JPH08131490A - クッション材 - Google Patents

クッション材

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Publication number
JPH08131490A
JPH08131490A JP6275074A JP27507494A JPH08131490A JP H08131490 A JPH08131490 A JP H08131490A JP 6275074 A JP6275074 A JP 6275074A JP 27507494 A JP27507494 A JP 27507494A JP H08131490 A JPH08131490 A JP H08131490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holes
foam
cushion material
vertical
vertical holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6275074A
Other languages
English (en)
Inventor
Miki Yaso
三喜 八十
Tsutomu Ebihara
努 海老原
Tsutomu Iinuma
勉 飯沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP6275074A priority Critical patent/JPH08131490A/ja
Publication of JPH08131490A publication Critical patent/JPH08131490A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適度の柔軟性と弾力性に富み、長期間使用し
ても、又、体の姿勢が変わってもすぐに追随して変形
し、患部や足腰等に痛みを感じさせず、洗浄、乾燥も早
くて清潔なクッション材を提供する。 【構成】 独立気泡の合成樹脂発泡体10に、表裏に貫
通する縦孔2、4、6と、該縦孔2、4、6にそれぞれ
連通する横孔3、5、7とが多数設けられ、横孔2、
4、7は発泡体10の端部に開口され、圧縮強度が0.
2〜0.6kg/cm2 である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に医療用として座位
姿勢又は臥位姿勢のときに用いられるクッション材に関
する。
【0002】
【従来の技術】長期間療養中や手術後の患者が座位姿勢
の際に患部を保護するために、ゴム製あるいは樹脂製袋
に空気が充填されたり、布製円座内部に綿が充填された
円形又はドーナツ状の円座が用いられていた。例えば、
通気性織布により構成されたドーナツ状円座の中空内部
が隔壁布により2分され、その一方に化繊綿が、又、他
方にはポリスチレンビーズが充填されてなる床ずれ防止
用円座が実公平2ー4658号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載のもの
によると、化繊綿は人の体重を支えるだけの弾力性がな
く、その厚みが薄くなるだけであるから、身体の一部の
当たり具合を直そうとすると身体全体を動かさないと円
座との当たり具合を変えることができない。又、床の硬
さが患部や足腰に直接感じられて痛みを解消することは
困難である。更に、ポリスチレンビーズを充填しても弾
力性はなく、体型に沿って変形するだけであるから、僅
かでも体を動かすと体にすぐにはなじまない。
【0004】又、このものは円座に織布が用いられ、内
部に化繊綿が充填されているので汗を吸収し易く、吸収
された汗はそのまゝ乾燥するので不潔になり易く、洗濯
しても乾きが遅いという問題もある。更に、排泄する体
液を外へ導くドレンパイプを装用しているときは、身体
と円座との間にドレンパイプが挟まり、その部分で余分
の痛みを感じることになる。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解消し、汗な
どで蒸れることがなく、適度の柔軟性と弾力性に富み、
長期間使用しても、又、身体の姿勢が変わってもすぐに
追随して変形し、患部や足腰等に痛みを感じさせず、洗
浄、乾燥も早くて清潔なクッション材を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のクッション材
は、独立気泡の合成樹脂発泡体に、表面から裏面に向か
う複数個の縦孔と、側面に開口する横孔とが設けられ、
縦孔と横孔とが連通され、且つ、圧縮強度が0.2〜
0.6kg/cm2 であることを特徴とするものであ
る。
【0007】本発明で使用する合成樹脂発泡体の材料と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、塩化ビニ
ル樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられるが、ポリオレフィ
ン系樹脂が発泡成形し易く、発泡体が柔軟であり各種の
加工が容易であるので特に好適である。
【0008】合成樹脂発泡体には表面から裏面に向かう
複数個の縦孔が設けられる。縦孔は身体表面から発散さ
れる水分を排出して蒸れないようにするためのものであ
る。図2、図4、図5は本発明における発泡体の断面図
を示し、縦孔は、例えば図2に示すように、発泡体10
の表面から裏面に貫通する縦孔4、4となされてもよ
く、又、図4及び図5に示すように、裏面に貫通せず、
厚み方向の途中まで設けられた縦孔41となされてもよ
い。
【0009】縦孔の直径は3〜20mm程度、又、縦孔
同士の間隔は10〜50mm程度が好ましい。縦孔の直
径が小さい程間隔を小さくすればよい。このようにすれ
ば人が座ったときに縦孔が潰れ難く、一部の縦孔が潰れ
たとしても通気性は充分維持できる。
【0010】又、上記発泡体には発泡体側面に開口する
横孔が設けられる。横孔は身体表面から発散され縦孔へ
入った水蒸気を横孔を通じて発泡体の外へ排出し、蒸れ
ないようにするためのものであるから、横孔は発泡体の
側面に開口していることが必要である。
【0011】横孔と縦孔とは発泡体内部で連通される。
横孔と縦孔との連通の仕方は、発泡体の幅方向にあり、
図2に示すように、裏面に貫通する複数個の縦孔4、4
と、両側面に開口する横孔5とが連通されていてもよ
い。又、図4に示すように、裏面に貫通しない縦孔41
と一側面に開口する横孔51、又は、縦孔41と横孔5
3とが連通されたものとなされてもよい。発泡体の形状
が、平面において長方形の場合には、横孔は幅方向に限
らず長手方向に設けられてもよく、幅方向及び長手方向
の両側面に開口して設けられてもよい。
【0012】横孔の直径及び間隔も縦孔と同程度のもの
でよいが、人の体重によって押し潰され難い断面形状、
例えば縦方向に長い楕円形を有するもの等が好ましい。
【0013】縦孔と横孔とは発泡体の内部で連通するも
のであるが、連通の仕方は縦孔の全部もしくは大部分が
横孔に連通しておればよく、1個の縦孔に複数の横孔が
連通していてもよい。更に、横孔同士が途中で連通して
いてもよく、横孔同士が途中で連通していれば水蒸気の
排出がより早く行われる。又、発泡体には複数個の縦孔
及び横孔とが連通して設けられているので、全体が柔軟
となり、臀部その他身体の形状に沿って凹み、折れしわ
ができたり全体が反り返ることがないので快適に使用で
きる。
【0014】上記縦孔と、これに連通し側面に開口する
横孔とが設けられた合成樹脂発泡体のJIS K 67
67に規定する圧縮硬さの測定方法による25%圧縮強
度が0.2kg/cm2 未満であると、この上に座った
り寝たりすると重みで厚みが薄くなりすぎてクッション
性が得られず、0.6kg/cm2 を超えると硬すぎて
柔軟性がなくなり身体のその部分が痛くなる。従って、
発泡体用樹脂の材質や発泡倍率或いは孔の大きさや数な
どを調整することにより、発泡体の上記JISに規定す
る25%圧縮強度が0.2〜0.6kg/cm2 となる
ようにする。
【0015】上記合成樹脂発泡体は、この上に主として
人が座ったり寝たりして使用することが多いものである
から、人の臀部の大きさもしくはそれよりもやや大きい
程度の面積があればよい。発泡体の平面形状は正方形、
円形、長方形、ドーナツ形、U字形などいずれでもよ
く、使う人の病状等により適宜選択すればよい。
【0016】又、排泄物を体外へ導くためのドレンパイ
プを装用したまゝ上記クッション材を用いる場合があ
る。このような場合、身体とクッション材との間にドレ
ンパイプが挟まれて不快感を与えないように、発泡体の
上部即ち身体に接する面にドレンパイプを通すための凹
部を設けたり、横方向で複数個に分割可能とするのが好
ましい。
【0017】
【作用】本発明のクッション材は、身体表面から発散さ
れる水分がクッション材には吸収されず、発泡体の縦孔
に入り、縦孔に連続し側面に開口する横孔から発泡体の
外へ排出されるので蒸れることがない。又、圧縮強度が
0.2〜0.6kg/cm2 であるから、人が座ったと
きに適度の柔軟性が得られ、更に、独立気泡からなるの
でクッション性に富み、洗浄し易くて乾燥も早い。
【0018】本発明のクッション材は特に横方向で複数
個に分割可能としておけば、身体の一部を動かすだけで
あてがう場所を極めて容易に変えて使用することがで
き、ドレンパイプが身体に当たらないように配置するこ
とができるのでドレンパイプが身体に触れず痛みや違和
感を与えない。
【0019】
【実施例】次に本発明のクッション材の実施例を図面を
参照して説明する。 (実施例1)図1は本発明のクッション材の実施例を示
す断面図であり、発泡倍率25倍、厚み5mmの架橋ポ
リエチレン発泡シート(積水化学工業社製,商品名:ソ
フトロン)6枚を熱ラミネートにより熱融着して積層し
た厚み30mmの独立気泡発泡体10を長さ30cm、
幅9cmの大きさの長方形とした。
【0020】この発泡体10の表面にコルク抜きを用い
て長さ方向に25mm間隔、幅方向に30mm間隔で直
径10mmの表裏に貫通する縦孔2、4、6を設けた。
更に、発泡体10の長さ方向一側面で、厚み方向のほゞ
中央部から上記縦孔2、4、6に連続する位置で、他方
の側面に貫通する直径10mmの横孔3、5、7を設け
てクッション材1を得た。
【0021】図2は図1のII−II線における断面図であ
り、縦孔4、4と横孔5とは発泡体10の内部で連通さ
れ、横孔5は発泡体1の両側面に開口されている。同様
に縦孔4、4と横孔5、縦孔6、6と横孔7、その他幅
方向に2個ずつ並ぶ2列の縦孔とこれに対応する位置に
設けられた横孔とはそれぞれ発泡体1の内部で連通され
ている。
【0022】このクッション材1を、縦孔2の中心から
長さ方向に50mm離れて並ぶ縦孔の中心の位置までの
長さで、一方の長辺から幅方向へ50mmまでの幅で切
り、切り取った正方形の試料を用いて、JIS K 6
767に規定する圧縮硬さの測定方法に準じて25%圧
縮強度を測定したところ0.3kg/cm2 であった。
【0023】上記発泡体10を2個用いて、それぞれの
長手方向を隙間を開けて平行に並べ、その隙間の中にド
レンパイプを配設し、この2枚のクッション材に座った
ところ、クッション性にすぐれ、蒸れることもなく、ド
レンパイプによる違和感もなく快適であった(図示
略)。
【0024】又、独立気泡の発泡体であるため水洗だけ
で汚れを簡単に落とすことができ、乾燥も早く清潔に使
うことができた。更に、2個の発泡体を組み合わせたも
のであるから、片方だけを使うこともでき、2個の位置
を変えて使うこともできるので好都合であった。
【0025】(実施例2)実施例1で用いたものと同じ
発泡体で、厚み3cm、縦横いずれも30cmのものを
図3に示すようにU字型に打抜き、この発泡体80に実
施例1と同様にして縦孔21と、これに連通する横孔3
1とを設けてクッション材8を得た。このクッション材
8を実施例1で行った方法と同じ方法で圧縮強度を測定
したところ、0.33kg/cm2 であった。このクッ
ション材8のU字状の開口部81を前方にし、該開口部
81にドレンパイプ(図示略)を配置して使用した。そ
の結果は実施例1の場合と同様であった。
【0026】(比較例1)発泡倍率15倍のものを使用
した以外は実施例1と同様にしてクッション材を作製
し、実施例1と同様にして使用した。その結果、発泡体
にクッション性が乏しくて硬く、臀部が痛くなった。実
施例1と同様にして圧縮強度を測定したところ、0.7
kg/cm2 であった。
【0027】(比較例2)発泡倍率40倍のものを使用
した以外は実施例1と同様にしてクッション材を作製
し、実施例1と同様にして使用した。その結果、発泡体
の弾力性が乏しくて形状が復元しないために臀部が痛く
なった。実施例1と同様にして圧縮強度を測定したとこ
ろ、0.14kg/cm2 であった。
【0028】(比較例3)実施例1のクッション材で縦
孔のみ設け、横孔を設けないものを用いたところ、クッ
ション性があり臀部は痛くならなかったが臀部が蒸れて
汗ばんだ。このクッション材の圧縮強度は0.36kg
/cm2 であった。
【0029】
【発明の効果】本発明のクッション材は以上の構成であ
り、身体表面から発散される水分が発泡体の縦孔に入
り、縦孔に連続し側面に開口する横孔から発泡体の外へ
排出されるので蒸れない。更に、柔軟性に富み、圧縮強
度が0.2〜0.6kg/cm2であるから人が座った
り寝たときに適度のクッション性が得られ、長期間継続
して快適に使用できる。又、横方向で複数個に分割すれ
ば姿勢を変えたりすることが非常に容易にできる。又、
発泡体は独立気泡からなるので洗濯し易くて乾燥も早く
清潔である。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明クッション材の実施例を示す斜視図。
【図2】図1のII−II線における断面図。
【図3】本発明クッション材の他の実施例を示す斜視
図。
【図4】本発明クッション材の他の例を示す断面図。
【図5】本発明クッション材の更に他の例を示す断面
図。
【符号の説明】
1,8:クッション材 2,4,6,21,41,42:縦孔 3,5,7,31,51,52,53:横孔 10,80:発泡体 81:開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立気泡の合成樹脂発泡体に、表面から
    裏面に向かう複数個の縦孔と、側面に開口する横孔とが
    設けられ、縦孔と横孔とが連通され、且つ、圧縮強度が
    0.2〜0.6kg/cm2 であることを特徴とするク
    ッション材。
JP6275074A 1994-11-09 1994-11-09 クッション材 Pending JPH08131490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6275074A JPH08131490A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 クッション材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6275074A JPH08131490A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 クッション材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08131490A true JPH08131490A (ja) 1996-05-28

Family

ID=17550472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6275074A Pending JPH08131490A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 クッション材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08131490A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT501459B1 (de) * 2005-05-18 2006-09-15 Ada Moebelfabrik Gmbh Schaumstoffmatratzenkern
JP3174521U (ja) * 2011-09-03 2012-03-29 祥明 菊池 低反発u字型クッション
KR101677877B1 (ko) * 2016-04-20 2016-11-18 조상희 시트 변형 방지 구조를 갖는 쿠션 쇼파

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT501459B1 (de) * 2005-05-18 2006-09-15 Ada Moebelfabrik Gmbh Schaumstoffmatratzenkern
JP3174521U (ja) * 2011-09-03 2012-03-29 祥明 菊池 低反発u字型クッション
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031224