JP2001284725A - 面発光型半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

面発光型半導体レーザおよびその製造方法

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JP2001284725A JP2000098766A JP2000098766A JP2001284725A JP 2001284725 A JP2001284725 A JP 2001284725A JP 2000098766 A JP2000098766 A JP 2000098766A JP 2000098766 A JP2000098766 A JP 2000098766A JP 2001284725 A JP2001284725 A JP 2001284725A
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貴幸 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高レーザ出力が得られ、かつレーザ放射角が
狭い面発光型半導体レーザおよびその製法方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明の面発光型半導体レーザ100
は、柱状部110を含む共振器120が形成され、凸レ
ンズ形状を有する出射部111が柱状部110の上面に
形成される。柱状部110は埋め込み構造を有し、柱状
部110の周囲が埋込層106によって埋め込まれて形
成される。埋込層106は、出射部111を形成するた
めに用いる材料に対して非親和性を有する物質からな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板に対し
て垂直にレーザ光を出射する面発光型半導体レーザおよ
びその製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】面発光型半導体レーザは、半導体基板に対
して垂直にレーザ光を出射する半導体レーザであり、半
導体基板上に垂直方向に共振器が設けられている。この
共振器は、レーザ光を発振させた後出射させるものであ
り、反射層、活性層、反射層が順に積層されて構成され
る。
【0003】面発光型半導体レーザの優れた特徴の一つ
として、端面レーザに比べてレーザ放射角が等方的であ
り、かつ小さいため、光学素子との結合効率が良いこと
が挙げられる。このため、面発光型半導体レーザは、た
とえば、末端系の大コア径の光ファイバを用いた光ファ
イバ通信において、光源としての応用が期待されてい
る。
【0004】また、末端系の光ファイバ通信において
は、光送信モジュールの構成の簡略化、設置の容易化、
および低コスト化が要求されている。そこで、面発光型
半導体レーザを大コア径の光ファイバ、たとえばプラス
チック光ファイバ等に適用することにより、光ファイバ
と光源との間にレンズを介さずにレーザ光を光ファイバ
に直接入射させて、光効率の向上を図る方法が検討され
ている。この方法によれば、効率良く光ファイバにレー
ザ光を入射することができるため、きわめて簡単な構成
の光送信モジュールを実現することができる。
【0005】しかしながら、プラスチック光ファイバに
は伝達損失が大きいという欠点があるため、伝達距離を
長くする必要がある場合には、レーザ光出力の大きな光
源が必要になる。面発光型半導体レーザのレーザ光出力
を増やすための一手法として、レーザ光の出射口径を大
きくすることが挙げられる。しかしながら、レーザ光の
出射口径を大きくするとレーザ光の放射角が大きくなる
という問題が生じる。レーザ光の放射角の増大は、結合
効率の低下および取りつけマージンの減少などを招く結
果となり、光通信モジュールの構成を簡略化することが
難しくなる。すなわち、伝送距離の長さを確保すること
と、光通信モジュールの構成を簡略化することとの両立
が難しいという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高レ
ーザ出力が得られ、かつレーザ放射角が狭い面発光型半
導体レーザおよびその製法方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(A)本発明にかかる面
発光型半導体レーザは、共振器が半導体基板上に垂直方
向に形成され、該共振器より該半導体基板に垂直な方向
へレーザ光を出射する面発光型半導体レーザであって、
前記共振器は、少なくとも一部に柱状の半導体堆積体を
含み、凸レンズ形状を有する出射部が前記半導体堆積体
の上面に形成され、前記半導体堆積体は埋め込み構造を
有し、その周囲が埋込層によって埋め込まれており、前
記埋込層は、前記出射部を形成するために用いる材料に
対して非親和性を有する物質から形成されることを特徴
とする。
【0008】ここで、前記出射部を形成するために用い
る材料に対して非親和性を有する物質とは、前記出射部
を形成するために用いる材料を撥液する性質を有する物
質をいう。したがって、前記出射部を形成するために用
いる材料は、前記物質に対して濡れ性が低い。
【0009】前記出射部を形成するために用いる材料に
対して非親和性を有する物質としては、無機材料や樹脂
が挙げられる。たとえば、樹脂の場合には、フッ素系樹
脂であることが望ましい。
【0010】この構成によれば、高レーザ出力が得ら
れ、かつレーザ放射角が狭い面発光型半導体レーザとす
ることができる。詳しくは、本実施の形態の欄で述べ
る。
【0011】前記面発光型半導体レーザの好ましい態様
としては、(1)〜(4)を例示できる。
【0012】(1)前記共振器に電流を注入するための
電極を、前記半導体堆積体の上面に形成することができ
る。
【0013】(2)前記半導体堆積体と前記出射部との
接合面における該出射部の径を、前記半導体堆積体の上
面の径とほぼ等しくすることができる。この構成によれ
ば、前記半導体堆積体と前記出射部との接合面における
該出射部の径を前記半導体堆積体の上面の径に揃えるこ
とができるため、特に面発光型半導体レーザをアレイ化
して形成する場合には、大きさの揃った出射部を形成す
ることができる。また、前記半導体堆積体の上面の径
と、前記半導体堆積体と前記出射部との接合面における
該出射部の径とがほぼ一致することにより、前記出射部
の光軸と、前記半導体堆積体の中心を通り該半導体堆積
体の上面に垂直な軸とがほぼ一致する。さらに、出射さ
れるレーザ光の光軸は、前記半導体堆積体の中心を通り
該半導体堆積体の上面に垂直な軸とほぼ一致している。
したがって、前記出射部の光軸と、レーザ光の光軸と、
前記半導体堆積体の中心を通り該半導体堆積体の上面に
垂直な軸とがほぼ一致するため、光軸ずれが少ない面発
光型半導体レーザを得ることができる。
【0014】(3)前記電極は金属からなることが望ま
しい。
【0015】(4)前記出射部は、高分子化合物からな
ることが望ましい。
【0016】(B)本発明にかかる面発光型半導体レー
ザの製造方法は、以下の工程(a)〜(e)により形成
することができる。
【0017】(a)半導体基板上に、柱状の半導体堆積
体を含む共振器を形成する工程、(b)前記半導体堆積
体の上面の所定領域が露出した状態で、前記共振器に電
流を注入するための電極を形成する工程、(c)硬化さ
せると凸レンズ形状を有する出射部を形成するための液
状物に対して非親和性を有する物質によって前記半導体
堆積体の周囲を埋め込むことにより、該半導体堆積体の
周囲に埋込層を形成して、該半導体堆積体を埋め込み構
造とする工程、(d)前記半導体堆積体の上面に前記液
状物を配置する工程、および(e)前記液状物を硬化さ
せて、前記出射部を形成する工程。
【0018】ここで、液状物とは、前記出射部を形成す
るために用いる材料をいい、前記液状物に対して非親和
性を有する物質とは、前記液状物を撥液する性質を有す
る物質をいう。すなわち、前記液状物は前記物質に対し
て濡れ性が低いという性質を有する。
【0019】この方法によれば、前記液状物に対して非
親和性を有する物質によって前記半導体堆積体の周囲を
埋め込むことにより、該半導体堆積体の周囲に埋込層を
形成して、前記共振器を埋め込み構造とし、さらに、該
半導体堆積体の上面に前記液状物を供給してやり、該液
状物を硬化させることのみで、マイクロレンズとして機
能する出射部をセルフアラインで形成することができ
る。すなわち、前記半導体堆積体の上面および前記埋込
層の表面それぞれに対する前記液状物の濡れ性に差をも
たせることにより、前記液状物が表面張力によって自発
的に凸レンズ状の形状になり、これを硬化させることで
凸レンズ状の形状を有する出射部が得られる。以上のよ
うに、本発明の面発光型半導体レーザによれば、前記出
射部をセルフアラインで形成することができるため、光
軸合わせが不要で光軸ずれのないレーザ出射部をきわめ
て簡単な工程で形成することができる。
【0020】前記工程において、前記物質が樹脂である
ことが望ましい。
【0021】また、この場合、前記樹脂がフッ素系樹脂
であることがより望ましい。フッ素系樹脂は、ほとんど
の種類の樹脂液に対して非親和性を有する。一方、面発
光型半導体レーザを構成する半導体層や電極の表面は、
ほとんどの種類の樹脂液に対して親和性を有する。した
がって、前記樹脂としてフッ素系樹脂を用いることによ
り、前記半導体堆積体の上面に対する前記液状物の濡れ
性と、前記樹脂からなる前記埋込層の表面に対する前記
液状物の濡れ性との差を大きくすることができ、前記液
状物が前記半導体堆積体の上面にのみ付着することにな
る。その結果、大きさが制御され、かつ、光軸ずれがよ
り少ない出射部を得ることができる。
【0022】前記工程(d)において、上述の半導体堆
積体の上面に前記液状物を供給する手段として、たとえ
ば、以下の2つの方法を挙げることができる。
【0023】第1に、ディスペンサノズルの先端に前記
液状物の液滴を作り、前記液滴を前記半導体堆積体の上
面に接触させることにより、該液状物を該上面に配置す
る方法である。
【0024】この方法によれば、前記ノズルを用いるこ
とで、液状物の粘度、ノズル径、およびノズル先端の液
適量などを調整したり、ノズル先端の表面処理などによ
り、出射部の厚さを容易に制御することができる。ま
た、ノズルによる液状物の供給方法は、液状物の粘度に
よる影響を受けにくいため、使用可能な液状物の範囲が
広い。さらに、必要なところのみ液状物を確実に供給す
ることができるため、無駄がなく、余計な部分に液状物
が付着することもない。
【0025】第2に、インクジェットヘッドを用いて前
記液状物を前記半導体堆積体の上面に射出し、該液状物
を該上面に配置する方法である。
【0026】かかるインクジェットヘッドを用いた方法
によれば、短時間で液状物を前記表面に供給することが
でき、生産性が高いという特徴を有する。
【0027】また、前述した工程において、前記液状物
は、熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂、あるいは前記熱
硬化性樹脂または紫外線硬化型樹脂の前駆体を含む液状
物であることが望ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0029】(デバイスの構造)図1は、本発明の一実
施の形態にかかる面発光レーザを模式的に示す断面図で
ある。
【0030】図1に示す面発光レーザ100は、柱状部
110を含む共振器120が半導体基板101上に形成
されて構成されている。共振器120は下部ミラー10
2、活性層103、上部ミラー104、およびコンタク
ト層105が積層されて形成されている。共振器120
は、n型GaAsからなる半導体基板101上に、n型
GaAsからなるバッファ層(図示せず)、n型Al
0.2Ga0.8Asとn型Al0.9Ga0.1Asとを交互に積
層した30ペアの分布反射型多層膜ミラー(以下、「下
部ミラー」という)102、n型Al0.5Ga0.5Asか
らなるn型クラッド層(図示せず)、厚さ4nmのGa
Asウエル層と厚さ4nmのAl0.3Ga0 .7Asとのバ
リア層からなり、該ウエル層が3層で構成される量子井
戸構造の活性層103、Al0.5Ga0.5Asからなるp
型クラッド層(図示せず)、Al0. 2Ga0.8AsとAl
0.9Ga0.1Asとを交互に積層した30ペアの分布反射
型多層膜ミラー(以下、「上部ミラー」という)10
4、およびコンタクト層105が順次積層されて形成さ
れている。
【0031】上部ミラー104は、Znがドーピングさ
れることにより、p型にされ、下部ミラー102は、S
eがドーピングされることにより、n型とされている。
したがって、上部ミラー104、不純物がドーピングさ
れていない活性層103、および下部ミラー102とで
pinダイオードが形成される。
【0032】コンタクト層105は、後述する液状物を
はじかない性質を有している。すなわち、後述する液状
物は、コンタクト層105に対して濡れ性が高い。ま
た、コンタクト層105は、上部電極113とオーミッ
ク接触可能な材質であることが必要で、AlGaAs系
材料の場合、たとえば、5×1018cm-3以上の高濃度
の不純物がドーピングされたAl0.2Ga0.8Asからな
る。
【0033】共振器120には、前述したように、コン
タクト層105、上部ミラー104、および活性層10
3を含む柱状部110が形成されている。ここで、柱状
部とは、共振器120に形成された柱状の半導体堆積体
をいう。また、柱状部110の上面には、レーザ光の出
射部111が設けられている。
【0034】柱状部110は埋め込み構造を有する。す
なわち、柱状部110はその周囲が埋込層106によっ
て埋め込まれている。埋込層106は、後述する出射部
111を形成するために用いる材料に対して非親和性を
有する物質から形成されたものである。かかる物質とし
ては、たとえば無機材料や樹脂が挙げられる。前記物質
が樹脂の場合、フッ素系樹脂が望ましい。本実施の形態
においては、出射部111を形成するために用いる材料
に対して非親和性を有する前記物質が樹脂である場合を
示す。
【0035】さらに、絶縁層112は、柱状部110の
側面の一部分および下部ミラー102の上面を覆うよう
にして形成されている。
【0036】そして、上部電極113は、たとえば、チ
タン,白金,金を順次積層した金属層、あるいは、クロ
ム,金−亜鉛合金,金を順次積層した金属層などからな
り、柱状部110の上面において、コンタクト層105
とリング状に接触し、露出した柱状部110の側面、お
よび絶縁層112の表面を覆うようにして形成されてい
る。また、上部電極113がコンタクト層105とリン
グ状に接触していることにより、柱状部110の上面に
は開口部116が形成されている。開口部116におい
て、コンタクト層105と後述する出射部111が接し
ている。なお、本実施の形態においては、上部電極11
3を構成する金属層の表面が金層である場合について述
べたが、埋込層106と密着するものであれば、特に限
定されるものではない。
【0037】また、半導体基板101の裏面(半導体基
板101において共振器120が形成される面と反対側
の面)には、たとえば、Au−Ge合金、ニッケル、金
を順次積層した下部電極115が形成されている。
【0038】さらに、出射部111は、柱状部110の
上面に、上部電極113で取り囲まれるようにして設け
られている。出射部111は透明であり、かつ凸レンズ
形状を有する。すなわち、出射部111の上面は凸レン
ズ面を構成し、レーザビームを屈折させる機能が付与さ
れている。出射部111の材質は、特に限定されるもの
ではないが、たとえば、ポリイミド系樹脂、紫外線硬化
型アクリル系樹脂、紫外線硬化型エポキシ系樹脂などの
高分子化合物から形成されることが望ましく、ポリイミ
ド系樹脂から形成されているのがより望ましい。
【0039】(デバイスの動作)以下に、面発光レーザ
100の動作を説明する。
【0040】上部電極113と下部電極115とで、p
inダイオードに順方向の電圧を印加すると、活性層1
03において、電子と正孔との再結合が起こり、再結合
発光が生じる。そこで生じた光が上部ミラー104と下
部ミラー102との間を往復する際、誘導放出が起こ
り、光の強度が増幅される。光利得が光損失を上まわる
とレーザ発振が起こり、開口部116から出射部111
を経て、半導体基板101に対して垂直方向にレーザ光
が出射される。
【0041】(デバイスの製造プロセス)次に、図1に
示す面発光レーザ100の製造プロセスについて説明す
る。図2〜図5は、面発光レーザ100の製造工程を示
す図である。
【0042】本実施の形態にかかる面発光レーザ100
の製造方法は、主に以下の工程(a)〜(e)からな
る。工程(a)は、半導体基板101上に、柱状部11
0を含む共振器120を形成する工程である。工程
(b)は、柱状部110の上面の所定領域が露出した状
態で、共振器120に電流を注入するための上部電極1
13を形成する工程である。工程(c)は、硬化させる
と凸レンズ形状を有する出射部111を形成するための
液状物119に対して非親和性を有する物質を用いて、
柱状部110の周囲を埋め込むことにより、柱状部11
0の周囲に埋込層106を形成して、柱状部110を埋
め込み構造とする工程である。本実施の形態において
は、埋込層106を形成するための前記物質として樹脂
を用いた場合を示す。工程(d)は、柱状部110の上
面に液状物119を配置する工程である。工程(e)
は、液状物119を硬化させて、出射部111を形成す
る工程である。
【0043】まず、図2を参照しながら、工程(a)に
ついて説明する。
【0044】(a)n型GaAsからなる半導体基板1
01上に、n型GaAsからなるバッファ層(図示せ
ず)、Al0.2Ga0.8AsとAl0.9Ga0.1Asとを交
互に積層し、Seをドーピングした30ペアの下部ミラ
ー102を形成する。次に、下部ミラー102a上に、
n型Al0.5Ga0.5Asからなるn型クラッド層(図示
せず)、および厚さ4nmのGaAsウエル層と、厚さ
4nmのAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、該ウエ
ル層が3層で構成される活性層103aを形成する。さ
らに、活性層103a上に、Al0.5Ga0.5Asからな
るp型クラッド層(図示せず)、およびAl0.2Ga0.8
AsとAl0.9Ga0.1Asとを交互に積層し、Znをド
ーピングした30ペアの上部ミラー104aを形成す
る。その後、上部ミラー104a上に、p型GaAsか
らなるコンタクト層105aを積層する。
【0045】上記の各層は、有機金属気相成長(MOV
PE:Metal−OrganicVapor Pha
se Epitaxy)法でエピタキシャル成長させる
ことができる。このとき、たとえば、成長温度は、75
0℃、成長圧力は、2×104Paで、III族原料にT
MGa(トリメチルガリウム)、TMAl(トリメチル
アルミニウム)の有機金属を用い、V族原料にAsH
3 、n型ドーパントにH2Se、p型ドーパントにDE
Zn(ジエチル亜鉛)を用いることができる。
【0046】次に、コンタクト層105上に、フォトレ
ジストを塗布した後、フォトリソグラフィにより、フォ
トレジストをパターニングすることにより、図2に示す
ように、所定のパターンのレジスト層500を形成す
る。
【0047】次いで、図3に示すように、レジスト層5
00をマスクとして、反応性イオンエッチング法によ
り、コンタクト層105a、上部ミラー104a、およ
び活性層103aまでメサ状にエッチングし、柱状部1
10を形成する。このエッチングには、通常、エッチン
グガスとして塩素または塩素系ガス(塩化水素,BCl
3)を用いる反応性イオンビームエッチング法が用いら
れる。なお、この工程において、エッチングされる層は
これらに限定されず、目的とする共振器の形状によって
適宜決定されるものである。以上の工程により、コンタ
クト層105、上部ミラー104、および活性層103
を含む柱状部110が形成される。
【0048】次に、工程(b)について説明する。
【0049】(b)図4に示すように、SiH4(モノ
シラン)ガスおよびO2(酸素)ガスを用い、N2(窒
素)ガスをキャリアガスとする常圧熱CVD法により、
共振器120の表面に、たとえば膜厚100〜300n
mのシリコン酸化膜(SiOX膜)を形成する。その
後、フォトリソグラフィとドライエッチングにより、図
4に示すように、柱状部110の側面の一部および下部
ミラー102の上面を除き、シリコン酸化膜をエッチン
グ除去して、絶縁層112を形成する。
【0050】次いで、半導体基板101の裏面に、真空
蒸着法により、Au−Ge合金、Ni,Auを順次積層
した下部電極115を形成する。
【0051】さらに、図4に示すように、柱状部110
の上面においてコンタクト層105とリング状に接触
し、かつ、柱状部110の側面および絶縁層112を覆
うように、上部電極113をリフトオフ法により形成す
る。上部電極113は、チタン,白金,金を順次積層し
た金属層を用いて形成することができる。
【0052】次に、図5を参照して、工程(c)につい
て説明する。
【0053】(c)柱状部110の上面だけが露出する
ように、柱状部110の周囲を樹脂で埋め込み、埋込層
106を得る。埋込層106を構成する樹脂は、後述す
る工程において出射部111を形成するために用いる液
状物に対して非親和性を有するものを用いる。かかる樹
脂としてはフッ素系樹脂が望ましい。フッ素系樹脂とし
ては、紫外線硬化型フッ素系樹脂、あるいは熱硬化型フ
ッ素系樹脂、2液混合化学反応型フッ素系樹脂が例示で
きるが、取扱いが簡便である点で、紫外線硬化型フッ素
系樹脂が望ましい。
【0054】なお、埋込層106を形成するための物質
はフッ素系樹脂に限定されるわけではなく、上部電極1
13に吸着し、かつ、後述する液状物に対して非親和性
を有する物質であれば、埋込層106を形成するための
物質として適用することができる。
【0055】以上の工程により、柱状部110の周囲に
埋込層106を形成して、柱状部110を埋め込み構造
とする。
【0056】次に、工程(d)について説明する。
【0057】(d)まず、ノズルにより液状物を柱状部
110上面に供給する。この供給法を、図6〜図8を参
照しながら説明する。図6〜図8は、ノズルにより液状
物119を柱状部110上面に供給する方法を経時的に
表した模式図である。
【0058】レーザ出射部の構成材質となる樹脂または
その樹脂の前駆体の液状物119をノズル117に注入
する。ノズル117の先端に、図6に示すように、この
液状物の液滴を作る。次に、図7に示すように、この液
滴を柱状部110の上面に接触させる。そして、液滴を
柱状部110の上面、特にコンタクト層105の露出面
および上部電極113のうち柱状部110の上面に形成
された部分に移した後、図8に示すように、ノズル11
7を離す。
【0059】コンタクト層105および上部電極113
は、液状物119に対して親和性を有する材質からな
る。すなわち、コンタクト層105および上部電極11
3は液状物119をはじかない材質からなる。これによ
り、柱状部110の上面に移された液状物119は、露
出したコンタクト層105および上部電極113の一部
から構成される柱状部110の上面に安定して存在する
ことができる。また、埋込層106は、液状物119に
対して非親和性を有する樹脂から形成されているため、
埋込層106上に液状物119がはみだしたとしても、
埋込層106によりはじかれる。はじかれた液状物は、
柱状部110の上面に形成された液状物に吸収され、そ
の結果、液状物119は柱状部110の上面に残る。残
った液状物119は、表面張力により、レーザ出射部1
11の原形となるレンズ形状を形作る。
【0060】このように、ノズルにより液状物を柱状部
110上面に供給する方法によれば、液状物の粘度、ノ
ズル径およびノズル先端の液滴量などを調整したり、ノ
ズル先端の表面処理などにより、レーザ出射部111の
厚さを容易に制御することができる。また、ノズルによ
る液状物の供給方法は、液状物の粘度による影響を受け
にくいため、使用可能な液状物の範囲が広い。さらに、
必要なところのみ液状物を確実に供給することができる
ため、無駄がなく、余計なところに液状物が付着するこ
ともない。
【0061】樹脂の液状物としては、たとえば、紫外線
硬化型アクリル系樹脂、紫外線硬化型エポキシ系樹脂な
どを挙げることができる。前駆体の液状物としては、ポ
リイミド前駆体の液状物、紫外線硬化型アクリル系樹脂
および紫外線硬化型エポキシ系樹脂のモノマーを含む液
状物などを挙げることができる。
【0062】紫外線硬化型樹脂は、紫外線照射のみで硬
化することができるため、素子への熱によるダメージ
や、熱硬化させた場合に生じる半導体層と樹脂との熱膨
張差によるレーザ出射部の剥離などの心配がない。
【0063】紫外線硬化型樹脂は、プレポリマー、オリ
ゴマーおよびモノマーのうち少なくとも1種と光重合開
始剤を含んだものからなる。
【0064】紫外線硬化型アクリル系樹脂の具体例とし
ては、プレポリマーまたはオリゴマーとしては、たとえ
ば、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレート
類、ポリエステルアクリレート類、ポリエーテルアクリ
レート類、スピロアセタール系アクリレート類等のアク
リレート類、エポキシメタクリレート類、ウレタンメタ
クリレート類、ポリエステルメタクリレート類、ポリエ
ーテルメタクリレート類等のメタクリレート類等が利用
できる。
【0065】モノマーとしては、たとえば、2−エチル
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリド
ン、カルビトールアクリレート、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロ
ペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアク
リレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタ
クリレート、ネオペンチルグリコールアクリレート、ポ
リエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリ
トールジアクリレート等の二官能性モノマー、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト等の多官能性モノマーが挙げられる。
【0066】光重合開始剤としては、たとえば、2,2
−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンなどのアセ
トフェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p
−イソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノンな
どのブチルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロ
アセトフェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセ
トフェノン、α,α−ジクロル−4−フェノキシアセト
フェノンなどのハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフ
ェノン、N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベン
ゾフェノンなどのベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジ
ルジメチルケタールなどのベンジル類、ベンゾイン、ベ
ンゾインアルキルエーテルなどのベンゾイン類、1−フ
ェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシ
カルボニル)オキシムなどのオキシム類、2−メチルチ
オキサントン、2−クロロチオキサントンなどのキサン
トン類、ベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエ
ーテルなどのベンゾインエーテル類、ミヒラーケトン類
のラジカル発生化合物を挙げることができる。紫外線硬
化型アクリル系樹脂を硬化した後の樹脂は、透明度が高
いという利点を有している。
【0067】ポリイミド前駆体としては、ポリアミック
酸、ポリアミック酸の長鎖アルキルエステルなどを挙げ
ることができる。ポリイミド前駆体を熱硬化させて得ら
れたポリイミド系樹脂は可視光領域において、80%以
上の透過率を有し、屈折率が1.7〜1.9と高いた
め、大きなレンズ効果が得られる。
【0068】次に、工程(e)について説明する。
【0069】(e)柱状部110の上面の液状物を硬化
させ、図1に示すような面発光レーザが完成する。液状
物が前述の紫外線硬化型樹脂の場合には、紫外線を照射
することにより、硬化させることができる。
【0070】また、液状物として、ポリイミド前駆体の
液状物を用いた場合には、ポリイミド前駆体の液状物を
加熱キュア処理してイミド化反応を起こしポリイミド系
樹脂を生成させることにより、硬化させることができ
る。キュア温度は、前駆体の種類によって異なるが、素
子への熱によるダメージ、埋込層106を構成する樹脂
へのダメージ、基板とポリイミド系樹脂との熱膨張差、
および電極のアロイングの防止などの観点から、150
℃程度が適当である。加熱時間としては、電極を構成す
る金属原子が半導体層の内部に異常拡散が生じない程度
に設定される。
【0071】前記工程(d)において、液状物を柱状部
110の上面に供給する方法として、ディスペンサノズ
ル117による供給方法を例示したが、図8および図9
に示すように、インクジェットヘッド118を用いて、
液状物119を柱状部110の上面に射出して供給する
方法なども適用することができる。インクジェットヘッ
ド118を用いた方法は、短時間で液状物を柱状部11
0の上面に供給することができ、生産性が高いという利
点がある。液状物をインクジェットする際、液状物の液
粘度は、重要な要素であるが、希釈溶剤を液状物に添加
することにより、適当な液粘度に調整することもでき
る。
【0072】紫外線硬化型樹脂の液状物に適用可能な希
釈溶剤としては、特に限定されるものではないが、たと
えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、メ
トキシメチルプロピオネート、メトキシエチルプロピオ
ネート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテー
ト、エチルラクテート、エチルピルビネート、メチルア
ミルケトン、シクロヘキサノン、キシレン、トルエン、
ブチルアセテートなどを挙げることができ、単独で、ま
たは、2種以上を混合して使用することができる。
【0073】ポリイミドの前駆体の液状物に適用可能な
希釈溶剤としては、たとえば、N−メチル−2−ピロリ
ドンを挙げることができる。
【0074】さらに、この他に、前記液状物を柱状部1
10の上面に供給する方法としては、適宜、スピンコー
ト法、ディッピング法、スプレーコート法、ロールコー
ト法、バーコート法などを利用することができる。
【0075】(作用および効果)次に、本実施の形態に
かかる面発光レーザ100およびその製造方法における
主な作用および効果を説明する。
【0076】(1)本実施の形態にかかる面発光レーザ
100においては、図1に示すように、柱状部110の
上面に出射部111が設けられ、さらに、出射部111
の上面、すなわち、レーザ出射面が凸レンズ形状に形成
されている。レーザ出射面が凸レンズ形状に形成されて
いることにより、レーザ出射面において、レーザビーム
を屈折させ、その放射角を狭めることができる。また、
この構成によれば、レーザ出射面において放射角を制御
できるため、レーザ出射口径を大きくしたとしても放射
角を小さく設定することも可能となる。
【0077】(2)本実施の形態にかかる面発光レーザ
100の製造方法においては、出射部111を形成する
ための液状物に対して非親和性を有する物質で柱状部1
10の周囲を埋め込んで、埋込層106を形成すること
により、埋込層106の表面および柱状部110の上面
それぞれに対する前記液状物の濡れ性に差をもたせるこ
とができる。したがって、液状物を柱状部110の上面
に供給してやり、前記液状物を硬化することのみで、マ
イクロレンズとして機能するレーザ出射部111をセル
フアラインで形成することができる。以上の工程によ
り、光軸合わせが不要で光軸ずれのないレーザ出射部1
11をきわめて簡単な工程で形成することができる。
【0078】特に、埋込層106を形成するための物質
として、フッ素系樹脂を用いる場合には、柱状部110
の上面に対する前記液状物の濡れ性と、前記埋込層の表
面に対する前記液状物の濡れ性との差をより大きくする
ことができる。したがって、埋込層106を形成するた
めの前記物質としてフッ素系樹脂を用いることにより、
大きさの制御をより確実に行なうことができるため、光
軸ずれがより少ない出射部を得ることができる。
【0079】(3)柱状部110と出射部111との接
合面における出射部111の径を、柱状部110の上面
の径とほぼ等しくすることができる。これにより、特に
面発光レーザ100をアレイ化して形成する場合には、
大きさの揃った出射部111を形成することができる。
また、柱状部110と出射部111との接合面における
出射部111の径と、柱状部110の上面の径とがほぼ
一致することにより、出射部111の光軸と、柱状部1
10の中心を通り柱状部110の上面に垂直な軸とがほ
ぼ一致する。また、出射されるレーザ光の光軸は、柱状
部110の中心を通り柱状部110の上面に垂直な軸と
ほぼ一致している。したがって、面発光レーザ100に
おいては、出射部111の光軸と、出射されるレーザ光
の光軸と、柱状部110の中心を通り柱状部110の上
面に垂直な軸とがほぼ一致するため、光軸ずれが少ない
面発光型半導体レーザを得ることができる。
【0080】なお、上記の実施の形態において、各半導
体層におけるp型とn型とを入れ替えても本発明の趣旨
を逸脱するものではない。上記の実施の形態では、Al
−Ga−As系のものについて説明したが、発振波長に
応じてその他の材料系、たとえば、In−P系、In−
Al−As系、Ga−In−As系、Ga−In−N
系、Al−Ga−In−P系、Ga−In−N−As
系、Al−Ga−In−As系、Ga−In−As−P
系等の半導体材料を用いることも可能である。
【0081】また、上記の実施の形態における面発光レ
ーザの駆動方法は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しな
い限り、種々の変更が可能である。また、上記の実施の
形態では、柱状部が一つである面発光レーザを示してい
るが、基板面内で柱状部が複数個あっても本発明の形態
は損なわれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる面発光型半導体
レーザの断面を模式的に示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態にかかる面発光型半導体
レーザの製造方法の一製造工程を模式的に示す断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施の形態にかかる面発光型半導体
レーザの製造方法の一製造工程を模式的に示す断面図で
ある。
【図4】本発明の一実施の形態にかかる面発光型半導体
レーザの製造方法の一製造工程を模式的に示す断面図で
ある。
【図5】本発明の一実施の形態にかかる面発光型半導体
レーザの製造方法の一製造工程を模式的に示す断面図で
ある。
【図6】ノズルを用いて液状物を柱状部の上面に供給す
る方法を経時的に表した模式図である。
【図7】図6に示す工程に引き続いて、ノズルを用いて
液状物を柱状部の上面に供給する方法を示す模式図であ
る。
【図8】図7に示す工程に引き続いて、ノズルを用いて
液状物を柱状部の上面に供給する方法を示す模式図であ
る。
【図9】インクジェットヘッドを用いて液状物を柱状部
の上面に供給する方法を経時的に表した模式図である。
【図10】図9に示す工程に引き続いて、インクジェッ
トヘッドを用いて液状物を柱状部の上面に供給する方法
を示す模式図である。
【符号の説明】
100 面発光型半導体レーザ(面発光レーザ) 101 半導体基板 102 下部ミラー 103,103a 活性層 104,104a 上部ミラー 105,105a コンタクト層 106 埋込層 110 柱状部 111 出射部 112 絶縁層 113 上部電極 115 下部電極 116 開口部 117 ノズル 118 インクジェットヘッド 119 液状物 120 共振器 500 レジスト層

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振器が半導体基板上に垂直方向に形成
    され、該共振器より該半導体基板に垂直な方向へレーザ
    光を出射する面発光型半導体レーザであって、 前記共振器は、少なくとも一部に柱状の半導体堆積体を
    含み、 凸レンズ形状を有する出射部が前記半導体堆積体の上面
    に形成され、 前記半導体堆積体は埋め込み構造を有し、その周囲が埋
    込層によって埋め込まれており、 前記埋込層は、前記出射部を形成するために用いる材料
    に対して非親和性を有する物質から形成される、面発光
    型半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記物質が樹脂である、面発光型半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記樹脂がフッ素系樹脂である、面発光型半導体レー
    ザ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記共振器に電流を注入するための電極が、前記半導体
    堆積体の上面に形成されている、面発光型半導体レー
    ザ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記半導体堆積体と前記出射部との接合面における該出
    射部の径が、前記半導体堆積体の上面の径とほぼ等し
    い、面発光型半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記電極は金属からなる、面発光型半導体レーザ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記出射部は、高分子化合物からなる、面発光型半導体
    レーザ。
  8. 【請求項8】 以下の工程(a)〜(c)を含む面発光
    型半導体レーザの製造方法。 (a)半導体基板上に、柱状の半導体堆積体を含む共振
    器を形成する工程、 (b)前記半導体堆積体の上面の所定領域が露出した状
    態で、前記共振器に電流を注入するための電極を形成す
    る工程、 (c)硬化させると凸レンズ形状を有する出射部を形成
    するための液状物に対して非親和性を有する物質によっ
    て前記半導体堆積体の周囲を埋め込むことにより、該半
    導体堆積体の周囲に埋込層を形成して、該半導体堆積体
    を埋め込み構造とする工程、 (d)前記半導体堆積体の上面に前記液状物を配置する
    工程、および (e)前記液状物を硬化させて、前記出射部を形成する
    工程。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記物質が樹脂である、面発光型半導体レーザの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記樹脂がフッ素系樹脂である、面発光型半導体レーザ
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれかにおいて、 前記工程(d)は、ディスペンサノズルの先端に前記液
    状物の液滴を作り、前記液滴を前記半導体堆積体の上面
    に接触させることにより、該液状物を該上面に配置する
    工程である、面発光型半導体レーザの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11のいずれかにおいて、 前記工程(d)は、インクジェットヘッドを用いて前記
    液状物を前記半導体堆積体の上面に射出し、該液状物を
    該上面に配置する工程である、面発光型半導体レーザの
    製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項8〜12のいずれかにおいて、 前記液状物は、熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂、ある
    いは前記熱硬化性樹脂または紫外線硬化型樹脂の前駆体
    を含む液状物である、面発光型半導体レーザの製造方
    法。
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