JP4680057B2 - 枕 - Google Patents

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Description

本発明は、寝返りをスムーズに行うことができると共に、寝返りによって頭部の位置が変化しても頭部を安定して支持することができる枕に関する。
従来、適正に睡眠をとるための枕として、特許文献1には、次のような構成の枕が開示されている。この枕は、頭部支持部の中央部に後頭部を安定して支持する後頭部フィットラインを縦方向に設けるとともに、前記頭部支持部の下側に首部支持部を設けている。又、前記頭部支持部及び首部支持部の左右両側部にそれぞれサイド部を設け、さらに、前記両サイド部の下側に肩フィットラインを設けている。前記各支持部及びサイド部はそれぞれ袋状に形成され、例えば、ウールノップス、パイプ材あるいはビーズ材等の詰物が充填されている。
上記の枕は、頭部支持部に後頭部フィットラインを形成したことにより、枕と後頭部のなじみが良くなり、寝返り時もスムーズに頭を動かすことができるとともに、肩フィットラインを形成したことにより、枕と肩ラインがフィットすることにより、枕と一体感ができ、精神的な落ち着きが期待できるとしている。
実用新案登録第3109464号公報
上記従来の枕は、前記後頭部フィットラインが頭部支持部の表裏のカバーを上下方向から接合してくびれを生じさせることにより細くて浅い溝状に形成され、かつ前記詰物も弾性材ではないので、頭部を安定して支持する機能が弱く、頭部の左右方向への動きに追従して頭部支持部がそれほど変形せず、実際には頭部の寝返りをスムーズに行うことが難しいという問題があった。又、頭部支持部及び首部支持部よりも両サイド部の高さが高いので、この点からも寝返りをスムーズに行うことが難しい上に、寝返り状態の側頭部がサイド部の上面によって単に支持されているのみのため、側頭部を安定して支持することができないという問題もあった。
本発明は、後頭部又は側頭部を安定して支持することができるとともに、寝返りをスムーズに行うことができる枕を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、扁平状に形成したクッション材よりなる枕本体の表面に対し伸縮性を有するカバーを被覆し、前記枕本体の中央部の後頭部支持部に縦方向に指向する第1スリットを平面視扁平菱形状に形成し、前記枕本体の左右両側の側頭部支持部に対し傾斜する第2スリット及び第3スリットを平面視扁平菱形状に形成したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記クッション材は通気性を有する高反発弾性材により形成されていることを要旨とする
請求項に記載の発明は、請求項1又は2において、前記クッション材の上面と前記カバーとの間及び下面と前記カバーとの間には該クッション材よりも低弾性のサブクッション材が介在され、前記第1〜第3のスリットと対応する位置に同様に第1〜第3のスリットが形成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項において、前記クッション材は、弾性を有するポリエステル繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維及び塩化ビニール繊維の合成繊維群のなかから選択された少なくとも一種類の繊維よりなるマット、弾性を有する椰子ガラ繊維よりなるマット、天然繊維よりなるマット、ミックスウレタンフォーム、ウレタンフォーム、ゴム系スポンジ及びポリエチレン系スポンジの群のなかから選択され、前記サブクッション材はフェルト状の不織布マット、天然ゴム、合成ゴム、天然樹脂及び合成樹脂の各発泡体のなかから選択されたものであることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項において、前記枕本体の頭頂部側の端縁には頚骨支持部が膨出形成されていることを要旨とする。
本発明によれば、枕本体の後頭部支持部に形成された第1のスリットと対応する枕の上面に後頭部が支持されると、後頭部によって第1のスリットを中心として弾性材のクッション材よりなる枕本体がカバーとともに弾性変形することにより、枕本体の上面が凹状球面状にくぼみ後頭部を安定して支持することができる。
人体の寝返りによって頭部が後頭部支持部から例えば左側の側頭部支持部に移動される初期においては、第1のスリットの左側の枕本体が圧縮されて弾性変形されるので、頭部の左側への移動がスムーズに行われ、寝返りをスムーズに行うことができる。寝返り動作の終了間際においては、頭部の移動により第2のスリットの右側の枕本体の上端縁がまず圧縮されて低くなり、該第2のスリットの左側の枕本体の上端縁が非圧縮状態で高いため、寝返り動作の終盤において、頭部がオーバーランするのが阻止され、頭部の移動が適正に行われ、寝返り動作をスムーズに行うことができる。
寝返り動作が終了した状態においては、左側の側頭部支持部に形成された第2のスリットと対応する枕の上面に側頭部が支持され、側頭部によって第2のスリットを中心として弾性材のクッション材よりなる枕本体がカバーとともに弾性変形することにより、枕本体の上面が凹状球面状にくぼみ側頭部を安定して支持することができる。
以下、本発明を具体化した枕の一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
図2に示すように、枕11は全体がほぼ同じ厚さの扁平状に形成されている。枕11を構成する枕本体12の外表面にはカバー13が被覆されている。前記枕本体12は、図3に示すように高反発弾性材料よりなる第1のクッション材15と、その上下両面に接触された第2及び第3のクッション材16,17とによって構成されている。前記第1〜第3のクッション材15〜17の中央部には、平面視縦長扁平菱形状の第1のスリット21が形成されている。同じく第1〜第3のクッション材15〜17の左右両側部には、扁平菱形状の第2及び第3のスリット22,23が図1に示すように上端ほど前記第1のスリット21から離隔する傾斜状態に形成されている。この明細書においては、図1に示す枕11の頭頂部側の端面を上端面E1、肩側の端面を下端面E2という。
図1に示すように、枕11の左右方向に関して中央部には後頭部支持部11aが形成され、後頭部支持部11aの左右両側部には、側頭部支持部11b,11bが形成されている。枕11の下端面E2は全体として中央ほど上方向に変位する山形状に形成され、その中央部の円弧状の凹部の直上の部位が第1頚骨支持部11cとなっている。前記枕11の上端面E1は全体として中央ほど上方向に迫り出す山形状に形成され、その中央部の円弧状の膨出部が第2頚骨支持部11dとなっている。前記枕11の下端面E2の左右両側の傾斜状部は、肩接触部11e,11eとなっている。
前記カバー13の下端面E2側には、前記枕本体12を出し入れするための開口部(図示略)が形成され、この開口部は面ファスナーを有する開閉可能な二層の開閉用カバーによって開閉されるようになっている。
次に、前記カバー13、第1のクッション材15及び第2,第3のクッション材16,17のそれぞれの材料について順次説明する。
前記カバー13の材料は通気性及び伸縮性を有する例えば、ポリウレタン、ポリエステル及びナイロン等の糸や繊維よりなるダブルラッセル型メッシュ、又は伸縮性のある編物や織物、天然繊維の編物等の表面用素材が用いられている。カバー13の材料としては、通気性及び伸縮性の良い織物、編物あるいは不織布が適している。
前記第1のクッション材15は、通気性を有する高反発弾性材により形成されている。前記高反発弾性材料として、直径が例えば0.3mm〜1.5mmのポリエステル繊維を製造する工程で、不規則に絡み合わせて空孔率の高いマット状にしたもの(商品名:プレスエアー、東洋紡績株式会社製)を用いている。前記ポリエステル繊維に代えて、弾性を有するポリウレタン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維及び塩化ビニール繊維等の合成繊維群のなかから少なくとも一種類選択してもよい。又、弾性を有する椰子ガラ繊維等の天然繊維よりなるマットを用いてもよい。さらに、例えば、腰のあるタイプの硬質のミックスウレタンフォーム(再生ウレタンフォーム)、ウレタンフォーム、ゴム系スポンジ及びポリエチレン系スポンジの群のなかから選択してもよい。前記ミックスウレタンフォームは、再生されたウレタンフォームチップを接着剤で接着した普通のウレタンフォームよりも腰の硬いフォームが望ましい。
前記第1のクッション材15の弾性特性について説明する。この第1のクッション材15の弾性特性は、図5に示すように、所定長さ(例えば50〜100mm)の150mm直径の試料を25%圧縮するのに必要な圧縮荷重で、150N/φ150mm〜300N/φ150mmの範囲に設定されている。この実施形態では、第1のクッション材15(プレスエアー)の弾性特性が、図5の曲線G1に示すように200N/φ150mmの圧縮曲線(上側)と回復曲線(下側)の荷重差が小さいプレスエアーを用いているので、第1のクッション材15の材料として望ましい。又、曲線G2に示すように腰のあるウレタンフォームの場合にも170N/φ150mmの圧縮曲線(上側)と回復曲線(下側)の荷重差が小さいため第1のクッション材15の材料として用いることができる。しかし、硬綿の場合には、図5の曲線G3で示すように、弾性特性が680N/φ150mmと非常に高く、かつ圧縮曲線(上側)と回復曲線(下側)の荷重差が大きいために、第1のクッション材として適さない。要するに、第1のクッション材15の材料としては、高弾性であって、前記圧縮曲線と回復曲線の荷重差が小さい圧縮回復特性に優れたものが適しているといえる。
前記第2,第3のクッション材16,17は、柔軟性、通気性及び伸縮性を有する例えばフェルト状の繊維よりなる不織布マット、天然ゴム、合成ゴム、天然樹脂又は合成樹脂の各発泡体等によって形成されている。
図3に示すように、前記第1のクッション材15の厚さt1寸法は、20mm〜150mmの範囲に設定され、この実施形態では、50mmに設定されている。前記第2,第3のクッション材16,17の厚さt2寸法は、2〜50mmの範囲に設定され、この実施形態では、5mmに設定されている。枕のクッション材全体としての弾性復元力の適正な範囲は、使用者によって異なる。このため第1のクッション材15の厚さt1寸法及び第2,第3のクッション材16,17の厚さt2寸法は、例えばt1を50mmとした場合に、t2を例えば20mm、30mm又は40mmとして調節してもよい。又、前記第1〜第3のスリット21〜23の長さ寸法は、80〜300mmに設定され、この実施形態では、230mmに設定されている。第1〜第3のスリット21〜23の長手方向中央部の最大幅寸法は、2〜20mmに設定され、この実施形態では、10mmに設定されている。
次に、前記のように構成された枕11の使用方法について説明する。
図6に示すように、枕11の後頭部支持部11aに臥床状態の人体の後頭部を載せると、図7に示すように、頭部の重量によって第1のスリット21の左右両側の第1のクッション材15の上縁部15a,15bが圧縮されるとともに、第1のスリット21の上部が拡幅方向に弾性変形され、後頭部支持部11aに後頭部が安定して支持される。
後頭部支持部11aに頭部によって圧縮されて拡幅可能な第1のスリット21が形成されているので、人体の寝返り時に、例えば、図7において頭部が二点鎖線で示すように左方向に回動されると、それに伴って、第1のスリット21の左側の第1のクッション材15の上縁部15aが圧縮されて弾性変形し、寝返り動作がスムーズに行われる。
又、図8に示すように、枕11の後頭部支持部11aから側頭部支持部11bに寝返り動作が行われて、側頭部が第2のスリット22の左右一対の上縁部15c,15dのうち、右側の上縁部15dと対応すると、この上縁部15dが上縁部15cよりも先に圧縮されるので、上縁部15cによって側頭部の回動に抵抗が付与され、頭部がオーバーランして回動されることがない。このため、第2のスリット22と対応する側頭部支持部11bによって、図9及び図10に示すように、側頭部が安定して支持される。この側頭部が側頭部支持部11bから後頭部支持部11aの寝返りによって、図6及び図7に示す臥床状態に復帰する際にも、前述した動作と逆の動作が行われ、寝返り動作がスムーズに行われる。
図11に示すように、枕11は、上下逆にして使用することもできる。この場合には、第2頚骨支持部11dによって、人体の胴体と首の間の頚骨全体を支持することができるので、頭部をより安定して支持することができる。
上記実施形態の枕によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、クッション材よりなる枕本体12の後頭部支持部11aの中央部に第1のスリット21を形成したので、後頭部によって前記第1のスリット21の左右両側の第1のクッション材15の上縁部15a,15b(図7参照)が弾性変形して後頭部支持部11aが凹状の球面状にくぼみ、後頭部を安定して支持することができる。又、寝返りの際には、頭部が図7において実線で示す位置から二点鎖線で示す位置に回動されると、第1のスリット21の左側の上縁部15aがさらに圧縮されるとともに、右側の上縁部15bの弾性復元力により頭部が押され、左側への寝返り動作をスムーズに行うことができる。
(2)上記実施形態では、頭部が例えば左側に寝返りされる過程においては、側頭部が第2のスリット22の上部に移動される手前においては、図8に示すように前記第1のクッション材15の上縁部15dが先に圧縮されて、上縁部15cよりも低くなるので、頭部が第2のスリット22をオーバーランして回動されることがなく、寝返り動作をスムーズに行うことができる。又、前記第2のスリット22によって、側頭部を安定して支持することもできる。
(3)上記実施形態では、枕本体12を通気性の良好な第1のクッション材15及び第2及び第3のクッション材16,17とにより形成するとともに、カバー13を同じく通気性及び伸縮性を有する材料により形成した。又、第1〜第3のクッション材15〜17に第1〜第3のスリット21〜23を形成した。このため、枕の使用状態において、枕11の内部における空気の流通性が向上し、頭部から発せられる熱を適正に拡散することができ、快適な睡眠をとることができる。
(4)上記実施形態では、第1のスリット21を設けたので、後頭部が後頭部支持部11aに支持されたとき、後頭部の重量によって第1のスリット21が自由自在に開き、どのような姿勢に頭部を動かしても頭部に均等に圧がかかり、圧を分散することができる。このため、頭部表面に存在する筋肉及び表在性静脈にかかる圧を低減することができる。表在性静脈の圧は、通常32〜35mmHgと言われており、この圧に最大限近づけることが可能となる。実験によれば、カバーの内部に低反発ウレタンフォームを内蔵した従来の枕では、頭部で平均68〜75mmHgの圧がかかっていたが、本発明の枕では、平均で41mmHgであり、本発明の枕によって、臥床状態での頭部の圧が軽減していることが確かめられた。又、頭部における圧の分散効果により、踵や臀部、腰部における圧も分散する効果があることが実験により確かめられた。
(5)上記実施形態では、枕本体12の下部に肩接触部11eを形成したので、肩及び肩甲骨を支えることができるため、胸郭を広げ、楽な呼吸をすることができる。そして、従来の枕による肩の体圧よりも体圧を下げることができる。体圧測定器を用いて体圧を測定した結果、前述した従来の枕による肩の体圧は25.8mmHgであったのに対し、本発明の枕を使用したところ、10.3mmHgに低下した。又、別の被験者は26.9mmHgから6.4mmHgに低下した。
次に、従来の低反発ウレタンフォームを用いた柔らかい枕(比較例)と、前記プレスエアー(高反発弾性材料)を用いた厚さ6cmの枕(実施例)を使用して血流量の変化を測定したところ、次のような結果が得られた。測定部位は被験者の額部分(前頭葉)で、測定機として、NIRO−100(浜松ホトニクス株式会社製)を使用して、近赤外分光法により組織血液濃度(nTHI)を測定した。測定方法としては、安静状態で枕を所定時間使用した後に、10〜15分間連続してモニターし、血流量の変化を測定した。
図12及び図13の横軸は時間を、縦軸は血流量を示す。図12のグラフの起伏のある曲線は、被験者が比較例の枕を30分間安静状態で使用した後に、枕の使用を継続しつつ血流量の測定を行った結果を示す。この曲線は血流量を表す縦軸の「1」を起点として、血流量の変化をプラス・マイナスで表したものである。又、なだらか曲線は、起伏のある曲線を基に対数グラフ化したものである。これらの曲線から明らかなように、時間の経過とともに血流量は低下傾向にあり、15分後には約17%の血流量の減少があることが判明した。
一方、被験者が比較例の枕を使用した後に、安静状態で実施例の枕を30分間使用し、その後に枕の使用を継続しつつ血流量の測定を開始したところ、図13に示す起伏のある曲線のような結果が得られた。又、なだらかな曲線は、起伏のある曲線を基に対数グラフ化したものである。これらの曲線から明らかなように実施例の枕では、時間の経過とともに血流量は増大し、8分後には約1.5倍の血流量になることが判った。
硬いそば殻製の枕は、被験者が使用したところ、グラフには示されていないが、比較例の柔らかい枕と同様に時間の経過とともに血流量が低下傾向になることが判明した。
ところで、前頭葉の血流量の増大は、全身がリラックスした状態となり、全身の血流の改善が図られると考えられるので、実施例の高反発弾性材料を用いた枕は、柔らかい枕や硬い枕と比べ、リラックスして適正な睡眠が得られると考えられる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図14に示すように、前記第1〜第3のスリット21〜23と同様のスリットを例えば7カ所あるいはそれ以上放射状に形成してもよい。
・図15(a)に示すように、第1のスリット21〜第3のスリット23の中間部にくさび状の凹部21aを切り込み形成してもよい。図15(b)に示すように凹部21aを第1のスリット21の中心部に形成すると共に、円弧状の凹部21bを第1のスリット21の下端部に形成してもよい。又、図15(c)に示すように、前記凹部21bを3カ所に形成してもよい。
・前記実施形態では、第1〜第3のスリット21〜23を上下方向に貫通したが、非貫通としてもよい。この場合、枕の厚さ方向の中心部でスリットの内面を接続したり、下端部で接続したりしてもよい。
・図示しないが、最下部に厚さ寸法が例えば30mmの前記第1のクッション材15を配置し、その上面にゴムの発泡体(例えばスポンジゴム)又は合成樹脂(例えばウレタン、ポリウレタン、ポリオレフィン)の発泡体よりなる厚さ寸法が例えば10mmのクッショク材を積層する。又、該クッショク材の上面に厚さ寸法が例えば20mmの前記第2のクッション材16と同様のクッション材を積層して、枕全体としてクッション材を三層構造にしてもよい。前記各クッション材の厚さ寸法は、使用者に応じて適宜に変更してもよい。この枕は表裏両面でクッション性が異なるので、使用者の条件に応じて表裏反転させて使い分けすることができる。
・図示しないが、枕の厚さ寸法の異なるものを上下二段に重ね合わせて使用してもよい。
・図示しないが、前記第2及び第3のクッション材16,17を省略してもよい。
・図示しないが、前記枕本体12の第1のクッション材15の材料として、通気性のない材料を用いる場合には、パンチングすることによって通気孔を形成し、通気性を向上するようにしてもよい。
・図示しないが、第1のクッション材15として、例えば上下方向に指向するコイル状のバネを水平方向に多数個連結したものを用いてもよい。
この発明の枕の正面図。 枕の一部破断斜視図。 枕本体の第1〜第3のクッション材を示す分離斜視図。 図1の1−1線拡大断面図。 プレスエアー、ウレタンフォーム及び硬綿の弾性特性を説明するグラフ。 枕の使用状態を示す正面図。 図6の2−2線拡大断面図。 寝返り動作を説明する枕の断面図。 寝返り動作の終了状態を示す正面図。 図9の3−3線拡大断面図。 枕の別の使用状態を示す正面図。 比較例の枕を使用した場合の経過時間と血流量との関係を示すグラフ。 実施例の枕を使用した場合の経過時間と血流量との関係を示すグラフ。 枕の別の実施形態を示す正面図。 (a)〜(c)は、第1のスリットの別の形状を示す正面図。
符号の説明
11…枕、11a…後頭部支持部、11b…側頭部支持部、12…枕本体、13…カバー、14…クッション材、21〜23…第1〜第3のスリット。

Claims (5)

  1. 扁平状に形成したクッション材よりなる枕本体の表面に対し伸縮性を有するカバーを被覆し、前記枕本体の中央部の後頭部支持部に縦方向に指向する第1スリットを平面視扁平菱形状に形成し、前記枕本体の左右両側の側頭部支持部に対し傾斜する第2スリット及び第3スリットを平面視扁平菱形状に形成したことを特徴とする枕。
  2. 請求項1において、前記クッション材は通気性を有する高反発弾性材により形成されていることを特徴とする枕。
  3. 請求項1又は2において、前記クッション材の上面と前記カバーとの間及び下面と前記カバーとの間には該クッション材よりも低弾性のサブクッション材が介在され、前記第1〜第3のスリットと対応する位置に同様に第1〜第3のスリットが形成されていることを特徴とする枕。
  4. 請求項において、前記クッション材は、弾性を有するポリエステル繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維及び塩化ビニール繊維の合成繊維群のなかから選択された少なくとも一種類の繊維よりなるマット、弾性を有する椰子ガラ繊維よりなるマット、天然繊維よりなるマット、ミックスウレタンフォーム、ウレタンフォーム、ゴム系スポンジ及びポリエチレン系スポンジの群のなかから選択され、前記サブクッション材はフェルト状の不織布マット、天然ゴム、合成ゴム、天然樹脂及び合成樹脂の各発泡体のなかから選択されたものであることを特徴とする枕。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、前記枕本体の頭頂部側の端縁には頚骨支持部が膨出形成されていることを特徴とする枕。
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