JP2001288651A - セルロース系繊維編地及びその加工方法 - Google Patents

セルロース系繊維編地及びその加工方法

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cellulosic fiber
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lower filter
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Kiyoshi Ikeda
潔 池田
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Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 セルロース繊維50%以上からなる少な
くとも片面側に凹凸状模様を有するセルロース系繊維編
地であって、上記編地をその凹凸状模様を有する側を上
にして下側の濾紙に載せ、該編地に水を滴下した後、上
記下側濾紙の上に上側の濾紙を重ね合わせて編地を挟
み、上方から荷重をかけて上記編地と上下側濾紙とを圧
着させた際に、上側濾紙に比べて下側濾紙の濡れ程度が
大きいことを特徴とするセルロース系繊維編地及びその
加工方法。 【効果】 発汗時に編地に吸収された汗が肌側に戻る程
度が極めて少なくなり、肌側の濡れ感が極めて小さく、
快適なセルロース系繊維編地が得られると共に、セルロ
ース系繊維が本来有している吸水性、吸湿性、風合を阻
害しないので発汗してない通常の状況でも、着心地がよ
く快適なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース系繊維
編地及びその加工方法に関し、更に詳述すると、特にセ
ルロース系繊維編地をスポーツウエア、ワーキングウエ
ア、インナーウエア、カジュアルウエア等の衣料用品に
用いた場合、発汗時に編地に吸収された汗が肌側に戻り
にくく、肌の濡れ感がなく快適であるセルロース系繊維
編地及びその加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、発汗時の肌の濡れ感を解消し
た快適な衣服、特に多量の発汗が生じるスポーツウエア
等の衣料に関する種々の提案がなされている。
【0003】例えば、ポリエステル等の合成繊維と綿と
を組み合わせて、肌側の濡れ感を防ぐ方法が提案されて
いる(染色 Vol.17 No.1 1999年 第
5〜16頁、繊維科学 12月号 1998年 第29
〜32頁)。
【0004】また、ポリエステル繊維の毛細管現象を利
用して肌側から速やかに水分(汗)を外側に拡散する方
法が提案されている(染色 Vol.17 No.1
1999年 第17〜22頁、繊維科学 7月号 19
98年 第24〜25頁)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれの方法も、肌に接する側がポリエステル等の合成繊
維であるため、触感や風合い等の着心地が綿等のセルロ
ース系繊維に比べてやや劣る上に、ポリエステルは吸湿
性、吸水性が綿等のセルロース系繊維に比べて低いた
め、快適性が劣るという問題がある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、特にスポーツウエア、ワーキングウエア、インナー
ウエア、カジュアルウエア等の衣料用品に用いた場合、
発汗時に編地に吸収された汗が肌側に戻りにくく、肌の
濡れ感が解消し得、快適なセルロース系繊維編地及びそ
の加工方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、セルロース繊維50%以上からなる少なくとも片面
側に凹凸状模様を有するセルロース系繊維編地であっ
て、上記編地をその凹凸状模様を有する片面側から泡状
の撥水剤を付着処理することにより、上記編地をその凹
凸状模様を有する側を上にして下側の濾紙に載せて、該
編地に水を滴下した後、上記下側濾紙の上に上側の濾紙
を重ね合わせて編地を挟み、上方から荷重をかけて上記
編地と上下側濾紙とを圧着させた際に、上側濾紙に比べ
て下側濾紙の濡れ程度が大きくなること、特に上側濾紙
が実質的に濡れなくなり、発汗時に編地が汗を吸収して
も、この汗が肌側に極めて戻り難く、肌の濡れ感が解消
する、極めて快適なセルロース系繊維編地が得られるこ
とを知見した。
【0008】即ち、本発明は、下記のセルロース系繊維
編地及びその加工方法を提供する。 請求項1:セルロース繊維50%以上からなる少なくと
も片面側に凹凸状模様を有するセルロース系繊維編地で
あって、上記編地をその凹凸状模様を有する側を上にし
て下側の濾紙に載せ、該編地に水を滴下した後、上記下
側濾紙の上に上側の濾紙を重ね合わせて編地を挟み、上
方から荷重をかけて上記編地と上下側濾紙とを圧着させ
た際に、上側濾紙に比べて下側濾紙の濡れ程度が大きい
ことを特徴とするセルロース系繊維編地。 請求項2:上側濾紙が実質的に濡れていない請求項1記
載のセルロース系繊維編地。 請求項3:セルロース繊維50%以上からなる少なくと
も片面側に凹凸状模様を有するセルロース系繊維編地で
あって、上記編地の凹凸状模様を有する片面側から撥水
剤を固形分として0.05〜15g/m2の量付着させ
てなる請求項1又は2記載のセルロース系繊維編地。 請求項4:上記セルロース系繊維編地のJIS L10
18による通気度が50〜200cm3/cm2/sec
であり、かつ編地のJIS L1018の滴下法による
吸水速度が10秒以内である請求項1乃至3のいずれか
1項記載のセルロース系繊維編地。 請求項5:セルロース繊維50%以上からなる少なくと
も片面側に凹凸状模様を有するセルロース系繊維編地で
あって、上記編地の凹凸状模様を有する片面側から泡状
の撥水剤を付着処理することを特徴とするセルロース系
繊維編地の加工方法。 請求項6:セルロース系繊維編地の凹凸状模様を有する
片面側から泡状の撥水剤を付与して、上記編地に撥水剤
を固形分として0.05〜15g/m2の量付着させる
請求項5記載の加工方法。
【0009】本発明によれば、セルロース繊維50%以
上からなる少なくとも片面側に凹凸状模様を有するセル
ロース系繊維編地の凹凸状模様を有する片面側に軽度の
撥水加工を施すことにより、この編地からなる衣料用品
を着用した場合、発汗時の汗が編地の外側(表側)で速
やかに吸収されるか、又は外部に発散されて肌側に戻る
ことがないので、裏側(肌に接する側、凹凸状模様を有
する側)が濡れることがなく、発汗時にも快適であると
共に、セルロース系繊維本来の優れた吸湿性、吸水性、
風合いを有しているので、発汗時以外の常用時でも着心
地がよく快適なものであり、特にスポーツウエア、ワー
キングウエア、インナーウエア、カジュアルウエア等の
衣料素材として適したものである。
【0010】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明のセルロース系繊維編地は、その少なくとも
片面側に凹凸状模様を有し、この編地の凹凸状模様を有
する側を上にして下側の濾紙に載せて、該編地に水を滴
下した後、上記下側濾紙の上に上側の濾紙を重ね合わせ
て編地を挟み、上方から荷重をかけて上記編地と上下側
濾紙とを圧着させた際に、上側濾紙に比べて下側濾紙の
濡れ程度が大きいことを特徴とするものであり、これに
より発汗時に編地に吸収した汗が裏側(肌側)に戻るこ
とがないので、極めて快適なものである。
【0011】セルロース系繊維編地の上側(裏側、肌
側)と下側(表側、外側)の濡れ具合の評価は、具体的
には、図1に示したように、ワットマン濾紙1号(下側
濾紙)2bの上に凹凸状模様を有する側(裏側)を上に
して編地1を載せ、その上から紫色等に着色した水滴3
を1滴(約0.05ml)滴下する。30秒後に同じ上
側濾紙2aを上から載せて重ね合せ、上方から4.5k
gの荷重(重り4)をかけ、30秒後に荷重を取り除い
て編地1と上下側濾紙2a,2bを離して風乾する。乾
燥した後、編地の上側(裏側)に圧着した上側濾紙2a
と編地の下側(表側)に圧着した下側濾紙2bの着色状
態を目視観察することにより、濡れ具合を評価するもの
である。
【0012】この場合、本発明のセルロース系繊維編地
は、その上側(裏側)の濾紙に比べて下側濾紙の濡れ程
度が大きいことが必要であり、好ましくは上側濾紙は実
質的に濡れていないものである。特に上側濾紙は濡れ跡
が直径約3mm未満であることが好ましいのに対して、
下側濾紙は濡れ跡が直径約1.5〜2.5cm程度であ
ることが好ましい。編地の上側濾紙に比べて下側濾紙の
濡れ程度が小さいと、発汗時に編地に吸収された汗が肌
側に戻って、極めて不快となり、本発明の目的及び作用
効果を達成できない。なお、濡れ跡の直径の測定は、濡
れ跡に相当する仮想円を描きその直径を測定することに
より求めることができる。
【0013】ここで、セルロース系繊維としては、綿、
麻等の天然繊維、レーヨン、キュプラ、リヨセル等の再
生セルロース繊維又はアセテート等の半合成繊維が挙げ
られ、これらは単独又は混用したものであっても構わな
い。この場合、セルロース系繊維はセルロース繊維が5
0%以上であり、より好ましくは70%以上、更に好ま
しくは綿100%のものが好ましい。セルロース繊維の
割合が少なくなると優れた吸湿性、吸水性、風合いが損
われてしまう。なお、これら天然、再生セルロース繊維
又は半合成繊維にポリエステル、ポリアミド等の合成繊
維などの他の繊維を本発明の目的を損なわない範囲で混
合して用いても差し支えない。
【0014】上記セルロース系繊維を通常の紡績方法に
より撚りを与えて糸とし、該糸を製編してセルロース系
繊維50%以上からなる編地を得る。この場合、図2に
示したように、裏側(肌と接する側)1aに凹凸状模様
を有する編地が用いられる。なお、図2は片側のみに凹
凸状模様を有する編地の例を示しているが両面側に凹凸
状模様を有する編地であっても勿論構わない。
【0015】このような少なくとも片面側に凹凸状模様
を有する編地としては、平編、ゴム編、パール編等の
基本組織を使用し、これらの糸の太さを変化させる等し
て凹凸状模様を形成した編地、前記基本組織から誘導
した変化組織により凹凸状模様を形成した編地、具体的
には、前記基本組織にタック編、ウエルト又は浮編、パ
イル編、ジャガード編等を単独又は適宜組み合わせて適
用した編地などが例示できる。更に具体的には、平編に
タック編を適用した鹿の子編等が例示できる。これらの
中でも、の変化組織により凹凸状模様を形成した編地
は生地設計が容易であることから好ましい。また、及
びの編地はシングル編地であっても、ダブル編地であ
っても構わない。中でも、ダブル編地は生地設計の段階
で表と裏(外側と肌側)の凹凸状模様の程度をコントロ
ールし易い点で好ましい。なお、セルロース系繊維編地
は、必要に応じて精錬、漂白、染色等の処理を施しても
構わない。
【0016】撥水剤としては、特に制限されず、通常の
フッ素系撥水剤、シリコーン系撥水剤などを使用するこ
とができる。本発明においては、撥水剤を泡状にして上
記編地の凹凸状模様を有する片面側(裏側)から付与す
ることにより、図2に示したように、凹凸状模様を有す
る片面側(裏側)1aに撥水剤6(斜線部分)が軽度に
付着した状態(空隙5が開通した状態)の編地が得られ
る。
【0017】この場合、セルロース系繊維編地の凹凸状
模様を有する片面側から泡状の撥水剤を付与することに
より、撥水剤を固形分として0.05〜15g/m2
程度付与する。好ましくは0.06〜10g/m2、よ
り好ましくは0.1〜5g/m2、更に好ましくは0.
1〜3g/m2である。このように軽度な撥水加工を編
地の凹凸状模様を有する片面側から施すことにより、図
2に示したように、編地の空隙5が撥水剤6で埋まるこ
となく、開通した状態を維持することができる。従って
汗は編地の裏側(肌側)1aでは撥水剤6の作用により
吸収されることなく、編地の空隙5を通って編地の表側
(外側)部分1bに吸収されるか又は外部に放出され、
汗が肌側に戻ることを確実に防止することができ、快適
性が向上するものである。
【0018】また、本発明セルロース系繊維編地は、上
記撥水加工を行った後でも、セルロース系繊維本来の吸
水性、吸湿性、風合いなどの優れた特性を損なうことが
ないものである。この場合、編地のJIS L1018
による通気度が50〜200cm3/cm2/sec、特
に50〜150cm3/cm2/secと高く、かつ編地
のJIS L1018の滴下法による吸水速度が10秒
以内、特に1〜5秒であることが好ましい。
【0019】本発明のセルロース系繊維編地は、上記構
成を備えることにより、このセルロース系繊維編地から
なる衣料用品を着用した場合、発汗時に編地が汗を吸収
しても、この汗が裏側(肌側)に戻らず、肌の濡れ感が
解消し、快適であると共に、セルロース系繊維が本来有
している優れた吸湿性、吸水性、風合を損なうことがな
いので、着用して発汗してない状況でも、着心地がよく
快適なものである。
【0020】次に、本発明の加工方法は、セルロース繊
維50%以上からなる少なくとも片面側に凹凸状模様を
有するセルロース系繊維編地の加工方法であって、上記
編地の凹凸状模様を有する片面側から泡状の撥水剤を付
着処理するものである。
【0021】この場合、泡状にした撥水剤を泡加工機等
を用いて編地の凹凸状模様を有する片面側(裏側、肌
側)から付着処理した後、テンターを用いて乾燥(11
0℃×3分)、熱処理(150℃×3分)を行うことに
より、編地に撥水剤が固形分として0.05〜15g/
2、好ましくは0.06〜10g/m2、より好ましく
は0.1〜5g/m2、更に好ましくは0.1〜3g/
2の量付着した軽度な撥水加工を施すことができる。
なお、泡加工機としては、特に制限されないが、エレク
トリカル−230VAC(ガストン カウンティ ダイ
ニング マシーンカンパニー製)などを用いることがで
きる。
【0022】本発明のセルロース系繊維編地からなる衣
料用品は、発汗時に編地に吸収した汗が肌側に戻ること
がなく、肌の濡れ感が解消し、快適であると共に、セル
ロース系繊維が本来有している優れた吸湿性、風合いを
損なうことがないので、発汗時以外でも着心地がよく快
適なものであり、スポーツウエア、ワーキングウエア、
インナーウエア、カジュアルウエア等の衣料素材として
好適に用いることができるものである。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0024】〔実施例1〕綿100%の40/2と50
/2の糸を用いた片面側に凹凸状模様を有する変形ダブ
ル編地(組織図を図3に示す。)に対して、常法により
シルケット、漂白、染色、乾燥を行った。
【0025】次に、得られた編地を泡加工機エレクトリ
カル−230VAC(ガストン カウンティ ダイニン
グ マシーン カンパニー製)を用いて、編地の凹凸状
模様を有する片面側(裏側、肌側)に、下記撥水加工条
件に従って適度な撥水加工を行った。引き続き、風合調
節剤〔ソフミンSN15(ミヨシ油脂製 柔軟剤)〕を
パディング法にて付与し、乾燥することにより、実施例
1の編地を得た。撥水加工条件 原液処方 NKガードNDN7000(日華化学製 フッ素系撥水剤) 40g/L メイフォーマーF210(明成化学工業製 発泡剤) 50g/L 発泡倍率 1:30 ピックアップ:8.0% なお、ピックアップ=(付着重量/編物重量)×100
から算出することができる。即ち、編地に撥水剤を固形
分として0.2g/m2の量付着させている。 プロセス 編地に泡を付与後、テンターを用いて乾燥(110℃×
3分)、熱処理(150℃×3分)を行った。
【0026】〔比較例1〕泡加工機エレクトリカル−2
30VAC(ガストン カウンティ ダイニングマシー
ン カンパニー製)を用いて、実施例1と同じ編地の裏
側(肌側)に適度な撥水加工処理を行わない以外は実施
例1と同様にして比較例1の編地を得た。
【0027】〔比較例2〕実施例1と同じ編地を下記撥
水加工条件に従って通常行われている撥水加工を行っ
て、比較例2の編地を得た。撥水加工条件 原液処方 NKガードNDN7000(日華化学製 フッ素系撥水剤) 100g/L ソフミンSN15(ミヨシ油脂製 柔軟剤) 20g/L ピックアップ:80%、即ち、編地に撥水剤を固形分
として4.8g/m2の量付着させている。 プロセス 編地を処方液に含浸して絞るパッディング後、テンター
を用いて乾燥(110℃×3分)、熱処理(150℃×
3分)を行った。
【0028】得られた実施例1、比較例1,2の編地に
ついて、下記方法により通気度、滴下吸水速度、及び編
地の裏側(肌側)と表側(外側)の濡れ具合を評価し
た。結果を表1に示す。通気度、滴下吸水速度 JIS L1018に準拠編地の濡れ具合 図1に示したように、ワットマン濾紙1号(下側濾紙)
2bの上に凹凸状模様を有する側(裏側)を上にして編
地1を載せ、上方から紫色に着色した水滴3を1滴
(0.05ml)滴下し、30秒後に同じ上側濾紙2a
を上から重ね合わせ、上方から4.5kgの荷重(重り
4)をかけ、30秒後に荷重を取り除いて編地と上下側
濾紙2a,2bを離して風乾した。乾燥後の編地の上側
(裏側)に圧着した上側濾紙2aと編地の下側(表側)
に圧着した下側濾紙2bの着色状態で濡れ具合を下記基
準で評価した。また、上下側濾紙の着色跡を円に置き換
えてその直径を測定した。同様にして、洗濯(JIS
L−217−103法)5回後の編地の濡れ具合を下記
基準で評価した。 <評価基準> ◎:濾紙が実質的に濡れていない(直径3mm未満) ○:濾紙がごく僅か濡れている(直径3mm以上1cm
未満) :濾紙が濡れている(直径1cm以上2cm未満) ×:濾紙が濡れて大きく広がっている(直径2cm以
上)
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明のセルロース系繊維編地からなる
衣料用品は、この衣料用品を着用した場合、発汗時に編
地に吸収した汗が肌側に戻る程度が極めて少なくなり、
肌側の濡れ感が解消され、快適なものであると共に、セ
ルロース系繊維が本来有している吸湿性、吸水性、風合
を損なっておらず、発汗してない通常の着用状態におい
ても、着心地がよく快適なものである。
【0031】従って、本発明のセルロース系繊維編地
は、スポーツウエア、ワーキングウエア、インナーウエ
ア、カジュアルウエア等の衣料素材として幅広く好適に
用いることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】編地の濡れ具合の評価方法を説明した説明図で
ある。
【図2】本発明の撥水加工後の片側に凹凸状模様を有す
る編地の拡大模式図である。
【図3】実施例1の変形ダブル編地の組織図である。
【符号の説明】
1a 編地の裏側(肌側) 1b 編地の表側(外側) 2a 上側濾紙 2b 下側濾紙 3 水滴 5 空隙 6 撥水剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース繊維50%以上からなる少な
    くとも片面側に凹凸状模様を有するセルロース系繊維編
    地であって、上記編地をその凹凸状模様を有する側を上
    にして下側の濾紙に載せ、該編地に水を滴下した後、上
    記下側濾紙の上に上側の濾紙を重ね合わせて編地を挟
    み、上方から荷重をかけて上記編地と上下側濾紙とを圧
    着させた際に、上側濾紙に比べて下側濾紙の濡れ程度が
    大きいことを特徴とするセルロース系繊維編地。
  2. 【請求項2】 上側濾紙が実質的に濡れていない請求項
    1記載のセルロース系繊維編地。
  3. 【請求項3】 セルロース繊維50%以上からなる少な
    くとも片面側に凹凸状模様を有するセルロース系繊維編
    地であって、上記編地の凹凸状模様を有する片面側から
    撥水剤を固形分として0.05〜15g/m2の量付着
    させてなる請求項1又は2記載のセルロース系繊維編
    地。
  4. 【請求項4】 上記セルロース系繊維編地のJIS L
    1018による通気度が50〜200cm3/cm2/s
    ecであり、かつ編地のJIS L1018の滴下法に
    よる吸水速度が10秒以内である請求項1乃至3のいず
    れか1項記載のセルロース系繊維編地。
  5. 【請求項5】 セルロース繊維50%以上からなる少な
    くとも片面側に凹凸状模様を有するセルロース系繊維編
    地であって、上記編地の凹凸状模様を有する片面側から
    泡状の撥水剤を付着処理することを特徴とするセルロー
    ス系繊維編地の加工方法。
  6. 【請求項6】 セルロース系繊維編地の凹凸状模様を有
    する片面側から泡状の撥水剤を付与して、上記編地に撥
    水剤を固形分として0.05〜15g/m2の量付着さ
    せる請求項5記載の加工方法。
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