 Fターム(参考) 3B096 AB11 AD04 AD07 BA02 4F100 AK51B AR00B AT00D AT00E BA04 BA05 BA07 BA10D BA10E BA26 DC16A DC16C DG15A DG15C GB71 GB81 JK07B YY00B 4L002 AA07 AC01 BB01 BB03 CB01 CB02 EA06 FA00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填材と、該充填材を収容したカバー部
    材とを備えて構成されるマットであって、 前記充填材が、面剛性の異なる複数のクッション材を積
    層して構成されていることを特徴とするマット。
  2. 【請求項2】 前記充填材は、表面メッシュ層と裏面メ
    ッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造のネ
    ット材からなる1以上のクッション材と、粘弾性部材か
    らなる1以上のクッション材とを積層したものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のマット。
  3. 【請求項3】 前記充填材が、3つのクッション材から
    なる3層構造であることを特徴とする請求項1又は2記
    載のマット。
  4. 【請求項4】 前記3つのクッション材のうち、2層
    は、互いに面剛性が異なるように形成された、表面メッ
    シュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された
    三次元構造のネット材からなるクッション材で構成さ
    れ、他の1層は、粘弾性部材からなるクッション材で構
    成されていることを特徴とする請求項3記載のマット。
  5. 【請求項5】 中間に配置されるクッション材の面剛性
    が他のクッション材の面剛性よりも高いことを特徴とす
    る請求項3又は4記載のマット。
  6. 【請求項6】 中間に配置されるクッション材が、表面
    メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合さ
    れた三次元構造のネット材であることを特徴とする請求
    項5記載のマット。
  7. 【請求項7】 前記中間に配置される三次元構造のネッ
    ト材からなるクッション材は、厚みを薄く加工した1以
    上の境界部を挟んで複数に区分けされたブロック部を有
    する構造に形成され、この構造により、他の層に配置さ
    れた三次元構造のネット材よりも面剛性が高くなるよう
    に設定されていることを特徴とする請求項6記載のマッ
    ト。
  8. 【請求項8】 前記粘弾性部材からなるクッション材
    は、厚みを薄く加工した1以上の境界部を挟んで複数に
    区分けされたブロック部を有する構造に形成され、この
    構造により、所定の面剛性を発揮するように設定されて
    いることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1に記載
    のマット。
  9. 【請求項9】 前記粘弾性部材からなるクッション材の
    初期荷重範囲におけるバネ定数が、−2〜20N/mm
    の範囲であることを特徴とする請求項2〜8のいずれか
    1に記載のマット。
  10. 【請求項10】 前記粘弾性部材が、粘弾性ポリウレタ
    ンであることを特徴とする請求項2〜9のいずれか1に
    記載のマット。
  11. 【請求項11】 前記粘弾性部材は、厚みを薄く加工し
    た1以上の境界部を挟んで複数に区分けされたブロック
    部を有する構造に形成されている、表面メッシュ層と裏
    面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造
    のネット材と、該三次元構造のネット材が両面に一体的
    に接合されている弾性ベース部材とを有して構成されて
    いることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1に記
    載のマット。
  12. 【請求項12】 前記弾性ベース部材が発泡ポリウレタ
    ンであることを特徴とする請求項11記載のマット。
  13. 【請求項13】 前記カバー部材が、表面メッシュ層と
    裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構
    造のネット材から構成されていることを特徴とする請求
    項1〜12のいずれか1に記載のマット。
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