JP2003235686A - 弾性部材 - Google Patents

弾性部材

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JP2003235686A
JP2003235686A JP2002043933A JP2002043933A JP2003235686A JP 2003235686 A JP2003235686 A JP 2003235686A JP 2002043933 A JP2002043933 A JP 2002043933A JP 2002043933 A JP2002043933 A JP 2002043933A JP 2003235686 A JP2003235686 A JP 2003235686A
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Toru Tange
徹 丹下
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Inoac Corp
Inoac Living Co Ltd
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Inoac Living Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体圧分散性に優れ、液体侵入防止構造(防水
構造)として清潔な状態を長期間に亘って維持し得ると
共に、通気性向上をも図った弾性部材を得る。 【解決手段】 弾性部材としてのクッション10は、多
数の連通気泡を有するウレタンフォームを材質とする所
要形状の弾性体12と、柔軟性および気密性に優れたフ
ィルム状の素材を材質とした袋体14と、この袋体14
の所要位置に設けた開口20に配設されたフィルタ16
と、前記袋体14の外側に被覆される保護カバー18と
から構成される。前記フィルタ16は、空気の流通を許
容すると共に液体の流通を規制する多数の空隙22を有
した多孔質体から形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、弾性部材に関
し、更に詳細には、車椅子用のクッションやマットレス
等として好適に実施可能とされる弾性部材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、身障者や老人用の車椅子に装備
されるクッションや寝具として使用されるマットレス等
は、使用感(座り心地や寝心地)の向上が要求されてお
り、体圧分散性に優れた低反発性のウレタンフォームま
たは高密度のウレタンフォームが採用される。このよう
な低反発性のウレタンフォームおよび高密度のウレタン
フォームは、緻密なセル構造を有しているために体圧分
散性に優れた特性を発揮し得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したウ
レタンフォームからなるクッションやマットレスは、実
際の使用時に、ビニル等を材質とする防水カバーや、織
布または編布等を材質とする通気カバー等に収容した状
態で実施に供される。しかしながら、前者の防水カバー
を使用した場合では、前記ウレタンフォームに対する汗
や尿等の滲入・吸収を防止し得るものの、ムレが発生し
て使用感が低下し易い問題を内在していた。また、後者
の通気カバーを使用した場合では、ムレの発生が軽減さ
れて使用感の低下は回避し得るものの、前記ウレタンフ
ォームに対する汗や尿等の滲入・吸収を防止し得ない問
題を内在していた。
【0004】殊に、緻密なセル構造を有するウレタンフ
ォームでは、汗や尿等の液体が一度滲入してしまうとこ
れを乾燥・除去するのに非常に労を要するため、洗濯・
乾燥による保清は事実上困難とされている。このため実
際には、洗濯・乾燥による保清が可能とされる低密度の
ウレタンフォームを使用しているのが実状であり、体圧
分散性が低いために使用感が劣るクッションまたはマッ
トレスしか提供されていなかった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、体圧分散性に優れる、液
体侵入防止構造(防水構造)として清潔な状態を長期間に
亘って維持し得る、更には通気性向上をも図った弾性
部材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決して、所
期の目的を達成するため本発明は、多数の連通気泡を有
するウレタンフォームを材質とする所要形状の弾性体
と、柔軟性および気密性に優れたフィルム状の素材を材
質とし、内部に収容した前記弾性体の外面を被覆する袋
体と、前記袋体の所要位置に設けた開口に配設され、該
袋体の内側と外側との間で空気の流通を許容すると共に
液体の流通を規制するフィルタとからなり、前記袋体の
外方に人体の所要部位をあてがって体重を加えた際に、
該袋体の内部の空気を前記フィルタを介して外部へ逃出
させつつ前記弾性体を前記人体の所要部位の形状に倣っ
て変形させ得る一方、前記フィルタに到来する液体が該
フィルタを介して前記弾性体へ侵入するのを防止し得る
よう構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る弾性部材につ
き、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら以下
説明する。なお本実施例では、弾性部材として、例えば
車椅子に実施されるクッションを例示する。
【0008】図1は、好適実施例に係る弾性部材として
のクッションを一部破断して示す概略斜視図であり、図
2は、図1のII−II線斜視図である。実施例のクッショ
ン10は、多数の連通気泡を有するウレタンフォームを
材質とする所要形状の弾性体12と、柔軟性および気密
性に優れたフィルム状の素材を材質とし、内部に収容し
た前記弾性体12の外面を被覆する袋体14と、前記袋
体14の所要位置に設けた開口20に配設され、該袋体
14の内側と外側との間で空気の流通を許容すると共に
液体の流通を規制するフィルタ16とから構成されてい
る。そして、通気性に優れた素材を材質とした袋状の保
護カバー18を、前記袋体14の外側に被覆することで
実施に供される。
【0009】前記弾性体12は、例えば縦40cm、横
40cm、高さ6cm程度の偏平な直方体を呈してい
る。そして、この弾性体12を構成するウレタンフォー
ムの物性は、硬度40〜250N、密度10〜200k
g/mの範囲から選択され、好適には硬度130〜1
80N、密度40〜80kg/mとされる。ウレタン
フォームの物性値をこのようにすることで、使用者が前
記弾性体12に着座した際に、適度の沈み込みと弾力性
とが体感可能である。
【0010】なお、前述したウレタンフォームの硬度
は、以下の要領で測定される。すなわち、所要サイズ
(寸法50×390×390mm)の試験体を用意する。
この試験体を試験機の台上に置き、200φの円板を加
圧板として、毎分100mmの速さで元の厚さの75%
まで押込んだ後、直ちに荷重を解除し、再び直ちに加圧
板を毎分100mmの速さで元の厚さの25%に押込
み、この状態で静止してから20秒経過時に読取られる
荷重の値が硬度(単位N)となる。
【0011】前記袋体14は、例えばポリウレタンフィ
ルム、ポリオレフィン系フィルム(ポリエチレン、ポリ
プロピレン等)、またはPVCフィルム等、気密性およ
び柔軟性に優れ、かつ溶着加工または貼着加工が可能な
フィルム素材から形成されている。すなわち袋体14
は、所要形状に裁断したシート状の前記フィルム素材
を、その端部同士を接合することで袋状に形成したもの
であり、縫製することで袋状に形成したものとは異なっ
て各フィルム素材の接合部分に針穴等が全く形成されて
いないから、当該袋体14自体も気密性に優れている。
但し、クッション10の前端面には、空気流通用の開口
20が開設されている。このような袋体14は、前述し
た形状・サイズの前記弾性体12を好適に収容し得るサ
イズに形成されると共に、内部に収容した弾性体12の
六面全体に略密着した状態で該弾性体12を包囲し得る
ようになっている。
【0012】前記フィルタ16は、少なくとも前記開口
20を完全に閉塞し得るサイズとされ、例えば不織布等
の多孔質体から形成されている。この不織布は、空気の
分子以上でかつ液体の分子以下のサイズを有する多数の
空隙22を有しており、これにより空気の流通を許容す
ると共に液体の流通を規制し得る。従ってフィルタ16
は、袋体14の内部に存在する空気が外部へ逃出するこ
とを許容すると同時に外部空気が袋体14の内部へ流入
することを許容する一方、汗や尿、その他種々の液体が
袋体14の内部へ侵入することを規制し得る。
【0013】なお、フィルタ16を形成する多孔質体と
しては、前述した不織布の他に、例えば空気の流通を許
容すると共に液体の流通を規制する多数の連泡セル構造
を有するウレタンフォーム、樹脂(ゴムおよびプラスチ
ック等)の連泡体、繊維集合体等も採用可能である。
【0014】前記保護カバー18は、例えばポリエステ
ル生地、綿生地、絹生地、その他化学繊維織物から形成
されたもので通気性に優れている。そして、内部に収納
された前記袋体14と使用者の身体との間に常に適宜空
間を画成させ、使用時にムレの発生を好適に低減し得る
ものとなっている。
【0015】次に、前述のように構成した実施例に係る
弾性部材としてのクッション10の使用の実際につき、
図3〜図4を参照して説明する。前記袋体14に収容し
た弾性体12は、非使用時の無荷重状態において、図2
に示すようにフラットな状態になっている。しかるに、
前記クッション10を例えば車椅子の座席24にセット
した後に使用者が臀部をあてがいつつ着座すると、当該
使用者の体重が加わることで前記袋体14の内部に存在
する空気の一部が前記フィルタ16を介して外部へ逃出
するようになるから、前記弾性体12および袋体14が
使用者の臀部の形状に倣って変形し、好適な着座感(使
用感)が得られる(図3および図4)。
【0016】また、実施例のクッション10に着座して
いた使用者が立ち上がった際には、付与されていた荷重
から解放されるから、外部空気が前記フィルタ16を介
して袋体14の内部へ流入し、前記弾性体12および袋
体14が元のフラットな状態に形状復帰するようにな
る。
【0017】一方、クッション10の使用中に、使用者
の汗や尿およびその他種々の液体が前記袋体14の外面
に付着したとしても、該袋体14が気密性に優れている
から該液体が袋体14内へ侵入して弾性体12へ滲入す
ることはない。
【0018】更に、前記液体が前記開口20へ到来した
としても、前記フィルタ16により当該液体が袋体14
の内部へ侵入することが阻止され、これにより液体が該
フィルタ16を介して弾性体12へ侵入することが防止
される(図3に破線表示)。
【0019】これにより実施例のクッション10では、
使用者の汗や尿等の液体が弾性体12へ侵入(滲入)する
ことが好適に防止され得るから、清潔な状態を長期間に
亘って維持することが可能である。
【0020】なお前記実施例では、袋体14の側面に1
個の開口20を設けると共に該開口20にフィルタ16
を配設する場合を例示したが、該袋体14の所要位置に
複数個の開口20を設け、夫々の開口20にフィルタ1
6を配設するようにしてもよい。
【0021】また本願が対象とする弾性部材は、前述し
たクッション10の他に、寝具として実施に供されるマ
ットレス等も対象とされる。
【0022】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る弾性部
材によれば、袋体またはフィルタを介して種々の液体が
弾性体へ侵入(滲入)することを好適に防止し得るから、
清潔な状態を長期間に亘って維持することが可能となる
有益な効果を奏する。従って弾性部材は、車椅子用のク
ッションや寝具用のマットレス等として好適に実施可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例に係る弾性部材としてのク
ッションを、一部破断して示した概略斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2の部分拡大図であって、フィルタが空気の
流通を許容すると共に液体の流通を規制することを例示
している。
【図4】実施例のクッションを使用状態で示した断面図
である。
【符号の説明】
12 弾性体 14 袋体 16 フィルタ 18 保護カバー 20 開口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の連通気泡を有するウレタンフォー
    ムを材質とする所要形状の弾性体(12)と、 柔軟性および気密性に優れたフィルム状の素材を材質と
    し、内部に収容した前記弾性体(12)の外面を被覆する袋
    体(14)と、 前記袋体(14)の所要位置に設けた開口(20)に配設され、
    該袋体(14)の内側と外側との間で空気の流通を許容する
    と共に液体の流通を規制するフィルタ(16)とからなり、 前記袋体(14)の外方に人体の所要部位をあてがって体重
    を加えた際に、該袋体(14)の内部の空気を前記フィルタ
    (16)を介して外部へ逃出させつつ前記弾性体(12)を前記
    人体の所要部位の形状に倣って変形させ得る一方、前記
    フィルタ(16)に到来する液体が該フィルタ(16)を介して
    前記弾性体(12)へ侵入するのを防止し得るよう構成した
    ことを特徴とする弾性部材。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ(16)は、空気の流通を許容
    すると共に液体の流通を規制する多数の空隙を有する多
    孔質体から形成されている請求項1記載の弾性部材。
  3. 【請求項3】 前記袋体(14)は、ポリウレタンフィル
    ム、ポリオレフィン系フィルム、またはPVCフィルム
    等の溶着接合または貼着接合が可能とされる素材から形
    成されている請求項1または2記載の弾性部材。
  4. 【請求項4】 前記弾性体(12)を構成するウレタンフォ
    ームの物性は、硬度40〜250N、密度10〜200
    kg/mの範囲から選択され、好適には硬度130〜
    180N、密度40〜80kg/mとされる請求項1
    〜3の何れかに記載の弾性部材。
  5. 【請求項5】 通気性に優れた素材から袋状に形成した
    保護カバー(18)を、前記袋体(14)の外側に被覆するよう
    にした請求項1〜4の何れかに記載の弾性部材。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材はクッションである請求項
    1〜5の何れかに記載の弾性部材。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材はマットレスである請求項
    1〜5の何れかに記載の弾性部材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011231459A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Bridgestone Corp すべり支承構造体用の保護カバー
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