JP2001355946A - 製氷装置及びそれを備えた冷凍冷蔵庫 - Google Patents

製氷装置及びそれを備えた冷凍冷蔵庫

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JP2001355946A
JP2001355946A JP2001040372A JP2001040372A JP2001355946A JP 2001355946 A JP2001355946 A JP 2001355946A JP 2001040372 A JP2001040372 A JP 2001040372A JP 2001040372 A JP2001040372 A JP 2001040372A JP 2001355946 A JP2001355946 A JP 2001355946A
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ice making
air
water
tray
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JP2001040372A
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English (en)
Inventor
Junichi Mogi
淳一 茂木
Junichi Kubota
順一 久保田
Hideaki Kamiya
英昭 神谷
Hitoshi Hoshino
仁 星野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気泡を効率的に浮上させて短時間で脱気でき
るようにすることで短時間で高品質な透明氷が製氷でき
るようにする。 【解決手段】 製氷中に貯留されている水に温風を吹付
けるブロー機構22を設ける。このブロー機構22は、
ポンプ31により送風された空気を各製氷ブロック24
の上部まで導く送風ダクト32にノズル34を取付ける
ことにより構成する。その際ノズル34から吹出される
空気が水平面法線となす吹付角度が鋭角になるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭等におけ
る冷凍冷蔵庫に用いられる製氷装置にかかり、特に高品
質な透明氷を短時間で製氷することが可能な製氷装置及
びそれを備えた冷凍冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、家庭用の冷凍冷蔵庫等において
は、水を製氷皿に貯留して製氷する製氷装置が略標準装
備され、中には所定量の氷が常備できるように給水タン
クから自動給水して製氷する製氷装置が市場に提供され
ている。
【0003】しかし、単に製氷皿を冷却して製氷すると
白濁した氷になることが知られており、かかる白濁した
氷をウイスキーの水割等に用いても雰囲気が盛り上がら
ないことなどの理由から透明氷が要望され種々の構成の
製氷装置が提案されている。
【0004】一般に製氷皿は、複数の製氷ブロックに区
画され、当該各製氷ブロックに水が貯留されている。こ
のような製氷皿を単に冷却すると、各製氷ブロックの周
囲から結氷が始まり、内部の水が最後に結氷するように
なる。
【0005】このとき、水に溶存していた空気等は、未
結氷水中に気泡となってでてきて、この気泡が氷に閉じ
こめられると白濁した氷となる。
【0006】そこで、透明氷を得るために、例えば特公
平6−70543号公報においては、冷気を製氷皿の裏
側から送風して製氷し、その際気泡が氷に閉じこめられ
ないように、製氷皿の蓋にヒータを埋込んで水面が内部
より先に結氷しないようにした構成が開示されている。
【0007】これにより、各製氷ブロックの底の方から
徐々に結氷し、最後に水面が凍るようになるので、製氷
完了時まで気泡の脱気パスが確保されて透明氷が製氷で
きるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、脱気パスは確保されるものの以下の理由から十
分な脱気が行えず、透明度の高い高品質な透明氷を作る
ことが困難になる問題があった。
【0009】即ち、各製氷ブロックの底部側に発生した
気泡が脱気されるためには、当然ながらこの気泡は水面
まで浮上しなければならない。
【0010】しかし、この気泡は非常に小さいため、そ
の浮力も小さく当該浮力だけで水面まで浮上することが
困難であると共に、時には結氷面に付着したりして氷の
中に閉じこめられてしまい脱気が不十分となってしま
う。
【0011】無論、表面はヒータにより加熱されている
ので、未結氷水には温度勾配が発生し、これにより対流
が生じるので、各製氷ブロックの底部側に発生した気泡
が当該対流により水面まで運ばれる場合がある。
【0012】ところが、上記ヒータ加熱の方法では、製
氷ブロックに貯留されている水は静止しており(強制的
な攪拌等が行われていない)、かつ、その温度勾配も小
さいため氷結面に付着した気泡を対流で動かし脱気させ
るには非常に困難であった。
【0013】従って、十分に脱気を行うには氷結速度を
小さくしなければならず、製氷時間が長くなってしまう
問題があった。
【0014】そこで、本発明は、気泡を効率的に浮上さ
せて短時間で脱気できるようにすることで短時間に高品
質な透明氷が製氷できるようにした製氷装置及びそれを
用いた冷凍冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、複数の製氷ブロックに区
画されて水を貯留する製氷皿の裏面に冷気が送風され、
当該製氷皿に貯留された水を凍らせ、その後当該製氷皿
を上下反転させることにより脱氷する脱氷機構を備えた
製氷装置において、製氷ブロックに貯留されている水の
水面に対し所定吹付角度で温風を供給して当該水を攪拌
するブロー機構を設け、未結氷中の気泡を効率的に浮上
させて短時間で脱気できるようにし短時間で高品質な透
明氷が製氷できるようにしたことを特徴とする。
【0016】請求項2に係る発明は、さらに、製氷皿か
ら氷を脱氷する際に製氷皿を下方へ移動させる移動機構
を備えブロー機構と製氷皿との干渉を抑制したことを特
徴とする。
【0017】請求項3に係る発明は、移動機構は製氷皿
の上下反転前に行われることにより脱氷する際のブロー
機構と製氷皿との干渉を抑制したことを特徴とする。
【0018】請求項4にかかる発明は、ブロー機構が、
空気を送り出すポンプと、該ポンプにより送風された空
気を各製氷ブロックの上部まで導く送風ダクトと、各製
氷ブロックに対応して設けられ該送風ダクトの空気を製
氷ブロックに貯留されている水に供給するノズルと、該
ノズルから供給される空気が所定温度になるように作動
するヒータと、ノズルから製氷ブロックに供給された後
の空気をポンプに戻す帰還ダクトとを有して、製氷皿に
温風を吹付けながら攪拌して、未結氷中の気泡を効率的
に浮上させて短時間で脱気して、短時間に高品質な透明
氷が製氷できるようにしたことを特徴とする。
【0019】請求項5にかかる発明は、ノズルから吹出
される空気が水平面法線となす吹付角度をθとすると、
当該吹付角度θを風下側にθ>0となるように設定し
て、製氷皿の水を効率的に攪拌できるようにしたことを
特徴とする。
【0020】請求項6にかかる発明は、吹付角度θを2
0度<θ<70度の範囲に設定して、製氷皿の水を効率
的に攪拌できるようにしたことを特徴とする。
【0021】請求項7にかかる発明は、吹付角度θをθ
=45±1度に設定して、製氷皿の水を効率的に攪拌で
きるようにしたことを特徴とする。
【0022】請求項8にかかる発明は、ノズルからの空
気が各製氷ブロックの水に吹当る際の吹当位置が、当該
各製氷ブロックの水平面中心位置より風上側になるよう
に設定して、製氷皿の水を効率的に攪拌できるようにし
たことを特徴とする。
【0023】請求項9にかかる発明は、少なくとも送風
ダクト及び帰還ダクトが断熱材により形成し、または断
熱材を張付けて形成して、空気加熱ヒータによる電力消
費を抑えることができるようにしたことを特徴とする。
【0024】請求項10にかかる発明は、帰還ダクトに
おける風上側が低くなるように傾斜して設け、当該帰還
ダクトを流動する空気が結露した際の結露水を製氷皿に
戻すようにして、結露水がダクト内部に溜らないように
したことを特徴とする。
【0025】請求項11にかかる発明は、製氷ブロック
の側面又は底面に脱氷ヒータを設けて、脱氷時に当該脱
氷ヒータに通電することで製氷ブロックに接する氷の表
面を溶かすことができるようにして、脱氷を容易にした
ことを特徴とする。
【0026】請求項12にかかる発明は、製氷皿に自動
給水を行う際に、当該製氷皿の温度が所定温度以下の場
合には給水に先立ち温風を送風して当該製氷皿の温度を
所定温度以上にしてから給水できるように該製氷皿の温
度を検出する温度検出器を設けたことを特徴とする。
【0027】請求項13にかかる発明は、空気加熱ヒー
タのパワーが製氷開始時を基準に所定条件で弱くできる
ように制御可能に設けたことを特徴とする。
【0028】請求項14にかかる発明は、ポンプの送風
量が製氷開始時を基準に所定条件で少なくなるように制
御可能に設けたことを特徴とする。
【0029】請求項15にかかる発明は、ポンプが帰還
ダクトからの空気を吸気して再度製氷皿に送風するよう
にするか、機外の空気を吸気して製氷皿に送風するよう
にするかをユーザ選択できるようにした送風空気選択器
を設けて、状況により透明度の高い氷や透明度が低いが
短時間でできる氷の製氷を選択できるようにしたことを
特徴とする。
【0030】請求項16にかかる発明は、透明氷と該透
明氷より透明度の低い通常の氷との製氷を指定された割
合で自動製氷することを特徴とする。
【0031】請求項17にかかる発明は、ブロー機構
が、空気を送り出すポンプと、該ポンプにより送風され
た空気を各製氷ブロックの上部まで導く送風ダクトと、
前記各製氷ブロックに対応して設けられ該送風ダクトの
空気を前記製氷ブロックに貯留されている水に供給する
ノズルとを有して、氷の白濁した部分があとで凍るよう
にすることを特徴とするものである。
【0032】請求項18に係る発明は、脱氷前に前記ノ
ズルより温風を供給することによって氷の白濁した部分
を溶かし排除できるようにすることを特徴とするもので
ある。
【0033】請求項19に係る発明は、脱氷前に製氷ブ
ロックの氷の上へ吸水タンクの水を供給することによっ
て氷の白濁した部分を溶かし排除できるようにすること
を特徴とするものである。
【0034】請求項20に係る発明は、製氷ブロックへ
の氷へ供給される水を加熱することによって氷の白濁し
た部分を溶かし排除できるようにすることを特徴とする
ものである。
【0035】請求項21にかかる発明は、製氷皿の上下
反転時に製氷皿から流出する水を回収する機構を備え白
濁した水を氷から分離することを特徴とするものであ
る。
【0036】請求項22に係る発明は、製氷皿から水が
流出する際の製氷皿の上下反転速度を速くし白濁した水
を排出しやすくすることを特徴とするものである。
【0037】請求項23にかかる発明は、水を回収する
機構は水の回収後に移動し氷の脱氷と回収を容易にする
ことを特徴とするものである。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は本発明にかかる製氷装置20を搭載
した冷凍冷蔵庫2の側断面図であり、図2〜図4は当該
製氷装置20の構成図で、図2は側面図、図3は上面
図、図4は正面図である。なお、これらの図において、
構成が容易に理解できるように部材の一部を適宜省略し
又は簡略化して示されている部分があることを付言す
る。
【0039】冷凍冷蔵庫2は、外箱3と内箱4とを有
し、この間に断熱材が充填されてなる断熱構造体で、内
箱4の内部には複数の断熱中仕切板6が設けられて冷蔵
室7、冷凍室8、野菜室9等が形成されている。
【0040】冷蔵室7の下端部には、氷を作るための水
が貯留される給水タンク11が設けられ、また冷凍室8
には製氷装置20及び貯氷箱12が設けられている。な
お、貯氷箱12は製氷装置20の下に設けられて、当該
製氷装置20からの氷を受止めて貯氷するようになって
いる。
【0041】また、冷凍冷蔵庫2の下部等には、冷媒を
圧縮する圧縮機、冷媒を絞るキャピラリーチューブ、冷
媒の熱を放熱して凝縮させる凝縮器、内部で冷媒を気化
させて庫内空気を冷却する冷却器13等からなる冷凍装
置が収納されて、庫内空気をファン14により強制循環
させながら庫内を冷却している。
【0042】一方、製氷装置20は、給水タンク11か
らの水を貯留する製氷皿21、当該製氷皿21に貯留さ
れた水に空気を吹付けるブロー機構22、製氷皿21を
反転させて当該製氷皿21の氷を貯氷箱12に移す脱氷
機構23等を有している。
【0043】なお、図1においては当該製氷装置20の
少なくとも一部を断熱中仕切板6に埋込んだ構成を示し
ている。このような構成にしたのは、冷凍室8の利用空
間容積を増やすためであるので、状況により断熱中仕切
板6に埋込まなくてもよいことは明らかである。
【0044】このような製氷皿21は、上面が開口して
形成された合成樹脂製で、その内側が凹状に形成された
複数の製氷ブロック24に区画され、また製氷皿21の
両端部(図2では、左右方向)には回動軸25が設けら
れると共に、左端に給水タンク11からの水が給水され
る給水口26が設けられている。
【0045】そして、製氷皿21の裏側に冷却装置から
冷凍室8に送られてきた冷気が送風されて、当該製氷皿
21を底部側から冷却して製氷が行われる。
【0046】脱氷機構23は、製氷皿21の一端側(図
2では左側)に設けられた駆動部27、貯氷箱12に所
定量以上の氷が蓄えられているか否かを検出する検氷レ
バー29等から構成され、駆動部27は図示しないパル
スモータ、ギア及び出力軸等により構成されている。
【0047】そして、製氷皿21の一方の回動軸25を
介して駆動部27の動力が製氷皿21に伝達されること
により当該製氷皿21が上下反転して製氷された氷が貯
氷箱12に落下して貯氷される。
【0048】なお、貯氷箱12に氷が所定量以上貯氷さ
れているか否かの判断は、脱氷を行う際に先ず検氷レバ
ー29が貯氷箱12に向かって回転する。
【0049】このとき検氷レバー29が、図2に示す点
線状態まで所定量回転しても、氷に当接して力を受けな
い場合には、貯氷箱12に氷が無くなっていると判断し
て脱氷動作が開始する。
【0050】また、脱氷時には、製氷皿21は上下反転
して脱氷するが、このとき氷が製氷皿21にくっつき容
易に脱氷できない場合がある。
【0051】かかる場合には、図5に示す製氷皿21の
側面や底面等に脱氷ヒータ37を取付けて、脱氷時にこ
の脱氷ヒータ37に通電することにより製氷皿21に接
する氷の表面を少し溶かすようにしても良い。
【0052】なお、脱氷ヒータ37で氷の表面を少し溶
かすことにより脱氷を容易にするが、溶けた部分は脱氷
と略同時に再び凍るので、氷の表面は非常に滑らかにな
り、貯氷箱12に落下したときの衝撃や氷をウイスキー
等に入れたときの熱衝撃等に対して割れにくくなる利点
がある。
【0053】また、脱氷時に氷表面が割れるのを防ぐの
で透明氷としての見栄えが良くなる。
【0054】ブロー機構22は、空気を送風するポンプ
31、該ポンプ31により送風される空気を製氷皿21
の上方まで導く送風ダクト32、該送風ダクト32によ
り導かれた空気を加熱する空気加熱ヒータ33、該空気
加熱ヒータ33により加熱されて温風となった空気を各
製氷ブロック24に貯留された水に吹き当てるノズル3
4、該ノズル34から吹出された空気が集り、再度ポン
プ31に循環させる帰還ダクト35、製氷皿21の上面
近傍の温度を検出する温度検出器36等を有している。
【0055】ポンプ31は、シロッコファン等からな
り、中央部分から吸気し、周囲から吐出すように形成さ
れると共に、ポンプ31、送風ダクト32、ノズル34
及び帰還ダクト35がなす空気路は閉回路に形成され
て、ポンプ31からの空気は図3に示す矢線に従い送風
ダクト32、ノズル34及び帰還ダクト35を循環す
る。
【0056】ノズル34は、製氷ブロック24に対応し
て複数設けられて、空気を整流して製氷皿21に貯留さ
れた水に対して所定の吹付角度で吹付けられるように取
付けられている。
【0057】図6はノズル34の形状を説明するための
図で、図6(a)は円筒状タイプの場合であり、図6
(b)はリブ状タイプの場合を示し、図面の上側には斜
視図が示され、下側にはその断面図が示されている。
【0058】何れのタイプのノズル34を用いても良
く、また本発明はかかるノズル34の形状に制約を受け
るものではないが、後述するように少なくともノズル3
4の吹出口38からの空気が製氷皿21に貯留された水
に対して所定の角度で吹当られるようにする必要があ
る。
【0059】図7は製氷ブロック24に対するノズル3
4(図6(a)に示す円筒状タイプのノズルの場合を例
示している)の吹付角度θ(法線となす角度)を模式的
に示した図で、図7(a)及び図7(b)は側断面図、
図7(c)は上面図を示している。なお、図7(a)は
製氷開始時の側断面図であり、図7(b)は製氷中にお
ける側断面図を模式的に示している。
【0060】ノズル34の吹付角度θ及び吹付位置P
は、製氷ブロック24の大きさ(吹付面の大きさ)、ノ
ズル34から吹出される温風の速度、製氷ブロック24
に貯留されている水の量等に対応して設計されるもので
ある。
【0061】従って、一概に吹付角度θ及び吹付位置P
を規定することができないが、今日市販されている製氷
皿21では概ね吹付角度θ=20〜70度の角度がよ
く、より好ましくは吹付角度θ=45±1度がよい。
【0062】また、吹付位置Pは、少なくとも製氷ブロ
ック24の水平面中心位置に対して風上側(図7におい
て中心線Kより右側)の位置であることが好ましい。
【0063】このように吹付位置P及び吹付角度θを設
定したノズル34から吹出された温風は、製氷皿21の
水に吹き当り、当該水を攪拌する。図7に示す点線矢印
はかかる温風の吹付けにより攪拌された水の動きを示し
ている。
【0064】ノズル34の吹付角度θが、少なくともθ
>0であるので、温風により水は図7(a)に示すよう
に鉛直断面で回転するようになる。特に、吹付位置Pが
中心線Kより風上側であるので効率的に水を回転させる
(攪拌させる)ことができるようになっている。
【0065】また、ノズル34は中心線Lの上に設け
る。これにより当該中心線Lに対して左右対称に水が回
転するようになって攪拌を効率的に行うことができるよ
うになっている。
【0066】このように製氷ブロック24の水が回転す
ることは、当該水が攪拌されることであるので製氷過程
で未結氷中にでてきた気泡も攪拌された水と一緒に動
き、水面又は水面近傍まで運ばれるようになるので容易
に脱気することが可能になる。
【0067】なお、吹付ける空気が温風であることよ
り、当該温風に吹付けられて回転する水の温度も、相応
に高くなるので、水面が内部より先に結氷することが無
くなり製氷完了まで脱気パスを確保することができるこ
とは付言するまでもない。
【0068】これにより製氷される氷に含まれる空気の
量を極めて少なくすることができるようになり、非常に
高品質な透明氷を得ることが可能になっている。
【0069】製氷皿21に吹付けられた空気は、帰還ダ
クト35を介してポンプ31に戻るが、この際に帰還ダ
クト35を流動している空気が結露する場合がある。
【0070】即ち、製氷装置20は冷凍室8内に配設さ
れるために帰還ダクト35の外側は冷凍室8の冷たい空
気にさらされている。
【0071】無論、帰還ダクト35等は上述したように
断熱材により形成されたりして断熱性が高くなっている
ので、冷凍室8の影響を直接受けることはないが、しか
し完全な断熱効果は原理的に期待できないことは付言す
るまでもない。
【0072】このため、製氷皿21に吹付けられて帰還
ダクト35を流動する空気の温度は、当該帰還ダクト3
5を流動する際に下がり結露する場合が生じる。
【0073】このように結露した水が冷凍室8に垂れ落
ちて食品等に付着すると、各食品等が互いにくっついて
しまう不都合が発生する。
【0074】そこで、本発明では、図8に示すように帰
還ダクト35に勾配を設けて、結露した水が製氷皿21
に戻るようにしている。
【0075】なお、空気加熱ヒータ33は、ニクロム線
等の発熱体から構成され、当該発熱体が送風ダクト32
を流動する空気を加熱するようになっている。
【0076】次に、上記構成の詳細な説明を製氷装置2
0における透明氷の製氷過程及び制御方法と共に説明す
る。
【0077】先ず、温度検出器36により製氷ブロック
24の空気の温度が検出され、ポンプ31の動作が開始
する。
【0078】温度検出の結果、製氷ブロック24の空気
が氷点下の場合には、空気加熱ヒータ33を動作させて
空気を加熱してノズル34から吹出してセンサ36周辺
における製氷皿21上部の空気を暖める。
【0079】その後、製氷ブロック24に給水タンク1
1から水が供給されて製氷が開始する。
【0080】このように給水を行う前に、温風を送風す
るのは以下の理由からである。即ち製氷皿21上部の空
気温度が氷点下の温度であると、送風を開始した時に氷
点下の空気が吹付けられるので、給水した水のうち上面
の水は短時間で凍ってしまう。この氷は脱気する時間が
ないので白濁してしまう。
【0081】このような場合に、その後ブロー機構を作
用させても、製氷された氷の表面が白濁した氷となって
しまい品質が低下する。
【0082】そこで、本発明では、給水に先立ち温度検
出器36により製氷ブロック24内の空気の温度を検出
し、この空気の温度(即ち製氷ブロック24の温度)が
氷点下の場合には空気加熱ヒータ33で加熱された空気
をノズル34から吹出して製氷皿21上部の空気温度が
氷点より高くなるようにしている。
【0083】なお、このように製氷皿21の温度を高め
たりする方法には、脱氷ヒータ37を駆動することも可
能である。即ち、製氷皿21が氷点下の場合には、所定
時間脱氷ヒータ37を動作させて製氷皿21を暖めるこ
とで、上記不都合が回避できる。
【0084】製氷中の空気加熱ヒータ33及びポンプ3
1の制御方法としては、例えば図9に示すような制御が
可能である。図9は給水開始から製氷完了までの時間に
ついて、空気加熱ヒータ33のパワー(図9(a))、
ポンプ31の送風量(図9(b))を示した図である。
【0085】無論、この他の制御も可能であり、例えば
空気を一定時間だけ加熱したり空気加熱ヒータ33のパ
ワーとポンプ31の送風量とを同時に制御するようにし
ても良い。
【0086】このように、空気加熱ヒータ33のパワー
等を変化させるのは、製氷ブロック24の底部の凍結速
度が速いためである。底は、冷気が直接当るし、空気加
熱ヒータ33からも遠いので凍結速度が速く白濁しやす
い。
【0087】また、温度及び風量は未結氷水の量に依存
して適温、適量があるが、かかる適温適量の条件からず
れた条件で製氷すると、十分な脱気を行うことができな
かったり、未結氷水が吹飛ばされたりする場合がある。
【0088】そこで、本発明では、上記例に示すよう
に、常に適切な温度及び風量で空気の吹付が行えるよう
に制御している。
【0089】これにより、ノズル34からの空気により
製氷ブロック24の水が水平面及び垂直面で回転して攪
拌され、その際未結氷水にでてきた気泡が攪拌されて流
動する水と共に動いて水面及び水面近傍に達して脱気さ
れる。
【0090】ノズル34から吹付けられる空気が温風で
あることより、水面が最後に結氷するので、高品質の透
明氷を製氷することが可能になる。
【0091】なお、状況により白濁氷でもよいので直ぐ
に氷が欲しいような場合や緊急に多量の氷が必要になる
場合が考えられる。
【0092】このような場合には、図10に示すよう
に、帰還ダクト35とポンプ31との付け根部分に吸気
空気切り替えダンパ39を設けると共に、少なくとも帰
還ダクト35の途中に吐出ダンパ40を設けて、送風空
気選択器を構成する。
【0093】図10では送風ダクト32と帰還ダクト3
5との接合部分に吐出ダンパ40を設けている。
【0094】このような構成にして、高品質の透明氷を
製氷する場合には、図10(a)に示すように吸気空気
切り替えダンパ39を及び吐出ダンパ40を操作し空気
の閉回路を形成して、吹付ける空気を循環させる。
【0095】一方、急速製氷する場合には図10(b)
に示すように吸気空気切り替えダンパ39及び吐出ダン
パ40を操作し開回路を形成して、冷凍室8の空気が吸
気されるようにすると共に、製氷皿に吹付けられた空気
が吐出ダンパ40から冷凍室8に吐出されるようにす
る。
【0096】このようにすることにより品質の高い透明
氷や透明度が落ちるが短時間で大量の氷を作ることがで
き、これらの選択をユーザが行うことが出きるようにな
って利便性が著しく向上する。
【0097】なお、急速製氷するような場合には、空気
加熱ヒータ33を動作させる必要がないことは言うまで
もない。
【0098】図11は以上に説明した製氷装置に製氷皿
を下方/上方へ移動させる移動機構を設けた実施例を示
したものである。図12は製氷皿を側面側から見た図で
あり、図13は製氷皿を下方へ移動させた状態を示す説
明図である。これらの図において既に説明した構成と共
通の構成要素は同一符号を付して説明を省略する。
【0099】51はラック部であり、ギア52に噛み合
うように構成されている。このラック部は駆動部27の
側面に上下に垂直に設けられている。
【0100】50はギア52を駆動するモータ(減速モ
ータなど)であり、このモータが駆動されることによっ
てギア52でラック部51が上下する。従ってモータ5
0を駆動することによって駆動部23が上下し、同時に
製氷皿21も回転軸25に連動して上下する。尚31a
はポンプ31の下部に回転軸25の他方(駆動部23と
反対側)の上下動をガイドするガイド部が形成されてお
り、回転軸25(製氷皿)はこのガイド部に沿ってモー
タ50で上下することになる。
【0101】53はギア54を駆動するモータであり、
このギア54によって水受け体55がガイド55に沿っ
て移動するものである。この水受け体55は適当な柔軟
性を有するシート状の部材であり、両側がガイド55に
嵌まって動き、その先端は排水口57につながる位置ま
でガイド55によって導かれ、水受け体55に製氷皿か
ら滴下又はこぼれた水は排水口57に導かれるものであ
る。
【0102】モータ53を反転することによってギア5
4が水受け体55をガイドに沿って巻き戻し背面側に収
納するものであり、水受け体55を収納することによっ
て製氷皿21から落下する氷は製氷箱12に収納される
ものである。
【0103】図14〜図15はこのように構成された製
氷装置の動作を示す説明図である。図14は、製氷皿2
1に吸水口26から供給された水が凍結した状態を示し
たものであり、ノズル34から送風を行いながら水を凍
結させるので、製氷皿21の夫々のブロックには透明な
氷60とシリカなどが白濁した氷60aとができてい
る。
【0104】この状態の製氷皿21にノズル34から空
気加熱ヒータ33で加熱された空気を製氷皿21の夫々
のブロックへ供給する。ノズル34に傾斜が設けられて
いるので、この加熱された空気は製氷時に最後に凍った
氷60aに向けて供給される。従って、この白濁した氷
60aは加熱された空気によって溶かされるものであ
る。この温風は摂氏30度程度の温度で数分間供給され
る。
【0105】次いで、図15に示すように製氷皿21の
夫々のブロックに吸水タンクの水20cc程度を吸水パ
イプヒータ(図示せず)で摂氏20度程度まで加熱して
供給し、先の温風の供給で溶けた白濁した氷のシリカ等
の濃度を薄めて流れやすくすると共に、さらに氷60の
表面を一部溶かすものである。
【0106】次いで、図16でモータ50を回転させて
製氷皿21を下方へ移動させる。この際、モータ50が
回転しギア52が回転することによって、ラック部51
が移動し、駆動部(表示は省略)と共に製氷皿21が下
方へ移動するものである。
【0107】図17は、製氷皿21が下方へ移動した状
態を示す図であり、ギア52はラック部51の上端に達
した位置で停止している。この停止位置は、回転軸25
(図13参照)の上下への移動範囲で規制されている。
【0108】図18は、製氷皿21を約90度時計回り
に回転させた状態を示す図である。製氷皿を90度回転
させることによって、製氷皿21の夫々のブロックに溜
っている水(シリカ等で白濁した水)が流れ落ちる。こ
の水61a、61bは製氷皿21下方に張り出した水受
け体55で受けられ、61c、61dとなって排水口5
7へ流れこむものである。
【0109】この製氷皿21を回転させる際に通常より
速く回転させることによって水の排出に反動がつき、白
濁した水を容易に排出できるものである。
【0110】図19は、製氷皿21をさらに回転させた
状態を示す説明図である。製氷皿21を更に回転させて
ひねって氷62を脱氷させ氷を貯氷箱12に収納させて
いる状態である。尚、この脱氷の前に水受け部55はモ
ータによって取り除かれている。
【0111】このように製氷と脱氷を行うことによっ
て、製氷時に生じる氷の白濁した部分を除去した透明度
の高い氷を貯氷箱12に蓄えることができるものであ
る。
【0112】尚、排水口57へ流れ込んだ水は冷蔵庫外
の蒸発皿へ導かれコンデンサ(凝縮器)の熱で蒸発させ
るように構成されているものである。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、製
氷ブロックに貯留されている水の水面に対し所定吹付角
度で温風を吹付けて当該水を攪拌するブロー機構を設け
たので、未結氷中の気泡を効率的に浮上させて短時間で
脱気できるようになり、短時間で高品質な透明氷を製氷
することが可能になる。
【0114】また、ブロー機構を空気を送り出すポンプ
と、該ポンプにより送風された空気を各製氷ブロックの
上部まで導く送風ダクトと、各製氷ブロックに対応して
送風ダクトに複数設けられて、当該送風ダクトの空気を
当該各製氷ブロックに貯留されている水に吹付けるノズ
ルと、該ノズルから所定温度の空気が吹出されるよう
に、当該空気を加熱する空気加熱ヒータと、ノズルから
製氷ブロックに吹付けられた空気をポンプに導く帰還ダ
クトとにより構成したので、製氷皿に温風を吹付けなが
ら攪拌して、未結氷中の気泡を効率的に浮上させて短時
間で脱気し短時間で高品質な透明氷が製氷できるように
なる。
【0115】また、ノズルから吹出される空気が水平面
法線となす吹付角度をθとすると、当該吹付角度θを風
下側にθ>0となるように設定したので、製氷皿の水を
効率的に攪拌できて高品質の透明氷が製氷可能になる。
【0116】また、吹付角度θを20度<θ<70度の
範囲に設定したので、製氷皿の水を効率的に攪拌できる
ようになる。
【0117】また、吹付角度θをθ=45±1度に設定
したので、製氷皿の水を効率的に攪拌できて高品質の透
明氷が製氷可能になる。
【0118】また、ノズルからの空気が各製氷ブロック
の水に吹当る際の吹当位置が、当該各製氷ブロックの水
平面中心位置より風下側になるように設定したので、製
氷皿の水を効率的に攪拌できて高品質の透明氷が製氷可
能になる。
【0119】また、少なくとも送風ダクト及び帰還ダク
トが断熱材により形成し、または断熱材を張付けて形成
したので、空気加熱ヒータによる電力消費を抑えること
ができるようになる。
【0120】また、帰還ダクトにおける風下側が低くな
るように傾斜して設け、当該帰還ダクトを流動する空気
が結露した際の結露水を製氷皿に戻すようにしたので、
結露水が保存されている食品等に付着しないようになり
利便性が向上する。
【0121】また、製氷ブロックの側面又は底面に脱氷
ヒータを設けて、脱氷時に当該脱氷ヒータに通電するこ
とで製氷ブロックに接する氷の表面を溶かすことができ
るようにしたので、脱氷を容易に行うことができるよう
になる。
【0122】また、製氷皿の温度を検出する温度検出器
を設けたので、製氷皿に自動給水を行う際に、当該製氷
皿の温度が所定温度以下の場合には給水に先立ち温風を
送風して当該製氷皿の温度を所定温度以上にしてから給
水できるようになり、高品質の透明氷を製氷することが
できるようになる。
【0123】また、空気加熱ヒータのパワーが製氷開始
時を基準に所定条件で弱くできるように制御可能に設け
たので、常に最適温度の空気を送風することができるよ
うになり、短時間で高品質の透明氷を製氷することがで
きるようになる。
【0124】また、ポンプの送風量が製氷開始時を基準
に所定条件で少なくなるように制御可能に設けたので、
常に最適風量の空気を送風することができるようにな
り、短時間で高品質の透明氷を製氷することができるよ
うになる。
【0125】また、送風空気選択器を設けたので、ポン
プが帰還ダクトからの空気を吸気して再度製氷皿に送風
するようにするか、機外の空気を吸気して製氷皿に送風
するようにするかをユーザが選択できるようになり、状
況により透明度の高い氷や透明度が低いが短時間ででき
る氷の製氷が選択できるようになって利便性が向上す
る。
【0126】また、透明氷と該透明氷より透明度の低い
通常の氷との製氷を指定された割合で自動製氷するよう
にしたので、状況により透明度の高い氷や透明度が低い
が短時間でできる氷の製氷が選択できるようになって利
便性が向上する。
【0127】また、白濁部を含む氷の部分を温風と温水
とで溶かし、この溶かされた白濁部を含む水を回収する
機構を設けることによって透明度が高い氷を容易に作成
できるものである。
【0128】また、製氷皿の移動機構を設けることによ
って脱氷時の干渉を防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される冷凍冷
蔵庫の側断面図である。
【図2】製氷装置の側断面図である。
【図3】製氷装置の上面図である。
【図4】製氷装置の正面図である。
【図5】脱氷ヒータを設けた製氷皿の斜視図である。
【図6】ノズルの形状を説明する図である。
【図7】空気の吹付け状態を説明する図である。
【図8】帰還ダクトの勾配を説明する図である。
【図9】空気加熱ヒータ等の制御例を示す図である。
【図10】送風空気選択器の作用を説明する図である。
【図11】製氷装置に製氷皿を下方/上方へ移動させる
移動機構を設けた実施例を示した説明図である。
【図12】製氷皿を側面側から見た説明図である。
【図13】製氷皿を下方へ移動させた状態を示す説明図
である。
【図14】製氷装置の動作を示す説明図である。
【図15】製氷装置の動作を示す説明図である。
【図16】製氷装置の動作を示す説明図である。
【図17】製氷装置の動作を示す説明図である。
【図18】製氷装置の動作を示す説明図である。
【図19】製氷装置の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
2 冷凍冷蔵庫 6 断熱中仕切板 8 冷凍室 11 給水タンク 20 製氷装置 21 製氷皿 22 ブロー機構 23 脱氷機構 24 製氷ブロック 31 ポンプ 32 送風ダクト 33 空気加熱ヒータ 34 ノズル 35 帰還ダクト 36 温度検出器 37 脱氷ヒータ 39 吸気空気切り替えダンパ 40 吐出ダンパ 50 モータ 51 ラック部 52 ギア 53 モータ 54 ギア 55 水受け体 56 ガイド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 英昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 星野 仁 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の製氷ブロックに区画されて水を貯
    留する製氷皿の裏面に冷気が送風され、当該製氷皿に貯
    留された水を凍らせ、その後当該製氷皿を上下反転させ
    ることにより脱氷する脱氷機構を備えた製氷装置におい
    て、前記製氷ブロックに貯留されている水の水面に対し
    所定吹付角度で温風を供給して当該水を攪拌するブロー
    機構を設けて透明氷を製氷することを特徴とする製氷装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の製氷ブロックに区画されて水を貯
    留する製氷皿の裏面に冷気が送風され、当該製氷皿に貯
    留された水を凍らせ、その後当該製氷皿を上下反転させ
    ることにより脱氷する脱氷機構を備えた製氷装置におい
    て、前記製氷ブロックに貯留されている水の水面に対し
    所定吹付角度で温風を供給して当該水を攪拌するブロー
    機構を設けて透明氷を製氷すると共に、前記製氷皿から
    氷を脱氷する際に前記製氷皿を下方へ移動させる移動機
    構を備えることを特徴とする製氷装置。
  3. 【請求項3】 前記移動機構は前記製氷皿の上下反転前
    に行われることを特徴とする請求項2に記載の製氷装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ブロー機構が、空気を送り出すポン
    プと、該ポンプにより送風された空気を各製氷ブロック
    の上部まで導く送風ダクトと、前記各製氷ブロックに対
    応して設けられ該送風ダクトの空気を前記製氷ブロック
    に貯留されている水に供給するノズルと、該ノズルから
    供給される空気が所定温度になるように作動するヒータ
    と、前記ノズルから前記製氷ブロックに供給された後の
    空気を前記ポンプに戻す帰還ダクトとを有していること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の製氷装置。
  5. 【請求項5】 前記ノズルから供給される空気が前記水
    の水面に対する法線となす角度をθとすると、当該角度
    θを風下側にθ>0となるように設定したことを特徴と
    する請求項4記載の製氷装置。
  6. 【請求項6】 前記吹付角度θを20度<θ<70度の
    範囲に設定したことを特徴とする請求項5記載の製氷装
    置。
  7. 【請求項7】 前記吹付角度θをθ=45±1度に設定
    したことを特徴とする請求項5記載の製氷装置。
  8. 【請求項8】 前記ノズルからの空気が前記各製氷ブロ
    ックの水に吹当る際の吹当位置が、当該各製氷ブロック
    中の水の水面の中心位置より風上側になるように設定し
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項7に記載の製氷
    装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも前記送風ダクト及び帰還ダク
    トが断熱材により形成し、または断熱材を張付けて形成
    したことを特徴とする請求項4乃至請求項7に記載の製
    氷装置。
  10. 【請求項10】 前記帰還ダクトにおける風上側が低く
    なるように傾斜して設け、当該帰還ダクトを流動する空
    気が結露した際の結露水を前記製氷皿に戻すようにした
    ことを特徴とする請求項9に記載の製氷装置。
  11. 【請求項11】 前記製氷ブロックの側面又は底面に脱
    氷ヒータを設けて、脱氷時に当該脱氷ヒータに通電する
    ことで製氷ブロックに接する氷の表面を溶かすことがで
    きるようにしたことを特徴とする請求項10に記載の製
    氷装置。
  12. 【請求項12】 前記製氷皿に自動給水を行う際に、当
    該製氷皿の温度が所定温度以下の場合には給水に先立ち
    温風を送風して当該製氷皿の温度を所定温度以上にして
    から給水できるように該製氷皿の温度を検出する温度検
    出器を設けたことを特徴とする請求項11に記載の製氷
    装置。
  13. 【請求項13】 前記空気加熱ヒータのパワーが製氷開
    始時を基準に所定条件で弱くできるように制御可能に設
    けたことを特徴とする請求項12に記載の製氷装置。
  14. 【請求項14】 前記ポンプの送風量が製氷開始時を基
    準に所定条件で少なくなるように制御可能に設けたこと
    を特徴とする至請求項13に記載の製氷装置。
  15. 【請求項15】 前記ポンプが前記帰還ダクトからの空
    気を吸気して再度製氷皿に送風するようにするか、機外
    の空気を吸気して製氷皿に送風するようにするかをユー
    ザ選択できるようにした送風空気選択器を設けたことを
    特徴とする請求項14に記載の製氷装置。
  16. 【請求項16】 透明氷と該透明氷より透明度の低い通
    常の氷との製氷を指定された割合で自動製氷することを
    特徴とする請求項13に記載の製氷装置。
  17. 【請求項17】 前記ブロー機構が、空気を送り出すポ
    ンプと、該ポンプにより送風された空気を各製氷ブロッ
    クの上部まで導く送風ダクトと、前記各製氷ブロックに
    対応して設けられ該送風ダクトの空気を前記製氷ブロッ
    クに貯留されている水に供給するノズルとを有している
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の製氷装
    置。
  18. 【請求項18】 脱氷前に前記ノズルより温風を供給す
    ることを特徴とする請求項17に記載の製氷装置。
  19. 【請求項19】 脱氷前に前記製氷ブロックの氷の上へ
    吸水タンクの水を供給することを特徴とする請求項18
    に記載の製氷装置。
  20. 【請求項20】 前記製氷ブロックへの氷へ供給される
    水を加熱することを特徴とする請求項19に記載の製氷
    装置。
  21. 【請求項21】 前記製氷皿の上下反転時に前記製氷皿
    から流出する水を回収する機構を備えることを特徴とす
    る請求項20に記載の製氷装置。
  22. 【請求項22】 前記製氷皿から水が流出する際の前記
    製氷皿の上下反転速度を速くすることを特徴とする請求
    項21に記載の製氷装置。
  23. 【請求項23】 前記水を回収する機構は水の回収後に
    移動することを特徴とする請求項22に記載の製氷装
    置。
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