JP2001289542A - 製氷装置及びそれを備えた冷凍冷蔵庫 - Google Patents

製氷装置及びそれを備えた冷凍冷蔵庫

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JP2001289542A
JP2001289542A JP2000107600A JP2000107600A JP2001289542A JP 2001289542 A JP2001289542 A JP 2001289542A JP 2000107600 A JP2000107600 A JP 2000107600A JP 2000107600 A JP2000107600 A JP 2000107600A JP 2001289542 A JP2001289542 A JP 2001289542A
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ice making
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air
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JP2000107600A
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Junichi Mogi
淳一 茂木
Junichi Kubota
順一 久保田
Hideaki Kamiya
英昭 神谷
Hitoshi Hoshino
仁 星野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 健康的で美味しく、かつ、割れにくい高品質
な透明氷を製氷できるようにする。 【解決手段】 製氷皿21に給水する水に含まれるカル
シウムやマグネシウム等の不純物を除去する不純物除去
器42を給水タンク11にカートリッジ形式で設ける。
これにより、健康的で美味しく、かつ、割れにくい高品
質な透明氷が製氷できるようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭等におけ
る冷凍冷蔵庫に用いられる製氷装置にかかり、特に高品
質な透明氷を短時間で製氷することが可能な製氷装置及
びそれを備えた冷凍冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、家庭用の冷凍冷蔵庫等において
は、水を製氷皿に貯留して製氷する製氷装置が略標準装
備され、中には所定量の氷が常備できるように給水タン
クから自動給水して製氷する製氷装置が市場に提供され
ている。
【0003】しかし、単に製氷皿を冷却して製氷すると
白濁した氷になることが知られており、かかる白濁した
氷は溶解速度が速く、またウイスキーの水割等に用いて
も雰囲気が盛上がらない等の理由から透明氷が要望され
種々の構成の製氷装置が提案されている。
【0004】この製氷皿は、複数の製氷ブロックに区画
され、当該各製氷ブロックに水が貯留されている。この
ような製氷皿を単に冷却すると、各製氷ブロックの周囲
から結氷が始り、内部の水が最後に結氷するようにな
る。
【0005】このとき、水に溶存していた空気等が、未
結氷水中に気泡となってでてきて、この気泡が氷に閉じ
こめられると白濁した氷となる。
【0006】そこで、透明氷を得るために、例えば特公
平6−70543号公報においては、冷気を製氷皿の裏
側から送風して製氷し、その際気泡が氷に閉じこめられ
ないように、製氷皿の蓋にヒータを埋込んで水面が先に
結氷しないようにした構成が開示されている。
【0007】これにより、各製氷ブロックの底の方から
徐々に結氷し、最後に水面が凍るようになるので、製氷
完了時まで気泡の脱気パスが確保されて透明氷が製氷で
きるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、氷に気
泡を閉じこめる原因としては、上述したように水の表面
が内部より先に結氷することによる脱気パスの途切れの
他に水が陽イオンや陰イオンを含むミネラル等の不純物
を溶存しており、これに気泡が付着して脱気できない場
合やこれらの不純物の結晶に気泡が閉じこめられてしま
う場合等もある。従って、かかる場合には、十分な透明
氷を得ることが困難になる問題があった。
【0009】無論、このような不純物が含まれていると
美味しい氷とならないことは明らかであり、また健康に
良くない場合もある。
【0010】さらに、水からの不純物によりCaC
3、MgCO3、CaSO4、MgCO3、CaCl2
のスケールが発生し、これが製氷皿に付着すると当該製
氷皿の表面がざらつき、表面に微少な凹凸を持つ氷が製
氷されてしまう。このような氷は、例えばウイスキー等
に浮べた際にその時の熱衝撃でクラックが入ったり割れ
たりし易くなる問題がある。
【0011】そこで、本発明は、健康的で美味しく、か
つ、割れにくい高品質な透明氷を製氷できるようにした
製氷装置及びそれを用いた冷凍冷蔵庫を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、複数の製氷ブロックに区
画された製氷皿に自動給水された水を製氷する製氷装置
において、製氷皿に給水する水に含まれるカルシウムや
マグネシウム等の不純物を除去する不純物除去器を設け
て、健康的で美味しく、かつ、割れにくい高品質な透明
氷が製氷できるようにしたことを特徴とする。
【0013】請求項2にかかる発明は、不純物除去器
が、水にイオン化している不純物を付着させて除去する
電極板を有することを特徴とする。
【0014】請求項3にかかる発明は、不純物除去器
が、少なくともイオン交換樹脂、活性炭又は中空糸フィ
ルタを有していることを特徴とする。
【0015】請求項4にかかる発明は、イオン交換樹脂
としてスルホン酸基(R−SO3H)を持つ交換基又は
アンモニウム基(R≡NOH)を持つ交換基のうち少な
くとも1つを有していることを特徴とする。
【0016】請求項5にかかる発明は、イオン交換樹脂
として交換基にR−SO3Naを持つ陽イオン交換樹脂
を用いたことを特徴とする。
【0017】請求項6にかかる発明は、製氷装置が給水
する水を貯留するタンクを有し、該タンク内に不純物除
去器がカートリッジ形式で設けられていることを特徴と
する。
【0018】請求項7にかかる発明は、庫内が2以上の
部屋に断熱仕切板により仕切られて、その1が冷凍室を
なして、当該冷凍室に請求項1乃至5いずれか1項記載
の製氷装置が設けられていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は本発明にかかる製氷装置20を搭載
した冷凍冷蔵庫2の側断面図であり、図2〜図4は当該
製氷装置20の構成図で、図2は側面図、図3は上面
図、図4は正面図である。なお、これらの図において、
構成が容易に理解できるように部材の一部を適宜省略し
又は簡略化して示されている部分があることを付言す
る。
【0020】冷凍冷蔵庫2は、外箱3と内箱4とを有
し、この間に断熱材が充填されてなる断熱構造体で、内
箱4の内部には複数の断熱中仕切板6が設けられて冷蔵
室7、冷凍室8、野菜室9等が形成されている。
【0021】冷蔵室7の下部には、氷を作るための水が
貯留される給水タンク11が設けられ、また冷凍室8に
は製氷装置20及び貯氷箱12が設けらている。なお、
貯氷箱12は製氷装置20の下に設けられて、当該製氷
装置20からの氷を受止めて貯氷するようになってい
る。
【0022】また、冷凍冷蔵庫2の下部等には、冷媒を
圧縮する圧縮機、冷媒を絞るキャピラリーチューブ、冷
媒の熱を放熱して凝縮させる凝縮器、内部で冷媒を気化
させて庫内空気を冷却する冷却器13等からなる冷凍装
置が収納されて、庫内空気をファン14により強制循環
させながら庫内を冷却している。
【0023】一方、製氷装置20は、給水タンク11か
らの水を貯留する製氷皿21、当該製氷皿21に貯留さ
れた水に空気を吹付けるブロー機構22、製氷皿21を
反転させて当該製氷皿21の氷を貯氷箱12に移す脱氷
機構23等を有している。
【0024】このような製氷皿21は、上面が開口して
形成された合成樹脂製で、その内側が凹状に形成された
複数の製氷ブロック24に区画され、また製氷皿21の
両端部(図2では、左右方向)には回動軸25が設けら
れると共に、左端に給水タンク11からの水が給水され
る給水口26が設けられている。
【0025】そして、製氷皿21の裏側に冷却装置から
冷凍室8に送られてきた冷気が送風されて、当該製氷皿
21を底部側から冷却して製氷が行われる。
【0026】脱氷機構23は、製氷皿21の一端側(図
2では左側)に設けられた駆動部27、貯氷箱12に所
定量以上の氷が蓄えられているか否かを検出する検氷レ
バー29等から構成され、駆動部27は図示しないパル
スモータ、ギヤ及び出力軸等により構成されている。
【0027】そして、製氷皿21の一方の回動軸25を
介して駆動部27の動力が製氷皿21に伝達されること
により当該製氷皿21が上下反転して製氷された氷が貯
氷箱12に落下して貯氷される。
【0028】なお、貯氷箱12に氷が所定量以上貯氷さ
れているか否かの判断は、脱氷を行う際に先ず検氷レバ
ー29が貯氷箱12に向って回転する。
【0029】このとき検氷レバー29が、図2に示す点
線状態まで所定量回転しても、氷に当接して力を受けな
い場合には、貯氷箱12に氷が無くなっていると判断し
て脱氷動作が開始する。
【0030】また、脱氷時には、製氷皿21は上下反転
して脱氷するが、このとき氷が製氷皿21にくっつき容
易に脱氷できない場合がある。
【0031】かかる場合には、図5に示す製氷皿21の
側面や底面等に脱氷ヒータ37を取付けて、脱氷時にこ
の脱氷ヒータ37に通電することにより製氷皿21に接
する氷の表面を少し溶かすようにしても良い。
【0032】なお、脱氷ヒータ37で氷の表面を少し溶
かすことにより脱氷を容易にするが、溶けた部分は脱氷
と略同時に再び凍るので、氷の表面は非常に滑らかにな
り、貯氷箱12に落下したときの衝撃や氷をウイスキー
等に入れたときの熱衝撃等に対して割れにくくなる利点
がある。
【0033】ブロー機構22は、空気を送風する空気ポ
ンプ31、該空気ポンプ31により送風される空気を製
氷皿21の上方まで導く送風ダクト32、該送風ダクト
32により導かれた空気を加熱する空気加熱ヒータ3
3、該空気加熱ヒータ33により加熱されて温風となっ
た空気を各製氷ブロック24に貯留された水に吹き当て
るノズル34、該ノズル34から吹出された空気が集
り、再度空気ポンプ31に循環させる帰還ダクト35、
製氷皿21の上面近傍の温度を検出する温度検出器36
等を有している。
【0034】空気ポンプ31は、シロッコファン等から
なり、中央部分から吸気し、周囲から吐出すように形成
されると共に、空気ポンプ31、送風ダクト32、ノズ
ル34及び帰還ダクト35がなす空気路は閉回路に形成
されて、空気ポンプ31からの空気は図3に示す矢線に
従い送風ダクト32、ノズル34及び帰還ダクト35を
循環する。
【0035】ノズル34は、製氷ブロック24に対応し
て複数設けられて、空気を整流して製氷皿21に貯留さ
れた水に対して所定の吹付角度で吹付けらるように取付
けられている。
【0036】図6は製氷ブロック24に対するノズル3
4の吹付角度θ(法線となす角度)を模式的に示した図
で、図6(a)及び図6(b)は側断面図、図6(c)
は上面図を示している。なお、図6(a)は製氷開始時
の側断面図であり、図6(b)は製氷中における側断面
図を模式的に示している。
【0037】ノズル34の吹付角度θ及び吹付位置P
は、製氷ブロック24の大きさ(吹付面の大きさ)、ノ
ズル34から吹出される温風の速度、製氷ブロック24
に貯留されている水の量等に対応して設計されるもので
ある。
【0038】従って、一概に吹付角度θ及び吹付位置P
を規定することができないが、今日市販されている製氷
皿21では概ね吹付角度θ=20〜70度の角度がよ
く、より好ましくは吹付角度θ=45±1度がよい。
【0039】また、吹付位置Pは、少なくとも製氷ブロ
ック24の水平面中心位置に対して風下側(図6におい
て中心線Kより右側)の位置であることが好ましい。
【0040】このように吹付位置P及び吹付角度θを設
定したノズル34から吹出された温風は、製氷皿21の
水に吹き当り、当該水を攪拌する。図6に示す点線矢印
はかかる温風の吹付けにより攪拌された水の動きを示し
ている。
【0041】ノズル34の吹付角度θが、少なくともθ
>0であるので、温風により水は図6(a)に示すよう
に鉛直断面で回転するようになる。特に、吹付位置Pが
中心線Kより風下側であるので効率的に水を回転させる
(攪拌させる)ことができるようになっている。
【0042】また、ノズル34は中心線Lの上に設け
る。これにより当該中心線Lに対して左右対称に水が回
転するようになって攪拌を効率的に行うことができるよ
うになっている。
【0043】このように製氷ブロック24の水が回転す
ることは、当該水が攪拌されることであるので製氷過程
で未結氷中にでてきた気泡も攪拌された水と一緒に動
き、水面又は水面近傍まで運ばれるようになるので容易
に脱気することが可能になる。
【0044】なお、吹付ける空気が温風であることよ
り、当該温風に吹付けられて回転する水の温度も、相応
に高くなるので、水面が内部より先に結氷することが無
くなり製氷完了まで脱気パスを確保することができるこ
とは付言するまでもない。
【0045】これにより製氷される氷に含まれる空気の
量を極めて少なくすることができるようになり、非常に
高品質な透明氷を得ることが可能になっている。
【0046】製氷皿21に吹付けられた空気は、帰還ダ
クト35を介して空気ポンプ31に戻るが、この際に帰
還ダクト35を流動している空気が結露する場合があ
る。
【0047】即ち、製氷装置20は冷凍室8内に配設さ
れるために帰還ダクト35の外側は冷凍室8の冷たい空
気にさらされている。
【0048】無論、帰還ダクト35等は上述したように
断熱材により形成されたりして断熱性が高くなっている
ので、冷凍室8の影響を直接受けることはないが、しか
し完全な断熱効果は原理的に期待できないことは付言す
るまでもない。
【0049】このため、製氷皿21に吹付けられて帰還
ダクト35を流動する空気の温度は、当該帰還ダクト3
5を流動する際に下がり結露する場合が生じる。
【0050】このように結露した水が冷凍室8に垂れ落
ちて食品等に付着すると、各食品等が互いにくっついて
しまう不都合が発生する。
【0051】そこで、本発明では、図7に示すように帰
還ダクト35に勾配を設けて、結露した水が製氷皿21
に戻るようにしている。
【0052】なお、空気加熱ヒータ33は、ニクロム線
等の発熱体から構成され、当該発熱体が送風ダクト32
を流動する空気を加熱するようになっている。
【0053】給水タンク11は図8に詳細に示すよう
に、給水する水を貯留する貯水容器41、当該水に含ま
れる不純物を除去する不純物除去器42、貯水容器41
の水を製氷皿21に供給する給水ポンプ45等により構
成されている。
【0054】不純物除去器42は、イオン交換樹脂、活
性炭及び中空糸フィルタ等により形成され、図8ではイ
オン化した不純物を中性化するイオン交換樹脂43、不
純物を吸着して除去する活性炭44により形成した場合
を示している。
【0055】なお、図8に示す不純物除去器42の取付
位置は一例であり、例えば図9に示すように取付けても
良い。
【0056】また、不純物除去器42は、長時間使用し
ているとその性能が低下してくるので、カートリッジ方
式にして交換作業を容易にすることが好ましい。
【0057】次に、上記構成の製氷装置20における透
明氷の製氷過程を説明する。
【0058】先ず、貯水容器41に水を補給する。この
水の補給は、貯水容器41の蓋47を開けて不純物除去
器42に連結された補給口48から徐々に補給する。
【0059】これにより補給した水にカルシウムやマグ
ネシウム等の不純物はイオン交換樹脂43でイオン交換
する。
【0060】このイオン交換樹脂43としては、交換基
がスルホン酸基(R−SO3H)を持つ場合には陽イオ
ンを取除くことができ、交換基が4級アンモニウム基
(R−NNOH)を持つ場合には陰イオンを取除くこと
ができる。
【0061】また、スケールが製氷皿21の表面に付着
すると、製氷皿21の表面がざらつき、できた氷の表面
に小さな凹凸が発生するため氷が割れやすくなるが、か
かるスケールの発生は、交換基が(R−SO3Na)を
持つNa型と呼ばれるイオン交換樹脂43を用いること
により抑制することができる。
【0062】例えば、交換基がスルホン酸基(R−SO
3H)を持つ場合には Ca2+は、 2(R−SO3H)+Ca2+→(R−SO32Ca+2
+ となり、Mg2+は、 2(R−SO3H)+Mg2+→(R−SO32Mg+2
+ となる。
【0063】また、交換基が(R−SO3Na)を持つ
Na型と呼ばれる場合には、Ca2+は、 2(R−SO3Na)+Ca2+→(R−SO32Ca+
2Na+ となり、Mg2+は、 2(R−SO3Na)+Mg2+→(R−SO32Mg+
2Na+ となる。
【0064】従って、使用する水によりこれらのいずれ
かを持つイオン交換樹脂を用い、又は混合して用いるこ
とが好ましい。
【0065】このような不純物除去器42により不純物
が除去された水が給水ポンプ45により製氷皿21に給
水されるようになる。
【0066】なお、給水に先立ち温度検出器36により
製氷ブロック24の空気の温度が検出され、温度検出の
結果、製氷ブロック24の空気が氷点下の場合には、製
氷皿21は当該空気温度と同じかそれより低くなってい
るので、空気加熱ヒータ33を動作させて空気を加熱し
てノズル34から吹出して製氷皿21の温度を高める。
【0067】その後、製氷ブロック24に貯水容器41
から水が供給されて製氷が開始する。
【0068】このように給水を行う前に、温風を送風す
るのは以下の理由からである。即ち、製氷ブロック24
の温度が氷点下の温度であると、給水した水のうち製氷
ブロック24に接する水は、短時間で凍ってしまう。こ
の氷は脱気する時間がないので白濁してしまう。
【0069】このような場合に、その後ブロー機構を作
用させても、製氷された氷の表面が白濁した氷となって
しまい品質が低下する。
【0070】そこで、本発明では、給水に先立ち温度検
出器36により製氷ブロック24内の空気の温度を検出
し、この空気の温度(即ち製氷ブロック24の温度)が
氷点下の場合には空気加熱ヒータ33で加熱された空気
をノズル34から吹出して製氷ブロック24の温度が氷
点より高くなるようにしている。
【0071】このようにして製氷皿21に給水され、ノ
ズル34から温風が吹き当てられて製氷が開始される。
【0072】温風が吹き当ることにより製氷ブロック2
4の水は水平面及び垂直面で回転して攪拌され、その際
未結氷水にでてきた気泡が攪拌されて流動する水と共に
動いて水面及び水面近傍に達して脱気される。
【0073】ノズル34から吹付けられる空気が温風で
あることより、水面が最後に結氷するので、高品質の透
明氷を製氷することが可能になる。
【0074】なお、上記説明では、不純物除去器42を
イオン交換樹脂43及び活性炭44等により構成した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図
10に示すように対向電極板49を設けて、当該対向電
極板49に電圧を印加することにより製氷する水にイオ
ン化して溶けている不純物を付着させるようにしても良
く、また上述したイオン交換樹脂43等と共に設けても
良い。
【0075】このような対向電極板49に電圧を印加す
ると、Cl-、SiO2 -、SiO4 2-等の負イオンの不純
物が正電極板に付着し、またCa2+、Mg2+等の正イオ
ンの不純物が負電極板に付着するようになって、健康的
で美味しく、かつ、割れにくい高品質な透明氷が製氷で
きるようになる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明によれば、複数の製氷ブロックに区画された製氷皿に
自動給水された水を製氷する製氷装置において、製氷皿
に給水する水に含まれるカルシウムやマグネシウム等の
不純物を除去する不純物除去器を設けたので、健康的で
美味しく、かつ、割れにくい高品質な透明氷が製氷でき
るようになる。
【0077】請求項2にかかる発明によれば、不純物除
去器にイオン化している不純物を付着させて除去する電
極板板を設けたので、、健康的で美味しく、かつ、割れ
にくい高品質な透明氷が製氷できるようになる。
【0078】請求項3にかかる発明によれば、不純物除
去器に少なくともイオン交換樹脂、活性炭又は中空糸フ
ィルタを設けたので、健康的で美味しく、かつ、割れに
くい高品質な透明氷が製氷できるようになる。
【0079】請求項4にかかる発明によれば、イオン交
換樹脂としてスルホン酸基(R−SO3H)を持つ交換
基又はアンモニウム基(R≡NOH)を持つ交換基のう
ち少なくとも1つを持つようにしたので、容易にイオン
化した不純物を除去できるようになる。
【0080】請求項5にかかる発明によれば、イオン交
換樹脂として交換基にR−SO3Naを持つ陽イオン交
換樹脂を用いたので、容易にスケールの発生を抑えるこ
とができるようになり、熱衝撃等によりクラックが発生
したり割れたりすることが抑制できるようになる。
【0081】請求項6にかかる発明によれば、製氷装置
が給水する水を貯留するタンクを有し、該タンク内に不
純物除去器をカートリッジ形式で設けたので、メンテナ
ンス等が容易になり利便性が向上する。
【0082】請求項7にかかる発明によれば、庫内が2
以上の部屋に断熱仕切板により仕切られて、その1が冷
凍室をなして、当該冷凍室に製氷装置を設けたので、商
品価値を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される冷凍冷
蔵庫の側断面図である。
【図2】製氷装置の側断面図である。
【図3】製氷装置の上面図である。
【図4】製氷装置の正面図である。
【図5】脱氷ヒータを設けた製氷皿21の斜視図であ
る。
【図6】空気の吹付け状態を説明する図である。
【図7】帰還ダクトの勾配を説明する図である。
【図8】不純物除去器の構成を示す図である。
【図9】不純物除去器の配置例を示す図である。
【図10】不純物除去器の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
2 冷凍冷蔵庫 8 冷凍室 11 給水タンク 20 製氷装置 21 製氷皿 22 ブロー機構 23 脱氷機構 24 製氷ブロック 41 貯水容器 42 不純物除去器 43 イオン交換樹脂 44 活性炭 45 給水ポンプ 47 蓋 48 補給口 49 対向電極板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 英昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 星野 仁 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の製氷ブロックに区画された製氷皿
    に自動給水された水を製氷する製氷装置において、 前記製氷皿に給水する水に含まれるカルシウムやマグネ
    シウム等の不純物を除去する不純物除去器を設けたこと
    を特徴とする製氷装置。
  2. 【請求項2】 前記不純物除去器が、水にイオン化して
    いる不純物を付着させて除去する電極板を有することを
    特徴とする請求項1記載の製氷装置。
  3. 【請求項3】 前記不純物除去器が、イオン交換樹脂、
    活性炭又は中空糸フィルタのうち少なくとも1を有して
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の製氷装置。
  4. 【請求項4】 前記イオン交換樹脂がスルホン酸基(R
    −SO3H)を持つ交換基又はアンモニウム基(R≡N
    OH)を持つ交換基のうち少なくとも1つを有している
    ことを特徴とする請求項3記載の製氷装置。
  5. 【請求項5】 前記イオン交換樹脂として交換基にR−
    SO3Naを持つ陽イオン交換樹脂を用いたことを特徴
    とする請求項3又は4記載の製氷装置。
  6. 【請求項6】 前記製氷装置が給水する水を貯留するタ
    ンクを有し、該タンク内に前記不純物除去器がカートリ
    ッジ形式で設けられていることを特徴とする請求項1乃
    至5いずれか1項記載の製氷装置。
  7. 【請求項7】 庫内が2以上の部屋に断熱仕切板により
    仕切られて、その1が冷凍室をなして、当該冷凍室に請
    求項1乃至6いずれか1項記載の製氷装置が設けられて
    いることを特徴とする冷凍冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010117080A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Tanah Process Co Ltd 加湿器
KR101527227B1 (ko) * 2009-01-09 2015-06-16 엘지전자 주식회사 제빙장치 및 이를 포함하는 냉장고
US10274238B2 (en) 2017-06-27 2019-04-30 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Drainless icemaker appliance
US11460232B2 (en) 2020-10-07 2022-10-04 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Drainless ice machine with cleaning system
US11654383B2 (en) 2020-11-24 2023-05-23 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Filter assembly for ice making appliance

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