JP2001286738A - 純水製造装置 - Google Patents

純水製造装置

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Kiminobu Osawa
公伸 大澤
Takayuki Moribe
隆行 森部
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    • Y02A20/131Reverse-osmosis

Abstract

(57)【要約】 【課題】 RO膜装置と電気脱イオン装置で構成される
純水製造装置において、NaCl等の薬剤注入を行うこ
となく、電気脱イオン装置における必要塩類濃度を確保
して脱塩に必要な電流値を十分に高め、安定かつ効率的
な脱塩を行って高水質の処理水を得る。 【解決手段】 RO膜装置2の透過水を電気脱イオン装
置3に通水する純水製造装置において、RO膜装置2の
RO膜として、1価塩類の脱塩率が97%以下のRO膜
を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体、液晶、製
薬、食品、電力等の分野の各種産業、民生用又は研究設
備で利用される脱イオン水を製造する純水製造装置に係
り、特に逆浸透(RO)膜脱塩装置(以下「RO膜装
置」と称す。)と電気脱イオン装置とを備える純水製造
装置において、電気脱イオン装置の消費電力を低減した
上で高純度の脱イオン水を製造する純水製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造工場、液晶工場、食品
工業、電力工業等の各種産業、民生用ないし研究施設に
おいて使用される脱イオン水の製造には、図1に示す如
く電極(陽極11、陰極12)の間に複数のアニオン交
換膜13及びカチオン交換膜14を交互に配列して濃縮
室15と脱塩室16とを交互に形成し、脱塩室16にイ
オン交換樹脂、イオン交換繊維もしくはグラフト交換体
等からなるアニオン交換体とカチオン交換体とを混合も
しくは複層状に充填した電気脱イオン装置が多用されて
いる(特許第1782943号、特許第2751090
号、特許第2699256号)。なお、図1において1
7は陽極室、18は陰極室である。
【0003】電気脱イオン装置は、水解離によってH
イオンとOHイオンとを生成させ、脱塩室内に充填さ
れているイオン交換体を連続して再生することによっ
て、効率的な脱塩処理が可能であり、従来から脱塩処理
に広く用いられてきたイオン交換樹脂装置のような薬品
を用いた再生処理を必要とせず、完全な連続採水が可能
で、高純度の水が得られるという優れた効果を奏し、純
水製造装置などに組み込まれて広く使用されている。
【0004】図2は、このような電気脱イオン装置を組
み込んだ一般的な純水製造装置を示す系統図であり、市
水等の原水は、活性炭装置1及びRO膜装置2で処理さ
れた後、電気脱イオン装置3で処理される。ここで、R
O膜装置2は電気脱イオン装置の有機物、硬度成分、塩
類の負荷を軽減させるために設けられており、RO膜と
しては、通常、ポリアミド製のRO膜が用いられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3に示す
ように、電気脱イオン装置では、濃縮水の導電率が10
0μS/cm以下の水質になると急激に電気抵抗が上昇
し、濃縮水導電率10〜20μS/cmでは、全く電流
が流れなくなってしまう。そして、この結果、脱塩室内
に通水された被処理水の水質が全く向上しなくなる。
【0006】このようなことから、図2に示す如く、電
気脱イオン装置の負荷を軽減するために電気脱イオン装
置の前段にRO膜装置を配置した純水製造装置にあって
は、電気脱イオン装置の給水の導電率が低くなりすぎる
ために、得られる処理水の水質が低下する場合があっ
た。
【0007】即ち、例えば、日東電工(株)製RO膜
「NTR759」を採用したRO膜装置を電気脱イオン
装置の前段に配置した場合、このRO膜の初期塩類除去
率(NaClの脱塩率)は99.5%であるので、導電
率200μS/cmの市水、工水程度の水を原水として
水回収率75%でRO膜処理して得られる透過水の導電
率は2.5μS/cmとなる。この水を電気脱イオン装
置の給水として通水した場合、水回収率80%で運転す
ると濃縮水の導電率は10μS/cmとなり、電気抵抗
が著しく高まって、必要な電流値を確保し得なくなる。
【0008】この問題を解決するために、電気脱イオン
装置の給水、もしくは濃縮水ラインにNaClなどの薬
剤を添加して、脱塩に必要な電流値を確保する方法が考
えられるが、本来、電気脱イオン装置は薬品を用いない
で処理することが特徴であるため、このような薬品添加
は、その利点を損ない、好ましい方法とは言えない。
【0009】本発明はRO膜装置と電気脱イオン装置で
構成される純水製造装置において、NaCl等の薬剤注
入を行うことなく、電気脱イオン装置における必要塩類
濃度を確保して脱塩に必要な電流値を十分に高め、安定
かつ効率的な脱塩を行って高水質の処理水を得ることが
できる純水製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の純水製造装置
は、逆浸透膜脱塩装置と電気脱イオン装置とを有し、該
逆浸透膜脱塩装置の透過水を該電気脱イオン装置の脱塩
室へ供給するようにした純水製造装置において、該逆浸
透膜脱塩装置は、1価塩類の脱塩率が97%以下の逆浸
透膜で形成されていることを特徴とする。
【0011】なお、以下において、RO膜の「1価塩類
の脱塩率」を単に「脱塩率」と称す。
【0012】図3より明らかなように、電気脱イオン装
置の濃縮水の導電率が50μS/cmより小さいと急激
に電気抵抗が高くなることから、この導電率ば50μS
/cm以上、好ましくは75μS/cm以上であれば、
電気抵抗が比較的小さく、電気脱イオン装置における脱
塩に必要な電流値を十分に確保することができる。
【0013】一般的な純水製造装置の原水である導電率
200μS/cm程度の市水、工水を脱塩率97%のR
O膜を装填したRO膜装置に通水して、水回収率75%
の条件で処理した場合、得られるRO透過水の導電率は
次の通りである。 RO透過水の導電率=(200+800)÷2×(1−0.97) =15μS/cm
【0014】このRO透過水を電気脱イオン装置に通水
して水回収率80%で運転した場合、得られる濃縮水の
導電率は15×5=75μS/cmとなる。
【0015】この濃縮水の導電率は、RO膜装置の原水
の導電率、RO膜装置の水回収率、電気脱イオン装置の
水回収率により変わるが、脱塩率97%以下のRO膜で
あれば、一般的な原水及び水回収率の運転で概ね導電率
75μS/cm以上の濃縮水を得ることができ、電気脱
イオン装置における電流値を確保することが可能とな
る。
【0016】なお、本発明において、このように比較的
脱塩率の低いRO膜で処理して得られた透過水を電気脱
イオン装置の脱塩室に供給することは、極めて重要であ
り、この透過水を電気脱イオン装置の濃縮室のみに供給
しても、濃縮水の導電率を確保することはできず、結果
として電気抵抗の低減、電流値の向上を図ることはでき
ない。
【0017】このRO膜は、更に硬度成分及びシリカの
除去率が97%以上であることが好ましい。即ち、2価
カチオン、例えばCa2+に代表される硬度成分やシリ
カは電気脱イオン装置内においてスケール化し易く、ま
た、これらを電気脱イオン装置において除去するために
は電流値を相当に高くする必要がある。従って、硬度成
分及びシリカは、電気脱イオン装置の前段のRO膜装置
で極力除去しておくことが好ましく、そのために硬度成
分及びシリカの除去率が97%以上のRO膜を用いるこ
とが好ましい。
【0018】このようなRO膜は、市販品を用いても良
いが、酸化剤による親水化処理を施して脱塩率97%以
下、硬度成分及びシリカの除去率97%以上となるよう
に調整することもできる。
【0019】本発明において、電気脱イオン装置の脱塩
室の厚みは7mm以上であることが好ましい。
【0020】即ち、このように脱塩室の厚みの厚い電気
脱イオン装置を用い、かつ脱塩室のイオン交換体層をア
ニオン交換体単独もしくはアニオン交換体とカチオン交
換体との混合層とした電気脱イオン装置に、NaCl等
が残留するRO膜装置の透過水を被処理水として通水す
ると、得られる処理水(脱塩水)の導電率は変化がない
か、むしろ大きくなるが、被処理水中の炭酸ガス(CO
)やアニオンは除去され、シリカ、ホウ素も約90%
除去される。また、Ca、Mg等の硬度成分も除去され
る。ただし、Na,K等の1価のカチオンは除去率が悪
く、結果として処理水にはモル伝導率が大きいNaO
H、KOHなどのアルカリ成分がリークしてくるため、
pHが上昇すると共に、導電率も若干大きくなる傾向に
ある。
【0021】電気脱イオン装置がこのような現象を起こ
す原因の詳細は明らかではないが、次のように推定され
る。即ち、電気脱イオン装置では限界電流密度以上の電
流を流して脱塩を行うが、この時、前述のように水解離
が生じてOH、Hが発生し、電荷を運ぶようにな
る。このHイオンのイオン移動度は349.7cm
Ω−1eq−1で、他のイオンのイオン移動度(30〜
70cmΩ−1eq )に比べ、圧倒的に速い(イ
オン移動度は無限希釈溶液におけるデータ、日本化学学
会編「化学便覧」参照)。このため、脱塩室厚みが厚く
なると、水解離が生じたときにイオン移動度の違いによ
る移動速度の差が広がり、Hが一方的に濃縮室側に排
出されることになり、OHイオンが脱塩室に取り残さ
れるようになる。同時に、Ca2+、Mg2+などの多
価のカチオンやアニオンは比較的容易に濃縮室側に排出
されるが、Na、KはHイオンが電荷を運ぶ役割
をしているため脱塩室に残る。結果として、処理水から
はNaOH、KOH等の1価のアルカリ金属がリークす
ることとなり、pHが上昇する。なお、同様の理由で濃
縮室では、OHが排出され難く、Hが排出され易い
ため、pHが酸性となることから、Ca2+、Mg2+
等が高濃度で濃縮されてもスケールを生成することはな
い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0023】本発明においては、NaClに代表される
1価塩類の脱塩率が97%以下のRO膜を用い、RO透
過水に1価塩類をリークさせ、この水を電気脱イオン装
置の脱塩室に供給することにより、電気脱イオン装置の
濃縮水の導電率を高め、電気脱イオン装置の電気抵抗の
低減、電流値の向上を図る。このRO膜の脱塩率が97
%を超えると、上記効果を十分に得ることができない。
電気脱イオン装置の濃縮水の導電率を高め、電気脱イオ
ン装置の電気抵抗の低減、電流値の向上を図る目的から
は、RO膜の脱塩率は低い方が良いがこの脱塩率が過度
に低くても、電気抵抗の低下は小さく、逆に電気脱イオ
ン装置の被処理水の水質の低下のために、電気脱イオン
装置の負荷が増大し、処理水(脱塩水)の水質が低下す
ることとなることから、RO膜の脱塩率は特に90〜9
5%であることが好ましい。
【0024】このような脱塩率のRO膜としては、低脱
塩膜として市販されている膜、例えば、ルーズRO膜、
ナノフィルトレーション膜(NF膜)と呼称される膜、
具体的には、日東電工(株)製「LES90」や「NT
R−729HF」を採用することができる。
【0025】また、本発明においては、電気脱イオン装
置内におけるスケール成分となる硬度成分及びシリカ成
分を電気脱イオン装置の前段で可能な限り低減するため
に、RO膜装置のRO膜は、硬度成分及びシリカ成分の
除去率、より好ましくは更にTOC(全有機物炭素)の
除去率が97%以上であることが好ましい。
【0026】ただし、硬度成分及びシリカ成分の濃度が
低い原水を処理する場合或いは別途硬度成分及びシリカ
成分を除去する手段を有し、RO膜装置の透過水の硬度
成分及びシリカ成分濃度の要求値がさほど低くない場
合、具体的には、次の〜の場合などであれば、この
ような硬度成分及びシリカ成分の除去率の高いRO膜を
用いる必要はない。 半導体、液晶分野のように使用済み超純水を処理し
た回収水を原水とする場合。 RO膜装置の上流側に硬度成分除去装置が設けられ
ている場合。 電気脱イオン装置の入口、濃縮室、電極室のいずれ
かに硬度成分除去装置が設けられている場合。 電気脱イオン装置の下流以降にイオン交換装置、R
O膜装置等のシリカ除去装置が設けられている場合。
【0027】脱塩率が97%以下、好ましくは90〜9
5%で、硬度成分及びシリカ成分の除去率が97%以上
のRO膜としては、市販のRO膜、例えば東レ(株)製
「SUL」シリーズ等を用いることができるが、このよ
うなRO膜の硬度成分及びシリカ成分の除去率を維持し
た上で脱塩率を更に低下させるために、酸化剤による親
水化処理を施して脱塩率を下げ、上記脱塩率と硬度成分
及びシリカ成分除去率となるように調整したRO膜を用
いても良い。この場合、この親水化処理としては、具体
的には、RO膜に次亜塩素酸ナトリウム100〜100
00ppm(Cl換算)を含んだ水溶液を、6〜10
00時間程度通水する方法を採用することができる。ま
た、次亜塩素酸ナトリウム以外でも、例えばオゾン、過
酸化水素、過マンガン酸カリウム等の酸化剤を用いても
同等の効果を得ることができる。このような処理で、R
O膜の脱塩率を低くすることができるのは、酸化剤によ
り膜表面を処理することにより、膜の緻密性を損なうこ
となく、膜表面の親水化を向上させたことにより、ナト
リウム等の一価陽イオンのみがリークし易くなったため
と考えられる。
【0028】本発明の純水製造装置においては、また、
前述の理由から、電気脱イオン装置の脱塩室の厚さは7
mm以上、特に、8〜30mmとするのが好ましい。な
お、本発明において、脱塩室の厚みとは図1のWで示す
如く、陽極11、陰極12間の脱塩室16の厚みを指
す。
【0029】また、脱塩室のイオン交換体はアニオン交
換体とカチオン交換体との混合層が最も良く、印加電圧
を上昇させた場合には、アニオン交換体の単独層でも同
様の効果が得られる。もちろん、混合層とアニオン交換
体層の組み合わせでも構わない。
【0030】イオン交換体の種類は、ビーズ状、繊維状
のイオン交換樹脂、繊維や不織布等にグラフト重合を利
用して交換基を導入したグラフト重合交換体のいずれで
あっても良く、何ら制限されるものではないが、良好な
水質を得るためには、イオン交換体としては均一寸法の
ビーズ状のイオン交換樹脂が好ましい。この「均一寸法
のイオン交換樹脂」とはビーズの90%が平均寸法の1
0%以内にあり、混合物内におけるアニオン交換樹脂と
カチオン交換樹脂の相対平均寸法が少なくとも0.8の
ものを指す。
【0031】また、電気脱イオン装置に用いられるイオ
ン交換膜は均質膜及び不均質膜のいずれでも良く、好ま
しくは、例えば(株)トクヤマからネオセプタAHA、
CMBの名称で販売されているポリオレフィン系の強塩
基性、弱酸性の官能基を有した均質型のイオン交換膜が
好ましい。
【0032】また、電気脱イオン装置の運転方法として
は、脱塩室セルの印加電圧:6〜50V/cell、好
ましくは10〜30V/cell、被処理水通水SV:
30〜150hr−1、好ましくは50〜100hr
−1とするのが望ましい。
【0033】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0034】なお、以下の実施例及び比較例において
は、下記の活性炭装置、RO膜装置及び電気脱イオン装
置を図2に示すように直列に設置した純水製造装置を用
いた。 活性炭装置 :栗田工業(株)製「クリコールKW10−30」 RO膜装置 :栗田工業(株)製「膜エースKN200」 電気脱イオン装置:栗田工業(株)製「ピュアエースPA−200」 処理量:100L/hr
【0035】上記電気脱イオン装置のイオン交換膜とし
て下記のものを用い、また、脱塩室に充填するイオン交
換樹脂として下記のアニオン交換樹脂とカチオン交換樹
脂とをアニオン交換樹脂:カチオン交換樹脂=6:4
(体積比)で混合したものを用い、図1に示すような電
気脱イオン装置を組み立てた。なお、アニオン交換樹脂
及びカチオン交換樹脂は超純水で十分に洗浄したものを
用いた。
【0036】そして、脱塩室の厚みWを2.5mmと
し、脱塩室のセル枚数を12枚とした電気脱イオン装置
Aと、脱塩室の厚みWを10mmとし、脱塩室セル枚数
を3枚とした電気脱イオン装置Bとの2種類の電気脱イ
オン装置を組み立てた。 アニオン交換膜 :(株)トクヤマ製「ネオセプタAH
A」 カチオン交換膜 :(株)トクヤマ製「ネオセプタCM
B」 アニオン交換樹脂:三菱化学(株)製「SA10A」 カチオン交換樹脂:三菱化学(株)製「SK1B」
【0037】実施例1〜4、比較例1,2 RO膜装置のRO膜として、表1に示すものを用い、ま
た、電気脱イオン装置として電気脱イオン装置A又は電
気脱イオン装置Bを用いて、100L/hrの処理量、
電気脱イオン装置の通水SV70hr−1で、RO膜装
置での水回収率75%、電気脱イオン装置での水回収率
80%で処理した。RO膜装置における水質と、電気脱
イオン装置における電圧、電流値及び水質を調べ、結果
を表1に示した。
【0038】
【表1】
【0039】表1より、高脱塩率のRO膜を用いた比較
例1,2では、電気脱イオン装置において殆ど電流が流
れず、処理水の水質も向上しなかったが、脱塩率97%
以下のRO膜、好ましくは脱塩率97%以下で硬度成分
及びシリカの除去率が97%以上のRO膜を用いること
により、更に好ましくは、脱塩室の厚みが7mm以上の
電気脱イオン装置を用いることにより、電気脱イオン装
置での電流値を高めて脱塩効率を高め、高水質の処理水
を得ることができることがわかる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の純水製造装
置によれば、RO膜装置と電気脱イオン装置で構成され
る純水製造装置において、NaCl等の薬剤注入を行う
ことなく、電気脱イオン装置における必要塩類濃度を確
保して脱塩に必要な電流値を十分に高め、安定かつ効率
的な脱塩を行って高水質の処理水を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な電気脱イオン装置の構成を示す模式的
な断面図である。
【図2】一般的な純水製造装置の系統図である。
【図3】電気脱イオン装置における濃縮水の導電率と電
気抵抗との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 活性炭装置 2 RO膜装置 3 電気脱イオン装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D006 GA04 GA17 HA47 JA30A JA44B KA01 KA31 KA55 KA57 KA72 KB11 KB12 KB30 KE13P KE13R MA11 MA13 MA14 MB01 MB09 MB20 MC22 NA58 PA01 PB06 PB23 PB27 PC03 PC04 PC11 PC31 PC42 4D061 DA03 DB13 EA09 EB13 FA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆浸透膜脱塩装置と電気脱イオン装置と
    を有し、該逆浸透膜脱塩装置の透過水を該電気脱イオン
    装置の脱塩室へ供給するようにした純水製造装置におい
    て、 該逆浸透膜脱塩装置は、1価塩類の脱塩率が97%以下
    の逆浸透膜で形成されていることを特徴とする純水製造
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該逆浸透膜は、硬度
    成分及びシリカの除去率が97%以上であることを特徴
    とする純水製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、該逆浸透膜
    は、酸化剤による親水化処理で前記脱塩率となるように
    調整された膜であることを特徴とする純水製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、該電気脱イオン装置の脱塩室の厚みが7mm以上で
    あることを特徴とする純水製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003136065A (ja) * 2001-11-05 2003-05-13 Kurita Water Ind Ltd ボイラ給水処理装置
JP2019177328A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 栗田工業株式会社 電気脱イオン装置の運転方法
WO2023149415A1 (ja) * 2022-02-02 2023-08-10 栗田工業株式会社 純水製造装置及び純水製造装置の運転方法

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