JP2001284510A - 電気機器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
電気機器の製造方法を提供する 【解決手段】 第2の放熱部材3の一面3a上に、半田
ペーストを介して半導体素子1および放熱ブロック4を
搭載して、放熱ブロック4の上に半田ペーストを塗布し
ておく。そして、第1および第2の放熱部材2、3の間
の距離を規定するための治具6を、第2の放熱部材3の
一面3a上に配置した後、第1の放熱部材2を、放熱ブ
ロック4上の半田ペースト、および治具6と接触するよ
うに搭載し、第2の放熱部材3の他面3aに重り8を搭
載する。その後、リフローして半田ペーストを硬化させ
ることにより、半田5によって積層された各部材1〜4
を接合する。
Description
放熱部材を設け、両面から放熱を行うようになっている
電気機器の製造方法に関する。
抗等の受動素子、あるいは、これらの素子が形成された
半導体素子(以下、これらを単に発熱素子という)等は
使用時に発熱するため、これらの発熱素子からの放熱性
を向上させるために、発熱素子の両面に放熱部材を接合
するようにしている。図4は、この種の電気機器におけ
る従来の放熱構造を示す概略断面図である。
1a側には、第1の放熱部材J2および放熱ブロックJ
3が配置され、この第1の放熱部材J2の一面J2a側
が、接合部材J4および放熱ブロックJ3を介して発熱
素子J1の一面J1a側に接合されている。また、発熱
素子J1の他面J1b側には第2の放熱部材J5が配置
され、この第2の放熱部材J5の一面J5aが、接合部
材J4を介して発熱素子J1の他面J1b側に接合され
ている。
する場合は、例えば、積層した各部材J1〜J3、J5
を治具などにより挟み、各々の放熱部材J2、J5の外
側から加圧して接合していたが、その際に制御されるの
は電気機器の外形寸法であり、具体的には、第1の放熱
部材J2の他面J2bと第2の放熱部材J5の他面J5
bとの距離Lである。
J2、J5および放熱ブロックJ3には、これらの部材
の面の傾きや厚みのバラツキ等があるため、一般に、こ
れらのバラツキを接合部材J4によって吸収していた。
ような外形寸法(距離L)を制御する方法においては、
第1および第2の放熱部材J2、J5の寸法公差が発熱
素子J1と比較して大きいため、特に各々の放熱部材J
2、J5の寸法公差を考慮する必要がある。
一定にしているため、両方の放熱部材J2、J5が公差
範囲内で薄い場合は、接合部材J4において十分な厚さ
が確保できないため、未接合部が生じる等して接合不良
が起こる。そこで、接合部材J4を厚くすることが考え
られるが、逆に両方の放熱部材J2、J5が公差範囲内
で厚くなった場合は、接合部材J4がはみ出す恐れがあ
る。
脂封止型の電気機器を想定する場合、はみ出した接合部
材J4は、このモールド樹脂に対する密着力が低いこと
が多い。そのため、このはみ出した接合部材J4の部位
からモールド樹脂が解離する等して電気機器の信頼性が
低下する。
はろう材等が用いられるが、この様な材料は放熱部材J
2、J5として用いられるCu(銅)やAl(アルミニ
ウム)等と比較して熱伝導率が低いため、必要以上に接
合部材J4が厚くなると放熱性の面で問題である。
みを極力低減することができる電気機器の製造方法を提
供することを目的とする。
め、請求項1に記載の発明では、一対の放熱部材(2、
3)を、接合部材(5)を介して、発熱素子(1)を挟
むようにして発熱素子(1)に接合してなる電気機器の
製造方法において、一対の放熱部材(2、3)の間に接
合部材(5)を介して発熱素子(1)を挟むとともに、
一対の放熱部材(2、3)間の距離を規定するための治
具(6)を、一対の放熱部材(2、3)の各々と接触す
るように挟んだ状態で、一対の放熱部材(2、3)の外
側から加圧することにより、一対の放熱部材(2、3)
と発熱素子(1)とを、接合部材(5)を介して接合す
ることを特徴としている。
3)における発熱素子(1)と対向する内面(2a、3
a)間の距離を制御することができるため、一対の放熱
部材(2、3)の寸法公差を考慮する必要が無い。従っ
て、一対の放熱部材(2、3)と発熱素子(1)とを接
合するときに、一対の放熱部材(2、3)の寸法公差を
吸収するために、接合部材(5)を厚くする必要が無い
ため、接合部材(5)の厚みを極力低減することができ
る電気機器の製造方法を提供することができる。
明において、治具(6)の熱膨張係数が、一対の放熱部
材(2、3)の熱膨張係数よりも大きいことを特徴とし
ている。接合部材(5)を加熱硬化するときに、各部材
(1〜4、6)は加熱とともに膨張し冷却とともに収縮
するが、この膨張と収縮による形状の変化は熱膨張係数
が大きいほど大きい。
部材(5)が冷却した後、治具(6)が他の部材(2〜
4)よりも収縮することにより、治具(6)における一
対の放熱部材(2、3)の各々と接触する部分(6a、
6b)の間隔よりも、一対の放熱部材(2、3)の間隔
の方が大きくなるため、容易に治具(6)を外すことが
できる。
(1)の一面(1a)側に対して、接合部材(5)を介
して第1の放熱部材(2)の一面(2a)側を接合し、
発熱素子(1)の他面(1b)側に対して、接合部材
(5)を介して第2の放熱部材(3)の一面(3a)側
を接合してなる電気機器の製造方法において、第1の突
出部(61)が一面(60a)側に形成された第1の治
具(60)と、第2の突出部(71)が一面(70a)
側に形成された第2の治具(70)とを用意する。
3)によって接合部材(5)を介して発熱素子(1)を
挟んだ状態で、第1の放熱部材(2)の他面(2b)側
には第2の治具(70)の一面(70a)側を配置し、
第2の放熱部材(3)の他面(3b)側には第1の治具
(60)の一面(60a)側を配置し、第1および第2
の治具(60、70)の間隔を一定にした状態で、第1
の突出部(61)の先端部(61a)と第1の放熱部材
(2)の一面(2a)とを当接させ、第2の突出部(7
1)の先端部(71a)と第2の放熱部材(3)の一面
(3a)とを当接させるように、第1および第2の放熱
部材(2、3)の他面(2b、3b)側から加圧するこ
とにより、第1および第2の放熱部材(2、3)と発熱
素子(1)とを、接合部材(5)を介して接合すること
を特徴としている。
治具(70)との距離を一定にした状態で、各々の突出
部(61、71)を各々の放熱部材(2、3)の一面
(2a、3a)に当接させることで、各々の放熱部材
(2、3)の一面(2a、3a)の間の距離を制御する
ことができる。
3)の寸法公差を考慮しなくても良く、各々の放熱部材
(2、3)の寸法公差を吸収するために接合部材(5)
を厚くする必要が無いため、接合部材の厚みを極力低減
することができる電気機器の製造方法を提供することが
できる。
うに、第1の放熱部材(2)として、厚み方向に第2の
突出部(71)が貫通する貫通部(21)が形成された
ものを用いる、若しくは、第2の放熱部材(3)とし
て、厚み方向に第1の突出部(61)が貫通する貫通部
(31)が形成されたものを用いる、若しくは、第1お
よび第2の放熱部材(2、3)の両方にこれらの貫通部
(21、31)が形成されたものを用いることにより、
第1の放熱部材(2)の一面(2a)に対して第1の突
出部(61)を、また、第2の放熱部材(3)の一面
(3a)に対して第2の突出部(71)を好適に当接さ
せることができる。また、第1および第2の放熱部材
(2、3)に形成された貫通部(21、31)に、各々
第2および第1の突出部(71、61)を貫通させるこ
とにより、各々第1および第2の放熱部材(2、3)の
水平方向の位置決めを行うことができる。
3〜5のいずれか1つの発明において、第1および第2
の放熱部材(2、3)の他面(2b、3b)側から行う
加圧は、ばね部材(90)を用いて、このばね部材(9
0)の弾性力により行うものであることを特徴としてい
る。
と第2の放熱部材(3)との間、または、第2の治具
(70)と第1の放熱部材(2)との間にばね部材(9
0)を配置して、請求項3の発明のように製造すること
により、厚みが異なる放熱部材(2、3)を用いても、
ばね部材(90)の弾性特性によって、好適に放熱部材
(2、3)を加圧することができる。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
本発明を電気機器としての半導体装置に適用したもので
ある。図1に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法
を模式的な断面図にて示す。
熱素子1とこの発熱素子1からの放熱を行うための一対
の放熱部材2、3とを備えている。そして、発熱素子1
の一面1a側には、放熱ブロック4および接合部材5を
介して、一対の放熱部材2、3のうちの第1の放熱部材
2が接合され、発熱素子1の他面側1bには、接合部材
5を介して、一対の放熱部材2、3のうちの第2の放熱
部材3が接合されている。つまり、一対の放熱部材2、
3が、接合部材5を介して半導体素子1を挟むように接
合されている。
体素子1を用いており、例えば、IGBT(Insulated
Gate Bipolar Transistor)やサイリスタ等のパワー半
導体素子からなる。接合部材5としては半田を用いてい
る。また、第1および第2の放熱部材2、3、および放
熱ブロック4はCuからなるものを用いている。また、
各部材1〜4の平面形状は、略矩形となっている。
法について述べる。まず、半導体素子1、第1および第
2の放熱部材2、3、および放熱ブロック4を用意す
る。この第1および第2の放熱部材2、3は、平面方向
の面積が半導体素子1や放熱ブロック4よりも大きいも
のである。
心付近に半田ペーストを印刷等により塗布した後、半導
体素子1を搭載する。そして、同様にして、半導体ペー
ストを半導体素子1上に塗布して放熱ブロック4を搭載
し、この放熱ブロック4上に半田ペーストを塗布してお
く。
の放熱部材2、3の間の距離を規定するための治具6を
用意する。この治具6は、向かい合う面が平行になって
いる一対の面(以下、平行面という)6a、6bを有し
ている。そして、この平行面の一方6aが第2の放熱部
材3の一面3aにおける半導体素子1が搭載されていな
い部分に接触するように、治具6を第2の放熱部材3上
に設置する。ここで、この治具6は、Cuからなる第1
および第2の放熱部材2、3よりも、熱膨張係数の大き
いものからなり、例えばAlからなるものを用いること
ができる。
ト、および治具6における平行面の他方6bの上に第1
の放熱部材2を搭載し、更に第1の放熱部材2の上か
ら、例えば重り8により必要に応じた荷重をかけて、第
1の放熱部材2の外側から加圧し、治具6と第1の放熱
部材2の一面2aとを当接させる。
状態でリフローして、半田ペーストを硬化させて半田5
にし、半導体素子1、放熱ブロック4、および第1およ
び第2の放熱部材2、3を接合する。続いて、重り8を
取り除き、治具6を横方向に引っ張り出し、本実施形態
の半導体装置が完成する。
び第2の放熱部材2、3の各面のうち、半導体素子1と
対向する面である一面(内面)2a、3aの間の距離
を、治具6の厚みにより制御することができる。その結
果、各部材1〜4を積層して組み付ける際に、第1およ
び第2の放熱部材2、3の寸法公差を考慮する必要が無
いため、第1および第2の放熱部材2、3の寸法公差を
吸収するために半田5を厚くする必要が無い。従って、
半田の厚みを極力低減することができる半導体装置の製
造方法を提供することができる。
加熱により膨張し、冷却により収縮するが、この膨張と
収縮による形状の変化は熱膨張係数が大きいほど大き
い。本実施形態では、第1および第2の放熱部材2、
3、および放熱ブロック4と比較して治具6の熱膨張係
数が大きいため、リフロー時に各々の部材1〜4、6が
膨張した状態で半田5が硬化して各部材1〜4が接合し
た後、室温に戻ると治具6がこれらの部材1〜4よりも
収縮する。
a、6bの間隔よりも、第1および第2の放熱部材2、
3の各々の一面2a、3aの間隔が大きくなるため、容
易に治具6を外すことができる。また、治具6の一対の
平行面6a、6bにより、第1および第2の放熱部材
2、3の平行度を制御することができるため、半田5の
厚みを薄くしても第1の放熱部材2と第2の放熱部材3
との平行度を確保することができる。
その他の部材2〜4の熱膨張係数よりも大きい例につい
て示したが、各部材1〜4を接合した後に治具6を取り
外すことができれば、特に熱膨張係数について限定する
ものではない。また、治具6の形状も図示例のような形
状のものに限らず、第1の放熱部材2と第2の放熱部材
3との距離を規定できれば、どのような形状であっても
良い。
ペーストをリフローして硬化させる例について示した
が、各部材を積層する際にシート状の半田を介在させ、
その後、この半田を溶融・硬化させることにより各部材
を接合しても良い。また、導電性接着剤を用いても良
い。
1、放熱ブロック4、半田ペースト、および治具6の搭
載は、図示例の構成にすることができれば、どのような
順序で行っても良い。また、治具6が平行面6、6bを
有する例について示したが、平行面になっていなくて
も、例えば、第1および第2の放熱部材2、3と接触す
る部分に3つ以上の突起があるなど、第1の放熱部材2
の一面2aと第2の放熱部材3の一面3aとの距離を規
定することができれば良い。
一面側に形成されたパッドとリードフレームとをワイヤ
ボンドする場合は、例えば、各部材を接合して治具6を
取り外した後に行うことができる。この場合は、半導体
素子1が第2の放熱部材3の端部付近に配置されれば、
そのままワイヤボンド可能なときもあるが、第2の放熱
部材3として、半導体素子1に形成されたワイヤボンド
されるパッドの上方、および第2の放熱部材3における
パッドの上方より縁部が開放されたような形状のものを
用いると良い。
搭載する前に、半導体素子1のパッドとリードフレーム
とをワイヤボンドしておき、その後、このワイヤボンド
されたワイヤおよびリードフレームを避けるようにして
治具6を配置し、第2の放熱部材3を搭載して、各部材
1〜4を接合しても良い。
置を樹脂封止しても良い。また、放熱部材2〜4として
は、セラミック基板の表面をメタライズしたもの等も用
いることができる。
形態の製造方法を模式的な断面図にて示す。本実施形態
の半導体装置の構成は、第1実施形態と同様であるが、
その製造方法において、治具による一対の放熱部材2、
3の一面2a、3aの寸法の制御方法が異なる。以下、
主として第1実施形態と異なる部分について述べ、同一
部分には図中、、同一符号を付して説明を省略する。
放熱ブロック4、および半導体素子1を用意する。第1
および第2の放熱部材2、3には平面上の四隅におい
て、厚み方向に貫通する貫通部としての孔21、31が
形成されている。この孔21、31には、後述の第1お
よび第2の突出部61、71が貫通する。
用意する。これらの治具60、70は、例えば平面形状
が矩形の板状の部分を有し、その板状の部分の一面60
a、70a側から、第1の治具60においては第1の突
出部61が、第2の治具70においては第2の突出部7
1が形成されている。この第1および第2の突出部6
1、71は、板状の部分の縁部の一回り内側において、
ほぼ対称的に4本形成されている。
えば四隅において、一面60a、70a側から突出し、
第1の治具60と第2の治具70との距離を決定するた
めの、位置決め用突出部62、72が形成されている。
ここで、これらの突出部61、62、71、72の先端
部61a、62a、71a、72aは略平面になってい
る。また、第1および第2の治具60、70は、例えば
C(炭素)からなるものを用いることができる。
て、放熱ブロック4および半田ペーストを介して第1の
放熱部材2の一面2a側を搭載し、半導体素子1の他面
1b側に対して、半田ペーストを介して第2の放熱部材
3の一面3a側を搭載する。つまり、第1実施形態と同
様にして第2の放熱部材3、半導体素子1、および放熱
ブロック4を、半田ペーストを介して搭載し、更に放熱
ブロック4上に半田ペーストを塗布して、第1の放熱部
材2を搭載する。
向きにして配置し、その板状の部分の一面60a側にば
ね部材90としてのコイルばねの一端に矩形の台座91
を接合したものを配置する。このコイルばね90の他端
は、第1の治具60の一面60aに接合しても良いし、
接合しなくても良い。
4を、第2の放熱部材3の他面3b側を第1の治具60
の一面60a側に向けて、第1の突出部61が第2の放
熱部材3に形成された孔31を貫通し、第2の放熱部材
3の他面3bがコイルばね90上の台座91によって支
えられるように配置する。
り8を搭載し、第2の治具70を一面70a側を下向き
にして、第1の放熱部材2の他面2b側に向けて第1の
放熱部材2に近づけ、第2の突出部71が第1の放熱部
材2に形成された孔21を貫通するようにする。そし
て、第1および第2の治具60、70で、積層した第1
および第2の放熱部材2、3、放熱ブロック4、および
半導体素子1を挟むようにする。
を更に近づけ、第1の治具60に形成された位置決め用
突出部62の先端部62aと、第2の治具70に形成さ
れた位置決め用突出部72の先端72a部とを当接させ
て第1および第2の治具60、70の間隔を一定にす
る。つまり、各突出部62、72の長さの合計の距離を
もって一定の間隔となる。
aが第1の放熱部材2の一面2aに当接し、第2の突出
部71の先端部71aが第2の放熱部材3の一面3aに
当接し、第1および第2の放熱部材2、3の他面2a、
3a側から、ばね部材90による弾性力と重り8による
重力とによって加圧された状態となる。
治具60、70により積層した各部材1〜4を固定した
状態で、リフローして半田を硬化させ、第1および第2
の放熱部材2、3、放熱ブロック4、および半導体素子
1を、半田5を介して接合する。その後、第1の治具6
0と第2の治具を上下に開いて各部材1〜4が接合され
たものを取り出して半導体装置が完成する。
具60と第2の治具70との距離を一定にした状態で、
各々の突出部61、71を各々の放熱部材2、3の一面
2a、3aに当接させることで、各々の放熱部材2、3
の一面2a、3aの間の距離を制御することができる。
つまり、第1の突出部61と第2の突出部71との重な
り長さKが一定となる。また、第1および第2の放熱部
材2、3の一面2a、3aを、各々4本の第1および第
2の突出部61、71で規定しているため、各々の突出
部61、71の長さを調節して第1および第2の放熱部
材2、3の平行度を確保することができる。
の寸法公差を考慮しなくても良く、各々の放熱部材2、
3の寸法公差を吸収するために半田5を厚くする必要が
無いため、半田の厚みを極力低減することができる半導
体装置の製造方法を提供することができる。
孔21、31を形成しているため、各々の孔21、31
を第1および第2の突出部61、71が貫通して、好適
に第1および第2の放熱部材2、3の一面2a、3aに
各々の突出部61、71の先端部61a、71aを当接
させることができる。また、第1および第2の放熱部材
2、3に形成された孔21、31に、各々第2および第
1の突出部71、61が貫通するため、各々第1および
第2の放熱部材2、3の水平方向の位置決めを行うこと
ができる。
用いて保持しているため、ばね部材90の弾性特性によ
り第2の放熱部材2の寸法誤差が大きい場合も好適に第
2の放熱部材3を加圧することができる。また、第2の
放熱部材3は可動の重り8により加圧されているため、
第2の放熱部材3の寸法誤差が大きいときも、好適に第
2の放熱部材3を加圧することができる。
ことによる上記理由と同様の理由から、各々の放熱部材
2、3の厚みが異なる半導体装置を製造したい場合も、
ばね部材90と重り8により調節することができるた
め、同じ治具60、70を用いることができる。
態において、第1の放熱部材2と第2の治具70との
間、および第2の放熱部材3と第1の治具60との間
に、それぞれの間隔に相当する剛性の高い固体を介在さ
せる場合を考える。この場合は、第1および第2の放熱
部材2、3の厚みが厚いと、各々の突出部61、71の
先端部61a、71aとこの固体とで挟むことによる各
々の放熱部材2、3に対する応力が強くなり、放熱部材
2、3が破壊する恐れがある。
厚みが薄いと、各々の突出部61、71の先端部61
a、71aに各々の放熱部材2、3を当接させることが
できない恐れがある。従って、本実施形態のようにばね
部材90と重り8を用いると、好適に各々の放熱部材
2、3を加圧することができる。
上下方向に外すことにより、治具60、70から半導体
装置を取り外すことができる構成となっているため、特
に、量産時に好適に半導体装置を取り外すことができ
る。
ても、各々第1および第2の突出部61、71が形成さ
れていれば、どのような形状でも良い。また、第1およ
び第2の突出部61、71は、各々少なくとも3本形成
されていれば、各々の放熱部材2、3の一面2a、3a
を規定することができる。また、第1および第2の突出
部61、71、および位置決め用突出部62、72の先
端61a、62a、71a、72aが略平面である例に
ついて示したが、特に平面でなくても良い。
の治具60、70に形成されていなくても良く、例え
ば、第1の治具60には位置決め用突出部を形成せず、
第2の放熱部材に長い位置決め用突出部を形成し、その
先端部を第1の治具60の一面60aに当接させるよう
にしても良い。また、各々の治具60、70を外部の装
置に接合するなどして、第1の治具60と第2の治具7
0との間隔が定まるようになっていれば、位置決め用突
出部を設けなくても良い。
成するようになっているが、第1および第2の突出部を
複数組形成した第1および第2の治具を用いて、一度に
複数の半導体装置を形成するようにしても良い。
に、各々の突出部61、71が貫通するための孔21、
31を形成する例について示したが、孔ではなく、突出
部61、71が貫通する部分において厚み方向に貫通
し、各々の放熱部材2、3の縁部まで切り欠かれた、切
り欠き状の貫通部21、31を形成しても良い。
の面積を小さくするなどして、第2の放熱部材3には貫
通部31を形成せずに、第2の放熱部材3の外部におい
て第1の突出部61が通過するようにし、第1の放熱部
材2には貫通部21を形成して、図示例の様に第2の突
出部71が貫通するようにしても良い。
ても、各々の放熱部材2、3の平面形状を、各々の突出
部61、71が通過するように端部を湾曲させる等し
て、第1の突出部61の先端部61aが第1の放熱部材
2の一面2aに当接し、第2の突出部71の先端部71
aが第2の放熱部材3の一面3aに当接するようになっ
ていれば良い。
を搭載する例について示したが、第1の放熱部材2の他
面2bと第1の治具60の一面60aとの間にばね部材
90を配置しても良い。また、ばね部材90として、コ
イルばねを用いる例について示したが、板ばねを用いて
も良い。また、その他の弾性部材を用いても良い。ま
た、形状記憶合金やバイメタル等の熱によって変形する
部材を用いるなどして、各部材1〜4がリフローされて
接合されるときに、この部材が変形することにより、各
々の突出部61、71の先端部61a、71aと各々の
放熱部材2、3とが当接するようにしても良い。
重り8を用いずに、第2の治具70として、その板状の
部分において厚み方向に貫通した貫通孔73を形成した
ものを用い、積層した各部材を第1の治具60と第2の
治具70により挟んだ後、その貫通孔73を通して、第
2の治具70の他面70b側から加圧用の部材81を挿
入し、第1の放熱部材2の他面2bを加圧するようにし
ても良い(図3参照)。
示す。上記例では、各部材1〜4を半田ペーストを用い
て積層した後、第1および第2の治具60、70で挟む
ようにしたが、半田ペーストを介して積層した各部材1
〜4をリフローして、半田5により各部材1〜4を接合
した後、第1および第2の治具60、70で挟み、再び
リフローしても良い。
は軟化して、接合されていた各部材1〜4が動くことが
できる状態となり、治具60、70により定められた寸
法に再配置される。そして、その状態で半田5を再び硬
化すれば良い。
90、台座91、第2の放熱部材3、シート状の半田、
半導体素子1、シート状の半田、放熱ブロック4、シー
ト状の半田、第1の放熱部材2、重り8、および第2の
治具70を順次搭載することにより図2の状態とし、リ
フローすることによりシート状の半田を溶融・硬化さ
せ、各部材1〜4を半田5により接合しても良い。
式的に示す断面図である。
式的に示す断面図である。
に示す断面図である。
面図である。
部材、5…接合部材、6…治具、21、31…貫通部、
60…第1の治具、61…第1の突出部、70…第2の
治具、71…第2の突出部、90…ばね部材。
Claims (6)
- 【請求項1】 発熱素子(1)と、前記発熱素子(1)
からの放熱を行うための一対の放熱部材(2、3)とを
有し、前記一対の放熱部材(2、3)を、接合部材
(5)を介して、前記発熱素子(1)を挟むようにし
て、前記発熱素子(1)に接合してなる電気機器の製造
方法において、 前記一対の放熱部材(2、3)の間に、前記接合部材
(5)を介して前記発熱素子(1)を挟むとともに、前
記一対の放熱部材(2、3)間の距離を規定するための
治具(6)を、前記一対の放熱部材(2、3)の各々と
接触するように挟んだ状態で、前記一対の放熱部材
(2、3)の外側から加圧することにより、前記一対の
放熱部材(2、3)と前記発熱素子(1)とを、前記接
合部材(5)を介して接合することを特徴とする電気機
器の製造方法。 - 【請求項2】 前記治具(6)の熱膨張係数が、前記一
対の放熱部材(2、3)の熱膨張係数よりも大きいこと
を特徴とする請求項1に記載の電気機器の製造方法。 - 【請求項3】 発熱素子(1)と、前記発熱素子(1)
からの放熱を行うための第1および第2の放熱部材
(2、3)とを有し、前記発熱素子(1)の一面(1
a)側に対して、接合部材(5)を介して前記第1の放
熱部材(2)の一面(2a)側を接合し、前記発熱素子
(1)の他面(1b)側に対して、接合部材(5)を介
して前記第2の放熱部材(3)の一面(3a)側を接合
してなる電気機器の製造方法において、 第1の突出部(61)が一面(60a)側に形成された
第1の治具(60)と、第2の突出部(71)が一面
(70a)側に形成された第2の治具(70)とを用意
し、 前記第1および第2の放熱部材(2、3)によって、前
記接合部材(5)を介して前記発熱素子(1)を挟んだ
状態で、 前記第1の放熱部材(2)の他面(2b)側には、前記
第2の治具(70)の一面(70a)側を配置し、前記
第2の放熱部材(3)の他面(3b)側には、前記第1
の治具(60)の一面(60a)側を配置し、 前記第1および第2の治具(60、70)の間隔を一定
にした状態で、前記第1の突出部(61)の先端部(6
1a)と前記第1の放熱部材(2)の一面(2a)とを
当接させ、前記第2の突出部(71)の先端部(71
a)と前記第2の放熱部材(3)の一面(3a)とを当
接させるように、前記第1および第2の放熱部材(2、
3)の他面(2b、3b)側から加圧することにより、
前記第1および第2の放熱部材(2、3)と前記発熱素
子(1)とを、前記接合部材(5)を介して接合するこ
とを特徴とする電気機器の製造方法。 - 【請求項4】 前記第1の放熱部材(2)として、厚み
方向に前記第2の突出部(71)が貫通する貫通部(2
1)が形成されたものを用いることを特徴とする請求項
3に記載の電気機器の製造方法。 - 【請求項5】 前記第2の放熱部材(3)として、厚み
方向に前記第1の突出部(61)が貫通する貫通部(3
1)が形成されたものを用いることを特徴とする請求項
3または4に記載の電気機器の製造方法。 - 【請求項6】 前記第1および第2の放熱部材(2、
3)の他面(2b、3b)側から行う加圧は、ばね部材
(90)を用いて、このばね部材(90)の弾性力によ
り行うものであることを特徴とする請求項3ないし5の
いずれか1つに記載の電気機器の製造方法。
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