WO2007074867A1

WO2007074867A1 - 枕

Info

Publication number: WO2007074867A1
Application number: PCT/JP2006/326057
Authority: WO
Inventors: Minoru Fujita; Ryoko Murotani
Original assignee: Foot Techno Inc.
Priority date: 2005-12-28
Filing date: 2006-12-27
Publication date: 2007-07-05
Also published as: JP2007175414A; US20080155752A1; EP1967097A4; CN101115420A; US7810192B2; KR20080007549A; EP1967097A1; TW200730116A; CN100571581C; JP4680057B2; KR100984318B1

Abstract

　枕は、扁平状に形成したクッション材よりなる枕本体と、枕本体の表面を被覆する伸縮性を有するカバーとを備える。枕本体は中央部に後頭部支持部を有するとともに、前記後頭部支持部の左右両側にそれぞれ側頭部支持部を有する。前記後頭部支持部は縦方向を指向するように延びる第１スリットを有し、前記両側頭部支持部は前記第１スリットに対し傾斜するように延びる第２スリット及び第３スリットを有する。

Description

明細書

枕

技術分野

[0001] 本発明は、寝返りをスムーズに行うことができると共に、寝返りによって頭部の位置が変化しても頭部を安定して支持することができる枕に関する。

背景技術

[0002] 従来、適正な睡眠が得られる枕として、特許文献 1には、次のような構成を有する枕が開示されている。この枕には、頭部支持部の中央部に後頭部を安定して支持するための後頭部フィットラインが縦方向に設けられているとともに、前記頭部支持部の下側には首部支持部が設けられている。又、この枕には、前記頭部支持部及び首部支持部の左右両側にそれぞれサイド部が設けられ、前記両サイド部の下縁部が肩フイットラインを形成している。前記各支持部及びサイド部はそれぞれ袋状をなし、各支持部及びサイド部には、例えば、ウールノッブス、パイプ材あるいはビーズ材よりなる詰物が充填されている。

[0003] 上記のような枕においては、頭部支持部に後頭部フィットラインを形成したことによつて、枕と後頭部とのなじみが良くなり、寝返り時においても、スムーズに頭を動かすことができる。また、上記の枕は、肩フィットラインを形成したことによって、枕と肩ラインとがフィットすることから、枕との一体感ができ、精神的な落ち着きが得られることが期待される。

[0004] 上記従来の枕においては、前記後頭部フィットラインは頭部支持部の表裏のカバ一を上下方向から接合してくびれを生じさせることによって細くて浅い溝状に形成されており、該後頭部フィットラインに対応する部位には前記詰物が存在せず、また、弾性も付与されていない。従って、上記従来の枕は頭部を安定して支持する機能が弱ぐ頭部の左右方向への動きに追従して頭部支持部がそれほど変形せず、頭部の寝返りをスムーズに行うことが難しい。又、上記従来の枕は、頭部支持部及び首部支持部よりも両サイド部の高さが高いので、寝返りをスムーズに行うことが難しい。さらに、寝返り状態の側頭部がサイド部の上面によって単に支持されているのみのため、側頭部を安定して支持することができな、。

特許文献 1 :実用新案登録第 3109464号公報

発明の開示

[0005] 本発明の目的は、後頭部又は側頭部を安定して支持することができるとともに、寝返りをスムーズに行うことができる枕を提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明の一態様に従い、枕は、扁平状に形成したクッシヨン材よりなる枕本体と、枕本体の表面を被覆する伸縮性を有するカバーとを備える。枕本体は中央部に後頭部支持部を有するとともに、前記後頭部支持部の左右両側にそれぞれ側頭部支持部を有する。前記後頭部支持部は縦方向を指向するように延びる第 1スリットを有し、前記両側頭部支持部は前記第 1スリットに対し傾斜するように延びる第 2スリット及び第 3スリットを有する。

図面の簡単な説明

[0006] [図 1]本発明の一実施形態に係る枕の正面図。

[図 2]図 1の枕の一部破断斜視図。

[図 3]枕本体の第 1〜第 3のクッション材を示す分離斜視図。

[図 4]図 1の 4 4線に沿った拡大断面図。

[図 5]プレスエアー、ウレタンフォーム及び硬綿の弾性特性を説明するグラフ。

[図 6]枕の使用状態を示す正面図。

[図 7]図 6の 7— 7線に沿った拡大断面図。

[図 8]寝返り動作を説明する枕の断面図。

[図 9]寝返り動作の終了状態を示す正面図。

[図 10]図 9の 10— 10線に沿った拡大断面図。

[図 11]枕の別の使用状態を示す正面図。

[図 12]比較例の枕を使用した場合の経過時間と血流量との関係を示すグラフ。

[図 13]実施例の枕を使用した場合の経過時間と血流量との関係を示すグラフ。

[図 14]枕の別の実施形態を示す正面図。

[図 15] (a)〜（c)は、第 1のスリットの別の形状を示す正面図。

発明を実施するための最良の形態 [0007] 以下、本発明を具体ィ匕した枕の一実施形態を図 1〜図 11に従って説明する。図 2に示すように、枕 11は全体的にほぼ同じ厚さを有し且つ扁平状をなして、る。枕 11は枕本体 12を有し、その枕本体 12の外表面にはカバー 13が被覆されている。前記枕本体 12は、図 3に示すように高反発弾性材料よりなる第 1のクッション材 15と、その上下両面に接触するサブクッション材としての第 2及び第 3のクッション材 16, 17 とを備えている。前記第 1〜第 3のクッション材 15〜17の中央部には、平面視縦長扁平菱形状をなす第 1のスリット 21が形成されている。同じく第 1〜第 3のクッション材 1 5〜17の左右両側部には、扁平菱形状の第 2及び第 3のスリット 22, 23が図 1に示すように上端ほど前記第 1のスリット 21から離隔するような傾斜状態に形成されている。この明細書においては、図 1に示す枕 11の頭頂部側の端面を上端面 El、肩側の端面を下端面 E2という。

[0008] 図 1に示すように、枕 11の左右方向に関して中央部には後頭部支持部 11aが形成され、後頭部支持部 11aの左右両側部には、側頭部支持部 l ib, l ibが形成されている。枕 11の下端面 E2は全体として中央ほど上方向に変位する谷形状に形成され、その谷の底となる中央部は円弧状をなしている。そして、その円弧状の部位の直上の部位が第 1頸骨支持部 1 lcを形成して、る。前記枕 11の上端面 E1は全体として中央ほど上方向に迫り出す山形状に形成され、その中央部には円弧状をなす膨出部が設けられている。そして、その膨出部が第 2頸骨支持部 l idを形成している。前記枕 11の下端面 E2の左右両側の傾斜状部は、肩接触部 l ie, l ieを形成している

[0009] 前記カバー 13の下端面 E2側には、前記枕本体 12を出し入れするための開口部（図示略）が形成され、この開口部は面ファスナーを有する開閉可能な二層の開閉用カバーによって開閉されるようになって!/、る。

[0010] 次に、前記カバー 13、第 1のクッション材 15及び第 2,第 3のクッション材 16, 17のそれぞれの材料にっ、て説明する。

前記カバー 13の材料としては、通気性及び伸縮性を有する、例えば、ポリウレタン、ポリエステル及びナイロン等の糸や繊維よりなるダブルラッセル型メッシュ、又は伸縮性のある編物や織物、天然繊維の編物等の表面用素材が用いられている。カバ一 13の材料としては、通気性及び伸縮性の良い織物、編物あるいは不織布が適している。

[0011] 前記第 1のクッション材 15は、通気性を有する高反発弹性材により形成されている。前記高反発弾性材料としては、直径が例えば 0. 3mm〜l. 5mmのポリエステル繊維を不規則に絡み合わせることによって空孔率の高いマット状に形成したもの（商品名：プレスエアー、東洋紡績株式会社製)を用いている。前記ポリエステル繊維に代えて、弾性を有するポリウレタン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維及び塩化ビニール繊維等といった合成繊維群のなカゝから選択される少なくとも一種類の繊維を用いてもよい。又、弾性を有する椰子ガラ繊維等といった天然繊維よりなるマットを用いてもよい。さらに、例えば、硬質の（腰のある）ミックスウレタンフォーム（再生ゥレタンフォーム）、ウレタンフォーム、ゴム系スポンジ及びポリエチレン系スポンジの群のな力から選択される少なくとも一種類を用いてもよい。前記ミックスウレタンフォームは、再生されたウレタンフォームチップを接着剤によって接着することによって形成された普通のウレタンフォームよりも硬質の（腰の強い）ウレタンフォームであることが望ましい。

[0012] 前記第 1のクッション材 15の弾性特性について図 5に従って説明する。第 1のクッシヨン材 15の弾性特性は、所定長さ（例えば 50〜100mm)を有し且つ 150mmの直径を有する試料を 25%圧縮するのに必要な圧縮荷重が 150N〜300Nの範囲内になるように設定されている。この実施形態では、第 1のクッション材 15 (プレスエアー）として、図 5の曲線 G1に示すように 25%圧縮したときの圧縮荷重が 200ΝΖ Φ 150 mmとなり、且つ圧縮曲線 (上側）と回復曲線 (下側）との差が小さくなるプレスエアーを用いて、るので、第 1のクッション材 15の材料として望まし!/、。

[0013] 又、曲線 G2に示すように腰のあるウレタンフォームも、 25%圧縮したときの圧縮荷重が 170ΝΖ Φ 150mmとなり、且つ圧縮曲線 (上側）と回復曲線（下側）との差が小さくなるため、第 1のクッション材 15の材料として好適に用いることができる。

[0014] しかし、硬綿の場合には、図 5の曲線 G3で示すように、 25%圧縮したときの圧縮荷重が 680ΝΖ Φ 150mmと非常に高ぐかつ圧縮曲線 (上側）と回復曲線（下側）との差が大きいために、第 1のクッション材として適さない。要するに、第 1のクッション材 1 5の材料としては、高弾性であって、且つ前記圧縮曲線と回復曲線との差力、さい特性を有するもの、即ち圧縮回復特性に優れたものが適している。

[0015] 前記第 2,第 3のクッション材 16, 17は、柔軟性、通気性及び伸縮性を有する例えばフェルト状の繊維よりなる不織布マット、天然ゴムの発泡体、合成ゴムの発泡体、天然榭脂の発泡体又は合成樹脂の発泡体によって形成されている。

[0016] 図 3に示すように、前記第 1のクッション材 15の厚さ tlは、 20mm〜150mmの範囲に設定され、この実施形態では、 50mmに設定されている。前記第 2,第 3のクッション材 16, 17の厚さ t2は、 2〜50mmの範囲に設定され、この実施形態では、 5mmに設定されている。枕のクッション材全体としての弾性復元力の適正な範囲は、使用者によって異なる。

[0017] このため、第 1のクッション材 15の厚さ tl及び第 2,第 3のクッション材 16, 17の厚さ t2は、例えば tlを 50mmとした場合に、 t2を例えば 20mm、 30mm又は 40mmとして調節してもよい。又、前記第 1〜第 3のスリット 21〜23の長さは、 80〜300mmに設定され、この実施形態では、 230mmに設定されている。第 1〜第 3のスリット 21〜 23の長手方向中央部の最大幅寸法は、 2〜20mmに設定され、この実施形態では、 10mmに設定されている。

[0018] 次に、前記のように構成された枕 11の使用方法について説明する。

図 6に示すように、枕 11の後頭部支持部 1 laに臥床状態の人体の後頭部を載せると、図 7に示すように、頭部の重量によって第 1のスリット 21の左右両側の第 1のクッシヨン材 15の上縁部 15a, 15bが圧縮されるとともに、第 1のスリット 21の上部が拡幅方向に弾性変形される。この結果、後頭部支持部 11aに後頭部が安定して支持される

[0019] 後頭部支持部 11aには、頭部によって圧縮されて拡幅可能な第 1のスリット 21が形成されている。そのため、人体の寝返り時に、例えば、図 7において頭部が二点鎖線で示すように左方向に回動されると、それに伴って、第 1のスリット 21の左側の第 1のクッション材 15の上縁部 15aが圧縮されて弾性変形する。その結果、寝返り動作がスムーズに行われる。

[0020] 又、図 8に示すように、枕 11の後頭部支持部 11aから側頭部支持部 l ibに寝返り動作が行われると、側頭部が第 2のスリット 22の左右一対の上縁部 15c, 15dのうち、右側の上縁部 15dと対応する。すると、この上縁部 15dが左側の上縁部 15cよりも先に圧縮されるので、上縁部 15cによって側頭部の回動に抵抗が付与され、頭部がォ一バーランして回動されることがない。このため、第 2のスリット 22と対応する側頭部支持部 l ibによって、図 9及び図 10に示すように、側頭部が安定して支持される。この側頭部が側頭部支持部 1 lbから後頭部支持部 1 laの寝返りによって、図 6及び図 7に示す臥床状態に復帰する際にも、前述した動作と逆の動作が行われ、寝返り動作がスムーズに行われる。

[0021] 図 11に示すように、枕 11は、上下逆にして使用することもできる。この場合には、第 2頸骨支持部 1 Idによって、人体の胴体と首の間の頸骨全体を支持することができるので、頭部はより安定して支持される。

[0022] 以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す利点が得られる。

(1)本実施形態では、クッション材よりなる枕本体 12の後頭部支持部 11aの中央部に第 1のスリット 21が形成されている。従って、後頭部によって前記第 1のスリット 21の左右両側に位置する第 1のクッション材 15の上縁部 15a, 15b (図 7参照）が弾性変形することによって後頭部支持部 11aが凹状の球面状にくぼむ。この結果、後頭部が安定して支持される。又、頭部が図 7において実線で示す位置から二点鎖線で示す位置に回動されるように寝返りすると、第 1のスリット 21の左側の上縁部 15aがさらに圧縮されるとともに、右側の上縁部 15bの弾性復元力によって頭部が押される。この結果、左側への寝返り動作をスムーズに行うことができる。

[0023] (2)本実施形態では、頭部が例えば左側に寝返りされる過程にお!、ては、側頭部が第 2のスリット 22の上部に移動される手前において、図 8に示すように前記第 1のクッシヨン材 15の上縁部 15dが先に圧縮されて、上縁部 15cよりも低くなる。従って、頭部が第 2のスリット 22をオーバーランして回動されることがなぐ寝返り動作をスムーズに行うことができる。又、前記第 2のスリット 22によって、側頭部を安定して支持することちでさる。

[0024] (3)本実施形態では、枕本体 12を通気性の良好な第 1のクッション材 15と第 2及び第 3のクッション材 16, 17とによって形成するとともに、カバー 13を同じく通気性及び伸縮性を有する材料によって形成した。又、第 1〜第 3のクッション材 15〜17に第 1 〜第 3のスリット 21〜23を形成した。この結果、枕 11の内部における空気の流通性が向上して頭部力発せられる熱が適正に拡散されるので、快適な睡眠が得られる。

[0025] (4)本実施形態では、枕 11には第 1のスリット 21が設けられているので、後頭部が後頭部支持部 11aに支持されたとき、後頭部の重量によって第 1のスリット 21が自由自在に開くため、どのような姿勢に頭部を動力しても頭部に均等に圧力がかかり、その圧力が分散される。このため、頭部表面に存在する筋肉及び表在性静脈にかかる圧力を低減させることができる。表在性静脈の圧力は、通常 32〜35mmHgと言われており、この圧力に最大限近づけることが可能となる。

[0026] 実験によれば、カバーの内部に低反発ウレタンフォームを内蔵した従来の枕では、頭部で平均 68〜75mmHgの圧力が力かっていた力本発明の枕 11では、平均で 4 ImmHgである。この結果、本発明の枕 11によって、臥床状態での頭部にカゝかる圧力が軽減することが確かめられた。又、実験によれば、頭部に力かる圧力の分散効果によって、踵や臀部、腰部に力かる圧力も分散する効果があることが確かめられた

[0027] (5)本実施形態では、枕本体 12の下部に肩接触部 l ieを設けたので、肩及び肩甲骨を支えることができる。このため、胸郭が広がることから、楽に呼吸をすることができる。そして、従来の枕による肩の体圧よりも体圧を下げることができる。体圧測定器を用いて体圧を測定した結果、前述した従来の枕による肩の体圧は 25. 8mmHgであつたのに対し、本発明の枕 11を使用したところ、 10. 3mmHgに低下する。又、別の被験者は 26. 9mmHgから 6. 4mmHgに低下する。

[0028] 次に、従来の低反発ウレタンフォームを用いた柔らかい枕を使用したときの血流量と、前記した本発明に係るプレスエアー（高反発弾性材料)を用いた厚さ 6cmの枕 11 を使用したときの血流量とを測定したところ、次のような結果が得られた。測定部位は被験者の額部分 (前頭葉)であり、測定機として、 NIRO— 100 (浜松ホトニタス株式会社製)を使用して、近赤外分光法により額部分 (前頭葉)の組織血液濃度 (nTHI) を測定した。測定方法としては、安静状態で枕を所定時間使用した後に、 10〜15分間連続して血流量の変化を測定した。 [0029] 図 12及び図 13において、各横軸は時間を示し、各縦軸は血流量を示す。図 12中にお、て起伏のある曲線は、被験者が従来の枕を 30分間安静状態で使用した後に、その枕の使用を継続しつつ血流量の測定を行った結果を示している。この曲線は血流量を表す縦軸の「1」を起点として、血流量の変化をプラス ·マイナスで表したものである。又、図 12中において、なだらか曲線は、起伏のある曲線を基に対数グラフ化したものである。これらの曲線から明らかなように、時間の経過とともに血流量は低下傾向にあり、 15分後には約 17%の血流量の減少があることが判明した。

[0030] 一方、被験者が従来の枕を使用した後に、安静状態で本実施形態の枕 11を 30分間使用し、その後に枕 11の使用を継続しつつ血流量の測定を開始したところ、図 13 に示す起伏のある曲線のような結果が得られた。又、図 13中において、なだらかな曲線は、起伏のある曲線を基に対数グラフ化したものである。これらの曲線から明らかなように本実施形態の枕 11では、時間の経過とともに血流量は増大し、 8分後には約 1. 5倍の血流量になることが判った。

[0031] 硬いそば殻製の枕を使用した場合についても、その被験者の血流量を測定したところ、グラフには示されていないが、従来の枕を使用した場合と同様に、時間の経過とともに血流量が低下傾向になることが判明した。

[0032] ところで、前頭葉の血流量が増大すると、全身がリラックスした状態となり、全身の血流の改善が図られると考えられる。従って、本実施形態の枕 11は、柔らかい枕や硬い枕といった従来の枕に比べて、リラックスした適正な睡眠を提供すると考えられる。

[0033] なお、本実施形態は以下のように変更してもよ!/、。

図 14に示すように、前記第 1〜第 3のスリット 21〜23と同様のスリットを例えば 7力所あるいはそれ以上放射状に形成してもよ!/ヽ。

[0034] 図 15 (a)に示すように、第 1のスリット 21〜第 3のスリット 23の中間部には、くさび状の凹部 21aが切り込み形成されてもよい。図 15 (b)に示すように、凹部 21aを第 1のスリット 21の中心部に形成すると共に、円弧状の凹部 21bを第 1のスリット 21の下端部に形成してもよい。又、図 15 (c)に示すように、第 1のスリット 21に前記円弧状の凹部 21bを 3力所形成してもよい。

[0035] 本実施形態では、第 1〜第 3のスリット 21〜23は上下方向に貫通されている力貫通されていなくてもよい。この場合、枕の厚さ方向の中心部にてスリットの内面が接続されたり、下端部にて接続されたりしていてもよい。

[0036] 図示しないが、最下部に厚さが例えば 30mmの前記第 1のクッション材 15を配置し、その上面にゴムの発泡体 (例えばスポンジゴム)又は合成樹脂（例えばウレタン、ポリウレタン、ポリオレフイン）の発泡体よりなる厚さが例えば 10mmのクッション材を積層する。又、該クッション材の上面に厚さが例えば 20mmの前記第 2のクッション材 1 6と同様のクッション材を積層して、枕全体としてクッション材を三層構造にしてもよい。前記各クッション材の厚さ寸法は、使用者に応じて適宜に変更してもよい。この枕は表裏両面でクッション性が異なるので、使用者の条件に応じて表裏反転させて使、分けすることができる。

[0037] 図示しないが、枕の厚さの異なるものを上下二段に重ね合わせて使用してもよい。

図示しないが、前記第 2及び第 3のクッション材 16, 17を省略してもよい。図示しないが、前記枕本体 12の第 1のクッション材 15の材料として、通気性のない材料を用いる場合には、パンチングすることによって通気孔を形成し、通気性を向上するようにしてちょい。

[0038] 図示しないが、第 1のクッション材 15として、例えば上下方向に指向するコイル状のパネを水平方向に多数個連結したものを用いてもょ、。

Claims

請求の範囲

[1] 扁平状に形成したクッション材よりなる枕本体であって、該枕本体は中央部に後頭部支持部を有するとともに、前記後頭部支持部の左右両側にそれぞれ側頭部支持部を有することと、

前記枕本体の表面を被覆する伸縮性を有するカバーと

を備え、

前記後頭部支持部は縦方向を指向するように延びる第 1スリットを有し、前記両側頭部支持部は前記第 1スリットに対し傾斜するように延びる第 2スリット及び第 3スリットを有する枕。

[2] 請求項 1に記載の枕にぉ、て、前記クッション材は通気性を有する高反発弹性材により形成されている。

[3] 請求項 1に記載の枕において、前記第 1〜第 3のスリットは平面視扁平菱形状に形成されている。

[4] 請求項 1に記載の枕において、前記第 1〜第 3のスリットは、前記クッション材を貫通している。

[5] 請求項 1に記載の枕において、前記クッション材の上面と前記カバーとの間、及び前記クッション材の下面と前記カバーとの間には、該クッション材よりも低弾性のサブクッション材が配置され、それらサブクッション材は、前記第 1〜第 3のスリットと対応する位置にスリットを有している。

[6] 請求項 5に記載の枕にぉ、て、前記クッション材は、弾性を有するポリエステル繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維及び塩化ビニール繊維の群のなカゝから選択された少なくとも一種類の合成繊維よりなるマット、弾性を有する椰子ガラ繊維よりなるマット、天然繊維よりなるマット、ミックスウレタンフォーム、ウレタンフォーム、ゴム系スポンジ及びポリエチレン系スポンジの群のな力から選択され、前記サブクッション材はフェルト状の不織布マット、天然ゴムの発泡体、合成ゴムの発泡体、天然榭脂の発泡体及び合成樹脂の発泡体のなかから選択される。

[7] 請求項 1〜6の、ずれか一項に記載の枕にお!、て、前記枕本体の頭頂部側の端縁には頸骨支持部が膨出するように形成されて!、る。