JP2594663B2 - 端末用網制御装置 - Google Patents

端末用網制御装置

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JP2594663B2 JP2033036A JP3303690A JP2594663B2 JP 2594663 B2 JP2594663 B2 JP 2594663B2 JP 2033036 A JP2033036 A JP 2033036A JP 3303690 A JP3303690 A JP 3303690A JP 2594663 B2 JP2594663 B2 JP 2594663B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ノーリンギングトランクを備えた電話回線
を用いてメータ・センサ等の情報をセンターに送る端末
用網制御装置(以下では「T−NCU」と称する)に関す
る。
(従来の技術) 近時、電話回線を介してホストコンピュータ等のセン
ター側装置とデータ通信を行うメータ・センサ等の端末
装置が開発されている。この種の端末装置の応用として
は、例えば各家庭における使用ガスの計測結果のセンタ
ー側装置による自動集計がある。
このようなセンター側装置と端末装置との間の通信を
行うための通信系の概略を第5図に示す。メータ・セン
サ等の端末装置7、8は、接続線15、16を介してT−NC
U6に接続されている。T−NCU6には、また、接続線17を
介して記録端末機器9が接続されている。この記録端末
機器9には、接続線18を介して宅内電話機10が接続され
ている。T−NCU6は、電話回路線13によって端末側交換
局4に接続されている。この端末側交換局4には、イン
ターフェイス線19、20を介してノーリンギングトランク
5が接続されている。センター側装置であるホストコン
ピュータ1は、接続線11を介してセンター側網制御装置
(以下では「C−NCU」と称する)2に接続されてい
る。C−NCU2は電話回路線12によってセタンー側交換局
3に接続されている。センター側交換局3と端末側交換
局4とは、局間中継線14によって接続されている。
第5図に示した通信系において、センター側装置がノ
ーリンギングトランク5を用いて端末側と通信を行おう
とする場合は、まず、ホストコンピュータ1がC−NCU2
及びセンター側交換局3を介してノーリンギングトラン
ク5を呼び出す。これによってホストコンピュータ1と
ノーリンギングトランク5との間の経路が確保される。
次に、ノーリンギングトランク5は、電話回路線13の極
性を反転し、宅内電話機10のベルが感応する16Hzの呼出
信号とは異なる周波数の交流信号を送出し、T−NCUを
起動した後、端末装置7若しくは8又は記録端末機器9
を呼び出す。
この際、T−NCU6は、通信のために回線の直流及び交
流インピーダンスを技術基準に定められた値に保持する
(以下ではこれを「半ループ」と称する)必要がある。
また、端末装置7又は8と通信する場合、T−NCU6は、
この端末装置7又は8のメータ・センサ等の信号をモデ
ムによってFSK(周波数変調)信号に変換し、また、復
調を行う。
(発明が解決しようとする課題) ところが、端末装置7又は8から記録端末機器9に接
続が切り換わり、収集データのリスト等の打ち出しを行
うような場合、T−NCU6は、電話回路線13と記録端末機
器9との接続を行うだけで、FSK信号の変復調動作等は
不要となる。このため、従来、センター側装置が記録端
末機器9と通信を行っている間、T−NCU6は、半ループ
を保持するためだけに消費電力の大きな動作モードを維
持しなければならず、しかも、記録端末機器9との通信
は情報量が多いため通信時間も長くなるので、T−NCU6
の電源に用いる電池の寿命を短縮するという問題があっ
た。
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、記録端末機器との通信が
行われる場合には、半ループをこの記録端末機器の保持
させ、自らは半ループを解放して消費電力の少ないスタ
ンバイモードに切り替わることにより、電池の無駄な消
耗を防止することができるT−NCUを提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) この発明に係る端末用網制御装置は、端末装置及び記
録端末機器と、該端末装置からのデータの収集及び該記
録端末機器へのデータの出力を行うセンター側情報処理
装置との間で、ノーリンギングトランクを有する電話回
線を用いてデータ通信を行うための端末用網制御装置で
ある。
この端末用網制御装置は、該電話回線を、該記録端末
機器と該端末装置との間で切り替えてこられのいずれか
一方に接続する接続切替手段と、該電話回線を、その直
流及び交流インピーダンスが、該ノーリンギングトラン
クを介しての通信を維持するための半ループインピーダ
ンスとなるよう半ループ状態の保持する半ループ保持回
路と、該センター側情報処理装置からの接続指令を受け
たとき、該電話回線と該記録端末機器とが接続されるよ
う該接続切替手段を制御するとともに、該記録端末機器
をこれによる該電話回線を該半ループ状態に保持する動
作が行われるよう制御し、かつ該接続指令を受けた後所
定時間が経過した時点で、該半ループ保持回路をこれに
よる半ループ保持動作が停止するよう制御する制御手段
とを備えている。
そして、この端末用網制御装置では、該センター側情
報処理装置と該記録端末機器との間での通信中は、該セ
ンター側情報処理装置と該端末装置との間での通信が行
われる動作モードに比べて、消費電流が少ないスタンバ
イモードとなるよう構成されている。そのことにより上
記目的が達成される。
(作用) この発明においては、端末用網制御装置は、電話回線
のノーリンギングトランクを介して、センター側情報処
理装置と記録端末機器との間で通信が行われる状態で
は、電話回線を半ループ状態に保持する半ループ動作を
記録端末機器に行わせ、該端末用網制御装置自体は半ル
ープ動作を停止して、該センター側情報処理装置と端末
装置との間での通信が行われる動作モードに比べて、消
費電流が少ないスタンバイモードとなるので、該端末用
網制御装置の電源である電源の無駄な消耗を防止するこ
とができる。
(実施例) まず、本発明の基本原理について説明する。
この発明では、ホストコンピュータなどのセンター側
装置(情報処理装置)がメータ・センサなどの端末装置
と通信を行う場合には、端末用網制御装置が通常の動作
モードで回線の半ループを保持し、FSK信号の復変調を
行う。
ここで、センター側情報処理装置であるホストコンピ
ュータは、ノーリンギングトランクを有する電話回線を
介して端末用網制御装置、及びこれに接続されたメータ
センサ(端末装置)や記録端末機器と通信し、データの
収集、およびデータの出力などの一連の動作を行うもの
である。
しかし、センター側装置から記録端末機器への接続指
令が来ると、この記録端末機器への接続動作を行うと共
に、この記録端末機器によって半ループを保持させる。
そして、端末用網制御装置自身は、この記録端末機器が
半ループを保持するための十分な所定時間の経過後に半
ループを解放しスタンバイモードに切り替わる。このた
め、その後は、記録端末機器が回線の半ループを保持し
てセンター側装置との通信を引き継ぐことになる。
従って、通信時間が長く、かつ、FSK信号の復変調等
の動作が不要となるセンター側装置と記録端末機器との
通信時には、端末用網制御装置が消費電力の少ないスタ
ンバイモードとなって待機することができる。
ここで、半ループとは、電話局の交換機からの呼び出
しに対する応答方法の1つであり、一般に、この応答方
法は、ループと半ループの2通りがある。
具体的には、ループは、普通のアナログ電話機が着信
する時に行う応答、半ループは、NR(ノーリンギング)
着信時に、端末が行う応答であり、NTTの端末の技術基
準には、NRの通信時のインピーダンス(半ループインピ
ーダンス)は、5mA〜20mAの電流で測定して4kΩ以上と
定めてあり、ループインピーダンスは50Ω以上かつ300
Ω以下の範囲となっている。
また、ここで上記記録端末機器は、端末用網制御装置
における半ループ制御回路と同じか同等な回路を有し、
この回路により端末用網制御装置と同様に半ループ保持
動作を行う構成となっている。
さらに、スタンバイモードとは、周知のようにマイク
ロコンピュータ(ここでは、後述する主制御装置605に
相当する。)の動作状態の1つであり、マイクロコンピ
ュータの動作には大きく分けて、通常動作モードとスタ
ンバイモードの2つの動作モードがある。この通常動作
モードはメインクロックが発生し消費電力が15mA〜20mA
程度となる動作モードであり、スタンバイモードは、メ
インクロックが停止し、サブクロックのみによる動作が
なされるモードであり、このモードでの消費電力は5μ
A〜10μAで、通常動作モードの2000分の1程度にすぎ
ない。また、スタンバイモード時には、マイクロコンピ
ュータは時刻のカウントと、動作モードのトリガー入力
の監視のみを行っており、トリガー入力が入れば、スタ
ンバイモードから通常動作モードへ遷移するようにプロ
グラムされている。
次に、本発明の実施例について説明する。
第1図に本発明の一実施例を模式的に示す。電話回路
線13には、極反検出回路601、モデム613及び接続切換回
路612が接続されている。極反検出回路601は、前記第5
図のノーリンギングトランク5が電話回路線13の極性を
反転したことを検出する回路である。極反検出回路601
には整流回路602が接続され、整流回路602にはNRS検出
回路603が接続されている。NRS検出回路603には、半ル
ープ制御回路604が接続されている。半ループ制御回路6
04は、電話回路線13の直流及び交流インピーダンスを技
術基準に定められた値に保持する回路である。極反検出
回路601、整流回路602、NRS検出回路603、半ループ制御
回路604及びモデム613は、主制御装置605に接続されて
いる。接続切換回路612は、オフフック検出回路611及び
主制御装置605に接続されている。オフフック検出回路6
11は、端末側発信時に宅内電話機10の使用の有無を検出
する回路である。主制御装置605には、また、この主制
御装置605をリセットするリセット回路608及び基準とな
るクロック信号を供給する発振回路609が接続されてい
る。電源回路610は、内蔵する電池によってこのT−NCU
6に電源を供給する回路である。
メータ・センサ等の端末装置7及び8は、インターフ
ェイス回路606及び607をそれぞれ介して主制御装置605
に接続されている。主制御装置605に接続可能な端末装
置の数は、主制御装置605の仕様に依存する。
記録端末機器9は、接続切換回路612を介して電話回
路線13に接続されている。宅内電話機10は、この記録端
末機器9に接続されている。
第2図に主制御装置605の構成を模式的に示す。
主制御装置605において、CPU702には、タイマ/カウ
ンタ701、データメモリ703、プログラムメモリ704及びI
/Oポート705が接続されている。プログラムメモリ704に
は、CPU702を制御するためのプログラムが格納されてい
る。データメモリ703は、CPU702によって作業領域とし
て使用される。タイマ/カウンタ701は、発振回路609に
接続されている。I/Oポート705には、第1図に示したT
−NCU6内の各部が接続され、CPU702との入出力が可能に
なっている。
第1図に示すT−NCU6に例えばセンター側装置からノ
ーリンギング着信があった場合、まず極反検出回路601
によって極反が検出される。極反が検出されると、主制
御装置605は、スタンバイモードからNRS検出動作モード
に切り換わる。そして、NRS検出回路603がNRSを検出す
ると、ノーリンギング着信とみなして、半ループ制御回
路604により電話回路線13の直流及び交流インピーダン
スを技術基準に定められた値とすることにより半ループ
を保持する。その後、NRTSを送信するとセンター側装置
との間の通信リンクが確立し、T−NCU6とセンター側装
置との間でモデル613を介して調歩同期式でデータ通信
が開始される。
また、第3図は、センター側装置とT−NCU6との通信
中に記録端末機器9への接続指令があった場合の動作を
示す。ここでステップ1は、記録端末機器9を用いない
通常の通信が行われている状態を示す。この場合にセン
ター側装置から記録端末機器9への接続要求電文が送ら
れて来ると(ステップ2)、まずT−NCU6は、その応答
電文を返信する(ステップ3)。また、記録端末機器9
に対して端子選択不可信号と称する起動信号を送出する
(ステップ4)。そして、この端子選択不可信号の送出
から所定時間経過後に半ループ制御回路604による電話
回路線13の半ループを解放する(ステップ5)。
記録端末機器9では、ステップ4においてT−NCU6か
らの端子選択不可信号を受け取り接続切換回路612を介
して電話回路線13に接続されると、この電話回路線13の
半ループを保持して通信を引き継ぐ(ステップ6)。そ
して、センター側装置からの記録端末機器電文を受け取
ると(ステップ7)、これに対する応答電文を返して
(ステップ8)、通信リンクを確立しセンター側装置と
の間の通信を開始する(ステップ9)。上記の動作は、
主制御装置605内のプログラムメモリ704に格納されたプ
ログラムによって制御される。
ここで、T−NCU6は、第4図に示すように、ステップ
3においてセンター側装置に応答電文を送出してから時
間T1後に記録端末機器9に端子選択不可信号を送出す
る。この端子選択不可信号は、マーク信号Mとスペース
信号Sとを組み合わせたものであり、第1マーク信号M
をT2時間送出後、スペース信号SをT3時間送出し、さら
に第2マーク信号MをT4時間送出する。そして、T−NC
U6は、この端子選択不可信号の送出完了からT5時間経過
後に半ループ制御回路604による半ループを解放する。
この際、T−NCU6は、記録端末機器9が上記のように端
子選択不可信号を受け取ってから半ループを保持するま
での十分な時間をT5時間として設定する。もっとも、こ
のT5時間は、実際には数秒程度で足りる。
この結果、センター側装置と記録端末機器9とが長時
間の通信を行っている間、T−NCU6は、スタンバイモー
ドで待機するので、電源回路610から供給される電力の
消費を極力低減することが可能となり、電池の無駄な消
耗を防止することができる。
(発明の効果) 本発明によれば、通信時間が長く、かつ、FSK信号の
復変調等の動作が不要となるセンター側装置と記録端末
機器との通信時に、消費電力の少ないスタンバイモード
となって待機することができるので、端末用網制御装置
の電源に用いる電池の無駄な消耗を防止し、この電池交
換の手間や費用を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブロック図、第2図はその
実施例の主制御装置のブロック図、第3図はその実施例
の動作を示すタイムチャート、第4図は端子選択不可信
号の送出のタイミングを示すタイムチャート、第5図は
端末装置とセンター側装置との間でデータ通信を行うた
めの通信系を模式的に示す図である。 1…ホストコンピュータ(センター側装置)、6…T−
NCU(端末用網制御装置)、9…記録端末機器、13…電
話回路線、604…半ループ制御回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端末装置及び記録端末機器と、該端末装置
    からのデータの収集及び該記録端末機器へのデータの出
    力を行うセンター側情報処理装置との間で、ノーリンギ
    ングトランクを有する電話回線を用いてデータ通信を行
    うための端末用網制御装置であって、 該電話回線を、該記録端末機器と該端末装置との間で切
    り替えてこられのいずれか一方に接続する接続切替手段
    と、 該電話回線を、その直流及び交流インピーダンスが、該
    ノーリンギングトランクを介しての通信を維持するため
    の半ループインピーダンスとなるよう半ループ状態に保
    持する半ループ保持回路と、 該センター側情報処理装置からの接続指令を受けたと
    き、該電話回線と該記録端末機器とが接続されるよう該
    接続切替手段を制御するとともに、該記録端末機器をこ
    れによる該電話回線を該半ループ状態に保持する動作が
    行われるよう制御し、かつ該接続指令を受けた後所定時
    間が経過した時点で、該半ループ保持回路をこれによる
    半ループ保持動作が停止するよう制御する制御手段とを
    備え、 該センター側情報処理装置と該記録端末機器との間での
    通信中は、該センター側情報処理装置と該端末装置との
    間での通信が行われる動作モードに比べて、消費電流が
    少ないスタンバイモードとなるよう構成されている端末
    用網制御装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55124355A (en) * 1979-03-19 1980-09-25 Nec Corp Terminal reply system for data transmission
JPS55124356A (en) * 1979-03-19 1980-09-25 Nec Corp Data transmission system

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