JP2507844Y2 - 端末用網制御装置 - Google Patents

端末用網制御装置

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JP2507844Y2 JP1794490U JP1794490U JP2507844Y2 JP 2507844 Y2 JP2507844 Y2 JP 2507844Y2 JP 1794490 U JP1794490 U JP 1794490U JP 1794490 U JP1794490 U JP 1794490U JP 2507844 Y2 JP2507844 Y2 JP 2507844Y2
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、ノーリンギングトランクを装備した電話
回線を介してセンタ装置と接続され、メータやセンサ等
の端末からのデータを上記センタ装置に送信するように
した端末用網制御装置に関する。
〈従来の技術〉 この種の端末用網制御装置では、端末発信する際に宅
内電話機を電話回線から切り離すようになっているが、
宅内電話機を電話回線から切り離すためのリレーには従
来から、省電力化のためにラッチングリレーを使用して
いる。このラッチングリレーにはセットとリセットの二
状態があり、一旦どちらかにセットされるとその状態を
機械的に保持するようになっている。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、上記端末用網制御装置に取り付けられたラ
ッチングリレーは、その端末用網制御装置の運送時や取
付工事の際の強い衝撃でセット状態が変わってしまうこ
とがある。そのため、宅内電話機が切り離された状態に
なり、宅内電話機の使用が出来なくなるという問題があ
った。
このような問題をなくすためには上記端末用網制御装
置に上記ラッチングリレーのリセット回路を設けて、上
記端末用網制御装置を取り付けた後にリセットボタン
(またはスイッチ)を操作して上記ラッチングリレーを
リセットするようにしておくことが考えられるが、回路
が複雑となり高価になるといった問題や取り付け時にリ
セット操作が必要になるといった問題がある。
そこで、この考案の目的は、簡単、安価な回路で、自
動的にラッチングリレーのリセットを行うことが出来る
ようにした端末用網制御装置を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この考案は、ノーリンギン
グトランクを装備した電話回線を介してセンタ装置と接
続され、記憶手段に設定された設定情報に基づいて上記
センタ装置との間でノーリンギング通信を行い、メータ
やセンサ等の端末からのデータを上記センタ装置に送信
する一方、上記電話回線からの宅内電話機の切り離しを
ラッチングリレーで行うようにした端末用網制御装置に
おいて、上記電話回線に接続され、上記電話回線に局電
源電圧が印加されたことを検出する局電源電圧検出手段
と、上記局電源電圧検出手段が上記電話回線に局電源電
圧が印加されたことを検出した場合に、上記記憶手段に
設定情報が設定されているかどうかを判別する設定情報
判別手段と、上記設定情報判別手段が上記記憶手段に設
定情報が設定されていないと判別した場合に、上記ラッ
チングリレーをリセットするリセット手段とを備えたこ
とを特徴としている。
〈作用〉 本端末用網制御装置の取り付けが完了し、電話回線が
接続されて、この電話回線に局電源電圧が印加される
と、局電源電圧検出手段がそのことを検出する。そうす
ると、設定情報判別手段が記憶手段に設定情報が設定さ
れているかどうかを判別する。本装置の据え付け後にお
いては記憶手段には設定情報が設定されていないので、
上記設定情報判別手段は設定情報が設定されていないと
判別する。そして、リセット手段がラッチングリレーを
リセットする。従って、本端末用網制御装置の輸送時や
取り付け時の際の強い衝撃でラッチングリレーが宅内電
話機を電話回線から切り離す側にセットされている場合
でも、上記リセット手段によりリセットされるので、宅
内電話機が使用不能になることはない。
〈実施例〉 以下、この考案を図示の実施例により詳細に説明す
る。
第1図はこの考案の端末用網制御装置の一実施例を用
いたデータ通信システムのシステム構成図である。この
第1図において、1はホストコンピュータ、2はセンタ
側網制御装置(C-NCU)、3はセンタ側に接続される交
換局(LS)、4は端末側に接続される交換局(LS)、5
は本来のノーリンギングシステムで使用されるノーリン
ギングトランク(NRT)である。また、6は本実施例の
端末用網制御装置(T-NCU)、7,8はメータやセンサ等の
端末、9は記録端末機器、10は宅内電話機である。11,1
5は接続線、12,14は電話回線、13は局間中継線、16,17
はLS4とNRT5とのインターフェース線である。
第2図は上記T-NCU6の回路構成を示すブロック図であ
る。この第2図において601は局電源電圧検出回路、602
は整流回路、603はオフフック制御回路、604はPB送受信
回路、605は主制御装置、606,607は端末7,8とのインタ
ーフェース回路(I/F)、608は主制御装置605をリセッ
トするリセット回路、609は発信回路、610は電源回路、
611はオフフック検出回路、612は接続切換回路、613は
モデムである。
上記端末7,8から起呼要求があった場合、宅内電話機1
0がオフフックしていないことをオフフック検出回路611
が検出すると、主制御装置605は接続切換回路612のラッ
チングリレーを制御して上記宅内電話機10を電話回線14
より切り離す。この主制御装置605は上記起呼要求をう
けてC-NCU2を選択するための選択信号を電話回線14に送
出する。この場合、選択信号がダイヤルパルスの場合
は、オフフック制御回路603をオン・オフ制御すること
により選択信号を整流回路602を介して送出する。ま
た、選択信号がPB信号の場合はそのPB信号をPB送受信回
路604、オフフック制御回路603、整流回路602を介して
送出する。この選択信号により回線リンクが確立し、セ
ンタ側装置と接続され、センタ側装置との間でモデム61
3を介して調歩同期式でデータ通信が開始される。
第3図は上記主制御装置605の回路構成を示すブロッ
ク図である。この第3図において、701は発信回路609か
らの信号をうけて計時を行うタイマーカウンタ、702はC
PU、703は外部から設定された設定情報を記憶したり内
部で発生するデータを一時的に保持するデータメモリ、
704は上記CPU702の手順を指示するプログラムを格納し
たプログラムメモリ、705は外部とのインターフェース
(I/O)である。上記プログラムメモリ704には第5図に
示す手順(後述する)がプログラムされており、CPU702
がこのプログラムに基づいてその手順を実行動作するよ
うになっている。
第4図は局電源電圧検出回路601の回路図である。こ
の第4図において、ZD1,ZD2はツェナーダイオード、PC1
はフォトカプラ、LD1,LD2は発光ダイオード、PTrはフォ
トトランジスタ、Iは所定のインピーダンスを持つ回
路、Rは抵抗である。
T-NCU6のL1,L2端子に局電源電圧が印加されないとき
は、上記PC1のLD1,LD2に電流が流れないので、PTrのエ
ミッタと抵抗Rとの間のA点は“L"レベルになってい
る。次に、電話回線14に局電源電圧が印加された場合、
L1端子=地気(0V)、L2端子=−48Vのときは、ZD1、LD
2、I、ZD2の経路で電流が流れ、LD2が発光し、PTrがオ
ンし、抵抗Rに電流が流れ、A点が“H"レベルになる。
また、L1=−48V、L2=地気(0V)のときは、ZD2、I、
LD1、ZD1の経路で電流が流れ、上記と同様にしてA点が
“H"レベルになる。主制御装置605のCPU702はA点が
“H"レベルになったことを検知することにより局電源電
圧が印加されたと判断する。従って、回線の極性によら
ず極電源電圧が印加されたことを検知することができ
る。
上記CPU702は上記A点が“H"レベルになったことを検
出すると、第5図のフローチャートの手順に進み、デー
タメモリ703に設定情報が設定されているかどうかを判
断する。そして、設定情報が設定されていない場合には
接続切換回路612のラッチリレーをリセットする。
第5図のフローでは、設定情報の一つであるID番号が
初期値(ID番号は12桁あって、初期値はすべて“B"す
る)であるかどうかをチェックし、ID番号が全て初期値
の場合は設定情報は未設定と判定する。
まず、ステップS1において、HLレジスタに、ID番号を
記憶しているデータメモリ703のアドレスをセットし、
Aレジスタに0をセットする。次に、ステップS2に進
み、HLレジスタの示すアドレスの内容が“B"かどうかを
チェックする。そして、その内容が“B"でなければステ
ップS6で設定済みと判定する。一方、その内容が“B"で
あればステップS3に進み、HLレジスタとAレジスタに共
に1を加える。そして、ステップS4でAレジスタが12に
なったかどうかをチェックし、12でなければステップS2
へ戻り、12であればすべて“B"ということでステップS5
に進み未設定と判定する。
このように、T-NCU6を取り付けた後に、電話回線14を
接続し、局電源電圧が印加されると、自動的にラッチン
グリレーがリセットされる。従って、T-NCU6の運送時や
取り付け時の衝撃でラッチングリレーの状態が反転して
いても自動的に元の状態に復帰するので、いつでも宅内
電話機を使用することができ、非常に便利である。更
に、第4図に示す局電源電圧回路および第5図のフロー
に示す判定回路を設けることでラッチングリレーのリセ
ットを行うことができるので、回路が簡単、安価とな
る。
〈考案の効果〉 以上より明らかなように、この考案の端末用網制御装
置は、電話回線に局電源電圧が印加された場合に、局電
源電圧検出手段がそのことを検出し、この局電源電圧検
出手段の検出結果をうけて、設定情報判別手段が記憶手
段に設定情報が設定されているかどうかを判別し、上記
設定情報判別手段が上記記憶手段に設定情報が設定され
ていないと判別した場合に、リセット手段が上記ラッチ
ングリレーをリセットするようになっているので、本端
末用網制御装置の輸送時や取り付け時の際の強い衝撃で
ラッチングリレーが宅内電話機を電話回線から切り離す
側にセットされている場合でも、自動的に元の状態に復
帰させることができ、従って、いつでも宅内電話機が使
用でき、非常に便利である。また、リセット回路および
リセットボタン(スイッチ)などの複雑、高価な回路を
必要とせず、回路が簡単、安価となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の端末用網制御装置の一実施例を使用
したデータ通信システムのシステム構成図、第2図は上
記実施例の回路構成を示すブロック図、第3図は上記実
施例における主制御装置の回路構成を示すブロック図、
第4図は上記実施例における局電源電圧検出回路の回路
図、第5図は上記実施例における設定情報判定動作を示
すフローチャートである。 1……ホストコンピュータ、2……センタ側網制御装置
(C-NCU)、3,4……交換局(LS)、5……ノーリンギン
グトランク(NRT)、6……端末用網制御装置(T-NC
U)、7,8……端末、9……記録端末機器、10……宅内電
話機、12,14……電話回線、13……局間中継線、601……
局電源電圧検出回路、605……主制御装置、612……接続
切換回路、701……タイマーカウンタ、702……CPU、703
……データメモリ、704……プログラムメモリ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノーリンギングトランクを装備した電話回
    線を介してセンタ装置と接続され、記憶手段に設定され
    た設定情報に基づいて上記センタ装置との間でノーリン
    ギング通信を行い、メータやセンサ等の端末からのデー
    タを上記センタ装置に送信する一方、上記電話回線から
    の宅内電話機の切り離しをラッチングリレーで行うよう
    にした端末用網制御装置において、 上記電話回線に接続され、上記電話回線に局電源電圧が
    印加されたことを検出する局電源電圧検出手段と、 上記局電源電圧検出手段が上記電話回線に局電源電圧が
    印加されたことを検出した場合に、上記記憶手段に設定
    情報が設定されているかどうかを判別する設定情報判別
    手段と、 上記設定情報判別手段が上記記憶手段に設定情報が設定
    されていないと判別した場合に、上記ラッチングリレー
    をリセットするリセット手段とを備えたことを特徴とす
    る端末用網制御装置。
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